IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ パナソニックIPマネジメント株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-LEDアセンブリ及び照明装置 図1
  • 特開-LEDアセンブリ及び照明装置 図2
  • 特開-LEDアセンブリ及び照明装置 図3
  • 特開-LEDアセンブリ及び照明装置 図4
  • 特開-LEDアセンブリ及び照明装置 図5
  • 特開-LEDアセンブリ及び照明装置 図6
  • 特開-LEDアセンブリ及び照明装置 図7
  • 特開-LEDアセンブリ及び照明装置 図8
  • 特開-LEDアセンブリ及び照明装置 図9
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023145345
(43)【公開日】2023-10-11
(54)【発明の名称】LEDアセンブリ及び照明装置
(51)【国際特許分類】
   F21V 19/00 20060101AFI20231003BHJP
   F21V 29/503 20150101ALI20231003BHJP
   F21V 29/70 20150101ALI20231003BHJP
【FI】
F21V19/00 213
F21V19/00 150
F21V29/503
F21V29/70
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023017510
(22)【出願日】2023-02-08
(31)【優先権主張番号】202220695808.6
(32)【優先日】2022-03-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109210
【弁理士】
【氏名又は名称】新居 広守
(74)【代理人】
【識別番号】100137235
【弁理士】
【氏名又は名称】寺谷 英作
(74)【代理人】
【識別番号】100131417
【弁理士】
【氏名又は名称】道坂 伸一
(72)【発明者】
【氏名】徐 敏敏
【テーマコード(参考)】
3K013
【Fターム(参考)】
3K013BA01
3K013EA01
(57)【要約】
【課題】ねじの数を減らすことのできる取付部の接続構成が提供されるとともに、取付部の小型化、簡単な組み立て、容易な操作が実現でき、さらに、LED光源モジュールの表面領域を占用することもないLEDアセンブリ等を提供する。
【解決手段】本発明は、照明技術分野に関し、具体的には、LEDアセンブリ及び照明装置に関する。LEDアセンブリは、開口部を有するLED光源モジュールと、LED光源モジュールに当接する本体部と、本体部からLED光源モジュール側に突出する取付接続部であって、LED光源モジュールの開口部に嵌通する取付接続部とを含むモジュール蓋と、固定端が取付接続部に固定され、接続される取付部とを含む。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
順に設置される取付部と、LED光源モジュールと、モジュール蓋とを含むLEDアセンブリであって、
前記LED光源モジュールは、開口部を有し、
前記モジュール蓋は、前記LED光源モジュールに当接する本体部と、前記本体部から前記LED光源モジュール側に突出する取付接続部とを含み、前記取付接続部は前記LED光源モジュールの前記開口部に嵌通され、
前記取付部の固定端は、前記取付接続部に固定され、接続される、
ことを特徴とするLEDアセンブリ。
【請求項2】
前記固定端が前記本体部のある平面における投影は、前記取付部の他の部分が前記本体部のある平面における投影の範囲内にある、
ことを特徴とする請求項1に記載のLEDアセンブリ。
【請求項3】
前記取付接続部の外縁には溝が設けられ、前記取付部の固定端は前記溝内に係止される、
ことを特徴とする請求項2に記載のLEDアセンブリ。
【請求項4】
前記取付部の前記固定端は、近端よりも遠端が広い位置制限構造を有する、
ことを特徴とする請求項3に記載のLEDアセンブリ。
【請求項5】
前記取付部は、2つの取付部材が対向して接合することで、前記取付接続部を囲むように形成され、2つの前記位置制限構造は、それぞれ、2つの前記取付部材の接合側から離れる端部に設けられ、前記溝は2つであり、前記取付接続部において対向して配置されている、
ことを特徴とする請求項4に記載のLEDアセンブリ。
【請求項6】
さらに、モジュールねじを含み、
前記モジュールねじは、前記LED光源モジュールを挿通し、前記LED光源モジュールと前記本体部とを固定して接続する、
ことを特徴とする請求項1に記載のLEDアセンブリ。
【請求項7】
前記LED光源モジュールは、同一の回路基板に駆動回路とLED発光ユニットとが集積されているLED光源モジュールである、
ことを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載のLEDアセンブリ。
【請求項8】
前記モジュール蓋の前記本体部は、金属放熱板と絶縁板とを含み、前記絶縁板は前記金属放熱板と前記LED光源モジュールとの間に設けられている、
ことを特徴とする請求項7に記載のLEDアセンブリ。
【請求項9】
前記モジュール蓋の前記本体部は、金属放熱板と絶縁板を含み、前記LED光源モジュールと前記絶縁板とは、前記金属放熱板を挟んで積層され、貼り合わされている、
ことを特徴とする請求項1に記載のLEDアセンブリ。
【請求項10】
前記LEDアセンブリは、さらに、駆動回路基板を含み、前記駆動回路基板と前記LED光源モジュールとは、前記モジュール蓋を隔てて、対向して設置されている、
ことを特徴とする請求項1又は9に記載のLEDアセンブリ。
【請求項11】
前記モジュール蓋には、前記本体部を貫通するピンが形成されており、前記LED光源モジュール及び前記駆動回路基板の、それぞれの前記ピンに対応する位置に、前記ピンとの電気的接続及び固定接続が同時に完成する端子が設けられている、
ことを特徴とする請求項10に記載のLEDアセンブリ。
【請求項12】
請求項1~6のいずれか1項に記載のLEDアセンブリを備える、
照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明技術分野に関し、具体的には、LEDアセンブリ及び照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、センサ等の付属品を搭載する必要のある照明装置では、取付部のような接続用アセンブリにより、付属品を照明装置に固定するのが一般的である。
【0003】
図1に示すように、取付部101がLED光源モジュール103の中心に設けられ、ねじ102によりLED光源モジュール103の表面に固定される。ねじ102は、LED光源モジュール103の一方側の面から挿入し、LED光源モジュール103の他方側の面に設けられる固定機構と螺合する。通常、照明装置におけるLED光源モジュール103は、絶縁板、放熱板等の構成部品と貼り合わせて設置されるため、上記取付部101の固定機構において、LED光源モジュール103及び貼り合わせて設置される絶縁板、放熱板等全ての構成に、ねじ102に対応するねじ穴を設ける必要がある。組み立てる際に、各板材上のねじ穴の位置を合わせた後、ねじ102で固定するため、組み立て工程が複雑となり、簡単に操作できない。
【0004】
さらに、照明装置のLED光源モジュール103の表面には、通常、複数のLED光源及びそれに関連する接続回路や駆動回路等が設けられている。取付部101の底部にねじ102を固定するための構成があるため、LED光源モジュール103の有効利用面積が小さくなり、LED光源モジュール103全体の設計に影響を与える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記の課題に対し、LEDアセンブリ及び照明装置を提供する。LEDアセンブリにより、ねじの数を減らすことのできる取付部の接続構成が提供されるとともに、取付部の小型化、簡単な組み立て、容易な操作が実現でき、さらに、LED光源モジュールの表面領域を占用することもない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る技術方案において、順に設置される取付部と、LED光源モジュールと、モジュール蓋とを含むLEDアセンブリを提供し、LED光源モジュールは開口部を有し、モジュール蓋は、LED光源モジュールに当接する本体部と、本体部からLED光源モジュール側に突出する取付接続部とを有し、取付接続部は、LED光源モジュールの開口部に嵌通され、取付部の固定端は、取付接続部に固定され、接続される。
【0007】
本発明によれば、LEDアセンブリを組み立てる際に、まず、LED光源モジュールをモジュール蓋に設置し、モジュール蓋に取付部と対応して設けられる取付接続部が開口部を介して、LED光源モジュールを挿通した後、取付部はLED光源モジュールの表面から突出する取付接続部と嵌め合わせ、固定されることで、LEDアセンブリの組み立てが完成する。取付部は、軸方向に延伸する固定端を介して、モジュール蓋から同様に取付部の軸方向に延伸する取付接続部と係止し固定する。取付部の固定端及び接続機構はいずれも径方向に延伸する部分を有しない。言い換えれば、取付部の固定端及び接続機構は、LED光源モジュールの表面に垂直して設置され、LED光源モジュールの領域を別途に占用することがなく、LED光源モジュールの表面により多くの利用可能な有効領域を実現することができる。さらに、取付部の固定端と取付接続部とは、対応する構造で係止し接続されるため、ねじ等の別途に固定部材を用いて補助的な接続が必要なく、取付部の装着がより簡単にできる。
【0008】
好ましくは、本発明の技術方案において、取付部の固定端がモジュール蓋の本体部の平面における投影は、取付部の他の部分がモジュール蓋の本体部の平面における投影の範囲内にある。
【0009】
好ましくは、本発明の技術方案において、取付接続部の外縁には溝が設けられ、取付部の固定端は溝に係止される。これにより、LED光源モジュールの表面の有効領域を占用することがなく、取付部とモジュール蓋とが固定される。
【0010】
本発明の技術方案によれば、固定端の外縁は取付接続部から外側に突出しない。LEDアセンブリを組み立てる際に、取付接続部がLED光源モジュールにおける開口部を挿通し、取付接続部の外径は開口部の開口径と一致する、或いは、開口部の開口径よりもやや小さい。これにより、LED光源モジュールの表面領域を占用することが避けられる。同様に、固定端の外縁が取付接続部から外側に突出しないため、LED光源モジュールの表面領域が取付部に占用されることなく、より多くの利用可能な有効領域をLED光源モジュールのために確保することができる。
【0011】
さらに、本発明の技術方案において、取付部の固定端は、近端よりも遠端が広い位置制限構造を有する。対応する取付接続部の外縁上の溝の形状と、位置制限構造とが互いに整合し、位置制限構造と溝の縁とが当接することで、取付部の軸方向及び周方向における位置が固定される。
【0012】
好ましくは、本発明の技術方案において、取付部は、2つの取付部材が対向して接合されることにより、取付接続部を囲むように形成され、2つの位置制限構造は、それぞれ、2つの取付部材の接合側から離れる端部に設けられ、溝は2つであり、取付接続部において対向して位置する。
【0013】
本発明の技術方案によれば、2つの取付部材は、LED光源モジュールの表面において、取付部の径方向に沿って対向して接合する。2つの取付部材が一体に接合されると、2つの取付部材の端部に位置する位置制限構造が溝に係止され、2つの取付部材の接合側が係合し固定されることで、LEDアセンブリの組み立てが完了する。
【0014】
本発明の技術方案において、LEDアセンブリは、さらに、モジュールねじを含み、モジュールねじはLED光源モジュールを挿通し、LED光源モジュールと本体部とを固定して接続する。モジュールねじは、LED光源モジュールを定位して固定し、モジュール蓋がLED光源モジュールにおける回路の熱を放熱できるように、LED光源モジュールとモジュール蓋とを密着させ、貼り合わせる。
【0015】
本発明の技術方案において、LEDアセンブリにおけるLED光源モジュールは、同一の回路基板に駆動回路とLED発光ユニットとが集積されるLED光源モジュールである。すなわち、LED光源モジュールはDOB基板(Driver on Board)であり、DOB基板における電気素子が少なく、接続構造が簡単であり、小型化の設計と、量産及び装着が容易になる。
【0016】
好ましくは、本発明の技術方案において、LEDアセンブリのモジュール蓋の本体部は、金属放熱板と絶縁板を含み、絶縁板は金属放熱板とLED光源モジュールとの間に設けられる。これにより、金属放熱板とLED光源モジュールとが直接接触することがなく、LED光源モジュールにおける回路の短絡を防ぐ。
【0017】
本発明の技術方案において、さらに、LEDアセンブリを提供し、当該LEDアセンブリにおいて、モジュール蓋の本体部は、金属放熱板と絶縁板とを含み、絶縁板とLED光源モジュールとは金属放熱板を挟んで積層され、貼り合わされている。金属放熱板は、LED光源モジュールの電気回路が設けられていない側と貼り合わせることで、より良い放熱効果が得られる。絶縁板は、金属放熱板のLED光源モジュールと反対側に設けられ、金属放熱板を介してLED光源モジュールと積層して貼り合わせることで、絶縁保護に機能する。
【0018】
さらに、本発明の技術方案において、LEDアセンブリは、さらに、駆動回路基板を含み、駆動回路基板とLED光源モジュールとは、モジュール蓋を隔てて、対向して設置される。
【0019】
本発明の技術方案によれば、駆動回路基板とLED光源モジュールとが電気的に接続され、LED光源モジュールを駆動する。LED光源モジュールと、金属放熱板と、絶縁板と、駆動回路基板とは、この順で積層して設けられる。LED光源モジュールを放熱するように、金属放熱板はLED光源モジュールと密着して、貼り合わせる。絶縁板により、金属放熱板と駆動回路基板とが隔てられ、両者の接触による短絡を防ぐ。
【0020】
好ましくは、本発明の技術方案において、LEDアセンブリのモジュール蓋には、本体部を貫通するピンが形成され、LED光源モジュール及び駆動回路基板の、それぞれのピンに対応する位置に、ピンとの電気的接続及び固定接続が同時に完成する端子が設けられている。
【0021】
本発明の技術方案によれば、LED光源モジュールと駆動回路基板における端子と、ピンの形状及び位置とが整合されているので、LED光源モジュールの端子とモジュール蓋上側のピンとが係止され、LED光源モジュールがモジュール蓋に固定される。駆動回路基板の端子とモジュール蓋の下側のピンとが係止され、駆動回路基板がモジュール蓋に固定される。ピン及び端子はいずれも導電材料により形成され、ピンと端子との固定接続が完成するとともに、LED光源モジュールと駆動回路基板との間の電気的接続も実現される。組み立て工程が簡単に行われるだけではなく、LED光源モジュールの表面に固定用ねじが不要となり、LED光源モジュール表面の利用可能な面積をより大きくすることができる。
【0022】
本発明の技術方案において、さらに、上記LEDアセンブリを含む照明装置を提供する。照明装置におけるセンサ等の付属品は、取付部によりLED光源モジュールの表面に固定される。さらに、取付部の固定機構は、LED光源モジュールの表面に垂直して設けられるため、LED光源モジュールの表面の領域を占用することなく、LED光源モジュールの表面における電気素子や、回路の配置に、より多くの領域を確保することができ、回路のレイアウト及び照明装置全体の小型化に寄与する。また、取付部は自身及び整合部の形状構造により固定するため、ねじ等の固定部材を別途用いて接続を補助することがなく、組み立てが簡単となり、操作性も高くなる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1図1は従来技術におけるLEDアセンブリの接続構成を模式的に示す図である。
図2図2は本発明の実施の形態1における一つのLEDアセンブリの分解図である。
図3図3は本発明の実施の形態1における一つのLEDアセンブリを模式的に示す図である。
図4図4は本発明の実施の形態1における一つのモジュール蓋の断面図である。
図5図5は本発明の実施の形態2における一つのLEDアセンブリの分解図である。
図6図6は本発明の実施の形態2における一つのLEDアセンブリを模式的に示す図である。
図7図7は本発明の実施の形態2におけるもう一つのLEDアセンブリの分解図である。
図8図8は本発明の実施の形態3における一つのLEDアセンブリの分解図である。
図9図9は本発明の実施の形態3におけるモジュール蓋の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明における図を用いて、本発明における技術方案について分かり易く、詳しく説明する。以下に説明する実施の形態は本発明の一部の実施例であり、全ての実施例を示すものではない。本発明の実施の形態に基づいて、当業者が創造的な労働をせず思いつく全ての実施の形態は、いずれも本発明の範囲内に含まれる。
【0025】
(実施の形態1)
図2は本発明の実施の形態1におけるLEDアセンブリの分解図であり、図3はLEDアセンブリの組み立て完成時の構造模式図である。図2図3に示すように、本発明の実施の形態1は、順に設置される取付部3と、LED光源モジュール1と、モジュール蓋2とが含まれるLEDアセンブリを提供する。
【0026】
LED光源モジュール1は、開口部11を有する。
【0027】
モジュール蓋2は、LED光源モジュール1に当接する本体部21と、本体部21からLED光源モジュール1側に突出する取付接続部22とを含み、取付接続部22は、LED光源モジュール1の開口部11に嵌通する。
【0028】
取付部3は、固定端31が取付接続部22に固定され、接続される。
【0029】
LED光源モジュール1は、表面に1つ又は複数のLED発光ユニット12が設けられる回路基板であり、回路基板上に駆動回路、制御回路等の素子又は回路が設けられてもよい。取付部3は、センサ等の付属品を固定するための固定装置であり、LEDアセンブリを組み立てる際に、取付部3はLED光源モジュール1のLED発光ユニット12が配置される側の面に設置される。LED光源モジュール1には、取付部3の位置に対応する開口部11が設けられている。
【0030】
モジュール蓋2は、LED光源モジュール1と対向して貼り合わせ、LED光源モジュール1に対し、絶縁保護及び固定する作用がある。モジュール蓋2は、全体又は少なくとも一部が絶縁材料で形成され、LED光源モジュール1における回路との絶縁に機能する。好ましくは、モジュール蓋2の材料が絶縁放熱樹脂であり、LED光源モジュール1に対する絶縁と放熱作用を実現する。
【0031】
LEDアセンブルを組み立てる際に、まず、LED光源モジュール1をモジュール蓋2に設置し、モジュール蓋2において取付部3に対応して設けられた取付接続部22を、開口部11を介してLED光源モジュール1に挿通した後、取付部3をLED光源モジュール1に挿通して、LED光源モジュール1の表面から突出する取付接続部22と取付部3とを合わせて固定することで、LEDアセンブリの組み立てが完了する。
【0032】
本実施の形態において、取付部3は、軸方向に沿って延伸する固定端31により、モジュール蓋2における同様に取付部3の軸方向に沿って延伸する取付接続部22と整合し固定する。取付部3の固定端31及びその接続機構には、いずれも径方向に延伸する部分を有しない。言い換えれば、取付部3の固定端31及びその接続機構は、LED光源モジュール1の表面に垂直して配置され、LED光源モジュール1の領域を必要以上に占用することなく、LED光源モジュール1の表面に、より多くの利用可能な有効領域を稼げる。さらに、取付部3の固定端31と取付接続部22とは、相互対応する構造により整合され接続されるため、ねじ等の固定部材を別途用いて接続を補助する必要がなく、取付部3の組み立てがより簡単にできる。
【0033】
好ましくは、本発明の実施の形態1において、取付部3の固定端31がモジュール蓋2の本体部21のある平面における投影は、取付部3の他の部分がモジュール蓋2の本体部21のある平面における投影の範囲内にある。言い換えれば、取付部3の固定端31の水平面を占める面積は、取付部3全体の水平面を占める面積以下であり、さらに、取付部3全体の水平面を占める面積以内である。固定端31は、必要以上にLED光源モジュール1の表面の面積を使用することがない。
【0034】
本発明の実施の形態において、取付部3は、センサモジュールの固定装置として用いられる。1つの設置方法として、LED光源モジュール1から離れる一端に、センサモジュールのレンズ部分(未図示)が設けられており、センサモジュールの駆動回路基板は、LED光源モジュール1に平行して、レンズとLED光源モジュール1との間に設けられる。センサモジュールの駆動回路基板とLED光源モジュール1との間に位置する取付部3の部分は、両者の接続と固定支持だけに機能する。よって、固定端31を取付部3の内部に設置してもよい。モジュール蓋2における取付接続部22は、取付部3の内部までに延伸し、固定端31と整合して固定してもよい。
【0035】
好ましくは、本発明の実施の形態1において、モジュール蓋2の取付接続部22の外縁に溝221が設けられており、取付部3の固定端31を溝221に係止することで、取付部3とモジュール蓋2とを固定する。本実施の形態では、取付接続部22は、本体部21の縁に沿って突出する環状構造であり、実際の応用においては、取付接続部22は固定端31と整合して固定できればよく、その形状は特に限定しない。例えば、取付部3の固定端31に溝を設け、取付接続部22の外縁に突起を設けて、両者が整合して固定すればよい。固定端31と取付接続部22との接続構造は、係合、リベット接合、又は、固定端31の内側及び取付接続部22の外側にねじ部を形成して螺合接続等の接続構造であってもよい。LED光源モジュール1の回路基板の表面領域を占めることがなければ、取付接続部22で取付部3を固定してもよい。
【0036】
さらに、本発明の実施の形態1において、固定端31の外縁は取付接続部22から外側に突出しない。LEDアセンブリを組み立てる際に、取付接続部22はLED光源モジュール1にける開口部11を挿通し、取付接続部22の外径は開口部11の開口径と一致する、或いは、開口部11の開口径よりもやや小さいため、LED光源モジュール1の表面領域を占用することが避けられる。同様に、固定端31の外縁は取付接続部22から外側に突出しないため、取付部3によるLED光源モジュール1の表面領域への占用がなく、LED光源モジュール1に、より多くの利用可能な有効領域を確保することができる。
【0037】
好ましくは、本発明の実施の形態1において、取付部3の固定端31は、近端よりも遠端が広い位置制限構造311を有する。対応する取付接続部22の外縁上の溝221の形状と位置制限構造311とが整合し、位置制限構造311と溝221の縁とが相互当接することで、取付部3の軸方向と周方向における位置が固定される。具体的には、本実施の形態では、位置制限構造311はテーパ状の制限構造であり、それに対応して、溝221は位置制限構造311と適合するテーパ状の凹みである。
【0038】
さらに、本発明の実施の形態1において、2つの取付部材301は対向して接合することで、取付接続部22を囲むように取付部3が形成される。2つの位置制限構造311は、それぞれ、2つの取付部材301の接合側から離れる端部に設けられる。溝221は2つであり、取付接続部22において対向して位置する。
【0039】
LEDアセンブリを組み立てる際に、2つの取付部材301は、LED光源モジュールの表面において、取付部3の径方向に沿って対向して接合する。2つの取付部材が一体に接合されると、2つの取付部材の端部に位置する位置制限構造が溝に係止され、2つの取付部材の接合側が係合し固定されることで、LEDアセンブリの組み立てが完了する。2つの取付部材301の間は、係合、リベット接合等異なる方法で固定接続することができ、接続方法は限定しない。
【0040】
本発明の実施の形態1において、LEDアセンブリは、さらに、モジュールねじ4を含み、モジュールねじ4はLED光源モジュール1を挿通し、LED光源モジュール1と本体部21とを固定して接続し、LED光源モジュール1の位置を固定する。さらに、LED光源モジュール1とモジュール蓋2とを密着させ、貼り合わせることで、モジュール蓋2によるLED光源モジュールに対する放熱効果を高める。
【0041】
本発明の実施の形態1において、LEDアセンブリにおけるLED光源モジュール1は、同一の回路基板に駆動回路とLED発光ユニット12とが集積されるLED光源モジュール1である。すなわち、LED光源モジュール1はDOB基板(Driver on Board)であり、DOB基板における電気素子が少なく、接続構造が簡単であるため、DOB設計は照明装置全体の小型化と、量産及び装着を容易にすることができる。
【0042】
図4に示すように、本実施の形態では、LEDアセンブリにおけるモジュール蓋2の本体部21は、一体にプレス成形された金属放熱板211と絶縁板212を含み、絶縁板212は金属放熱板211とLED光源モジュール1との間に設けられる。
【0043】
LED光源モジュール1すなわちDOB基板上には、駆動回路とLED発光ユニット12が集積されている。絶縁板212は、金属放熱板211とLED光源モジュール1とが直接接触しないように、金属放熱板211とLED光源モジュール1との間に設けられており、LED光源モジュール1における回路の短絡を防ぐことができる。
【0044】
好ましくは、本発明の実施の形態1において、金属放熱板211とLED光源モジュール1とは、間に絶縁板212を挟んで貼り合わせており、金属放熱板211によるLED光源モジュール1に対する放熱を確保することができる。本発明の他の実施の形態では、金属放熱板211は、絶縁板212と相互に接続する単体の板材であってもよく、この場合のモジュール蓋2の本体部21は絶縁板212だけである。金属放熱板211は、モジュールねじ4を用いてLED光源モジュール1と一体となるように固定されてもよく、或いは、LED光源モジュールと一体固定せず、照明装置の組み立てが完了した後、絶縁板212に貼り合わせた状態を維持してもよい。
【0045】
上記の方法により、本実施の形態における技術方案は、取付部3を接続するためのねじを有効的に省けるので、DOB基板の表面の利用可能な空間を広げる。
【0046】
(実施の形態2)
図5に示すように、本発明の実施の形態2において、以下のようなLEDアセンブリを提供する点において、実施の形態1とは異なる。すなわち、モジュール蓋2の本体部21は、金属放熱板211と絶縁板212とを含み、絶縁板212とLED光源モジュール1は、金属放熱板211を挟んで積層して貼り合わせている。上記LEDアセンブリを含む照明装置には、さらに、LED光源モジュール1に電力を供給するための独立した駆動回路基板(未図示)を含む。
【0047】
LED光源モジュール1におけるLED発光ユニット12等の電気素子と接続回路は全て、LED光源モジュール1の金属放熱板211と反対側に配置されている。金属放熱板211をLED光源モジュール1の他方側に直接貼り合わせることで、より高い放熱効果を発揮する。
【0048】
絶縁板212は、金属放熱板211のLED光源モジュール1と反対側に配置されており、LED光源モジュール1とは金属放熱板211を挟んで積層して貼り合わせることで、絶縁保護に機能する。絶縁板212のLED光源モジュール1側には、突出する取付接続部22と、モジュールねじ4が挿通するための開口と、固定するための螺合接続部(未図示)とが形成されている。金属放熱板211には、取付接続部22及びモジュールねじ4がそれぞれ挿通するための開口が開けられている。
【0049】
図6に示すように、LEDアセンブリを組み立てる際に、絶縁板212における取付接続部22は、金属放熱板211と、LED光源モジュール1とに順に挿通されて設置され、モジュールねじ4により、LED光源モジュール1と、金属放熱板211と、絶縁板212とが固定される。その後、取付部3の2つの取付部材301を対向して接合し、絶縁板212における取付接続部22と嵌合して、LEDアセンブリ全体の組み立てが完了する。その他の実施の形態では、モジュール蓋2は、金属放熱板211と絶縁板212とが一体にプレス成形された二層板であってもよい。
【0050】
本実施の形態に提供されるLEDアセンブリは、LED光源モジュールの放熱効果を有効に高めることができる。さらに、取付部3を固定するためのねじの数を減らすことができるため、LED光源モジュール1の表面にける利用可能な空間を広げる。図7に示すように、本実施の形態において、LEDアセンブリは、さらに、LED光源モジュール1とモジュール蓋2を隔てて対向して設置される駆動回路基板5を含む。
【0051】
駆動回路基板5には、駆動回路、電源などの電気素子と回路が設けられており、上記電気素子及び回路は駆動回路基板5の片側又は両側に設けることが可能である。駆動回路基板5は、LED光源モジュール1と電気的に接続し、LED光源モジュール1を駆動し、LED光源モジュール1におけるLED発光ユニット12等の電気素子と回路に電力を供給する。同様に、駆動回路基板5にも、モジュールねじ4が挿通するための開口と固定するための螺合接続部が設けられている。
【0052】
図7に示すように、駆動回路基板5とLED光源モジュール1とは、モジュール蓋2を隔てて対向して配置されており、LED光源モジュール1、金属放熱板211、絶縁板212、駆動回路基板5はこの順に積層され配置される。LED光源モジュール1で生じた熱を放熱するように、金属放熱板211はLED光源モジュール1に密着して配置されている。金属放熱板211と駆動回路基板5とは、絶縁板212により隔てられていることで、両者の接触による短絡を防げる。
【0053】
LEDアセンブリを組み立てる際に、絶縁板212における取付接続部22は、金属放熱板211と、LED光源モジュール1とを順に挿通して設置され、モジュールねじ4により、LED光源モジュール1、金属放熱板211、絶縁板212、駆動回路基板5が固定接続される。モジュールねじ4は金属素材であり、構造上の固定機能のほか、LED光源モジュール1と駆動回路基板5とを接続し、駆動回路と照明回路との電気的接続を実現する。
【0054】
上記LEDアセンブリの構成は、駆動回路基板5とLED光源モジュール1とが離れる状況に適用でき、LED光源モジュール1と駆動回路基板5の放熱作用を担い、LED光源モジュール1の表面の利用可能な空間を稼げる。
【0055】
(実施の形態3)
図8に示すように、実施の形態2とは異なり、本実施の形態3においては、LED光源モジュールにおけるモジュール蓋2には、本体部21を貫通するピン6が形成されており、LED光源モジュール1及び駆動回路基板5の、ピン6に対応する位置に、それぞれピン6に電気的接続と固定接続とが同時に完成できる端子7が設けられている。
【0056】
LED光源モジュール1及び駆動回路基板5における端子7は、ピン6の形状及び位置と整合する電気コネクタ端子であってもよい。LED光源モジュール1の端子7は、モジュール蓋2の上側のピン6と嵌合し、LED光源モジュール1をモジュール蓋2上に固定する。駆動回路基板5の端子7は、モジュール蓋2の下側のピン6と嵌合し、駆動回路基板5をモジュール蓋2上に固定する。ピン6及び端子7は、いずれも導電材料により形成されるため、ピン6と端子7との固定接続が完成されると、LED光源モジュール1と駆動回路基板5との電気的接続も実現される。
【0057】
モジュール蓋2は、一体に成形された絶縁放熱樹脂であってもよく、LED光源モジュール1と駆動回路基板5とを放熱するとともに、LED光源モジュール1と駆動回路基板5とを絶縁して、保護する役割を果たす。
【0058】
好ましくは、本発明の実施の形態3において、モジュール蓋2は、金属放熱板211と絶縁板212とを含んでもよい。金属放熱板211と絶縁板212は、相互接続する2枚の独立する板材でもよく、一体にプレス成形されたモジュール蓋2の本体部21が一つの板となる二層構造でもよい。
【0059】
図9に示すように、モジュール蓋2は、金属放熱板211と絶縁板212とを含む場合、導電できる金属放熱板211とピン6とは、絶縁板212を隔てて離れて設けられており、両者の接触による短絡を防ぐことができる。
【0060】
本発明の実施の形態では、さらに、上記LEDアセンブリを含む照明装置を提供する。照明装置におけるセンサ等の付属品は、取付部3によりLED光源モジュール1の表面に固定される。さらに、取付部3の固定機構はLED光源モジュールの表面に垂直して設けられるため、LED光源モジュール1の表面の領域を占用することなく、LED光源モジュール1の表面における電気素子、回路の配置に、より多くの領域を確保することができ、回路のレイアウト及び照明装置全体の小型化に寄与する。また、取付部3は自身及び整合部の形状構造により固定するため、別途ねじ等の固定部材を用いて接続を補助する必要がない。すなわち、前述した実施の形態に比較すると、LED光源モジュール1の表面に固定するためのねじを完全に省くことができ、組み立てがより簡単となり、操作性も高くなる。
【0061】
上記により、明細書における図を参照しながら、本発明の技術方案を説明した。本発明の保護範囲が上記の具体的な実施の形態に限定されないことは、当業者にとって自明である。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、当業者は、関連する技術的特徴に対し、同等な変更又は置き換えることができ、変更及び置き換えた後の技術方案も本発明の保護範囲内に含まれる。
【符号の説明】
【0062】
101 取付部
102 ねじ
103 LED光源モジュール
1 LED光源モジュール
11 開口部
12 LED発光ユニット
2 モジュール蓋
21 本体部
211 金属放熱板
212 絶縁板
22 取付接続部
221 溝
3 取付部
301 取付部材
31 固定端
311 位置制限構造
4 モジュールねじ
5 駆動回路基板
6 ピン
7 端子
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9