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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023147207
(43)【公開日】2023-10-12
(54)【発明の名称】プローブ及びその弾性構造体
(51)【国際特許分類】
   G01R 1/067 20060101AFI20231004BHJP
【FI】
G01R1/067 C
G01R1/067 A
【審査請求】有
【請求項の数】17
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023026458
(22)【出願日】2023-02-22
(31)【優先権主張番号】111111987
(32)【優先日】2022-03-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(71)【出願人】
【識別番号】523065085
【氏名又は名称】ロウ チュン レオン
(74)【代理人】
【識別番号】100120891
【弁理士】
【氏名又は名称】林 一好
(74)【代理人】
【識別番号】100165157
【弁理士】
【氏名又は名称】芝 哲央
(74)【代理人】
【識別番号】100205659
【弁理士】
【氏名又は名称】齋藤 拓也
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100185269
【弁理士】
【氏名又は名称】小菅 一弘
(72)【発明者】
【氏名】ロウ チュン レオン
【テーマコード(参考)】
2G011
【Fターム(参考)】
2G011AA02
2G011AA10
2G011AA16
2G011AB01
2G011AB03
2G011AB04
2G011AB07
2G011AC14
2G011AE01
(57)【要約】      (修正有)
【課題】プローブ及びその弾性構造体を提供する。
【解決手段】プローブ1は、第一の端部分11と、第二の端部分13と、複数の弾性ユニット15と、を含む。弾性ユニット15は、第一の端部分11と第二の端部分13との間に配置される。各弾性ユニット15は、第一の支持要素及び第二の支持要素を含み、第一の支持要素及び第二の支持要素は、軸の対向する側にあり、軸は、プローブの長さに沿って延びている。いくつかの実施形態では、第一の支持要素及び第二の支持要素のいずれも、軸と交差しない。プローブ1の2つの端部分は、最大幅を有し、第一の支持要素と第二の支持要素との間で軸に垂直な線分の長さは、最大幅以下である。
【選択図】図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プローブであって、
第一の端部分と、
第二の端部分と、
前記第一の端部分と前記第二の端部分との間に配置された複数の弾性ユニットであって、前記弾性ユニットのそれぞれが、
第一の支持要素及び第二の支持要素であって、前記第一の支持要素及び前記第二の支持要素は、軸の対向する側に鏡面構成で配置され、前記軸は、前記プローブの中心線であり、前記プローブの長さに沿って延びる、第一の支持要素及び第二の支持要素を備える、複数の弾性ユニットと、
を備える、プローブ。
【請求項2】
前記第一の支持要素及び前記第二の支持要素のいずれも、前記軸と交差していない、請求項1に記載のプローブ。
【請求項3】
前記第一の支持要素と前記第二の支持要素との間で前記軸に垂直な線分の長さが、前記第一の端部分又は前記第二の端部分の最大幅以下である、請求項1に記載のプローブ。
【請求項4】
前記プローブの前記第一の端部分及び前記第二の端部分が力を受けて前記プローブが圧縮されると、前記第一の支持要素及び前記第二の支持要素のそれぞれが変形し、変形した前記第一の支持要素及び変形した前記第二の支持要素が互いに接触しない、請求項1に記載のプローブ。
【請求項5】
前記プローブの前記第一の端部分及び前記第二の端部分が前記力を受けて前記プローブが圧縮されると、前記第一の支持要素及び前記第二の支持要素は、前記軸に向かう方向に変形する、請求項4に記載のプローブ。
【請求項6】
前記プローブの前記第一の端部分及び前記第二の端部分が力を受けて前記プローブが圧縮されると、前記第一の支持要素及び前記第二の支持要素は、前記軸から離れる方向に変形し、変形した前記第一の支持要素と変形した前記第二の支持要素との間で前記軸に垂直な最長の線分の長さは、最大幅以下である、請求項3に記載のプローブ。
【請求項7】
複数の接続ユニットをさらに備え、前記複数の接続ユニットは、前記弾性ユニット、前記第一の端部分、及び前記第二の端部分に接続されている、請求項1に記載のプローブ。
【請求項8】
前記弾性ユニット、前記接続ユニット、前記第一の端部分及び前記第二の端部分は、一体型ユニットとして形成される、請求項7に記載のプローブ。
【請求項9】
前記プローブが少なくとも1つのガイドプレートの横方向の力を受けると、前記プローブの少なくとも一部が前記軸から変位する、請求項7に記載のプローブ。
【請求項10】
前記プローブの前記少なくとも一部は、前記第一の端部分、前記第二の端部分、前記弾性ユニットの少なくとも1つ、又は前記接続ユニットの少なくとも1つを備える、請求項9に記載のプローブ。
【請求項11】
プローブの弾性構造体であって、
第一のセクションと、
第二のセクションと、
接続ユニットと、
前記接続ユニットに接続され、前記接続ユニットから第一の方向に延び、前記第一のセクションに接続される第一の弾性ユニットであって、前記第一の弾性ユニットが、
前記接続ユニットを前記第一のセクションに接続する第一の支持部分及び第二の支持部分を備える、第一の弾性ユニットと、
前記接続ユニットに接続され、前記接続ユニットから第二の方向に延び、前記第二のセクションに接続される第二の弾性ユニットであって、前記第二の弾性ユニットが、
前記接続ユニットを前記第二のセクションに接続する第三の支持部分及び第四の支持部分を備える、第二の弾性ユニットと、
を備え、
前記第一の支持部分及び前記第二の支持部分は、軸の対向する側にあり、
前記第三の支持部分及び前記第四の支持部分は、前記軸の対向する側にあり、前記軸は、前記プローブの長さに沿って延びる、弾性構造体。
【請求項12】
前記プローブが力を受けて圧縮されると、前記第一の支持部分、前記第二の支持部分、前記第三の支持部分、及び前記第四の支持部分が変形し、変形した前記第一の支持部分の任意の点と変形した前記第二の支持部分の任意の点との間に形成され、前記第一の方向に垂直な線分の長さは、前記第一のセクション及び前記第二のセクションの最大幅以下であり、変形した前記第三の支持部分の任意の点と変形した前記第四の支持部分の任意の点との間に形成され、前記第二の方向に垂直な線分の長さは、前記第一のセクション及び前記第二のセクションの最大幅以下である、請求項11に記載の弾性構造体。
【請求項13】
前記第一のセクション、前記第二のセクション、前記接続ユニット、前記第一の支持部分、前記第二の支持部分、前記第三の支持部分、及び前記第四の支持部分は、一体型ユニットとして形成される、請求項11に記載の弾性構造体。
【請求項14】
前記第一の支持部分の任意の点と前記第二の支持部分の任意の点との間に形成され、前記第一の方向に垂直な線分の長さは、前記第一のセクション及び前記第二のセクションの最大幅以下であり、変形した前記第三の支持部分の任意の点と変形した前記第四の支持部分の任意の点との間に形成され、前記第二の方向に垂直な線分の長さは、前記第一のセクション及び前記第二のセクションの最大幅以下である、請求項11に記載の弾性構造体。
【請求項15】
前記軸は、前記プローブの中心線である、請求項11に記載の弾性構造体。
【請求項16】
前記第一の支持部分及び前記第二の支持部分は、前記軸の対向する側に鏡面構成で配置され、前記第三の支持部分及び前記第四の支持部分は、前記軸の対向する側に鏡面構成で配置される、請求項15に記載の弾性構造体。
【請求項17】
前記第一の支持部分及び前記第三の支持部分は、前記接続ユニットの対向する側に鏡面構成で配置され、前記第二の支持部分及び前記第四の支持部分は、前記接続ユニットの対向する側に鏡面構成で配置される、請求項11に記載の弾性構造体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願との相互参照)
本出願は、2022年3月29日に出願された台湾出願第11111987号の優先権を主張し、その全体が参照により組み込まれる。
【0002】
本開示は、プローブに関し、より具体的には、プローブ及びその弾性構造体に関する。
【背景技術】
【0003】
従来技術において、スリーピース弾性ピン(例えば、ポゴピン)は、プローブの1つの一般的な構造であり、主にプランジャー、チューブ及びバネで構成されている。スリーピース弾性ピンでは、バネは、一般に、チューブ内に配置される。しかしながら、このような構造体には、様々な欠点がある。例えば、(1)バネの配置により、プローブの体積が減少する可能性があるという物理的な制約があること、(2)弾性ピンの内部に設けられたバネにより、弾性ピンが電流を流すために提供できる有効面積が著しく制限されること、(3)弾性ピンの上下の接触点の弾性力が実質的に等しく、試験中のデバイス又は試験キャリア基板に接触する際に、圧力が過度に大きくなったり、あるいは不十分だったりして、電流の流路が影響すること、(4)バネが不均一な力分布を受けやすく、プローブが斜めになり、信号伝達が悪くなること、(5)寄生容量値又は抵抗値が前述の問題とともに容易に増加し、その結果、高周波回路の試験用途で不正確になり、信頼性がなくなることである。
【0004】
この背景技術の節は、背景情報のためにのみ提供される。この背景技術における記述は、この節に開示された主題が本開示の従来技術を構成することを認めるものではなく、この背景技術を含む本出願のいかなる部分も、本開示の従来技術を構成することを認めるものとして使用することはできない。
【発明の概要】
【0005】
本開示の実施形態に従って提供されるプローブは、第一の端部分と、第二の端部分と、複数の弾性ユニットとを含む。弾性ユニットは、第一の端部分と第二の端部分との間に配置される。各弾性ユニットは、第一の支持要素及び第二の支持要素を含む。第一の支持要素及び第二の支持要素は、軸の対向する側に鏡面構成で配置され、軸は、プローブの中心線であり、プローブの長さに沿って延びる。
【0006】
いくつかの実施形態では、第一の支持要素及び第二の支持要素のいずれも、軸と交差しない。
【0007】
いくつかの実施形態では、プローブの2つの端部分は、最大幅を有し、第一の支持要素と第二の支持要素との間で軸に垂直な線分の長さは、最大幅以下である。
【0008】
いくつかの実施形態では、プローブの2つの端部分が圧縮されると、第一の支持要素及び第二の支持要素のそれぞれが変形し、変形した第一の支持要素及び変形した第二の支持要素が互いに接触することはない。
【0009】
いくつかの実施形態では、第一の支持要素及び第二の支持要素は、軸に向かう方向に変形される。
【0010】
いくつかの実施形態では、第一の支持要素及び第二の支持要素は、軸から離れる方向に変形し、変形した第一の支持要素と変形した第二の支持要素との間で軸に垂直な最長の線分の長さは、最大幅以下である。
【0011】
いくつかの実施形態では、弾性ユニット、複数の接続ユニット、第一の端部分及び第二の端部分は、一体型ユニットとして形成される。
【0012】
いくつかの実施形態において、プローブが少なくとも1つのガイドプレートの横方向の力を受けると、プローブの少なくとも一部は、軸から変位する。
【0013】
いくつかの実施形態において、プローブの少なくとも一部は、第一の端部分、第二の端部分、弾性ユニットのうちの少なくとも1つ、又は接続ユニットのうちの少なくとも1つを含む。
【0014】
本開示の別の実施形態に従って提供されるプローブの弾性構造体は、第一のセクションと、第二のセクションと、接続ユニットと、第一の弾性ユニットと、第二の弾性ユニットとを含む。第一の弾性ユニットは、接続ユニットに接続され、接続ユニットから第一の方向に延び、第一のセクションに接続される。第一の弾性ユニットは、第一の支持部分及び第二の支持部分を含み、接続ユニットを第一のセクションに接続するためのものである。第二の弾性ユニットは、接続ユニットに接続され、接続ユニットから第二の方向に延び、第二のセクションに接続される。第二の弾性ユニットは、第三の支持部分及び第四の支持部分を含み、接続ユニットを第二のセクションに接続するためのものである。第一の支持部分及び第二の支持部分は、軸の対向する側にあり、第三の支持部分及び第四の支持部分は、軸の対向する側にあり、軸は、プローブの長さに沿って延びる。
【0015】
いくつかの実施形態では、プローブが力を受けて圧縮されると、第一の支持部分、第二の支持部分、第三の支持部分及び第四の支持部分が変形される。変形した第一の支持部分の任意の点と変形した第二の支持部分の任意の点との間に形成され、第一の方向に垂直な線分の長さは、第一のセクション及び第二のセクションの最大幅以下であり、変形した第三の支持部分の任意の点と変形した第四の支持部分の任意の点との間に形成され、第二の方向に垂直な線分の長さは、第一のセクション及び第二のセクションの最大幅以下である。
【0016】
いくつかの実施形態では、第一のセクション、第二のセクション、接続ユニット、第一の支持部分、第二の支持部分、第三の支持部分及び第四の支持部分は、一体型ユニットとして形成される。
【0017】
いくつかの実施形態では、第一の支持部分の任意の点と第二の支持部分の任意の点との間に形成され、第一の方向に垂直な線分の長さは、第一のセクション及び第二のセクションの最大幅以下である。いくつかの実施形態では、第三の支持部分の任意の点と第四の支持部分の任意の点との間に形成され、第二の方向に垂直な線分の長さは、第一のセクション及び第二のセクションの最大幅以下である。
【0018】
いくつかの実施形態では、軸は、プローブの中心線である。
【0019】
いくつかの実施形態では、第一の支持部分及び第二の支持部分は、軸の対向する側に鏡面構成で配置され、第三の支持部分及び第四の支持部分は、軸の対向する側に鏡面構成で配置される。
【0020】
いくつかの実施形態では、第一の支持部分及び第三の支持部分は、接続ユニットの対向する側に鏡面構成で配置され、第二の支持部分及び第四の支持部分は、接続ユニットの対向する側に鏡面構成で配置される。
【0021】
本開示の技術的特徴及び利点は、以下の説明で与えられる詳細から本開示をより良く理解できるように、上記の説明で包括的に提供される。本開示の特許請求の範囲の主題を形成する追加の技術的特徴及び利点は、以下の説明で提供される。本開示の技術分野の当業者は、以下の説明で開示される概念及び具体的な実施形態に基づいて、他の構造体又はプロセスの修正又は設計により、本開示と同じ目的を容易に実現できることを理解すべきである。さらに、当業者は、そのような同等の配置が、添付の特許請求の範囲によって定義される本開示の趣旨及び範囲内に包含されることを理解すべきである。
【図面の簡単な説明】
【0022】
本開示のより完全な理解は、図と関連して考慮される場合、詳細な説明及び特許請求の範囲を参照することによって導き出すことができる。同様の参照番号は、図全体を通して同様の要素を指す。
【0023】
図1A】本開示のいくつかの実施形態によるプローブの例示的な概略図である。
図1B】本開示のいくつかの実施形態による弾性ユニットの例示的な図である。
図1C】本開示のいくつかの実施形態による、力を受けるプローブの例示的な概略図である。
図2A】本開示のいくつかの実施形態によるプローブの例示的な概略図である。
図2B】本開示のいくつかの実施形態による弾性ユニットの例示的な図である。
図2C】本開示のいくつかの実施形態による、力を受けるプローブの例示的な概略図である。
図2D】本開示のいくつかの実施形態による、圧縮されている弾性ユニットの例示的な図である。
図2E】本開示のいくつかの実施形態による、湾曲されているプローブの例示的な概略図である。
図2F】本開示のいくつかの実施形態による、湾曲されているプローブの例示的な概略図である。
図2G】本開示のいくつかの実施形態による、湾曲されているプローブの例示的な概略図である。
図2H】本開示のいくつかの実施形態による、湾曲されているプローブの例示的な概略図である。
図2I】本開示のいくつかの実施形態による、湾曲されているプローブの例示的な概略図である。
図2J】本開示のいくつかの実施形態による、湾曲されているプローブの例示的な概略図である。
図2K】本開示のいくつかの実施形態による、湾曲されているプローブの例示的な概略図である。
図2L】本開示のいくつかの実施形態による、湾曲されているプローブの例示的な概略図である。
図3A】本開示のいくつかの実施形態によるプローブの例示的な概略図である。
図3B】本開示のいくつかの実施形態による弾性ユニットの例示的な図である。
図3C】本開示のいくつかの実施形態による、力を受けるプローブの例示的な概略図である。
図4A】本開示のいくつかの実施形態によるプローブの例示的な概略図である。
図4B】本開示のいくつかの実施形態による弾性構造体の例示的な図である。
図4C】本開示のいくつかの実施形態による、力を受けるプローブの例示的な概略図である。
図4D】本開示のいくつかの実施形態による、圧縮されている弾性構造体の例示的な図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下の本開示の説明は、本開示の実施形態を説明するために、本開示の一部を形成する図面を伴っている。しかしながら、本開示は、これらの実施形態に限定されないことに留意されたい。さらに、以下の実施形態は、別の実施形態に、適切に統合することができる。
【0025】
「実施形態」、「一実施形態」、「例示的な実施形態」、「他の実施形態」及び「別の実施形態」という用語は、本開示で説明する実施形態が特定の特徴、構造又は特性を含み得ることを意味する。しかしながら、全ての実施形態がかかる特定の特徴、構造又は特性を含む必要がないことに留意されたい。さらに、「実施形態において」又は「実施形態の」という表現の繰り返し使用は、必ずしも同じ実施形態を指すとは限らず、同じ実施形態を指す場合もある。
【0026】
本開示を完全に理解するために、ステップ及び構造を以下に詳細に説明する。本開示の実施は、当業者に一般的に知られている特定の詳細を制限するものではないことは明らかであろう。さらに、一般的に知られている構造及びステップは、本開示に対する不必要な限定を防ぐために、詳細には説明されない。本開示の好ましい実施形態を、以下に詳細に説明する。しかしながら、詳細な説明とは別に、本開示は、他の実施形態においても広く適用することができる。本開示の範囲は、詳細な説明で与えられる内容に限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲に従って定義される。
【0027】
以下の開示は、本開示の異なる特徴を実施するための様々な異なる実施形態又は実施例を提供することを理解されたい。構成要素及び配置の特定の実施形態又は実施例は、本開示を簡略化するために以下に記載される。そのような詳細は例示的なものであり、制限することを意図していないことに留意されたい。例えば、要素の大きさは、開示された範囲又は値に限定されるものではなく、製造条件及び/又はデバイスの予想される特性に依存し得るものである。さらに、以下の説明において、第二の特徴の「上に」又は「上方に」形成されると説明される第一の特徴は、第一の特徴及び第二の特徴が直接接触する態様で形成される実施形態を含んでもよく、第一の特徴及び第二の特徴が直接接触しなくてもよい態様で第一の特徴と第二の特徴との間に追加の特徴が形成される実施形態も含んでもよい。簡略化及び明確化のために、様々な特徴が異なる縮尺に従って描かれることもある。添付の図面では、簡略化のために、いくつかの層/特徴が省略されている。
【0028】
さらに、より良い説明のために、「下に」、「下方に」、「下部」、「上方に」及び「上部」等の相対的な空間関係の用語が、ある要素又は特徴の別の要素又は特徴に対する関係を説明するために使用されてもよい。相対的な空間関係のこのような用語は、図面に描かれた向きに加えて、使用中又は動作中の要素の異なる向きをカバーすることを意図している。装置は、それ以外の向き(90°回転した、又は別の向きを有する)であってもよく、文献で使用されている相対的空間関係の記述用語も、同様であり、対応して解釈することができる。
【0029】
図1Aを参照すると、この図は、本開示のいくつかの実施形態によるプローブ1の概略図である。プローブ1は、第一の端部分11と、第二の端部分13と、複数の弾性ユニット15とを含む。第一の端部分11及び第二の端部分13は、プローブ1の2つの端部に配置される。弾性ユニット15は、互いに接続されており、第一の端部分11及び第二の端部分13に接続されている。いくつかの実施形態では、第二の端部分13は、試験中の集積回路チップ(図示せず)に接触するための尖った先端を含んでもよい。
【0030】
図1Bを参照すると、この図は、本開示のいくつかの実施形態による弾性ユニット15の拡大図である。弾性ユニット15は、第一の支持要素151及び第二の支持要素153を含む。第一の支持要素151及び第二の支持要素153は、軸A1の対向する側にあり、軸A1は、プローブ1の長手方向に沿って延びている。
【0031】
図1Cを参照すると、この図は、本開示のいくつかの実施形態による、力を受けるプローブ1の概略図である。いくつかの実施形態において、プローブ1の第一の端部分11及び第二の端部分13が力を受けると(図1Cで大きな矢印で示すように)、弾性ユニット15の第一の支持要素151及び第二の支持要素153は圧縮され、したがって、変形し、(図1Aに示すように、力を受けていない)元の状態から図1Cに示す圧縮状態に変換される。このとき、弾性ユニット15が圧縮されるので、プローブ1の長さが短くなる。
【0032】
プローブ1の第一の端部分11及び第二の端部分13に加えられた力が除去されると、弾性ユニット15の第一の支持要素151及び第二の支持要素153は、圧縮状態から(図1Aに示すように、力を受けていない)元の状態に戻る。このとき、弾性ユニット15が力から解放されるので、プローブ1の長さは元の長さに戻る。
【0033】
いくつかの実施形態では、プローブ1の第一の端部分11及び第二の端部分が力を受ける前に(又は第一の端部分11及び第二の端部分13が力を受けた後に)、第一の支持要素151又は第二の支持要素153のどの点も軸A1と交差していない。
【0034】
いくつかの実施形態では、第一の支持要素151及び第二の支持要素153の変形は、軸A1の変形に対して対称的であってもよく、第一の支持要素151及び第二の支持要素153の対称的な変形は、軸A1の圧縮を制限している。圧縮を制限する対称的な変形により、加えられた力の分布が不均一になり、プローブ1又は弾性ユニット15が回転したり、斜めになったりすることを防止できるので、プローブ1の圧縮時の信頼性を確保し、良好な電気伝送を容易にすることができる。
【0035】
図2Aを参照すると、この図は、本開示のいくつかの実施形態によるプローブ2の概略図である。プローブ2は、第一の端部分21と、第二の端部分23と、複数の弾性ユニット25と、複数の接続ユニット27とを含む。第一の端部分21及び第二の端部分23は、プローブ2の2つの端部に配置される。弾性ユニット25は、接続ユニット27を介して互いに接続され、第一の端部分21と第二の端部分23とに接続されている。第一の端部分21は、異なる幅W21及びW22を有し、第二の端部分23は、異なる幅W23及びW24を有する。第二の端部分23は、試験中の集積回路チップ(図示せず)に接触するための尖った先端を含んでもよい。
【0036】
図2Bを参照すると、この図は、本開示のいくつかの実施形態による弾性ユニット25の拡大図である。各弾性ユニット25は、第一の支持要素251及び第二の支持要素253を含む。第一の支持要素251及び第二の支持要素253は、軸A2の対向する側にあり、軸A2は、プローブ2の長手方向に沿って延びている。いくつかの実施形態では、軸A2はプローブ2の中心線であり、第一の支持要素251と第二の支持要素253は、同じ非線形形状を有し、軸A2の対向する側に鏡面構成で配置されている。このため、プローブ2に力を受けると、弾性ユニット25の第一の支持要素251と第二の支持要素253は、均一な方法で力に耐え、変形することができる。
【0037】
いくつかの実施形態では、プローブ2の第一の端部分21の最大幅W22及び第二の端部分23の最大幅W23は等しく、第一の支持要素251と第二の支持要素253との間で軸A2に垂直な線分の長さは、最大幅W22/W23未満である。例えば、軸A2に垂直な線分L21及びL22は、第一の支持要素251と第二の支持要素253との間に延び、線分L21及びL22の両方の長さは、最大幅W22/W23未満である。
【0038】
いくつかの実施形態において、プローブ2の第一の端部分21及び第二の端部分23が力を受ける前(又は第一の端部分21及び第二の端部分23が力を受けた後)、第一の支持要素251又は第二の支持要素253のどの点も軸A2と交差していない。
【0039】
図2Cを参照すると、この図は、本開示のいくつかの実施形態による、力を受けるプローブ2の概略図である。いくつかの実施形態において、プローブ2の第一の端部分21及び第二の端部分23が力を受けると(図2Cに大きな矢印で示すように)、弾性ユニット25の第一の支持要素251及び第二の支持要素253は圧縮され、したがって、変形し、(図2Aに示すように、力を受けていない)元の状態から図2Cに示す圧縮状態に変換される。このとき、複数の弾性ユニット25が圧縮されるので、プローブ2の長さが短くなる。
【0040】
いくつかの実施形態では、第一の支持要素251の変形及び第二の支持要素253の変形は、軸A2の変形に対して対称的であってもよく、第一の支持要素251及び第二の支持要素253の対称的な変形は、軸A2の圧縮を制限している。圧縮を制限する対称的な変形は、プローブ2及び弾性ユニット25が回転したり、加えられた力の不均一な分布によって斜めになることを防止できるので、プローブ2の圧縮時の信頼性を確保し、良好な電気伝送を容易にすることができる。
【0041】
図2Dを参照すると、この図は、本開示のいくつかの実施形態による、圧縮されている弾性ユニット25の拡大図である。いくつかの実施形態において、第一の支持要素251及び第二の支持要素253は、形状(例えば、図面に示すように、軸A2から離れる方向に突出した円弧)を有する。プローブ2の第一の端部分21及び第二の端部分23が力を受けて、プローブ2が圧縮されると、第一の支持要素251及び第二の支持要素253は、軸A2から離れる方向に突出するように変形し、変形した第一の支持要素251と変形した第二の支持要素253との間の、軸A2に垂直な最長の線分の長さは、最大幅W22/W23以下である。例えば、軸A2に垂直な最長の線分L23が、第一の支持要素251と第二の支持要素253との間に延びており、線分L23の長さは、最大幅W22/W23以下である。
【0042】
プローブ2の第一の端部分21及び第二の端部分23に加えられた力が除去されると、弾性ユニット25の第一の支持要素251及び第二の支持要素253は、圧縮状態から元の状態から(図2Aに示すように、力を受けていない状態)に戻る。このとき、複数の弾性ユニット25が力から解放されるので、プローブ2の長さは元の長さに戻る。
【0043】
いくつかの実施形態では、一対の弾性ユニット25は、弾性ユニット25に接続された接続ユニット27の対向する2つの側に鏡面構成で配置されている。このような構造であれば、プローブ2が力を受けても、プローブ2全体に力を均一に分散させることができるので、プローブ2が斜めになることを効果的に防止することができる。
【0044】
いくつかの実施形態では、接続ユニット27のサイズ及び数の変更に協調して、支持要素251及び253の長さを調整することにより、支持要素251及び253の圧縮を制御することができる。
【0045】
いくつかの実施形態において、プローブ2の弾性は、プローブ2に加えられる外力に基づいて適切に調整することができる。プローブ2の弾性は、少なくとも(1)支持要素251及び253の長さを調整すること、(2)支持要素251及び253の厚さを調整すること、及び(3)弾性ユニット25の数を調整することによって、調整することができる。
【0046】
いくつかの実施形態では、プローブ2の少なくとも一端の位置が制限され、プローブ2の少なくとも一部が少なくとも1つのガイドプレートの横方向の力を受けると、プローブ2の少なくとも一部が軸A2から変位する。いくつかの実施形態では、プローブ2の少なくとも一部は、第一の端部分21、第二の端部分23、少なくとも1つの弾性ユニット25、及び少なくとも1つの接続ユニット27、又はこれらの組合せを含む。プローブ2が横方向の力を受けたときのプローブ2の少なくとも一部の軸A2からの変位は、以下の異なる実施形態によって説明される。しかしながら、これらの実施形態は、本開示に対する限定として解釈されるべきものではなく、当業者は、以下の説明を参照することによって、プローブ2が横方向の力を受けたときにプローブ2の少なくとも一部が軸A2から変位する様々な可能な態様を理解することができるであろうことに留意されたい。
【0047】
図2E図2Gを参照すると、いくつかの実施形態では、図2Eに示すように、プローブ2がパッケージの最終試験に使用される場合、複数のプローブ2がソケット9に配置される。図2Fに示すように、プローブ2の第一の端部分21は、ソケット9の収容空間91の首部910に限定され、プローブ2の第二の端部分23は、ガイドプレート93の開口部930に配置される。図2Gに示すようにガイドプレート93を移動させると、プローブ2の第二の端部分23はガイドプレート93の横方向の力を受け、その結果、第二の端部分23は軸A2から変位する。
【0048】
図2H及び図2Iを参照すると、いくつかの実施形態において、プローブ2がパッケージの最終試験に用いられる場合、図2Hに示すように、プローブ2の第一の端部分21及び第二の端部分23はそれぞれ収容空間91の首部910及び920に限定されており、プローブ2の中間セクションは、ガイドプレート93の開口部930に配置される。図2Iに示すようにガイドプレート93を移動させると、プローブ2の中間セクションはガイドプレート93の横方向の力を受け、中間セクションにおける少なくとも1つの弾性ユニット25又は少なくとも1つの接続ユニット27が軸A2から変位するようになる。
【0049】
図2J図2Lを参照すると、いくつかの実施形態では、図2Jに示すように、プローブ2がウェーハの回路プロービングに用いられる場合、プローブ2の第一の端部分21はガイドプレート95の開口部950に配置され、プローブ2の第二の端部分23はガイドプレート93の開口部930に配置されている。図2Kに示すようにガイドプレート93を移動させると、プローブ2の第二の端部分23は、ガイドプレート93の横方向の力を受けるため、軸A2から変位する。図2Lに示すように、ガイドプレート93、95を反対方向に移動させると、プローブ2の第一の端部分21と第二の端部分23はそれぞれ、ガイドプレート95、93の横方向の力を受け、その結果、軸A2から異なる方向へ変位する。ガイドプレート93、95の移動によりプローブ2が湾曲すると、第一の端部分21が電極81に接触し、第二の端部分23が電極83に接触する。
【0050】
図3Aを参照すると、この図は、本開示のいくつかの実施形態によるプローブ3の概略図である。プローブ3は、第一の端部分31と、第二の端部分33と、複数の弾性ユニット35と、複数の接続ユニット37とを含む。第一の端部分31及び第二の端部分33は、プローブ3の2つの端部に配置される。弾性ユニット35は、接続ユニット37を介して互いに接続され、第一の端部分31と第二の端部分33とに接続されている。第一の端部分31は、異なる幅W31及びW32を有し、第二の端部分32は、異なる幅W33及びW34を有する。第二の端部分33は、試験中の集積回路チップ(図示せず)に接触するための尖った先端を含んでもよい。
【0051】
図3Bを参照すると、この図は、本開示のいくつかの実施形態による弾性ユニット35の拡大図である。弾性ユニット35は、第一の支持要素351及び第二の支持要素353を含む。第一の支持要素351及び第二の支持要素353は、軸A3の対向する側にあり、軸A3は、プローブ3の長手方向に沿って延びている。いくつかの実施形態では、軸A3はプローブ3の中心線であり、第一の支持要素351と第二の支持要素353は、同じ非線形形状を有し、軸A3の対向する側に鏡面構成で配置されている。このため、プローブ3が力を受けると、弾性ユニット35の第一の支持要素351と第二の支持要素353は、均一な方法で力に耐え、変形することができる。
【0052】
いくつかの実施形態では、プローブ3の第一の端部分31の最大幅W32と第二の端部分33の最大幅W33は等しく、第一の支持要素351と第二の支持要素353との間で軸A3に垂直な線分の長さは最大幅W32/W33以下である。例えば、軸A3に垂直な線分L31及びL32は、第一の支持要素351と第二の支持要素353との間に延び、線分L31の長さは最大幅W32/W33に等しく、線分L32の長さは、最大幅W32/W33未満である。
【0053】
いくつかの実施形態では、プローブ3の第一の端部分31及び第二の端部分33が力を受ける前に(又は第一の端部分31及び第二の端部分33が力を受けた後に)、第一の支持要素351又は第二の支持要素353のどの点も軸A3と交差していない。
【0054】
図3Cを参照すると、この図は、本開示のいくつかの実施形態による、力を受けるプローブ3の概略図である。いくつかの実施形態において、プローブ3の第一の端部分31及び第二の端部分33が力を受けると(図3Cに大きな矢印で示すように)、弾性ユニット35の第一の支持要素351及び第二の支持要素353が圧縮され、したがって、変形し、(図3Aに示すように力を受けていない状態)元の状態から図3Cに示す圧縮状態に変換される。このとき、弾性ユニット35が圧縮されるので、プローブ3の長さが短くなる。
【0055】
いくつかの実施形態では、第一の支持要素351及び第二の支持要素353は、形状(例えば、軸A3に向かう方向に凹んだ円弧)を有している。プローブ3の第一の端部分31及び第二の端部分33が力を受けて、プローブが圧縮されると、第一の支持要素351及び第二の支持要素353は、軸A3に向かう方向に変形する。
【0056】
いくつかの実施形態では、第一の支持要素351の変形及び第二の支持要素353の変形は、軸A3の変形に対して対称であってよく、そのような対称的な変形は、プローブ3の圧縮中の信頼性を確保するように、プローブ3又は弾性ユニット35の回転を防止する。いくつかの実施形態では、第一の支持要素351と第二の支持要素353は、互いに接触しない。
【0057】
プローブ3の第一の端部分31及び第二の端部分33に加えられた力が除去されると、弾性ユニット35の第一の支持要素351及び第二の支持要素353は、圧縮状態から(図3Aに示すように、力を受けてない)元の状態に戻る。このとき、弾性ユニット35が力から解放されるので、プローブ3の長さは元の長さに戻る。
【0058】
いくつかの実施形態では、一対の弾性ユニット35は、弾性ユニット35に接続された接続ユニット37の対向する2つの側に鏡面構成で配置されている。このような構造であれば、プローブ3が力を受けても、プローブ3全体に力を均一に分散させることができるので、プローブ3が斜めになることを効果的に防止することができる。
【0059】
図4Aを参照すると、この図は、本開示のいくつかの実施形態によるプローブ4の概略図である。プローブ4は、第一の端部分41と、第二の端部分43と、複数の弾性ユニット45と、複数の接続ユニット47とを含む。第一の端部分41及び第二の端部分43は、プローブ4の2つの端部に配置される。弾性ユニット45は、接続ユニット47を介して互いに接続され、第一の端部分41と第二の端部分43とに接続されている。各弾性ユニット45は、対向する側に2つの支持部分を含む。第二の端部分43は、試験中の集積回路チップ(図示せず)に接触するための尖った先端を含んでもよい。
【0060】
図4Bを参照すると、この図は、本開示のいくつかの実施形態による弾性構造体49の拡大図である。弾性構造体49は、第一のセクション491と、第二のセクション493と、接続ユニット47Aと、弾性ユニット45Aと、弾性ユニット45Bとを含む。第一のセクション491は、別の弾性構造体又は第一の端部分41に接続されることができ、第二のセクション493は、別の弾性構造体又は第二の端部分43に接続されることができる。弾性ユニット45Aは、接続ユニット47Aに接続され、接続ユニット47Aから第一の方向D1(すなわち、第一のセクション491に向かう方向)に延びる。弾性ユニット45Bは、接続ユニット47Aに接続され、接続ユニット47Aから第二の方向D2(すなわち、第二のセクション493に向かう方向)に延びる。
【0061】
いくつかの実施形態では、プローブ4は、プローブ4の長さ方向に延びる軸A4を有し、軸A4は、プローブ4の中心線である。弾性ユニット45Aは、軸A4の対向する側に、接続ユニット47Aを第一のセクション491に接続するための支持部分451A及び453Aを含む。弾性ユニット45Bは、軸A4の対向する側に、接続ユニット47Aを第二のセクション493に接続するための支持部分451B及び453Bを含む。
【0062】
弾性ユニット45Aの構造において、支持部分451Aと支持部分453Aは、軸A4の対向する側に鏡面構成で配置され、支持部分451Aの任意の点と支持部分453Aの任意の点との間に形成され、第一の方向D1に垂直な線分の長さは、第一のセクション491の最大幅W41未満である。弾性ユニット45Bの構造において、支持部分451Bと支持部分453Bは、軸A4の対向する側に鏡面構成で配置され、支持部分451Bの任意の点と支持部分453Bの任意の点との間に形成され、第二の方向D2に垂直な線分の長さは、第二のセクション493の最大幅W42未満である。
【0063】
例えば、第一の方向D1に垂直な線分L45及びL46は、支持部分451Aと453Aとの間に延び、線分L45及びL46の両方の長さは、最大幅W41未満である。第二の方向D2に垂直な線分L47及びL48は、支持部分451Bと453Bとの間に延び、線分L47及びL48の両方の長さは、最大幅W42未満である。
【0064】
図4Cを参照すると、この図は、本開示のいくつかの実施形態による、力を受けるプローブ4の概略図である。いくつかの実施形態において、プローブ4の第一の端部分41及び第二の端部分43が力を受けると(図4Cに大きな矢印で示すように)、弾性ユニット45の2つの支持部分が圧縮され、したがって、変形し、(図4Aに示すように力を受けていない状態)元の状態から図4Cに示す圧縮状態に変換される。このとき、弾性ユニット45が圧縮されるので、プローブ4の長さが短くなる。
【0065】
図4Dを参照すると、この図は、本開示のいくつかの実施形態による、弾性構造体49が圧縮されている様子を示す拡大図である。いくつかの実施形態では、支持部分451A及び451Bは、形状(例えば、図面に示すように、それぞれが軸A4から離れる方向に突出した複数の半円形状)を有する。プローブ4の第一の端部分41及び第二の端部分43が力を受けて、プローブ4が圧縮されると、支持部分451A及び453Aが軸A4から離れる方向に突出するように変形し、変形した支持部分451A及び453A間で、第一の方向D1に垂直な線分の長さは、第一のセクション491の最大幅W41以下である。例えば、第一の方向D1に垂直な線分L41及びL42は、変形した支持部分451Aと453Aとの間に延び、線分L41の長さは、最大幅W41未満であり、線分L42の長さは最大幅W41に等しい。
【0066】
同様に、いくつかの実施形態では、支持部分451B及び453Bは、形状(例えば、図面に示すように、それぞれが軸A4から離れる方向に突出した複数の半円形状)を有する。プローブ4の第一の端部分41及び第二の端部分43が力を受けて、プローブ4が圧縮されると、支持部分451B及び453Bが軸A4から離れる方向に突出するように変形し、変形した支持部分451Bと453Bとの間で、第二の方向D2に垂直な線分の長さは、第二のセクション493の最大幅W42以下である。例えば、第二の方向D2に垂直な線分L43及びL44は、変形した支持部分451Bと453Bとの間に延び、線分L43の長さは、最大幅W42未満であり、線分L44の長さは、最大幅W42に等しい。
【0067】
いくつかの実施形態では、支持部分451Aの変形と支持部分453Aの変形は、軸A4の変形に対して対称的であってもよく、支持部分451Bの変形と支持部分453Bの変形は、軸A4の変形に対して対称的であってもよい。このような対称的な変形により、プローブ4及び弾性ユニット45が回転することを防止し、プローブ4の圧縮時の信頼性を確保することができる。
【0068】
プローブ4の第一の端部分41及び第二の端部分43に加えられた力を取り除くと、弾性ユニット45の支持部分は、圧縮状態から(図4Aに示すように、力を受けていない)元の状態に戻される。このとき、弾性ユニット45が力から解放されるので、プローブ4の長さは、元の長さに戻る。
【0069】
いくつかの実施形態では、一対の弾性ユニット45は、弾性ユニット45に接続された接続ユニット47の対向する側に鏡面構成で配置され、一対の弾性ユニット45の支持部分は、弾性ユニット45に接続された接続ユニット47の対向する側に鏡面構成で配置されている。例えば、弾性ユニット45Aの支持部分451Aと弾性ユニット45Bの支持部分451Bは、弾性ユニット45A、45Bと接続された接続ユニット47Aの対向する側に鏡面構成で配置され、弾性ユニット45Aの支持部分453Aと弾性ユニット45Bの支持部分453Bは、弾性ユニット45A、45Bと接続された接続ユニット47Aの対向する側に鏡面構成で配置される。このような構造であれば、プローブ4が力を受けても、プローブ4全体に力を均一に分散させることができるので、プローブ4が斜めになることを効果的に防止することができる。
【0070】
上述の実施形態のプローブの一部又は全部の構成要素を一体型ユニットとして形成する(すなわち、ワンピースとして形成する)ことができることに留意されたい。例えば、プローブの弾性ユニット(支持要素を含む)、接続ユニット、プローブの2つの端部分、又はそれらの任意の組合せは、プローブの構造強度を強化し、プローブの動作信頼性を向上させるように、一体型ユニットとして形成することができる。
【0071】
本開示及びその利点を上述のように詳細に説明してきた。しかしながら、添付の特許請求の範囲によって定められる本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、様々な変更、置換及び代替を行うことができることを理解すべきである。例えば、上述した様々なプロセスは、異なるアプローチで実施してもよく、上述した様々なプロセスに変えて、他のプロセス又はそれらの組合せを使用してもよい。
【0072】
さらに、本出願の範囲は、詳細な説明に記載されたプロセス、機械、製造、組成物、手段、方法、又はステップの特定の実施形態に限定されない。当業者であれば、本出願の開示から、本明細書に記載された対応する実施形態と実質的に同じ機能を実行するか、実質的に同じ結果を達成する、現在存在する、又は今後開発されるプロセス、機械、製造、組成物、手段、方法、又はステップを利用できることを理解することができる。したがって、添付の特許請求の範囲には、このようなプロセス、機械、製造、組成物、手段、方法、及びステップは、包含されるべきである。
図1A
図1B
図1C
図2A
図2B
図2C
図2D
図2E
図2F
図2G
図2H
図2I
図2J
図2K
図2L
図3A
図3B
図3C
図4A
図4B
図4C
図4D