(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023147634
(43)【公開日】2023-10-13
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0201 20230101AFI20231005BHJP
【FI】
G06Q30/02 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022055262
(22)【出願日】2022-03-30
(71)【出願人】
【識別番号】320005501
【氏名又は名称】株式会社電通
(74)【代理人】
【識別番号】100121083
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 宏義
(74)【代理人】
【識別番号】100138391
【弁理士】
【氏名又は名称】天田 昌行
(74)【代理人】
【識別番号】100174528
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 晋朗
(72)【発明者】
【氏名】和田 直也
(72)【発明者】
【氏名】宮前 政志
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB02
(57)【要約】
【課題】対象商品・対象役務に関するユーザの関与のフェーズにおける歩留まりを向上して、各フェーズにおける対象商品・対象役務に関するユーザの調査結果を効率的に把握することができる情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供する。
【解決手段】本開示の一態様に係る情報処理装置は、対象商品・対象役務に関する総合情報サイトに来訪したユーザを抽出する抽出部と、前記ユーザについて、前記対象商品・対象役務に関する前記ユーザの関与のフェーズの少なくとも1つにおける調査結果を取得する取得部と、を有することを特徴とする。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象商品・対象役務に関する総合情報サイトに来訪したユーザを抽出する抽出部と、
前記ユーザについて、前記対象商品・対象役務に関する前記ユーザの関与のフェーズの少なくとも1つにおける調査結果を取得する取得部と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記ユーザの関与のフェーズは、前記対象商品・対象役務の検討フェーズと購入フェーズの少なくとも一方を含み、
前記取得部は、前記対象商品・対象役務の前記検討フェーズと前記購入フェーズの少なくとも一方における調査結果を取得する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記ユーザの関与のフェーズは、前記対象商品・対象役務の認知フェーズと理解フェーズと検討フェーズと購入フェーズの少なくとも1つを要素とした複数のフェーズを含み、
前記複数のフェーズの各々における調査結果に基づいて、前記対象商品・対象役務の改良、販売促進方法及び広告態様の少なくとも1つを解析する解析部をさらに有する、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記対象商品・対象役務の専用情報サイト、及び、前記対象商品・対象役務に関する前記総合情報サイトへの前記ユーザの来訪履歴に応じて、前記ユーザに対するサイト誘導を制御する制御部をさらに有する、
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項5】
対象商品・対象役務に関する総合情報サイトに来訪したユーザを抽出するステップと、
前記ユーザについて、前記対象商品・対象役務に関する前記ユーザの関与のフェーズの少なくとも1つにおける調査結果を取得するステップと、
を有することを特徴とする情報処理方法。
【請求項6】
対象商品・対象役務に関する総合情報サイトに来訪したユーザを抽出するステップと、
前記ユーザについて、前記対象商品・対象役務に関する前記ユーザの関与のフェーズの少なくとも1つにおける調査結果を取得するステップと、
をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、LTV(Life Time Value)プランニングシステムが記載されている。LTVプランニングシステムは、取得部と制御部を有している。取得部は、ある商品又はサービスについての広告がマーケティングファネルの各フェーズに影響を与えたメディアの累計数を、特定のユーザごとに取得する。制御部は、累計数及び特定のユーザあたりの購入金額に基づいて、商品又はサービスの購入に関する各メディアの貢献度を算出する。
【0003】
マーケティングファネルは、例えば、認知フェーズ、理解フェーズ、検討フェーズ及び購入フェーズを含んでおり、各フェーズにおいて、対象商品・対象役務に関するユーザの調査結果(調査情報)を取得することが行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1を含む従来技術は、各フェーズにおける対象商品・対象役務に関するユーザの調査結果を効率的に把握するという観点で改良の余地がある。とりわけ、各フェーズにおける出現数が少ない対象商品・対象役務(例えばエアコンや電気シェーバー等の耐久消費財や買替頻度が5年に1回以上のような商材で購入出現率が1%を大きく下回るようなもの)に関するユーザの調査結果の場合、対象商品・対象役務以外のユーザの調査結果がノイズとして入り込む結果、分析に十分なサンプル数を確保することができない。ユーザの調査結果の範囲を無暗に広げすぎると、データ処理量の増大にも繋がってしまう。
【0006】
そこで本開示は、対象商品・対象役務に関するユーザの関与のフェーズにおける歩留まりを向上して、各フェーズにおける対象商品・対象役務に関するユーザの調査結果を効率的に把握することができる情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供することを目的の1つとする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様に係る情報処理装置は、対象商品・対象役務に関する総合情報サイトに来訪したユーザを抽出する抽出部と、前記ユーザについて、前記対象商品・対象役務に関する前記ユーザの関与のフェーズの少なくとも1つにおける調査結果を取得する取得部と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本開示の一態様によれば、対象商品・対象役務に関するユーザの関与のフェーズにおける歩留まりを向上して、各フェーズにおける対象商品・対象役務に関するユーザの調査結果を効率的に把握することができる情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】情報処理サーバを含むシステムの概略構成の一例を示す図である。
【
図2】情報処理サーバの内部構成の一例を示す機能ブロック図である。
【
図3】認知、理解、検討、購入の各フェーズにおけるユーザの調査結果の歩留まりの推移の一例を示す図である。
【
図4】複数のメーカーによる対象商品における複数のフェーズの歩留まりと各フェーズの相関因子の一例を示す図である。
【
図5】総合情報サイトサーバと専用情報サイトサーバへの来訪履歴に応じたユーザ端末に対するサイト誘導の一例を示す図である。
【
図6】顧客関係管理データの活用の一例を示す図である。
【
図7】ユーザ端末と総合情報サイトサーバと専用情報サイトサーバとリサーチサーバと情報処理サーバの機能構成の一例を示す図である。
【
図8】ユーザ端末と総合情報サイトサーバと専用情報サイトサーバとリサーチサーバと情報処理サーバのハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
【0011】
図1は、情報処理サーバ(情報処理装置)50を含むシステム1の概略構成の一例を示す図である。
【0012】
図1に示すように、システム1は、ユーザ端末10と、総合情報サイトサーバ20と、専用情報サイトサーバ30と、リサーチサーバ(調査結果データベース)40と、情報処理サーバ(情報処理装置)50とを有している。ユーザ端末10と総合情報サイトサーバ20と専用情報サイトサーバ30とリサーチサーバ40と情報処理サーバ50は、ネットワーク60によって互いに通信可能に接続されている。
【0013】
本開示の情報処理装置は、例えば、情報処理サーバ50の単体で構成されてもよいし、ユーザ端末10と総合情報サイトサーバ20と専用情報サイトサーバ30とリサーチサーバ40と情報処理サーバ50が協働して構成されてもよいし、ユーザ端末10と総合情報サイトサーバ20と専用情報サイトサーバ30とリサーチサーバ40が協働して構成されてもよい。また、本開示の情報処理方法及び情報処理プログラムは、情報処理装置に含まれるコンピュータ(CPU:Central Processing Unit)に各種の処理ステップを実行させることによって実現される。
【0014】
図1では、ユーザ端末10と総合情報サイトサーバ20と専用情報サイトサーバ30とリサーチサーバ40と情報処理サーバ50を単一構成として簡略化して描いている。しかし、実際には、ハードウェア構成としても、ソフトウェア構成としても、ユーザ端末10と総合情報サイトサーバ20と専用情報サイトサーバ30とリサーチサーバ40と情報処理サーバ50は、
図1に描いたよりも複雑な構成を有していてもよく、例えば、複数のサーバやデータベース等を含んで構成されていてもよい。
【0015】
ユーザ端末10は、例えば、PC(Personal Computer)、携帯電話、スマートフォン、タブレット型端末などの各種装置である。つまり、本明細書におけるユーザ端末10は、総合情報サイトサーバ20と専用情報サイトサーバ30とリサーチサーバ40と情報処理サーバ50との間で各種の通信を行うことができる通信デバイスである。ユーザ端末10は、例えば、有線及び/又は無線(例えば、Long Term Evolution(LTE)、5th Generation New Radio(5G NR)、Wi-Fi(登録商標)など)を介して、ネットワーク(インターネットなど)と通信してもよい。ユーザ端末10は、ユーザの操作により、ブラウザ及びその他の各種のアプリケーションを実行する。総合情報サイトサーバ20と専用情報サイトサーバ30とリサーチサーバ40と情報処理サーバ50は、ユーザ端末10との間で各種の通信を行うことができる通信デバイスであればよく、デバイス、回路などで読み替えられてもよい。
【0016】
ユーザ端末10は、ネットワーク60を介した総合情報サイトサーバ20と専用情報サイトサーバ30とリサーチサーバ40と情報処理サーバ50との通信により、世の中に多数存在する商品・役務の購入、情報収集、情報提供等を実行することができる。
【0017】
総合情報サイトサーバ20は、複数の対象商品・対象役務の販売、情報収集、情報提供等を実行可能なサーバであり、例えば、複数の販売業者、販売地域等の諸条件に亘って、複数の対象商品・対象役務の販売価格(商品の場合には新品・中古を含む)を比較可能に閲覧できるものである。また、総合情報サイトサーバ20は、例えば、複数の販売業者、販売地域等の諸条件に亘って、複数の対象商品・対象役務の口コミやユーザーレビューコンテンツを閲覧できるものである。ユーザ端末10を介して総合情報サイトサーバ20を閲覧したユーザは、例えば、同一の商品Aの購入を検討する際に、当該商品Aを取り扱う販売業者B、C、Dの販売価格を比較して、最も安い販売業者から商品Aを購入することができる。また、ユーザ端末10を介して総合情報サイトサーバ20を閲覧したユーザは、例えば、同一カテゴリーに属する異なるメーカーの異なる商品E、E’、E”の購入を検討する際に、当該商品E、E’、E”の口コミやユーザーレビューコンテンツを閲覧して、商品E、E’、E”の長所・短所を把握した上で、商品E、E’、E”のいずれを購入するかを決定することができる。総合情報サイトサーバ20は、自サーバを訪れたユーザ端末10の識別情報(例えばCookie)を保持しており、当該識別情報を情報処理サーバ50に提供することができる。
【0018】
専用情報サイトサーバ30は、特定の対象商品・対象役務の販売、情報収集、情報提供等を実行可能なサーバである。専用情報サイトサーバ30が取り扱う「特定の対象商品・対象役務」は、総合情報サイトサーバ20が取り扱う「複数の対象商品・対象役務」よりも狭い概念で使用する。つまり、専用情報サイトサーバ30が取り扱う「特定の対象商品・対象役務」は、総合情報サイトサーバ20が取り扱う「複数の対象商品・対象役務」の一部を構成する。例えば、総合情報サイトサーバ20が同一カテゴリーに属する異なるメーカーの異なる商品E、E’、E”を取り扱っているところ、専用情報サイトサーバ30は、特定のメーカーにかかる商品E、E’、E”のいずれか1つを取り扱っていてもよい。この場合、専用情報サイトサーバ30は、商品E、E’、E”を取り扱う各メーカーが保有・管理するサーバであってもよい。専用情報サイトサーバ30は、自サーバを訪れたユーザ端末10の識別情報(例えばCookie)を保持しており、当該識別情報を情報処理サーバ50に提供することができる。
【0019】
リサーチサーバ40は、複数の対象商品・対象役務に関するユーザの関与のフェーズの少なくとも1つにおける調査結果を取得する。対象商品・対象役務に関するユーザの関与のフェーズは、対象商品・対象役務に関するマーケティングファネルの各フェーズと読み替えてもよい。対象商品・対象役務に関するユーザの関与のフェーズ(対象商品・対象役務に関するマーケティングファネルの各フェーズ)は、例えば、認知フェーズ、理解フェーズ、検討フェーズ、購入フェーズを含んでいる。ユーザ端末10を介してリサーチサーバ40に登録したユーザは、複数の対象商品・対象役務を認知した段階(認知フェーズ)、理解した段階(理解フェーズ)、購入を検討した段階(検討フェーズ)、購入した段階(購入フェーズ)の全部又は一部の段階(フェーズ)において、複数の対象商品・対象役務についての調査情報(アンケート情報)を提供することができる。リサーチサーバ40は、調査情報を提供したユーザに対して何らかの特典(例えば総合情報サイトサーバ20や専用情報サイトサーバ30で使用可能なポイントや割引クーポン)を付与してもよい。リサーチサーバ40は、自サーバに登録して調査情報を提供したユーザ端末10の識別情報(例えば各種ID)を保持しており、当該識別情報を情報処理サーバ50に提供することができる。
【0020】
調査情報は、自由回答形式であってもよいし、「はい・いいえ」の二択回答形式であってもよいし、三段階や五段階その他の複数段階回答形式であってもよい(形式は問わない)。調査情報は、対象商品・対象役務についてユーザが率直な意見・感想を述べたものであり、対象商品・対象役務の良いところ(強味)、悪いところ(弱み)、改善点等を含むことができる。調査情報は、認知フェーズ、理解フェーズ、検討フェーズ、購入フェーズのいずれであるかによって、その有用性(濃度)が異なってくる。当然、フェーズが進むに連れてユーザの関与のレベルが高まって、調査情報の有用性(濃度)が高くなる。
【0021】
対象商品が電気シェーバーである場合におけるユーザの調査情報は、例えば、本体価格、メーカー・ブランド、手入れのしやすさ、充電式であること(充電式であるか否か)、肌へのやさしさ、大きさ、デザイン・形、付属品価格、重さ、歯の枚数、防水性、肌ざわり、生産国、動作音の静かさ等を含んでいてもよい。
【0022】
対象商品が掃除機である場合におけるユーザの調査情報は、例えば、好きなメーカーである、髪が絡みつかない、綺麗になったことが分かる、連続使用時間が長い、吸引力を示すワット数、メンテナンスしやすい、ゴミが捨てやすい、掃除機が自立する、インテリアに馴染む、アタッチメントが豊富、ヘッド部分が動かしやすい、掃除機が軽い等を含んでいてもよい。
【0023】
ところで、リサーチサーバ40に提供されるユーザの調査情報(調査結果)は、膨大な種類に亘る複数(多数)の対象商品・対象役務に関するものである。このため、各フェーズにおける対象商品・対象役務に関するユーザの調査情報を効率的に把握するという観点で改良の余地がある。とりわけ、各フェーズにおける出現数が少ない対象商品・対象役務に関するユーザの調査情報の場合、対象商品・対象役務以外のユーザの調査情報がノイズとして入り込む結果、分析に十分なサンプル数を確保することができない。ユーザの調査情報の範囲を無暗に広げすぎると、データ処理量の増大にも繋がってしまう。
【0024】
例えば、エアコンや電気シェーバー等の耐久消費財や買替頻度が5年に1回以上のような商材で購入出現率が1%を大きく下回るようなものが対象商品の場合を想定する。この場合、認知フェーズ、理解フェーズ、検討フェーズ、購入フェーズといったファネル構造を調査で明らかにしていくためにパネル調査を行っても、対象商品を購入した人の出現率が0.001%だと、スクリーニング調査で10万人を対象として実購入者を選出しても100人集めるのが限界となり、さらに性年齢層で分けるとサンプル数が10人程度になってしまう。つまり、対象商品の認知から購入までを各メーカー比較で同指標のスコアで把握したいが、通常のリサーチベースだと、購入ベースで分析に十分なサンプル数を確保することが困難である。このように、従来のユーザの調査情報(調査結果)の取得方法は、調査ベースで統計的に信頼性の高い示唆を導くことが物理的に困難である。
【0025】
本開示の情報処理サーバ(情報処理装置)50は、上記の問題点を重要な技術課題として捉えて、対象商品・対象役務に関するユーザの関与のフェーズにおける歩留まりを向上して、各フェーズにおける対象商品・対象役務に関するユーザの調査結果を効率的に把握するための構成を具備している。
【0026】
図2は、情報処理サーバ50の内部構成の一例を示す機能ブロック図である。
図2に示すように、情報処理サーバ50は、抽出部51と、取得部52と、解析部53と、制御部54とを有している。
【0027】
抽出部51は、総合情報サイトサーバ20から提供されたユーザ端末10の識別情報(例えばCookie)に基づいて、対象商品・対象役務に関する総合情報サイトサーバ20に来訪したユーザを抽出する。以下では、対象商品・対象役務として、購入出現率が低いとされる電気シェーバーを例示して説明する。つまり、抽出部51は、総合情報サイトサーバ20で取り扱っている複数(多数)の商品・役務のうち、対象商品としての電気シェーバーの販売価格、口コミ、ユーザーレビューコンテンツ等のWebページに来訪してこれを閲覧したユーザだけを抽出する。
【0028】
取得部52は、抽出部51が抽出したユーザについて、対象商品・対象役務に関するユーザの関与のフェーズ(対象商品・対象役務に関するマーケティングファネルの各フェーズ)の少なくとも1つにおける調査結果を取得する。より具体的に、取得部52は、総合情報サイトサーバ20から提供されたユーザ端末10の識別情報(例えばCookie)と、リサーチサーバ40から提供されたユーザ端末10の識別情報(例えば各種ID)とを突き合わせて(両者の対応関係を一致させて)、当該ユーザに絞り込んだ調査結果をリサーチサーバ40から取得する。つまり、リサーチサーバ40が保有している複数(多数)の商品・役務にかかる複数(多数)のユーザの調査結果のうち、対象商品としての電気シェーバーの販売価格、口コミ、ユーザーレビューコンテンツ等のWebページに来訪してこれを閲覧したユーザに絞り込んで、当該ユーザから提供された調査結果だけをリサーチサーバ40から取得する。
【0029】
このように、口コミ関連等のプラットフォーム(総合情報サイトサーバ20)において対象商品(例えば電気シェーバー)の関連カテゴリーにアクセスがある人は、その関連カテゴリーの対象商品(例えば電気シェーバー)を購入する可能性が高いので、それをユーザ端末10の識別情報(例えばCookie)をベースに特定する。また、口コミ関連等のプラットフォーム(総合情報サイトサーバ20)の識別情報(例えばCookie)と、調査側のプラットフォーム(リサーチサーバ40)の識別情報(例えば各種ID)とをシンクする。そして、調査側のプラットフォーム(リサーチサーバ40)のパネルの中で、識別情報がシンクしたユーザに絞り込んで調査のスクリーニングを掛ける。これにより、調査結果(調査情報)の提供者に占める購買者の出現率を大幅に(例えば従来の数百倍に)向上させることが可能になり、購買者のサンプル数を十分に確保して、統計的な示唆を得ることが可能になる。なお、総合情報サイトサーバ20によるユーザ端末10の識別情報と、リサーチサーバ40によるユーザ端末10の識別情報とのシンクのさせ方には自由度があり、種々の設計変更が可能である。
【0030】
一例として、リサーチサーバ40において200万人の調査パネルがある場合を想定する。この場合、スクリーニング調査では、200万人の会員全員にスクリーニングするのは現実的ではなく、実際は、多くても10万にスクリーニングして、対象商品(例えば電気シェーバー)の購入者が100人出現(出現率0.1%)する程度が一般的である。
【0031】
これに対して、本開示の情報処理サーバ50では、所定期間(例えば6か月以内)に総合情報サイトサーバ20の対象商品(例えば電気シェーバー)のWebページに訪れたことがある人のユーザID(例えばCookie)を総合情報サイトサーバ20から受け取り、そのユーザID(例えばCookie)とシンクしたリサーチサーバ40の5000人の会員に対してだけスクリーニング調査を掛ける。すると、5000人のうち、対象商品(例えば電気シェーバー)の購入者が500人出現(出現率10%)まで向上する。その結果、認知、理解、検討、購入といった各フェーズにおいて有用性(濃度)が高いユーザの調査結果を取得して、統計的に有意な形で分析を行うことが可能になる。
【0032】
図3は、認知、理解、検討、購入の各フェーズにおけるユーザの調査結果の歩留まりの推移の一例を示す図である。
【0033】
図3に示すように、対象商品・対象役務に関するユーザの関与のフェーズは、認知、理解、検討、購入の各フェーズを含んでいる。認知フェーズでは、例えば、対象商品・対象役務の銘柄を認知する。理解フェーズでは、例えば、対象商品・対象役務のイメージ・特徴を認知する。検討フェーズでは、対象商品・対象役務の候補について購入意向が発生する。購入フェーズでは、対象商品・対象役務を実際に購入して所有する。認知、理解、検討、購入の各フェーズが進むに連れて、ユーザの調査結果は漸減していく。
図3では、認知フェーズから理解フェーズへのユーザの調査結果の減少を「歩留まり(1)」で示しており、理解フェーズから検討フェーズへのユーザの調査結果の減少を「歩留まり(2)」で示しており、検討フェーズから購入フェーズへのユーザの調査結果の減少を「歩留まり(3)」で示している。
【0034】
総合情報サイトサーバ20とリサーチサーバ40とにおける識別情報をシンクさせて、取得部52が、抽出部51が抽出したユーザに絞り込んでユーザの調査結果を取得する。これにより、スクリーニング対象全体に占める対象商品(例えば電気シェーバー)の購入者の割合である購入出現率を大幅に向上させることができる。
図3の例では、購入出現率が従来の0.01%から1%まで向上している。また、購入出現率の劇的な向上に伴って、対象商品(例えば電気シェーバー)の各ブランド(例えば、X社、Y社、Z社、・・・)において十分なサンプル数を確保することができる。
【0035】
このように、ログベースで総合情報サイトサーバ20のある対象商品(例えば電気シェーバー)に来訪している人だけに調査することで、購入出現率を劇的に向上させるとともに、認知フェーズから購入フェーズまでにおいて各メーカー比較で同指標のスコアで把握可能になる。
【0036】
上述したように、ユーザの関与のフェーズは、対象商品・対象役務の認知フェーズと理解フェーズと検討フェーズと購入フェーズの少なくとも1つを要素とした複数のフェーズを含んでいる。取得部52は、対象商品・対象役務の検討フェーズと購入フェーズの少なくとも一方、特に検討フェーズにおける調査結果を取得することが好ましい。対象商品・対象役務の検討フェーズは、購入直前であるためにユーザの本気度が最も高まっており、この段階におけるユーザの調査結果の有用性(濃度)が最も高くなる傾向がある。勿論、購入後における対象商品・対象役務のユーザの使用感である調査結果も有用性(濃度)が高くなる傾向がある。そこで、対象商品・対象役務の検討フェーズと購入フェーズの少なくとも一方における調査結果を取得することが、調査結果の有効利用の観点から好ましい。一方、対象商品・対象役務の認知フェーズと理解フェーズにおける調査結果も一定の有用性があるため、対象商品・対象役務の認知フェーズと理解フェーズにおける調査結果を取得してもよい。
【0037】
図2に戻って、解析部53は、複数のフェーズの各々における調査結果に基づいて、対象商品・対象役務の改良、販売促進方法及び広告態様の少なくとも1つを解析する。対象商品・対象役務についてのユーザの調査結果は、対象商品・対象役務の良いところ(強味)、悪いところ(弱み)、改善点等を含んだ貴重なフィードバックである。例えば、購入フェーズにおけるユーザの使用感としての改善点がフィードバックされた場合、対象商品・対象役務自体の改良に活かすことができる。また、認知フェーズから理解フェーズへの歩留まり(1)、理解フェーズから検討フェーズへの歩留まり(2)、検討フェーズから購入フェーズへの歩留まり(3)が悪い場合、対象商品・対象役務の販売促進方法及び広告態様(ブランドイメージやプロモーション)に改善点があると考えられるため、その改良に活かすことができる。
【0038】
図4は、複数のメーカー(ここでは、X社、Y社、Z社)による対象商品(例えば電気シェーバー)における複数のフェーズ(ファネル)の歩留まりと各フェーズの相関因子の一例を示す図である。
【0039】
図4の例では、X社において、名称認知フェーズでの歩留まりが86%、理解認知フェーズでの歩留まりが10%、興味関心フェーズでの歩留まりが8%、検討フェーズでの歩留まりが10%、半年以内購入フェーズでの歩留まりが2%となっている。また、Y社において、名称認知フェーズでの歩留まりが76%、理解認知フェーズでの歩留まりが7%、興味関心フェーズでの歩留まりが5%、検討フェーズでの歩留まりが5%、半年以内購入フェーズでの歩留まりが1%となっている。また、Z社において、名称認知フェーズでの歩留まりが84%、理解認知フェーズでの歩留まりが10%、興味関心フェーズでの歩留まりが11%、検討フェーズでの歩留まりが12%、半年以内購入フェーズでの歩留まりが1%となっている。
【0040】
また、対象商品が電気シェーバーである場合の各フェーズの相関因子として、本体価格、メーカー・ブランド、手入れのしやすさ、充電式であること(充電式であるか否か)、肌へのやさしさ、大きさ、デザイン・形、付属品価格、重さ、歯の枚数、防水性、肌ざわり、生産国、動作音の静かさが含まれている。
【0041】
X社、Y社、Z社は、対象商品である電気シェーバーの複数のフェーズにおける歩留まりの推移と、複数のフェーズの各々におけるユーザの調査結果とに基づいて、各フェーズの相関因子の見直しや改良を図ることができる。すなわち、対象商品である電気シェーバーの認知から購入までを同指標でX社、Y社、Z社のスコアを把握し、歩留まり改善ポイントを探るとともに、各フェーズ(各ファネル)における相関因子を特定して、分析から配信を一貫して行うことができる。
【0042】
図2に戻って、制御部54は、対象商品・対象役務の専用情報サイトサーバ30、及び、対象商品・対象役務に関する総合情報サイトサーバ20へのユーザ端末10の来訪履歴に応じて、ユーザ端末10に対するサイト誘導を制御する。
【0043】
図5は、総合情報サイトサーバ20と専用情報サイトサーバ30への来訪履歴に応じたユーザ端末10に対するサイト誘導の一例を示す図である。
図5に示すように、制御部54は、総合情報サイトサーバ20と専用情報サイトサーバ30のサイトログを掛け合わせることで、総合情報サイトサーバ20と専用情報サイトサーバ30の来訪者に最適なサイト誘導を行う。
図5の例において、総合情報サイトサーバ20により、電気シェーバーのカテゴリーにおいて、X社製の電気シェーバー関連ページ、Y社製の電気シェーバー関連ページが表示可能となっている。また、専用情報サイトサーバ30は、X社の専用サイト(ECサイト)であり、X社製の男性向け電気シェーバー関連ページが表示可能となっている。リサーチサーバ40は、プロモーション接触者に向けたアスキング調査を実施することで、X社、Y社、Z社の電気シェーバーの調査結果(イメージ)を取得するとともに、検討ブランドや購買ブランド等を聴取する。リサーチサーバ40を介して、購買者のWeb行動から電気シェーバーの検討期間や閲覧コンテンツを分析することができる。また、広告接触者については、訴求内容の効果検証やセグメント設計検証に活かすことができる。
【0044】
さらに、
図5に示すように、専用情報サイトサーバ30への来訪履歴がないが総合情報サイトサーバ20への来訪履歴があるユーザ端末10に対しては、専用情報サイトサーバ30へとサイト誘導(サイト遷移)し、総合情報サイトサーバ20への来訪履歴がないが専用情報サイトサーバ30への来訪履歴があるユーザ端末10に対しては、総合情報サイトサーバ20へとサイト誘導(サイト遷移)し、総合情報サイトサーバ20と専用情報サイトサーバ30への来訪履歴があるユーザ端末10に対してはショップサイトへとサイト誘導(サイト遷移)する。
【0045】
図6は、顧客関係管理(CRM(Customer Relationship Management))データの活用の一例を示す図である。
図6では、専用情報サイトサーバ30のデータと、ターゲット約X割の総合情報サイトサーバ20のデータとを掛け合わせて、プランニングに活用している。事前認知のフェーズにおいて、KPI(Key Performance Indicator)として、マインドシェア、純粋想起、イメージを想定している。購入きっかけのフェーズとして、潜在層(例えば、直ぐに買い替えまでは思っていなかったがそろそろ買い替えようと思っていた、使用シェーバーに不満がある、故障した)と、顕在層(直ぐに買い替えようと思っていた)とを想定している。理解・検討フェーズとして、リアル店舗での買い替えと、専用情報サイト(例えばX社)での買い替えと、総合情報サイト(例えばX社やY社やZ社)での買い替えと、その他のECサイトや口コミサイト等での買い替えとを想定している。購入フェーズとして、リアル店舗での購入と、デジタル媒体での購入と、その他媒体での購入とを想定している。
【0046】
このように、本開示に係る情報処理サーバ(情報処理装置)50は、対象商品・対象役務に関する総合情報サイト(総合情報サイトサーバ20)に来訪したユーザを抽出する抽出部51と、抽出したユーザについて、対象商品・対象役務に関するユーザの関与のフェーズの少なくとも1つにおける調査結果を取得する取得部52とを有している。これにより、対象商品・対象役務に関するユーザの関与のフェーズにおける歩留まりを向上して、各フェーズにおける対象商品・対象役務に関するユーザの調査結果を効率的に把握することができる。
【0047】
図7は、ユーザ端末10と総合情報サイトサーバ20と専用情報サイトサーバ30とリサーチサーバ40と情報処理サーバ50の機能構成の一例を示す図である。
図7に示すように、ユーザ端末10と総合情報サイトサーバ20と専用情報サイトサーバ30とリサーチサーバ40と情報処理サーバ50は、制御部110と、記憶部120と、通信部130と、入力部140と、出力部150と、を有する。なお、
図7では、ユーザ端末10と総合情報サイトサーバ20と専用情報サイトサーバ30とリサーチサーバ40と情報処理サーバ50の機能ブロックの一例を示しており、
図7に描いていない他の機能ブロックを有していてもよい。また、一部の機能ブロックを含まない構成としてもよい。
【0048】
制御部110は、ユーザ端末10と総合情報サイトサーバ20と専用情報サイトサーバ30とリサーチサーバ40と情報処理サーバ50の制御を実施する。制御部110は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるコントローラ、制御回路又は制御装置により構成することができる。
【0049】
記憶部120は、ユーザ端末10と総合情報サイトサーバ20と専用情報サイトサーバ30とリサーチサーバ40と情報処理サーバ50で利用する情報を記憶する。記憶部120は、例えば、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるメモリ、ストレージ、記憶装置などにより構成することができる。
【0050】
通信部130は、ユーザ端末10と総合情報サイトサーバ20と専用情報サイトサーバ30とリサーチサーバ40と情報処理サーバ50の通信(例えば両者の相互通信)を行う。通信部130は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるトランスミッター/レシーバー、送受信回路又は送受信装置により構成することができる。なお、通信部130は、送信部及び受信部から構成されてもよい。
【0051】
入力部140は、ユーザ端末10と総合情報サイトサーバ20と専用情報サイトサーバ30とリサーチサーバ40と情報処理サーバ50における入力を受け付ける。また、入力部140は、所定の機器、記憶媒体などと接続され、データの入力を受け付けてもよい。入力部140は、入力結果を例えば制御部110に出力してもよい。入力部140は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるキーボード、マウス、ボタンなどの入力装置、入出力端子、入出力回路などにより構成することができる。また、入力部140は、表示部と一体となった構成(例えば、タッチパネル)としてもよい。
【0052】
出力部150は、ユーザ端末10と総合情報サイトサーバ20と専用情報サイトサーバ30とリサーチサーバ40と情報処理サーバ50における出力を行う。例えば、出力部150は、画像を表示する表示部、音声を出力する音声出力部などを含んで構成されてもよい。表示部は、例えば、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるディスプレイ、モニタなどの表示装置により構成することができる。また、音声出力部は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるスピーカーなどの出力装置により構成することができる。
【0053】
なお、上記実施形態の説明に用いたブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及び/又はソフトウェアの任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現手段は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的に結合した1つの装置により実現されてもよいし、物理的に分離した2つ以上の装置を有線又は無線によって接続し、これら複数の装置により実現されてもよい。
【0054】
例えば、本開示の一実施形態における装置は、本開示の情報処理方法及び情報処理プログラムの処理を行うコンピュータとして機能してもよい。
図8は、ユーザ端末10と総合情報サイトサーバ20と専用情報サイトサーバ30とリサーチサーバ40と情報処理サーバ50のハードウェア構成の一例を示す図である。上述のユーザ端末10と総合情報サイトサーバ20と専用情報サイトサーバ30とリサーチサーバ40と情報処理サーバ50は、物理的には、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、バス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
【0055】
なお、本開示において、装置、回路、デバイス、ユニット、サーバなどは、互いに読み替えることができる。ユーザ端末10と総合情報サイトサーバ20と専用情報サイトサーバ30とリサーチサーバ40と情報処理サーバ50のハードウェア構成は、図に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
【0056】
例えば、プロセッサ1001は1つだけ図示されているが、複数のプロセッサがあってもよい。また、処理は、1のプロセッサによって実行されてもよいし、処理が同時に、逐次に、又はその他の手法を用いて、2以上のプロセッサによって実行されてもよい。なお、プロセッサ1001は、1以上のチップによって実装されてもよい。
【0057】
ユーザ端末10と総合情報サイトサーバ20と専用情報サイトサーバ30とリサーチサーバ40と情報処理サーバ50における各機能は、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信、メモリ1002及びストレージ1003におけるデータの読み出し及び/又は書き込みなどを制御することによって実現される。
【0058】
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)によって構成されてもよい。なお、上述の制御部110などの各部は、プロセッサ1001によって実現されてもよい。
【0059】
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール、データなどを、ストレージ1003及び通信装置1004の少なくとも一方からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施形態において説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。例えば、制御部110は、メモリ1002に格納され、プロセッサ1001において動作する制御プログラムによって実現されてもよく、他の機能ブロックについても同様に実現されてもよい。
【0060】
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically EPROM)、RAM(Random Access Memory)、その他の適切な記憶媒体の少なくとも1つによって構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、一実施形態に係る方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
【0061】
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、フレキシブルディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク(CD-ROM(Compact Disc ROM)など)、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、リムーバブルディスク、ハードディスクドライブ、スマートカード、フラッシュメモリデバイス(例えば、カード、スティック、キードライブ)、磁気ストライプ、データベース、サーバ、その他の適切な記憶媒体の少なくとも1つによって構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。なお、上述の記憶部120は、メモリ1002及び/又はストレージ1003によって実現されてもよい。
【0062】
通信装置1004は、有線ネットワーク及び無線ネットワークの少なくとも一方を介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。通信装置1004は、SIMカードを含んでもよい。なお、上述の通信部130は、通信装置1004によって実現されてもよい。
【0063】
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウスなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカーなど)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。なお、上述の入力部140及び出力部150は、それぞれ入力装置1005及び出力装置1006によって実現されてもよい。
【0064】
また、プロセッサ1001、メモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバス1008によって接続される。バス1007は、単一のバスによって構成されてもよいし、装置間で異なるバスで構成されてもよい。
【0065】
また、ユーザ端末10と総合情報サイトサーバ20と専用情報サイトサーバ30とリサーチサーバ40と情報処理サーバ50は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つで実装されてもよい。
【0066】
(変形例)
なお、本開示において説明した用語及び/又は本開示の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。
【0067】
本開示において説明した情報、パラメータなどは、絶対値を用いて表されてもよいし、所定の値からの相対値を用いて表されてもよいし、対応する別の情報を用いて表されてもよい。また、本開示においてパラメータなどに使用する名称は、いかなる点においても限定的なものではない。
【0068】
本開示において説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
【0069】
情報、信号などは、複数のネットワークノードを介して入出力されてもよい。入出力された情報、信号などは、特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報、信号などは、上書き、更新又は追記をされ得る。出力された情報、信号などは、削除されてもよい。入力された情報、信号などは、他の装置へ送信されてもよい。
【0070】
また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的な通知に限られず、暗示的に(例えば、当該所定の情報の通知を行わないことによって又は別の情報の通知によって)行われてもよい。
【0071】
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
【0072】
また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体及び信号波形の少なくとも1つを介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL:Digital Subscriber Line)など)及び無線技術(赤外線、マイクロ波など)の少なくとも一方を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び無線技術の少なくとも一方は、伝送媒体の定義内に含まれる。
【0073】
本開示において使用する「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用され得る。
【0074】
本開示において説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、本開示において説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
【0075】
本開示において使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
【0076】
本開示において使用する「第1の」、「第2の」などの呼称を使用した要素へのいかなる参照も、それらの要素の量又は順序を全般的に限定しない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本開示において使用され得る。したがって、第1及び第2の要素の参照は、2つの要素のみが採用され得ること又は何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。
【0077】
本開示において、「含む(include)」、「含んでいる(including)」及びこれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本開示において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
【0078】
本開示において、例えば、英語でのa, an及びtheのように、翻訳によって冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。
【0079】
以上、本開示に係る発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示に係る発明が本開示中に説明した実施形態に限定されないということは明らかである。本開示に係る発明は、特許請求の範囲の記載に基づいて定まる発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本開示の記載は、例示説明を目的とし、本開示に係る発明に対して何ら制限的な意味をもたらさない。
【符号の説明】
【0080】
1 システム
10 ユーザ端末
20 総合情報サイトサーバ
30 専用情報サイトサーバ
40 リサーチサーバ(調査結果データベース)
50 情報処理サーバ(情報処理装置)
51 抽出部
52 取得部
53 解析部
54 制御部
60 ネットワーク