(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023146221
(43)【公開日】2023-10-12
(54)【発明の名称】情報表示装置およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/0481 20220101AFI20231004BHJP
B60R 16/02 20060101ALI20231004BHJP
G09G 5/00 20060101ALI20231004BHJP
G09G 5/14 20060101ALI20231004BHJP
G09G 5/36 20060101ALI20231004BHJP
【FI】
G06F3/0481
B60R16/02 630L
G09G5/00 510H
G09G5/00 550C
G09G5/14 A
G09G5/36 520F
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022053301
(22)【出願日】2022-03-29
(71)【出願人】
【識別番号】000001487
【氏名又は名称】フォルシアクラリオン・エレクトロニクス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000198
【氏名又は名称】弁理士法人湘洋特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小野 晴紀
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 和則
(72)【発明者】
【氏名】二宮 千也
(72)【発明者】
【氏名】竹井 真悟
(72)【発明者】
【氏名】小西 大心
(72)【発明者】
【氏名】高谷 理之
【テーマコード(参考)】
5C182
5E555
【Fターム(参考)】
5C182AB08
5C182AB15
5C182AB25
5C182AC02
5C182AC03
5C182AC35
5C182BA01
5C182BA03
5C182BA04
5C182BA06
5C182BA23
5C182BA35
5C182BA75
5C182CB13
5C182CB42
5C182CC21
5E555AA05
5E555AA10
5E555BA23
5E555BB23
5E555BC01
5E555BE10
5E555CB64
5E555CB72
5E555CC03
5E555CC22
5E555DA01
5E555DB04
5E555DB18
5E555DC13
5E555DC21
5E555DC25
5E555DC26
5E555DD05
5E555EA03
5E555EA23
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】移動中に操作できるUIの操作性をより向上させることができる。
【解決手段】 ユーザの指示入力を受け付ける入力受付部と、移動体の移動状態に応じた所定のレイアウトに従って、複数のUI(User Interface)を含む画面情報を生成し、ディスプレイに表示する表示情報生成部と、前記移動体の前記移動状態を判定する移動状態判定部と、移動中における前記UIへの操作を検知し、操作回数をカウントする操作検知部と、を備え、前記表示情報生成部は、前記移動体が移動中の際、前記操作回数のより多い所定数の前記UIを優先的に表示した移動中レイアウトに従った画面情報を生成し、前記ディスプレイに表示する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの指示入力を受け付ける入力受付部と、
移動体の移動状態に応じた所定のレイアウトに従って、複数のUI(User Interface)を含む画面情報を生成し、ディスプレイに表示する表示情報生成部と、
前記移動体の前記移動状態を判定する移動状態判定部と、
移動中における前記UIへの操作を検知し、操作回数をカウントする操作検知部と、を備え、
前記表示情報生成部は、
前記移動体が移動中の際、前記操作回数のより多い所定数の前記UIを優先的に表示した移動中レイアウトに従った画面情報を生成し、前記ディスプレイに表示する
ことを特徴とする情報表示装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報表示装置であって、
前記表示情報生成部は、
前記ディスプレイの表示領域を複数に分割し、各々の分割領域に所定機能の表示領域を割り当てた画面情報を生成し、
前記入力受付部は、
各々の前記分割領域の大きさを変更する操作を受け付け、
前記表示情報生成部は、
前記分割領域の大きさが大きくなるように変更された場合、当該大きさに対応する所定のレイアウトに基づいて、当該分割領域の大きさが変更される前に表示されていなかった前記UIを当該変更後の分割領域に表示し、
前記操作検知部は、
前記移動体の移動中における前記変更後の分割領域に表示されている前記UIへの操作回数をカウントする
ことを特徴とする情報表示装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の情報表示装置であって、
前記表示情報生成部は、
前記移動中レイアウトにおけるUIを、それ以外のレイアウトに従った画面情報に比べて、より大きなサイズで表示する
ことを特徴とする情報表示装置。
【請求項4】
請求項1または2に記載の情報表示装置であって、
前記入力受付部は、
前記移動中レイアウトに表示する所定数の前記UIの指定をユーザから受け付け、
前記表示情報生成部は、
前記ユーザが指定したUIと、移動中における操作回数のより多い前記UIと、を含む画面情報を前記移動中レイアウトに従って生成する
ことを特徴とする情報表示装置。
【請求項5】
請求項1または2に記載の情報表示装置であって、
前記入力受付部が受け付けたユーザの発話による指示の内容を解析する音声認識部をさらに備え、
前記音声認識部は、
前記発話による指示の内容に対応する処理が割り当てられた前記UIを特定し、
前記操作検知部は、
前記入力受付部が前記移動体の移動中に前記発話による指示を受け付けた場合、当該指示に対応する処理が割り当てられた前記UIの操作回数をインクリメントする
ことを特徴とする情報表示装置。
【請求項6】
請求項1または2に記載の情報表示装置であって、
前記移動体は車両であり、
前記移動状態判定部は、前記車両の前記移動状態である走行状態を判定し、
前記操作検知部は、走行中における前記UIへの操作を検知して当該操作の回数をカウントし、
前記表示情報生成部は、
前記車両が走行中の際、前記操作回数のより多い所定数のアイコンを優先的に表示した前記移動中レイアウトである走行中レイアウトに従った画面情報を生成し、前記ディスプレイに表示する
ことを特徴とする情報表示装置。
【請求項7】
請求項1または2に記載の情報表示装置であって、
前記移動体は人であり、
前記移動状態判定部は、前記人の移動状態である歩行状態を判定し、
前記操作検知部は、歩行中における前記UIへの操作を検知して当該操作の回数をカウントし、
前記表示情報生成部は、
前記人が歩行中の際、前記操作回数のより多い所定数のアイコンを優先的に表示した前記移動中レイアウトである歩行中レイアウトに従った画面情報を生成し、前記ディスプレイに表示する
ことを特徴とする情報表示装置。
【請求項8】
コンピュータを、情報表示装置として機能させるプログラムであって、
前記コンピュータを、
ユーザの指示入力を受け付ける入力受付部と、
移動体の移動状態に応じた所定のレイアウトに従って、複数のUI(User Interface)を含む画面情報を生成し、ディスプレイに表示する表示情報生成部と、
前記移動体の前記移動状態を判定する移動状態判定部と、
移動中における前記UIへの操作を検知し、操作回数をカウントする操作検知部と、して機能させ、
前記表示情報生成部は、
前記移動体が移動中の際、前記操作回数のより多い所定数の前記UIを優先的に表示した移動中レイアウトに従った画面情報を生成し、前記ディスプレイに表示する
ことを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報表示装置およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、車載用表示装置に関し、「カーナビゲーションシステムは、液晶表示器の前面にタッチスクリーンを有する表示装置、音声出力装置、それらを制御する制御装置等を備える。制御装置は、自車両が走行中か停車中かを判断し、液晶表示器に入力設定画面を表示させるにあたり、停車中には通常表示モードにて表示を行い、走行中には、液晶表示器の表示文字数を制限する制限表示モードにて表示を行う。制限表示モードでは、リストを構成する複数の選択項目のうち、1つの項目のみがカーソルと共に表示され、その項目のみが選択指定可能とされる。このとき、カーソル移動キーS1、S2を含んだ広い領域が移動指示の反応領域C1、C2とされ、リスト全体の領域が選択指定の反応領域Aとされる。項目が表示されてからt秒後に、音声出力装置によりその項目が読み上げられる。」と記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ナビゲーション装置などの車載器では、走行時における表示規制の基準に従って、走行中のディスプレイに表示される文字列の文字数や、走行中に操作を受け付けないUI(User Interface)の表示等が制限される。
【0005】
このような表示規制に関し、従来の車載器では、走行中の表示や操作が制限される場合でも、基本のレイアウトが維持されつつ操作を制限するUIが無効化されるに過ぎないため、走行中であるか否かに関わらず操作性に変化がなく、その操作性に課題がある。
【0006】
また、特許文献1に記載の車載用表示装置でも、走行中における制限表示モードにおいて選択指定が可能な項目が制限されるだけで表示の基本レイアウトに変化がなく、走行中の操作性を向上させるための表示については考慮されていない。
【0007】
そこで、本発明は、移動中に操作できるUIの操作性をより向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願は、上記課題の少なくとも一部を解決する手段を複数含んでいるが、その例を挙げるならば、以下のとおりである。上記の課題を解決する本発明の一態様に係る情報表示装置は、ユーザの指示入力を受け付ける入力受付部と、移動体の移動状態に応じた所定のレイアウトに従って、複数のUI(User Interface)を含む画面情報を生成し、ディスプレイに表示する表示情報生成部と、前記移動体の前記移動状態を判定する移動状態判定部と、移動中における前記UIへの操作を検知し、操作回数をカウントする操作検知部と、を備え、前記表示情報生成部は、前記移動体が移動中の際、前記操作回数のより多い所定数の前記UIを優先的に表示した移動中レイアウトに従った画面情報を生成し、前記ディスプレイに表示する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、移動中に操作できるUIの操作性をより向上させることができる。
【0010】
なお、上記以外の課題、構成および効果等は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】情報表示装置の概略構成の一例を示した図である。
【
図2】
図2(a)は、基本レイアウトの一例を示した図である。
図2(b)は、走行中レイアウトの一例を示した図である。
図2(c)は、走行中基本レイアウトの一例を示した図である。
【
図3】走行状態に応じた画面遷移の一例を示した図である。
【
図4】操作回数カウント処理の一例を示したフロー図である。
【
図5】情報表示処理の一例を示したフロー図である。
【
図6】
図6(a)~(d)は、分割領域の画面情報が表示されている画面例を示した図である。
【
図7】情報表示装置のハードウェア構成の一例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の各実施形態について図面を用いて説明する。
【0013】
<第一実施形態>
本実施形態においては、移動体として車両を例に説明する。
図1は、本実施形態に係る情報表示装置100の概略構成の一例を示した図である。情報表示装置100は、例えば地図情報の表示や地図情報を用いた経路誘導などのナビゲーション機能あるいはオーディオ機能や電話機能を実現するためのアプリケーションソフトウェア(以下では、「アプリ」という場合がある)がインストールされたディスプレイオーディオである。なお、情報表示装置100は、例えば経路誘導や道路交通情報の表示といったナビゲーション機能に特化したナビゲーション装置であっても良く、種々の機能を実行するためのアプリがインストールされたスマートフォンやタブレット端末であっても良い。
【0014】
本実施形態に係る情報表示装置100は、搭載されている車両が移動中(走行中)の場合、走行中に操作された回数の多い所定数のUI(User Interface:ユーザインターフェース。例えば、アイコンなど。以下で「UI」という場合、アイコンを含む)を表示した走行中レイアウトの画面情報をディスプレイに表示する。このようなUIの表示により、情報表示装置100は、走行中の操作性を向上させる。
【0015】
上記の処理を実行するために、情報表示装置100は、処理部110と、記憶部120と、通信部130と、を有している。
【0016】
処理部110は、情報表示装置100が実行する様々な処理を行う機能部である。具体的には、処理部110は、全体制御部111と、入力受付部112と、移動状態判定部113と、操作検知部114と、表示情報生成部115と、を有している。
【0017】
全体制御部111は、各機能部の連携や各々の機能部の処理を制御する機能部である。また、全体制御部111は、車両のイグニッションキーがON状態か、または、OFF状態か、に応じて情報表示装置100の電源のONまたはOFFを制御する。
【0018】
入力受付部112は、入力装置(例えば、情報表示装置100に搭載されているタッチパネルやハードスイッチあるいは車両のセンターコンソールに配置されているコントローラ300など)を介して、情報の入力(ユーザによる指示入力を含む)をユーザから受け付ける機能部である。
【0019】
移動状態判定部113は、移動体の移動状態を判定する機能部である。具体的には、移動状態判定部113は、移動体である車両が走行中か、あるいは停車中か、といった移動状態(走行状態)を判定する。より具体的には、移動状態判定部113は、通信部130がCAN(Controller Area Network)200を介して車速パルスの出力を示す情報を取得した場合、車両が走行中であると判定する。一方で、通信部130が車速パルスの出力を示す情報を取得していない場合、移動状態判定部113は、車両が停車していると判定する。
【0020】
操作検知部114は、ディスプレイに表示した所定のレイアウトに含まれるUIへの操作(タッチパネルへのタッチ操作、ハードスイッチやコントローラ300による選択操作)を検知する機能部である。具体的には、操作検知部114は、走行中におけるUIへの操作を検知し、かかるUIへの操作回数をカウント(カウントアップ)する。より具体的には、操作検知部114は、走行中の操作を検知したUIを特定し、かかるUIの操作回数をインクリメントして記憶部120に格納する。
【0021】
表示情報生成部115は、ディスプレイに表示する画面情報(表示情報)を生成する機能部である。具体的には、表示情報生成部115は、ユーザの操作対象である所定機能(例えば、メニュー表示機能、オーディオ機能および電話機能等の各種機能)に関し、記憶部120に格納されているレイアウト情報121を用いて、車両の走行状態に応じた所定のレイアウトに従ってディスプレイに表示する画面情報を生成する。
【0022】
より具体的には、表示情報生成部115は、車両が停車している場合、操作対象の機能に対応する基本レイアウトに従ってディスプレイに表示する画面情報を生成する。また、表示情報生成部115は、車両が走行中の場合、操作対象の機能に対応する移動中のレイアウト(以下では、走行中レイアウトという)に従ってディスプレイに表示する画面情報を生成する。また、表示情報生成部115は、走行中に基本レイアウトの表示指示をユーザから受け付けた場合、操作対象の機能に対応する移動中の基本レイアウト(以下では、走行中基本レイアウトという)に従ってディスプレイに表示する画面情報を生成する。
【0023】
なお、基本レイアウトとは、停車中に表示される画面情報のレイアウトであり、表示規制の制限を受けないレイアウトである。
【0024】
図2(a)は、基本レイアウト(操作対象の機能がオーディオ機能の場合)の一例を示した図である。図示するように、基本レイアウトは、表示規制の制限を受けない基本のレイアウトであり、例えば車両が停車している際に表示される。
【0025】
また、走行中レイアウトは、走行中の操作回数がより多い所定数のUIを表示する画面情報のレイアウトであり、走行中における操作の利便性を向上させるためのレイアウトである。
【0026】
図2(b)は、走行中レイアウト(操作対象の機能がオーディオ機能の場合)の一例を示した図である。図示するように、走行中レイアウトは、操作中に操作回数がより多い所定数(図示する例では、4つ)のUIを優先的に表示させたレイアウトであり、車両の走行中に表示される。
【0027】
なお、走行中レイアウトは、基本レイアウトに比べて表示されるUIの数が少なく、かつ、大きなサイズで表示される。また、基本レイアウトに比べて走行中レイアウトの文字列は文字数が低減され、かつ、大きなサイズで表示される。
【0028】
また、走行中基本レイアウトは、基本レイアウトと同じレイアウトであるものの、表示する文字列の文字数が制限(低減)され、かつ、走行中の表示規制により操作を受け付けないUIをグレーアウト表示したレイアウトである。なお、走行中基本レイアウトには、走行中レイアウトに比べて、より多い数(種類)のUIが操作の受け付け可能なUIとして表示される。
【0029】
図2(c)は、走行中基本レイアウト(操作対象の機能がオーディオ機能の場合)の一例を示した図である。図示するように、走行中基本レイアウトは、基本レイアウトと同じレイアウト構成であるものの、ユーザ指示に基づいて走行中に表示されるレイアウトであるため、表示制限により表示される文字列の文字数が制限され、操作を受け付けないUIがグレーアウト表示される。
【0030】
表示情報生成部115は、操作対象の機能に対応するレイアウトであって、走行状態やユーザ指示に応じたこれらのレイアウトを記憶部120内のレイアウト情報121から特定し、特定したレイアウトに基づいて画面情報を生成する。
【0031】
図3は、走行状態に応じた画面遷移の一例を示した図である。図示するように、車両が停車している場合、表示情報生成部115は、基本レイアウトに従った画面情報を生成し、ディスプレイに表示する。また、走行中であることが検知されると、表示情報生成部115は、走行中レイアウトに従った画面情報を生成し、基本レイアウトに変えて走行中レイアウトの画面情報をディスプレイに表示する。また、走行中に基本レイアウトの表示指示をユーザから受け付けると、表示情報生成部115は、走行中基本レイアウトに従った画面情報を生成し、走行中レイアウトに変えて走行中基本レイアウトの画面情報をディスプレイに表示する。なお、走行中基本レイアウトの画面情報を表示中に走行中基本レイアウトの表示終了指示をユーザから受け付けると、表示情報生成部115は、走行中レイアウトに従った画面情報を生成し、走行中基本レイアウトに変えて走行中レイアウトの画面情報をディスプレイに表示する。また、車両の停車が検知されると、表示情報生成部115は、走行中レイアウトや走行中基本レイアウトに変えて基本レイアウトの画面情報をディスプレイに表示する。
【0032】
なお、表示情報生成部115は、走行中レイアウトに従った画面情報を生成する際、走行中の操作回数が多い所定数(例えば、4~8個)のUIを特定し、特定したUIを表示した画面情報を生成する。走行中レイアウトに表示するUIの数は、例えば操作対象の機能ごとにレイアウト情報121に設定(定義)されている。
【0033】
次に、記憶部120について説明する。記憶部120は、様々な情報を記憶する機能部である。具体的には、記憶部120は、レイアウト情報121と、表示規制情報122を記憶している。
【0034】
レイアウト情報121は、ディスプレイに表示する画面情報のレイアウトに関する情報である。具体的には、レイアウト情報121には、操作対象の機能ごとに対応する基本レイアウト、走行中レイアウトおよび走行中基本レイアウトを有している。
【0035】
なお、基本レイアウトおよび走行中基本レイアウトには、当該レイアウトに表示されるUIの種類が設定されている。一方で、走行中レイアウトには、UIの種類が設定されておらず、当該レイアウトに表示されるUIの最大表示数(例えば、4~8個)が設定されている。
【0036】
表示規制情報122は、走行中に表示や操作の受け付けが制限される対象および制限の内容が定義されている情報である。具体的には、表示規制情報122には、走行中に制限される文字列の文字数や、操作を受け付けることができないUIの種類を特定する情報が定義されている。
【0037】
通信部130は、情報表示装置100外の装置や機器との間で情報通信を行う機能部である。具体的には、通信部130は、CAN200を介して、車速センサから車速パルスが出力されたことを示す情報を取得する。また、通信部130は、車両のセンターコンソールに配置されているコントローラ300を介してユーザによる入力情報を取得する。また、通信部130は、インターネットなどの通信回線網Nを介して、外部装置(例えば、情報配信サーバなど)400との間で情報通信を行う。
【0038】
[動作の説明]
次に、情報表示装置100で実行される操作回数カウント処理と、情報表示処理と、について説明する。
【0039】
図4は、操作回数カウント処理の一例を示したフロー図である。かかる処理は、例えば情報表示装置100の起動と共に開始される。
【0040】
処理が開始されると、操作検知部114は、UIへの操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS001)。具体的には、情報表示装置100のディスプレイにタッチパネルが搭載されている場合、操作検知部114は、ユーザによるタッチ操作に基づき、UIへのタッチ操作が行われたか否かを判定する。また、操作検知部114は、例えば情報表示装置100が備えるハードスイッチの操作に基づきUIが選択された場合や、コントローラ300を介した操作に基づきUIが選択された場合にも、UIへの操作を受け付けたと判定する。
【0041】
そして、UIへの操作を受け付けたと判定した場合(ステップS001でYes)、操作検知部114は、処理をステップS002に移行する。一方で、UIへの操作を受け付けていないと判定した場合(ステップS001でNo)、操作検知部114は、ステップS001の処理を再度実行する。
【0042】
次に、移動状態判定部113は、車両が走行中であるか否かを判定する(ステップS002)。具体的には、移動状態判定部113は、通信部130がCAN200を介して車速センサから車速パルスが出力されていることを示す情報を取得した場合、車両が走行中であると判定する。
【0043】
そして、走行中であると判定した場合(ステップS002でYes)、移動状態判定部113は、処理をステップS003に移行する。一方で、走行中ではないと判定した場合(ステップS002でNo)、移動状態判定部113は、処理をステップS004に移行する。
【0044】
ステップS003では、操作検知部114は、操作されたUIの走行中における操作回数をインクリメント(カウントアップ)する。具体的には、操作検知部114は、操作されたUIを特定し、特定したUIの走行中の操作回数に1を加算する。また、操作検知部114は、特定したUIと加算した操作回数とを記憶部120に一時的に格納する。
【0045】
なお、ステップS004では、操作されたUIに対応する処理が所定の機能部(図示せず)により実行され、ステップS005の処理に移行する。
【0046】
次に、全体制御部111は、イグニッションキーがOFF状態となったか否かを判定する(ステップS005)。そして、OFF状態であると判定した場合(ステップS005でYes)、全体制御部111は、本フローの処理を終了する。一方で、ON状態であると判定した場合(ステップS005でNo)、全体制御部111は、処理をステップS001に戻す。
【0047】
以上、操作回数カウント処理について説明した。
【0048】
このような処理により、走行中において操作されたUIの操作回数をカウントすることができる。これにより、走行中に操作回数の多いUI、すなわち走行中レイアウトに優先して表示すべきUIを特定することができる。
【0049】
次に、情報表示処理について説明する。
【0050】
図5は、情報表示処理の一例を示したフロー図である。かかる処理は、例えば情報表示装置100の起動と共に開始される。なお、情報表示装置100は、操作回数カウント処理と同時並行で情報表示処理を実行する。
【0051】
処理が開始されると、表示情報生成部115は、基本レイアウトを表示する(ステップS010)。具体的には、表示情報生成部115は、操作対象の機能に対応する基本レイアウトをレイアウト情報121から特定し、特定した基本レイアウトに基づく画面情報を生成してディスプレイに表示する。
【0052】
次に、移動状態判定部113は、車両が走行中であるか否かを判定する(ステップS011)。具体的には、移動状態判定部113は、通信部130がCAN200を介して車速センサから車速パルスが出力されていることを示す情報を取得した場合、車両が走行中であると判定する。
【0053】
そして、走行中であると判定した場合(ステップS011でYes)、移動状態判定部113は、処理をステップS012に移行する。一方で、走行中ではないと判定した場合(ステップS011でNo)、移動状態判定部113は、処理をステップS018に移行する。なお、ステップS018では、全体制御部111は、イグニッションキーがOFF状態となったか否かを判定する。そして、OFF状態であると判定した場合(ステップS018でYes)、全体制御部111は、本フローの処理を終了する。一方で、ON状態であると判定した場合(ステップS018でNo)、全体制御部111は、処理をステップS010に戻す。
【0054】
ステップS012では、表示情報生成部115は、走行中レイアウトに従った画面情報を表示する。具体的には、表示情報生成部115は、操作対象の機能に対応する走行中レイアウトをレイアウト情報121から特定し、特定した走行中レイアウトに従った画面情報を生成してディスプレイに表示する。
【0055】
なお、走行中レイアウトに基づく画面情報の生成にあたり、表示情報生成部115は、走行中レイアウトの画面情報に表示するUIを特定する。具体的には、表示情報生成部115は、特定した走行中レイアウトを用いて、当該レイアウトに表示するUIの最大表示数を特定する。
【0056】
また、表示情報生成部115は、操作対象の機能における走行中の操作回数がより多い所定数(すなわち、走行中レイアウトに表示するUIの最大表示数)のUIを記憶部120から特定する。また、表示情報生成部115は、特定したUIを走行中レイアウトに従って表示するための画面情報を生成し、ディスプレイに表示する。
【0057】
なお、走行中レイアウトにおけるUIの並び順は、例えば操作回数の多い順に操作し易い画面中央から優先的に配置されるようにしても良く、操作回数の多い順に画面右側(運転席側)から順に配置するようにしても良い。このようなUIの並び順は特に限定されるものではなく、レイアウト情報121に予め所定のルールが定義されていれば良い。
【0058】
次に、移動状態判定部113は、車両が停車したか否かを判定する(ステップS013)。具体的には、移動状態判定部113は、通信部130がCAN200を介して車速パルスの出力を示す情報を取得した否かに応じて車両が停車したか否かを判定する。
【0059】
そして、車両が停車したと判定した場合(ステップS013でYes)、移動状態判定部113は、処理をステップS010に戻し、表示情報生成部115を介して、基本レイアウトの画面情報をディスプレイに表示する。
【0060】
一方で、車両が停車していないと判定した場合(ステップS013でNo)、移動状態判定部113は、処理をステップS014に移行する。
【0061】
ステップS014では、表示情報生成部115は、走行中基本レイアウトの画面情報を表示中か否かを判定する。そして、走行中基本レイアウトの画面情報を表示中ではないと判定した場合(ステップS014でNo)、表示情報生成部115は、処理をステップS015に移行する。一方で、走行中基本レイアウトの画面情報を表示中であると判定した場合(ステップS014でYes)、表示情報生成部115は、処理をステップS017に移行する。すなわち、本ステップS014では、ステップS012の処理に基づき走行中レイアウトの画面情報を表示中の場合にはNoであると判定され、ステップS016の処理に基づき走行中基本レイアウトの画面情報を表示中の場合にはYesと判定されることになる。
【0062】
ステップS015では、入力受付部112は、走行中基本レイアウトの表示指示をユーザから受け付けたか否かを判定する。具体的には、入力受付部112は、タッチパネルやハードスイッチといった情報表示装置100が備える入力装置あるいはコントローラ300を介して走行中基本レイアウトの表示指示をユーザから受け付けたか否かを判定する。なお、かかる指示を入力するためのUIは、例えば走行中レイアウトの画面情報に表示されていれば良い。
【0063】
そして、走行中基本レイアウトの表示指示を受け付けていないと判定した場合(ステップS015でNo)、入力受付部112は、処理をステップS013に戻す。一方で、走行中基本レイアウトの表示指示を受け付けたと判定した場合(ステップS015でYes)、入力受付部112は、処理をステップS016に移行する。
【0064】
ステップS016では、表示情報生成部115は、走行中基本レイアウトの画面情報をディスプレイに表示する。具体的には、表示情報生成部115は、操作対象の機能における走行中基本レイアウトを記憶部120内のレイアウト情報121から特定する。また、表示情報生成部115は、表示規制情報122を参照し、表示可能な文字列の文字数および操作を受け付けないUIを特定する。また、表示情報生成部115は、文字列については表示可能な文字数であって、UIについては操作を受け付けないUIをグレーアウト表示となるように、走行中基本レイアウトに従った画面情報を生成する。
【0065】
次に、入力受付部112は、走行中基本レイアウトの表示終了指示をユーザから受け付けたか否かを判定する(ステップS017)。具体的には、入力受付部112は、タッチパネルやハードスイッチといった情報表示装置100が備える入力装置あるいはコントローラ300を介して走行中基本レイアウトの表示終了指示をユーザから受け付けたか否かを判定する。なお、かかる指示を入力するためのUIは、例えば走行中基本レイアウトの画面情報に表示されていれば良い。
【0066】
そして、走行中基本レイアウトの表示終了指示を受け付けていないと判定した場合(ステップS017でNo)、入力受付部112は、処理をステップS013に戻す。一方で、走行中基本レイアウトの表示終了指示を受け付けたと判定した場合(ステップS017でYes)、入力受付部112は、処理をステップS012に移行し、走行中レイアウトに従った画面情報を表示する。
【0067】
また、表示情報生成部115は、走行中基本レイアウトの画面情報をディスプレイに表示すると、処理をステップS013に戻す。
【0068】
以上、情報表示処理について説明した。
【0069】
このような情報表示装置によれば、走行中に操作できるUIの操作性をより向上させることができる。特に、情報表示装置は、走行中における操作頻度の高いUIを走行中レイアウトの画面情報として優先的に表示することができるため、走行中の操作性を向上させることができる。また、走行中レイアウトでは、基本レイアウトに表示されるUIよりも大きなサイズのUIが表示されるため、走行中における操作性をより向上させることができる。
【0070】
また、情報表示装置は、走行中レイアウトに表示されるUIよりも多くのUIを表示可能な走行中基本レイアウトをユーザ指示に応じて走行中に表示することで、走行中レイアウトに表示されたUI以外のUIについても走行中の操作回数がカウントされるようにしている。これにより、走行中基本レイアウトで表示されたUIへの操作回数に応じて、走行中レイアウトに表示されるUIが適宜入れ替わるようになる。すなわち、走行中の操作回数に応じて走行中レイアウトに表示されるUIが常にアップデートされるため、走行中におけるUIの操作性をより向上させることに寄与する。
【0071】
<第二実施形態>
第二実施形態は、ディスプレイの表示領域が複数の領域に分割され、各々の分割領域に所定機能の表示領域が割り当てられている分割表示を行う情報表示装置100に関する。
【0072】
図6は、分割領域の画面情報が表示されている画面例を示した図である。
図6(a)に示すように、入力受付部112は、例えば分割領域の交点Pに対するタッチ操作およびドラッグ操作を受け付ける。また、
図6(b)~(d)に示すように、表示情報生成部115は、タッチパネルへのタッチ操作が解除(終了)されたディスプレイ上の位置(座標)が分割領域の交点Pとなるように、各分割領域の形状および大きさを変更した画面情報を生成し、ディスプレイに表示する。なお、このような分割領域の形状および大きさを変更する操作は、走行中であっても受け付けることができる。
【0073】
また、記憶部120に記憶されているレイアウト情報121は、各分割領域に割り当てられている機能(例えば、メニュー表示機能、オーディオ機能および電話機能など)ごとに、分割領域の大きさおよび形状と、各大きさおよび形状に対応する基本レイアウト、走行中レイアウトおよび走行中基本レイアウトと、が対応付けられた情報を有している。すなわち、分割領域の大きさおよび形状に応じて、対応する機能の基本レイアウト、走行中レイアウトおよび走行中基本レイアウトが特定されることになる。
【0074】
そのため、表示情報生成部115は、分割領域に表示する画面情報の生成にあたり、分割領域ごと(すなわち機能ごと)にその形状および大きさを特定する。また、表示情報生成部115は、特定した分割領域の大きさおよび形状ごとに対応付けられた基本レイアウト、走行レイアウトおよび走行中基本レイアウトを用いて、走行状態およびユーザ指示に応じた各分割領域の表示情報を生成する。
【0075】
なお、分割領域の大きさに比例してUIの表示数は多くなるため、分割領域の大きさが大きくなるように変更された場合には、レイアウト情報121に基づいて、それまで表示されていなかったUIについても表示されることになる。一方で、分割領域の大きさが小さくなるように変更された場合、レイアウト情報121に基づいて、それまで表示されていたUIが表示されなくなる場合がある。
【0076】
そのため、分割領域の大きさが大きくなるように変更された場合、それまで表示されていなかったUIがその分割領域に表示される場合があり、走行中であれば、そのUIへの操作についても操作回数にカウントされる。その結果、走行中レイアウトにかかるUIが他のUIと入れ替わって表示されるようになる。
【0077】
なお、移動状態判定部113および操作検知部114は、第一実施形態と同様の処理を行う。
【0078】
また、本実施形態に係る情報表示装置100は、第一実施形態と同様に、
図4の操作回数カウント処理と、
図5の情報表示処理を行う。
【0079】
以上、第二実施形態の情報表示装置100について説明した。
【0080】
このような情報表示装置によれば、走行中に操作できるUIの操作性をより向上させることができる。また、本実施形態に係る情報表示装置では、走行中に分割領域の大きさが変更された場合、それまで表示されていなかったUIがその分割領域に表示される場合があり、走行中であればそのUIへの操作についても操作回数にカウントされる。このようにすることで、情報表示装置は、分割領域の大きさを変更できる、という特性を有効活用し、分割領域の大きさが変更されたことによって表示されたUIへの操作回数をも考慮して走行中レイアウトの画面情報を表示することができる。これにより、情報表示装置は、ユーザの走行中におけるUIへの操作性をより一層向上させることができる。
【0081】
なお、本発明は、第一実施形態および第二実施形態に限定されるものではなく、同一の発明概念の範囲内で様々な変形が可能である。例えば、第一実施形態および第二実施形態に係る情報表示装置100は、予めユーザが指定したUIを走行中レイアウトの画面情報に表示するようにしても良い。具体的には、情報表示装置100は、入力受付部112を介してユーザから走行中レイアウトに表示させたい所定数(例えば、2つ)のUIの指定を受け付ける。
【0082】
また、表示情報生成部115は、走行中レイアウトの画面情報を生成する際、操作対象の機能に対応する走行中レイアウトにおいて、表示可能なUIの最大表示数(例えば、4つ)を特定する。また、表示情報生成部115は、特定したUIの最大表示数からユーザが指定したUIの数を差し引いた数(本例では、4つ-2つ=2つ)を算出する。そして、表示情報生成部115は、操作回数がより多いUIであって、算出した数分(2つ)のUIを特定し、走行中レイアウトの画面情報に表示させる。なお、この場合、走行中レイアウトの画面情報には、ユーザが指定した2つのUIと、走行中における操作回数がより多い2つのUIと、が表示されることになる。
【0083】
このようにすることで、情報表示装置100は、UIの操作性に関するユーザビリティを向上させることができる。
【0084】
また、第一実施形態および第二実施形態に係る情報表示装置100は、例えばユーザの発話による指示を音声認識し、走行中の指示である場合、かかる指示に対応するUIの操作回数をインクリメント(カウントアップ)するようにしても良い。具体的には、入力受付部112は、情報表示装置100が備えるマイクロフォン(音声入力装置)を介してユーザの発話による指示を受け付ける。また、所定の機能部(例えば、図示しない音声認識部)は、かかる発話情報を用いて音声認識を行い、ユーザの指示内容に対応する処理が割り当てられたUIを特定する。また、操作検知部114は、走行中にユーザの発話による指示を受け付けた場合、特定したUIの操作回数をインクリメントする。そして、表示情報生成部115は、このようにしてカウントされた操作回数に基づき走行中レイアウトに従った画面情報を生成する。これにより、情報表示装置100は、より効率的にUIへの操作性を向上させることができる。
【0085】
また、第一実施形態および第二実施形態に係る情報表示装置100がスマートフォンやタブレット端末といったモバイル端末の場合、情報表示装置100は、車両の走行中レイアウトに変えて、移動体であるユーザの歩行中に所定のレイアウト(歩行中レイアウト)に従った画面情報を表示するようにしても良い。具体的には、情報表示装置100は、前述の実施形態において、車両の走行中および停車中といった移動状態(走行状態)を各々、ユーザの歩行中および立ち止った状態(歩行状態)として認識し、ユーザが移動中(歩行中)にモバイル端末を操作した際に、操作したUIの操作回数をカウントする。そして、情報表示装置100は、ユーザが歩行中の場合、操作回数がより多いUIを優先的に表示させた移動中のレイアウトである歩行中レイアウトに従った画面情報をディスプレイに表示する。なお、このような処理は、ユーザの歩行中に限らず、例えばジョギング中など所定速度以上の速度でユーザが移動している場合に歩行中レイアウトの画面情報を表示しても良い。
【0086】
このような情報表示装置によれば、歩行中に操作できるUIの操作性をより向上させることができる。
【0087】
図7は、情報表示装置100のハードウェア構成の一例を示した図である。図示するように、情報表示装置100は、入力装置510と、出力装置520と、処理装置530と、主記憶装置540と、補助記憶装置550と、通信装置560と、これらの各装置を電気的に接続するバス570と、を有している。
【0088】
入力装置510は、ユーザが情報表示装置100に情報や指示を入力するための装置である。入力装置510には、情報表示装置100を実現する装置の種類に応じて、タッチパネルあるいはハードスイッチといったポインティングデバイスやマイクロフォンのような音声入力装置がある。
【0089】
出力装置520は、情報表示装置100により生成された画面情報(表示情報)や外部装置400から取得した情報を出力(表示)する装置である。出力装置520には、例えばディスプレイやスピーカなどがある。
【0090】
処理装置530は、例えば演算処理を行うCPU(Central Processing Unit)である。主記憶装置540は、読み出した各種情報を一時的に格納するRAM(Random Access Memory)やCPUで実行されるプログラムやアプリおよびその他の様々な情報等を格納するROM(Read Only Memory)などのメモリ装置である。補助記憶装置550は、デジタル情報を記憶可能なHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)あるいはフラッシュメモリなどの不揮発性記憶装置である。
【0091】
通信装置560は、CAN200やセンターコンソールのコントローラ300あるいはインターネット等の通信回線網Nを介して外部装置400との間で情報通信を行う装置である。また、バス570は、これらの装置を相互通信可能に接続する通信線である。
【0092】
以上、情報表示装置100のハードウェア構成について説明した。
【0093】
なお、情報表示装置100の処理部110は、処理装置530のCPUに処理を行わせるプログラムによって実現される。これらのプログラムは、例えば主記憶装置540あるいは補助記憶装置550に格納されており、実行にあたって主記憶装置540上にロードされ、CPUにより実行される。また、記憶部120は、主記憶装置540あるいは補助記憶装置550によって実現されても良く、これらの組み合わせによって実現されても良い。また、通信部130は、通信装置560によって実現される。
【0094】
なお、情報表示装置100の各機能ブロックは、本実施形態において実現される各機能を理解容易にするために、主な処理内容に応じて分類したものである。したがって、各機能の分類の仕方やその名称によって、本発明が制限されることはない。また、情報表示装置100の各構成は、処理内容に応じて、さらに多くの構成要素に分類することもできる。また、1つの構成要素がさらに多くの処理を実行するように分類することもできる。
【0095】
また、各機能部の全部または一部は、コンピュータに実装されるハードウェア(ASICといった集積回路など)により構築されてもよい。また、各機能部の処理が1つのハードウェアで実行されてもよいし、複数のハードウェアで実行されてもよい。
【0096】
また、本発明は、上記の実施形態や変形例などに限られるものではなく、これら以外にも様々な実施形態および変形例が含まれる。例えば、上記の実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態や変形例の構成に置き換えることが可能であり、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
【符号の説明】
【0097】
100・・・情報表示装置、110・・・処理部、111・・・全体制御部、112・・・入力受付部、113・・・移動状態判定部、114・・・操作検知部、115・・・表示情報生成部、120・・・記憶部、121・・・レイアウト情報、122・・・表示規制情報、130・・・通信部、200・・・CAN(Controller Area Network)、300・・・コントローラ、400・・・外部装置、510・・・入力装置、520・・・出力装置、530・・・処理装置、540・・・主記憶装置、550・・・補助記憶装置、560・・・通信装置、570・・・バス、N・・・通信回線網