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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023146486
(43)【公開日】2023-10-12
(54)【発明の名称】情報処理システムおよびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0481 20220101AFI20231004BHJP
   G06F 3/04845 20220101ALI20231004BHJP
   G06F 3/04817 20220101ALI20231004BHJP
   G09G 5/36 20060101ALI20231004BHJP
   G06F 16/54 20190101ALI20231004BHJP
【FI】
G06F3/0481
G06F3/04845
G06F3/04817
G09G5/36 520F
G09G5/36 520D
G09G5/36 520P
G06F16/54
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022053684
(22)【出願日】2022-03-29
(71)【出願人】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104880
【弁理士】
【氏名又は名称】古部 次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100113310
【弁理士】
【氏名又は名称】水戸 洋介
(72)【発明者】
【氏名】坂田 結衣
【テーマコード(参考)】
5B175
5C182
5E555
【Fターム(参考)】
5B175DA02
5B175GA01
5C182AA02
5C182AA03
5C182AB02
5C182AB08
5C182AC02
5C182AC38
5C182AC39
5C182AC43
5C182BA01
5C182BA03
5C182BA04
5C182BA06
5C182BA66
5C182BC26
5C182CA32
5C182CB13
5C182CB41
5C182CB42
5C182CB44
5C182CB47
5C182CC11
5C182CC13
5C182CC21
5E555AA05
5E555AA26
5E555BA02
5E555BA03
5E555BA05
5E555BA06
5E555BA20
5E555BA54
5E555BB02
5E555BB03
5E555BB05
5E555BB06
5E555BB20
5E555BC04
5E555BC17
5E555BD01
5E555CA02
5E555CA12
5E555CB05
5E555CB14
5E555CB33
5E555CB34
5E555CB45
5E555CC03
5E555CC24
5E555DB04
5E555DB06
5E555DB18
5E555DB20
5E555DB53
5E555DC05
5E555DC13
5E555DC18
5E555DC23
5E555DC26
5E555DC53
5E555DC54
5E555DC63
5E555EA03
5E555EA12
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】表示部の表示が切り替えられる場合であっても、ファイル同士の比較を行えるようにする。
【解決手段】対応画像370が選択される場合、対応画像370上にカーソルが位置する状態となる。そして、この場合、対応画像370上に拡大指示画像が表示される。そして、ユーザが、この拡大指示画像に対するクリックを行うと、既に表示されている、第3ファイルアイコン310hに対応する第2の拡大画像360Bの右側に、対応画像370に対応する第1の拡大画像360Aが表示される。
【選択図】図12
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサを備えた情報処理システムであり、
前記プロセッサは、
ファイルに対応する画像であるファイル画像が含まれる表示画像が表示部に表示されるようにするとともに、指示に応じて表示の切り替えを行ってファイル画像が含まれる他の表示画像が当該表示部に表示されるようにし、
前記表示部に表示された前記表示画像に含まれる前記ファイル画像が選択された場合に、当該ファイル画像に対応する画像であって当該ファイル画像よりも表示サイズが大きい拡大画像が当該表示部に表示されるようにし、
前記表示部に一の表示画像が表示されている際に、他の表示画像に含まれるファイル画像に対応する画像である対応画像が当該表示部に表示され、当該対応画像が選択された場合に、当該対応画像が対応するファイル画像に対応する前記拡大画像が表示されるようにする、
情報処理システム。
【請求項2】
前記プロセッサは、
前記対応画像の選択および前記一の表示画像に含まれるファイル画像の選択の両者が行われた場合、当該対応画像に対応する第1の拡大画像と、当該ファイル画像に対応する第2の拡大画像とが並んで表示されるようにする、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記プロセッサは、
前記第1の拡大画像と前記第2の拡大画像との間に重なりが生じない状態で、当該第1の拡大画像と当該第2の拡大画像とが表示されるようにする、
請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記プロセッサは、
前記表示部に前記対応画像が表示されていない状態にて前記一の表示画像に含まれるファイル画像が選択された場合と、当該表示部に当該対応画像が表示されている状態にて当該一の表示画像に含まれるファイル画像が選択された場合とで、当該ファイル画像に対応した前記拡大画像の表示位置を決定する際の処理を異ならせる請求項1乃至3の何れかに記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記プロセッサは、
前記対応画像が表示されていない状態にて前記一の表示画像に含まれるファイル画像が選択された場合、当該ファイル画像の位置に基づき、前記拡大画像の表示位置を決定し、
前記対応画像が表示されている状態にて前記一の表示画像に含まれるファイル画像が選択された場合、予め登録された表示位置を、前記拡大画像の表示位置として決定する、
請求項4に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記予め登録された表示位置は、矩形状の前記表示部が有する4辺のうちの少なくとも一辺に寄った位置であり、
前記プロセッサは、
前記対応画像が表示されている状態にて前記一の表示画像に含まれるファイル画像が選択された場合、前記少なくとも一辺に寄った位置を、前記拡大画像の表示位置として決定する、
請求項5に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記プロセッサは、
前記表示部に前記一の表示画像が表示され且つ予め定められた条件が満たされている場合に、前記対応画像が当該表示部に表示されるようにする、
請求項1乃至6の何れかに記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記プロセッサは、
前記対応画像として、前記他の表示画像に含まれるファイル画像のうちのユーザにより選択されたファイル画像に対応する画像が表示されるようにする、
請求項1乃至7の何れかに記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記プロセッサは、
前記対応画像として、前記他の表示画像に含まれるファイル画像であって前記拡大画像の表示が行われたファイル画像に対応する画像が前記表示部に表示されるようにする、
請求項1乃至7の何れかに記載の情報処理システム。
【請求項10】
前記プロセッサは、
前記対応画像として、前記他の表示画像に含まれるファイル画像のうちの、ユーザの参照度合いが予め定められた閾値よりも大きいファイルに対応したファイル画像に対応する画像が前記表示部に表示されるようにする、
請求項1乃至7の何れかに記載の情報処理システム。
【請求項11】
前記他の表示画像に含まれる前記ファイル画像と、当該ファイル画像に対応した前記対応画像とが異なる、
請求項1乃至10の何れかに記載の情報処理システム。
【請求項12】
前記他の表示画像に含まれる前記ファイル画像の表示サイズよりも、前記対応画像の表示サイズの方が小さい、
請求項11に記載の情報処理システム。
【請求項13】
前記プロセッサは、
前記表示部のうち、前記一の表示画像および前記他の表示画像が表示される表示領域から外れた箇所に、前記対応画像が表示されるようにする、
請求項1乃至12の何れかに記載の情報処理システム。
【請求項14】
ファイルに対応する画像であるファイル画像が含まれる表示画像が表示部に表示されるようにするとともに、指示に応じて表示の切り替えを行ってファイル画像が含まれる他の表示画像が当該表示部に表示されるようにする機能と、
前記表示部に表示された前記表示画像に含まれる前記ファイル画像が選択された場合に、当該ファイル画像に対応する画像であって当該ファイル画像よりも表示サイズが大きい拡大画像が当該表示部に表示されるようにする機能と、
前記表示部に一の表示画像が表示されている際に、他の表示画像に含まれるファイル画像に対応する画像である対応画像が当該表示部に表示され、当該対応画像が選択された場合に、当該対応画像が対応するファイル画像に対応する前記拡大画像が表示されるようにする機能と、
をコンピュータに実現させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システムおよびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、文書データに基づく画像と文書データのサムネイル画像とを表示する画面に対するユーザの操作を操作情報として認識し、認識されたサムネイル画像上における操作情報に基づいて、画面にて画像を拡大表示する際の表示条件を決定して、決定された表示条件に従って画像を拡大表示する構成について記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008-77210号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ファイルに対応し表示部に表示された複数のファイル画像の各々が選択された場合に、このファイル画像に対応しこのファイル画像よりも表示サイズが大きい画像が表示されるようにすれば、例えば、ファイル同士の比較を行いやすいものにできる。
ところで、表示部における表示が切り替えられると、それまで表示されていたファイル画像が非表示となり、このファイル画像に対応するファイルと、表示の切り替え後に表示されるファイル画像に対応したファイルとの比較を行うことが難しくなる。
本発明の目的は、表示部の表示が切り替えられる場合であっても、ファイル同士の比較を行えるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、プロセッサを備えた情報処理システムであり、前記プロセッサは、ファイルに対応する画像であるファイル画像が含まれる表示画像が表示部に表示されるようにするとともに、指示に応じて表示の切り替えを行ってファイル画像が含まれる他の表示画像が当該表示部に表示されるようにし、前記表示部に表示された前記表示画像に含まれる前記ファイル画像が選択された場合に、当該ファイル画像に対応する画像であって当該ファイル画像よりも表示サイズが大きい拡大画像が当該表示部に表示されるようにし、前記表示部に一の表示画像が表示されている際に、他の表示画像に含まれるファイル画像に対応する画像である対応画像が当該表示部に表示され、当該対応画像が選択された場合に、当該対応画像が対応するファイル画像に対応する前記拡大画像が表示されるようにする、情報処理システムである。
請求項2に記載の発明は、前記プロセッサは、前記対応画像の選択および前記一の表示画像に含まれるファイル画像の選択の両者が行われた場合、当該対応画像に対応する第1の拡大画像と、当該ファイル画像に対応する第2の拡大画像とが並んで表示されるようにする、請求項1に記載の情報処理システムである。
請求項3に記載の発明は、前記プロセッサは、前記第1の拡大画像と前記第2の拡大画像との間に重なりが生じない状態で、当該第1の拡大画像と当該第2の拡大画像とが表示されるようにする、請求項2に記載の情報処理システムである。
請求項4に記載の発明は、前記プロセッサは、前記表示部に前記対応画像が表示されていない状態にて前記一の表示画像に含まれるファイル画像が選択された場合と、当該表示部に当該対応画像が表示されている状態にて当該一の表示画像に含まれるファイル画像が選択された場合とで、当該ファイル画像に対応した前記拡大画像の表示位置を決定する際の処理を異ならせる請求項1乃至3の何れかに記載の情報処理システムである。
請求項5に記載の発明は、前記プロセッサは、前記対応画像が表示されていない状態にて前記一の表示画像に含まれるファイル画像が選択された場合、当該ファイル画像の位置に基づき、前記拡大画像の表示位置を決定し、前記対応画像が表示されている状態にて前記一の表示画像に含まれるファイル画像が選択された場合、予め登録された表示位置を、前記拡大画像の表示位置として決定する、請求項4に記載の情報処理システムである。
請求項6に記載の発明は、前記予め登録された表示位置は、矩形状の前記表示部が有する4辺のうちの少なくとも一辺に寄った位置であり、前記プロセッサは、前記対応画像が表示されている状態にて前記一の表示画像に含まれるファイル画像が選択された場合、前記少なくとも一辺に寄った位置を、前記拡大画像の表示位置として決定する、請求項5に記載の情報処理システムである。
請求項7に記載の発明は、前記プロセッサは、前記表示部に前記一の表示画像が表示され且つ予め定められた条件が満たされている場合に、前記対応画像が当該表示部に表示されるようにする、請求項1乃至6の何れかに記載の情報処理システムである。
請求項8に記載の発明は、前記プロセッサは、前記対応画像として、前記他の表示画像に含まれるファイル画像のうちのユーザにより選択されたファイル画像に対応する画像が表示されるようにする、請求項1乃至7の何れかに記載の情報処理システムである。
請求項9に記載の発明は、前記プロセッサは、前記対応画像として、前記他の表示画像に含まれるファイル画像であって前記拡大画像の表示が行われたファイル画像に対応する画像が前記表示部に表示されるようにする、請求項1乃至7の何れかに記載の情報処理システムである。
請求項10に記載の発明は、前記プロセッサは、前記対応画像として、前記他の表示画像に含まれるファイル画像のうちの、ユーザの参照度合いが予め定められた閾値よりも大きいファイルに対応したファイル画像に対応する画像が前記表示部に表示されるようにする、請求項1乃至7の何れかに記載の情報処理システムである。
請求項11に記載の発明は、前記他の表示画像に含まれる前記ファイル画像と、当該ファイル画像に対応した前記対応画像とが異なる、請求項1乃至10の何れかに記載の情報処理システムである。
請求項12に記載の発明は、前記他の表示画像に含まれる前記ファイル画像の表示サイズよりも、前記対応画像の表示サイズの方が小さい、請求項11に記載の情報処理システムである。
請求項13に記載の発明は、前記プロセッサは、前記表示部のうち、前記一の表示画像および前記他の表示画像が表示される表示領域から外れた箇所に、前記対応画像が表示されるようにする、請求項1乃至12の何れかに記載の情報処理システムである。
請求項14に記載の発明は、ファイルに対応する画像であるファイル画像が含まれる表示画像が表示部に表示されるようにするとともに、指示に応じて表示の切り替えを行ってファイル画像が含まれる他の表示画像が当該表示部に表示されるようにする機能と、前記表示部に表示された前記表示画像に含まれる前記ファイル画像が選択された場合に、当該ファイル画像に対応する画像であって当該ファイル画像よりも表示サイズが大きい拡大画像が当該表示部に表示されるようにする機能と、前記表示部に一の表示画像が表示されている際に、他の表示画像に含まれるファイル画像に対応する画像である対応画像が当該表示部に表示され、当該対応画像が選択された場合に、当該対応画像が対応するファイル画像に対応する前記拡大画像が表示されるようにする機能と、をコンピュータに実現させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0006】
請求項1の発明によれば、表示部の表示が切り替えられる場合であっても、ファイル同士の比較を行えるようにすることができる。
請求項2の発明によれば、第1の拡大画像および第2の拡大画像の一方の拡大画像の全てが他方の拡大画像の背後に位置する場合に比べ、第1の拡大画像および第2の拡大画像の参照をより行いやすいものにできる。
請求項3の発明によれば、第1の拡大画像と第2の拡大画像との間に重なりが生じる状態で第1の拡大画像と第2の拡大画像とが表示される場合に比べ、第1の拡大画像および第2の拡大画像の参照をより行いやすいものにできる。
請求項4の発明によれば、表示部に対応画像が表示されていない状態にてファイル画像が選択された場合と、表示部に対応画像が表示されている状態にてファイル画像が選択された場合とで、ファイル画像に対応した拡大画像の表示位置を異ならせることができる。
請求項5の発明によれば、対応画像が表示されていない状態にてファイル画像が選択された場合、このファイル画像の位置に基づき、拡大画像の表示位置を決定でき、対応画像が表示されている状態にてファイル画像が選択された場合、予め登録された表示位置を、拡大画像の表示位置として決定することができる。
請求項6の発明によれば、対応画像が表示されている状態にてファイル画像が選択された場合に、表示部が有する一辺に寄った位置に、拡大画像が表示されるようにすることができる。
請求項7の発明によれば、予め定められた条件が満たされている場合に、対応画像が表示部に表示されるようにすることできる。
請求項8の発明によれば、ユーザにより選択されたファイル画像に対応する画像を、対応画像として表示することが可能になる。
請求項9の発明によれば、拡大画像の表示が行われたファイル画像に対応する画像を、対応画像として表示することが可能になる。
請求項10の発明によれば、ユーザの参照度合いが予め定められた閾値よりも大きいファイルに対応したファイル画像に対応する画像を、対応画像として表示することが可能になる。
請求項11の発明によれば、ファイル画像と、このファイル画像に対応した対応画像とを異ならせることができる。
請求項12の発明によれば、ファイル画像の表示サイズよりも、このファイル画像に対応した対応画像の表示サイズを小さくできる。
請求項13の発明によれば、ファイル画像が含まれる表示画像の表示領域から外れた箇所に、対応画像を表示することができる。
請求項14の発明によれば、表示部の表示が切り替えられる場合であっても、ファイル同士の比較を行えるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】情報処理システムの全体構成例を示した図である。
図2】サーバ装置のハードウェア構成の一例を示したブロック図である。
図3】端末装置のハードウェア構成の一例を示したブロック図である。
図4】表示部における表示例を示した図である。
図5】第1ファイルアイコンの拡大指示画像がクリックされた場合の表示部の状態を示した図である。
図6】表示部の他の表示例を示した図である。
図7】表示部の他の表示例を示した図である。
図8】表示部の他の表示例を示した図である。
図9】ワークスペースの切り替えが行われた後における表示部の状態を示した図である。
図10】表示部の他の表示例を示した図である。
図11】ファイルアイコンが対応画像よりも先に選択された場合における表示部の状態を示した図である。
図12】表示部の他の表示例を示した図である。
図13】表示部の他の表示例を示した図である。
図14】表示部の他の表示例を示した図である。
図15】表示部の他の表示例を示した図である。
図16】表示部の他の表示例を示した図である。
図17】表示部の他の表示例を示した図である。
図18】表示部の他の表示例を示した図である。
図19】表示部の他の表示例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本実施の形態が適用される情報処理システム1の全体構成例を示した図である。
本実施の形態に係る情報処理システム1は、ファイルを管理するサーバ装置10と、ユーザがファイルを閲覧するために使用する端末装置20(20a,20b,…)とが、通信回線80を介して接続されることにより構成されている。
通信回線80は、例えば、インターネット等の回線であり、サーバ装置10と端末装置20との間の情報通信に用いられる。本実施の形態の情報処理システム1は、サーバ装置10にアップロードしたファイルを、端末装置20にて閲覧や編集するものとする。
【0009】
なお、本実施の形態において、「ファイル」とは、サーバ装置10等に記憶される電子ファイルのことである。
このファイルは、文字のほかに画像を含んでいてもよく、文字を含まず画像のみからなっていてもよい。また、ファイルには、文書データ、画像データだけでなく、文書データを画像に変換する際に用いられる情報や、ファイルの更新日時、用紙サイズ、ページ数、ファイル内のキーワード等の属性情報が含まれてもよい。
【0010】
サーバ装置10は、端末装置20からアップロードされたファイルを管理するための装置である。サーバ装置10により管理されるファイルは、複数のユーザにより共有され、一又は複数のユーザにより編集され得る。
サーバ装置10は、例えば、コンピュータ装置により実現される。サーバ装置10は、単一のコンピュータにより構成してもよく、複数のコンピュータによる分散処理により実現してもよい。
【0011】
端末装置20は、サーバ装置10にて管理されているファイルを閲覧したり、編集したりするための装置である。
端末装置20は、ファイルに対応する画像を表示する表示部を有する。端末装置20は、コンピュータ装置を備える。端末装置20の形態としては、例えば、デスクトップパソコン、ノートパソコン、タブレット型情報端末、スマートフォン、ゲーム機器などが挙げられる。
【0012】
サーバ装置10のハードウェア構成について説明する。
図2は、本実施の形態に係るサーバ装置10のハードウェア構成の一例を示したブロック図である。
サーバ装置10には、ファイルの管理を実現させるプログラムに従ってデジタル演算処理を実行する演算処理部11と、ファイル等が記録される2次記憶部12と、通信回線80(図1参照)を介して情報の送受信を行う通信部13とを有している。
2次記憶部12は、例えばHDD(Hard Disk Drive)、半導体メモリ、磁気テープ等、既存の情報記憶装置により実現される。
【0013】
演算処理部11には、プロセッサの一例としてのCPU11aが設けられている。このCPU11aは、サーバ装置10の装置全体の制御を行う。
また、演算処理部11は、CPU11aの作業用メモリ等として用いられるRAM11b、CPU11aにより実行されるプログラム等が格納されるROM11cを備える。
また、演算処理部11は、書き換え可能に構成され電源供給が途絶えた場合にもデータを保持できる不揮発性メモリ11d、演算処理部11に接続される通信部13等の各部を制御するインターフェース部11eを備えている。
【0014】
不揮発性メモリ11dは、例えば、電池によりバックアップされたSRAMやフラッシュメモリ等で構成され、不揮発性メモリ11dには、ファイルの情報やファイル同士を対応付ける対応情報等が記憶される。
また、2次記憶部12には、ファイル等が記憶される他、演算処理部11により実行されるプログラムが記憶される。
本実施形態では、演算処理部11が2次記憶部12に記憶されたプログラムを読み込むことによって、サーバ装置10の各処理が実行される。なお、演算処理部11と、2次記憶部12と、通信部13とは、バスや信号線を通じて接続される。
【0015】
サーバ装置10は、端末装置20からの要求等に応じて、新たなファイルの取得、ファイルの抽出、ファイル同士の対応付け、ファイルの更新内容の反映等の処理を実行する。
また、サーバ装置10は、端末装置20からの要求等に応じ、ファイル、検索処理の結果、更新情報等の各種の情報を、端末装置20へ提供する。
本実施形態では、2次記憶部12が、ファイル等を記憶する。また、通信部13が端末装置20からの要求等を受信したり、要求されたファイル等を送信したりする。
【0016】
サーバ装置10に設けられたCPU11aによって実行されるプログラムは、磁気記録媒体(磁気テープ、磁気ディスクなど)、光記録媒体(光ディスクなど)、光磁気記録媒体、半導体メモリなどのコンピュータが読取可能な記録媒体に記憶した状態で、サーバ装置10へ提供しうる。また、CPU11aによって実行されるプログラムは、インターネットなどの通信手段を用いて、サーバ装置10へ提供してもよい。
【0017】
次に、端末装置20のハードウェア構成について説明する。
図3は、端末装置20のハードウェア構成の一例を示したブロック図である。
本実施の形態に係る端末装置20の各々は、プログラムに従って画像の表示処理を実行する演算処理部21と、ファイル等が記録される2次記憶部22と、通信回線80(図1参照)を介して情報の送受信を行う通信部23とを有する。
【0018】
また、端末装置20の各々は、ユーザからの入力操作を受け付ける入力部24と、ユーザに対して画像やテキスト情報などを表示する表示部25とを有する。この表示部25は、例えば、液晶ディスプレイパネルや、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイパネルなどにより構成される。
2次記憶部22は、例えばHDD(Hard Disk Drive)、半導体メモリ、磁気テープ等、既存の情報記憶装置により実現される。
【0019】
演算処理部21は、プロセッサの一例としてのCPU21aを有する。このCPU21aは、端末装置20の装置全体の制御を行う。
また、演算処理部21は、CPU21aの作業用メモリ等として用いられるRAM21b、CPU21aにより実行されるプログラム等が格納されるROM21cを備える。
また、演算処理部21は、書き換え可能で電源供給が途絶えた場合にもデータを保持できる不揮発性メモリ21d、演算処理部21に接続される通信部23等の各部を制御するインターフェース部21eを備える。
【0020】
不揮発性メモリ21dは、例えば、電池によりバックアップされたSRAMやフラッシュメモリ等で構成され、ファイル、更新情報等が記憶される。
また、2次記憶部22には、ファイル等が記憶される他、演算処理部21により実行されるプログラムが記憶される。演算処理部21が、この2次記憶部22に記憶されたプログラムを読み込むことによって、端末装置20の各処理が実行される。
なお、演算処理部21と、2次記憶部22と、通信部23とは、バスや信号線を通じて接続される。
【0021】
入力部24は、ユーザが情報を入力する際に操作するポインティングデバイス等である。
例えば入力部24がマウスの場合、ユーザは、カーソルの移動操作やクリック操作を行うことにより、表示部25に表示された表示画面上の位置の指定や、表示部25に表示された画像の指定や、指定した画像の移動を行う。
また、入力部24がタッチパネルの場合、ユーザは、指等をタッチパネルに接触させる操作や、タッチパネルに接触させた指を移動させる操作を行う。これにより、ユーザは、表示部25に表示された表示画面上の位置の指定や、表示部25に表示された画像の指定や、指定した画像の移動を行える。
【0022】
なお、端末装置20にはタッチパネルが設けられている場合もあり、この場合、入力部24と表示部25とが一体となって設けられる形となる。
また、入力部24は、上記のポインティングデバイス等の他に、キーによる入力操作を行うキーボードであってもよい。
【0023】
端末装置20に設けられたCPU21aによって実行されるプログラムは、磁気記録媒体(磁気テープ、磁気ディスクなど)、光記録媒体(光ディスクなど)、光磁気記録媒体、半導体メモリなどのコンピュータが読取可能な記録媒体に記憶した状態で、端末装置20へ提供しうる。また、CPU21aによって実行されるプログラムは、インターネットなどの通信手段を用いて、端末装置20へ提供してもよい。
【0024】
本明細書において、プロセッサとは、広義的なプロセッサを指し、汎用的なプロセッサ(例えばCPU:Central Processing Unit、等)や、専用のプロセッサ(例えばGPU:Graphics Processing Unit、ASIC:Application Specific Integrated Circuit、FPGA:Field Programmable Gate Array、プログラマブル論理デバイス、等)を含むものである。
また、プロセッサの動作は、1つのプロセッサによって成すのみでなく、物理的に離れた位置に存在する複数のプロセッサが協働して成すものであってもよい。また、プロセッサの各動作の順序は、本実施形態において記載した順序のみに限定されるものではなく、変更してもよい。
【0025】
<表示部25における表示>
次に、端末装置20に設けられた表示部25における表示について、図4(表示部における表示例を示した図)を用いて説明する。
本実施形態では、サーバ装置10に設けられた、プロセッサの一例としてのCPU11a(図2参照)によって、端末装置20に設けられた表示部25における表示の制御に用いられる情報が生成される。そして、この情報に応じて、端末装置20が、表示制御を行う。これにより、端末装置20の表示部25では、以下で説明する各種の画面が表示される。
なお、端末装置20の表示部25における表示の制御に用いられる情報は、サーバ装置10ではなく、端末装置20が生成してもよい。また、この制御に用いられる情報は、その一部をサーバ装置10が生成し、他の一部を端末装置20が生成してもよい。
【0026】
本実施形態では、図4に示すように、端末装置20に設けられた表示部25に、所謂ファイルハンドリングソフトウェア上のワークスペース400が表示される。
このファイルハンドリングソフトウェアは、電子化されたファイルを管理するソフトウェアであり、紙と電子の一元管理を促進する機能を有する。
表示部25には、さらに、ユーザによる操作位置を示すカーソル200が表示される。カーソル200は、ユーザによるマウスの操作に応じて移動する。
ユーザは、表示部25のうちの、自身が希望する位置までカーソル200を移動させて、表示部25に表示されている要素の選択を行う。
【0027】
また、本実施形態では、表示部25に表示されたワークスペース400上に複数のアイコン310が表示されている。
さらに、本実施形態では、一部のアイコン310上に、ユーザからの拡大の指示を受けるための拡大指示画像311が表示される。
【0028】
本実施形態では、ユーザが、カーソル200をアイコン310上に移動させると、このアイコン310上に、拡大指示画像311が表示される。また、本実施形態では、カーソル200がアイコン310から外れると、拡大指示画像311が非表示となる。
また、表示部25には、アイコン310の他に、コンテキストメニュー320、検索窓330が表示される。
【0029】
コンテキストメニュー320は、ユーザからの指示を受け付けるための画像である。本実施形態では、例えば、アイコン310上にカーソルを位置させたうえで右クリックを行うと、コンテキストメニュー320が表示される。
コンテキストメニュー320には、複数の選択肢が表示される。本実施形態では、ユーザがこの複数の選択肢の中から選択肢を選ぶことで、ユーザが選んだ選択肢に対応した処理が実行される。
【0030】
検索窓330は、ユーザからの検索を受け付けるための画像である。
本実施形態では、ユーザによって、この検索窓330に文字列が入力される。検索窓330に文字列が入力されると、例えば、表示部25に表示されているワークスペース400上のファイルを対象にして、入力された文字列を用いた検索処理が実行される。
なお、検索処理の範囲は、表示部25に表示されているワークスペース400のみに限らず、他のワークスペース400も含まれるようにしたり、サーバ装置10や端末装置20に格納されている全てのファイルが、検索処理の範囲内に含まれるようにしたりしてもよい。
【0031】
アイコン310は、ユーザによる選択可能な要素の各々に対応して表示される画像であって表示部25上に表示される画像である。アイコン310には、絵や記号や文字情報などが表示される。アイコン310の各々は、サムネイル画像とも言える。
図4に示す表示例では、ワークスペース400として、ワークスペースAが表示され、このワークスペースA上に、複数のアイコン310が表示されている。
【0032】
本実施形態では、アイコン310として、ファイル名「Sample1」,「Sample2」が付されたファイルの各々に対応する第1ファイルアイコン310a、第2ファイルアイコン310eが表示されている。
また、ワークスペースAには、トレイ名「Tray-01」,「Tray-02」が付されたトレイの各々に対応するトレイアイコン310b、フォルダに対応するフォルダアイコン310c、私書箱に対応する私書箱アイコン310dが表示されている。
【0033】
ファイル画像の一例としての第1ファイルアイコン310a、第2ファイルアイコン310eの各々は、ファイルに対応しファイルを表す画像である。
第1ファイルアイコン310a、第2ファイルアイコン310eは、例えば、絵や記号や文字情報を用いてファイルの内容を表した画像により構成される。
第1ファイルアイコン310a、第2ファイルアイコン310eは、対応するファイルが画像データの場合、例えば、この画像データにより表される画像を縮小したものがファイルアイコンとして表示される。
【0034】
また、例えば、第1ファイルアイコン310a、第2ファイルアイコン310eに対応するファイルが、複数ページの文書である場合、例えば、第1ページ目など、代表的なページの画像を縮小した画像がファイルアイコンとして表示される。
また、第1ファイルアイコン310a、第2ファイルアイコン310eは、対応するファイルを開くためのアイコンとして機能する。
【0035】
トレイアイコン310bは、ファイルが収容されるトレイに対応するアイコンであり、ユーザは、トレイを選択する際には、このトレイアイコンを選択する。
フォルダアイコン310cは、ファイルが収容されるフォルダに対応するアイコンであり、ユーザは、フォルダを選択する際には、このフォルダアイコンを選択する。
【0036】
私書箱アイコン310dは、端末装置20を操作するユーザ毎に設けられるアイコンである。本実施形態では、端末装置20を操作するユーザに対して第三者から提供されたファイルは、この私書箱アイコン310dに対応する情報記憶領域に格納される。ユーザは、この情報記憶領域に格納されたファイルを参照する際には、この私書箱アイコン310dを選択する。
【0037】
拡大指示画像311は、後述する拡大画像360の表示の指示をユーザから受け付けるための画像である。図4では、拡大指示画像311は、第1ファイルアイコン310aに関連付けられた状態で表示されている。
図4にて表示されている拡大指示画像311は、ファイル名「Sample1」の第1ファイルアイコン310aに対応する拡大画像360(後述)の表示の指示をユーザから受け付けるための画像である。
【0038】
後述するように、本実施形態では、拡大指示画像311がユーザにより選択されると、この拡大指示画像311が表示されている第1ファイルアイコン310aに対応し且つこの第1ファイルアイコン310aよりも表示サイズが大きい画像である拡大画像360が表示される。
【0039】
本実施形態では、拡大指示画像311に対するユーザの操作に基づき、「拡大画像360を一時的に表示する指示」、又は「拡大画像360の表示を維持する指示」を受け付ける。
本実施形態では、拡大指示画像311に対するマウスオーバーの操作があった場合、この操作を、拡大画像360を一時的に表示するための操作として受け付ける。
このマウスオーバーの操作が継続している状態では、拡大画像360が表示され、このマウスオーバーの操作が終了すると、拡大画像360が非表示となる。
【0040】
また、本実施形態では、拡大指示画像311に対するクリック操作があった場合、この操作を、拡大画像360の表示を維持するための操作として受け付ける。
拡大指示画像311に対するクリック操作があった場合、拡大指示画像311からカーソルが外れたとしても、拡大画像360の表示が維持される。
【0041】
この場合、拡大画像360の表示の終了の際には、ユーザによって、拡大指示画像311に対するクリックが再び行われる。これにより、拡大画像360が非表示となる。
なお、拡大画像360の非表示については、その他に、例えば、拡大画像360の表示領域外にカーソルが位置する状態でユーザがクリックの操作を行った場合に、この非表示が行われるようにしてもよい。
【0042】
本実施形態では、拡大指示画像311は、第1ファイルアイコン310aの右上の角部に表示される。
また、本実施形態では、拡大指示画像311の表示サイズが、第1ファイルアイコン310aの表示サイズよりも小さい。
【0043】
なお、その他に、拡大指示画像311を半透明にし、第1ファイルアイコン310aのうちの拡大指示画像311の背後に位置する部分が透けて見えるようにしてもよい。
また、拡大指示画像311は、第1ファイルアイコン310aだけでなく、第2ファイルアイコン310e、トレイアイコン310b、フォルダアイコン310c、私書箱アイコン310d等の他のアイコンに対応付けられた状態で表示されるようにしてもよい。
この場合、この他のアイコンについても、拡大画像360の表示を行える。
【0044】
図5は、第1ファイルアイコン310aの拡大指示画像311がクリックされた場合の表示部25の状態を示した図である。
ここで、図5では、表示部25に、上記の通り、表示画像の一例であるワークスペースAが表示され、このワークスペースA上に、ファイル画像の一例としての第1ファイルアイコン310a等が表示されている。
【0045】
本実施形態では、このワークスペースAに含まれる、「Sample1」に対応する第1ファイルアイコン310aが選択された場合、図5に示すように、この第1ファイルアイコン310aに対応する拡大画像360であって、この第1ファイルアイコン310aよりも表示サイズが大きい拡大画像360が、表示部25に表示される。
より具体的には、本実施形態では、第1ファイルアイコン310aに対応付けられて表示された拡大指示画像311がクリック等された場合、第1ファイルアイコン310aよりも表示サイズが大きい拡大画像360が、表示部25に表示される。
【0046】
ここで、「表示サイズが大きい」とは、表示面積が大きいと同義である。なお、本明細書では、以下同様に、表示サイズが大きいと言う場合、表示面積が大きいことを指す。また、表示サイズが小さいと言う場合、表示面積が小さいことを指す。
【0047】
本実施形態では、拡大画像360は、この拡大画像360の表示の元となった第1ファイルアイコン310aの位置に基づく位置(以下、「通常位置」と称する)に表示される。
具体的には、拡大画像360は、この拡大画像360の表示の元となった第1ファイルアイコン310aの周囲に表示される。また、拡大画像360は、この第1ファイルアイコン310aに隣接する箇所に表示される。また、拡大画像360は、第1ファイルアイコン310aの左右のそれぞれに存在する余白のうちの大きい方の余白が位置する側に表示される。
【0048】
さらに、本実施形態では、第1ファイルアイコン310aがユーザにより選択され、拡大画像360が表示されている場合、この第1ファイルアイコン310aに対して、選択されていること示す画像71が付される。
具体的には、拡大画像360の表示の元となった第1ファイルアイコン310aを明確にするため、表示の元となったこの第1ファイルアイコン310aの外周縁に、この第1ファイルアイコン310aを囲む矩形状の画像71であって水色や黄色などの有彩色の画像71が表示される。
【0049】
本実施形態では、このように、第1ファイルアイコン310aの拡大指示画像311をユーザがクリック等した場合、この拡大指示画像311が表示された第1ファイルアイコン310aに対応する拡大画像360であって、この第1ファイルアイコン310aよりも表示サイズが大きい拡大画像360が表示される。
【0050】
本実施形態では、第1ファイルアイコン310aの形状と、拡大画像360の形状とが相似となる関係となっている。
なお、このような表示形態に限らず、拡大画像360には、第1ファイルアイコン310aの表示内容とは異なる内容が表示されるようにしてもよい。また、拡大画像360の形状と、第1ファイルアイコン310aの形状とが相似とはならない関係であってもよい。
本実施形態において、「拡大画像360」とは、第1ファイルアイコン310aよりも表示サイズが大きい画像を指す。
【0051】
また、本実施形態では、第1ファイルアイコン310aに対応する拡大画像360が表示された場合、対応画像370も表示される。本実施形態では、対応画像370は、表示部25の下部に表示される。
対応画像370は、拡大画像360の表示の元となった第1ファイルアイコン310aにより表されているファイルに対応する画像である。
対応画像370は、例えば、第1ファイルアイコン310aにより表されているファイルの内容を絵や記号や文字情報を用いて表した画像により構成される。また、本実施形態では、対応画像370に、ファイル名である「Sample1」に含まれている。
【0052】
対応画像370は、第1ファイルアイコン310aと同じ画像としてもよいし、第1ファイルアイコン310aとは形状、表示サイズ、色、内容のうちの少なくとも一つが異なる画像としてもよい。
本実施形態では、対応画像370の表示サイズが、第1ファイルアイコン310aよりも表示サイズよりも小さい。
【0053】
また、本実施形態では、第1ファイルアイコン310aに対応する拡大画像360が表示された場合、対応画像370の表示のための表示領域である対応画像表示領域375が、表示部25の下部に表示される。対応画像370は、この対応画像表示領域375内に表示される。
対応画像表示領域375は、ワークスペース400よりも下方に表示され、ワークスペース400とは別の領域として表示される。
なお、対応画像表示領域375は、ワークスペース400よりも上方に表示したり、ワークスペース400よりも右側や左側に表示したりしてもよく、対応画像表示領域375の表示位置は特に限定されない。
【0054】
本実施形態では、ワークスペース400が表示される表示領域であるワークスペース表示領域410が設けられ、対応画像表示領域375は、このワークスペース表示領域410とは別の領域として表示される。
本実施形態では、破線5Aで示す矩形状の領域が、ワークスペース400が表示されるワークスペース表示領域410となっており、破線5Bで示す矩形状の領域が、対応画像370の表示領域である対応画像表示領域375となっている。
【0055】
図5に示す表示例では、さらに、対応画像表示領域375の表示および非表示をユーザから受け付けるための受付用画像376が表示されている。
本実施形態では、この受付用画像376がユーザにより選択されると、図6(表示部25の他の表示例を示した図)に示すように、対応画像表示領域375が非表示となる。
【0056】
この場合、本実施形態では、図6に示すように、拡大画像360のさらなる拡大が行われ、対応画像表示領域375(図5参照)が表示されていた箇所にも、拡大画像360が表示される。
また、本実施形態では、図6に示す状態から、ユーザが受付用画像376を選択すると、表示部25における表示が、図5に示す表示に戻る。
【0057】
本実施形態では、サーバ装置10のCPU11aは、図5に示すように、表示部25のうち、ワークスペース400が表示されるワークスペース表示領域410から外れた箇所に、対応画像370が表示されるようにする。
本実施形態では、上記の通り、対応画像表示領域375がワークスペース表示領域410とは別に設けられ、ワークスペース表示領域410から外れた箇所に、対応画像370が表示される。
【0058】
本実施形態では、ユーザから表示の切り替えの指示に応じて、ワークスペース400の表示の切り替えが行われる。
より具体的には、本実施形態では、表示部25に、ワークスペース400の切り替えのための画像(不図示)が表示され、ユーザは、この画像に対する操作を行って、ワークスペース400の切り替えを行う。
本実施形態では、ワークスペース400の表示の切り替えが行われると、ワークスペース表示領域410における表示が切り替えられる。これにより、後述するワークスペースBなどの他のワークスペース400が、ワークスペース表示領域410に表示される。
【0059】
本実施形態では、ワークスペース表示領域410に表示されるワークスペース400が、ワークスペースAからワークスペースBに切り替えられる場合、一の表示画像の一例であるこのワークスペースBの表示の前に、他の表示画像の一例であるワークスペースAが表示されていたことになる。
本実施形態では、このように、ワークスペースAからワークスペースBに切り替えられても、後述するように、対応画像表示領域375の表示が維持される。この場合、対応画像370の表示も維持される。
【0060】
サーバ装置10のCPU11aは、表示の切り替えが行われてワークスペースBが表示される場合であっても、対応画像370の表示が維持されるようにする。
具体的には、サーバ装置10のCPU11aは、ワークスペースBが表示される場合であっても、それ以前に表示されていたワークスペースAに含まれる第1ファイルアイコン310aに対応する対応画像370の表示が維持されるようにする。
言い換えると、サーバ装置10のCPU11aは、ワークスペースAに含まれるファイルアイコンのうちのユーザにより選択された第1ファイルアイコン310aに対応する対応画像370が、ワークスペースBが表示される際にも表示されるようにする。
【0061】
これにより、本実施形態では、後述するように、この対応画像370を元にした拡大画像360の表示を行えるようになり、対応画像370を元にしたこの拡大画像360と、ワークスペースB上のファイルアイコンが選択されること伴い表示される拡大画像360とが同時に表示されるようになる。
【0062】
〔対応画像の表示の対象となるファイル〕
対応画像370の表示の対象となるファイルとしては、上記のように、拡大画像360の表示が行われたファイルが一例に挙げられる。
また、その他に、対応画像370の表示の対象となるファイルとしては、例えば、ユーザの参照度合いが大きいファイルが一例に挙げられ、ユーザの参照度合いが大きいファイルに対応する対応画像370が、表示部25に表示されるようにしてもよい。
【0063】
ユーザによる参照度合いが大きいファイルに対応する対応画像370が表示されるようにする場合、サーバ装置10のCPU11aは、例えば、ワークスペースAに含まれるファイルアイコンに対応するファイルのうち、ユーザの参照度合いが予め定められた閾値よりも大きいファイルを特定する。
そして、サーバ装置10のCPU11aは、特定したこのファイルに対応する対応画像370が、表示部25に表示されるようにする。具体的には、サーバ装置10のCPU11aは、この対応画像370が、対応画像表示領域375(図5参照)に表示されるようにする。
【0064】
ファイルの参照度合いは、例えば、拡大画像360の表示時間を基に特定する。また、ファイルの参照度合いは、例えば、拡大画像360の表示回数を基に特定する。
また、ファイルの参照度合いは、例えば、ファイルを開くための専用のアプリケーションプログラムが起動された回数を基に特定してもよい。また、ファイルの参照度合いは、例えば、このアプリケーションプログラムによってファイルが開かれている時間を基に特定してもよい。
【0065】
サーバ装置10のCPU11aは、時間や回数についての情報を基に、ユーザによるファイルの参照度合いを特定する。
そして、サーバ装置10のCPU11aは、特定したこの参照度合いが予め定められた閾値を超える場合、対応画像表示領域375に、このファイルに対応する対応画像370が表示されるようにする。
【0066】
ファイルの参照度合いを特定する場合は、ファイル毎に、この参照度合いを特定する。そして、参照度合いが予め定められた閾値を超えるファイルについて、対応画像370が表示されるようにする。
なお、参照度合いを特定するにあたっては、予め定められた特定の期間内における参照度合いを特定するようにすることが好ましい。
【0067】
より具体的には、例えば、直近の期間内におけるファイルの参照度合いを特定し、特定したこの参照度合いが、予め定められた閾値を超えているか否かを判断するようにすることが好ましい。
この場合、ファイルを参照した時期が古い参照についての情報を基に参照度合いの特定が行われることが抑制される。
【0068】
また、その他に、対応画像370の表示の対象となるファイルとしては、例えば、ユーザによる選択が直接あったファイルが一例にあげられる。
具体的には、この場合、例えば、ユーザが、上記のワークスペースA上の特定のファイルを選択した場合に、選択されたこの特定のファイルに対応する対応画像370が表示されるようにする。
【0069】
ここで、ユーザによるファイルの選択にあっては、例えば、ユーザが、上記のワークスペースA(図5参照)上に表示されているファイルを、対応画像表示領域375に移動させる操作を行う。
より具体的には、例えば、ユーザが、ワークスペースA上に表示されているファイルを、対応画像表示領域375へ、ドラッグアンドドロップにより移動させる操作を行う。
これにより、この場合、サーバ装置10のCPU11aは、ユーザによる特定のファイルの選択があったと判断し、この特定のファイルに対応する対応画像370が、対応画像表示領域375に表示されるようにする。
【0070】
また、ユーザによる特定のファイルの選択にあっては、例えば、ユーザが、ワークスペースA上に表示されているファイルの上にカーソル200を位置させた状態で、右クリックを行うようにする。次いで、ユーザは、表示される複数の選択項目の中から、このファイルを選択するための選択項目を選択する。
これにより、この場合も、サーバ装置10のCPU11aは、ユーザによる特定のファイルの選択があったと判断し、この特定のファイルに対応する対応画像370が、対応画像表示領域375に表示されようにする。
【0071】
上記にて示した表示例では、ユーザによる拡大指示画像311(図4参照)の選択があった場合に、拡大画像360(図5参照)が表示され、さらに、対応画像370が表示される場合を一例に説明した。
ところで、これに限らず、第1ファイルアイコン310aのうちの、拡大指示画像311以外の箇所がユーザにより選択された場合に、拡大画像360が表示されるようにし、さらに、対応画像370が表示されるようにしてもよい。
拡大画像360の表示に伴い対応画像370が表示されるようにするにあたっては、拡大指示画像311が選択された場合に限らず、拡大指示画像311以外の箇所が選択された場合に、拡大画像360が表示されるようにし、さらに、対応画像370が表示されるようにしてもよい。
【0072】
また、その他に、対応画像370の表示の対象となるファイルとしては、例えば、ユーザが、他のユーザによる編集を禁止したファイルが挙げられる。
また、対応画像370の表示の対象となるファイルとしては、その他に、例えば、個々のユーザ毎に用意された個人用のワークスペース(不図示)上にあるファイルが一例に挙げられる。
【0073】
言い換えると、対応画像370の表示の対象となるファイルとしては、特定の作業領域上にあるファイルが一例に挙げられる。具体的には、個々のユーザ毎に用意された個人用の情報記録領域に格納されているファイルが一例に挙げられる。
また、対応画像370の表示の対象となるファイルとしては、その他に、例えば、個々のユーザ毎に用意された私書箱アイコン310dに対応付けられている情報記憶領域に格納されているファイルが一例に挙げられる。
【0074】
〔対応画像表示領域の表示〕
本実施形態では、予め定められた条件が満たされている場合に、表示部25に、対応画像表示領域375が表示される。
これにより、本実施形態では、予め定められた条件が満たされている場合に、例えば、上記のワークスペースAに含まれる第1ファイルアイコン310aに対応する対応画像370が、表示部25に表示される。
【0075】
具体的には、本実施形態では、上記の通り、例えば、ユーザが拡大指示画像311のクリック等を行って拡大画像360の表示を行った場合に、対応画像表示領域375が表示部25に表示される。
また、本実施形態では、例えば、ユーザによる参照度合いが大きいファイルが存在する場合に、対応画像表示領域375が表示部25に表示される。
【0076】
また、対応画像表示領域375が表示されるようになる、上記の予め定められた条件としては、その他に、例えば、ユーザからの指示の有無が挙げられる。
ユーザからの指示の有った場合に、対応画像表示領域375が表示されるようにし、ユーザからの指示が無い場合には、対応画像表示領域375が表示されないようにしてもよい。
【0077】
対応画像表示領域375の表示の指示をユーザが行う場合、例えば、マウスで右クリックを行った場合に表示される選択項目の中に、対応画像表示領域375の表示を指示するための選択項目を含めるようにする。
そして、ユーザが、対応画像表示領域375の表示を指示するこの選択項目を選択した場合に、対応画像表示領域375が表示されるようにする。
【0078】
言い換えると、この場合、対応画像表示領域375の表示の指示のための選択項目の表示など、表示部25における表示のモードを、対応画像表示領域375が表示されるモードとするための表示が行われるようにする。
そして、この場合、ユーザが、表示部25における表示のモードを、対応画像表示領域375が表示されるモードとすると、対応画像表示領域375が表示される。
【0079】
また、その他に、対応画像表示領域375の表示は、ユーザの指示に基づかずに、自動で行われるようにしてもよい。
具体的には、例えば、上記のように、ユーザが拡大指示画像311の選択を行って拡大画像360が表示された場合や、ユーザによるファイルの参照度合いが予め定められた閾値を超えた場合などに、対応画像表示領域375が自動で表示されるようにしてもよい。
【0080】
また、その他に、対応画像表示領域375は、表示部25に、常時表示されるようにしてもよい。
この場合、表示すべき対応画像370が存在しない場合には、対応画像表示領域375は、空の表示となる。また、表示すべき対応画像370が存在する場合、対応画像表示領域375内に、対応画像370が表示される。
【0081】
また、上記では、図5に示したように、対応画像表示領域375が、ワークスペース表示領域410とは別に設けられた場合を一例に説明した。
ところで、これに限らず、図7(表示部25の他の表示例を示した図)に示すように、対応画像370の表示の指示をユーザから受け付けるための受付用画像378がワークスペース400上に表示されるようにしてもよい。
この場合、ユーザがこの受付用画像378を選択すると、図8(表示部25の他の表示例を示した図)に示すように、ワークスペースA内に、対応画像370が表示される。図8に示す表示例では、受付用画像378は、アイコンとなっている。
【0082】
受付用画像378を用い、ワークスペースAにあるファイルに対応する対応画像370が、ワークスペースBなどの表示の際に表示されるようにする場合、ユーザは、まず、例えば、図7にて示すワークスペースA上の第1ファイルアイコン310aや第2ファイルアイコン310eを、この受付用画像378の表示位置まで移動させる。
具体的には、ユーザは、ドラッグアンドドロップにより、ワークスペースA上の第1ファイルアイコン310aや第2ファイルアイコン310eを、受付用画像378の表示位置まで移動させる。
これにより、第1ファイルアイコン310aや第2ファイルアイコン310eにより表されているファイルが、この受付用画像378に対応付けられる。
【0083】
そして、この場合、ユーザが、後に、この受付用画像378(図8参照)を選択すると、上記の通り、この受付用画像378に対応付けられたファイルに対応する対応画像370が表示される。
なお、この受付用画像378に対応付けられるファイルは、これらに限られない。上記と同様、拡大画像360の表示が行われたファイルや、参照度合いが予め定められた閾値を超えるファイルなど、対応画像370が表示される条件を満たすファイルを、この受付用画像378に対応付けてもよい。
【0084】
受付用画像378を用いる場合、表示部25に表示されるワークスペース400が、他のワークスペース400に切り替わった場合でも、この受付用画像378の表示が維持される。
ユーザは、他のワークスペース400が表示されている状態にて、対応画像370を参照したい場合は、受付用画像378の選択を行う。これにより、図8に示すように、この受付用画像378に対応付けられた対応画像370が、表示部25に表示される。
さらに、この場合、ユーザがこの対応画像370を選択すると、後述するように、この対応画像370に対応する拡大画像360が表示される。
【0085】
〔対応画像についての情報の保持〕
本実施形態では、サーバ装置10のCPU11aは、対応画像370として表示するファイルについての情報(以下、「対応画像用ファイル情報」と称する)を保持する。具体的には、サーバ装置10のCPU11aは、対応画像370として表示するファイルの各々を識別するための情報を保持する。サーバ装置10のCPU11aは、ファイル単位で、この対応画像用ファイル情報を保持する。
サーバ装置10のCPU11aは、対応画像370の表示にあたり、保持している対応画像用ファイル情報を基に、対応画像370を表示するファイルを特定し、特定したこのファイルに対応する対応画像370が表示部25に表示されるようにする。
【0086】
本実施形態では、ファイル毎に対応画像370が予め生成され、予め生成されたこの対応画像370が、サーバ装置10の2次記憶部12(図2参照)に登録されている。
サーバ装置10のCPU11aは、対応画像370の表示にあたっては、保持している対応画像用ファイル情報を基に、この対応画像用ファイル情報に対応する対応画像370を2次記憶部12から読み出して取得する。
そして、サーバ装置10のCPU11aは、読み出したこの対応画像370を、端末装置20へ出力する。これにより、この端末装置20の表示部25に、対応画像370が表示される。
【0087】
なお、対応画像370の表示にあたり、サーバ装置10のCPU11aは、保持している対応画像用ファイル情報を端末装置20へ出力するようにしてもよい。
そして、この場合、端末装置20が、この対応画像用ファイル情報を基に、自身の2次記憶部22(図3参照)に登録されている対応画像370を取得する。
この場合も、端末装置20の表示部25に、対応画像370が表示される。
【0088】
ここで、サーバ装置10のCPU11aが保持する対応画像用ファイル情報は、予め定められた特定のタイミングとなったら削除されるようにしてもよい。
例えば、ログインや、ログアウトがなされたタイミングで、対応画像用ファイル情報が削除されるようにしてもよい。
また、対応画像用ファイル情報の個数の上限値(例えば、10)を予め定めておき、サーバ装置10のCPU11aは、この上限値を超える分の対応画像用ファイル情報を削除してもよい。
【0089】
また、その他に、対応画像用ファイル情報が取得されたファイルであっても、後に削除されたファイルについては、このファイルに対応する対応画像用ファイル情報が削除されるようにしてもよい。
また、その他に、対応画像370が、サーバ装置10の2次記憶部12や端末装置20の2次記憶部22に登録されておらず、対応画像370が存在しないファイルについては、サーバ装置10による対応画像用ファイル情報の保持が行われないようにしてもよい。
【0090】
〔対応画像の説明〕
本実施形態では、上記の通り、第1ファイルアイコン310aと、この第1ファイルアイコン310aにより表されているファイルに対応する対応画像370とが異なっている。
具体的には、本実施形態では、図5に示すように、ワークスペースAに含まれる第1ファイルアイコン310aの表示サイズよりも、この第1ファイルアイコン310aにより表されているファイルに対応する対応画像370の表示サイズの方が小さい。
また、本実施形態では、対応画像370上にカーソル200が位置するようになった場合、対応画像370に対応する拡大指示画像311が表示される。
【0091】
本実施形態では、第1ファイルアイコン310aに対応して表示される拡大指示画像311とこの第1ファイルアイコン310aとの面積比と、対応画像370に対応して表示される拡大指示画像311とこの対応画像370との面積比とが異なっている。
【0092】
具体的には、本実施形態では、第1ファイルアイコン310aとこの第1ファイルアイコン310aに対応して表示される拡大指示画像311との面積比よりも、対応画像370とこの対応画像370に対応して表示される拡大指示画像311との面積比の方が小さい。
【0093】
図5に示す表示例では、ワークスペースAに含まれる第1ファイルアイコン310aの表示サイズよりも、この第1ファイルアイコン310aにより表されているファイルに対応する、符号4Bで示す対応画像370の表示サイズの方が小さい。
一方、この第1ファイルアイコン310aに対応付けられて表示される拡大指示画像311の表示サイズと、この対応画像370に対応付けられて表示される拡大指示画像311の表示サイズとは概ね等しい。
この場合、上記の通り、面積比が異なるようになり、第1ファイルアイコン310aとこの第1ファイルアイコン310aに対応して表示される拡大指示画像311との面積比よりも、対応画像370とこの対応画像370に対応して表示される拡大指示画像311との面積比の方が小さくなる。
【0094】
ここで、本明細書において、第1ファイルアイコン310aとこの第1ファイルアイコン310aに対応して表示される拡大指示画像311との面積比とは、第1ファイルアイコン310aの面積を、拡大指示画像311の面積で割ることにより得られる値を言う。
また、本明細書において、対応画像370とこの対応画像370に対応して表示される拡大指示画像311との面積比とは、対応画像370の面積を、拡大指示画像311の面積で割ることにより得られる値を言う。
なお、その他に、第1ファイルアイコン310aの表示サイズと対応画像370の表示サイズとを同じとする一方で、第1ファイルアイコン310aに対応して表示される拡大指示画像311の表示サイズと、対応画像370に対応して表示される拡大指示画像311の表示サイズとを異ならせてもよい。
より具体的には、例えば、第1ファイルアイコン310aの表示サイズと対応画像370の表示サイズとを同じとする一方で、第1ファイルアイコン310aに対応して表示される拡大指示画像311の表示サイズよりも、対応画像370に対応して表示される拡大指示画像311の表示サイズの方を大きくしてもよい。
【0095】
〔ワークスペース切り替え後の表示〕
図9は、ワークスペース400の切り替えが行われた後における表示部25の状態を示した図である。
本実施形態では、上記の通り、ワークスペース400の切り替えを行えるようになっており、図9に示すこの表示例では、ワークスペース400が、ワークスペースAからワークスペースBに切り替えられた後の状態を示している。
【0096】
本実施形態では、サーバ装置10のCPU11aは、ユーザからの指示に応じて表示の切り替えを行う。これにより、例えば、第3ファイルアイコン310hが含まれる他の表示画像の一例であるワークスペースBが、端末装置20の表示部25に表示される。
図9にて示すワークスペースBでは、上記の「Sample1」,「Sample2」とは異なるファイルである「Sample3」に対応する第3ファイルアイコン310hが表示されている。
【0097】
本実施形態では、このように、ワークスペースAやワークスペースBなど、複数のワークスペース400を表示可能となっている。ワークスペースAやワークスペースBの各々には、ファイルに対応するファイルアイコンが表示される。
サーバ装置10のCPU11aは、ファイルに対応する画像であるファイルアイコンが含まれる表示画像の一例であるワークスペース400が表示部25に表示されるようにする。さらに、サーバ装置10のCPU11aは、ユーザの指示に応じて、表示されるこのワークスペース400を切り替える。
【0098】
サーバ装置10のCPU11aは、上記の通り、ワークスペース400が、表示部25のうちの、予め定められた領域であるワークスペース表示領域410に表示されるようにする。
サーバ装置10のCPU11aは、ユーザからの指示に応じて表示の切り替えを行って、他のワークスペース400であるワークスペースBが表示されるようにする場合、このワークスペースBが、ワークスペース表示領域410に表示されるようにする。
【0099】
本実施形態では、ワークスペース400の表示の切り替えが行われる場合であっても、対応画像表示領域375及び対応画像370が表示された状態が維持される。
【0100】
言い換えると、サーバ装置10のCPU11aは、一の表示画像の一例であるワークスペースBが表示部25に表示されている際に、他の表示画像の一例であるワークスペースAに含まれていた第1ファイルアイコン310aに対応する対応画像370がこの表示部25に表示されるようにする。
また、サーバ装置10のCPU11aは、対応画像370が表示されるようにするにあたり、ユーザによるこの対応画像370の選択が可能な状態でこの対応画像370が表示されるようにする。
対応画像370の選択が可能な状態とすることで、この対応画像370に対応する拡大画像360の表示を行える(後述)。
【0101】
なお、本実施形態では、対応画像表示領域375に表示される対応画像370のうち、例えば、ユーザが参照する権限が無くなったファイルに対応する対応画像370については、図10(表示部25の他の表示例を示した図)に示すように、例えば、ファイル名のみが表示されるようにする。
より具体的には、ファイル名のみが表示されるようにし、対応画像370の内容の把握を行えないようする。
ここで、ユーザが参照する権限が無くなったファイルとしては、例えば、他のユーザの私書箱へ送信されたファイルや、削除されたファイルなどが挙げられる。
【0102】
〔ワークスペース上のファイルアイコンが先に選択された場合の処理〕
図11は、図9にて示したワークスペースBに表示されている、第3ファイルアイコン310hが対応画像370よりも先に選択された場合における表示部25の状態を示した図である。
言い換えると、図11は、ワークスペース400の表示の切り替え後に表示された第3ファイルアイコン310hが、対応画像370よりも先に選択された場合における表示部25を示した図である。
【0103】
本実施形態では、ワークスペースBに表示されている第3ファイルアイコン310hが選択された場合、図11に示すように、この第3ファイルアイコン310hに対応する画像である拡大画像360が表示される。
本実施形態では、図11に示すように対応画像370が表示されている場合、予め登録された表示位置に、この拡大画像360が表示される。
【0104】
言い換えると、本実施形態では、対応画像表示領域375内に対応画像370が表示されている場合、第3ファイルアイコン310hが選択されることに伴い表示される拡大画像360が、上記の通常位置ではなく、予め登録された表示位置に表示される。
なお、対応画像表示領域375が表示されている場合であっても、この対応画像表示領域375内に対応画像370が表示されていない場合は、拡大画像360が、上記の通常位置に表示されるようにしてもよい。
【0105】
本実施形態では、表示部25に対応画像370が表示されている場合、予め登録された表示位置に、第3ファイルアイコン310hの選択に伴い表示される拡大画像360が表示される。
具体的には、本実施形態では、予め登録された表示位置は、矩形状の表示部25が有する4辺のうちの少なくとも一辺に寄った位置となっている。本実施形態では、拡大画像360は、この一辺に寄った位置に表示される。
【0106】
より具体的には、本実施形態では、表示部25は、上辺25U、下辺25D、左辺25L、右辺25Rの4辺を有し、本実施形態では、予め登録された表示位置は、左辺25Lに寄った位置となっている。
第3ファイルアイコン310hの選択に伴い表示される拡大画像360は、この左辺25Lに寄った位置に表示される。これにより、本実施形態では、この拡大画像360は、表示部25の左側に表示される。
【0107】
また、本実施形態では、ワークスペース表示領域410も、矩形状に形成され、上辺410U、下辺410D、左辺410L、右辺410Rの4辺を有する。本実施形態では、拡大画像360は、この4辺のうちの左辺410Lに寄った位置に表示される。
なお、拡大画像360は、一辺に寄った位置に限らず、表示部25の上辺25U、左辺25Lや、ワークスペース表示領域410の上辺410U、左辺410Lなど、二辺に寄った位置に表示されるようにしてもよい。
この場合、拡大画像360は、表示部25やワークスペース表示領域410の左上の角部に表示される。
【0108】
なお、第3ファイルアイコン310hに選択に伴い表示される拡大画像360の当初の表示位置は、図5にて説明した表示位置としてもよい。即ち、拡大画像360の当初の表示位置は、上記の通常位置としてもよい。
具体的には、拡大画像360の当初の表示位置は、第3ファイルアイコン310h(図9参照)の周囲の位置であって、第3ファイルアイコン310hの周囲の余白が大きい側の位置としてもよい。
そして、例えば、対応画像370(図9参照)が選択された場合や、対応画像表示領域375へカーソル200が移動した場合に、上記の予め登録された表示位置(図11参照)へ、拡大画像360が移動するようにしてもよい。
【0109】
本実施形態では、対応画像370が表示されている場合、第3ファイルアイコン310hの選択に伴い表示される拡大画像360は、予め登録された表示位置に表示される。具体的には、表示部25の左辺25Lに寄った位置に表示される。
これにより、本実施形態では、対応画像370の選択に伴い表示される拡大画像360(後述)の表示のための領域が、第3ファイルアイコン310hに選択に伴い表示される拡大画像360の右側に形成される。
【0110】
ここで、予め登録された表示位置は、表示部25が縦長の状態あるいは横長の状態のそれぞれ状態毎に用意してもよく、表示部25が縦長の状態にある場合における表示位置は、表示部25の上辺25Uに寄った位置としてもよい。
この場合、対応画像370の選択に伴い表示される拡大画像360の表示のための領域は、第3ファイルアイコン310hに選択に伴い表示される拡大画像360の下方に形成される。
【0111】
また、表示部25が横長の状態にある場合における表示位置は、表示部25の左辺25Lに寄った位置としてもよい。
この場合、対応画像370の選択に伴い表示される拡大画像360の表示のための領域は、第3ファイルアイコン310hに選択に伴い表示される拡大画像360の右側に形成される。
【0112】
続いて、この処理例では、ユーザにより、対応画像表示領域375に表示された対応画像370が選択される。
図11に示す状態から、対応画像370が選択されると、サーバ装置10のCPU11aは、図12(表示部25の他の表示例を示した図)に示すように、この対応画像370に対応するファイルのファイルアイコンである第1ファイルアイコン310a(図5参照)に対応する拡大画像360が表示されるようにする。
【0113】
本実施形態では、対応画像370(図11参照)が選択される場合、対応画像370上にカーソル200が位置する状態となる。そして、この場合、対応画像370上に拡大指示画像311(図11では不図示)が表示される。
そして、ユーザが、この拡大指示画像311に対するクリックを行うと、図12に示すように、既に表示されている、第3ファイルアイコン310hに対応する拡大画像360の右側に、対応画像370に対応する拡大画像360が表示される。
【0114】
なお、本実施形態では、対応画像370(図11参照)上にカーソル200が位置する状態となると、対応画像370を取り囲む有彩色の枠の画像374が表示される。
【0115】
本実施形態では、ユーザによる対応画像370(図11参照)の選択が行われるにあたり、まず、対応画像370に対応して表示される拡大指示画像311(不図示)がユーザにより選択される。
これに応じ、本実施形態では、上記の通り、この対応画像370に対応するファイルのファイルアイコンである第1ファイルアイコン310a(図5参照)に対応する拡大画像360が、図12の符号12Aに示すように、表示部25に表示される。
【0116】
本実施形態では、対応画像370と同様、予め、拡大画像360が登録されており、サーバ装置10のCPU11aは、ファイルアイコン、対応画像370に対応する拡大画像360の表示にあたり、予め登録された拡大画像360を読み出して取得し、この拡大画像360が表示部25に表示されるようにする。
具体的には、サーバ装置10のCPU11aは、ファイルアイコン、対応画像370に対応する拡大画像360を読み出して取得し、この拡大画像360が表示部25に表示されるようにする。
【0117】
より具体的には、サーバ装置10のCPU11aは、読み出して取得した拡大画像360を、端末装置20へ出力する。これにより、拡大画像360が、端末装置20の表示部25に表示される。
なお、これに限らず、サーバ装置10のCPU11aは、拡大画像360を特定するための情報を端末装置20へ出力してもよい。そして、端末装置20が、この特定するための情報を基に、自身が保持する拡大画像360を読み出して取得してもよい。これによっても、拡大画像360が、端末装置20の表示部25に表示される。
【0118】
本実施形態では、予め登録された拡大画像360、対応画像370を読み出して取得する場合を一例に説明する。
ところで、これに限らず、拡大画像360、対応画像370を表示する際に、ファイルについての情報から拡大画像360、対応画像370を都度生成し、生成したこの拡大画像360、対応画像370が表示部25に表示されるようにしてもよい。
【0119】
本実施形態では、サーバ装置10のCPU11aは、図12に示すように、対応画像370に対応する拡大画像360(以下、「第1の拡大画像360A」と称する)と、ワークスペースB上の第3ファイルアイコン310hが選択されたことに伴い表示される拡大画像360(以下、「第2の拡大画像360B」)とが並んで表示されるようにする。
【0120】
言い換えると、サーバ装置10のCPU11aは、対応画像370の選択と、ワークスペースB上の第3ファイルアイコン310hの選択との両者が行われた場合、対応画像370に対応する第1の拡大画像360Aと、第3ファイルアイコン310hに対応する第2の拡大画像360Bとが並んで表示されるようにする。
サーバ装置10のCPU11aは、第1の拡大画像360Aと第2の拡大画像360Bとの間に重なりが生じない状態で、第1の拡大画像360Aと第2の拡大画像360Bとが表示されるようにする。
【0121】
なお、第1の拡大画像360Aと第2の拡大画像360Bとの間に重なりが全く生じない状態で、第1の拡大画像360Aと第2の拡大画像360Bとが表示されるようにするのに限られず、他の態様で、これらの拡大画像が表示されるようにしてもよい。
例えば、第1の拡大画像360Aの一部と第2の拡大画像360Bの一部とが重なる状態で、第1の拡大画像360Aと第2の拡大画像360Bとが表示されるようにしてもよい。
【0122】
第1の拡大画像360Aと第2の拡大画像360Bのうちの一方の拡大画像の全てが、他方の拡大画像の背後に隠れてしまうと、拡大画像360同士の比較を行えなくなる。
これに対し、第1の拡大画像360Aの一部と第2の拡大画像360Bの一部とが重なる状態で表示される場合は、第1の拡大画像360Aの他の一部と第2の拡大画像360Bの他の一部とが同時に表示される。
【0123】
なお、上記では、図12に示すように、対応画像370に対応する第1の拡大画像360Aと、第3ファイルアイコン310hに対応する第2の拡大画像360Bとが、左右に並んで表示される場合を一例に説明した。
ところで、第1の拡大画像360A、第2の拡大画像360Bの表示形態は、これに限られず、例えば、表示部25が縦長の場合、第1の拡大画像360Aと第2の拡大画像360Bとが上下に並んで表示されるようにしてもよい。
【0124】
また、その他に、対応画像370と、この対応画像370に対応する第1の拡大画像360Aとが対応していることを示す表示が表示部25にて行われるようにしてもよい。
この場合、対応画像表示領域375に複数の対応画像370が表示される場合であっても、第1の拡大画像360Aに対応する対応画像370が、何れの対応画像370であるかがより明確となる。
【0125】
ここで、対応していることを示す表示としては、例えば、対応画像370と第1の拡大画像360Aとを結ぶ線L1の表示が挙げられる。この線L1は、直線であってもよいし曲線であってもよい。
また、その他に、対応していることを示す表示としては、例えば、対応画像370と第1の拡大画像360Aのそれぞれに共通の色を付す表示が挙げられる。
なお、この場合、対応画像370と第1の拡大画像360Aのそれぞれを囲む枠を表示するようにし、この枠の色をこの共通の色とすることが好ましい。
【0126】
また、その他に、対応していることを示す表示としては、いわゆる吹き出しの表示もあげられる。この吹き出しの表示では、例えば、図13(表示部25の他の表示例を示した図)に示すように、第1の拡大画像360Aを囲む枠13Aを表示するとともに、この枠13Aから対応画像370に向かって延びる画像13Bを表示するようにする。
【0127】
また、その他に、対応していることを示す表示としては、例えば、アニメーション形式での表示も挙げられる。
このアニメーション形式での表示では、例えば、対応画像370が次第に拡大されて最終的に第1の拡大画像360Aとなることを示す動画が表示される。
【0128】
本実施形態では、上記のように、ファイルアイコンに対応して表示される拡大指示画像311や、対応画像370に対応して表示される拡大指示画像311がユーザにより選択された場合に、拡大画像360が表示される場合を一例に説明した。
ところで、これに限らず、拡大指示画像311が表示されないようにしてよく、上記のように、ファイルアイコン上や、対応画像370上に、カーソル200が位置するようになった場合に、拡大画像360が表示されるようにしてもよい。
【0129】
また、その他に、上記の通り、ファイルアイコンに対応する拡大画像360については、当初から、表示部25の左側に寄せて表示するのに限らず、当初は、通常位置に表示するようにしてもよい。
そして、例えば、対応画像370が選択された場合や、対応画像表示領域375内にカーソル200が位置するようになった場合に、ファイルアイコンに対応する拡大画像360を、表示部25の左側に移動させてもよい。
【0130】
また、上記の通り、第1の拡大画像360A、第2の拡大画像360Bは、左右に並べて表示するのに限らず、上下に並べて表示してもよい。
また、例えば、表示部25の向きが横長あるいは縦長のいずれにあるかを特定するようにし、表示部25の向きに応じて、第1の拡大画像360A、第2の拡大画像360Bを左右に並べて表示するか、あるいは、第1の拡大画像360A、第2の拡大画像360Bを上下に並べて表示するかを決定してもよい。
【0131】
また、上記では、対応画像用ファイル情報が取得され、対応画像370の表示を行える状態にあるときには、対応画像表示領域375が自動で表示される場合を一例に説明した。
具体的には、本実施形態では、図5に示したように、第1ファイルアイコン310aの選択があり拡大画像360の表示が行われた場合に、対応画像表示領域375が自動で表示される場合を一例に説明した。
【0132】
ところで、これに限らず、対応画像用ファイル情報が取得されたとしても、対応画像表示領域375がすぐには表示されないようにし、上記の通り、他の予め定められた条件が満たされたら、対応画像表示領域375が表示されるようにしてもよい。
具体的には、例えば、対応画像用ファイル情報が取得されている状況にて、ユーザからの指示があった場合に、対応画像表示領域375が表示されるようにしてもよい。
【0133】
より具体的には、例えば、ユーザが、拡大画像360が並べて表示されるようにすることを指示する選択項目を選択した場合に、対応画像表示領域375が表示されるようにしてもよい。
また、例えば、ユーザが、「対応画像を表示」という選択項目を選択した場合に、対応画像表示領域375が表示されるようにしてもよい。
【0134】
また、本実施形態では、上記のように、対応画像370に対応付けられて表示される拡大指示画像311が選択された場合、この対応画像370に対応する拡大画像360である上記の第1の拡大画像360Aが表示される。
ところで、上記の通り、拡大指示画像311のこの表示は必須ではなく、拡大指示画像311が表示されないようにしてもよい。
【0135】
拡大指示画像311が表示されない場合は、例えば、対応画像370の何れかがユーザにより選択された場合に、この対応画像370に対応する第1の拡大画像360Aが表示されるようにする。この場合、対応画像370の全体が、拡大指示画像311としての役割を有することになる。
なお、ファイルアイコンについても同様であり、ファイルアイコンの全体に、拡大指示画像311としての役割を付し、ファイルアイコンの何れかが選択された場合に、拡大画像360である上記の第2の拡大画像360Bが表示されるようにしてもよい。
【0136】
また、本実施形態では、拡大画像360の表示にあたり、最新のファイルに対応した拡大画像360が表示されるようになっている。
具体的には、本実施形態では、ワークスペースB(図12参照)上の第3ファイルアイコン310hを元にした第2の拡大画像360B、対応画像370を元にした第1の拡大画像360Aの表示にあたっては、最新のファイルに対応した拡大画像360が表示される。
【0137】
なお、これに限らず、例えば、古いバージョンのファイルに対応した拡大画像360を表示するか否かの問い合わせをユーザに対して行うようにしてもよい。
そして、ユーザが、古いバージョンのファイルに対応した拡大画像360の表示を希望する場合に、古いバージョンのファイルに対応したこの拡大画像360が表示されるようにしてもよい。
【0138】
本実施形態では、サーバ装置10のCPU11aは、対応画像表示領域375が表示されているか否かに応じて、上記のワークスペースB(図12参照)上の第3ファイルアイコン310hが選択された場合に表示される第2の拡大画像360Bの表示位置を決定する際の処理を異ならせる。
言い換えると、サーバ装置10のCPU11aは、表示部25に対応画像370が表示されているか否かに応じて、第3ファイルアイコン310hの選択に応じて表示される第2の拡大画像360Bの表示位置を決定する際の処理を異ならせる。
【0139】
具体的には、サーバ装置10のCPU11aは、表示部25(図12参照)に対応画像370が表示されていない状態にて第3ファイルアイコン310hが選択された場合と、表示部25に対応画像370が表示されている状態にて第3ファイルアイコン310hが選択された場合とで、この第3ファイルアイコン310hに対応した第2の拡大画像360Bの表示位置を決定する際の処理を異ならせる。
【0140】
サーバ装置10のCPU11aは、対応画像370が表示部25に表示されていない状態にて第3ファイルアイコン310hが選択された場合、この第3ファイルアイコン310hの位置に基づき、この第3ファイルアイコン310hに対応する第2の拡大画像360Bの表示位置を決定する。
具体的には、この場合、サーバ装置10のCPU11aは、第3ファイルアイコン310hに対応する第2の拡大画像360Bの表示位置を、上記の通常位置に決定する。
【0141】
一方、サーバ装置10のCPU11aは、対応画像370が表示部25に表示されている状態にてワークスペースBに含まれる第3ファイルアイコン310hが選択された場合、予め登録された上記の表示位置を、第2の拡大画像360Bの表示位置として決定する。
この場合、上記の通り、表示部25が有する4辺のうちの一辺に寄った位置に、第2の拡大画像360Bが表示される。
【0142】
具体的には、サーバ装置10のCPU11aは、対応画像370が表示部25に表示されていない状態にて第3ファイルアイコン310hが選択された場合、図5にて説明したように、第3ファイルアイコン310hに隣接する箇所を、第2の拡大画像360Bの表示位置として決定する。
より具体的には、この場合、サーバ装置10のCPU11aは、第3ファイルアイコン310hに隣接する箇所であって、第3ファイルアイコン310hの左右のそれぞれに存在する余白のうちの大きい方の余白が存在する側の箇所を、第2の拡大画像360Bの表示位置として決定する。
【0143】
一方、サーバ装置10のCPU11aは、対応画像370が表示されている状態にて第3ファイルアイコン310hが選択された場合、予め登録された上記の表示位置を、第2の拡大画像360Bの表示位置として決定する。
具体的には、この場合、サーバ装置10のCPU11aは、図11に示した通り、矩形状の表示部25が有する4辺のうちの少なくとも一辺に寄った位置を、第2の拡大画像360Bの表示位置として決定する。
【0144】
対応画像370が表示されている状態にて第3ファイルアイコン310hが選択された場合、この選択の後に対応画像370がさらに選択されて、対応画像370に対応する第1の拡大画像360Aが表示されることが想定される。
このため、本実施形態では、対応画像370が表示されている状態にて第3ファイルアイコン310hが選択された場合は、この第3ファイルアイコン310hに対応する第2の拡大画像360Bを、表示部25が有する一辺に寄せた状態で表示する。
【0145】
一方、対応画像370が表示されていない状態にて第3ファイルアイコン310hが選択された場合、ユーザが、この第3ファイルアイコン310hに対応する拡大画像360のみを参照したいと考えていることが想定される。
この場合、上記の通り、第3ファイルアイコン310hの位置に基づき、余白がより大きくなる側に、拡大画像360が表示されるようにする。
【0146】
表示部25に対応画像370が表示されていない状態としては、対応画像表示領域375がそもそも表示されていない第1の状態、対応画像表示領域375は表示されているが対応画像370が表示されていない第2の状態の2つの状態が考えられる。
ここで、この第2の状態にて、ユーザが、ワークスペースBに含まれる第3ファイルアイコン310hを選択した場合は、予め登録された上記の表示位置を、第2の拡大画像360Bの表示位置として決定してもよい。
この場合、対応画像370が表示されていない状況となるが、対応画像表示領域375は表示されているため、予め登録された上記の表示位置を、第2の拡大画像360Bの表示位置として決定してもよい。
【0147】
また、その他に、上記の通り、対応画像370が表示されている場合であっても、対応画像370が選択されるまでは、又は、対応画像表示領域375へカーソル200が移動するまでは、通常位置に拡大画像360が表示されるようにしてもよい。
ワークスペース400上の第3ファイルアイコン310hが先に選択される場合、この第3ファイルアイコン310hに対応する拡大画像360のみを参照したいとユーザが考えている可能性、および、この拡大画像360と対応画像370に対応する拡大画像360の両者を参照したいと考えている可能性の2つの可能性がある。
【0148】
このため、ワークスペース400上の第3ファイルアイコン310hが先に選択された段階においては、まず、この第3ファイルアイコン310hに対応する拡大画像360が通常位置に表示されるようにしてもよい。
そして、対応画像370が選択されるなどの他の条件が満たされたら、この拡大画像360を、表示部25の端に寄せるようにしてもよい。
【0149】
本実施形態では、以上のように、ワークスペースAに表示されていたファイルの拡大画像360が、ワークスペースBが表示されている状態にある表示部25にて表示される。
これにより、本実施形態では、ワークスペースAに表示されるファイルの格納先と、ワークスペースBに表示されるファイルの格納先とが異なるが、このように格納先が互いに異なるファイルであっても、このファイルのそれぞれに対応する拡大画像360が、共通の表示画面に表示される。
【0150】
本実施形態では、このように、表示部25に表示される共通の表示画面に、2つの拡大画像360が表示される。
本実施形態では、このように2つの拡大画像360が表示されるにあたり、まず、上記のように、一のワークスペース400上にあるファイルについての情報を保持する。
そして、本実施形態では、この保持している情報を基に、他のワークスペース400が表示部25に表示されている際に表示するファイルを特定する。そして、特定したこのファイルに対応する拡大画像360を、表示部25に表示する。
【0151】
さらに、本実施形態では、特定したこのファイルに対応するこの拡大画像360と、この他のワークスペース400にあるファイルに対応する拡大画像360とを並べて表示する。
【0152】
本実施形態では、このように、複数の拡大画像360が並べられて表示されるモード(以下、「複数表示モード」と称する)が存在する。
この複数表示モードへの移行は、例えば、対応画像用ファイル情報が取得されていない状態から、対応画像用ファイル情報が取得された状態となった場合に行われる。
【0153】
言い換えると、複数表示モードへの移行は、第1ファイルアイコン310aに対応する拡大画像360(図5参照)が表示されたり、ファイルの参照度合いが予め定められた閾値を超えたりするなど、予め定められた条件が満たされた場合に行われる。
また、その他に、この複数表示モードへの移行は、例えば、ユーザからの指示であって、この複数表示モードへの移行を許可する指示があった場合に行われる。
【0154】
また、この複数表示モードの解除は、例えば、対応画像用ファイル情報が削除されるなどして、対応画像用ファイル情報が保持されていない状態となった場合に行われる。
また、その他に、複数表示モードの解除は、例えば、ログアウトされた場合に行われる。また、その他に、複数表示モードの解除は、例えば、ユーザからの指示があった場合に行われる。
【0155】
複数表示モードが解除されている状態では、ワークスペースBに表示されているファイルが選択されたとしても、このファイルに対応する拡大画像360が、縁に寄せられて表示されずに、図5にて説明したように、ファイルアイコンの周囲に且つ余白が大きい側に表示される。
言い換えると、複数表示モードが解除されている状態では、ワークスペースBに表示されているファイルに対応する拡大画像360が、上記の通常位置に表示される。
【0156】
また、本実施形態では、図12に示すように、第1の拡大画像360Aや第2の拡大画像360Bなどの拡大画像360は、ワークスペース表示領域410内に表示される。
これにより、本実施形態では、拡大画像360と、対応画像表示領域375とが重ならないようになる。この場合、拡大画像360の背後に対応画像370が位置することが起きない。
【0157】
本実施形態では、対応画像370が選択されることにより表示される第1の拡大画像360A、ワークスペース400上の第3ファイルアイコン310hが選択されることにより表示される第2の拡大画像360Bの2種類の拡大画像360が存在する。
本実施形態では、この2種類の拡大画像360の何れもが、ワークスペース表示領域410内に表示される。
【0158】
なお、本実施形態では、ユーザは、対応画像370の選択に伴い表示される第1の拡大画像360Aに対する編集等の操作を行えず、ユーザは、この第1の拡大画像360Aの参照のみを行えるようになっている。
但し、これに限らず、対応画像370の選択に伴い表示される第1の拡大画像360Aに対応して、図4に示したコンテキストメニュー320のようなメニューバーが表示されるようにしてもよい。言い換えると、第1の拡大画像360Aにより表されているファイルの編集を行えるようにしてもよい。
【0159】
また、本実施形態では、対応画像370により表されているファイルのうちのユーザのアクセス権がなくなったファイルについては、このファイルに対応する対応画像370をユーザが選択したとしても、拡大画像360が表示されないようになっている。
また、対応画像370により表されているファイルのうちのユーザが削除したファイルについても、このファイルに対応する対応画像370をユーザが選択したとしても、拡大画像360が表示されないようになっている。
【0160】
また、本実施形態では、ユーザが、対応画像表示領域375に表示された対応画像370の削除を行えるようになっている。
この削除を可能にするには、例えば、カーソル200が対応画像370上にある状態にてユーザが右クリックを行うことにより表示される選択項目の中に、対応画像370の削除のための選択項目が含まれるようにする。そして、ユーザが、この選択項目を選択した場合に、対応画像370が削除されるようにする。
これにより、ユーザは、拡大画像360の表示を希望しない対応画像370や、削除されたファイルに対応する対応画像370や、自身のアクセス権が無くなったファイルに対応する対応画像370の削除を行える。
【0161】
〔対応画像が先に選択される場合の処理〕
次に、対応画像370の方が、ワークスペースB上の第3ファイルアイコン310hよりも先に選択される場合の処理について説明する。
サーバ装置10のCPU11aは、対応画像370が先に選択された場合も、図14(表示部25の他の表示例を示した図)に示すように、この対応画像370に対応する第1の拡大画像360Aが表示されるようにする。
より具体的には、サーバ装置10のCPU11aは、対応画像370が選択された場合、ワークスペースA(図5参照)に含まれる第1ファイルアイコン310aよりも表示サイズが大きい第1の拡大画像360Aが、表示部25に表示されるようにする。
【0162】
ここで、本実施形態では、対応画像370についても、ファイルに対応し表示部25に表示される画像であるファイル画像として捉えることができる。
言い換えると、本実施形態では、ワークスペース400上に表示されるファイルアイコンに限らず、対応画像370についても、ファイルを表す画像となっており、対応画像370も、ファイルに対応するファイル画像として捉えることができる。
【0163】
本実施形態では、サーバ装置10のCPU11aは、ファイル画像の一例であるこの対応画像370が先に選択された場合も、図14に示すように、この対応画像370に対応する第1の拡大画像360Aであってこの対応画像370よりも表示サイズが大きい第1の拡大画像360Aが表示部25に表示されるようにする。
【0164】
より具体的には、この場合、サーバ装置10のCPU11aは、この第1の拡大画像360Aが、表示部25が有する一辺である左辺25Lに寄せられて表示されるようにする。本実施形態では、上記の通り、対応画像370に対応するこの第1の拡大画像360Aの表示サイズが、この対応画像370により表されているファイルのファイルアイコンである第1ファイルアイコン310a(図5参照)の表示サイズよりも大きい。
【0165】
その後、この処理例では、ワークスペースB(図14参照)上の第3ファイルアイコン310hがユーザにより選択される。この場合、上記と同様、図15(表示部25の他の表示例を示した図)に示すように、この第3ファイルアイコン310hに対応する第2の拡大画像360Bが、表示部25に表示される。
具体的には、この場合も、予め定められた登録された表示位置に、この第3ファイルアイコン310hに対応する第2の拡大画像360Bが表示される。
【0166】
具体的には、この場合の、予め登録された表示位置は、対応画像370に対応する第1の拡大画像360Aの右側であり、第3ファイルアイコン310hに対応する第2の拡大画像360Bは、この第1の拡大画像360Aの右側に表示される。
言い換えると、第3ファイルアイコン310hに対応する第2の拡大画像360Bは、第1の拡大画像360Aよりも表示部25の中央部側に表示される。
これにより、この場合も、2つの拡大画像360が並んで表示される状態となる。
【0167】
ここで、ユーザが対応画像370を先に選択する場合は、ユーザが、拡大画像360を複数表示して拡大画像360同士の比較を行いたいと考えている可能性が高い。
このため、本実施形態では、上記の通り、対応画像370が先に選択された場合は、この対応画像370の選択に伴い表示される第1の拡大画像360Aを、表示部25が有する一辺である左辺25Lに寄せて表示する。言い換えると、この第1の拡大画像360Aを、表示部25の端に寄せて表示する。
【0168】
その後、本実施形態では、第3ファイルアイコン310hの選択が行われるが、本実施形態では、この選択に伴い表示される第2の拡大画像360Bを、対応画像370の選択に伴い表示される第1の拡大画像360Aの右側に表示する。
これにより、この場合も、2つの拡大画像360が並んで表示される状態となる。
【0169】
ここで、本実施形態では、対応画像370の選択に伴い表示される第1の拡大画像360Aの背後に、第3ファイルアイコン310hが位置する状態が生じうる。
図14にて示した表示例では、第3ファイルアイコン310hが表示部25の右側に表示されているため、図14に示すように第1の拡大画像360Aが表示されても、第1の拡大画像360Aの背後に、第3ファイルアイコン310hが位置する状態は生じない。
これに対し、第3ファイルアイコン310hが表示部25の左側に位置する状態にあると、第1の拡大画像360Aの背後に第3ファイルアイコン310hが位置する状態が生じる。この場合、第3ファイルアイコン310hが隠れ、第3ファイルアイコン310hの選択を行えなくなる。
【0170】
本実施形態では、第1の拡大画像360Aの背後に第3ファイルアイコン310hが位置し且つ予め定められた条件が満たされている場合、この第3ファイルアイコン310hについての情報が表示部25に表示されるようになる。
具体的には、本実施形態では、サーバ装置10のCPU11aが、対応画像370の選択に伴い表示された第1の拡大画像360Aの背後に第3ファイルアイコン310hが位置し且つ予め定められた条件が満たされている場合に、この第3ファイルアイコン310hについての情報が表示部25に表示されるようにする。
【0171】
ここで、第1の拡大画像360Aの背後に位置するようになる第3ファイルアイコン310hは、この第1の拡大画像360Aの背後に位置する画像である背後画像として捉えることができ、本実施形態では、この背後画像についての情報(以下、「背後画像情報95」と称する)が表示部25に表示される。
また、サーバ装置10のCPU11aは、この背後画像情報95をユーザが選択可能な状態で表示されるようにする。
【0172】
図16(表示部25の他の表示例を示した図)を参照して具体的に説明すると、本実施形態では、対応画像370の選択に伴い表示される第1の拡大画像360Aの背後に、ワークスペースB上に存在する第3ファイルアイコン310hが位置する状態が生じうる。
本実施形態では、この場合、表示部25に、背後画像情報95として、この第3ファイルアイコン310hについての情報が表示される。
具体的には、本実施形態では、背後画像情報95として、第3ファイルアイコン310hが表示される。なお、背後画像情報95として表示されるこの第3ファイルアイコン310hは、ワークスペースB上に表示される第3ファイルアイコン310hよりも表示サイズが小さい。
【0173】
これにより、ユーザは、対応画像370の選択に伴い表示される第1の拡大画像360Aの背後に、ワークスペースB上の第3ファイルアイコン310hが位置する場合であっても、背後画像情報95を選択する操作を行うことで、この第3ファイルアイコン310hの選択を行える。
本実施形態では、背後画像情報95として表示された第3ファイルアイコン310hの選択が行われると、図15に示した場合と同様、この第3ファイルアイコン310hに対応する第2の拡大画像360Bが表示される。
具体的には、この第2の拡大画像360Bは、第1の拡大画像360Aの右側に表示される。これにより、この場合も、2つの拡大画像360が並んで表示される。
【0174】
本実施形態では、ユーザが、ワークスペース400上の第3ファイルアイコン310hを先に選択する場合は、この第3ファイルアイコン310hに対応する第2の拡大画像360Bの背後に、ユーザがこれから選択する可能性がある対応画像370が位置する状態は生じない。
これに対し、ユーザが、対応画像370を先に選択する場合、この対応画像370に対応する第1の拡大画像360Aの背後に、ユーザがこれから選択する可能性がある第3ファイルアイコン310hが位置する状態が生じうる。
【0175】
本実施形態では、対応画像370の選択に伴い表示される第1の拡大画像360Aの背後に、ワークスペースB上に存在する第3ファイルアイコン310hが位置する状態となる場合、この第3ファイルアイコン310hについての情報を選択可能な状態で表示する。
これにより、ユーザは、この第3ファイルアイコン310hに対応するファイルの選択を行える。ファイルの選択を行えると、このファイルに対応する拡大画像360の表示を行える。
【0176】
サーバ装置10のCPU11aは、対応画像370に対応した第1の拡大画像360Aが表示される場合、この第1の拡大画像360Aの背後にファイルアイコンが位置するか否かを判断する。
サーバ装置10のCPU11aは、この判断にあたり、例えば、まず、ワークスペースB上に存在するファイルアイコンの重心位置を特定する。そして、サーバ装置10のCPU11aは、特定したこの重心位置が、第1の拡大画像360Aの表示領域内にあるかを判断する。
【0177】
そして、サーバ装置10のCPU11aは、重心位置が、第1の拡大画像360Aの表示領域内にあると判断した場合、第1の拡大画像360Aの背後にファイルアイコンが位置すると判断する。
そして、この場合、サーバ装置10のCPU11aは、このファイルアイコンについての情報、すなわち背後画像情報95が表示部25に表示されるようにする。
【0178】
なお、これ以外に、例えば、第1の拡大画像360Aの表示領域の一部とファイルアイコンの一部とが重なる場合に、このファイルアイコンについての情報が表示されるようにしてもよい。この場合、ファイルアイコンの重心位置が、第1の拡大画像360Aの表示領域の外側にある場合でも、ファイルアイコンについての情報が表示される。
また、本実施形態では、第1の拡大画像360Aの表示領域の背後に、ファイルアイコンが複数位置する場合、このファイルアイコンの各々についての情報が表示され、ファイルアイコンについての情報が複数表示される。
【0179】
図16に示す表示例では、背後画像情報95が、ワークスペース表示領域410から外れた箇所に表示される。
本実施形態では、背後画像情報95の表示のための領域である背後画像情報表示領域970が、ワークスペース表示領域410とは別に設けられ、この背後画像情報表示領域970に、背後画像情報95が表示される。
【0180】
また、本実施形態では、拡大画像360が表示される表示領域外に、背後画像情報95が表示される。
図16において、符号16Aで示す矩形状の領域が、拡大画像360が表示される表示領域となるが、本実施形態では、この表示領域外に、背後画像情報95が表示される。
また、本実施形態では、対応画像表示領域375とは別に、背後画像情報表示領域970が設けられ、本実施形態では、対応画像表示領域375とは別の箇所に、背後画像情報95が表示される。
【0181】
本実施形態では、背後画像情報95として、アイコンが表示されている。このアイコンには、このアイコンにより表されているファイルのファイル名が含まれている。具体的には、図16では、ファイル名「Sample3」が表示されている。
なお、背後画像情報95は、ユーザがファイルを認識できるものであればどのような形態であってもよく、アイコンで表示するのに限らず、テキスト形式で表示されるようにしてもよい。
【0182】
本実施形態では、表示部25における表示のモードが、特定のモードである場合に、上記の背後画像情報95が表示される。
具体的には、本実施形態では、サーバ装置10のCPU11aは、表示のモードが、2つの拡大画像360が上記のように並んで表示されるモードである場合に、背後画像情報95が表示されるようにする。
【0183】
具体的には、サーバ装置10のCPU11aは、表示のモードが、対応画像370に対応する上記の第1の拡大画像360Aと第3ファイルアイコン310hに対応する上記の第2の拡大画像360Bとが予め定められた位置関係で表示されるモードである場合に、背後画像情報95が表示部25に表示されるようにする。
より具体的には、本実施形態では、サーバ装置10のCPU11aは、例えば、表示のモードが、第1の拡大画像360Aと第2の拡大画像360Bとが重ならない状態で並んで表示されるモードである場合に、背後画像情報95が表示部25に表示されるようにする。
【0184】
より具体的には、本実施形態では、サーバ装置10のCPU11aは、例えば、表示のモードが、先に表示される第1の拡大画像360Aが第2の拡大画像360Bよりも表示部25の縁に近い側に寄せられ、第2の拡大画像360Bが第1の拡大画像360Aよりも表示部25の中央部側に表示されるモードである場合に、背後画像情報95が表示部25に表示されるようにする。
【0185】
なお、上記では、対応画像370が先に選択された場合に、背後画像情報95が表示される場合を一例に説明したが、ワークスペース400上の第3ファイルアイコン310hが先に選択された場合にも、背後画像情報95が表示されるようにしてもよい。
より具体的には、ワークスペース400上の第3ファイルアイコン310hが先に選択された場合に表示される第2の拡大画像360Bの背後に、他のファイルアイコンが存在する場合にも、背後画像情報95が表示されるようにしてもよい。
【0186】
例えば、ユーザが、先に行った第3ファイルアイコン310hの選択が誤りであったと気づき、ユーザが、他のファイルアイコンの選択を行いたい場合も想定される。
この場合に、背後画像情報95が表示されるようにすると、先に選択された第3ファイルアイコン310hに対応する拡大画像360の背後に、他のファイルアイコンがあることをユーザに知らせることできる。
また、この場合に、背後画像情報95が表示されるようにすると、ユーザが、先に選択された第3ファイルアイコン310hに対応する拡大画像360の背後に位置する、この他のファイルアイコンの選択を行える。
【0187】
上記では、拡大画像360の表示領域以外の箇所に背後画像情報95を表示することで、拡大画像360の背後に位置してしまう第3ファイルアイコン310hについての情報をユーザに通知する場合を一例に説明した。ところで、この通知は、以下のように、他の態様によって行ってもよい。
図17(表示部25の他の表示例を示した図)に示す表示例では、対応画像370の選択に伴い表示される第1の拡大画像360Aの背後が見えるようにこの第1の拡大画像360Aの表示を行うようにして、背後画像情報95が表示部25に表示された表示態様を示している。
【0188】
図17に示すこの表示態様では、対応画像370の選択に伴い表示される第1の拡大画像360Aの透過度を高め、この第1の拡大画像360Aの背後が透けて見えるようにしている。
また、この表示例では、ユーザが、キーボードに設けられた特定のキーを押した場合に、ユーザによるマウスの操作の対象が、第1の拡大画像360Aの背後に存在する第3ファイルアイコン310hに切り替わるようになっている。
これにより、この表示例では、ユーザが、第3ファイルアイコン310hに対する操作を行える。
【0189】
言い換えると、この処理例では、入力部24(図3参照)に対するユーザの特定の操作があった場合に、ユーザによる操作の対象が、第1の拡大画像360Aの背後に存在する第3ファイルアイコン310hに切り替わる。
これにより、この場合、ユーザは、第3ファイルアイコン310hの選択など、この第3ファイルアイコン310hに対する操作を行える。
なお、入力部24に対するユーザの特定の操作があった場合、第1の拡大画像360Aの透過度をさらに上げたり、第1の拡大画像360Aを非表示としたりする処理をさらに行うようにしてもよい。
【0190】
背後画像情報95についての他の表示例を説明する。
背後画像情報95が表示されるようにするにあたっては、その他に、例えば、表示画像の一例であるワークスペース400を移動させることで、第1の拡大画像360Aの表示領域から外れた箇所に、背後画像情報95が表示されるようにしてもよい。
【0191】
より具体的には、図18(表示部25の他の表示例を示した図)に示すように、ワークスペース400の全体を移動させることで、背後画像となりうる第3ファイルアイコン310hが表示されるようにして、背後画像情報95が表示されるようにしてもよい。
より具体的には、図18に示す表示例では、ワークスペース400の全体を図中右方向へ移動させることで、背後画像となりうる第3ファイルアイコン310hが表示されるようにして、背後画像情報95が表示される表示形態となっている。
【0192】
本実施形態では、対応画像370をユーザが先に選択すると、ワークスペースBの左側の領域に、この対応画像370の選択に伴い表示される第1の拡大画像360Aが表示される。
図18に示す表示例では、この第1の拡大画像360Aの表示領域から外れた箇所に、背後画像の一例である第3ファイルアイコン310hが表示されるように、ワークスペースBの全体を右方向へ移動させている。
【0193】
これにより、第1の拡大画像360Aの背後に、第3ファイルアイコン310hが隠れることがなくなる。
なお、この表示例にて、ユーザがワークスペースBの他の部分を参照したい場合、ユーザは、ワークスペースBをスクロールして、この他の部分の参照を行えるようにする。
【0194】
本実施形態では、背後画像となりうる第3ファイルアイコン310hが含まれるワークスペース400が表示部25に表示される。
図18にて示した表示例では、このワークスペース400の全体を移動させることで、第1の拡大画像360Aの表示領域から外れた箇所に、背後画像となりうる第3ファイルアイコン310hが表示されるようにする。
これにより、第1の拡大画像360Aが表示されても、この第1の拡大画像360Aの背後に位置する第3ファイルアイコン310hについての情報が表示され、ユーザが、この第3ファイルアイコン310hの参照や選択を行える。
【0195】
また、その他に、図19(表示部25の他の表示例を示した図)に示すように、表示画像の一例であるワークスペースBを縮小することで、第1の拡大画像360Aの表示領域から外れた箇所に、背後画像となりうる第3ファイルアイコン310hが表示されるようにしてもよい。
この場合も、背後画像となりうる第3ファイルアイコン310hについての情報が、表示部25に表示され、また、この場合も、この第3ファイルアイコン310hの選択を行える。
このように、ワークスペース400を縮小することでも、第1の拡大画像360Aの表示領域から外れた箇所に、背後画像となりうる第3ファイルアイコン310hが表示される。
【0196】
なお、図16図19に示した表示例では、背後画像情報95として、アイコンが表示される場合を説明したが、上記の通り、背後画像情報95は、アイコン以外としてもよい。
例えば、「拡大画像360の背後に、ファイルXというファイル名のファイルが存在します。」のように、背後画像情報95がテキスト形式で表示されるようにしてもよい。
【0197】
また、背後画像情報95のユーザへの通知にあたり、ファイルアイコンにより表されているファイルのファイル名がリスト形式で表示されるようにしてもよい。
また、その他に、背後画像情報95は、背後画像情報95の表示の指示がユーザからあった場合に表示されるようにしてもよい。また、背後画像情報95のユーザへの通知は、ユーザからの指示があった場合に行われるようにしてもよい。
具体的には、図16図19に示した表示処理は、ユーザからの指示があった場合に行われるようにしてもよい。
【0198】
ここで、ユーザからのこの指示は、例えば、入力部24(図3参照)を介して受け付ける。入力部24に対する特定の操作があった場合に、背後画像情報95が表示されるようにする。
具体的には、例えば、マウスによる特定の操作があった場合や、キーボードの特定のキーが押された場合などに、背後画像情報95が表示されるようにする。
本実施形態では、上記の通り、第1の拡大画像360Aの背後に第3ファイルアイコン310hが位置し且つ予め定められた条件が満たされている場合に、背後画像情報95が表示部25に表示される。
この予め定められた条件としては、ユーザからの指示も挙げられ、ユーザからの指示があった場合に、背後画像情報95が表示部25に表示されるようにしてもよい。
【0199】
また、上記では、ユーザが、背後画像情報95の選択を行える場合を説明したが、この選択が行えない構成であってもよい。
選択が行えない構成であっても、背後画像情報95をユーザに通知すれば、ユーザは、第1の拡大画像360Aの背後に位置するファイルの認識が可能になる。そして、この場合、ユーザは、例えば、手動で第1の拡大画像360Aを一時的に非表示とすることで、このファイルの選択を行える。
【符号の説明】
【0200】
1…情報処理システム、10…サーバ装置、11a…CPU、20…端末装置、25…表示部、95…背後画像情報、310a…第1ファイルアイコン、360…拡大画像、360A…第1の拡大画像、360B…第2の拡大画像、370…対応画像、400…ワークスペース
図1
図2
図3
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図5
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図8
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