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  • 特開-携帯電子情報端末用スタンド 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023146380
(43)【公開日】2023-10-12
(54)【発明の名称】携帯電子情報端末用スタンド
(51)【国際特許分類】
   H04M 1/04 20060101AFI20231004BHJP
【FI】
H04M1/04 A
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022053529
(22)【出願日】2022-03-29
(71)【出願人】
【識別番号】000226943
【氏名又は名称】日晴金属株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104569
【弁理士】
【氏名又は名称】大西 正夫
(72)【発明者】
【氏名】柴田 晴弘
【テーマコード(参考)】
5K023
【Fターム(参考)】
5K023AA07
5K023KK04
5K023KK10
5K023PP12
5K023PP16
(57)【要約】
【課題】携帯電子情報端末を保持させる際に特に目視が必要ではなく、しかもスタンド自体を動かさなくても使用者にとって都合のよい方向に携帯電子情報端末を保持することができる携帯電子情報端末用スタンドとする。
【解決手段】スマートフォン等の携帯電子情報端末2000を立てた状態で保持する携帯電子情報端末用スタンドであって、スタンド本体100の上面110に保持すべき携帯電子情報端末2000の厚さ寸法Aより幅広の複数の凹溝120が形成されており、前記凹溝120はすべてが異なる方向を向いている。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スマートフォン等の携帯電子情報端末を立てた状態で保持する携帯電子情報端末用スタンドにおいて、スタンド本体の上面に保持すべき携帯電子情報端末の厚さ寸法より幅広の複数の凹溝が形成されており、前記凹溝は異なる方向を向いていることを特徴とする携帯電子情報端末用スタンド。
【請求項2】
前記複数の凹溝は、携帯電子情報端末を保持した場合、携帯電子情報端末の傾きが45°未満となる幅寸法、高さ寸法に設定されていることを特徴とする請求項1記載の携帯電子情報端末用スタンド。
【請求項3】
前記複数の凹溝は、放射状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の携帯電子情報端末用スタンド。
【請求項4】
前記携帯電子情報端末用スタンドのスタンド本体は、水平方向に回転可能となっていることを特徴とする請求項1又は2記載の携帯電子情報端末用スタンド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スマートフォンやタブレット、携帯型ゲーム機のように携帯する携帯電子情報端末を立てた状態で保持する携帯電子情報端末用スタンドに関する。
【背景技術】
【0002】
スマートフォン等の携帯電子情報端末は、不使用時や手に持たない状態でディスプレイで動画等を視聴する際にはスタンドに立てた状態で保持されることが多かった。
例えば、意匠登録第1703689号『携帯端末用スタンド』のように、基板と、この基板の孔に嵌め込まれる2つの略J字形状の支持片とを有し、支持片で携帯電子情報端末を立てた状態で保持するものがある。
【0003】
【特許文献1】意匠登録第1703689号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、この携帯端末用スタンドでは、携帯電子情報端末が保持される方向は一方向しか許されていない。
すなわち、携帯電子情報端末を保持する場合、目視で支持させる必要があるとともに、その方向が携帯電子情報端末を視聴する者の側に向くようにスタンド自体を動かす必要があった。
これは、保持の際に目視が必要となるのは就寝時に枕元のスタンドに保持させる際には手間であるし、視聴の際にスタンド自体を動かすのも使用者にとっては面倒なことであった。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みて創案されたもので、携帯電子情報端末を保持させる際に特に目視が必要ではなく、しかもスタンド自体を動かさなくても使用者にとって都合のよい方向に携帯電子情報端末を保持することができる携帯電子情報端末用スタンドを提供することを目的にしている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る携帯電子情報端末用スタンドは、スマートフォン等の携帯電子情報端末を立てた状態で保持する携帯電子情報端末用スタンドであって、スタンド本体の上面に保持すべき携帯電子情報端末の厚さ寸法より幅広の複数の凹溝が形成されており、前記凹溝は異なる方向を向いている。
【0007】
前記複数の凹溝は、携帯電子情報端末を保持した場合、携帯電子情報端末の傾きが45°未満となる幅寸法、高さ寸法に設定されている。
【0008】
前記複数の凹溝は、放射状に形成されている。
【0009】
前記携帯電子情報端末用スタンドのスタンド本体は、水平方向に回転可能となっている。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の実施の形態に係る携帯電子情報端末用スタンドの概略的斜視図である。
図2】本発明の実施の形態に係る携帯電子情報端末用スタンドに携帯電子情報端末を保持させた状態の概略的斜視図である。
図3】本発明の実施の形態に係る携帯電子情報端末用スタンドの概略的平面図である。
図4】本発明の実施の形態に係る携帯電子情報端末用スタンドの概略的側面である。
図5】本発明の実施の形態に係る携帯電子情報端末用スタンドの概略的分解断面図である。
図6】本発明の実施の形態に係る携帯電子情報端末用スタンドの凹溝と携帯電子情報端末との寸法関係を示す概略的説明図である。
図7】本発明の実施の形態に係る携帯電子情報端末用スタンドの凹溝の各種パターンを示す概略的平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の実施の形態に係る携帯電子情報端末用スタンド1000は、スマートフォン等の携帯電子情報端末2000を立てた状態で保持する携帯電子情報端末用スタンドであって、スタンド本体100の上面110に保持すべき携帯電子情報端末2000の厚さ寸法Aより幅広の複数(図1図2図3では4本)の凹溝120が形成されており、前記凹溝120はすべてが異なる方向を向いている。
【0012】
本明細書中において、携帯電子情報端末2000とは、スマートフォン、タブレット、携帯型ゲーム機、或いは携帯型ビデオレコードプレイヤー、携帯型オーディオレコードプレイヤーのように手持ち式の略板状の電子情報端末全体を指し示すものとする。
【0013】
この携帯電子情報端末用スタンド1000は、スタンド本体100と、このスタンド本体100を水平方向に回転可能に支持する回転部200から構成されている。
このスタンド本体100と、回転部200を構成するベース部210とは合成樹脂、金属、木材等の適宜な材料から構成される。
【0014】
前記スタンド本体100は、図1等に示すように、略円錐台形状に形成され、上面110に4本の凹溝120が45度間隔で放射状に形成されている。この凹溝120は、8個の凸部130が形成されることにより、隣り合う一対の凸部130と、この凸部130に対向する隣り合う一対の凸部130とによって構成される。
前記凸部130は平面視略三角形状に形成されており、上端縁が面取りされている。これは、凸部130の間に位置する凹溝120に携帯電子情報端末2000が嵌まり込むことができるようにするためである。
【0015】
前記凹溝120の幅寸法Bは、保持すべき携帯電子情報端末2000の厚さ寸法をAとした場合、厚さ寸法より幅広、すなわちB>Aに設定されている。
このような寸法関係であると、図7に示すように、携帯電子情報端末用スタンド1000は、携帯電子情報端末2000を確実に保持することができる。
なお、あまり携帯電子情報端末2000が傾きすぎると、不用意に凹溝120から外れてしまうおそれもあるので、凹溝120の幅寸法、高さ寸法は、携帯電子情報端末2000を保持した場合、携帯電子情報端末2000の傾きが45°未満となるように設定されている。
【0016】
また、このスタンド本体100の上面110の中央部には、図1に示すような平面視円形状の上面側凹部140が形成されている。この上面側凹部140は、スタンド本体100の裏面150側に形成された平面視円形状の裏面側凹部151と貫通孔156によって連通されている。
前記スタンド本体110の上面側凹部140は上面110の中心に、裏面側凹部151は裏面150の中心にそれぞれ開設されている。
なお、上面側凹部140の直径は、裏面側凹部151の直径よりも小さく設定されている。
【0017】
前記上面側凹部140と裏面側凹部151と貫通孔156とは、スタンド本体100を水平方向に回転可能とする回転部200の一部を形成するものである。
前記回転部200は、前記上面側凹部140、裏面側凹部151及び貫通孔156の他に、裏面側凹部151に嵌まり込むベース部210と、前記貫通孔156を貫通し、前記ベース部210をスタンド本体100に回転可能に連結する連結軸250とを有している。
【0018】
回転部200を構成する前記ベース部210は、略円盤状であって、その上面211側にはリング状の突脈部212が形成されている。
さらに、このベース部210の裏面220の中央にはベース部裏面側凹部214が形成されおり、ベース部210の上面211の中央にはベース部裏面側凹部214と連通したベース部貫通孔215が開設されている。
【0019】
前記ベース部210の直径は、裏面側凹部151の直径より若干小さく設定されている。
前記突脈部212は、ベース部210の上面211全体が裏面側凹部151の底面157に直接接触することなく、スタンド本体100のスムーズな回転を確保するためのものである。
また、このベース部210の厚さ寸法、すなわちベース部210の裏面213と突脈部212の上縁までの寸法は、スタンド本体100の裏面側凹部151の深さ寸法より若干大きく設定されている。
従って、スタンド本体100の裏面側凹部151の内部にベース部210がセットされると、図4に示すように、スタンド本体100の裏面150はベース部210によって浮いていることになる。
【0020】
回転部200を構成する連結軸250は、リベットであって、一方の頭部251はスタンド本体100の上面側凹部140内に、他方の頭部252はベース部210のベース部裏面側凹部214内にそれぞれ位置する。このリベットである連結軸250によってスタンド本体100とベース部210とが連結されると、スタンド本体100は連結軸250を中心として水平方向に回転可能になる。
なお、スタンド本体100の上面側凹部140は、リベットの頭部251が見えないようにキャップで覆われていてもよい。なお、キャップを設ける際には、スタンド本体100の上面110と面一とし、携帯電子情報端末2000の凹溝120での保持を阻害しないようにする。
ベース部210の裏面213には、携帯電子情報端末用スタンド1000を固定するための両面粘着テープ260が添付される。この両面粘着テープ260によって、ベース部210のベース部裏面側凹部214に位置するリベットの頭部252が見えないようになる。
【0021】
上述のように構成された携帯電子情報端末用スタンド1000は、以下のようにして使用される。
この携帯電子情報端末用スタンド1000を両面粘着テープ260によって使用者の希望する位置に固定する。
この状態では、スタンド本体100は固定されたベース部210に対して連結軸250を中心として水平方向に回転可能となっている。
【0022】
スタンド本体100の上面110の凹溝120に携帯電子情報端末2000を差し込む。この携帯電子情報端末2000の凹溝120への差し込みは、凹溝120が4本もあり、しかも異なる方向を向いているため、目視せずとも手さぐりで確実に差し込むことができる。特に、夜間のベッドサイトでの使用に便利である。
携帯電子情報端末2000は、このようにして携帯電子情報端末用スタンド1000によって保持される。
スタンド本体100は、回転可能になっているので、使用者は保持された携帯電子情報端末2000の方向を自由に変更することができる。このため、携帯電子情報端末用スタンド1000は、携帯電子情報端末2000のディスプレイで動画等を視聴する際には大変便利である。
【0023】
上述した実施の形態では、凹溝120を放射状に配置された4本としたが、2本~3本、5本以上であってもよいことはいうまでもない。
また、上述した実施の形態では、凹溝120は放射状に配置されるとしたが、図7に示すように、三角形状(図7(A)参照)や五芒星状(図7(B)参照)や六芒星状(図7(C)参照)であってもよい。
また、上述した実施の形態では、すべての凹溝120が異なる方向を向いているとしたが、図7(D)に示すように一部の凹溝120が同じ方向を向いていてもよい。
【0024】
また、上述した実施の形態では、スタンド本体100が水平方向に回転可能であるとしたが、回転部200を設けないで回転しないものも本発明に係る携帯電子情報端末用スタンドに含まれるのはいうまでもない。
【符号の説明】
【0025】
1000 携帯電子情報端末用スタンド
2000 携帯電子情報端末
100 スタンド本体
110 上面
120 凹溝
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7