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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023144405
(43)【公開日】2023-10-11
(54)【発明の名称】端末装置及びサービス評価装置
(51)【国際特許分類】
   H04M 1/00 20060101AFI20231003BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20231003BHJP
   H04M 11/00 20060101ALI20231003BHJP
【FI】
H04M1/00 R
G06Q50/10
H04M11/00 302
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022051360
(22)【出願日】2022-03-28
(71)【出願人】
【識別番号】000237592
【氏名又は名称】株式会社デンソーテン
(74)【代理人】
【識別番号】110001933
【氏名又は名称】弁理士法人 佐野特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】藤井 亮太
(72)【発明者】
【氏名】井場崎 裕一
(72)【発明者】
【氏名】本田 祐也
(72)【発明者】
【氏名】服部 猛
【テーマコード(参考)】
5K127
5K201
5L049
【Fターム(参考)】
5K127AA36
5K127BA03
5K127BB22
5K127BB33
5K127CA08
5K127CB21
5K127GA14
5K127JA03
5K127JA14
5K127JA34
5K127JA49
5K127KA01
5K201BA02
5K201CB14
5K201CC01
5K201CC04
5K201CC10
5K201DC02
5K201EC06
5K201ED05
5K201ED09
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】サービス評価に関わる手間を削減する又は正確なサービス評価を提供する。
【解決手段】対象人物に対して情報を出力可能なインターフェース部(171)と、端末処理部と、を備えた端末装置であって、端末処理部は、1以上の人物が対象サービスを受けている期間中での1以上の人物の生体情報に基づくサービス評価情報を、インターフェース部を用い、対象サービスに対応づけて対象人物に通知する。
【選択図】図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象人物に対して情報を出力可能なインターフェース部と、
端末処理部と、を備えた端末装置であって、
前記端末処理部は、1以上の人物が対象サービスを受けている期間中での前記1以上の人物の生体情報に基づくサービス評価情報を、前記インターフェース部を用い、前記対象サービスに対応づけて前記対象人物に通知する
、端末装置。
【請求項2】
前記サービス評価情報は、前記対象人物が前記対象サービスを受けている対象期間中の前記対象人物の生体情報に基づき導出される
、請求項1に記載の端末装置。
【請求項3】
前記サービス評価情報は、前記対象期間中における前記対象人物の快適度を表す情報を含む
、請求項2に記載の端末装置。
【請求項4】
前記サービス評価情報は、前記対象人物と異なる参照人物が前記対象サービスを受けている参照期間中の前記参照人物の生体情報に基づき導出される
、請求項1に記載の端末装置。
【請求項5】
前記サービス評価情報は、前記参照期間中における前記参照人物の快適度を表す情報を含む
、請求項4に記載の端末装置。
【請求項6】
前記端末処理部は、前記対象人物の現在の生体情報に基づき、利用が推奨されるサービス又は利用が制止されるべきサービスを、前記インターフェース部を用いて前記対象人物に通知する
、請求項1~5の何れかに記載の端末装置。
【請求項7】
請求項2又は3に記載の端末装置に無線接続されるサービス評価装置であって、
前記対象期間中の前記対象人物の生体情報に基づき前記サービス評価情報を生成して前記端末装置に送信する評価処理部を備える
、サービス評価装置。
【請求項8】
請求項4又は5に記載の端末装置に無線接続されるサービス評価装置であって、
前記参照期間中の前記参照人物の生体情報に基づき前記サービス評価情報を生成して前記端末装置に送信する評価処理部を備える
、サービス評価装置。
【請求項9】
当該サービス評価装置は複数の人物に対応する複数の端末装置に無線接続され、
前記評価処理部は、前記参照期間とは異なる期間中における前記複数の人物の夫々についての生体情報に基づき、前記複数の人物において前記対象人物と前記参照人物の組み合わせを設定する
、請求項8に記載のサービス評価装置。
【請求項10】
複数の端末装置に無線接続されるサービス評価装置であって、
各端末装置のユーザが対象サービスを受けている期間中での各ユーザの生体情報に基づき前記対象サービスに対する評価情報を生成する評価処理部を備える
、サービス評価装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、端末装置及びサービス評価装置に関する。
【背景技術】
【0002】
或る人物が任意のサービスを利用した際、当該人物が手動で当該サービスへの評価(評価コメント等)を端末装置に入力し、ウェブサイトにアップロードするといった方法がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003-170830号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
評価の手動入力は手間がかかる。また、手動入力による評価は恣意的な情報を含みやすいため、サービス評価が正確に行われないことがある。
【0005】
本発明は、サービス評価に関わる手間の削減又は正確なサービス評価の提供に寄与する端末装置及びサービス評価装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る端末装置は、対象人物に対して情報を出力可能なインターフェース部と、端末処理部と、を備えた端末装置であって、前記端末処理部は、1以上の人物が対象サービスを受けている期間中での前記1以上の人物の生体情報に基づくサービス評価情報を、前記インターフェース部を用い、前記対象サービスに対応づけて前記対象人物に通知する。
【0007】
本発明に係るサービス評価装置は、複数の端末装置に無線接続されるサービス評価装置であって、各端末装置のユーザが対象サービスを受けている期間中での各ユーザの生体情報に基づき前記対象サービスに対する評価情報を生成する評価処理部を備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、サービス評価に関わる手間の削減又は正確なサービス評価の提供に寄与する端末装置及びサービス評価装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の実施形態に係るシステムの全体構成図である。
図2】本発明の実施形態に係り、人物と端末装置と情報取得装置との対応関係を定義するための図である。
図3】本発明の実施形態に係る端末装置の内部構成図である。
図4】本発明の実施形態に係るシステム管理装置の内部構成図である。
図5】本発明の実施形態に係り、システム管理装置内の管理制御部の機能ブロック図である。
図6】本発明の実施形態で想定されるケースを例示する図である。
図7】本発明の実施形態に係り、総合評価情報の構成図である。
図8】本発明の実施形態に属する第1実施例に係り、システムの動作フローチャートである。
図9】本発明の実施形態に属する第1実施例に係り、端末装置における評価情報の表示例を示す図である。
図10】本発明の実施形態に属する第2実施例に係り、システムの動作フローチャートである。
図11】本発明の実施形態に属する第2実施例に係り、端末装置における評価情報の表示例を示す図である。
図12】本発明の実施形態に属する第6実施例に係り、ルート検索に関わる想定内容を示す図である。
図13】本発明の実施形態に属する第6実施例に係り、端末装置におけるルート検索結果の表示例を示す図である。
図14】本発明の実施形態に属する第6実施例に係り、端末装置におけるルート検索結果の表示例を示す図である。
図15】本発明の実施形態に属する第8実施例に係り、端末装置におけるタクシー運転手の検索結果の表示例を示す図である。
図16】本発明の実施形態に属する第9実施例に係り、機械学習装置の構成及びDNNの機能を示す図である。
図17】本発明の実施形態に属する第9実施例に係り、機械学習済みモデルを得るための動作フローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態の例を、図面を参照して具体的に説明する。参照される各図において、同一の部分には同一の符号を付し、同一の部分に関する重複する説明を原則として省略する。尚、本明細書では、記述の簡略化上、情報、信号、物理量、機能部、回路、素子又は部品等を参照する記号又は符号を記すことによって、該記号又は符号に対応する情報、信号、物理量、機能部、回路、素子又は部品等の名称を省略又は略記することがある。
【0011】
本発明の実施形態に係るシステムSYSの概略全体構成図を示す。システムSYSは、複数の端末装置100とシステム管理装置200とを備える。詳細は後述から明らかとなるが、システム管理装置200は各種サービスの良し悪し等を評価する機能を有する。このため、システム管理装置200はサービス評価装置の例であるとも言え、システムSYSをサービス評価システムと称することもできる。
【0012】
各端末装置100とシステム管理装置200とは所定の通信網NETを介して無線接続され、各端末装置100とシステム管理装置200とは通信網NETを介して互いに双方向通信が可能である。通信網NETは、インターネット、無線LAN(Local Area Network)及び近距離無線通信回線の内、全部又は一部を含む。無線LANは、例えばWi-Fi(登録商標)に準拠したものであって良い。近距離無線通信回線は、例えばBluetooth(登録商標)に準拠したものであって良い。
【0013】
図1において、符号“PS”は端末装置100のユーザとしての人物を表す。ユーザとは端末装置100を操作及び所持する人物である。例えば、スマートホン、タブレット又はパーソナルコンピュータ等の電子機器を端末装置100として用いることができる。
【0014】
図1において、符号“BB”は情報取得装置(生体情報の取得装置)を表す。各情報取得装置BBは、何れかの人物PSに装着され、当該人物PSの生体情報を取得する。情報取得装置BBは人物PSの特定部位に装着される。特定部位は例えば手首近傍である。即ち、情報取得装置BBは手首近傍において人物PSに装着される腕時計型の装置であって良い。但し、特定部位は手首近傍に限定されず、胸、首、足などであっても良い。
【0015】
図2に示す如く、以下では、計n台の端末装置100である端末装置100[1]~100[n]がシステムSYS内で運用されるとする。nは2以上の整数であり、例えば100万といった非常に大きな値が想定される。端末装置100[i]のユーザを特に人物PS[i]と称する。ここにおけるiはn以下の任意の自然数を表す。人物PS[i]は端末装置100[i]を操作及び所持する。人物PS[i]に対応する情報取得装置BBを特に情報取得装置BB[i]と称する。情報取得装置BB[i]は人物PS[i]に装着され、人物PS[i]の生体情報を取得する。このように、情報取得装置BB[i]及び端末装置100[i]は人物PS[i]に対応付けられる。情報取得装置BB[i]と端末装置100[i]とは、Bluetooth(登録商標)等に準拠した近距離無線通信回線を介し、互いに双方向通信可能な態様で無線接続される。
【0016】
図3に1つの端末装置100の概略ブロック図を示す。システムSYSにおいて、任意の2つの端末装置100は互いに異なる種類の端末装置であって良い。即ち例えば、任意の2つの端末装置100は互いに異なる種類のスマートホンであっても良い。或いは例えば、或る端末装置100はスマートホンであって、他の端末装置100はパーソナルコンピュータであっても良い。但し、以下の説明では、各端末装置100が図3に示す構成を有しているものとする。即ち、システムSYSにおける各端末装置100は、符号110、120、130、140、150、160及び170により参照される各部位を備えるものとする。
【0017】
端末制御部110は、MPU(Micro Processing Unit)及びGPU(Graphics Processing Unit)等を含む演算処理部110aをハードウェア資源として備え、端末装置100の各部位の動作を統括的に制御する。以下の説明において、端末制御部110にて実行される任意の動作及び処理は、演算処理部110aにて実行される動作及び処理であると解されても良い。
【0018】
メモリ120は、ROM(Read only memory)又はフラッシュメモリ等の不揮発性メモリ、及び、RAM(Random access memory)等の揮発性メモリを含む。メモリ120の全部又は一部は端末制御部110に内蔵されたメモリであっても良い。メモリ120にはプログラムPG1が格納される。演算処理部110aはプログラムPG1を実行することで、プログラムPG1による機能を実現できる。以下の説明において、端末制御部110にて実行される任意の動作及び処理は、演算処理部110aにて実行される動作及び処理であると解されて良い。プログラムPG1はプログラムPG1a及びPG1bを含む複数のプログラムにて構成されていて良い。演算処理部110aに複数のMPUが設けられる場合、プログラムPG1内の複数のプログラムは複数のMPUにて実行されるものであっても良い。
【0019】
通信処理部130は、端末装置100の相手側装置との双方向通信を実現する。端末装置100の相手側装置にシステム管理装置200及び情報取得装置BBが含まれる。通信処理部130は、相手側装置に対して任意の情報を送信する送信部131と、相手側装置から送信された情報を受信する受信部132と、を備える。以下では、通信処理部130、送信部131及び受信部132の記述を省略することがあるが、端末装置100において、相手側装置への情報の送信は通信処理部130(送信部131)を用いて実現され、相手側装置からの情報の受信は通信処理部130(受信部132)を用いて実現される。
【0020】
カメラ140は、自身の撮影領域内の被写体を撮影し、撮影領域内の画像(以下撮影画像)の画像情報を生成する。生成された画像情報は端末制御部110に送られる。カメラ140において所定のフレーム周期で順次撮影が行われ、これにより時系列上に並ぶ複数の撮影画像が取得される。時系列上に並ぶ複数の撮影画像により動画像が形成される。
【0021】
GPS処理部150は、GPS(Global Positioning System)を形成する複数のGPS衛星からの信号を受信することで端末装置100の位置(端末装置100の現在地)を検出する。検出された端末装置100の位置を端末位置と称し、端末位置を表す情報を端末位置情報と称する。端末位置情報はGPS処理部150から端末制御部110に送られる。或る端末装置100の端末位置は、端末装置100のユーザの現在地を表すと考えて良い。
【0022】
日時情報取得部160は現在の日付及び時刻を示す日時情報を取得して端末制御部110に送る。日時情報取得部160は通信網NETを介して他の装置(不図示)から日時情報を取得しても良い。
【0023】
インターフェース部170は、端末装置100と端末装置100のユーザとの間のマンマシンインターフェースであり、端末装置100のユーザに対して任意の情報を出力し、且つ、端末装置100のユーザから任意の情報を受ける。インターフェース部170は、表示画面171、操作部172、マイクロホン173及びスピーカ174を備える。表示画面171は液晶ディスプレイパネル等にて構成され、端末制御部110の制御の下で任意の画像を表示する。操作部172は端末装置100のユーザから任意の操作の入力を受け付ける。表示画面171及び操作部172によりタッチパネルが構成されていても良く、操作部172への操作はタッチパネルに対する操作であっても良い。マイクロホン173は、マイクロホン173の周辺音を収音し、収音した音を電気信号に変換する。スピーカ174は端末制御部110の制御の下で任意の音を出力する。
【0024】
図4にシステム管理装置200の全体構成図を示す。システム管理装置200は、管理制御部210、メモリ220及び通信処理部230を備える。システム管理装置200は通信網NETに接続された1以上のコンピュータ装置にて構成される。クラウトコンピューティングを利用してシステム管理装置200が形成されても良い。
【0025】
管理制御部210は、MPU及びGPU等を含む演算処理部210aをハードウェア資源として備える。
【0026】
メモリ220は、ROM又はフラッシュメモリ等の不揮発性メモリ、及び、RAM等の揮発性メモリを含む。メモリ220の全部又は一部は管理制御部210に内蔵されたメモリであっても良い。メモリ220にはプログラムPG2が格納される。管理制御部210において、メモリ220に格納されたプログラムPG2を演算処理部210aが実行することで、管理制御部210の各機能(後述される各機能ブロックを含む)が実現されて良い。ここにおけるプログラムPG2は複数のプログラムを含んでいて良い。以下の説明において、管理制御部210にて実行される任意の動作及び処理は、演算処理部210aにて実行される動作及び処理であると解されて良い。管理制御部210に複数のMPUを設けておき、当該複数のMPUにて複数のプログラムが実行されることで、管理制御部210の各機能(後述される各機能ブロックを含む)が実現されても良い。
【0027】
通信処理部230は通信網NETを介して相手側装置との双方向通信を実現する。システム管理装置200にとっての相手側装置に各端末装置100が含まれる。通信処理部230は、相手側装置に対して任意の情報を送信する送信部231と、相手側装置から送信された情報を受信する受信部232と、を備える。以下では、通信処理部230、送信部231及び受信部232の記述を省略することがあるが、システム管理装置200において、相手側装置への情報の送信は通信処理部230(送信部231)を用いて実現され、相手側装置からの情報の受信は通信処理部230(受信部232)を用いて実現される。
【0028】
端末装置100において(図3参照)、プログラムPG1aは、各種サービスの検索、予約及び決済を行うことが可能なアプリケーションプログラムである。ここにおけるサービスは交通サービスを含む。交通サービスは、任意の区間において任意の人物が任意の交通機関により輸送されるサービスである。交通機関として公共の交通機関が想定される。交通機関は、車両、航空機及び船舶を含む。車両は、路上を走行するタクシー及びバスであっても良いし、線路上を走行する列車(電車又は汽車)であっても良い。
【0029】
プログラムPG1aは“Mobility as a Service”を実現するためのプログラムである。演算処理部110aはプログラムPG1aを実行することで“Mobility as a Service”を実現する。但し、“Mobility as a Service”の全体は通信網NETに接続された様々な装置が協働して実現される。
【0030】
演算処理部110aがプログラムPG1aを実行することにより、演算処理部110aにて検索処理、予約処理及び決済処理が実行可能である。検索処理、予約処理及び決済処理は、端末装置100のユーザからインターフェース部170にて受けた操作に基づき実行される。
【0031】
或る任意の注目された人物PSを注目人物PSと称し、注目人物PSをユーザとする端末装置100を注目端末装置100と称する。注目人物PSが任意の出発地点から任意の目的地点まで交通機関を利用して移動することを希望している場合を想定し、注目端末装置100での検索処理、予約処理及び決済処理を説明する。注目人物PSが上記希望の内容を表す検索指定情報をインターフェース部170を通じて注目端末装置100に入力すると、検索処理において、出発地点から目的地点まで移動するためのルートが1以上検索されて特定される。検索及び特定された1以上のルートが表示画面171に表示される。尚、ルートの検索自体は、通信網NETに接続された検索用装置(不図示)により実行される。故に、検索処理の全体は注目端末装置100と検索用装置との協働により実現されると考えることができる。
【0032】
注目人物PSが表示された1以上のルートの何れかを指定して予約指示操作を注目端末装置100に入力すると、予約処理が実行される。この予約処理では、指定されたルートに沿って注目人物PSを輸送するための交通機関の利用が予約される(即ち注目人物PSが当該交通機関を利用するという内容の契約が成立する)。尚、予約自体は、通信網NETに接続された予約用装置(不図示)により実行される。故に、予約処理の全体は注目端末装置100と予約用装置との協働により実現されると考えることができる。
【0033】
予約指示操作に続いて、注目人物PSが決済指示操作を注目端末装置100に入力すると、注目人物PSの決済情報に基づき決済処理が実行される。決済処理では、予約された交通機関を利用するための料金(運賃)が決済される。注目人物PSの決済情報は、上記料金の決済に必要な情報であって、注目人物PSに対応付けられた情報(例えばクレジットカード情報若しくは銀行口座情報、又は、電子決済サービスの個人情報)である。尚、決済自体は、通信網NETに接続された決済用装置(不図示)により実行される。故に、決済処理の全体は注目端末装置100と決済用装置との協働により実現されると考えることができる。
【0034】
検索処理、予約処理及び決済処理の対象となるサービスが交通サービスであることを想定して、検索処理、予約処理及び決済処理を説明したが、上述の検索処理、予約処理及び決済処理の対象となるサービスは、交通サービス以外のサービスを含んでいても良い。例えば、検索処理、予約処理及び決済処理の対象となるサービスに、施設サービスが含まれていて良い。施設サービスは、任意の人物により施設が利用されるサービスである。施設として、宿泊施設、飲食店施設、入浴施設、スポーツ施設などが挙げられる。ここでは施設として、利用にあたって予約が可能であり、且つ、利用に際して決済(費用の支払い)が必要な施設を想定する。
【0035】
施設に関わる検索処理、予約処理及び決済処理を説明する。注目人物PSが利用を希望する施設の条件を示す検索指定情報をインターフェース部170を通じて注目端末装置100に入力する。すると、注目端末装置100は、検索処理において当該条件に適合する1以上の施設を表示画面171に表示する。注目人物PSが表示された1以上の施設の何れかを指定して予約指示操作を注目端末装置100に入力すると、予約処理が実行される。この予約処理では、指定された施設の利用が予約される(即ち注目人物PSが当該施設を利用するという内容の契約が成立する)。予約指示操作に続いて、注目人物PSが決済指示操作を注目端末装置100に入力すると、注目人物PSの決済情報に基づき決済処理が実行される。決済処理では、予約された施設を利用するための料金が決済される。
【0036】
ここで任意の注目人物PSが注目端末装置100に対して入力した情報をユーザ入力情報と称する。注目人物PSについてのユーザ入力情報は 検索処理、予約処理及び決済処理において注目端末装置100が注目人物PSから受けた情報を含む。ユーザ入力情報は、プログラムPG1aに従って注目端末装置100からシステム管理装置200に送信され、管理制御部210にて注目人物PSに対応付けられる。
【0037】
このため、検索処理、予約処理及び決済処理の対象となるサービスが交通サービスであれば、管理制御部210は、注目人物PSが、何時、どの交通機関を利用して、どこからどこまで移動するのかを認識できる。尚、注目人物PSは自身が行った予約の結果に従って出発地点から目的地点まで実際に移動するものとする。また、検索処理、予約処理及び決済処理の対象となるサービスが施設サービスであれば、管理制御部210は、注目人物PSが、何時、どの施設を利用するのかを認識できる。尚、注目人物PSは自身が行った予約の結果に従って予約した施設を利用するものとする。
【0038】
端末装置100において(図3参照)、プログラムPG1bは、情報取得装置BBと協働して人物PSの生体情報の収集及び管理等を行うアプリケーションプログラムである。演算処理部110aがプログラムPG1bを実行することにより、演算処理部110aにて生体情報の収集処理及び生体情報の管理処理が実行可能である。注目端末装置100における生体情報の収集処理及び管理処理を説明する。
【0039】
注目人物PSに装着された情報取得装置BBにて注目人物PSの生体情報が取得される。生体情報は所定周期で次々と取得され、取得された生体情報は情報取得装置BBから注目端末装置100に送信される。生体情報の収集処理において、注目端末装置100は、受信した注目人物PSの生体情報を収集してメモリ120に保存する。この際、収集された各生体情報が、何時の生体情報であるのかを特定するためのタイムスタンプ情報が、日時情報に基づき生成され、生体情報に付加される。タイムスタンプ情報の付加は情報取得装置BBにて行われる場合もある。
【0040】
生体情報の管理処理では、メモリ120に保存された生体情報に基づく様々な情報を注目人物PSに提供する。例えば、生体情報の管理処理では、メモリ120に保存された生体情報を時系列に沿って表示画面171に表示する、或いは、メモリ120に保存された生体情報の統計情報を表示画面171に表示する。
【0041】
生体情報の収集処理を通じてメモリ120に保存された生体情報は、注目端末装置100からシステム管理装置200に送信され、管理制御部210にて注目人物PSに対応付けられる。このため、管理制御部210は、各日時における注目人物PSの生体情報を認識できる。尚、システム管理装置200に対する生体情報の送信は、プログラムPG1aに従って行われる場合もあるし、プログラムPG1bに従って行われる場合もある。また、情報取得装置BBから生体情報がシステム管理装置200に直接送信されても良い。
【0042】
注目人物PSの生体情報は、注目人物PSの身体機能に関して検出可能な情報であれば任意である。注目人物PSの生体情報は、例えば、注目人物PSの脈拍、体温、血圧、発汗量、血中酸素濃度及び血糖値の内、全部又は一部を含む。注目人物PSの生体情報における脈拍は、例えば、注目人物PSの脈拍数、注目人物PSの脈拍のリズム及び注目人物PSの脈拍の大きさの内、全部又は一部を含む。
【0043】
尚、情報取得装置BBの全部又は一部は端末装置100に内蔵され得る。情報取得装置BBの全部が端末装置100に内蔵される場合、端末装置100にて生体情報の全てが取得されることになる。情報取得装置BBの一部が端末装置100に内蔵される場合、端末装置100にて生体情報の一部が取得され、情報取得装置BBにて生体情報の残部が取得されることになる。
【0044】
以下では、特に記述なき限り、端末装置100[1]~100[n]の夫々において、プログラムPG1a及びPG1bが常駐プログラムとして演算処理部110aにより常時実行されているものとする。
【0045】
また、以下では、特に記述なき限り、検索処理、予約処理及び決済処理の対象となるサービスが交通サービスであることが主に想定される。また、人物PS[i]によるサービスの予約とは、プログラムPG1aの機能により端末装置100[i]を用いて行われた予約であるとする。
【0046】
図5に管理制御部210の機能ブロック図を示す。管理制御部210は機能ブロックF21~F25を備える。演算処理部210aにおいて、単一又は複数のプログラムが実行されることで機能ブロックF21~F25が実現されて良い。演算処理部210aに複数のMPUを設けておき、当該複数のMPUにて複数のプログラムが個別に実行されることで任意の複数の機能ブロック(ここでは機能ブロックF21~F25)が実現されて良い。機能ブロックF21、F22、F23、F24、F25は、夫々、利用サービス特定部、分析評価部、端末フィードバック部、マッチング部、サービス提案部である。尚、マッチング部F24及びサービス提案部F25の機能については後の実施例の中で説明される。
【0047】
利用サービス特定部F21は、人物PSごとに、人物PSの行動情報に基づき人物PSが現在利用しているサービスを特定し、特定したサービスを示す利用サービス情報を生成及び出力する。人物PS[i]の行動情報は、各時刻における人物PS[i]の行動の内容を表す情報である。人物PS[i]の行動情報は人物PS[i]のユーザ入力情報を含む。人物PS[i]のユーザ入力情報は、検索処理、予約処理及び決済処理において端末装置100[i]が人物PS[i]から受けた情報を含む。各端末装置100からユーザ入力情報が送信され、受信部232にて受信される。
【0048】
検索処理、予約処理及び決済処理の対象となるサービスが交通サービスであれば、利用サービス情報は、人物PS[i]が現在利用している交通機関の種類、人物PS[i]が現在利用している交通機関による人物PS[i]の移動区間、及び、人物PS[i]が現在利用している交通機関による人物PS[i]の移動の日時を含む。
【0049】
具体的には例えば、図6に示す如く、或る時刻T1aに地点K1aを出発して、その後、時刻T1bに地点K1bに到着する列車TRを考える。時刻T1aから時刻T1bまでの期間を期間PP1と称する。期間PP1において地点K1aから地点K1bを走行する列車TRを利用する(当該列車TRにて移動する)サービスを、サービスSVC1と称する。ケースCS1では、人物PSがサービスSVC1を予約し、予約内容に従って期間PP1にてサービスSVC1の提供を受ける。尚、複数の人物PSの夫々が人物PSとなり得るが、単純には、一人の人物PSが人物PSに相当すると考えて良い。ケースCS1においては、ケースCS1に関わる人物PSの予約内容が人物PSのユーザ入力情報に含まれる。故に、ケースCS1において、利用サービス特定部F21は、人物PSが期間PP1においてサービスSVC1を利用すると判断でき、その判断内容を示す利用サービス情報を生成する。
【0050】
各端末装置100はGPS処理部150にて取得された端末位置情報をシステム管理装置200に対してリアルタイムで送信しても良い。各端末装置100からの端末位置情報は受信部232にて受信される。この場合、人物PS[i]の行動情報は端末装置100[i]の端末位置情報を含んでいて良い。利用サービス特定部F21は、端末装置100[i]の端末位置情報を参照することで、人物PS[i]が現在利用しているサービスの判断の確度を高めることができる。
【0051】
尚、人物PS[i]が現在とっている行動を人物PS[i]自身が端末装置100[i]に入力しても良く、この場合、その入力内容が人物PS[i]のユーザ入力情報(従って人物PS[i]の行動情報)に含まれていて良い。即ち例えば、図6の期間PP1において人物PS[i]が列車TRに乗車してサービスSVC1を受けているとき、人物PS[i]が列車TRに搭乗中であることを人物PS[i]自身が端末装置100[i]に入力しても良い。或いは、期間PP1において人物PS[i]が列車TRに乗車してサービスSVC1を受ける予定であることを、期間PP1の前に、人物PS[i]が端末装置100[i]に入力しても良い。そうすると、端末装置100[i]への入力内容に基づき、利用サービス特定部F21は、人物PS[i]が期間PP1においてサービスSVC1を利用すると判断し、その判断結果を示す利用サービス情報を生成できる。
【0052】
分析評価部F22は、1以上の人物PSについての生体情報と1以上の人物PSについての利用サービス情報とに基づき、サービスに関わる評価情報を生成する。人物PS[i]の生体情報は受信部232にて受信される。分析評価部F22で生成される評価情報を特に総合評価情報と称する。
【0053】
図6のケースCS1を想定して分析評価部F22の機能を具体的に説明する。ケースCS1では人物PSがサービスSVC1を利用すると特定(判断又は推定)されているため、分析評価部F22は、期間PP1における人物PSの生体情報に基づき、期間PP1における人物PSの体調及び心情等を分析することで、サービスSVC1に対する総合評価情報を生成する。ケースCS1において、サービスSVC1に対する総合評価情報は、サービスSVC1に対する人物PSの評価を表す情報である。
【0054】
サービスSVC1に対する総合評価情報は、サービスSVC1を受けている人物PSの快適度を表す情報を含む。快適度を表す情報として、快適度が数値化された快適指標が総合評価情報に含まれる。サービスSVC1に対する総合評価情報中の快適指標は、人物PSがサービスSVC1を受けているときの人物PSの快適性の度合いを数値化したものである。ここでは、快適指標において1以上5以下の数値(例えば整数)にて快適度が表されるものとする。快適度が高いほど快適指標の値が大きくなるものとする。分析評価部F22は、期間PP1における人物PSの生体情報に基づきサービスSVC1を受けているときの人物PSの快適度を推定することで、サービスSVC1に対する人物PSの快適指標を導出する。例えば、期間PP1における人物PSの生体情報に基づき人物PSが期間PP1にて不快な感情を抱いていると推定される場合、分析評価部F22はサービスSVC1に対する人物PSの快適指標に“1”又は“2”を設定する。或いは例えば、期間PP1における人物PSの生体情報に基づき人物PSが期間PP1にて快適な感情を抱いていると推定される場合、分析評価部F22はサービスSVC1に対する人物PSの快適指標に“4”又は“5”を設定する。
【0055】
或る人物が任意のサービスを利用した際、当該人物が手動で当該サービスへの評価コメント等をウェブサイトにアップロードするといった方法がある。これとは異なり、本実施形態では、評価コメント等の手動入力を要することなく、生体情報に基づきサービスに対する評価情報が生成される。
【0056】
端末フィードバック部F23は、分析評価部F22にて生成された総合評価情報に基づきフィードバック評価情報を生成し、生成したフィードバック評価情報を、送信部231を用いて1以上の端末装置100に送信する。フィードバック評価情報を受信した端末装置100において、フィードバック評価情報に応じた通知が端末装置100のユーザ(即ち人物PS)に対して行われる。これについては、後の実施例で具体例を挙げる。
【0057】
総合評価情報そのものがフィードバック評価情報であっても良いし、総合評価情報の一部がフィードバック評価情報であっても良い。フィードバック評価情報は上述の快適度を表す情報(即ち快適指標)であっても良い。
【0058】
図7に総合評価情報の例を示す。総合評価情報は上述の快適指標を含む。総合評価情報は、更に、リラックス指標、乗り物酔い指標、ヒヤリハット指標及び評価文言情報の内、全部又は一部を含んでいて良い。サービスSVC1を例にとり、サービスSVC1に対するリラックス指標、乗り物酔い指標、ヒヤリハット指標及び評価文言情報を説明する。
【0059】
サービスSVC1に対する総合評価情報中のリラックス指標は、人物PSがサービスSVC1を受けているときに人物PSがどの程度リラックスしているかを数値化したものである。ここでは、リラックス指標において1以上5以下の数値(例えば整数)にてリラックスの度合いが表されるものとする。リラックスの度合いが高いほど、リラックス指標が大きくなるものとする。分析評価部F22は、期間PP1における人物PSの生体情報に基づき、サービスSVC1を受けているときの人物PSのリラックス度合いを推定することで、サービスSVC1に対する人物PSのリラックス指標を導出する。
【0060】
サービスSVC1に対する総合評価情報中の乗り物酔い指標は、人物PSがサービスSVC1を受けているときに人物PSがどの程度乗り物酔いをしているかを数値化したものである。ここでは、乗り物酔い指標において1以上5以下の数値(例えば整数)にて乗り物酔いの程度が表されるものとする。乗り物酔いの程度が強いほど、乗り物酔い指標の値が小さくなるものとする。期間PP1における人物PSの生体情報に基づきサービスSVC1に対する人物PSの乗り物酔い指標が導出される。
【0061】
サービスSVC1に対する総合評価情報中のヒヤリハット指標は、人物PSがサービスSVC1を受けているときに人物PSが抱いたヒヤリハットの回数又は程度を数値化したものである。ここでは、ヒヤリハット指標において1以上5以下の数値(例えば整数)にてヒヤリハットの回数又は程度が表されるものとする。ヒヤリハットの回数が多いほど又はヒヤリハットの程度が強いほど、ヒヤリハット指標の値が小さくなるものとする。期間PP1における人物PSの生体情報に基づきサービスSVC1に対する人物PSのヒヤリハット指標が導出される。
【0062】
サービスSVC1に対する総合評価情報中の評価文言情報は、人物PSがサービスSVC1を受けているときに人物PSが抱いた心情を代弁した文言情報である。期間PP1における人物PSの生体情報に基づきサービスSVC1に対する評価文言情報が導出される。例えば、予め複数の定型文を用意しておくと共に、定型文ごとに、定型文に対応する生体情報の変化パターンを登録変化パターンとして予め設定しておく。そして、期間PP1における人物PSの生体情報の変化パターンを複数の定型文に対する複数の登録変化パターンと比較することで、前者と後者との類似性を評価する。複数の登録変化パターンの内、第1の登録変化パターンが、期間PP1における人物PSの生体情報の変化パターンに最も類似していると判断された場合、第1の登録変化パターンに対応する第1の定型文を評価文言情報に設定する。同様に、複数の登録変化パターンの内、第2の登録変化パターンが、期間PP1における人物PSの生体情報の変化パターンに最も類似していると判断された場合、第2の登録変化パターンに対応する第2の定型文を評価文言情報に設定する。第3の登録変化パターン等についても同様である。
【0063】
具体例として、快適な環境下にある人物の生体情報の変化パターンを第1の登録変化パターンとして予め設定しておき、文章「とても快適に過ごせました」を第1の定型文に設定しておく。劣悪な環境下にある人物の生体情報の変化パターンを第2の登録変化パターンとして予め設定しておき、文章「快適とは言い難いです」を第2の定型文に設定しておく。この場合において、期間PP1における人物PSの生体情報の変化パターンが第1、第2の登録変化パターンに類似しておれば、夫々、第1、第2の定型文が、人物PSが抱いた心情を代弁した文言情報として、評価文言情報に設定されることになる。
【0064】
総合評価情報は各種サービスの改善等に向けた情報として有益である。例えば、各種サービスの運営又は開発等を行う事業者に対し、総合評価情報そのものを、又は、総合評価情報をレポート化したものを、無償又は有償で提供するといった応用が可能である。
【0065】
以下、システムSYSに関わる複数の実施例を説明する。本実施形態にて上述した事項は、特に記述無き限り且つ矛盾無き限り、以下の各実施例に適用される。各実施例において、上述の事項と矛盾する事項がある場合には、各実施例での記載が優先されて良い。また矛盾無き限り、以下に示す複数の実施例の内、任意の実施例に記載した事項を、他の任意の実施例に適用することもできる(即ち複数の実施例の内の任意の2以上の実施例を組み合わせることも可能である)。
【0066】
<<第1実施例>>
第1実施例を説明する。第1実施例に係る方法では、或る人物が受けたサービスに対する評価情報を当該人物に通知する。通知を受ける人物を対象人物と称する。対象人物は人物PS[1]~PS[n]の何れかである。図8に第1実施例に係るシステムSYSの動作フローチャートを示す。図8の動作フローチャートに沿って、第1実施例に係るシステムSYSの動作を説明する。
【0067】
まず、ステップS11において、利用サービス特定部F21は、対象人物の行動情報に基づき対象人物が利用するサービスを対象サービスとして特定し、特定結果を示す利用サービス情報を生成する。続くステップS22において、対象人物が対象サービスを受けている期間(以下、対象期間と称する)での対象人物の生体情報が受信部232にて受信され、分析評価部F22に送られる。続くステップS13において、分析評価部F22は、対象期間における対象人物の生体情報に基づき、対象サービスに対する対象人物の総合評価情報を生成する。
【0068】
その後、ステップS14において、端末フィードバック部F23は、ステップS13にて生成された総合評価情報に基づくフィードバック評価情報を、送信部231を用いて対象人物の端末装置100に送信する。続くステップS15では、対象人物の端末装置100において受信部132によりフィードバック評価情報が受信される。
【0069】
その後、ステップS16において、対象人物の端末装置100内の端末制御部110は第1評価通知処理を行う。第1評価通知処理はプログラムPG1aに従って行われるものであって良い。第1評価通知処理では、受信されたフィードバック評価情報を、対象サービスに対するサービス評価情報として対象人物に通知する。通知は、表示画面171を用いた表示による通知でも良いし、スピーカ174を用いた音声出力による通知でも良いし、それらの組み合わせでも良い。第1評価通知処理にて対象人物に通知されるサービス評価情報は、対象期間における対象人物の生体情報に基づき管理制御部210にて生成された情報である。
【0070】
図8の動作を図6のケースCS1に当てはめた場合、対象人物は人物PSに相当し、対象サービスはサービスSVC1に相当し、対象期間は期間PP1に相当する。対象期間(PP1)中における対象人物(PS)の生体情報に基づき、総合評価情報の生成(ステップS13)及び対象人物に対するサービス評価情報の通知(ステップS16)が行われる。
【0071】
図9に第1評価通知処理の例を示す。図9では対象人物が人物PS[1]であることが想定されており、故に端末装置100[1]にて第1評価通知処理が行われる。図9の第1評価通知処理では、端末装置100[1]の表示画面171に快適度通知画像610が表示される。ステップS13にて生成される総合評価情報は快適指標を含み、当該快適指標を含むフィードバック評価情報が端末装置100[1]にて受信される(ステップS15)。快適度通知画像610は、受信されたフィードバック評価情報中の快適指標の値を表す。即ち、対象人物が対象サービスを受けているときの対象人物の快適度が生体情報に基づいて客観的に判断され、その結果が対象人物に通知される。
【0072】
対象サービスがサービスSVC1であるとき、端末装置100[1]において、端末制御部110は、快適度通知画像610と共にサービスSVC1の内容を示す画像612を表示する。つまり、対象サービス(SVC1)に対応付けてサービス評価情報(610)が対象人物に通知される。このため、対象人物は、通知されたサービス評価情報が、どのサービスに対応するものであるのかを認識できる。尚、ここでは、快適指標が通知される例を挙げているが、総合評価情報中の他の情報(リラックス指標、乗り物酔い指標、ヒヤリハット指標又は評価文言情報)をフィードバック評価情報に含めて、他の情報をサービス評価情報として対象人物に通知しても良い。
【0073】
尚、図9の表示例は、フィードバック評価情報の送受信及び対象人物への通知が対象期間中に行われることを想定している。但し、フィードバック評価情報の送受信及び対象人物への通知は、対象期間後の任意のタイミングで行われても良い。例えば、対象期間の後、対象人物としての人物PS[1]が端末装置100[1]に所定操作を入力することでフィードバック評価情報の送受信及び対象人物への通知が行われても良い
【0074】
第1評価通知処理による通知を受けることで、対象人物は自身が快適に対象サービスを受けられているのか、対象サービスに対して自身がどのような印象を抱いているのか等を、客観的に知ることができる。健康管理用のアプリケーションプログラムなどに関し、日々の運動量、睡眠量又はストレス量などを計測、推定又は収集して、健康状態の管理に役立てるといった実用例がある。第1実施例に係る方法は、これと類似するような効果をもたらす。また例えば、対象人物が第1又は第2の交通機関で通勤が可能な場合において、第1の交通機関にて通勤した場合のフィードバック評価情報と、第2の交通機関にて通勤した場合のフィードバック評価情報とを自身で比較し、今後利用する交通機関の選択に役立てるといったことも可能である。
【0075】
<<第2実施例>>
第2実施例を説明する。第2実施例に係る方法では、或る参照人物が受けたサービスに対する評価情報を対象人物に通知する。参照人物及び対象人物は互いに異なる人物であって且つ人物PS[1]~PS[n]の何れかである。図10に第2実施例に係るシステムSYSの動作フローチャートを示す。図10の動作フローチャートに沿って、第2実施例に係るシステムSYSの動作を説明する。
【0076】
まず、ステップS21において、利用サービス特定部F21は、参照人物の行動情報に基づき参照人物が利用するサービスを対象サービスとして特定し、特定結果を示す利用サービス情報を生成する。続くステップS22において、参照人物が対象サービスを受けている期間(以下、参照期間と称する)での参照人物の生体情報が受信部232にて受信され、分析評価部F22に送られる。続くステップS23において、分析評価部F22は、参照期間における参照人物の生体情報に基づき、対象サービスに対する参照人物の総合評価情報を生成する。
【0077】
その後、ステップS24において、端末フィードバック部F23は、ステップS23にて生成された総合評価情報に基づくフィードバック評価情報を、送信部231を用いて対象人物の端末装置100に送信する。続くステップS25では、対象人物の端末装置100において受信部132によりフィードバック評価情報が受信される。
【0078】
その後、ステップS26において、対象人物の端末装置100内の端末制御部110は第2評価通知処理を行う。第2評価通知処理はプログラムPG1aに従って行われるものであって良い。第2評価通知処理では、受信されたフィードバック評価情報を、対象サービスに対するサービス評価情報として対象人物に通知する。通知は、表示画面171を用いた表示による通知でも良いし、スピーカ174を用いた音声出力による通知でも良いし、それらの組み合わせでも良い。第2評価通知処理にて対象人物に通知されるサービス評価情報は、参照期間における参照人物の生体情報に基づき管理制御部210にて生成された情報である。
【0079】
図10の動作を図6のケースCS1に当てはめた場合、参照人物は人物PSに相当し、対象サービスはサービスSVC1に相当し、参照期間は期間PP1に相当する。参照期間(PP1)中における参照人物(PS)の生体情報に基づき、総合評価情報の生成(ステップS23)及び対象人物に対するサービス評価情報の通知(ステップS26)が行われる。第2実施例において、対象人物は人物PSと異なる人物であって、例えば、期間PP1の後において列車TRの利用を検討している人物である。より具体的には例えば、期間PP1が属する日付よりも後の日付において、対象人物が、自身の端末装置100を用い、サービスSVC1と同等のサービスを検索したときに、第2評価通知処理による通知を受ける。ここにおける同等のサービスとは、期間PP1が属する日付よりも後の日付において、時刻T1a及びT1b間に地点K1aから地点K1bまで交通機関で移動するサービスを指す。
【0080】
図11に第2評価通知処理の例を示す。図11では対象人物が人物PS[1]であることが想定されており、故に端末装置100[1]にて第2評価通知処理が行われる。図11の第2評価通知処理では、端末装置100[1]の表示画面171に快適度通知画像620が表示される。ステップS23にて生成される総合評価情報は快適指標を含み、当該快適指標を含むフィードバック評価情報が端末装置100[1]にて受信される(ステップS25)。快適度通知画像620は、受信されたフィードバック評価情報中の快適指標の値を表す。即ち、参照人物が対象サービスを受けているときの参照人物の快適度が生体情報に基づいて客観的に判断され、その結果が対象人物に通知される。
【0081】
対象サービスがサービスSVC1であるとき、端末装置100[1]において、端末制御部110は、快適度通知画像620と共にサービスSVC1の内容を示す画像622を表示する。つまり、対象サービス(SVC1)に対応付けてサービス評価情報(620)が対象人物に通知される。このため、対象人物は、通知されたサービス評価情報が、どのサービスに対応するものであるのかを認識できる。列車TRが複数の車両を連結して構成される場合、サービス評価情報(620)が、どの車両に対応するものであるのかまで対象人物に通知されても良い。尚、ここでは、快適指標が通知される例を挙げているが、総合評価情報中の他の情報(リラックス指標、乗り物酔い指標、ヒヤリハット指標又は評価文言情報)をフィードバック評価情報に含めて、他の情報をサービス評価情報として対象人物に通知しても良い。
【0082】
第2評価通知処理による通知を受けることで、対象人物は他の人物による対象サービスの評価を知ることができ、同等のサービスを今後受けることに対する意思決定に役立てることができる。
【0083】
尚、第1実施例と第2実施例を組み合わせて実施しても良い。この場合、対象人物は、第1評価通知処理による通知(図9参照)と第2評価通知処理による通知(図11参照)を同時に受けることがある。
【0084】
<<第3実施例>>
第3実施例を説明する。第2実施例において参照人物は複数存在しても良い。例えば、図6のケースCS1において、人物PS[100]~PS[199]が期間PP1にてサービスSVC1を受けた場合を考えると、第2実施例の動作は以下のようになる。
【0085】
即ち、人物PS[100]~PS[199]が夫々に参照人物として機能する。ステップS21において、利用サービス特定部F21は、各参照人物の行動情報に基づき各参照人物が利用するサービスSVC1を対象サービスとして特定し、特定結果を示す利用サービス情報を生成する。続くステップS22において、各参照人物が対象サービスを受けている参照期間(PP1)での各参照人物の生体情報が受信部232にて受信され、分析評価部F22に送られる。続くステップS23において、分析評価部F22は、参照期間における各参照人物の生体情報に基づき、対象サービスに対する参照人物の総合評価情報を生成する。
【0086】
ここで生成される参照人物の総合評価情報は、参照人物ごとの総合評価情報を含む他、全参照人物の総合評価情報の統計情報(以下、統計評価情報と称する)を含む。統計評価情報は、参照人物ごとの総合評価情報に統計処理を施すことで生成される。参照人物ごとの総合評価情報と同様、統計評価情報に、快適指標、リラックス指標、乗り物酔い指標及びヒヤリハット指標を含めておくことができる。但し、統計評価情報における快適指標は、各参照人物の快適指標の統計値(例えば平均値、中央値、最大値又は最小値)を持つ。統計評価情報におけるリラックス指標、乗り物酔い指標及びヒヤリハット指標も同様である。
【0087】
その後、ステップS24において、端末フィードバック部F23は、ステップS23にて生成された総合評価情報に基づくフィードバック評価情報を、送信部231を用いて対象人物の端末装置100に送信する。続くステップS25では、対象人物の端末装置100において受信部132によりフィードバック評価情報が受信される。ここで送受信されるフィードバック評価情報は上記統計評価情報に基づく情報であって良く、故に、ステップS26での第2評価通知処理では、統計評価情報中の情報がサービス評価情報として対象人物に通知されて良い。例えば、各参照人物の快適指標の統計値が対象サービスに対応付けて対象人物に通知されて良い。この通知の例は図11に示すものと同様である。但し、図11の快適度通知画像620が、各参照人物の快適指標の統計値を示す画像とされる。
【0088】
<<第4実施例>>
第4実施例を説明する。第2実施例又は第3実施例において、管理制御部210は、対象サービスを受けた人物PSを全て参照人物として取り扱うこともできるが、対象サービスを受けた人物PSの一部のみを参照人物として取り扱うこともできる。後者の方法につて説明を加える。後者の方法の実現には図5のマッチング部F24が関与する。まずマッチング部F24の機能を説明する。説明の具体化のため、第4実施例では、ケースCS1における期間PP1が参照期間であって、対象サービスが期間PP1におけるサービスSVC1であると考える。
【0089】
管理制御部210は、期間PP1よりも前の準備期間において、常時、各人物PSの生体情報を受信する。マッチング部F24(図5参照)は、準備期間における人物PS[1]~PS[n]の生体情報に基づき、人物PS[1]~PS[n]における2以上の人物PSを互いに対応付ける。準備期間は、この対応付けに必要な時間であり、例えば数日~数週間の長さを持つ。
【0090】
マッチング部F24は、準備期間における人物PS[1]~PS[n]の生体情報を、互いに異なる人物PS間で比較するマッチング処理を実行し、これによって人物PS[1]~PS[n]における2以上の人物PSを互いに対応付ける。例えば、マッチング部F24は、準備期間における人物PS[i]の生体情報の変化パターンと準備期間における人物PS[j]の生体情報の変化パターンとを比較して、両者の類似度を導出する(i及びjは、n以下の互いに異なる自然数)。そして、導出した類似度が所定の基準類似度以上であるときにのみ、人物PS[i]と人物PS[j]を互いに対応付ける。マッチング部F24による対応付けの結果は、分析評価部F22及び端末フィードバック部F23に伝達される。
【0091】
マッチング部F24により互いに対応付けられた複数の人物PSは、生体情報の変化に関して類似する傾向を持つ人物群であると推測され、同一のサービスを受けたときに同様の快適性等を感じる人物群であると期待される。
【0092】
そこで、第4実施例に係る端末フィードバック部F23は、マッチング部F24による対応付けの結果を考慮して、フォードバック評価情報の送信を行う。対象人物が人物PS[1]である場合において、人物PS[2]~PS[n]の内、人物PS[80]~PS[139]のみがマッチング部F24により人物PS[1]に対応付けられている場合を考える。この場合において、人物PS[1]~PS[n]の内、人物PS[100]~PS[199]のみが、期間PP1においてサービスSVC1を受けたとする。そうすると、第4実施例に係る分析評価部F22及び端末フィードバック部F23は、期間PP1においてサービスSVC1を受けた人物であって且つマッチング部F24により人物PS[1]に対応付けられている人物のみを、対象人物PS[1]に対する参照人物に設定する。故に、ここでは、人物PS[100]~PS[139]のみが参照人物に設定される。但し、設定される参照人物の総数は“1”であり得る。マッチング部F24を用いて参照人物が設定される点を除き、他の動作は第2又は第3実施例で示したものと同じであって良く、対象人物は、図11に示すような第2評価通知処理による通知を受ける。
【0093】
第2評価通知処理による通知を受けることで、対象人物は参照人物による対象サービスの評価を知ることができ、同等のサービスを今後受けることに対する意思決定に役立てることができる。この際、対象人物及び参照人物は、同一のサービスを受けたときに同様の快適性等を感じる人物群を構成すると期待される。故に、第2評価通知処理による通知の有益性が高まると期待される。
【0094】
ここで述べた具体例において、管理制御部210は、参照期間とは異なる期間(準備期間)中における人物PS[1]~PS[n]の夫々についての生体情報に基づき、人物PS[1]~PS[n]において対象人物(PS[1])と参照人物との組み合わせを設定する(換言すれば、人物PS[2]~PS[n]の中から対象人物(PS[1])に対応付けられるべき人物を参照人物として選択する)。
【0095】
<<第5実施例>>
第5実施例を説明する。上述の内容と重複する事項を含むが、ここで、端末装置100及びシステム管理装置200の機能、作用及び効果について説明する。
【0096】
システム管理装置200は複数の端末装置100に無線接続される。システム管理装置200は、各端末装置100のユーザが対象サービスを受けている期間中での各ユーザの生体情報に基づき対象サービスに対する評価情報を生成する評価処理部を備える(例えば第3実施例参照)。管理制御部210そのもの又は演算処理部210aが評価処理部の例に相当する。総合評価情報は評価処理部にて生成される評価情報の例である。
【0097】
或る人物が任意のサービスを利用した際、当該人物が手動で当該サービスへの評価(評価コメント等)をウェブサイトにアップロードするといった方法がある。これとは異なり、本実施形態では、評価の手動入力を要することなく、生体情報に基づきサービスに対する評価情報が生成される。このため、手動入力による手間が削減されると共に、手動入力が無くとも生体情報が集まるため、評価情報の元となる情報のサンプル数増大が見込める。また、手動入力による評価(評価コメント等)は恣意的な情報を含みやすいのに対し、生体情報では人物が抱いた印象が正確に反映され易いと考えられる。このため、サービスの良し悪し等に関する、より正確な評価を行うことが可能となる。
【0098】
対象人物における端末装置100は、対象人物に対して情報を出力可能なインターフェース部170と、端末処理部と、を備える。端末制御部110そのもの又は演算処理部110aが端末処理部の例に相当する。対象人物における端末装置100において、端末処理部は、1以上の人物が対象サービスを受けている期間中での当該1以上の人物の生体情報に基づくサービス評価情報を、インターフェース部170を用い、対象サービスに対応付けて対象人物に通知することができる。第1実施例において上記1以上の人物は対象人物であって(図8及び図9参照)、第2~第4実施例において上記1以上の人物は1以上の参照人物である(図10及び図11参照)。
【0099】
或る人物が任意のサービスを利用した際、当該人物が手動で当該サービスへの評価(評価コメント等)をウェブサイトにアップロードするといった方法がある。これとは異なり、本実施形態では、評価の手動入力を要することなく、生体情報に基づくサービス評価情報の通知が実現されるため、手動入力による手間が削減される。また、手動入力による評価(評価コメント等)は恣意的な情報を含みやすいのに対し、生体情報では人物が抱いた印象が正確に反映され易いと考えられる。このため、サービスの良し悪し等に関する、より正確な評価情報を通知することが可能となる。
【0100】
<<第6実施例>>
第6実施例を説明する。第6実施例では、管理制御部210に設けられたサービス提案部F25(図5参照)の機能について説明する。
【0101】
各人物PSの生体情報はリアルタイムに受信部232にて受信される。即ち、管理制御部210は各人物PSの現在の生体情報を入手できる。サービス提案部F25は、各人物PSの現在の生体情報に基づいて、人物PSごとに、当該人物PSが利用可能なサービスの中から、利用が推奨されるサービス又は利用が制止されるべきサービスを設定できる。サービス提案部F25による設定結果は送信部231から、対応する人物PSの端末装置100に送信され、対応する人物PSの端末装置100において、対応する人物PSに対して通知される。通知を受ける人物としての対象人物に注目して、第6実施例に係る方法を詳細に説明する。
【0102】
サービス提案部F25は、対象人物の現在の生体情報に基づいて、対象人物が利用可能なサービスの中から、利用が推奨されるサービス又は利用が制止されるべきサービスを設定する。設定結果は送信部231から、対象人物の端末装置100に送信され、対象人物の端末装置100において対象人物に対して通知される。以下、利用が推奨されるサービスを推奨サービスと称し、利用が制止されるべきサービスを非推奨サービスと称する。
【0103】
図12を参照して具体例を挙げる。ここでは対象人物が人物PS[1]であることを想定する。人物PS[1]が自身の端末装置100[1]を操作することで、駅STN1から駅STN2まで交通機関にて移動するルートの検索(乗り換え検索等)を端末装置100[1]に指示する。駅STN1は出発地点に相当する出発駅であり、駅STN2は目的地点に相当する到着駅である。この際、人物PS[1]は、出発駅及び到着駅として駅STN1及びSTN2を指定する検索指定情報660を端末装置100[1]に入力する。当該入力を受け、端末装置100[1]にて上述の検索処理が実行される。検索指定情報660は端末装置100[1]からシステム管理装置200に送信される。
【0104】
ここで、駅STN1から出発して駅STN2に至るルートとして、ルートRT1及びRT2があるものとする。ルートRT1は列車TR1にて駅STN1から駅STN2に移動するルートであり、ルートRT2は列車TR2にて駅STN1から駅STN2に移動するルートである。ここで、列車TR2は、列車TR1よりも空いていて列車TR1よりも快適に過ごせる列車であるという情報がシステム管理装置200に与えられているものとする。但し、ルートRT2はルートRT1よりも高い運賃を要するルートである。ルートRT1に沿って列車TR1にて駅STN1から駅STN2に移動する交通サービスをサービスSVCと称する。ルートRT2に沿って列車TR2にて駅STN1から駅STN2に移動する交通サービスをサービスSVCと称する。
【0105】
検索指定情報660に基づくルートRT1及びRT2が検索された後、サービス提案部F25は、人物PS[1]の現在の生体情報に基づき、サービスSVC又はSVCを推奨サービス又は非推奨サービスに設定する。人物PS[1]の現在の生体情報とは、例えば、検索指定情報660が端末装置100[1]に入力された時刻を内包する、一定時間分の生体情報である。サービス提案部F25は、人物PS[1]の現在の生体情報に基づき、現在における人物PS[1]の体調の良し悪し等を推定し、その推定結果に基づいて、サービスSVC又はSVCを推奨サービス又は非推奨サービスに設定する。ここでは、人物PS[1]の現在の生体情報に基づき、人物PS[1]の現在の体調が相対的に良いと判断される第1ケースと、人物PS[1]の現在の体調が相対的に悪いと判断される第2ケースと、を考える。
【0106】
例えば、第1ケースではサービスSVCを推奨サービスに設定する。サービス提案部F25は、第1ケースにおいて、サービスSVCを推奨サービスに設定しつつサービスSVCを非推奨サービスに設定しても良い。ここでは、第1ケースにおいて、サービスSVCが推奨サービスに設定され且つサービスSVCが非推奨サービスに設定されたとする。これらの設定結果がシステム管理装置200から端末装置100[1]に送信されると共に、ルートRT1及びRT2の検索結果が端末装置100[1]に送信される。ルートRT1及びRT2の検索結果はシステム管理装置200から送信されても良いし、図示されない他の検索用装置から送信されても良い。
【0107】
図13に、第1ケースにおける端末装置100[1]での検索結果表示の例を示す。端末装置100[1]において、端末制御部110は、ルートRT1及びRT2の検索結果とサービス提案部F25の設定結果とを反映した画像を表示画面171に表示する。第1ケースでは、端末装置100[1]の表示画面171にルートRT1及びRT2の内容が表示されるが、ルートRT1に対応付けて利用推奨マーカ663aが表示され、ルートRT2に対応付けて利用非推奨マーカ663bが表示される。利用推奨マーカ663aはルートRT1によるサービスSVCが推奨サービスであることを指し示し、利用非推奨マーカ663bはルートRT2によるサービスSVCが非推奨サービスであることを指し示す。この際、端末装置100[1]において、端末制御部110は、「現在の体調は良好なようなので、お得なルートRT1の利用をお勧めします」とった推奨説明情報を表示画面171に表示させても良い。
【0108】
第1ケースに係る端末装置100[1]において、端末制御部110は、推奨サービスに設定されたルートRT1によるサービスSVCのみを、ルート検索結果として表示画面171に表示するようにしても良い。第1ケースに係る端末装置100[1]において、ルートRT2によるサービスSVCを表示画面171に表示する場合、端末制御部110は、「現在の体調は良好なようなので、高料金のルートRT2の利用は控えても良いかもしれません」とった非推奨説明情報を表示画面171に表示させても良い。
【0109】
逆に、第2ケースではサービスSVCを推奨サービスに設定する。サービス提案部F25は、第2ケースにおいて、サービスSVCを推奨サービスに設定しつつサービスSVCを非推奨サービスに設定しても良い。ここでは、第2ケースにおいて、サービスSVCが推奨サービスに設定され且つサービスSVCが非推奨サービスに設定されたとする。これらの設定結果がシステム管理装置200から端末装置100[1]に送信されると共に、ルートRT1及びRT2の検索結果が端末装置100[1]に送信される。
【0110】
図14に、第2ケースにおける端末装置100[1]での検索結果表示の例を示す。端末装置100[1]において、端末制御部110は、ルートRT1及びRT2の検索結果とサービス提案部F25の設定結果とを反映した画像を表示画面171に表示する。第2ケースでは、端末装置100[1]の表示画面171にルートRT1及びRT2の内容が表示されるが、ルートRT2に対応付けて利用推奨マーカ664aが表示され、ルートRT1に対応付けて利用非推奨マーカ664bが表示される。利用推奨マーカ664aはルートRT2によるサービスSVCが推奨サービスであることを指し示し、利用非推奨マーカ664bはルートRT1によるサービスSVCが非推奨サービスであることを指し示す。この際、端末装置100[1]において、端末制御部110は、「現在、体調が芳しくないようなので、より快適に過ごせるルートRT2の利用をお勧めします」とった推奨説明情報を表示画面171に表示させても良い。
【0111】
第2ケースに係る端末装置100[1]において、端末制御部110は、推奨サービスに設定されたルートRT2によるサービスSVCのみを、ルート検索結果として表示画面171に表示するようにしても良い。第2ケースに係る端末装置100[1]において、ルートRT1によるサービスSVCを表示画面171に表示する場合、端末制御部110は、「現在、体調が芳しくないようなので、混雑しがちなルートRT1の利用は推奨しません」とった非推奨説明情報を表示画面171に表示させても良い。
【0112】
このように、対象人物の端末装置100において、端末制御部110は、対象人物の現在の生体情報に基づき、利用が推奨されるサービス(推奨サービス)又は利用が制止されるべきサービス(非推奨サービス)を、インターフェース部170を用いて通知する。これにより、対象人物の体調等を考慮した適正なサービス提案が可能となる。上記通知は、図13及び図14の例では表示による通知であるが、音声出力による通知であっても良い。
【0113】
また、図12の例では、サービスSVCとサービスSVCは別々のルートに対応付けられているが、サービスSVCとサービスSVCは同一ルートの交通サービスであっても良い。即ち例えば、駅STN1から駅STN2に向かう列車に運賃が相対的に低廉な普通車両と運賃が相対的に高い特別車両とが設けられているとき、普通車両、特別車両を利用する交通サービスが、夫々、サービスSVC、SVCであっても良い。
【0114】
説明の簡略化のため、2つのルートのみを考慮した例を挙げたが、3以上のルートが検索される場合も上述と同様に、推奨サービス又は非推奨サービスの設定が行われて良い。
【0115】
またここでは、交通サービスを例に挙げているが、施設サービスが検索の対象となる場合も同様であって良い。例えば、対象人物としての人物PS[1]が端末装置100[1]を用いて、或る地域内の施設を検索する際、当該地域内のスポーツ施設を利用するサービスをサービスSVCとして且つ当該地域内の入浴施設を利用するサービスをサービスSVCと捉えて、上述と同様の通知を行って良い。但し、ここでは、スポーツ施設は相対的に良い体調に対応付けられ、入浴施設は相対的に悪い体調に対応付けられていると仮定している。
【0116】
尚、第2ケースにおいて、端末装置100[1]は、交通機関又は施設の利用自体を控えるべき通知を、対象人物としての人物PS[1]に対して行うようにしても良い。例えば、第2ケースに係る端末装置100[1]は、検索指定情報660の入力に応答して、「体調が芳しくないように思われます。交通機関又は施設の利用を控えた方が良いかと思われます」といった文章を、人物PS[1]に通知しても良い。
【0117】
対象人物に対する推奨サービス又は非推奨サービスの設定に際し、第4実施例に係る方法を適用し、対象人物に対応付けられた人物の快適指標等を参照しても良い。これについて説明を加える。対象人物が人物PS[1]である場合において、第4実施例に係るマッチング部F24により人物PS[2]が人物PS[1]と対応付けられている場合を考える。また、過去において人物PS[2]はサービスSVC及びSVCを利用しており、人物PS[2]がサービスSVCを受けたときの人物PS[2]の快適指標及び人物PS[2]がサービスSVCを受けたときの人物PS[2]の快適指標が導出済みであるとする。この場合において、人物PS[1]が端末装置100[1]に対して検索指定情報660(図12)を入力することで実行された検索処理により、サービスSVC及びSVCが検索結果として導出されたとする。そうすると、サービス提案部F25は、過去において人物PS[2]がサービスSVCを受けたときの人物PS[2]の快適指標と、過去において人物PS[2]がサービスSVCを受けたときの人物PS[2]の快適指標を参照する。そして、サービス提案部F25は、参照した快適指標に基づいて、人物PS[1]に対してサービスSVC及びSVCの夫々を推奨サービス又は非推奨サービスに設定することができる。
【0118】
例えば、過去において人物PS[2]がサービスSVCを受けたときの人物PS[2]の快適指標が、値“4”又は“5”を有すれば人物PS[1]に対してサービスSVCを推奨サービスに設定し、値“1”又は“2”を有すれば人物PS[1]に対してサービスSVCを非推奨サービスに設定する。サービスSVCについても同様である。第4実施例に係るマッチング部F24により人物PS[2]が人物PS[1]と対応付けられているとき、両者は同一のサービスを受けたときに同様の快適性等を感じると期待されるからである。推奨サービス又は非推奨サービスを対象人物(ここではPS[1])に通知できることは上述した通りである。
【0119】
<<第7実施例>>
第7実施例を説明する。システムSYSにおいて、自身の生体情報を提供した人物PSに対して報酬が付与される仕組みを導入して良い。これにより、生体情報の提供に対するインセンティブが働き、生体情報の収集量の増大が期待される。結果、サービスの評価をより確度の高いものにすることができる。また各人物PSの満足度向上にもつながる。
【0120】
報酬の態様及び報酬の付与の仕方は任意である。例えば、報酬は、特定の商品を購入する際に適用される価格割引の特典であっても良いし、飲食店で利用できるクーポンであっても良いし、システムSYS内で利用できる仮想通貨であっても良い。報酬の付与は、管理制御部210の制御の下で行われて良い。例えば、管理制御部210は、人物PS[i]に対応するアカウント情報に対応付けて報酬を人物PS[i]に付与する。
【0121】
管理制御部210は、人物PSごとに、サービスへの評価協力への貢献度を導出し、貢献度に応じて付与される報酬を決定する。この際、貢献度が高いほど付与される報酬を高める。管理制御部210は人物PSごとに貢献度を端末装置100に送信するようにしても良く、各端末装置100にて貢献度が表示画面171に表示されて良い。
【0122】
例えば、行動情報と共に生体情報が提供される期間の長さが長いほど、貢献度は高くなる。また例えば、端末装置100[i]にて検索処理、予約処理及び決済処理を行わせ、人物PS[i]が実際に予約したサービスを利用しつつ生体情報を提供するほど、貢献度は高くなる。また例えば、提供する生体情報の種類が多いほど、貢献度は高くなる。例えば、体温及び血圧のみを含む生体情報が提供される場合と、脈拍、体温、血圧、発汗量及び血中酸素濃度を含む生体情報が提供される場合とを比較した場合、後者の場合の方が貢献度は高くなる。
【0123】
<<第8実施例>>
第8実施例を説明する。人物PSが利用する交通サービスがタクシーである場合、タクシーの運営会社ごとに又は運転手ごとにサービスへの評価が行なわれて良い。本実施例において運転手とはタクシーの運転手を指す。
【0124】
例えば、端末装置100での予約処理において、運転手を指定した上でタクシーの利用を予約できることを想定する。端末装置100[i]において運転手を指定した上で予約処理が実行されると、その内容を示す行動情報(図5参照)が端末装置100[i]からシステム管理装置200に送信される。この際、利用サービス特定部F21は、予約内容に従って、指定した運転手によるタクシーに乗車した状態で人物PS[i]が移動すると認識し、その認識結果を利用サービス情報に含める。
【0125】
その後、予約した日時において指定した運転手によるタクシーに人物PS[i]が実際に乗車して移動する。当該タクシーにて移動中の人物PS[i]の生体情報が端末装置100[i]から分析評価部F22に送られる。分析評価部F22は、利用サービス情報と当該タクシーにて移動中の人物PS[i]の生体情報に基づき、人物PS[i]が指定した運転手に対する総合評価情報を生成する。
【0126】
このような処理を複数の運転手に対して行うことにより、運転手ごとの総合評価情報が得られる。運転手ごとの総合評価情報はタクシーの運営会社に提供され、タクシー事業管理に役立てられて良い。
【0127】
また運転手ごとの総合評価情報は、以後のタクシーの検索に役立てられて良い。例えば、同一の或る地域内を営業走行するタクシーの第1~第5運転手の夫々に対して総合評価情報が導出され、第i運転手における総合評価情報中の快適指標の平均値が“TD[i]”である状態を考える。この状態において、人物PS[1]が上記地域内でタクシーによる交通サービスの利用を希望し、その希望に沿った検索処理を端末装置100[1]に行わせたとする。そうすると、端末装置100[1]では検索結果が表示画面171に表示される。この際例えば、図15に示す如く、端末制御部110は、対応する快適指標の平均値が高いものから順にソートされた状態で、第1~第5運転手を表示画面171に表示して良い。ソートの基準は快適指標以外でも良い。例えば、乗り物酔い指標に基づいてソートを行うようにしても良い(乗り物酔いが心配な人物PSは、乗り物酔い指標に基づくソートが有益である)。
【0128】
<<第9実施例>>
第9実施例を説明する。分析評価部F22は、機械学習を経て得られた機械学習済みモデルを備え得る。この際、分析評価部F22は、機械学習済みモデルを用いて生体情報に基づき総合評価情報を生成して良い。
【0129】
即ち例えば、図16(a)に示す如く、任意の1以上の演算処理装置にて構成される機械学習装置400に、ディープニューラルネットワーク(以下、DNNと称する)410を設ける。機械学習装置400はDNN410に対して学習用データセットに基づく教師あり機械学習を実行する。この教師あり機械学習を行うためには、まず、学習用データセットを収集するためのデータ収集工程が必要である。図17に、機械学習済みモデルを得るための動作のフローチャートを示す。ステップS91にてデータ収集工程が実施される。
【0130】
学習用データセットはサンプルデータを含む。サンプルデータは、所定の環境下に置かれたサンプル人物の生体情報と、当該環境下に置かれたサンプル人物が抱いた快適度と、を含む。サンプルデータにおける快適度は、サンプル人物が自身の主観で決定した快適度であり、1以上5以下の整数値を持つ。サンプル人物がより快適だと感じるほど、快適度の値を高く設定するものとする。データ収集工程において、このようなサンプルデータを多数に取得して蓄積し、学習用データセットに含める。尚、学習用データセットにおいて、多数のサンプル人物についてのサンプルデータを含めると良い。各サンプル人物は人物PS[1]~PS[n]の何れかと一致していても良いし、一致していなくても良い。
【0131】
DNN410は、サンプル人物の生体情報を入力情報として受け、快適度を出力する(図16(b)参照)。データ収集工程の後、ステップS92の機械学習工程において、機械学習装置400は各サンプルデータ中の快適度を教師データ(正解)として用いて、DNN410に対する教師あり機械学習を実行する。教師あり機械学習を経たDNN410は、人物の生体情報に基づき人物の快適度を推論する推論モデルとなる。得られた推論モデルを分析評価部F22に設けておけば、分析評価部F22にて各人物PSの生体情報に基づき各人物PSの快適度(快適指標)を導出することができる。
【0132】
分析評価部F22にて快適度(快適指標)を導出するためのモデル生成方法を説明したが、リラックス指標、乗り物酔い指標及びヒヤリハット指標についても同様であって良い。評価文言情報についても、機械学習を経て得られた人口知能を用いて作成されて良い。
【0133】
尚、システム管理装置200に機械学習装置400が内蔵されていても良いし、システム管理装置200そのものが機械学習装置400であっても良い。システム管理装置200と機械学習装置400とは互いに相違する装置であっても良い。
【0134】
<<第10実施例>>
第10実施例を説明する。管理制御部210の機能の全部又は一部を端末制御部110にて実現するようにしても良い。
【0135】
例えば、分析評価部F22の機能を端末制御部110にて実現しても良い。即ち、端末装置100[1]において、端末制御部110は、人物PS[1]の生体情報に基づき、システム管理装置200の機能によることなく、人物PS[1]の快適指標、リラックス指標、乗り物酔い指標、ヒヤリハット指標及び評価文言情報を導出又は生成しても良い。人物PS[1]が図6のケースCS1に係るサービスSVC1を利用中であれば、期間PP1中の人物PS[1]の生体情報に基づき、端末装置100[1]の端末制御部110にて、サービスSVC1に関わる人物PS[1]の快適指標等を導出して良い。そして、第1実施例に示したように(図9参照)、端末装置100[1]において、端末制御部110は、自身が導出した快適指標等をサービス評価指標(610)としてサービスSVC1に対応付けて人物PS[1]に通知して良い。端末装置100[2]~100[n]及び人物PS[2]~PS[n]についても同様である。
【0136】
<<第11実施例>>
第11実施例を説明する。
【0137】
システム管理装置200は、任意のサービスを利用した人物PSから手動入力による評価情報の提供を受けても良い。手動入力による評価情報とは、人物PSがインターフェース部170を用いて端末装置100に入力した情報であって、且つ、利用したサービスに対する当該人物PSによる評価を表す。手動入力による評価情報は端末装置100からシステム管理装置200に送信される。生体情報に基づく評価情報と手動入力による評価情報とを併用することで、システム管理装置200にて、より品質の高い評価情報を作成することが可能である。
【0138】
本発明の実施形態にて述べた任意の方法をコンピュータに実行させるプログラム、及び、そのプログラムを記録した記録媒体であって且つコンピュータ読み取り可能な不揮発性の記録媒体は、本発明の実施形態の範囲に含まれる。本発明の実施形態における任意の処理は、半導体集積回路等のハードウェア、上記プログラムに相当するソフトウェア、又は、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせによって実現されて良い。
【0139】
本発明の実施形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。以上の実施形態は、あくまでも、本発明の実施形態の例であって、本発明ないし各構成要件の用語の意義は、以上の実施形態に記載されたものに制限されるものではない。上述の説明文中に示した具体的な数値は、単なる例示であって、当然の如く、それらを様々な数値に変更することができる。
【符号の説明】
【0140】
SYS システム
100 端末装置
200 システム管理装置
BB 情報取得装置
PS 人物
110 端末制御部
110a 演算処理部
120 メモリ
PG1、PG1a、PG1b プログラム
130 通信処理部
131 送信部
132 受信部
140 カメラ
150 GPS処理部
160 日時情報取得部
170 インターフェース部
171 表示画面
172 操作部
173 マイクロホン
174 スピーカ
210 管理制御部
210a 演算処理部
220 メモリ
PG2 プログラム
230 通信処理部
231 送信部
232 受信部
F21 利用サービス特定部
F22 分析評価部
F23 端末フィードバック部
F24 マッチング部
F25 サービス提案部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
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図15
図16
図17