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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023146253
(43)【公開日】2023-10-12
(54)【発明の名称】冷蔵庫
(51)【国際特許分類】
   F25D 23/00 20060101AFI20231004BHJP
【FI】
F25D23/00 301K
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022053349
(22)【出願日】2022-03-29
(71)【出願人】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100148275
【弁理士】
【氏名又は名称】山内 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100142745
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 世子
(72)【発明者】
【氏名】浅田 尚志
(72)【発明者】
【氏名】有賀 雄亮
【テーマコード(参考)】
3L345
【Fターム(参考)】
3L345AA02
3L345AA14
3L345AA21
3L345BB01
3L345EE03
3L345EE55
3L345JJ02
3L345JJ13
3L345KK02
3L345KK04
(57)【要約】
【課題】冷蔵庫の構造を大きく変更することなく、庫内の収容物の有無を検出可能な構成を有する冷蔵庫を提供する。
【解決手段】冷蔵庫1は、冷蔵室11などの貯蔵空間と、貯蔵空間の内壁に設けられている測距センサ61と、測距センサ61の検知結果に基づいて、貯蔵空間内の収容物の有無を検出する制御部62とを備えている。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
貯蔵空間と、
前記貯蔵空間の内壁に設けられている測距センサと、
前記測距センサの検知結果に基づいて、前記貯蔵空間内の収容物の有無を検出する制御部と
を備えている冷蔵庫。
【請求項2】
前記測距センサは、前記貯蔵空間の内壁の電装部品の配置領域に設けられている、
請求項1に記載の冷蔵庫。
【請求項3】
前記貯蔵空間の側壁には、操作部が設けられており、
前記測距センサは、前記操作部に配置されている、
請求項1または2に記載の冷蔵庫。
【請求項4】
前記貯蔵空間は、同一温度帯の2つの貯蔵室を少なくとも有しており、
前記2つの貯蔵室の間には、仕切りが設けられており、
前記測距センサは、前記仕切りに配置されている、
請求項1に記載の冷蔵庫。
【請求項5】
扉と、前記扉の裏側に設けられている扉収容部とをさらに備え、
前記制御部は、前記扉収容部内の収容物の有無を検出する、
請求項1から4の何れか1項に記載の冷蔵庫。
【請求項6】
前記貯蔵空間内には、光を反射する反射板が設けられており、
前記測距センサは、前記反射板によって反射された光を検出する、
請求項1から5の何れか1項に記載の冷蔵庫。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、庫内に測距センサを備えている冷蔵庫に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、扉を開閉せずとも庫内の貯蔵品の有無や在庫状態を把握し管理できる冷蔵庫について記載されている。特許文献1に開示されている冷蔵庫は、貯蔵室2内に複数形成した単一貯蔵品を収納する所定の幅と奥行きを有する区画5と、この区画内への貯蔵品21の収納または取り出しの際に収納取り出しの事実を検知する検知装置15と、複数の区画内における貯蔵品の存在の有無を区画毎に表示する庫外に設けられた表示装置25を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003-227676号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示されている冷蔵庫1は、区画内の貯蔵品の有無を検知する検知装置として、検知レバー15、作動片16、およびマイクロスイッチ18などを含む装置を備えている。このように、冷蔵庫内の貯蔵品の有無を検出するための検知装置は、様々な部品で構成されている。そのため、冷蔵庫に検知装置を設けるためには、扉や庫内の内壁の構造を大きく変更することが必要となる。また、検知レバー15のような部品を冷蔵庫の扉に取り付けることで、扉内部の断熱材の厚みが薄くなり、断熱性能が低下することが懸念される。
【0005】
本発明では、冷蔵庫の構造を大きく変更することなく、庫内の収容物の有無を検出可能な構成を有する冷蔵庫を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一局面にかかる冷蔵庫は、貯蔵空間と、前記貯蔵空間の内壁に設けられている測距センサと、前記測距センサの検知結果に基づいて、前記貯蔵空間内の収容物の有無を検出する制御部とを備えている。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一局面によれば、冷蔵庫の構造を大きく変更することなく、庫内の収容物の有無を検出可能な構成を有する冷蔵庫を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の一実施形態にかかる冷蔵庫の構成を示す斜視図である。
図2】第1の実施形態にかかる冷蔵庫の冷蔵室内および冷蔵室扉の構成を示す斜視図である。
図3】第1の実施形態にかかる冷蔵庫に備えられている収容物の検知ユニットの構成を示すブロック図である。
図4図2に示す冷蔵室内の検知ユニット周辺の構成を示す斜視図である。
図5】検知ユニットの測距センサによって下段ドアポケット内の物体までの距離を測定する方法を説明するための模式図である。
図6】下段ドアポケット内の位置Aに物体がある場合の検知方法を説明するための模式図である。
図7】下段ドアポケット内の位置Aに物体がない場合の検知方法を説明するための模式図である。
図8】下段ドアポケット内の位置Bに物体がない場合の検知方法を説明するための模式図である。
図9】第2の実施形態にかかる冷蔵庫に備えられている検知ユニット周辺の構成を示す斜視図である。
図10図9に示す検知ユニットによって下段ドアポケット内の物体の有無を検知する方法を説明するための模式図である。
図11】第3の実施形態にかかる冷蔵庫に備えられている検知ユニット周辺の構成を示す側面図である。
図12】第4の実施形態にかかる冷蔵庫に備えられている検知ユニット周辺の構成を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しつつ、本発明の各実施形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
【0010】
<第1の実施形態>
(冷蔵庫の全体構成)
先ず、第1の実施形態にかかる冷蔵庫1の全体構成を説明する。図1には、冷蔵庫1の外観を示す。図1では、冷蔵室の扉の図示は省略している。
【0011】
冷蔵庫1の外形は、主として断熱箱体50で構成されている。断熱箱体50は、主として、内箱51と、外箱52と、内箱51と外箱52との間に形成された断熱層(図示せず)とで構成されている。この断熱箱体50によって冷蔵庫1の貯蔵空間が形成される。断熱箱体50によって形成される貯蔵空間は、水平方向に延びる複数の仕切り(例えば、冷蔵室11と野菜室とを仕切る仕切り55)によって、例えば、上段から順に、冷蔵室11と、野菜室と、製氷室および第2冷凍室と、冷凍室とに区分けされている。
【0012】
冷蔵室11には、左右に分割された観音開き式の冷蔵室扉11aおよび11b(図2参照)が設けられている。野菜室には、引き出し式の野菜室扉12aが設けられている。冷凍室には、引き出し式の冷凍室扉13aが設けられている。製氷室には、引き出し式の製氷室扉14aが設けられている。第2冷凍室には、引き出し式の冷凍室扉15aが設けられている。
【0013】
以上のように、本実施の形態にかかる冷蔵庫1は、複数の貯蔵空間に区分けされて、冷蔵室11および野菜室などが設けられている。但し、各貯蔵空間の配置位置については、これに限定はされない。また、各貯蔵空間に設けられている扉の構成も、上記のものに限定はされない。
【0014】
本実施形態では、扉が設けられている面を冷蔵庫の正面または前面と呼ぶ。そして、前面を基準にして、冷蔵庫1を通常の状態で設置した場合に存在する位置に基づいて、冷蔵庫1の各面を、上面、側面、背面、及び底面とする。また、冷蔵庫1の前面側から見て左側に位置する側を、冷蔵庫1の左側と呼び、冷蔵庫1の前面側から見て右側に位置する側のことを、冷蔵庫1の右側と呼ぶ。
【0015】
(冷蔵室内の構成)
続いて、冷蔵庫1内の貯蔵空間の一つである冷蔵室11の構成について説明する。図2には、冷蔵室扉11aおよび11bを開けた状態の冷蔵室11内の構成を示す。
【0016】
冷蔵室11の内部には、複数の棚板41、複数の収納ケース(例えば、上段ケース42および下段ケース43)などが備えられている。これにより、冷蔵室11内は、複数の小空間に仕切られている。棚板41は、冷蔵室11内の上方側に配置されており、収納ケースは、冷蔵室11内の下方側に配置されている。本実施形態では、上段ケース42および下段ケース43という2つの収納ケースが設けられている。これらの収納ケースは、チルドケース、野菜ケースなどとして利用される。
【0017】
冷蔵室11の内壁には、操作部20が設けられている。操作部20は、冷蔵庫1の庫内壁を形成している内箱51に取り付けられている。本実施形態では、操作部20は、冷蔵室11内の右側の側壁51aに取り付けられている。
【0018】
操作部20の表面は、操作パネル21で形成されている。操作パネル21は、冷蔵室11の側壁51aに沿うように配置されている。操作パネル21には、冷蔵室11などの各貯蔵室の温度設定、製氷装置の操作及び設定、並びに、その他の各種の操作及び設定を行うための操作ボタンが複数設けられている。
【0019】
また、操作パネル21には、測距センサ61が配置されている。測距センサ61は、冷蔵室扉11bの下段ドアポケット33b内に収容物が存在するか否かを判定するための検知ユニット60の検知用センサとして使用される。
【0020】
操作部20の内部(すなわち、操作パネル21の裏面側)には、電装基板、および電装基板に接続されるハーネス(配線)などが設けられている。ハーネスは、断熱箱体50の内部を通って、冷蔵庫1内の各種制御を統括する電装ユニット(図示せず)と接続されている。このように、操作パネル21の裏面側の冷蔵室の内壁部分には、配線基板およびハーネスなどの各種電装部品が配置されている。そのため、操作パネル21の裏面側の冷蔵室の内壁部分は、電装部品の配置領域に相当する。
【0021】
冷蔵室11の庫内側に位置する冷蔵室扉11aおよび11bの裏側には、複数のドアポケット(扉収容部)が設けられている。具体的には、正面から見て左側の冷蔵室扉11aの裏側には、上方から順に、上段ドアポケット31a、中段ドアポケット32a、および下段ドアポケット33aという3つのドアポケットが設けられている。また、正面から見て右側の冷蔵室扉11bの裏側には、上方から順に、上段ドアポケット31b、中段ドアポケット32b、および下段ドアポケット33bという3つのドアポケットが設けられている。
【0022】
後述するように、本実施形態にかかる冷蔵庫1は、検知ユニット60を用いて下段ドアポケット33b内の収容物の有無を検知することができる。これを可能にするために、下段ドアポケット33bは、測距センサ61から出射される光を透過させる性質を有する材料で形成されている。例えば、下段ドアポケット33bは、透明な樹脂材料で形成されている。下段ドアポケット33b以外のドアポケットの材質は特に限定されないが、例えば、下段ドアポケット33bと同様に透明な樹脂材料で形成することができる。
【0023】
(収容物検知ユニットの構成)
続いて、冷蔵室11内の収容物の有無を検知する検知ユニット60の構成について説明する。本実施形態にかかる冷蔵庫1には、冷蔵室扉11bの下段ドアポケット33b内の収容物の有無を検知することのできる検知ユニット60が設けられている。図3には、検知ユニット60の構成を模式的に示す。図4には、冷蔵室11内の検知ユニット60周辺を拡大して示す。
【0024】
検知ユニット60は、主として、測距センサ61と、制御部62と、少なくとも一つの反射板(例えば、第1反射板63aおよび第2反射板63b)とで構成されている。
【0025】
測距センサ61は、操作部20内に設けられている。測距センサ61は、所定の方向に向けて光線(測定光)を出射する発光部65と、発光部65から出射した光の反射光を受光する受光部66とを有している。測距センサ61は、検知対象物に向かって発光部65から光を出射し、検知対象物からの反射光を受光部66が検知することで、検知対象物までの距離を検出することができる。
【0026】
制御部62は、測距センサ61の検知結果に基づいて、下段ドアポケット33b内の収容物の有無を検出する。具体的には、制御部62は、測距センサ61の検知結果が所定の数値範囲内であるか否かによって、下段ドアポケット33b内の特定の位置に収容物が存在するか否かを判定する。例えば、制御部62は、下段ドアポケット33b内の位置Aおよび位置B(図4参照)に収容物が存在するか否かを判定することができる。
【0027】
制御部62は、例えば、冷蔵庫1内の電装ユニット(図示せず)内に設けられていている。しかし、制御部62の配置場所は、電装ユニットに限定はされない。別の例では、制御部62は、操作部20内に設けられていてもよい。
【0028】
制御部62内には、メモリ68が備えられている。メモリ68は、各種のRAM、各種のROMなどによって実現される。メモリ68は、制御部62によって実行されるプログラムや、制御部62によるプログラムの実行により生成されたデータなどを記憶する。
【0029】
反射板は、測距センサ61の発光部65から出射された光、および、検知対象物からの反射光を反射させる。反射板は、例えば、反射ミラーなどの反射率の高い材料で形成されている。反射板の位置および角度などを適宜調整することで、下段ドアポケット33b内のどの位置を検知対象とするかを変更することができる。
【0030】
なお、別の実施態様では、反射板の代わりに、所定の方向に光を誘導することのできる導光部材を用いることもできる。
【0031】
本実施形態では、第1反射板63aおよび第2反射板63bという2つの反射板が設けられている。これにより、下段ドアポケット33b内の2か所についての収容物の有無を検出することができる。第1反射板63aおよび第2反射板63bの配置位置は、測距センサ61の配置位置、測距センサ61から出射される測定光の出射方向、下段ドアポケット33b内の検知対象位置などに基づいて決めることができる。
【0032】
例えば、第1反射板63aは、上段ケース42の前面部の右側(操作パネル21により近い位置)に配置されている(図4参照)。これにより、第1反射板63aを反射する光を用いて、下段ドアポケット33b内の位置Aの収容物の有無を検知することができる。
【0033】
また、第2反射板63bは、上段ケース42の前面部の中央部(操作パネル21からより遠い位置)に配置されている(図4参照)。これにより、第2反射板63bを反射する光を用いて、下段ドアポケット33b内の位置Bの収容物の有無を検知することができる。
【0034】
(検知ユニットを用いて収容物の有無を検知する方法)
続いて、図5から図8を参照しながら、検知ユニット60を用いて下段ドアポケット33b内の収容物の有無を検知する方法を説明する。
【0035】
図5では、測距センサ61から位置Aおよび位置Bへ向けて出射される光を実線の矢印で示している。また、図5では、位置Aおよび位置Bにおいて反射され、測距センサ61へ向けて戻る光を破線の矢印で示している。
【0036】
図6では、位置Aに収容物90が存在する場合の測距センサ61の測定光(第1の測定光)を矢印(出射光は実線の矢印、反射光は破線の矢印)で示している。図7では、位置Aに収容物90が存在しない場合の測距センサ61の測定光(第1の測定光)を矢印(出射光は実線の矢印、反射光は破線の矢印)で示している。図8では、位置Bに収容物が存在しない場合の測距センサ61の測定光(第2の測定光)を矢印(出射光は実線の矢印、反射光は破線の矢印)で示している。
【0037】
図5に示すように、測距センサ61からは2種類の指向性を有する測定光が出射される。すなわち、測距センサ61の発光部65は、第1反射板63aへ向かって出射される第1の測定光と、第2反射板63bへ向かって出射される第2の測定光とをそれぞれ出射させる。第1の測定光は、下段ドアポケット33bの位置A内の収容物の有無の検出に用いられる。第2の測定光は、下段ドアポケット33bの位置B内の収容物の有無の検出に用いられる。測距センサ61は、第1の測定光と第2の測定光とで別の測距センサとする構成としてもよい。
【0038】
例えば、図6に示すように、位置Aに収容物90が配置されている場合には、第1の測定光は収容物90によって反射され、測距センサ61の受光部66はこの反射光を受光する。これにより、測距センサ61は、収容物90までの距離を検知する。測距センサ61によって検知された距離の情報は、制御部62へ送信される。
【0039】
一方、図7に示すように、位置Aに収容物90が配置されていない場合には、第1の測定光は位置Aを通過する。図7に示すように、位置Aの前方側のドアポケット内にも収容物が配置されていない場合には、図7では図示されていない第1の測定光は冷蔵室扉11bによって反射される。測距センサ61の受光部66はこの反射光を受光する。これにより、測距センサ61は、冷蔵室扉11bまでの距離を検知する。測距センサ61によって検知された距離の情報は、制御部62へ送信される。
【0040】
制御部62では、受信した距離の情報に基づいて、位置Aに収容物が存在するか否かを判定する。位置Aに収容物90が存在する場合(例えば、図6の場合)には、位置Aに収容物90が存在しない場合(例えば、図7の場合)と比較して、測距センサ61で検知した検知対象物までの距離は短くなる。
【0041】
制御部62内のメモリ68には、位置Aに収容物90が存在するか否かを制御部62が判定する基準となる数値範囲が記憶されている。この数値範囲は、位置Aに収容物90が存在する場合に測距センサ61が検知し得る距離の範囲に基づいて決定することができる。
【0042】
例えば、制御部62は、測距センサ61から送信される距離の情報が、メモリ68に記憶された数値範囲内である場合には位置Aに収容物90が存在すると判定する。また、測距センサ61から送信される距離の情報が、メモリ68に記憶された数値範囲の上限を超えている場合には位置Aに収容物90が存在しないと判定する。また、測距センサ61から送信される距離の情報が、メモリ68に記憶された数値範囲の下限を下回る場合には、検知エラーと判定する。
【0043】
位置Bに収容物が存在するか否かの判定についても、位置Aと同様の方法で行うことができる。例えば、図8に示すように、位置Bに収容物90が配置されていない場合には、第2の測定光は位置Bを通過する。そして、図8に示すように、位置Bの前方側のドアポケット内にも収容物が配置されていない場合には、第2の測定光は冷蔵室扉11bによって反射される。測距センサ61の受光部66はこの反射光を受光する。これにより、測距センサ61は、冷蔵室扉11bまでの距離を検知する。測距センサ61によって検知された距離の情報は、制御部62へ送信される。そして、制御部62では、測距センサ61から送信される距離の情報が、メモリ68に記憶された数値範囲を超えているとして、位置Bに収容物は存在しないと判定する。
【0044】
制御部62が判定した結果は、下段ドアポケット33b内の在庫状況として、例えば、メモリ68に保存される。検知ユニット60による収容物の有無の検出は、例えば、所定の時間間隔や冷蔵庫1の扉の閉鎖時などで行われ、その都度メモリ68内の在庫情報は更新される。
【0045】
メモリ68内に保存されている在庫情報は、例えば、冷蔵庫1に備えられている送受信部(図示せず)などから外部の端末へ送信することができる。これにより、冷蔵庫1の使用者は、冷蔵庫1から離れた場所から冷蔵庫1の下段ドアポケット33b内の在庫状況を確認することができる。
【0046】
メモリ68内に保存されている在庫情報は、例えば、冷蔵庫1の正面側の扉に備えられている表示パネル(図示せず)において確認できるようにしてもよい。これにより、冷蔵庫1の使用者は、冷蔵庫1の扉を開閉することなく下段ドアポケット33b内の在庫状況を確認することができる。
【0047】
(第1の実施形態のまとめ)
以上のように、冷蔵庫1は、冷蔵室11などの貯蔵空間を有している。冷蔵庫1には、冷蔵室11内の収容物の有無を検知する検知ユニット60が備えられている。本実施形態では、検知ユニット60は、冷蔵室扉11bの下段ドアポケット33b内の収容物の有無を検知する。検知ユニット60は、貯蔵空間の内壁に設けられている測距センサ61と、測距センサ61の検知結果に基づいて貯蔵空間内の収容物の有無を検出する制御部62とを備えている。
【0048】
このような検知ユニット60が設けられていることで、冷蔵庫1の使用者は、扉を開閉することなく、庫内の貯蔵品の有無や在庫状況を把握することができる。例えば、下段ドアポケット33bを特定の収容物(例えば、日常的に飲む牛乳、ミネラルウォーター、ビールなど)の配置場所とすることで、その特定の収容物の在庫状況を把握することができる。
【0049】
本実施形態では、測距センサ61は、冷蔵室11の側壁51aに設けられている操作部20に配置されている。操作部20の操作パネル21の裏側には、各種スイッチ、配線基板、およびハーネスなどの電装部品が配置されている。測距センサ61は、これらの電装部品の配置領域と同じ領域内に配置されている。
【0050】
このように、検知ユニット60の測距センサ61を、冷蔵庫1の基本構成として備え付けられている電装部品(例えば、操作部20など)の配置領域内に配置させることで、冷蔵室11の側壁やドアポケットなどの構造を大きく変更することなく庫内の在庫確認を行うことができる。そのため、貯蔵空間の内壁に測距センサを配置した場合の断熱性能の低下を抑えることができる。また、検知ユニットを取り付けることによる冷蔵庫の構造の複雑化を軽減させることができる。
【0051】
上述の第1の実施形態では、下段ドアポケット33b内の収容物の有無を検知するための検知ユニットの構成を例に挙げて説明した。しかし、検知ユニットは、冷蔵室11内の下段ドアポケット33b以外の場所の収容物の有無を検知するものであってもよい。
【0052】
<第2の実施形態>
続いて、本発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、収容物の有無を検知するための検知ユニットの構成が第1の実施形態とは異なっている。それ以外の構成については、第1の実施形態と同様の構成が適用できる。そこで、第2の実施形態では、第1の実施形態とは異なる点を中心に説明する。
【0053】
本実施形態にかかる冷蔵庫1には、冷蔵室扉11bの下段ドアポケット33b内の収容物の有無を検知することのできる検知ユニット160が設けられている。図9には、第2の実施形態にかかる冷蔵庫1の冷蔵室11内の検知ユニット160周辺の構成を示す。検知ユニット160の内部構成については、第1の実施形態と同様に、例えば、図3に示すような構成が適用できる。
【0054】
検知ユニット160は、主として、測距センサ61と、制御部62と、少なくとも一つの反射板(例えば、第1反射板163aおよび第2反射板163b)とで構成されている。
【0055】
測距センサ61は、操作部20内に設けられている。測距センサ61は、所定の方向に向けて光線(測定光)を出射する発光部65と、発光部65から出射した光の反射光を受光する受光部66とを有している。
【0056】
測距センサ61の概略的な構成については、第1の実施形態と同様の構成が適用できる。なお、第1の実施形態では、測距センサ61から出射される光は、下段ドアポケット33bのやや上方を進行する(図5など参照)。この高さに合わせて、第1の実施形態では、測距センサ61は、操作パネル21の上方側に配置されている。一方、本実施形態では、測距センサ61から出射される光は、下段ドアポケット33bの底面に沿うように進行する。そのため、本実施形態では、測距センサ61は、操作パネル21の下方側に配置されている。
【0057】
制御部62は、測距センサ61の検知結果に基づいて、下段ドアポケット33b内の収容物の有無を検出する。制御部62の構成については、第1の実施形態と同様の構成が適用できる。
【0058】
反射板は、測距センサ61の発光部65から出射された光、および、検知対象物からの反射光を反射させる。なお、別の実施態様では、反射板の代わりに、所定の方向に光を誘導することのできる導光部材を用いることもできる。
【0059】
本実施形態では、第1反射板163aおよび第2反射板163bという2つの反射板が設けられている。これにより、下段ドアポケット33b内の2か所についての収容物の有無を検出することができる。第1反射板163aおよび第2反射板163bの配置位置は、測距センサ61の配置位置、測距センサ61から出射される測定光の出射方向、下段ドアポケット33b内の検知対象位置などに基づいて決めることができる。
【0060】
図9に示すように、本実施形態では、第1反射板163aおよび第2反射板163bは、下段ドアポケット33bの底面に配置されている。具体的には、第1反射板163aは、下段ドアポケット33b内の位置Aの下方に位置する底面部に配置され、第2反射板163bは、下段ドアポケット33b内の位置Bの下方に位置する底面部に配置されている。
【0061】
これにより、第1反射板163aを反射する光を用いて、下段ドアポケット33b内の位置Aの収容物の有無を検知することができる。また、第2反射板163bを反射する光を用いて、下段ドアポケット33b内の位置Bの収容物の有無を検知することができる。
【0062】
図10には、測距センサ61を用いて下段ドアポケット33b内の収容物の有無を検知するときの測定光の進行方向を模式的に示す。図10は、冷蔵室11内の右側(操作部20が配置されている側)を背面側から見た図である。図10では、測距センサ61から位置Aおよび位置Bへ向けて出射される光を実線の矢印で示している。また、図10では、位置Aおよび位置Bにおいて反射され、測距センサ61へ向けて戻る光を破線の矢印で示している。
【0063】
図10に示すように、測距センサ61からは2種類の測定光が出射される。すなわち、測距センサ61の発光部65は、第1反射板163aへ向かって出射される第1の測定光と、第2反射板163bへ向かって出射される第2の測定光とをそれぞれ出射させる。第1の測定光は、下段ドアポケット33bの位置A内の収容物の有無の検出に用いられる。第2の測定光は、下段ドアポケット33bの位置B内の収容物の有無の検出に用いられる。
【0064】
位置Aに収容物が配置されている場合には、第1の測定光は収容物によって反射され、測距センサ61の受光部66はこの反射光を受光する。これにより、測距センサ61は、収容物までの距離を検知する。測距センサ61によって検知された距離の情報は、制御部62へ送信される。
【0065】
一方、位置Aに収容物が配置されていない場合には、第1の測定光は位置Aを通過する。そして、第1の測定光は、下段ドアポケット33bよりも上方に位置する何らかの物体によって反射される。測距センサ61の受光部66はこの反射光を受光する。これにより、測距センサ61は、位置Aよりも上方に位置する物体までの距離を検知する。測距センサ61によって検知された距離の情報は、制御部62へ送信される。
【0066】
制御部62では、受信した距離の情報に基づいて、位置Aに収容物が存在するか否かを判定する。第1の実施形態で説明したように、位置Aに収容物が存在する場合には、位置Aに収容物が存在しない場合と比較して、測距センサ61で検知した検知対象物までの距離は短くなる。制御部62は、測距センサ61の検知結果が所定の数値範囲内であるか否かによって、下段ドアポケット33b内の位置Aに収容物が存在するか否かを判定する。
【0067】
位置Bに収容物が存在するか否かの判定についても、位置Aと同様の方法で行うことができる。
【0068】
<第3の実施形態>
続いて、本発明の第3の実施形態について説明する。上述の実施形態では、検知ユニットの測距センサが操作部に設けられている構成を例に挙げて説明した。しかし、測距センサの配置場所は、操作部に限定されない。測距センサは、冷蔵庫の貯蔵空間の内壁の電装部品の配置領域に設けることができる。
【0069】
ここで、電装部品の配置領域とは、例えば、電装部品を搭載しているベース部材(例えば、配線基板を収容するケースなどの部材)内、電装部品が配置されている内壁に形成されている凹部、電装部品の隣などを意味する。また、冷蔵庫1内の各種制御を統括する電装ユニットと測距センサとを接続する配線が、電装部品と電装ユニットとを接続する配線系統に含まれている場合も、測距センサが当該電装部品の配置領域に設けられていることを意味する。冷蔵庫の貯蔵空間の内壁の電装部品としては、例えば、操作部、庫内灯、ドアスイッチ、イオン供給ユニットなどを挙げることができる。
【0070】
第3の実施形態にかかる冷蔵庫1は、庫内灯271のユニット内に測距センサ61を備えている。それ以外の構成については、第1の実施形態と同様の構成が適用できる。そこで、第3の実施形態では、第1の実施形態とは異なる点を中心に説明する。
【0071】
図11には、第3の実施形態にかかる冷蔵庫1の冷蔵室11内の構成を示す。図11は、冷蔵室11内の右側(操作部20が配置されている側)を左側から見た図である。冷蔵室11内の天面の内壁には、冷蔵室11内を照明する庫内灯271が設けられている。庫内灯271は、例えば、LED、蛍光灯などの光源を有している。
【0072】
また、庫内灯271には、光源を搭載した配線基板、および配線基板に接続されるハーネス(配線)などが設けられている。ハーネスは、断熱箱体50の内部を通って、冷蔵庫1内の各種制御を統括する電装ユニット(図示せず)と接続されている。このように、庫内灯271が設置された冷蔵室11の内壁部分には、配線基板およびハーネスなどの各種電装部品が配置されている。そのため、庫内灯271が設置された冷蔵室11の内壁部分は、電装部品の配置領域に相当する。
【0073】
冷蔵庫1には、冷蔵室扉11bの下段ドアポケット33b内の収容物の有無を検知することのできる検知ユニット260が設けられている。検知ユニット260は、主として、測距センサ61と、制御部62とで構成されている。
【0074】
測距センサ61は、庫内灯271の配置領域内に設けられている。測距センサ61は、所定の方向に向けて光線(測定光)を出射する発光部65と、発光部65から出射した光の反射光を受光する受光部66とを有している。測距センサ61の概略的な構成については、第1の実施形態と同様の構成が適用できる。
【0075】
図11には、測距センサ61を用いて下段ドアポケット33b内の収容物の有無を検知するときの測定光の進行方向を模式的に示す。図11では、測距センサ61から位置Aへ向けて出射される光を実線の矢印で示している。また、図11では、位置Aにおいて反射され、測距センサ61へ向けて戻る光を破線の矢印で示している。
【0076】
検知ユニット260の内部構成については、第1の実施形態と同様に、例えば、図3に示すような構成が適用できる。
【0077】
<第4の実施形態>
続いて、本発明の第4の実施形態について説明する。上述の実施形態では、検知ユニットの測距センサが電装部品の配置領域に設けられている構成を例に挙げて説明した。しかし、測距センサの配置場所は、電装部品の配置領域に限定されない。測距センサは、冷蔵庫の貯蔵空間の内壁に設けることができる。
【0078】
第4の実施形態にかかる冷蔵庫1は、冷蔵室11と野菜室とを仕切る仕切り55に測距センサ(具体的には、第1測距センサ361aおよび第2測距センサ361b)を備えている。それ以外の構成については、第1の実施形態と同様の構成が適用できる。そこで、第4の実施形態では、第1の実施形態とは異なる点を中心に説明する。
【0079】
本実施形態にかかる冷蔵庫1には、冷蔵室扉11bの下段ドアポケット33b内の収容物の有無を検知することのできる検知ユニット360が設けられている。図12には、第4の実施形態にかかる冷蔵庫1の冷蔵室11内の検知ユニット360周辺の構成を示す。検知ユニット360の内部構成については、第1の実施形態と同様に、例えば、図3に示すような構成が適用できる。
【0080】
検知ユニット360は、主として、2つの測距センサ(第1測距センサ361aおよび第2測距センサ361b)と、制御部62とで構成されている。
【0081】
本実施形態では、測距センサは、仕切り55の冷蔵室11側の内壁に設けられている。具体的には、測距センサは、下段ドアポケット33bの前方側の冷蔵室11の底面部に設けられている。本実施形態では、第1測距センサ361aおよび第2測距センサ361bという2つの測距センサが、仕切り55の前方側の傾斜面部55aに並んで配置されている。
【0082】
第1測距センサ361aは、下段ドアポケット33b内の位置Aの収容物の有無を検知するために用いられる。また、第2測距センサ361bは、下段ドアポケット33b内の位置Bの収容物の有無を検知するために用いられる。
【0083】
第1の実施形態の測距センサ61と同様に、第1測距センサ361aおよび第2測距センサ361bは、所定の方向に向けて光線(測定光)を出射する発光部65と、発光部65から出射した光の反射光を受光する受光部66とを有している。
【0084】
図12において矢印で示すように、第1測距センサ361aの発光部65は、下段ドアポケット33b内の位置Aへ向けて測定光を照射する。また、第2測距センサ361bの発光部65は、下段ドアポケット33b内の位置Bへ向けて測定光を照射する。
【0085】
検知ユニット360の内部構成については、第1の実施形態と同様に、例えば、図3に示すような構成が適用できる。第1の実施形態で説明した方法と同様にして、本実施形態では、第1測距センサ361aおよび第2測距センサ361b、および制御部62などを用いて、下段ドアポケット33bの位置Aおよび位置Bの収容物の有無を検知することができる。
【0086】
以上のように、測距センサは、冷蔵室11と野菜室とを仕切る仕切り55に設けられていてもよい。仕切り55は、ともに冷蔵貯蔵室に分類される冷蔵室11と野菜室とを仕切るものである。そのため、仕切り55の断熱性は低くてもよいため薄く形成することができる。その一方で、冷蔵室11の扉と野菜室の扉とが別の扉である場合は、両扉のパッキンが接触する面積が要るため、仕切り55の開口部側ではある程度の厚さが必要となる。そのため、本実施形態では、図12に示すように、仕切り55の内部に、測距センサを構成する各種部品および配線を配置し、仕切り55の開口部の後方に形成される傾斜面に測距センサの発光部および受光部を設けることで、下段ドアポケット33bの収容物の有無を検知することができる。
【0087】
このように、測距センサは、同一温度帯の2つの貯蔵室を仕切る仕切りに配置することもできる。なお、仕切り55の開口部側には、冷蔵室11の扉や野菜室の扉のドア開閉を検知するドアスイッチ(リードスイッチなどの非接触スイッチを含む)が配されることがある。この場合は、本実施形態も、電装部品の配置領域に測距センサを配置していることになる。
【0088】
(まとめ)
本発明の一局面にかかる冷蔵庫(例えば、冷蔵庫1)は、貯蔵空間(例えば、冷蔵室11)と、前記貯蔵空間の内壁(例えば、内箱51の側壁51aまたは天面)に設けられている測距センサ(例えば、測距センサ61、第1測距センサ361a、第2測距センサ361b)と、前記測距センサの検知結果に基づいて、前記貯蔵空間内の収容物の有無を検出する制御部(例えば、制御部62)とを備えている。
【0089】
上記の本発明の一局面にかかる冷蔵庫(例えば、冷蔵庫1)において、前記測距センサ(例えば、測距センサ61)は、前記貯蔵空間(例えば、冷蔵室11)の内壁(例えば、内箱51の側壁51aまたは天面)の電装部品(例えば、操作部20、庫内灯271)の配置領域に設けられていてもよい。
【0090】
上記の本発明の一局面にかかる冷蔵庫(例えば、冷蔵庫1)において、前記貯蔵空間(例えば、冷蔵室11)の側壁(例えば、側壁51a)には、操作部(例えば、操作部20)が設けられており、前記測距センサ(例えば、測距センサ61)は、前記操作部に配置されていてもよい。
【0091】
上記の本発明の一局面にかかる冷蔵庫(例えば、冷蔵庫1)において、前記貯蔵空間は、同一温度帯の2つの貯蔵室(例えば、冷蔵室11と野菜室)を少なくとも有しており、前記2つの貯蔵室の間には、仕切り(例えば、仕切り55)が設けられており、前記測距センサ(例えば、第1測距センサ361a、第2測距センサ361b)は、前記仕切りに配置されていてもよい。
【0092】
上記の本発明の一局面にかかる冷蔵庫(例えば、冷蔵庫1)は、扉(例えば、冷蔵室扉11b)と、前記扉の裏側に設けられている扉収容部(例えば、下段ドアポケット33b)とをさらに備えており、前記制御部(例えば、制御部62)は、前記扉収容部内の収容物の有無を検出してもよい。
【0093】
上記の本発明の一局面にかかる冷蔵庫(例えば、冷蔵庫1)において、前記貯蔵空間(例えば、冷蔵室11)内には、光を反射する反射板(例えば、第1反射板63a、第2反射板63b、第1反射板163a、第2反射板163b)が設けられており、前記測距センサ(例えば、測距センサ61)は、前記反射板によって反射された光を検出してもよい。
【0094】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。また、本明細書で説明した異なる実施形態の構成を互いに組み合わせて得られる構成についても、本発明の範疇に含まれる。
【符号の説明】
【0095】
1 :冷蔵庫
11 :冷蔵室(貯蔵空間)
11b :冷蔵室扉(扉)
20 :操作部(電装部品)
33b :下段ドアポケット(扉収容部)
50 :断熱箱体
51 :内箱
51a :(内箱の)側壁(貯蔵空間の内壁)
55 :仕切り
60 :検知ユニット
61 :測距センサ
62 :制御部
63a :第1反射板(反射板)
63b :第2反射板(反射板)
90 :収容物
160 :検知ユニット
163a :第1反射板(反射板)
163b :第2反射板(反射板)
260 :検知ユニット
271 :庫内灯(電装部品)
360 :検知ユニット
361a :第1測距センサ
361b :第2測距センサ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12