(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023145524
(43)【公開日】2023-10-11
(54)【発明の名称】プラスチックエンクロージャを密封する装置及び方法
(51)【国際特許分類】
B65B 51/10 20060101AFI20231003BHJP
B65B 67/10 20060101ALI20231003BHJP
【FI】
B65B51/10 W
B65B67/10 B
【審査請求】有
【請求項の数】18
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023114809
(22)【出願日】2023-07-13
(62)【分割の表示】P 2021517546の分割
【原出願日】2018-12-05
(31)【優先権主張番号】15/995,295
(32)【優先日】2018-06-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】520472619
【氏名又は名称】ビーシーシー プロダクト ディベロップメント エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100070024
【弁理士】
【氏名又は名称】松永 宣行
(74)【代理人】
【識別番号】100195257
【弁理士】
【氏名又は名称】大渕 一志
(72)【発明者】
【氏名】ジョンソン、 ジュリアンヌ
(57)【要約】 (修正有)
【課題】プラスチックエンクロージャを密封する方法及び装置を提供する。
【解決手段】装置は、第1端部で互いに旋回可能に連結された要素を含むハンドルを含む。装置はまた、要素の内面に沿って配置され、電源に接続された加熱要素を含み、加熱要素の長手方向軸は、要素の長手方向軸と平行に配向されている。第1及び第2プラスチック層を含むプラスチック材料は、第2要素の間の界面に配置される。第1要素を開位置101から閉位置に旋回させると、加熱要素は、界面の温度を上昇させてプラスチック材料を溶融させ、第1プラスチック層と第2プラスチック層との間にシールを形成する。
【選択図】
図7E
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プラスチック材料のエンクロージャを密封する装置であって、
要素の第1端部で互いに旋回可能に連結された1対の要素を含むハンドルと、
少なくとも1つの要素の内面に沿って配置され、電源に接続された加熱要素であって、前記加熱要素の長手方向軸が前記少なくとも1つの要素の長手方向軸に平行に配向されている加熱要素と
を含み、
第1プラスチック層及び第2プラスチック層を含むプラスチック材料を前記1対の要素の間の界面に配置し、前記1対の要素を開位置から閉位置に旋回させると、前記加熱要素は、前記界面の温度を上昇させて前記プラスチック材料を溶融し、前記第1プラスチック層と前記第2プラスチック層との間にシールを形成するように構成される、装置。
【請求項2】
前記1対の要素の第1要素の内面に配置された切断要素をさらに含み、前記切断要素は、前記内面に対して移動して、前記シールに隣接する前記界面に沿って前記プラスチック材料を切断するように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記切断要素は、前記切断要素が前記第1要素の内面に沿ってスライドするように構成されるように、前記第1要素の第1スロットにスライド可能に受け入れられ、前記1対の要素の第2要素の内面は、前記プラスチック材料が前記切断要素によって切断されるときに前記界面に沿って前記切断要素をスライド可能に受け入れる第2スロットを含む、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記第2スロット及び前記加熱要素は、前記第2スロットが前記加熱要素から最小間隔だけ離間するように、前記第2要素の内面に沿って配置される、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記第2スロットの長さは、前記第2要素の内面に沿った前記加熱要素の長さ以上である、請求項3に記載の装置。
【請求項6】
前記第1要素は、前記第1要素の外面にボタンをさらに含み、前記ボタンは、前記切断要素が前記外面に沿った前記ボタンの移動によって前記内面に沿ってスライドするように構成されるように、前記第1スロットを通して前記切断要素に接続される、請求項3に記載の装置。
【請求項7】
前記切断要素は、前記第1要素の幅の中心からずらされている、請求項2に記載の装置。
【請求項8】
第1加熱要素は、前記切断要素が前記第1要素の長手方向軸に直交する方向に前記加熱要素を越えて延びるように前記第1加熱要素が前記切断要素に対して後退するように構成されるように、前記1対の要素を前記閉位置に旋回させることによって前記第1要素の長手方向軸に直交する方向に移動可能である、請求項2に記載の装置。
【請求項9】
前記第1加熱要素と前記第1要素との間に少なくとも1つのばねが配置され、前記1対の要素の第2要素の内面に沿って第2加熱要素が配置され、前記第1加熱要素は、前記界面における前記第1加熱要素と前記第2加熱要素との係合によって前記第1要素の前記長手方向軸に直交する方向に移動可能である、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
プラスチック材料のエンクロージャを密封する装置であって、
要素の第1端部で互いに旋回可能に連結された1対の要素と、
少なくとも1つの要素の内面に沿って配置され、電源に接続された加熱要素と、
少なくとも1つの要素の内面に配置された切断要素であって、前記少なくとも1つの要素の内面に対して移動して前記シールに隣接する界面に沿って前記プラスチック材料を切断するように構成される切断要素と
を含み、
第1プラスチック層及び第2プラスチック層を含むプラスチック材料を前記要素の間の界面に配置し、前記要素を開位置から閉位置に旋回させると、前記加熱要素は、前記界面の温度を上昇させて前記プラスチック材料を溶融させ、前記界面を横切って前記第1プラスチック層と前記第2プラスチック層との間にシールを形成するように構成される、装置。
【請求項11】
前記要素の一方の前記第1端部とは反対側の第2端部に回転可能に固定されたU字形部材であって、前記閉位置で前記1対の要素を一緒に留める第1位置から前記装置を水平面に置くときに前記水平面上で前記要素の第2端部を支持する第2位置まで回転するように構成されるU字形部材と、
前記要素の第1端部に隣接する基部であって、前記装置を前記水平面に置くときに前記要素の前記第1端部を支持するために前記水平面に係合するように構成される少なくとも1つの平坦面を含む基部と
をさらに含み、
前記U字形部材及び前記基部は、前記閉位置にある前記1対の要素が前記水平面に対してほぼ平行になるように前記1対の要素を前記水平面上で支持するように構成される、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記基部が、前記第1端部と前記第2端部との間の前記1対の要素の外径以上である外径をさらに含む、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記基部は、幅寸法だけ離れた第1対の反対側面と、前記幅寸法よりも大きい長さ寸法だけ離れた第2対の反対側面とを含み、前記第1対の反対側面は平坦な側面を含み、前記第2対の反対側面の端部は円弧状側面を含む、請求項11に記載の装置。
【請求項14】
前記装置がユーザの手に保持されている間に、前記プラスチック材料を前記1対の要素の間の界面に配置することと、前記1対の要素を前記開位置から前記閉位置に旋回させることと、前記シールの形成とを含む前記装置の動作が行われるように、前記装置はポータブルである、請求項10に記載のシステム。
【請求項15】
前記電源は電池であり、前記要素の少なくとも1つが、前記電池を収容する区画を含む、請求項10に記載の装置。
【請求項16】
前記切断要素と前記加熱要素との間に配置された断熱材の層をさらに含む、請求項1に記載の装置。
【請求項17】
プラスチック材料のエンクロージャを密封する方法であって、
互いに旋回可能に連結された1対の要素であって、前記1対の要素のうちの少なくとも一方の内面に沿って加熱要素が配置されている前記1対の要素の間の界面に、第1プラスチック層及び第2プラスチック層を含むプラスチック材料を配置することと、
前記加熱要素が前記界面の温度を上昇させて前記第1プラスチック層及び前記第2プラスチック層を溶融するように前記1対の要素を開位置から閉位置に旋回させることと、
前記第1プラスチック層及び前記第2プラスチック層の溶融によって前記第1プラスチック層と前記第2プラスチック層との間に第1シールを形成することと、
前記プラスチック材料のエンクロージャの開口部を通して前記プラスチック材料のエンクロージャに内容物を充填することと、
前記第1プラスチック層及び前記第2プラスチック層を含む前記プラスチック材料を前記界面に配置することと、
前記加熱要素が前記界面の温度を上昇させて前記第1プラスチック層及び前記第2プラスチック層を溶融するように前記1対の要素を前記開位置から前記閉位置に旋回させることと、
前記第1プラスチック層及び前記第2プラスチック層の溶融によって前記第1プラスチック層と前記第2プラスチック層との間に第2シールを形成することと
を含み、
前記第1シールと前記第2シールとの間に前記プラスチック材料のエンクロージャが形成される、方法。
【請求項18】
前記加熱要素が前記界面の温度を上昇させて前記第1プラスチック層及び前記第2プラスチック層を溶融するように前記1対の要素を開位置から閉位置に旋回させることと、
前記エンクロージャとは別個の第2エンクロージャを形成するために使用される第3シールを前記第1プラスチック層と前記第2プラスチック層との間に形成することと、
前記第3シールに隣接するプラスチック材料を切断して前記プラスチック材料のエンクロージャ内に開口部を形成するために前記界面で切断要素を移動させることと
をさらに含み、
前記第2シールは、前記充填のステップ後に前記開口部を閉じるために形成される、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記エンクロージャは袋であり、前記袋の両側部は前記方法を行う前に封止され、前記袋の上部及び下部はそれぞれの前記第1シール及び前記第2シールによって封止され、前記加熱要素の長さは前記両側部の間の前記袋の幅に基づいて選択される、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記エンクロージャはカプセルであり、前記プラスチック材料はストローであり、前記カプセルの上部及び底部はそれぞれ前記第1シール及び前記第2シールによって封止され、前記加熱要素の長さは前記ストローの幅に基づいて選択され、前記加熱要素の厚さは、前記界面の温度が前記ストローの融点に達するように前記ストローの厚さに基づいて選択される、請求項17に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
関連出願への相互参照
本出願は、2018年6月1日に出願された非仮出願第15/995,295号の利益を主張するものであり、その全内容が本明細書に組み込まれるものとする。
【0002】
調味料、スナック、又は個人用品の一時保管のために、従来のパッケージが利用可能である。例えば、このような製品を一時的に保管することができるプラスチック容器(例えば、タッパーウェア(登録商標))が利用可能である。また、このような製品を一時的に保管することができる従来の袋(例えば、ジップロック(登録商標))が利用可能である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
調味料、スナック又は個人用品を含む様々な製品を輸送するために使用することができるプラスチックエンクロージャを密封するための技術を提供する。本発明者は、このような製品を輸送するのに使用される従来の容器が不十分であることに気が付いた。例えば、本発明者は、従来のプラスチック容器(例えば、タッパーウェア(登録商標))には、持ち運びが面倒であり、繰り返し洗浄を必要とし、大量のキャビネットスペースを占めるなど、顕著な欠点があることを認識した。また、別の例において、本発明者は、従来の袋(例えば、ジップロック(登録商標))には、液体製品を安全に輸送するのに有効ではなく、固定サイズであるため、特定の製品(例えば、スパイス)に合うように適切なサイズになっていないなどの顕著な欠点があることを認識した。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第1実施形態では、プラスチック材料のエンクロージャを密封する装置が提供される。装置は、要素の第1端部で互いに旋回可能に連結された1対の要素を含むハンドルを含む。装置は、少なくとも1つの要素の内面に沿って配置されかつ電源に接続された加熱要素をさらに含み、加熱要素の長手方向軸は、要素の長手方向軸と平行に配向されている。第1プラスチック層及び第2プラスチック層を含むプラスチック材料を1対の第2要素の間の界面に配置し、1対の第1要素を開位置から閉位置に旋回させると、加熱要素は、界面の温度を上昇させてプラスチック材料を溶融し、第1プラスチック層と第2プラスチック層との間にシールを形成する。
【0005】
第2実施形態では、プラスチック材料のエンクロージャを密封する装置が提供される。装置は、要素の第1端部で互いに旋回可能に連結された1対の要素を含む。装置は、1つの要素の内面に沿って配置されかつ電源に接続された加熱要素をさらに含む。装置は、1つの要素の内面に配置された切断要素をさらに含み、シールに隣接する界面に沿ってプラスチック材料を切断するために要素の内面に対して移動するように構成される。第1プラスチック層及び第2プラスチック層を含むプラスチック材料を要素の間の界面に配置し、要素を開位置から閉位置に旋回させると、加熱要素は、界面の温度を上昇させてプラスチック材料を溶融させ、第1プラスチック層と第2プラスチック層との間にシールを形成する。
【0006】
第3実施形態では、プラスチック材料のエンクロージャを密封する方法が提供される。方法は、第1プラスチック層及び第2プラスチック層を含むプラスチック材料を1対の要素の間の界面に配置することを含む。方法は、加熱要素が界面の温度を上昇させて第1プラスチック層及び第2プラスチック層を溶融するように、1対の要素を開位置から閉位置に旋回させることをさらに含む。方法は、第1プラスチック層及び第2プラスチック層の溶融によって第1プラスチック層と第2プラスチック層との間に第1シールを形成することをさらに含む。方法は、プラスチック材料の開口部を通してプラスチック材料のエンクロージャに内容物を充填し、第1プラスチック層及び第2プラスチック層を含むプラスチック材料を界面に配置することをさらに含む。方法は、加熱要素が界面の温度を上昇させて第1プラスチック層及び第2プラスチック層を溶融するように、1対の要素を開位置から閉位置に旋回させることをさらに含む。方法は、第1プラスチック層及び第2プラスチック層の溶融によって第1プラスチック層と第2プラスチック層との間に第2シールを形成することをさらに含み、プラスチック材料のエンクロージャは、第1シールと第2シールとの間に形成される。
【0007】
さらに他の態様、特徴、及び利点は、本発明を実施するために意図される最良のモードを含む、多くの特定の実施形態及び実施を説明するだけで、以下の詳細な説明から容易に明らかになる。他の実施形態はまた、他の異なる特徴及び利点を有することができ、そのいくつかの詳細は、すべて本発明の主旨及び範囲から逸脱することなく、様々な明白な点で修正することができる。したがって、図面及び説明は、本質的に例示的なものとみなされるべきであり、限定的なものとみなされるべきではない。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態は、限定ではなく例として例示されており、添付図面の図では、同様の符号が同様の要素を指している。
【0009】
【
図1A】一実施形態による、開位置にあるプラスチック材料のエンクロージャを密封するシステムの斜視図の例を示す画像である。
【0010】
【
図1B】一実施形態による、
図1Aの線1B-1Bに沿って切断された断面図の例を示す画像である。
【0011】
【
図1C】一実施形態による、
図1Aのシステムの第1要素の断面図の例を示す画像である。
【0012】
【
図1D】一実施形態による、
図1Aのシステムの第1要素の斜視端面図の例を示す画像である。
【0013】
【
図1E】一実施形態による、
図1Aのシステムの第2要素の上面図の例を示す画像である。
【0014】
【
図1F】一実施形態による、開位置にあるプラスチック材料のエンクロージャを密封するシステムの斜視図の例を示す画像である。
【0015】
【
図1G】一実施形態による、
図1Fのシステムの第2要素の側面図の例を示す画像である。
【0016】
【
図1H】一実施形態による、異なる寸法の複数対の第2要素の斜視図の例を示す画像である。
【0017】
【
図2A】一実施形態による、平坦面に取り付けられたブラケットの斜視図の例を示す画像である。
【0018】
【
図2B】一実施形態による、
図2Aのブラケットに取り付けられた
図1Aのシステムの側面図の例を示す画像である。
【0019】
【
図2C】一実施形態による、
図1Aのシステム及び
図2Aのブラケットの分解図の例を示す画像である。
【0020】
【
図2D】一実施形態による、
図1Aのシステム及び平坦面に取り付けられた
図2Aのブラケットの斜視図の例を示す画像である。
【0021】
【
図2E】一実施形態による、開位置にある
図2Aのブラケットに取り付けられた
図1Aのシステムの斜視図の例を示す画像である。
【0022】
【
図2F】一実施形態による、
図2Eのシステムで使用されるプラスチック材料の複数のリールの側面図の例を示す画像である。
【0023】
【
図2G】一実施形態による、ストロー材料及び
図2Eのシステムを用いてストロー材料に形成された複数のカプセルの上面図の例を示す画像である。
【0024】
【
図2H】一実施形態による、
図2Eのシステムで使用されるプラスチック材料の複数のリールの斜視図の例を示す画像である。
【0025】
【
図3A】一実施形態による、
図5Aのシステムによってプラスチック材料に形成されたシールの透視図の例を示すブロック図である。
【0026】
【
図3B】一実施形態による、
図3Aのシールの透視図の例を示すブロック図である。
【0027】
【
図3C】一実施形態による、
図5Aのシステムによってプラスチック材料に形成された第2シールの透視図の例を示すブロック図である。
【0028】
【
図3D】一実施形態による、システムを使用してプラスチック材料に
図3Cの第2シールを形成することの斜視図の例を示す画像である。
【0029】
【
図3E】一実施形態による、システムを使用して
図3Cの第2シールを形成することの斜視図の例を示す画像である。
【0030】
【
図3F】一実施形態による、第1シール及び第2シールを含むプラスチック材料のエンクロージャの上面図の例を示す画像である。
【0031】
【
図3G】一実施形態による、第1シールと第2シールとの間の内部シールを含むプラスチック材料のエンクロージャの上面図の例を示すブロック図である。
【0032】
【
図4】一実施形態による、プラスチック材料のエンクロージャを密封する方法の例を示すフローチャートである。
【0033】
【
図5A】一実施形態による、閉位置にあるプラスチック材料のエンクロージャを密封するシステムの斜視図の例を示す画像である。
【0034】
【
図5B】一実施形態による、開位置にある
図5Aのシステムの斜視図の例を示す画像である。
【0035】
【
図5C】一実施形態による、切断要素が要素の一方にあるスロットの第1端部から第2端部までスライドした状態の
図5Bのシステムの斜視図の例を示す画像である。
【0036】
【
図5D】一実施形態による、水平面上の
図5Aのシステムの側面図の例を示す画像である。
【0037】
【
図5E】一実施形態による、開位置にある
図5Aのシステムの側面図の例を示す画像である。
【0038】
【
図5F】一実施形態による、開位置にある
図5Aのシステムの上面斜視図の例を示す画像である。
【0039】
【
図5G】一実施形態による、閉位置にある
図5Aのシステムの上面斜視図の例を示す画像である。
【0040】
【
図5H】一実施形態による、
図5Aのシステム内の加熱要素と電源との電気接続の例を示すブロック図である。
【0041】
【
図6A】一実施形態による、開位置にあるプラスチック材料のエンクロージャを密封するシステムの側面図の例を示す画像である。
【0042】
【
図6B】一実施形態による、閉位置にある
図6Aのシステムの側面図の例を示す画像である。
【0043】
【
図6C】一実施形態による、
図6Aのシステムの要素の内面の平面図の例を示す画像である。
【0044】
【
図6D】一実施形態による、
図6Aのシステムの上面図の例を示す画像である。
【0045】
【
図7A】一実施形態による、
図5Aのシステムを使用してプラスチック材料にシールを形成することの斜視図の例を示す画像である。
【
図7B】一実施形態による、
図5Aのシステムを使用してプラスチック材料にシールを形成することの斜視図の例を示す画像である。
【0046】
【
図7C】一実施形態による、
図5Aのシステムを使用してプラスチック材料にシールを形成することの側面図の例を示す画像である。
【
図7D】一実施形態による、
図5Aのシステムを使用してプラスチック材料にシールを形成することの側面図の例を示す画像である。
【0047】
【
図7E】一実施形態による、
図5Aのシステムを使用してプラスチック材料に第2シールを形成することの斜視図の例を示す画像である。
【
図7F】一実施形態による、
図5Aのシステムを使用してプラスチック材料に第2シールを形成することの斜視図の例を示す画像である。
【0048】
【
図7G】一実施形態による、
図5Aのシステムを使用してプラスチック材料に内部シールを形成することの斜視図の例を示す画像である。
【0049】
【
図8A】一実施形態による、開位置にあるプラスチック材料のエンクロージャを密封するシステムの斜視図の例を示す画像である。
【0050】
【
図8B】一実施形態による、閉位置にある
図8Aのシステムの側面図の例を示す画像である。
【0051】
【
図8C】一実施形態による、
図8Bの線8C-8Cに沿って切断された断面図の例を示す画像である。
【0052】
【
図8D】一実施形態による、開位置にある
図8Aのシステムの側面図の例を示す画像である。
【0053】
【
図8E】一実施形態による、開位置にある
図8Aのシステムの斜視図の例を示す画像である。
【0054】
【
図8F】一実施形態による、閉位置にある
図8Aのシステムの側面図の例を示す画像である。
【0055】
【
図8G】一実施形態による、閉位置にある
図8Fのシステムの部分断面図の例を示す画像である。
【0056】
【
図8H】一実施形態による、
図8Fのシステムの上面図の例を示す画像である。
【発明を実施するための形態】
【0057】
プラスチック材料のエンクロージャを密封する方法及び装置を説明する。以下の説明では、説明の目的で、本発明の完全な理解を提供するために、多くの特定の詳細が示されている。しかしながら、当業者には明らかなように、本発明はこれらの特定の詳細なしで実施することができる。他の例では、本発明を不必要に曖昧にすることを避けるために、周知の構造及びデバイスがブロック図の形で示されている。
【0058】
広い範囲を示す数値範囲及びパラメータは概算であるにもかかわらず、特定の非限定的な例に示される数値は可能な限り正確に報告されている。しかしながら、いかなる数値も本質的に、本明細書の執筆時点でそれぞれのテスト測定値で見出された標準偏差から必然的に生じる特定の誤差を含む。また、文脈から特に明らかでない限り、本明細書に示されている数値は、最下位の数字によって与えられる暗黙の精度を有する。したがって、値1.1は1.05から1.15の値を意味する。「約」という用語は、所与の値を中心とするより広い範囲を示すために使用され、文脈から特に明らかでない限り、「約1.1」が1.0から1.2までの範囲を意味するなど、最下位の数字の周りのより広い範囲を意味する。最下位の数字が不明確な場合、「約」という用語は2の因数を意味し、例えば、「約X」は0.5Xから2Xの範囲の値を意味し、例えば、約100は50から200の範囲の値を意味する。また、本明細書に開示されるすべての範囲は、そこに含まれるありとあらゆるサブ範囲を含むと理解されるべきである。例えば、「10未満」の範囲は、最小値0と最大値10の間の(及びそれらを含む)ありとあらゆるサブ範囲、すなわち、0以上の最小値及び10以下の最大値を有するありとあらゆるサブ範囲、例えば、1から4までを含むことができる。また、「直交」という用語は、90°±10°の範囲又は90°±20°の範囲の2つの方向の間の角度を示すために使用される。さらに、「平行」という用語は、0°±10°の範囲又は0°±20°の範囲の2つの方向の間の角度を示すために使用される。
【0059】
本発明のいくつかの実施形態は、プラスチック材料のエンクロージャを密封することとの関連で以下に説明される。この説明の目的では、「エンクロージャ」は、プラスチック材料によって画定される密閉容積(例えば、矩形容積)を意味する。他の実施形態では、「エンクロージャ」は、プラスチック及びマイラー材料などの非プラスチック材料によって画定される密閉容積を意味する。いくつかの実施形態では、エンクロージャは、プラスチック材料内に1つ以上のシールによって画定され、シールは、プラスチック材料の層の間に形成され、エンクロージャの1つ以上の境界を画定する。いくつかの実施形態では、エンクロージャは、第1プラスチック層及び第2プラスチック層を含むプラスチック材料の1つ以上のシールによって画定されるプラスチック袋である。他の実施形態では、エンクロージャは、より大きなエンクロージャ内のサブエンクロージャ又はサブボリューム、例えば、2つの内部シール間又は内部シールと袋の一端又は側部のシールとの間に形成されたプラスチック袋内の内部ボリューム又はサブエンクロージャとして定義される。他の実施形態では、エンクロージャは、ストロー、例えばプラスチックストローであるプラスチック材料内に1つ以上のシールによって画定されるカプセル(小型のプラスチック容器)である。しかしながら、本発明は、この文脈に限定されない。この説明の目的では、「プラスチック材料」は、複数の層を含むプラスチックで作られている材料を意味する。いくつかの実施形態では、プラスチック材料は、両側部に沿って封止された第1プラスチック層及び第2プラスチック層を含む。他の実施形態では、プラスチック材料はプラスチックストローである。この説明の目的では、「ポータブル」は、標準的なハンドバッグなどに入れて人が持ち運ぶことができるデバイス及び/又は人が持ち運びながら操作できるデバイスを意味する。一部の実施形態では、「ポータブル」は、人が持ち運びながらプラスチックエンクロージャを密封する方法の各ステップを行うためにデバイスを使用できることを意味する。いくつかの実施形態では、「ポータブル」は、デバイスが約6インチ(15.24cm)から約12インチ(30.48cm)以下の最大寸法(例えば、長さ、幅、高さ)を有することを意味する。の実施形態では、「ポータブル」は、デバイスが約4インチ(10.16cm)から約14インチ(35.56cm)以下の最大寸法(例えば、長さ、幅、高さ)を有することを意味する。他の実施形態では、「ポータブル」は、デバイスが約8オンス(226.8グラム)から約12オンス(340.2グラム)以下の重量を有することを意味する。さらに他の実施形態では、「ポータブル」は、デバイスが約4オンス(113.4グラム)から約14オンス(396.9グラム)以下の重量を有することを意味する。
【0060】
図1Aは、一実施形態による、開位置101にあるプラスチック材料のエンクロージャを密封するシステム100の斜視図の例を示す画像である。いくつかの実施形態では、システム100はポータブルである。一実施形態では、システム100は、ハンドバッグ(例えば、女性用ハンドバッグ)に入れて持ち運ぶことができるようにポータブルである。システム100は、1対の第1要素102a、102bを有するハンドル113を含み、第1要素102a、102bは要素102a、102bの一端で旋回可能に連結される。一実施形態では、第1要素102a、102bは、ヒンジ103で互いに旋回可能に連結される。一実施形態では、第1要素102a、102bは、プラスチック材料で作られる。別の実施形態では、第1要素102a、102bは、耐熱性又は絶縁性の基板材料(例えば、セラミック、シリコーン、シリコーンゴムなど)で作られる。
【0061】
システム100はまた、1対の第2要素104a、104bを含み、第2要素104a、104bは、
図2Bに示されるように第1要素102a、102bと同一の広がりを有するように第1要素102a、102bの第2端部に取り外し可能に連結される。いくつかの実施形態では、第2要素104a、104bは、第1要素102a、102bと同じ材料から作られる。一実施形態では、第1要素102a、102b及び第2要素104a、104bは、ヒンジ103で旋回可能に連結された1対の要素として一体的に接続される。
図1Hは、一実施形態による、異なる寸法の複数対の第2要素104の斜視図の例を示す画像である。いくつかの実施形態では、1対の第2要素104a、104bは、より大きな寸法を有するプラスチック材料136(例えば、6インチ幅の袋)を密封するために使用される大きな寸法を有し、1対の第2要素104a’、104b’は、中程度の寸法を有するプラスチック材料136(例えば、3インチ幅の袋)を密封するために使用される中程度の寸法を有し、1対の第2要素104a”、104b”は、小さな寸法を有するプラスチック材料136(例えばストロー)を密封するために使用される小さな寸法を有する。
【0062】
いくつかの実施形態では、第2要素104a、104bの一方の内面に沿って加熱要素106が配置される。この実施形態では、他方の第2要素104aの内面に沿ってスポンジ材料107(
図2E)が配置される。例示的な実施形態では、スポンジ材料107は、耐熱性のスポンジ状材料(例えば、シリコーン)である。他の実施形態では、加熱要素106は、両方の第2要素104a、104bの内面に沿って配置される。いくつかの実施形態では、加熱要素106は、平らな平面を有する。他の実施形態では、加熱要素は、1つ以上の隆起を含む圧着面を有する。一実施形態では、圧着面の隆起は、シール上のプラスチック材料136に複数のシール界面を形成する。
図1Fは、複数の隆起を有する圧着面を含む加熱要素106’の例を示す画像である。いくつかの実施形態では、圧着面は、セラミックコーティングされた材料から作られる。
図1Gは、一実施形態による、
図1Fのシステムの第2要素104の側面図の例を示す画像である。スポンジ材料107及び切断要素111も
図1Gに示されている。
【0063】
加熱要素106は、電源に接続されている。いくつかの実施形態では、1対の第1要素102a、102bは、電源に電気的に接続された第1コネクタ112を含み、1対の第2要素104a、104bは、加熱要素106に電気的に接続された第2コネクタ114を含む。例示的な実施形態では、第1コネクタ112は雄コネクタであり、第2コネクタ114は雌コネクタである。他の実施形態では、第1コネクタ112は雌コネクタであり、第2コネクタ114は雄コネクタである。さらに他の実施形態では、雄/雌コネクタ以外のコネクタ112、114を使用して、要素102a、102bを要素104a、104bと電気的に接続することができる。第1コネクタ112を第2コネクタ114に接続すると、加熱要素116は電源に電気的に接続される。
【0064】
いくつかの実施形態では、電源は、システム100内に収容された内部電源である。一実施形態では、内部電源は、第1要素102a、102bの一方の内部に収容される。
図1Cは、一実施形態による、
図1Aのシステム100の第1要素102bの断面図の例を示す画像である。一実施形態では、第1要素102bは、電源(例えば、1つ以上の電池118)を収容する区画116を含む。例示的な実施形態では、2つのAA定格電池118が区画116に収容される。他の実施形態では、電源は外部電源であり、第1要素102a、102bの一方は外部電源に接続される。
図1Dは、一実施形態による、
図1Aのシステム100の第1要素102aの斜視端面図の例を示す画像である。一実施形態では、第1要素102aは、外部電源に接続するための電気インレット(例えば、USBポート122)を含む。他の実施形態では、USBポート122は、内部電源(例えば、電池118)を充電するために使用され、内部電源(又は外部電源)は、加熱要素106の電源として機能する。
【0065】
システム100はまた、第2要素104aの内面に沿って配置された切断要素111を含む。
図1Eは、一実施形態による、
図1Aのシステムの第2要素104aの上面図の例を示す画像である。いくつかの実施形態では、第2要素104aは、切断要素をスライド可能に受け入れるスロット112を含む。これらの実施形態では、第2要素104aの外面は、凹部110内にスライド可能に受け入れられたボタン108(オプションのボタン凹部109を有する)を含み、ボタン108は、スロット112を通って切断要素111に接続される。他の実施形態では、凹部110は設けられず、ボタン108は、第2要素104aの外面に沿ってスライドするように構成される。切断要素111は、ユーザがボタン108を凹部110に沿ってスライドさせると、第2要素104aの内面に沿ってスライドする。
【0066】
システム100の動作中、第1要素102a、102bは、最初に、第1要素102a、102b間に角度を有する開位置101(
図1A)で配置される。いくつかの実施形態では、開位置101は、外力が加えられていないときに第1要素102a、102bが開位置101にあるように、第1要素102a、102bのデフォルト位置である。
図2Bは、開位置101にある
図1Aのシステム100の側面図の例を示す画像である。いくつかの実施形態では、第1要素102a及び第2要素104aは、共通の長手方向軸135aを共有するように同一の広がりを有し、第1要素102b及び第2要素104bは、共通の長手方向軸135bを共有するように同一の広がりを有する。また、他の実施形態では、第1要素102a、102bの回転軸134(
図2Bの平面に直交する)は、長手方向軸135a、135bに対してほぼ垂直である。
【0067】
第1プラスチック層及び第2プラスチック層を含むプラスチック材料は、最初に、第2要素104a、104bの間の界面に配置される。いくつかの実施形態では、プラスチック材料は、加熱要素106とスポンジ材料107との間に配置される。次に、1対の第1要素102a、102bは、ヒンジ103を中心に旋回して、システム100を開位置101(
図1A)から閉位置103(
図1B)に移動させる。システムを開位置101から閉位置103に移動させることを容易にするために、いくつかの実施形態では、加熱要素106は、第2要素104aの内面に切断要素をスライド可能に受け入れるスロット140(
図2E)を含む。いくつかの実施形態では、閉位置103において、加熱要素106は、スポンジ材料107の閾値距離内で移動する。
図2Eは、加熱要素106に沿って設けられたスロット140を示すが、他の実施形態では、スロット140は、要素104aの内面に沿って加熱要素106から離間している。
【0068】
いくつかの実施形態では、システム100は、ユーザの手に保持される(例えば、ハンズオン操作)。他の実施形態では、システム100は、ユーザによって保持されることなく使用される(例えば、ハンズフリー操作)。これらの実施形態では、システム100はブラケット128に取り付けられ、ブラケット128は平らな面(例えば、カウンタ)に取り付けられる。
図2Aは、一実施形態による、水平面(例えば、カウンタ132)に取り付けられたブラケット128の斜視図の例を示す画像である。ブラケット128は、カウンタ132に取り付けられる。一実施形態では、ブラケット128は、1対の吸着カップ130a、130bを用いてカウンタ132に取り付けられる。各吸着カップ130は、カウンタ132に固定される基部部分と、ブラケット128にあるそれぞれの開口部で受け入れられるニップル部分とを含む(
図2C~2D)。ブラケット128は、1対の嵌合キー126a、126bを含み(
図2A)、第1要素102bは、第1要素102a、102bをブラケット128に確実に取り付けるロック位置に嵌合キー126a、126bをスライド可能に受け入れるサイズの1対のキー穴を含む。
図2Bは、ブラケット128に確実に取り付けられた第1要素102a、102b及び第2要素104a、104bと、カウンタ132に確実に取り付けられたブラケット128とを示す。
【0069】
図5A~5Gは、一実施形態による、プラスチック材料のエンクロージャを密封するシステム100’の異なる図の例を示す画像である。システム100’は、ここで説明する特徴を除いて、先に説明したシステム100と同様である。1対の第1要素102及びコネクタ112、114を用いて1対の第1要素102に接続された1対の第2要素104を有するシステム100とは異なり、システム100’は1対の要素105a、105bを含む。一実施形態では、要素105aは要素102a及び104aを一体化し、要素105bは要素102b及び104bを一体化している。また、スロット112及びボタン108が第2要素104a(
図1E)の幅の中心近くに配置されるシステム100とは異なり、一実施形態では、システム100’は、要素105aの幅の中心189から間隔188(
図6D)だけずらされているスロット112’及びボタン108を特徴とする。これにより、切断要素111(スロット112’に配置される)は、要素105aの幅の中心189から間隔188だけずらされている。一実施形態では、間隔188は、約1/8インチ(3.175mm)又は約1/16インチ(1.588mm)から約1/4インチ(6.35mm)の範囲又は約1/32インチ(0.794mm)から約1/2インチ(12.7mm)の範囲又は約1/64インチ(0.397mm)から約1インチ(25.4mm)の範囲である。他の実施形態では、スロット112’及びボタン108は、要素105aの幅の中心189に沿って中央に配置される。
【0070】
一実施形態では、システム100’は、ピボット軸171の周りで要素105bに回転可能に固定されるU字形部材170を含む。一実施形態では、U字形部材170は、要素105bの第2端部177bに隣接して要素105bに固定され、要素105a、105bが閉位置103にあるときに要素105a、105bを一緒に留める第1位置(
図8F)からシステム100’が水平面180(例えば、テーブル)に置かれるときに水平面180上で要素105の第2端部177bを支持する第2の位置(
図5D)まで回転することができる。
【0071】
別の実施形態では、システム100’は、第2端部177bの反対側にある要素105の第1端部177aに隣接する基部172を含む。一実施形態では、基部172は、第1端部177aと第2端部177bとの間の要素105の外径よりも大きい外径178(
図5D)を有する。また、一実施形態では、基部172は、幅寸法(例えば、外径178)だけ離間する1対の平坦面173a、173bと、幅寸法よりも大きい長さ寸法だけ離間する1対の円弧面175a、175bとを含む。例示的な実施形態では、幅寸法は約2インチ(5.08cm)又は約1インチ(2.54cm)から約3インチ(7.62cm)の範囲であり、長さ寸法は約2.5インチ(6.35cm)又は約1.5インチ(3.81cm)から約2.5インチ(6.35cm)の範囲である。いくつかの実施形態では、長さ寸法は幅寸法とほぼ同じである。例示的な実施形態では、U字形部材170の高さは、基部172の外径178とピボット軸171における部材105bの外径との差に基づいて寸法設定される。別の実施形態では、基部172の1つ以上の寸法(例えば、外径178)は、システム100’が水平面180上に垂直に取り付けられかつシステム100’が垂直方向において比較的安定するように寸法設定される。いくつかの実施形態では、システム100’の長さ(例えば、端部177a、177b間の長さ)は、約11.5インチ(29.21cm)又は約9.5インチ(24.13cm)から約13.5インチ(34.29cm)の範囲である。他の実施形態では、加熱要素106a、106bの長さは、約6.5インチ(16.51cm)又は約4.5インチ(11.43cm)から約8.5インチ(21.59cm)の範囲である。さらに他の実施形態では、スロット112’、140’の長さは、約6.5インチ(16.51cm)又は約4.5インチ(11.43cm)から約8.5インチ(21.59cm)の範囲である。
【0072】
一実施形態では、システム100’は、加熱要素106a、106bの温度を調節する1つ以上の加熱調節点174及び/又は1つ以上の電気インレット176(例えば、USBポート)を特徴とする。加熱調節点174及び/又は電気インレット176は、システム100’が水平面180において垂直な配向で基部172に取り付けられたときにアクセス可能になるように、有利なことにシステム100’の側面に沿って配置される。
【0073】
図5Dに示されるように、基部172の1つ以上の寸法(例えば、外径178)及びU字形部材170の1つ以上の寸法(例えば、高さ)は、1対の要素105が水平面180に対してほぼ平行になるように1対の要素105を閉位置101において水平面180上で支持するように寸法設定される。
【0074】
図5Cに示されるように、一実施形態では、複数の加熱要素106a、106bが、それぞれの要素105a、105bの内面に沿って設けられる。一実施形態では、加熱要素106a、106bは、それぞれの要素105a、105bの長手方向軸135a、135b(
図5E)に平行に配向された長手方向軸を含む。一実施形態では、加熱要素106a、106bの「長手方向軸」は、長さ寸法(例えば、加熱要素106の
図2Eにおける長さ143)と一致しかつ加熱要素106a、106bの長さ寸法よりも小さい幅寸法に直交する軸として定義される。いくつかの実施形態では、1つの加熱要素106のみが、要素105の一方のみの内面に沿って設けられる。他の実施形態では、複数の加熱要素が、各要素105の内面に沿って設けられる。
【0075】
一実施形態では、加熱要素106a、106bは、要素105a、105bの幅とほぼ同じ幅を有する。しかしながら、他の実施形態では、加熱要素106a、106bは、要素105a、105bの幅よりも小さい幅を有する。
図6Cは、一実施形態による、システム100’の要素105a、105bの内面の平面図の例を示す画像である。一実施形態では、要素105aに切断要素111及びボタン108をスライド可能に受け入れるスロット112’は、要素105aの内面に沿って最小間隔186だけ加熱要素106aから離間している。同様に、切断要素111が界面110に沿って移動するときに切断要素111をスライド可能に受け入れるスロット140’は、要素105bの内面に沿って最小間隔186だけ加熱要素106bから離間している。例示的な実施形態では、最小間隔186は、約1/8インチ(3.175mm)又は約1/16インチ(1.588mm)から約1/4インチ(6.35mm)の範囲又は約1/16インチ(1.588mm)から約1/2インチ(12.7mm)の範囲又は約1/32インチ(0.794mm)から約1インチ(25.4mm)の範囲である。スロット112’、140’及び加熱要素106a、106bの空間的分離は、要素106a、106bからの熱が切断要素111によって形成される切断部に沿ってプラスチック材料を溶融しないことを有利に確実にするように調整される。したがって、最小間隔186は、切断要素111によってプラスチック材料に形成された切断部が、加熱要素106a、106bからの熱によって再密封されないことを確実にする。他の実施形態では、断熱材の層又はシリコーン層185(
図8C)が最小間隔186内に配置されて、加熱要素106a、106bと切断要素111との間の断熱を提供し、要素106a、106bからの熱が切断要素111によってプラスチック材料に形成された切断部を溶融しないことをさらに確実にする。いくつかの実施形態では、スロット112’及び/又はスロット140’の長さは、加熱要素106a及び/又は加熱要素106bの長さ以上である。これは、有利なことに、切断要素111の移動範囲(例えば、スロット112’、140’の長さ)が界面に形成されるシールの最大幅(例えば、加熱要素106a、106bの長さ)を含むことを確実にする。
【0076】
一実施形態では、システム100’の切断要素111は、システム100の切断要素111と同様に動作する(例えば、要素105aの外面にあるボタン108を用いて界面110を横切ってスライドさせて、界面110を横切ってプラスチック材料を切断する)。しかしながら、本発明の実施形態は、界面110に沿ってプラスチック材料を切断するために要素105a又は105bの内面に対して移動するあらゆる切断要素を含む。別の実施形態では、要素105a又は要素105bは、ばね負荷機構に動作可能に結合されたボタンの作動時に、切断機構111を長手方向軸135a又は135bに直交する方向に移動させてプラスチック材料を切断するばね負荷機構を含む。
【0077】
いくつかの実施形態では、加熱要素106a、106bは、要素105a、105bの内面に沿って確実に固定される。他の実施形態では、加熱要素106a、106bの一方又は両方が、要素105a、105bの内面に移動可能に固定される。
図6Aは、一実施形態による、開位置101にあるプラスチック材料のエンクロージャを密封するシステム100”の側面図の例を示す画像である。一実施形態では、
図6Aのシステム100”は、ここで説明する特徴を除いてシステム100’と同様である。一実施形態では、システム100’とは異なり、加熱要素106a’は、要素105aの内面に移動可能に固定される。一実施形態では、加熱要素106a’は、加熱要素106a’と要素105aの内面との間に凹部182が設けられるように、要素105aに移動可能に取り付けられる。また、凹部182内に延び、加熱要素106a’に動作可能に結合される1つ以上のばね184a、184bが設けられる。切断要素111は、システム100”が開位置101にあるときに切断要素111の先端が加熱要素106a’の内面と整列するように設けられる。システム100”を開位置101から閉位置103(
図6B)に移動させると、加熱要素106a’は、界面110で加熱要素106bと係合し、これにより、加熱要素106a’は、長手方向軸135aに直交する方向に移動し、凹部182内に入る。加熱要素106a’は、切断要素111が長手方向軸135aに直交する方向に加熱要素106a’の内面を越えて延びるように切断要素111に対して後退する。切断要素111の先端は、加熱要素106a、106bの界面110を超えて延びるので、切断要素111は、切断要素111が界面110を横切ってスライドするときに、界面110においてプラスチック材料を切断する。この構成は、有利なことに、システム100”が開位置101にあるときに切断要素111の先端が加熱要素106a’の内面を超えて延びていないので切断要素111が露出されないことを確実にする。
【0078】
図8Aは、一実施形態による、開位置101にあるプラスチック材料のエンクロージャを密封するシステム100”の斜視図の例を示す画像である。
図8Bは、一実施形態による、閉位置103にある
図8Aのシステム100”の側面図の例を示す画像である。
図8Cは、一実施形態による、
図8Bの線8C-8Cに沿って切断された断面図の例を示す画像である。一実施形態では、
図8Aのシステム100”は、ここで説明する1つ以上の特徴を除いて、
図6Aのシステム100”と同様である。
【0079】
一実施形態では、シリコーン層185(例えば、シリコーンゴム層)が、加熱要素106a、106bと切断要素111との間、及び加熱要素106a、106bと切断要素111との間の間隔186内に設けられる。一実施形態では、シリコーン層185のより長い寸法が加熱要素106a、106bのより長い寸法に直交して配向されるように、シリコーン層185は加熱要素106a、106bに直交して配向される。シリコーン層185(例えば、ゴムシリコーン)は、有利なことに、切断要素111によってプラスチック材料136に形成された切断部に断熱を提供して、加熱要素106a、106bからの熱が切断部に沿ってプラスチック材料136を再密封するのを防ぐ。一実施形態では、シリコーン層185は、要素105b’の内面に沿った溝に固定可能に受け入れられる延長部を含む。シリコーン層185は、当業者によって認識されるあらゆる手段(例えば、接着剤)を用いて、要素105b’の内面の溝内に貼り付けられる。一実施形態では、加熱要素106の界面110に沿った幅は、約1/4インチ(6.35mm)又は約1/8インチ(3.175mm)から約1/2インチ(12.7mm)の範囲又は約1/16インチ(1.588mm)から約3/4インチ(19.05mm)の範囲である。一実施形態では、シリコーン層185の界面110に沿った幅は、約0.04インチ(1mm)又は約0.02インチ(0.5mm)から約0.08インチ(2mm)の範囲又は約0インチ(0mm)から約0.2インチ(5.08mm)の範囲である。さらに他の実施形態では、シリコーン層185の幅は、加熱要素106の幅の割合に基づいており、この割合は1未満である。一実施形態では、シリコーン層185の高さは、閉位置103における要素105a’、105b’の内面の間隔を調整するように寸法設定される。一実施形態では、シリコーン層185は、要素105b内の加熱要素106bからの最小間隔187を有する。例示的な実施形態では、最小間隔187は、約1mm、又は約0.5mmから約2mmの範囲である。他の実施形態では、シリコーン層185及び/又はばね184は、システム100”には存在しない。
【0080】
一実施形態では、1対のばね184a、184cが、第1端部177aに隣接して加熱要素106a’の両側部と整列し、加熱要素106a’に動作可能に結合されて、閉位置103における加熱要素106a’と加熱要素106bとの間の係合時に長手方向軸135aに直交する方向に凹部182内に移動する加熱要素106a’を収容する。加えて、1対のばね184bが、第2端部177bに隣接して又は第1端部177aと第2端部177bとの間の増分間隔で、加熱要素106a’の両側部と整列している。一実施形態では、ボタン108は、スロット112’内にスライド可能に受け入れられる部材115を介して切断要素111に動作可能に接続される。一実施形態では、部材115は、切断要素111に直交して配向される。
【0081】
一実施形態では、システム100”は、ヒンジ103’で要素105a’にばね荷重を掛けるために使用されるばね183を含む(
図8G)。一実施形態では、システム100”が閉位置103にあり、U字形部材170が第1位置(
図8G)から第2位置(
図5D)に回転されるとき、ばね183が要素105a’を上方に押し、システム100”が開位置101に到達するまで要素105a’をヒンジ103’の周りで回転させる。これにより、有利なことに、システム100”は、ユーザによる労力なしで開位置101へと自動的に開放される。他の実施形態では、ばね183は省略され、ユーザは要素105a’を閉位置103から開位置101に手動で回転させる。
【0082】
前述のように、システム100’は、加熱要素106a、106bの所望の温度を調整する1つ以上の加熱調節点174を含む。
図5Hは、一実施形態による、
図5Aのシステム100’内の加熱要素106a、106bと電源119(例えば、電池118)との電気接続の例を示すブロック図である。いくつかの実施形態では、電源119は、1つ以上の電気インレット176(例えば、USBポート)を介してシステム100’に接続されたコンセント(電気アウトレット)である。一実施形態では、システム100’は、システムをオン又はオフにするスイッチ125(例えば、電源スイッチ)を含む。一実施形態では、スイッチ125は設けられず、電源119とシステムとの電気接続(例えば、システムをコンセントに差し込むこと)は、システムをオン又はオフにするスイッチ125として機能する。また、一実施形態では、要素105a、105bがいつ開位置101から閉位置103に移動するか検出するセンサ123(例えば、加熱要素106a、106bの係合を検出するセンサ)が提供される。一実施形態では、「開位置」は、加熱要素106a、106bを開位置で作動させないように要素105a、105b間の角度が角度閾値(例えば、約5~10度)よりも大きいことを意味し、一方「閉位置」は、加熱要素106a、106bを作動させるように要素105a、105b間の角度が角度閾値よりも小さいことを意味する。別の実施形態では、「開位置」は、要素105a、105b間の角度が角度閾値を超えることを意味し、「閉位置」は、要素105a、105b間の角度が角度閾値未満であることを意味し、要素105a、105b間の角度は、加熱要素106a、106bを作動させるか否かに影響を与えない。
【0083】
一実施形態では、システム100’は、加熱調節点174、センサ123及び/又はスイッチ125からの1つ以上の入力を受け取るコントローラ121を含む。これらの入力を受信すると、コントローラ121は、加熱要素106a、106bに電力を伝送するように電源119に信号を送信するか否かを決定する。一実施形態では、スイッチ125からシステム100’がオンであるという信号を受信すると、コントローラ121は、加熱要素106a、106bに電力を伝送するように電源119に信号を送信する。この実施形態では、センサ123は提供又は使用されず、スイッチ125がオンである限り、加熱要素106a、106bは連続的に加熱される。例示的な実施形態では、スイッチ125は、システム100’の外面にある電源スイッチである。別の実施形態では、スイッチ125及びセンサ123から、システム100’がオンにありかつ要素105a、105bが閉位置103にあるという信号を受信すると、コントローラ121は、加熱要素106a、106bに電力を伝送するように電源119に信号を送信する。したがって、この実施形態では、加熱要素106a、106bを加熱するために、スイッチ125がオンであること及び要素105a、105bが閉位置103にあることを必要とする。
【0084】
一実施形態では、加熱調節点174の1つを選択することにより、コントローラ121のメモリに記憶されている温度閾値が調整される。一実施形態では、電源119が加熱要素106a、106bの温度を上昇させるときに加熱要素106a、106bの温度を連続的に測定する温度センサ127が設けられる。温度センサ127は、測定温度のデータをコントローラ121に連続的に送信し、コントローラ121は、受信した測定温度データをメモリに記憶された温度閾値と連続的に比較する。測定温度が温度閾値以上である場合、コントローラ121は、加熱要素106a、106bへの電力の供給を停止するように電源119に信号を送信する。測定温度が温度閾値を下回る場合、コントローラ121は、加熱要素106a、106bに電力を供給するように電源119に信号を送信する。
【0085】
いくつかの実施形態では、システム100’が閉位置103に移動されると、加熱要素106a、106bは電源119から電気エネルギーを受け取り、所望の温度(例えば、選択された加熱調節点174に基づく温度閾値)まで熱くなる。他の実施形態では、加熱要素106a、106bは、システムが開位置101又は閉位置103のいずれにあるかにかかわらず、1つ以上の制御装置を作動させることによって所望の温度まで熱くなる。一実施形態では、システム100’は、所望の温度を変えるための1つ以上の制御装置(例えば、加熱調節点174)を特徴とする。例示的な実施形態では、制御装置は、所望の温度を複数の調節点のうちの1つに変えるためのダイヤルを特徴とする。例示的な実施形態では、ダイヤルは、所望の温度を2つから8つの異なる設定値のうちの1つに変える2つから8つの間の調節点を特徴とする。一実施形態では、所望の温度設定は、プラスチック材料136の種類に基づいて調整される。例示的な実施形態では、マイラープラスチック材料で作られたエンクロージャは、ポリ袋プラスチック材料で作られたエンクロージャとは異なる所望の温度設定を有する。いくつかの実施形態では、所望の温度は、プラスチック材料の融点に基づいて選択される。例示的な実施形態では、システム100’は、所望の温度を選択する、要素105a、105bの表面にある1つ以上の制御装置を特徴とする。他の実施形態では、システム100’は、制御装置が作動された場合に加熱要素106a、106bが閉位置101でしか熱くならないように、加熱要素106a、106bを閉位置101で作動させる1つ以上の制御装置を特徴とする。さらに他の実施形態では、制御装置は、システム100’の位置に関係なく、加熱要素106a、106bを作動させる。システム100の加熱要素106の温度は、ここで説明したシステム100’の加熱要素106a、106bと同様の方法で制御される。いくつかの実施形態では、第1要素102aは、加熱要素106が所望の温度まで加熱中であるときに第1モード(例えば、点滅モード又は第1の色)で作動し、加熱要素106が所望の温度に到達したときに第1モードとは異なる第2モード(例えば、静的モード又は第2の色)で作動する、発光ダイオード(LED)120(
図1D)を特徴とする。
【0086】
加熱要素106a、106bは、所望の温度まで熱くなって第1プラスチック層と第2プラスチック層とを含むプラスチック材料を溶融し、プラスチック材料の第1プラスチック層と第2プラスチック層との間にシールを形成する。
図3Aは、一実施形態による、システム100’によってプラスチック材料136に形成された第1シール301の透視図の例を示すブロック図である。いくつかの実施形態では、プラスチック材料136は、プラスチック材料136が加熱要素106a、106bで加熱されて第1シール301を形成する前に、側部シール302a、302bを含む。他の実施形態では、プラスチック材料136は、側部シール302a、302bを含まない第1及び第2プラスチック層を含み、側部シール302a、302bは、加熱要素106a、106bを用いて形成される。いくつかの実施形態では、プラスチック材料136を所望の温度の加熱要素106a、106bに最小期間(例えば、約3秒から約5秒)の間さらしてシールを形成する。いくつかの実施形態では、最小期間は、プラスチック材料136の1つ以上のパラメータ(例えば、厚さ)によって決まる。いくつかの実施形態では、加熱要素106a、106bを横切って第1シール301を形成した後、ボタン108を要素105aのスロット112’に沿ってスライドさせて、切断要素111を界面で切断線303aに沿ってスライドさせ、第1シール301に隣接するプラスチック材料136を切断する。次に、第1シール301を形成するのと同様の方法で、加熱要素106a、106bを用いてプラスチック材料136に第3シール311を形成し、ボタン108をスロット112’に沿ってスライドさせて、切断要素111を切断線303bに沿ってスライドさせ、プラスチックエンクロージャ310(例えば、袋)に開口部305を形成する。第3シール311は、プラスチックエンクロージャ310から分離して離れた第2エンクロージャ(例えば、第2の袋)の一部として形成される。
【0087】
図3Bは、一実施形態による、
図5Aのシステムを用いて第1シール301からプラスチック材料136を切り取った後の
図3Aの第1シール301の透視図の例を示すブロック図である。第1シール301は、エンクロージャ310の基部を形成する。エンクロージャ310の開口部305は、カッター要素111を切断線303bに沿ってスライドさせることにより設けられる。以下の方法で説明するように、内容物308(例えば、調味料、スナック、個人用品)は、開口部305からプラスチック材料136のエンクロージャ310に入れられる。
図3Cは、一実施形態による、
図5Aのシステム100’によってプラスチック材料136に形成された第2シール304の透視図の例を示すブロック図である。開口部305から内容物308を入れた後、開口部305を要素105a、105b間の界面に配置し、第2シール304を加熱要素106a、106bによって第1プラスチック層と第2プラスチック層との間に形成する。その結果、内容物308を保持する密閉容積を含むエンクロージャ、すなわち袋310が提供され、密閉容積は、第1シール301、第2シール304及び側部シール302a、302bによって画定される。
【0088】
図3Bは、一実施形態による、
図5Aのシステムを用いて第1シール301からプラスチック材料136を切り取った後の
図3Aの第1シール301の透視図の例を示すブロック図である。第1シール301は、エンクロージャ310の基部を形成する。エンクロージャ310の開口部305は、カッター要素111を切断線303bに沿ってスライドさせることにより設けられる。以下の方法で説明するように、内容物308(例えば、調味料、スナック、個人用品)は、開口部305からプラスチック材料136のエンクロージャ310に入れられる。
図3Cは、一実施形態による、
図5Aのシステム100’によってプラスチック材料136に形成された第2シール304の透視図の例を示すブロック図である。開口部305から内容物308を入れた後、開口部305を要素105a、105b間の界面に配置し、第2シール304を加熱要素106a、106bによって第1プラスチック層と第2プラスチック層との間に形成する。その結果、内容物308を保持する密閉容積を含むエンクロージャ、すなわち袋310が提供され、密閉容積は、第1シール301、第2シール304及び側部シール302a、302bによって画定される。
【0089】
図3Gは、一実施形態による、第1シール301と第2シール304との間に内部シール309a、309bを含むプラスチック材料のエンクロージャ310’の上面図の例を示すブロック図である。この実施形態では、第1シール301及び開口部305を形成した後、開口部305から内容物308aを入れ、内部シール309aを形成して内容物308aをエンクロージャ310’のサブエンクロージャ内に保持する。同様に、開口部305から内容物308bを入れ、内部シール309bを形成して内容物308bをエンクロージャ310’のサブエンクロージャ内に保持する。内部シール309a、309bに隣接するプラスチック材料136を切断することは望ましくないので、内部シール309a、309bに隣接する界面を横切って切断要素111をスライドさせない。開口部305から内容物308cを入れ、その後、要素105a、105bを用いて開口部305に沿って第2シール304を形成する。この構成は、有利なことに、内容物308の複数のサブエンクロージャが1つのより大きなエンクロージャ310’の内部にあることを可能にする。ユーザが内容物308c(内容物308a又は308bではない)にアクセスしたい場合、ユーザは、内容物308cを有するサブエンクロージャを切断するか又は内部シール309bを切断することができ、内容物308cにアクセスしたときまで内容物308cを有するサブエンクロージャを保持することができる。例示的な実施形態では、ユーザは、各サブエンクロージャ内に内容物308を有する複数のサブエンクロージャを曜日ごとに形成することができるため、特定の曜日のサブエンクロージャにアクセスするだけでよい。
【0090】
図4は、一実施形態による、プラスチック材料136のエンクロージャ310を密封する方法200の例を示すフローチャートである。一実施形態では、システム100、100’、100”をユーザの片手又は両手で保持している間に方法200の1つ以上のステップを行うことができるように、システム100、100’、100”はポータブルである。以下の方法200は、前述のシステム100、100’、100”のあらゆる実施形態を用いて行うことができる。ステップ201において、プラスチック材料136を要素105a、105bの間の界面に配置する。
図2Fは、一実施形態による、
図5Aのシステム100’で使用されるプラスチック材料136の複数のリール152a、152bの側面図の例を示すブロック図である。代替的に、リール152がボックス155(
図7A)内に設けられ、ボックス155の開口部から供給される。一実施形態では、リール152a、152bは、異なる幅のプラスチック材料136を保持する。例示的な実施形態では、リール152aは、第1の幅(例えば、6インチ(15.24cm))のプラスチック材料136aを保持し、リール152bは、第1の幅よりも小さい第2の幅(例えば、3インチ(7.62cm))のプラスチック材料136bを保持する。
図2Hは、プラスチック材料136a及びプラスチック材料136bがリール152a、152bを保持するボックス又はハウジングから供給される実施形態を示す。例示的な実施形態では、プラスチック材料136は、
図3Aに示されるように側部シール302a、302bを含む。一実施形態では、ステップ201において、リール152a、152bの一方又はボックス155内のリール152からのプラスチック材料136を要素105a、105bの間の界面に供給する。ステップ201において、リール152a、152bは、プラスチック材料136の幅が加熱要素106の長さ143(
図2E)以下であるように選択する。いくつかの実施形態では、カッター153が、リール152a、152bに設けられ、エンクロージャ310の所望の長さに対応するプラスチック材料136の長さが提供されるようにプラスチック材料136を切断するために使用される。この実施形態では、方法200においてステップ206を省略することができる。
【0091】
いくつかの実施形態では、ステップ201において、プラスチック材料136を、プラスチック材料136の少なくとも所望の長さ307(
図3A)がリール152から引き出されるように第2要素105a、105bの界面に配置する。
図3Dは、プラスチック材料136bをシステム100の第2要素104a、104bの界面に配置するステップ201の一実施形態を示す。所望の長さ307は、エンクロージャ310(例えば、袋)の所望の長さに対応する。例示的な実施形態では、エンクロージャ310の所望の長さは、約5インチ(12.7cm)から約12インチ(30.48cm)の範囲である。
【0092】
いくつかの実施形態では、ステップ201において、プラスチック材料136を、最初に、
図7Aに示されるように要素105a、105bの間を移動させる。例示的な実施形態では、ステップ201において、プラスチック材料136を、第1シール301に対応する領域が最初に要素105a、105bの間に配置されるように
図7Aの要素105a、105bの間を移動させる。
【0093】
ステップ202において、プラスチック材料136を要素105a、105bの間の界面に配置した後、加熱要素106a、106bを開位置101(
図7A)から閉位置103(
図7B)に旋回させる。いくつかの実施形態では、ステップ202において、要素105a、105bを閉位置103に旋回させることに加えて、1つ以上の制御装置を作動する。次いで、加熱要素106a、106bは、所望の温度まで熱くなり、電源との電気接続によって加熱要素106a、106bの界面における温度を上昇させる。一実施形態では、所望の温度は、プラスチック材料136の溶融温度を超える。
【0094】
また、ステップ202において、ステップ202における界面の加熱によってプラスチック材料136に第1シール301を形成する(
図7A)。いくつかの実施形態では、ステップ202において、第1シール301は、界面の温度が最小期間の間に所望の温度に到達することによって形成される。例示的な実施形態では、所望の温度は、約125度から約260度の範囲である。別の例示的な実施形態では、最小期間は、約3秒から約5秒の範囲である。いくつかの実施形態では、ユーザは、最小期間がいつ経過したかを手動で確認し、その期間の後に要素105a、105bを開く。他の実施形態では、加熱要素106a、106bは、自動的に所望の温度まで熱くなり、その温度を自動的に低下させる前に、最小期間の間その温度に留まる。
【0095】
一実施形態では、ステップ202において、プラスチック材料136に第1シール301が形成された後、切断線303a(
図3A)に沿って要素105a、105b間の界面を横切って切断要素111をスライドさせ、第1シール301に隣接するプラスチック材料136を切断する。
図3Bは、第1シール301に隣接するプラスチック材料136が切断線303aを横切って切断されている、ステップ206を行った後の第1シール301の一実施形態を示す。
図7Aは同様に、第1シール301に隣接するプラスチック材料136を切断するために切断要素111が横切ってスライドする切断線303aを示す。一実施形態では、切断要素111は、加熱要素106a、106bから横方向にずらされているので、ステップ202におけるプラスチック材料136に沿った切断部は、有利に加熱要素106a、106bからずらされ、加熱要素106a、106bからの熱が切断線303aに沿ってプラスチック材料136を合わせて溶融するリスクを最小限にする。また、別の実施形態では、シリコーン層185(
図8C)は、線303aに沿った切断中のプラスチック材料136に断熱を提供して、切断後の線303aに沿ったプラスチック材料136の加熱及び再密封のリスクを軽減するリスクを低減する。
【0096】
ステップ204において、ステップ202で第1シール301を形成したのと同様に、要素105a、105bを開位置101から閉位置103に旋回させることによってプラスチック材料136の第1層と第2層との間に第3シール311を形成する。
図7Aは、第3シール311を形成するために要素105a、105bが閉位置103(
図7B)に移動する前に要素105a、105bの間に配置されたプラスチック材料136を示す。
図3Aは、プラスチック材料136内に形成された第3シール311を示す。
【0097】
ステップ206において、切断線303bに沿って要素105a、105b間の界面110で切断要素111を移動させ、エンクロージャ310に開口部305を形成する。ステップ206の後、第1シール310及び開口部305を側部シール302a、302bと共に含む、
図3Bに示されるようなエンクロージャ310が得られる。一実施形態では、第3シール311はステップ206でエンクロージャ310から切り離されるので、第3シール311は、エンクロージャ310の後に第2エンクロージャを形成するために使用される。例示的な実施形態では、第3シール311は、エンクロージャ310のシール301と同様のシールを第2エンクロージャに形成する。
【0098】
図3Bは、ステップ206で切断要素111を使用してシール311に隣接する切断線303bに沿ってプラスチック材料136を切断した後のプラスチック材料136の斜視図の例を示すブロック図である。開口部305(第1プラスチック層と第2プラスチック層との間の)は、プラスチック材料136の第1シール301と反対側に設けられている。
【0099】
ステップ208において、プラスチック材料136の開口部305から内容物308(例えば調味料、スナック、個人用品)を入れる。一実施形態では、所望の量の内容物308を開口部305に入れる。いくつかの実施形態では、内容物308は液体内容物である。他の実施形態では、内容物308は固形内容物である。
【0100】
ステップ210において、ステップ208を行った後、プラスチック材料136の開口部305を要素105a、105b間の界面に配置する。
図3Fは、プラスチック材料136の開口部305を要素105a、105b間の界面に配置する、ステップ210の一実施形態を示す。いくつかの実施形態では、ステップ210は、開口部305を要素105a、105bの界面に配置する点を除いてステップ201と同様である。次いで、ステップ202と同様のステップ212が行われる。
【0101】
ステップ212において、ステップ212における界面の加熱によってプラスチック材料136に第2シール304を形成する。ステップ212を行うと、第1シール301と、第2シール304と、側部シール302a、302bとの間にエンクロージャ310(例えば、袋)が形成される。
図3Fは、第1シール301及び第2シール304を含むエンクロージャ310の一実施形態を示す。他の実施形態では、弓形エンクロージャ又はあらゆる多角形形状に基づくエンクロージャを含む、矩形エンクロージャ以外のエンクロージャが形成される。
図7E及び7Fは、ユーザの手に保持され、ユーザがシステム100’を開位置101(
図7E)から閉位置103(
図7F)に移動させるときに第2シール304を形成するのに使用されるシステム100’を示す。
【0102】
いくつかの実施形態では、方法200は、エンクロージャ310’(例えば、袋)にエンクロージャ310’内のそれぞれのサブエンクロージャ内の内容物308a、308b、308c(
図3G)を充填するように行われ、第1シール301と第2シール304との間に内部シール309a、309bが形成される。これらの実施形態では、エンクロージャ310’内の所望の数のサブエンクロージャに内容物308a、308b、308cを充填するまで、ステップ208及び212(ステップ210を省略)が繰り返し行われ、ステップ212は内部シール309の形成を含む。
図3Gはエンクロージャ310’内の3つのサブエンクロージャを示しているが、3つより多いか又は3つより少ないサブエンクロージャを形成することができる。所望の数のサブエンクロージャを形成した(例えば、ステップ208及び212を所望の回数だけ繰り返した)後、ステップ212を行ってエンクロージャ310’の開口部305を第2シール304で閉じる。また、
図3Gは、サブエンクロージャ及び内部シール309が一方向にかつ第1及び第2シール301、304に平行に形成されることを示しているが、内部シールは、縦サブエンクロージャ310a、310bを形成する、第1及び第2シール301、304に直交する縦内部シール(
図7G)、又はエンクロージャ310’内に斜めサブエンクロージャを形成する斜め内部シールのような全方向性であることができる。
【0103】
いくつかの実施形態では、方法200は、ストロー136’(
図2G)を用いて行われ、第1シール301’及び第2シール304’をストロー136’に形成して、ストロー136’材料でエンクロージャ(例えば、カプセル162)を形成する。例示的な実施形態では、第1シール301’と第2シール304’を形成する間にカプセル162に内容物(例えば、スパイス)を充填する。一実施形態では、ストロー136’を使用する方法200において、プラスチック材料136の幅に基づく第1の長さ143を有する第1加熱要素106は、例えばストロー136’の幅に基づく第2の長さ143を有する第2加熱要素106に置き換えられる。
【0104】
図4には、ステップが例示の目的で特定の順序で不可欠のステップとして示されているが、他の実施形態では、1つ以上のステップ又はその一部が、異なる順序で、又は時間的に重複して、直列又は並列に行われるか、省略されるか、1つ以上の追加ステップが追加されるか、又はいくつかのやり方の組み合わせで方法が変更される。
【0105】
以下の表1は、システム100、100’の様々な部分、及びシステム100、100’、100”で形成されるシール、並びにシステム100、100’、100”の様々な設計で使用される様々なタイプのプラスチック材料136、及び各タイプのプラスチック材料136に関連する様々なタイプの内容物308の様々なパラメータ(例えば、サイズ、内容物308の種類など)をリストアップしている。表1のパラメータは、システム100、100’、100”で使用されるパラメータの単なる例示的な実施形態であり、非限定的である。他の実施形態では、表1にリストアップされたもの以外のパラメータを使用して、システム100’、100’、100”又はシステム100、100’、100”で形成されるシールを形成することができる。
【0106】
【0107】
以上の明細書において、本発明は、その特定の実施形態を参照して説明されてきた。しかしながら、本発明のより広い主旨及び範囲から逸脱することなく、様々な修正及び変更を行うことができることは明らかである。したがって、明細書及び図面は、限定的な意味ではなく例示とみなされるべきである。本明細書及び特許請求の範囲の全体にわたって、文脈上別段の定めがない限り、「comprise」という語及びその変化形(例えば「comprises」及び「comprising」など)は、記載された部材、要素もしくはステップ又は部材、要素もしくはステップのグループを含むことを意味するが、他の部材、要素もしくはステップ又は部材、要素もしくはステップのグループを除外することを意味しないものと理解される。また、不定冠詞「a」又は「an」は、冠詞によって修飾された部材、要素又はステップの1つ以上を示すことを意味する。本明細書で使用される場合、文脈から特に明らかでない限り、値が他の値の2の因数(2倍又は半分)以内にある場合、その値は「約」他の値である。例示的な範囲が示されているが、文脈から特に明らかでない限り、含まれるあらゆる範囲もまた様々な実施形態において意図されている。したがって、いくつかの実施形態では、0から10の範囲は、1から4の範囲を含む。
【手続補正書】
【提出日】2023-08-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プラスチック材料のエンクロージャを密封する装置であって、
要素の第1端部で互いに旋回可能に連結された1対の要素を含むハンドルと、
前記1対の要素のうちの少なくとも1つの要素の内面に配置され、電源に接続された加熱要素であって、前記加熱要素の長手方向軸が前記少なくとも1つの要素の長手方向軸に平行に配向されている加熱要素と、
前記1対の要素の第1要素の内面に配置された切断要素と
を含み、
第1プラスチック層及び第2プラスチック層を含むプラスチック材料を前記1対の要素の間の界面に配置し、前記1対の要素を開位置から閉位置に旋回させると、前記加熱要素は、前記界面の温度を上昇させて前記プラスチック材料を溶融し、前記第1プラスチック層と前記第2プラスチック層との間にシールを形成するように構成され、
前記切断要素は、前記内面に対して移動して、前記シールに隣接する前記界面に沿って前記プラスチック材料を切断し、前記プラスチック材料に開口部を形成するように構成され、前記切断要素は、前記加熱要素からの熱が前記開口部を再密封するのを防ぐために前記加熱要素から最小間隔だけ離間している、装置。
【請求項2】
前記切断要素は、前記切断要素が前記第1要素の内面に沿ってスライドするように構成されるように、前記第1要素の第1スロットにスライド可能に受け入れられ、前記1対の要素の第2要素の内面は、前記プラスチック材料が前記切断要素によって切断されるときに前記界面に沿って前記切断要素をスライド可能に受け入れる第2スロットを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記第2スロット及び前記加熱要素は、前記第2スロットが前記加熱要素から最小間隔だけ離間するように、前記第2要素の内面に沿って配置される、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記第2スロットの長さは、前記第2要素の内面に沿った前記加熱要素の長さ以上である、請求項2に記載の装置。
【請求項5】
前記第1要素は、前記第1要素の外面にボタンをさらに含み、前記ボタンは、前記切断要素が前記外面に沿った前記ボタンの移動によって前記内面に沿ってスライドするように構成されるように、前記第1スロットを通して前記切断要素に接続される、請求項2に記載の装置。
【請求項6】
前記切断要素は、前記第1要素の幅の中心からずらされている、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
第1加熱要素は、前記切断要素が前記第1要素の長手方向軸に直交する方向に前記加熱要素を越えて延びるように前記第1加熱要素が前記切断要素に対して後退するように構成されるように、前記1対の要素を前記閉位置に旋回させることによって前記第1要素の長手方向軸に直交する方向に移動可能である、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記第1加熱要素と前記第1要素との間に少なくとも1つのばねが配置され、前記1対の要素の第2要素の内面に沿って第2加熱要素が配置され、前記第1加熱要素は、前記界面における前記第1加熱要素と前記第2加熱要素との係合によって前記第1要素の前記長手方向軸に直交する方向に移動可能である、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記一対の要素は、第1要素の第1端部と第2要素の第1端部で互いに旋回可能に連結され第1要素及び第2要素を含み、
前記加熱要素は、前記第1要素の内面に配置された第1加熱要素と、前記第2要素の内面に配置された第2加熱要素とを含み、
前記第1要素及び前記第2要素を閉位置に旋回させると、前記第1加熱要素及び前記第2加熱要素は、前記界面の温度を上昇させて前記プラスチック材料を溶融し、前記シールを形成するように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項10】
前記加熱要素は、前記一対の要素のうちの少なくとも一方の内面に沿って配置された複数の加熱要素を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項11】
前記切断要素に対してスロットの反対側に位置するように前記スロットを通して前記切断要素に動作可能に接続されたボタンをさらに含み、前記切断要素と前記ボタンの両方が前記スロット内でスライド可能である、請求項1に記載の装置。
【請求項12】
前記装置がユーザの手に保持されている間に、前記プラスチック材料を前記1対の要素の間の界面に配置することと、前記1対の要素を前記開位置から前記閉位置に旋回させることと、前記シールの形成とを含む前記装置の動作が行われるように、前記装置はポータブルである、請求項1に記載の装置。
【請求項13】
前記電源は電池であり、前記要素の少なくとも1つが、前記電池を収容する区画を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項14】
前記切断要素と前記加熱要素との間に配置された断熱材の層をさらに含む、請求項1に記載の装置。
【請求項15】
請求項1から14のいずれか一項に記載の装置を用いてプラスチック材料のエンクロージャを密封する方法であって、
互いに旋回可能に連結された1対の要素であって、前記1対の要素のうちの少なくとも一方の内面に沿って加熱要素が配置されている前記1対の要素の間の界面に、第1プラスチック層及び第2プラスチック層を含むプラスチック材料を配置することと、
前記加熱要素が前記界面の温度を上昇させて前記第1プラスチック層及び前記第2プラスチック層を溶融するように前記1対の要素を開位置から閉位置に旋回させることと、
前記第1プラスチック層及び前記第2プラスチック層の溶融によって前記第1プラスチック層と前記第2プラスチック層との間に第1シールを形成することと、
前記プラスチック材料のエンクロージャの開口部を通して前記プラスチック材料のエンクロージャに内容物を充填することと、
前記第1プラスチック層及び前記第2プラスチック層を含む前記プラスチック材料を前記界面に配置することと、
前記加熱要素が前記界面の温度を上昇させて前記第1プラスチック層及び前記第2プラスチック層を溶融するように前記1対の要素を前記開位置から前記閉位置に旋回させることと、
前記第1プラスチック層及び前記第2プラスチック層の溶融によって前記第1プラスチック層と前記第2プラスチック層との間に第2シールを形成することと
を含み、
前記第1シールと前記第2シールとの間に前記プラスチック材料のエンクロージャが形成される、方法。
【請求項16】
前記加熱要素が前記界面の温度を上昇させて前記第1プラスチック層及び前記第2プラスチック層を溶融するように前記1対の要素を開位置から閉位置に旋回させることと、
前記エンクロージャとは別個の第2エンクロージャを形成するために使用される第3シールを前記第1プラスチック層と前記第2プラスチック層との間に形成することと、
前記第3シールに隣接するプラスチック材料を切断して前記プラスチック材料のエンクロージャ内に開口部を形成するために前記界面で切断要素を移動させることと
をさらに含み、
前記第2シールは、前記充填のステップ後に前記開口部を閉じるために形成される、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記エンクロージャは袋であり、前記袋の両側部は前記方法を行う前に封止され、前記袋の上部及び下部はそれぞれの前記第1シール及び前記第2シールによって封止され、前記加熱要素の長さは前記両側部の間の前記袋の幅に基づいて選択される、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記エンクロージャはカプセルであり、前記プラスチック材料はストローであり、前記カプセルの上部及び底部はそれぞれ前記第1シール及び前記第2シールによって封止され、前記加熱要素の長さは前記ストローの幅に基づいて選択され、前記加熱要素の厚さは、前記界面の温度が前記ストローの融点に達するように前記ストローの厚さに基づいて選択される、請求項15に記載の方法。
【外国語明細書】