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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023144258
(43)【公開日】2023-10-11
(54)【発明の名称】串焼き回転装置
(51)【国際特許分類】
   A47J 37/04 20060101AFI20231003BHJP
【FI】
A47J37/04 103A
A47J37/04 101B
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022051157
(22)【出願日】2022-03-28
(71)【出願人】
【識別番号】515259546
【氏名又は名称】株式会社 BUC
(74)【代理人】
【識別番号】100111349
【弁理士】
【氏名又は名称】久留 徹
(72)【発明者】
【氏名】渕岡 弘幸
【テーマコード(参考)】
4B040
【Fターム(参考)】
4B040AC05
4B040AD16
4B040AE13
4B040CA03
4B040EC02
4B040EC03
(57)【要約】
【課題】串を回転させる串焼き回転装置において、どのような部分にでも取り付けることができ、また、火力の状況などに応じて、串の位置を調整できるようにした串焼き回転装置を提供する。
【解決手段】取り付け対象位置に挟み込まれるクランプ2と、当該クランプ2に取り付けられるブラケット3と、当該ブラケット3に保持され、着脱可能に取り付けられた串5を回転させる回転装置4と、を備え、前記ブラケット3を、長手方向に直線的に設けられた直線長穴33を有する第一プレート31と、当該第一プレート31に対して直交するように設けられ、支点穴部36を中心とする円弧状に形成された円弧状長穴37と、を有するように構成する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンロ近傍に取り付けられる串焼き回転装置において、
物体を挟み込むクランプと、
当該クランプに取り付けられるブラケットと、
当該ブラケットに保持され、着脱可能に取り付けられた串を回転させる回転装置と、を備え、
前記ブラケットを、
前記コンロに向かう方向に直線的に設けられた直線長穴を有する第一プレートと、
当該第一プレートに対して前記コンロに向かう方向を軸として起立するように設けられ、支点穴部を中心とする円弧状に形成された円弧状長穴を有する第二プレートと、
を有するように構成し、
前記第一プレートに前記クランプを取り付けるとともに、
前記第二プレートに前記回転装置を取り付けられるようにしたことを特徴的とする串焼き回転装置。
【請求項2】
前記第一プレートに、
支点穴部と、
当該支点穴部を中心とする円弧状に形成された円弧状長穴と、
を設け、
第一プレートの支点穴部および円弧状穴部にも前記回転装置を取り付けられるようにした請求項1に記載の串焼き回転装置。
【請求項3】
前記回転装置が、串の基端側に設けられたギアに対して、上から当接して回転する駆動ギアと、
前記串の基端側よりも先端側を下方から支持して左右の動きを拘束する支持部材と、を設けて構成されるものである請求項1に記載の串焼き回転装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食材を刺し込んだ串を回転させる串刺し回転装置に関するものであって、より詳しくは、どのような形状のコンロや、コンロの近傍に立設された支柱などに対しても取り付けて使用できるようにした串刺し回転装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、串に刺し込まれた食材を加熱させるための調理器具として、串刺し回転装置が用いられることがある。
【0003】
この串刺し回転装置は、食材を刺し込むための串と、この串を回転させる回転装置などを備えるもので、串に刺し込まれた食材の外周の表面を均一に加熱させるようにしたものである。
【0004】
とこで、このような串刺し回転装置として、下記の特許文献1、2などに示されるような装置が提案されている。
【0005】
例えば、特許文献1には、コンロの筐体の側壁縁部に形成された溝と、この溝から少し離れた位置に設けられた溝とによって支持される串と、これらの溝によって支持された串を回転させる回転装置とを備えてなる串刺し回転装置が開示されている。このような装置を用いれば、串をコンロの溝を介して取り付けることで、その串を回転させて、食材の外周の表面を均一に加熱させることができるようになる。
【0006】
しかしながら、このような串刺し回転装置は、専用のコンロの筐体と回転装置とを一体的に組み込んで構成されているため、すでに市販されているバーベキュー用のコンロなどには使用することができない。
【0007】
これに対して、下記の特許文献2には、コンロの縁部に係止させる逆向きJ字状をなすフック部材と、このフック部材の外側表面から円弧状に起立するスリット部材と、このスリット部材とフック部材に跨って取り付けられる外筒部材と、この外筒部材に刺し込まれる串とを備えてなるもので、この串の後端側に設けられた円形の把手を手で回転させることで、食材の外周の表面を加熱させるようにした装置が提案されている。このような装置によれば、フック部材を係止させることができるコンロであれば、市販されているコンロなどであっても使用することができるというメリットがある。
【0008】
しかしながら、特許文献2に示されるような串刺し回転装置では、手で串を回転させなければならないため、その作業が非常に面倒なものとなってしまう。
【0009】
また、特許文献2の構成では、逆向きJ字状をなすフック部をコンロの縁部などに係止させるようになっているが、縁部が薄板で形成されていないコンロや、また、地面に立設された支柱などには取り付けることができず、使用できるコンロの種類が限定されてしまう。また、このような串を回転装置に取り付けた場合、加熱された食材を炭の横方向などに退避させておくことができず、食材が焦げ付いてしまう可能性がある。
【0010】
さらに、このような串焼き回転装置を用いる場合、串をしっかりと回転装置で回転させる必要があるとともに、食材が焼きあがった後に、その串をすぐに取り外せるようにしておく必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特開2004-248930号公報
【特許文献2】特開平10-234585号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
そこで、本発明は上記課題に着目してなされたもので、串を回転させる串焼き回転装置において、どのような部分にでも取り付けることができ、また、火力の状況などに応じて、串の位置を調整できるようにした串焼き回転装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
すなわち、本発明は上記課題を解決するために、コンロ近傍に取り付けられる串焼き回転装置において、物体を挟み込むクランプと、当該クランプに取り付けられるブラケットと、当該ブラケットに保持され、着脱可能に取り付けられた串を回転させる回転装置と、を備え、前記ブラケットを、前記コンロに向かう方向に直線的に設けられた直線長穴を有する第一プレートと、当該第一プレートに対して前記コンロに向かう方向を軸として起立するように設けられ、支点穴部を中心とする円弧状に形成された円弧状長穴を有する第二プレートと、を有するように構成し、前記第一プレートに前記クランプを取り付けるとともに、前記第二プレートに前記回転装置を取り付けられるようにしたものである。
【0014】
このように構成すれば、種々の形状のコンロや支柱に対しても、クランプで把持させることによって串焼き回転装置を取り付けることができるとともに、ブラケットの直線長穴によって串を前後方向および左右方向に向けることができ、また、円弧状長穴によって、上下方向に沿った傾動角度も調整することができるようになる。これにより、食材を炭から離して保温させたいような場合や、炭を追加投入する場合などにおいて、食材を横方向などに退避させておくことができるようになる。
【0015】
また、このような発明において、前記第一プレートに、支点穴部と、当該支点穴部を中心とする円弧状に形成された円弧状長穴と、を設け、第一プレートの支点穴部および円弧状穴部にも前記回転装置を取り付けられるようにする。
【0016】
このように構成すれば、ブラケットの第一プレートを支柱などに取り付ける場合において、回転装置を適正な向きに取り付けることができるようになる。
【0017】
さらに、前記回転装置を、串の基端側に設けられたギアに対して、上から当接して回転する駆動ギアと、前記串の基端側よりも先端側を下方から支持して左右の動きを拘束する支持部材と、を設けて構成する。
【0018】
このように構成すれば、串の先端側を持ち上げて取り外すことで、駆動ギアとの噛み合わせを解除して取り外すことができるようになるため、食材を上に取り出すという自然な動きで串を取り外すことができるようになる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、種々の形状のコンロや支柱に対しても、クランプで把持させることによって串焼き回転装置を取り付けることができるとともに、ブラケットの直線長穴によって串を前後方向および左右方向に向けることができ、また、円弧状長穴によって、上下方向に沿った傾動角度も調整することができるようになる。これにより、食材を炭から離して保温させたいような場合や、炭を追加投入する場合などにおいて、食材を横方向などに退避させておくことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の一実施の形態における串焼き回転装置の外観斜視図
図2】同形態における平面概略図
図3】同形態における側面概略図
図4】同形態における串を取り付け状態を示す図
図5】同形態における串焼き回転装置の他の使用例を示す図
図6】同形態における串焼き回転装置の他の使用例を示す図
図7】同形態における串焼き回転装置の他の使用例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の一実施の形態について、詳細に説明する。
【0022】
この実施の形態における串焼き回転装置1は、種々の形状の炭焼用コンロや、地面に立設された支柱などに対しても取り付けられ、しかも、炭の位置に応じて串5の位置を前後左右上下に調整できるようにしたものであって、図1に示すように、コンロの縁や支柱などに挟み込ませるためのクランプ2と、このクランプ2に取り付けられるブラケット3と、このブラケット3に取り付けられる回転装置4とを備えて構成される。そして、このブラケット3をクランプ2に対して、前後方向へ調整や、左右方向への横振り(図2参照)による調整を行って取り付けるとともに、ブラケット3を回転装置4に対して上下方向(図3参照)に傾動させて取り付けられるようにしたものである。以下、本実施の形態について詳細に説明する。
【0023】
まず、クランプ2は、ヒンジ22を介して連結された一対のアーム21を備えて構成されるものであって、コンロの縁部や支柱などに挟み込めるように構成される。この挟み込みを行う際には、炭火から離れた位置で挟み込み作業を行えるように、片方のアーム21の中央部分から他方のアーム21の中央部分を介して軸部材23を延出させ、その軸部材23の外周に形成されたネジ部によって、ヒンジ22部を中心として、アーム21を閉じられるようにしている。また、このアーム21の上面側は、ブラケット3を取り付けられるように平面状になっており、ネジ部材24を介してブラケット3を着脱可能に取り付けられるようにしている。
【0024】
このブラケット3は、金属板をL字状に屈曲させて設けられるものであって、クランプ2や回転装置4を取り付けるための第一プレート31と、この第一プレート31に対して屈曲するように設けられる第二プレート32などを備えて構成される。
【0025】
このうち、第一プレート31は、平面状に形成されるものであって、左右に平行な直線長穴33を設けて構成される。そして、図2に示すように、この直線長穴33にブラケット3を前後方向にずらして取り付けることで、ブラケット3の位置を前後方向に調整できるようにするとともに、左右のクランプ2を位置を前後方向に違えるように取り付けることで、左右方向の角度を変えられるようにしている。また、この第一プレート31の左右の直線長穴33の間には、回転装置4を取り付けるための支点穴34と、この支点穴34を中心とした円弧状の円弧状長穴35を設けており、種々の態様で回転装置4を取り付けられるようにしている。
【0026】
一方、第二プレート32は、回転装置4を取り付けるものであって、その回転装置4を上下方向に傾動させるように(図3の状態)、中央部分に設けられた支点穴36と、その支点穴36を中心とした円弧状の円弧状長穴37とを設けている。そして、ネジ部材45を介して回転装置4を支点穴36に固定するとともに、円弧状長穴37にもネジ部材46で固定し、支点穴36を中心として傾動させられるようにしている。
【0027】
このブラケット3に取り付けられる回転装置4は、図示しないバッテリーによって駆動するものであって、串5(図2図3参照)を回転可能に保持させるように構成される。具体的には、この回転装置4は、筐体の内部に設けられたモーターと、そのモーターの駆動軸に取り付けられた駆動ギア41と(図4参照)、串5の外周面の上面側を当接させる第一当接部42と、この第一当接部42よりも前方側であって、串5の外周面の下面側を当接させる第二当接部43とを備えるように構成される。この駆動ギア41は、串5の基端側に設けられたギア51に対して斜め上から接触するように設けられており、第二当接部43で当接する部分を支点として上向きに掛かる荷重によって、ギア51を駆動ギア41に当接させるようにしている。これらの第一当接部42や第二当接部43は、串5の左右の動きを拘束できるように、左右一対のローラーで構成されており、これらのローラーの間に串5を当接させることによって、軽い力で串5を回転させられるようにしている。また、この回転装置4の背面側には、モーターの回転速度を調整するためのレバー44が設けられており、このレバー44を回転させることによって、回転速度の調整や、オン・オフなどを切り替えられるようにしている。
【0028】
この回転装置4に取り付けられる串5は、基端側にギア51を有するものであって、先端側を尖状に構成して、食材を刺し込めるようにしている。
【0029】
次に、このように構成された串焼き回転装置1の使用態様について、図1を用いて説明する。
【0030】
まず、炭焼きコンロに串焼き回転装置1を取り付ける場合、ブラケット3の第一プレート31にクランプ2を取り付けておき、その状態で、左右のクランプ2を、図示しないコンロの縁部に上から挟み込ませるようにする。そして、クランプ2の軸部材23を締め付けてコンロに固定するとともに、ブラケット3を前後方向、あるいは、左右方向の振れ角度などを調整して、ネジ部材24で固定する。
【0031】
次に、その状態で、図1に示すように、ブラケット3の第二プレート32の外側面に回転装置4を取り付ける。この回転装置4を取り付ける場合は、支点穴部36にネジ部材45を取り付けて回転装置4の回動支点を固定するとともに、円弧状長穴37にもネジ部材46を取り付けて回転装置4を取り付ける。そして、回転装置4の上下方向に沿った傾斜角度を設定し、ネジ部材46で固定する。なお、ここでは、回転装置4を第二プレート32の外側面に取り付けるようにしているが、図5に示すように、ブラケット3を前後逆向きにして、回転装置4を第二プレート32の内側に取り付けるようにしてもよい。
【0032】
そして、この回転装置4に串5を取り付ける。回転装置4に串5を取り付ける場合、図4に示すように、第二当接部43と駆動ギア41との間に、串5のギア51を斜め上方向から挿入し、串5を水平方向にすることで、ギア51を駆動ギア41に噛み合わせる。そして、串5の重みや食材の重みによって、第二当接部43を支点として、串5のギア51を駆動ギア41に当接させ、モーターを駆動させて串5を回転させる。
【0033】
このように串5を回転させている状況において、食材が焦げ付きそうな場合は、ブラケット3の第一プレート31の直線長穴33に沿って、ブラケット3を前後方向、あるいは、左右方向に振り(図2の状態)、また、第二プレート32の円弧状長穴37に沿って串5を傾動させて(図3の状態)、火力の弱い位置に食材を退避させる。
【0034】
また、このような串焼き回転装置1を、支柱などに取り付けて使用する態様について、図6を用いて、説明する。
【0035】
串焼き回転装置1を支柱などに取り付けて使用する場合、同様に、まず、ブラケット3にクランプ2を軽く取り付けておき、クランプ2を支柱に挟み込ませる。このとき、ブラケット3の第一プレート31は垂直な状態となり、一方、第二プレート32は水平な状態となる。
【0036】
そして、このようにブラケット3を取り付けた後、この第一プレート31に回転装置4を取り付ける。この回転装置4を取り付ける場合、第一プレート31に設けられた支点穴34と円弧状長穴35にネジ部材45、46を取り付け、回転装置4を傾動可能に固定する。
【0037】
そして、この回転装置4に串5を取り付け、モーターを駆動させて串5を回転させる。
【0038】
このように串5を回転させている状況において、食材が焦げ付きそうな場合は、ブラケット3の第一プレート31の直線長穴33に沿って、ブラケット3を前後方向、あるいは、左右方向に振り、また、第一プレート31の円弧状長穴35に沿って串5を持ち上げて、火力の弱い位置に食材を退避させる。
【0039】
また、別の態様として、図7に示すように、第一プレート31の下方に、別のL字状の補助プレート6を用いて使用することもできる。
【0040】
この補助プレート6は、第一プレート31の直線長穴33に沿ってスライド可能に設けられるものであって、第一プレート31の裏面側で下方に向けて屈曲するように設けられる。そして、この屈曲した下方プレート61にクランプ2を取り付けるための穴部62を形成しておき、この穴部62を介してクランプ2を取り付けるようにする。
【0041】
そして、この補助プレート6に取付られたクランプ2を、テーブルの天板などに挟み込ませるようにする。その際、補助プレート6の位置を、直線長穴33に沿った前後方向にスライドさせ、また、左右方向に振らせるようにしてブラケット3の位置を調整する。
【0042】
そして、同様にして第二プレート32に回転装置4を取り付けるとともに、駆動ギア41に串5を取り付けるようにする。
【0043】
このような状況のもと、食材の焼き具合によって串5の位置を調整する場合は、補助プレート6に対して第一プレート31の位置を前後方向、あるいは、横方向に振るように調整し、また、第二プレート32の円弧状長穴37を介して上下方向に傾斜させるように調整する。
【0044】
このように上記実施の形態によれば、コンロ近傍に取り付けられる串焼き回転装置1において、物体を挟み込むクランプ2と、当該クランプ2に取り付けられるブラケット3と、当該ブラケット3に保持され、着脱可能に取り付けられた串を回転させる回転装置4と、を備え、前記ブラケット3を、前記コンロに向かう方向に直線的に設けられた直線長穴33を有する第一プレート31と、当該第一プレート31に対して前記コンロに向かう方向を軸として起立するように設けられ、支点穴部36を中心とする円弧状に形成された円弧状長穴37を有する第二プレート32と、を有するように構成し、前記第一プレート31に前記クランプ2を取り付けるとともに、前記第二プレート32に前記回転装置4を取り付けられるようにしたので、種々の形状のコンロや支柱に対しても、クランプ2で把持させることで串焼き回転装置1を取り付けることができるとともに、ブラケット3の直線長穴によって串5を前後方向および左右方向に向けることができ、また、円弧状長穴37で、上下に沿った傾動角度も調整することができるようになる。これにより、食材を炭から離して保温させたいような場合や、炭を追加投入する場合などにおいて、食材を横に退避させておくことができるようになる。
【0045】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。
【0046】
例えば、上記実施の形態では、串5を斜め上方から駆動ギア41に当接させるようにしたが、串5の端部を矩形状としておき、その矩形状の端部に嵌合するような凹部を形成して、その凹部を回転させるようにしてもよい。
【0047】
また、上記実施の形態では、クランプ2として、左右のアーム21を軸部材23で締め付けるようにしたが、バネなどで締め付けるようにしてもよい。
【0048】
さらに、上記実施の形態では、第二プレート32に支点穴36と円弧状長穴37を設けるようにしたが、支点穴36だけで回転装置4を上下方向に傾動させるように締め付けるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0049】
1・・・串焼き回転装置
2・・・クランプ
3・・・ブラケット
31・・・第一プレート
32・・・第二プレート
33・・・直線長穴
34・・・支点穴
35・・・円弧状長穴
36・・・支点穴
37・・・円弧状長穴
4・・・回転装置
41・・・駆動ギア
42・・・第一当接部
43・・・第二当接部
5・・・串
51・・・ギア
6・・・補助プレート
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7