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特開2023-145274サウンドバー装置およびサウンドバー装置の設定方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023145274
(43)【公開日】2023-10-11
(54)【発明の名称】サウンドバー装置およびサウンドバー装置の設定方法
(51)【国際特許分類】
   H04R 5/02 20060101AFI20231003BHJP
   H04S 3/00 20060101ALI20231003BHJP
【FI】
H04R5/02 D
H04S3/00
H04R5/02 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022052647
(22)【出願日】2022-03-28
(71)【出願人】
【識別番号】309039716
【氏名又は名称】株式会社ディーアンドエムホールディングス
(74)【代理人】
【識別番号】100104570
【弁理士】
【氏名又は名称】大関 光弘
(72)【発明者】
【氏名】平木 慎一郎
(72)【発明者】
【氏名】国本 敏季
【テーマコード(参考)】
5D011
5D162
【Fターム(参考)】
5D011AA01
5D011AA02
5D162AA13
(57)【要約】
【課題】テレビジョン装置の画面幅に応じた最適なサラウンド環境を実現できるサウンドバー装置を提供する。
【解決手段】サウンドバー装置1は、前面および左側面にスピーカを有する第1筐体10と、前面および右側面にスピーカを有し、着脱機構12により第1筐体10の右側に着脱可能な第2筐体11と、を備えている。第1筐体10および第2筐体11の一方はメイン筐体であり、他方はサブ筐体であり、メイン筐体は、テレビジョン装置3より受信したマルチチャンネルオーディオ信号から、自身が有するスピーカに割り当てられたチャンネルのオーディオ信号を抽出して再生し、これらのスピーカから出力するとともに、サブ筐体が備えるスピーカに割り当てられたチャンネルのオーディオ信号を抽出して、サブ筐体に送信する。サブ筐体は、メイン筐体からオーディオ信号を受信して再生し、自身が有するスピーカから出力する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のスピーカを有するサウンドバー装置であって、
レフトチャンネルが割り当てられた前記スピーカを前面に有するとともに、レフトサラウンドチャンネルが割り当てられた前記スピーカを左側面に有する第1筐体と、
ライトトチャンネルが割り当てられた前記スピーカを前面に有するとともに、ライトサラウンドチャンネルが割り当てられた前記スピーカを右側面に有し、前記第1筐体の右側に着脱可能な第2筐体と、を備え、
前記第1筐体および前記第2筐体の一方はメイン筐体であり、他方はサブ筐体であり、
前記メイン筐体は、
マルチチャンネルオーディオ信号を送信する外部機器に接続するための外部機器接続手段と、
前記外部機器より受信した前記マルチチャンネルオーディオ信号から、自身が有する前記スピーカに割り当てられたチャンネルのオーディオ信号を抽出し再生して、当該スピーカから出力するメイン再生手段と、
前記外部機器より受信した前記マルチチャンネルオーディオ信号から、前記サブ筐体が有する前記スピーカに割り当てられたチャンネルのオーディオ信号を抽出して前記サブ筐体に送信するオーディオ信号送信手段と、を有し、
前記サブ筐体は、
前記メイン筐体から前記オーディオ信号を受信するオーディオ信号受信手段と、
前記オーディオ信号受信手段により受信した前記オーディオ信号を再生して、自身が有する前記スピーカから出力するサブ再生手段と、を有する
ことを特徴とするサウンドバー装置。
【請求項2】
請求項1に記載のサウンドバー装置であって、
前記メイン筐体は、
前記スピーカに割り当てるチャンネルを変更するチャンネル設定手段をさらに有し、
前記チャンネル設定手段は、
オーディオ信号の再生モードが、前記第1筐体および前記第2筐体を分離して、それぞれ前記スピーカが配置された側面を上方に向けて縦置きにした状態で再生する第1チャンネル変更再生モードに設定された場合、前記第1筐体の左側面に配置されている前記スピーカに割り当てるチャンネルをレフトハイトチャンネルに変更するとともに、前記第2筐体の右側面に配置されている前記スピーカに割り当てるチャンネルをライトハイトチャンネルに変更し、
前記再生モードが、前記第1筐体および前記第2筐体を分離して、それぞれ前記スピーカが配置された側面を下方に向けて縦置きにした状態で再生する第2チャンネル変更再生モードに設定された場合、前記第1筐体の左側面に配置されている前記スピーカおよび前記第2筐体の右側面に配置されている前記スピーカに割り当てるチャンネルをそれぞれサブウーファチャンネルに変更する
ことを特徴とするサウンドバー装置。
【請求項3】
請求項2に記載のサウンドバー装置であって、
前記第1筐体は、前記左側面を下方に向けて設置した場合に当該左側面に配置されている前記スピーカと設置面との接触を防ぐ脚部を備えており、
前記第2筐体は、前記右側面を下方に向けて設置した場合に当該右側面に配置されている前記スピーカと設置面との接触を防ぐ脚部を備えている
ことを特徴とするサウンドバー装置。
【請求項4】
請求項3に記載のサウンドバー装置であって、
前記メイン筐体は、
自サウンドバー装置がスレーブに設定されている場合に、マスタに設定されている他の前記サウンドバー装置の前記メイン筐体からオーディオ信号を受信するメイン側オーディオ信号受信手段と、
自サウンドバー装置がマスタに設定されている場合に、自サウンドバー装置およびスレーブに設定されている他の前記サウンドバー装置の前記外部機器に対する配置位置、および、縦置きされた前記サウンドバー装置各々について、前記第1筐体および前記第2筐体のいずれを下方に向けて設置しているかを示す設置状態を受け付ける受付手段と、をさらに有し、
前記メイン再生手段は、
前記メイン側オーディオ信号受信手段により受信したオーディオ信号を再生して、自身が有する前記スピーカから出力し、
前記オーディオ信号送信手段は、
自サウンドバー装置がマスタに設定されている場合、前記外部機器より受信したマルチチャンネルオーディオ信号から、自サウンドバー装置の前記サブ筐体が有する前記スピーカに割り当てられたチャンネルのオーディオ信号を抽出して、当該サブ筐体に送信するとともに、当該マルチチャンネルオーディオ信号から、スレーブに設定されている他の前記サウンドバー装置の前記メイン筐体が有する前記スピーカに割り当てられたチャンネルのオーディオ信号を抽出して、当該メイン筐体に送信し、かつ、当該マルチチャンネルオーディオ信号から、スレーブに設定されている他の前記サウンドバー装置の前記サブ筐体が有する前記スピーカに割り当てられたチャンネルのオーディオ信号を抽出して、当該サブ筐体に送信し、
前記チャンネル設定手段は、
前記再生モードが、2台の前記サウンドバー装置を縦置きにして前記外部機器の左右に配置した状態で再生する第3チャンネル変更再生モードに設定された場合、自サウンドバー装置がマスタに設定されているならば、前記外部機器に対して左側に配置された前記サウンドバー装置の前記第1筐体および前記第2筐体それぞれの前面に配置された前記スピーカにレフトチャンネルを割り当てるとともに、当該第1筐体の左側面に配置された前記スピーカおよび当該第2筐体の右側面に配置された前記スピーカのうち、上方に位置する前記スピーカおよび下方に位置する前記スピーカにそれぞれレフトハイトチャンネルおよびサブウーファチャンネルを割り当て、かつ、前記外部機器に対して右側に配置された前記サウンドバー装置の前記第1筐体および前記第2筐体それぞれの前面に配置された前記スピーカにライトチャンネルを割り当てるとともに、当該第1筐体の左側面に配置された前記スピーカおよび当該第2筐体の右側面に配置された前記スピーカのうち、上方に位置する前記スピーカおよび下方に位置する前記スピーカにそれぞれライトハイトチャンネルおよびサブウーファチャンネルを割り当てる
ことを特徴とするサウンドバー装置。
【請求項5】
請求項4に記載のサウンドバー装置であって、
前記チャンネル設定手段は、
前記再生モードが、3台の前記サウンドバー装置のうちの1台を前記外部機器の下方に横置きで配置し、残りの2台を前記外部機器の左右に縦置きで配置した状態で再生する第4チャンネル変更再生モードに設定された場合、自サウンドバー装置がマスタに設定されているならば、前記外部機器の下方に設置された前記サウンドバー装置の前記第1筐体および前記第2筐体に配置された前記スピーカにセンターチャンネルを割り当てるとともに、前記外部機器に対して左側に配置された前記サウンドバー装置の前記第1筐体および前記第2筐体それぞれの前面に配置された前記スピーカにレフトチャンネルを割り当てるとともに、当該第1筐体の左側面に配置された前記スピーカおよび当該第2筐体の右側面に配置された前記スピーカのうち、上方に位置する前記スピーカおよび下方に位置する前記スピーカにそれぞれレフトハイトチャンネルおよびサブウーファチャンネルを割り当て、さらに、前記外部機器に対して右側に配置された前記サウンドバー装置の前記第1筐体および前記第2筐体それぞれの前面に配置された前記スピーカにライトチャンネルを割り当て、かつ当該第1筐体の左側面に配置された前記スピーカおよび当該第2筐体の右側面に配置された前記スピーカのうち、上方に位置する前記スピーカおよび下方に位置する前記スピーカにそれぞれライトハイトチャンネルおよびサブウーファチャンネルを割り当てる
ことを特徴とするサウンドバー装置。
【請求項6】
複数チャンネルのスピーカを有するサウンドバー装置の設定方法であって、
前記サウンドバー装置は、
前面および左側面にそれぞれ前記スピーカを有する第1筐体と、
前面および右側面にそれぞれ前記スピーカを有し、前記第1筐体の右側に着脱可能な第2筐体と、を備え、
前記第1筐体および前記第2筐体がそれぞれ下面を下方に向けて設置されている場合に、前記第1筐体の前面に配置されている前記スピーカにレフトチャンネルを割り当て、当該第1筐体の左側面に配置されている前記スピーカにレフトサラウンドチャンネルを割り当てるとともに、前記第2筐体の前面に配置されている前記スピーカにライトチャンネルを割り当て、当該第2筐体の右側面に配置されている前記スピーカにライトサラウンドチャンネルを割り当て、
前記第1筐体および前記第2筐体が分離され、それぞれ前記スピーカが配置された側面を上方に向けて縦置きで設置されている場合に、前記第1筐体の前面に配置されている前記スピーカにレフトチャンネルを割り当て、当該第1筐体の左側面に配置されている前記スピーカにレフトハイトチャンネルを割り当てるとともに、前記第2筐体の前面に配置されている前記スピーカにライトチャンネルを割り当て、当該第2筐体の右側面に配置されている前記スピーカにライトハイトチャンネルを割り当て、
前記第1筐体および前記第2筐体が分離され、それぞれ前記スピーカが配置された側面を下方に向けて縦置きで設置されている場合に、前記第1筐体の前面に配置されている前記スピーカにレフトチャンネルを割り当て、前記第2筐体の前面に配置されている前記スピーカにライトチャンネルを割り当てるとともに、前記第1筐体の左側面に配置されている前記スピーカおよび前記第2筐体の右側面に配置されている前記スピーカにサブウーファチャンネルを割り当てる
ことを特徴とするサウンドバー装置の設定方法。
【請求項7】
請求項6に記載のサウンドバー装置の設定方法であって、
2台の前記サウンドバー装置が左右に並べられて、それぞれ前記第1筐体の左側面あるいは前記第2筐体の右側面を下方に向けて縦置きで設置されている場合、左側に設置された前記サウンドバー装置の前記第1筐体および前記第2筐体それぞれの前面に配置された前記スピーカにレフトチャンネルを割り当てるとともに、当該第1筐体の左側面に配置された前記スピーカおよび当該第2筐体の右側面に配置された前記スピーカのうち、上方に位置する前記スピーカおよび下方に位置する前記スピーカにそれぞれレフトハイトチャンネルおよびサブウーファチャンネルを割り当て、かつ、右側に設置された前記サウンドバー装置の前記第1筐体および前記第2筐体それぞれの前面に配置された前記スピーカにライトチャンネルを割り当てるとともに、当該第1筐体の左側面に配置された前記スピーカおよび当該第2筐体の右側面に配置された前記スピーカのうち、上方に位置する前記スピーカおよび下方に位置する前記スピーカにそれぞれライトハイトチャンネルおよびサブウーファチャンネルを割り当てる
ことを特徴とするサウンドバー装置の設定方法。
【請求項8】
請求項6または7に記載のサウンドバー装置の設定方法であって、
3台の前記サウンドバー装置が左右に並べられ、中央に位置する前記サウンドバー装置が下面を下方に向けて横置きで設定され、左右に位置する前記サウンドバー装置がそれぞれ前記第1筐体の左側面あるいは前記第2筐体の右側面を下方に向けて縦置きで設置されている場合、中央に横置きで設置された前記サウンドバー装置の前記第1筐体および前記第2筐体に配置された前記スピーカにセンターチャンネルを割り当てるとともに、左側に縦置きで設置された前記サウンドバー装置の前記第1筐体および前記第2筐体それぞれの前面に配置された前記スピーカにレフトチャンネルを割り当て、かつ当該第1筐体の左側面に配置された前記スピーカおよび当該第2筐体の右側面に配置された前記スピーカのうち、上方に位置する前記スピーカおよび下方に位置する前記スピーカにそれぞれレフトハイトチャンネルおよびサブウーファチャンネルを割り当て、さらに、右側に縦置きで設置された前記サウンドバー装置の前記第1筐体および前記第2筐体それぞれの前面に配置された前記スピーカにライトチャンネルを割り当て、かつ当該第1筐体の左側面に配置された前記スピーカおよび当該第2筐体の右側面に配置された前記スピーカのうち、上方に位置する前記スピーカおよび下方に位置する前記スピーカにそれぞれライトハイトチャンネルおよびサブウーファチャンネルを割り当てる
ことを特徴とするサウンドバー装置の設定方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サウンドバー装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、テレビジョン装置にサウンドバー装置を組み合わせたホームシアターシステムが普及している。サウンドバー装置は、複数チャンネルのスピーカが同じ筐体に配置されて構成されたスピーカシステムであり、各チャンネルのスピーカを個別に設置する場合に比べて、設置スペース効率がよく、設置作業が容易である。このため、サウンドバー装置を用いることで、スペースに制約のある一般家庭でも簡単にサラウンドオーディオの再生環境を実現することができる(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009-55450号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
通常、サウンドバー装置は、テレビジョン装置の下部に設置されたときに最適なサラウンド環境を実現できるように各チャンネルのスピーカが所定のレイアウトで筐体に収容されている。しかしながら、近年、LCD(Liquid Crystal Display)、有機EL(Electro Luminescence)等を用いたテレビジョン装置では、画面が大型化しており、このような大型画面のテレビション装置に対してサウンドバー装置の幅が狭いと、画面に映し出される映像の大きさに対してサラウンド音声の広がりが不十分となり、最適なサラウンド環境を実現できない。一方、大型画面のテレビション装置に買い替える都度、テレビジョン装置の画面幅に合わせてサウンドバー装置も買い替えていては出費が大幅に増加してしまう。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、テレビジョン装置の画面幅に応じた最適なサラウンド環境を実現できるサウンドバー装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明のサウンドバー装置は、レフトチャンネルが割り当てられたスピーカを前面に有するとともに、レフトサラウンドチャンネルが割り当てられたスピーカを左側面に有する第1筐体と、ライトチャンネルが割り当てられたスピーカを前面に有するとともに、ライトサラウンドチャンネルが割り当てられたスピーカを右側面に有し、第1筐体の右側に着脱可能な第2筐体と、を備えて構成され、第1筐体および第2筐体の一方はメイン筐体であり、他方はサブ筐体である。メイン筐体は、外部機器(テレビジョン装置等のオーディオ・ビジュアル機器)から送信されたマルチチャンネルオーディオ信号を受信し、このマルチチャンネルオーディオ信号から、自身が有するスピーカに割り当てられたチャンネルのオーディオ信号を抽出して再生し、これらのスピーカから出力するとともに、サブ筐体が備えるスピーカに割り当てられたチャンネルのオーディオ信号を抽出してこのサブ筐体に送信する。一方、サブ筐体は、メイン筐体からオーディオ信号を受信して再生し、自身が有するスピーカから出力する。
【0007】
例えば、本発明は、
複数のスピーカを有するサウンドバー装置であって、
レフトチャンネルが割り当てられた前記スピーカを前面に有するとともに、レフトサラウンドチャンネルが割り当てられた前記スピーカを左側面に有する第1筐体と、
ライトトチャンネルが割り当てられた前記スピーカを前面に有するとともに、ライトサラウンドチャンネルが割り当てられた前記スピーカを右側面に有し、前記第1筐体の右側に着脱可能な第2筐体と、を備え、
前記第1筐体および前記第2筐体の一方はメイン筐体であり、他方はサブ筐体であり、
前記メイン筐体は、
マルチチャンネルオーディオ信号を送信する外部機器に接続するための外部機器接続手段と、
前記外部機器より受信した前記マルチチャンネルオーディオ信号から、自身が有する前記スピーカに割り当てられたチャンネルのオーディオ信号を抽出して再生し、当該スピーカから出力するメイン再生手段と、
前記外部機器より受信した前記マルチチャンネルオーディオ信号から、前記サブ筐体が有する前記スピーカに割り当てられたチャンネルのオーディオ信号を抽出して前記サブ筐体に送信するオーディオ信号送信手段と、を有し、
前記サブ筐体は、
前記メイン筐体から前記オーディオ信号を受信するオーディオ信号受信手段と、
前記オーディオ信号受信手段により受信した前記オーディオ信号を再生して、自身が有する前記スピーカから出力するサブ再生手段と、を有する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ライトチャンネルが割り当てられたスピーカおよびライトサラウンドチャンネルが割り当てられたスピーカを有する第2筐体を、レフトチャンネルが割り当てられたスピーカおよびレフトサラウンドチャンネルが割り当てられたスピーカを有する第1筐体から着脱可能としているので、外部機器(テレビジョン装置等)の画面幅に対してサウンドバー装置の幅が狭い場合、第1筐体および第2筐体を分離して、これらをテレビジョン装置の画面幅に合わせて配置することにより、テレビジョン装置の画面幅に応じた最適なサラウンド環境を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、本発明の第1実施の形態に係るサウンドバー装置1を含むホームシアターシステムの概略構成図である。
図2図2(A)~図2(D)は、サウンドバー装置1の概略正面図、概略上面図、概略左側面図、および概略右側面図である。
図3図3は、メイン筐体である第1筐体10の概略機能構成図である。
図4図4は、サブ筐体である第2筐体11の概略機能構成図である。
図5図5は、サウンドバー装置1の動作モード設定処理を説明するためのフロー図である。
図6図6は、デフォルト再生モードにおけるサウンドバー装置1の設置例を説明するための図である。
図7図7は、第1チャンネル変更再生モードにおけるサウンドバー装置1の設置例を説明するための図である。
図8図8は、第2チャンネル変更再生モードにおけるサウンドバー装置1の設置例を説明するための図である。
図9図9は、本発明の第2実施の形態に係るサウンドバー装置1Aのメイン筐体である第1筐体10Aの概略機能構成図である。
図10図10は、本発明の第2実施の形態に係るサウンドバー装置1Aのサブ筐体である第2筐体11Aの概略機能構成図である。
図11図11は、2台または3台のサウンドバー装置1Aをテレビジョン装置3と組み合わせてホームシアターシステムを構築している場合において、マスタに設定されているサウンドバー装置1Aの動作モード設定処理を説明するためのフロー図である。
図12図12は、第3チャンネル変更再生モードにおけるサウンドバー装置1Aの設置例を説明するための図である。
図13図13は、第4チャンネル変更再生モードにおけるサウンドバー装置1Aの設置例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本発明の実施の形態について説明する。
[第1実施の形態]
図1は、本発明の第1実施の形態に係るサウンドバー装置1を含むホームシアターシステムの概略構成図である。
【0011】
図示するように、本実施の形態に係るホームシアターシステムは、サウンドバー装置1と、サウンドバー装置1を遠隔操作するためのコントローラ2と、LCD、有機EL等を用いたテレビジョン装置3と、を備えて構成される。
【0012】
サウンドバー装置1およびテレビジョン装置3は、HDMI(登録商標:High Definition Multimedia Interface)等の通信インターフェースによって相互接続されている。また、サウンドバー装置1およびコントローラ2は、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)等のネットワーク5に接続されたアクセスポイント4を介して相互接続されている。
【0013】
図2(A)~図2(D)は、サウンドバー装置1の概略正面図、概略上面図、概略左側面図、および概略右側面図である。
【0014】
図示するように、サウンドバー装置1は、メイン筐体である第1筐体10と、サブ筐体である第2筐体11と、を備えて構成される。
【0015】
第1筐体10および第2筐体11には、第2筐体11を第1筐体10の右側(第1筐体10を第2筐体11の左側)に着脱可能に取り付けるための着脱機構12が設けられている。この着脱機構12は、例えば、第1筐体10の右側面および第2筐体11の左側面の一方に凸部を設置し、他方にこの凸部と嵌合する凹部を設置する等、機械的な仕組みによるものでもよいし、あるいは、第1筐体10の右側面および第2筐体11の左側面の一方に磁石を設置し、他方にこの磁石に吸着される金属板を設置する等、磁力を利用するものでもよい。
【0016】
第1筐体10には、前面および左側面にそれぞれレフトチャンネルスピーカ100-1およびレフトサラウンドチャンネルスピーカ100-2が配置され、第2筐体11には、前面および右側面にそれぞれライトチャンネルスピーカ110-1およびライトサラウンドチャンネルスピーカ110-2が配置されている。
【0017】
レフトサラウンドチャンネルスピーカ100-2は、左前方に放音するように第1筐体10の左側面に設置されている。左側面を下方に向けて第1筐体10を縦置きした場合にレフトサラウンドチャンネルスピーカ100-2が設置面と接触しないように、第1筐体10には脚部109が設けられている。また、ライトサラウンドチャンネルスピーカ110-2は、右前方に放音するように第2筐体11の右側面に設置されている。右側面を下方に向けて第2筐体11を縦置きした場合にライトサラウンドチャンネルスピーカ110-2が設置面と接触しないように、第2筐体11には脚部119が設けられている。
【0018】
図3は、メイン筐体である第1筐体10の概略機能構成図である。
【0019】
図示するように、メイン筐体である第1筐体10は、上述のレフトチャンネルスピーカ100-1およびレフトサラウンドチャンネルスピーカ100-2に加え、テレビジョン装置インターフェース部101と、サブ筐体インターフェース部102と、無線LANインターフェース部103と、メイン再生部104と、オーディオ信号送信部105と、主制御部106と、をさらに備えている。
【0020】
テレビジョン装置インターフェース部101は、HDMI(登録商標)によってテレビジョン装置3に接続するための通信インターフェースである。
【0021】
サブ筐体インターフェース部102は、Bluetooth(登録商標)等の近距離無線通信によって、サブ筐体である第2筐体11に接続するための通信インターフェースである。
【0022】
無線LANインターフェース部103は、アクセスポイント4に無線LAN接続するための通信インターフェースである。
【0023】
メイン再生部104は、テレビジョン装置インターフェース部101を介してテレビジョン装置3より受信したマルチチャンネルオーディオ信号から、自身が有するスピーカに割り当てられているチャンネルのオーディオ信号を抽出して再生し、これらのスピーカから出力する。
【0024】
本実施の形態では、再生モードが後述のデフォルト再生モードである場合、マルチチャンネルオーディオ信号からレフトチャンネルおよびレフトサラウンドチャンネルのオーディオ信号を抽出して再生し、それぞれレフトチャンネルスピーカ100-1、レフトサラウンドチャンネルスピーカ100-2から出力する。また、再生モードが後述の第1チャンネル変更再生モードである場合、マルチチャンネルオーディオ信号からレフトチャンネルおよびレフトハイトチャンネルのオーディオ信号を抽出して再生し、それぞれレフトチャンネルスピーカ100-1、レフトサラウンドチャンネルスピーカ100-2から出力する。さらに、再生モードが後述の第2チャンネル変更再生モードである場合、マルチチャンネルオーディオ信号からレフトチャンネルおよびサブウーファチャンネルのオーディオ信号を抽出して再生し、それぞれレフトチャンネルスピーカ100-1、レフトサラウンドチャンネルスピーカ100-2から出力する。
【0025】
オーディオ信号送信部105は、テレビジョン装置インターフェース部101を介してテレビジョン装置3より受信したマルチチャンネルオーディオ信号から、サブ筐体が有するスピーカに割り当てられているチャンネルのオーディオ信号を抽出し、サブ筐体インターフェース部102からサブ筐体に送信する。
【0026】
本実施の形態では、再生モードがデフォルト再生モードである場合、マルチチャンネルオーディオ信号からライトチャンネルおよびライトサラウンドチャンネルのオーディオ信号を抽出し、これらのオーディオ信号を含むマルチチャンネルオーディオ信号を第2筐体11に送信する。また、再生モードが第1チャンネル変更再生モードである場合、マルチチャンネルオーディオ信号からライトチャンネルおよびライトハイトチャンネルのオーディオ信号を抽出し、これらのオーディオ信号を含むマルチチャンネルオーディオ信号を第2筐体11に送信する。さらに、再生モードが第2チャンネル変更再生モードである場合、マルチチャンネルオーディオ信号からライトチャンネルおよびサブウーファチャンネルのオーディオ信号を抽出し、これらのオーディオ信号を含むマルチチャンネルオーディオ信号を第2筐体11に送信する。
【0027】
主制御部106は、メイン筐体である第1筐体10の各部100-1、100-2、102~105を統括的に制御する。
【0028】
また、主制御部106は、無線LANインターフェース部103を介してコントローラ2から、再生モードの指定を伴うチャンネル変更指示を受け付けた場合、サブ筐体である第2筐体11に、指定された再生モードの指定を伴うチャンネル変更通知を送信するとともに、メイン筐体である第1筐体10およびサブ筐体である第2筐体11が有するスピーカに割り当てられているチャンネルを、指定された再生モードに従い変更する。
【0029】
具体的には、第1筐体10および第2筐体11各々の下面を下方に向けて横置きとするデフォルト再生モードの場合(図1および図6参照)、レフトチャンネルスピーカ100-1、レフトサラウンドチャンネルスピーカ100-2、ライトチャンネルスピーカ101-1、およびライトサラウンドチャンネルスピーカ101-2に、それぞれ、レフトチャンネル、レフトサラウンドチャンネル、ライトチャンネル、およびライトサラウンドチャンネルを割り当てる。また、左側面を上方に向けて第1筐体10を縦置し、かつ右側面を上方に向けて第2筐体11を縦置きする第1チャンネル変更再生モードの場合(図7参照)、レフトチャンネルスピーカ100-1、レフトサラウンドチャンネルスピーカ100-2、ライトチャンネルスピーカ101-1、およびライトサラウンドチャンネルスピーカ101-2に、それぞれ、レフトチャンネル、レフトハイトチャンネル、ライトチャンネル、およびライトハイトチャンネルを割り当てる。また、左側面を下方に向けて第1筐体10を縦置し、かつ右側面を下方に向けて第2筐体11を縦置きする第2チャンネル変更再生モードの場合(図8参照)、レフトチャンネルスピーカ100-1、レフトサラウンドチャンネルスピーカ100-2、ライトチャンネルスピーカ101-1、およびライトサラウンドチャンネルスピーカ101-2に、それぞれ、レフトチャンネル、サブウーファチャンネル、ライトチャンネル、およびサブウーファチャンネルを割り当てる。
【0030】
なお、サウンドバー装置1の初期状態(電源投入時)においては、再生モードがデフォルト再生モードに設定されており、主制御部106は、レフトチャンネルスピーカ100-1、レフトサラウンドチャンネルスピーカ100-2、ライトチャンネルスピーカ101-1、およびライトサラウンドチャンネルスピーカ101-2に、それぞれ、レフトチャンネル、レフトサラウンドチャンネル、ライトチャンネル、およびライトサラウンドチャンネルを割り当てている。
【0031】
図3に示すメイン筐体である第1筐体10の機能構成は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積ロジックICによりハード的に実現されるものでもよいし、あるいはDSP(Digital Signal Processor)等の計算機によりソフトウエア的に実現されるものでもよい。
【0032】
図4は、サブ筐体である第2筐体11の概略機能構成図である。
【0033】
図示するように、サブ筐体である第2筐体11は、上述ライトチャンネルスピーカ110-1およびライトサラウンドチャンネルスピーカ110-2に加えて、メイン筐体インターフェース部111と、オーディオ信号受信部112と、サブ再生部113と、主制御部114と、をさらに備えている。
【0034】
メイン筐体インターフェース部111は、Bluetooth(登録商標)等の近距離無線通信によって、メイン筐体である第1筐体10に接続するための通信インターフェースである。
【0035】
オーディオ信号受信部112は、メイン筐体インターフェース部111を介してメイン筐体である第1筐体10から、第2筐体11に配置されたスピーカ110-1、110-2に割り当てられているチャンネルのオーディオ信号を含むマルチチャンネルオーディオ信号を受信する。
【0036】
サブ再生部113は、オーディオ信号受信部112が、メイン筐体である第1筐体10から受信したマルチチャンネルオーディオ信号をチャンネル毎に再生し、再生した各チャンネルのオーディオ信号を、対応するスピーカ110-1、110-2から出力する。
【0037】
具体的には、デフォルト再生モードでは、第1筐体10から受信したマルチチャンネルオーディオ信号をライトチャンネルおよびライトサラウンドチャンネルのオーディオ信号に再生し、再生したライトチャンネルオーディオ信号およびライトサラウンドチャンネルオーディオ信号を、それぞれ、ライトチャンネルスピーカ110-1およびライトサラウンドチャンネルスピーカ110-2から出力する。また、第1チャンネル変更再生モードでは、第1筐体10から受信したマルチチャンネルオーディオ信号をライトチャンネルおよびライトハイトチャンネルのオーディオ信号に再生し、再生したライトチャンネルオーディオ信号およびライトハイトチャンネルオーディオ信号を、それぞれ、ライトチャンネルスピーカ110-1およびライトサラウンドチャンネルスピーカ110-2から出力する。また、第2チャンネル変更再生モードでは、第1筐体10から受信したマルチチャンネルオーディオ信号をライトチャンネルおよびサブウーファチャンネルのオーディオ信号に再生し、再生したライトチャンネルオーディオ信号およびサブウーファチャンネルオーディオ信号を、それぞれ、ライトチャンネルスピーカ110-1およびライトサラウンドチャンネルスピーカ110-2から出力する。
【0038】
主制御部114は、サブ筐体である第2筐体11の各部110-1、110-2、111~113を統括的に制御する。
【0039】
また、主制御部114は、メイン筐体インターフェース部111を介して、メイン筐体である第1筐体10からチャンネル変更通知を受信すると、このチャンネル変更通知で指定されている再生モードに従い、ライトチャンネルスピーカ110-1およびライトサラウンドチャンネルスピーカ110-2に割り当てられているチャンネルを変更する。
【0040】
具体的には、デフォルト再生モードでは、ライトチャンネルスピーカ110-1およびライトサラウンドチャンネルスピーカ110-2に、それぞれ、ライトチャンネルおよびライトサラウンドチャンネルを割り当てる。また、第1チャンネル変更再生モードでは、ライトチャンネルスピーカ110-1およびライトサラウンドチャンネルスピーカ110-2に、それぞれ、ライトチャンネルおよびライトハイトチャンネルを割り当てる。また、第2チャンネル変更再生モードでは、ライトチャンネルスピーカ110-1およびライトサラウンドチャンネルスピーカ110-2に、それぞれ、ライトチャンネルおよびサブウーファチャンネルを割り当てる。
【0041】
なお、上述したように、サウンドバー装置1の初期状態(電源投入時)においては、再生モードがデフォルト再生モードに設定されており、主制御部114は、ライトチャンネルスピーカ101-1およびライトサラウンドチャンネルスピーカ101-2に、それぞれ、ライトチャンネルおよびライトサラウンドチャンネルを割り当てている。
【0042】
図4に示すサブ筐体である第2筐体11の機能構成も、図3に示すメイン筐体である第1筐体10の機能構成と同様、ASIC、FPGA等の集積ロジックICによりハード的に実現されるものでもよいし、あるいはDSP等の計算機によりソフトウエア的に実現されるものでもよい。
【0043】
図5は、サウンドバー装置1の動作モード設定処理を説明するためのフロー図である。
【0044】
このフローは、メイン筐体である第1筐体10において、無線LANインターフェース部103がコントローラ2から、再生モードの指定を伴うチャンネル変更指示を受け付けることにより開始される。
【0045】
まず、主制御部106は、チャンネル変更指示で指定されている再生モードを確認する(S100)。そして、指定されている再生モードがデフォルト再生モードである場合(S100で「デフォルト」)、主制御部106は、第1筐体10に収容されているレフトチャンネルスピーカ100-1およびレフトサラウンドチャンネルスピーカ100-2に割り当てられているチャンネルをそれぞれレフトチャンネル(Lch)およびレフトサラウンドチャンネル(LSch)に変更する(S101)。また、第2筐体11に収容されているライトチャンネルスピーカ110-1およびライトサラウンドチャンネルスピーカ110-2に割り当てられているチャンネルをそれぞれライトチャンネル(Rch)およびライトサラウンドチャンネル(RSch)に変更する(S102)。それから、主制御部106は、サブ筐体インターフェース部102を介してサブ筐体である第2筐体10にデフォルト再生モードの指定を伴うチャンネル変更通知を送信する(S103)。
【0046】
また、指定されている再生モードが第1チャンネル変更再生モードである場合(S100で「第1チャンネル変更」)、主制御部106は、第1筐体10に収容されているレフトチャンネルスピーカ100-1およびレフトサラウンドチャンネルスピーカ100-2に割り当てられているチャンネルをそれぞれレフトチャンネルおよびレフトハイトチャンネル(LHch)に変更する(S104)。また、第2筐体11に収容されているライトチャンネルスピーカ110-1およびライトサラウンドチャンネルスピーカ110-2に割り当てられているチャンネルをそれぞれライトチャンネルおよびライトハイトチャンネル(RHch)に変更する(S105)。それから、主制御部106は、サブ筐体インターフェース部102を介してサブ筐体である第2筐体11に、第1チャンネル再生モードの指定を伴うチャンネル変更通知を送信する(S106)。
【0047】
また、指定されている再生モードが第2チャンネル変更再生モードである場合(S100で「第2チャンネル変更」)、主制御部106は、第1筐体10に収容されているレフトチャンネルスピーカ100-1およびレフトサラウンドチャンネルスピーカ100-2に割り当てられているチャンネルをそれぞれレフトチャンネルおよびサブウーファチャンネル(SWch)に変更する(S107)。また、第2筐体11に収容されているライトチャンネルスピーカ110-1およびライトサラウンドチャンネルスピーカ110-2に割り当てられているチャンネルをそれぞれライトチャンネルおよびサブウーファチャンネルに変更する(S108)。それから、主制御部106は、サブ筐体インターフェース部102を介してサブ筐体である第2筐体10に、第2チャンネル再生モードの指定を伴うチャンネル変更通知を送信する(S109)。
【0048】
図6は、デフォルト再生モードにおけるサウンドバー装置1の設置例を説明するための図である。
【0049】
図1に示す本実施の形態に係るホームシアターシステムにおいて、例えばテレビジョン装置3をより大型のものに買い替えたことにより、サウンドバー装置1の幅がテレビジョン装置3の画面幅より小さくなった場合、図6に示すように、第1筐体10および第2筐体11を互いに分離して、第1筐体10をテレビジョン装置3の左端に移動するとともに、第2筐体11をテレビジョン装置3の右端に移動する。これにより、レフトチャンネルスピーカ100-1は、テレビジョン装置3の左端下部から前方へ向けて放音するように配置され、そして、レフトサラウンドチャンネルスピーカ100-2は、テレビジョン装置3の左端下部から左前方へ向けて放音するように配置される。また、ライトチャンネルスピーカ110-1は、テレビジョン装置3の右端下部から前方へ向けて放音するように配置され、そして、ライトサラウンドチャンネルスピーカ110-2は、テレビジョン装置3の右端下部から右前方へ向けて放音するように配置される。
【0050】
したがって、サウンドバー装置1をデフォルト再生モードで動作させることにより、レフトチャンネルオーディオ信号は、レフトチャンネルスピーカ100-1によりテレビジョン装置3の左端下部から前方へ向けて放音され、レフトサラウンドチャンネルオーディオ信号は、レフトサラウンドチャンネルスピーカ100-2によりテレビジョン装置3の左端下部から左前方へ向けて放音される。また、ライトチャンネルオーディオ信号は、ライトチャンネルスピーカ110-1によりテレビジョン装置3の右端下部から前方へ向けて放音され、ライトサラウンドチャンネルオーディオ信号は、ライトサラウンドチャンネルスピーカ110-2によりテレビジョン装置3の右端下部から右前方へ向けて放音される。これにより、テレビジョン装置3の画面幅に応じた最適なサラウンド環境を実現できる。
【0051】
図7は、第1チャンネル変更再生モードにおけるサウンドバー装置1の設置例を説明するための図である。
【0052】
図1に示すホームシアターシステムにおいて、例えばテレビジョン装置3をより大型のものに買い替えたことにより、サウンドバー装置1の幅がテレビジョン装置3の画面幅より小さくなった場合、図7に示すように、第1筐体10および第2筐体11を互いに分離して、第1筐体10をテレビジョン装置3の左端に移動し、左側面を上にしてレフトサラウンドチャンネルスピーカ100-2が上側に位置するように設置するとともに、第2筐体11をテレビジョン装置3の右端に移動し、右側面を上にしてライトサラウンドチャンネルスピーカ110-2が上側に位置するように設置する。これにより、レフトチャンネルスピーカ100-1は、テレビジョン装置3の左端から前方へ向けて放音するように配置され、レフトサラウンドチャンネルスピーカ100-2は、テレビジョン装置3の左端から上前方へ向けて放音するように配置される。また、ライトチャンネルスピーカ110-1は、テレビジョン装置3の右端から前方へ向けて放音するように配置され、ライトサラウンドチャンネルスピーカ110-2は、テレビジョン装置3の右端から上前方へ向けて放音するように配置される。
【0053】
したがって、サウンドバー装置1を第1チャンネル変更再生モードで動作させることにより、レフトチャンネルオーディオ信号は、レフトチャンネルスピーカ100-1によりテレビジョン装置3の左端から前方へ向けて放音され、レフトハイトチャンネルオーディオ信号は、レフトサラウンドチャンネルスピーカ100-2によりテレビジョン装置3の左端から上前方へ向けて放音される。また、ライトチャンネルオーディオ信号は、ライトチャンネルスピーカ110-1によりテレビジョン装置3の右端から前方へ向けて放音され、ライトハイトチャンネルオーディオ信号は、ライトサラウンドチャンネルスピーカ110-2によりテレビジョン装置3の右端から上前方へ向けて放音される。これにより、テレビジョン装置3の画面幅に応じた最適なサラウンド環境を実現できる。
【0054】
図8は、第2チャンネル変更再生モードにおけるサウンドバー装置1の設置例を説明するための図である。
【0055】
図1に示すホームシアターシステムにおいて、例えばテレビジョン装置3をより大型のものに買い替えたことにより、サウンドバー装置1の幅がテレビジョン装置3の画面幅より小さくなった場合、図8に示すように、第1筐体10および第2筐体11を互いに分離して、第1筐体10をテレビジョン装置3の左端に移動し、左側面を下にしてレフトサラウンドチャンネルスピーカ100-2が下側に位置するように設置するとともに、第2筐体11をテレビジョン装置3の右端に移動し、右側面を下にしてライトサラウンドチャンネルスピーカ110-2が下側に位置するように設置する。これにより、レフトチャンネルスピーカ100-1は、テレビジョン装置3の左端から前方へ向けて放音するように配置され、レフトサラウンドチャンネルスピーカ100-2は、テレビジョン装置3の左端から下前方へ向けて放音するように配置される。また、ライトチャンネルスピーカ110-1は、テレビジョン装置3の右端から前方へ向けて放音するように配置され、ライトサラウンドチャンネルスピーカ110-2は、テレビジョン装置3の左端から下前方へ向けて放音するように配置される。
【0056】
したがって、サウンドバー装置1を第2チャンネル変更再生モードで動作させることにより、レフトチャンネルオーディオ信号は、レフトチャンネルスピーカ100-1によりテレビジョン装置3の左端から前方へ向けて放音され、ライトチャンネルオーディオ信号は、ライトチャンネルスピーカ110-1によりテレビジョン装置3の右端から前方へ向けて放音され、そして、サブウーファチャンネルオーディオ信号は、レフトサラウンドチャンネルスピーカ100-2およびライトサラウンドチャンネルスピーカ110-2によりテレビジョン装置3の左右端から下前方へ向けて放音される。これにより、テレビジョン装置3の画面幅に応じた最適なサラウンド環境を実現できる。
【0057】
以上、本発明の第1実施の形態について説明した。
【0058】
本実施の形態によれば、ライトチャンネルスピーカ110-1およびライトサラウンドチャンネルスピーカ110-2を有する第2筐体11を、レフトチャンネルスピーカ100-1およびレフトサラウンドチャンネルスピーカ100-2を有する第1筐体10から着脱可能としているので、テレビジョン装置3の画面幅に対してサウンドバー装置1の幅が狭い場合、第1筐体10および第2筐体11を互いに分離して、これらをテレビジョン装置3の画面幅に合わせて配置することにより、テレビジョン装置3の画面幅に応じた最適なサラウンド環境を実現することができる。
【0059】
また、本実施の形態では、デフォルト再生モードの場合、メイン筐体である第1筐体10は、テレビジョン装置3より受信したマルチチャンネルオーディオ信号から、レフトチャンネルおよびレフトサラウンドチャンネルのオーディオ信号を抽出して再生し、それぞれレフトチャンネルスピーカ100-1およびレフトサラウンドチャンネルスピーカ100-2から出力するとともに、ライトチャンネルおよびライトサラウンドチャンネルのオーディオ信号を抽出し、これらのチャンネルのオーディオ信号を含むマルチチャンネルオーディオ信号を、サブ筐体である第2筐体11に送信する。そして、サブ筐体である第2筐体11は、メイン筐体である第1筐体10から受信したマルチチャンネルオーディオ信号から、ライトチャンネルおよびライトサラウンドチャンネルのオーディオ信号を抽出して再生し、それぞれライトチャンネルスピーカ110-1およびライトサラウンドチャンネルスピーカ110-2から出力する。
【0060】
また、第1チャンネル変更再生モードの場合、メイン筐体である第1筐体10は、テレビジョン装置3より受信したマルチチャンネルオーディオ信号から、レフトチャンネルおよびレフトハイトチャンネルのオーディオ信号を抽出して再生し、それぞれレフトチャンネルスピーカ100-1およびレフトサラウンドチャンネルスピーカ100-2から出力するとともに、ライトチャンネルおよびライトハイトチャンネルのオーディオ信号を抽出し、これらのオーディオ信号を含むマルチチャンネルオーディオ信号を、サブ筐体である第2筐体11に送信する。そして、サブ筐体である第2筐体11は、メイン筐体である第1筐体10から受信したマルチチャンネルオーディオ信号から、ライトチャンネルおよびライトハイトチャンネルのオーディオ信号を抽出して再生し、それぞれライトチャンネルスピーカ110-1およびライトサラウンドチャンネルスピーカ110-2から出力する。
【0061】
また、第2チャンネル変更再生モードの場合、メイン筐体である第1筐体10は、テレビジョン装置3より受信したマルチチャンネルオーディオ信号から、レフトチャンネルおよびサブウーファチャンネルのオーディオ信号を抽出して再生し、それぞれレフトチャンネルスピーカ100-1およびレフトサラウンドチャンネルスピーカ100-2から出力するとともに、ライトチャンネルおよびサブウーファチャンネルのオーディオ信号を抽出し、これらのオーディオ信号を含むマルチチャンネルオーディオ信号をサブ筐体である第2筐体11に送信する。そして、サブ筐体である第2筐体11は、メイン筐体である第1筐体10から受信したマルチチャンネルオーディオ信号から、ライトチャンネルおよびサブウーファチャンネルのオーディオ信号を抽出して再生し、それぞれライトチャンネルスピーカ110-1およびライトサラウンドチャンネルスピーカ110-2から出力する。
【0062】
したがって、本実施の形態によれば、第1筐体10および第2筐体11を互いに分離して配置する場合において、図6図8に示すいずれの設置例においても、各チャンネルのオーディオ信号を適正な位置から放音することができる。このため、第1筐体10および第2筐体11の設置自由度が高くなって、利便性が向上する。
【0063】
また、本実施の形態において、第1筐体10には脚部109が設けられているので、左側面を下方に向けて第1筐体10を縦置きした場合でも、レフトサラウンドチャンネルスピーカ100-2が設置面と接触せず、したがって、レフトサラウンドチャンネルスピーカ100-2から下前方に向けて放音することができる。同様に、第2筐体11には脚部119が設けられているので、右側面を下方に向けて第2筐体11を縦置きした場合でも、ライトサラウンドチャンネルスピーカ110-2が設置面と接触せず、したがって、ライトサラウンドチャンネルスピーカ110-2から下前方に向けて放音することができる。これにより、第1筐体10および第2筐体11の設置自由度がさらに高くなり、利便性が向上する。
[第2実施の形態]
上記の第1実施の形態では、1台のサウンドバー装置1をテレビジョン装置3と組み合わせてホームシアターシステムを構築している。これに対して、本発明の第2実施の形態では、図12および図13に示すように、2台あるいは3台のサウンドバー装置1Aをテレビジョン装置3と組み合わせてホームシアターシステムを構築する。
【0064】
この場合、1台のサウンドバー装置1Aがマスタ、他のサウンドバー装置1Aがスレーブとなって、マスタのメイン筐体が、テレビジョン装置3からマルチチャンネルオーディオ信号を受信する。そして、マスタのメイン筐体は、自身が有するスピーカに割り当てられたチャンネルのオーディオ信号を抽出して再生し、これらのスピーカから出力するとともに、マスタのサブ筐体、スレーブのメイン筐体、およびスレーブのサブ筐体の各々が有するスピーカに割り当てられたチャンネルのオーディオ信号を抽出して、それぞれの筐体に送信する。また、マスタのサブ筐体、スレーブのメイン筐体、およびスレーブのサブ筐体は、それぞれ、マスタのメイン筐体から受信したオーディオ信号を再生して、このオーディオ信号のチャンネルが割り当てられた自身のスピーカから出力する。
【0065】
ここで、本実施の形態に係るサウンドバー装置1Aが図2に示す第1実施の形態に係るサウンドバー装置1と異なる点は、メイン筐体として第1筐体10に代えて第1筐体10Aを用いたこと、および、サブ筐体として第2筐体11に代えて第2筐体11Aを用いたことである。その他については、図2に示す第1実施の形態に係るサウンドバー装置1と同様である。
【0066】
図9は、メイン筐体である第1筐体10Aの概略機能構成図である。
【0067】
図9に示す第1筐体10Aが図3に示す第1筐体10と異なる点は、サブ筐体インターフェース部102に代えてメイン筐体・サブ筐体インターフェース部107を設けたこと、オーディオ信号受信部108を設けたこと、メイン再生部104に代えてメイン再生部104aを用いたこと、オーディオ信号送信部105に代えてオーディオ信号送信部105aを用いたこと、および、主制御部106に代えて主制御部106aを用いたことである。その他については、図3に示す第1筐体10と同様である。
【0068】
メイン筐体・サブ筐体インターフェース部107は、Bluetooth(登録商標)等の近距離無線通信により、自サウンドバー装置1Aのサブ筐体である第2筐体11Aと、自サウンドバー装置1Aとともにホームシアターシステムを構築する他のサウンドバー装置1Aのメイン筐体である第1筐体10Aおよびサブ筐体である第2筐体11Aと、に接続するための通信インターフェースである。
【0069】
オーディオ信号受信部108は、自サウンドバー装置1Aがスレーブに設定されている場合に、マスタに設定された他のサウンドバー装置1Aのメイン筐体である第1筐体10Aから、自身が有するスピーカ100-1、100-2に割り当てられているチャンネルのオーディオ信号を含むマルチチャンネルオーディオ信号を受信する。
【0070】
メイン再生部104aは、図3に示す第1筐体10のメイン再生部104の機能に加えて、つぎの機能を有する。すなわち、自サウンドバー装置1Aがスレーブに設定されている場合に、オーディオ信号受信部108が受信したマルチチャンネルオーディオ信号から、自身が有するスピーカ100-1、100-2に割り当てられている各チャンネルのオーディオ信号を抽出して再生し、それぞれスピーカ100-1、100-2から出力する。
【0071】
オーディオ信号送信部105aは、図3に示す第1筐体10のオーディオ信号送信部105の機能に加えて、つぎの機能を有する。すなわち、自サウンドバー装置1Aがマスタに設定されている場合に、テレビジョン装置インターフェース部101を介してテレビジョン装置3より受信したマルチチャンネルオーディオ信号から、自サウンドバー装置1Aのサブ筐体が有するスピーカ110-1、110-2に割り当てられているチャンネルのオーディオ信号を抽出し、抽出したチャンネルのオーディオ信号を含むマルチチャンネルオーディオ信号を、メイン筐体・サブ筐体インターフェース部107から、自サウンドバー装置1Aのサブ筐体である第2筐体11Aに送信するとともに、自サウンドバー装置1Aとともにホームシアターシステムを構築する他のサウンドバー装置1Aのメイン筐体である第1筐体10Aおよびサブ筐体である第2筐体11Aの各々が有するスピーカ100-1、100-2、あるいはスピーカ110-1、110-2に割り当てられている各チャンネルのオーディオ信号を抽出し、抽出したチャンネルのオーディオ信号を含むマルチチャンネルオーディオ信号を、メイン筐体・サブ筐体インターフェース部107から、該当する第1筐体10A、第2筐体11Aに送信する。
【0072】
主制御部106aは、図3に示す第1筐体10の主制御部106の機能に加えて、つぎの機能を有する。すなわち、自サウンドバー装置1Aがマスタに設定されている場合に、無線LANインターフェース部103を介してコントローラ2から受け付けたチャンネル変更指示で指定されている再生モードが、2台のサウンドバー装置1Aを縦置きにしてテレビジョン装置3の左右に配置した状態で再生する第3チャンネル変更再生モード(図12参照)、あるいは、3台のサウンドバー装置1Aのうちの1台をテレビジョン装置3の下部中央に横置きで配置し、残りの2台を縦置きにしてテレビジョン装置3の左右に配置した状態で再生する第4チャンネル変更再生モード(図13参照)であるならば、無線LANインターフェース部103を介してコントローラ2から、ホームシアターを構成する各サウンドバー装置1A各々の設置位置(テレビジョン装置3の左側に設置されているか、右側に設置されているか、それとも下部中央に設置されているか)、および、左右に設置されたサウドバー装置1Aの設置状態(第1筐体10Aを上側にして縦置きされているか、それとも下側にして縦置きされているか)を受け付ける。そして、設置位置および設置状態に基づいて、自サウンドバー装置1Aおよび自サウンドバー装置1Aとともにホームシアターシステムを構築する他のサウンドバー装置1A各々のメイン筐体である第1筐体10およびサブ筐体である第2筐体11が有するスピーカに割り当てるチャンネルを変更する。
【0073】
また、自サウンドバー装置1Aがスレーブに設定されている場合、マスタに設定されているサウンドバー装置1Aのメイン筐体である第1筐体10Aから受け付けたチャンネル変更通知に基づいて、自身が収容するレフトチャンネルスピーカ100-1およびレフトサラウンドチャンネルスピーカ100-2に割り当てられているチャンネルを変更する。
【0074】
具体的には、チャンネル変更通知で指定されている再生モードが第3チャンネル変更再生モードあるいは第4チャンネル変更再生モードであり、かつこのチャンネル変更通知で指定されている自サウンドバー装置1Aの設置位置がテレビジョン装置3の左側である場合、このチャンネル変更通知で指定されている自サウンドバー装置1Aの設置状態が第1筐体10Aを上側とする縦置きならば、レフトチャンネルスピーカ100-1、レフトサラウンドチャンネルスピーカ100-2に割り当てられているチャンネルを、それぞれレフトチャンネル、レフトハイトチャンネルに変更し、この設置状態が第1筐体10Aを下側とする縦置きならば、レフトチャンネルスピーカ100-1、レフトサラウンドチャンネルスピーカ100-2に割り当てられているチャンネルを、それぞれレフトチャンネル、サブウーファチャンネルに変更する。
【0075】
また、チャンネル変更通知で指定されている再生モードが第3チャンネル変更再生モードあるいは第4チャンネル変更再生モードであり、かつこのチャンネル変更通知で指定されている自サウンドバー装置1Aの設置位置がテレビジョン装置3の右側である場合、このチャンネル変更通知で指定されている自サウンドバー装置1Aの設置状態が第1筐体10Aを上側とする縦置きならば、レフトチャンネルスピーカ100-1、レフトサラウンドチャンネルスピーカ100-2に割り当てられているチャンネルを、それぞれライトチャンネル、ライトハイトチャンネルに変更し、この設置状態が第1筐体10Aを下側とする縦置きならば、レフトチャンネルスピーカ100-1、レフトサラウンドチャンネルスピーカ100-2に割り当てられているチャンネルを、それぞれライトチャンネル、サブウーファチャンネルに変更する。
【0076】
また、チャンネル変更通知で指定されている再生モードが第4チャンネル変更再生モードであり、かつこのチャンネル変更通知で指定されている自サウンドバー装置1Aの設置位置がテレビジョン装置3の下部中央である場合、レフトチャンネルスピーカ100-1、レフトサラウンドチャンネルスピーカ100-2に割り当てられているチャンネルをセンターチャンネルに変更する。
【0077】
図9に示すメイン筐体である第1筐体10Aの機能構成も、図3に示すメイン筐体である第1筐体10の機能構成と同様、ASIC、FPGA等の集積ロジックICによりハード的に実現されるものでもよいし、あるいはDSP等の計算機によりソフトウエア的に実現されるものでもよい。
【0078】
図10は、サブ筐体である第2筐体11Aの概略機能構成図である。
【0079】
図10に示す第2筐体11Aが図4に示す第2筐体11と異なる点は、主制御部114に代えて主制御部114aを用いたことである。その他については、図4に示す第2筐体11と同様である。
【0080】
主制御部114aは、図4に示す第2筐体11の主制御部114の機能に加えて、つぎの機能を有する。すなわち、メイン筐体インターフェース部111を介して、マスタに設定されているサウンドバー装置1Aのメイン筐体である第1筐体10Aから受信したチャンネル変更通知で指定されている再生モードが第3チャンネル変更再生モードあるいは第4チャンネル変更再生モードである場合、自サウンドバー装置1Aの設置位置および設置状態に基づいて、自身が収容するライトチャンネルスピーカ110-1およびライトサラウンドチャンネルスピーカ110-2に割り当てられているチャンネルを変更する。
【0081】
具体的には、チャンネル変更通知で指定されている再生モードが第3チャンネル変更再生モードあるいは第4チャンネル変更再生モードであり、かつこのチャンネル変更通知で指定されている自サウンドバー装置1Aの設置位置がテレビジョン装置3の左側である場合、このチャンネル変更通知で指定されている自サウンドバー装置1Aの設置状態が第1筐体10Aを上側とする縦置きならば、ライトチャンネルスピーカ110-1、ライトサラウンドチャンネルスピーカ110-2に割り当てられているチャンネルを、それぞれレフトチャンネル、サブウーファチャンネルに変更し、この設置状態が第1筐体10Aを下側とする縦置きならば、ライトチャンネルスピーカ110-1、ライトサラウンドチャンネルスピーカ110-2に割り当てられているチャンネルを、それぞれレフトチャンネル、レフトハイトチャンネルに変更する。
【0082】
また、チャンネル変更通知で指定されている再生モードが第3チャンネル変更再生モードあるいは第4チャンネル変更再生モードであり、かつこのチャンネル変更通知で指定されている自サウンドバー装置1Aの設置位置がテレビジョン装置3の右側である場合、このチャンネル変更通知で指定されている自サウンドバー装置1Aの設置状態が第1筐体10Aを上側とする縦置きならば、ライトチャンネルスピーカ110-1、ライトサラウンドチャンネルスピーカ110-2に割り当てられているチャンネルを、それぞれライトチャンネル、サブウーファチャンネルに変更し、この設置状態が第1筐体10Aを下側とする縦置きならば、ライトチャンネルスピーカ110-1、ライトサラウンドチャンネルスピーカ110-2に割り当てられているチャンネルを、それぞれライトチャンネル、ライトハイトチャンネルに変更する。
【0083】
また、チャンネル変更通知で指定されている再生モードが第4チャンネル変更再生モードであり、かつこのチャンネル変更通知で指定されている自サウンドバー装置1Aの設置位置がテレビジョン装置3の下部中央である場合、ライトチャンネルスピーカ110-1、ライトサラウンドチャンネルスピーカ110-2に割り当てられているチャンネルをセンターチャンネルに変更する。
【0084】
図10に示すサブ筐体である第2筐体11Aの機能構成も、図4に示すサブ筐体である第2筐体11の機能構成と同様、ASIC、FPGA等の集積ロジックICによりハード的に実現されるものでもよいし、あるいはDSP等の計算機によりソフトウエア的に実現されるものでもよい。
【0085】
図11は、2台または3台のサウンドバー装置1Aをテレビジョン装置3と組み合わせてホームシアターシステムを構築している場合において、マスタに設定されているサウンドバー装置1Aの動作モード設定処理を説明するためのフロー図である。
【0086】
なお、メイン筐体である第1筐体10Aの主制御部106aおよびサブ筐体である第2筐体11Aの主制御部114aは、自サウンドバー装置1Aがマスタに設定されているか、それともスレーブに設定されているかを把握しているものとし、マスタに設定されているサウンドバー装置1のメイン筐体である第1筐体10Aは、自サウンドバー装置1のサブ筐体である第2筐体11Aのアドレス情報に加え、スレーブに設定されているサウンドバー装置1Aのメイン筐体である第1筐体10Aおよびサブ筐体である第2筐体11A各々のアドレス情報を把握しているものとする。また、スレーブに設定されているサウンドバー装置1Aのメイン筐体である第1筐体10Aおよびサブ筐体である第2筐体11Aは、マスタに設定されているサウンドバー装置1のメイン筐体である第1筐体10Aのアドレス情報を把握しているものとする。
【0087】
このフローは、マスタに設定されているサウンドバー装置1Aのメイン筐体である第1筐体10Aにおいて、無線LANインターフェース部103が、第3チャンネル変更再生モードあるいは第4チャンネル変更再生モードの指定を伴うチャンネル変更指示をコントローラ2から受け付けることにより開始される。
【0088】
まず、主制御部106aは、チャンネル変更指示で指定されている再生モードを確認する(S200)。そして、指定されている再生モードが、2台のサウンドバー装置1Aを縦置きにしてテレビジョン装置3の左右に配置した状態で再生する第3チャンネル変更再生モードである場合(S200で「第3チャンネル変更」)、無線LANインターフェース部103を介してコントローラ2に、2台のサウンドバー装置1A各々の設置位置(テレビジョン装置3の左側に設置されているか、それとも右側に設置されているか)、および設置状態(第1筐体10Aを上側にして縦置きされているか、それとも下側にして縦置きされているか)を問い合わせ、2台のサウンドバー装置1A各々の設置位置および設置状態をコントローラ2から受け付ける(S201)。
【0089】
つぎに、主制御部106aは、テレビジョン装置3の左側に設置されたサウンドバー装置1Aが収容するスピーカ100-1、100-2、110-1、110-2にそれぞれ割り当てられているチャンネルを、そのサウンドバー装置1Aの設置状態に基づいて変更する(S202)。
【0090】
具体的には、テレビジョン装置3の左側に設置されたサウンドバー装置1Aが第1筐体10Aを上側にして縦置きされている場合、このサウンドバー装置1Aが収容するレフトチャンネルスピーカ100-1およびライトチャンネルスピーカ110-1に割り当てられているチャンネルをレフトチャンネルに変更し、レフトサラウンドチャンネルスピーカ100-2に割り当てられているチャンネルをレフトハイトチャンネルに変更するとともに、ライトサラウンドチャンネルスピーカ110-2に割り当てられているチャンネルをサブウーファチャンネルに変更する。また、テレビジョン装置3の左側に設置されたサウンドバー装置1Aが第1筐体10Aを下側にして縦置きされている場合、このサウンドバー装置1Aが収容するレフトチャンネルスピーカ100-1およびライトチャンネルスピーカ110-1に割り当てられているチャンネルをレフトチャンネルに変更し、ライトサラウンドチャンネルスピーカ110-2に割り当てられているチャンネルをレフトハイトチャンネルに変更するとともに、レフトサラウンドチャンネルスピーカ100-2に割り当てられているチャンネルをサブウーファチャンネルに変更する。
【0091】
また、主制御部106aは、テレビジョン装置3の右側に設置されたサウンドバー装置1Aが収容するスピーカ100-1、100-2、110-1、110-2にそれぞれ割り当てられているチャンネルを、そのサウンドバー装置1Aの設置状態に基づいて変更する(S203)。
【0092】
具体的には、テレビジョン装置3の右側に設置されたサウンドバー装置1Aが第1筐体10Aを上側にして縦置きされている場合、このサウンドバー装置1Aが収容するレフトチャンネルスピーカ100-1およびライトチャンネルスピーカ110-1に割り当てられているチャンネルをライトチャンネルに変更し、レフトサラウンドチャンネルスピーカ100-2に割り当てられているチャンネルをライトハイトチャンネルに変更するとともに、ライトサラウンドチャンネルスピーカ110-2に割り当てられているチャンネルをサブウーファチャンネルに変更する。また、テレビジョン装置3の右側に設置されたサウンドバー装置1Aが第1筐体10Aを下側にして縦置きされている場合、このサウンドバー装置1Aが収容するレフトチャンネルスピーカ100-1およびライトチャンネルスピーカ110-1に割り当てられているチャンネルをライトチャンネルに変更し、ライトサラウンドチャンネルスピーカ110-2に割り当てられているチャンネルをライトハイトチャンネルに変更するとともに、レフトサラウンドチャンネルスピーカ100-2に割り当てられているチャンネルをサブウーファチャンネルに変更する。
【0093】
それから、主制御部106aは、メイン筐体・サブ筐体インターフェース部107を介して、自サウンドバー装置1Aのサブ筐体である第2筐体11Aに、自サウンドバー装置1Aの設置位置および設置状態と第3チャンネル変更再生モードの指定を伴うチャンネル変更通知を送信するとともに、スレーブに設定されたサウンドバー装置1Aのメイン筐体である第1筐体10Aおよびサブ筐体である第2筐体11Aに、このサウンドバー装置1Aの設置位置および設置状態と第3チャンネル変更再生モードの指定を伴うチャンネル変更通知を送信する(S204)。
【0094】
また、主制御部106aは、チャンネル変更指示で指定されている再生モードが、3台のサウンドバー装置1Aのうちの1台をテレビジョン装置3の下部中央に横置き、残りの2台を縦置きにしてテレビジョン装置3の左右に配置した状態で再生する第4チャンネル変更再生モードである場合(S200で「第4チャンネル変更」)、無線LANインターフェース部103を介してコントローラ2に、3台のサウンドバー装置1A各々の設置位置(テレビジョン装置3の左側に設置されているか、右側に設置されているか、それとも下部中央に設置されているか)、およびテレビジョン装置3の左右に設置された2台のサウンドバー装置1A各々の設置状態(第1筐体10Aを上側にして縦置きされているか、それとも下側にして縦置きされているか)を問い合わせ、コントローラ2から3台のサウンドバー装置1A各々の設置位置およびテレビジョン装置3の左右に設置された2台のサウンドバー装置1A各々の設置状態を受け付ける(S205)。
【0095】
つぎに、主制御部106aは、テレビジョン装置3の左側に設置されたサウンドバー装置1Aが収容するスピーカ100-1、100-2、110-1、110-2にそれぞれ割り当てられているチャンネルを、そのサウンドバー装置1Aの設置状態に基づいて、S202と同じ要領により変更する(S206)。
【0096】
また、主制御部106aは、テレビジョン装置3の右側に設置されたサウンドバー装置1Aが収容するスピーカ100-1、100-2、110-1、110-2にそれぞれ割り当てられているチャンネルを、そのサウンドバー装置1Aの設置状態に基づいてS203と同じ要領により変更する(S207)。
【0097】
また、主制御部106aは、テレビジョン装置3の下部中央に設置されたサウンドバー装置1Aが収容するスピーカ100-1、100-2、110-1、110-2に割り当てられているチャンネルをセンターチャンネルに変更する(S208)。
【0098】
それから、主制御部106aは、メイン筐体・サブ筐体インターフェース部107を介して、自サウンドバー装置1Aのサブ筐体である第2筐体11Aに、自サウンドバー装置1Aの設置位置および設置状態(自サウンバー装置1Aがテレビジョン装置3の下部中央に設置されている場合、設置状態は省略される)と第4チャンネル変更再生モードの指定を伴うチャンネル変更通知を送信するとともに、スレーブに設定された2台のサウンドバー装置1A各々のメイン筐体である第1筐体10Aおよびサブ筐体である第2筐体11Aに、このサウンドバー装置1Aの設置位置および設置状態(このサウンドバー装置1Aがテレビジョン装置3の下部中央に設置されている場合、設置状態は省略される)と第4チャンネル変更再生モードの指定を伴うチャンネル変更通知を送信する(S209)。
【0099】
図12は、第3チャンネル変更再生モードにおけるサウンドバー装置1Aの設置例を説明するための図である。
【0100】
図12に示すように、2台のサウンドバー装置1Aを縦置きにしてテレビジョン装置3の左右に配置してホームシアターシステムを構築した場合、テレビジョン装置3の左側に設置されたサウンドバー装置1Aのレフトチャンネルスピーカ100-1およびライトチャンネルスピーカ110-1は、テレビジョン装置3の左端から前方へ向けて放音し、レフトサラウンドチャンネルスピーカ100-2およびライトサラウンドチャンネルスピーカ110-2の一方は、テレビジョン装置3の左端から上前方へ向けて放音し、他方は、テレビジョン装置3の左端から下前方へ向けて放音する。また、テレビジョン装置3の右側に設置されたサウンドバー装置1Aのレフトチャンネルスピーカ100-1およびライトチャンネルスピーカ110-1は、テレビジョン装置3の右端から前方へ向けて放音し、レフトサラウンドチャンネルスピーカ100-2およびライトサラウンドチャンネルスピーカ110-2の一方は、テレビジョン装置3の右端から上前方へ向けて放音し、他方は、テレビジョン装置3の右端から下前方へ向けて放音する。
【0101】
したがって、マスタに設定されているサウンドバー装置1Aのメイン筐体である第1筐体10Aに、ホームシアターシステムを構築する2台のサウンドバー装置1Aの設置位置および設置状態を、コントローラ2により入力して、これらのサウンドバー装置1Aを第3チャンネル変更再生モードで動作させることにより、レフトチャンネルオーディオ信号は、テレビジョン装置3の左側に配置されたサウンドバー装置1Aのレフトチャンネルスピーカ100-1およびライトチャンネルスピーカ110-1によりテレビジョン装置3の左端から前方へ向けて放音され、レフトハイトチャンネルオーディオ信号は、テレビジョン装置3の左側に配置されたサウンドバー装置1Aのレフトサラウンドチャンネルスピーカ100-2およびライトサラウンドチャンネルスピーカ110-2のうち上側に位置するスピーカによりテレビジョン装置3の左端から上前方へ向けて放音される。また、ライトチャンネルオーディオ信号は、テレビジョン装置3の右側に配置されたサウンドバー装置1Aのレフトチャンネルスピーカ100-1およびライトチャンネルスピーカ110-1によりテレビジョン装置3の右端から前方へ向けて放音され、ライトハイトチャンネルオーディオ信号は、テレビジョン装置3の右側に配置されたサウンドバー装置1Aのレフトサラウンドチャンネルスピーカ100-2およびライトサラウンドチャンネルスピーカ110-2のうち上側に位置するスピーカによりテレビジョン装置3の右端から上前方へ向けて放音される。さらに、サブウーファチャンネルオーディオ信号は、テレビジョン装置3の左右に配置された2台のサウンドバー装置1A各々のレフトサラウンドチャンネルスピーカ100-2およびライトサラウンドチャンネルスピーカ110-2のうち下側に位置するスピーカによりテレビジョン装置3の左右端から下前方へ向けて放音される。これにより、テレビジョン装置3の画面幅に応じた最適なサラウンド環境を実現できる。
【0102】
図13は、第4チャンネル変更再生モードにおけるサウンドバー装置1Aの設置例を説明するための図である。
【0103】
図13に示すように、3台のサウンドバー装置1Aのうちの1台をテレビジョン装置3の下部中央に横置き、残りの2台をテレビジョン装置3の左右に縦置きに配置してホームシアターシステムを構築した場合、テレビジョン装置3の左側に設置されたサウンドバー装置1Aのレフトチャンネルスピーカ100-1およびライトチャンネルスピーカ110-1は、テレビジョン装置3の左端から前方へ向けて放音し、レフトサラウンドチャンネルスピーカ100-2およびライトサラウンドチャンネルスピーカ110-2の一方は、テレビジョン装置3の左端から上前方へ向けて放音し、他方は、テレビジョン装置3の左端から下前方へ向けて放音する。また、テレビジョン装置3の右側に設置されたサウンドバー装置1Aのレフトチャンネルスピーカ100-1およびライトチャンネルスピーカ110-1は、テレビジョン装置3の右端から前方へ向けて放音し、レフトサラウンドチャンネルスピーカ100-2およびライトサラウンドチャンネルスピーカ110-2の一方は、テレビジョン装置3の右端から上前方へ向けて放音し、他方は、テレビジョン装置3の右端から下前方へ向けて放音する。さらに、テレビジョン装置3の下部中央に設置されたサウンドバー装置1Aのレフトチャンネルスピーカ100-1およびライトチャンネルスピーカ110-1は、テレビジョン装置3の下部中央から前方へ向けて放音し、レフトサラウンドチャンネルスピーカ100-2は、テレビジョン装置3の下部中央から左前方へ向けて放音し、そして、ライトサラウンドチャンネルスピーカ110-2は、テレビジョン装置3の下部中央から右前方へ向けて放音する。
【0104】
したがって、ホームシアターシステムを構築する3台のサウンドバー装置1Aの設置位置、および、これらのサウンドバー装置1Aのうち、テレビジョン装置3の左右に設置された2台のサウンドバー装置1Aの設置状態を、マスタに設定されているサウンドバー装置1Aのメイン筐体である第1筐体10Aにコントローラ2により入力して、これらのサウンドバー装置1Aを第4チャンネル変更再生モードで動作させることにより、レフトチャンネルオーディオ信号は、テレビジョン装置3の左側に配置されたサウンドバー装置1Aのレフトチャンネルスピーカ100-1およびライトチャンネルスピーカ110-1によりテレビジョン装置3の左端から前方へ向けて放音され、レフトハイトチャンネルオーディオ信号は、テレビジョン装置3の左側に配置されたサウンドバー装置1Aのレフトサラウンドチャンネルスピーカ100-2およびライトサラウンドチャンネルスピーカ110-2のうち上側に位置するスピーカによりテレビジョン装置3の左端から上前方へ向けて放音される。また、ライトチャンネルオーディオ信号は、テレビジョン装置3の右側に配置されたサウンドバー装置1Aのレフトチャンネルスピーカ100-1およびライトチャンネルスピーカ110-1によりテレビジョン装置3の右端から前方へ向けて放音され、ライトハイトチャンネルオーディオ信号は、テレビジョン装置3の右側に配置されたサウンドバー装置1Aのレフトサラウンドチャンネルスピーカ100-2およびライトサラウンドチャンネルスピーカ110-2のうち上側に位置するスピーカによりテレビジョン装置3の右端から上前方へ向けて放音される。さらに、サブウーファチャンネルオーディオ信号は、テレビジョン装置3の左右に配置された2台のサウンドバー装置1A各々のレフトサラウンドチャンネルスピーカ100-2およびライトサラウンドチャンネルスピーカ100-2のうち下側に位置するスピーカによりテレビジョン装置3の左右端から下前方へ向けて放音される。また、センターチャンネルオーディオ信号は、テレビジョン装置3の下部中央に配置されたサウンドバー装置1Aのレフトチャンネルスピーカ100-1およびライトチャンネルスピーカ110-1によりテレビジョン装置3の下部中央から前方へ向けて放音されるとともに、このサウンドバー装置1Aのレフトサラウンドチャンネルスピーカ100-2およびライトサラウンドチャンネルスピーカ110-2により、テレビジョン装置3の下部中央から左右前方に放音される。これにより、テレビジョン装置3の画面幅に応じた最適なサラウンド環境を実現できる。
【0105】
以上、本発明の第2実施の形態について説明した。
【0106】
なお、本発明は上記の各実施の形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。
【0107】
例えば、上記の各実施の形態では、第1筐体10、10Aをメイン筐体とし、第2筐体11、11Aをサブ筐体としている。しかし、本発明はこれに限定されない。第1筐体10、10Aをサブ筐体とし、第2筐体11、11Aをメイン筐体としてもよい。
【0108】
この場合、サブ筐体である第1筐体10には、図3に示すテレビジョン装置インターフェース部101、サブ筐体インターフェース部102、無線LANインターフェース部103、メイン再生部104、オーディオ信号送信部105、および主制御部106に代えて、図4に示すメイン筐体インターフェース部111、オーディオ信号受信部112、サブ再生部113、および主制御部114を設ける。また、サブ筐体である第1筐体10Aには、図9に示すテレビジョン装置インターフェース部101、メイン筐体・サブ筐体インターフェース部107、無線LANインターフェース部103、メイン再生部104a、オーディオ信号送信部105a、オーディオ信号受信部108、および主制御部106aに代えて、図10に示すメイン筐体インターフェース部111、オーディオ信号受信部112、サブ再生部113、および主制御部114aを設ける。
【0109】
一方、メイン筐体である第2筐体11には、図4に示すメイン筐体インターフェース部111、オーディオ信号受信部112、サブ再生部113、および主制御部114に代えて、図3に示すテレビジョン装置インターフェース部101、サブ筐体インターフェース部102、無線LANインターフェース部103、メイン再生部104、オーディオ信号送信部105、および主制御部106を設ける。また、メイン筐体である第2筐体11Aには、図10に示すメイン筐体インターフェース部111、オーディオ信号受信部112、サブ再生部113、および主制御部114aに代えて、図9に示すテレビジョン装置インターフェース部101、メイン筐体・サブ筐体インターフェース部107、無線LANインターフェース部103、メイン再生部104a、オーディオ信号送信部105a、オーディオ信号受信部108、および主制御部106aを設ける
また、上記の実施の形態では、サウンドバー装置1とコントローラ2との間の通信をアクセスポイント4経由で行っているが、本発明はこれに限定されない。Bluetooth(登録商標)等の近距離無線通信によりサウンドバー装置1とコントローラ2との間の通信を行うようにしてもよい。
【0110】
また、上記の実施の形態では、サウンドバー装置1を、テレビジョン装置3に組み合わせる場合を例にとり説明した。しかし、本発明はこれに限定されない。本発明は、サウンドバー装置1をオーディオ・ビジュアル機器に組み合わせて使用する場合に広く適用することができる。
【符号の説明】
【0111】
1、1A:サウンドバー装置 2:コントローラ 3:テレビジョン装置
4:アクセスポイント 5:ネットワーク
10、10A:第1筐体 11、11A:第2筐体 12:着脱機構
100-1:レフトチャンネルスピーカ
100-2:レフトサラウンドチャンネルスピーカ
101:テレビジョン装置インターフェース部
102:サブ筐体インターフェース部
103:無線LANインターフェース部 104、104a:メイン再生部
105、105a:オーディオ信号送信部
106、106a、114、114a:主制御部
107:メイン筐体・サブ筐体インターフェース部
108、112:オーディオ信号受信部 109、119:脚部
110-1:ライトチャンネルスピーカ
110-2:ライトサラウンドチャンネルスピーカ
111:メイン筐体インターフェース部 113:サブ再生部


図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13