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  • 特開-空気調和機 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023014499
(43)【公開日】2023-01-31
(54)【発明の名称】空気調和機
(51)【国際特許分類】
   F24F 1/22 20110101AFI20230124BHJP
   F24F 1/24 20110101ALI20230124BHJP
【FI】
F24F1/22
F24F1/24
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021118474
(22)【出願日】2021-07-19
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106116
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100131495
【弁理士】
【氏名又は名称】前田 健児
(72)【発明者】
【氏名】高本 和久
(72)【発明者】
【氏名】水間 聖人
(57)【要約】
【課題】本開示は、電装箱内のすべての基板交換が天板を外さず、サ-ビスパネルのみを取り外すだけで前面より交換作業できる空気調和機を提供する。
【解決手段】本開示における空気調和機は、天板、底板、前板、後板、サ-ビスパネルよりなる箱体で構成された室外機を有し、箱体の内部に送風室と機械室とを仕切板を介して配し、仕切板の上方で且つ送風室側に突出した位置に配置された放熱板と、放熱板により放熱するインバ-タ基板と制御回路基板を配置した電装箱を有し、電装箱には制御回路が発熱した熱を放熱させる放熱ダクトを有し、インバ-タ基板と制御回路基板は固定ネジで電装箱の内部に固定され、固定ネジのすべてが室外機本体の前面側より取り外し可能な位置に配置した室外機を備えることで、サービスパネルのみを取りはずすだけですべて前面より基板の交換作業をすることができる。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
天板、底板、前板、後板、サ-ビスパネルよりなる箱体で構成された室外機を有し、該箱体の内部には、ファン及びファンモ-タを設けた送風室と圧縮機等の冷凍サイクル部品を設けた機械室とを配し、前記送風室と機械室とを仕切る仕切板を配し、前記仕切板の上方に位置し且つ前記送風室側に突出した位置に配置された放熱板と、該放熱板により放熱するインバ-タ基板と制御回路基板を配置した電装箱を有し、さらに前記電装箱には前記制御回路が発熱した熱を放熱させるための放熱ダクトを有し、前記インバ-タ基板と制御回路基板は固定ネジで前記電装箱の内部に固定され、前記固定ネジのすべてが前記室外機本体の前面側より取り外し可能な位置に配置したことを特徴とする空気調和機。
【請求項2】
前記インバ-タ基板の固定ネジの位置を
前記後板の右側側面よりも前側から取り外し可能な位置に配置したことを特徴とした請求項1に記載の空気調和機。
【請求項3】
前記電装箱に設けられた放熱ダクトは角穴を有し、電源回路用基板側には前記放熱ダクトに設けられた角穴と嵌合させるための爪を設けたことを特徴とする請求項1あるいは請求項2のいずれか一項に記載の空気調和機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は空気調和機に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、電装箱内に複数枚の基板を収納する空気調和機を開示する。この空気調和機は、インバ-タ基盤を実装した電装部品から発熱した熱を効率よく冷却させるため、放熱板と密着させた構成で、さらに放熱効率を上げるため、機械室と送風室を区画している仕切板を跨いだ状態で、放熱板は送風室側、インバ-タ基板は機械室側にそれぞれ突出しているため前方向のみのサービス作業が困難な仕様となっているため、インバ-タ基板のサービス交換する場合、空気調和機の室外機本体の上方に取出すため、天板を外して交換作業を行う構成を備える。
【0003】
空気調和機の室外機1は天板2、底板3、前板4、後板5、サ-ビスパネル6などの部品で構成された筐体で、前記底板3から天板2に至る途中までに立設した仕切板7と前記仕切板7に載置され、仕切板7と、圧縮機8上方部位に配置された電装箱9とで室外機内部を機械室101と送風室102に区画される空気調和機で、前記電装箱9内には電気部品が実装されたインバ-タ基板10が基板固定箱11に固定され、さらにインバ-タ基板10に実装された電気部品の冷却用として備えた放熱板12が電装箱9から外方の送風室101側に突出さするように載置され、電装箱9内部に蓄積した熱を外部と循環させるため放熱板12上方に放熱用ダクト13が設けられた構造で、前記インバ-タ基板10をサ-ビスするとき、インバ-タ基板10の交換作業などのサ-ビス性を改善するため、放熱板12が取付いた状態で空気調和機本体1の上方に取り出せるよう電装箱9とインバ-タ基板10を固定した基板固定箱11は分離された構造になっており、前記電装箱9に固定ネジ14にて固定されるよう構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010-78203号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示は、電装箱内のすべての基板交換が天板を外さず、サ-ビスパネルのみを取り外すだけで前面より交換作業できる空気調和機を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示における空気調和機は、天板、底板、前板、後板、サ-ビスパネルよりなる箱体で構成された室外機を有し、該箱体の内部には、ファン及びファンモ-タを設けた送風室と圧縮機等の冷凍サイクル部品を設けた機械室とを配し、送風室と機械室とを仕切る仕切板を配し、仕切板の上方に位置し且つ送風室側に突出した位置に配置された放熱板と、該放熱板により放熱するインバ-タ基板と制御回路基板を配置した電装箱を有し、さらに電装箱には制御回路が発熱した熱を放熱させるための放熱ダクトを有し、インバ-タ基板と制御回路基板は固定ネジで電装箱の内部に固定され、固定ネジのすべてが室外機本体の前面側より取り外し可能な位置に配置した室外機を備える。
【発明の効果】
【0007】
本開示における空気調和機は、電装箱内のすべての基板交換が天板を外さずサ-ビスパネルを取り外すだけで前面より交換作業でき、またインバ-タ基板の固定ネジ位置を後板の右側側面より前側に配置することで後板を外すことなく、サービス性の向上と交換作業時間の短縮と交換時作業の安全性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施の形態1における空気調和機の室外機内部構造の斜視図
図2】実施の形態1における制御回路用基板取り外し構造の斜視図
図3】実施の形態1におけるインバ-タ基板取り外し構造の斜視図
図4】実施の形態2におけるサービスパネル取り外し時の側面図
図5】実施の形態3における空気調和機の室外機背面の斜視図
図6】放熱ダクトと制御回路用基板の接合部詳細斜視図
図7】従来の空気調和機の室外機斜視図
図8】従来の空気調和機の機械室内斜視図
図9】従来の空気調和機の機械室内平面図
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しながら実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明、または、実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。
【0010】
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図していない。
【0011】
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における空気調和機の室外機内部構造の斜視図である。また、図2は同内部構造の制御回路用基板取り外し構造の斜視図、図3は同インバ-タ基板取り外し構造の斜視図である。
【0012】
図1図2図3において、空気調和機の室外機1の底板2から天板(図示せず)に至る途中までに立設した仕切板7と前記仕切板7に載置され、仕切板7と、圧縮機8上方部位に配置された電装箱9とで室外機内部を機械室101と送風室102とに区画される空気調和機で、電装箱9内には制御用電気部品が実装されたインバ-タ基板10が基板固定箱11に固定され、さらにインバ-タ基板10に実装された部品の冷却用として備えた放熱板12が電装箱9から外方の送風室側102に突出さするように載置され、さらに電装箱9内部に蓄積した熱を外部と循環させるため放熱板上方に放熱ダクト12を有している。
また前記インバ-タ基板10の前方にはインバ-タ基板10と垂直に位置するように搭載された電源回路用基板15は前記インバ-タ基板10に実装された電装部品から発熱した熱を放熱させるため放熱ダクト13が設けられ、電回路用基板15は後板5と放熱用ダクト13に複数個のネジ16にて室外機1の前方向から固定されている。
さらに前記インバ-タ基板10は基板固定板11を介して放熱板12と固定されており、インバ-タ基板完成品301の状態で前記仕切板7に複数個のネジ17で室外機1の右側面方向から固定されるように構成されている。
【0013】
以上のように構成された空気調和機の室外機について、以下その動作、作用を説明する。
【0014】
前記インバ-タ基板10と垂直に位置するように搭載された電源回路用基板15はインバ-タ基板10に実装された電装部品から発熱した熱を放熱させるため放熱ダクト13が設けられ、電回路用基板15は後板5と前記放熱用ダクト13に複数個のネジ16にて室外機1の前方向から固定され、さらにインバ-タ基板10は基板固定板11を介して放熱板12と固定されており、インバ-タ基板完成品301の状態で仕切板7に複数個のネジ17で室外機1の右側面方向から固定されることにより、電源箱内のすべての基板交換が天板を外さずに前面からのみで交換作業ができ、サービス性の向上と交換作業時間の短縮することができる。
【0015】
(実施の形態2)
図4は、本発明の本発明の第2の実施形態におけるサービスパネル取り外し時の側面図である。
【0016】
図4において、天板2、前板4、後板5、サ-ビスパネル6(図示せず)で構成された室外機1の筐体でサ-ビスパネル6を取り外し、さらに電源回路用基板15を室外機1の前方向から取り外した状態で、前記インバ-タ基板完成品301の固定ネジ17位置を前記後板5の右側側面より前側の取り外し可能な位置に配置した構成にすることにより、後板5を取りはずすことなく、インバ-タ基板の取り外し作業が可能となり交換作業の向上が図れる。
【0017】
(実施の形態3)
図5は本発明の第3の実施形態における空気調和機の室外機背面の斜視図を示し、図6は同放熱ダクトと制御回路用基板の接合部詳細斜視図を示したものである。
図5図6において前記放熱ダクト13には角穴18を有し、電源回路用基板15の固定板19側には前記放熱ダクト13に設けた角穴18に嵌合できる位置に爪20を設けることにより制御回路用基板はすべての固定ネジ取り外した時、制御回路用基板を仮固定することができるように設定したもので、制御用基板交換時、片手で支えながら固定ネジの取り外す作業が不要なため、作業性が向上し、交換作業の短縮を図ることができる。
【符号の説明】
【0018】
1 室外機本体
2 天板
3 底板
4 前板
5 後板
6 サービスパネル
7 仕切板
8 圧縮機
9 電装箱
10 インバ-タ基板
11 基板固定板
12 放熱板
13 放熱ダクト
14 固定ネジ
15 電源回路用基板
16 固定ネジ
17 固定ネジ
18 角穴
19 固定板
20 爪
101 機械室
102 送風室
301 インバ-タ基板完成品
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9