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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023144872
(43)【公開日】2023-10-11
(54)【発明の名称】再封止可能な包装袋
(51)【国際特許分類】
   B65D 77/20 20060101AFI20231003BHJP
   B65D 75/62 20060101ALI20231003BHJP
【FI】
B65D77/20 J
B65D75/62 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022052052
(22)【出願日】2022-03-28
(71)【出願人】
【識別番号】000003193
【氏名又は名称】凸版印刷株式会社
(72)【発明者】
【氏名】井口 依久乃
【テーマコード(参考)】
3E067
【Fターム(参考)】
3E067AB01
3E067AB81
3E067AC03
3E067BA12A
3E067BB12A
3E067BB14A
3E067BB15A
3E067BB25A
3E067BB26A
3E067CA06
3E067CA24
3E067EA05
3E067EA09
3E067EB17
3E067EE02
(57)【要約】
【課題】本発明の解決しようとする課題は、ジッパーやリシールテープの欠点に鑑みて、これらを用いることなく、弱い力でも再封止が可能であり、また無駄な材料を使用しない新たな包装袋を提案するものである。
【解決手段】印刷基材層3、絵柄インキ層4、剥離層6、粘着剤層7、押出ラミネート樹脂層8、シーラント層10をこの順序に有し、印刷基材層には、粘着剤層を露出させるための2本のミシン目線11が施されている積層体A(2A)と、印刷基材層、絵柄インキ層、シーラント層を有する積層体Bのシーラント層同士を対向させて周縁を熱シールしてなる包装袋である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷基材層、剥離層、粘着剤層、押出ラミネート樹脂層、シーラント層をこの順序に有し、印刷基材層が粘着剤層を露出させるために剥離層上で部分的に剥離可能である積層体Aと、
印刷基材層、シーラント層を有する積層体Bのシーラント層同士を対向させて周縁を熱シールしてなる包装袋。
【請求項2】
前記印刷基材層は、粘着剤層を露出させるための2本のミシン目線が施されており、前記剥離層および粘着剤層は、前記2本のミシン目線で囲まれる部分に部分的に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の包装袋。
【請求項3】
前記押出ラミネート樹脂層は、密度0.902以上0.920以下のポリエチレン樹脂であることを特徴とする請求項1または2に記載の包装袋。
【請求項4】
前記積層体Aおよび積層体Bは、印刷基材層とシーラント層の間にアルミニウム箔層を有することを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の包装袋。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、包装袋に関し、特に一旦開封した後も再封止が可能な包装袋に関する。
【背景技術】
【0002】
食品や医薬品、化粧品等において、包装袋に収納した内容物を一度に使い切らない場合がしばしばある。このような場合、一旦開封した後にも再封止が可能な包装袋が必要となる。現在最も一般的に用いられているジッパー付きの包装袋は、このような目的のために用いられているものである。
【0003】
ジッパー付き包装袋は、包装袋にジッパーを取り付けるための専用装置が必要であり、これに伴う加工工程も付加されるため、製造コストがかさみ、生産効率も低下するなどの問題があった。また、プラスチック使用量が多い部材であり、嵩高でスタック性が悪いという問題や、サイドシール部においてジッパーを熱圧で潰す必要があることから、アルミニウム箔をバリア材として用いた場合にはバリア材にクラックが生じ易いという問題もあった。
【0004】
また、さらに再封止に当たっては、指先に力を入れて狭い範囲を嵌合させる必要があり、高齢者や指先に力が出せない人に対しては、ユニバーサルデザインの観点から好ましいものではなかった。
【0005】
特許文献1に記載された包装袋は、ジッパーの代わりにリシールテープを使用して、開封と再封を繰り返すことができる包装袋である。このリシールテープは、二枚のヒートシール性フィルムの間に粘着樹脂層を介在させて構成したものであり、この粘着樹脂層を利用して包装袋の再封止を可能としている。
【0006】
このリシールテープは、包装袋を横断して、左側シール部から右側シール部に至るまで延在するように配置することが通常であるが、包装袋に内圧がかかった時、左右シール部とリシールテープとの交点に強い内圧が掛かり、このためこの交点で剥離して開口が生じてしまうことがあるという問題があった。
【0007】
特許文献2に記載された包装体は、リシール機構を備えるために、表面樹脂層/粘着樹脂層/剥離樹脂層/ヒートシール層の4層を積層させた積層体を使用し、粘着樹脂層と剥離樹脂層の間でリシール可能な機構を持たせた包装体である。
【0008】
特許文献2に記載された包装体においては、リシールの必要のない箇所にも全面に4層が積層されてしまうことから、コスト高になるばかりでなく、包装袋に応用した場合には、先に述べたユニバーサルデザイン上の問題を解決できないという問題もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2003-137314号公報
【特許文献2】国際公開WO2015/033658A1号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の解決しようとする課題は、ジッパーやリシールテープの欠点に鑑みて、これらを用いることなく、弱い力でも再封止が可能であり、また無駄な材料を使用しない新たな
包装袋を提案するものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の課題を解決するための手段として、請求項1に記載の発明は、印刷基材層、剥離層、粘着剤層、押出ラミネート樹脂層、シーラント層をこの順序に有し、印刷基材層が粘着剤層を露出させるために剥離層上で部分的に剥離可能である積層体Aと、印刷基材層、シーラント層を有する積層体Bのシーラント層同士を対向させて周縁を熱シールしてなる包装袋である。
【0012】
本発明に係る再封止可能な包装袋は、印刷基材層を部分的に除去することにより粘着剤層を露出させ、これを利用して再封止を可能としたものである。
【0013】
また、請求項2に記載の発明は、前記印刷基材層には、粘着剤層を露出させるための2本のミシン目線が施されており、前記剥離層および粘着剤層が、前記2本のミシン目線で囲まれる部分に部分的に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の包装袋である。
【0014】
また、請求項3に記載の発明は、前記押出ラミネート樹脂層が、密度0.902以上0.920以下のポリエチレン樹脂であることを特徴とする請求項1または2に記載の包装袋である。
【0015】
また、請求項4に記載の発明は、前記積層体Aおよび積層体Bが、印刷基材層とシーラント層の間にアルミニウム箔層を有することを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の包装袋である。
【発明の効果】
【0016】
本発明に係る再封止可能な包装袋は、印刷基材層、剥離層、粘着剤層、押出ラミネート樹脂層、シーラント層をこの順序に有し、印刷基材層が粘着剤層を露出させるために剥離層上で部分的に剥離可能である積層体Aと、印刷基材層、シーラント層を有する積層体Bのシーラント層同士を対向させて周縁を熱シールしてなる包装袋である。
【0017】
積層体Aの印刷基材層は、粘着剤層を露出させるために印刷基材層を部分的に剥離除去することにより、帯状に粘着剤層を露出させることができる。この露出した粘着剤層に開封後の袋の上部を折り込んで接着させることにより再封止が可能となる。
【0018】
本発明に係る再封止可能な包装袋は、従来のジッパーを用いた包装袋と異なり、立体的ではなく、平面性が高いので、積み重ねた時のスタック性が良好である。
【0019】
再封止に当たっては、ジッパーのように局所的な大きな力を必要としないので、ユニバーサルデザインの観点からも優れている。
【0020】
請求項2に記載の発明のように、剥離層および粘着剤層が、2本のミシン目線で囲まれる部分に部分的に形成されている場合には、不要な部分の剥離層や粘着剤層が省略できることから、材料の無駄を最小限に留めることができる。
【0021】
請求項3に記載の発明のように、押出ラミネート樹脂として低密度のポリエチレン樹脂を用いた場合、そのクッション効果により、粘着剤層の塗布量が少なくても十分な粘着力を発揮することができる。
【0022】
請求項4に記載の発明のように、前記積層体Aおよび積層体Bが、印刷基材層とシーラ
ント層の間にアルミニウム箔層を有する場合には、ガスバリア性の包装袋とすることができる。従来のジッパーを用いた包装袋では、ジッパーの取り付け部においてアルミニウム箔の破れが生じ易かったが、本発明の再封止可能な包装袋にあっては、そのような懸念は払拭された。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1図1は、本発明に係る再封止可能な包装袋の一実施態様を示した平面模式図である。
図2図2は、本発明に係る再封止可能な包装袋の使用方法を説明した説明図である。(1)は開封時を、(2)は開封が完了した状態を、(3)は粘着剤層を露出させる方法を、(4)は粘着剤層の露出が完了した状態を、(5)は包装袋を再封止する状態をそれぞれ示している。
図3図3は、図1に示した再封止可能な包装袋に用いる積層体Aの断面構成を示した断面模式図である。
図4図4は、図3に示した積層体Aの粘着剤層を露出させた状態を模式的に示した断面説明図である。
図5図5は、本発明に係る再封止可能な包装袋の他の実施態様を示した平面模式図である。
図6図6は、図5に示した再封止可能な包装袋に用いる積層体Aの断面構成を示した断面模式図である。
図7図7は、図6に示した積層体Aの粘着剤層を露出させた状態を模式的に示した断面説明図である。
図8図8は、積層体Bの断面構成の一例を示した断面模式図である。
図9図9は、比較例に示した積層体Cの断面構成を示した断面模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下図面を参照しながら、本発明に係る再封止可能な包装袋について詳細に説明する。図1は、本発明に係る再封止可能な包装袋1の一実施態様を示した平面模式図である。また図3は、図1に示した再封止可能な包装袋1に用いる積層体A(2A)の断面構成を示した断面模式図である。
【0025】
本発明に係る再封止可能な包装袋1は、印刷基材層3、絵柄インキ層4、剥離層6、粘着剤層7、押出ラミネート樹脂層8、シーラント層10をこの順序に有する積層体A(2)と、印刷基材層3、絵柄インキ層4、シーラント層10を有する積層体Bのシーラント層同士を対向させて周縁を熱シールしてなる包装袋である。この例では積層体Aの印刷基材層3には、粘着剤層7を露出させるための2本のミシン目線11が施されている。
【0026】
図4は、図3に示した積層体A(2A)の粘着剤層7を露出させた状態を模式的に示した断面説明図である。図では粘着剤層7が深い穴の底にあるかのように見えるが、実際の各層は非常に薄いものであるから、粘着剤層7は、最表面から10数μmの極く近い位置にある。
【0027】
図2は、本発明に係る再封止可能な包装袋1の使用方法を説明した説明図である。図2
(1)は開封時の状態を示したものである。開封開始部12から開封予定線13に沿って開封を開始する。開封開始部12は、I型ノッチ、V型ノッチ、U型ノッチ等任意である。開封予定線13は、実際にハーフカット線等が施されていても良いし、何もない単なる想定上の線であっても良い。
【0028】
図2(2)は開封が完了した状態を示したものである。内容物の一部のみを取り出して使用し、一度に使い切らない場合には、再封止をすることができる。
【0029】
図2(3)は2本のミシン目線11を切ることで粘着剤層7を露出させる方法を示したものである。2本のミシン目線11の形状としては、図に示したようなハの字型の他、矢羽根型、くの字型、麦穂型、Y字型など任意である。
【0030】
図2(4)は粘着剤層7の露出が完了した状態を示したものである。次いで図2(5)は包装袋1を再封止する状態を示したものである。このように、本発明に係る再封止可能な包装袋1は、2本のミシン目線11を切り取るだけの簡単な操作で開口部の再封止が可能となる。
【0031】
再封止に当たっては、粘着剤層7がほぼ同一平面に存在するので、特別な力を必要とせず、力の弱い子供や老人でも大きな困難なく再封止をすることができる。この意味で本発明に係る再封止可能な包装袋は、ユニバーサルデザインの考え方に沿ったものであると言える。
【0032】
図3は、図1に示した再封止可能な包装袋1に用いる積層体A(2A)の断面構成を示した断面模式図である。また図4は、図3に示した積層体Aの粘着剤層7を露出させた状態を模式的に示した断面説明図である。
【0033】
図3に示した例では、印刷基材層3の裏面に絵柄インキ層4、剥離層6、粘着剤層7が順次形成されており、さらに押出ラミネート樹脂層8を介してアルミニウム箔層9、シーラント層10が積層されている。
【0034】
アルミニウム箔層9は、包装袋をガスバリア性の包装袋とし、内容物の長期保存を可能とするものであるが、その必要がない場合には省略することができる。また、アルミニウム箔に替えて、無機酸化物を蒸着した透明ガスバリア性フィルムや、各種ガスバリア性フィルム等を使用しても良い。
【0035】
なお、本発明に係る再封止可能な包装袋1は、従来のジッパーを使用した包装袋の場合にアルミニウム箔の亀裂が問題となる場合があるのに対して、アルミニウム箔を問題なく使用することができる点において優位性がある。また、アルミニウム箔層9により剛性が向上し、印刷基材層3の除去により粘着剤層を露出することがより容易になる。
【0036】
図4において、粘着剤層7があたかも深い穴の底にあるかのように見えるが実際の層はそれぞれ極く薄いものであり、粘着剤層7の、積層体最表面からの深さは、高々数10μm程度である。従って、包装袋の開口部を折り込んで、この粘着剤層に接着させることは、容易に可能である。
【0037】
図5は、本発明に係る再封止可能な包装袋1の他の実施態様を示した平面模式図である。また図6は、図5に示した再封止可能な包装袋1に用いる積層体A(2A)の断面構成を示した断面模式図である。また図7は、図6に示した積層体A(2A)の粘着剤層を露出させた状態を模式的に示した断面説明図である。図6、7の実施形態では、粘着剤層7が部分的に形成され、印刷基材層の絵柄インキ層4が形成された面と、押出ラミネート樹脂層8との密着性を向上させるためのアンカーコート層5が設けられている。
【0038】
この例では、剥離層6および粘着剤層7は、2本のミシン目線11で囲まれる部分に部分的に形成されている。このようにすることにより、剥離層6と粘着剤層7を必要な部分だけに施すことができるため、材料の無駄を最小限に留めることができる。
【0039】
粘着剤層7を施す手段としては、部分的にせよ、全面的にせよ、絵柄インキ層4と共にグラビア印刷法による方法が最も実用的であるが、一般的なグラビア印刷機においては、粘着剤層7の膜厚を十分なレベルまで厚くすることができないことが多い。粘着剤層7の膜厚が薄いと、必要とする粘着力が得られない場合がある。
【0040】
特にシーラント層10との貼り合わせにおいて、一般的に使用されるドライラミネート接着剤を用いた場合、十分な粘着力が得られないことが分かった。本発明に係る再封止可能な包装袋1においては、粘着剤層7の直下に弾力性のある押出ラミネート樹脂層8を配置したことにより、この粘着力不足を補うことに成功したのである。
【0041】
押出ラミネート樹脂層8の材質としては、一般的なポリエチレン樹脂でも良いが、特に密度0.902以上0.920以下のポリエチレン樹脂を用いることが好ましい。例えば密度0.902以上0.920以下の低密度ポリエチレン又は直鎖状低密度ポリエチレンを用いることで、粘着剤層7の下層に柔軟性のある層を配置することで粘着力を上げることができる。
【0042】
図8は、積層体B(2B)の断面構成の一例を示した断面模式図である。積層体Bについては、特に制約はなく、包装袋に用いられる一般的な層構成で良い。この例では印刷基材層3、絵柄インキ層4、接着剤層14、アルミニウム箔層9、接着剤層14、シーラント層10が、この順序に積層されている。以下実施例および比較例に基づいて本発明に係る再封止可能な包装袋について具体的に説明する。
【0043】
<実施例1>
積層体Aは、印刷基材層として厚さ12μmのポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂フィルムを用い、グラビア印刷機を用いて、絵柄インキ層、アンカーコート剤(AC剤)、剥離層、粘着剤層をこの順序に印刷した。アンカーコート剤は全面に、剥離層および粘着剤層は、ミシン目となる部分のみに印刷した。
各層に用いたそれぞれの材料は、下記の通りである。
PET樹脂フィルム:東洋紡社製 E5100
絵柄インキ層:東洋インキ社製 ウレタン樹脂系汎用インキ リオグラン
AC剤:ポリエチレンディスパージョン系コーティング剤
剥離層:東洋インキ社製 硝化綿系グラビアインキ PANNECO
粘着剤層:DIC社製 ファインタックCT5030/硬化剤E2C 厚さ1μm
【0044】
次に押出ラミネート樹脂層として、日本ポリエチレン社製 直線状低密度ポリエチレン樹脂(NH745N、密度0.913)を、押出機を用いて厚さ20μmとなるように形成した。
【0045】
シーラント層として、低密度ポリエチレン樹脂を、押出機を用いて厚さ20μmとなるように形成し、この時押出ラミネート樹脂層とシーラント層の間に厚さ7μmのアルミニウム箔を挿入した。最後にレーザー装置を用いてハの字型のミシン目を加工した。
【0046】
積層体Bとして、積層体Aに用いたものと同じ材料を用い、AC剤、剥離層、粘着剤層、押出ラミネート樹脂層のない層構成の積層体を作成した。ただし、各層の貼り合わせには、ドライラミネート接着剤を用いて、図8に示したような層構成とした。
【0047】
積層体Aおよび積層体Bを用いて図5に示したような包装袋を作成し、評価した。
評価方法:積層体Aの印刷基材層を二本のミシン目に沿って引き剥がし、粘着層を露出させ、ここに折り返した包装袋の印刷基材層を密着させて再封止性を評価した。また保持力を数値化するために、露出した粘着剤層と印刷基材層を密着させたものを幅15mmの短冊試験片に切り出し、テンシロン万能材料試験機を用いて、引張速度300mm/分の180°剥離で粘着力を測定した。
【0048】
<実施例2>
押出ラミネート樹脂層として、ダウ・ケミカル社製 アフィニティーPL1850G(密度0.902)を用いた以外は、実施例1と同様にして積層体Aを作成し、同様に評価した。
【0049】
<実施例3>
押出ラミネート樹脂層として、日本ポリエチレン社製 ノバテックLC600A(密度0.918)を用いた以外は、実施例1と同様にして積層体Aを作成し、同様に評価した。
【0050】
<比較例>
比較例として図9に示したような、押出ラミネート樹脂層のない層構成の積層体を作成した。用いた材料は、以下の通りである。
シーラント層:直鎖状低密度ポリエチレン樹脂フィルム(三井化学東セロ社製 FCS、厚さ30μm)
接着剤層:エステル系ドライラミネート接着剤
それ以外の材料は、実施例1と同様にして積層体を作成し、同様に評価した。以上の結果を表1にまとめた。
【0051】
【表1】
【0052】
この結果から、本発明に係る再封止可能な包装袋の優位性が確認された。
【符号の説明】
【0053】
1・・・再封止可能な包装袋
2A・・・積層体A
2B・・・積層体B
2C・・・積層体C
3・・・印刷基材層
4・・・絵柄インキ層
5・・・アンカーコート層
6・・・剥離層
7・・・粘着剤層
8・・・押出ラミネート樹脂層
9・・・アルミニウム箔層
10・・・シーラント層
11・・・ミシン目線
12・・・開封開始部
13・・・開封予定線
14・・・接着剤層
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9