(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023147114
(43)【公開日】2023-10-12
(54)【発明の名称】端末装置、決済システム、決済方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 20/32 20120101AFI20231004BHJP
G06Q 30/06 20230101ALI20231004BHJP
【FI】
G06Q20/32 330
G06Q30/06
【審査請求】有
【請求項の数】18
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022054687
(22)【出願日】2022-03-29
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-10-19
(71)【出願人】
【識別番号】000208891
【氏名又は名称】KDDI株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100166006
【弁理士】
【氏名又は名称】泉 通博
(74)【代理人】
【識別番号】100154070
【弁理士】
【氏名又は名称】久恒 京範
(74)【代理人】
【識別番号】100153280
【弁理士】
【氏名又は名称】寺川 賢祐
(72)【発明者】
【氏名】藤埜 敏典
【テーマコード(参考)】
5L049
5L055
【Fターム(参考)】
5L049BB72
5L055AA64
(57)【要約】
【課題】商品又はサービス等の決済をより簡便にできるようにする。
【解決手段】商品又はサービスの決済金額を特定する特定部と、所定の領域において第1携帯無線電波を受信した通信端末と通信する第1基地局装置と、第1携帯無線電波を用いた通信を介して、通信端末を用いるユーザを識別するためのユーザ識別情報を通信端末から取得する取得部と、ユーザ識別情報と決済金額を含む決済情報とを決済金額の決済を要求する決済要求情報として、第2基地局装置を介して決済金額を決済するための決済処理装置に送信させる通信制御部とを備える、端末装置。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品又はサービスの決済金額を特定する特定部と、
所定の領域に第1携帯無線電波を送信し、前記所定の領域において前記第1携帯無線電波を受信した通信端末と通信する第1基地局装置と、
前記第1携帯無線電波を用いた通信を介して、前記通信端末を用いるユーザを識別するためのユーザ識別情報を前記通信端末から取得する取得部と、
前記取得部が取得した前記ユーザ識別情報と前記決済金額を含む決済情報とを前記決済金額の決済を要求する決済要求情報として、前記第1基地局装置と異なる第2基地局装置を介して前記決済金額を決済するための決済処理装置に送信させる通信制御部と
を備える、端末装置。
【請求項2】
前記通信端末から送信された認証情報に基づき、前記通信端末を認証する認証部を更に備え、
前記通信制御部は、前記認証部が前記通信端末を認証した後に、前記第1携帯無線電波を用いた通信を介して、前記ユーザ識別情報を要求する要求情報を前記通信端末へと送信させる、
請求項1に記載の端末装置。
【請求項3】
前記通信制御部は、前記第1携帯無線電波を用いた通信を介して、前記通信端末を認証するための認証情報を要求する要求情報を前記通信端末へと送信させ、
前記認証部は、前記要求情報に対応して前記通信端末から送信された前記認証情報に基づき、前記通信端末を認証する、
請求項2に記載の端末装置。
【請求項4】
前記認証情報は、前記決済処理装置が取り扱う決済方法に対応するアプリケーションの設定情報と、前記決済処理装置に決済させるために当該通信端末に設定されている設定情報とのうち、少なくとも1つを含む、請求項2又は3に記載の端末装置。
【請求項5】
当該端末装置を操作する端末装置ユーザから入力された前記通信端末と通信することを示す操作入力を受け付ける受付部を更に備え、
前記第1基地局装置は、前記受付部が前記操作入力を受け付けたことに応じて、前記所定の領域に前記第1携帯無線電波を送信する、
請求項1から4のいずれか一項に記載の端末装置。
【請求項6】
前記第1基地局装置は、フェムトセルを含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の端末装置。
【請求項7】
前記通信制御部は、前記第2基地局装置が送信する前記第1携帯無線電波とは異なる第2携帯無線電波を用いて、前記決済要求情報を前記決済処理装置に送信させる、請求項1から6のいずれか一項に記載の端末装置。
【請求項8】
前記通信制御部は、前記第2携帯無線電波を用いて通信するための通信認証情報を用いて、前記決済処理装置と通信させる、請求項7に記載の端末装置。
【請求項9】
前記第1基地局装置は、前記通信端末が記憶している前記第1携帯無線電波を用いて通信するための通信認証情報を用いて、前記通信端末と通信して、前記前記ユーザ識別情報を受信する、請求項1から8のいずれか一項に記載の端末装置。
【請求項10】
前記通信制御部は、前記決済要求情報に当該端末装置に対応する店舗又は店舗事業者を識別するための店舗識別情報を含めて前記決済処理装置に送信する、請求項1から9のいずれか一項に記載の端末装置。
【請求項11】
前記取得部は、前記第2基地局装置を介して、前記決済処理装置から決済が完了したことを示す決済完了通知を取得する、請求項1から10のいずれか一項に記載の端末装置。
【請求項12】
請求項1から11のいずれか一項に記載の前記端末装置と、
前記第1携帯無線電波を用いた通信を介して、前記ユーザ識別情報を前記端末装置に送信する前記通信端末と、
前記端末装置から送信された前記決済要求情報を受信して、前記決済金額を決済する前記決済処理装置と
を備える、決済システム。
【請求項13】
前記通信端末は、前記第1携帯無線電波を受信した後に、前記ユーザの操作を受け付けることなく、前記ユーザ識別情報を前記端末装置に送信する、請求項12に記載の決済システム。
【請求項14】
ユーザの通信端末を用いて決済する決済方法であって、
商品又はサービスの決済金額を特定するステップと、
所定の領域に第1携帯無線電波を送信し、前記所定の領域において前記第1携帯無線電波を受信した前記通信端末と通信するステップと、
送信された前記第1携帯無線電波を用いた通信を介して、前記通信端末を用いるユーザを識別するためのユーザ識別情報を取得するステップと、
取得した前記ユーザ識別情報と前記決済金額を含む決済情報とを前記決済金額の決済を要求する決済要求情報として、前記第1携帯無線電波とは異なる第2携帯無線電波を介して前記決済金額を決済するための決済処理装置に送信させるステップと
を有する、決済方法。
【請求項15】
コンピュータにより実行されると、前記コンピュータを請求項1から11のいずれか一項に記載の前記端末装置として機能させる、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、端末装置、決済システム、決済方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
店舗等において電子的な方法で決済することが広く行われている。特許文献1には、施設端末に表示されたQRコード(登録商標)を携帯端末で撮影し、撮影したQRコードを店舗に送信することにより決済を要求することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の決済方法は、特許文献1に記載の技術のように、ユーザが携帯端末で撮影したQRコードを店舗に送信したり、所定のQRコードを表示させたりする必要があるため、円滑な決済が困難であった。
【0005】
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、商品又はサービス等の決済をより簡便にできるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様においては、商品又はサービスの決済金額を特定する特定部と、所定の領域に第1携帯無線電波を送信し、前記所定の領域において前記第1携帯無線電波を受信した通信端末と通信する第1基地局装置と、前記第1携帯無線電波を用いた通信を介して、前記通信端末を用いるユーザを識別するためのユーザ識別情報を前記通信端末から取得する取得部と、前記取得部が取得した前記ユーザ識別情報と前記決済金額を含む決済情報とを前記決済金額の決済を要求する決済要求情報として、前記第1基地局装置と異なる第2基地局装置を介して前記決済金額を決済するための決済処理装置に送信させる通信制御部とを備える、端末装置を提供する。
【0007】
前記通信端末から送信された認証情報に基づき、前記通信端末を認証する認証部を更に備え、前記通信制御部は、前記認証部が前記通信端末を認証した後に、前記第1携帯無線電波を用いた通信を介して、前記ユーザ識別情報を要求する要求情報を前記通信端末へと送信させてもよい。
【0008】
前記通信制御部は、前記第1携帯無線電波を用いた通信を介して、前記通信端末を認証するための認証情報を要求する要求情報を前記通信端末へと送信させ、前記認証部は、前記要求情報に対応して前記通信端末から送信された前記認証情報に基づき、前記通信端末を認証してもよい。
【0009】
前記認証情報は、前記決済処理装置が取り扱う決済方法に対応するアプリケーションの設定情報と、前記決済処理装置に決済させるために当該通信端末に設定されている設定情報とのうち、少なくとも1つを含んでもよい。
【0010】
当該端末装置を操作する端末装置ユーザから入力された前記通信端末と通信することを示す操作入力を受け付ける受付部を更に備え、前記第1基地局装置は、前記受付部が前記操作入力を受け付けたことに応じて、前記所定の領域に前記第1携帯無線電波を送信してもよい。
【0011】
前記第1基地局装置は、フェムトセルを含んでもよい。
【0012】
前記通信制御部は、前記第2基地局装置が送信する前記第1携帯無線電波とは異なる第2携帯無線電波を用いて、前記決済要求情報を前記決済処理装置に送信させてもよい。
【0013】
前記通信制御部は、前記第2携帯無線電波を用いて通信するための通信認証情報を用いて、前記決済処理装置と通信させてもよい。
【0014】
前記第1基地局装置は、前記通信端末が記憶している前記第1携帯無線電波を用いて通信するための通信認証情報を用いて、前記通信端末と通信して、前記前記ユーザ識別情報を受信してもよい。
【0015】
前記通信制御部は、前記決済要求情報に当該端末装置に対応する店舗又は店舗事業者を識別するための店舗識別情報を含めて前記決済処理装置に送信してもよい。
【0016】
前記取得部は、前記第2基地局装置を介して、前記決済処理装置から決済が完了したことを示す決済完了通知を取得してもよい。
【0017】
本発明の第2の態様においては、第1の態様の前記端末装置と、前記第1携帯無線電波を用いた通信を介して、前記ユーザ識別情報を前記端末装置に送信する前記通信端末と、前記端末装置から送信された前記決済要求情報を受信して、前記決済金額を決済する前記決済処理装置とを備える、決済システムを提供する。
【0018】
前記通信端末は、前記第1携帯無線電波を受信した後に、前記ユーザの操作を受け付けることなく、前記ユーザ識別情報を前記端末装置に送信してもよい。
【0019】
本発明の第3の態様においては、ユーザの通信端末を用いて決済する決済方法であって、商品又はサービスの決済金額を特定するステップと、所定の領域に第1携帯無線電波を送信し、前記所定の領域において前記第1携帯無線電波を受信した前記通信端末と通信するステップと、送信された前記第1携帯無線電波を用いた通信を介して、前記通信端末を用いるユーザを識別するためのユーザ識別情報を取得するステップと、取得した前記ユーザ識別情報と前記決済金額を含む決済情報とを前記決済金額の決済を要求する決済要求情報として、前記第1携帯無線電波とは異なる第2携帯無線電波を介して前記決済金額を決済するための決済処理装置に送信させるステップとを有する、決済方法を提供する。
【0020】
本発明の第4の態様においては、コンピュータにより実行されると、前記コンピュータを第1の態様の前記端末装置として機能させる、プログラムを提供する。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、商品又はサービス等の決済をより簡便にできるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】本実施形態に係る決済システムSの構成例を示す。
【
図2】本実施形態に係る端末装置10の構成例を示す。
【
図3】本実施形態に係る決済システムSの動作フローの一例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0023】
<決済システムSの構成例>
図1は、本実施形態に係る決済システムSの構成例を示す。決済システムSは、店舗等において、顧客が購入する商品又はサービス等の決済をより簡便にできるようにする。決済システムSは、店舗、改札機、自動販売機、受付等、商品又はサービスの代金の支払いを受ける場所に適用することができる。なお、以下の説明において、商品又はサービスをまとめて商品と呼ぶ。
【0024】
本実施例において、決済システムSが店舗に適用され、顧客が通信端末40を用いて商品を購入する例を説明する。決済システムSは、端末装置10と、第2基地局装置20と、決済処理装置30と、通信端末40とを備える。
【0025】
端末装置10は、店舗等に設けられており、通信端末40のユーザである顧客が購入する商品の決済金額を特定する。端末装置10は、例えば、店員が操作するタブレット、PC、サーバ等であり、商品に付された金額を示す情報を読み取ることにより決済金額を特定する。端末装置10は、店員又は顧客により入力された金額に基づいて決済金額を特定してもよい。端末装置10は、レジスタ、POS端末の機能を有してもよい。端末装置10は、通信端末40と通信する。端末装置10は、第1基地局装置12を有する。
【0026】
第1基地局装置12は、所定の領域に第1携帯無線電波を送信して通信端末40と通信する。第1基地局装置12は、携帯電話網で用いられている基地局と比較して小型の基地局であり、例えば、端末装置10の周辺といった狭い領域に第1携帯無線電波を送信する基地局である。第1基地局装置12は、フェムトセルを含む。第1基地局装置12は、例えば、5Gのフェムトセル基地局である。第1基地局装置12が所定の領域に第1携帯無線電波を送信することにより、所定の領域内の通信端末40は、端末装置10と第1携帯無線電波を介した通信が可能となる。
【0027】
所定の領域は、例えば、端末装置10の周辺であり、端末装置10で決済をしている顧客が用いる通信端末40が第1携帯無線電波を受信できる程度の領域である。また、所定の領域は、端末装置10で決済をしている顧客の次に決済をする顧客が用いる通信端末には第1携帯無線電波が受信できなくなる程度の領域である。
【0028】
第2基地局装置20は、第1携帯無線電波とは異なる第2携帯無線電波を送信する。端末装置10及び決済処理装置30は、第2携帯無線電波を受信し、第2携帯無線電波を介した通信が可能となる。第2基地局装置20は、第1基地局装置12が第1携帯無線電波を送信する所定の領域よりも広い領域に第2携帯無線電波を送信する。第2基地局装置20は、例えば、携帯電話網で用いられている基地局である。この場合、第2基地局装置20は、携帯電話網がカバーする通信可能な領域に複数設けられている。
【0029】
決済処理装置30は、顧客が購入した商品の決済金額を決済する装置である。決済処理装置30は、第2基地局装置20を介して端末装置10から送信された決済要求情報を受信して、決済金額を決済する。決済処理装置30は、顧客が通信端末40を用いて支払うことができる支払い方法に対応して、決済金額を決済する装置である。
【0030】
決済処理装置30は、サーバ等である。決済処理装置30は、例えば、クレジットカード、電子マネー等の決済サービスを提供する事業者が運営するサーバ等である。決済処理装置30が対応する支払い方法は、例えば、決済処理装置30を保有している事業者が決済処理装置30を運用することにより、後払いの決済処理をする決済サービスである。
【0031】
通信端末40は、顧客が用いる端末である。通信端末40は、タブレット、スマートフォン、小型PC等の携帯型の端末である。通信端末40には、例えば、顧客が店舗等で購入した商品の代金を支払うためのアプリケーションがインストールされている。また、通信端末40は、顧客を識別するためのユーザ識別情報、代金を支払うための設定等を記憶している記憶部を備える。更に、通信端末40の記憶部は、第1携帯無線電波を介して端末装置10と通信するための通信認証情報を含むSIM情報等を記憶していてもよい。そして、通信端末40は、第1携帯無線電波を用いた通信を介して、ユーザ識別情報を端末装置10に送信する。
【0032】
本実施形態において、端末装置10は、顧客が購入する商品の決済金額を特定する(
図1の(1))。例えば、顧客は、1又は複数の商品を購入するために、1又は複数の商品を端末装置10の前に持って行く。端末装置ユーザである店員は、端末装置10を操作して、商品のバーコードを読み取り、端末装置10は、読み取った商品の代金の合計金額を決済金額として特定する。
【0033】
そして、第1基地局装置12は、店員が通信端末40と通信することを示す操作入力を入力したことに基づいて、所定の領域に第1携帯無線電波を送信する(
図1の(2))。端末装置10は、第1携帯無線電波を用いた通信を介して、通信端末40から顧客を識別するためのユーザ識別情報を受信する(
図1の(3))。そして、端末装置10は、受信したユーザ識別情報と特定した決済情報とを決済要求情報として、第2携帯無線電波を用いた通信を介して決済処理装置30に送信する(
図1の(4))。決済処理装置30は、受信した決済要求情報に基づいて、対応する決済処理をする(
図1の(5))。
【0034】
以上のように、本実施形態に係る決済システムSによれば、顧客はアプリケーションをインストール又は実行している通信端末40を所持して第1携帯無線電波を受信できる領域にいることで、購入した商品の決済処理を進めることができる。言い換えると、通信端末40がアプリケーションをインストール又は実行していれば、例えば、決済システムSが自動販売機等に用いられている場合、顧客は、通信端末40を操作することなく、店員やユーザ自身が端末装置10に商品の購入を指示することで、より簡便に商品の決済まで完了することができる。
【0035】
また、決済システムSが改札機等に用いられている場合、通信端末40を保有するユーザが端末装置10である改札機周辺の第1携帯無線電波の送信された領域を通過することで、例えば、初乗り運賃の決済をより簡便に完了することができる。同様に、決済システムSが店舗等に用いられている場合、顧客は、通信端末40を操作することなく、購入したい商品を端末装置10に持って行くか、又は端末装置10の近くで店員に商品の購入を指示することで、より簡便に商品の決済まで完了することができる。このような決済システムSの端末装置10について次に説明する。
【0036】
<端末装置10の構成例>
図2は、本実施形態に係る端末装置10の構成例を示す。端末装置10は、第1基地局装置12と、受付部110と、通信部120と、記憶部130と、表示部140と、制御部150とを備える。第1基地局装置12については、既に説明したので、重複する説明を省略する。
【0037】
受付部110は、端末装置10を操作する店員から入力された通信端末40と通信することを示す操作入力を受け付ける。受付部110は、例えば、通信端末40と通信するための操作入力を受け付ける。そして、第1基地局装置12は、受付部110が操作入力を受け付けたことに応じて、所定の領域に第1携帯無線電波を送信する。受付部110は、端末装置10が商品の決済金額を特定するための操作入力を受け付けてもよく、また、決済金額を決済するための操作入力を受け付けてもよい。
【0038】
通信部120は、第1携帯無線電波を受信して所定の領域に位置している通信端末40と第1携帯無線電波を用いて通信する。また、通信部120は、第2携帯無線電波を用いて決済処理装置30と通信する。通信部120は、第1携帯無線電波を用いた通信と、第2携帯無線電波を用いた通信とに接続するためのインターフェースである。
【0039】
記憶部130は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等を含む記憶媒体である。また、記憶部130は、HDD(Hard Disk Drive)及び/又はSSD(Solid State Drive)等の大容量記憶装置を含んでもよい。例えば、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサが制御部150として機能する場合、CPUを機能させるOS(Operating System)、アプリケーション、及びプログラム等の情報を格納してもよい。記憶部130は、プログラムの実行時に参照されるデータベースを含む種々の情報を格納してもよい。記憶部130は、例えば、無線通信の契約者情報等を格納するためのSIM(Subscriber Identity Module)カード等を有する。
【0040】
また、記憶部130は、端末装置10が動作の過程で生成する(又は利用する)中間データ、算出結果、閾値、基準値、及びパラメータ等をそれぞれ記憶してもよい。記憶部130は、例えば、第2携帯無線電波を用いて通信するための通信認証情報を含むSIM情報、通信端末40を認証するための登録情報等を記憶する。記憶部130は、通信端末40内の各部の要求に応じて、記憶したデータを要求元に供給してもよい。
【0041】
表示部140は、店員等から入力された情報、端末装置10の動作状況、端末装置10の動作及び動作結果等を表示する表示デバイスである。表示部140は、店員からの指示等が入力される入力デバイスとして動作してもよい。
【0042】
制御部150は、端末装置10内の各部を制御する。例えば、制御部150は、通信部120を制御して、第1携帯無線電波を介して通信端末40と通信する。また、制御部150は、通信部120を制御して、第2携帯無線電波を介して決済処理装置30と通信する。制御部150は、表示部140を制御して、端末装置10内の動作に対応する表示を表示部140に表示してもよい。
【0043】
制御部150は、CPU等のプロセッサである。制御部150は、特定部151、取得部152、通信制御部153、認証部154、及び通知部155を有する。言い換えると、CPUは、記憶部130に記憶されたプログラムを実行することにより、特定部151、取得部152、通信制御部153、認証部154、及び通知部155を有する制御部150として機能する。また、端末装置10がサーバ等のコンピュータの場合、コンピュータは、記憶部130に記憶されたプログラムを実行することにより、受付部110、通信部120、記憶部130、表示部140、及び制御部150を備える端末装置10として機能する。
【0044】
特定部151は、商品又はサービスの決済金額を特定する。特定部151は、例えば、商品に付された金額を示す情報を読み取った結果を用いて、商品の代金の合計金額を算出して決済金額として特定する。また、特定部151は、受付部110が店員から受け付けた商品の金額の情報を用いて、商品の代金の合計金額を算出して決済金額として特定してもよい。
【0045】
取得部152は、第1携帯無線電波を用いた通信を介して、通信端末40を用いるユーザである顧客を識別するためのユーザ識別情報を通信端末40から取得する。また、取得部152は、第1携帯無線電波を用いた通信を介して、通信端末40を認証するための認証情報を通信端末40から取得する。取得部152は、第2携帯無線電波を用いた通信を介して、決済処理装置30から決済が完了したことを示す決済完了通知を取得してもよい。
【0046】
通信制御部153は、通信部120を制御する。例えば、通信制御部153は、第1携帯無線電波を用いた通信を介して、通信端末40を認証するための認証情報を要求する要求情報を通信部120から通信端末40へと送信させる。また、通信制御部153は、第2携帯無線電波を用いた通信を介して、決済金額の決済を要求する決済要求情報を通信部120から決済処理装置30へと送信させる。決済要求情報は、上述のように、決済情報とユーザ識別情報とを含む情報である。また、決済要求情報は、端末装置10が適用されている店舗又は店舗事業者を識別するための店舗識別情報を更に含んでもよい。このような通信制御部153の動作については、後述する。
【0047】
認証部154は、通信端末40から送信された認証情報に基づき、通信端末40を認証する。認証部154は、通信部120が送信した要求情報に対応して通信端末40から送信された認証情報に基づき、通信端末40を認証する。認証部154は、例えば、記憶部130に記憶されている登録情報に認証情報に対応する情報が登録されていることに応じて、通信端末40を認証する。
【0048】
通知部155は、通信制御部153が決済要求情報を決済処理装置30に送信したことに応じて、決済要求情報を決済処理装置30に送信したことを通信端末40及び/又は店員に通知する。通知部155は、例えば、第1携帯無線電波を用いた通信を介して通信端末40に通知する。この場合、通知部155は、取得部152が認証情報及び/又はユーザ識別情報を通信端末40から取得したことに応じて、これらの情報を受信したことを通信端末40に通知してもよい。これにより、通信端末40は、例えば、所定の音、振動、メッセージ等を発生させて、認証情報及び/又はユーザ識別情報を送信したことを顧客に認知させることができる。
【0049】
また、通知部155は、端末装置10から所定の音を発生させて決済要求情報の送信を通知してもよい。通知部155は、表示部140に決済要求情報を決済処理装置30に送信したことを示す表示、マーク、テキスト等を表示させてもよい。また、通知部155は、端末装置10のLED等の発光機能等を用いて決済要求情報の送信を通知してもよい。
【0050】
<決済システムSの動作フローの一例>
以上の端末装置10を用いた決済システムSの動作について次に説明する。
図3は、本実施形態に係る決済システムSの動作フローの一例を示す。決済システムSは、
図3に示す動作フローを実行することにより、顧客が購入した商品の代金の決済処理を行う。
図3において、顧客は、決済システムSに対応するアプリケーションをインストール又は実行した通信端末40を所持しているものとする。顧客は、通信端末40を所持していればよく、ポケットの中、鞄の中等に通信端末40を入れたままでよい。
【0051】
まず、端末装置10は、顧客が購入する商品の決済金額を特定する(S61)。端末装置10の特定部151は、例えば、店員が商品のバーコード、QRコード等を読み取る操作により、読み取った商品の代金の合計金額を決済金額として特定する。また、特定部151は、商品に付されているICタグ、RFタグ等の情報を読み取ることにより、決済金額を特定してもよい。特定部151は、店員から代金の情報が受付部110に入力されたことに応じて、決済金額を特定してもよい。
【0052】
次に、端末装置10の第1基地局装置12は、所定の領域に第1携帯無線電波を送信する(S62)。第1基地局装置12は、例えば、端末装置10の受付部110が店員から通信端末40と通信することを示す操作入力を受け付けたことに応じて、所定の領域に第1携帯無線電波を送信する。
【0053】
これに代えて、第1基地局装置12は、特定部151が決済金額を特定したことに応じて、所定の領域に第1携帯無線電波を送信してもよい。以上により、所定の領域にある通信端末40は、第1携帯無線電波を受信して端末装置10と通信可能となる。ここで、第1基地局装置12は、通信端末40が記憶している第1携帯無線電波を用いて通信するための通信認証情報を含むSIM情報を用いて、通信端末40と通信可能となってもよい。
【0054】
第1基地局装置12は、第1携帯無線電波を送信してから所定の時間が経過した場合、第1携帯無線電波の送信を停止することが望ましい。これにより、端末装置10が商品を購入する顧客の通信端末40とは異なる端末と通信してしまう誤動作を防ぐことができる。ここで、端末装置10は、例えば、第1基地局装置12が第1携帯無線電波を送信している間に通信端末40と通信できなかった場合、店員からの操作入力を待つ。
【0055】
この場合、端末装置10の受付部110は、通信端末40と通信することを示す操作入力、又は、端末装置10による決済処理の操作入力等を受け付ける。受付部110が通信端末40と通信することを示す操作入力を受け付けた場合、S62に戻ってよい。一方、受付部110が端末装置10による決済処理の操作入力等を受け付けた場合、
図3に示す動作フローを終了して、端末装置10は、店員による決裁処理の入力を受け付けてもよい。端末装置10による決済処理は、POSレジ等による従来の決済処理でよく、ここでは詳細な説明を省略する。
【0056】
次に、端末装置10の通信制御部153は、第1携帯無線電波を介して、通信端末40を認証するための認証情報の送信を要求する第1要求情報を通信部120から通信端末40へと送信させる(S63)。通信端末40は、第1要求情報を受信したことに応じて、第1携帯無線電波を用いた通信を介して認証情報を端末装置10に送信する(S64)。
【0057】
通信端末40が記憶している認証情報は、決済処理装置30が取り扱う決済方法に対応するアプリケーションの設定情報と、決済処理装置30に決済させるために当該通信端末40に設定されている設定情報とのうち、少なくとも1つを含む。認証情報は、例えば、決済システムSに対応するアプリケーションをインストール又は実行していること、決済システムSに対応するアプリケーションを利用するためのアプリ認証情報、決済システムSによる決済機能を利用する設定にしていること、第1携帯無線電波を用いて通信するための通信認証情報等のうちの少なくとも1つである。
【0058】
アプリ認証情報は、決済処理装置30が決済処理するための顧客の銀行口座、電子マネー、クレジットカード等に対応する情報である。なお、アプリ認証情報は、ユーザ識別情報と同一の情報(共通の認証情報)であってもよい。
【0059】
ここで、通信端末40は、第1要求情報を受信した後に、顧客の操作を受け付けることなく、端末装置10に認証情報を送信させることが望ましい。例えば、通信端末40の記憶部は、第1要求情報を受信した場合に顧客の操作を受け付けることなく認証情報を送信することを示す設定情報を記憶する。そして、通信端末40は、このような設定情報が記憶部に記憶されていることに応じて、顧客の操作を受け付けることなく認証情報を端末装置10に送信する。これにより、顧客は、通信端末40を操作することなく、端末装置10に認証情報を送信して通信端末40を認証させることができる。
【0060】
次に、端末装置10の認証部154は、通信部120が受信した認証情報を用いて通信端末40を認証する(S65)。なお、端末装置10は、通信端末40を認証できなかった場合(S65:No)、
図3に示す動作フローを終了してよく、この場合、端末装置10は、店員によるPOSレジ等による従来の決済処理の入力を受け付けてもよい。
【0061】
通信制御部153は、認証部154が通信端末40を認証した場合(S65:Yes)、第1携帯無線電波を用いた通信を介して、ユーザ識別情報を要求する第2要求情報を通信部120から通信端末40へと送信させる(S66)。通信端末40は、第2要求情報を受信したことに応じて、第1携帯無線電波を用いた通信を介してユーザ識別情報を端末装置10に送信する(S67)。これにより、取得部152は、第1携帯無線電波を用いた通信を介してユーザ識別情報を取得する。
【0062】
ここで、通信端末40は、第2要求情報を受信した後に、顧客の操作を受け付けることなく、ユーザ識別情報を端末装置10に送信することが望ましい。例えば、通信端末40の記憶部は、第2要求情報を受信した場合に顧客の操作を受け付けることなくユーザ識別情報を送信することを示す設定情報を記憶する。そして、通信端末40は、このような設定情報が記憶部に記憶されていることに応じて、顧客の操作を受け付けることなくユーザ識別情報を端末装置10に送信する。これにより、顧客は、通信端末40を操作することなく、端末装置10にユーザ識別情報を送信させることができる。
【0063】
次に、通信制御部153は、特定部151が特定した決済金額を含む決済情報と取得部152が取得したユーザ識別情報とを決済金額の決済を要求する決済要求情報として、通信部120から決済処理装置30へと送信させる(S68)。通信制御部153は、決済要求情報に当該端末装置10に対応する店舗又は店舗事業者を識別するための店舗識別情報を含めて決済処理装置30に送信してもよい。ここで、通信制御部153は、第1基地局装置と異なる第2基地局装置20が送信する第1携帯無線電波とは異なる第2携帯無線電波を用いて、決済要求情報を通信部120から決済処理装置30へと送信させる。
【0064】
なお、通信制御部153は、第2携帯無線電波を用いて通信するための通信認証情報を含むSIM情報を用いて、決済要求情報を決済処理装置30に送信させてもよい。ここで、端末装置10から通信端末40までの距離よりも、端末装置10から決済処理装置30までの距離は大きい。したがって、決済システムSは、例えば、携帯電話網等による通信を利用することにより、端末装置10と決済処理装置30とを低コストで容易に通信させることができる。
【0065】
次に、通知部155は、通信部120が決済要求情報を決済処理装置30に送信したことを当該端末装置10及び/又は通信端末40に通知する(S69)。端末装置10及び/又は通信端末40は、通知部155からの通知を受け取ったことに応じて、例えば、音、振動、LEDの発光、文字又は画像の表示等を用いて決済要求情報を送信したことを示す。これにより、顧客は、通信端末40を操作しなくても、決済要求情報が送信されたことを認識することができる。
【0066】
次に、決済処理装置30は、端末装置10から受信した決済要求情報に基づき、決済要求情報が示す決済金額を決済する(S70)。決済処理装置30は、例えば、所定の期間に記憶した決済金額の合計金額を、顧客の銀行口座等に請求する処理を行う。決済処理装置30は、例えば、顧客のユーザ識別情報と顧客が利用する銀行口座、電子マネー、クレジットカード等とを関連付けて予め記憶部等に記憶している。また、決済処理装置30は、ユーザ識別情報とアプリ認証情報とを関連付けて予め記憶部等に記憶していてもよい。
【0067】
そして、決済処理装置30は、端末装置10から決済要求情報を受信した場合、ユーザ識別情報に対応する銀行口座(電子マネー)から決済金額を引き落とすための処理をする、又は、ユーザ識別情報に対応するクレジットカードで決済するための処理をする。なお、請求処理を実行する請求サーバ等が別個に存在する場合、決済処理装置30は、当該請求サーバ等に請求金額の情報を送信してもよい。
【0068】
また、決済処理装置30は、店舗識別情報を予め記憶部等に記憶していてもよい。この場合、例えば、決済処理装置30は、端末装置10から決済要求情報を受信した場合、決済要求情報に含まれている店舗識別情報が、記憶部に記憶されている店舗識別情報と一致するか否かを判定し、一致した場合に、上述の決済処理を実行する。これにより、決済システムSは、店舗識別情報を決済システムSが適用可能な加盟店として登録するための情報として用いることができる。
【0069】
次に、決済処理装置30は、決済要求情報に対応する決済処理を実行した場合、決済が完了したことを示す決済完了通知を端末装置10に第2携帯無線電波を介して送信する(S71)。これにより、端末装置10の通信部120は、決済処理装置30から決済完了通知を受信する。なお、通知部155は、取得部152が決済完了通知を取得したことに応じて、決済が完了したことを当該端末装置10及び/又は通信端末40に通知してもよい。
【0070】
以上のようにして、本実施形態に係る決済システムSは、顧客が購入した商品の決済処理を、顧客が所持する通信端末40を用いて行うことができる。そして、顧客は、通信端末40でアプリケーションをインストール又は実行していれば、通信端末40を操作することなく商品を購入できる。以上のように、顧客は、通信端末40を所持して決済システムSを利用することにより、複雑な操作をすることなく商品の決済をより簡便にできる。
【0071】
以上の本実施形態に係る決済システムSにおいて、第1基地局装置12は、店員が通信端末40と通信することを示す操作入力を入力したことに基づいて、所定の領域に第1携帯無線電波を送信する例を説明したが、これに限定されることはない。例えば、第1基地局装置12は、所定の領域に第1携帯無線電波を継続して送信する。この場合、通信端末40は、所定の領域内に入ると端末装置10と通信可能となる。
【0072】
そして、通信制御部153は、受付部110が店員によるユーザ識別情報を取得するための操作入力を受け付けたことに応じて、ユーザ識別情報の取得要求(第1要求情報)を通信部120から通信端末40へと送信させてよい。これにより、端末装置10は、上述のように、通信端末40からスムーズにユーザ識別情報を取得することができる。
【0073】
以上の本実施形態に係る決済システムSにおいて、決済システムSが店舗に適用され、顧客が通信端末40を用いて商品を購入する例を説明したが、これに限定されることはない。決済システムSは、改札機、自動販売機、受付等、商品又はサービスの代金の支払いを受ける場所等に適用してもよい。この場合、端末装置10の構成、動作等は、適用するシステムに応じて適宜変更してもよい。
【0074】
例えば、決済システムSが、改札機に適用される場合、端末装置10のユーザ(駅員等)による入力は少ない方がよい。そこで、第1基地局装置12は、所定の領域に第1携帯無線電波を継続して送信する。また、受付部110は、例えば、改札機に設けられているセンサから通信端末40のユーザ(顧客)が改札機への通行を開始したことを示す検出結果を受け付ける。そして、通信制御部153は、受付部110が顧客を検出した結果を受け付けたことに応じて、ユーザ識別情報の取得要求(第1要求情報)を通信部120から通信端末40へと送信させてよい。これにより、端末装置10は、自動改札機として機能することができる。
【0075】
また、決済システムSが、自動販売機に適用される場合、通信端末40のユーザ(顧客)が購入する商品を選択する操作を自動販売機に入力することになる。この場合、受付部110は、顧客による商品を選択する操作、商品を購入する操作等を受け付ける。そして、第1基地局装置12は、受付部110が顧客による商品の購入を示す操作入力を受け付けたことに応じて、所定の領域に第1携帯無線電波を送信してもよい。これに代えて、第1基地局装置12は、所定の領域に第1携帯無線電波を継続して送信し、通信制御部153は、受付部110が顧客による商品の購入を示す操作入力を受け付けたことに応じて、第1要求情報を通信部120から通信端末40へと送信させてもよい。これにより、端末装置10は、自動販売機として機能することができる。
【0076】
なお、本発明により、国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)の目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」に貢献することが可能となる。
【0077】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を併せ持つ。
【符号の説明】
【0078】
10 端末装置
12 第1基地局装置
20 第2基地局装置
30 決済処理装置
40 通信端末
110 受付部
120 通信部
130 記憶部
140 表示部
150 制御部
151 特定部
152 取得部
153 通信制御部
154 認証部
155 通知部
【手続補正書】
【提出日】2022-08-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品又はサービスの決済金額を特定する特定部と、
所定の領域に第1携帯無線電波を送信し、前記所定の領域において前記第1携帯無線電波を受信した通信端末と通信する第1基地局装置と、
前記通信端末から送信された認証情報に基づき、前記通信端末を認証する認証部と、
前記第1携帯無線電波を用いた通信を介して、前記通信端末を用いるユーザを識別するためのユーザ識別情報を前記通信端末から取得する取得部と、
前記取得部が取得した前記ユーザ識別情報と前記決済金額を含む決済情報とを前記決済金額の決済を要求する決済要求情報として、前記第1基地局装置と異なる第2基地局装置を介して前記決済金額を決済するための決済処理装置に送信させる通信制御部と
を備え、
前記通信制御部は、前記認証部が前記通信端末を認証した後に、前記第1携帯無線電波を用いた通信を介して、前記ユーザ識別情報を要求する要求情報を前記通信端末へと送信させる、
端末装置。
【請求項2】
前記通信制御部は、前記第1携帯無線電波を用いた通信を介して、前記通信端末を認証するための認証情報を要求する要求情報を前記通信端末へと送信させ、
前記認証部は、前記要求情報に対応して前記通信端末から送信された前記認証情報に基づき、前記通信端末を認証する、
請求項1に記載の端末装置。
【請求項3】
前記認証情報は、前記決済処理装置が取り扱う決済方法に対応するアプリケーションの設定情報と、前記決済処理装置に決済させるために当該通信端末に設定されている設定情報とのうち、少なくとも1つを含む、請求項1又は2に記載の端末装置。
【請求項4】
当該端末装置を操作する端末装置ユーザから入力された前記通信端末と通信することを示す操作入力を受け付ける受付部を更に備え、
前記第1基地局装置は、前記受付部が前記操作入力を受け付けたことに応じて、前記所定の領域に前記第1携帯無線電波を送信する、
請求項1から3のいずれか一項に記載の端末装置。
【請求項5】
端末装置であって、
商品又はサービスの決済金額を特定する特定部と、
当該端末装置を操作する端末装置ユーザから入力された通信端末と通信することを示す操作入力を受け付ける受付部と、
前記受付部が前記操作入力を受け付けたことに応じて所定の領域に第1携帯無線電波を送信し、前記所定の領域において前記第1携帯無線電波を受信した前記通信端末と通信する第1基地局装置と、
前記第1携帯無線電波を用いた通信を介して、前記通信端末を用いるユーザを識別するためのユーザ識別情報を前記通信端末から取得する取得部と、
前記取得部が取得した前記ユーザ識別情報と前記決済金額を含む決済情報とを前記決済金額の決済を要求する決済要求情報として、前記第1基地局装置と異なる第2基地局装置を介して前記決済金額を決済するための決済処理装置に送信させる通信制御部と
を備える、端末装置。
【請求項6】
前記第1基地局装置は、フェムトセルを含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の端末装置。
【請求項7】
前記通信制御部は、前記第2基地局装置が送信する前記第1携帯無線電波とは異なる第2携帯無線電波を用いて、前記決済要求情報を前記決済処理装置に送信させる、請求項1から6のいずれか一項に記載の端末装置。
【請求項8】
前記通信制御部は、前記第2携帯無線電波を用いて通信するための通信認証情報を用いて、前記決済処理装置と通信させる、請求項7に記載の端末装置。
【請求項9】
前記第1基地局装置は、前記通信端末が記憶している前記第1携帯無線電波を用いて通信するための通信認証情報を用いて、前記通信端末と通信して、前記ユーザ識別情報を受信する、請求項1から8のいずれか一項に記載の端末装置。
【請求項10】
商品又はサービスの決済金額を特定する特定部と、
所定の領域に第1携帯無線電波を送信し、前記所定の領域において前記第1携帯無線電波を受信した通信端末と通信する第1基地局装置と、
前記第1携帯無線電波を用いた通信を介して、前記通信端末を用いるユーザを識別するためのユーザ識別情報を前記通信端末から取得する取得部と、
前記取得部が取得した前記ユーザ識別情報と前記決済金額を含む決済情報とを前記決済金額の決済を要求する決済要求情報として、前記第1基地局装置と異なる第2基地局装置を介して前記決済金額を決済するための決済処理装置に送信させる通信制御部と
を備え、
前記第1基地局装置は、前記通信端末が記憶している前記第1携帯無線電波を用いて通信するための通信認証情報を用いて、前記通信端末と通信して、前記ユーザ識別情報を受信する、
端末装置。
【請求項11】
前記通信制御部は、前記決済要求情報に当該端末装置に対応する店舗又は店舗事業者を識別するための店舗識別情報を含めて前記決済処理装置に送信する、請求項1から10のいずれか一項に記載の端末装置。
【請求項12】
前記取得部は、前記第2基地局装置を介して、前記決済処理装置から決済が完了したことを示す決済完了通知を取得する、請求項1から11のいずれか一項に記載の端末装置。
【請求項13】
請求項1から12のいずれか一項に記載の前記端末装置と、
前記第1携帯無線電波を用いた通信を介して、前記ユーザ識別情報を前記端末装置に送信する前記通信端末と、
前記端末装置から送信された前記決済要求情報を受信して、前記決済金額を決済する前記決済処理装置と
を備える、決済システム。
【請求項14】
前記通信端末は、前記第1携帯無線電波を受信した後に、前記ユーザの操作を受け付けることなく、前記ユーザ識別情報を前記端末装置に送信する、請求項13に記載の決済システム。
【請求項15】
コンピュータが実行する、ユーザの通信端末を用いて決済する決済方法であって、
商品又はサービスの決済金額を特定するステップと、
所定の領域に第1携帯無線電波を送信し、前記所定の領域において前記第1携帯無線電波を受信した前記通信端末と通信するステップと、
前記通信端末から送信された認証情報に基づき、前記通信端末を認証するステップと、
送信された前記第1携帯無線電波を用いた通信を介して、前記通信端末を用いるユーザを識別するためのユーザ識別情報を取得するステップと、
取得した前記ユーザ識別情報と前記決済金額を含む決済情報とを前記決済金額の決済を要求する決済要求情報として、前記第1携帯無線電波とは異なる第2携帯無線電波を介して前記決済金額を決済するための決済処理装置に送信させるステップと
を有し、
前記通信端末を認証するステップにおいて、前記通信端末を認証した後に、前記第1携帯無線電波を用いた通信を介して、前記ユーザ識別情報を要求する要求情報を前記通信端末へと送信させるステップを更に有する、
決済方法。
【請求項16】
コンピュータが実行する、ユーザの通信端末を用いて決済する決済方法であって、
商品又はサービスの決済金額を特定するステップと、
通信端末と通信することを示す操作入力を受け付けるステップと、
前記操作入力を受け付けたことに応じて所定の領域に第1携帯無線電波を送信し、前記所定の領域において前記第1携帯無線電波を受信した前記通信端末と通信するステップと、
送信された前記第1携帯無線電波を用いた通信を介して、前記通信端末を用いるユーザを識別するためのユーザ識別情報を取得するステップと、
取得した前記ユーザ識別情報と前記決済金額を含む決済情報とを前記決済金額の決済を要求する決済要求情報として、前記第1携帯無線電波とは異なる第2携帯無線電波を介して前記決済金額を決済するための決済処理装置に送信させるステップと
を有する、決済方法。
【請求項17】
コンピュータが実行する、ユーザの通信端末を用いて決済する決済方法であって、
商品又はサービスの決済金額を特定するステップと、
所定の領域に第1携帯無線電波を送信し、前記所定の領域において前記第1携帯無線電波を受信した前記通信端末と通信するステップと、
送信された前記第1携帯無線電波を用いた通信を介して、前記通信端末を用いるユーザを識別するためのユーザ識別情報を取得するステップと、
取得した前記ユーザ識別情報と前記決済金額を含む決済情報とを前記決済金額の決済を要求する決済要求情報として、前記第1携帯無線電波とは異なる第2携帯無線電波を介して前記決済金額を決済するための決済処理装置に送信させるステップと
を有し、
前記通信端末と通信するステップにおいて、前記通信端末が記憶している前記第1携帯無線電波を用いて通信するための通信認証情報を用いて、前記通信端末と通信して、前記ユーザ識別情報を受信する、
決済方法。
【請求項18】
コンピュータにより実行されると、前記コンピュータを請求項1から12のいずれか一項に記載の前記端末装置として機能させる、プログラム。