(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023147447
(43)【公開日】2023-10-13
(54)【発明の名称】洗濯機
(51)【国際特許分類】
D06F 39/02 20060101AFI20231005BHJP
【FI】
D06F39/02 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022054946
(22)【出願日】2022-03-30
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106116
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100131495
【弁理士】
【氏名又は名称】前田 健児
(72)【発明者】
【氏名】前田 真吾
(72)【発明者】
【氏名】外薗 洸佑
【テーマコード(参考)】
3B166
【Fターム(参考)】
3B166AA11
3B166AB02
3B166AE01
3B166AE02
3B166BA50
3B166CA01
3B166CA02
3B166CA11
3B166CB11
3B166CB12
3B166DA02
3B166DC43
3B166DC44
3B166DC45
3B166DC47
3B166FB01
3B166FB02
3B166HA11
3B166HA31
(57)【要約】
【課題】本開示は、吐出口から洗濯槽に吐出される液体をまとまって流れ落とすことができる洗濯機を提供する。
【解決手段】本開示の洗濯機は、洗濯物を収容する洗濯槽と、前記洗濯槽に供給される液体を通過させる流路部と、前記流路部に設けられ、前記洗濯槽に液体を吐出する第1開口と、前記第1開口の前面または後面を規定する第1壁と、前記流路部を流れる液体を前記第1壁に誘導するガイド部と、を備える。
【選択図】
図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗濯物を収容する洗濯槽と、
前記洗濯槽に供給される液体を通過させる流路部と、
前記流路部に設けられ、前記洗濯槽に液体を吐出する第1開口と、
前記第1開口の前面または後面を規定する第1壁と、
前記流路部を流れる液体を前記第1壁に誘導するガイド部と、
を備える洗濯機。
【請求項2】
前記ガイド部は、前記第1壁の下部に設けられた突出部を含み、
前記突出部は、前記第1壁と前記第1開口の側面との接続箇所において、前記側面よりも下方に突出している、
請求項1に記載の洗濯機。
【請求項3】
前記第1壁を挟んで前記第1開口と隣接して前記流路部に設けられ、前記洗濯槽に液体を吐出する第2開口をさらに備え、
前記ガイド部は、
前記第2開口と隣接し、前記第1壁に向かって下方傾斜する傾斜部と、
前記第1壁と間隙をあけて設けられ、前記第2開口と前記傾斜部との間において前記流路部の底面から上方に延伸した第2壁と、
を含む、
請求項1または2に記載の洗濯機。
【請求項4】
前記流路部は、前記第1開口において前記第1壁と対向する第1面を有し、
前記第1壁は、前記第1開口の正面視における側部において、前記第1壁から前記第1面に向かって延伸する第1リブを有し、
前記第1リブは、前記第1面と離隔している、
請求項1~3のいずれか1項に記載の洗濯機。
【請求項5】
前記第1開口の前後方向の幅寸法は、正面視における中央部から側部になるにしたがって小さくなる、
請求項1~4のいずれか1項に記載の洗濯機。
【請求項6】
前記流路部は、
液体を通過させる第1経路と、
前記第1経路の前方において前記流路部の底面から上方に延伸した第3壁と、
を有し、
前記第3壁は、
第1部分と、
前記第1部分よりも前記第1経路の下流側において、前記第1部分と隣接した第2部分と、
を含み、
正面視において、前記第2部分は、前記第1部分よりも前記第1開口の中央側に位置する、
請求項1~5のいずれか1項に記載の洗濯機。
【請求項7】
前記流路部は、
液体を通過させる第2経路と、
前記第2経路の前部に設けられ、前記第2経路を前記第1開口の側部に案内する第4壁と、
前記第2経路の底面から上方に延伸した第5壁と、
を有し、
前記第5壁は、前記第4壁より高さが低く設けられ、
前記第5壁の下流側端部は、前記第4壁の下流側端部よりも、第1開口の正面視における中央側に位置する、
請求項1~6のいずれか1項に記載の洗濯機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、洗濯機に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、泡および水を洗濯槽に投入する洗濯機を開示する。
【0003】
特許文献1における洗濯機は、筐体と、洗濯物を収容する洗濯槽と、水および泡を通過させる経路と、経路の下流位置において洗濯槽に水および泡を吐出する吐出部と、を備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示は、吐出口から洗濯槽に吐出される液体をまとまって流れ落とすことができる洗濯機を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示における洗濯機は、洗濯物を収容する洗濯槽と、前記洗濯槽に供給される液体を通過させる流路部と、前記流路部に設けられ、前記洗濯槽に液体を吐出する第1開口と、前記第1開口の前面または後面を規定する第1壁と、前記流路部を流れる液体を前記第1壁に誘導するガイド部と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本開示は、吐出口から洗濯槽に吐出される液体をまとまって流れ落とすことができる洗濯機を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】実施の形態1における洗濯機の蓋体が閉じた状態の外観斜視図
【
図2】実施の形態1における洗濯機の蓋体が空いた状態の外観斜視図
【
図3】実施の形態1における洗濯機の洗剤ケース、洗剤タンクおよび柔軟剤タンクを引き出した状態の給水ユニットの外観斜視図
【
図4】実施の形態1における洗濯機の給水ユニットの分解斜視図
【
図5】実施の形態1における洗濯機の給水ユニットの給水ユニット蓋部を外した状態の上面図
【
図6】実施の形態1における洗濯機の流路下部の上面図
【
図7】実施の形態1における洗濯機の流路下部の外観斜視図
【
図8】実施の形態1における洗濯機の吐出口の上面図
【発明を実施するための形態】
【0009】
(本開示の基礎となった知見等)
発明者らが本開示に想到するに至った当時、水および泡を通過させる経路、および、経路を通過した水および泡を洗濯槽に吐出する吐出口が、洗剤ケースの下方に設けられた洗濯機が知られていた。その洗濯機では、吐出口の左右方向の幅寸法に対し、経路の左右方向の幅寸法が略同一に設けられていた。発明者らは、洗濯機に洗剤ケースおよび自動投入ユニットを搭載し、洗剤手動投入ケースおよび液剤自動投入ユニットの経路を共用とする場合など、吐出口の左右方向の幅寸法よりも経路の左右方向の幅寸法が大きくなった場合において、経路の形状や注水時に流れる水の量によって、吐出口から吐出される水流を正面から見たときの見栄えが悪くなる虞があるという課題を発見した。吐出口から吐出される水流の正面視における見栄えが悪いとは、水流が左右方向に分裂している状態、水流が吐出口の左側または右側に偏って吐出される状態、吐出される水流の幅が狭い状態等を示す。
【0010】
水流の見栄えを良くするためには、吐出口から吐出される水流が、吐出口の略中央からまとまって吐出され、また、吐出される水流の幅が広くなることが望ましい。そこで発明者らは、吐出口よりも経路の幅が広い場合においても水流の見栄えを良くする、という課題を解決するため、本開示の主題を構成するに至った。
【0011】
以下、図面を参照しながら実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明、または、実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。
【0012】
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図していない。
【0013】
(実施の形態1)
以下、
図1~
図13を用いて、実施の形態1を説明する。なお、本実施の形態において、正面視とは、洗濯機が設置された状態において、洗濯機を正面(前方)から見た状態のことを定義する。また、本実施の形態において、左側および右側とは、洗濯機の正面視における左側および右側であると定義する。
【0014】
[1-1.構成]
[1-1-1.洗濯機]
図1、
図2に示すように、洗濯機100は、筐体101と、蓋体150と、操作部160と、を備える。筐体101は、下筐体110と、上筐体130と、を含む。
【0015】
下筐体110内には、外槽(図示せず)および洗濯槽112が収容されている。外槽は、下筐体110内において弾性支持されており、貯水可能に設けられている。洗濯槽112は、上方が開口された円筒体であり、外槽内において回転可能に設けられている。洗濯槽112の上部には、バランサ113が設けられている。バランサ113は、円環状に形成されており、脱水回転時における洗濯槽112の振動を抑制している。
【0016】
上筐体130は、下筐体110の上方に配置されており、洗濯槽112と連通する投入口131が形成されている。蓋体150は、上筐体130の上部に取り付けられており、投入口131を開閉自在に覆う。使用者が蓋体150を上方に回動すると、洗濯槽112は、投入口131を通じて露出する。使用者は、投入口131から洗濯物を洗濯槽112内へ投入できる。
【0017】
上筐体130の後部には、投入口131の後方となる位置に、操作部160が配設され
ている。使用者は、操作部160を操作し、洗濯槽112の様々な動作を設定することができる。
【0018】
操作部160の後部には、給水口170が設けられ、給水口170には、水道栓からの水道水を導入するように給水ホース171が接続されている。
【0019】
図2に示すように、上筐体130の後部には、給水ユニット200が設けられている。給水ユニット200の背面左側には、液剤自動投入装置500が取り付けられている。
【0020】
図2、
図3に示すように、給水ユニット筐体部220には、洗剤ケース600、洗剤タンク650および柔軟剤タンク660が引き出し可能に収容される。洗剤タンク650、柔軟剤タンク660および洗剤ケース600は、給水ユニット200に収納された状態で前面が面一となる。洗剤タンク650および柔軟剤タンク660は、複数回の運転を実施可能な量の液剤を貯蔵可能に構成されている。洗剤ケース600は、一回の運転に必要な量の剤を使用者が投入するために用いられるものであり、粉洗剤、液体洗剤、柔軟剤をそれぞれ投入できるように粉洗剤手動投入部610、液体洗剤手動投入部615および柔軟剤手動投入部620が設けられている。
【0021】
洗濯機100には、洗い行程、すすぎ行程および脱水行程を含む一連の洗濯運転の実行を制御する制御装置(図示せず)が設けられている。制御装置は、洗濯槽112および洗濯槽112内に設けられている撹拌翼(図示せず)を回転駆動するためのモータ(図示せず)と、給水弁ユニット210(後述する)と、液剤自動投入装置500(後述する)と、の駆動を制御する。
【0022】
[1-1-2.給水ユニット]
図3~
図5に示すように、給水ユニット200は、主に、略箱状に形成された給水ユニット筐体部220と、給水ユニット筐体部220の上面を覆う給水ユニット蓋部260と、給水ユニット筐体部220の下部に取り付けられた流路下部300と、給水弁ユニット210と、中継部270と、バスポンプ290と、を含む。
【0023】
給水弁ユニット210は、給水ユニット200の後部右側に設けられている。給水弁ユニット210は、第1給水弁211、第2給水弁212、および第3給水弁213を含む。第1給水弁211、第2給水弁212、および第3給水弁213は、それぞれ独立に開閉可能に設けられており、開状態となると、給水口170から導入された水が給水ユニット筐体部220内に導入される。
【0024】
バスポンプ290は、給水ユニット筐体部220の背面中央部に配設されている。バスポンプ290は、洗濯機100の外部からホース(図示せず)を介して水を吸引する。バスポンプ290は、給水ユニット蓋部260にビス止めで固定されており、バスポンプ注水口291を介して、後述する第1導水経路410と直接接続されている。バスポンプ290は、第1導水経路410から給水されることにより、吸引、吐出動作を開始できる。
【0025】
図4に示すように、給水ユニット筐体部220は、前方が開口する略箱形状に形成されている。給水ユニット筐体部220には、内部空間として、洗剤ケース収容部221と、タンク収容部222と、が設けられている。洗剤ケース収容部221は、洗剤ケース600を引き出し可能に収容している。タンク収容部222は、洗剤タンク650および柔軟剤タンク660を引き出し可能に収容している。
【0026】
図4、
図5に示すように、給水ユニット筐体部220の後方左部には、液剤自動投入装置500が接続されている。液剤自動投入装置500は、洗剤タンク650および柔軟剤
タンク660がタンク収容部222に収容された状態で、洗剤タンク650および柔軟剤タンク660と接続される。液剤自動投入装置500は、制御装置により制御されることで、洗剤タンク650および柔軟剤タンク660に貯留された液剤を、液剤自動投入装置500内の自動投入装置内経路(図示せず)に吐出する。自動投入装置内経路の下流には、自動投入装置内経路を流れる液体を排出する自動投入装置内経路出口512が設けられている。
【0027】
図4に示すように、給水ユニット筐体部220には、洗剤ケース収容部221の上方を覆うように、流路上部230が設けられている。流路上部230には、後述する第1導水経路410および第2導水経路420と、第3導水経路430の一部と、が形成されている。
【0028】
中継部270は、給水ユニット筐体部220の背面に接続されている。中継部270は、給水ユニット筐体部220に取り付けられる中継部本体274と、中継部本体274を覆う中継部蓋275と、を含む。中継部270内には、後述する中継経路271が設けられており、中継経路271は、給水ユニット筐体部220内に設けられた第3導水経路430と、自動投入装置内経路と、を接続している。
【0029】
[1-1-3.導水経路]
図5に示すように、給水ユニット筐体部220には、給水弁ユニット210から導入された水が流れる導水経路400が設けられている。導水経路400は、第1給水弁211と連通する第1導水経路410と、第2給水弁212と連通する第2導水経路420と、第3給水弁213と連通する第3導水経路430と、を含む。第1給水弁211が開かれると、第1導水経路410に水が導入される。第2給水弁212が開かれると、第2導水経路420に水が導入される。第3給水弁213が開かれると、第3導水経路430に水が導入される。
【0030】
[1-1-4.第1導水経路、第2導水経路、洗剤ケース、第3導水経路]
図6に示すように、第1導水経路410および第2導水経路420は、第1給水弁211および第2給水弁212から供給された水を流路上部230に案内している。第1導水経路410および第2導水経路420は、流路上部230の下方に位置する洗剤ケース600および流路下部300に注水するように構成されている。
【0031】
流路上部230において、第1導水経路410には、粉洗剤用注水部411、液体洗剤用注水部412、および、第1流路下部経路注水部413が設けられている。粉洗剤用注水部411は、粉洗剤手動投入部610の上方に設けられ、第1導水経路410を流れる水を粉洗剤手動投入部610に注水する。液体洗剤用注水部412は、液体洗剤手動投入部615の上方に設けられ、第1導水経路410を流れる水を液体洗剤手動投入部615に注水する。第1流路下部経路注水部413は、第1流路下部経路301(後述する)の上方に設けられ、第1導水経路410を流れる水を第1流路下部経路301に注水する。
【0032】
流路上部230において、第2導水経路420には、柔軟剤用注水部421および第2流路下部経路注水部422が設けられている。柔軟剤用注水部421は、柔軟剤手動投入部620の上方に設けられ、第2導水経路420を流れる水を柔軟剤手動投入部620に注水する。第2流路下部経路注水部422は、柔軟剤用注水部421よりも下流側に設けられており、第2導水経路420を流れる水を、第2流路下部経路302(後述する)に注水する。
【0033】
粉洗剤手動投入部610、液体洗剤手動投入部615および柔軟剤手動投入部620には、内部に溜まった液体を下部に排出する排出口(図示せず)がそれぞれ設けられている
。排出口から排出された液体は、流路下部300へと落下する。
【0034】
第3導水経路430は、中継部270内に設けられた中継経路271と、自動投入装置内経路と、を含む経路である。第3給水弁213から導入された水は、第3導水経路430、中継経路271、および自動投入装置内経路を通過し、自動投入装置内経路出口512から、後述する流路下部300に排出される。
【0035】
[1-1-5.流路下部]
図6~
図13を用いて、流路下部300の構成を説明する。
【0036】
図6に示すように、流路下部300は、第1流路下部経路301と、第2流路下部経路302と、第3流路下部経路303と、第4流路下部経路304と、合流部340と、吐出口350と、を含む。また、流路下部300は、流路下部300の底面から上方に延伸して設けられた、第1仕切り壁311と、第2仕切り壁312と、第3仕切り壁313と、第4仕切り壁314と、第3流路下部経路リブ315と、を含む。
【0037】
第1流路下部経路301は、自動投入装置内経路出口512から排出された液体が通過する経路である。第1流路下部経路301には、第1流路下部経路注水部413、および粉洗剤手動投入部610の排出口から排出された液体も流入する。第1流路下部経路301の下流部には、泡生成部320が設けられている。
【0038】
泡生成部320は、底面から鉛直上向きに突出して形成された複数のピン321と、泡生成部320の右側壁を規定する泡生成部周壁322と、泡生成部320から液体を排出する泡生成部出口323と、を含む。泡生成部320の上方には、第3導水経路430に設けられた泡生成用注水部(図示せず)が設けられている。泡生成部320において、洗剤を含んだ液体に泡生成用注水部から勢いよく注水されることで、洗剤泡が生成される。
【0039】
第2流路下部経路302は、第2導水経路420の第2流路下部経路注水部422から注水された液体が流入する経路である。第2流路下部経路302は、下流において、泡生成部320に合流する。
【0040】
第3流路下部経路303は、液体洗剤手動投入部615および柔軟剤手動投入部620の排出口から排出された液体が通過する経路である。第3流路下部経路303には、第2流路下部経路302を流れ、第3仕切り壁切り欠き部313d(後述する)を乗り越えた液体も流入する。
図11、
図13に示すように、第3流路下部経路303は、右方から左方に向かって、および、後方から前方に向かって、下方に傾斜して設けられている。
【0041】
第1流路下部経路301、泡生成部320、および第3流路下部経路303の下流には、合流部340が設けられている。
図12に示すように、合流部340は、吐出口350に向かって下方傾斜している。
【0042】
図6、
図7に示すように、第1仕切り壁311は、流路下部300の左側壁から泡生成部320の左側端部まで延伸して設けられている。第1仕切り壁311は、第1流路下部経路301を規定している。第2仕切り壁312は、泡生成部320内において左右方向に延伸して設けられている。第2仕切り壁312および泡生成部周壁322により、泡生成部320における液体の流れが規定される。
【0043】
本実施の形態において、
図6、
図10に示すように、第1仕切り壁311と第2仕切り壁312との間には間隙319が設けられ、第1仕切り壁311と第2仕切り壁312とは別部材として構成された。第1仕切り壁311および第2仕切り壁312は、連続して
一体形成とされてもよい。一方で、間隙319は第1流路下部経路301の液体を前方に流出させることで、第1流路下部経路301における残水を抑制できるので、間隙319が設けられることが望ましい。
【0044】
図10に示すように、第1仕切り壁311と第2仕切り壁312とには、相対的に高さが低く構成されている第1仕切り壁第1部分311aと第2仕切り壁第1部分312aとが設けられている。
図6に示すように、第1仕切り壁第1部分311aおよび第2仕切り壁第1部分312aは、左から右になるにつれ、後方に向かうように設けられている。これにより、第1流路下部経路301を流れる液体の一部が、第1仕切り壁第1部分311aおよび第2仕切り壁第1部分312aを乗り越えて、前方に対して右向きに傾斜して合流部340に流出する。また、
図6に示すように、第1仕切り壁第1部分311aには、第1仕切り壁第1部分311aの前面から合流部340に向かって延伸した第1仕切り壁案内リブ311cが形成されている。
【0045】
図6、
図7に示すように、第3仕切り壁313は、流路下部300の右側壁から延伸して設けられ、第1流路下部経路301の泡生成部320および第2流路下部経路302の前方に設けられている。第3仕切り壁313は、泡生成部320および第2流路下部経路302と、第3流路下部経路303と、を仕切っている。
【0046】
図10に示すように、第3仕切り壁313は、第3仕切り壁第1部分313aと、第3仕切り壁第2部分313bと、第3仕切り壁切り欠き部313dと、を含む。第3仕切り壁第1部分313aは、流路下部300の右側壁から延伸している。第3仕切り壁第2部分313bは、第3仕切り壁第1部分313aの左側に設けられ、左右方向に延伸している。言い換えると、第3仕切り壁第2部分313bは、第3仕切り壁第1部分313aの、第1流路下部経路301および第2流路下部経路302における下流側に設けられている。第3仕切り壁第2部分313bの高さは、第3仕切り壁第1部分313a、第1仕切り壁第1部分311aおよび第2仕切り壁第1部分312aよりも低く形成されている。第3仕切り壁第2部分313bは、吐出口350の後方右部に配設されており、泡生成部出口323から液体を左向きに流出させる。第3仕切り壁切り欠き部313dは、第3仕切り壁第1部分313aの右部の上部が切り欠かれて構成されている。第3仕切り壁切り欠き部313dは、第2流路下部経路302を流れる液体の一部を第3流路下部経路303に流出させる。
【0047】
詳細は後述するが、
図6、
図7に示すように、吐出口350は、流路下部300の前部中央に設けられており、吐出口350の左右方向の幅寸法は、流路下部300の左右方向の幅寸法よりも小さい。吐出口350は、洗濯槽112の上方において上下を連通させる開口である。吐出口350は、正面視における洗濯槽112の上方中央に位置する。吐出口350は、合流部340の下流に設けられた主吐出口360と、主吐出口360の下流に設けられた副吐出口370と、を含む。主吐出口360と副吐出口370とは、左右方向に延伸する吐出口仕切り壁351によって前後方向に仕切られている。
【0048】
図6、
図7に示すように、第4仕切り壁314は、第3流路下部経路303の前方に設けられている。第4仕切り壁314は、流路下部300の右側壁と間隙(第4仕切り壁間隙314aと定義する)を空けて設けられている。第4仕切り壁314は、吐出口仕切り壁351と一体形成されており、第3流路下部経路303を流れる液体を主吐出口360へ案内する。
【0049】
図6、
図7に示すように、第3流路下部経路リブ315は、第3仕切り壁313と第4仕切り壁314との間、つまり、第3流路下部経路303内に設けられている。第3流路下部経路リブ315の高さは、第3仕切り壁第2部分313bおよび第4仕切り壁314
よりも低く形成されている。第3流路下部経路リブ315は、上流側端部が流路下部300の右側壁に接続され、下流側端部が主吐出口360の後方に位置しており、正面視における主吐出口360の側端部よりも中央側に位置している。
【0050】
第4流路下部経路304は、第4仕切り壁314を挟んで、第3流路下部経路303の前方に設けられている。第4流路下部経路304は、第4仕切り壁間隙314aを通って、第3流路下部経路303から流入した液体を、副吐出口370に案内する経路である。
【0051】
[1-1-6.吐出口]
図8、
図12、
図13に示すように、吐出口350は、主吐出口360と、副吐出口370と、を含む。主吐出口360と副吐出口370との間には、上下方向および左右方向に延伸する吐出口仕切り壁351が設けられている。
【0052】
主吐出口360は、主に合流部340を流下する液体のうち水を洗濯槽112に落下させる。副吐出口370は、合流部340を流下した液体のうち、吐出口仕切り壁351を乗り越えた洗剤泡を洗濯槽112に落下させる。
【0053】
図8に示すように、主吐出口360は、正面視における中央部から側部になるに従って、主吐出口の前後方向の幅寸法が小さくなるような円弧形状に設けられている。
【0054】
主吐出口360において、吐出口仕切り壁351と対向する面を主吐出口第1面361と定義する。本実施の形態において、吐出口仕切り壁351は、主吐出口360の前面を規定し、主吐出口第1面361は、主吐出口360の後面を規定する。また、主吐出口360の左側面および右側面を、主吐出口側面362と定義する。主吐出口側面362の下端は、主吐出口第1面361側から吐出口仕切り壁351側に向かって、下方に傾斜している。
【0055】
主吐出口360には、吐出口仕切り壁351から主吐出口第1面361に向かって延伸する主吐出口第1リブ366および主吐出口第2リブ367が設けられている。
【0056】
主吐出口第1リブ366は、正面視における主吐出口360の中央部に設けられており、吐出口仕切り壁351と主吐出口第1面361とを接続している。一方で、主吐出口第2リブ367は、正面視における主吐出口360の両側部に設けられており、主吐出口第1面361と離隔して設けられている。
【0057】
副吐出口370において、吐出口仕切り壁351と対向する面を副吐出口第1面371と定義する。本実施の形態において、吐出口仕切り壁351は、副吐出口370の後面を構成し、副吐出口第1面371は、副吐出口370の前面を構成する。
【0058】
副吐出口370には、吐出口仕切り壁351から副吐出口第1面371に向かって延伸する副吐出口第1リブ376が設けられている。副吐出口第1リブ376は、副吐出口370の全体にわたって設けられている。
【0059】
副吐出口370の左右方向の幅は、主吐出口360の左右方向の幅よりも小さく形成されている。副吐出口370の側方には、副吐出口ガイド部380が設けられている。
【0060】
副吐出口ガイド部380は、第4流路下部経路304を流れる液体を、吐出口仕切り壁351に案内する。
図8、
図13に示すように、副吐出口ガイド部380は、副吐出口ガイド部スロープ381と、副吐出口ガイド部壁382と、副吐出口ガイド部間隙383と、を含む。
【0061】
副吐出口ガイド部スロープ381は、前方から後方に向かって下方傾斜している。言い換えると、副吐出口ガイド部スロープ381は、吐出口仕切り壁351に向かって下方傾斜している。
【0062】
副吐出口ガイド部壁382は、副吐出口370と副吐出口ガイド部スロープ381との間において、上方に延伸して設けられている。副吐出口ガイド部間隙383は、副吐出口ガイド部壁382と吐出口仕切り壁351との間に設けられた間隙である。副吐出口ガイド部スロープ381を流れる液体は、副吐出口ガイド部間隙383から排出され、吐出口仕切り壁351に案内される。副吐出口ガイド部壁382は、副吐出口ガイド部スロープ381を流れる液体が、副吐出口ガイド部間隙383から排出されるように、副吐出口370に直接落ちることを抑制している。
【0063】
図12、
図13に示すように、吐出口仕切り壁351は、仕切り壁突出部351aを含む。仕切り壁突出部351aは、吐出口仕切り壁351と主吐出口側面362との接続部において、主吐出口側面362よりも下方に突出して設けられている。
【0064】
なお、本実施の形態において、流路下部300には、流路下部300を流れる液体を吐出口仕切り壁351に案内するガイド部が設けられている。ガイド部は、仕切り壁突出部351aおよび副吐出口ガイド部380を含む。
【0065】
[1-2.動作]
以上のように構成された洗濯機100について、その動作および作用を以下説明する。
【0066】
[1-2-1.第1流路下部経路および第2流路下部経路を流れる水の流れ]
第1流路下部経路301には、自動投入装置内経路出口512、第1流路下部経路注水部413、および粉洗剤手動投入部610の排出口から排出された液体が流入する。
【0067】
第1流路下部経路301に流入した液体は、第1仕切り壁第1部分311aおよび第2仕切り壁第1部分312aを乗り越え、前方右向きに傾斜して合流部340に流入する流れ(第1の流れとする)と、泡生成部320に流入した後、第3仕切り壁第2部分313bに案内され、泡生成部出口323から左向きに流出する流れ(第2の流れとする)と、第3仕切り壁第2部分313bを乗り越えて前向きに合流部340に流入する流れ(第3の流れとする)と、に分けられる。
【0068】
第2の流れは、合流部340において第1の流れと合流し、第1仕切り壁案内リブ311cに案内されて、主吐出口360の左部に向かって流れる。一方で、第3の流れは、合流部340において第1の流れと合流し、主吐出口360の右部に向かって流れる。これにより、第1流路下部経路301に流入した液体は、主吐出口360においてまんべんなく排出されるので、主吐出口360から吐出される水流の幅を広げることができる。
【0069】
なお、第1流路下部経路301における水位が第1仕切り壁第1部分311aおよび第2仕切り壁第1部分312aよりも低い場合においても、第1流路下部経路301を流れる液体は、第3仕切り壁第2部分313bによって合流部340における流域幅を広げられ、主吐出口360から吐出される水流の幅が広がる。また、第2流路下部経路302に第2流路下部経路注水部422から注水された液体が流入した場合においても同様の説明ができる。
【0070】
合流部340に流入する液体の量が多い場合、合流部340を流下した液体は、吐出口仕切り壁351に当たり、左右に分散して幅広い水流となり、主吐出口360から吐出さ
れる。このとき、主吐出口360に設けられた主吐出口第2リブ367が、吐出口仕切り壁351と主吐出口第1面361とを接続していた場合、主吐出口360の側部から吐出される水流がさらに分散し、主吐出口360から吐出される水流の側部が分裂してしまう虞がある。本実施の形態においては、主吐出口第2リブ367が主吐出口第1面361と離隔して設けられているので、水量が多い場合に主吐出口360から吐出される水流が側部で分裂することを抑制できる。
【0071】
一方で、合流部340に流入する液体の量が少ない場合、合流部340を流下した液体は、主吐出口360の正面視における中央部において、主吐出口第1面361を流下する。主吐出口360の中央部には、吐出口仕切り壁351と主吐出口第1面361とを接続している主吐出口第1リブ366が設けられている。主吐出口第1面361を流下する液体は、主吐出口第1リブ366に案内され、吐出口仕切り壁351側に寄って洗濯槽112内に落下する。これにより、主吐出口第1面361を流下した液体が、主吐出口第1面361から後方に反って落下し、バランサ113に当たることを抑制できる。
【0072】
[1-2-2.第3流路下部経路および主吐出口側面における水の流れ]
第3流路下部経路303には、液体洗剤手動投入部615および柔軟剤手動投入部620の排出口から排出された液体、および、第1流路下部経路301または第2流路下部経路302に注水され、第3仕切り壁切り欠き部313dを乗り越えた液体が流入する。
【0073】
第3流路下部経路303を流れる液体の量が少ない場合、液体は、第3流路下部経路リブ315に案内され、主吐出口360の正面視における中央近傍から流出する。
【0074】
一方で、第3流路下部経路303を流れる液体の量が多い場合、液体の一部は第3流路下部経路リブ315を乗り越え、第4仕切り壁314に沿って流れる。第4仕切り壁314は、液体を主吐出口側面362に案内する。これにより、第3流路下部経路リブ315は、第3流路下部経路303を流れる液体が少ない場合には、液体を主吐出口360の正面視における中央部から流出させ、第3流路下部経路303を流れる液体が多い場合には、液体を主吐出口360の左右方向の幅いっぱいに液体を流出させる。
【0075】
第4仕切り壁314に沿って主吐出口側面362に案内された液体の量が少ない場合、主吐出口側面362の下端部から液体が洗濯槽に落下する際に、正面視における外側に沿って落下する虞がある。本実施の形態においては、主吐出口側面362の下端が吐出口仕切り壁351に向かって下方傾斜し、仕切り壁突出部351aは、主吐出口側面362から下方に突出するように接続されている。液体は物体に沿って下方に流れようとする性質があるので、主吐出口側面362を流下した液体は、主吐出口側面362の下端に沿って吐出口仕切り壁351に向かって案内され、主吐出口側面362と吐出口仕切り壁351との接続部分から仕切り壁突出部351aに沿って下方に案内される。仕切り壁突出部351aを流れる液体は、仕切り壁突出部351aを正面視における中央側に向かって流れ、洗濯槽112内に落下する。これにより、合流部340から吐出口仕切り壁351に当たって洗濯槽112に落下する液体に合流できるので、主吐出口360から吐出される水流が分裂することを抑制できる。
【0076】
[1-2-3.第4流路下部経路における水の流れ]
第4流路下部経路304には、第3流路下部経路303を流れる液体の一部が、第3流路下部経路303から第4仕切り壁間隙314aを通って流入する。第4流路下部経路304を流れた液体は、副吐出口ガイド部380に流入する。
【0077】
副吐出口ガイド部380に流入した液体は、副吐出口ガイド部スロープ381を吐出口仕切り壁351側に向かって流下する。副吐出口ガイド部スロープ381を流下した液体
は、吐出口仕切り壁351に到達し、吐出口仕切り壁351を沿って副吐出口ガイド部間隙383から流出する。副吐出口ガイド部間隙383から流出した液体は、吐出口仕切り壁351を流下し、仕切り壁突出部351aの下端において、主吐出口360から吐出される液体と合流し、洗濯槽112内に落下する。
【0078】
副吐出口ガイド部間隙383は、正面視において主吐出口側面362よりも内側に位置している。これにより、副吐出口ガイド部380は、正面視における主吐出口側面362よりも内側に液体を案内できるので、吐出口350から吐出される水流が分裂することを抑制できる。
【0079】
また、副吐出口ガイド部380において、副吐出口ガイド部スロープ381と副吐出口370との間には、副吐出口ガイド部壁382が設けられている。これにより、副吐出口ガイド部スロープ381を流下する液体が、副吐出口370に直接落下することを抑制できる。
【0080】
[1-3.効果]
以上のように、本実施の形態において、洗濯機100は、洗濯物を収容する洗濯槽112と、洗濯槽112に供給される液体を通過させる流路下部300と、流路下部300に設けられ、洗濯槽112に液体を吐出する主吐出口360と、主吐出口360の前面を規定する吐出口仕切り壁351と、流路下部300を流れる液体を吐出口仕切り壁351に誘導するガイド部と、を備える。
【0081】
これにより、流路下部300を流れる液体が少ない場合に、流路下部300を流下した液体が、ガイド部により吐出口仕切り壁351に案内される。
【0082】
そのため、主吐出口360から吐出される水流が分裂することを抑制し、洗濯槽112に吐出される液体をまとまって流れ落とすことができるので、水流を見栄えよく落下させることができる。
【0083】
本実施の形態のように、ガイド部は、吐出口仕切り壁351の下部に設けられた仕切り壁突出部351aを含み、仕切り壁突出部351aは、吐出口仕切り壁351と主吐出口側面362との接続箇所において、主吐出口側面362よりも下方に突出していてもよい。
【0084】
これにより、主吐出口側面362を流下する液体が、第1壁と主吐出口側面362との接続箇所から仕切り壁突出部351aに案内され、液体が主吐出口360の正面視における中央に向かって流下する。
【0085】
そのため、主吐出口側面362を流下する液体が少量である場合でも、主吐出口360から吐出される水流が分裂することを抑制し、洗濯槽112に吐出される液体をまとまって流れ落とすことができる水流を見栄えよく落下させることができる。
【0086】
本実施の形態のように、洗濯機100は、吐出口仕切り壁351を挟んで主吐出口360と隣接して流路下部300に設けられ、洗濯槽112に液体を吐出する副吐出口370をさらに備え、ガイド部は、副吐出口370と隣接し、吐出口仕切り壁351に向かって下方傾斜する副吐出口ガイド部スロープ381と、吐出口仕切り壁351と副吐出口ガイド部間隙383をあけて設けられ、副吐出口370と副吐出口ガイド部スロープ381との間において流路下部300の底面から上方に延伸した副吐出口ガイド部壁382と、を含んでもよい。
【0087】
これにより、副吐出口370から流出する液体がガイド部の副吐出口ガイド部スロープ381および副吐出口ガイド部間隙383を通過し、吐出口仕切り壁351に案内されることで、主吐出口360から吐出される液体に合流させることができる。
【0088】
そのため、副吐出口370から吐出される液体の量が少ない場合でも、水流を見栄えよく落下させることができる。
【0089】
本実施の形態のように、流路下部300は、主吐出口360において吐出口仕切り壁351と対向する主吐出口第1面361を有し、
主吐出口第1面361は、主吐出口360の正面視における側部において、吐出口仕切り壁351から主吐出口第1面361に向かって延伸する主吐出口第2リブ367を有し、主吐出口第2リブ367は、主吐出口第1面361と離隔している、
これにより、主吐出口360の側部において、主吐出口360から吐出される水流が分裂することを抑制できる。
【0090】
そのため、主吐出口360から吐出される液体の量が多い場合にも、主吐出口360の側部において水流が分裂することを抑制できるので、水流を見栄えよく落下させることができる。
【0091】
本実施の形態のように、主吐出口360の前後方向の幅寸法は、正面視における中央部から側部になるにしたがって小さくなるように設けられてもよい。
【0092】
これにより、主吐出口360の中央部に流入した液体が、毛細管現象によって主吐出口360の側部に流れる。
【0093】
そのため、主吐出口360から吐出される液体の水流の幅を広げることができる。
【0094】
本実施の形態のように、流路下部300は、液体を通過させる第1流路下部経路301および泡生成部320と、泡生成部320の前方において流路下部300の底面から上方に延伸した第3仕切り壁313と、を有し、第3仕切り壁313は、第3仕切り壁第1部分313aと、第3仕切り壁第1部分313aよりも泡生成部320の下流側において、第3仕切り壁第1部分313aと隣接した第3仕切り壁第2部分313bと、を含み、正面視において、第3仕切り壁第2部分313bは、第3仕切り壁第1部分313aよりも主吐出口360の中央側に位置してもよい。
【0095】
これにより、泡生成部320を流れる液体が、第3仕切り壁第2部分313bにより主吐出口360の左部に案内される液体と、第3仕切り壁第2部分313bの上方を乗り越えて主吐出口360の右部に案内される液体と、に分かれる。
【0096】
そのため、主吐出口360から万遍なく液体を吐出できるので、水流の見栄えが良くなる。
【0097】
流路下部300は、液体を通過させる第3流路下部経路303と、第3流路下部経路303の前部に設けられ、第3流路下部経路303を主吐出口360の側部に案内する第4仕切り壁314と、第3流路下部経路303の底面から上方に延伸した第3流路下部経路リブ315と、を有し、第3流路下部経路リブ315は、第4仕切り壁314より高さが低く設けられ、第3流路下部経路リブ315の下流側端部は、第4仕切り壁314の下流側端部よりも、主吐出口360の正面視における中央側に位置してもよい。
【0098】
これにより、第3流路下部経路303を流れる液体の量が少ない場合には、液体が第3
流路下部経路リブ315に沿って主吐出口360の中央側に案内され、第3流路下部経路303を流れる液体の量が多い場合には、液体が第3流路下部経路リブ315を乗り越えて第4仕切り壁314に沿って主吐出口360の側部に案内される。
【0099】
そのため、液体の量が少ない場合には、主吐出口360の中央部から液体が吐出され、液体の量が多い場合には、主吐出口360の全体にわたって液体が吐出されるので、水流を見栄えよく落下させることができる。
【0100】
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態1を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用でき、数値、形状、構成要素、動作、動作の順序など を変更等してもよい。また、上記実施の形態1で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
【0101】
そこで、以下、他の実施の形態を例示する。
【0102】
実施の形態1では、流路部の一例として、洗濯槽112に液体を吐出する吐出口350が設けられた流路下部300を説明した。流路部は、吐出口の左右方向の幅寸法よりも大きい幅寸法をもつ経路であればよいので、流路下部300に限定されない。実施の形態1における流路下部300の構成の左右が逆であるものでもよく、流路下部300上の構成の配置が変更されてもよい。また、実施の形態1では、流路下部300は洗剤ケース収容部221およびタンク収容部222の下方に設けられたが、タンク収容部を備えず、洗剤ケースのみの下方に設けられる構成としてもよい。
【0103】
実施の形態1では、第1開口の一例として主吐出口360を説明した。第1開口は洗濯槽に液体を吐出する開口であればよいので、主吐出口360に限定されない。第1開口は、副吐出口370であってもよい。
【0104】
実施の形態1では、突出部が設けられた第1壁の一例として、主吐出口360の前面を規定する吐出口仕切り壁351を説明した。第1壁は、洗濯槽に液体を吐出する第1開口の前面または後面を規定すればよいので、吐出口仕切り壁351に限定されない。第1壁は、吐出口の後面を規定するものであってもよいので、実施の形態1における主吐出口第1面361であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0105】
本開示は、洗濯機に適用可能である。具体的には、縦型洗濯機、ドラム式洗濯機、二槽式洗濯機に、本開示は適用可能である。
【符号の説明】
【0106】
100 洗濯機
101 筐体
110 下筐体
112 洗濯槽
130 上筐体
131 投入口
150 蓋体
160 操作部
170 給水口
171 給水ホース
200 給水ユニット
210 給水弁ユニット
211 第1給水弁
212 第2給水弁
213 第3給水弁
220 給水ユニット筐体部
221 洗剤ケース収容部
222 タンク収容部
230 流路上部
260 給水ユニット蓋部
270 中継部
274 中継部本体
275 中継部蓋
290 バスポンプ
291 バスポンプ注水口
300 流路下部(流路部)
301 第1流路下部経路(第1経路)
302 第2流路下部経路(第1経路)
303 第3流路下部経路(第2経路)
304 第4流路下部経路
311 第1仕切り壁
311a 第1仕切り壁第1部分
311c 第1仕切り壁案内リブ
312 第2仕切り壁
312a 第2仕切り壁第1部分
313 第3仕切り壁(第3壁)
313a 第3仕切り壁第1部分(第1部分)
313b 第3仕切り壁第2部分(第2部分)
313d 第3仕切り壁切り欠き部
314 第4仕切り壁(第4壁)
314a 第4仕切り壁間隙
315 第3流路下部経路リブ(第5壁)
320 泡生成部(第1経路)
321 ピン
322 泡生成部周壁
323 泡生成部出口
340 合流部
350 吐出口
351 吐出口仕切り壁(第1壁)
351a 仕切り壁突出部(突出部)
360 主吐出口(第1開口)
361 主吐出口第1面(第1面)
362 主吐出口側面(側面)
366 主吐出口第1リブ
367 主吐出口第2リブ(第1リブ)
370 副吐出口(第2開口)
371 副吐出口第1面
380 副吐出口ガイド部
381 副吐出口ガイド部スロープ(傾斜部)
382 副吐出口ガイド部壁(第2壁)
383 副吐出口ガイド部間隙
400 導水経路
410 第1導水経路
411 粉洗剤用注水部
412 液体洗剤用注水部
413 第1流路下部経路注水部
420 第2導水経路
421 柔軟剤用注水部
422 第2流路下部経路注水部
430 第3導水経路