(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023147542
(43)【公開日】2023-10-13
(54)【発明の名称】情報処理装置、中継装置及びシステム
(51)【国際特許分類】
H05B 47/175 20200101AFI20231005BHJP
【FI】
H05B47/175
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022055103
(22)【出願日】2022-03-30
(71)【出願人】
【識別番号】000003757
【氏名又は名称】東芝ライテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】掛川 直紀
【テーマコード(参考)】
3K273
【Fターム(参考)】
3K273PA03
3K273PA05
3K273QA30
3K273QA31
3K273QA37
3K273RA16
3K273TA03
3K273TA05
3K273TA15
3K273TA17
3K273TA52
3K273TA54
3K273TA62
3K273TA66
3K273TA69
3K273TA73
3K273UA12
3K273UA13
3K273UA14
3K273UA18
3K273UA22
(57)【要約】
【課題】複数の設置場所において統一的に情報を管理すること。
【解決手段】情報処理装置は、受付部と、特定部と、管理部とを具備する。受付部は、制御対象を制御する制御装置と、制御対象とから取得された制御情報に関する情報を受付ける。特定部は、制御装置と、制御対象とから制御情報に関する情報を取得した所定の装置が設置された設置場所に関する情報を特定する。管理部は、特定部によって特定された設置場所に関する情報が示す設置場所を識別する識別情報と、制御情報に関する情報とを対応付けた情報を設置場所毎に管理する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御対象を制御する制御装置と、当該制御対象とから取得された制御情報に関する情報を受付ける受付部と;
前記制御装置と、前記制御対象とから前記制御情報に関する情報を取得した所定の装置が設置された設置場所に関する情報を特定する特定部と;
前記特定部によって特定された設置場所に関する情報が示す設置場所を識別する識別情報と、前記制御情報に関する情報とを対応付けた情報を設置場所毎に管理する管理部と;
を具備する情報処理装置。
【請求項2】
前記特定部は、
前記設置場所を識別する識別情報に基づいて、当該設置場所に関する情報を特定する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記受付部は、
前記制御対象から取得された通電時間、点灯時間及びDMXアドレスに関する情報の少なくとも1つを前記制御情報に関する情報として受付ける
請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記受付部は、
前記制御装置から取得された操作履歴に関する情報であって、前記制御装置が操作された操作履歴に関する情報を前記制御情報に関する情報として受付ける
請求項1~3のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記受付部は、
前記制御装置又は前記制御対象から取得されたアラートに関する情報を前記制御情報に関する情報として受付ける
請求項1~4のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記管理部によって管理された情報を所定の外部装置に提供する提供部をさらに具備する
請求項1~5のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項7】
制御対象を制御する制御装置と、当該制御対象とから、制御情報に関する情報を取得する取得部と;
前記制御情報に関する情報を情報処理装置に対して送信する送信部と;
を具備する中継装置。
【請求項8】
中継装置と、情報処理装置とを具備するシステムであって、
前記中継装置は、
制御対象を制御する制御装置と、当該制御対象とから、制御情報に関する情報を取得する取得部と;
前記制御情報に関する情報を前記情報処理装置に対して送信する送信部と;
を具備し、
前記情報処理装置は、
前記制御情報に関する情報を前記中継装置から受付ける受付部と;
前記中継装置が設置された設置場所に関する情報を特定する特定部と;
前記特定部によって特定された設置場所に関する情報が示す設置場所を識別する識別情報と、前記制御情報に関する情報とを対応付けた情報を設置場所毎に管理する管理部と;
を具備するシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、情報処理装置、中継装置及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、スタジオや舞台等の設置場所では、照明装置等を用いて設置場所内の照明を制御するための管理システムが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一方で、一の事業会社によって管理される複数の設置場所において統一的に情報を管理する点で改善の余地がある。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、複数の設置場所において統一的に情報を管理することができる情報処理装置、中継装置及びシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態に係る情報処理装置は、受付部と、特定部と、管理部とを具備する。受付部は、制御対象を制御する制御装置と、制御対象とから取得された制御情報に関する情報を受付ける。特定部は、制御装置と、制御対象とから制御情報に関する情報を取得した所定の装置が設置された設置場所に関する情報を特定する。管理部は、特定部によって特定された設置場所に関する情報が示す設置場所を識別する識別情報と、制御情報に関する情報とを対応付けた情報を設置場所毎に管理する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、複数の設置場所において統一的に情報を管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施形態に係る情報処理装置が実行する情報処理の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係るシステムの構成例を示す図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係るスタジオ情報記憶部の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係る情報処理装置が実行する情報処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図5】
図5は、変形例に係る情報処理装置が実行する情報処理の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下で説明する実施形態に係る情報処理装置200は、受付部231と、特定部232と、管理部233とを具備する。受付部231は、制御対象を制御する制御装置と、制御対象とから取得された制御情報に関する情報を受付ける。特定部232は、制御装置と、制御対象とから制御情報に関する情報を取得した所定の装置が設置された設置場所に関する情報を特定する。管理部233は、特定部232によって特定された設置場所に関する情報が示す設置場所を識別する識別情報と、制御情報に関する情報とを対応付けた情報を設置場所毎に管理する。
【0010】
また、以下で説明する実施形態に係る情報処理装置200の特定部232は、設置場所を識別する識別情報に基づいて、設置場所に関する情報を特定する。
【0011】
また、以下で説明する実施形態に係る情報処理装置200の受付部231は、制御対象から取得された通電時間、点灯時間及びDMXアドレスに関する情報の少なくとも1つを制御情報に関する情報として受付ける。
【0012】
また、以下で説明する実施形態に係る情報処理装置200の受付部231は、制御装置から取得された操作履歴に関する情報であって、制御装置が操作された操作履歴に関する情報を制御情報に関する情報として受付ける。
【0013】
また、以下で説明する実施形態に係る情報処理装置200の受付部231は、制御装置又は制御対象から取得されたアラートに関する情報を制御情報に関する情報として受付ける。
【0014】
また、以下で説明する実施形態に係る情報処理装置200の提供部234は、管理部233によって管理された情報を所定の外部装置に提供する。
【0015】
また、以下で説明する実施形態に係る中継装置100は、取得部131と、送信部132とを具備する。取得部131は、制御対象を制御する制御装置と、制御対象とから、制御情報に関する情報を取得する。送信部132は、制御情報に関する情報を情報処理装置200に対して送信する。
【0016】
また、以下で説明する実施形態に係るシステム1は、中継装置100と、情報処理装置200とを具備する。中継装置100は、取得部131と、送信部132とを具備する。受付部231と、特定部232と、管理部233とを具備する。取得部131は、制御対象を制御する制御装置と、制御対象とから、制御情報に関する情報を取得する。送信部132は、制御情報に関する情報を情報処理装置200に対して送信する。情報処理装置200は、受付部231と、特定部232と、管理部233とを具備する。受付部231は、制御対象を制御する制御装置と、制御対象とから取得された制御情報に関する情報を受付ける。特定部232は、制御装置と、制御対象とから制御情報に関する情報を取得した所定の装置が設置された設置場所に関する情報を特定する。管理部233は、特定部232によって特定された設置場所に関する情報が示す設置場所を識別する識別情報と、制御情報に関する情報とを対応付けた情報を設置場所毎に管理する。
【0017】
以下に、本願に係る情報処理装置、中継装置及びシステムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る中継装置及びシステムが限定されるものではない。また、各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組合せることが可能である。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0018】
[実施形態]
〔情報処理装置が示す情報処理〕
図1を用いて、情報処理装置200が実行する情報処理について説明する。
図1は、実施形態に係る情報処理装置200が実行する情報処理の一例を示す図である。
図1の例では、一の事業会社によって管理される複数の設置場所がスタジオである例を挙げて説明する。
【0019】
図1に示すシステムは、調光盤LC1や、バトンBL1や、DMXノードDN1や、調光卓10(制御装置の一例)や、端末装置20(所定の外部装置の一例)や、中継装置100や、情報処理装置200を具備する。ここで、調光盤LC1や、バトンBL1や、DMXノードDN1は、制御対象の一例である。
【0020】
調光盤LC1は、各照明装置に対して供給する電力を制御する。ここで、照明装置とは、スタジオや舞台等に固設され、制御アドレスにより制御される。照明装置は、LED(Light Emitting Diodes)等の複数の半導体発光素子の光源を有する。また、照明装置は、調光卓10から受付けたDMX信号や、DMX規格を拡張したRDM(Remote Device Management)規格に沿ったRDM信号等の制御信号により、例えば、半導体発光素子が出力する光の強度(調光度)や、出力する光の色彩、範囲等を制御可能な照明機器であり、受信した制御信号に従って所定の位置の照明を行う。
【0021】
バトンBL1は、照明装置が取付け可能な吊り下げ器具である。例えば、バトンBL1は、照明装置を設置可能な位置を有する。
【0022】
DMXノードDN1は、DMX512と呼ばれる規格に従って、各制御対象を制御する。DMXノードDN1は、調光信号を複数の照明装置に分配する。また、DMXノードDN1は、複数の照明装置を接続可能な複数のポートを有する。DMXノードDN1は、イーサネット(登録商標)を介してネットワークNと接続される。
【0023】
DMXノードDN1は、調光卓10と、イーサネットやLAN(Local Area Network)等のネットワークを介して、双方向通信が可能な状態で接続されている。一方、DMXノードDN1と電源ユニットとは、DMX規格やRDM規格により所定の通信線を介した双方向通信が可能な状態で接続される。
【0024】
図1を用いて、まず、情報処理装置200が中継装置100によって収集された調光盤LC1や、バトンBL1や、DMXノードDN1や、調光卓10の各種情報を管理する例について説明する。次に、情報処理装置200が端末装置20に対して各種情報を提供する例について説明する。
【0025】
図1の例では、一の事業会社が複数のスタジオを有するものとする。この場合、中継装置100がスタジオ毎に設置されているものとする。
図1の例では、中継装置101がスタジオ1に設定されている。また、中継装置102がスタジオ2に設置されている。なお、中継装置101、中継装置102等のように異なる中継装置100を区別して表記する場合がある。一方、中継装置101及び102について、特に区別なく説明する場合には、中継装置100と表記する場合がある。
【0026】
まず、情報処理装置200が各種情報を管理する例について説明する。
図1の例では、中継装置101は、スタジオ1に設定されている調光盤LC1、バトンBL1又はDMXノードDN1から各種情報を取得する(ステップS1)。例えば、中継装置101は、通電時間や、点灯時間や、DMXアドレスに関する情報等を調光盤LC1、バトンBL1又はDMXノードDN1から取得する。
【0027】
また、中継装置101は、調光盤LC1や、バトンBL1や、DMXノードDN1等の各機器のアラートに関する情報を調光盤LC1や、バトンBL1や、DMXノードDN1から取得する。ここで、アラートに関する情報とは、各機器の異常を検知された場合に通知されるアラートに関する情報である。
【0028】
続いて、中継装置101は、スタジオ1に設定されている調光卓10から各種情報を取得する(ステップS2)。例えば、中継装置101は、調光卓10が操作された操作履歴に関する情報を調光卓10から取得する。より具体的な例を挙げると、調光卓10が制御対象を制御するための各ボタンを有するものとする。この場合、中継装置101は、操作履歴に関する情報として、調光卓10に配置された各ボタンが押下された回数に関する情報を取得する。
【0029】
また、中継装置101は、調光卓10のアラートに関する情報を調光卓10から取得する。
【0030】
そして、情報処理装置200は、中継装置101から各種情報を受付ける(ステップS3)。例えば、情報処理装置200は、通電時間や、点灯時間や、DMXアドレスに関する情報等や、操作履歴に関する情報や、アラートに関する情報等を中継装置101から受付ける。この場合、情報処理装置200は、各種情報とともに、スタジオを識別する識別情報を中継装置101から受付ける。
【0031】
続いて、情報処理装置200は、スタジオ2に設定される中継装置102から各種情報を受付ける(ステップS4)。例えば、情報処理装置200は、通電時間や、点灯時間や、DMXアドレスに関する情報等や、操作履歴に関する情報や、アラートに関する情報等を中継装置102から受付ける。この場合、情報処理装置200は、各種情報とともに、スタジオを識別する識別情報を中継装置102から受付ける。
【0032】
そして、情報処理装置200は、中継装置100毎にスタジオを特定する(ステップS5)。例えば、情報処理装置200は、スタジオを識別する識別情報に基づいて、中継装置101から受付けた各種情報をスタジオ1から取得された情報と特定する。すなわち、情報処理装置200は、中継装置101から受付けた各種情報がスタジオ1のものであると特定する。
【0033】
また、情報処理装置200は、スタジオを識別する識別情報に基づいて、中継装置102から受付けた各種情報をスタジオ2から取得された情報と特定する。すなわち、情報処理装置200は、中継装置102から受付けた各種情報がスタジオ2のものであると特定する。
【0034】
続いて、情報処理装置200は、各種情報をスタジオ毎に紐付けて管理する(ステップS6)。例えば、情報処理装置200は、スタジオ1に関する情報と、中継装置101から受付けた各種情報とを紐付けて所定の記憶部に記憶する。また、情報処理装置200は、スタジオ2に関する情報と、中継装置102から受付けた各種情報とを紐付けて所定の記憶部に記憶する。このように、情報処理装置200は、各種情報をスタジオ毎に紐付けて管理する。これにより、情報処理装置200は、スタジオ毎に各種情報を適切に管理することができる。
【0035】
次に、情報処理装置200が端末装置20に対して各種情報を提供する例について説明する。
図1の例では、情報処理装置200は、遠隔に位置する利用者によって利用される端末装置20から、情報の提供に関する要求を受付ける(ステップS7)。例えば、情報処理装置200は、スタジオ1における通電時間に関する情報の提供要求を端末装置20から受付ける。
【0036】
続いて、情報処理装置200は、要求された情報を端末装置20に提供する(ステップS8)。例えば、情報処理装置200は、スタジオ1における通電時間に関する情報を端末装置20に提供する。これにより、情報処理装置200は、遠隔に位置する利用者に対してスタジオにおける各種情報を提供することができる。
【0037】
従来、一の事業会社によって管理される複数の設置場所において統一的に情報を管理できることができない場合があった。そこで、情報処理装置200は、制御対象を制御する制御装置と、制御対象とから取得された制御情報に関する情報を受付ける。続いて、情報処理装置200は、制御装置と、制御対象とから制御情報に関する情報を取得した所定の装置が設置された設置場所に関する情報を特定する。そして、情報処理装置200は、特定した設置場所に関する情報が示す設置場所を識別する識別情報と、制御情報に関する情報とを対応付けた情報を設置場所毎に管理する。このようにして、情報処理装置200は、複数の設置場所において統一的に情報を管理することができる。
【0038】
これにより、情報処理装置200は、各種機器の保守点検を実現することができる。例えば、情報処理装置200は、各種情報として、通電時間を管理することで、部品の交換時期を推定することができる。また、情報処理装置200は、各種情報として、操作履歴に関する情報を管理することで、各ボタンが押下された回数に基づいて各ボタンの寿命の時期を推定することができる。また、情報処理装置200は、アラートに関する情報を管理することで、各種機器の異常を検知することができる。このようにして、情報処理装置200は、複数の設置場所において統一的に情報を管理することができるので、複数の設置場所のいずれかに設置されている各種機器の保守点検を実現することができる。
【0039】
〔システムの構成〕
次に、
図2を用いて、実施形態に係るシステム1の構成について説明する。
図2は、実施形態に係るシステム1の構成例を示す図である。
図2に示すように、システム1は、調光卓10と、端末装置20と、中継装置100と、情報処理装置200とを含む。調光卓10、端末装置20、中継装置100及び情報処理装置200は、ネットワークNを介して、有線又は無線により通信可能に接続される。なお、
図2に示すシステム1には、複数台の調光卓10や、複数台の端末装置20や、複数台の中継装置100や、複数台の情報処理装置200が含まれてもよい。
【0040】
調光卓10は、いわゆる操作卓や制御卓と呼ばれる装置により実現され、オペレータによる操作に基づき、照明装置の制御を行う。例えば、調光卓10は、プリセットフェーダやマスタフェーダ、ボタン等の操作部を有し、操作部を介して利用者から照明装置の調光度や色彩の制御を受付ける。
【0041】
この場合、調光卓10は、制御対象となる照明装置を示す制御アドレスと、制御内容とを含むDMX信号を調光信号として出力することで、照明装置の制御を行う。例えば、調光卓10は、照明装置の調光度や色彩の制御を受付けると、制御内容を示すDMX信号を出力する。なお、調光卓10は、イーサネットを介してネットワークNと接続される。
【0042】
端末装置20は、ブラウザに表示されるウェブページやアプリケーション用のコンテンツ等のコンテンツにアクセスする利用者によって利用される情報処理装置である。例えば、端末装置20は、デスクトップ型PC(Personal Computer)や、ノート型PCや、タブレット端末や、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等である。
【0043】
中継装置100は、ネットワークNを介して、各種の装置と通信可能な情報処理装置であり、例えば、サーバ装置又はクラウドシステム等により実現される。例えば、中継装置100は、ネットワークNを介して、他の各種装置と通信可能に接続される。
【0044】
情報処理装置200は、ネットワークNを介して、各種の装置と通信可能な情報処理装置であり、例えば、サーバ装置又はクラウドシステム等により実現される。例えば、中継装置100は、ネットワークNを介して、他の各種装置と通信可能に接続される。
【0045】
〔中継装置の構成〕
次に、
図2を用いて、中継装置100が有する機能構成の一例について説明する。
図2に示すように、中継装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。
【0046】
(通信部110について)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、他の各種装置との間で情報の送受信を行う。
【0047】
(記憶部120について)
記憶部120は、制御部130による制御を実現するためのプログラム等を記憶する。また、記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。
【0048】
また、記憶部120は、各種機器や、各種器具等に関する情報を記憶する。また、記憶部120は、中継装置100が設定されているスタジオを識別する識別情報を予め記憶する。また、記憶部120は、調光卓10を識別する識別情報と、調光卓10のIP(Internet Protocol)アドレスとを対応付けて記憶してもよい。
【0049】
(制御部130について)
制御部130は、中継装置100の各種処理を実行する。制御部130は、プロセッサやメモリを備えた制御回路により実現できる。制御部130が有する各機能部は、例えば、プロセッサによって内部メモリから読み込まれたプログラムに記述された命令が、内部メモリを作業領域として実行されることにより実現される。プロセッサが内部メモリから読み込むプログラムには、OS(Operating System)やアプリケーションプログラムが含まれる。また、制御部130が有する各機能部は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field-Programmable Gate Array)等の集積回路により実現されてもよい。
【0050】
図2に示すように、制御部130は、取得部131と、送信部132とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、
図2に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部130が有する各処理部の接続関係は、
図2に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0051】
(取得部131について)
取得部131は、各種情報を取得する。具体的には、取得部131は、制御対象を制御する制御装置と、制御対象とから、制御情報に関する情報を取得する。例えば、取得部131は、スタジオ1に設定されている調光盤、バトン又はDMXノード(制御対象の一例)から各種情報を取得する。そして、取得部131は、各種情報を記憶部120に記憶する。
【0052】
より具体的な例を挙げると、取得部131は、通電時間や、点灯時間や、DMXアドレスに関する情報等を調光盤、バトン又はDMXノードから取得する。
【0053】
また、取得部131は、調光盤や、バトンや、DMXノード等の各機器のアラートに関する情報を調光盤や、バトンや、DMXノードから取得する。そして、取得部131は、各機器のアラートに関する情報を記憶部120に記憶する。
【0054】
また、取得部131は、スタジオ1に設定されている調光卓10(制御装置の一例)から各種情報を取得する。そして、取得部131は、各種情報を記憶部120に記憶する。
【0055】
例えば、取得部131は、調光卓10が操作された操作履歴に関する情報を調光卓10から取得する。より具体的な例を挙げると、調光卓10が制御対象を制御するための各ボタンを有するものとする。この場合、取得部131は、操作履歴に関する情報として、調光卓10に配置された各ボタンが押下された回数に関する情報を取得する。
【0056】
また、取得部131は、調光卓10のアラートに関する情報を調光卓10から取得する。そして、取得部131は、調光卓10のアラートに関する情報を記憶部120に記憶する。
【0057】
(送信部132について)
送信部132は、各種情報を送信する。具体的には、送信部132は、制御情報に関する情報を情報処理装置200に対して送信する。例えば、送信部132は、制御情報に関する情報として、記憶部120に記憶される各種情報を送信する。
【0058】
例えば、送信部132は、通電時間や、点灯時間や、DMXアドレスに関する情報等や、操作履歴に関する情報や、アラートに関する情報等を情報処理装置200に対して送信する。この場合、送信部132は、各種情報とともに、スタジオを識別する識別情報を情報処理装置200に対して送信する。
【0059】
〔情報処理装置の構成〕
次に、
図2を用いて、情報処理装置200が有する機能構成の一例について説明する。
図2に示すように、情報処理装置200は、通信部210と、記憶部220と、制御部230とを有する。
【0060】
(通信部210について)
通信部210は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部210は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、他の各種装置との間で情報の送受信を行う。
【0061】
(記憶部220について)
記憶部220は、制御部230による制御を実現するためのプログラム等を記憶する。また、記憶部220は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。また、記憶部220には、スタジオ情報記憶部221を有する。
【0062】
(スタジオ情報記憶部221について)
スタジオ情報記憶部221は、各種機器に関する情報を記憶する。ここで、
図3に、実施形態に係るスタジオ情報記憶部221の一例を示す。
図3に示した例では、スタジオ情報記憶部221は、「識別情報」、「スタジオ識別情報」、「機器情報」といった項目を有する。また、「機器情報」は、「識別情報」と、「機器情報」とを含む。
【0063】
「識別情報」は、データセットを識別する識別子である。「スタジオ識別情報」は、スタジオを識別する識別子である。「識別情報」は、機器を識別する識別子である。「機器情報」は、「識別情報」に対応付けられた機器に関する各種情報である。
【0064】
例えば、
図3では、識別情報によって識別された「ID1」は、スタジオ識別情報が「SI1」であり、識別情報が「IDS11」であり、機器情報が「AP1」である。なお、
図3に示した例では、機器情報等を、「AP1」等の抽象的な符号で表現したが、機器情報等は、数値や、文字列や、機器情報等を示す各種情報を含むファイルのファイル形式等であってもよい。
【0065】
(制御部230について)
制御部230は、情報処理装置200の各種処理を実行する。制御部230は、プロセッサやメモリを備えた制御回路により実現できる。制御部230が有する各機能部は、例えば、プロセッサによって内部メモリから読み込まれたプログラムに記述された命令が、内部メモリを作業領域として実行されることにより実現される。プロセッサが内部メモリから読み込むプログラムには、OSやアプリケーションプログラムが含まれる。また、制御部230が有する各機能部は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現されてもよい。
【0066】
図2に示すように、制御部230は、受付部231と、特定部232と、管理部233と、提供部234とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部230の内部構成は、
図2に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部230が有する各処理部の接続関係は、
図2に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0067】
(受付部231について)
受付部231は、各種情報を受付ける。具体的には、受付部231は、制御対象を制御する制御装置と、制御対象とから取得された制御情報に関する情報を受付ける。
図1の例では、受付部231は、通電時間や、点灯時間や、DMXアドレスに関する情報等や、操作履歴に関する情報や、アラートに関する情報等を中継装置101から受付ける。この場合、受付部231は、各種情報とともに、スタジオを識別する識別情報を中継装置101から受付ける。
【0068】
また、
図1の例では、受付部231は、通電時間や、点灯時間や、DMXアドレスに関する情報等や、操作履歴に関する情報や、アラートに関する情報等を中継装置102から受付ける。この場合、受付部231は、各種情報とともに、スタジオを識別する識別情報を中継装置102から受付ける。
【0069】
また、受付部231は、各種要求を受付ける。例えば、受付部231は、端末装置20から、情報の提供に関する要求を受付ける。
図1の例では、受付部231は、スタジオ1における通電時間に関する情報の提供要求を端末装置20から受付ける。
【0070】
(特定部232について)
特定部232は、制御装置と、制御対象とから制御情報に関する情報を取得した所定の装置が設置された設置場所に関する情報を特定する。例えば、特定部232は、中継装置100(所定の装置の一例)毎にスタジオ(設置場所の一例)を特定する。
図1の例では、特定部232は、スタジオを識別する識別情報に基づいて、中継装置101から受付けた各種情報をスタジオ1から取得された情報と特定する。すなわち、特定部232は、中継装置101から受付けた各種情報がスタジオ1のものであると特定する。
【0071】
また、
図1の例では、特定部232は、スタジオを識別する識別情報に基づいて、中継装置102から受付けた各種情報をスタジオ2から取得された情報と特定する。すなわち、情報処理装置200は、中継装置102から受付けた各種情報がスタジオ2のものであると特定する。
【0072】
(管理部233について)
管理部233は、各種情報を管理する。具体的には、管理部233は、特定部232によって特定された設置場所に関する情報が示す設置場所を識別する識別情報と、制御情報に関する情報とを対応付けた情報を設置場所毎に管理する。
【0073】
例えば、管理部233は、各種情報をスタジオ毎に紐付けて管理する。
図1の例では、管理部233は、スタジオ1に関する情報と、中継装置101から受付けた各種情報とを紐付けてスタジオ情報記憶部221に記憶する。また、管理部233は、スタジオ2に関する情報と、中継装置102から受付けた各種情報とを紐付けてスタジオ情報記憶部221に記憶する。このように、管理部233は、各種情報をスタジオ毎に紐付けて管理する。
【0074】
(提供部234について)
提供部234は、各種情報を管理する。具体的には、提供部234は、管理部233によって管理された情報を所定の外部装置に提供する。例えば、提供部234は、要求された情報を端末装置20(所定の外部装置の一例)に提供する。
図1の例では、提供部234は、受付部231がスタジオ1における通電時間に関する情報の提供要求を端末装置20から受付けた場合に、スタジオ1における通電時間に関する情報を端末装置20に提供する。
【0075】
〔処理手順〕
次に、
図4を用いて、実施形態に係る情報処理装置200が実行する情報処理の手順について説明する。
図4は、実施形態に係る情報処理装置200が実行する情報処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0076】
図4に示すように、受付部231は、制御対象の各種情報を受付けるか否かを判定する(ステップS101)。具体的には、受付部231は、制御対象の各種情報を受付けていない場合(ステップS101;No)、制御対象の各種情報を受付けるまで待機する。
【0077】
一方、特定部232は、受付部231が制御対象の各種情報を受付けた場合(ステップS101;Yes)、スタジオを特定する(ステップS102)。続いて、管理部233は、各種情報をスタジオ毎に紐付けて管理する(ステップS103)。
【0078】
〔変形例〕
上記実施形態では、中継装置100が調光卓10や、調光盤や、バトンや、DMXノードから各種情報を取得する例を示したが、これに限定されない。例えば、調光卓10Aが、中継装置100の機能を有してもよい。
【0079】
図5を用いて、情報処理装置200が各種情報を管理する例について説明する。
図5の例では、調光卓10Aは、スタジオ1に設定されている調光盤LC1、バトンBL1及びDMXノードDN1から各種情報を取得する(ステップS21)。例えば、調光卓10Aは、通電時間や、点灯時間や、DMXアドレスに関する情報等を調光盤LC1、バトンBL1又はDMXノードDN1から取得する。
【0080】
また、調光卓10Aは、調光盤LC1や、バトンBL1や、DMXノードDN1等の各機器のアラートに関する情報を調光盤LC1や、バトンBL1や、DMXノードDN1から取得する。
【0081】
続いて、情報処理装置200は、調光卓10Aから各種情報を受付ける(ステップS22)。例えば、情報処理装置200は、通電時間や、点灯時間や、DMXアドレスに関する情報等や、操作履歴に関する情報や、アラートに関する情報等を調光卓10Aから受付ける。この場合、情報処理装置200は、各種情報とともに、スタジオを識別する識別情報を調光卓10Aから受付ける。
【0082】
そして、情報処理装置200は、調光卓10A毎にスタジオを特定する(ステップS23)。例えば、情報処理装置200は、スタジオを識別する識別情報に基づいて、調光卓10Aから受付けた各種情報をスタジオ1から取得された情報と特定する。すなわち、情報処理装置200は、調光卓10Aから受付けた各種情報がスタジオ1のものであると特定する。
【0083】
続いて、情報処理装置200は、各種情報をスタジオ毎に紐付けて管理する(ステップS24)。例えば、情報処理装置200は、スタジオ1に関する情報と、調光卓10Aから受付けた各種情報とを紐付けてスタジオ情報記憶部221に記憶する。このように、情報処理装置200は、各種情報をスタジオ毎に紐付けて管理する。これにより、情報処理装置200は、スタジオ毎に各種情報を適切に管理することができる。
【0084】
また、上記実施形態では、一の事業会社によって管理される複数の設置場所が、スタジオである例を挙げて説明したが、設置場所は舞台等であってもよい。また、設置場所は他の施設内であってもよい。例えば、他の施設とは、劇場や、映画館や、公民館等の公共機関や、ビルディング等の任意の施設であってもよい。
【0085】
また、一の事業会社が本社と、支社を有するものとする。また、本社と、支社との住所が異なり、所定の距離離れているものとする。この場合、情報処理装置200は、本社が有する複数のスタジオと、支社が有する複数のスタジオとの各々の各種情報をスタジオ毎に管理してもよい。
【0086】
また、上記実施形態では、情報処理装置200が、情報の提供の要求を端末装置20から受付ける例を挙げて説明したが、情報処理装置200が、各種情報の変更の要求を端末装置20から受付けてもよい。例えば、情報処理装置200は、DMXノードのDMXアドレスの変更の要求を端末装置20から受付ける。この場合、情報処理装置200は、DMXノードのDMXアドレスの変更に関する指示を中継装置100に送信する。続いて、中継装置100は、DMXノードのDMXアドレスの変更を調光卓10に指示してもよい。
【0087】
本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0088】
N ネットワーク
1 システム
10 調光卓
20 端末装置
100、101、102 中継装置
110 通信部
120 記憶部
130 制御部
131 取得部
132 送信部
200 情報処理装置
210 通信部
220 記憶部
221 スタジオ情報記憶部
230 制御部
231 受付部
232 特定部
233 管理部
234 提供部