(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023147124
(43)【公開日】2023-10-12
(54)【発明の名称】開口部装置
(51)【国際特許分類】
E05F 15/71 20150101AFI20231004BHJP
F24F 7/007 20060101ALI20231004BHJP
F24F 11/64 20180101ALI20231004BHJP
F24F 11/72 20180101ALI20231004BHJP
E06B 7/06 20060101ALN20231004BHJP
E05F 15/635 20150101ALN20231004BHJP
E05F 15/73 20150101ALN20231004BHJP
E05F 15/77 20150101ALN20231004BHJP
【FI】
E05F15/71
F24F7/007 B
F24F11/64
F24F11/72
E06B7/06
E05F15/635
E05F15/73
E05F15/77
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022054703
(22)【出願日】2022-03-29
(71)【出願人】
【識別番号】000175560
【氏名又は名称】三協立山株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】504180239
【氏名又は名称】国立大学法人信州大学
(74)【代理人】
【識別番号】100184066
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 恭
(72)【発明者】
【氏名】大浦 豊
(72)【発明者】
【氏名】朝岡 幸康
(72)【発明者】
【氏名】李 時桓
【テーマコード(参考)】
2E036
2E052
3L056
3L260
【Fターム(参考)】
2E036JA02
2E036JC02
2E036LA03
2E036LB05
2E036MA10
2E052AA01
2E052BA05
2E052CA06
2E052DA02
2E052DB02
2E052EA16
2E052EB02
2E052EC01
2E052GB02
2E052GB12
2E052GD03
2E052KA27
3L056BA04
3L056BB03
3L056BD02
3L056BD07
3L260AB15
3L260BA41
3L260CA03
3L260CA12
3L260CA19
3L260CA32
3L260EA07
3L260FC08
3L260HA01
(57)【要約】
【課題】建物の開口部に対して、換気の効率を向上させる
【解決手段】建物の開口部に配置される障子と、障子を開閉する自動開閉装置とを備え、自動開閉装置は、部屋の換気量を設定する設定手段を有し、部屋の換気量が設定された換気量となるように建物の内外温度差および在室人数に基づいて開口部の開口面積を制御する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物の開口部に配置される障子と、障子を開閉する自動開閉装置とを備え、
自動開閉装置は、部屋の換気量が所定の換気量となるように建物の内外温度差および在室人数に基づいて開口部の開口面積を制御する
開口部装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物の開口部に配置される開口部装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、温度センサやガスセンサ等の検知結果に基づいて自動換気を行う建具が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
建物の開口部に対して、効率的な換気を可能とすることが求められている。
本発明は、建物の開口部に対して、効率的な換気を可能とすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一実施形態の開口部装置は、建物の開口部に配置される障子と、障子を開閉する自動開閉装置とを備え、自動開閉装置は、部屋の換気量が所定の換気量となるように建物の内外温度差および在室人数に基づいて開口部の開口面積を決定する開口部装置である。
【発明の効果】
【0006】
本実施形態によれば、建物の開口部に対して、換気の効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】一実施形態の開口部装置の全体構成図である。
【
図2】(a)は、一実施形態の開口部装置の制御装置のブロック図であり、(b)は、開口部装置の機能ブロック図である。
【
図3】一実施形態の開口部装置の制御のフローチャートの一例である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
一実施形態の開口部装置について、一室に形成された一つの開口部に配置される自動開閉窓の例を用いて、図面を参考に説明する。
本実施形態の自動開閉窓は、
図1に示すように、建物の開口部に配置され開口部を開閉する窓と、窓の内障子2を開閉駆動する自動開閉装置5とを備えている。
【0009】
窓は、建物の開口部に配置された枠体1と、枠体1の内周に配置され摺動開閉可能な内、外障子2,3を有している。
なお、窓は、内、外障子2,3が引き違い開閉する引き違い窓であってもよいし、内障子2のみが摺動開閉する内動片引き窓であってもよい。
【0010】
本実施形態の自動開閉装置5は、自動開閉装置5全体を制御する制御装置51と、内障子2を駆動するアクチュエータ52と、内障子2の開閉幅を検知する測距センサ53と、建物の室内の温度を検出する室内温度センサ54と、建物の室外の温度を検出する室外温度センサ55と、内障子2の可動範囲を制限する開閉リミッタ56と、タッチパネル等を有する入出力装置(表示手段)57等を有している。
【0011】
制御装置51は、例えば
図2(a)に示すように、CPU511と、ROM512と、RAM513と、メモリ514と、ネットワークI/F515と、入力手段I/F516と、出力手段I/F517等を備えている。
【0012】
CPU511は、自動開閉窓を制御するソフトウエアプログラムの命令を実行する。ROM512は、CPU上で動作するためのプログラム等を予め記憶している。RAM513は、プログラムの記憶およびソフトウエアが動作するために必要なワーク記憶エリアとして使用される。メモリ514は、ハードディスク装置等から構成されており、各種情報を記憶している。
【0013】
ネットワークI/F515は、ネットワーク上に接続された手段とのデータのやり取りを行うための回路である。入力手段I/F516は、室内外の温度センサ54,55等の入力手段との入出力を行うための手段である。出力手段I/F517は、タッチパネル等の入出力手段(表示手段)57との入出力を行うための手段である。
【0014】
制御装置51は、測距センサ53、室内温度センサ54、室外温度センサ55、開閉リミッタ56および入出力手段57から入力される情報に基づいてアクチュエータを駆動制御して開口部の開口面積を変更するとともに、入出力手段(表示手段)57に情報を表示させる。
【0015】
アクチュエータ52は、電動モータ等からなり、例えば上枠に取り付けられている。アクチュエータ52は、制御装置51から入力される駆動信号(開放信号もしくは閉鎖信号)に基づいて駆動し、内障子2を摺動させる。
【0016】
測距センサ53は、例えば上枠に取り付けられており、内障子2の開口幅を検出して、検出値(開口幅w)を制御装置51に出力する。測距センサ53は、内障子3の開口幅をアナログ的に検知するものあっても、例えば1cm等の所定幅ごとに検知するものであってもよい。
【0017】
室内温度センサ54は、室内の温度を検出して、検出値(室内温度Ti)を制御装置51に出力する。
室外温度センサ55は、室外の温度を検出して、検出値(室外温度To)を制御装置51に出力する。
【0018】
開閉リミッタ56は、例えば上枠に取り付けられる枠側端子56aと、内障子2の上部に取り付けられる障子側端子56bを有しており、内障子2の開放によって両端子が当接することで内障子2の開口幅が最大許容開口幅に達したことを検出する。
開閉リミッタ56は、内障子2の開口幅が最大許容開口幅に達したことを検出すると、リミット信号を制御装置51に出力する。
【0019】
入出力手段(表示手段)57は、例えば室内の壁面等に設置され、制御装置51から出力される情報に基づいて室内の温度等の各種情報を表示する。また、入出力手段(表示手段)57は、ユーザーによって入力された情報を受け付けて、該情報を制御装置51に出力する。なお、入出力手段(表示手段)57は、無線によって制御装置51と通信のできるリモコン等の装置であってもよい。
【0020】
図2(b)に、本実施形態の自動開閉装置5の機能ブロック図の一例を示す。
自動開閉装置5は、開閉装置制御手段51a、障子開閉手段51b、障子開閉幅検出手段51c、室内外温度差設定手段51d、在室人数設定手段51e、換気量設定手段51f、開口高さ設定手段51g、安全率設定手段51h等を有している。
【0021】
開閉装置制御手段51aは、自動開閉装置5全体を制御する。
例えば、開閉装置制御手段51aは、各設定手段もしくは検出手段によって設定もしくは検出された各種情報を取得したり、各種情報を入出力手段(表示手段)57に表示したりする。
【0022】
また、開閉装置制御手段51aは、取得した部屋に存在する在室人数(P)および/または室内外温度差(ΔT)、内障子2の開口幅(w)の情報等に基づいて、内障子2を開放もしくは閉鎖する開放信号もしくは閉鎖信号を出力する。
また、開閉装置制御手段51aは、開閉リミッタ56が出力したリミット信号に基づいて、アクチュエータ52の駆動を停止したりする。
【0023】
障子開閉手段51bは、アクチュエータ52に対して開放信号もしくは閉鎖信号を出力して、アクチュエータ52を駆動して内障子2を開閉する。
【0024】
障子開閉幅検出手段51cは、測距センサ53が出力した情報を入力して、内障子2の開口幅(w)を検出する。
【0025】
室内外温度差設定手段51dは、室内温度センサ54から入力される室内温度(Ti)および室外温度センサ55から入力される室外温度(To)に基づいて、室内外温度差(ΔT)を算出する。
なお、室内外温度差設定手段51dは、例えばインターネット上の気候データから建物付近の気温を室外温度(To)として取得して、該取得した室外温度(To)と室内温度(Ti)とによって室内外温度差(ΔT)を算出してもよい。
【0026】
在室人数設定手段51eは、入出力手段57等を介してユーザーによって設定された情報に基づいて在室人数(P)を設定する。
在室人数設定手段51eは、宿泊施設等部屋の大きさ等に応じて予め想定されている人数(一人部屋、2人部屋等)を在室人数(P)として設定してもよい。
【0027】
なお、自動開閉装置5は、例えば
図1に示すように、人感センサ等からなる在室人数検出センサ61を備えていてもよく、在室人数設定手段51eは、在室人数検出センサ61が検出した人数を在室人数(P)として設定するようにしてもよい。
【0028】
換気量設定手段51fは、入出力手段57等を介してユーザーによって設定された情報に基づいて所定の換気量(Q)を設定する。
なお、所定の換気量(Q)は、一人当たり必要な換気量であって、例えば、室内炭酸ガス許容濃度0.1%になるように居室の必要換気量が算出された30m3/h・人(空調・衛生工学会規格HASS1021972)以上に設定することが好ましい。
【0029】
開口高さ設定手段51gは、入出力手段57等を介してユーザーによって設定された情報に基づいて開口高さ(H)を設定する。
開口高さ設定手段51gは、例えば1cm単位等の任意の数値で設定できるようにしてもよいし、窓の規格に合わせて用意されたいくつかの開口高さの中からユーザーが選択できるようにしてもよい。
なお、開口高さ設定手段51gは、自動開閉装置5を設けた窓に応じて初期に設定した値を変更不可に保持していてもよい。
【0030】
安全率設定手段51hは、入出力手段57等を介してユーザーが設定した情報に基づいて安全率Sを設定する。
安全率Sは、例えば開口部装置における網戸の有無、外部風速など、開口部の流量に影響を与える要因の有無に基づいて設定される数値であり、特に流量に影響を与える特別な要因がなければ、安全率設定手段51hは、安全率Sとして、「1」を設定する。
【0031】
安全率Sは、流量係数に影響のある種々の要因(例えば、網戸の有無、外部風速)について、予め実験値等を基にして算出し、開口部装置の状況に応じて適宜設定すればよい。
【0032】
一例としては、実験によって、網戸を付けた開口部における流量係数(流量)と網戸を付けていない開口部における流量係数(流量)を比較して、該両流量に基づいて網戸設置による安全率Sを求めることができる。
網戸を付けた開口部は、網戸を付けていない開口部に比較して流量係数が10~20%小さくなることが実験等によって分かっており、安全率設定手段51hは、開口部装置に網戸がある場合には、安全率Sとして、1.1~1.2を設定すればよい。
【0033】
なお、外部風速等よる流量係数に対する影響は、内障子2の開口幅(w)が小さい時には影響が小さいことから、安全率設定手段51hは、外部風速等に基づく安全率(S)を、内障子2の開口幅(w)が小さい範囲において自動的に「1」に設定してもよい。
【0034】
自動開閉装置5の開閉制御には、以下の制御式を用いた。
W(開口幅)=2/3×Q×H-1.5×P×ΔT-0.5×S・・・式1
Q:所定換気量(一人当たりの換気量)
H:窓(開口部)の高さ
P:在室人数
ΔT:室内外温度差
S:網戸、風圧先導などによる換気量増減に対応する値(安全率)
【0035】
なお、上記制御式(式1)からもわかるように、自動開閉装置5は、在室人数(P)が多いほど目標開口幅(W)が大きくなるように、また、室内外温度差(ΔT)が大きいほど目標開口幅(W)が小さくなるように、障子の開閉を制御する。
【0036】
上記制御式(式1)は、以下に基づいて算出した。
単一開口部で発生する換気量(Q0)は、以下の式2で求められる
【0037】
Q0=(Cd/3)・A・(2・ΔP/ρ)1/2・・・式2
(Brown and Solvason(1962))
Cd:流路係数[-]
A :開口面積[m2]
ΔP:圧力差[Pa]
ρ :空気密度[kg/m3]
【0038】
ここで、上記式2に、下記式3ないし式5を代入することで、結果的に、以下の式6に変換される。
ΔP=(Δρ・g・H)/2 (開口高さと圧力の関係より)・・・式3
Δρ:空気密度差[kg/m3]
g :重力加速度[m2/s]
A =W×H ・・・式4
W :開口幅[m]
H :開口高さ[m]
Δρ=(ρ・ΔT)/T ・・・式5
T :室温[K]
【0039】
Q0=(Cd/3)・W・H1.5・g0.5・ΔT0.5(1/T)0.5・・・式6
【0040】
上記式6に対して、室温摂氏20度の状態を想定して、Cd=0.68[-],T=293.15[K],g=9.81[m/s2]の定数を代入することで、以下の式7が導き出される。
Q0=0.0415×W×H1.5×ΔT0.5・・・式7
なお、流量係数Cd(=0.68)は、開口部(窓)の高さ2.0m、開口幅0.1m、室内外の温度差20℃を算出条件として設定し、シミュレーション(CFD解析)を実施することによって算出した。通常の窓の流量係数は、0.6~0.7が一般的である。
【0041】
上記式7を、Q0の単位を[m3/s]から[m3/h]に、Wの単位を[m]から[cm]に換算し、W(開口幅)の式に変換すると、以下の式8となる。
W=0.67×Q0×H-1.5×ΔT-0.5・・・・式8
【0042】
求められる部屋の換気量(Q0)は、一人当たり必要な換気量(Q)および在室人数(P)の積によって決められること、および網戸等の影響(安全率S)を考慮することで、下記式1(制御式)が求められる。(なお、0.67≒2/3)
W(開口幅)=2/3×Q×H-1.5×P×ΔT-0.5×S・・・・式1(制御式)
【0043】
(自動開閉装置の制御)
以下に、本実施形態の開口部装置における通常の窓自動開閉制御の一例について、
図3に示すフローチャートを参考に説明する。
開口部装置は、電源がonの状態において、適宜のタイミングで窓自動開閉制御(以下、「開閉制御」)をスタートする。
【0044】
開口部装置は、開閉制御がスタートすると、ユーザーによって設定された各設定値を取得して(ステップ101)、ステップ102に進む。
具体的には、開口部装置は、換気量設定手段51fによって設定された所定換気量(Q)、開口高さ設定手段51gによって設定された開口高さ(H)、安全率設定手段51hによって設定された安全率(S)等の情報を取得する。
【0045】
ステップ102において、開口部装置は、在室人数設定手段51eによって設定された在室人数(P)を取得して、ステップ103に進む。
【0046】
ステップ103において、開口部装置は、室内温度センサ54および室外温度センサ55から室内温度(Ti)および室外温度(To)を取得するとともに、取得した室内温度(Ti)および室外温度(To)に基づいて、室内外温度差(ΔT)を算出して、ステップ104に進む。
【0047】
ステップ104において、開口部装置は、取得した所定換気量(Q)、開口高さ(H)、安全率(S)および在室人数(P)、室内温度差(ΔT)を制御式に代入することで、内障子2の目標開口幅(W)を算出する。
目標開口幅(W)を算出した開口部装置は、ステップ105に進む。
【0048】
ステップ105において、開口部装置は、障子開閉幅検出手段51cに検出された内障子2の開口幅(w)の情報を取得して、ステップ106に進む。
【0049】
ステップ106において、開口部装置は、目標開口幅(W)と内障子2の開口幅(w)を比較して、目標開口幅(W)が現在の内障子2の開口幅(w)よりも大きい場合には、ステップ107に進み、目標開口幅(W)が現在の内障子2の開口幅(w)よりも小さい場合には、ステップ108に進む。
【0050】
開口部装置は、ステップ107において、アクチュエータ52に対して開放信号を送信して、アクチュエータ52を駆動して内障子2を開方向に移動させて、ステップ108において、アクチュエータ52に対して閉鎖信号を送信して、アクチュエータ52を駆動して内障子2を閉方向に移動させて、いずれもステップ105に戻る。
【0051】
すなわち、開口部装置は、ステップ106において、目標開口幅(W)が現在の内障子2の開口幅(w)と同じとなるまで、ステップ105ないしステップ108を繰り返す。
【0052】
一方、開口部装置は、ステップ106において、目標開口幅(W)が現在の内障子2の開口幅(w)と同じ場合には、ステップ109に進む。
ステップ109において、開口部装置は、アクチュエータ52に対する開放信号もしくは閉鎖信号の送信を停止して、内障子2の開閉動作を完了する。
【0053】
開口部装置は、以上のステップ101~ステップ109を、電源が切られるまで、例えば所定時間毎、および/または、在室人数(P)、室内温度差(ΔT)等の所定の設定値が変更される毎等の適宜のタイミングで実行し、内障子2の開口幅を制御する。
以上、開口部装置における窓自動開閉制御について説明した。
【0054】
(実施形態の自動開閉窓の効果)
以上のように、本実施形態の自動開閉窓は、建物の内外温度差および在室人数に基づいて所定の換気量が得られるように窓を開閉するので、換気量の不足を防ぎながら、過剰な換気による室内温熱環境を悪化させることを抑制することができる。
すなわち、室内温度の上昇もしくは下降を抑制して空調機器の使用を抑えることができ、消費電力等を抑えることができる。
【0055】
なお、自動開閉窓において、窓自動開閉制御が実行されるタイミングは、何ら限定されるものではなく、制御に矛盾が生じない範囲でいずれのタイミングで実行してもよい。
【0056】
なお、自動開閉窓によって開閉制御される窓種は、左右方向に摺動する障子を備える窓に限定されるものではなく、上下方向に摺動する障子を備える窓であってもよいし、開閉窓など、矛盾の生じない範囲でどのような窓であってもよい。
【0057】
以上の実施形態は,請求項に記載された発明を限定するものではなく,例示として取り扱われることはいうまでもない。
【符号の説明】
【0058】
2 :内障子
5 :自動開閉装置
51 :制御装置
51a :開閉装置制御手段
51b :障子開閉手段
51c :障子開閉幅検出手段
51d :室内外温度差設定手段
51e :在室人数設定手段
51f :換気量設定手段
51g :開口高さ設定手段
51h :安全率設定手段
52 :アクチュエータ
53 :測距センサ
54 :室内温度センサ
55 :室外温度センサ