(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023014545
(43)【公開日】2023-01-31
(54)【発明の名称】バッグ
(51)【国際特許分類】
A45C 3/00 20060101AFI20230124BHJP
【FI】
A45C3/00 Q
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021118552
(22)【出願日】2021-07-19
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-12-08
(71)【出願人】
【識別番号】521319007
【氏名又は名称】西澤 克英
(74)【代理人】
【識別番号】110003339
【氏名又は名称】弁理士法人南青山国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】西澤 克英
【テーマコード(参考)】
3B045
【Fターム(参考)】
3B045AA35
3B045AA53
3B045CE07
3B045FA04
3B045FC08
3B045GA01
3B045GA03
3B045GB02
3B045GC01
(57)【要約】
【課題】リュックサックとして使用した場合に安定して背負いやすく見た目もよいトートバッグを提供する。
【解決手段】リュックサックとして使用される第1の状態と、トートバッグとして使用される第2の状態とを有するバッグ10。第1の状態のとき、内生地110は、伸長し、上部外生地120の下端と下部外生地130の上端の間に露出する。第1の状態から、内生地110が、上下方向を回転軸として略90度ひねりが加えられて、収縮し、上部外生地120と下部外生地130の内側に収納され、上部連結具121が下部連結具131と連結されることで、第2の状態になる。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
リュックサックとして使用される第1の状態と、トートバッグとして使用される第2の状態とを有するバッグであって、
上端に開口を有する袋部と、
前記袋部の前記上端側の前記開口に対して一側と他側に設けられた一対の紐部とを具備し、
前記袋部は、筒状の内生地と、上部連結具を有し前記内生地の外側に接続される上部外生地と、前記上部連結具と連結可能な下部連結具を有し前記内生地の外側に接続される下部外生地とを有し、
前記第1の状態のとき、前記内生地は、伸長し、前記上部外生地の下端と前記下部外生地の上端の間に露出して、
前記第1の状態から、前記内生地が、上下方向を回転軸として略90度ひねりが加えられて、収縮し、前記上部外生地と前記下部外生地の内側に収納され、前記上部連結具が前記下部連結具と連結されることで、前記第2の状態になる
バッグ。
【請求項2】
請求項1に記載のバッグであって、
前記内生地は、前記上部外生地と前記開口の近傍で接続し、前記上部外生地により覆われて露出しない部分を有し、当該露出しない部分と前記第1の状態において露出する部分とに前記ひねりが加えられる
バッグ。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のバッグであって、
前記上部外生地は、1枚の生地の一端と他端が縫製された綴じ部を、前記第1の状態において使用者の背中に面する位置であって、前記第2の状態における幅方向の片側に有する
バッグ。
【請求項4】
請求項1から3のいずれかに記載のバッグであって、
前記第1の状態において、前記上部連結具と前記下部連結具とは、前記回転軸の周方向において略90度ずれた位置に設けられる
バッグ。
【請求項5】
請求項1から4のいずれかに記載のバッグであって、
前記紐部は、前記開口から下方向に所定距離、離れた位置で前記上部外生地と接続される
バッグ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本技術は、バッグの技術分野に属する。
【背景技術】
【0002】
従来から、トートバッグをリュックサックのように、手提げ用の持ち手を両肩に掛けて背負うことが知られている。例えば、特許文献1には、リュックサックとトートバッグの切り替えが容易なバッグが開示されている。特許文献2には、背負うことができるトートバッグが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-1065673号公報
【特許文献2】特開2018-0094140号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のトートバッグは、リュックサックのように手提げ用の持ち手を両肩に掛けて背負うと、袋部の側面のどちらかが、使用者の背中にあたることになるので、背負いづらい。また、見た目も悪い。さらにトートバッグの深さが比較的小さい場合にはリュックサックとして使用した場合にバッグの重心が情報に位置するため安定しない。
【0005】
本発明は、リュックサックとして使用した場合に安定して背負いやすく見た目もよいトートバッグを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成する本発明の一形態は、リュックサックとして使用される第1の状態と、トートバッグとして使用される第2の状態とを有するバッグであって、上端に開口を有する袋部と、前記袋部の前記上端側の前記開口に対して一側と他側に設けられた一対の紐部とを具備し、前記袋部は、筒状の内生地と、上部連結具を有し前記内生地の外側に接続される上部外生地と、前記上部連結具と連結可能な下部連結具を有し前記内生地の外側に接続される下部外生地とを有し、前記第1の状態のとき、前記内生地は、伸長し、前記上部外生地の下端と前記下部外生地の上端の間に露出して、前記第1の状態から、前記内生地が、上下方向を回転軸として略90度ひねりが加えられて、収縮し、前記上部外生地と前記下部外生地の内側に収納され、前記上部連結具が前記下部連結具と連結されることで、前記第2の状態になる。
【0007】
この構成により、リュックサックとして使用される場合には内生地が略90度ひねられることで紐部を有する上部外生地に形成される平面部分が使用者の背中にあたることになるため、リュックサックとして使用した場合に背負いやすく見た目もよいトートバッグを提供することができる。また、リュックサックとして使用される場合に内生地の上下方向の長さ分、バッグが伸長するため重心が低くなり、安定して背負うことができる。
【0008】
別の一形態において、前記内生地は、前記上部外生地と前記開口の近傍で接続し、前記上部外生地により覆われて露出しない部分を有し、当該露出しない部分と前記第1の状態において露出する部分とに前記ひねりが加えられる。
【0009】
この構成により、見た目上伸長する部分は内生地の露出する部分にとどめながら、ひねる領域としては覆われて露出しない部分も含めて上下方向に長い領域を確保することができるため、見た目を維持しながらも効率的にひねりを加えることができる。
【0010】
別の一形態において、前記上部外生地は、1枚の生地の一端と他端が縫製された綴じ部を、前記第1の状態において使用者の背中に面する位置であって、前記第2の状態における幅方向の片側に有する。
【0011】
この構成により、リュックサックとして使用した場合に、唯一の綴じ部が使用者の背中にあたり外部に露出しないため、見た目の低下を防止することができる。
【0012】
別の一形態において、前記第1の状態において、前記上部連結具と前記下部連結具とは、前記回転軸の周方向において略90度ずれた位置に設けられる。
【0013】
この構成により、上部連結具と下部連結具とを周方向で90度相対的に回転させることで、ひねりを加えることができる。
【0014】
別の一形態において、前記紐部は、前記開口から下方向に所定距離、離れた位置で前記上部外生地と接続される。
【0015】
この構成により、リュックサックとして使用した場合に、肩紐としての長さを十分確保することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、リュックサックとして使用した場合に安定して背負いやすく見た目もよいトートバッグを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明の一実施形態に係るバッグを示す正面側斜視図である。
【
図2】本発明の一実施形態に係るバッグを示す正面側斜視図である。
【
図3】本発明の一実施形態に係るバッグを示す背面側斜視図である。
【
図4】本発明の一実施形態に係るバッグの変形方法を示す図である。
【
図5】本発明の一実施形態に係るバッグの使用方法を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照しながら本発明を実施形態により説明する。
なお、図面では、互いに直交する三軸をX,Y,Zの符号で示している。
【0019】
図1,
図2,
図3は、本発明の一実施形態に係るバッグ10を示す斜視図である。本実施形態に係るバッグ10は少なくとも「リュックサックとして使用される第1の状態」と「トートバッグとして使用される第2の状態」を有し、第1の状態から第2の状態へ、あるいは、第2の状態から第1の状態へ変形する。
図1は第2の状態を示しており、
図2及び
図3は第1の状態を示している。
図3は、バッグ10を
図2とは反対側から見た図である。
【0020】
これらの図に示すように、第1の状態におけるバッグ10の上下方向の長さH2は、第2の状態におけるバッグ10の上下方向の長さH1より長い。
【0021】
以下、まず、バッグ10の構造について説明し、次に、バッグ10の変形方法について説明する。
【0022】
(バッグの構造)
図1,
図2,
図3に示すように本実施形態に係るバッグ10は、袋部100と一対の紐部200を有する。袋部100は、上側(Z軸正方向)の端部に開口105を有する。紐部200は、袋部100の開口105に対して一側と他側に設けられており、
図1~
図3では、Y軸方向に並ぶように設けられている。紐部200は、バッグ10がトートバッグとして使用される場合には持ち手として、リュックサックとして使用される場合には肩紐として機能する。
【0023】
袋部100は、筒状の内生地110と、上部外生地120と、下部外生地130を有する。内生地110は、トートバッグとして使用される第2の状態(
図1)では上部外生地120と下部外生地130の内側に収容されており、外部から見えないため、破線で示されている。内生地110は、リュックサックとして使用される第1の状態(
図2,
図3)においては一部が露出するが一部見えないため、見えない部分が破線で示されている。
【0024】
紐部200は、開口105から下方向に所定距離D1、離れた位置で上部外生地120と接続されている。これは、後述するが、バッグ10がリュックサックとして使用される場合に肩紐としての長さを確保するためである。
【0025】
内生地110と、上部外生地120と、下部外生地130の素材は、屈曲性のある素材であり、例えば、キャンバス生地や、ナイロン・ポリエステル等の合成繊維生地が使用できる。内生地110は、
図1の状態では、上下(Z軸)方向の周方向に略90度ひねりが加えられた状態で収納されている。
【0026】
上部外生地120は、内生地110の外側に縫製などの手段により接続しており、さらに、下部外生地130と連結するための上部連結具121を有する。上部外生地120は、内生地110と開口105の近傍で接続している。すなわち、内生地110は上部外生地120と上端を共通にした状態で上部外生地120にその上部が覆われた状態でその上端のみにおいて上部外生地120と接続されている。
【0027】
下部外生地130も同様に、内生地110の外側に縫製などの手段により接続しており、さらに、上部外生地120と連結するための下部連結具131を有する。すなわち、内生地110は下部外生地130と下端を共通にした状態で下部外生地130にその下部が覆われた状態でその下端のみにおいて下部外生地130と接続されている。
【0028】
上部外生地120は1枚の生地により構成されており、当該生地の一端と他端が縫製された綴じ部122を有する。すなわち、綴じ部122は、バッグ10の片側のみ(
図1の右側面、
図3の中央)に設けられる。
図1に示すように、バッグ10がトートバッグとして使用される場合には、綴じ部122はバッグ10の幅方向の片側に配置される。バッグ10がリュックサックとして使用される場合には、綴じ部122が向かって奥に位置する。(ただし、
図2においては、袋部100により遮られて見えないため、図示と符号を省略している。)
図2及び
図3におけるX軸負方向は、バッグ10がリュックサックとして使用される場合に使用者の背中と対向する方向であり、綴じ部122が配置されている面は、使用者の背中に接する(対向する)面である。
【0029】
下部外生地130も、綴じ部132を
図1におけるバッグ10の幅方向の片側に有する。
図1では、下部外生地130の綴じ部132がX軸方向負方向に位置するように図示されているが、トートバッグとして使用される状態からリュックサックとして使用される状態へとバッグ10が変形する際に、内生地110に加えられている略90度のひねりが解除されて伸ばされ、下部外生地130もこれに連動して上下方向の周方向、上から見て時計回りに回転するため、
図2では、Y軸負方向に図示されている。
【0030】
図2に示すように、内生地110は、加えられていたひねりが解除され伸長すると、一部が、上部外生地120の下端から下部外生地130の上端の間に露出する。また上述したように、内生地110は、上部外生地120により覆われて露出しない部分も有する。この露出しない部分は、内生地110と上部外生地120が接続する開口105近傍から、上部外生地120の下端までの部分である。略90度のひねりは、筒状の内生地110のおおむね全体に加えられる。したがって、上記露出しない部分と上記露出する部分の両方に、ひねりが加えられることになる。
【0031】
下部連結具131は上部連結具121に対して連結可能な連結具である。本実施形態における上部連結具121と下部連結具131は、スライド・ファスナーである。ただし、これは一例であって、このほかにもたとえば、面ファスナーやボタン(フックやマグネットによるものを含む)により実施してもよい。
【0032】
スライド・ファスナーの片側である上部連結具121は、上部外生地120の下端の内側に当該下端に沿って配置されており、スライダー250のスライダー嵌合部123を有する。
【0033】
同じくスライド・ファスナーのもう一方の側である下部連結具131は、下部外生地130の上端の内側に当該上端に沿って配置されており、端部に上記スライダー250が嵌合するスライダー嵌合部133を有する。
【0034】
ここで、
図2に示されるように、バッグ10がリュックサックとして使用される状態においては、上部連結具121と、これに対応する下部連結具131とが、Z軸の周方向において略90度ずれた位置に設けられている。したがって、スライダー嵌合部123とスライダー嵌合部133も、上から見ると略90度ずれた位置に設けられている。
【0035】
(バッグの変形方法)
以上に説明したバッグ10の変形方法について、
図4を参照しながら以下に説明する。
【0036】
図4は、本実施形態に係るバッグ10の変形方法を示す図であり、
図4(A)はトートバッグとして使用される状態、
図4(C)はリュックサックとして使用される状態、
図4(B)はその中間の状態を示している。
【0037】
トートバッグからリュックサックへの変形方法から説明すると、使用者はまず、同図(A)の状態において、スライド250をスライドさせて、連結状態にある上部連結具121と下部連結具131の連結を外す(同
図S1)。続いて、ねじれた状態にある内生地110のねじれを解消しながら下方へ伸ばす(同
図S2)。これによりバッグ10は同図(B)に示す状態となる。
【0038】
続いて、同図(B)に示すように、使用者は広げたバッグ10の上部外生地の120の両端を手で内側へ押して、その幅と奥行き、それぞれの長さを変えて、バッグ10のヨコ(正面/背面)とマチ(側面)を入れ替える(同
図S3)。このようにねじれを解消しヨコとマチを入れ替えることにより、同図(C)に示すように、バッグ10の向きが変わり、使用者の背中にあたる部分に上部外生地120の平面部分が形成され、背負いやすくなる。なお同図(C)は、バッグ10を同図(B)の図示角度からZ軸周りに90度回転させて示している。
【0039】
次にリュックサックからトートバッグへの変形方法を説明すると、使用者はバッグ10の上部を手で押して、その幅と奥行き、それぞれの長さを変えてバッグ10のヨコとマチを入れ替える(
図4(B)のS3の逆)。続いて下部を持ち、略90度ひねりながらZ軸方向に収縮させ、内生地110を上部外生地120と下部外生地130の間に収納していく。
【0040】
続いて上部連結具121についているスライダー250を下部連結具131のスライダー嵌合部133に嵌合させ、スライドさせて、上部連結具121と下部連結具131を連結させる。これによりバッグ10は
図4(C)に示したリュックサックとして使用される状態から、
図4(A)に示したトートとして使用される状態へと変形できる。
【0041】
(バッグの使用方法)
以下、バッグ10の使用方法について説明し、上述した構造によりもたらされる作用と効果について、さらに説明を加える。
【0042】
図5は、バッグ10の3通りの使用方法を例示する図である。
図5(A)に示すように、使用者は、荷物が少ないときや片手がバッグ10で塞がれても問題ないときは紐部200を手に提げたり肩に掛けたりして、バッグ10をトートバッグとして使用することができる。この場合はバッグ10全体がコンパクトであり、持ち運びしやすいというメリットがある。
【0043】
図5(B)と
図5(C)に示すように、荷物が増えてきた場合や、両手を自由にしておきたい場合(運動中や自転車乗車中等を含む)、使用者はバッグ10を「リュックサックとして使用される状態」へと変形させる。ここで便宜的に「リュックサックとして使用される状態」と呼んでいる状態(第1の状態)は、使用の態様を限定する意図はない。
図5(B)に示すように、この状態のバッグ10は長めのトートバッグ(ロングトート)として使用されてもよい。
【0044】
使用者は、バッグ10をリュックサックとして使用する場合、
図5(C)に示すように紐部200を肩に掛け、肩紐として使用する。
【0045】
本実施形態に係るバッグ10は、リュックサックとして使用される場合には、トートバッグとして使用される状態から内生地110が略90度ひねられることで、ヨコとマチが入れ替わった上部外生地120平面部分(一対の紐部200の各片側が設けられた面)が使用者の背中にあたるようになる。そのためバッグ10は、リュックサックとして使用した場合に背負いやすい。また、リュックサックとして使用される場合は、バッグ10の高さH2が、例えば
図5に示すように、平均的な身長の使用者の場合、腰の上ほどの高さにまで伸長される。そのため、バッグ10全体の重心が、トートバッグとして使用される状態のまま背負うよりも、内生地110の上下方向の長さ分、バッグ10が伸長するため、低くなり、背負いやすい。また、見た目や見栄えもトートバッグとして使用される状態のまま背負うよりもよく、ファッション性がより向上している。
【0046】
さらに本実施形態に係るバッグ10は、
図5(B)、(C)に示すように内生地110の露出する部分のみにひねりが加えられる構成ではなく、内生地110は、開口105近傍から上部外生地120により覆われて露出しない部分を有する。この露出しない部分と露出する部分の両方がひねる領域として用いられる。
【0047】
この構成により、見た目上、バッグ10が伸長する部分は内生地110の露出する部分にとどめながら、ひねる領域としては覆われて露出しない部分も含めて上下方向に長い領域を確保することができる。バッグ10の構造によれば、見た目を維持しながらも効率的にひねりを加えることができる。なお、当該露出する部分にデザイン要素を加えてもよい。この場合、当該デザイン要素がトートバッグとして使用される状態のときには隠れていて、リュックサックとして使用される状態のときに初めて外から見えるように構成でき、ファッション性を向上させることができる。
【0048】
さらに本実施形態に係るバッグ10は、上部外生地120の唯一の綴じ部122を、リュックサックとして使用される状態のときに使用者の背中に面する位置に有する。
【0049】
この構成により、リュックサックとして使用した場合に、唯一の綴じ部122が使用者の背中にあたり外部に露出しないため、見た目の低下を防止することができる。
【0050】
さらに本実施形態に係るバッグ10は、リュックサックとして使用される状態のときに上部連結具121と下部連結具131とは、ひねりの回転軸であるZ軸の周方向において略90度ずれた位置に設けられている。この構成により、上部連結具121と下部連結具131とを周方向で90度相対的に回転させることで、バッグ10にひねりを加えることができる。
【0051】
さらに本実施形態に係るバッグ10は、紐部200は、開口105から下方向に所定距離D1、離れた位置で上部外生地120と接続される。この構成により、バッグ10をリュックサックとして使用した場合に、肩紐としての長さを十分確保することができる。
【0052】
本実施形態は、さまざまな変形実施が可能である。本実施形態ではスライド・ファスナーとした上部連結具121と下部連結具131は、ボタンで実施してもよい。この場合も、上部連結具121と下部連結具131とは、ひねりの回転軸であるZ軸の周方向において略90度ずれた位置に設けられてもよい。この場合例えば、上部連結具121をボタンで構成し、下部連結具131をボタン穴で構成する。このボタン穴は、対応するボタンとZ軸の周方向において略90度ずれた位置に設けられる。このように構成すると本実施形態と同等の効果が得られる。
【0053】
本発明は上記の実施形態には限定されない。本発明は、その技術思想の範囲内で様々に変形又は応用して実施することができる。そのような実施の範囲も本発明の技術的範囲に属する。
【符号の説明】
【0054】
10・・・バッグ
100・・・袋部
105・・・開口
110・・・内生地
120・・・上部外生地
121・・・上部連結具
122・・・綴じ部
123・・・スライダー嵌合部
130・・・下部外生地
131・・・下部連結具
132・・・綴じ部
133・・・スライダー嵌合部
200・・・紐部
250・・・スライダー
D1・・・開口から紐部の設置位置までの距離
H1・・・トートバッグとして使用される状態の袋部の高さ
H2・・・リュックサックとして使用される状態の袋部の高さ