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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023145867
(43)【公開日】2023-10-12
(54)【発明の名称】内燃機関
(51)【国際特許分類】
   F01M 13/00 20060101AFI20231004BHJP
【FI】
F01M13/00 F
F01M13/00 M
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022052742
(22)【出願日】2022-03-29
(71)【出願人】
【識別番号】000006286
【氏名又は名称】三菱自動車工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002424
【氏名又は名称】ケー・ティー・アンド・エス弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】清水 千陽
(72)【発明者】
【氏名】加藤 秀信
(72)【発明者】
【氏名】杉浦 一
【テーマコード(参考)】
3G015
【Fターム(参考)】
3G015AA13
3G015BD10
3G015BE04
3G015BE11
3G015BE15
3G015BF05
3G015CA01
3G015EA12
3G015FC04
(57)【要約】
【課題】 より改善された内燃機関を提供する。
【解決手段】
内燃機関は、内部にオイル及びガスを貯留可能なオイル分離室を含むオイルセパレータと、ターボチャージャーの軸受ハウジングとオイル分離室との間に連結され、軸受ハウジングからオイル分離室にオイル含有ガスを導入するための第1通路と、オイル分離室と吸気通路との間に連結され、オイル分離室から吸気通路にガスを排出するための第2通路と、オイル分離室とシリンダブロックのクランク室との間に連結され、オイル分離室からクランク室にオイルを排出するための第3通路と、第2通路内に配され、オイル分離室内の圧力が閾値を超えたときに開き、オイル分離室内の圧力が閾値以下のときに閉じる圧力弁と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部にオイル及びガスを貯留可能なオイル分離室を含むオイルセパレータと、
ターボチャージャーの軸受ハウジングと前記オイル分離室との間に連結され、前記軸受ハウジングから前記オイル分離室にオイル含有ガスを導入するための第1通路と、
前記オイル分離室と吸気通路との間に連結され、前記オイル分離室から前記吸気通路にガスを排出するための第2通路と、
前記オイル分離室とシリンダブロックのクランク室との間に連結され、前記オイル分離室から前記クランク室にオイルを排出するための第3通路と、
前記第2通路内に配され、前記オイル分離室内のガス圧力が閾値を超えたときに開き、前記オイル分離室内のガス圧力が前記閾値以下のときに閉じる圧力弁と、
を備える内燃機関。
【請求項2】
前記オイル分離室は、前記第3通路に連結された第3開口を有し、
前記第3開口は、前記オイル分離室内に貯留された前記オイルの油面よりも下に位置する、
請求項1に記載の内燃機関。
【請求項3】
前記オイル分離室は、前記第2通路に連結された第2開口を有し、
前記第2開口は、前記オイル分離室内に貯留された前記オイルの油面よりも上に位置し、
前記オイルセパレータは、さらに、前記オイル分離室内に配された第2オイル切板を含み、
前記第2オイル切板は、下方に向けて傾斜し、鉛直方向において前記第2開口と重なる、
請求項1または2に記載の内燃機関。
【請求項4】
前記オイル分離室は、前記第1通路に連結された第1開口を有し、
前記第1開口は、前記オイル分離室内に貯留された前記オイルの油面よりも上に位置し、
前記オイルセパレータは、さらに、前記オイル分離室内に配された第1オイル切板を含み、
前記第1オイル切板は、下方に向けて前記第2通路から離れるように傾斜し、鉛直方向において前記第1開口と重なる、
請求項1から3のいずれか1項に記載の内燃機関。
【請求項5】
前記オイルセパレータは、前記シリンダブロックに一体化されている、
請求項1から4のいずれか1項に記載の内燃機関。
【請求項6】
前記オイル分離室は、前記第1通路に連結された第1開口と、前記第2通路に連結された第2開口とを有し、
前記第2開口は、前記第1開口よりも前記シリンダブロックに近い、
請求項1から5のいずれか1項に記載の内燃機関。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、内燃機関に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、エンジンと、エンジンに連結された吸気通路と、エンジンに連結された排気通路とを含む内燃機関を開示している。内燃機関は、さらに、ターボチャージャーと、ターボチャージャーからオイル通路を通じてオイルを受けとるオイルタンクを含む。オイルタンクは、オイルおよびブローバイガスを内部に溜めている。オイルタンクは、オイル供給通路を介してエンジンにオイルを供給し、ブローバイガス通路を介して吸気通路にブローバイガスを供給する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016-196864号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
吸気通路に供給されるブローバイガスからオイルミストの含有量を低減することが好ましい。本開示は、より改善された内燃機関を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様に係る内燃機関は、内燃機関は、内部にオイル及びガスを貯留可能なオイル分離室を含むオイルセパレータと、ターボチャージャーの軸受ハウジングとオイル分離室との間に連結され、軸受ハウジングからオイル分離室にオイル含有ガスを導入するための第1通路と、オイル分離室と吸気通路との間に連結され、オイル分離室から吸気通路にガスを排出するための第2通路と、オイル分離室とシリンダブロックのクランク室との間に連結され、オイル分離室からクランク室にオイルを排出するための第3通路と、第2通路内に配され、オイル分離室内の圧力が閾値を超えたときに開き、オイル分離室内の圧力が閾値以下のときに閉じる圧力弁と、を備える。
【発明の効果】
【0006】
本開示は、より改善された内燃機関を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、本開示の一態様に係る内燃機関を示す構成図である。
図2図2は、本開示の第1実施形態に係るオイルセパレータを示す構成図である。
図3図3は、本開示の第2実施形態に係るオイルセパレータを示す構成図である。
図4図4は、本開示の第3実施形態に係るオイルセパレータを示す構成図である。
図5図5は、本開示の第4実施形態に係るオイルセパレータを示す構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1に示すように、本実施形態では、内燃機関10は、シリンダブロック12を備える。シリンダブロック12は、シリンダ15およびシリンダ15内に摺動可能に配されたピストン16を含む。シリンダブロック12は、シリンダ15およびピストン16により形成される燃焼室13を含む。シリンダブロック12は、また、燃焼室13よりも下に配されたクランク室14を含む。クランク室14は、オイルパン17を内部に備える。
【0009】
内燃機関10は、さらに、燃焼室13に連結された吸気通路21を備える。吸気通路21は、例えば、エアクリーナー、インタークーラー、および、スロットルバルブを含んでもよい。
【0010】
内燃機関10は、さらに、燃焼室13に連結された排気通路22を備える。排気通路22は、触媒コンバータおよび消音器を含んでもよい。
【0011】
内燃機関10は、さらに、ターボチャージャー30を備える。本実施形態では、ターボチャージャー30は、コンプレッサホイール31、タービンホイール32、および、コンプレッサホイール31とタービンホイール32の間に連結されたロータ軸33を含む。コンプレッサホイール31は、吸気通路21内に配されている。タービンホイール32は、排気通路22内に配されている。ターボチャージャー30は、さらに、ロータ軸33を回転自在に収容する軸受ハウジング34を含む。
【0012】
内燃機関10は、さらに、クランク室14と吸気通路21との間に連結されたブリーザホース23を備えてもよい。ブリーザホース23は、具体的には、吸気通路21の第1位置51に接続されていてもよい。第1位置51は、エアクリーナーとコンプレッサホイール31の間に位置してもよい。
【0013】
内燃機関10は、さらに、クランク室14と吸気通路21との間に連結されたベンチレーションホース24と、ベンチレーションホース24内に配されたPCVバルブ25とを備えてもよい。ベンチレーションホース24は、具体的には、吸気通路21の第2位置52に接続されていてもよい。第2位置52は、例えば、コンプレッサホイール31と燃焼室13との間に位置してもよい。PCVバルブ25は、クランク室14から吸気通路21へのブローバイガスの流れを許容し、吸気通路21からクランク室14へのブローバイガスの流れを防止する。
【0014】
内燃機関10は、さらに、オイル分離室41を含むオイルセパレータ40を備える。
【0015】
内燃機関10は、さらに、軸受ハウジング34とオイル分離室41との間に連結された第1通路26(オイルリターンパイプ)を備える。第1通路26は、軸受ハウジング34内のロータ軸33の潤滑に利用したオイルをオイル分離室41に導入するための通路である。軸受ハウジング34内は、ターボチャージャー30内のシーリングを抜けて排気通路22から軸受ハウジング34内に漏れた排気ガスを含み得る。この排気ガスもオイルと共に第1通路26を通りオイル分離室41に流れ込む場合がある。以下、第1通路26を通る排気ガスとオイルとをあわせてオイル含有ガスと呼称する。
【0016】
内燃機関10は、さらに、オイル分離室41と吸気通路21との間に連結された第2通路27を備える。第2通路27は、第1通路26を通りオイル分離室41に流れ込んだ排気ガスを吸気通路21に排出するための通路である。第2通路27は、具体的には、吸気通路21の第3位置53に接続されていてもよい。第3位置53は、例えば、第1位置51とコンプレッサホイール31の間に位置してもよい。
【0017】
内燃機関10は、さらに、オイル分離室41とクランク室14との間に連結された第3通路28を備える。第3通路28は、オイル分離室41からクランク室14にオイルを排出するための通路である。
【0018】
オイル分離室41には、第1通路26を通り排気ガスが流れ込む場合がある。また、第1通路26から供給されたオイルやオイル分離室41内のオイルがミスト状になり、オイル分離室41内に溜まる場合がある。そのため、本実施形態では、オイル分離室41内のオイルミストが第2通路27を通り吸気通路21に流れ込まないようにする工夫、オイル分離室41内の排気ガスが第3通路28を通りクランク室14に流れ込まないようにする工夫が設けられている。以下、これら工夫について説明する。
【0019】
内燃機関10は、さらに、第2通路27内に配された圧力弁29を備える。圧力弁29は、オイル分離室41内の圧力が閾値を超えたときに開き、オイル分離室41内の圧力が閾値以下のときに閉じる。例えば、オイル分離室41内のガスの圧力が閾値を超えると、圧力弁29が開いてガスを第2通路27に排出する。その結果、オイル分離室41内のガスの圧力が閾値以下になり、圧力弁29が閉じる。しばらくすると、再び、オイル分離室41内のガスの圧力が閾値を超え、圧力弁29が開いてガスを第2通路27に排出する。圧力弁29が断続的に開くので、オイルセパレータ40は、オイル含有ガスをオイル分離室41内に留める時間を確保でき、オイル含有ガスがそのまま第2通路27を通じて排出される可能性を低減できる。これにより、オイル分離室41内オイルミストが第2通路27を通り吸気通路21に流れ込むことを抑制できる。
【0020】
圧力弁29の閾値は、様々な設計思想により決定され得る。例えば、ターボチャージャー30の停止中には圧力弁29が常時閉となり、かつ、ターボチャージャー30の稼働中には圧力弁29が断続的に開閉するように、圧力弁29の閾値が決定されてもよい。また、圧力弁29の閾値は、オイル分離室41内のガスの圧力が高くなることによりオイル65の油面66が下がった際に、後述するように油面66が第3開口63より低くならないようにオイル分離室41内のガスの圧力を調整できるような閾値とすればよい。
【0021】
図2図5は、オイルセパレータ40の具体的な実施形態を例示している。図2に示すように、オイルセパレータ40aは、シリンダブロック12に一体化されていてもよい。具体的には、オイルセパレータ40aは、オイル分離室41を形成するハウジング42を含む。一方、シリンダブロック12は、クランク室14を形成するハウジング18を有する。オイルセパレータ40のハウジング42は、シリンダブロック12のハウジング18と部分的に共有されている。なお、これに限らず、ハウジング42は、シリンダブロック12とは別体でもよい。
【0022】
オイルセパレータ40aは、第1開口61、第2開口62および第3開口63を有する。第1開口61は、第1通路26に連結されている。第2開口62は、第2通路27に連結されている。第3開口63は、第3通路28に連結されている。本実施形態では、オイルセパレータ40がシリンダブロック12と一体化されているため、第3開口63が第3通路28となり得る。
【0023】
オイルセパレータ40aは、オイル分離室41内にオイル65を貯留する。そして、第3開口63は、オイル分離室41内に貯留されたオイル65の油面66よりも下に位置している。これにより、オイルセパレータ40aは、オイル分離室41内のオイル65のみを第3通路28に排出することができる。本実施形態では、図2に示すように、オイルセパレータ40aは、シリンダブロック12のクランク室14内に突入したオイル受け皿64を有している。オイル受け皿64は、第3開口63を介してオイル分離室41と連通している。オイル65の油面66の上限は、オイル受け皿64の壁面の高さで調整され得る。オイル65は、オイル受け皿64をオーバーフローして、オイル分離室41からオイルパン17に落下する。なお、オイル受け皿64の壁面の高さは第3開口63よりも高くなるように設定される。
【0024】
あるいは、図3に示すように、オイルセパレータ40bは、オイル分離室41内のオイル65の重量に応じて第3開口63を開閉するバルブ76を含んでもよい。バルブ76は、バネ77と、バネ77に連結されたピストンヘッド78とを含んでもよい。ピストンヘッド78は、オイル分離室41の底面を部分的または全体的に形成する。ピストンヘッド78は、バネ77から上向きの押圧力を受けるとともに、オイル65から下向きの押圧力を受ける。ピストンヘッド78は、上向きの押圧力と下向きの押圧力のバランスに応じて上下に移動し、これにより第3開口63を開閉する。オイル65の油面66の上限は、バネ77の弾性力により調整され得る。
【0025】
あるいは、図4に示すように、オイルセパレータ40cは、オイル分離室41内のオイル65の重量に応じて第3開口63を開閉するバルブ79を含んでもよい。バルブ79は、バネ80と、バネ80に連結されたピストンヘッド81とを含んでもよい。ピストンヘッド81は、オイル分離室41の底面を部分的または全体的に形成する。ピストンヘッド81は、バネ80から上向きの引張力を受けるとともに、オイル65から下向きの押圧力を受ける。ピストンヘッド81は、上向きの引張力と下向きの押圧力のバランスに応じて上下に移動し、これにより第3開口63を開閉する。オイル65の油面66の上限は、バネ80の弾性力により調整され得る。
【0026】
本実施形態では、油面66の上限の調整により、第1開口61は、オイル分離室41内に貯留されたオイル65の油面66よりも上に位置している。同様に、第2開口62は、オイル分離室41内に貯留されたオイル65の油面66よりも上に位置している。第2開口62がオイル65の油面66よりも上に位置するので、オイルセパレータ40aは、オイル分離室41内のガスのみを第2通路27に排出することができる。
【0027】
本実施形態では、オイルセパレータ40aは、第2オイル切板69、70を含む。第2オイル切板69、70は、オイル分離室41内に配され、下方に向けて傾斜し、鉛直方向において第2開口62と部分的または全体的に重なる。例えば、第2オイル切板69は、第2開口62の第1開口61側に設けられ下方に向けて第1開口61から離れるように傾斜し、第2オイル切板70は、第2開口62の第1開口61とは反対側に設けられ下方に向けて第1開口61に近づくように傾斜する。第2オイル切板69、70は、オイル分離室41から第2通路27に排出されるガスの気流を屈曲させる。第2オイル切板69、70には、排気ガスの気流に乗ったオイルミストが衝突し、付着する。第2オイル切板69、70を傾斜させることによって、付着したオイルを下に落す。第2オイル切板69、70の数量は、2に限らず、1でもよく3以上でもよい。
【0028】
オイルセパレータ40aは、第2オイル切板69、70に加えて、または、第2オイル切板69、70に代えて、第1オイル切板68を含んでもよい。第1オイル切板68は、オイル分離室41内に配され、下方に向けて第2通路27(あるいは第2開口62)から離れるように傾斜し、鉛直方向において第1開口61と部分的または全体的に重なる。第1オイル切板68は、第1開口61から流入したオイルをオイル分離室41内で第2開口62から離れる方向に向かわせる。第1オイル切板68は、オイル含有ガスが即座に第2通路27から排出されることを防止するとともに、第1開口61から流入したオイルが油面66に衝突することでミスト状となることを抑制できる。第1オイル切板68の数量は、1に限らず、2以上でもよい。
【0029】
圧力弁29は、様々な形態を取り得る。例えば、図2に示すように、圧力弁29は、バネ71と、バネ71に連結されたピストンヘッド72とを含んでもよい。ピストンヘッド72は、バネ71から下向きの押圧力を受けるとともに、オイル分離室41内のガスから上向きの押圧力を受ける。ピストンヘッド72は、下向きの押圧力と上向きの押圧力のバランスに応じて上下に移動し、これにより第2開口62を開閉する。圧力弁29の閾値は、バネ71の弾性力により調整され得る。
【0030】
あるいは、図3に示すように、圧力弁29は、バネ73と、バネ73に連結された開閉扉74とを含んでもよい。開閉扉74は、バネ73から閉じる向きの押圧力を受けるとともに、オイル分離室41内のガスから開く向きの押圧力を受ける。開閉扉74は、閉じる向きの押圧力と開く向きの押圧力のバランスに応じて、第2開口62を開閉する。圧力弁29の閾値は、バネ73の弾性力により調整され得る。
【0031】
あるいは、図4に示すように、圧力弁29は、ピストンヘッド75を含んでもよい。ピストンヘッド75は、オイル分離室41内のガスから上向きの押圧力を受ける。ピストンヘッド75は、自重による下向きの力と上向きの押圧力のバランスに応じて上下に移動し、これにより第2開口62を開閉する。圧力弁29の閾値は、ピストンヘッド75の重量により調整され得る。
【0032】
図5に示すように、第2開口62は、第1開口61よりもシリンダブロック12に近くてもよい。オイルセパレータ40dがシリンダブロック12に一体化されていてもシリンダブロック12とは別体であっても、このようにすることで、圧力弁29は、シリンダブロック12から熱を受けやすくなり、圧力弁29の凍結その他の固着を防止できる。
【0033】
また、オイルセパレータ40aは、鉛直方向において、オイルパン17よりも上に位置していてもよい。このようにすることで、オイルを自重でオイルパン17に戻すことができる。また、オイルセパレータ40aは、また、鉛直方向において、シリンダ15よりも下に位置していてもよい。 このようにすることで、シリンダ15の熱でオイル分離室41の内部が高温になることを抑制できる。
【符号の説明】
【0034】
10 内燃機関
12 シリンダブロック
13 燃焼室
14 クランク室
21 吸気通路
22 排気通路
29 圧力弁
30 ターボチャージャー
31 コンプレッサホイール
32 タービンホイール
33 ロータ軸
34 軸受ハウジング
40 オイルセパレータ
41 オイル分離室
図1
図2
図3
図4
図5