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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023146488
(43)【公開日】2023-10-12
(54)【発明の名称】情報処理システムおよびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/04845 20220101AFI20231004BHJP
   G06F 3/0481 20220101ALI20231004BHJP
   G06F 3/04817 20220101ALI20231004BHJP
   G09G 5/36 20060101ALI20231004BHJP
   G09G 5/377 20060101ALI20231004BHJP
   G09G 5/38 20060101ALI20231004BHJP
   G06F 16/54 20190101ALI20231004BHJP
【FI】
G06F3/04845
G06F3/0481
G06F3/04817
G09G5/36 520F
G09G5/36 520M
G09G5/38 A
G09G5/36 520B
G06F16/54
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022053686
(22)【出願日】2022-03-29
(71)【出願人】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104880
【弁理士】
【氏名又は名称】古部 次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100125346
【弁理士】
【氏名又は名称】尾形 文雄
(72)【発明者】
【氏名】河野 勇介
【テーマコード(参考)】
5B175
5C182
5E555
【Fターム(参考)】
5B175DA02
5B175GA01
5C182AA02
5C182AA03
5C182AB02
5C182AB08
5C182AC02
5C182AC03
5C182AC38
5C182BA01
5C182BA03
5C182BA04
5C182BA06
5C182BC26
5C182CA32
5C182CB13
5C182CB42
5C182CB47
5C182CC21
5E555AA25
5E555AA33
5E555BA02
5E555BA03
5E555BA05
5E555BA06
5E555BA20
5E555BA54
5E555BB02
5E555BB03
5E555BB05
5E555BB06
5E555BB20
5E555BC04
5E555BC17
5E555BD01
5E555CA02
5E555CA12
5E555CB02
5E555CB03
5E555CB05
5E555CB12
5E555CB14
5E555CB33
5E555CB45
5E555CC03
5E555CC11
5E555CC19
5E555CC24
5E555DB06
5E555DB18
5E555DB20
5E555DB42
5E555DB53
5E555DB56
5E555DC09
5E555DC10
5E555DC13
5E555DC17
5E555DC19
5E555DC26
5E555DC35
5E555DC37
5E555DC45
5E555DC52
5E555DC63
5E555DC72
5E555DD07
5E555EA08
5E555EA12
5E555EA14
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】ファイル画像が選択されることに伴い表示される画像の背後にこのファイル画像が位置する場合に、この選択されたファイル画像についての情報をユーザに提供できるようにする。
【解決手段】情報処理システムは、プロセッサを備えた情報処理システムであり、プロセッサは、表示部25に表示されファイルに対応する画像であるアイコン310が選択された場合に、選択されたアイコン310に対応しアイコン310よりも表示サイズが大きい画像である拡大画像360が表示されるようにし、拡大画像360の背後に選択されたアイコン310が位置する場合に、選択されたアイコン310に対応する対応画像370が表示部25に表示されるようにする。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサを備えた情報処理システムであり、
前記プロセッサは、
表示部に表示されファイルに対応する画像であるファイル画像が選択された場合に、選択された当該ファイル画像である選択ファイル画像に対応し当該選択ファイル画像よりも表示サイズが大きい画像である拡大画像が表示されるようにし、
前記拡大画像の背後に前記選択ファイル画像が位置する場合に、当該選択ファイル画像に対応する画像であるファイル対応画像が前記表示部に表示されるようにする、
情報処理システム。
【請求項2】
前記プロセッサは、
前記ファイル対応画像が、前記選択ファイル画像が表示されていた箇所に表示されるようにする、
請求項1記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記プロセッサは、
前記ファイル対応画像として、前記選択ファイル画像を透過処理した画像が表示されるようにする、
請求項2記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記プロセッサは、
前記拡大画像の表示に係る指示をユーザから受け付けるボタン画像が、前記ファイル対応画像が表示されている箇所に表示されるようにし、
特定の条件を満たす場合、前記ボタン画像の表示箇所を変更する、
請求項1記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記プロセッサは、
前記ボタン画像と、前記拡大画像上の画像とが重なる場合、当該ボタン画像の表示箇所を変更する、
請求項4記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記プロセッサは、
前記拡大画像の表示に係る指示をユーザから受け付けるボタン画像が、前記ファイル対応画像が表示されている箇所に表示されるようにし、
前記表示部上におけるユーザの操作箇所を示すポインタ画像に付随して前記ボタン画像が移動するようにする、
請求項1記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記プロセッサは、
予め定められた条件を満たす場合、前記ファイル対応画像が非表示となるようにする、
請求項1記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記プロセッサは、
前記拡大画像についてのユーザの操作を受け付けるための受付画像が表示されるようにし、
前記受付画像が選択された場合、前記ファイル対応画像が非表示となるようにする、
請求項7記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記プロセッサは、
前記拡大画像の背後に前記選択ファイル画像とは異なる他のファイル画像が位置する場合、当該他のファイル画像についての情報も前記表示部に表示されるようにする、
請求項1記載の情報処理システム。
【請求項10】
前記プロセッサは、
前記ファイル対応画像と、前記他のファイル画像についての前記情報との間で、表示態様を異ならせるようにする、
請求項9記載の情報処理システム。
【請求項11】
前記プロセッサは、
前記拡大画像の背後に前記他のファイル画像が位置する状態にてユーザが特定の操作を行った場合に、当該他のファイル画像についての前記情報が、前記表示部に表示されるようにする、
請求項9記載の情報処理システム。
【請求項12】
コンピュータに、
表示部に表示されファイルに対応する画像であるファイル画像が選択された場合に、選択された当該ファイル画像である選択ファイル画像に対応し当該選択ファイル画像よりも表示サイズが大きい画像である拡大画像が表示されるようにする機能と、
前記拡大画像の背後に前記選択ファイル画像が位置する場合に、当該選択ファイル画像に対応する画像であるファイル対応画像が前記表示部に表示されるようにする機能と、
を実現させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システムおよびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、表示画面上に、プレビュー画像を表示するプレビュー表示領域とプレビュー画像よりも小さい複数のサムネイル画像を表示するサムネイル表示領域を有する画像表示装置において、ポインタの位置に応じて、プレビュー表示領域を拡大するとともにサムネイル表示領域を縮小し、縮小されたサムネイル表示領域に合わせてサムネイル画像を、そのサイズを変更せず表示する構成について記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009-175935号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ファイル画像が選択された場合に、例えば、選択されたこのファイル画像に対応しこのファイル画像よりも表示サイズが大きい画像が表示されるようにすれば、ユーザは、このファイル画像についての情報をより得やすくなる。
ところで、ファイル画像が選択された場合に表示される画像の背後にこのファイル画像が位置する状態となると、このファイル画像についての情報が非表示となり、ユーザは、このファイル画像についての情報を得ることが難しくなる。
発明の目的は、ファイル画像が選択されることに伴い表示される画像の背後にこのファイル画像が位置する場合に、この選択されたファイル画像についての情報をユーザに提供できるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、プロセッサを備えた情報処理システムであり、前記プロセッサは、表示部に表示されファイルに対応する画像であるファイル画像が選択された場合に、選択された当該ファイル画像である選択ファイル画像に対応し当該選択ファイル画像よりも表示サイズが大きい画像である拡大画像が表示されるようにし、前記拡大画像の背後に前記選択ファイル画像が位置する場合に、当該選択ファイル画像に対応する画像であるファイル対応画像が前記表示部に表示されるようにする、情報処理システムである。
請求項2に記載の発明は、前記プロセッサは、前記ファイル対応画像が、前記選択ファイル画像が表示されていた箇所に表示されるようにする、請求項1記載の情報処理システムである。
請求項3に記載の発明は、前記プロセッサは、前記ファイル対応画像として、前記選択ファイル画像を透過処理した画像が表示されるようにする、請求項2記載の情報処理システムである。
請求項4に記載の発明は、前記プロセッサは、前記拡大画像の表示に係る指示をユーザから受け付けるボタン画像が、前記ファイル対応画像が表示されている箇所に表示されるようにし、特定の条件を満たす場合、前記ボタン画像の表示箇所を変更する、請求項1記載の情報処理システムである。
請求項5に記載の発明は、前記プロセッサは、前記ボタン画像と、前記拡大画像上の画像とが重なる場合、当該ボタン画像の表示箇所を変更する、請求項4記載の情報処理システムである。
請求項6に記載の発明は、前記プロセッサは、前記拡大画像の表示に係る指示をユーザから受け付けるボタン画像が、前記ファイル対応画像が表示されている箇所に表示されるようにし、前記表示部上におけるユーザの操作箇所を示すポインタ画像に付随して前記ボタン画像が移動するようにする、請求項1記載の情報処理システムである。
請求項7に記載の発明は、前記プロセッサは、予め定められた条件を満たす場合、前記ファイル対応画像が非表示となるようにする、請求項1記載の情報処理システムである。
請求項8に記載の発明は、前記プロセッサは、前記拡大画像についてのユーザの操作を受け付けるための受付画像が表示されるようにし、前記受付画像が選択された場合、前記ファイル対応画像が非表示となるようにする、請求項7記載の情報処理システムである。
請求項9に記載の発明は、前記プロセッサは、前記拡大画像の背後に前記選択ファイル画像とは異なる他のファイル画像が位置する場合、当該他のファイル画像についての情報も前記表示部に表示されるようにする、請求項1記載の情報処理システムである。
請求項10に記載の発明は、前記プロセッサは、前記ファイル対応画像と、前記他のファイル画像についての前記情報との間で、表示態様を異ならせるようにする、請求項9記載の情報処理システムである。
請求項11に記載の発明は、前記プロセッサは、前記拡大画像の背後に前記他のファイル画像が位置する状態にてユーザが特定の操作を行った場合に、当該他のファイル画像についての前記情報が、前記表示部に表示されるようにする、請求項9記載の情報処理システムである。
請求項12に記載の発明は、コンピュータに、表示部に表示されファイルに対応する画像であるファイル画像が選択された場合に、選択された当該ファイル画像である選択ファイル画像に対応し当該選択ファイル画像よりも表示サイズが大きい画像である拡大画像が表示されるようにする機能と、前記拡大画像の背後に前記選択ファイル画像が位置する場合に、当該選択ファイル画像に対応する画像であるファイル対応画像が前記表示部に表示されるようにする機能と、を実現させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0006】
請求項1,12の発明によれば、ファイル画像が選択されることに伴い表示される画像の背後にこのファイル画像が位置する場合に、この選択されたファイル画像についての情報をユーザに提供できるようにすることができる。
請求項2の発明によれば、選択されたファイル画像が表示されていた箇所とは異なる箇所に、ファイル対応画像が表示される場合に比べ、ユーザがファイル対応画像を探す際の手間を低減することができる。
請求項3の発明によれば、選択されたファイル画像の画像イメージをユーザに視認させることができる。
請求項4の発明によれば、ボタン画像の表示箇所が変更されない場合に比べて、ボタン画像の背後に位置する画像の視認性の低下を抑制することができる。
請求項5の発明によれば、ボタン画像が拡大画像上の画像と重なる場合に、このボタン画像の表示箇所を変更しない構成に比べて、ボタン画像の背後に位置する拡大画像上の画像の視認性を向上させることができる。
請求項6の発明によれば、ボタン画像がポインタ画像に付随して移動しない場合に比べ、ユーザがボタン画像を選択しやすいものにすることができる。
請求項7の発明によれば、ファイル対応画像が常に表示される場合に比べて、表示部における情報の情報量を低減できる。
請求項8の発明によれば、ファイル対応画像が非表示とならない場合に比べて、表示部における情報の情報量を低減でき、表示部における表示をより見やすいものにできる。
請求項9の発明によれば、ファイル画像が選択されることに伴い表示される画像の背後にこのファイル画像とは異なる他のファイル画像も位置する場合に、この他のファイル画像についての情報もユーザに提供することができる。
請求項10の発明によれば、ファイル対応画像の表示態様と、他のファイル画像についての情報の表示態様とを異ならせることができる。
請求項11の発明によれば、ユーザが特定の操作を行った場合に、選択されたファイル画像とは異なる他のファイル画像についての情報が表示されるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】情報処理システムの全体構成例を示した図である。
図2】サーバ装置のハードウェア構成の一例を示したブロック図である。
図3】端末装置のハードウェア構成の一例を示したブロック図である。
図4】表示部における表示例を示した図である。
図5】第1ファイルアイコンの拡大ボタン画像がマウスオーバーされた場合の表示部の状態を示した図である。
図6】表示部の他の表示例を示した図である。
図7】拡大画像の維持ボタン画像がクリックされた後における表示部の状態を示した図である。
図8】表示部の他の表示例を示した図である。
図9】表示部の他の表示例を示した図である。
図10】対応画像からカーソルが外れ且つ拡大画像上にカーソルが位置する場合における表示部の状態を示した図である。
図11】表示部の他の表示例を示した図である。
図12】メニューバー上のメニュー画像に対するユーザの操作が行われた場合の表示部の状態を示した図である。
図13】表示部の他の表示例を示した図である。
図14】複数の対応画像が表示される場合における表示部の表示例を示した図である。
図15】表示部の他の表示例を示した図である。
図16】情報処理システムが管理する情報の例を示した図である。
図17】本実施の形態が適用される拡大画像および対応画像を表示する場合に実行される処理の流れを示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本実施の形態が適用される情報処理システム1の全体構成例を示した図である。
本実施の形態に係る情報処理システム1は、ファイルを管理するサーバ装置10と、ユーザがファイルを閲覧するために使用する端末装置20(20a,20b,…)とが、通信回線80を介して接続されることにより構成されている。
通信回線80は、例えば、インターネット等の回線であり、サーバ装置10と端末装置20との間の情報通信に用いられる。本実施の形態の情報処理システム1は、サーバ装置10にアップロードしたファイルを、端末装置20にて閲覧や編集するものとする。
【0009】
なお、本実施の形態において、「ファイル」とは、サーバ装置10等に記憶される電子ファイルのことである。
このファイルは、文字のほかに画像を含んでいてもよく、文字を含まず画像のみからなっていてもよい。また、ファイルには、文書データ、画像データだけでなく、文書データを画像に変換する際に用いられる情報や、ファイルの更新日時、用紙サイズ、ページ数、ファイル内のキーワード等の属性情報が含まれてもよい。
【0010】
サーバ装置10は、端末装置20からアップロードされたファイルを管理するための装置である。サーバ装置10により管理されるファイルは、複数のユーザにより共有され、一又は複数のユーザにより編集され得る。
サーバ装置10は、例えば、コンピュータ装置により実現される。サーバ装置10は、単一のコンピュータにより構成してもよく、複数のコンピュータによる分散処理により実現してもよい。
【0011】
端末装置20は、サーバ装置10にて管理されているファイルを閲覧したり、編集したりするための装置である。
端末装置20は、ファイルに対応する画像を表示する表示部を有する。端末装置20は、コンピュータ装置を備える。端末装置20の形態としては、例えば、デスクトップパソコン、ノートパソコン、タブレット型情報端末、スマートフォン、ゲーム機器などが挙げられる。
【0012】
サーバ装置10のハードウェア構成について説明する。
図2は、本実施の形態に係るサーバ装置10のハードウェア構成の一例を示したブロック図である。
サーバ装置10には、ファイルの管理を実現させるプログラムに従ってデジタル演算処理を実行する演算処理部11と、ファイル等が記録される2次記憶部12と、通信回線80(図1参照)を介して情報の送受信を行う通信部13とを有している。
2次記憶部12は、例えばHDD(Hard Disk Drive)、半導体メモリ、磁気テープ等、既存の情報記憶装置により実現される。
【0013】
演算処理部11には、プロセッサの一例としてのCPU11aが設けられている。このCPU11aは、サーバ装置10の装置全体の制御を行う。
また、演算処理部11は、CPU11aの作業用メモリ等として用いられるRAM11b、CPU11aにより実行されるプログラム等が格納されるROM11cを備える。
また、演算処理部11は、書き換え可能に構成され電源供給が途絶えた場合にもデータを保持できる不揮発性メモリ11d、演算処理部11に接続される通信部13等の各部を制御するインターフェース部11eを備えている。
【0014】
不揮発性メモリ11dは、例えば、電池によりバックアップされたSRAMやフラッシュメモリ等で構成され、不揮発性メモリ11dには、ファイルの情報やファイル同士を対応付ける対応情報等が記憶される。
また、2次記憶部12には、ファイルに関する情報等が記憶される他、演算処理部11により実行されるプログラムが記憶される。
本実施形態では、演算処理部11が2次記憶部12に記憶されたプログラムを読み込むことによって、サーバ装置10の各処理が実行される。なお、演算処理部11と、2次記憶部12と、通信部13とは、バスや信号線を通じて接続される。
【0015】
サーバ装置10は、端末装置20からの要求等に応じて、新たなファイルの取得、ファイルの抽出、ファイル同士の対応付け、ファイルの更新内容の反映等の処理を実行する。
また、サーバ装置10は、端末装置20からの要求等に応じ、ファイル、検索処理の結果、更新情報等の各種の情報を、端末装置20へ提供する。
本実施形態では、2次記憶部12が、ファイルに関する情報等を記憶する。また、通信部13が端末装置20からの要求等を受信したり、要求されたファイル等を送信したりする。
【0016】
サーバ装置10に設けられたCPU11aによって実行されるプログラムは、磁気記録媒体(磁気テープ、磁気ディスクなど)、光記録媒体(光ディスクなど)、光磁気記録媒体、半導体メモリなどのコンピュータが読取可能な記録媒体に記憶した状態で、サーバ装置10へ提供しうる。また、CPU11aによって実行されるプログラムは、インターネットなどの通信手段を用いて、サーバ装置10へ提供してもよい。
【0017】
次に、端末装置20のハードウェア構成について説明する。
図3は、端末装置20のハードウェア構成の一例を示したブロック図である。
本実施の形態に係る端末装置20の各々は、プログラムに従って画像の表示処理を実行する演算処理部21と、ファイルに関する情報等が記録される2次記憶部22と、通信回線80(図1参照)を介して情報の送受信を行う通信部23とを有する。
【0018】
また、端末装置20の各々は、ユーザからの入力操作を受け付ける入力部24と、ユーザに対して画像やテキスト情報などを表示する表示部25とを有する。この表示部25は、例えば、液晶ディスプレイパネルや、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイパネルなどにより構成される。
2次記憶部22は、例えばHDD(Hard Disk Drive)、半導体メモリ、磁気テープ等、既存の情報記憶装置により実現される。
【0019】
演算処理部21は、プロセッサの一例としてのCPU21aを有する。このCPU21aは、端末装置20の装置全体の制御を行う。
また、演算処理部21は、CPU21aの作業用メモリ等として用いられるRAM21b、CPU21aにより実行されるプログラム等が格納されるROM21cを備える。
また、演算処理部21は、書き換え可能で電源供給が途絶えた場合にもデータを保持できる不揮発性メモリ21d、演算処理部21に接続される通信部23等の各部を制御するインターフェース部21eを備える。
【0020】
不揮発性メモリ21dは、例えば、電池によりバックアップされたSRAMやフラッシュメモリ等で構成され、ファイル、更新情報等が記憶される。
また、2次記憶部22には、ファイルに関する情報等が記憶される他、演算処理部21により実行されるプログラムが記憶される。演算処理部21が、この2次記憶部22に記憶されたプログラムを読み込むことによって、端末装置20の各処理が実行される。
なお、演算処理部21と、2次記憶部22と、通信部23とは、バスや信号線を通じて接続される。
【0021】
入力部24は、ユーザが情報を入力する際に操作するポインティングデバイス等である。
例えば入力部24がマウスの場合、ユーザは、カーソルの移動操作やクリック操作を行うことにより、表示部25に表示された表示画面上の位置の指定や、表示部25に表示された画像の指定や、指定した画像の移動を行う。
また、入力部24がタッチパネルの場合、ユーザは、指等をタッチパネルに接触させる操作や、タッチパネルに接触させた指を移動させる操作を行う。これにより、ユーザは、表示部25に表示された表示画面上の位置の指定や、表示部25に表示された画像の指定や、指定した画像の移動を行える。
【0022】
なお、端末装置20にはタッチパネルが設けられている場合もあり、この場合、入力部24と表示部25とが一体となって設けられる形となる。
また、入力部24は、上記のポインティングデバイス等の他に、キーによる入力操作を行うキーボードであってもよい。
【0023】
端末装置20に設けられたCPU21aによって実行されるプログラムは、磁気記録媒体(磁気テープ、磁気ディスクなど)、光記録媒体(光ディスクなど)、光磁気記録媒体、半導体メモリなどのコンピュータが読取可能な記録媒体に記憶した状態で、端末装置20へ提供しうる。また、CPU21aによって実行されるプログラムは、インターネットなどの通信手段を用いて、端末装置20へ提供してもよい。
【0024】
本明細書において、プロセッサとは、広義的なプロセッサを指し、汎用的なプロセッサ(例えばCPU:Central Processing Unit、等)や、専用のプロセッサ(例えばGPU:Graphics Processing Unit、ASIC:Application Specific Integrated Circuit、FPGA:Field Programmable Gate Array、プログラマブル論理デバイス、等)を含むものである。
また、プロセッサの動作は、1つのプロセッサによって成すのみでなく、物理的に離れた位置に存在する複数のプロセッサが協働して成すものであってもよい。また、プロセッサの各動作の順序は、本実施形態において記載した順序のみに限定されるものではなく、変更してもよい。
【0025】
<表示部25における表示>
次に、端末装置20に設けられた表示部25における表示について、図4(表示部における表示例を示した図)を用いて説明する。
本実施形態では、サーバ装置10に設けられた、プロセッサの一例としてのCPU11a(図2参照)によって、端末装置20に設けられた表示部25における表示の制御に用いられる情報が生成される。そして、この情報に応じて、端末装置20が、表示制御を行う。これにより、端末装置20の表示部25では、以下で説明する各種の画面が表示される。
なお、端末装置20の表示部25における表示の制御に用いられる情報は、サーバ装置10ではなく、端末装置20が生成してもよい。また、この制御に用いられる情報は、その一部をサーバ装置10が生成し、他の一部を端末装置20が生成してもよい。
【0026】
本実施形態では、図4に示すように、端末装置20に設けられた表示部25に、所謂ファイルハンドリングソフトウェア上のワークスペース400が表示される。
このファイルハンドリングソフトウェアは、電子化されたファイルを管理するソフトウェアであり、紙と電子の一元管理を促進する機能を有する。
表示部25には、さらに、表示部25上におけるユーザの操作箇所を示すカーソル200が表示される。
ポインタ画像の一例としてのカーソル200は、ユーザによるマウスの操作に応じて移動する。
ユーザは、表示部25のうちの、自身が希望する位置までカーソル200を移動させて、表示部25に表示されている要素の選択を行う。
【0027】
また、本実施形態では、表示部25に表示されたワークスペース400上に複数のアイコン310が表示されている。
さらに、本実施形態では、一部のアイコン310上に、ユーザからの拡大の指示を受けるための拡大ボタン画像311が表示される。
【0028】
本実施形態では、ユーザが、カーソル200をアイコン310上に移動させると、このアイコン310上に、拡大ボタン画像311が表示される。また、本実施形態では、カーソル200がアイコン310から外れると、拡大ボタン画像311が非表示となる。
また、表示部25には、アイコン310の他に、コンテキストメニュー320、検索窓330が表示される。
【0029】
コンテキストメニュー320は、ユーザからの指示を受け付けるための画像である。本実施形態では、例えば、アイコン310上にカーソル200を位置させたうえで右クリックを行うと、コンテキストメニュー320が表示される。
コンテキストメニュー320には、複数の選択肢が表示される。本実施形態では、ユーザがこの複数の選択肢の中から選択肢を選ぶことで、ユーザが選んだ選択肢に対応した処理が実行される。
【0030】
検索窓330は、ユーザからの検索を受け付けるための画像である。
本実施形態では、ユーザによって、この検索窓330に文字列が入力される。検索窓330に文字列が入力されると、例えば、表示部25に表示されているワークスペース400上のファイルを対象にして、入力された文字列を用いた検索処理が実行される。
なお、検索処理の範囲は、表示部25に表示されているワークスペース400のみに限らず、他のワークスペース400も含まれるようにしたり、サーバ装置10や端末装置20に格納されている全てのファイルが、検索処理の範囲内に含まれるようにしたりしてもよい。
【0031】
アイコン310は、ユーザによる選択可能な要素の各々に対応して表示される画像であって表示部25上に表示される画像である。アイコン310には、絵や記号や文字情報などが表示される。アイコン310の各々は、サムネイル画像とも言える。
図4に示す表示例では、ワークスペース400として、ワークスペースAが表示され、このワークスペースA上に、複数のアイコン310が表示されている。
【0032】
本実施形態では、アイコン310として、ファイル名「Sample1」,「Sample2」,「Sample3」が付されたファイルの各々に対応する第1ファイルアイコン310a、第2ファイルアイコン310e、第3ファイルアイコン310fが表示されている。
また、ワークスペースAには、トレイ名「Tray-01」,「Tray-02」が付されたトレイの各々に対応するトレイアイコン310b、フォルダに対応するフォルダアイコン310c、私書箱に対応する私書箱アイコン310dが表示されている。
【0033】
ファイル画像の一例としての第1ファイルアイコン310a、第2ファイルアイコン310e、第3ファイルアイコン310fの各々は、ファイルに対応しファイルを表す画像である。
第1ファイルアイコン310a、第2ファイルアイコン310e、第3ファイルアイコン310fは、例えば、絵や記号や文字情報を用いてファイルの内容を表した画像により構成される。
第1ファイルアイコン310a、第2ファイルアイコン310e、第3ファイルアイコン310fは、対応するファイルが画像データの場合、例えば、この画像データにより表される画像を縮小したものがファイルアイコンとして表示される。
【0034】
また、例えば、第1ファイルアイコン310a、第2ファイルアイコン310e、第3ファイルアイコン310fに対応するファイルが、複数ページの文書である場合、例えば、第1ページ目など、代表的なページの画像を縮小した画像がファイルアイコンとして表示される。
また、第1ファイルアイコン310a、第2ファイルアイコン310e、第3ファイルアイコン310fは、対応するファイルを開くためのアイコンとして機能する。
【0035】
トレイアイコン310bは、ファイルが収容されるトレイに対応するアイコンであり、ユーザは、トレイを選択する際には、このトレイアイコンを選択する。
フォルダアイコン310cは、ファイルが収容されるフォルダに対応するアイコンであり、ユーザは、フォルダを選択する際には、このフォルダアイコンを選択する。
【0036】
私書箱アイコン310dは、端末装置20を操作するユーザ毎に設けられるアイコンである。本実施形態では、端末装置20を操作するユーザに対して第三者から提供されたファイルは、この私書箱アイコン310dに対応する情報記憶領域に格納される。ユーザは、この情報記憶領域に格納されたファイルを参照する際には、この私書箱アイコン310dを選択する。
【0037】
ボタン画像の一例としての拡大ボタン画像311は、後述する拡大画像360の表示に係る指示をユーザから受け付けるための画像である。図4では、拡大ボタン画像311は、第1ファイルアイコン310aに関連付けられた状態で表示されている。
図4にて表示されている拡大ボタン画像311は、ファイル名「Sample1」の第1ファイルアイコン310aに対応する拡大画像360(後述)の表示の指示をユーザから受け付けるための画像である。
【0038】
後述するように、本実施形態では、拡大ボタン画像311がユーザにより選択されると、この拡大ボタン画像311が表示されている第1ファイルアイコン310aに対応し且つこの第1ファイルアイコン310aよりも表示サイズが大きい画像である拡大画像360(図5参照)が表示される。
【0039】
本実施形態では、拡大ボタン画像311に対するユーザの操作に基づき、拡大画像360を一時的に表示する指示を受け付ける。
本実施形態では、拡大ボタン画像311に対するマウスオーバーの操作があった場合、この操作を、拡大画像360を一時的に表示するための操作として受け付ける。
このマウスオーバーの操作が継続している状態では、拡大画像360が表示され、このマウスオーバーの操作が終了すると、拡大画像360が非表示となる。
【0040】
本実施形態では、拡大ボタン画像311は、第1ファイルアイコン310aの右上の角部に表示される。
また、本実施形態では、拡大ボタン画像311の表示サイズが、第1ファイルアイコン310aの表示サイズよりも小さい。
【0041】
なお、その他に、拡大ボタン画像311を半透明にし、第1ファイルアイコン310aのうちの拡大ボタン画像311の背後に位置する部分が透けて見えるようにしてもよい。
また、拡大ボタン画像311は、第1ファイルアイコン310aだけでなく、第2ファイルアイコン310e、第3ファイルアイコン310f、トレイアイコン310b、フォルダアイコン310c、私書箱アイコン310d等の他のアイコンに対応付けられた状態で表示されるようにしてもよい。
この場合、この他のアイコンについても、拡大画像360の表示を行える。
【0042】
図5は、第1ファイルアイコン310aの拡大ボタン画像311がマウスオーバーされた場合の表示部25の状態を示した図である。
ここで、図5では、表示部25に、上記の通り、第1ファイルアイコン310aに対応する拡大画像360が表示されている。
【0043】
本実施形態では、「Sample1」に対応する第1ファイルアイコン310aが選択された場合、図5に示すように、この第1ファイルアイコン310aに対応する拡大画像360であって、この第1ファイルアイコン310aよりも表示サイズが大きい拡大画像360が、表示部25に表示される。
より具体的には、本実施形態では、第1ファイルアイコン310aに対応付けられて表示された拡大ボタン画像311に対するマウスオーバー等が行われた場合、第1ファイルアイコン310aよりも表示サイズが大きい拡大画像360が、表示部25に表示される。
【0044】
ここで、「表示サイズが大きい」とは、表示面積が大きいと同義である。なお、本明細書では、以下同様に、表示サイズが大きいと言う場合、表示面積が大きいことを指す。また、表示サイズが小さいと言う場合、表示面積が小さいことを指す。
【0045】
本実施形態では、拡大画像360は、表示部25に表示されたワークスペース400の中央寄りの位置であって、この拡大画像360の表示の元となった第1ファイルアイコン310aの表示階層よりも上位の階層(ユーザ側)に表示される。
その他、例えば、拡大画像360の表示の元となるアイコン310が表示部25に表示されたワークスペース400の縁寄りの位置に表示されている場合には、拡大画像360は、このアイコン310の周囲に表示されてもよい。
また、拡大画像360は、このアイコン310に隣接する箇所に表示されてもよい。また、拡大画像360は、アイコン310の左右のそれぞれに存在する余白のうちの大きい方の余白が位置する側に表示されてもよい。
【0046】
本実施形態では、このように、第1ファイルアイコン310aの拡大ボタン画像311に対するマウスオーバー等が行われた場合、この拡大ボタン画像311が表示された第1ファイルアイコン310aに対応する拡大画像360が表示される。
【0047】
本実施形態では、第1ファイルアイコン310aの形状と、拡大画像360の形状とが相似となる関係となっている。
なお、このような表示形態に限らず、拡大画像360には、第1ファイルアイコン310aの表示内容とは異なる内容が表示されるようにしてもよい。また、拡大画像360の形状と、第1ファイルアイコン310aの形状とが相似とはならない関係であってもよい。
本実施形態において、「拡大画像360」とは、選択ファイル画像の一例としての第1ファイルアイコン310aよりも表示サイズが大きい画像を指す。第1ファイルアイコン310aとは形状が異なる場合であっても、第1ファイルアイコン310aよりも表示サイズが大きい画像であれば、この画像は、拡大画像360に該当する。
【0048】
さらに、本実施形態では、拡大画像360の背後にこの拡大画像360の表示の元となった第1ファイルアイコン310aが位置する場合、図5に示すように、ユーザが選択したこの第1ファイルアイコン310aに対応する情報を示す対応画像370が表示される。ここで、「拡大画像360の背後に第1ファイルアイコン310aが位置する」とは、第1ファイルアイコン310aが表示されていた領域が、拡大画像360が表示される領域と少なくとも一部で重複することをいう。
具体的には、本実施形態では、ユーザにより選択された第1ファイルアイコン310aが拡大画像360の表示に伴い隠れる場合に、ユーザにより選択されたこの第1ファイルアイコン310aについての情報を表示するため、対応画像370が表示される。
【0049】
ファイル対応画像の一例としての対応画像370は、拡大画像360の表示の元となった第1ファイルアイコン310aにより表されているファイルに対応する画像である。
本実施形態では、対応画像370の一部として、ファイル名である「Sample1」という文字画像が表示される。
また、本実施形態では、対応画像370は、ユーザにより選択された第1ファイルアイコン310aが表示されていた箇所に表示される。
【0050】
対応画像370は、第1ファイルアイコン310aと同じ画像としてもよいし、第1ファイルアイコン310aとは形状、表示サイズ、色、内容のうちの少なくとも一つが異なる画像としてもよい。
本実施形態では、対応画像370は、第1ファイルアイコン310aの画像を透過処理した画像である。
【0051】
図5に示す表示例では、さらに、拡大画像360の表示に係る指示をユーザから受け付けるための維持ボタン画像312が表示されている。
ボタン画像の一例としての維持ボタン画像312は、拡大画像360が表示された場合に表示される。また、この維持ボタン画像312は、拡大画像360の表示を維持する指示をユーザから受け付けるために表示される。図5では、維持ボタン画像312は、拡大ボタン画像311(図4参照)が表示されていた箇所に表示されている。
なお、維持ボタン画像312を半透明にし、拡大画像360のうちの維持ボタン画像312の背後に位置する部分が透けて見えるようにしてもよい。
【0052】
維持ボタン画像312は、ファイル名「Sample1」の第1ファイルアイコン310aに対応する拡大画像360の表示を維持する指示をユーザから受け付けるための画像である。
なお、維持ボタン画像312は、拡大ボタン画像311が表示されていた箇所とは異なる箇所に表示してもよく、維持ボタン画像312の表示位置は特に限定されない。また、拡大ボタン画像311を非表示とせず、維持ボタン画像312が追加されるように表示されてもよい。
【0053】
本実施形態では、カーソル200の移動に応じて、維持ボタン画像312の表示箇所を、拡大ボタン画像311が表示されていた箇所(図4参照)から、図6に示すように変更する。
本実施形態では、維持ボタン画像312の表示箇所を、ポインタ画像の一例としてのカーソル200に付随して維持ボタン画像312が移動するように変更する。
本実施形態のように、維持ボタン画像312がカーソル200に付随して移動すると、ユーザが、この維持ボタン画像312を選択する際の操作性が向上する。
【0054】
また、本実施形態では、特定の条件を満たす維持ボタン画像312の表示箇所を、カーソル200に付随して維持ボタン画像312が移動するように変更する。一方で、特定の条件を満たさない維持ボタン画像312の表示箇所を変更しなくてもよい。
より具体的には、拡大画像360と重なる状態で表示される維持ボタン画像312の表示箇所を、カーソル200に付随して維持ボタン画像312が移動するように変更する。一方で、拡大画像360と重ならない状態で表示される維持ボタン画像312の表示箇所を変更しなくてもよい。
本実施形態のように、維持ボタン画像312がカーソル200に付随して移動すると、拡大画像360のうちの維持ボタン画像312の表示箇所が変更される前にこの維持ボタン画像312の背後に位置していた部分が、明瞭に表示されるようになる。
なお、維持ボタン画像312は、表示箇所の変更に代えて、一時的に非表示にしてもよいし、透過度を変更してもよい。
【0055】
本実施形態では、維持ボタン画像312に対するユーザのクリックが行われる場合があり、この維持ボタン画像312に対するクリックが行われた場合、拡大画像360の表示が維持されるようにする。
また、本実施形態では、維持ボタン画像312に対するクリックが行われる場合があり、この維持ボタン画像312に対するクリックが行われた場合、維持ボタン画像312からカーソル200が外れたとしても、拡大画像360の表示が維持されるようにする。
【0056】
図7は、拡大画像360の維持ボタン画像312がクリックされた後における表示部25の状態を示した図である。
本実施形態では、拡大画像360の維持ボタン画像312(図6参照)がクリックされると、解除ボタン画像313が表示される。
また、本実施形態では、維持ボタン画像312がクリックされた場合、上記のように、拡大画像360の表示が維持される。
このため、図7に示すように、維持ボタン画像312(図6参照)が表示されていた箇所から、カーソル200が移動したとしても、拡大画像360の表示が維持される。
【0057】
ボタン画像の一例としての解除ボタン画像313は、拡大画像360の表示の維持を解除する指示をユーザから受け付けるために表示される。図7では、解除ボタン画像313は、維持ボタン画像312(図6参照)が表示されていた箇所に表示されている。
なお、解除ボタン画像313を半透明にし、拡大画像360のうちの解除ボタン画像313の背後に位置する部分が透けて見えるようにしてもよい。
【0058】
解除ボタン画像313は、ファイル名「Sample1」の第1ファイルアイコン310aに対応する拡大画像360の表示の維持を解除する指示をユーザから受け付けるための画像である。
なお、解除ボタン画像313は、維持ボタン画像312(図6参照)が表示されていた箇所とは異なる箇所に表示してもよく、解除ボタン画像313の表示位置は特に限定されない。また、維持ボタン画像312を非表示とせず、解除ボタン画像313が追加されるように表示されてもよい。また、カーソル200に付随して解除ボタン画像313が移動するようにしてもよい。
【0059】
本実施形態の場合、解除ボタン画像313をユーザが選択した場合、非表示となっていた維持ボタン画像312(図5参照)が再び表示される。具体的には、図7に示す状態から、ユーザが解除ボタン画像313を選択すると、表示部25における表示が、図6に示す表示に戻る。
【0060】
本実施形態では、カーソル200が移動して、図7に示す状態から、図8に示す状態となった場合、解除ボタン画像313を非表示とする。本実施形態では、対応画像370上にカーソル200が位置する図7に示す状態から、対応画像370からカーソル200が外れる図8に示す状態となった場合、解除ボタン画像313を非表示とする。
換言すると、解除ボタン画像313が選択されておらず、且つ、カーソル200が対応画像370から外れた場合、この解除ボタン画像313を非表示とする。
一方で、カーソル200が対応画像370から外れない場合は、解除ボタン画像313の表示が維持されるようにする。
【0061】
なお、本実施形態では、このように、対応画像370からカーソル200が外れた場合に解除ボタン画像313が非表示になるようにしたが、対応画像370からカーソル200が外れても、解除ボタン画像313の表示が維持されるようにしてもよい。
また、解除ボタン画像313は、例えば、拡大画像360の表示領域にカーソル200が位置する場合には表示が維持されるようにし、拡大画像360の表示領域からカーソル200が外れた場合に非表示となるようにしてもよい。
【0062】
本実施形態では、対応画像370から外れたカーソル200(図8参照)が、対応画像370上に戻った場合、図9に示すように、非表示となっていた解除ボタン画像313が再び表示される。
本実施形態では、カーソル200が対応画像370上に戻った場合に再び表示される解除ボタン画像313は、このカーソル200に付随して移動する。
なお、解除ボタン画像313をカーソル200に付随させずに、対応画像370上の予め定められた箇所に、解除ボタン画像313が再び表示されるようにしてもよい。
【0063】
図10は、対応画像370からカーソル200が外れ且つ拡大画像360上にカーソル200が位置する場合における表示部25の状態を示した図である。
図10の表示例では、拡大画像360についてのユーザの操作を受け付けるためのメニューバー380が表示されている。本実施形態では、対応画像370からカーソル200が外れると、メニューバー380が表示される。
受付画像の一例としてのメニューバー380は、拡大画像360に対応するファイルに対するユーザの操作を受け付けるための画像である。本実施形態では、拡大画像360のうち対応画像370とは重なっていない部分に、カーソル200が位置する状態となると、メニューバー380が表示される。
【0064】
本実施形態の場合、メニューバー380は、ユーザによる拡大画像360の視認を妨げにくい位置に表示される。
メニューバー380の表示サイズは、特段制限されず、ユーザがメニューに対応するメニュー画像383の各々を視認することのできるサイズであり、且つ、拡大画像360の表示を妨げにくいサイズとすることが好ましい。
なお、メニューバー380の表示サイズや形状を一律とするのではなく、表示部25や拡大画像360の表示サイズや形状に合わせて変更してもよい。
【0065】
メニューバー380には、ファイルのページ数の表示欄であるページ表示欄382や、各種のメニューに対応するメニュー画像383が表示される。
受付画像の一例としてのメニュー画像383としては、例えば、表示ページの変更や、ファイルの編集を受け付けるための画像が一例に挙げられる。
本実施形態では、メニュー画像383に対する操作を行うことで、ファイルの編集作業を行える。具体的には、編集作業としては、例えば、テキストの入力、付箋画像やスタンプ画像の追加等が挙げられる。
【0066】
その他のメニュー画像383としては、例えば、ファイルに対する編集の履歴が表示されるようにする画像が挙げられる。また、その他のメニュー画像383としては、例えば、メニューバー380の表示領域の拡大をユーザから受け付ける画像が挙げられる。メニューバー380の表示領域の拡大に伴い、さらなる画像が表示されるようにすれば、ユーザは、他の種類の操作を更に行える。
これらの他に、メニューバー380には、ファイルを他のユーザ等に送信する操作等を受け付けるための画像が表示されるようにしてもよい。
【0067】
図10にて示す表示例では、カーソル200が、拡大画像360上には位置するが、メニューバー380上には位置していない状態となっている。換言すると、図10にて示す表示例では、メニューバー380がユーザにより指定されていない状態となっている。
この状態の場合、本実施形態では、メニューバー380の透過度を高くして半透明にし、拡大画像360のうちのメニューバー380と重なっている部分が、透けて見えるように表示されるようにする。
【0068】
一方、カーソル200が、メニューバー380上に位置する状態となった場合には、図11に示すように、メニューバー380の透過度を低下させる処理を行う。
換言すると、拡大画像360上にカーソル200が存在し且つメニューバー380がユーザにより指定されている状態となった場合には、図11に示すように、メニューバー380の透過度を低下させる処理を行う。
これにより、メニューバー380上のメニュー画像383がより明瞭に見えるように表示される。
【0069】
図12は、メニューバー380上のメニュー画像383に対するユーザの操作が行われた場合の表示部25の状態を示した図である。
図12では、表示部25に、メニュー画像383に対応付けられた処理が反映された拡大画像360が表示されている。
【0070】
図12の表示例では、一部のメニュー画像383の選択が行われた場合を例示しており、符号384に示すように、この表示例では、一部のメニュー画像383の選択に伴い、テキストの入力を受け付ける領域が、拡大画像360上に表示されている。
また、図12の表示例では、対応画像370の表示箇所が変更されている。具体的には、対応画像370の表示箇所が、拡大画像360から外れた箇所に変更されている。
これにより、拡大画像360のうち対応画像370の背後に位置していた部分が、明瞭に表示されるようになる。
【0071】
この処理例では、ユーザがメニュー画像383の選択を行った場合、対応画像370の表示箇所が、拡大画像360から外れた箇所に変更される。
この場合、拡大画像360のうちの、対応画像370によって視認しにくくなっていた部分が視認しやすくなる。
なお、対応画像370の表示箇所を変更するのに限らず、ユーザがメニュー画像383の選択を行った場合、図13に示すように、対応画像370を非表示としてもよい。
【0072】
本実施形態では、予め定められた条件を満たす場合、ファイル対応画像の一例としての対応画像370が非表示となる。
この予め定められた条件として、上記の通り、メニューバー380に含まれるメニュー画像383がユーザにより選択された場合が挙げられる。
また、その他、予め定められた条件としては、カーソル200が停止した状態での経過時間が閾値以上となった場合や、対応画像370の非表示をユーザが指示した場合が挙げられる。
【0073】
また、その他に、対応画像370の表示箇所の変更や非表示は、メニューバー380に含まれるメニュー画像383に対するユーザの選択が行われない場合でも行われるようにしてもよい。
例えば、対応画像370の表示箇所の変更や非表示は、ユーザがメニューバー380に対するマウスオーバーを行った際に実行されてもよい。
換言すると、対応画像370の表示箇所の変更や非表示は、メニュー画像383がユーザにより選択されていないが、カーソル200がメニューバー380上に位置する場合に行われるようにしてもよい。
【0074】
上述した例では、拡大画像360の表示の元となった第1ファイルアイコン310aに対応する対応画像370のみを表示したが、この第1ファイルアイコン310aとは異なる他のアイコン310に対応する対応画像370をさらに表示してもよい。
例えば、拡大画像360の背後に、ユーザが選択した第1ファイルアイコン310aとは異なる他のアイコン310が位置する場合に、この他のアイコン310に対応する対応画像370も表示されるようにしてもよい。この場合、複数の対応画像370が表示されることになる。
【0075】
図14は、複数の対応画像370が表示される場合における表示部25の表示例を示した図である。
図14では、表示部25に、拡大画像360と、対応画像370(370a,370e)とが表示されている。
図14の表示例では、拡大画像360の背後に、ユーザが選択した第1ファイルアイコン310aと、第2ファイルアイコン310eとが位置する。
この処理例では、拡大画像360の背後に位置するアイコン310の全てについて、対応画像370を表示している。
図14の表示例では、ユーザが選択した第1ファイルアイコン310aに対応する対応画像370aと、第2ファイルアイコン310eに対応する対応画像370eとが表示されている。
【0076】
なお、ユーザが選択したアイコン310に対応する対応画像370と、ユーザが選択していないアイコン310に対応する対応画像370との間で、表示態様を異ならせてもよい。
換言すると、拡大画像360の表示の元となったアイコン310に対応する対応画像370と、拡大画像360の表示の元ではないアイコン310に対応する対応画像370との間で、表示態様を異ならせるようにする。
【0077】
具体的には、例えば、第1ファイルアイコン310aがユーザにより選択され、拡大画像360が表示されている場合、この第1ファイルアイコン310aに対応する対応画像370aに対して、選択されていることを示す画像が付されるようにする。
その一方で、第2ファイルアイコン310eに対応する対応画像370eに対しては、画像が付されないようにする。
より具体的には、例えば、第1ファイルアイコン310aに対応する対応画像370aには、この対応画像370aを囲む矩形状の画像であって水色や黄色などの有彩色の画像が付されるようにする。その一方で、第2ファイルアイコン310eに対応する対応画像370eには、この有彩色の画像が付されないようにする。
【0078】
その他、例えば、ユーザにより選択された第1ファイルアイコン310aに対応する対応画像370aと、第2ファイルアイコン310eに対応する対応画像370eとの間で、色彩を異ならせるようにする。
より具体的には、ユーザにより選択された第1ファイルアイコン310aに対応する対応画像370aを水色とし、第2ファイルアイコン310eに対応する対応画像370eを黄色とする。
【0079】
また、例えば、ユーザにより選択された第1ファイルアイコン310aに対応する対応画像370aを点滅させ、第2ファイルアイコン310eに対応する対応画像370eは点滅させないようにしてもよい。
また、例えば、ユーザにより選択された第1ファイルアイコン310aに対応する対応画像370aと、第2ファイルアイコン310eに対応する対応画像370eとの間で、表示サイズを異ならせてもよい。
【0080】
図14に示す表示例では、第2ファイルアイコン310eの一部が、拡大画像360の背後に位置している。
本実施形態の場合、アイコン310のうち拡大画像360の背後に位置する部分について、対応画像370を表示する。
図14では、第2ファイルアイコン310eのうち拡大画像360の背後に位置する一部分に対応する対応画像370eが表示されている。
図14では、対応画像370eを用いて拡大画像360の背後に位置する部分を表示することで、第2ファイルアイコン310eの情報について表示されるようにしている。
【0081】
また、その他に、ユーザが選択していないアイコン310が拡大画像360の背後に位置する状態にて、ユーザが特定の操作を行った場合に、このアイコン310に対応する対応画像370が表示されるようにしてもよい。
具体的には、例えば、図14では、対応画像370eが、ユーザが選択していないアイコン310に対応する対応画像370eとなるが、この対応画像370eについては、拡大画像360が表示された後にユーザが行う特定の操作に応じて表示されるようにしてもよい。
この特定の操作として、例えば、カーソル200の位置を変更する操作、カーソル200を特定の箇所に位置させる操作、対応画像370の表示を指示する操作が挙げられる。
【0082】
また、その他、ユーザが選択していないアイコン310に対応する対応画像370の非表示についても、拡大画像360が表示された後にユーザが行う特定の操作に応じて行われるようにしてもよい。
このユーザの操作としては、例えば、カーソル200を予め定められた時間以上停止させる操作、特定の箇所を選択する操作、対応画像370の非表示を指示する操作等が挙げられる。
【0083】
図15は、表示部25の他の表示例を示した図である。
図15に示す表示例では、上記と同様、拡大画像360の背後に、この拡大画像360の表示の元となった第1ファイルアイコン310a(図4参照、図15では非表示)が位置している。
この表示例では、拡大画像360の表示領域から外れた箇所に、ユーザが選択したこの第1ファイルアイコン310aに対応する情報を示す対応画像370Aが表示される。
【0084】
ファイル対応画像の一例としての対応画像370Aは、拡大画像360の表示の元となった第1ファイルアイコン310aにより表されているファイルに対応する画像である。
本実施形態では、対応画像370Aに加え、第1ファイルアイコン310aが表示されていた箇所を示す画像の一例である矢印がさらに表示される。
【0085】
<情報処理システムの管理の対象となる情報>
図16は、情報処理システム1が管理する情報の例を示した図である。
ここで、図16では、情報処理システム1の管理の対象となる情報として、2次記憶部12,22の記録の対象となる情報を示している。
【0086】
図16に示す例では、情報処理システム1が管理しているファイルについて、ファイルを識別するファイルの識別子、ファイル名、ワークスペース400上に表示されるファイルに対応するアイコン310の位置が、2次記憶部12,22に記録されている。また、情報処理システム1が管理しているファイルについて、アイコン310の表示に用いられるサムネイル画像のパス、拡大画像360の表示に用いられる拡大画像のパス、ファイルの実体の表示に用いられるファイルのパスも、2次記憶部12,22に記録されている。
【0087】
情報処理システム1は、ユーザの操作に基づいて、2次記憶部12,22に記録されている上記の情報を取得し、端末装置20に設けられた表示部25における表示の制御に用いられる情報が生成される。そして、この生成された情報に応じて、端末装置20が、表示制御を行う。これにより、端末装置20の表示部25では、各種の画面が表示される。
【0088】
また、本実施形態では、情報処理システム1は、対応画像370の表示に用いられる対応画像のパスを管理する。具体的には、情報処理システム1は、ファイル単位で、この対応画像のパスを管理する。
情報処理システム1は、対応画像370の表示にあたり、管理している対応画像のパスを基に、対応画像370を表示するファイルを特定し、特定したこのファイルに対応する対応画像370が表示部25に表示されるようにする。
【0089】
<処理の流れ>
次に、図17を参照し、上記にて説明した処理の一連の流れを説明する。なお、ここでは、ユーザがマウス等の入力部24を使用し、ポインタ画像の一例としてのカーソル200が表示画面上にて移動する場合を例としている。また、図17では、拡大画像360の背後に、この拡大画像360の表示の元となったアイコン310が位置する場合の処理の流れを示している。
【0090】
本実施形態では、まず、端末装置20が、入力部24を介したユーザの操作に基づいて、拡大ボタン画像311(図4参照)を表示する(ステップ101)。
具体的には、端末装置20は、アイコン310(図4参照)上にカーソル200が位置するか否かを判断し、アイコン310上にカーソル200が位置する場合、拡大ボタン画像311を表示する。
【0091】
次いで、端末装置20が、入力部24を介したユーザの操作に基づいて、拡大画像360(図5参照)を一時表示する指示を受け付ける(ステップ102)。
具体的には、端末装置20は、拡大ボタン画像311に対するユーザの操作があったか否かを判断し、この操作があった場合、拡大画像360を一時表示する指示を受け付ける。
【0092】
これに応じ、端末装置20が、表示部25に、拡大画像360を一時表示する(ステップ103)。
具体的には、端末装置20は、ユーザの操作があった拡大ボタン画像311が表示されていたアイコン310が表示されていた表示階層よりも上位階層に、拡大画像360を一時表示する。拡大画像360の表示の元となったアイコン310は、拡大画像360の背後に位置するようになる。
【0093】
また、端末装置20が、表示部25に、対応画像370を表示する(ステップ104)。
具体的には、端末装置20は、拡大画像360の表示の元となったアイコン310に対応する対応画像370を、このアイコン310が表示されていた箇所に表示する。
【0094】
次いで、端末装置20が、対応画像370上にカーソル200が位置するか否かを特定する(ステップ105)。
対応画像370上にカーソル200が位置しない場合(S105でNO)、端末装置20は、一時表示された拡大画像360を非表示にする(ステップ106)。
【0095】
一方、対応画像370上にカーソル200が位置する場合(S105でYES)、端末装置20は、表示部25に、維持ボタン画像312(図5参照)を表示する(ステップ107)。
次いで、端末装置20は、拡大画像360の表示を維持する指示を受け付ける(ステップ108)。
具体的には、端末装置20は、維持ボタン画像312に対するユーザの操作があったか否かを判断し、この操作があった場合、拡大画像360の表示を維持する指示を受け付ける。
【0096】
これに応じ、端末装置20は、表示部25に表示された拡大画像360の表示を維持する(ステップ109)。
具体的には、端末装置20は、対応画像370からカーソル200が外れたとしても、拡大画像360の表示を維持する。
【0097】
次いで、端末装置20は、対応画像370上にカーソル200が位置するか否かを特定する(ステップ110)。
対応画像370上にカーソル200が位置しない場合(S110でNO)、端末装置20は、対応画像370上にカーソル200が位置する状態となるまで待機する。
【0098】
一方、対応画像370上にカーソル200が位置する場合(S110でYES)、端末装置20は、表示部25に、解除ボタン画像313(図7参照)を表示する(ステップ111)。
次いで、この処理例では、端末装置20が、拡大画像360の表示の維持を解除する指示を受け付ける(ステップ112)。
具体的には、端末装置20は、解除ボタン画像313に対するユーザの操作があったことを受け付ける。
【0099】
これに応じ、端末装置20は、表示部25に表示された拡大画像360の表示の維持を解除する(ステップ113)。
次いで、端末装置20は、対応画像370からカーソル200が外れると、拡大画像360を非表示にする(ステップ114)。
【0100】
〔その他〕
カーソル200に付随しての維持ボタン画像312や解除ボタン画像313の移動が一律に行われるのではなく、ユーザからの指示がある場合に、カーソル200に付随して維持ボタン画像312や解除ボタン画像313の移動が行われるようにしてもよい。
換言すると、例えば、維持ボタン画像312や解除ボタン画像313の表示箇所を変更するモードをユーザが選択していた場合に、維持ボタン画像312や解除ボタン画像313の表示箇所を、カーソル200に付随して移動するように変更してもよい。
【0101】
また、維持ボタン画像312や解除ボタン画像313の移動は、カーソル200の移動によるものに限られず、他の条件によって行われるようにしてもよい。
例えば、拡大画像360が表示された状態での経過時間が閾値以上となった場合や、維持ボタン画像312や解除ボタン画像313の表示箇所の変更の指示があった場合に、維持ボタン画像312や解除ボタン画像313を移動させるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0102】
1…情報処理システム、10…サーバ装置、11a,21a…CPU、20…端末装置、25…表示部、310a…第1ファイルアイコン、311…拡大ボタン画像、312…維持ボタン画像、313…解除ボタン画像、360…拡大画像、370…対応画像、400…ワークスペース
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