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特開2023-146711体調管理支援装置、体調管理支援方法、プログラム及び記録媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023146711
(43)【公開日】2023-10-12
(54)【発明の名称】体調管理支援装置、体調管理支援方法、プログラム及び記録媒体
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/22 20180101AFI20231004BHJP
   G16H 50/30 20180101ALI20231004BHJP
【FI】
G06Q50/22
G16H50/30
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022054051
(22)【出願日】2022-03-29
(71)【出願人】
【識別番号】000232092
【氏名又は名称】NECソリューションイノベータ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115255
【弁理士】
【氏名又は名称】辻丸 光一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100201732
【弁理士】
【氏名又は名称】松縄 正登
(74)【代理人】
【識別番号】100154081
【弁理士】
【氏名又は名称】伊佐治 創
(72)【発明者】
【氏名】藤田 智子
(72)【発明者】
【氏名】白鳥 行大
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA15
(57)【要約】      (修正有)
【課題】免疫に関する体調管理を個人に合わせて適切に管理可能な体調管理支援装置、体調管理支援方法、プログラム及び記録媒体を提供する。
【解決手段】体調管理支援装置10Aは、体調管理情報取得部11、体調管理情報分析推定部12及び体調情報出力部13を含む。体調管理情報取得部11は、体調管理対象の体調情報を取得する。体調情報は、経時的に取得される体調管理者の体調マーカ情報を含む。体調管理情報分析推定部12は、体調管理基準設定部121及び体調状態変化分析部122を含む。体調管理基準設定部121は、体調マーカ情報に基づき体調管理対象毎に体調状態基準情報を設定する。体調状態変化分析部122は、体調状態基準情報に対する体調マーカ情報の経時的な変化を体調状態変化情報として体調管理対象毎に生成する。体調情報出力部13は、体調状態変化情報を出力する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
体調管理情報取得部、体調管理情報分析推定部、及び、体調情報出力部を含み、
前記体調管理情報取得部は、体調管理対象の体調情報を取得し、
前記体調情報は、経時的に取得される前記体調管理者の体調マーカ情報を含み、
前記体調管理情報分析推定部は、体調管理基準設定部、及び、体調状態変化分析部を含み、
前記体調管理基準設定部は、前記体調マーカ情報に基づき前記体調管理対象毎に体調状態基準情報を設定し、
前記体調状態変化分析部は、前記体調状態基準情報に対する前記体調マーカ情報の経時的な変化を体調状態変化情報として前記体調管理対象毎に生成し、
前記体調情報出力部は、前記体調状態変化情報を出力する、
体調管理支援装置。
【請求項2】
さらに、体調状態予測部を含み、
前記体調状態予測部は、前記体調状態変化情報から前記体調管理対象の将来の体調状態予測情報を生成し、
前記体調情報出力部は、前記体調状態予測情報を出力する、
請求項1記載の体調管理支援装置。
【請求項3】
さらに、体調管理推奨情報生成部を含み、
前記体調管理推奨情報生成部は、前記体調状態変化情報及び前記体調状態予測情報の少なくとも一方の情報に基づき体調管理推奨情報を生成し、
前記体調管理情報出力部は、前記体調管理推奨情報を出力する、
請求項2記載の体調管理支援装置。
【請求項4】
前記体調情報出力部は、視認化情報変換出力部を含み、
前記視認化情報変換出力部は、前記体調情報出力部の出力対象となる情報を視認化情報に変換して出力する、
請求項1から3のいずれか一項に記載の体調管理支援装置。
【請求項5】
前記体調マーカ情報は、前記体調管理対象の分泌型免疫グロブリン(sIgA)情報および前記体調管理対象のコルチゾール情報の少なくとも一方を含む、
請求項1から4のいずれか一項に記載の体調管理支援装置。
【請求項6】
体調管理支援装置、及び、ユーザ端末を含み、
前記体調管理支援装置は、請求項1から5のいずれか一項に記載の体調管理支援装置を含み、
前記ユーザ端末は、体調情報取得部及び体調情報出力部を含み、
前記体調情報取得部は、前記体調管理対象の前記体調情報を取得し、
前記体調情報出力部は、前記体調情報を前記体調管理支援装置に対し出力する、
体調管理システム。
【請求項7】
さらに、体調分析装置を含み、
前記体調分析装置は、前記体調管理対象の生体試料を分析して前記体調情報を生成し、
前記ユーザ端末の前記体調管理情報取得部は、前記体調情報を取得する、
請求項6記載の体調管理支援システム。
【請求項8】
体調管理情報取得工程、体調管理情報分析推定工程、及び、体調情報出力工程を含み、
前記体調管理情報取得工程は、体調管理対象の体調情報を取得し、
前記体調情報は、経時的に取得される前記体調管理者の体調マーカ情報を含み、
前記体調管理情報分析推定工程は、体調管理基準設定工程、及び、体調状態変化分析工程を含み、
前記体調管理基準設定工程は、前記体調マーカ情報に基づき前記体調管理対象毎に体調状態基準情報を設定し、
前記体調状態変化分析工程は、前記体調状態基準情報に対する前記体調マーカ情報の経時的な変化を体調状態変化情報として前記体調管理対象毎に生成し、
前記体調情報出力工程は、前記体調状態変化情報を出力する、
体調管理支援方法。
【請求項9】
体調管理情報取得手順、体調管理情報分析推定手順、及び、体調情報出力手順を含み、
前記体調管理情報取得手順は、体調管理対象の体調情報を取得し、
前記体調情報は、経時的に取得される前記体調管理者の体調マーカ情報を含み、
前記体調管理情報分析推定手順は、体調管理基準設定手順、及び、体調状態変化分析手順を含み、
前記体調管理基準設定手順は、前記体調マーカ情報に基づき前記体調管理対象毎に体調状態基準情報を設定し、
前記体調状態変化分析手順は、前記体調状態基準情報に対する前記体調マーカ情報の経時的な変化を体調状態変化情報として前記体調管理対象毎に生成し、
前記体調情報出力手順は、前記体調状態変化情報を出力し、
前記各手順が、コンピュータにより実行される、プログラム。
【請求項10】
請求項9記載のプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、体調管理支援装置、体調管理支援方法、プログラム及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
最近のIT技術の進展により、日々の体調を自動管理する技術(アプリ)が開発されている。例えば、特許文献1には、体調情報の管理に係る利用者等の負担を軽減可能にするとともに、体調情報の管理に関する情報送信の漏れを防ぎ、感染の可能性がある利用者に関わりのあるメンバーへの感染拡大防止に寄与し得る装置及びシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-40337号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の体調管理の技術は、一般的な医学的指針に基づき体調を判定するものである。一方、体温及び心拍数等のように、生体情報(バイタルデータ)の種類によっては、個人において正常値と異常値が異なる場合もある。特に、免疫に関する体調は、「だるい」又は「風邪をひきやすい」等、個人の主観も入りやすく個人の正常値と異常値の判断が難しく、個人での体調管理(セルフモニタリング)が難しい。
【0005】
そこで、本発明は、免疫に関する体調管理を個人に合わせて適切に管理可能な体調管理支援装置、体調管理支援方法及びプログラムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明の体調管理支援装置は、
体調管理情報取得部、体調管理情報分析推定部、及び、体調情報出力部を含み、
前記体調管理情報取得部は、体調管理対象の体調情報を取得し、
前記体調情報は、経時的に取得される前記体調管理者の体調マーカ情報を含み、
前記体調管理情報分析推定部は、体調管理基準設定部、及び、体調状態変化分析部を含み、
前記体調管理基準設定部は、前記体調マーカ情報に基づき前記体調管理対象毎に体調状態基準情報を設定し、
前記体調状態変化分析部は、前記体調状態基準情報に対する前記体調マーカ情報の経時的な変化を体調状態変化情報として前記体調管理対象毎に生成し、
前記体調情報出力部は、前記体調状態変化情報を出力する。
【0007】
本発明の体調管理支援方法は、
体調管理情報取得工程、体調管理情報分析推定工程、及び、体調情報出力工程を含み、
前記体調管理情報取得工程は、体調管理対象の体調情報を取得し、
前記体調情報は、経時的に取得される前記体調管理者の体調マーカ情報を含み、
前記体調管理情報分析推定工程は、体調管理基準設定工程、及び、体調状態変化分析工程を含み、
前記体調管理基準設定工程は、前記体調マーカ情報に基づき前記体調管理対象毎に体調状態基準情報を設定し、
前記体調状態変化分析工程は、前記体調状態基準情報に対する前記体調マーカ情報の経時的な変化を体調状態変化情報として前記体調管理対象毎に生成し、
前記体調情報出力工程は、前記体調状態変化情報を出力する。
【0008】
本発明のプログラムは、
体調管理情報取得手順、体調管理情報分析推定手順、及び、体調情報出力手順を含み、
前記体調管理情報取得手順は、体調管理対象の体調情報を取得し、
前記体調情報は、経時的に取得される前記体調管理者の体調マーカ情報を含み、
前記体調管理情報分析推定手順は、体調管理基準設定手順、及び、体調状態変化分析手順を含み、
前記体調管理基準設定手順は、前記体調マーカ情報に基づき前記体調管理対象毎に体調状態基準情報を設定し、
前記体調状態変化分析手順は、前記体調状態基準情報に対する前記体調マーカ情報の経時的な変化を体調状態変化情報として前記体調管理対象毎に生成し、
前記体調情報出力手順は、前記体調状態変化情報を出力し、
前記各手順が、コンピュータにより実行される、プログラムである。
【発明の効果】
【0009】
本発明は、免疫に関する体調管理を個人に合わせて適切に管理可能である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、実施形態1の体調管理支援装置の一例の構成を示すブロック図及び本発明のシステムの一例の構成を示す図である。
図2図2は、実施形態1の体調管理支援装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図3図3は、実施形態1の体調管理支援装置における処理の一例を示すフローチャートである。
図4図4は、実施形態2の体調管理支援装置の一例の構成を示すブロック図である。
図5図5は、実施形態2の体調管理支援装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図6図6は、実施形態2の体調管理支援装置における処理の一例を示すフローチャートである。
図7図7は、本発明の利用形態の一例を示す実施形態3の図である。
図8図8は、本発明の処理の一例を示す実施形態4の図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の体調管理支援装置は、例えば、さらに、体調状態予測部を含み、
前記体調状態予測部は、前記体調状態変化情報から前記体調管理対象の将来の体調状態予測情報を生成し、
前記体調情報出力部は、前記体調状態予測情報を出力する、
という態様であってもよい。
【0012】
本発明の体調管理支援装置は、例えば、さらに、体調管理推奨情報生成部を含み、
前記体調管理推奨情報生成部は、前記体調状態変化情報及び前記体調状態予測情報の少なくとも一方の情報に基づき体調管理推奨情報を生成し、
前記体調管理情報出力部は、前記体調管理推奨情報を出力する、
という態様であってもよい。
【0013】
本発明の体調管理支援装置において、例えば、前記体調情報出力部は、視認化情報変換出力部を含み、
前記視認化情報変換出力部は、前記体調情報出力部の出力対象となる情報を視認化情報に変換して出力する、
という態様であってもよい。
【0014】
本発明の体調管理支援装置において、例えば、前記体調マーカ情報は、前記体調管理対象の分泌型免疫グロブリン(sIgA)情報および前記体調管理対象のコルチゾール情報の少なくとも一方を含む、
という態様であってもよい。
【0015】
本発明の体調管理システムは、例えば、体調管理支援装置、及び、ユーザ端末を含み、
前記体調管理支援装置は、前記本発明の体調管理支援装置を含み、
前記ユーザ端末は、体調情報取得部及び体調情報出力部を含み、
前記体調情報取得部は、前記体調管理対象の前記体調情報を取得し、
前記体調情報出力部は、前記体調情報を前記体調管理支援装置に対し出力する、
という態様であってもよい。
【0016】
本発明の体調管理システムは、例えば、さらに、体調分析装置を含み、
前記体調分析装置は、前記体調管理対象の生体試料を分析して前記体調情報を生成し、
前記ユーザ端末の前記体調管理情報取得部は、前記体調情報を取得する、
という態様であってもよい。
【0017】
本発明の体調管理支援方法は、例えば、さらに、体調状態予測工程を含み、
前記体調状態予測工程は、前記体調状態変化情報から前記体調管理対象の将来の体調状態予測情報を生成し、
前記体調情報出力工程は、前記体調状態予測情報を出力する、
という態様であってもよい。
【0018】
本発明の体調管理支援方法は、例えば、さらに、体調管理推奨情報生成工程を含み、
前記体調管理推奨情報生成工程は、前記体調状態変化情報及び前記体調状態予測情報の少なくとも一方の情報に基づき体調管理推奨情報を生成し、
前記体調管理情報出力工程は、前記体調管理推奨情報を出力する、
という態様であってもよい。
【0019】
本発明の体調管理支援方法において、例えば、前記体調情報出力工程は、視認化情報変換出力工程を含み、
前記視認化情報変換出力工程は、前記体調情報出力工程の出力対象となる情報を視認化情報に変換して出力する、
という態様であってもよい。
【0020】
本発明の体調管理支援方法において、例えば、前記体調マーカ情報は、前記体調管理対象の分泌型免疫グロブリン(sIgA)情報および前記体調管理対象のコルチゾール情報の少なくとも一方を含む、
という態様であってもよい。
【0021】
本発明のプログラムは、例えば、さらに、体調状態予測手順を含み、
前記体調状態予測手順は、前記体調状態変化情報から前記体調管理対象の将来の体調状態予測情報を生成し、
前記体調情報出力手順は、前記体調状態予測情報を出力する、
という態様であってもよい。
【0022】
本発明のプログラムは、例えば、さらに、体調管理推奨情報生成手順を含み、
前記体調管理推奨情報生成手順は、前記体調状態変化情報及び前記体調状態予測情報の少なくとも一方の情報に基づき体調管理推奨情報を生成し、
前記体調管理情報出力手順は、前記体調管理推奨情報を出力する、
という態様であってもよい。
【0023】
本発明のプログラムにおいて、例えば、前記体調情報出力手順は、視認化情報変換出力手順を含み、
前記視認化情報変換出力手順は、前記体調情報出力手順の出力対象となる情報を視認化情報に変換して出力する、
という態様であってもよい。
【0024】
本発明のプログラムにおいて、例えば、前記体調マーカ情報は、前記体調管理対象の分泌型免疫グロブリン(sIgA)情報および前記体調管理対象のコルチゾール情報の少なくとも一方を含む、
という態様であってもよい。
【0025】
本発明において、体調管理対象は、特に制限されず、ヒト、動物(ペット、家畜、動物園の動物、実験動物等)である。また、本発明の体調管理装置の利用対象は、個人の自己管理(セルフモニタリング)、体調管理対象者(例えば、子供、学生、アスリート、患者、被介護者等)を管理する管理者(親、保護者、指導者(先生、コーチ等)、医療関係者、介護関係者等)の利用、及び管理対象動物の体調管理の利用等がある。本発明において、体調管理の目的は、特に制限されず、例えば、免疫状態の変化、ストレス状態の変化などの記録があげられる。
【0026】
本発明において、体調情報は、特に制限されず、生体情報(バイタルデータ)、行動情報、栄養情報、健康情報等がある。前記生体情報は、例えば、体温、心拍数、心拍変動、血圧等があり、これらの生体情報は、カメラ、測定機器(設置型測定機器、ウエラブル測定機器)等で測定できる。行動情報は、スポーツ履歴情報、歩数情報、睡眠情報等があり、手動による記録や測定アプリ等で情報を得ることができる。栄養情報は、例えば、摂取飲食物情報等があり、手動の記録、専用アプリでの記録により情報を取得できる。健康情報は、例えば、疾病履歴情報、診断情報(健康診断を含む)等があり、専用アプリ等で取得可能である。
【0027】
本発明において、体調マーカ情報は、例えば、体調管理対象の体調の指標となる情報であればよく、その種類は特に制限されず、体調管理対象の体調管理の目的に応じて適宜設定できる。前記体調マーカ情報は、例えば、生体試料中の分泌型免疫グロブリン(sIgA)情報、生体試料中のコルチゾール情報の少なくとも一方を含むことが好ましい。具体例として、例えば、体調管理対象について、免疫の変化を測定・記録する場合、前記体調マーカ情報は、前記sIgA情報を含むことが好ましい。また、体調管理対象について、ストレスの変化を測定・記録する場合、前記体調マーカ情報は、前記コルチゾール情報を含むことが好ましい。前記生体試料としては、例えば、唾液、血液、尿等の液性生体試料がある。
【0028】
本発明の実施形態について図を用いて説明する。本発明は、以下の実施形態には限定されない。以下の各図において、同一部分には、同一符号を付している。また、各実施形態の説明は、特に言及がない限り、互いの説明を援用でき、各実施形態の構成は、特に言及がない限り、組合せ可能である。
【0029】
[実施形態1]
図1は、本実施形態の体調管理支援装置10Aの一例の構成を示すブロック図、及び、体調管理支援システムの構成の一例図である。図1に示すように、本装置10Aは、体調管理情報取得部11、体調管理情報分析推定部12、体調情報出力部13を含む。体調管理情報分析推定部12は、体調管理基準設定部121、及び、体調状態変化分析部122を含む。また、本装置10Aは、図示していないが、表示部及び記憶部を含んでもよい。また、本発明の体調管理支援システムは、本装置10Aが通信回線網20を介してユーザ端末21と接続可能であり、ユーザ端末21は、分析装置22と接続可能である。
【0030】
本装置10Aは、例えば、前記各部を含む1つの装置でもよいし、前記各部が、通信回線網を介して接続可能な装置でもよい。また、本装置10Aは、前記通信回線網を介して、後述する外部装置と接続可能である。前記通信回線網は、特に制限されず、公知のネットワークを使用でき、例えば、有線でも無線でもよい。前記通信回線網は、例えば、インターネット回線、WWW(World Wide Web)、電話回線、LAN(Local Area Network)、SAN(Storage Area Network)、DTN(Delay Tolerant Networking)、LPWA(Low Power Wide Area)、L5G(ローカル5G)、等があげられる。無線通信としては、例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、ローカル5G、LPWA等が挙げられる。前記無線通信としては、各装置が直接通信する形態(Ad Hoc通信)、インフラストラクチャ(infrastructure通信)、アクセスポイントを介した間接通信等であってもよい。本装置10Aは、例えば、システムとしてサーバに組み込まれていてもよい。また、本装置10Aは、例えば、本発明のプログラムがインストールされたパーソナルコンピュータ(PC、例えば、デスクトップ型、ノート型)、スマートフォン、タブレット端末等であってもよい。本装置10Aは、例えば、前記各部のうち少なくとも一つがサーバ上にあり、その他の前記各部が端末上にあるような、クラウドコンピューティングやエッジコンピューティング等の形態であってもよい。
【0031】
図2に、本装置10Aのハードウェア構成のブロック図を例示する。本装置10Aは、例えば、中央処理装置(CPU、GPU等)101、メモリ102、バス103、記憶装置104、入力装置105、出力装置106、通信デバイス107等を含む。本装置10Aの各部は、それぞれのインタフェース(I/F)により、バス103を介して相互に接続されている。
【0032】
中央処理装置101は、コントローラ(システムコントローラ、I/Oコントローラ等)等により、他の構成と連携動作し、本装置10Aの全体の制御を担う。本装置10Aにおいて、中央処理装置101により、例えば、本発明のプログラムやその他のプログラムが実行され、また、各種情報の読み込みや書き込みが行われる。具体的には、例えば、中央処理装置101が、体調管理情報取得部11、体調管理情報分析推定部12、体調管理基準設定部121、体調状態変化分析部122、及び、体調情報出力部13として機能する。本装置10Aは、演算装置として、CPU、GPU(Graphics Processing Unit)、APU(Accelerated Processing Unit)等の他の演算装置を備えてもよいし、これらの組合せを備えてもよい。
【0033】
バス103は、例えば、外部装置とも接続できる。前記外部装置は、例えば、外部記憶装置(外部データベース等)、プリンタ、外部入力装置、外部表示装置、外部撮像装置等があげられる。本装置10Aは、例えば、バス103に接続された通信デバイス107により、外部ネットワーク(前記通信回線網)に接続でき、外部ネットワークを介して、他の装置と接続することもできる。
【0034】
メモリ102は、例えば、メインメモリ(主記憶装置)が挙げられる。中央処理装置101が処理を行う際には、例えば、後述する記憶装置104に記憶されている本発明のプログラム等の種々の動作プログラムを、メモリ102が読み込み、中央処理装置101は、メモリ102からデータを受け取って、プログラムを実行する。前記メインメモリは、例えば、RAM(ランダムアクセスメモリ)である。また、メモリ102は、例えば、ROM(読み出し専用メモリ)であってもよい。
【0035】
記憶装置104は、例えば、前記メインメモリ(主記憶装置)に対して、いわゆる補助記憶装置ともいう。前述のように、記憶装置104には、本発明のプログラムを含む動作プログラムが格納されている。記憶装置104は、例えば、記録媒体と、記録媒体に読み書きするドライブとの組合せであってもよい。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、内蔵型でも外付け型でもよく、HD(ハードディスク)、CD-ROM、CD-R、CD-RW、MO、DVD、フラッシュメモリー、メモリーカード等が挙げられる。記憶装置104は、例えば、記録媒体とドライブとが一体化されたハードディスクドライブ(HDD)、及びソリッドステートドライブ(SSD)であってもよい。本装置10Aが前記記憶部を含む場合、例えば、記憶装置104は、前記記憶部として機能する。前記記憶部は、例えば、ユーザ(体調管理者)の情報(氏名、識別番号、属性情報(性別、年齢、所属組織、住所、連絡先等))、体調管理対象(ヒト又は動物)の情報(氏名、識別番号、属性情報(性別、年齢、所属組織、住所、連絡先等))、体調マーカ情報、及び体調情報(前述)を記憶してもよい。
【0036】
本装置10Aにおいて、メモリ102及び記憶装置104は、ログ情報、外部データベース(図示せず)や外部の装置から取得した情報、本装置10Aによって生成した情報、本装置10Aが処理を実行する際に用いる情報等の種々の情報を記憶することも可能である。この場合、メモリ102及び記憶装置104は、例えば、本装置の使用者の情報(例えば、氏名、生年月日、識別情報、生体情報等)等を記憶していてもよい。なお、少なくとも一部の情報は、例えば、メモリ102及び記憶装置104以外の外部サーバに記憶されていてもよいし、複数の端末にブロックチェーン技術等を用いて分散して記憶されていてもよい。
【0037】
本装置10Aは、例えば、さらに、入力装置105、出力装置106を備える。入力装置105は、例えば、タッチパネル、トラックパッド、マウス等のポインティングデバイス;キーボード;カメラ、スキャナ等の撮像手段;ICカードリーダ、磁気カードリーダ等のカードリーダ;マイク等の音声入力手段;等があげられる。出力装置106は、例えば、LEDディスプレー、液晶ディスプレー等の表示装置;スピーカ等の音声出力装置;プリンタ;等があげられる。本実施形態1において、入力装置105と出力装置106とは、別個に構成されているが、入力装置105と出力装置106とは、タッチパネルディスプレーのように、一体として構成されてもよい。
【0038】
つぎに、本実施形態の体調管理支援方法の一例を、図3のフローチャートS10Aに基づき説明する。本実施形態の体調管理支援方法は、例えば、図1又は図2の装置10Aを用いて、次のように実施する。なお、本実施形態の体調管理支援方法は、図1又は図2の装置10Aの使用には限定されない。
【0039】
まず、体調管理情報取得部11により、体調管理対象の体調情報を取得する。(S11A、体調管理情報取得工程)。体調情報は、経時的に取得される体調管理対象の体調マーカ情報を含む。前記体調マーカ情報は、体調管理対象の体調の指標となる情報であり、例えば、前述の通りである。
【0040】
次に、体調管理情報分析推定部12により、体調情報の分析推定が実施される(S12A、体調管理分析推定工程)。体調管理分析推定工程は、体調管理基準設定部121による体調管理基準設定工程(S121A)及び体調状態変化分析部122による体調状態変化分析工程(S122A)により実施される。体調管理基準設定工程(S121A)は、体調マーカ情報に基づき体調管理対象毎に体調状態基準情報を設定し、体調状態変化分析工程(S122A)は、体調状態基準情報に対する体調マーカ情報の経時的な変化を体調状態変化情報として前記体調管理対象毎に生成する。そして、体調情報出力部13は、体調状態変化情報を出力する(S13A、体調情報出力工程)。出力された前記体調状態変化情報は、例えば、通信回線網を介してユーザ端末に表示される。
【0041】
[実施形態2]
本実施形態の装置10Bのブロック図を図4に示し、本実施形態の装置10Bのハードウェアの構成図を図5に示す。図4及び図5に示すように、本装置10Bは、さらに、体調状態予測部14、体調管理推奨情報生成部15、及び、視認化情報変換出力部131を含み、これ以外は、本実施形態は、実施形態1と同様である。
【0042】
つぎに、本実施形態の感情調整支援方法の一例を、図6のフローチャートS10Bに基づき説明する。まず、実施形態1と同様に、体調情報を取得し(S11B)、体調情報から体調管理基準を設定し、体調状態変化情報を生成する(S12B、S121B、S122B)。
【0043】
次に、体調状態予測部14により、体調状態変化情報から体調管理対象の将来の体調状態予測情報を生成する(S14B、体調状態予測工程)。将来の体調状態の予測は、予め規定した条件を基に判断するアルゴリズムを用いて予測してもよいし、過去の体調状態変化データを用いた機械学習により生成した学習済みモデルを使用した予測であってもよい。本発明において、体調状態が低下すると予測される場合は、例えば、アラート情報を生成出力してもよい。
【0044】
次に、体調管理推奨情報生成部15により、体調状態変化情報及び体調状態予測情報の少なくとも一方の情報に基づき体調管理推奨情報を生成し(S15B、体調管理推奨情報生成工程)、体調管理情報出力部13により、体調管理推奨情報を出力する(S13B)。体調管理推奨情報は、例えば、免疫力を向上させる又は免疫バランスを整えるための飲食品(サプリメントを含む)情報、及び、行動情報(運動、瞑想、睡眠、旅行、レクレーション、読書、音楽鑑賞、動画鑑賞等)、ストレス状態を緩和する又はストレスを解消するための飲食品(サプリメントを含む)情報、及び、行動情報(運動、瞑想、睡眠、旅行、レクレーション、読書、音楽鑑賞、動画鑑賞等)がある。
【0045】
次に、視認化情報変換出力部131により、体調情報出力部13の出力対象となる情報を視認化情報に変換して出力する(S131B、視認化情報変換出力工程)。視認化としては、例えば、体調状態変化情報及び体調状態予測情報のグラフ化、アニメによる視認化、キャラクター、シンボル及び/又はマーク等の変化(サイズ、色、デザイン、種類等の変化)による視認化、天気予報のような視認化等がある。
【0046】
[実施形態3]
図7に、本発明の利用形態の一例(個人によるセルフモニタリング)の実施形態3を示す。図示のように、唾液中の免疫マーカ(例えば、sIgA)を専用の測定キット及び分析装置を用いて分析(測定)する。唾液採取は、例えば、1~2分であり、分析(測定)は、例えば、10分程度である。そして、分析装置22がユーザ端末21に接続され、ユーザ端末21の専用アプリにある体調管理情報取得部は、分析装置22の免疫マーカ測定値を体調マーカ情報(例えば、免疫マーカ情報ともいう)として取得し、データ登録する。ユーザ端末21の体調管理情報出力部は、通信回線網20を介して本装置(例えば、サーバー)10に体調マーカ情報を含む体調情報を出力する。本装置10は、体調状態の変化をグラフ等の視認化情報に変換し、ユーザ端末21に通信回線網を介して出力する。その際、併せて体調管理推奨情報(免疫向上に役立つ食品)をユーザ端末21に出力する。ユーザは、体調管理推奨情報に基づき免疫向上に役立つ食品を選んで摂取する。そして、ユーザは、唾液を採取して免疫マーカを測定する。このサイクルを繰り返す(定期的な測定等)ことにより、人々の体調管理を支援することが可能となる。
【0047】
[実施形態4]
図8に、本発明の利用形態の一例(データベースでの記録と機械学習等)の実施形態4を示す。図示のように、体調管理対象者から様々なデータ(唾液から採取され測定される体調マーカ情報を含む)を収集蓄積し、蓄積した唾液中の体調マーカ情報(値)から個人毎に基準値幅を設定する。そして、設定した基準値幅を基に、唾液の体調マーカ情報(値)を個人の状態変化に変換し、データベースに記憶させる。記憶させたデータを利用し、機械学習により体調状態を予測する学習済みモデルを生成する。学習済みモデルは、個人専用であってもよいし、汎用のものであってもよい。学習済みモデル(アルゴリズム)をコンピュータにインストール(実装)し、将来の体調状態を予想させる。予想された将来の体調状態情報を、個人(管理対象者)にフィードバックする。
【0048】
本実施形態のプログラムは、前述の体調管理支援方法の各工程を、コンピュータに実行させるためのプログラムである。具体的に、本実施形態のプログラムは、コンピュータに、体調管理情報取得手順、体調管理情報分析推定手順、及び、体調情報出力手順を実行させるためのプログラムである。
【0049】
前記体調管理情報取得手順は、体調管理対象の体調情報を取得し、
前記体調情報は、経時的に取得される前記体調管理者の体調マーカ情報を含み、
前記体調管理情報分析推定手順は、体調管理基準設定手順、及び、体調状態変化分析手順を含み、
前記体調管理基準設定手順は、前記体調マーカ情報に基づき前記体調管理対象毎に体調状態基準情報を設定し、
前記体調状態変化分析手順は、前記体調状態基準情報に対する前記体調マーカ情報の経時的な変化を体調状態変化情報として前記体調管理対象毎に生成し、
前記体調情報出力手順は、前記体調状態変化情報を出力する。
【0050】
また、本実施形態のプログラムは、コンピュータを、体調管理情報取得手順、体調管理情報分析推定手順、及び、体調情報出力手順として機能させるプログラムということもできる。
【0051】
本実施形態のプログラムは、前記本発明の体調管理支援装置および体調管理支援方法における記載を援用できる。前記各手順は、例えば、「手順」を「処理」と読み替え可能である。また、本実施形態のプログラムは、例えば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。前記記録媒体は、例えば、非一時的なコンピュータ可読記録媒体(non-transitory computer-readable storage medium)である。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク(HD)、光ディスク、フロッピー(登録商標)ディスク(FD)等があげられる。
【0052】
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をできる。
【0053】
<付記>
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のように記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
体調管理情報取得部、体調管理情報分析推定部、及び、体調情報出力部を含み、
前記体調管理情報取得部は、体調管理対象の体調情報を取得し、
前記体調情報は、経時的に取得される前記体調管理者の体調マーカ情報を含み、
前記体調管理情報分析推定部は、体調管理基準設定部、及び、体調状態変化分析部を含み、
前記体調管理基準設定部は、前記体調マーカ情報に基づき前記体調管理対象毎に体調状態基準情報を設定し、
前記体調状態変化分析部は、前記体調状態基準情報に対する前記体調マーカ情報の経時的な変化を体調状態変化情報として前記体調管理対象毎に生成し、
前記体調情報出力部は、前記体調状態変化情報を出力する、
体調管理支援装置。
(付記2)
さらに、体調状態予測部を含み、
前記体調状態予測部は、前記体調状態変化情報から前記体調管理対象の将来の体調状態予測情報を生成し、
前記体調情報出力部は、前記体調状態予測情報を出力する、
付記1記載の体調管理支援装置。
(付記3)
さらに、体調管理推奨情報生成部を含み、
前記体調管理推奨情報生成部は、前記体調状態変化情報及び前記体調状態予測情報の少なくとも一方の情報に基づき体調管理推奨情報を生成し、
前記体調管理情報出力部は、前記体調管理推奨情報を出力する、
付記2記載の体調管理支援装置。
(付記4)
前記体調情報出力部は、視認化情報変換出力部を含み、
前記視認化情報変換出力部は、前記体調情報出力部の出力対象となる情報を視認化情報に変換して出力する、
付記1から3のいずれかに記載の体調管理支援装置。
(付記5)
前記体調マーカ情報は、前記体調管理対象の分泌型免疫グロブリン(sIgA)情報および前記体調管理対象のコルチゾール情報の少なくとも一方を含む、
付記1から4のいずれかに記載の体調管理支援装置。
(付記6)
体調管理支援装置、及び、ユーザ端末を含み、
前記体調管理支援装置は、付記1から5のいずれかに記載の体調管理支援装置を含み、
前記ユーザ端末は、体調情報取得部及び体調情報出力部を含み、
前記体調情報取得部は、前記体調管理対象の前記体調情報を取得し、
前記体調情報出力部は、前記体調情報を前記体調管理支援装置に対し出力する、
体調管理システム。
(付記7)
さらに、体調分析装置を含み、
前記体調分析装置は、前記体調管理対象の生体試料を分析して前記体調情報を生成し、
前記ユーザ端末の前記体調管理情報取得部は、前記体調情報を取得する、
付記6記載の体調管理支援システム。
(付記8)
体調管理情報取得工程、体調管理情報分析推定工程、及び、体調情報出力工程を含み、
前記体調管理情報取得工程は、体調管理対象の体調情報を取得し、
前記体調情報は、経時的に取得される前記体調管理者の体調マーカ情報を含み、
前記体調管理情報分析推定工程は、体調管理基準設定工程、及び、体調状態変化分析工程を含み、
前記体調管理基準設定工程は、前記体調マーカ情報に基づき前記体調管理対象毎に体調状態基準情報を設定し、
前記体調状態変化分析工程は、前記体調状態基準情報に対する前記体調マーカ情報の経時的な変化を体調状態変化情報として前記体調管理対象毎に生成し、
前記体調情報出力工程は、前記体調状態変化情報を出力する、
体調管理支援方法。
(付記9)
さらに、体調状態予測工程を含み、
前記体調状態予測工程は、前記体調状態変化情報から前記体調管理対象の将来の体調状態予測情報を生成し、
前記体調情報出力工程は、前記体調状態予測情報を出力する、
付記8記載の体調管理支援方法。
(付記10)
さらに、体調管理推奨情報生成工程を含み、
前記体調管理推奨情報生成工程は、前記体調状態変化情報及び前記体調状態予測情報の少なくとも一方の情報に基づき体調管理推奨情報を生成し、
前記体調管理情報出力工程は、前記体調管理推奨情報を出力する、
付記9記載の体調管理支援方法。
(付記11)
前記体調情報出力工程は、視認化情報変換出力工程を含み、
前記視認化情報変換出力工程は、前記体調情報出力工程の出力対象となる情報を視認化情報に変換して出力する、
付記8から10のいずれかに記載の体調管理支方法。
(付記12)
前記体調マーカ情報は、前記体調管理対象の分泌型免疫グロブリン(SIgA)情報を含む、
付記8から11のいずれかに記載の体調管理支援方法。
(付記13)
体調管理情報取得手順、体調管理情報分析推定手順、及び、体調情報出力手順を含み、
前記体調管理情報取得手順は、体調管理対象の体調情報を取得し、
前記体調情報は、経時的に取得される前記体調管理者の体調マーカ情報を含み、
前記体調管理情報分析推定手順は、体調管理基準設定手順、及び、体調状態変化分析手順を含み、
前記体調管理基準設定手順は、前記体調マーカ情報に基づき前記体調管理対象毎に体調状態基準情報を設定し、
前記体調状態変化分析手順は、前記体調状態基準情報に対する前記体調マーカ情報の経時的な変化を体調状態変化情報として前記体調管理対象毎に生成し、
前記体調情報出力手順は、前記体調状態変化情報を出力し、
前記各手順が、コンピュータにより実行される、プログラム。
(付記14)
さらに、体調状態予測手順を含み、
前記体調状態予測手順は、前記体調状態変化情報から前記体調管理対象の将来の体調状態予測情報を生成し、
前記体調情報出力手順は、前記体調状態予測情報を出力する、
付記13記載のプログラム。
(付記15)
さらに、体調管理推奨情報生成手順を含み、
前記体調管理推奨情報生成手順は、前記体調状態変化情報及び前記体調状態予測情報の少なくとも一方の情報に基づき体調管理推奨情報を生成し、
前記体調管理情報出力手順は、前記体調管理推奨情報を出力する、
付記14記載のプログラム。
(付記16)
前記体調情報出力手順は、視認化情報変換出力手順を含み、
前記視認化情報変換出力手順は、前記体調情報出力手順の出力対象となる情報を視認化情報に変換して出力する、
付記13から15のいずれかに記載のプログラム。
(付記17)
前記体調マーカ情報は、前記体調管理対象の分泌型免疫グロブリン(SIgA)情報を含む、
付記13から16のいずれかに記載のプログラム。
(付記18)
付記13から17のいずれかに記載のプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【産業上の利用可能性】
【0054】
本発明によれば、免疫に関する体調管理を個人に合わせて適切に管理可能である。本発明は、個人の体調管理(セルフモニタリング)、患者、被介護者、アスリート等の体調管理等、幅広分野で適用可能である。
【符号の説明】
【0055】
10(10A、10B) 体調管理支援装置
11 体調管理情報取得部
12 体調管理情報分析推定部
121 体調管理基準設定部
122 体調状態変化分析部
13 体調情報出力部
131 視認化情報変換出力部
14 体調状態予測部
15 体調管理推奨情報生成部
101 中央処理装置
102 メモリ
103 バス
104 記憶装置
105 入力装置
106 出力装置
107 通信デバイス

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8