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特開2023-144903情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023144903
(43)【公開日】2023-10-11
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/34 20120101AFI20231003BHJP
【FI】
G06Q50/34
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022052103
(22)【出願日】2022-03-28
(71)【出願人】
【識別番号】500033117
【氏名又は名称】株式会社MIXI
(74)【代理人】
【識別番号】100166006
【弁理士】
【氏名又は名称】泉 通博
(74)【代理人】
【識別番号】100154070
【弁理士】
【氏名又は名称】久恒 京範
(74)【代理人】
【識別番号】100153280
【弁理士】
【氏名又は名称】寺川 賢祐
(72)【発明者】
【氏名】内田 仁
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC54
(57)【要約】
【課題】競技に投票した投票者が自身の投票内容を公開しやすくする。
【解決手段】情報処理装置20は、競技への投票を実行する投票実行部211と、ユーザに特典を付与する付与部214と、を有し、投票実行部211は、第1ユーザの第1投票に基づく第2投票を第2ユーザから受け付けたことに応じて実行し、投票実行部211は、第2ユーザの第2投票に基づく第3投票を第3ユーザから受け付けたことに応じて実行し、付与部214は、所定の条件を満たす場合に、投票実行部211が第3投票を実行したことに基づいて第1ユーザに特典を付与する。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
競技への投票を実行する投票実行部と、
ユーザに特典を付与する付与部と、
を有し、
前記投票実行部は、第1ユーザの第1投票に基づく第2投票を第2ユーザから受け付けたことに応じて前記第2投票を実行し、
前記投票実行部は、前記第2ユーザの第2投票に基づく第3投票を第3ユーザから受け付けたことに応じて前記第3投票を実行し、
前記付与部は、所定の条件を満たす場合に、前記投票実行部が前記第3投票を実行したことに基づいて前記第1ユーザに特典を付与する、
情報処理装置。
【請求項2】
前記第1ユーザからの指示に基づいて設定される第1公開範囲に含まれるユーザに対し、前記第2投票の内容を示す第2投票情報を閲覧可能にする制御部をさらに有する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記第1公開範囲に含まれ、かつ前記第2ユーザからの指示に基づいて設定される第2公開範囲に含まれるユーザに対し、前記第2投票情報を閲覧可能にする、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記第1ユーザからの指示に基づいて設定される第1公開範囲と、前記第2ユーザからの指示に基づいて設定される第2公開範囲と、に基づいて、前記第3ユーザの情報端末に表示させる前記第2投票の内容を示す第2投票情報の表示態様を制御する表示制御部をさらに有する、
請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記表示制御部は、前記第1公開範囲に含まれるユーザの情報端末に表示させる前記第2投票情報の表示態様と、前記第1公開範囲に含まれないユーザの情報端末に表示させる前記第2投票情報の表示態様と、が異なるように、前記第2投票情報を表示させる、
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記付与部は、所定の条件により決定した配分に基づいて、前記第1ユーザ及び前記第2ユーザそれぞれに前記特典を付与する、
請求項1から5のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記付与部は、前記第3ユーザから受け付けた前記特典の配分を示す配分情報に基づいて、前記第1ユーザ及び前記第2ユーザそれぞれに前記特典を付与する、
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記付与部は、前記第2ユーザが前記第2投票において使用した所定価値の量に応じて決定した配分に基づいて、前記第1ユーザ及び前記第2ユーザそれぞれに前記特典を付与する、
請求項6又は7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記付与部は、前記第1ユーザが前記第1投票において使用した所定価値の量と、前記第2ユーザが前記第2投票において使用した所定価値の量と、に応じて決定した配分に基づいて、前記第1ユーザ及び前記第2ユーザそれぞれに前記特典を付与する、
請求項6から8のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記付与部は、前記第2ユーザと前記第3ユーザとの関係を示すパラメータに応じて決定した配分に基づいて、前記第1ユーザ及び前記第2ユーザそれぞれに前記特典を付与する、
請求項6から9のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記付与部は、前記第2ユーザと前記第3ユーザとの関係を示すパラメータと、前記第1ユーザと前記第3ユーザとの関係を示すパラメータと、に応じて決定した配分に基づいて、前記第1ユーザ及び前記第2ユーザそれぞれに前記特典を付与する、
請求項6から10のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項12】
コンピュータが競技への投票を実行するステップと、
コンピュータがユーザに特典を付与するステップと、
を有し、
前記競技への投票を実行するステップにおいて、
コンピュータが、第1ユーザの第1投票に基づく第2投票を第2ユーザから受け付けたことに応じて前記第2投票を実行し、
コンピュータが、前記第2ユーザの第2投票に基づく第3投票を第3ユーザから受け付けたことに応じて前記第3投票を実行し、
前記ユーザに特典を付与するステップにおいて、所定の条件を満たす場合に、前記第3投票を実行したことに基づいて、コンピュータが、前記第1ユーザに特典を付与する、
情報処理方法。
【請求項13】
コンピュータに、
競技への投票を実行するステップと、
特典を付与するステップと、
を実行させ、
前記競技への投票を実行するステップにおいて、
第1ユーザの第1投票に基づく第2投票を第2ユーザから受け付けたことに応じて前記第2投票を実行し、
前記第2ユーザの第2投票に基づく第3投票を第3ユーザから受け付けたことに応じて前記第3投票を実行し、
前記特典を付与するステップにおいて、所定の条件を満たす場合に、前記第3投票を実行したことに基づいて前記第1ユーザに特典を付与する、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、競技の結果を予想する予想者が予想した内容を参考にして投票者が競技に投票をした場合に、予想者に報酬を与える投票装置が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-51403号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
第1投票者の競技への投票内容を参考にして投票した第2投票者が、自身の投票内容を公開するという場合がある。このような場合、第2投票者の投票内容を参考にして投票した第3投票者の投票には第1投票者が寄与しているにもかかわらず、従来の投票装置を用いた場合、第1投票者には報酬が与えられないので、投票者が投票内容を公開するメリットを感じにくいという問題があった。
【0005】
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、競技に投票した投票者が自身の投票内容を公開しやすくすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る情報処理装置は、競技への投票を実行する投票実行部と、ユーザに特典を付与する付与部と、を有し、前記投票実行部は、第1ユーザの第1投票に基づく第2投票を第2ユーザから受け付けたことに応じて前記第2投票を実行し、前記投票実行部は、前記第2ユーザの第2投票に基づく第3投票を第3ユーザから受け付けたことに応じて前記第3投票を実行し、前記付与部は、所定の条件を満たす場合に、前記投票実行部が前記第3投票を実行したことに基づいて前記第1ユーザに特典を付与する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、競技に投票した投票者が自身の投票内容を公開しやすくするという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本実施形態に係る情報処理システム1のシステム構成の一例を示す図である。
図2】第2便乗ユーザが乗っかり投票をする画面の一例を示す。
図3】情報端末10のハードウェア構成を示す図である。
図4】情報処理装置20のハードウェア構成を示す図である。
図5】情報処理装置20の機能ブロック構成例を示す図である。
図6】記憶部22に記憶されたユーザ情報の一例を示す図である。
図7】記憶部22に記憶された投票履歴情報の一例を示す図である。
図8】乗っかり投票をすることが可能な複数の投票を表示した画面の一例である。
図9】情報処理装置20における動作の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<情報処理システム1の概要>
図1は、本実施形態に係る情報処理システム1のシステム構成の一例を示す図である。図1に示す情報処理システム1は、複数の情報端末10(情報端末10a、情報端末10b及び情報端末10c)と、情報処理装置20とを備える。複数の情報端末10及び情報処理装置20は、インターネット、イントラネット、無線LAN(Local Area Network)、又は移動体通信網のネットワークNを介して互いに通信可能に接続されている。
【0010】
情報端末10は、情報処理システム1においてサービスを利用する利用者(以下、「ユーザ」という)が使用する端末であり、例えば携帯電話(スマートフォンを含む)、タブレット端末又はパーソナルコンピュータ等の情報処理端末である。サービスは、例えば競技への投票を受け付けるベッティングサービスである。
【0011】
情報端末10には、例えばユーザがサービスを利用するための専用のアプリケーションプログラム(以下、「専用アプリ」という)がインストールされている。ユーザは、専用アプリを介して、競技における投票対象に投票をしたり投票対象を他のユーザに公開したりすることができる。
【0012】
競技は、例えば競輪、オートレース、競馬、競艇、ドッグレース、自動車レース等の着順を競うレースや、野球、ラグビー、サッカー等の試合、又はエレクトロニック・スポーツであり、投票対象に対してユーザが投票可能な競技である。投票対象は、ユーザが所定価値を投票する対象であり、投票対象の候補となる複数の競技体(競技者、競技車体、競技チーム又は動物を含む)のうち、勝利するとユーザが予想する競技体と賭式との組合せにより定められる。所定価値は、金銭、電子通貨又はポイントのように、ユーザが物品又はサービスを得るために使用可能な有形物又は無形物である。以下の説明では、所定価値が金銭である場合を例示する。
【0013】
賭式は、例えば「2連単」又は「3連複」のような投票方式である。2連単とは、1着と2着の競技体を着順どおりに予想することである。ユーザは、例えば「1着が5番、2着が3番」のように予想する。この場合、組番は、例えば「5-3」のように示される。3連複とは、着順を問わずに1着から3着までに入る競技体を予想することである。ユーザは、例えば「1番、2番及び5番」のように予想する。この場合、組番は、例えば「1-2-5」のように示される。
【0014】
情報処理装置20は、例えばコンピュータであり、一又は複数の物理的なサーバから構成されている。情報処理装置20は、ハイパーバイザ(hypervisor)上で動作する仮想的なサーバを用いて構成されていてもよく、クラウドサーバを用いて構成されていてもよい。
【0015】
情報処理装置20は、ユーザから競技に対する投票を受け付けたり、ユーザが投票をした投票対象を他のユーザが閲覧できるようにしたりするための装置である。情報処理装置20は、例えば情報端末10aの第1ユーザから競技に第1投票をする投票対象を受け付け、当該第1ユーザの指示に基づいて当該投票対象を情報端末10bの第2ユーザに公開する。以下の説明においては、自身が予想した投票対象を公開した情報端末10aの第1ユーザを「公開ユーザ」という。
【0016】
情報処理装置20は、情報端末10bの第2ユーザから、公開ユーザが公開した第1投票に一致又は類似する第2投票(以下、「乗っかり投票」という)を受け付ける。公開ユーザが公開した第1投票に類似する第2投票は、例えば、公開ユーザが公開した第1投票の投票内容の一部を情報端末10bの第2ユーザが編集した投票である。具体的には、公開ユーザが公開した第1投票に類似する第2投票は、公開ユーザが公開した第1投票の投票対象と一致するが所定価値が異なる投票、公開ユーザが公開した第1投票に含まれる複数の投票対象のうち一部の投票対象が削除された投票、又は公開ユーザが公開した第1投票に新たな投票対象が追加された投票である。情報処理装置20は、情報端末10bの第2ユーザの指示に基づいて、公開ユーザが公開した投票対象を情報端末10cの第3ユーザに公開する。以下の説明においては、公開ユーザが公開した投票対象への乗っかり投票をした情報端末10bの第2ユーザを「第1便乗ユーザ」という。
【0017】
情報処理装置20は、情報端末10cの第3ユーザから、第1便乗ユーザが公開した投票対象(すなわち公開ユーザが第1便乗ユーザに公開した投票対象)への乗っかり投票(第3投票)を受け付ける。以下の説明においては、第1便乗ユーザの投票対象に乗っかり投票をした情報端末10cの第3ユーザを「第2便乗ユーザ」という。図2は、第2便乗ユーザが乗っかり投票をする画面の一例を示す。図2に示す画面には、表示領域151、表示画像152、操作用画像153及び操作用画像154が含まれている。
【0018】
表示領域151は、第1便乗ユーザであるユーザU2の投票情報を示す領域であり、表示画像152が含まれる。投票情報は、ユーザが投票をした競技名と、ユーザが投票において選択した賭式、投票対象又は組番と、ユーザが投票をした所定価値とを含む。図2において、表示領域151には、ユーザU2の投票情報に含まれる競技名及び投票金額を示すテキストデータと、当該投票情報に含まれる組番及び賭式を示す表示画像152とが表示されている。
【0019】
第2便乗ユーザは、操作用画像153を押すことにより、表示領域151に表示された投票情報に基づく乗っかり投票を実行することができる。第2便乗ユーザの乗っかり投票が的中すると、第1便乗ユーザには、第2便乗ユーザの投票金額又は的中金額のうち所定の割合(例えば1%)を特典として付与される。
【0020】
第1便乗ユーザは、公開ユーザに乗っかり投票をしたので、第2便乗ユーザの乗っかり投票が的中したことに対する公開ユーザの貢献度も大きい。そこで、情報処理装置20は、第2便乗ユーザの第3投票が的中した場合に、第1便乗ユーザ及び公開ユーザに特典を付与する。情報処理装置20がこのように動作することで、ユーザが自身の投票内容を公開することにより得られる利益が大きくなるので、ユーザが自身の投票内容を公開するように動機づけられる。
以下、情報端末10及び情報処理装置20の構成及び動作を詳細に説明する。
【0021】
<ハードウェア構成>
図3は、情報端末10のハードウェア構成を示す図である。情報端末10は、プロセッサ11、記憶部12、通信IF(Interface)13、入力デバイス14及び出力デバイス15を有する。
【0022】
プロセッサ11は、例えばCPU(Central Processing Unit)であり、記憶部12に記憶されたプログラムを実行することにより各種の機能を実現する。
【0023】
記憶部12は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等の記憶媒体を有する。記憶部12は、プロセッサ11が実行するプログラムを記憶する。
【0024】
通信IF13は、ネットワークNを介して情報処理装置20との間で有線通信又は無線通信を行うための通信コントローラを有する。通信IF13は、情報処理装置20から受信したデータをプロセッサ11に通知する。また、通信IF13は、プロセッサ11から入力されたデータを情報処理装置20に送信する。
【0025】
入力デバイス14は、例えばユーザから入力操作を受け付ける。入力デバイス14は、例えば、キーボード、タッチパネル、マウス又はマイクである。出力デバイス15は、例えばユーザに対して情報を出力する表示部及び音声出力部等である。出力デバイス15は、例えば、ディスプレイ又はスピーカ等である。
【0026】
図4は、情報処理装置20のハードウェア構成を示す図である。情報処理装置20は、プロセッサ21、記憶部22、通信IF23、入力デバイス24及び出力デバイス25を有する。
【0027】
プロセッサ21は、例えばCPU(Central Processing Unit)又はGPU(Graphical Processing Unit)であり、記憶部22に記憶されたプログラムを実行することにより各種の機能を実現する。
【0028】
記憶部22は、メモリ、HDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)等の記憶媒体を有する。記憶部22は、プロセッサ21が実行するプログラムを記憶する。また、記憶部22は、競技に投票をするユーザに関するユーザ情報と、ユーザが競技に対して投票をした履歴を示す投票履歴と、を記憶する。
【0029】
通信IF23は、ネットワークNを介して情報端末10との間で有線通信又は無線通信を行うための通信コントローラを有する。通信IF23は、情報端末10から受信したデータをプロセッサ21に通知する。また、通信IF23は、プロセッサ21から入力されたデータを情報端末10に送信する。
【0030】
入力デバイス24は、例えば情報処理装置20の管理者から入力操作を受け付ける。入力デバイス24は、例えば、キーボード、タッチパネル、マウス又はマイクである。出力デバイス25は、例えば情報処理装置20の管理者に対して情報を出力する。出力デバイス25は、例えば、ディスプレイ又はスピーカ等である。
【0031】
<機能ブロック構成>
図5は、情報処理装置20の機能ブロック構成例を示す図である。プロセッサ21は、投票実行部211と、制御部212と、表示制御部213と、付与部214と、を有する。プロセッサ21は、記憶部22に記憶されたプログラムを実行することにより、投票実行部211、制御部212、表示制御部213及び付与部214として機能する。
【0032】
記憶部22は、競技に投票をするユーザに関するユーザ情報と、ユーザが競技に投票をした履歴を示す投票履歴情報とを記憶する。図6及び図7は、記憶部22に記憶された情報の一例を示す。
【0033】
図6は、記憶部22に記憶されたユーザ情報の一例を示す図である。図6に示すユーザ情報においては、ユーザを識別するためのユーザ識別情報(以下、「ユーザID」という)、ユーザが投票をした投票対象を公開する範囲を示すプライバシー設定、及びユーザがフレンド登録をした他のユーザのユーザIDが関連付けられている。フレンドは、ユーザが投票対象を公開したりメッセージを送受信したりするために登録をした他のユーザである。例えばユーザが他のユーザをフレンドに招待し、他のユーザがフレンドを承諾することにより、ユーザは他のユーザをフレンド登録できる。
【0034】
プライバシー設定が示す投票対象を公開する範囲は、全ユーザ、フレンド及びフレンドのフレンドである。フレンドのフレンドは、第1ユーザのフレンドが第2ユーザであり、第2ユーザのフレンドが第3ユーザである場合、第1ユーザにとっての第3ユーザである。図6に示す「〇」は、ユーザが投票対象を公開する範囲として設定したことを示し、図6に示す「×」は、ユーザが投票対象を公開する範囲として設定していないことを示す。情報処理装置20は、ユーザが情報端末10を操作することにより設定した、投票対象を公開する範囲を情報端末10から取得し、ユーザに対応するユーザIDに関連付けて記憶部22に記憶させる。
【0035】
図7は、記憶部22に記憶された投票履歴情報の一例を示す図である。図7に示す投票履歴情報においては、少なくとも、投票したユーザのユーザID、投票ID、競技名、開催場所、開催日時、投票金額、払戻金額、公開設定、公開ユーザのユーザID及び第1便乗ユーザのユーザIDが関連付けられている。投票IDは、ユーザの投票を識別するための投票識別情報である。公開設定は、ユーザが他のユーザに投票を公開するか否かを示す設定である。
【0036】
例えば投票V12は、第1便乗ユーザであるユーザU2が、公開ユーザであるユーザU1の投票V11に乗っかり投票をした投票である。投票V13は、第2便乗ユーザであるユーザU3が、第1便乗ユーザであるユーザU2の投票V12に乗っかり投票をした投票である。このようなケースで、ユーザU3の投票V13が的中した場合に、ユーザU1及びユーザU2に特典が付与される。
以下、図5に戻って、プロセッサ21により実現される各部の構成を説明する。
【0037】
投票実行部211は、ユーザから受け付けた競技への投票を実行する。投票実行部211は、例えばユーザが使用する情報端末10から、当該ユーザに対応するユーザIDに関連付けられた競技名、賭式、組番、投票金額及び公開設定を含む投票情報を取得し、投票を実行する。投票実行部211は、取得した投票情報をユーザに対応するユーザIDに関連付けて、投票履歴として記憶部22に記憶させる。
【0038】
投票実行部211は、公開ユーザの投票に一致又は類似する乗っかり投票を第1便乗ユーザから受け付けたことに応じて、当該投票を実行する。同様に、投票実行部211は、第1便乗ユーザの投票に一致又は類似する乗っかり投票を第2便乗ユーザから受け付けたことに応じて、当該投票を実行する。
【0039】
一例として、第1便乗ユーザが公開ユーザの投票に一致する乗っかり投票をする場合、投票実行部211は、第1便乗ユーザの情報端末10から、乗っかり投票のための投票情報を取得する。投票情報は、乗っかり投票をする公開ユーザのユーザID、乗っかり投票をする対象となる公開ユーザの投票の投票ID及び投票金額を含む。
【0040】
投票実行部211は、記憶部22を参照することにより、投票情報に含まれる投票IDに関連付けられた競技名、賭式及び組番を特定する。投票実行部211は、特定した競技名、賭式及び組番と、投票情報に含まれる投票金額とを用いて投票を実行する。投票実行部211は、特定した競技名、賭式及び組番と投票情報に含まれる公開ユーザID及び投票金額とを第1便乗ユーザIDに関連付けて記憶部22に記憶させる。投票実行部211は、第1便乗ユーザが賭式を変更した、公開ユーザの投票に類似する乗っかり投票を実行してもよい。
【0041】
制御部212は、ユーザが公開した投票情報を他のユーザに公開するための処理を実行する。具体的には、制御部212は、図6に示す「プライバシー設定」及び「フレンドのユーザID」を参照することにより、あるユーザが公開している投票情報をどのユーザに公開するか否かを決定する。
【0042】
一例として、公開ユーザであるユーザU1が投票をした場合、制御部212は、公開ユーザからの指示に基づいて設定される投票の公開範囲(以下、「第1公開範囲」という)に含まれており、図6においてフレンドに設定されているユーザU2及びユーザU3が、ユーザU1の投票内容を示す第1投票情報を閲覧可能にする。具体的には、制御部212は、ユーザU2及びユーザU3からの要求に応じて、ユーザU2及びユーザU3が使用する情報端末10b及び情報端末10cに第1投票情報を送信する。この場合、ユーザU2及びユーザU3は、第1投票情報を見て乗っかり投票をすることができる。一方、図6に示す例において、ユーザU4はユーザU1のフレンドに設定されていないので、制御部212は、ユーザU4が、ユーザU1の第1投票情報を閲覧可能にしない。
【0043】
また、第1便乗ユーザであるユーザU2が投票をした場合、制御部212は、ユーザU2からの指示に基づいて設定される投票の公開範囲(以下、「第2公開範囲」という)に含まれているユーザU3に対して、ユーザU2の投票内容を示す第2投票情報を閲覧可能にする。具体的には、制御部212は、ユーザU3からの要求に応じて、ユーザU3が使用する情報端末10cに第2投票情報を送信する。ここで、ユーザU2が、公開ユーザであるユーザU1の投票内容を示す第1投票情報に基づいて乗っかり投票をしたとすると、ユーザU2の投票内容を示す第2投票情報は、第1投票情報と一致又は類似している。したがって、第2投票情報が他のユーザに公開されると、実質的に、第1投票情報が他のユーザに公開されることになる。
【0044】
そこで、制御部212は、第1公開範囲に含まれるユーザU3に対し、公開ユーザの投票に乗っかり投票をした第1便乗ユーザであるユーザU2の投票内容を示す第2投票情報を閲覧可能とし、第1公開範囲に含まれないユーザU4に対し、第2投票情報を閲覧できないようにしてもよい。制御部212は、第1公開範囲に含まれ、かつ第1便乗ユーザであるユーザU2が指定した第2公開範囲に含まれることを条件として、ユーザU3が、ユーザU1の投票に乗っかり投票をしたユーザU2の投票内容を示す第2投票情報を閲覧可能にしてもよい。
【0045】
制御部212がこのように動作することで、ユーザU1とフレンド関係にあるユーザU3は、ユーザU1に乗っかり投票をしなかったとしても、ユーザU2に乗っかり投票をすることができる。また、ユーザU4がユーザU2のフレンドであっても、ユーザU1のフレンドでない場合に、ユーザU2を介してユーザU4にユーザU1の投票内容が漏れてしまうことを防げる。
【0046】
表示制御部213は、制御部212が他のユーザの情報端末10に送信した公開ユーザ又は第1便乗ユーザの投票内容を示す投票情報を、どのような態様で他のユーザの情報端末10に表示させるかを制御する。表示制御部213は、例えば公開ユーザからの指示に基づいて設定される第1公開範囲と、第1便乗ユーザからの指示に基づいて設定される第2公開範囲と、に基づいて、他のユーザの情報端末10に表示させる第1便乗ユーザの投票内容を示す第2投票情報の表示態様を制御する。
【0047】
一例として、表示制御部213は、第1便乗ユーザであるユーザU2が公開ユーザであるユーザU1に乗っかり投票をした場合、第2公開範囲とともに第1公開範囲に含まれる他のユーザの情報端末10に表示させるユーザU1の第2投票情報の表示態様と、第2公開範囲に含まれており第1公開範囲に含まれない他のユーザの情報端末10に表示させる第2投票情報の表示態様と、が異なるようにする。表示制御部213は、例えば、ユーザU4の情報端末10には、乗っかり投票先が示されていない表示態様で第2投票情報を表示させるが、ユーザU3の情報端末10には、ユーザU1に乗っかり投票をしたことを示される表示態様で第2投票情報を表示させる。
【0048】
図8は、ユーザU2がユーザU1に乗っかり投票をした後に他のユーザの情報端末10に表示される画面の一例である。図8(a)は、第1公開範囲及び第2公開範囲に含まれるユーザU3の情報端末10に表示される画面であり、図8(b)は、第1公開範囲に含まれず第2公開範囲に含まれるユーザU4の情報端末10に表示される画面である。
【0049】
図8(a)の画面においては、ユーザU2がユーザU1に乗っかり投票したことが示されているとともに、表示領域151が強調表示されており、ユーザU3は、ユーザU1がユーザU2と同等の投票内容で投票したということを把握できる。したがって、ユーザU3にとっては、2人のフレンドが同等の投票内容で投票をしていることから、ユーザU2に乗っかり投票をするという判断をしやすくなる。他方、図8(b)の画面を見たユーザU4は、ユーザU2がユーザU1に乗っかり投票をしたことを把握できないので、ユーザU1の投票内容がフレンド関係にないユーザU4に漏れることを防げる。
【0050】
付与部214は、競技に投票をしたユーザに特典を付与する。特典は、例えばユーザが競技に投票をした金額のうち所定の割合、又はユーザの投票が的中したことにより払い戻された金額のうち所定の割合である。所定の割合は、例えば1%である。
【0051】
付与部214は、所定の条件を満たす場合に、公開ユーザの投票に乗っかり投票をした第1便乗ユーザの投票に、第2便乗ユーザが乗っかり投票をしたことに基づいて公開ユーザに特典を付与する。所定の条件は、例えば第2便乗ユーザの投票が的中し、かつ第2便乗ユーザが公開ユーザとフレンド関係にあること(すなわち公開ユーザが指定した第1公開範囲に第2便乗ユーザが含まれること)である。所定の条件に、第2便乗ユーザが乗っかり投票により得た払戻金額が閾値以上であることが含まれていてもよい。この場合、付与部214は、第2便乗ユーザが得た払戻金額の一部の額を公開ユーザへの特典として付与してもよい。
【0052】
付与部214がこのように動作することで、付与部214は、第2便乗ユーザが公開ユーザの投票対象に直接的に乗っかり投票をしていない場合であっても、公開ユーザに特典を付与することができる。その結果、公開ユーザは、特典を付与される機会が増えるため、さらに投票を公開するように動機づけられる。
【0053】
付与部214は、第2便乗ユーザであるユーザU3が第1便乗ユーザであるユーザU2の投票に乗っかり投票をしたことに基づいて、ユーザU2と、ユーザU2が乗っかり投票をした投票を公開した公開ユーザであるユーザU1とに特典を付与してもよい。この場合、付与部214は、所定の条件により決定した配分に基づいて、ユーザU1及びユーザU2それぞれに特典を付与する。付与部214は、例えばユーザU3から受け付けた特典の配分を示す配分情報に基づいて、ユーザU1及びユーザU2それぞれに特典を付与する。配分情報が示す配分は、例えばユーザU1が70%、ユーザU2が30%のような、ユーザU1及びユーザU2それぞれが付与される特典の割合である。
【0054】
具体的には、ユーザU3が乗っかり投票をしたタイミング又はユーザU3の乗っかり投票が的中したタイミングにおいて、表示制御部213がユーザU3の情報端末10に、特典の配分を入力するための画面を表示させる。付与部214は、ユーザU3が入力した特典の配分を示す配分情報をユーザU3の情報端末10から取得する。付与部214は、配分情報が示す特典の配分に基づいて、ユーザU1及びユーザU2それぞれに付与する特典を特定し、特定した量の特典をユーザU1及びユーザU2それぞれに付与する。
【0055】
付与部214がこのように動作することで、付与部214は、第2便乗ユーザが指定した配分で公開ユーザ及び第1便乗ユーザそれぞれに特典を付与することができる。その結果、第2便乗ユーザは、自身が配分を大きくしたいユーザの配分を大きくすることができる。
【0056】
ところで、第1便乗ユーザであるユーザU2が、公開ユーザへの乗っかり投票において大きな金額を賭けている場合、ユーザU3は、ユーザU2が信頼している公開ユーザに乗っかり投票をするように動機づけられるので、ユーザU3が乗っかり投票をすることに対するユーザU2の貢献度が大きいと考えられる。そこで、付与部214は、第1便乗ユーザであるユーザU2が公開ユーザであるユーザU1の投票への乗っかり投票において使用した金額の量に応じて決定した配分に基づいて、ユーザU1及びユーザU2それぞれに特典を付与してもよい。付与部214は、例えば、ユーザU2が使用した金額が大きければ大きいほどユーザU2への配分を大きくするとともに、ユーザU1への配分を小さくするように決定する。
【0057】
具体的には、付与部214は、ユーザU2の投票額が100円以上1000円未満である場合、ユーザU2に付与する特典の割合を0%とし、ユーザU1に付与する特典の割合を100%とする。付与部214は、ユーザU2の投票額が1000円以上5000円未満である場合、ユーザU2に付与する特典の割合を30%とし、ユーザU1に付与する特典の割合を70%とする。付与部214は、ユーザU2の投票額が5000円以上である場合、ユーザU2に付与する特典の割合を50%とし、ユーザU1に付与する特典の割合を50%とする。付与部214がこのように動作することで、第1便乗ユーザが公開ユーザに乗っかり投票をする場合の投票額を大きくするように動機づけられる。
【0058】
付与部214は、公開ユーザであるユーザU1が公開した投票において使用した所定価値の量(例えば投票額)と、第1便乗ユーザであるユーザU2がユーザU1の投票への乗っかり投票において使用した所定価値の量と、に応じて決定した配分に基づいて、ユーザU1及びユーザU2それぞれに特典を付与してもよい。付与部214は、例えばユーザU1の投票額とユーザU2の乗っかり投票における投票額との比率を特定し、特定した比率に対応する配分を決定する。
【0059】
具体的には、付与部214は、図7に示す投票V12及び投票V13に関連付けられた「投票金額」を参照することにより、ユーザU1が1000円を投票し、ユーザU2が3000円を投票したことを特定する。付与部214は、ユーザU1が投票した所定価値の量とユーザU2が投票した所定価値の量が「1対3」であることを特定する。付与部214は、特定した比率に基づいて配分を「公開ユーザが25%、第1便乗ユーザが75%」に決定する。付与部214は、特典の合計が100円である場合、公開ユーザに25円を付与し、第1便乗ユーザに75円を付与する。付与部214がこのように動作することで、公開ユーザ及び第1便乗ユーザが投票する所定価値の量を大きくするように動機づけられる。
【0060】
付与部214は、公開ユーザであるユーザU1が過去に投票をした回数と第1便乗ユーザであるユーザU2が過去に投票をした回数とに応じて決定した配分に基づいて、ユーザU1及びユーザU2それぞれに特典を付与してもよい。付与部214は、例えば図7に示す投票履歴情報を参照することにより、ユーザU1が過去に投票をした回数とユーザU2が過去に投票をした回数とを特定する。付与部214は、特定した回数の比率を特定し、特定した比率に対応する配分を決定する。付与部214がこのように動作することで、公開ユーザ及び第1便乗ユーザがより多くの投票をするように動機づけられる。
【0061】
付与部214は、第1便乗ユーザであるユーザU2と第2便乗ユーザであるユーザU3との関係を示すパラメータに応じて決定した配分に基づいて、ユーザU2及びユーザU3それぞれに特典を付与してもよい。パラメータは、ユーザU2とユーザU3との親密度を示す値により表され、例えばユーザU3がユーザU2の投票に乗っかり投票をした回数、又はユーザU3とユーザU2とが同じグループに属した状態で同じ競技に投票をした回数(いわゆる「マルチプレイ」を実行した回数)が多いほど大きな値になる。
【0062】
一例として、パラメータの値が乗っかり投票をした回数に基づいて定まる場合、付与部214は、ユーザU3がユーザU2の投票に乗っかり投票をした回数が大きければ大きいほど、ユーザU2の配分を大きくするとともに、公開ユーザであるユーザU1の配分を小さくする。付与部214がこのように動作することで、付与部214は、第1便乗ユーザが、他のユーザから乗っかり投票される回数を増やすために、より多くの投票を公開したり、フレンドを増やしたりするように動機づけられる。
【0063】
付与部214は、第1便乗ユーザであるユーザU2と第2便乗ユーザであるユーザU3との関係を示すパラメータと、公開ユーザであるユーザU1とユーザU3との関係を示すパラメータと、に応じて決定した配分に基づいて、ユーザU1及びユーザU2それぞれに特典を付与してもよい。付与部214は、例えばユーザU3がユーザU2の投票に乗っかり投票をした回数と、ユーザU3がユーザU1の投票に乗っかり投票をした回数との比率を特定し、特定した比率に対応する配分を決定する。付与部214がこのように動作することで、付与部214は、公開ユーザ及び第1便乗ユーザそれぞれが、より多くの投票を公開したり、フレンドを増やしたりするように動機づけられる。
【0064】
<情報処理装置20における動作の流れ>
図9は、情報処理装置20における動作の流れを示すフローチャートである。図9に示すフローチャートは、情報処理装置20が、公開ユーザ及び第1便乗ユーザそれぞれに特典を付与する動作を示す。図9においては、公開ユーザをユーザU1、第1便乗ユーザをユーザU2、第2便乗ユーザをユーザU3と示す。ここでは、第2便乗ユーザの投票が的中した場合に公開ユーザ及び第1便乗ユーザそれぞれに特典を付与する動作を例示する。
【0065】
図9に示すように、投票実行部211は、ユーザU1の情報端末10からユーザU1の投票と当該投票を公開する指示とを受け付け、ユーザU1の投票を実行する(S11)。制御部212は、図6に示すユーザU1に対応するユーザIDに関連付けられた「プライバシー設定」及び「フレンドのユーザID」を参照することにより、ユーザU1が指定した公開範囲に含まれるユーザU2を特定する(S12)。制御部212は、特定したユーザU2の情報端末10にユーザU1の投票情報を送信することにより、ユーザU1の投票を公開する(S13)。表示制御部213は、制御部212が送信したユーザU1の投票情報を、特定したユーザU2の情報端末10に表示させる。
【0066】
投票実行部211は、ユーザU2からユーザU1の投票への乗っかり投票をする指示を受け付け、ユーザU2の乗っかり投票を実行する(S14)。制御部212は、図6に示すユーザU2に対応するユーザIDに関連付けられた「プライバシー設定」及び「フレンドのユーザID」を参照することにより、ユーザU1の公開範囲及びユーザU2が指定した公開範囲に含まれるユーザU3を特定する(S15)。制御部212は、特定したユーザU3の情報端末10にユーザU2の投票情報を送信することにより、ユーザU2の乗っかり投票の内容を公開する(S16)。表示制御部213は、制御部212が送信したユーザU2の投票情報を、特定したユーザU3の情報端末10に表示させる。
【0067】
投票実行部211は、特定したユーザU3からユーザU2の投票への乗っかり投票を受け付け、ユーザU3の乗っかり投票を実行する(S17)。付与部214は、ユーザU3の乗っかり投票が的中した場合(S18のYES)、ユーザU1及びユーザU2に付与する特典の配分を決定する(S19)。付与部214は、決定した配分に基づいてユーザU1及びユーザU2それぞれに付与する特典の量を決定し、ユーザU1及びユーザU2に特典を付与する(S20)。ユーザU3の乗っかり投票が的中しなかった場合(S18のNO)、付与部214は、ユーザU1及びユーザU2に特典を付与しない。
【0068】
情報処理装置20は、処理を終了する操作が行われていない場合(S21のNO)、S11からS20までの処理を繰り返す。処理を終了する操作が行われた場合(S21のYES)、情報処理装置20は、処理を終了する。なお、S14において、ユーザU2がユーザU1への乗っかり投票ではなく、自身が決定した投票対象に投票をした場合、制御部212は、S15及びS16において、ユーザU1が指定した公開範囲に含まれているか否かによらず、ユーザU2が指定した公開範囲に含まれているユーザU3に対してユーザU2の投票内容を公開する。
【0069】
<情報処理装置20による効果>
以上説明したように、情報処理装置20は、第1便乗ユーザから受け付けた公開ユーザの投票への乗っかり投票と、第2便乗ユーザから受け付けた第1便乗ユーザの投票への乗っかり投票とを実行する投票実行部211を有する。そして、付与部214が、第2便乗ユーザの乗っかり投票が的中したこと等の条件を満たす場合に、第2便乗ユーザの乗っかり投票を実行したことに基づいて公開ユーザに特典を付与する。
【0070】
情報処理装置20がこのように構成されることで、情報処理装置20は、公開ユーザの投票に第2便乗ユーザが間接的に乗っかり投票をした場合であっても、公開ユーザに特典を付与することができる。その結果、情報処理装置20は、直接的な乗っかり投票であっても間接的な乗っかり投票であっても公開ユーザの投票に乗っかり投票をする第2便乗ユーザの数が増えれば増えるほど公開ユーザに付与する特典を大きくすることができるため、公開ユーザが投票を公開するように仕向けることができる。
【0071】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を併せ持つ。
【0072】
上記実施形態に加えて、さらに以下を付記する。
(付記1)
競技への投票を実行する投票実行部と、
ユーザに特典を付与する付与部と、
を有し、
前記投票実行部は、第1ユーザの第1投票に基づく第2投票を第2ユーザから受け付けたことに応じて前記第2投票を実行し、
前記投票実行部は、前記第2ユーザの第2投票に基づく第3投票を第3ユーザから受け付けたことに応じて前記第3投票を実行し、
前記付与部は、所定の条件を満たす場合に、前記投票実行部が前記第3投票を実行したことに基づいて前記第1ユーザに特典を付与する、
情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、情報処理装置は、第3ユーザが第1ユーザの投票対象に基づく投票を直接的に実行していない場合であっても、第1ユーザに特典を付与することができる。その結果、第1ユーザは、特典を付与される機会が増えるため、さらに投票を公開するように動機づけられる。
(付記2)
前記第1ユーザからの指示に基づいて設定される第1公開範囲に含まれるユーザに対し、前記第2投票の内容を示す第2投票情報を閲覧可能にする制御部をさらに有する、
付記1に記載の情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、情報処理装置は、第1ユーザが公開した投票対象に一致又は類似する、第2ユーザが投票した投票対象を、第1ユーザが指定した第3ユーザに知らせることができる。その結果、第3ユーザは、第1ユーザの投票と、第1ユーザの投票対象に類似する投票対象を示す第2ユーザの投票と、の両方を参照することができる。
(付記3)
前記制御部は、前記第1公開範囲に含まれ、かつ前記第2ユーザからの指示に基づいて設定される第2公開範囲に含まれるユーザに対し、前記第2投票情報を閲覧可能にする、
付記2に記載の情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、情報処理装置は、第1ユーザが公開した投票対象に一致又は類似する、第2ユーザが投票した投票対象を、第1ユーザ及び当該第1ユーザの投票に基づく投票をした第2ユーザが指定した第3ユーザに知らせることができる。その結果、情報処理装置は、投票対象を公開する範囲に含まれない第3ユーザに投票対象を公開することを防ぐことができる。
(付記4)
前記第1ユーザからの指示に基づいて設定される第1公開範囲と、前記第2ユーザからの指示に基づいて設定される第2公開範囲と、に基づいて、前記第3ユーザの情報端末に表示させる前記第2投票の内容を示す第2投票情報の表示態様を制御する表示制御部をさらに有する、
付記1から3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、情報処理装置は、第3ユーザが、公開された投票情報が第1ユーザから公開されたか第2ユーザから公開されたかを分かりやすくすることができる。
(付記5)
前記表示制御部は、前記第1公開範囲に含まれるユーザの情報端末に表示させる前記第2投票情報の表示態様と、前記第1公開範囲に含まれないユーザの情報端末に表示させる前記第2投票情報の表示態様と、が異なるように、前記第2投票情報を表示させる、
付記4に記載の情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、情報処理装置は、第1ユーザが設定した公開範囲に含まれる第3ユーザが、当該第1ユーザが公開した投票であるか否かを分かりやすくすることができる。その結果、第3ユーザは、第2ユーザが投票を公開した場合であっても、当該第3ユーザが指定したい第1ユーザが公開した投票を特定し、当該投票に基づく投票をすることができる。
(付記6)
前記付与部は、所定の条件により決定した配分に基づいて、前記第1ユーザ及び前記第2ユーザそれぞれに前記特典を付与する、
付記1から5のいずれか一項に記載の情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、情報処理装置は、第3ユーザが乗っかり投票をした投票を公開した第1ユーザ及び第2ユーザそれぞれに特典を付与することができる。
(付記7)
前記付与部は、前記第3ユーザから受け付けた前記特典の配分を示す配分情報に基づいて、前記第1ユーザ及び前記第2ユーザそれぞれに前記特典を付与する、
付記6に記載の情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、情報処理装置は、第3ユーザが指定した配分で第1ユーザ及び第2ユーザそれぞれに特典を付与することができる。その結果、第3ユーザは、自身が配分を大きくしたいユーザの配分を大きくすることができる。
(付記8)
前記付与部は、前記第2ユーザが前記第2投票において使用した所定価値の量に応じて決定した配分に基づいて、前記第1ユーザ及び前記第2ユーザそれぞれに前記特典を付与する、
付記6又は7に記載の情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、第2ユーザが投票した所定価値の量に応じた特典を第2ユーザに付与するため、第2ユーザが投票する所定価値の量を大きくするように動機づけられる。
(付記9)
前記付与部は、前記第1ユーザが前記第1投票において使用した所定価値の量と、前記第2ユーザが前記第2投票において使用した所定価値の量と、に応じて決定した配分に基づいて、前記第1ユーザ及び前記第2ユーザそれぞれに前記特典を付与する、
付記6から8のいずれか一項に記載の情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、第1ユーザ及び第2ユーザがより多くの投票をするように動機づけられる。
(付記10)
前記付与部は、前記第2ユーザと前記第3ユーザとの関係を示すパラメータに応じて決定した配分に基づいて、前記第1ユーザ及び前記第2ユーザそれぞれに前記特典を付与する、
付記6から9のいずれか一項に記載の情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、第2ユーザが第2ユーザの投票に基づく第3ユーザの投票を実行される回数を増やすために、より多くの投票を公開したり、投票を公開する範囲を大きくしたりするように動機づけられる。
(付記11)
前記付与部は、前記第2ユーザと前記第3ユーザとの関係を示すパラメータと、前記第1ユーザと前記第3ユーザとの関係を示すパラメータと、に応じて決定した配分に基づいて、前記第1ユーザ及び前記第2ユーザそれぞれに前記特典を付与する、
付記6から10のいずれか一項に記載の情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、第1ユーザ及び第2ユーザそれぞれが、より多くの投票を公開したり、投票を公開する範囲を大きくしたりするように動機づけられる。
(付記12)
コンピュータが競技への投票を実行するステップと、
コンピュータがユーザに特典を付与するステップと、
を有し、
前記競技への投票を実行するステップにおいて、
コンピュータが、第1ユーザの第1投票に基づく第2投票を第2ユーザから受け付けたことに応じて前記第2投票を実行し、
コンピュータが、前記第2ユーザの第2投票に基づく第3投票を第3ユーザから受け付けたことに応じて前記第3投票を実行し、
前記ユーザに特典を付与するステップにおいて、所定の条件を満たす場合に、前記第3投票を実行したことに基づいて、コンピュータが、前記第1ユーザに特典を付与する、
情報処理方法。
このように情報処理方法が構成されていることにより、情報処理方法は、第3ユーザが第1ユーザの投票対象に基づく投票を直接的に実行していない場合であっても、第1ユーザに特典を付与することができる。その結果、第1ユーザは、特典を付与される機会が増えるため、さらに投票を公開するように動機づけられる。
(付記13)
コンピュータに、
競技への投票を実行するステップと、
特典を付与するステップと、
を実行させ、
前記競技への投票を実行するステップにおいて、
第1ユーザの第1投票に基づく第2投票を第2ユーザから受け付けたことに応じて前記第2投票を実行し、
前記第2ユーザの第2投票に基づく第3投票を第3ユーザから受け付けたことに応じて第3投票を実行し、
前記特典を付与するステップにおいて、所定の条件を満たす場合に、前記第3投票を実行したことに基づいて前記第1ユーザに特典を付与する、
プログラム。
このようにプログラムが構成されていることにより、プログラムは、第3ユーザが第1ユーザの投票対象に基づく投票を直接的に実行していない場合であっても、第1ユーザに特典を付与することができる。その結果、第1ユーザは、特典を付与される機会が増えるため、さらに投票を公開するように動機づけられる。
【符号の説明】
【0073】
1 情報処理システム
10 情報端末
11 プロセッサ
12 記憶部
13 通信IF
14 入力デバイス
15 出力デバイス
20 情報処理装置
21 プロセッサ
22 記憶部
23 通信IF
24 入力デバイス
25 出力デバイス
211 投票実行部
212 制御部
213 表示制御部
214 付与部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9