(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023147226
(43)【公開日】2023-10-12
(54)【発明の名称】消耗品使用量推定方法
(51)【国際特許分類】
G06F 3/12 20060101AFI20231004BHJP
B41J 29/38 20060101ALI20231004BHJP
G03G 21/00 20060101ALI20231004BHJP
【FI】
G06F3/12 335
G06F3/12 319
G06F3/12 356
G06F3/12 359
G06F3/12 344
B41J29/38 204
G03G21/00 386
G03G21/00 388
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023040354
(22)【出願日】2023-03-15
(31)【優先権主張番号】17/707,085
(32)【優先日】2022-03-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.JAVA
2.SMALLTALK
(71)【出願人】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100097113
【弁理士】
【氏名又は名称】堀 城之
(74)【代理人】
【識別番号】100162363
【弁理士】
【氏名又は名称】前島 幸彦
(74)【代理人】
【識別番号】100194283
【弁理士】
【氏名又は名称】村上 大勇
(72)【発明者】
【氏名】ハヴィア エー モラレス
【テーマコード(参考)】
2C061
2H270
【Fターム(参考)】
2C061AP01
2C061AQ05
2C061AQ06
2C061AR01
2C061AR03
2C061AS02
2C061HJ08
2C061HK23
2C061HP06
2H270KA59
2H270LA87
2H270LB02
2H270LB08
2H270NB22
2H270NC06
2H270NC14
2H270NC20
2H270QB03
2H270QB14
2H270ZC03
2H270ZC04
(57)【要約】
【課題】適応的に印刷作業における消耗品使用量を推定する消耗品使用量推定方法を提供する。
【解決手段】
印刷システムは、反復印刷ジョブのドットカウント値及び記憶された消耗品使用量値を記憶する推定システムを含む。ドットカウント値は、印刷装置の推定設定を使用する印刷動作で使用される印刷ジョブのレンダリングされた画像のドットカウントに関連する。印刷ジョブの後のインスタンスでは、推定システムはドットカウント値を取得する。また、印刷装置の現在の設定を取得し、これらの設定をドットカウント値に適用して、現在の消耗品の使用値を決定する。推定システムは、現在の消耗品の使用値に基づいて、現在の設定を使用するとインク又はトナーの使用量が増加するかどうかを判断する。
【選択図】
図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
適応的に消耗品使用量を推定する方法であって、
印刷ジョブのレンダリングされた画像からドットカウント情報を決定し、
前記印刷ジョブに対応する前記ドットカウント情報を、推定設定に対応する格納消耗品使用量推定値とともに保存し、
印刷装置の現在の設定を前記ドットカウント情報に適用して、現在の消耗品使用量推定値を決定し、
前記現在の設定の適用により、前記現在の消耗品使用量推定値に関連づけられた前記格納消耗品使用量推定値を超える消耗品使用量の増加をもたらすと判断する
ことを特徴とする消耗品使用量推定方法。
【請求項2】
更に、前記消耗品使用量の増加に関する警告を表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の消耗品使用量推定方法。
【請求項3】
更に、前記消耗品使用量の増加に関連する現在の設定を表示する
ことを特徴とする請求項2に記載の消耗品使用量推定方法。
【請求項4】
更に、前記消耗品使用量の増加が、前記格納消耗品使用量推定値のマージン内にあると判断する
ことを特徴とする請求項1に記載の消耗品使用量推定方法。
【請求項5】
更に、前記印刷装置で印刷されるように前記印刷ジョブを解放する
ことを特徴とする請求項4に記載の消耗品使用量推定方法。
【請求項6】
更に、前記印刷ジョブを印刷するために、前記印刷装置の前記現在の設定を受け入れることを選択する
ことを特徴とする請求項1に記載の消耗品使用量推定方法。
【請求項7】
更に、前記印刷ジョブを印刷するために前記推定設定を受け入れることを選択する
ことを特徴とする請求項1に記載の消耗品使用量推定方法。
【請求項8】
更に、前記印刷ジョブのレンダリングされた画像からドットカウント情報を導出する
ことを特徴とする請求項1に記載の消耗品使用量推定方法。
【請求項9】
更に、前記消耗品使用量の増加が閾値を超えていると判断する
ことを特徴とする請求項1に記載の消耗品使用量推定方法。
【請求項10】
更に、前記印刷ジョブの前記レンダリングされた画像を再生成する
ことを特徴とする請求項9に記載の消耗品使用量推定方法。
【請求項11】
更に、前記レンダリングされた画像から更新されたドットカウント情報を導出する
ことを特徴とする請求項10に記載の消耗品使用量推定方法。
【請求項12】
前記印刷ジョブが反復印刷ジョブである
ことを特徴とする請求項11に記載の消耗品使用量推定方法。
【請求項13】
適応的に消耗品使用量を推定する方法であって、
反復印刷ジョブのレンダリングされた画像からドットカウント情報を決定し、
前記ドットカウント情報及び複数の設定を使用して、格納消耗品使用量推定値を推定し、
前記複数の設定のそれぞれの設定毎に前記ドットカウント情報を格納し、
前記印刷ジョブの格納消耗品使用量推定値を取得し、前記格納消耗品使用量推定値は、前記ドットカウント情報を使用して前記格納消耗品使用量推定値を生成するために使用された前記複数の設定に対応し、
前記複数の設定のうちの一つを選択し、
印刷装置の現在の設定を前記ドットカウント情報に適用して、現在の消耗品使用量推定値を決定し、前記現在の設定は、選択された設定に対応し、
前記現在の設定の適用が、前記現在の消耗品使用量推定値に応じて、前記格納消耗品使用量推定値を超える消耗品使用量の増加をもたらすと判断する
ことを特徴とする消耗品使用量推定方法。
【請求項14】
更に、増加した前記消耗品使用量が、格納インク使用量推定値のマージン内にあると決定する
ことを特徴とする請求項13に記載の消耗品使用量推定方法。
【請求項15】
更に、前記印刷装置上で印刷される前記反復印刷ジョブの印刷ジョブインスタンスを解放する
ことを特徴とする請求項14に記載の消耗品使用量推定方法。
【請求項16】
更に、前記消耗品使用量の増加について警告を表示する
ことを特徴とする請求項13に記載の消耗品使用量推定方法。
【請求項17】
適応的に消耗品使用量を推定する方法であって、
印刷ジョブのレンダリングされた画像からドットカウント情報を決定し、前記印刷ジョブは反復印刷ジョブであり、
推定システムにドットカウント情報を入力することにより、格納消耗品使用量推定値を推定し、
前記印刷ジョブを処理する印刷装置のジョブ設定及び印刷装置設定に基づいて前記格納消耗品使用量推定値を変更し、
前記格納消耗品使用量推定値とともに前記ドットカウント情報を推定システムに保存し、
前記印刷ジョブの現在のジョブ設定と現在の印刷装置設定を決定し、
前記ドットカウント情報を取得することにより、現在の消耗品使用量推定を推定し、
前記現在のジョブ設定と前記現在の印刷装置設定を使用して、前記現在の消耗品使用量の推定を変更し、
前記現在のジョブ設定及び前記現在の印刷装置設定の適用が、前記現在の消耗品使用量推定値に応じて前記格納消耗品使用量推定値を超える消耗品使用量の増加をもたらすと判断する
ことを特徴とする消耗品使用量推定方法。
【請求項18】
前記格納消耗品使用量推定値は、格納インク使用量推定値を含む
ことを特徴とする請求項17に記載の消耗品使用量推定方法。
【請求項19】
前記印刷装置設定は、前記印刷装置の高度設定を含む
ことを特徴とする請求項17に記載の消耗品使用量推定方法。
【請求項20】
前記ジョブ設定がハーフトーン設定を含む
ことを特徴とする請求項17に記載の消耗品使用量推定方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドットカウント情報を使用した適応的な消耗品推定を使用して、印刷動作における消耗品の使用を推定するための印刷システム及び関連する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
プロダクション印刷における消耗品の使用量の推定は、一度、推定を行えば、定期的に印刷する印刷ジョブに使用できる。たとえば、様々な住所に定期的に送信されるクレジットカードの明細書や公共料金の請求書等である。よって、プリントショップがこれらのジョブの一つを受け取ると、固定価格で長期的に印刷ジョブを印刷する契約に同意できる。たとえば、印刷業者は、契約に基づいて五年間にわたって明細書を毎月印刷する場合がある。したがって、消耗品使用量を推定した際に用いられたのと同じ条件で印刷ジョブを印刷し続けることが重要である。消耗品は、印刷ジョブに関連付けられたドキュメントを印刷するために使用されるインク又はトナーを指す場合がある。同じ条件で印刷されない場合、プリントショップは、印刷ジョブの利益が減少又は損失を被った状態で印刷することになる可能性がある。
【0003】
一方、特許文献1を参照すると、データ処理装置と複数の画像処理装置とがネットワークを介して接続されていることを特徴とする画像処理システムが記載されている。データ処理装置は、クライアントから前記ネットワークを介して受信された印刷ジョブと、印刷ジョブに対する印刷コストの算出を指示する第一の指示データとを前記複数の画像処理装置の各々に送信し、送信に対する応答データを前記複数の画像処理装置の各々から受信し、受信した複数の応答データに基づいて複数の画像処理装置のうちの一つを選択することを特徴とする。画像処理装置は、データ処理装置からの印刷ジョブ及び第一の指示データの受信に応答し、装置自体の画像処理能力に基づいて印刷コストを算出し、算出した印刷コストをデータ処理装置に送信する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
同じジョブ設定、デジタルフロントエンド(DFE)設定、及び印刷装置設定を使用して、印刷ジョブが印刷されることを確認されてることがあってもよい。
しかしながら、プリントショップは、消耗品使用量の推定が行われてから数年後に、印刷ジョブの再印刷に使用される印刷装置が同じ方法で構成されていることを常に保証できるとは限らなかった。さらに、分散印刷を行うプリントショップの場合、印刷装置が同じ方法で構成されることを期待するのは現実的ではない場合があった。
たとえば、印刷場所の標高は消耗品の使用に影響する。分散印刷では、配送と郵送のコストを削減するために、大きな印刷ジョブを分割して複数の場所で印刷する場合に関連する場合があった。さらに、プリントショップは、印刷装置を交換することがあり、一般的には、これにより以前の消耗品使用量推定が全て無効となる場合があった。
すなわち、いつも同じ条件で印刷されないため、消耗品使用量の推定がそのまま使えない場合があった。
しかしながら、特許文献1の技術は、このような場合には対応できなかった。
【0006】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであって、上述の問題点を解消する画像形成装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の消耗品使用量推定方法は、適応消耗品推定のための方法である。この方法は、印刷ジョブのためにレンダリングされた画像からドットカウント情報を決定することを含む。この方法はまた、印刷ジョブに対応するドットカウント情報を、推定設定に対応する格納消耗品使用量推定値とともに保存することを含む。この方法はまた、印刷装置の現在の設定をドットカウント情報に適用して、現在の消耗品使用量推定値を決定することを含む。この方法はまた、現在の設定を適用すると、現在のインク消耗品推定値に従って、格納消耗品使用量推定値を超えるインク使用量が増加すると判断することを含む。
本開示の消耗品使用量推定方法は、適応消耗品推定のための方法である。この方法は、反復印刷ジョブのレンダリングされた画像からドットカウント情報を決定することを含む。この方法はまた、ドットカウント情報及び複数の設定を使用して、格納インク使用量推定値を推定することを含む。この方法は、複数の設定のそれぞれの設定ごとにドットカウント情報を格納することも含む。この方法は、印刷ジョブの格納インク使用量推定値を取得することも含む。格納インク使用量推定値は、ドットカウント情報を使用して格納インク使用量推定値を生成するために使用される複数の設定に対応する。この方法は、複数の設定のうちの一つを選択することも含む。この方法は、印刷装置の現在の設定をドットカウント情報に適用して、現在のインク使用量推定値を決定することも含む。現在の設定は、選択した設定に対応している。この方法はまた、現在の設定を適用すると、現在のインク使用量推定値に従って、保存されているインク使用量推定値を超えるインク使用量が増加すると判断することを含む。
本開示の消耗品使用量推定方法は、適応消耗品使用量推定のための方法である。この方法は、印刷ジョブのレンダリングされた画像からドットカウント情報を決定することを含む。印刷ジョブは反復印刷を行う。この方法はまた、推定システムにドットカウント情報を入力することによって、格納消耗品使用量推定値を推定することを含む。この方法はまた、印刷ジョブを処理する印刷装置のジョブ設定及び印刷装置設定に基づいて、格納消耗品使用量推定値を修正することを含む。この方法はまた、格納消耗品使用量推定値とともに、ドットカウント情報を推定システムに保存することを含む。この方法は、印刷ジョブの現在のジョブ設定と現在の印刷装置設定を決定することも含む。この方法はまた、ドットカウント情報を取得することによって、現在の消耗品使用量推定を推定することを含む。この方法はまた、現在のジョブ設定及び現在の印刷装置設定を用いて現在の消耗品使用量推定を修正することを含む。この方法はまた、現在のジョブ設定及び現在の印刷装置設定の適用が、現在の消耗品使用量推定値に応じて、格納消耗品使用量推定値を超える消耗品使用量の増加をもたらすことと判断することを含む。
本開示の消耗品使用量推定方法は、複数の印刷装置の消耗品を適応的に推定する方法である。この方法は、第一の印刷装置で印刷ジョブのレンダリングされた画像からドットカウント情報を決定することを含む。この方法は、印刷ジョブのレンダリングされた画像に対応するドットカウント情報を推定システムに格納することも含む。この方法はまた、印刷ジョブの格納消耗品使用量推定値を推定システムから取得することを含む。格納消耗品使用量推定値は、ドット数情報を使用して格納消耗品使用量推定値を生成するために使用される推定設定に対応する。この方法は、第二の印刷装置の現在の設定をドットカウント情報に適用することも含む。この方法はまた、ドットカウント情報への現在の設定の適用が、格納消耗品使用量推定値を超える消耗品使用量の増加をもたらすと判断することを含む。
本開示の印刷業務管理方法は、印刷システム内で印刷業務を管理する方法である。この方法は、第一の印刷装置で印刷ジョブのレンダリングされた画像からドットカウント情報を決定することを含む。この方法はまた、ドットカウント情報を推定システムに入力することによって、格納消耗品使用量推定値を推定することを含む。この方法はまた、第一の印刷装置からの推定設定のグループを用いて、記憶された消耗品使用量推定を修正することを含む。この方法はまた、推定システムにおいて印刷ジョブからレンダリングされた画像に対応するドットカウント情報及び格納された消耗品使用量推定値を格納することを含む。この方法は、複数の印刷装置から現在の設定の複数のグループを受信することも含む。現在の設定の各グループは、複数の印刷装置のそれぞれの印刷装置に対応する。複数の印刷装置には、第一の印刷装置が含まれる。この方法はまた、現在の設定のグループごとに現在の消耗品使用量推定を推定することを含む。この方法はまた、各現在の消耗品使用量推定値を格納消耗品使用量推定値と比較することを含む。この方法はまた、比較に基づいて、複数の印刷装置のうちの少なくとも一つの印刷装置に印刷ジョブを転送することを含む。
本開示の印刷業務管理方法は、印刷業務のための消耗品の使用を決定する方法である。この方法は、第一の印刷装置で印刷ジョブのレンダリングされた画像からドットカウント情報を決定することを含む。この方法はまた、推定システムにおいてドットカウント情報を第一の式に入力することによって、格納消耗品使用量推定値を推定することを含む。第一の式は、第一の印刷装置に関連付けられている。この方法はまた、推定システムにおいて、印刷ジョブのレンダリングされた画像に対応するドットカウント情報及び格納された消耗品使用量推定値を格納することを含む。この方法はまた、推定システムにおいてドットカウント情報を第二の式に入力することによって、第二消耗品使用量推定を推定することを含む。第二の式は、第二印刷装置に対応する。この方法は、第二消耗品使用量推定に基づいて第二設定を使用して消耗品使用の増加を決定することも含む。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、適応的に消耗品使用量を推定し、常に適切な消耗品使用量の推定が可能となる消耗品使用量推定方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の他の様々な特徴及び付随する利点は、添付の図面と併せて検討するとより完全に理解されるであろう。
【
図1A】開示された実施形態による文書を印刷するための印刷システムを示す。
【
図1B】開示された実施形態による印刷装置のデジタルフロントエンド(DFE)を示す。
【
図2】開示された実施形態による印刷システム内で使用される印刷装置の構成要素のブロック図を示す。
【
図3】開示された実施形態によるDFE内で使用されるRIPファームウェアのブロック図を示す。
【
図4】開示された実施形態による推定動作においてドットカウント値を使用する推定システムのデータフローのブロック図を示す。
【
図5A】開示された実施形態による、印刷装置又は第二印刷装置502における印刷ジョブの反復に関する推定システムのデータフローのブロック図を示す。
【
図5B】開示された実施形態による、印刷装置又は第二印刷装置502における印刷ジョブの反復に関する推定システムのデータフローのブロック図を更に示す。
【
図6A】開示された実施形態による、消耗品推定動作において複数のドットカウント値及び複数の設定グループを使用するブロック図を示す。
【
図6B】開示された実施形態による、消耗品推定動作において複数のドットカウント値及び複数の設定グループを使用するブロック図を更に示す。
【
図7】開示された実施形態による、消耗品使用量推定のための異なる式の使用のブロック図を示す。
【
図8】開示された実施形態による、消耗品の使用に影響を与える設定及び他の情報を示す表示画面の例を示す。
【
図9】開示された実施形態による適応消耗品使用量推定を使用して印刷動作を管理するためのフローチャートを示す。
【
図10】開示された実施形態による、適応消耗品使用量推定を使用して印刷動作を更に管理するためのフローチャートを示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
ここで、本発明の特定の実施形態を詳細に参照する。これらの実施形態の例は、添付の図面に示されている。本発明の完全な理解を提供するために、多くの特定の詳細が示される。図面と共に実施形態を説明するが、以下の説明は、本発明をいずれか一つの実施形態に限定することを意図するものではないことを理解されたい。逆に、以下の説明は、添付の特許請求の範囲の精神及び範囲内に含まれる代替物、修正物、及び均等物をカバーすることを意図している。
【0011】
消耗品の使用の適切な推定では、レンダリングされたコンテンツのCMYK(Cyan、Magenta、Yellow、blacK)値だけでなく、完全な印刷システムが消耗品の使用にどのように影響するかを考慮する。開示された実施形態では、消耗品は、印刷業務におけるインクの使用又はトナーの使用を示してもよい。また、消耗品は、印刷中に印刷装置によって消費される、シートや印影等の他のリソースを指す場合もあり得る。しかしながら、開示された実施形態は、インク使用及びインク使用量推定に焦点を合わせてもよい。以下の詳細な説明において「インク」という用語が使用される場合、その代わりに「トナー」という用語も使用され得る。
【0012】
ドットカウント値は、ディザー等による二階調(ドット)化(以下、「スクリーニング」ともいう。)と特定の印刷装置の設定に基づいて調整される。ドットカウント値は、印刷ジョブのレンダリングされた画像から取得できる。さらに、プリントヘッドのメンテナンスのための消耗品の使用は、総ドットカウント値に加算される。結果の値は、印刷ジョブの消耗品の合計使用量を表す場合がある。これらの値は、オペレーターに報告される場合がある。同じ画像とレンダリングされた色値等の印刷ジョブであっても、ジョブ又は印刷装置の設定により、インク又はトナーの使用量が異なる可能性がある。
【0013】
開示された実施形態は、様々なジョブ設定及び印刷装置構成、又は異なる印刷装置モデルでさえ、統一的な単一の消耗品使用量推定の使用を可能にする消耗品使用量推定を実行する印刷システムを説明する。開示された実施形態は、典型的な方法で消耗品使用量推定を実行することができる。しかしながら、開示された実施形態は、消耗品推定システムに、消耗品使用量推定とは別に「生(raw)」のドットカウント情報を保持させる。推定システムは、ジョブ、デジタルフロントエンド(DFE)、及び印刷装置の設定を検証する場合がある。また、消耗品の使用量を推定するために使用される設定と現在の設定との間の消耗品の使用の差を計算することもできる。この機能が可能なのは、ハーフトーンやプリントエンジンの設定等の設定が、ドットカウント情報の調整として適用されるためである。
【0014】
推定システムは、後続のアクションを実行することができる。たとえば、現在の設定の消耗品使用量が元の設定の消耗品使用量よりも少ない場合、推定システムは、オペレーターに警告することなく印刷ジョブを実行指示することができる。推定システムは、推定システム内のプロジェクト情報の印刷部数の違い等を、元の設定として記録保持している場合がある。現在の設定の消耗品使用量が元の設定の消耗品使用量よりも多い場合、推定システムは、オペレーターに警告することができる。現在の設定で印刷すると、インクやトナーの消費量とともに警告が表示される場合がある。オプションとして、開示された実施形態は、現在の設定を使用して印刷ジョブを印刷するための追加コストを表示することもできる。プロジェクトにマージンが定義されている場合、推定システムは、印刷ジョブが依然として収益性の高い方法で印刷されるかどうかも示す。
【0015】
推定システムは、どの設定が消耗品の使用に影響を与えているかについての詳細を表示する場合もある。たとえば、推定システムは、選択されたハーフトーンを表示し、消耗品の使用を推定するために使用されるハーフトーンに対する追加の消耗品の使用及びコストを表示することができる。推定システムはまた、個々の印刷装置の設定、追加の消耗品の使用、及び元の設定に対するコストを表示することもできる。関連する印刷装置の設定には高度の設定が含まれる場合があるが、これは実際には変更できないため、分散印刷が使用される場合に当てはまる。他の印刷装置の設定には、インク又はトナーの排出設定(スピッティングとパージシート)及びパージシートの頻度が含まれる場合がある。
【0016】
これらの機能により、オペレーターは、各設定が消耗品の使用にどの程度影響するかを確認できる。オペレーターは、個々の設定を変更することが理にかなっているのかどうかを判断できる。推定システムは、印刷ジョブを印刷する前に個々の設定を変更するかどうかを選択するオプションをオペレーターに提供することもできる。オペレーターが設定を変更することを選択した場合、推定システムは追加の消耗品使用情報を更新し、オペレーターが変更を適用するかどうかを決定する前に消耗品の使用効果を確認できるようにする。
【0017】
なお、開示された実施形態は、推定システムを拡張して、再度のRIP(Raster Image Processor、「ラスタライズ」又は「レンダリング」ともいう。)処理(以下、「再RIP」という。)、又は画像の再生成を必要とする変更も考慮することができる。この場合、最初の推定には、複数のドットカウント操作が含まれる。たとえば、印刷装置が1mm、2mm、3mm、又は4mm等の複数の余白設定をサポートしている場合、推定システムは4回、又は設定ごとに一回、レンダリングすることができる。次いで、推定システムは、4つの可能なバリエーションすべてについてドットカウント情報を格納することができる。このプロセスは、用紙、印刷装置の製造元又はモデル等の他の設定についても行うことができる。最終結果は、限られたラスタライズの変動セットをカバーする、ドットカウント値の集合として用いられる。
【0018】
また、開示された実施形態は、多くの他のシナリオで実施されてもよい。たとえば、印刷装置の「フリート」は、同じ製造元とモデルの印刷装置を使用する場合がある。推定システムは、共通の機能を持つ印刷装置間の構成の違いが消耗品の使用にどのように影響するかをオペレーターに知らせることができる。さらに、推定システムにより、オペレーターはフリート内の全ての印刷装置の相対的な消耗品の使用を比較することができる。プリントショップは、消耗品の使用が印刷装置ごとにどのように異なるかを理解している場合がある。プリントショップは、この機能を更に使用して、最適な印刷装置の構成を決定し、全ての印刷装置が確実にこの最適な構成にあてはまるようにすることができる。
【0019】
また、開示された実施形態は、異なる印刷装置の製造元及びモデルを有する印刷装置フリートと共に使用されてもよい。印刷装置の製造元及びモデルが異なる場合、開示された実施形態は上述のように動作することができる。推定システムは同じように動作する。しかしながら、消耗品の使用公式に対する基本的なドット数は、異なるインク又はトナーを使用するか、又は異なるインクジェットヘッドを使用する可能性がある印刷装置ごとに異なる可能性がある。この機能により、プリントショップは、異なる印刷装置間で印刷ジョブを移動するとき、又は印刷装置を更新された印刷装置に交換するときに、消耗品使用量の推定を再利用できる。この機能により、プリントショップは、印刷装置の交換による影響を理解することもできる。
【0020】
一般に、ドットカウントからの消耗品又はインクの使用量は、ジョブ及び印刷装置の設定に基づいて変更される。ジョブ設定には、ハーフトーン設定が含まれる場合がある。印刷装置の設定には、高度又はプリントヘッドメンテナンスモードの設定が含まれる場合がある。消耗品使用量の計算は、ドット数から始まる。ドット数自体は、色変換とレンダリング設定の影響を受ける。計算は、ジョブと印刷装置の設定に基づいて変更される。ドットカウントによる消耗品の使用量は、他のインクの使用量と分離される。この機能により、オペレーターは印刷ジョブを受け入れるか、消耗品使用量が推定よりも多い場合に、これらの設定を変更して推定で使用されたものと一致させることができる。後のドットカウント調整は、印刷ジョブを再処理せずに行われる。このように、ドットカウント情報は、消耗品使用量推定への入力として使用され、ドットカウントに基づく推定は、ジョブ及び印刷エンジン設定を使用して更に修正される。
【0021】
図1Aは、開示された実施形態による印刷装置104を使用して文書を印刷するための印刷システム100を示す。印刷システム100は、プリントショップ又はプロダクション印刷業務に適した他の環境に配置される。印刷システム100は、一つ又は複数のクライアント端末102から印刷ジョブを受信する一つ又は複数の印刷装置104を含む。
【0022】
印刷装置104は、印刷システム100を介して印刷ジョブを受信する。ここでは、印刷ジョブ103を受信してもよい。印刷ジョブ103を処理した後、印刷装置104は、印刷ジョブによって指定された紙又は媒体にドキュメント105を印刷又は生成する。印刷装置104は、
図2により詳細に開示される。印刷装置104は、印刷ジョブ103の処理を容易にするデジタルフロントエンドであるDFE106も含む。DFE106は、
図1Bにより詳細に開示され得る。
図1Bに開示されたDFE106の構成要素に加えて、それは、インク使用量推定に使用できる様々な設定も含む。この情報には、ジョブ設定126、DFE構成設定128、及び印刷装置構成設定130が含まれる。DFE106は、以下でより詳細に開示されるRIPファームウェア290も含む。
【0023】
印刷装置104は、消耗品132も含む。消耗品132は、印刷装置104又はその内部の品目に関連し得るが、実際には印刷装置自体の一部ではない。しかし、消耗品132は印刷作業で使用される。消耗品132は、インク134及びトナー136を含む。インク134及びトナー136は更に、異なる着色剤インクに分解され得る。たとえば、インク134は、シアンインク、マゼンタインク、イエローインク、及びブラックインクを含み得る。印刷装置104がカラー印刷できない場合、インク134は黒インクのみを含んでもよい。印刷装置104は、本明細書では詳細に開示されていない、シート等の他の消耗品132を含むことができる。
【0024】
印刷ジョブ103は、印刷装置104で印刷されると、所定量の消耗品132を使用してドキュメント105を生成する。いくつかの実施形態では、印刷ジョブ103は、数千以上のドキュメントを生成する。したがって、印刷ジョブ103に使用される消耗品の量は、かなりの量になる可能性がある。上述したように、印刷システム100は、消耗品132の使用に関する推定を提供する必要がある場合があり得る。印刷ジョブ103について決定された推定は、印刷装置104の様々な設定に依存する場合がある。印刷ジョブ103に関連付けられた設定及び印刷チケット設定138は、ドキュメント105の生成に使用される消耗品132の量に影響を与える。
【0025】
たとえば、DFE106は、RIPファームウェア290を使用して、印刷ジョブ103内のページに関連付けられたビットマップ画像、ベクトルグラフィックス、フォント等を、C、M、Y、及びKピクセル等のページのビットマップ/ラスタライズ表現に変換することができる。ラスタライズされたページ内の特定の色のピクセルの値の合計は、その色を印刷するために印刷装置104によって使用される消耗品132の量に比例する可能性がある。RIPファームウェア290は、DFE構成設定128によってキャプチャされるように、様々な画像ラスタライズ設定に従って印刷ジョブ103のページをラスタライズすることができる。たとえば、これらの画像ラスタライズのパラメータは、較正曲線、用紙定義、ICCプロファイル、スポットカラー定義、トーン再現曲線(Tone Reproduction Curve、以下「TRC」という。)、カラー変換設定、インク又はトナーの着色剤の制限、レンダリングインテント、K保存、CGRレベル、最大着色剤濃度、印刷余白、ハーフトーン等を含むことができる。
【0026】
印刷エンジン260も印刷装置104に含まれる。印刷装置104は、一時間に数千ページを印刷できるプロダクション印刷装置に対応することができる。印刷装置104は、インク、トナー、又はその両方を使用するものであってもよい。印刷エンジン260は、印刷装置が必要とする消耗品132の量に影響を与える印刷装置104の動作を制御できる、印刷装置構成設定130として示される様々なパラメータを含むことができる。たとえば、これらの設定は、印刷装置104のヘッドクリーニング間隔、ヘッド詰まり防止間隔等を制御又は実行する印刷装置保守設定を含むことができる。また、印刷装置構成設定130は、指示されたときにプリントヘッドのすべてのジェットが確実に発射されるようにするため、スピッティング、または全コンテンツにわたるスプレーパターンの印刷、パージシートの印刷、スピットラインの印刷、またはロールフィード印刷装置におけるページフレーム間に印刷されるラインを含むことができる。
【0027】
印刷装置の消耗品使用量を減らすために、RIPファームウェア290は、DFE構成設定128の画像ラスタライズパラメータを介して、各着色剤の濃度を下げ、カラー画像を白黒に変換し、TRCを調整して印刷装置による消耗品132の使用量を下げるように構成することができる。グレーコンポーネントの変更レベルは、DFE構成設定128を介して調整できる。
【0028】
また、開示された実施形態は、インク使用量推定の実行を容易にする推定ロジックを含む推定システム108を含む。推定システム108は、印刷装置104のDFE106及び印刷エンジン260によって実行される動作をエミュレートするように構成された、DFEエミュレーター120及び印刷エンジンエミュレーター122を有する推定ロジック118を含むことができる。印刷エンジン260の詳細は、後述する。DFEエミュレーター120及び印刷エンジンエミュレーター122は、ジョブ設定126、DFE構成設定128、及び印刷装置構成設定130を用いて、印刷装置104に関連する設定と一致するように構成することができる。また、推定ロジック118は、印刷ジョブ103を処理し、ドキュメント105を生成する際の消耗品132の量を推定するように構成することができる。
【0029】
動作中、推定ロジック118は、印刷装置104の情報及び設定を監視して、以前の推定値との差異を決定することができる。この機能により、印刷装置104によって利用されるのに対応した設定をもつ、DFE106、RIPファームウェア290、又は印刷エンジン260の構成情報の実時間での生成が容易となる。
【0030】
推定システム108は、印刷システム100内の任意の装置であってもよく、ネットワーク190に接続されて印刷装置104にデータを送受信してもよい。また、推定システム108は、印刷システム100内の他の印刷装置に接続されてもよい。好ましくは、推定システム108は、サーバーである。または、コンピュータ等の別の装置であってもよい。推定システム108は、メモリー114及びプロセッサー112を含む。推定システム108は、入出力(Input / Output)を行うI/Oサブシステム110及び見積もりデータベース116も含む。
【0031】
また、推定システム108は、デバイス上で実行される消耗品推定ソフトウェアを指す場合もある。以下に開示するように、「オフライン推定装置」は、このソフトウェアを指す場合がある。
【0032】
プロセッサー112は、メモリー114と通信する。プロセッサー112は、メモリー114内の命令(instruction)コードを実行するように構成される。命令コードは、オフライン推定を行う推定システム108を制御して、印刷装置104によって使用される消耗品132を推定するための様々な動作を実行してもよい。プロセッサー112は、メモリー114内の命令コードを実行するコンピュータ処理ユニットである。
【0033】
I/Oサブシステム110は、クライアント端末102及び印刷装置104等、印刷システム100内の他の装置との通信を容易にするように構成された一つ又は複数の入力、出力、又は入出力インターフェイスを含むことができる。I/Oサブシステム110の一例印刷システム100のエンティティに情報を通信するために利用される通信方法を動的に決定するように構成することができる。たとえば、I/Oサブシステム110は、第一のエンティティがRESTful APIを利用し、その結果、RESTful通信手段を使用するインターフェイスを使用してエンティティと通信できると判断することができる。
【0034】
推定ロジック118は、印刷ジョブ103のドキュメント105を印刷するために印刷装置104によって使用される消耗品132の量を推定するために、オフライン推定を行う推定システム108に備えられる。推定ロジック118は、上述のように、DFEエミュレーター120及び印刷エンジンエミュレーター122を含む。DFEエミュレーター120及び印刷エンジンエミュレーター122は、印刷装置104の設定及びパラメーターと一致する構成設定情報を用いて構成される。
【0035】
DFEエミュレーター120は、印刷装置104のDFE106によって実行される動作をエミュレートするように構成することができる。エミュレーションは、印刷装置104に指定された様々な設定に依存する。たとえば、DFEエミュレーター120は、ビットマップ画像、ベクトルグラフィックス、フォント、及び印刷ジョブ103のサンプルページで指定された同様のものを、C、M、Y、及びKピクセルを使用してページのビットマップ/ラスタライズ表現に変換する。DFEエミュレーター120が変換を実行する方法は、DFE106の画像ラスタライズ設定に対応し、これはDFEエミュレーターの様々な画像ラスタライズ設定に依存してもよい。
【0036】
いくつかの実施形態では、DFEエミュレーター120は、推定システム108で利用可能な複数のRIP124のRIPを検索する。適切なRIPを選択することで、インク使用量をより正確に推定することができる。たとえば、推定ロジック118は、DFE106が同じバージョンを有するRIPを選択するためのDFEソフトウェアバージョンを決定することができる。推定システム108は、多くの異なるRIP124を含む。好ましくは、リリースされたソフトウェアバージョンごとに一つを含んでもよい。DFEエミュレーター120は、DFE106から取り出された情報からの構成設定を使用して、選択されたRIPを自動的に構成することができる。
【0037】
印刷エンジンエミュレーター122は、印刷エンジン260又は印刷装置104によって実行される動作をエミュレートするように構成され得る。エミュレーションは、印刷装置104のための様々な印刷装置構成設定130に依存してもよい。
【0038】
推定システム108の推定ロジック118を使用して提供された推定は、見積もりデータベース116にレコード又はエントリーとして格納されてもよい。見積もりデータベース116へ格納される各エントリーには、特定の印刷ジョブ103を処理するために顧客に提供された推定に関連するような設定を指定してもよい。各エントリーは、消耗品の推定フィールド及びコストフィールドだけでなく、推定を提供するために使用されるジョブ設定126、DFE構成設定128、及び印刷装置構成設定130のフィールドを含むことができる。クライアント情報フィールド、ジョブ情報フィールド、又は一意の識別(Identification、ID)フィールド等の他の情報が提供されてもよい。好ましくは、印刷ジョブ103は、ドキュメント105の印刷を伴う複数のインスタンスが発生するという点で、反復印刷業務である。
【0039】
図1Bは、開示された実施形態によるDFE106のブロック図を示す。DFE106は、レシーバー181、RIPファームウェア290、CMYKデータ格納部184、入出力コネクター185、及び補正ユニット186を含む。RIPファームウェア290も
図2に開示され、
図3により詳細に開示される。
図1Aに開示されたものを含む、DFE106内の追加の構成要素を備えていてもよい。したがって、DFE106は、
図1Bには示されていないが、ジョブ設定126、DFE構成設定128、及びオプションとして印刷装置構成設定130のデータを含む。
【0040】
レシーバー181は、印刷システム100内で受信された印刷ジョブ103を受信し、印刷ジョブをRIPファームウェア290に出力する。レシーバー181は、印刷ジョブ内のドキュメント又は複数のドキュメントの色情報も受信することができる。これにより、レシーバー181は、色情報を補正ユニット186に出力することができる。レシーバー181によって受信された印刷ジョブは、印刷媒体に印刷される画像データに関連付けられる。また、片面印刷か両面印刷かを示す情報を含む印刷条件情報、又は印刷ジョブに関連する他のデータとともに印刷媒体の種類情報を含むこともできる。
【0041】
RIPファームウェア290は、印刷ジョブに係る画像データをラスター(ピクセル)データに変換して描画データを生成するラスタライズ処理を行い、生成した描画データを出力する。また、RIPファームウェア290は、ラスタライズされた描画データをCMYK形式の描画データ(以下、「CMYK描画データ」という。)に変換する。描画データが元々CMYK形式の場合や、CMYK描画データの場合、変換が行われない場合がある。RIPファームウェア290は、一つ又は複数の階調再現曲線(TRC)を参照して、CMYK描画データの階調変換を実行することができる。TRCは、描画データの色の階調値と印刷媒体上の印刷色(印刷濃度)との関係を示すデータである。
【0042】
印刷装置104によって提供される印刷色が経時的に変化するとき、CMYKデータ格納部184に格納されたTRCは、色値と印刷色との間の実測関係からそれぞれ逸脱することがある。TRCが実際の関係からずれると、各色の階調値の階調変換が所望の印刷色にならない。ここで、補正ユニット186は、各色の階調値が所望の印刷色に一致するように、CMYKデータ格納部184に記憶されたTRCの実際の関係からのずれを補正する。補正ユニット186は、レシーバー181を介して取得したRGBの色情報をCMYKの色情報に変換する。補正ユニット186は、変換後のCMYK色情報を用いてTRCを生成してもよい。CMYKデータ格納部184に記憶されたTRCは、生成されたTRCに置き換えられる。つまり、補正ユニット186は、TRCを補正することができる。補正ユニット186は、CMYKデータ格納部184に格納されたTRCの一部を書き換えることにより、TRCを補正してもよい。
【0043】
RIPファームウェア290によって生成された描画データは、入出力コネクター185を介して印刷装置104内で送信される。印刷条件情報並びに印刷媒体タイプ、及び描画データは、
図2に開示された印刷装置104に記載された印刷エンジン260に送信され得る。
【0044】
また、DFE106は、例えば入出力コネクター185を使用して、別の装置に配置されている場合、他の印刷装置又は推定システム108と通信することができるウェブユーザーインターフェイス188を含む。ウェブユーザーインターフェイス188又はウェブアプリケーションにより、他の印刷装置のDFEのユーザーは、DFE106で実行されているコンテンツ又はソフトウェアと対話する。
【0045】
図2は、開示された実施形態による印刷装置104の構成要素のブロック図を示す。
図2に示すアーキテクチャーは、印刷システム100内で印刷、スキャン、格納、コピー等の様々な機能を実行する任意の多機能印刷装置又は画像形成装置に適用することができる。上述したように、印刷装置104は、別個の装置である場合には、推定システム108からデータを送受信し、印刷システム100内の他の装置からデータを送受信することができる。
【0046】
印刷装置104は、これらの機能をサポートする動作を実行するコンピューティングプラットフォーム201を含む。コンピューティングプラットフォーム201は、コンピュータ処理ユニットであるCPU202、画像形成ユニット204、メモリーユニット206、及びネットワーク通信インターフェイス210を含む。コンピューティングプラットフォーム201を使用する印刷装置104は、スキャン、コピー、印刷、ファクシミリの受信又は送信、又はドキュメント処理等の様々な操作を実行するように構成することができる。このように、印刷装置104は、印刷装置又はスキャナーを含む多機能周辺機器(Multi-Function Peripheral、MFP)、及びコピー機、ファクシミリ装置、及びプリンターの一つ又は複数の機能であり得る。これらの機能を提供するために、印刷装置104は、印刷業務を実行するプリンターコンポーネント220、コピー動作を実行するコピーコンポーネント222、スキャン操作を実行するスキャナーコンポーネント224、及びファクシミリ文書を送受信するファクシミリコンポーネント226を含む。CPU202は、これらの構成要素に命令を発行して、所望の動作を実行することができる。
【0047】
印刷装置104は、フィニッシャー211及び一つ又は複数の用紙カセット212も含む。フィニッシャー211は、所望の動作後に画像形成面を有する紙をトレイに移動するための回転可能な下流ローラを含む。フィニッシャー211はまた、仕上げられた紙を分類する、紙のシートをステープルで綴じる、二重にする、折り目を付ける、穴をあける、折り畳む等の追加の動作を実行することもできる。
【0048】
用紙カセット212は、用紙を様々な構成要素、プリンターコンポーネント220、コピーコンポーネント222、スキャナーコンポーネント224、及びファクシミリコンポーネント226に供給して、用紙上に画像形成面を作成する。用紙カセット212は、用紙トレイとして知られている場合もある。用紙カセット212は、様々なサイズ、色、構成等を有する用紙を含むことができる。用紙カセット212内の用紙又は媒体は、印刷装置104に「ロード(搭載)された」と見なすことができる。これらの用紙を印刷するための情報は、DFE106に格納された用紙カタログに取り込むことができる。用紙カセット212は、必要に応じて補充するために取り外すことができる。プリンターコンポーネント220、コピーコンポーネント222、スキャナーコンポーネント224、及びファクシミリコンポーネント226からの印刷された用紙は、一つ又は複数の出力容器227(Output Bin)内に配置される。一つ又は複数の出力容器227は、完成した印刷ジョブが空になるか又は印刷を一時停止する前に取得できるだけの容量を有することができる。出力容器は、一つ又は複数の出力トレイ(排紙トレイ)を含むことができる。
【0049】
ドキュメントフィーダートレイ230は、印刷装置104の物理的構成要素を含み、処理される用紙及びドキュメントを受け取るドキュメントプロセッサー入力フィーダートレイであってもよい。フィーダートレイは、印刷装置104の一つ又は複数の入力トレイを指す場合もある。ドキュメントは、ドキュメントフィーダートレイ230の上又は中に配置され、ドキュメントフィーダートレイ230は、ドキュメントを印刷装置104内の他のコンポーネントに移動する。ドキュメントフィーダートレイ230は、ユーザーによって入力された指示によって制御され得る。たとえば、ドキュメントは、スキャン操作のためにスキャナーフラットベッドに移動する場合がある。
図2に示すように、ドキュメントフィーダートレイ230は、印刷エンジン260と対話して、所望の操作を実行することができる。
【0050】
メモリーユニット206は、命令215を格納するための格納場所であるメモリー214を含む。命令215(インストラクション)は、CPU202、又はプリンターコンポーネント220、コピーコンポーネント222、スキャナーコンポーネント224、並びにファクシミリコンポーネント226内の任意のプロセッサー等、印刷装置104に関連する他のプロセッサーで実行可能である。たとえば、メモリー214の記憶場所は、印刷装置104内の構成要素をサポートするためにコンピューティングプラットフォーム201によって実行されるオペレーティングシステム(OS)を実行するためのデータを含むことができる。実施形態では、メモリーユニット206は、印刷装置104の延期操作を実行する際に使用されるトークン及びコードを格納することができる。
【0051】
メモリーユニット206は、揮発性及び不揮発性メモリを含み得る。揮発性メモリには、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)が含まれる場合がある。不揮発性メモリの例としては、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、フラッシュメモリー、電気的に消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory、EEPROM)、デジタルテープ、ハードディスクドライブ(Hard Disk Drive、HDD)、又はソリッドステートドライブ(Solid-State Drive、SSD)が挙げられる。また、メモリーユニット206は、他の可能なメモリーデバイスと共に、読み取り可能又は書き込み可能な揮発性メモリ又は不揮発性メモリの任意の組み合わせを含む。
【0052】
コンピューティングプラットフォーム201は、CPU202等の一つ又は複数のプロセッサーをホストすることができる。これらのプロセッサーは、一つ又は複数のメモリー214の記憶場所に格納された命令215を実行できる。これらの命令を実行することにより、プロセッサーは印刷装置104に様々な操作を実行させる。プロセッサーは、特定用途向け集積回路(Application-Specific Integrated Circuit、ASIC)やフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)等、特定の目的のための処理ユニットを組み込むこともできる。プリンターコンポーネント220、コピーコンポーネント222、スキャナーコンポーネント224、及びファクシミリコンポーネント226に固有の動作を実行するために、他のプロセッサーを含めることができる。言い換えると、特定のプロセッサーは、印刷装置104をプリンター、コピー機、スキャナー、及びファクシミリ装置として機能させることができる。
【0053】
また、印刷装置104は、コンピューティングプラットフォーム201に接続され得る操作パネル208を含む。操作パネル208は、印刷装置104にコマンドを提供するためのユーザーとの対話を容易にするための表示ユニット216及び入力ユニット217を含み得る。表示ユニット216は、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display、LCD)等の任意の電子ビデオディスプレイとすることができる。入力ユニット217は、ボタン、タッチスクリーン、キーボード若しくはキーパッド、スイッチ、ダイヤル等、ユーザーが操作パネル208に情報を入力できるようにするデバイスの任意の組み合わせを含むことができる。好ましくは、入力ユニット217は、ユーザーからの入力を受け取るためにタッチを感知する表示ユニット216上に重ねられたタッチスクリーンデジタイザを含む。このようにして、ユーザーは表示ユニット216と対話する。これらの構成要素を使用して、コード又は他の情報を印刷装置104に入力することができる。
【0054】
表示ユニット216は、該当する場合、オフラインで推定する推定システム108からの結果を表示する役目も果たすことができる。推定システム108は、インク使用量推定データを印刷装置104に送信して表示することができる。たとえば、印刷装置104のオペレーターは、受信した印刷ジョブ103の推定を要求することができる。印刷装置104は、開示された実施形態に従って消耗品132の推定を要求する。
【0055】
印刷装置104は、ネットワーク通信処理ユニット218も含む。ネットワーク通信処理ユニット218は、一つ又は複数の他の画像形成装置又はネットワークサービスとの無線又は有線接続等のネットワーク通信インターフェイス210を使用して、ネットワーク通信を確立することができる。CPU202は、ネットワーク通信処理ユニット218に対して、ネットワーク通信インターフェイス210を使用し、ネットワークを介して情報を送信又は取得するように指示することができる。データがネットワークを介してコンピューティングプラットフォーム201で受信されると、ネットワーク通信処理ユニット218は、着信パケットを復号化し、それらをCPU202に配信する。CPU202は、印刷装置104の設定等、メモリーユニット206に格納されている情報を取得することもできる。
【0056】
印刷装置104は、上述したように、印刷エンジン260も含む。印刷エンジン260は、タスクを達成するように動作するハードウェア、ファームウェア、又はソフトウェアコンポーネントの組み合わせであってもよい。たとえば、印刷エンジン260は、文書を印刷するためのコンポーネント及びソフトウェアから構成される。この際、操作パネル208を介したユーザー入力の後、コンピューティングプラットフォーム201から命令を受け取ることができる。あるいは、印刷エンジン260は、他の接続又はリンクされたデバイスから命令を受け取ることができる。
【0057】
印刷エンジン260は、紙上へのインク又はトナーの配置を行うハードウェア構成要素等、印刷装置エンジンのローレベル機構を管理及び動作させる。印刷エンジン260は、ハーフトナー、トナーカートリッジ、ローラー、スケジューラー、ストレージ、入力/出力操作等を管理及び調整することができる。ページ記述言語(Page Description Language、PDL)を解釈するラスター画像プロセッサー(RIP)であるRIPファームウェア290は、印刷装置104での動作中に画像を実際にレンダリングし、紙にインクを塗布するために、下位レベルの印刷エンジン260に命令を送信及び送達する。RIPファームウェア290は、上述したように、DFE106に配置することができる。
【0058】
印刷装置104は、データ及び情報を収集してコンピューティングプラットフォーム201又はCPU202に提供する、一つ又は複数のセンサー262を含むことができる。各センサー262は、印刷装置104の特定の動作状態を監視するために使用することができる。センサー262は、紙詰まり、ハードウェア又はソフトウェアコンポーネントの障害、部品の破損、オペレーティングシステムの問題、ドキュメントのミスフィード、トナーレベル、及びその他の動作状態に関する位置を示すために使用することができる。センサー262は、印刷装置104により印刷又は処理されたページ数も検出することができる。センサー262は、動作上の問題又は障害イベントを検出すると、信号をCPU202に送信することができる。CPU202は、問題に関連するエラー警告を生成することができる。エラー警告には、エラーコードが含まれる場合がある。
【0059】
一部のエラーには、ハードウェア関連の原因がある。たとえば、紙詰まり等の故障がフィニッシャー211で発生した場合、表示ユニット216は、エラー及び故障イベント又はフィニッシャーの場所に関する情報を表示することができる。用紙カセット212で用紙ジャムが発生した場合、表示ユニット216は、用紙カセットの一つについて用紙ジャムエラーに関する情報を表示する。
【0060】
一部のエラーには、ファームウェア関連の原因がある。たとえば、ネットワーク通信処理ユニット218は、ファームウェア又はソフトウェアのエラーを引き起こし得る。表示ユニット216は、ファームウェア関連のエラーの場合、適用可能なエラーコードを表示し、デバイスを再起動する等、エラーに対処するための推奨方針を提示することができる。
【0061】
メモリーユニット206は、故障イベント及び発生したエラーの履歴を、各エラーのタイムスタンプとともに格納することができる。印刷装置104は、ネットワーク通信インターフェイス210を介して、上述したようなネットワークプロトコルを利用することにより、印刷システム100内の他の装置と通信する。いくつかの実施形態では、印刷装置104は、サーバーが印刷システム100内の複数の装置からデータを収集できるようにするREST APIを介して印刷システム100内の他の装置と通信する。REST API及びSOAPは、ファイル、XMLメッセージ、JSONメッセージ等の異なるフォーマットでデータを送信するために使用されるアプリケーションプロトコルである。適用可能なネットワーク通信プロトコル及びアプリケーションプロトコルを利用することによって、印刷装置104は、推定システム108及び印刷システム100内の他の印刷装置からデータを送信及び受信する。
【0062】
図3は、開示された実施形態によるDFE106内で使用されるRIPファームウェア290のブロック図を示す。RIPファームウェア290は、テキスト及び画像データを、PDF、TIFF、又はJPEGを含む異なるファイル形式から、印刷装置104が理解(解釈)できる形式に変換する。ページを処理するRIPでは、ページがPostScript(登録商標)、PDF、又はその他のページ記述言語(PDL)として送信されるかどうかに関係なく、いくつかの手順を実行する必要がある。要するに、RIPファームウェア290は、解釈、ラスタライズ、及びスクリーニングを提供することができる。
【0063】
ジョブファイル302は、印刷ジョブ103に関連付けられたジョブのファイルであってもよい。ジョブファイル302は、コード内のポストスクリプトファイルであってもよい。ジョブファイル302は、DFE106内のRIPファームウェア290に提供されて、そのコードをラスター又はビットマップコードに変換することができる。ジョブファイル302は、インタープリター304にて受信される。インタープリター304は、コード内のコマンドを解釈してページのオブジェクトとエレメントとをベクトルオブジェクト306として再描画する。この際、ジョブファイル302のPDLが読み取られ、グラフィック要素にデコードされて、シート上に配置される。各エレメントは、画像、テキストの文字、塗りつぶし、ストローク等であるか、ベクトルオブジェクト306にリストされている場合がある。
【0064】
レンダラー308は、ベクトルオブジェクト306を処理して、全てのグラフィックエレメントをピクセルの適切なパターンに変換し、ラスタライズされた出力を形成する。解像度に依存しないベクトルオブジェクトは、ピクセル310に変換される。スクリーニング312は、ピクセル310のラスター画像を取得して、個別に、スクリーニングされたシアン、マゼンタ、イエロー、及びブラックのセパレーション(バンド)を形成する。これらは、印刷エンジン260が理解できるコマンドで構成されるビットマップ314の形式のハーフトーンドットであってもよい。
【0065】
RIPファームウェア290はまた、カラーコンバーター316を実装することができる。カラーコンバーター316は、色変換に関して上述された機能を備えることができる。カラーコンバーター316は、色管理及び較正の機能を提供する。これらの機能の処理は、構成とジョブの内容に応じて、解釈又はレンダリング中に適用される場合がある。カラー管理を提供するために、カラー印刷リソースにアクセスすることができる。
【0066】
RIPファームウェア290は、搭載されたソフトウェアバージョンを印刷システム100内の他のバージョンと区別する、ソフトウェアバージョン又は他の識別子(Identification、ID)を有することができる。印刷装置104は、印刷ジョブ103の種類に応じて、いくつかの異なるRIPファームウェアバージョンを実装することができる。さらに、異なる印刷装置は、RIPファームウェアの異なるバージョンを実装することができる。好ましくは、RIPファームウェア290はソフトウェアで実装される。
【0067】
また、開示された実施形態は、レンダラー308によって提供されるレンダリングされた画像からドットカウント値309(ドットカウント情報)を決定することができる。ドットカウント値は、スクリーニング312に基づいて、及び印刷装置104での設定に基づいて調整することができる。ドットカウント値309は、推定システム108に報告することができる。以下に開示されているとおりである。
【0068】
レンダリングされたドキュメント、又はビットマップ314は、印刷エンジン260に送られてもよい。推定システム108は、消耗品の使用を決定するために適用可能な設定と共にドットカウント値309に式を適用してもよい。さらに、開示された実施形態は、この情報を使用して、様々なジョブ設定126、DFE構成設定128、又は印刷装置構成設定130と共に単一の消耗品使用量推定を使用することができる。ただし、ハーフトーン等のエンジン固有の設定は、印刷エンジン260での消耗品の使用に影響を与え、印刷装置104又は印刷システム100内の別の印刷装置で時間とともに異なっていく場合がある。
【0069】
図4は、開示された実施形態による推定動作においてドットカウント値309を使用する推定システム108のデータフローのブロック図を示す。RIPファームウェア290は、印刷ジョブ103のジョブファイル302のレンダリング画像からドットカウント値309を生成する。ドットカウント値309は、印刷ジョブ103の消耗品の使用を推定する際に、推定ロジック118に提供されてもよい。DFE106は、ジョブ設定126も提供する。推定ロジック118は、ドットカウント値309、ジョブ設定126、DFE構成設定128、及び印刷装置構成設定130を使用して、格納消耗品使用量値406を決定することができる。
【0070】
これらの設定は消耗品の使用に影響する。たとえば、印刷装置構成設定130は、ヘッドをパージするために使用されるインク量を決定するため、プリントヘッドのメンテナンスが実行される頻度に関する情報を含んでいてもよい。また、インク又はトナーを消費するものの、ドキュメントの印刷に関連しない他の操作を実行することができる。このドキュメントは、印刷時に、ドットカウント値309を算出するために使用されるレンダリングされた画像としてキャプチャされるものを示す。ジョブ設定126は、ジョブファイル302のレンダリングされた画像のドットカウント値を変更するハーフトーン設定を含むことができる。
【0071】
推定ロジック118は、一つ又は複数の式402をドットカウント値309に適用して、推定消耗品使用量を決定することができる。この値は、計算された後、ジョブ設定126、DFE構成設定128、及び印刷装置構成設定130に基づいて変更される。したがって、推定ロジック118は、エントリー404で見積もりデータベース116に格納される消耗品使用量推定を決定する。見積もりデータベース116は、異なる消耗品使用量推定値に対する複数のエントリーを含むことができる。エントリー404は、推定の生成時に適用可能な場合に、印刷ジョブ103、ジョブ設定126、DFE構成設定128、及び印刷装置構成設定130が提供されるための印刷ジョブ103及び任意の初期推定値またはベースライン推定値に対応することができる。
【0072】
たとえば、エントリー404は、推定システム108内で提供される印刷ジョブ103について生成された推定値に対応する格納消耗品使用量値406を含む。また、エントリー404は、ドットカウント値309を含む。推定システム108は、ドットカウント値309を任意の設定、例えば、ジョブ設定126、DFE構成設定128、又は印刷装置構成設定130、又は他の情報とは別に保持する。印刷ジョブのドットカウント値から消耗品の推定使用量を分離するこの機能により、同じ画像とレンダリングされた値が、後の印刷に使用される印刷装置の設定に基づいて、正確に異なる量のインク又はトナーを使用するという事実を考慮することができる。
【0073】
図5Aは、開示された実施形態による、印刷装置104又は第二印刷装置502における印刷ジョブ103の繰り返しに関する推定システム108のデータフローのブロック図を示している。上述の元々の推定よりも後に、消耗品使用量の推定が要求され又は提供される場合がある。この状況は、印刷ジョブ103が、五年等の長期間にわたって、毎月等の定期的に印刷される繰り返しの印刷業務(以下、「反復印刷」という。)に適用可能である。プリントショップは、元々の推定がまだ有効かどうか、印刷作業が消耗品の使用に基づく利益の範囲内にとどまっているかどうかを知りたがる場合がある。そうでない場合、プリントショップは現在の設定を変更して範囲内にとどめることができる。
【0074】
そのため、設定は時間の経過とともに変更される場合がある。さらに、印刷ジョブ103のためにドキュメント105を印刷するために消耗品132がどのように使用されるかに影響を与える調整が印刷装置104で行われることがある。印刷ジョブ103のサイズは、単一の印刷装置には大きすぎる。したがって、印刷システム100は、ドキュメント105を第二印刷装置502で印刷することもできる。追加の印刷装置を印刷システム100内で使用することができるが、簡潔にするためにここでは示さない。第二印刷装置502は、ジョブ設定506、DFE構成設定508、及び印刷装置構成設定509を有するそれ自体のDFE504を含む。第二印刷装置502の設定は、印刷装置104の同じ設定とは異なる可能性が高い。推定システム108は考慮に入れる。これらの状況は、開示された実施形態に従って更新された消耗品使用量推定値を提供するときである。
【0075】
上述したように、見積もりデータベース116のエントリー404は、格納消耗品使用量値406と、印刷ジョブ103の元の消耗品使用量推定のために提供されたドットカウント値309とを含む。推定システム108は、更新された推定が必要な場合にこれらの値を検索し、それらを推定に提供する。推定システム108は、印刷装置104の現在の設定516も検索する。現在の設定516は、DFE106における現在の設定を含む。
図5は、これらをジョブ設定510、DFE構成設定512、及び印刷装置構成設定514として示す。これらの設定は、格納消耗品使用量値406を計算するために使用されるジョブ設定126、DFE構成設定128、及び印刷装置構成設定130とは異なる場合がある。
【0076】
推定ロジック118は、現在の設定516を使用し、それらを印刷ジョブ103のドットカウント値309に適用して、現在の消耗品使用量値522を計算する。ハーフトーン又は印刷エンジン設定等の設定は、ドットカウント値309のドットカウント情報に対する調整として適用される。推定ロジック118は、ドットカウント値309を入力として使用して式520を実行し、初期消耗品使用量値を決定することができる。設定の調整は個別に行うことができる。式520は、以下により詳細に開示される。たとえば、場合によっては、推定ロジック118は、式520及びドットカウント値309の情報を使用して、現在の消耗品使用量値522を決定することができる。式520は、印刷装置104及びDFE106に固有のものである。式520が使用された後、推定ロジック118は、メンテナンス又は他の操作に使用されるインク又はトナー等の調整のために、現在の設定516を使用することができる。したがって、推定システム108は、RIPファームウェア290で画像をレンダリングする必要なく、更新された消耗品使用量推定を決定することができる。この特徴は、特に繰り返し印刷ジョブにおいて、推定操作のためのDFE106の処理及び使用を削減する。
【0077】
推定システム108は、現在の消耗品使用量値522を格納消耗品使用量値406と比較して、印刷装置104が許容可能で収益性の高い方法に従って動作しているかどうかを判断する。比較に基づいてアクションを実行できる。この動作は、現在の設定516を適用するかどうか、ジョブ設定126、DFE構成設定128、及び印刷装置構成設定130の推定設定を適用するかどうかを選択するようにオペレーターを促すことを含むことができる。デフォルト動作は、推定システム108に推定設定を適用して、消耗品の使用量を、格納消耗品使用量値406の範囲内に保たれるように促すことができる。オペレーターはまた、各設定を調べて、現時点でドキュメント105を印刷するためにどの設定を使用するかを決定することができる。
【0078】
さらに、マージン517は、現在の消耗品使用量値522がマージン内にある場合に、現在の設定516に対して消耗品の使用が許容可能であるか、又は少なくとも有益であるという点で、格納消耗品使用量値406に対して定義され得る。このマージンの外にある場合、現在の設定516を使用すると、プリントショップに損失が生じる可能性がある。閾値519は、消耗品の使用制限を超えないように定義することもできる。現在の設定516を適用すると消耗品の使用が閾値519を超える場合、現在の設定516を使用するとプリントショップに損失が生じる可能性がある。
【0079】
場合によっては、印刷ジョブが大きく、複数の印刷装置を使用する必要がある場合がある。印刷システム100は、同じ製造元及びモデルを有する印刷装置のフリートであり得る。あるいは、印刷システム100は、異なる製造元及びモデルを有する印刷装置のフリートであってもよい。たとえば、第二印刷装置502は、印刷ジョブ103のためにドキュメント105を印刷するのに使用されてもよい。第二印刷装置502は、ジョブ設定506、DFE構成設定508、及び印刷装置構成設定509を有する独自のDFE504を含み、それらは、第二設定518として推定システム108に提供される。
【0080】
推定システム108は、第二印刷装置502を使用するための現在の消耗品使用量値522を決定するために、上述の現在の設定516のように第二設定518を処理することができる。このプロセスは、印刷装置104及び第二印刷装置502が同じ製造元及びモデルである場合に適用可能であり、例えば、式520の単一の式を両方の印刷装置に使用して、インク又はトナーの使用量を計算することができる。異なるタイプの印刷装置の実施形態について、これらの実施形態を以下により詳細に開示する。
【0081】
推定システム108は、印刷システム100内の複数の印刷装置から設定のグループを受け取ることができる。たとえば、5つの印刷装置が、印刷装置104を含む推定システム108に設定のグループを提供することができる。推定システム108は、設定の各グループに対する消耗品の使用量を推定する際、ドットカウント値309を使用するため、開示された実施形態を実装することができる。格納消耗品使用量値406と一致する設定のこれらのグループは、印刷動作のために印刷ジョブ103を受け取ることができる。任意のマージン517又は閾値519を含む、格納消耗品使用量値406を超える設定のグループは、印刷ジョブ103又は印刷ドキュメント105を受信しない場合がある。このように、各印刷装置で画像をレンダリングし、別々のドットカウント値を決定する必要がない。この機能により、他の処理の処理時間とDFE106リソースが節約される。
【0082】
図6は、開示された実施形態による、消耗品推定動作において複数のドットカウント値及び複数の設定グループを使用するブロック図を示している。開示された実施形態は、ドットカウント値決定のためにレンダリングされた画像を再生成することを必要とする変更を考慮する機能を含むことができる。元々の推定には、複数のドットカウント動作が含まれる場合がある。たとえば、印刷装置104が、1mm、2mm、3mm、及び4mm等の複数のマージン設定をサポートする場合、推定システム108は、RIPファームウェア290が四回、又は設定ごとに一回レンダリングすることを要求し得る。次いで、推定システム108は、四つの可能なバリエーションすべてについてドットカウント情報を格納することができる。このプロセスは、用紙、印刷装置104のメーカー又はモデル等の他の設定に対して実行されてもよい。結果は、ラスタライズの限られた一連のバリエーションをカバーするドットカウント値のコレクションになる。
【0083】
したがって、マージンの例を使用して、DFE106は、
図3に開示された実施形態を使用して、マージンごとに四つの画像をレンダリングすることができる。レンダリング画像は、1mmレンダリング画像602A、2mmレンダリング画像602B、3mmレンダリング画像602C、及び4mmレンダリング画像602Dと示してもよい。レンダリング画像は、
図3のピクセル310又はビットマップ314に対応してもよい。各マージンについてレンダリングされた画像を使用して、各マージンについてのドットカウント値も決定される。これらの値は、ジョブ設定、DFE構成設定、及びレンダリング操作で使用される印刷装置構成設定とともに、推定設定として示され、推定システム108に提供され、消耗品使用量推定値が生成される。
【0084】
ドットカウント値309Aは、1mmレンダリング画像602Aから決定される。1mm推定設定604AもDFE106によって取り込まれ、推定システム108に送られる。推定システム108は、1mmの余白を使用して印刷されたドキュメント105の消耗品使用量の推定値を提供する、格納消耗品使用量値406Aを生成する。また、格納消耗品使用量値406A及びドットカウント値309Aを格納するために、見積もりデータベース116に1mmエントリー404Aを作成する。このプロセスは、他の余白設定に対しても繰り返すことができる。
【0085】
DFE106は、2mmでレンダリングされた画像602Bについて、ドットカウント値309B及び2mm推定設定604Bを決定する。この情報は、推定システム108によって使用され、ドットカウント値309Bとともに2mmエントリー404Bに格納された格納消耗品使用量値406Bを生成する。また、DFE106は、3mmレンダリング画像602Cについて、ドットカウント値309C及び3mm推定設定604Cを決定する。この情報は、推定システム108によって使用され、ドットカウント値309Cとともに3mmエントリー404Cに格納された格納消耗品使用量値406Cを生成する。また、DFE106は、4mmレンダリング画像602Dについて、ドットカウント値309D及び4mm推定設定604Dを決定する。この情報は、推定システム108によって使用され、ドットカウント値309Dとともに4mmエントリー404Dに格納された格納消耗品使用量値406Dを生成する。
【0086】
反復印刷動作中に、印刷ジョブ103は、オペレーターによって異なる余白で印刷するように変更又は選択され得る。現在の消耗品使用量値522を記憶された消耗品使用量値と比較すると、対応するドットカウント値が選択されて、上述されたプロセスを実行し、現在の設定が消耗品使用の増加を引き起こすかどうかを判断する。1mmエントリー404A~4mmエントリー404D内のドットカウント値が異なるので、推定システム108は、現在の消耗品使用量値522について、その式及び比較操作でどのドットカウント値を使用するかを識別する。
【0087】
たとえば、オペレーターは、3mmの余白を有する反復印刷ジョブ103のためにドキュメント105を印刷することを選択することができる。推定システム108は、3mmエントリー404Cを参照し、ドットカウント値309Cを、上述のように更新された消耗品使用量推定の実行に使用するドットカウント値として識別する。推定システム108は、DFE106から3mmのマージンを使用して印刷ジョブの現在の設定516を取得することができる。ドットカウント値309Cは、格納消耗品使用量値406Cと比較するために使用される現在の消耗品使用量値を決定するために使用される。マージンが異なると、ドットカウント値も異なり、格納消耗品使用量値も異なることに留意されたい。
【0088】
図7は、開示された実施形態による消耗品使用量推定のための異なる式の使用のブロック図を示す。印刷ジョブ103の一部の印刷装置フリートは、異なる製造元又はモデルの印刷装置を使用する場合がある。印刷装置の製造元又はモデルが異なる場合でも、推定システム108は、上述したように機能し得る。レンダリングされた画像のドットカウント値は同じままである可能性があるが、消耗品の使用式は、異なる消耗品や異なるインクジェットヘッド、及び異なる印刷装置の構成設定を使用する印刷装置ごとに異なる場合がある。開示された実施形態により、印刷システム100は、異なる印刷装置間でジョブを移動するとき、又は印刷装置を更新されたバージョンと交換するときに、消耗品使用量推定を再利用することができる。推定システム108を使用することにより、プリントショップは、印刷装置の交換の影響を把握することもできる。
【0089】
DFE106を備えた印刷装置104及びDFE504を備えた第二印刷装置502が
図7に示されている。各印刷装置は、文書のドットカウント値から消耗品の使用を計算する式を実装することができる。式520として示されるこれらの式は、推定システム108に提供される。したがって、DFE106は、例えば、推定システム108に格納されたドットカウント値に基づいて印刷装置104の現在の消耗品使用量値522を決定するために、推定ロジック118に第一式520Aを提供することができる。DFE504は、第二式520Bを推定ロジック118に提供して、推定システム108に格納されたドットカウント値に基づいて、第二印刷装置502の第二消耗品使用量値524を決定することができる。
【0090】
印刷装置でのインクとトナーの消費は、いくつかの理由で発生する場合がある。一つの理由は、ドキュメントを印刷することである。もう一つの理由は、メンテナンス(保守)、パージ、及びヘッドテンディングによるものである。開示された実施形態は、インク及びトナーの使用量を計算することができる。RIPファームウェア290によって使用されるRIPプロセスは、画像を、特定の印刷装置によって解釈され得るファイルフォーマットで表現されるドットパターン又はドットカウントに変換する。各ドットはインク滴を表す。所望の色の強度は、単位面積内で使用されるドットの数によって決定され得る。ドットのサイズ又はドット間の間隔の違いにより、視覚的に異なる結果が得られる。たとえば、色の濃さを大きくするには、インクの適用範囲を大きくする必要がある。このプロセスの結果として、RIPファームウェア290は、画像ファイルを構成する色当たりのドット数を指示する。したがって、印刷ジョブで使用されるインク又はトナーの量は、ドットの量に各液滴の理論上の体積を掛けることによって計算することができる。このため、式520の式の例は、(インク又はトナーの使用量)=(液滴の数)×(液滴の体積)であり得る。
【0091】
他の要因も考えられる。ヘッド電圧を変更すると、液滴サイズが大きくなったり小さくなったりする可能性がある。熱や湿度、高度等の環境要因も、液滴のサイズに影響を与える可能性がある。液滴サイズの変動により、インク又はトナーの実際の使用量と計算された使用量に違いが生じる場合がある。印刷以外にも、インクとトナーは、パージとスイッチオーバーアクティビティによっても消費される。この使用法は式520に取り込まれない可能性があり、また、それぞれの印刷装置内の設定に基づいて変化する。したがって、現在の消耗品使用量値522を決定するために、これらの量を式520の結果に加算する必要がある。
【0092】
図7を再び参照すると、ドットカウント値309は、上述したように、印刷ジョブ103について決定され得る。印刷装置104及び第二印刷装置502は、印刷ジョブ103のためにドキュメント105を印刷すると見なすことができる。この例では、印刷装置104は、インク又はトナーの使用に関するパラメータが異なる可能性があるという点で、第二印刷装置502とは異なる製造元又はモデルであってもよく、この際、異なる式である第一の式520A及び第二の式520Bとして反映される。開示された実施形態は、エントリー404から取得されたドットカウント値309を使用して、それぞれの印刷装置で印刷ジョブ103を印刷するための現在の消耗品使用量値を決定することができる。
【0093】
第一式520Aは、印刷装置104の現在の設定516に従って修正されるインク又はトナーの使用量値を決定し、現在の消耗品使用量値522を決定する。第二式520Bは、第二印刷装置502の第二設定518に従って修正される第二消耗品使用量値524を決定するインクまたはトナー使用量値を決定する。これらの値は、上述したように、格納消耗品使用量値406と比較されて、印刷装置104と第二印刷装置502との間の印刷動作を管理することができる。
【0094】
これらの機能により、プリントショップは、異なる印刷装置間で印刷ジョブを移動するとき、又は印刷装置を交換するときに、消耗品使用量の推定を再利用できる。たとえば、印刷装置104を印刷システム100からオフラインにすることで、第二印刷装置502が印刷ジョブ103のドキュメント105を印刷できるようにすることができる。開示された実施形態は、第一式520A及び第二式520Bの式を使用して、消耗品使用量推定値が類似していると判断することができ、切り替えによってプリントショップの消耗品の使用コストが増加することはないであろうと判断することができる。
【0095】
図8は、開示された実施形態による、消耗品の使用に影響を与える設定及び他の情報を示す表示画面800の一例を示す。インク又はトナーの使用量の増加を警告するために、表示画面800をオペレーターに提供することができる。結果が推定システム108によって決定された後、情報及びデータを決定するために使用される情報は、推定システム108に接続されたディスプレイに提供されてもよい。ディスプレイは、印刷装置104又はクライアント端末102の一部であってもよい。表示画面800は、情報を提供し、消耗品の使用に関してさらなる決定を下したり、又は追加のアクションを実行したりするためのプロンプトを含む。
【0096】
表示画面800は、現在の設定516を使用すると、印刷ジョブに対して生成される推定消耗品使用量を超える消耗品使用量が増加する場合に生成され得る。現在の設定の消耗品使用量が、推定設定の消耗品使用量よりも少ない場合、推定システム108は、オペレーターに警告することも表示画面800を生成することもなく、印刷ジョブ103をリリース(実行指示)することができる。加えて、推定システム108は、エントリー404内の設定の差異を、プロジェクト情報に記録することもできる。
【0097】
現在の設定516に対する現在の消耗品使用量値522が、ジョブ設定126、DFE構成設定128、及び印刷装置構成設定130の推定設定に対する格納消耗品使用量値406より大きい場合、そこで、推定システム108は、表示画面800を生成し、それをオペレーターに表示することによって、オペレータに警告することができる。表示画面800は、印刷ジョブ103が現在の設定516を使用して印刷された場合に、どれだけ多くのインク又はトナーが使用されるかを表示することができる。したがって、表示画面800は、現在の設定516の使用に関する情報を示すために、現在の設定802のフィールドを含むことができる。
【0098】
現在の設定802のフィールドは、現在の消耗品使用量値522に関連し得る消耗品使用量値804のフィールドを含み得る。それはまた、現在の設定で使用されるインク又はトナー等の消耗品の増加量を表示するための増加使用量806のフィールドを含み得る。増加コスト808のフィールドは、現在の設定516を使用して印刷ジョブ103のドキュメント105を印刷するための追加コストを表示することができる。利益810のフィールドは、印刷ジョブが定義されたマージン又は閾値を有する場合に、印刷ジョブ103が依然として利益を得る方法で印刷するかどうかを示すことができる。また、現在の設定802のフィールドは、現在の設定516を使用すると印刷ジョブ103のコストが増加するか利益が失われることをオペレーターに警告するための警告812のフィールドを含むことができる。
【0099】
また、表示画面800は、どの設定が消耗品の使用に影響を与えているかについての詳細を含むことができる。したがって、消耗品使用量814のフィールドに影響を与える設定は、この情報を提供することができる。ジョブ設定510、DFE構成設定512、又は印刷装置構成設定514の一つ又は複数について表示することができる。これらの設定は、格納消耗品使用量値406を決定するために使用される、ジョブ設定126、DFE構成設定128、及び印刷装置構成設定130の推定設定とは異なる場合がある。
【0100】
たとえば、設定815のフィールドが表示されてもよい。設定815のフィールドは、ハーフトーン設定に関連し得る。オペレーターは、設定815のフィールドを選択して、対応する設定に関するさらなる情報を表示することができる。したがって、設定815のフィールドは、対応する設定のための現在の設定816のフィールド及び推定設定818のフィールドを含む。現在の設定816のフィールドは、消耗品使用コスト817のサブフィールドを含み、追加の消耗品の使用及び設定によって生じるコストを表示することができる。推定設定818のフィールドは、格納消耗品使用量値406について、元の消耗品使用及び消耗品使用を推定するためのコストを表示するための消耗品使用コスト819のサブフィールドを含み得る。
【0101】
表示画面800はまた、印刷装置構成設定514から消耗品の使用を増加させる印刷装置設定を列挙する個々の印刷装置設定824のフィールドを含むことができる。たとえば、高度826のフィールドは、対象の印刷装置、インク排出828のフィールド、及びパージシート830のフィールドの高度設定に関連し得る。インク排出828のフィールドは、スピッティング又はパージシートに関連する設定に対応し得る。パージシート830のフィールドは、パージシート頻度に関する設定に対応することができる。これらのフィールドは、上述された設定815のフィールドについて開示されたように、現在の設定フィールド及び推定設定フィールドを含み得る。これらのフィールドには、消耗品の推定使用量とコストに対する追加の消耗品使用量とコストが表示される場合がある。これらの機能により、オペレーターは各設定が消耗品の使用にどの程度影響するかを確認できる。
【0102】
開示された実施形態はまた、印刷ジョブ103のドキュメント105を印刷する前に、個々の設定を変更するか変更しないかを選択するオプションをオペレーターに提供する。したがって、表示された設定の各フィールドは、適用する現在の設定又は推定設定をオペレーターが選択できるようにする設定選択ボタン820を含むことができる。オペレーターが設定を変更することを選択した場合、開示された実施形態は、現在の設定816のフィールドに表示される追加の消耗品の使用情報を更新し、オペレーターが変更を適用するかどうかを決定する前にインク又はトナーの使用効果を確認できるようにする。たとえば、設定選択ボタン820により、オペレーターは、設定815のフィールドの設定を、現在の設定816のフィールドに示される現在の設定から、推定設定818のフィールドに示される推定設定に変更することができる。現在の設定816のフィールドは、「現在の」設定と見なされる推定設定に応じて更新することができる。
【0103】
図9は、開示された実施形態による適応消耗品使用量推定を使用して印刷動作を管理するためのフローチャート900を示す。フローチャート900は、説明のために
図1A~
図8を参照することができる。しかしながら、フローチャート900は、
図1A~
図8によって開示された実施形態によって限定されない。
【0104】
ステップS902は、印刷ジョブ103のためにRIPファームウェア290によって提供されるレンダリングされた画像からドットカウント値309を決定する処理を実行する。ステップS906は、消耗品使用量に基づいて、格納消耗品使用量値406を推定する処理を実行する。ステップS908は、格納消耗品使用量値406を、上述したようなインク又はトナーの使用に適用される推定設定で修正する処理を実行する。たとえば、インク又はトナーは、印刷装置構成設定130で提供されるメンテナンス動作に使用されてもよい。
【0105】
ステップS910は、格納消耗品使用量値406と共にドットカウント値309を推定システム108のエントリー404に格納する処理を実行する。印刷ジョブ103が反復印刷業務のジョブである場合、推定システム108は、印刷ジョブの後のインスタンスをチェックして、消耗品の使用が許容レベルであることを確認する。したがって、ステップS912は、上述したように、現在の設定516を決定する処理を実行する。現在の設定516は、印刷装置104から推定システム108に提供される。あるいは、第二設定518は、一つ又は複数の第二印刷装置502によって提供されてもよい。
【0106】
ステップS914は、現在の設定516をドットカウント値309に適用する処理を実行する。また、該当する場合、ドットカウント値309は、第二式に入力して、消耗品使用量を決定することもできる。現在の設定516により、印刷ジョブ103の消耗品使用量を変更することができる。ステップS916は、結果として現在の消耗品使用量値522を決定する処理を実行する。開示された実施形態が第二印刷装置502で消耗品の使用を決定している場合、第二消耗品使用量値524を決定することができる。
【0107】
図10は、開示された実施形態による、適応消耗品使用量推定を使用して印刷動作を更に管理するためのフローチャート1000を示す。フローチャート1000は、説明のために
図1A~
図9を参照することができる。しかし、フローチャート1000は、
図1A~
図9によって開示された実施形態に限定されない。
【0108】
ステップS1002は、現在の消耗品使用量値522を格納消耗品使用量値406と比較して、印刷ジョブ103への現在の設定516の適用が消耗品の使用を増加させるかどうかを決定する処理を実行する。この比較は、印刷ジョブのイメージを再度レンダリングする必要なく行うことができる。さらに、全ての操作を推定システム108で実行することができ、これにより、実際の印刷業務のために印刷装置104のDFE106を拘束することなく自由にすることができる。ステップS1004は、現在の設定516を適用することによってコストが増加するかどうかを決定する処理を実行する。「ノー」の場合、フローチャート1000は、以下に開示するステップS1020に進む。
【0109】
ステップS1004が「イエス」である場合、ステップS1006は、消耗品の使用の増加が、印刷ジョブ103に対して定義されたマージン517又は閾値519内にあるかどうかを決定する処理を実行する。場合によっては、消耗品の使用の増加が依然としてプリントショップの利益につながる場合がある。マージン517は、格納消耗品使用量値406を超える消耗品の使用のパーセンテージであってもよく、これは利益を得て印刷するのに許容される。閾値519は、ドキュメント105を印刷する利益を実現できる、格納消耗品使用量値406を超える固定値であってもよい。一部の実施形態では、ステップS1006は実行されない。ステップS1006がイエスである場合、フローチャート1000はステップS1020に進む。
【0110】
ステップS1006が「ノー」の場合、ステップS1008が実行され、警告又は表示画面800を送信して、現在の設定516に対する消耗品の使用がコストの増加をもたらすことをオペレーターに知らせる。ステップS1010は、表示画面800に示される設定を再検討して、どれが消耗品の使用に影響を与えるかを決定する処理を実行する。ジョブ設定510、DFE構成設定512、及び印刷装置構成設定514のうち、消耗品の使用に影響を与える複数の設定が存在する場合がある。上述のように、全ての設定を表示できる。
【0111】
ステップS1012は、印刷ジョブ103のためにドキュメント105の印刷に適用する設定を選択する処理を実行する。オペレーターは、表示された全ての設定を切り替えて、現在の設定又は格納消耗品使用量値406の元々の推定を作成するために使用された推定設定のいずれかを適用することを選択することができる。いくつかの実施形態では、このステップは、印刷装置104によって提供される元々の設定を適用することによって自動的に実行され、印刷ジョブ103による消耗品の使用量を元々の消耗品使用量推定内に保つことができる。
【0112】
ステップS1014は、消耗品の使用の増加に関連する現在の設定が選択されているかどうかを判断する処理を実行する。「イエス」の場合、ステップS1016は、この場合にドキュメント105を印刷するために現在の設定を適用する処理を実行する。ステップS1014が「いいえ」である場合、ステップS1018は、現在の設定を、格納消耗品使用量値406に関連付けられた、元々の又は推定の設定に変更する処理を実行する。これらの元々の設定は、必要に応じてアプリケーションへのエントリー404とともに格納され得る。ステップS1016及びステップS1018は、ステップS1020に進み、ステップS1020は、印刷される印刷ジョブ103を解放する処理を実行する。情報は、エントリー404によって集められて提供されてもよい。推定システム108は、将来の検討又は追跡のために、エントリー404での印刷実行の差異を記録してもよい。
【0113】
フローチャート900及びフローチャート1000は、異なる印刷装置を有する実施形態に対しても実行され得る。いくつかの実施形態では、消耗品の使用値の比較を使用して、印刷ジョブ103を完了するのに最も適切な印刷装置を選択することができる。フローチャート900及びフローチャート1000は、消耗品の使用に影響を与える異なる印刷余白等、複数のグループの設定が印刷ジョブに提供される場合にも使用することができる。
【0114】
当業者には理解されるように、本発明は、システム、方法、又はコンピュータープログラム製品として具現化することができる。したがって、本発明は、完全にハードウェアの実施形態、完全にソフトウェアの実施形態(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコード等を含む)、又はソフトウェアとハードウェアの側面を組み合わせた実施形態であり、本明細書では全て一般的に「回路」、「モジュール」、または「システム」と呼ぶことができる形態をとることができる。さらに、本発明は、コンピューターで使用可能なプログラムコードが具現化された有形の表現媒体に具現化されたコンピュータープログラム製品の形をとることができる。
【0115】
一つ又は複数のコンピューター使用可能又はコンピューター可読媒体の任意の組み合わせを利用することができる。コンピューター使用可能又はコンピューター可読媒体は、例えば、電子、磁気、光学、電磁気、赤外線、又は半導体のシステム、装置、装置、又は伝播媒体であり得るが、これらに限定されない。コンピューター可読媒体のより具体的な例(網羅的ではないリスト)には、次のものが含まれる。専用メモリー(ROM)、消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリー(EPROM又はフラッシュメモリー)、光ファイバー、ポータブルコンパクトディスク読み取り専用メモリー(CD-ROM)、光記憶装置、サポートしているような伝送媒体インターネット又はイントラネット、又は磁気記憶装置である。コンピューター使用可能又はコンピューター可読媒体は、プログラムが印刷された紙又は別の適切な媒体でさえあり得ることに留意されたい。プログラムは、例えば、紙又は他の媒体の光学走査を介して電子的にキャプチャされ、コンパイルされ、解釈されることができ、必要に応じて適切な方法で処理され、コンピューターのメモリーに保存され得る。
【0116】
本発明の動作を実行するためのコンピュータープログラムコードは、Java、Smalltalk、C++等のオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」若しくは類似のプログラミング言語等の従来の手続き型プログラミング言語を含む、一つ又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記載されてもよい。プログラムコードは、完全にユーザーのコンピューター上、部分的にユーザーのコンピューター上、スタンドアロンソフトウェアパッケージとして、部分的にユーザーのコンピューター上で部分的にリモートコンピューター上、又は完全にリモートコンピューター又はサーバー上で実行することができる。後者のシナリオでは、ローカルエリアネットワーク(LAN)やワイドエリアネットワーク(WAN)等、任意の種類のネットワークを介してリモートコンピューターをユーザーのコンピューターに接続するか、外部コンピューターに接続することができる(たとえば、インターネットサービスプロバイダーを使用してインターネット経由で)。
【0117】
本発明は、本発明の実施形態に係る方法、装置(システム)、及びコンピュータープログラム製品のフローチャート図及び/又はブロック図を参照して説明される。フローチャート図及び/又はブロック図の各ブロック、ならびにフローチャート図及び/又はブロック図におけるブロックの組み合わせは、コンピュータープログラム命令(インストラクション)によって実装できることが理解されるであろう。これらのコンピュータープログラム命令は、汎用コンピューター、専用コンピューター、又は他のプログラム可能なデータ処理装置の制御部に提供されて、命令がコンピューター又は他のプログラム可能なデータ処理装置の制御部を介して実行されるように機械を生成することができ、フローチャート及び/又はブロック図ブロック又はブロックで指定された機能/動作を実装するための手段を作成し得る。
【0118】
図中のフローチャート及びブロック図は、本発明の様々な実施形態に係るシステム、方法、及びコンピュータープログラム製品の可能な実装のアーキテクチャ、機能、及び動作を示している。これに関して、フローチャート又はブロック図の各ブロックは、指定された論理機能を実装するための一つ又は複数の実行可能な命令を含むモジュール、セグメント、又はコードの一部を表すことができる。また、いくつかの代替実装では、ブロックに記載されている機能が、図に記載されている順序とは異なる場合があることにも留意されたい。たとえば、関連する機能に応じて、連続して示される二つのブロックが実際には実質的に同時に実行されるか、ブロックが逆の順序で実行される場合がある。ブロック図若しくはフローチャート図の各ブロック、及びブロック図若しくはフローチャート図のブロックの組み合わせは、指定された機能又は行為を実行する専用ハードウェアベースのシステム、又は専用ハードウェアとコンピューター命令の組み合わせによって実装できることにも留意されたい。
【0119】
本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的としており、本発明を限定することを意図しない。本明細書で使用されるとき、単数形「a」、「an」、及び「the」は、文脈が明確に別段の指示をしない限り、複数形も含むことを意図する。本明細書で使用される場合、「含む」又は「含み得る」という用語は、記載された機能、整数、ステップ、動作、要素、又は構成要素の存在を特定するもののが、一つ又は複数の他の機能、整数、ステップ、動作、要素、構成要素、及び/又はそれらのグループの存在又は追加を排除しないことが更に理解されるであろう。
【0120】
実施形態は、コンピュータープロセス、コンピューティングシステムとして、又はコンピューター可読媒体のコンピュータープログラム製品等の製品として実装され得る。コンピュータープログラム製品は、コンピューターシステムによって読み取り可能であり、コンピュータープロセスを実行するためのコンピュータープログラムインストラクションを符号化するコンピューター記憶媒体であってもよい。アクセスされると、命令によって、制御部は、他のコンポーネントが上述にて開示された機能を実行できるようになる。
【0121】
以下の特許請求の範囲における全ての手段又はステップと機能要素の対応する構造、材料、行為、及び均等物は、他の特許請求された要素と組み合わせて機能を実行するための任意の構造、材料又は行為を含むことを意図している。本発明の説明は、例示及び説明を目的として提示されたものであり、網羅的であること、又は開示された形態の本発明に限定されることを意図していない。本発明の範囲及び精神から逸脱することなく、当業者には多くの修正及び変形が明らかであろう。実施形態は、本発明の原理及び実際の適用を最もよく説明し、当業者が、考えられる特定の用途に適したさまざまな変更を伴う実施形態について本発明を理解できるようにするために選択され、説明された。
【0122】
開示されたネットワーク又はシステムの一つ又は複数の部分は、情報及びデータを交換できるネットワークに結合された一つ又は複数の印刷システムにわたって分散され得る。印刷システムの様々な機能及びコンポーネントは、複数のクライアントコンピュータープラットフォームに分散されるか、分散システムの一部としてタスクを実行するように構成される。これらのコンポーネントは、プロトコルを使用してネットワーク経由で通信する実行可能コード、中間コード、又は解釈済みコードの場合がある。コンポーネントは、ネットワーク内のコンポーネントを識別するために、アドレス又はその他の指示子を指定している場合がある。
【0123】
当業者には、本発明の精神又は範囲から逸脱することなく、開示されたものに様々な変更を加えることができることが明らかであろう。したがって、本発明は、これらの変更が特許請求の範囲及びそれらの均等物の範囲内にあるという条件で、上に開示された修正及び変更を包含することが意図される。
【符号の説明】
【0124】
100 印刷システム
102 クライアント端末
103 印刷ジョブ
104 印刷装置
105 ドキュメント
106、504 DFE
108 推定システム
110 I/Oサブシステム
112 プロセッサー
114、214 メモリー
116 見積もりデータベース
118 推定ロジック
120 DFEエミュレーター
122 印刷エンジンエミュレーター
124 RIP
126、506、510 ジョブ設定
128、508、512 DFE構成設定
130、509、514 印刷装置構成設定
132 消耗品
134 インク
136 トナー
138 印刷チケット設定
181 レシーバー
184 CMYKデータ格納部
185 入出力コネクター
186 補正ユニット
188 ウェブユーザーインターフェイス
190 ネットワーク
201 コンピューティングプラットフォーム
202 CPU
204 画像形成ユニット
206 メモリーユニット
208 操作パネル
210 ネットワーク通信インターフェイス
211 フィニッシャー
212 用紙カセット
215 命令
216 表示ユニット
217 入力ユニット
218 ネットワーク通信処理ユニット
220 プリンターコンポーネント
222 コピーコンポーネント
224 スキャナーコンポーネント
226 ファクシミリコンポーネント
227 出力容器
230 ドキュメントフィーダートレイ
260 印刷エンジン
262 センサー
290 RIPファームウェア
302 ジョブファイル
304 インタープリター
306 ベクトルオブジェクト
308 レンダラー
309、309A、309B、309C、309D ドットカウント値
310 ピクセル
312 スクリーニング
314 ビットマップ
316 カラーコンバーター
402、520 式
404 エントリー
404A 1mmエントリー
404B 2mmエントリー
404C 3mmエントリー
404D 4mmエントリー
406、406A、406B、406C、406D 格納消耗品使用量値
502 第二印刷装置
516、802、816 現在の設定
517 マージン
518 第二設定
519 閾値
520A 第一式
520B 第二式
522 現在の消耗品使用量値
524 第二消耗品使用量値
602A 1mmレンダリング画像
602B 2mmレンダリング画像
602C 3mmレンダリング画像
602D 4mmレンダリング画像
604A 1mm推定設定
604B 2mm推定設定
604C 3mm推定設定
604D 4mm推定設定
800 表示画面
804 消耗品使用量値
806 増加使用量
808 増加コスト
810 利益
812 警告
814 消耗品使用量
815 設定
817、819 消耗品使用コスト
818 推定設定
820 設定選択ボタン
824 印刷装置設定
826 高度
828 インク排出
830 パージシート
900、1000 フローチャート