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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023146455
(43)【公開日】2023-10-12
(54)【発明の名称】胃瘻カテーテル
(51)【国際特許分類】
   A61J 15/00 20060101AFI20231004BHJP
   A61M 25/00 20060101ALI20231004BHJP
   A61M 25/02 20060101ALI20231004BHJP
   A61M 39/02 20060101ALI20231004BHJP
   A61M 39/24 20060101ALI20231004BHJP
【FI】
A61J15/00 Z
A61M25/00 540
A61M25/02 504
A61M39/02 112
A61M39/24
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022053647
(22)【出願日】2022-03-29
(71)【出願人】
【識別番号】000200035
【氏名又は名称】SBカワスミ株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000002141
【氏名又は名称】住友ベークライト株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100137589
【弁理士】
【氏名又は名称】右田 俊介
(72)【発明者】
【氏名】坂口 幸彦
(72)【発明者】
【氏名】有川 清貴
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 稔
(72)【発明者】
【氏名】岡田 和樹
(72)【発明者】
【氏名】山澤 博史
【テーマコード(参考)】
4C047
4C066
4C267
【Fターム(参考)】
4C047NN16
4C047NN17
4C066AA05
4C066BB01
4C066CC01
4C066FF01
4C066QQ94
4C267AA02
4C267AA06
4C267AA33
4C267BB02
4C267BB25
4C267BB27
4C267BB33
4C267BB34
4C267CC01
4C267CC20
4C267DD10
(57)【要約】
【課題】体表当接部が配置される体表面をより確実に清潔な状態に保つことが可能な胃瘻カテーテルを提供する。
【解決手段】胃瘻カテーテル100は、ルーメン11を有するシャフト10と、シャフト10の下端部に設けられているバンパ50と、シャフト10の上端部に設けられている体表当接部20と、を有し、ルーメン11の上端部に設けられている逆流防止弁40と、バンパ50の展開用のワイヤ60と、ワイヤ60の抜去用の摘まみ部材70と、体表当接部20に形成されていて摘まみ部材70を収容している収容領域25と、シャフト10の管壁の内部に形成されていて、収容領域25からバンパ50の内部に亘ってワイヤ60を挿通させているワイヤルーメン12と、を備え、ワイヤルーメン12が収容領域25に対して液密に封止されている。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ルーメンを有するシャフトと、前記シャフトの下端部に設けられていて胃内で拡張するバンパと、前記シャフトの上端部に設けられている体表当接部と、を有する胃瘻カテーテルであって、
前記ルーメンの上端部に設けられている逆流防止弁と、
前記バンパの展開用のワイヤと、
前記ワイヤの抜去用の摘まみ部材と、
前記体表当接部に形成されていて前記摘まみ部材を収容している収容領域と、
前記シャフトの管壁の内部に形成されていて、前記収容領域から前記バンパの内部に亘って前記ワイヤを挿通させているワイヤルーメンと、
を備え、
前記ワイヤルーメンが前記収容領域に対して液密に封止されている胃瘻カテーテル。
【請求項2】
前記ワイヤルーメンの内部と前記バンパの内部とを含む空間を、前記ルーメン、前記逆流防止弁の内部空間、又は、当該胃瘻カテーテルの外部空間と連通させている連通孔を更に備える請求項1に記載の胃瘻カテーテル。
【請求項3】
前記連通孔が前記シャフトの前記管壁に形成されており、
前記連通孔の一端が前記ルーメンに開口している請求項2に記載の胃瘻カテーテル。
【請求項4】
前記逆流防止弁は、開状態と閉状態とに開閉する弁口を有し、
前記ルーメンに対する前記連通孔の開口が、前記弁口よりも上方に配置されている請求項3に記載の胃瘻カテーテル。
【請求項5】
前記ルーメンに対する前記連通孔の開口が、前記逆流防止弁の側方に配置されている請求項4に記載の胃瘻カテーテル。
【請求項6】
前記連通孔が前記シャフトの前記管壁と前記逆流防止弁とに亘って形成されており、
前記連通孔の一端が前記逆流防止弁の内部空間に開口している請求項2に記載の胃瘻カテーテル。
【請求項7】
前記逆流防止弁の上端部に挿入されて当該逆流防止弁を上方の外部空間から閉塞することが可能な栓部材を更に備え、
前記逆流防止弁の内部空間に対する前記連通孔の開口が、前記栓部材によって塞がれる位置に配置されている請求項6に記載の胃瘻カテーテル。
【請求項8】
前記連通孔は、前記シャフトの下端部と前記バンパとの間隙に形成されている請求項2に記載の胃瘻カテーテル。
【請求項9】
前記連通孔は、前記バンパに形成されている請求項2に記載の胃瘻カテーテル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、胃瘻カテーテルに関する。
【背景技術】
【0002】
胃瘻カテーテルとしては、例えば、特許文献1に記載のものがある。特許文献1の胃瘻カテーテルは、ルーメンを有するシャフトと、シャフトの下端部に設けられていて胃内で拡張するバンパと、シャフトの上端部に設けられている体表当接部と、を有する胃瘻カテーテルであって、バンパの展開用のワイヤと、ワイヤの抜去用の摘まみ部材と、シャフトの管壁の内部に形成されていて、収容領域からバンパの内部に亘ってワイヤを挿通させているワイヤルーメンと、を備えており、収容領域とワイヤルーメンとは相互に連通している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-98146号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願発明者の検討によれば、引用文献1の胃瘻カテーテルは、体表当接部が配置される体表面を清潔に保つ観点から、なお改善の余地がある。
【0005】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、体表当接部が配置される体表面をより確実に清潔な状態に保つことが可能な構造の胃瘻カテーテルを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、ルーメンを有するシャフトと、前記シャフトの下端部に設けられていて胃内で拡張するバンパと、前記シャフトの上端部に設けられている体表当接部と、を有する胃瘻カテーテルであって、
前記ルーメンの上端部に設けられている逆流防止弁と、
前記バンパの展開用のワイヤと、
前記ワイヤの抜去用の摘まみ部材と、
前記体表当接部に形成されていて前記摘まみ部材を収容している収容領域と、
前記シャフトの管壁の内部に形成されていて、前記収容領域から前記バンパの内部に亘って前記ワイヤを挿通させているワイヤルーメンと、
を備え、
前記ワイヤルーメンが前記収容領域に対して液密に封止されている胃瘻カテーテルが提供される。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、体表当接部が配置される体表面をより確実に清潔な状態に保つことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】第1実施形態に係る胃瘻カテーテルの斜視図である。
図2】第1実施形態に係る胃瘻カテーテルの縦断面図である。
図3】第1実施形態に係る胃瘻カテーテルの縦断面図であり、生体内に留置された状態を示す。
図4図2に示すA部の部分拡大図である。
図5図5(a)は第1実施形態におけるカバー部材の底面図であり、図5(b)はカバー部材およびその周辺構造を示す平面図であり、図5(c)はカバー部材およびその周辺構造を示す縦断面図である。
図6】第2実施形態に係る胃瘻カテーテルの縦断面図であり、栓部が逆流防止弁の上端部に挿入された状態を示す。
図7図6に示すA部の部分拡大図である。
図8】第3実施形態に係る胃瘻カテーテルの縦断面図であり、栓部が逆流防止弁の上端部に挿入された状態を示す。
図9図8に示すA部の部分拡大図である。
図10】第4実施形態におけるバンパの平面図である。
図11】第4実施形態におけるバンパ及びその周辺構造を示す縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の各実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜に説明を省略する。
【0010】
〔第1実施形態〕
先ず、図1から図5(c)を用いて第1実施形態を説明する。なお、図2及び図3は、シャフト10の軸方向に沿った断面図である。
また、本発明の胃瘻カテーテル100の各種の構成要素は、個々に独立した存在である必要はない。複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等を許容する。
また、以下の説明では、図2及び図3における下方向が下方、上方向が上方であるものとする。また、シャフト10の軸方向を単に軸方向と称し、シャフト10の径方向を単に径方向と称する場合がある。更に、シャフト10の周方向を単に周方向と称する場合がある。
【0011】
図1図2及び図3に示すように、本実施形態に係る胃瘻カテーテル100は、ルーメン11を有するシャフト10と、シャフト10の下端部に設けられているバンパ50と、シャフト10の上端部に設けられている体表当接部20と、を有する。
また、胃瘻カテーテル100は、ルーメン11の上端部に設けられている逆流防止弁40と、バンパ50の展開用のワイヤ60と、ワイヤ60の抜去用の摘まみ部材70と、体表当接部20に形成されていて摘まみ部材70を収容している収容領域25と、シャフト10の管壁10aの内部に形成されていて、収容領域25からバンパ50の内部に亘ってワイヤ60を挿通させているワイヤルーメン12と、を備えている。
そして、図4に示すように、ワイヤルーメン12が収容領域25に対して液密に封止されている。
【0012】
胃瘻カテーテル100は、シャフト10の下端部が胃内に配置された状態で、バンパ50が拡張されることにより、当該バンパ50が胃壁220に対して係止され、胃瘻カテーテル100が留置される。この状態において、胃瘻カテーテル100は、胃内と生体の外部とを相互に連通しており、胃瘻カテーテル100を介して、栄養剤などの液体が胃内に注入される。また、胃瘻カテーテル100における体表当接部20及び当該体表当接部20よりも上側の部分は、生体の体表面に沿って配置されている。
そして、胃瘻カテーテル100を胃内から抜去する際には、摘まみ部材70を体表当接部20から外部に引き出すことによって、ワイヤルーメン12ひいてはバンパ50からワイヤ60を引き抜く。これにより、バンパ50は拡張状態から収縮状態に変形し、胃瘻カテーテル100を胃内から抜去可能となる。
ここで、胃瘻カテーテル100において、摘まみ部材70を体表当接部20から容易に引き出すことが可能な構造を実現する観点から、体表当接部20における収容領域25と対応する部分には、当該収容領域25と外部とを相互に連通している開口(例えば、後述するスリット271)や間隙(例えば、後述する台座部26とカバー部材27との間隙)が形成されている場合がある。
【0013】
本実施形態によれば、ワイヤルーメン12が収容領域25に対して液密に封止されている。
このため、万が一バンパ50内に栄養剤や胃の内容物が流入したとしても、これらの栄養剤や胃の内容物がバンパ50内からワイヤルーメン12を介して収容領域25に逆流してしまうことを抑制できる。よって、体表当接部20において、収容領域25と外部とを相互に連通している開口や間隙が形成されている場合であっても、栄養剤や胃の内容物が収容領域25から体表面上に漏出してしまうことを抑制できる。すなわち、体表当接部20が配置される体表面をより確実に清潔な状態に保つことができる。
また、摘まみ部材70に対して栄養剤や胃の内容物が付着することも抑制できるので、術者の手を汚さずに摘まみ部材70を収容領域25から引き出すことができる。
【0014】
本実施形態の場合、シャフト10の内腔がルーメン11を構成している。
図2及び図3に示すように、シャフト10は、上下方向を軸方向とする円筒状に形成されている。シャフト10の上端部の外径は、シャフト10におけるその他の部分よりも相対的に大径となっている。シャフト10の上端部には、後述する被連結部30が装着されている。シャフト10の下端部の外径は、例えば、下方に向けて2段階に縮径している。より詳細には、シャフト10の下端部は、例えば、シャフト10の中間部に連接しているとともに当該中間部よりも小径に形成されている第1部分10bと、第1部分10bと連接しているとともに第1部分10bよりも小径に形成されている第2部分10cと、を含む。後述するように、バンパ50は、例えば、第1部分10b及び第2部分10cに対して接合されている。
ルーメン11の上端部の内径(シャフト10の上端部の内径)は、例えば、当該ルーメン11におけるその他の部分よりも相対的に大径となっており、逆流防止弁40がその内部に収容される収容部11aを構成している。収容部11aの内径は、軸方向における位置にかかわらず略一定となっている。
また、上述のように、シャフト10の管壁10aの内部にはワイヤルーメン12が形成されている。ワイヤルーメン12の長手方向における一端部は、シャフト10の下端において開口しており、バンパ50の内部と連通している。一方、ワイヤルーメン12の長手方向における他端部は、収容領域25に向けて延在しており、当該収容領域25の内部と連通している。ワイヤルーメン12は、ルーメン11に対して径方向外側にオフセットした位置に配置されている。
【0015】
図3に示すように、体表当接部20は、胃瘻カテーテル100が留置された状態において、使用者の体表に露出する部位であり、体表当接部20の下面は、腹壁210の外表面と対向している。体表当接部20は、例えば、シャフト10の上端部の外周面から径方向における一方に張り出している第1張出部21aと、当該外周面から径方向における他方に向けて張り出している第2張出部21bと、を含む。第1張出部21a及び第2張出部21bの各々の下面は、平坦に形成されている。
体表当接部20の第1張出部21aには、例えば、上述の収容領域25が形成されている。また、体表当接部20の第2張出部21bには、例えば、栓部材80(図1及び図3参照)が形成されている。
【0016】
図1及び図5(a)~図5(c)に示すように、第1張出部21aは、例えば、シャフト10の外周面と接続されている台座部26と、台座部26を覆っているとともに当該台座部26に対して着脱可能に装着されるカバー部材27と、を有する。
図2及び図5(c)に示すように、収容領域25は、例えば、台座部26と、カバー部材27と、によって画定されている。
より詳細には、台座部26の上面には、例えば、上方に向けて突出している被係合凸部26aが形成されている。被係合凸部26aの上面は平坦に形成されている。
カバー部材27は、例えば、平面視において台座部26と対応する形状に形成されている本体部27aと、シャフト10に対して係合するロック部27bと、を含む。
図5(a)及び図5(c)に示すように、本体部27aの下面には、上方に向けて窪んでいる凹部28が形成されている。凹部28の外形形状は、例えば、平面視において、台座部26の被係合凸部26aの外形形状と略同一に形成されている。カバー部材27を台座部26に上から被せることにより、凹部28に対して被係合凸部26aが係合する。これにより、カバー部材27が台座部26に対して着脱可能に装着される。凹部28の上面と被係合凸部26aの上面との間には間隙が形成されており、当該間隙が収容領域25を構成している。そして、例えば、被係合凸部26aの上面上に摘まみ部材70が配置されている。
また、本体部27aにおけるシャフト10側とは反対側の端部には、一対のスリット271が形成されている。一対のスリット271の各々は、本体部27aを厚み方向に貫通しており、当該本体部27aの外部と凹部28の内部(すなわち収容領域25)とを相互に連通している。
ロック部27bは、例えば、本体部27aにおけるシャフト10側の端部から二股に突出している。ロック部27bは、シャフト10側に向けて開放している。
シャフト10の上端部にロック部27bが差し込まれることにより、当該シャフト10の上端部の周方向における一部分に対してロック部27bが係合する。これにより、カバー部材27は、シャフト10に対しても着脱可能に装着される。
後述するように、カバー部材27を台座部26及びシャフト10から取り外すことによって、体表当接部20から摘まみ部材70を容易に引き出すことができる。
【0017】
栓部材80は、逆流防止弁40の上端部に挿入されて当該逆流防止弁40を上方の外部空間から閉塞することが可能に構成されている。
より詳細には、栓部材80は、例えば、第2張出部21bにおけるシャフト10側とは反対側の端部から径方向外側に向けて延在している。
より詳細には、栓部材80は、例えば、第2張出部21bの張出方向に沿って延在しているストラップ部84と、当該ストラップ部84におけるシャフト10側とは反対側の端部に形成されている栓部82と、を含む。
ストラップ部84は、例えば、平坦な板片状に形成されている。図2及び図3に示すように、ストラップ部84は、上方且つ径方向内側に湾曲する方向に弾性変形可能となっている。
栓部82は、例えば、ストラップ部84の上面から上方に向けて突出している円筒状に形成されている。栓部82の上端部には、当該上端部から径方向外側に張り出しているフランジ部82aが形成されている。
図3に示すように、ストラップ部84が上方且つ径方向内側に湾曲した形状に弾性変形することによって、栓部82は逆流防止弁40の上端部に挿入される。これにより、逆流防止弁40を上方の外部空間から閉塞することができる。
【0018】
逆流防止弁40は、例えば、ルーメン11の上端部の内腔に対して嵌入している。
逆流防止弁40は、開状態と閉状態とに開閉する弁口45を有する。本実施形態の場合、逆流防止弁40は、一例として、ダックビル弁である。
逆流防止弁40は、通常状態においては、弁口45は閉状態となっており、ルーメン11の上端側の開口を閉塞している。これにより、逆流防止弁40は、胃の内容物が胃内から体外へ逆流してしまうことを規制する。
一方、胃瘻カテーテル200を介して胃内に栄養剤等を注入する際には、弁口45は開状態となっており、ルーメン11と体外とを相互に連通させる。これにより、逆流防止弁40は体外から胃内に栄養剤が通ることを許容する。
より詳細には、逆流防止弁40は、弁口45に加えて、例えば、上下方向を軸方向とする円筒状に形成されている本体部41と、本体部41の上端部から径方向外側に張り出しているフランジ部42と、を有する。本体部41の上端側の開口が、逆流防止弁40の開口を構成している。また、本体部41の下端には弁口45が形成されており、当該弁口45が本体部41の下端側の開口を開状態と閉状態とに開閉する。
本体部41の内周面には、栓部82のフランジ部82aが係合する溝部41aが周回状に形成されている。
本体部41の内径は、例えば、溝部41aの形成領域を除いて、軸方向における位置にかかわらず略一定となっている。本体部41の上端部の外径は、例えば、本体部41におけるその他の部分よりも相対的に大径に形成されている。本体部41の上端部の外径は、例えば、逆流防止弁40の収容部11aの内径と略同等に設定されており、当該上端部が収容部11aに対して嵌入している。
フランジ部42の外径は、例えば、シャフト10の上端の外径よりも大きい寸法に設定されており、当該フランジ部42はシャフト10の上端に対して係止されている。フランジ部42の上面上には後述する被連結部30が配置されている。
図2及び図3に示すように、逆流防止弁40において、フランジ部42よりも下側の部分の全体が、例えば、収容部11a内に収まっている。
【0019】
また、本実施形態の場合、図1及び図2に示すように、胃瘻カテーテル100は、体表当接部20の上端部に形成されている被連結部30を更に備えている。
被連結部30には、不図示の胃瘻カテーテル用の挿入治具(以下、挿入治具)又は不図示の接続コネクタが選択的に着脱可能に掛止される。これにより、胃瘻カテーテル100に対して挿入治具又は接続コネクタを装着することができる。
被連結部30は、例えば、軸方向の寸法が径方向の寸法よりも小さい扁平な筒状に形成されている。被連結部30は、円筒状の本体部30bと、本体部30bの上端から径方向内側に張り出している内フランジ部30aと、を含む。内フランジ部30aの内周縁が、被連結部30の上端側の開口31を画定している。
本体部30bの外周面には、一対の凹部32が形成されている。各凹部32に対してそれぞれ挿入治具の爪部(不図示)が係合することによって、胃瘻カテーテル100に対して挿入治具が装着される。同様に、各凹部32に対してそれぞれ対応する接続コネクタの爪部(不図示)が係合することによって、胃瘻カテーテル100に対して接続コネクタが装着される。
【0020】
シャフト10及び体表当接部20(ただし、カバー部材27を除く)は、例えば、樹脂材料によって一体成形されている。樹脂材料は、特に限定されないが、例えば、ポリフッ化ビニリデン樹脂、ポリテトラフルオロエチレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、又はシリコンゴムその他のゴム材料等であることが挙げられる。
【0021】
バンパ50は、例えば、平面視略円環状の袋状に形成されており、例えば、上方に向けて開口している。そして、図2及び図3に示すように、バンパ50の外周縁部51の内周面は、例えば、不図示の接着剤によって、シャフト10の下端部の第1部分10bの外周面に対して周回状に接合されている。同様に、バンパ50の内周縁部52の内周面は、例えば、不図示の接着剤によって、シャフト10の下端部の第2部分10cの外周面に対して周回状に接合されている。これにより、バンパ50の開口がシャフト10の下端部によって閉塞された状態で、当該バンパ50はシャフト10の下端部に対して固定されている。
バンパ50は、可撓性のものであり、径方向に拡張可能となっている。バンパ50の内部にはワイヤ60の一部分がとぐろを巻くように配設されている。ワイヤ60は、その一端側の部分は、シャフト10に形成されている上述のワイヤルーメン12(図8(a)等参照)を介してバンパ50の内部に導入されており、その他の部分はワイヤルーメン12を介して収容領域25の内部に導かれている。そして、ワイヤ60の他端部は、収容領域25内に配置されている摘まみ部材70に対して固定されている。
胃瘻カテーテル100が留置される前の状態において、バンパ50は折り畳まれた状態で不図示のカプセルカバーの内部に収容されている。そして、挿入治具によってカプセルカバーがバンパ50から脱離されると、バンパ50は、ワイヤ60の弾性復元力によって径方向に拡張し、胃壁220に対して係止される。そして、この状態から、バンパ50の内部のワイヤ60が当該バンパ50から抜去されることによって、バンパ50は径方向に収縮し、胃壁220に対するバンパ50の係止が解除される。
【0022】
図2及び図5(c)等に示すように、摘まみ部材70は、例えば、上側に配置されている第1部分71と、下側に配置されている第2部分72と、を含む。第1部分71と第2部分72とによって、ワイヤルーメン12の上端側の開口から導出されたワイヤ60の他端部は摘まみ部材70に対して固定されている。
より詳細には、第1部分71の下面には上方に向けて窪んでいる第1凹部71aが形成されており、第2部分72の上面には下方に向けて窪んでいる第2凹部72aが形成されている。摘まみ部材70において、第1凹部71aの内部空間と第2凹部72aの内部空間とによって空隙が形成されており、当該空隙にワイヤ60の他端が配置されている。ワイヤ60の他端は、例えば、第1部分71及び第2部分72の各々に対して固定されている。
また、ワイヤ60の他端部において、第1凹部71a及び第2凹部72aの各々よりもシャフト10側の部分は、第1部分71の下面と第2部分72の上面とによって上下に挟持されている。
【0023】
また、図4に示すように、例えば、ワイヤルーメン12の上端部には、封止部18が形成されており、これにより当該ワイヤルーメン12の上端側の開口が液密に封止されている。
本実施形態の場合、封止部18は、一例として、シリコン接着剤によって形成されている。より詳細には、図4に示すように、シリコン接着剤は、ワイヤルーメン12の上端部の内周面と、ワイヤ60の他端側の部分の一部分の外周面と、の間の間隙に充填されており、当該間隙を液密に封止している。
ただし、封止部18を構成している材料は、シリコン接着剤に限定されない。
【0024】
ここで、本実施形態の場合、胃瘻カテーテル100は、例えば、ワイヤルーメン12の内部とバンパ50の内部とを含む空間を、ルーメン11、逆流防止弁40の内部空間、又は、当該胃瘻カテーテル100の外部空間と連通させている連通孔16(図4参照)を更に備えている。
これにより、ワイヤルーメン12と連通孔16とを介して、バンパ50内の空気が胃瘻カテーテル100の外部空間に速やかに排出されるようにできるので、バンパ50を容易にカプセルカバー内に折り畳んで収容することができる。
また、バンパ50が展開状態となる際には、連通孔16とワイヤルーメン12とを介して、胃瘻カテーテル100の外部空間の空気が速やかにバンパ50内に流入するようにできるので、バンパ50が容易に展開することができる。
更には、胃瘻カテーテル100の製造工程において、滅菌ガス(例えば、酸化エチレン(EO)ガス)によって滅菌処理する際に、連通孔16を介して滅菌ガスをワイヤルーメン12及びバンパ50内に注入することができる。また、滅菌ガスの注入後においては、残留ガス成分が、連通孔16を介して速やかに胃瘻カテーテル100の外部空間に排出されることとなるので、当該滅菌ガスの除去処理を効率的に行うことができる。
【0025】
本実施形態の場合、連通孔16は、一例として、シャフト10の管壁10aに形成されており、連通孔16の一端がルーメン11に開口している。
これにより、バンパ50内の空気や滅菌ガスが、ワイヤルーメン12と連通孔16とをこの順に通過してルーメン11内に流入し、被連結部30の開口31から胃瘻カテーテル100の外部空間に排出されるようにできる。
より詳細には、ルーメン11に対する連通孔の16の開口16aは、例えば、逆流防止弁40の弁口45よりも下方に配置されている。図4に示すように、ルーメン11に対する連通孔16の開口16aは、例えば、逆流防止弁40の収容部11aよりも下方に配置されている。
また、ワイヤルーメン12に対する連通孔16の開口16bは、例えば、ワイヤルーメン12における封止部18の形成領域よりも下方に配置されている。これにより、ワイヤルーメン12を通過する空気や滅菌ガスが、速やかに連通孔16内に流入するようにできる。
【0026】
以下、胃瘻カテーテル100の使用方法の一例について説明する。なお、胃瘻カテーテル100が挿入される瘻孔230が、腹壁210及び胃壁220を貫通して形成された状態から説明する。
先ず、挿入治具を被連結部30に対して連結することによって、挿入治具を胃瘻カテーテル100に対して装着する。
続いて、予め瘻孔230に挿通されている不図示のガイドワイヤに沿って、瘻孔230の内腔にシャフト10及び挿入治具の下端部を挿入し、胃内にバンパ50を配置する。この状態において、胃瘻カテーテル100における体表当接部20及び当該体表当接部20よりも上側の部分は、体表面に沿って配置されている。続いて、胃瘻カテーテル100を介してガイドワイヤを体外に抜去する。
次に、挿入治具がカプセルカバーを押圧することにより、当該カプセルカバーはバンパ50から脱離され、当該バンパ50が拡張される。これにより、バンパ50が胃壁220に対して係止され、胃瘻カテーテル100が留置される。胃瘻カテーテル100を留置したら、被連結部30に対する挿入治具の連結を解除し、当該挿入治具を胃瘻カテーテル00から抜去する。
続いて、挿入治具の代わりに、接続コネクタを被連結部30に対して連結することによって、接続コネクタを胃瘻カテーテル100に対して装着する。そして、接続コネクタを介して、栄養剤などの液体がシャフト10ひいては胃内に注入される。
また、胃瘻カテーテル100を瘻孔230から抜去する際には、先ず、カバー部材27を台座部26及びシャフト10から取り外し、摘まみ部材70が外部に露出した状態とする。そして、摘まみ部材70を体表当接部20の外部に引き出すことによって、ワイヤルーメン12ひいてはバンパ50からワイヤ60を引き抜く。これにより、バンパ50は径方向に収縮し、胃壁220に対するバンパ50の係止が解除される。これにより、胃瘻カテーテル100は胃内から抜去可能となる。
【0027】
ここで、上述のように、本実施形態の場合、ワイヤルーメン12が収容領域25に対して液密に封止されている。
このため、万が一バンパ50内に栄養剤や胃の内容物が流入したとしても、これらの栄養剤や胃の内容物がバンパ50内からワイヤルーメン12を介して収容領域25に逆流してしまうことを抑制できる。よって、例えば、カバー部材27と台座部26との間の僅かな間隙やカバー部材27のスリット271を介して、栄養剤や胃の内容物が収容領域25から体表面上に漏出してしまうことを抑制できる。すなわち、胃瘻カテーテル100の体表当接部20が配置される体表面をより確実に清潔な状態に保つことができる。
【0028】
〔第2実施形態〕
次に、図6及び図7を用いて、第2実施形態を説明する。
【0029】
本実施形態の場合、ルーメン11に対する連通孔16の開口16aが、逆流防止弁40の側方に配置されている点において、上記の第1実施形態に係る胃瘻カテーテル100と相違しており、その他の点においては上記の第2実施形態と同様に構成されている。
このような構成によれば、栄養剤や胃の内容物が、胃内からルーメン11を介して上方に逆流した場合でも、当該栄養剤や胃の内容物は、連通孔16の開口16aに到達する前に弁口45によって上方への流動が規制される。よって、栄養剤や胃の内容物が連通孔16を介してワイヤルーメン12内に流入してしまうことを抑制できる。
なお、ここでいう側方とは、軸方向に対して直交する方向、すなわち径方向を意味している
【0030】
より詳細には、本実施形態の場合、ルーメン11に対する連通孔16の開口16aは、例えば、逆流防止弁40の弁口45よりも上方に配置されている
これにより、栄養剤や胃の内容物が連通孔16を介してワイヤルーメン12内に流入してしまうことをより確実に抑制できる。
図6及び図7に示すように、側面視において、連通孔16は、例えば、ワイヤルーメン12の上端から逆流防止弁40の収容部11aに向けて上り傾斜している。ルーメン11に対する連通孔16の開口16aは、収容部11aの内部と接続されている。
【0031】
〔第3実施形態〕
次に、図8及び図9を用いて、第3実施形態を説明する。
【0032】
本実施形態の場合、連通孔16がシャフト10の管壁10aと逆流防止弁40とに亘って形成されており、連通孔16の一端が逆流防止弁40の内部空間に開口している点において、上記の第2実施形態に係る胃瘻カテーテル100と相違しており、その他の点においては上記の第2実施形態と同様に構成されている。
このような構成によっても、栄養剤や胃の内容物が、胃内からルーメン11を介して上方に逆流した場合でも、当該栄養剤や胃の内容物は、連通孔16の開口16aに到達する前に弁口45によって上方への流動が規制される。よって、栄養剤や胃の内容物が連通孔16を介してワイヤルーメン12内に流入してしまうことをより確実に抑制できる。
【0033】
より詳細には、図9に示すように、逆流防止弁40の本体部41の上端部における、収容領域25側の部分には、当該本体部41を厚み方向に貫通している貫通孔48が形成されている。
そして、連通孔16は、側面視において、ワイヤルーメン12の上端部から貫通孔48に向けて上り傾斜しており、連通孔16の開口16bは、貫通孔48の内腔と連通している。
【0034】
また、図8及び図9に示すように、本実施形態の場合、逆流防止弁40の内部空間に対する連通孔16の開口16aが、栓部材80によって塞がれる位置に配置されている。
このような構成によれば、栓部材80によって連通孔16の開口16aを塞ぐことにより、栄養剤や胃の内容物が、連通孔16を介して胃瘻カテーテル100の外部に漏出してしまうことを抑制できる。
より詳細には、貫通孔48の一端は、溝部41aの内周面に開口しており、当該貫通孔48の他端は、本体部41の上端部の外周面に開口している。そして、連通孔16の開口16bは、貫通孔48の他端側の開口と連通している。
このため、上述のように栓部82のフランジ部82aが溝部41aに係合することによって、貫通孔48の一端側の開口が閉塞され、ひいては連通孔16の開口16bが閉塞される。
【0035】
〔第4実施形態〕
次に、図10及び図11を用いて第4実施形態を説明する。なお、図10においては、シャフト10の第1部分10b及び第2部分10cの各々を二点鎖線で図示している。
【0036】
本実施形態の場合、バンパ50の空気や滅菌ガスが、ワイヤルーメン12を介さずに胃瘻カテーテル100の外部空間に排出される点において、上記の第1~第3実施形態と相違しており、その他の点においては上記の第1~3実施形態と同様に構成されている。
【0037】
この場合、連通孔16は、例えば、シャフト10の下端部とバンパ50との間隙に形成されていてもよい。
より詳細には、上記の第1実施形態では、バンパ50の外周縁部51の内周面は、シャフト10の下端部の第1部分10bの外周面に対して不図示の接着剤によって周回状に接合されている例を説明した。しかし、例えば、周方向において、外周縁部51の内周面の一部分と第1部分10bの外周面の一部分とが互いに非接合となっている非接合部55(図10(参照))と、外周縁部51の内周面の一部分と第1部分10bの外周面の一部分とが互いに接合されている接合部56と、が形成されていてもよい。
このような構成によっても、非接合部55を介してバンパ50内に滅菌ガスを容易に注入することができる。また、バンパ50内の空気や滅菌ガスが、非接合部を介して胃瘻カテーテル100外部空間に速やかに排出されるようにできる。
【0038】
また、上記の第1実施形態では、連通孔16が管壁10aに形成されている例を説明したが、連通孔16は、例えば、バンパ50に形成されていてもよい。
このような構成によっても、バンパ50内の空気や滅菌ガスが、当該バンパ50に形成されている連通孔16を介してバンパ50内に滅菌ガスを容易に注入することができる。また、バンパ50内の空気や滅菌ガスが胃瘻カテーテル100外部空間に速やかに排出されるようにできる。
【0039】
本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成される限りにおける種々の変形、改良等の態様も含む。
【0040】
例えば、上記の第2及び第3実施形態では、側面視において、連通孔16がワイヤルーメン12側からルーメン11側に向けて上り傾斜している例を説明したが、本発明において、連通孔16は、例えば、側面視において、ワイヤルーメン12側からルーメン11側に向けて下り傾斜していてもよい。この場合、ルーメン11を介して、栄養剤などの液体が胃内に注入される際に、当該液体が連通孔16を介してワイヤルーメン12内に流入してしまうことを抑制できる。
【0041】
また、例えば、上記の第1~第4実施形態では、胃瘻カテーテル100が連通孔16を有する例を説明したが、本発明において、胃瘻カテーテル100は連通孔16を備えていなくてもよい。この場合、バンパ50は、例えば、はシリコンゴムによって構成されていることが好ましい。このようにすることによって、滅菌ガスがバンパ50(シリコンゴム)を透過することができるので、バンパ50内への滅菌ガスの注入及び当該滅菌ガスの除去処理を行うことができる。
【0042】
本実施形態は以下の技術思想を包含する。
(1)ルーメンを有するシャフトと、前記シャフトの下端部に設けられていて胃内で拡張するバンパと、前記シャフトの上端部に設けられている体表当接部と、を有する胃瘻カテーテルであって、
前記ルーメンの上端部に設けられている逆流防止弁と、
前記バンパの展開用のワイヤと、
前記ワイヤの抜去用の摘まみ部材と、
前記体表当接部に形成されていて前記摘まみ部材を収容している収容領域と、
前記シャフトの管壁の内部に形成されていて、前記収容領域から前記バンパの内部に亘って前記ワイヤを挿通させているワイヤルーメンと、
を備え、
前記ワイヤルーメンが前記収容領域に対して液密に封止されている胃瘻カテーテル。
(2)前記ワイヤルーメンの内部と前記バンパの内部とを含む空間を、前記ルーメン、前記逆流防止弁の内部空間、又は、当該胃瘻カテーテルの外部空間と連通させている連通孔を更に備える(1)に記載の胃瘻カテーテル。
(3)前記連通孔が前記シャフトの前記管壁に形成されており、
前記連通孔の一端が前記ルーメンに開口している(2)に記載の胃瘻カテーテル。
(4)前記逆流防止弁は、開状態と閉状態とに開閉する弁口を有し、
前記ルーメンに対する前記連通孔の開口が、前記弁口よりも上方に配置されている(3)に記載の胃瘻カテーテル。
(5)前記ルーメンに対する前記連通孔の開口が、前記逆流防止弁の側方に配置されている(4)に記載の胃瘻カテーテル。
(6)前記連通孔が前記シャフトの前記管壁と前記逆流防止弁とに亘って形成されており、
前記連通孔の一端が前記逆流防止弁の内部空間に開口している(2)に記載の胃瘻カテーテル。
(7)前記逆流防止弁の上端部に挿入されて当該逆流防止弁を上方の外部空間から閉塞することが可能な栓部材を更に備え、
前記逆流防止弁の内部空間に対する前記連通孔の開口が、前記栓部材によって塞がれる位置に配置されている(6)に記載の胃瘻カテーテル。
(8)前記連通孔は、前記シャフトの下端部と前記バンパとの間隙に形成されている(2)に記載の胃瘻カテーテル。
(9)前記連通孔は、前記バンパに形成されている(2)に記載の胃瘻カテーテル。
【符号の説明】
【0043】
10 シャフト
10a 管壁
10b 第1部分
10c 第2部分
11 ルーメン
11a 収容部
12 ワイヤルーメン
16 連通孔
16a 開口
16b 開口
18 封止部
20 体表当接部
21a 第1張出部
21b 第2張出部
25 収容領域
26 台座部
26a 被係合凸部
27 カバー部材
27a 本体部
27b ロック部
271 スリット
28 凹部
30 被連結部
30a 内フランジ部
30b 本体部
31 開口
32 凹部
40 逆流防止弁
41 本体部
41a 溝部
42 フランジ部
45 弁口
48 貫通孔
50 バンパ
51 外周縁部
52 内周縁部
55 非接合部
56 接合部
60 ワイヤ
70 摘まみ部材
71 第1部分
71a 第1凹部
72 第2部分
72a 第2凹部
80 栓部材
82 栓部
82a フランジ部
84 ストラップ部
100 胃瘻カテーテル
210 腹壁
220 胃壁
230 瘻孔
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11