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特開2023-144667情報処理プログラム、情報処理方法、および情報処理装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023144667
(43)【公開日】2023-10-11
(54)【発明の名称】情報処理プログラム、情報処理方法、および情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/18 20120101AFI20231003BHJP
【FI】
G06Q20/18
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022051763
(22)【出願日】2022-03-28
(71)【出願人】
【識別番号】000237639
【氏名又は名称】富士通フロンテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 理惠子
(72)【発明者】
【氏名】川鍋 翔太
【テーマコード(参考)】
5L055
【Fターム(参考)】
5L055AA39
(57)【要約】
【課題】ATMの紙幣や硬貨ユニットへ異物が混入した場合、ATMは休止し、異物の除去や顧客説明など行員の対応が必要となる。しかしながら、ATMへの異物混入が顧客要因であるか否かの判断は難しく、異物混入者を特定して、ATMで注意喚起を表示したり、入金処理を不可としたりするなどの制御を行うことも困難である。
【解決手段】情報処理プログラムは、ATMを用いた顧客の過去の取引情報に基づいて、ATMへの異物混入に対する顧客要因数を顧客ごとにカウントし、ATMを用いた顧客の入金処理時に、顧客の顧客要因数に基づいて、入金処理の実行可否を決定する処理をコンピュータに実行させる。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
現金自動取引装置を用いた顧客の過去の取引情報に基づいて、前記現金自動取引装置への異物混入に対する顧客要因数を前記顧客ごとにカウントし、
前記現金自動取引装置を用いた前記顧客の入金処理時に、前記顧客の前記顧客要因数に基づいて、前記入金処理の実行可否を決定する
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
【請求項2】
前記入金処理の実行可否を決定する処理は、
前記顧客の前記顧客要因数に基づいて、前記入金処理の実行可、注意喚起画面の表示後に前記入金処理の実行可、および前記入金処理の実行不可のいずれかを決定する
処理を含むことを特徴とする請求項1に記載の情報処理プログラム。
【請求項3】
前記顧客の前記入金処理に対して前記注意喚起画面の表示後に実行可と決定された後、前記顧客の過去の取引情報に基づいて、所定回数以上、正常に前記入金処理が実行されていると判定された場合、前記顧客の前記顧客要因数をリセットする
処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする請求項2に記載の情報処理プログラム。
【請求項4】
前記異物混入の原因の種類を入力させ、
入力された前記原因の種類を受信する
処理を前記コンピュータに実行させ、
前記カウントする処理は、
入力された前記原因の種類に基づいて、前記顧客要因数をカウントする
処理を含むことを特徴とする請求項1に記載の情報処理プログラム。
【請求項5】
前記入金処理の実行可否を決定する処理は、
前記顧客の年齢および性別、前記現金自動取引装置の設置店舗、ならびに前記異物混入の原因の少なくとも1つにさらに基づいて、前記入金処理の実行可否を決定する
処理を含むことを特徴とする請求項1に記載の情報処理プログラム。
【請求項6】
現金自動取引装置を用いた顧客の過去の取引情報に基づいて、前記現金自動取引装置への異物混入に対する顧客要因数を前記顧客ごとにカウントし、
前記現金自動取引装置を用いた前記顧客の入金処理時に、前記顧客の前記顧客要因数に基づいて、前記入金処理の実行可否を決定する
処理をコンピュータが実行することを特徴とする情報処理方法。
【請求項7】
現金自動取引装置を用いた顧客の過去の取引情報に基づいて、前記現金自動取引装置への異物混入に対する顧客要因数を前記顧客ごとにカウントし、
前記現金自動取引装置を用いた顧客の入金処理時に、前記顧客の前記顧客要因数に基づいて、前記入金処理の実行可否を決定する
処理を実行する制御部を有することを特徴とする情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理プログラム、情報処理方法、および情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現金自動取引装置(ATM:Automatic Teller Machine)の紙幣や硬貨ユニットへ異物が混入した場合、ATMは休止し、異物の除去や顧客説明など行員の対応が必要となる。なお、異物混入は、例えば、折りたたんだ紙幣、クリップ止めや輪ゴムで纏めた紙幣、セロハンテープなどが付着した硬貨などがATMの紙幣や硬貨ユニットに混入することである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4569219号公報
【特許文献2】特許第6413352号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ATMへの異物混入が顧客要因であるか否かの判断は難しく、異物混入者を特定して、ATMで注意喚起を表示したり、入金処理を不可としたりするなどの制御を行うことも困難である。
【0005】
1つの側面では、顧客要因によるATMへの異物混入を抑止できる情報処理プログラム、情報処理方法、および情報処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
1つの態様において、情報処理プログラムは、現金自動取引装置を用いた顧客の過去の取引情報に基づいて、現金自動取引装置への異物混入に対する顧客要因数を顧客ごとにカウントし、現金自動取引装置を用いた顧客の入金処理時に、顧客の顧客要因数に基づいて、入金処理の実行可否を決定する処理をコンピュータに実行させる。
【0007】
また、別の態様では、現金自動取引装置を用いた顧客の過去の取引情報に基づいて、現金自動取引装置への異物混入に対する顧客要因数を顧客ごとにカウントし、現金自動取引装置を用いた顧客の入金処理時に、顧客の顧客要因数に基づいて、入金処理の実行可否を決定する処理をコンピュータが実行する。
【0008】
また、さらに別の態様では、情報処理装置は、現金自動取引装置を用いた顧客の過去の取引情報に基づいて、現金自動取引装置への異物混入に対する顧客要因数を顧客ごとにカウントし、現金自動取引装置を用いた顧客の入金処理時に、顧客の顧客要因数に基づいて、入金処理の実行可否を決定する処理を実行する制御部を有する。
【発明の効果】
【0009】
1つの側面では、顧客要因によるATMへの異物混入を抑止できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、情報処理システム1の構成例を示す図である。
図2図2は、情報処理装置10の構成例を示す図である。
図3図3は、異物混入情報31に記憶される情報の一例を示す図である。
図4図4は、原因情報32に記憶される情報の一例を示す図である。
図5図5は、顧客情報33に記憶される情報の一例を示す図である。
図6図6は、ATM100の構成例を示す図である。
図7図7は、顧客要因数による入金処理の制御方法の一例を示す図である。
図8図8は、顧客要因数のカウント処理の流れを示すフローチャートである。
図9図9は、顧客要因数による入金処理の実行可否決定処理の流れを示すフローチャートである。
図10図10は、顧客要因数による入金処理の実行可否決定処理の流れの別例を示すフローチャートである。
図11図11は、情報処理装置10のハードウェア構成例を説明する図である。
図12図12は、ATM100のハードウェア構成例を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、本実施形態に係る情報処理プログラム、情報処理方法、および情報処理装置の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例により本実施形態が限定されるものではない。また、各実施例は、矛盾のない範囲内で適宜組み合わせることができる。
【0012】
まず、本実施形態を実施するための情報処理システムについて説明する。図1は、情報処理システム1の構成例を示す図である。図1に示すように、情報処理システム1は、情報処理装置10と、ATM100-1~100-n(nは任意の整数。以下、まとめて「ATM100」という)とが、ネットワーク50を介して相互に通信可能に接続されるシステムである。
【0013】
ネットワーク50には、有線や無線を問わず、例えば、インターネットなどの各種通信網を採用できる。また、ネットワーク50は、単一のネットワークではなく、例えば、イントラネットとインターネットとがゲートウェイなどネットワーク装置やその他の装置(図示せず)を介して構成されてよい。
【0014】
情報処理装置10は、例えば、ATM100を管理する金融機関などによって管理されるサーバコンピュータなどの情報処理装置である。情報処理装置10は、例えば、ATM100への異物混入の原因の種類をATM100から受信する。そして、情報処理装置10は、異物混入の原因の種類に基づいて、異物混入に対する顧客要因数を顧客ごとにカウントする。また、情報処理装置10は、顧客要因数などに基づいて、顧客ごとに入金処理の実行可否を決定する。なお、入金処理の実行可には、注意喚起画面の表示後に入金処理の実行可とすることも含まれてよい。また、入金処理の実行可否の決定をATM100で行う場合は、ATM100からの要求指示に応答して、情報処理装置10は、顧客要因数などの情報をATM100に送信する。
【0015】
なお、図1では、情報処理装置10を1台のコンピュータとして示しているが、複数台のコンピュータで構成される分散型コンピューティングシステムであってもよい。また、情報処理装置10は、クラウドコンピューティングサービスを提供するサービス提供者によって管理されるクラウドコンピュータ装置であってもよい。
【0016】
ATM100は、例えば、金融機関の各支店のATMコーナーなどに設置される現金自動取引装置である。ATM100の紙幣や硬貨ユニットへ異物が混入した場合、異物混入に対応した行員などは、ATM100に表示される管理画面などに異物混入の原因の種類を入力する。なお、異物混入の原因の種類の入力は、例えば、原因を一意に識別するための原因コードに対応付けられた選択肢の選択であってよい。そして、ATM100は、入力された原因の種類、例えば、原因コードを、異物混入が発生した際に取引を行おうとしていた顧客の口座番号などと併せて情報処理装置10に送信する。
【0017】
また、ATM100は、顧客から入金処理の実行指示があると、当該顧客の口座番号などを情報処理装置10に送信し、情報処理装置10から返される入金処理の実行可否を受信する。なお、入金処理の実行可否の決定をATM100で行う場合、ATM100は、情報処理装置10から顧客要因数などの情報を受信し、顧客要因数などに基づいて、入金処理の実行可否を決定する。
【0018】
そして、ATM100は、決定された実行可否に基づいて、入金処理を受け付けて実行する、注意喚起画面を表示する、または、入金処理を受け付けず実行不可の旨を示すエラー画面を表示するなどする。
【0019】
[情報処理装置10の機能構成]
次に、情報処理装置10の機能構成について説明する。図2は、情報処理装置10の構成例を示す図である。図2に示すように、情報処理装置10は、通信部20、記憶部30、および制御部40を有する。
【0020】
通信部20は、ATM100など、他の装置との間の通信を制御する処理部であり、例えば、ネットワークインタフェースカードなどの通信インタフェースである。
【0021】
記憶部30は、各種データや、制御部40が実行するプログラムを記憶する機能を有し、例えば、メモリやハードディスクなどの記憶装置により実現される。記憶部30は、異物混入情報31、原因情報32、および顧客情報33などを記憶する。
【0022】
異物混入情報31は、ATM100への異物混入に関する情報を記憶する。図3は、異物混入情報31に記憶される情報の一例を示す図である。図3に示すように、異物混入情報31は、「ATM ID、店舗ID、発生日時、顧客口座番号、原因コード」などの各情報を対応付けて記憶する。ここで記憶される「ATM ID」は、ATM100を一意に識別するための識別子である。「店舗ID」は、ATM100が設置された店舗を一意に識別するための識別子である。「発生日時」は、異物混入が発生した日時である。「顧客口座番号」は、異物混入が発生した際に取引を行おうとしていた顧客の口座番号である。「原因コード」は、異物混入の原因の種類を一意に識別するための識別子であり、異物混入に対応した行員などによって入力される。なお、ATM100が異物を検知した場合に、顧客要因を示すコードを「原因コード」に設定してもよい。また、異物混入情報31は、いわゆる、トランザクションデータであり、異物混入が発生したATM100から送信される情報、または当該情報に基づいて作成される情報である。
【0023】
原因情報32は、ATM100への異物混入の原因に関する情報を記憶する。図4は、原因情報32に記憶される情報の一例を示す図である。図4に示すように、原因情報32は、「原因コード、内容、顧客要因」などの各情報を対応付けて記憶する。ここで記憶される「原因コード」は、異物混入の原因の種類を一意に識別するための識別子であり、異物混入情報31の「原因コード」と関連付けられる。「内容」は、異物混入の原因の内容である。「顧客要因」は、異物混入の原因が顧客によるものか否かを示すフラグであり、例えば、“1”の場合に顧客要因、“0”の場合に顧客以外の要因であることを示す。なお、原因情報32は、いわゆる、マスタデータであり、予め行員などによってデータ内容が作成され、設定される。
【0024】
顧客情報33は、ATM100を利用する顧客に関する情報を記憶する。図5は、顧客情報33に記憶される情報の一例を示す図である。図5に示すように、顧客情報33は、「顧客口座番号、顧客名、生年月日、性別、住所、顧客要因数」などの各情報を対応付けて記憶する。ここで記憶される「顧客口座番号」は、顧客の口座番号であり、異物混入情報31の「顧客口座番号」と関連付けられる。「顧客名」、「生年月日」、「性別」、「住所」は、それぞれ、顧客の氏名、生年月日、性別、住所である。「顧客要因数」は、ATM100に対する異物混入の原因が顧客であった数であり、例えば、異物混入情報31に基づいてカウントされる。なお、顧客情報33は、マスタデータであり、顧客の口座開設時などに、予め行員などによってデータ内容が作成され、設定される。しかしながら、「顧客要因数」は、例えば、異物混入が発生し、異物混入の原因が顧客であった場合に随時更新される。
【0025】
なお、記憶部30に記憶される上記情報はあくまでも一例であり、記憶部30は、上記情報以外にも様々な情報を記憶できる。また、記憶部30に記憶される各種情報は、管理画面などを介して随時更新可能である。
【0026】
制御部40は、情報処理装置10全体を司る処理部であり、例えば、プロセッサなどである。制御部40は、受信部41、算出部42、決定部43、および送信部44を備える。なお、各処理部は、プロセッサが有する電子回路の一例やプロセッサが実行するプロセスの一例である。
【0027】
受信部41は、例えば、ATM100から、異物混入の原因の種類など異物混入情報を受信する。なお、異物混入情報の入力は、例えば、ATM100に管理画面などを表示させ、異物混入に対応した行員などによって、原因コードに対応付けられた選択肢が選択されることによって入力され、ATM100から情報処理装置10に送信される。
【0028】
また、受信部41は、例えば、ATM100から、顧客の口座番号と共に、入金処理の実行指示を受信する。入金処理の実行指示は、入金処理を行おうとしている顧客に対して入金処理の実行可否を情報処理装置10に要求するための指示であり、当該指示を受信して、情報処理装置10は、入金処理の実行可否を決定し、ATM100に返す。なお、入金処理の実行可否の決定をATM100で行う場合、受信部41は、入金処理の実行指示に代えて、ATM100で実行可否を決定するための顧客要因数の要求指示を受信してもよい。当該要求指示に対し、情報処理装置10は、対象の顧客の異物混入に対する顧客要因数をATM100に返す。
【0029】
算出部42は、例えば、ATM100を用いた顧客の過去の取引情報に基づいて、ATM100への異物混入に対する顧客要因数を顧客ごとにカウントする。より具体的には、算出部42は、例えば、顧客の口座番号を検索キーとして、異物混入情報31を検索して原因コードを取得する。そして、算出部42は、原因情報32を参照して、取得された原因コードに関連付けられた顧客要因が“1”(異物混入の原因が顧客である)の数をカウントする。カウントされた顧客要因数は、顧客ごとに顧客情報33などに記憶される。
【0030】
決定部43は、例えば、ATM100を用いた顧客の入金処理時に、顧客の顧客要因数に基づいて、入金処理の実行可否を決定する。より具体的には、決定部43は、例えば、顧客の口座番号を検索キーとして、顧客情報33を検索して、顧客要因数を取得する。そして、決定部43は、顧客要因数が、(1)“0”の場合は入金処理の実行可、(2)所定の閾値X以上かつY未満の場合は注意喚起画面の表示後に入金処理の実行可、(3)所定の閾値Y以上の場合は入金処理の実行不可、などと決定する。なお、例えば、所定の閾値Xは“1”、閾値Yは“3”などであってよいが、これらに限定されない。
【0031】
また、決定部43は、入金処理の実行可否の決定に、顧客要因数のほか、顧客の年齢や性別などの属性情報、ATM100の設置店舗などの情報を用いてよい。これにより、決定部43は、例えば、高齢者の場合に入金処理の実行不可とする条件を厳しくする、または逆に緩和するなどといった対応をとることができる。また、注意喚起画面の表示後に入金処理の実行可と決定された後、所定回数以上、正常に入金処理が実行されていると判定された場合、顧客要因数をリセットしてもよい。これにより、正しく入金処理を行うようになった顧客に対し、注意喚起画面が過剰に表示されることを防止できる。所定回数以上、正常に入金処理が実行されていると判定された場合であっても、例えば、ATM100の設置店舗がコンビニエンスストアなど、金融機関の店舗外である場合、ATM100は継続して注意喚起画面を表示させてもよい。これは、例えば、店舗外での異物投入によるATM100の休止は警備員の出動が必要となり費用がかかるため、顧客に対する注意喚起を引き続き行うためである。また、顧客が60歳以上など高齢者の場合も同様に、ATM100は注意喚起画面を継続して表示させてもよい。なお、入金処理の実行不可となった顧客に対しては、行員が直接対応するなどし、入金処理の実行不可を解除することになる。または、例えば、決定部43は、異物混入情報31を参照して、異物混入の発生日時から所定日数以上経過している場合は、入金処理の実行不可を解除してもよい。さらに、この際の条件である異物混入の発生日時から所定日数以上は、異物混入の原因の種類によって変更されてよい。これは、例えば、異物混入の原因が明らかに顧客の故意である場合に、入金処理の実行不可が解除されるまでの期間を長くするためである。
【0032】
送信部44は、決定部43によって決定された、入金処理の実行可否に関する情報をATM100に送信する。なお、入金処理の実行可否の決定をATM100で行う場合、受信された顧客の口座番号に基づいて、対象の顧客の異物混入に対する顧客要因数が検索され、送信部44によってATM100に送信される。
【0033】
[ATM100の機能構成]
次に、ATM100の機能構成について説明する。図6は、ATM100の構成例を示す図である。図6に示すように、ATM100は、通信部120、記憶部130、および制御部140を有する。
【0034】
通信部120は、情報処理装置10など、他の装置との間の通信を制御する処理部であり、例えば、ネットワークインタフェースカードなどの通信インタフェースである。
【0035】
記憶部130は、各種データや、制御部140が実行するプログラムを記憶する機能を有し、例えば、メモリやハードディスクなどの記憶装置により実現される。記憶部130は、異物混入情報131および画面情報132などを記憶する。
【0036】
異物混入情報131は、情報処理装置10の異物混入情報31と同様である。例えば、後述する表示部141によって表示された管理画面などを介して、異物混入に対応した行員などによって、異物混入の原因の種類などが入力され、入力された情報などに基づいて、異物混入情報131が生成される。
【0037】
画面情報132は、後述する表示部141に表示するための入金処理などの各種取引画面および各種取引のメニュー画面、ならびに行員や管理者のための管理画面に関する情報を記憶する。
【0038】
なお、記憶部130に記憶される上記情報はあくまでも一例であり、記憶部130は、上記情報以外にも様々な情報を記憶できる。
【0039】
制御部140は、ATM100全体を司る処理部であり、例えば、プロセッサなどである。制御部140は、表示部141、決定部142、送信部143、および受信部144を備える。なお、各処理部は、プロセッサが有する電子回路の一例やプロセッサが実行するプロセスの一例である。
【0040】
表示部141は、画面情報132から各種画面情報を取得して表示する。なお、表示部141は、タッチパネルディスプレイなどであってよい。そのため、表示部141は、顧客や行員などがタッチ操作によって画面操作を行うための入力部の役割も担ってよい。例えば、異物混入に対応した行員などは、表示部141に表示された管理画面を操作して、異物混入の原因の種類など異物混入情報を入力できる。
【0041】
決定部142は、情報処理装置10の決定部43同様、顧客の顧客要因数に基づいて、入金処理の実行可否を決定する。なお、顧客要因数は、対象の顧客の口座番号と共に、要求指示を情報処理装置10に送信して取得される。
【0042】
送信部143は、異物混入に対応した行員などによって入力された、異物混入の原因の種類など異物混入情報を情報処理装置10に送信する。また、送信部143は、例えば、顧客が各種取引のメニュー画面において入金処理を選択した場合、当該顧客の口座番号と共に、入金処理の実行指示を情報処理装置10に送信する。入金処理の実行指示は、入金処理を行おうとしている顧客に対する入金処理の実行可否を、情報処理装置10に対して要求する指示である。入金処理の実行指示を送信することにより、情報処理装置10から、対象の顧客の入金処理の実行可否が返される。なお、入金処理の実行可否の決定をATM100で行う場合、送信部143は、入金処理の実行指示に代えて、顧客要因数の要求指示を情報処理装置10に送信してもよい。顧客要因数の要求指示を送信することにより、情報処理装置10から、対象の顧客の顧客要因数が返される。
【0043】
受信部144は、送信部143によって要求した、対象の顧客の入金処理の実行可否や、顧客要因数に関する情報を、情報処理装置10から受信する。
【0044】
[機能詳細]
次に、顧客要因数による入金処理の制御方法を、ATM100に表示される画面例を用いて、より具体的に説明する。図7は、顧客要因数による入金処理の制御方法の一例を示す図である。図7に示す制御方法は、入金処理の制御方法として、ATM100に表示される、入金処理に関連する画面を、異物混入に対する顧客要因数に応じて制御するものである。
【0045】
まず、図7の左上に示すように、入金処理を行うためにATM100を利用する顧客が、ATM100に表示されたメニュー画面200上のお預り入れボタンを押下し、キャッシュカードまたは通帳を挿入したとする。
【0046】
次に、顧客の口座番号に関連付けられた顧客要因数に基づいて、ATM100に表示する画面を制御する。例えば、図7の右上に示すように、顧客要因数が0回の場合、対象顧客を要因とする異物混入は発生していないため、ATM100は、紙幣や硬貨の挿入を行うためのお預り入れ画面201を表示し、入金処理を実行する。
【0047】
また、図7の右下に示すように、例えば、顧客要因数が1回以上3回未満の場合、対象顧客を要因とする異物混入が発生しているため、ATM100は、異物混入に対する注意喚起画面202を表示する。そして、例えば、顧客が、注意喚起画面202上の確認ボタンを押下した後、お預り入れ画面201を表示し、入金処理を実行する。
【0048】
また、図7の左下に示すように、例えば、顧客要因数が3回以上の場合、対象顧客を要因とする異物混入が多数発生しているため、ATM100は、取引停止中画面203を表示し、入金処理を実行不可とする。
【0049】
このように、異物混入に対する顧客要因数に応じて、入金処理時の画面を制御することにより、顧客に対して必要以上に注意喚起を行うことなく、顧客要因によるATM100への異物混入を抑止できる。
【0050】
[処理の流れ]
次に、ATM100および情報処理装置10によって実行される各処理の流れを説明する。図8は、顧客要因数のカウント処理の流れを示すフローチャートである。図8に示す顧客要因数のカウント処理は、例えば、ATM100上の管理画面に異物混入の原因の種類が表示されたところから開始される。
【0051】
まず、図8に示すように、異物混入に対応した行員などは、ATM100上の管理画面に表示された異物混入の原因の種類を選択して入力する(ステップS101)。異物混入の原因の種類など入力された情報は、ATM100によって異物混入情報131に記憶される。
【0052】
次に、ATM100は、異物混入の原因の種類など、ステップS101で入力された情報や顧客の口座番号などを情報処理装置10に送信する(ステップS102)。
【0053】
次に、情報処理装置10は、異物混入の原因の種類などの情報がATM100から受信されない場合(ステップS103:No)、当該情報の受信を待つ。一方、異物混入の原因の種類などの情報がATM100から受信された場合(ステップS103:Yes)、情報処理装置10は、受信された異物混入の原因の種類などの情報に基づいて、異物混入に対する顧客要因数をカウントする(ステップS104)。
【0054】
そして、情報処理装置10は、ステップS104でカウントした顧客要因数を顧客の口座番号と関連付けて記憶する(ステップS105)。なお、ステップS104で顧客要因数をカウントせずに、ステップS105の代わりに、ATM100から受信された、異物混入の原因の種類などの情報を顧客の口座番号と関連付けて異物混入情報31に記憶してもよい。この場合、顧客要因数は、必要都度、異物混入情報31から異物混入の原因の種類などの情報が取得され、カウントされる。ステップS105の実行後、図8に示す顧客要因数のカウント処理は終了する。
【0055】
次に、顧客要因数による入金処理の実行可否決定処理の流れを説明する。図9は、顧客要因数による入金処理の実行可否決定処理の流れを示すフローチャートである。図9に示す入金処理の実行可否決定処理は、例えば、ATM100に表示されたメニュー画面200から顧客によってお預り入れが選択され、キャッシュカードまたは通帳が挿入されたところから開始される。
【0056】
まず、図9に示すように、ATM100は、顧客の口座番号などの情報と共に入金処理の実行指示を情報処理装置10に送信する(ステップS201)。当該指示は、入金処理を行おうとしている顧客に対して入金処理の実行可否に関する情報を情報処理装置10に要求するための指示である。
【0057】
次に、情報処理装置10は、入金処理の実行指示がATM100から受信されない場合(ステップS202:No)、当該指示の受信を待つ。一方、入金処理の実行指示がATM100から受信された場合(ステップS202:Yes)、情報処理装置10は、異物混入に対する顧客要因数などの情報に基づいて、対象顧客に対する入金処理の実行可否を決定する(ステップS203)。なお、顧客要因数は、例えば、顧客の口座番号を検索キーとして、顧客情報33などから取得可能である。しかしながら、対象顧客の顧客要因数が未だカウントされていない場合、情報処理装置10は、ステップS203の実行前に、異物混入情報31に記憶された異物混入の原因の種類などの情報に基づいて、対象顧客の顧客要因数をカウントする。
【0058】
次に、情報処理装置10は、ステップS203で決定された、対象顧客に対する入金処理の実行可否に関する情報をATM100に送信する(ステップS204)。
【0059】
次に、ATM100は、入金処理の実行可否に関する情報が情報処理装置10から受信されない場合(ステップS205:No)、当該情報の受信を待つ。一方、入金処理の実行可否に関する情報が情報処理装置10から受信された場合(ステップS205:Yes)、ATM100は、当該情報に基づいて、対象顧客に対する入金処理の実行可否を判定する(ステップS206)。
【0060】
対象顧客に対する入金処理は実行不可であると判定された場合(ステップS206:No)、ATM100は、取引停止中画面203を表示し、入金処理を実行不可とする(ステップS210)。ステップS210の実行後、図9に示す入金処理の実行可否決定処理は終了する。
【0061】
一方、対象顧客に対する入金処理は実行可であると判定された場合(ステップS206:Yes)、ATM100は、注意喚起画面202の表示の要否を判定する(ステップS207)。注意喚起画面202の表示が不要であると判定された場合(ステップS207:No)、ステップS208をスキップして、ステップS209へ進む。
【0062】
一方、注意喚起画面202の表示が必要であると判定された場合(ステップS207:Yes)、ATM100は、注意喚起画面202を表示する(ステップS208)。
【0063】
次に、ATM100は、お預り入れ画面201を表示し、対象顧客に対する入金処理を受け付ける(ステップS209)。ステップS209の実行後、図9に示す入金処理の実行可否決定処理は終了するが、その後は、顧客によって紙幣や硬貨が挿入され、一般的な入金処理が実行されることになる。
【0064】
なお、図9に示す入金処理の実行可否決定処理では、入金処理の実行可否の決定を情報処理装置10で実行したが、当該決定をATM100で実行してもよい。図10は、顧客要因数による入金処理の実行可否決定処理の流れの別例を示すフローチャートである。図10に示す入金処理の実行可否決定処理も、例えば、ATM100に表示されたメニュー画面200から顧客によってお預り入れが選択され、キャッシュカードまたは通帳が挿入されたところから開始される。
【0065】
まず、図10に示すように、ATM100は、顧客の口座番号などの情報と共に顧客要因数の要求指示を情報処理装置10に送信する(ステップS301)。当該指示は、入金処理を行おうとしている顧客に対して入金処理の実行可否を決定するために、異物混入に対する当該顧客の顧客要因数を情報処理装置10に要求するための指示である。
【0066】
次に、情報処理装置10は、顧客要因数の要求指示がATM100から受信されない場合(ステップS302:No)、当該指示の受信を待つ。一方、顧客要因数の要求指示がATM100から受信された場合(ステップS302:Yes)、情報処理装置10は、顧客情報33などに記憶された、対象顧客の顧客要因数を取得する(ステップS303)。なお、対象顧客の顧客要因数が未だカウントされていない場合、情報処理装置10は、異物混入情報31に記憶された異物混入の原因の種類などの情報に基づいて、対象顧客の顧客要因数をカウントして取得する。
【0067】
次に、情報処理装置10は、ステップS303で取得された、対象顧客の顧客要因数をATM100に送信する(ステップS304)。
【0068】
次に、ATM100は、対象顧客の顧客要因数が情報処理装置10から受信されない場合(ステップS305:No)、当該顧客要因数の受信を待つ。一方、対象顧客の顧客要因数が情報処理装置10から受信された場合(ステップS305:Yes)、ATM100は、当該顧客要因数などの情報に基づいて、対象顧客に対する入金処理の実行可否を判定する(ステップS306)。なお、ステップS306以降の処理は、図9に示す入金処理の実行可否決定処理のステップS206以降の処理と同様である。
【0069】
[効果]
上述したように、情報処理装置10は、ATM100を用いた顧客の過去の取引情報に基づいて、ATM100への異物混入に対する顧客要因数を顧客ごとにカウントし、ATM100を用いた顧客の入金処理時に、顧客の顧客要因数に基づいて、入金処理の実行可否を決定する。
【0070】
これにより、情報処理装置10は、ATM100を利用する顧客ごとに、異物混入に対する顧客要因数に基づいて、入金処理の実行可否を決定するので、顧客要因によるATM100への異物混入を抑止できる。
【0071】
また、入金処理の実行可否を決定する処理は、顧客の顧客要因数に基づいて、入金処理の実行可、注意喚起画面202の表示後に入金処理の実行可、および入金処理の実行不可のいずれかを決定する処理を含む。
【0072】
これにより、情報処理装置10は、顧客に対して必要以上に注意喚起を行うことなく、顧客要因によるATM100への異物混入を抑止できる。
【0073】
また、情報処理装置10は、顧客の入金処理に対して注意喚起画面202の表示後に実行可と決定された後、顧客の過去の取引情報に基づいて、所定回数以上、正常に入金処理が実行されていると判定された場合、顧客の顧客要因数をリセットする。
【0074】
これにより、情報処理装置10は、正しく入金処理を行うようになった顧客に対し、注意喚起画面が過剰に表示されることを防止できる。
【0075】
また、情報処理装置10は、異物混入の原因の種類を入力させ、入力された原因の種類を受信し、入力された原因の種類に基づいて、顧客要因数をカウントする。
【0076】
これにより、情報処理装置10は、より正確な異物混入の原因の種類に基づいて、顧客要因数をカウントできる。
【0077】
また、入金処理の実行可否を決定する処理は、顧客の年齢および性別、ATM100の設置店舗、ならびに異物混入の原因の少なくとも1つにさらに基づいて、入金処理の実行可否を決定する処理を含む。
【0078】
これにより、情報処理装置10は、入金処理の実行不可とする条件を厳しくする、または逆に緩和するなどといった対応をとることができる。
【0079】
[システム]
上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報は、特記する場合を除いて任意に変更されてもよい。また、実施例で説明した具体例、分布、数値などは、あくまで一例であり、任意に変更されてもよい。
【0080】
また、各装置の構成要素の分散や統合の具体的形態は図示のものに限られない。つまり、その構成要素の全部または一部は、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合されてもよい。さらに、各装置の各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
【0081】
[ハードウェア]
図11は、情報処理装置10のハードウェア構成例を説明する図である。図11に示すように、情報処理装置10は、通信インタフェース10a、HDD(Hard Disk Drive)10b、メモリ10c、プロセッサ10dを有する。また、図11に示した各部は、バスなどで相互に接続される。
【0082】
通信インタフェース10aは、ネットワークインタフェースカードなどであり、ATM100など他の情報処理装置との通信を行う。HDD10bは、情報処理装置10が備える各機能を動作させるプログラムやデータを記憶する。
【0083】
プロセッサ10dは、情報処理装置10が備える各機能の処理を実行するための各種プログラムをHDD10bなどから読み出してメモリ10cに展開することで、各機能を実行するプロセスを動作させるハードウェア回路である。すなわち、このプロセスは、情報処理装置10が有する各処理部と同様の機能を実行する。
【0084】
このように情報処理装置10は、情報処理装置10が備える各機能の処理を実行するための各種プログラムを読み出して実行することで動作制御処理を実行する情報処理装置として動作する。また、情報処理装置10は、媒体読取装置によって記録媒体からプログラムを読み出し、読み出されたプログラムを実行することで情報処理装置10が備える各機能を実現することもできる。なお、当該各機能を実現させるプログラムは、情報処理装置10によって実行されることに限定されるものではない。例えば、他のコンピュータがプログラムを実行する場合や、情報処理装置10や他のコンピュータが協働してプログラムを実行するような場合にも、本実施形態が同様に適用されてよい。
【0085】
また、情報処理装置10が備える各機能の処理を実行するための各種プログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布できる。また、このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク(FD)、CD-ROM、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disc)など、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行できる。
【0086】
図12は、ATM100のハードウェア構成例を説明する図である。図12に示すように、ATM100は、通信インタフェース100a、HDD100b、メモリ100c、プロセッサ100d、ディスプレイ100e、出力部100fを有する。また、図12に示した各部は、バスなどで相互に接続される。
【0087】
通信インタフェース100aは、ネットワークインタフェースカードなどであり、情報処理装置10など他の情報処理装置との通信を行う。HDD100bは、ATM100が備える各機能を動作させるプログラムやデータを記憶する。
【0088】
プロセッサ100dは、ATM100が備える各機能の処理を実行するための各種プログラムをHDD100bなどから読み出してメモリ100cに展開することで、各機能を実行するプロセスを動作させるハードウェア回路である。すなわち、このプロセスは、ATM100が有する各処理部と同様の機能を実行する。
【0089】
このようにATM100は、ATM100の各機能の処理を実行するための各種プログラムを読み出して実行することで動作制御処理を実行する情報処理装置として動作する。また、ATM100は、媒体読取装置によって記録媒体からプログラムを読み出し、読み出されたプログラムを実行することでATM100が備える各機能を実現することもできる。なお、当該各機能を実現させるプログラムは、ATM100によって実行されることに限定されるものではない。例えば、他のコンピュータがプログラムを実行する場合や、ATM100や他のコンピュータが協働してプログラムを実行するような場合にも、本実施形態が同様に適用されてよい。
【0090】
また、ATM100の各機能の処理を実行するための各種プログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布できる。また、このプログラムは、ハードディスク、FD、CD-ROM、MO、DVDなど、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行できる。
【0091】
ディスプレイ100eは、プロセッサ100dによる制御に基づいて各種視覚情報を表示する。ディスプレイ100eは、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)や、OLED(Organic Light Emitting Diode)、いわゆる有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイなどであってよい。また、ディスプレイ100eは、タッチパネル式ディスプレイであってよく、プロセッサ100dによって実行されるプログラムに対するタッチ入力操作など、ユーザによる各種入力操作を検知する。また、タッチ入力操作の他、各種入力操作には、例えば、ボタンや近接センサなどの入力部(図示せず)を介した入力が含まれてよい。
【符号の説明】
【0092】
1 情報処理システム
10 情報処理装置
10a 通信インタフェース
10b HDD
10c メモリ
10d プロセッサ
20 通信部
30 記憶部
31 異物混入情報
32 原因情報
33 顧客情報
40 制御部
41 受信部
42 算出部
43 決定部
44 送信部
50 ネットワーク
100 ATM
100a 通信インタフェース
100b HDD
100c メモリ
100d プロセッサ
100e ディスプレイ
120 通信部
130 記憶部
131 異物混入情報
132 画面情報
140 制御部
141 表示部
142 決定部
143 送信部
144 受信部
200 メニュー画面
201 お預り入れ画面
202 注意喚起画面
203 取引停止中画面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12