(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023147365
(43)【公開日】2023-10-13
(54)【発明の名称】表示プログラム、表示方法、表示装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/10 20230101AFI20231005BHJP
G06F 3/04817 20220101ALI20231005BHJP
G06Q 10/06 20230101ALI20231005BHJP
【FI】
G06Q10/10
G06F3/04817
G06Q10/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022054815
(22)【出願日】2022-03-30
(71)【出願人】
【識別番号】000005223
【氏名又は名称】富士通株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】安達 大輔
(72)【発明者】
【氏名】加藤 義貴
(72)【発明者】
【氏名】戸塚 秀則
(72)【発明者】
【氏名】植田 圭
(72)【発明者】
【氏名】坂田 憲治
【テーマコード(参考)】
5E555
5L049
【Fターム(参考)】
5E555AA23
5E555AA33
5E555BA02
5E555BA05
5E555BA06
5E555BB02
5E555BB05
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5E555EA07
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5E555FA00
5L049AA06
5L049AA08
5L049AA09
5L049AA11
(57)【要約】
【課題】グループの編成を支援することを目的としている。
【解決手段】グループ化の対象である複数の人物それぞれと対応する複数のオブジェクトを表示部に表示し、前記複数のオブジェクトのうち第1の人物に対応する第1のオブジェクトを選択する操作を受け付けた場合に、人物それぞれについて特性を示す情報を含む人物情報を記憶する記憶部を参照し、前記第1の人物の特性と前記複数の人物それぞれの特性とに基づいて、前記第1の人物と前記複数の人物それぞれとの相性の度合いを特定し、
前記相性の度合いを示す情報を前記複数のオブジェクトそれぞれに対応付けて前記表示部に表示する、処理をコンピュータに実行させる、表示プログラムである。
【選択図】
図12A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
グループ化の対象である複数の人物それぞれと対応する複数のオブジェクトを表示部に表示し、
前記複数のオブジェクトのうち第1の人物に対応する第1のオブジェクトを選択する操作を受け付けた場合に、人物それぞれについて特性を示す情報を含む人物情報を記憶する記憶部を参照し、前記第1の人物の特性と前記複数の人物それぞれの特性とに基づいて、前記第1の人物と前記複数の人物それぞれとの相性の度合いを特定し、
前記相性の度合いを示す情報を前記複数のオブジェクトそれぞれに対応付けて前記表示部に表示する、処理をコンピュータに実行させる、表示プログラム。
【請求項2】
前記表示部に、前記複数の人物のうちグループに未分類の人物に対応するオブジェクトを表示させる第1表示領域と、複数のグループと対応する複数のグループ編成領域を含む第2表示領域と、を表示し、
前記第1表示領域に含まれる前記複数のオブジェクトのうちの1以上のオブジェクトを前記第2表示領域の前記グループ編成領域内に移動する操作を受け付けた場合、前記グループ編成領域と対応するグループに、移動された前記1以上のオブジェクトと対応する人物を割り当てる、
処理を前記コンピュータに実行させる、請求項1記載の表示プログラム。
【請求項3】
前記第1の人物に対応する前記第1のオブジェクトの選択が解除された場合、前記表示部における前記相性の度合いを示す情報を非表示とする、請求項1又は2記載の表示プログラム。
【請求項4】
前記人物の特性を示す情報には、人物の性格に関する情報が含まれることを特徴とする、請求項3記載の表示プログラム。
【請求項5】
前記人物の特性を示す情報には、入社年次に関する情報と、雇用形態に関する情報と、のうちの少なくとも1つが含まれることを特徴とする、請求項4記載の表示プログラム。
【請求項6】
コンピュータによる表示方法であって、前記コンピュータが、
グループ化の対象である複数の人物それぞれと対応する複数のオブジェクトを表示部に表示し、
前記複数のオブジェクトのうち第1の人物に対応する第1のオブジェクトを選択する操作を受け付けた場合に、人物それぞれについて特性を示す情報を含む人物情報を記憶する記憶部を参照し、前記第1の人物の特性と前記複数の人物それぞれの特性とに基づいて、前記第1の人物と前記複数の人物それぞれとの相性の度合いを特定し、
前記相性の度合いを示す情報を前記複数のオブジェクトそれぞれに対応付けて前記表示部に表示する、表示方法。
【請求項7】
グループ化の対象である複数の人物それぞれと対応する複数のオブジェクトを表示部に表示する表示制御部と、
前記複数のオブジェクトのうち第1の人物に対応する第1のオブジェクトを選択する操作を受け付けた場合に、人物それぞれについて特性を示す情報を含む人物情報を記憶する記憶部を参照し、前記第1の人物の特性と前記複数の人物それぞれの特性とに基づいて、前記第1の人物と前記複数の人物それぞれとの相性の度合いを特定する特定部と、を有し、
前記表示制御部は、
前記相性の度合いを示す情報を前記複数のオブジェクトそれぞれに対応付けて前記表示部に表示する、表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示プログラム、表示方法、表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、グループディスカッション等における議論の良し悪しには、グループの編成が影響することが知られている。また、従来では、グループの編成を支援する技術の一つとして、プロジェクトに参加するメンバーのうち、選定条件に合致するメンバーを抽出し、抽出された全てのメンバーと、メンバー選定者との間の親密度を表した親密度グラフを描画する技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した従来の技術では、メンバー間の関係性を考慮しながらグループ分けすることが困難であり、グループ編成作業の支援としては不十分である。また、グループの編成作業は、グループディスカッション等の参加者同士の関係性を考慮しながら手作業で行われており、作業が繁雑である。
【0005】
1つの側面では、本発明は、グループの編成を支援することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一つの態様では、グループ化の対象である複数の人物それぞれと対応する複数のオブジェクトを表示部に表示し、前記複数のオブジェクトのうち第1の人物に対応する第1のオブジェクトを選択する操作を受け付けた場合に、人物それぞれについて特性を示す情報を含む人物情報を記憶する記憶部を参照し、前記第1の人物の特性と前記複数の人物それぞれの特性とに基づいて、前記第1の人物と前記複数の人物それぞれとの相性の度合いを特定し、前記相性の度合いを示す情報を前記複数のオブジェクトそれぞれに対応付けて前記表示部に表示する、処理をコンピュータに実行させる、表示プログラムである。
【発明の効果】
【0007】
グループの編成を支援できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】グループ編成システムのシステム構成の一例を示す図である。
【
図2】グループ編成装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図4A】パーソナリティ診断について説明する図(その1)である。
【
図4B】パーソナリティ診断について説明する図(その2)である。
【
図4C】パーソナリティ診断について説明する図(その3)である。
【
図6】グループ数記憶部と選択情報記憶部の一例を示す図である。
【
図7】第一の実施形態のグループ編成支援部の機能構成を説明する図である。
【
図8】グループ編成装置の動作を説明する第一のフローチャートである。
【
図9】グループ編成装置の動作を説明する第二のフローチャートである。
【
図10】グループ編成装置の動作を説明する第三のフローチャートである。
【
図11A】第一の実施形態の端末装置の表示例を説明する第一の図(その1)である。
【
図11B】第一の実施形態の端末装置の表示例を説明する第一の図(その2)である。
【
図11C】第一の実施形態の端末装置の表示例を説明する第一の図(その3)である。
【
図12A】第一の実施形態の端末装置の表示例を説明する第二の図(その1)である。
【
図12B】第一の実施形態の端末装置の表示例を説明する第二の図(その2)である。
【
図12C】第一の実施形態の端末装置の表示例を説明する第二の図(その3)である。
【
図13A】第一の実施形態の端末装置の表示例を説明する第三の図(その1)である。
【
図13B】第一の実施形態の端末装置の表示例を説明する第三の図(その2)である。
【
図14A】第一の実施形態の端末装置の表示例を説明する第四の図(その1)である。
【
図14B】第一の実施形態の端末装置の表示例を説明する第四の図(その2)である。
【
図14C】第一の実施形態の端末装置の表示例を説明する第四の図(その3)である。
【
図15】第一の実施形態の端末装置の表示例を説明する第五の図である。
【
図16】グループ情報記憶部の更新について説明する図である。
【
図17】第二の実施形態のグループ編成支援部の機能構成を説明する図である。
【
図18A】第二の実施形態の端末装置の表示例を説明する第一の図(その1)である。
【
図18B】第二の実施形態の端末装置の表示例を説明する第一の図(その2)である。
【
図19】第二の実施形態の端末装置の表示例を説明する第二の図である。
【
図20A】第二の実施形態の端末装置の表示例を説明する第三の図(その1)である。
【
図20B】第二の実施形態の端末装置の表示例を説明する第三の図(その2)である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(第一の実施形態)
以下に、図面を参照して、実施形態について説明する。
図1は、グループ編成システムのシステム構成の一例を示す図である。
【0010】
本実施形態のグループ編成システム100は、グループ編成装置200と、端末装置300とを含む。グループ編成システム100において、グループ編成装置200と端末装置300とは、ネットワーク等を介して接続されている。
【0011】
本実施形態のグループ編成システム100において、グループ編成装置200は、グループディスカッションを行う場合等のグループを編成する際に用いられる。言い換えれば、グループ編成装置200は、複数の人物をグループに分ける作業を支援する。複数の人物をグループ化する作業とは、グループを作成する作業、又は、グループ編成作業とも言える。
【0012】
本実施形態の端末装置300は、例えば、グループディスカッション等を行うグループを作成する人物によって利用される。グループを作成する人物は、例えば、教育現場等において、生徒にグループディスカッションを行わせる教師等であってもよい。
【0013】
本実施形態のグループ編成装置200は、人物情報記憶部210、グループ情報記憶部220、グループ数記憶部230、選択情報記憶部240、グループ編成支援部250を含む。
【0014】
人物情報記憶部210は、グループに含まれる参加者の候補となる人物に関する人物情報が格納されている。グループ情報記憶部220は、作成されたグループに関するグループ情報が格納される。
【0015】
グループ数記憶部230は、作成するグループの数を示すグループ数情報が格納される。選択情報記憶部240は、人物情報記憶部210に人物情報が格納された人物のうち、端末装置300において選択された人物を特定する人物特定情報が格納される。
【0016】
なお、本実施形態のグループ数記憶部230と選択情報記憶部240とは、一時的にグループ編成装置200に設けられる記憶領域であってよい。
【0017】
本実施形態のグループ編成支援部250は、グループを作成する際に端末装置300に表示される画面において、人物情報記憶部210に人物情報が格納されている人物の一覧を表示させる。言い換えれば、グループ編成支援部250は、グループ分けされる人物の候補者の一覧を端末装置300に表示させる。このため、本実施形態のグループ編成装置200は、表示装置とも言える。
【0018】
また、グループ編成支援部250は、候補者の一覧において、人物が選択されると、人物情報記憶部210を参照して、選択された人物と他の人物との関係性を示す情報を端末装置300に表示させる。
【0019】
関係性を示す情報とは、例えば、選択された人物と、他の人物との相性を示す情報であってもよいし、選択された人物と他の人物とのそれぞれの属性を示す情報であってもよい。また、本実施形態における、選択された人物とは、グループ分けを行う際に、端末装置300の利用者が注目する人物を示す。
【0020】
さらに、グループ編成支援部250は、選択された人物がグループ分けされた場合、選択された人物と同一グループに含まれる人物同士の関係性を示す情報を端末装置300に表示させる。
【0021】
このため、本実施形態によれば、グループの編成(作成)を行う作業者に対し、選択された人物と他の人物との関係性を視覚的に把握させることができる。作業者は、この情報に基づき、充実した議論が行われることが予測されるグループを作成することができる。
【0022】
なお、
図1の例では、人物情報記憶部210、グループ情報記憶部220、グループ数記憶部230、選択情報記憶部240がグループ編成装置200に設けられるものとしたが、これに限定されない。これらの各記憶部は、グループ編成装置200以外の外部装置に設けられていてもよい。この場合、グループ編成装置200は、外部装置と通信を行うことで、各記憶部に格納された情報を参照すればよい。
【0023】
また、グループ編成装置200は、複数の情報処理装置によって実現されてもよく、グループ編成支援部250は、複数の情報処理装置によって機能が実現されてもよい。
【0024】
さらに、
図1の例では、グループ編成システム100に含まれる端末装置300は、1台としたが、これに限定されず、グループ編成システム100に含まれる端末装置300は、任意の台数であってよい。
【0025】
次に、グループ編成装置200のハードウェア構成について説明する。
図2は、グループ編成装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0026】
本実施形態のグループ編成装置200は、それぞれバスBで相互に接続されている入力装置21、出力装置22、ドライブ装置23、補助記憶装置24、メモリ装置25、演算処理装置26及びインターフェース装置27を含むコンピュータである。
【0027】
入力装置21は、各種の情報の入力を行うための装置であり、例えばキーボードやポインティングデバイス等により実現される。出力装置22は、各種の情報の出力を行うためものであり、例えばディスプレイ等により実現される。インターフェース装置27は、LANカード等を含み、ネットワークに接続するために用いられる。
【0028】
グループ編成装置200が有するグループ編成支援部250を実現させる表示プログラムは、グループ編成装置200を制御する各種プログラムの少なくとも一部である。表示プログラムは、例えば、記録媒体28の配布やネットワークからのダウンロード等によって提供される。表示プログラムを記録した記録媒体28は、CD-ROM、フレキシブルディスク、光磁気ディスク等の様に情報を光学的、電気的或いは磁気的に記録する記録媒体、ROM、フラッシュメモリ等の様に情報を電気的に記録する半導体メモリ等、様々なタイプの記録媒体を用いることができる。
【0029】
記録媒体28に記録された表示プログラムは、表示プログラムを記録した記録媒体28がドライブ装置23にセットされると、記録媒体28からドライブ装置23を介して補助記憶装置24にインストールされる。ネットワークからダウンロードされた表示プログラムは、インターフェース装置27を介して補助記憶装置24にインストールされる。
【0030】
補助記憶装置24は、グループ編成装置200の有する人物情報記憶部210、グループ情報記憶部220、グループ数記憶部230、選択情報記憶部240等を実現するものであり、グループ編成装置200にインストールされた表示プログラムを格納すると共に、グループ編成装置200による各種の必要なファイル、データ等を格納する。メモリ装置25は、グループ編成装置200の起動時に補助記憶装置24から表示プログラムを読み出して格納する。そして、演算処理装置26はメモリ装置25に格納された表示プログラムに従って、後述するような各種処理を実現している。
【0031】
なお、本実施形態の端末装置300も、演算処理装置と記憶装置とを有するコンピュータであり、その基本的なハードウェア構成は、グループ編成装置200と同様であるから、説明を省略する。また、本実施形態の端末装置300は、例えば、タブレット型の端末装置や、スマートフォン等であってもよい。
【0032】
次に、
図3乃至
図7を参照して、グループ編成装置200の有する各記憶部について説明する。
図3は、人物情報記憶部の一例を示す図である。
【0033】
本実施形態の人物情報記憶部210に格納された人物情報は、情報の項目として、会議ID、ユーザID、パーソナリティ診断結果、属性1、属性2等を含み、項目「ユーザID」と、その他の項目とが対応付けられている。
【0034】
項目「会議ID」の値は、会議を特定するための識別情報である。なお、本実施形態では、グループディスカッションの一例を「会議」とし、人物情報に会議IDを含めるものとしたが、グループディスカッションは会議に限定されない。また、人物情報には、グループディスカッションを特定するめの識別情報が含まれなくてもよい。
【0035】
項目「ユーザID」の値は、グループ分けの対象となる人物を特定するための識別情報である。項目「パーソナリティ診断結果」の値は、人物の性格の傾向を数値化した情報を示す。言い換えれば、項目「パーソナリティ診断の結果」の値は、人物の性格に関する属性を示す。
【0036】
項目「属性1」、「属性2」の値は、人物の属性を示す。これらは、人物の役割(所属組織、地位等を含む)に関する属性ということができる。なお、
図3では、人物の属性を示す項目を2つとしたが、これに限定されない。人物情報において、人物の属性を示す項目は、任意の数が含まれてよい。
【0037】
図3の例では、ユーザID「USR02」で特定される人物のパーソナリティ診断結果が「8」であり、属性は、「派遣社員」、「勤続3年」である。パーソナリティ診断の詳細は後述する。これらは一例に過ぎない点には留意されたい。
【0038】
上述したように、パーソナリティ診断結果は人物の性格に関する属性であり、「属性1」、「属性2」は人物の役割に関する属性である。本願においてはこれらをまとめて人物の特性と称することとする。
【0039】
以下に、
図4を参照して、パーソナリティ診断について説明する。
図4は、パーソナリティ診断について説明する図である。
図4では、パーソナリティ診断の一例として、人物が話し好きであるか、又は、聞き上手であるかを診断した場合を示す。また、
図4では、パーソナリティ診断結果が、人物が話し好きであるか、又は、聞き上手であるかを示す指標値となる。
【0040】
本実施形態では、
図4Aに示すように、本実施形態では、話し好きの傾向が強いほど、指標値を小さくし、聞き上手の傾向が強いほど指標値が大きくした。また、本実施形態では、指標値の最小値を「1」とし、最大値を「10」とし、話し好きの傾向が強いほど、指標値は「1」に近づき、聞き上手の傾向が強いほど、指標値は「10」に近づくようにした。
【0041】
本実施形態では、
図4Bに示すように、話し好きの傾向が強い人は、聞き上手の傾向が強い人と相性が良いものとする。具体的には、本実施形態では、パーソナリティ診断の結果である指標値が「1」~「3」であり、話し好きの傾向が強い人物と、パーソナリティ診断の結果である指標値が「8」~「10」であり、聞き上手の傾向が強い人物とは、相性が良いと判定する。なお、相性の良し悪しは関係性を示す情報の一例を示す。また、相性の良し悪しを示す情報は、相性の度合いを示す情報とも言える。
【0042】
また、本実施形態では、パーソナリティ診断の結果である指標値が「1」~「3」であり、話し好きの傾向が強い人物同士や、パーソナリティ診断の結果である指標値が「8」~「10」であり、聞き上手の傾向が強い人物同士では、相性は良くないと判定する。
【0043】
また、本実施形態では、パーソナリティ診断の結果である指標値が「4」~「7」であり、話し好きや聞き上手の傾向がそれほど強くない人物と、他の人物との相性は、良し悪しがないものと判定する。
【0044】
図4Cは、上述した方法で、人物同士の相性の良し悪しを判定するための参照テーブルの一例を示す。
【0045】
図4(C)では、縦方向に人物1のパーソナリティ診断の結果の指標値の一覧を示し、横方向に人物2のパーソナリティ診断の結果の指標値の一覧を示し、両者の指標値と、両者の指標値に応じた相性を示す情報とが対応付けられている。
【0046】
図4Cに示すように、人物1又は人物2の指標値が「10」に近く、人物2又は人物1の指標値が「1」に近い場合には、人物1及び人物2と、両者の相性が良いことを示す「○」と対応付けられる。また、人物1又は人物2の指標値が「1」に近く、人物2又は人物1の指標値が「1」に近い場合には、人物1及び人物2と、両者の相性が悪いことを示す「×」とが対応付けられる。
【0047】
なお、
図4の例では、人物同士の相性の良し悪しの一例として、話し好きの傾向が強い人物と、聞き上手の傾向が強い人物との相性が良いものとしたが、相性の良し悪しは、これに限定されない。
【0048】
言い換えれば、人物同士の指標値と、両者の指標値に応じた相性を示す情報との対応関係は、
図4Cに示す例に限定されない。人物同士の指標値に応じた相性は、例えば、グループディスカッションにおいて、グループに行わせたい議論の内容に応じて、グループの編成作業を行う作業者等によって変更されてもよい。
【0049】
次に、
図5を参照して、グループ情報記憶部220の一例について説明する。
図5は、グループ情報記憶部の一例を示す図である。
【0050】
本実施形態のグループ情報記憶部220に格納されたグループ情報は、グループ編成支援部250による処理に応じてグループ情報が作成される度に更新される。
【0051】
本実施形態のグループ情報は、情報の項目として、会議ID、グループID、ユーザID等が含まれる。グループ情報記憶部220において、項目「会議ID」と、項目「グループID」と、項目「ユーザID」とは、対応付けられている。
【0052】
項目「会議ID」の値は、会議を特定するための識別情報である。項目「グループID」の値は、作成されたグループに付与される情報であり、グループを特定するための識別情報である。項目「ユーザID」の値は、人物を特定するための識別情報である。
【0053】
図5の例では、ユーザID「USR03」、「USR05」、「USR09」が、グループID「A」で特定されるグループに所属しており、グループID「A」で特定されるグループは、会議ID「CON01」で特定される会議のメンバーのグループであることがわかる。
【0054】
図6は、グループ数記憶部と選択情報記憶部の一例を示す図である。本実施形態では、例えば、端末装置300において、作成するグループ数が入力されると、グループの作成が終了するまでの間、グループ数記憶部230にグループ数を示す値が格納される。
図6の例では、グループ数が3とされた場合を示している。
【0055】
また、本実施形態の選択情報記憶部240は、端末装置300に表示された人物の一覧において、人物の選択を受け付けると、選択された人物を特定するユーザIDが格納される。
図6の例では、ユーザID「USR03」が選択された場合を示している。
【0056】
次に、
図7を参照して、本実施形態のグループ編成支援部250の機能構成について説明する。
図7は、第一の実施形態のグループ編成支援部の機能構成を説明する図である。
【0057】
本実施形態のグループ編成支援部250は、入力受付部251、情報登録部252、表示制御部253、選択制御部254、関係性判定部255、グループ作成部256を有する。
【0058】
入力受付部251は、グループ編成装置200に対する各種の入力を受け付ける。具体的には、入力受付部251は、端末装置300から、グループ数の入力や、人物の選択等を受ける。
【0059】
情報登録部252は、各記憶部に対して情報を格納する。具体的には、情報登録部252は、端末装置300から入力された人物情報を人物情報記憶部210に格納する。また、情報登録部252は、端末装置300における操作に応じてグループ情報をグループ情報記憶部220に格納する。また、情報登録部252は、端末装置300において入力されたグループ数をグループ数記憶部230に格納する。また、情報登録部252は、端末装置300において選択された人物のユーザIDを選択情報記憶部240に格納する。
【0060】
表示制御部253は、端末装置300における表示を制御する。
【0061】
選択制御部254は、端末装置300の操作において、人物の選択と選択の解除を切り換える。具体的には、選択制御部254は、人物が選択されると、情報登録部252により、選択された人物のユーザIDを選択情報記憶部240に格納させる。また、選択制御部254は、端末装置300において、人物の選択が解除されると、選択情報記憶部240に格納されたユーザIDを消去する。
【0062】
関係性判定部255は、人物が選択されると、人物情報記憶部210を参照し、選択された人物と、他の人物同士の関係性を判定する。判定の結果は、表示制御部253により、端末装置300に表示される。
【0063】
グループ作成部256は、端末装置300の操作に応じて、複数の人物を含むグループを作成する。具体的には、グループ作成部256は、端末装置300の操作に応じて、グループ情報を作成し、グループ情報記憶部220に格納する。
【0064】
次に、
図8乃至
図10を参照して、本実施形態のグループ編成装置200の動作について説明する。
図8は、グループ編成装置の動作を説明する第一のフローチャートである。
図8では、グループ編成装置200が、グループを作成するための初期画面を端末装置300に表示させる処理を示す。
【0065】
本実施形態のグループ編成装置200のグループ編成支援部250は、入力受付部251により、グループ数と、会議に参加する参加者の登録を受け付ける(ステップS801)。言い換えれば、入力受付部251は、グループ数と、グループ分け(グループ編成)の対象となる人物の人物情報の入力を受け付ける。
【0066】
続いて、グループ編成支援部250は、情報登録部252により、会議IDを採番し、入力された人物情報を人物情報記憶部210へ格納し、グループ数をグループ数記憶部230に格納する(ステップS802)。
【0067】
続いて、グループ編成支援部250は、表示制御部253により、端末装置300に、グループを作成するための初期画面を表示させる(ステップS803)。具体的には、表示制御部253は、入力されたグループ数と対応したグループ編成領域と、入力された人物情報が示す人物の一覧とを含む初期画面を表示させる。なお、本実施形態では、初期画面を端末装置300に表示させる際に、グループ編成領域にグループIDを対応付けてもよい。初期画面の詳細は後述する。
【0068】
なお、ここで表示される人物の一覧は、会議IDで特定される会議に参加する可能性がある候補者である。したがった、以下の説明では、ステップS801で入力された人物情報が示す人物を参加候補者と表現する場合がある。
【0069】
図9は、グループ編成装置の動作を説明する第二のフローチャートである。
図9は、参加候補者の一覧から一人の参加候補者が選択された場合のグループ編成装置200の動作を示す。
【0070】
本実施形態のグループ編成装置200のグループ編成支援部250は、入力受付部251により、端末装置300において、一人の参加候補者Xの選択を受け付けたか否かを判定する(ステップS901)。ステップS901において、参加候補者が選択されていない場合、グループ編成装置200は、選択を受け付けるまで待機する。
【0071】
ステップS901において、選択を受け付けると、グループ編成支援部250は、情報登録部252により、選択された参加候補者Xを特定するユーザIDを、選択情報として選択情報記憶部240に一時的に記憶する(ステップS902)。
【0072】
続いて、グループ編成支援部250は、ステップS904以降の処理を、選択された参加候補者X以外の参加候補者Yに対して行う(ステップS903)。
【0073】
グループ編成支援部250は、関係性判定部255により、参加候補者Yと、選択された参加候補者Xとの関係性を判定する(ステップS904)。なお、本実施形態の関係性とは、例えば、
図4で説明した相性であってもよい。本実施形態の関係性判定部255は、参加候補者Yと、選択された参加候補者Xとの相性の度合いを特定する特定部の一例である
【0074】
続いて、グループ編成支援部250は、表示制御部253により、参加候補者Xと、参加候補者Yとの関係性を示す情報を端末装置300の画面に表示させる(ステップS905)。
【0075】
グループ編成支援部250は、人物情報記憶部210に格納された全ての参加候補者Yについて、ステップS904、905の処理を行った場合(ステップS906)、ステップS907へ進む。
【0076】
グループ編成支援部250は、選択制御部254により、端末装置300において、参加候補者Xの選択が解除されたか否か(判定処理a)、又は、他の参加候補者Yが参加候補者Xに選択されたか否か(判定処理b)を判定する(ステップS907)。
【0077】
ステップS907において、判定処理bが行われた場合、グループ編成支援部250は、ステップS902へ戻る。
【0078】
ステップS907において、判定処理aが行われた場合、グループ編成支援部250は、選択制御部254により、選択情報記憶部240に格納された選択情報を消去する(ステップS908)。
【0079】
続いて、グループ編成支援部250は、表示制御部253により、ステップS905で表示された参加候補者Xと参加候補者Yの関係性を示す情報を非表示とする(ステップS909)。
図9で示す画面の遷移の詳細は、後述する。
【0080】
図10は、グループ編成装置の動作を説明する第三のフローチャートである。
図10では、端末装置300において、参加候補者のグループ分け(グループ編成)の操作が行われた場合のグループ編成装置200の動作を示す。
【0081】
グループ編成装置200のグループ編成支援部250は、入力受付部251により、端末装置300の画面に表示されたグループ編成領域に、参加候補者がドラッグされたか否かを判定する(ステップS1001)。ステップS1001において、参加候補者がドラッグされていない場合、グループ編成装置200は、参加候補者がドラッグされるまで待機する。
【0082】
ステップS1001において、参加候補者がドラッグされた場合、グループ編成支援部250は、グループ作成部256により、グループ情報を作成し、グループ情報記憶部220を更新する(ステップS1002)。
【0083】
具体的には、グループ作成部256は、会議IDと、選択された参加候補者のユーザIDと、グループ編成領域と対応付けられたグループIDとを対応付けたグループ情報を生成し、生成したグループ情報をグループ情報記憶部220に格納する。
【0084】
続いて、グループ編成支援部250は、入力受付部251により、ステップS1001で参加候補者がドラッグされたグループ編成領域に、複数の参加候補者が含まれるか否かを判定する(ステップS1003)。
【0085】
ステップS1003において、このグループ編成領域に複数の参加候補者がドラッグされていない場合、ステップS1001に戻る。
【0086】
ステップS1003において、このグループ編成領域に複数の参加候補者がドラッグされている場合、グループ編成支援部250は、ステップS1005以降の処理を、グループ編成領域にドラッグされた参加候補者同士について行う(ステップS1004)。
【0087】
グループ編成支援部250は、関係性判定部255により、グループ編成領域内にドラッグされた参加候補者同士の関係性を判定する(ステップS1005)。
【0088】
続いて、グループ編成支援部250は、表示制御部253により、参加候補者同士の関係性を示す情報を端末装置300の画面に表示させる(ステップS1006)。
【0089】
グループ編成装置200は、グループ編成領域にドラッグされた全ての参加候補者に対して、ステップS1005、1006の処理が行われた場合に(ステップS1007)、処理を終了する。
【0090】
次に、
図11乃至
図15を参照して、端末装置300における画面の遷移について説明する。
図11は、第一の実施形態の端末装置の表示例を説明する第一の図である。
図11では、参加候補者をグループ編成領域にドラッグする前の端末装置300の画面の遷移を示す。
【0091】
図11Aに示す画面111は、
図8のステップS803で端末装置300に表示される初期画面の一例である。
【0092】
画面111は、表示領域112、113、114を含む。表示領域112は、グループ数に応じたグループ編成領域が表示される。画面111では、表示領域112には、グループA、グループB、グループCの3つのグループ編成領域が表示されている。
【0093】
表示領域113は、参加候補者の一覧が表示されている。表示領域113に表示される参加候補者の一覧は、
図8のステップS801で人物情報が入力された参加候補者である。
【0094】
具体的には、表示領域113には、参加候補者と対応するアイコン画像の一覧が表示されてもよい。このアイコン画像には、参加候補者のパーソナリティ診断の結果と、属性とが対応付けられて表示されてもよい。さらに、参加候補者の一覧は、参加候補者のパーソナリティ診断の結果が示す値の順に表示されてよい。
【0095】
画面111では、例えば、アイコン画像113-2と対応する位置に、属性「派遣社員」が表示されており、アイコン画像113-3と対応する位置に、属性「進入社員」が表示されている。この属性の表示は、例えば、アイコン画像が選択されたときに表示されてもよい。
【0096】
表示領域114は、表示領域113と対応する位置に表示されており、参加候補者同士の関係性を表す項目を示す。具体的には、画面111では、表示領域113と表示領域114とが隣り合う位置に配置されている。
【0097】
また、表示領域114では、話し好きであるか、聞き上手であるかの傾向の強さを示すガイド(矢印)114a、114bが表示されており、参加候補者同士の関係性が、パーソナリティ診断の結果の値に基づく相性で表されていることがわかる。
【0098】
また、画面111の例では、表示領域113において、参加候補者と対応するアイコン画像は、パーソナリティ診断の結果の値が小さい順(話し好きの傾向が強い順)に表示されていることがわかる。
【0099】
また、表示領域113では、アイコン画像の中に、パーソナリティ診断の結果の値が表示されている。さらに、本実施形態では、表示領域113に表示されたアイコン画像と対応して、参加候補者の属性が表示されている。この属性は、例えば、アイコン画像が選択された場合にのみ、表示されてもよい。
【0100】
グループ編成装置200は、画面111の表示領域113において、参加候補者Xが選択されると、画面111を、
図11Bに示す画面111Aに遷移させる。
【0101】
画面111Aは、表示領域112、113A、114を含む。表示領域113Aでは、アイコン画像113-3が選択された状態を示している。
【0102】
グループ編成装置200は、画面111Aにおいて、この選択を受け付けると、アイコン画像113-3と対応する参加候補者XのユーザIDを選択情報として、選択情報記憶部240に格納する。ここで、選択された参加候補者Xは、グループ編成を行う際に注目される参加候補者である。この参加候補者Xは、グループ編成を行う作業者(端末装置300の利用者)によって、任意に決められてよい。
【0103】
この場合、グループ編成装置200は、アイコン画像113-3が強調表示されるようにしてもよい。言い換えれば、表示領域113Aにおいて、アイコン画像113-3の表示態様が、他のアイコン画像の表示態様と異なっていればよい。
【0104】
グループ編成装置200は、画面111Aおいて、参加候補者の選択を受け付けると、画面111Aを、
図11Cに示す画面111Bに遷移させる。画面111Bは、
図9のステップS906までの処理が完了した状態を示す。
【0105】
画面111Bは、表示領域112、113B、114を含む。画面111Bの例では、表示領域113Bにおいて、アイコン画像113-3と対応する参加候補者Xと、他のアイコン画像と対応するそれぞれの参加候補者Yとの関係性を示す情報115a、115bが表示される。
【0106】
本実施形態では、関係性を示す情報115aは、参加候補者Xと、参加候補者Xよりも話し好きの傾向が強い参加候補者Yとの相性を示す。また、関係性を示す情報115bは、参加候補者Xと、参加候補者Xよりも話し好きの傾向が弱い(聞き上手の傾向が強い)参加候補者Yとの相性を示す。
【0107】
画面111Bの例では、参加候補者Xは、話し好きの傾向が、全ての参加候補者の中で3番目に強いため、関係性を示す情報115aとして、参加候補者Yとの相性が悪いことを示すマークが表示される。また、画面111Bでは、関係性を示す情報115bとして、参加候補者Yとの相性が良いことを示すマークが表示される。
【0108】
本実施形態では、このように、参加候補者Xが選択されると、グループの編成を行う前に、参加候補者Xと、他の参加候補者Yとの関係性を示す情報を端末装置300に表示させる。
なお、関係性の良し悪しに関する定義(例えば、話好き同士は関係性が悪いとする、話好きと聞き上手は関係性が良いとする)については、グループの編成を行う前に、グループの編成を行う利用者より入力受付部251が入力を受け付ける。
【0109】
また、本実施形態では、話し好きや聞き上手の傾向がそれほど強くない参加候補者については、考慮すべき相性の良し悪しはないものとした。このため、画面111Bでは、表示領域113Bにおいて、話し好きの傾向の強さが中程度(4番目から7番目)の参加候補者Yについては、関係性を示す情報は表示されない。
【0110】
本実施形態では、このように、注目すべき参加候補者Xと、他の参加候補者との関係性を示す情報の表示を制御することで、端末装置300を利用してグループの編成を行う場合に、端末装置300の利用者に、参加候補者同士の関係性を把握させることができる。
【0111】
図12は、第一の実施形態の端末装置の表示例を説明する第二の図である。
図12では、参加候補者をグループ編成領域にドラッグするときの端末装置300の画面の遷移を示す。
【0112】
図12Aに示す画面121は、
図11Cに示す画面111Bにおいて、アイコン画像113-3がドラッグされて、グループAのグループ編成領域にドロップされた場合を示している。
【0113】
画面121は、表示領域112A、123、114を含む。表示領域112AにおけるグループAのグループ編成領域には、アイコン画像113-3が表示されている。このとき、アイコン画像113-3は、選択された状態を維持しているため、他のアイコン画像の表示態様と異なる表示態様で表示される。
【0114】
また、画面121では、アイコン画像113-3が選択された状態を維持しているため、表示領域123において、関係性を示す情報115a、115bの表示も維持されている。
【0115】
表示領域123では、表示領域113に表示されていた参加候補者の一覧から、選択された参加候補者が消去されている。言い換えれば、表示領域123では、選択された参加候補者Xのアイコン画像が消去され、他の参加候補者Yのアイコン画像の一覧が表示される。
【0116】
このとき、グループAに含まれる参加候補者は、アイコン画像113-3に対応する参加候補者のみである。
【0117】
図12Bに示す画面121AはグループAに含まれる参加候補者が複数とされた状態を示している。具体的には、画面121Aは、画面121において、アイコン画像113-5と、アイコン画像113-9とが、それぞれドラッグされて、グループAのグループ編成領域にドロップされた場合を示している。
【0118】
画面121Aは、表示領域112B、123A、114を含む。表示領域123Aでは、グループAのグループ編成領域内に、アイコン画像113-3と、アイコン画像113-5と、アイコン画像113-9とが、表示されている。
【0119】
表示領域123Aには、グループAのグループ編成領域にドラッグされたアイコン画像以外のアイコン画像の一覧が表示されている。具体的には、表示領域123Aは、画面121の表示領域123に表示されたアイコン画像の一覧から、アイコン画像113-5と、アイコン画像113-9とが消去されている。
【0120】
また、画面121Aでは、アイコン画像113-3は、選択された状態を維持しているため、他のアイコン画像の表示態様と異なる表示態様で表示される。
【0121】
また、画面121Aでは、アイコン画像113-3が選択された状態を維持しているため、関係性を示す情報の表示も維持される。
【0122】
具体的には、画面121Aの表示領域112Bにおいて、アイコン画像113-9と対応する位置に、関係性を示す情報115-9が表示される。関係性を示す情報115-9は、アイコン画像113-3と対応する参加候補者Xと、アイコン画像113-9と対応する参加候補者Yとの相性の良し悪しを示す情報であり、画面121の表示領域123に表示されていた情報である。
【0123】
また、画面121Aの表示領域123Aでも同様に、関係性を示す情報115aと、関係性を示す情報115b′が表示されている。関係性を示す情報115b′は、画面121の表示領域123に表示された関係性を示す情報115bから、関係性を示す情報115-9を消去した情報である。
【0124】
また、画面121Aでは、グループAのグループ編成領域内に表示されたアイコン画像113-5については、画面121の表示領域123と同様に、関係性を示す情報は表示されない。
【0125】
したがって、画面121Aの表示領域112Bから、グループAには、アイコン画像113-3と対応する参加候補者Xと相性が悪い参加候補者Yは含まれないことがわかる。
【0126】
このように、本実施形態では、グループ編成領域内に含まれるアイコン画像の数が複数となったとき、グループ編成領域内において、参加候補者Xと、他の参加候補者Yとの関係を示す情報の表示を制御する。したがって、本実施形態によれば、グループに含まれる参加候補者同士の関係性を、端末装置300の利用者に容易に把握させることができる。
【0127】
なお、
図12Bの例では、表示領域112B、123Aの両方において、参加候補者Xと参加候補者Yとの関係性を示す情報を表示するものとしたが、これに限定されない。本実施形態では、例えば、表示領域112Bのグループ編成領域内には、関係性を示す情報を表示させず、表示領域123Aにのみ、関係性を示す情報を表示させてもよい。
【0128】
このように表示を制御することで、グループに割り振られていない参加候補者Yについてのみ、参加候補者Xとの関係性を示す情報を表示させることができ、グループの編成作業を行う作業者が、参加候補者Yのグループ分けを行う際に確認すべき情報量を削減できる。
【0129】
図12Cに示す画面121Bは、画面121Aにおいて、アイコン画像113-3の選択が解除された状態を示している。
【0130】
本実施形態では、参加候補者Xの選択が解除されると、参加候補者Xと他の参加候補者Yとの関係性を示す情報を非表示とする。
【0131】
画面121Bは、表示領域112C、123B、114を含む。表示領域112Cには、アイコン画像113-3、113-5、113-9のみが表示され、関係性を示す情報115-9は非表示されている。
【0132】
また、表示領域123Bにおいても、関係性を示す情報115a、115b′は非表示とされている。
【0133】
本実施形態では、このように、一度選択した参加候補者Xの選択を解除することで、参加候補者Xと他の参加候補者Yとの関係性を示す情報を非表示とする。本実施形態では、このように表示を制御することで、新たな参加候補者Xの選択を受け付けることができる。
【0134】
なお、
図12Cの例では、参加候補者Xの選択が解除されると、表示領域112C内の関係性を示す情報も非表示とされるものとしたが、これに限定されない。本実施形態では、画面121Aにおいて、参加候補者Xの選択が解除された場合に、表示領域123Bに表示された関係性を示す情報のみを非表示とし、表示領域112B内に表示されている、関係性を示す情報は表示させたままとしてもよい。
【0135】
また、本実施形態では、表示領域112におけるあるグループのグループ編成領域内に、選択された参加候補者Xと対応するアイコン画像と、他のアイコン画像とが含まれる場合には、このグループ編成領域内において、常に関係性を示す情報を表示させてもよい。
【0136】
図13は、第一の実施形態の端末装置の表示例を説明する第三の図である。
図13では、新たな参加候補者Xが選択された場合の端末装置300の画面の遷移を示す。
【0137】
図13Aに示す画面131は、表示領域112C、123B′、114を含み、表示領域123B′において、アイコン画像113-8が選択された状態を示す。言い換えれば、画面131は、
図12Cに示す画面121Bにおいて、新たな参加候補者Xとして、アイコン画像113-8と対応する参加候補者が選択された状態を示す。
【0138】
表示領域123B′では、選択されたアイコン画像113-8が強調表示されており、他のアイコン画像と異なる表示形態とされている。
【0139】
本実施形態では、新たに参加候補者Xが選択されると、アイコン画像113-3と対応する参加候補者が選択されたときと同様の処理を行う。
【0140】
図13Bに示す画面131Aは、画面131に、アイコン画像113-8と対応する参加候補者Xと、他の参加候補者Yとのそれぞれの関係性を示す情報が表示された状態を示す。
【0141】
画面131Aは、表示領域132、123C、114を含む。表示領域132では、グループAのグループ編成領域内にアイコン画像113-3、113-5、113-9が表示されている。
【0142】
また、表示領域132には、グループ編成領域内には、各アイコン画像と対応する参加候補者Yと、アイコン画像113-8と対応する参加候補者Xとの関係性を示す情報が表示されている。
【0143】
具体的には、表示領域132には、関係性を示す情報135-3、135-9が表示されている。関係性を示す情報135-3は、アイコン画像113-3と対応する参加候補者Yと、選択されたアイコン画像113-8と対応する参加候補者Xとの関係性を示す情報である。関係性を示す情報135-9は、アイコン画像113-9と対応する参加候補者Yと、選択されたアイコン画像113-8と対応する参加候補者Xとの関係性を示す情報である。
【0144】
図13の例では、アイコン画像113-8と対応する参加候補者Xは、聞き上手の傾向か強い。また、アイコン画像113-3と対応する参加候補者Yは、話し好きの傾向が強く、アイコン画像113-9と対応する参加候補者Yは、聞き上手の傾向が強い。また、アイコン画像113-5と対応する参加候補者Yは、どちらの傾向も強くない。
【0145】
このため、表示領域132では、関係性を示す情報135-3として、相性が良いことを示すマークが表示される。また、表示領域132では、関係性を示す情報135-9として、相性が悪いことを示すマークが表示される。さらに、表示領域132では、参加候補者Xとアイコン画像113-5と対応する参加候補者Yとの関係性を示す情報は表示されない。
【0146】
画面131Aにおいて、表示領域123Cにし、アイコン画像113-8と対応する参加候補者Xと、グループAに含まれない参加候補者Yとの関係性を示す情報135a、135bが表示されている。
【0147】
関係性を示す情報135aは、参加候補者Xと、話し好きの傾向が強い参加候補者Yとの関係性を示しており、相性が良いことを示すマークとして表示される。関係性を示す情報135bは、参加候補者Xと、聞き上手の傾向が強い参加候補者Yとの関係性を示しており、相性が悪いことを示すマークとして表示される。
【0148】
図14は、第一の実施形態の端末装置の表示例を説明する第四の図である。
図14では、
図13Bに示す画面131Aで選択された参加候補者Xが、グループBのグループ編成領域にドラッグされて、グループBのグループ編成領域にドロップされた場合の端末装置300の画面の遷移を示す。
【0149】
図14Aに示す画面141は、表示領域142、123D、114を含む。表示領域142におけるグループBのグループ編成領域には、アイコン画像113-8が表示されている。このとき、アイコン画像113-8は、選択された状態を維持しているため、他のアイコン画像の表示態様と異なる表示態様で表示される。
【0150】
また、画面141では、アイコン画像113-8が選択された状態を維持されているため、
図13Bの画面131Aに表示されていた関係性を示す情報の表示も維持される。
【0151】
具体的には、画面141では、表示領域142におけるグループAのグループ編成領域内に表示されている関係性を示す情報135-3、135-9の表示が維持されている。
【0152】
また、表示領域123Dにおいて、関係性を示す情報135a、135bの表示も維持されている。
【0153】
表示領域123Dでは、表示領域123Cに表示されていた参加候補者の一覧から、選択された参加候補者が消去されている。言い換えれば、表示領域123Dは、表示領域123Cにおいて表示されたアイコン画像113-8が消去され、他の参加候補者Yのアイコン画像の一覧が表示される。
【0154】
このとき、グループBに含まれる参加候補者は、アイコン画像113-8に対応する参加候補者のみである。
【0155】
図14Bに示す画面141AはグループBに含まれる参加候補者が複数とされた状態を示している。具体的には、画面141Aは、画面141において、アイコン画像113-6、113-7、113-10が、それぞれドラッグされて、グループBのグループ編成領域にドロップされた場合を示している。
【0156】
画面141Aは、表示領域142A、123E、114を含む。表示領域142Aでは、グループBのグループ編成領域内に、アイコン画像113-8と、アイコン画像113-6、113-7、113-10とが、表示されている。
【0157】
表示領域123Eには、グループA、グループBのグループ編成領域にドラッグされたアイコン画像以外のアイコン画像の一覧が表示されている。具体的には、表示領域123Eは、画面141の表示領域123Dに表示されたアイコン画像の一覧から、アイコン画像113-6、113-7、113-10が消去されている。
【0158】
また、画面141Aでは、アイコン画像113-8は、選択された状態を維持しているため、他のアイコン画像の表示態様と異なる表示態様で表示される。
【0159】
また、画面141Aでは、アイコン画像113-8が選択された状態を維持しているため、関係性を示す情報の表示も維持される。
【0160】
具体的には、表示領域142AのグループBのグループ編成領域内において、アイコン画像113-10と対応する位置に、関係性を示す情報135bが表示される。関係性を示す情報135bは、アイコン画像113-8と対応する参加候補者Xと、アイコン画像113-10と対応する参加候補者Yとの相性の良し悪しを示す情報であり、画面141の表示領域123Dに表示されていた情報と同じである。
【0161】
また、画面141Aの表示領域123Eでも同様に、関係性を示す情報135aが表示されている。
【0162】
また、画面141Aでは、グループBのグループ編成領域内に表示されたアイコン画像113-6、113-7については、関係性を示す情報は表示されない。
【0163】
したがって、画面141Aの表示領域142Aから、グループBには、アイコン画像113-8と対応する参加候補者Xと相性が良い参加候補者Yは含まれないことがわかる。
【0164】
このように、本実施形態では、複数のグループを作成する場合に、各グループにおける参加候補者Xと、他の参加候補者Yとの関係を示す情報の表示を制御する。したがって、本実施形態によれば、グループに含まれる参加候補者同士の関係性を、端末装置300の利用者に容易に把握させることができる。
【0165】
図14Cに示す画面141Bは、画面141Aにおいて、アイコン画像113-8の選択が解除された状態を示している。
【0166】
本実施形態では、参加候補者Xの選択が解除されると、参加候補者Xと他の参加候補者Yとの関係性を示す情報を非表示とする。
【0167】
画面141Bは、表示領域142B、123F、114を含む。表示領域142Bでは、アイコン画像113-8の選択が解除されているため、アイコン画像113-8の表示態様は、他のアイコン画像の表示態様と同様とされている。
【0168】
また、表示領域142Bでは、グループAのグループ編成領域に表示されていた関係性を示す情報135-3、135-9が非表示されている。また、表示領域142Bでは、グループBのグループ編成領域に表示されていた関係性を示す情報135bが非表示されている。
【0169】
さらに、表示領域123Fにおいても、関係性を示す情報135aが非表示とされている。
【0170】
本実施形態では、このように、複数のグループの編成を行った後に、選択された参加候補者Xと、他の参加候補者Yそれぞれとの関係性を示す情報の表示/非表示を切り換えることができる。
【0171】
図15は、第一の実施形態の端末装置の表示例を説明する第五の図である。
図15では、グループAのグループ編成領域内のアイコン画像をドラッグし、グループBのグループ編成領域内へドロップした場合の端末装置300の表示例を示す。
【0172】
本実施形態では、あるグループ編成領域から他のグループ編成領域へ、直接アイコン画像を移動させることができる。
【0173】
図15に示す画面151は、
図14Aに示す画面141において、グループAのグループ編成領域からアイコン画像113-9をグループBのグループ編成領域に移動させた場合を示している。なお、画面151では、アイコン画像113-8を選択した状態が維持されている。
【0174】
画面151は、表示領域142C、123D、114を含む。表示領域142Cでは、グループAのグループ編成領域内には、アイコン画像113-3、113-5が表示されている。また、グループAのグループ編成領域には、関係性を示す情報135-3が表示されている。
【0175】
また、表示領域142Cでは、グループBのグループ編成領域内に、アイコン画像113-8と、アイコン画像113-9とが表示されている。このとき、アイコン画像113-9と対応する位置に、関係性を示す情報135-9も表示される。
【0176】
本実施形態では、このように、あるグループのグループ編成領域内に表示されたアイコン画像を、他のグループのグループ編成領域内に移動させることができる。また、本実施形態では、アイコン画像の移動に応じて、関係性を示す情報の表示位置も移動する。
【0177】
したがって、本実施形態では、簡単な操作で、グループに含まれる参加候補者を変更することができる。
【0178】
以下に、例えば、
図15に示すように、グループ内の参加候補者の変更がされた場合のグループ情報記憶部220の更新について説明する。
【0179】
図16は、グループ情報記憶部の更新について説明する図である。
図16では、アイコン画像113-9と対応する参加候補者のユーザIDを「USR09」として説明する。
【0180】
ユーザID「USR09」で特定される参加候補者は、一度グループAに割り振られているため、グループ情報記憶部220では、グループAを特定するグループID「A」と対応付けられている(
図5参照)。
【0181】
この場合に、画面151において、ユーザID「USR09」の参加候補者をグループBに移動させる操作がなされると、グループ編成装置200は、グループ作成部256により、グループ情報記憶部220を更新し、グループ情報記憶部220Aとする。
【0182】
具体的には、グループ作成部256は、グループ情報記憶部220に格納されたグループ情報から、ユーザID「USR09」とグループID「A」とが対応付けられたレコードを削除する。そして、グループ作成部256は、ユーザID「USR09」とグループID「B」とが対応付けられたレコードを新たに生成してグループ情報記憶部220に追加し、グループ情報記憶部220Aとする。
【0183】
本実施形態では、このように、端末装置300の画面上の操作に応じてグループ情報が更新される。
【0184】
以上のように、本実施形態では、注目すべき参加候補者として、参加候補者Xが選択されると、参加候補者Xと他の参加候補者Yのそれぞれとの関係性を示す情報を表示させる。また、本実施形態では、参加候補者Xの選択が解除されると、関係性を示す情報を非表示とする。
【0185】
したがって、本実施形態では、ある人物に注目してグループを編成する場合等において、グループの編成作業を行う作業者に対し、注目すべき人物との他の各人物との関係性を把握させることができ、グループの編成を支援することができる。
【0186】
(第二の実施形態)
以下に図面を参照して、第二の実施形態について説明する。第二の実施形態では、関係性を示す情報の種類が複数存在する点が、第一の実施形態と相違する。以下の第二の実施形態の説明では、第一の実施形態との相違点について説明し、第一の実施形態と同様の機能構成を有するものには、第一の実施形態の説明で用いた符号を付与し、その説明を省略する。
【0187】
図17は、第二の実施形態のグループ編成支援部の機能構成を説明する図である。本実施形態のグループ編成支援部250Aは、入力受付部251、情報登録部252、表示制御部253A、選択制御部254、関係性判定部255A、グループ作成部256、属性特定部257を含む。
【0188】
表示制御部253Aは、関係性判定部255Aによる判定結果を表示させる。また、表示制御部253Aは、関係性を示す情報の種類に応じた画面を端末装置300に表示させる。
【0189】
関係性判定部255Aは、属性特定部257により特定された属性に応じて、参加候補者同士の関係性を判定する。属性特定部257は、人物情報記憶部210を参照し、参加候補者の属性を特定する。
【0190】
ここで、本実施形態における関係性を示す情報の種類について説明する。本実施形態では、参加候補者同士の関係性として、パーソナリティ診断の結果に基づく関係性と、参加候補者の属性を基準とした関係性とを含む。
【0191】
パーソナリティ診断の結果に基づく関係性とは、例えば、話し好きの傾向の強さを基準として判定した参加候補者同士の相性である。また、参加候補者の属性を基準とした関係性とは、例えば、参加候補者の雇用形態や、勤続年数を基準として判定した参加候補者同士の相性である。
【0192】
具体的には、本実施形態では、例えば、参加候補者同士の雇用形態が一致する場合には、相性が悪いと判定し、雇用形態が一致しない参加候補者同士については相性が良い、と判定するようにしてもよい。また、この場合、参加候補者同士の「相性」は、単に雇用形態が一致しているか否かを示す情報として表示されてもよい。
【0193】
また、本実施形態では、例えば、参加候補者同士の勤続年数(入社年次)が一致する場合には、相性を良いと判定し、勤続年数が一致しない参加候補者同士については相性の良し悪しを判定しない、又は、相性が悪い、と判定するようにしてもよい。また、この場合、参加候補者同士の「相性」は、単に入社年次が一致しているか否かを示す情報として表示されてもよい。
【0194】
図18は、第二の実施形態の端末装置の表示例を説明する第一の図である。
図18Aの画面181は、端末装置300に表示される本実施形態の初期画面の一例であり、参加候補者Xが選択されていない状態を示す。
【0195】
画面181は、表示領域112、113、114、182を含む。画面181は、表示領域182を含む以外は、
図11Aに示す画面111と同様である。表示領域182は、操作ボタン183、184、185を含む。
【0196】
操作ボタン183、184、185のそれぞれは、関係性を示す情報の種類を選択するための操作ボタンである。
【0197】
操作ボタン183は、参加候補者同士の関係性を、話し好きの傾向の強さを基準として判定した関係性を示す情報の表示を指示するための操作ボタンである。
【0198】
操作ボタン184は、入社年次を基準として判定した関係性を示す情報の表示を指示するための操作ボタンである。
【0199】
操作ボタン185は、雇用形態を基準として判定した関係性を示す情報の表示を指示するための操作ボタンである。
【0200】
画面181では、操作ボタン183が選択されているため、話し好きであるか、聞き上手であるかの傾向の強さを示すガイド(矢印)114a、114bを含む表示領域114が表示されている。
【0201】
図18Bに示す画面181Aでは、画面181の表示領域113において、アイコン画像113-3が選択された状態を示しており、表示領域182を含む以外は、
図11Cに示す画面111Bと同様である。
【0202】
画面181Aは、表示領域182において、操作ボタン184や、操作ボタン185が選択されると、表示領域112以外の表示が切り替わる。
【0203】
図19は、第二の実施形態の端末装置の表示例を説明する第二の図である。
図19に示す画面191は、
図18Bに示す画面181Aにおいて、操作ボタン185が選択された場合の端末装置300の画面の一例を示す。言い換えれば、画面191は、参加候補者の雇用形態に応じて、参加候補者同士の関係性を判定した結果が表示された画面の一例を示す。
【0204】
画面191は、表示領域112、192、182を含む。表示領域192は、参加候補者と対応するアイコン画像が表示される。また、表示領域192は、表示領域193、194、195を含む。
【0205】
表示領域193は、雇用形態が正社員である参加候補者のアイコン画像が表示される。表示領域194は、雇用形態が派遣社員である参加候補者のアイコン画像が表示される。表示領域195は、雇用形態がその他である表示領域のアイコン画像が表示される。
【0206】
また、画面191では、表示領域193に表示されたアイコン画像113-3と対応する参加候補者が、注目すべき参加候補者Xとして選択されており、アイコン画像113-3の表示形態は、他のアイコン画像と表示形態が異なっている。
【0207】
また、画面191では、表示領域193、194、195において、参加候補者Xと、他の参加候補者Yとの関係性を示す情報が表示されている。
【0208】
具体的には、例えば、表示領域193は、アイコン画像113-2と対応する位置に、アイコン画像113-2と対応付けられた参加候補者Yと、参加候補者Xとの関係性を示す情報193-2が表示されている。また、表示領域193には、アイコン画像113-4と対応する位置に、アイコン画像113-4と対応付けられた参加候補者Yと、参加候補者Xとの関係性を示す情報193-4が表示されている。また、アイコン画像113-5と対応する位置に、アイコン画像113-5と対応付けられた参加候補者Yと、参加候補者Xとの関係性を示す情報193-5が表示されている。
【0209】
本実施形態では、参加候補者Xと雇用形態が一致する参加候補者Yとは、相性が悪いと判定されるため、関係性を示す情報193-2、193-4、193-5は、相性が悪いことを示すマークとして表示される。
【0210】
また、表示領域194には、雇用形態が派遣社員である参加候補者Yのアイコン画像113-7が表示されている。さらに、表示領域194には、アイコン画像113-7と対応する位置に、アイコン画像113-7と対応付けられた参加候補者Yと、参加候補者Xとの関係性を示す情報194-7が表示されている。
【0211】
表示領域195には、雇用形態がその他である参加候補者Yのアイコン画像113-8、113-10が表示されている。さらに、表示領域195には、アイコン画像113-8、113-10のそれぞれと対応する位置に、アイコン画像113-8、113-10のそれぞれと対応付けられた参加候補者Yと、参加候補者Xとの関係性を示す情報195-8、195-10が表示されている。
【0212】
図20は、第二の実施形態の端末装置の表示例を示す第三の図である。
図20Aに示す画面191Aは、画面191において、グループを作成する操作が行われた後の状態を示す。
【0213】
画面191Aは、表示領域112D、192A、182を含む。画面191Aでは、アイコン画像113-3、113-10が、表示領域112DにおけるグループAのグループ編成領域にドラッグされている。また、画面191Aでは、アイコン画像113-4、113-5が、表示領域112DにおけるグループBのグループ編成領域にドラッグされている。また、画面191Aでは、アイコン画像113-2が、表示領域112DにおけるグループCのグループ編成領域にドラッグされている。
【0214】
また、画面191Aでは、アイコン画像113-3が選択された状態が維持されているため、参加候補者Xと参加候補者Yとの関係性を示す情報の表示が維持されている。
【0215】
具体的には、表示領域112DにおけるグループAのグループ編成領域内に表示されたアイコン画像113-10の近傍には、関係性を示す情報195-10が表示されている。
【0216】
また、表示領域112DにおけるグループBのグループ編成領域内に表示されたアイコン画像113-4の近傍には、関係性を示す情報193-4が表示されており、アイコン画像113-5の近傍には、関係性を示す情報193-5が表示されている。
【0217】
また、表示領域112DにおけるグループCのグループ編成領域内に表示されたアイコン画像113-2の近傍には、関係性を示す情報193-2が表示されている。
【0218】
本実施形態では、画面191Aにおいて、表示領域182の操作ボタン183が選択されると、画面191Aに表示されている各関係性を示す情報が、話し好きの傾向の強さを基準とした関係性を示す情報に切り替わる。
【0219】
図20Bの画面191Bは、画面191Aにおいて、操作ボタン183が選択された状態を示す。
【0220】
画面191Bは、表示領域112E、123G、114、182を含む。表示領域112Eにおいて、各グループのグループ編成領域内に表示されているアイコン画像は、
図20Aの画面191Aの有する表示領域112Dと同様である。
【0221】
表示領域123Gは、グループA、B、Cの何れにも含まれない参加候補者Yのアイコン画像の一覧が、話し好きの傾向が強い順に表示されている。
【0222】
また、画面191Bでは、アイコン画像113-3が選択された状態が維持されている。このため、表示領域112E、表示領域123Gに表示されている、参加候補者Yと対応する各アイコン画像には、アイコン画像113-3と対応する参加候補者Xとの関係性を示す情報が表示される。
【0223】
ここでは、参加候補者Xと参加候補者Yとの関係性は、話し好きの傾向の強さに基づき判定される。
【0224】
したがって、画面191Bで表示される関係性を示す情報と、
図20Aの画面191Aで表示される関係性を示す情報とは、情報の内容が異なる。
【0225】
具体的には、表示領域112EにおけるグループAのグループ編成領域内に表示されたアイコン画像113-10と対応する参加候補者Yは、聞き上手の傾向が強いため、アイコン画像113-3と対応する参加候補者Xとの相性が良い。
【0226】
このため、画面191Bでは、アイコン画像113-10の近傍に配置された関係性を示す情報115-10は、参加候補者Xと参加候補者Yとの関係性を示す情報として、相性が良いことを示すマークが表示される。
【0227】
また、表示領域112EにおけるグループBのグループ編成領域内に表示されたアイコン画像113-4、113-5と対応する参加候補者Yのそれぞれは、話し好きの傾向がそれほど強くなく、関係性を示す情報は表示されない。
【0228】
また、表示領域112EにおけるグループCのグループ編成領域内に表示されたアイコン画像113-2と対応する参加候補者Yは、話し好きの傾向が強いため、アイコン画像113-3と対応する参加候補者Xとの相性が悪い。
【0229】
このため、画面191Bでは、アイコン画像113-2の近傍に配置された関係性を示す情報115-2は、参加候補者Xと参加候補者Yとの関係性を示す情報として、相性が悪いことを示すマークが表示される。
【0230】
また、画面191Bにおいて、表示領域123Gには、アイコン画像113-1、113-6、113-7、113-8、113-9が表示されている。
【0231】
アイコン画像113-1と対応する参加候補者Yは、話し好きの傾向が強いため、アイコン画像113-1の近傍に配置された関係性を示す情報115-1は、参加候補者Xと参加候補者Yとの関係性を示す情報として、相性が悪いことを示すマークが表示される。
【0232】
アイコン画像113-6、113-7と対応する参加候補者Yは、話し好きの傾向がそれほど強くないため、関係性を示す情報は表示されない。
【0233】
アイコン画像113-8、113-9のそれぞれと対応する参加候補者Yは、聞き上手傾向が強い。このため、表示領域123Gにおいて、アイコン画像113-8、113-9のそれぞれの近傍に配置された関係性を示す情報115-8、115-9は、参加候補者Xと参加候補者Yとの関係性を示す情報として、相性が良いことを示すマークが表示される。
【0234】
このように、本実施形態では、選択された参加候補者と、他の参加候補者との関係性を判定する際の基準を切り替えることができる。また、本実施形態では、ある基準に基づく関係性を判定した結果を参照してグループを編成した後に、各グループの参加候補者を維持したまま、他の基準に基づく関係性を示す情報を表示させることができる。
【0235】
このように、本実施形態によれば、参加候補者同士の関係性を、複数の観点から判定することができる。
なお、上述した各実施形態においては、各人物に対応するアイコン画像を表示や操作等の対象としていたが、これに限定されるものではない。例えば、アイコン画像ではなく、人物の顔写真等のサムネイル画像や名前等を示す文字列であっても構わない。これらをまとめてオブジェクトと称することもできる。
【0236】
開示の技術では、以下に記載する付記のような形態が考えられる。
(付記1)
グループ化の対象である複数の人物それぞれと対応する複数のオブジェクトを表示部に表示し、
前記複数のオブジェクトのうち第1の人物に対応する第1のオブジェクトを選択する操作を受け付けた場合に、人物それぞれについて特性を示す情報を含む人物情報を記憶する記憶部を参照し、前記第1の人物の特性と前記複数の人物それぞれの特性とに基づいて、前記第1の人物と前記複数の人物それぞれとの相性の度合いを特定し、
前記相性の度合いを示す情報を前記複数のオブジェクトそれぞれに対応付けて前記表示部に表示する、表示プログラム。
(付記2)
前記表示部に、前記複数の人物のうちグループに未分類の人物に対応するオブジェクトを表示させる第1表示領域と、複数のグループと対応する複数のグループ編成領域を含む第2表示領域と、を表示し、
前記第1表示領域に含まれる前記複数のオブジェクトのうちの1以上のオブジェクトを前記第2表示領域の前記グループ編成領域内に移動する操作を受け付けた場合、前記グループ編成領域と対応するグループに、移動された前記1以上のオブジェクトと対応する人物を割り当てる、
処理を前記コンピュータに実行させる、付記1記載の表示プログラム。
(付記3)
前記第1の人物に対応する前記第1のオブジェクトの選択が解除された場合、前記表示部における前記相性の度合いを示す情報を非表示とする、付記1又は2記載の表示プログラム。
(付記4)
前記人物の特性を示す情報には、人物の性格に関する情報が含まれることを特徴とする、付記3記載の表示プログラム。
(付記5)
前記人物の特性を示す情報には、入社年次に関する情報と、雇用形態に関する情報と、のうちの少なくとも1つが含まれることを特徴とする、付記4記載の表示プログラム。
(付記6)
コンピュータによる表示方法であって、前記コンピュータが、
グループ化の対象である複数の人物それぞれと対応する複数のオブジェクトを表示部に表示し、
前記複数のオブジェクトのうち第1の人物に対応する第1のオブジェクトを選択する操作を受け付けた場合に、人物それぞれについて特性を示す情報を含む人物情報を記憶する記憶部を参照し、前記第1の人物の特性と前記複数の人物それぞれの特性とに基づいて、前記第1の人物と前記複数の人物それぞれとの相性の度合いを特定し、
前記相性の度合いを示す情報を前記複数のオブジェクトそれぞれに対応付けて前記表示部に表示する、表示方法。
(付記7)
グループ化の対象である複数の人物それぞれと対応する複数のオブジェクトを表示部に表示する表示制御部と、
前記複数のオブジェクトのうち第1の人物に対応する第1のオブジェクトを選択する操作を受け付けた場合に、人物それぞれについて特性を示す情報を含む人物情報を記憶する記憶部を参照し、前記第1の人物の特性と前記複数の人物それぞれの属性とに基づいて、前記第1の人物と前記複数の人物それぞれとの特性の度合いを特定する特定部と、を有し、
前記表示制御部は、
前記相性の度合いを示す情報を前記複数のオブジェクトそれぞれに対応付けて前記表示部に表示する、表示装置。
本発明は、具体的に開示された実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
【符号の説明】
【0237】
100 グループ編成システム
200 グループ編成装置
210 人物情報記憶部
220 グループ情報記憶部
230 グループ数記憶部
240 選択情報記憶部
250 グループ編成支援部
251 入力受付部
252 情報登録部
253 表示制御部
254 選択制御部
255 関係性判定部
256 グループ作成部
257 属性特定部
300 端末装置