IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ スターライト テクノロジーズ リミテッドの特許一覧

特開2023-145256ネットワークパラメータを構成するためのデータモデルエンジンを備えたネットワーキングデバイス用システム
<>
  • 特開-ネットワークパラメータを構成するためのデータモデルエンジンを備えたネットワーキングデバイス用システム 図1
  • 特開-ネットワークパラメータを構成するためのデータモデルエンジンを備えたネットワーキングデバイス用システム 図2
  • 特開-ネットワークパラメータを構成するためのデータモデルエンジンを備えたネットワーキングデバイス用システム 図3
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023145256
(43)【公開日】2023-10-11
(54)【発明の名称】ネットワークパラメータを構成するためのデータモデルエンジンを備えたネットワーキングデバイス用システム
(51)【国際特許分類】
   H04L 41/04 20220101AFI20231003BHJP
   H04L 43/20 20220101ALI20231003BHJP
【FI】
H04L41/04
H04L43/20
【審査請求】有
【請求項の数】12
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022052626
(22)【出願日】2022-03-28
(71)【出願人】
【識別番号】521385460
【氏名又は名称】スターライト テクノロジーズ リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Sterlite Technologies Limited
【住所又は居所原語表記】3rd Floor, Plot No. 3, IFFCO Tower, Sector - 29, Gurugram, Haryana 122002, India
(74)【代理人】
【識別番号】100088063
【弁理士】
【氏名又は名称】坪内 康治
(72)【発明者】
【氏名】プナテ クマル アジァウァアル
(72)【発明者】
【氏名】ヴィシュヌ ケー
(72)【発明者】
【氏名】カウタック コンサル
(72)【発明者】
【氏名】アンジテ スィング
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ネットワーキングデバイスに複数のデータモデルを提供するシステムを提供する。
【解決手段】ネットワークオペレーティングシステム及び複数のデータモデルエンジンモジュールを含むシステム100であって、ネットワークオペレーティングシステムは、複数のデータモデルを記憶する。複数のデータモデルエンジンモジュールの夫々は、ネットワークオペレーティングシステム内の複数のデータモデルからの特定のデータモデルに対応する。複数のデータモデルは、ネットワーキングデバイスによってリアルタイムで同時に使用され、1つ以上のベンダー中立のデータモデル、1つ以上のオープンデータモデル及び1つ以上のベンダー固有のデータモデルを含む。ネットワーキングデバイスは、ホワイトボックスハードウェアデバイスであり、1つ以上のトランスポンダ、1つ以上のスイッチ及び1つ以上のルータを含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーキングデバイスに複数のデータモデルを使用するための方法であって、
システムによって、ネットワークオペレーティングシステムに前記複数のデータモデルを追加するステップと、
前記システムによって、複数のデータモデルエンジンモジュールを作成するステップであって、前記複数のデータモデルエンジンモジュールのそれぞれが、前記複数のデータモデルからの特定のデータモデルに対応するステップと、
前記システムによって、前記ネットワーキングデバイスにおいて1つ以上のネットワークパラメータを構成するための1つ以上のデータモデルエンジンを使用するために、前記ネットワークオペレーティングシステムと通信するステップと、を含む、方法。
【請求項2】
前記複数のデータモデルは、前記ネットワーキングデバイスによってリアルタイムで同時に使用される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ネットワーキングデバイスは、ホワイトボックスハードウェアデバイスである、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ネットワーキングデバイスは、1つ以上のトランスポンダ、1つ以上のスイッチ及び1つ以上のルータのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記複数のデータモデルは、1つ以上のベンダー中立のデータモデル、1つ以上のオープンデータモデル、及び1つ以上のベンダー固有のデータモデルのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記複数のデータモデルは、OpenCONFIG及びOpenROADMのうちの少なくとも1つを含む1つ以上のベンダー中立のグループによって提供される、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
ネットワーキングデバイスに複数のデータモデルを提供するためのシステムであって、
前記複数のデータモデルを記憶するネットワークオペレーティングシステムと、
それぞれが前記ネットワークオペレーティングシステム内の前記複数のデータモデルからの特定のデータモデルに対応する複数のデータモデルエンジンモジュールと、を含むシステム。
【請求項8】
前記複数のデータモデルは、前記ネットワーキングデバイスによってリアルタイムで同時に使用される、請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記ネットワーキングデバイスは、ホワイトボックスハードウェアデバイスである、請求項7に記載のシステム。
【請求項10】
前記ネットワーキングデバイスは、1つ以上のトランスポンダ、1つ以上のスイッチ及び1つ以上のルータのうちの少なくとも1つを含む、請求項7に記載のシステム。
【請求項11】
前記複数のデータモデルは、1つ以上のベンダー中立のデータモデル、1つ以上のオープンデータモデル及び1つ以上のベンダー固有のデータモデルのうちの少なくとも1つを含む、請求項7に記載のシステム。
【請求項12】
前記複数のデータモデルは、OpenCONFIG及びOpenROADMのうちの少なくとも1つを含む1つ以上のベンダー中立のグループによって提供される、請求項7に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、通信ネットワークの分野に関し、特に、ネットワークパラメータを構成するためのデータモデルエンジンを備えたネットワーキングデバイス用システムに関する。
【背景技術】
【0002】
光ファイバは、世界中の最新の通信システムの光ネットワークを構築する上で重要な位置を確保する。ネットワークオペレータは、ネットワーキングデバイスを利用して光ネットワークを確立する。従来、各ネットワークオペレータが利用するネットワーキングデバイスは、ネットワーク管理のために単一のデータモデルにのみ依存する。一般に、データモデルは、データがシステム内でどのように接続、処理及び記憶されるかを定義する。また、ネットワーキングデバイスは、相手先ブランド製造業者(OEM)が固有のデータモデルをサポートするために使用される。更に、固有のデータモデルは、固有の要素管理システム(EMS)又はネットワーク管理システム(NMS)又はコントローラプラットフォームのみと統合される。更に、これらの固有のデータモデルは、ネットワークオペレータがOEMにロックインしてネットワークサービスを展開するように制限する。現在、ネットワークオペレータは、OpenConfig、OpenROADMなどの非公式グループを利用する。また、非公式グループは、ネットワーキングワールドをプログラム可能な動的インフラストラクチャに変換する。更に、プログラム可能な動的インフラストラクチャは、ネットワークオペレータにベンダー中立のアプローチを提供する。これらの非公式グループは、ワークグループの焦点領域に応じて、L0、L1、L2及びL3機能の構成及び管理のためのベンダー中立のデータモデルを定義する。ただし、現在の方法論は、全ての技術ドメインで未成熟である。また、現在の方法論は、特定の技術ドメイン内に、ネットワークオペレータがこれらの特定の技術ドメインを商用グレードのシステムに使用することを制限する大きな機能のギャップがある。また、現在の方法論は、エンドツーエンドのサービスを構成及び管理するには非効率的である。更に、現在の方法論は、全ての技術ドメインにわたって機能を完全にカバーするには非効率的である。更に、技術ドメインにわたるオープンデータモデルの機能カバレッジが限られているため、顧客がオープンデータモデルを介してサービスを展開することを制限する。データモデルを管理するための多くのシステムがある。先行技術文献のいくつかを以下に示す。
【0003】
US9715380B2は、デバイスデータモデルの動的更新を可能にするための技術を開示し、装置を提供する。装置は、ネットワーク要素からネットワークコントローラにメッセージを送信する。また、装置は、ネットワークコントローラのデータストアと、識別されたデータストアに記憶されたデータモデル及び変換ドキュメントとを識別する。また、装置は、識別されたデータモデル及び識別された変換ドキュメントをネットワーク要素にダウンロードする。装置は、ダウンロードされた変換ドキュメントをダウンロードされたデータモデルに適用して、プラットフォームインタフェースファイルを生成する。装置は、ネットワーク要素でプラットフォームインタフェースファイルをプログラムする。
【0004】
JP2019180052Aは、木構造の未知データモデルを共通データモデルにマッピングするためのプログラム、デバイス、システム及び方法を開示する。システムは、親ノード及び子ノードからなる木構造のデータモデルについて、未知データモデルを共通データモデルにマッチングさせる。また、教師データとしての既知データモデルのノードは、共通データモデルのノードにマッチングされる。また、既知データモデルを親ノード及び子ノード群に分解する親子ノード分解手段を含む。更に、システムは、「既知データモデルの子ノード群」と、これら子ノード群につながる既知データモデルの親ノードにマッチングされた「共通データモデルの親ノード」とを対応付ける。
【0005】
US20180013662A1は、ネットワークデータモデルをマッピングするための方法及び装置を開示する。装置は、ネットワーク内のネットワークデータを受信するためのインタフェースを含む。ネットワークは、複数のネットワークコンポーネントを含む。ネットワークコンポーネントのそれぞれは、複数のネットワークデータモデルの1つに関連付けられる。装置は、少なくとも2つのネットワークデータモデルのセマンティックマッチングを実行するためのプロセッサを含む。装置は、ネットワークアプリケーションに使用するための上記セマンティックマッチングに基づいてネットワークデータモデルをマッピングする。装置は、上記セマンティックマッチングで使用するための語彙データベースを記憶するためのメモリを含む。
【0006】
上記の議論により、これらの上記の欠点を克服する必要がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
一態様では、本開示は、ネットワーキングデバイスに複数のデータモデルを使用するための方法を提供する。該方法は、ネットワークオペレーティングシステムに複数のデータモデルを追加する第1のステップを含む。また、該方法は、複数のデータモデルエンジンモジュールを作成する第2のステップを含む。また、該方法は、ネットワーキングデバイスにおいて1つ以上のネットワークパラメータを構成するための1つ以上のデータモデルエンジンを使用するために、ネットワークオペレーティングシステムと通信する第3のステップを含む。更に、複数のデータモデルエンジンモジュールのそれぞれは、複数のデータモデルからの特定のデータモデルに対応する。
【0008】
本開示の主な目的は、ソフトウェア定義ネットワーク(SDN)コントローラによって提供されたネットワークパラメータを構成するためのネットワーキングデバイス用システムを提供することである。
【0009】
本開示の別の目的は、サービスプロバイダが複数のデータモデルを利用してネットワーキングデバイスに対するネットワークパラメータを幅広くカバーすることを支援するシステムを提供することである。
【0010】
本開示の更に別の目的は、サービスプロバイダがネットワークパラメータの構成及び管理のために複数のデータモデルを並行して利用できるようにするシステムを提供することである。
【0011】
本開示の更に別の目的は、ネットワーキングデバイスに対する、複数のデータモデルをサポートするための幅広い機能を利用する、ネットワーキングデバイスのオープンデータモデルを使用するシステムを提供することである。
【0012】
本開示の更に別の目的は、サービスプロバイダに要素管理システム(EMS)又はネットワーク管理システム(NMS)又はコントローラプラットフォームへのオープンアクセスを提供する、オープンデータモデルを使用するシステムを提供することである。
【0013】
本開示の一実施形態では、複数のデータモデルは、ネットワーキングデバイスによってリアルタイムで同時に使用される。
【0014】
本開示の一実施形態では、ネットワーキングデバイスは、ホワイトボックスハードウェアデバイスである。
【0015】
本開示の一実施形態では、ネットワーキングデバイスは、1つ以上のトランスポンダ、1つ以上のスイッチ及び1つ以上のルータを含む。
【0016】
本開示の一実施形態では、複数のデータモデルは、1つ以上のベンダー中立のデータモデル、1つ以上のオープンデータモデル及び1つ以上のベンダー固有のデータモデルを含む。
【0017】
本開示の一実施形態では、複数のデータモデルは、1つ以上のベンダー中立のグループによって提供される。また、1つ以上のベンダー中立のグループは、OpenCONFIGとOpenROADMの少なくとも1つを含む。
【0018】
別の態様では、本開示は、ネットワーキングデバイスに複数のデータモデルを提供するためのシステムを提供する。該システムは、ネットワークオペレーティングシステム及び複数のデータモデルエンジンモジュールを含む。また、ネットワークオペレーティングシステムは、複数のデータモデルを記憶する。また、複数のデータモデルエンジンモジュールのそれぞれは、ネットワークオペレーティングシステム内の複数のデータモデルからの特定のデータモデルに対応する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
上記実施形態が実現される方法を最適に説明するとともに、本開示の他の利点及び特徴を規定するために、以下に添付図面を参照して、より具体的な説明を行う。これらの図面は、本発明の例示的な実施形態のみを示すため、範囲を限定するものと考えられないことが理解され、添付図面を使用して追加の特異性及び詳細によりそれらの例を説明する。
【0020】
図1】本開示の様々な実施形態に係る、ネットワーキングデバイスに関連付けられた1つ以上のデータモデルエンジンを使用して1つ以上のネットワークパラメータを構成するためのシステムの一般的な概要を示す。
【0021】
図2】本開示の様々な実施形態に係る、ネットワーキングデバイスに関連付けられた1つ以上のデータモデルエンジンを使用して1つ以上のネットワークパラメータを構成するための方法のフローチャートを示す。
【0022】
図3】本開示の様々な実施形態に係る、図1のシステムのハードウェアフレームワークを示す。
【0023】
なお、添付図面は、本開示のいくつかの実施形態を例示するためのものである。これらの図は、本発明の範囲を限定するものではない。また、添付図面は、必ずしも一定の縮尺で描かれているわけではない。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の例示的な実施形態を実施する現在最良の形態について詳細に説明する。この説明は、限定的な意味ではなく、本発明の一般原理を示すためのものに過ぎない。
【0025】
本明細書における「一実施形態」又は「実施形態」への言及は、この実施形態に関連して説明される特定の特徴、構造又は特性が本技術の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。また、本明細書の各所における「一実施形態において」の表現は、必ずしも全て同じ実施形態を指すわけではなく、また、他の実施形態と互いに排他的な個別の又は代替可能な実施形態でもない。更に、いくつかの実施形態によって提示されるが他の実施形態によって提示されない様々な特徴が説明される。同様に、いくつかの実施形態にとって要件であるが他の実施形態にとっては要件ではない様々な要件が説明される。
【0026】
以下に添付図面を参照しながら、本開示の選択された実施形態を詳細に説明する。本明細書に記載の実施形態は、本開示の範囲を限定することを意図するものではなく、本開示は、記載される実施形態に限定されると解釈されるべきではない。本開示は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。添付図面は、以下に説明する本開示の実施形態を示すことを意図及び提供するものであり、必ずしも一定の縮尺で描かれているわけではないことを理解すべきである。また、各図面において、同一の要素には同一の符号が付されており、説明の明確化及び理解の容易化のために、構成要素の厚さ及び寸法が誇張されていることがある。
【0027】
更に、以下の説明は、説明の目的で多数の特定事項を含むが、当業者であれば、これらの事項の多数の変更及び/又は置換が本技術の範囲内にあることを理解するであろう。同様に、本技術の特徴の多くは、相互に関して、又は相互に関連して説明されているが、当業者であれば、多くの特徴が他の特徴とは独立して提供され得ることを理解するであろう。そこで、本技術は、一般性の喪失なしに、また本技術に制限をかすことなく記載されている。
【0028】
なお、本明細書において、「第1」、「第2」などの用語は、順序、順位、数量又は重要度を示すものではなく、各要素を区別するためのものである。また、本明細書において、「a」及び「an」は、数量の制限を意味するものではなく、言及される項目の少なくとも1つが存在することを意味する。
【0029】
図1は、本開示の様々な実施形態に係る、ネットワーキングデバイス110に関連付けられた1つ以上のデータモデルエンジン106を使用して1つ以上のネットワークパラメータを構成するためのシステム100の一般的な概要を示す。システム100は、構成マネージャーミドルウェア102、ネットワークオペレーティングシステム104、1つ以上のデータモデルエンジン106、ハードウェア抽象化層108及びネットワーキングデバイス110を含む。また、システム100は、ネットワークオペレーティングシステム104に複数のデータモデルを追加する。また、システム100は、複数のデータモデルエンジンモジュールを作成する。更に、複数のデータモデルエンジンモジュールのそれぞれは、複数のデータモデルからの特定のデータモデルに対応する。更に、システム100は、ネットワーキングデバイス110において1つ以上のネットワークパラメータを構成するための1つ以上のデータモデルエンジン106を使用するために、ネットワークオペレーティングシステム104と通信する。
【0030】
システム100は、構成マネージャーミドルウェア102を含む。本開示の一実施形態では、構成マネージャーミドルウェア102は、クライアントによって開始されたネットワークベースの要求を管理する。また、構成マネージャーミドルウェア102は、ネットワークハードウェア及びソフトウェアに関連する1つ以上の操作を管理する。一般に、構成マネージャーミドルウェア102は、ネットワークベースのハードウェア及びソフトウェア上に複数の構成を組み込んでプロセスをセットアップする。本開示の一実施形態では、構成マネージャーミドルウェア102は、APIコールを介してネットワークオペレーティングシステム104と連絡する。本開示の一実施形態では、構成マネージャーミドルウェア102は、複数の親対複数の子(M2M)アプリケーション層マルチキャスト(ALM)オーバーレイ構造を生成する。また、構成マネージャーミドルウェア102は、複数の親対複数の子(M2M)アプリケーション層マルチキャスト(ALM)オーバーレイ構造を維持する。また、構成マネージャーミドルウェア102は、エンドノードと通信して構成情報を提供及び収集する。
【0031】
システム100は、ネットワークオペレーティングシステム104を含む。一般に、ネットワークオペレーティングシステム104は、ネットワーク上の通信を管理するために使用される。また、ネットワークオペレーティングシステム104は、ネットワークリソースと協調する。また、ネットワークオペレーティングシステム104は、コンピュータ又は専用サーバコンピュータ上に存在する。更に、ネットワークオペレーティングシステム104は、ネットワークを介してクライアントにサービスを提供する。また、ネットワークオペレーティングシステム104は、ネットワーク管理ユーティリティを提供する。また、ネットワークリソースは、スイッチ、ルータ、DNS、VLAN、IPアドレスなどを含む。本開示の一実施形態では、ネットワークオペレーティングシステム104は、コールバック関数を介して構成マネージャーミドルウェア102と通信する。また、ネットワークオペレーティングシステム104は、複数のデータモデルを記憶する。一般に、コールバック関数は、引数として他の関数に引き渡され、後でコールバックされる関数を指す。また、他の関数を引数として受け入れたコールバック関数は、高階関数と呼ばれる。また、コールバック関数は、実行するロジックを含む。
【0032】
システム100は、1つ以上のデータモデルエンジン106を含む。一般に、データモデルは、ネットワークを介してネットワーキングデバイス110で処理される。本開示の一実施形態では、1つ以上のデータモデルエンジン106は、ネットワーキングデバイス110が複数のデータモデルを処理することを可能にする。また、複数のデータモデルは、データモデリングプロセスを利用して、データベースに記憶される複数のデータモデルエンジンモジュールを作成する。また、複数のデータモデルは、データオブジェクトの概念表現に対応する。更に、複数のデータモデルは、データオブジェクトとルールとの間の接続に対応する。また、複数のデータモデルにより、データの視覚的表現が容易になり、ビジネスルール、規制への準拠、データに関する政府ポリシーなどが実施される。また、複数のデータモデルは、データを強調し、実行される操作を整理する。また、複数のデータモデルは、ネットワーキングデバイス110によってリアルタイムで同時に使用される。また、複数のデータモデルは、1つ以上のベンダー中立のデータモデル、1つ以上のオープンデータモデル、1つ以上のベンダー固有のデータモデルなどを含む。一般に、ベンダー中立のデータモデルにより、データセンタプロバイダは、利益の衝突を回避するために、アクティビティを価値層の固定セットに制限することができる。一般に、オープンデータモデルは、共通の分類法を提供して、脅威の検出に使用されるセキュリティテレメトリデータを記述する。本開示の一実施形態では、複数のデータモデルは、1つ以上のベンダー中立のグループによって提供される。また、1つ以上のベンダー中立のグループは、OpenCONFIGとOpenROADMの少なくとも1つを含む。また、1つ以上のベンダー中立のグループにより、ネットワーキングデバイス110は、ネットワークオペレーティングシステム104及び1つ以上のモデルエンジン106とシームレスに統合することができる。
【0033】
本開示の一実施形態では、1つ以上のデータモデルエンジン106は、アクセスコールポイントを介して構成マネージャーミドルウェア102を作成及び処理する。1つ以上のデータモデルエンジン106は、1つ以上のデータモデルエンジン106の対応するデータモデルにおけるYANGパスのデータベースサブスクリプションを処理する。本開示の一実施形態では、1つ以上のデータモデルエンジン106の各データモデルは、各YANGデータモデルに関連付けられる。各YANGデータモデルは、1つ以上のデータモデルエンジン106の各データモデル内の別個のパスを処理する。
【0034】
本開示の一実施形態では、1つ以上のデータモデルエンジン106は、ネットワークオペレーティングシステム104によって提供されたコールバック関数を利用する。1つ以上のデータモデルエンジン106は、コールバック関数を利用して、ハードウェア抽象化層108と通信する。また、1つ以上のデータモデルエンジン106は、コールバック関数を利用して、ネットワークオペレーティングシステム104と通信する。また、1つ以上のデータモデルエンジン106は、コールバック関数を利用して、構成マネージャーミドルウェア102と通信する。本開示の一実施形態では、1つ以上のデータモデルエンジン106は、ネットワークオペレーティングシステム104に関連付けられる環境に存在するソフトウェア層から独立する。
【0035】
システム100は、ハードウェア抽象化層108を含む。一般に、ハードウェア抽象化層108は、コンピュータオペレーティングシステムが抽象レベルで光学ハードウェアデバイスと相互作用することを可能にするプログラミングの層である。本開示の一実施形態では、ハードウェア抽象化層108は、1つ以上のデータモデルエンジン106とネットワーキングデバイス110との間の抽象化層として機能する。また、ハードウェア抽象化層108は、1つ以上のデータモデルエンジン106がネットワーキングデバイス110と通信することを可能にするデバイスドライバインタフェースを提供する。また、ハードウェア抽象化層108は、ネットワークオペレーティングシステム104及び1つ以上のデータモデルエンジン106が、ネットワーキングデバイス110の1つ以上のネットワークコンポーネントを発見して使用することを可能にする。更に、1つ以上のネットワークコンポーネントのそれぞれは、複数のデータモデルの各モデルに接続される。
【0036】
システム100は、ネットワーキングデバイス110を含む。また、複数のデータモデルは、ネットワーキングデバイス110によってリアルタイムで同時に使用される。本開示の一実施形態では、ネットワーキングデバイス110は、ホワイトボックスハードウェアデバイスである。また、ネットワーキングデバイス110は、1つ以上のトランスポンダ、1つ以上のスイッチ及び1つ以上のルータを含むが、これらに限定されない。一般に、トランスポンダは、信号を受信し、それに応答して様々な信号を発信するデバイスである。また、トランスポンダは、電気信号を光信号に変換し、光信号を電気信号に変換する。本開示の一実施形態では、1つ以上のトランスポンダは、光ファイバから光信号を送受信する。また、1つ以上のトランスポンダは、データレート及び信号の最大移動距離によって特徴付けられる。また、1つ以上のトランスポンダは、マルチレート及び双方向のファイバトランスポンダである。更に、1つ以上のトランスポンダは、相互運用性及び互換性をテストするために使用される。
【0037】
本開示の一実施形態では、システム100は、サービスプロバイダがネットワーキングデバイス110を介して1つ以上のデータモデルエンジン106のサポートを受けることを容易にする。また、システム100は、サービスプロバイダが、1つ以上のネットワークパラメータの構成及び管理のための1つ以上のデータモデルエンジン106を並行して使用することを可能にする。一例では、データモデルエンジンE1は、サービスプロバイダの要素管理システム(EMS)又はネットワーク管理システム(NMS)へのオープンアクセスを可能にする。また、要素管理システム(EMS)又はネットワーク管理システム(NMS)は、データモデルエンジンE1をサポートする。
【0038】
図2は、本開示の様々な実施形態に係る、ネットワーキングデバイス110に関連付けられた1つ以上のデータモデルエンジン106を使用して1つ以上のネットワークパラメータを構成するための方法のフローチャート200を示す。フローチャート200の方法ステップを説明するために、図1で説明された要素を参照することに留意されたい。フローチャート200は、ステップ202から始まる。ステップ204では、システム100は、ネットワークオペレーティングシステム104に複数のデータモデルを追加する。ステップ206では、システム100は、複数のデータモデルエンジンモジュールを作成する。ステップ208では、システム100は、ネットワーキングデバイス110において1つ以上のネットワークパラメータを構成するための1つ以上のデータモデルエンジン106を使用するために、ネットワークオペレーティングシステム104と通信する。
【0039】
フローチャート200は、ステップ210で終了する。なお、フローチャート200は、上記プロセスステップを有するように説明され、しかしながら、当業者は、フローチャート200が、本開示の上記全ての実施形態を可能にするより多くの/より少ない数のプロセスステップを有し得ることを理解するであろう。
【0040】
図3は、本開示の様々な実施形態に係る、システム100のハードウェアフレームワーク300を示す。システム100は、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体である。システム100は、メモリ304、1つ以上のプロセッサ306、1つ以上のプレゼンテーションコンポーネント308、1つ以上の入出力(I/O)ポート310、1つ以上の入出力コンポーネント312及び例示的な電源314というデバイスを直接的又は間接的に結合するバス302を含む。バス302は、1つ以上のバス(例えば、アドレスバス、データバス又はそれらの組み合わせ)であり得るものを表す。図3の様々なブロックは、明確にするために線で示されているが、実際には、様々なコンポーネントの描写はそれほど明確ではなく、比喩的には、線は、より正確に言うと灰色で曖昧である。例えば、ディスプレイデバイスなどのプレゼンテーションコンポーネントをI/Oコンポーネントと見なすことができる。また、プロセッサはメモリを含む。本発明者らは、そのようなことが当技術分野の性質であることを認識し、図3の図が本発明の1つ以上の実施形態と関連して使用できる例示的なデバイスの単なる例示であると繰り返して述べる。「ワークステーション」、「サーバ」、「ラップトップ」、「ハンドヘルドデバイス」などのカテゴリは区別されず、これは、全てが図3の範囲内であると考えられ、「コンピューティングデバイス」を参照するためである。
【0041】
システム100は、典型的に、様々なコンピュータ可読媒体を含む。コンピュータ可読媒体は、システム100によってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であってもよく、揮発性及び不揮発性媒体とリムーバブル及び非リムーバブル媒体の両方を含む。限定ではなく例として、コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体及び通信媒体を含んでもよい。コンピュータ記憶媒体は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール又は他のデータなどの情報を記憶するための任意の方法又は技術で実装された揮発性及び不揮発性とリムーバブル及び非リムーバブル媒体を含む。コンピュータ記憶媒体は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ又は他のメモリ技術、CD-ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)又は他の光ディスクストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージ又は他の磁気記憶装置、又は所望の情報を記憶するために使用され、システム100によってアクセスされ得る他の任意の媒体を含むが、これらに限定されない。通信媒体は、典型的に、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール又は他のデータを、搬送波又は他の輸送メカニズムなどの変調データ信号に具体化し、任意の情報配信媒体を含む。「変調データ信号」という用語は、信号内の情報を符号化するように設定又は変更されたその特性の1つ以上を有する信号を意味する。限定ではなく例として、通信媒体は、有線ネットワーク又は直接有線接続などの有線媒体と、音響、RF、赤外線及び他の無線媒体などの無線媒体とを含む。上記のいずれかの組み合わせも、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0042】
メモリ304は、揮発性及び/又は不揮発性メモリの形態のコンピュータ記憶媒体を含む。メモリ304は、リムーバブルメモリ、非リムーバブルメモリ又はそれらの組み合わせであってもよい。例示的なハードウェアデバイスは、ソリッドステートメモリ、ハードドライブ、光ディスクドライブなどを含む。システム100は、メモリ304又はI/Oコンポーネント312などの様々なエンティティからデータを読み取る1つ以上のプロセッサ306を含む。1つ以上のプレゼンテーションコンポーネント308は、データ指示をユーザ又は他のデバイスに提示する。例示的なプレゼンテーションコンポーネントは、ディスプレイデバイス、スピーカ、印刷コンポーネント、振動コンポーネントなどを含む。1つ以上のI/Oポート310は、システム100が、1つ以上のI/Oコンポーネント312を含む他のデバイスに論理的に結合されることを可能にし、I/Oコンポーネント312のいくつかは組み込まれてもよい。例示的なコンポーネントは、マイクロフォン、ジョイスティック、ゲームパッド、衛星放送受信アンテナ、スキャナー、プリンター、ワイヤレスデバイスなどを含む。
【0043】
本発明は、従来技術に対して様々な利点を有する。本発明は、SDNコントローラによって提供されたネットワークパラメータを構成するためのネットワーキングデバイス用システム100に関する。また、システム100は、サービスプロバイダが複数のデータモデルを利用してネットワーキングデバイス110に対するネットワークパラメータを幅広くカバーすることを支援する。また、システム100は、サービスプロバイダがネットワークパラメータの構成及び管理のための複数のデータモデルを並行して利用することを可能にする。また、システム100は、ネットワーキングデバイス110のオープンデータモデルを使用して、ネットワーキングデバイス110に対する、複数のデータモデルをサポートするための幅広い機能を利用する。また、システム100は、オープンデータモデルを使用して、サービスプロバイダの要素管理システム(EMS)又はネットワーク管理システム(NMS)又はコントローラプラットフォームへのオープンアクセスを提供する。
【0044】
本技術の具体的な実施形態の前述の説明は、例示及び説明の目的で提示されている。これらは、包括的にしたり、開示された厳密な形態に本技術を限定したりすることを意図していないが、明らかに、多くの修正及び変更が、先の教示を考慮して可能である。これらの実施形態は、本発明の原理及びその実際の用途を最も良く説明するために選択及び記載され、これにより、当業者が本技術と、意図された特定の使用に適したような様々な修正が加えられた様々な実施形態を十分に利用できるようになる。均等物の様々な省略及び置換が状況に応じて便宜的に示唆又は提供できると理解されるが、それらは本技術の特許請求の範囲の精神から逸脱することなく、用途又は実施の形態を包含することを意図している。
【0045】
本開示は、好適な実施態様に関連して説明されてきたが、本発明の創造的側面の精神及び範囲を逸脱することなく他の多くの可能な修正及び変更を行えることが理解される。したがって、添付の特許請求の範囲が、本発明の真の範囲内にあるそのような修正及び変更を包含することが企図されている。
【0046】
本発明をより完全に理解するために、以下の説明を参照する。
【符号の説明】
【0047】
100 システム
102 構成マネージャーミドルウェア
104 ネットワークオペレーティングシステム
106 データモデルエンジン
108 ハードウェア抽象化層
110 ネットワーキングデバイス
200 フローチャート
202 開始ステップ
204 ネットワークオペレーティングシステムに複数のデータモデルを追加
206 複数のデータモデルエンジンモジュールを作成
208 ネットワーキングデバイスにおいて1つ以上のネットワークパラメータを構成するための1つ以上のデータモデルエンジンを使用するために、ネットワークオペレーティングシステムと通信
210 停止ステップ
300 ハードウェアフレームワーク
302 バス
304 メモリ
306 プロセッサ
308 プレゼンテーションコンポーネント
310 入出力(I/O)ポート
312 入出力コンポーネント
314 電源
図1
図2
図3
【外国語明細書】