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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023147701
(43)【公開日】2023-10-13
(54)【発明の名称】動物用排泄物容器
(51)【国際特許分類】
   A01K 23/00 20060101AFI20231005BHJP
【FI】
A01K23/00 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022055366
(22)【出願日】2022-03-30
(71)【出願人】
【識別番号】513004102
【氏名又は名称】株式会社ヘベナ
(74)【代理人】
【識別番号】100166589
【弁理士】
【氏名又は名称】植村 貴昭
(72)【発明者】
【氏名】大永 昊直
(57)【要約】
【課題】動物の排泄物を廃棄する場合の利便性を向上する。
【解決手段】動物用排泄物容器1は、収納部4に動物の排泄物を収納する容器本体2と、前記収納部4を開閉可能な状態で覆う蓋3とを備え、前記収納部4にトイレットペーパ10を敷くことが可能である。収納部4には、トイレットペーパ10を押さえて保持する保持手段5を設けている。動物用排泄物容器1は、前記蓋3に動物の排泄物を掬い取るスコップを着脱可能にしている。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
収納部に動物の排泄物を収納する容器本体と、
前記収納部を開閉可能な状態で覆う蓋と、
を備え、前記収納部にトイレットペーパを敷くことが可能であることを特徴とする動物用排泄物容器。
【請求項2】
前記収納部にトイレットペーパを押さえて保持する保持手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の動物用排泄物容器。
【請求項3】
前記容器本体または前記蓋に動物の排泄物を掬い取るスコップを着脱可能にしたことを特徴とする請求項1または2に記載の動物用排泄物容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は動物の排泄物を廃棄するための動物用排泄物容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ペット用トイレを掃除するときには、ペットの排泄物をペットの排泄物処理具(たとえば、特許文献1を参照)であるスコップで掬い取り、スコップを振り動かして、排泄物に付着した、あるいは排泄物の吸収により凝集した、以外の汚れていない余分な処理材をスコップの受皿に形成された篩い孔から篩い落とし、スコップの中に残った、排泄物に付着し、あるいは凝集した処理材だけを廃棄している。そして、廃棄によりペット用トイレから処理材が減少した分だけ、新たに補充している。特許文献1に記載されたペット用排泄物処理具においては、受皿の偏った領域にのみ篩い孔が形成されている。このため、受皿に掬い取った処理材のうち、排泄物に付着していない余分な処理材を篩い孔から篩い落とし、その後、排泄物に付着した処理材を篩い孔が形成されていない領域に速やかに移動させ、排泄物とともに使用済みの処理材を廃棄することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006-141293号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されている従来のスコップを用いた排泄物処理方法では、ペット等の動物の排泄物と使用済みの処理材を袋に詰めてごみとして処分している。一方、近年では、トイレに流せる処理材が実用化され、排泄物と使用済みの処理材をトイレに捨てる需要が高まっている。しかしながら、特許文献1に記載されている従来のスコップを用いて排泄物と使用済みの処理材をトイレに捨てる場合、トイレへの移動中に、篩い孔から排泄物や使用済みの処理材が落ちる、排泄物や使用済みの処理材がペットの世話をするユーザに見える、排泄物や使用済みの処理材の匂いがする等の問題があった。
【0005】
本発明は、上記状況に鑑みなされたものであり、動物の排泄物を廃棄する場合の利便性を向上することができる動物用排泄物容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明の動物用排泄物容器は、収納部に動物の排泄物を収納する容器本体と、前記収納部を開閉可能な状態で覆う蓋と、を備え、前記収納部にトイレットペーパを敷くことが可能であることを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明の動物用排泄物容器は、請求項1に記載の動物用排泄物容器であって、前記収納部にトイレットペーパを押さえて保持する保持手段を設けたことを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明の動物用排泄物容器は、請求項1または2に記載の動物用排泄物容器であって、前記容器本体または前記蓋に動物の排泄物を掬い取るスコップを着脱可能にしたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明における動物用排泄物容器によって、動物の排泄物を廃棄する場合の利便性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の第1の実施形態に係る動物用排泄物容器の蓋を閉めた状態の斜視図である。
図2】本発明の第1の実施形態に係る動物用排泄物容器の蓋を開けた状態の斜視図、容器本体の斜視図、及び蓋の斜視図のである。
図3】本発明の第1の実施形態に係る動物用排泄物容器の前側から見た断面図である。
図4】本発明の第1の実施形態に係る動物用排泄物容器の側方から見た断面図、上半分を切断した斜視図である。
図5】本発明の第1の実施形態に係る動物用排泄物容器のスコップ及び刷毛を取り付けた状態の斜視図である。
図6】本発明の第1の実施形態に係る動物用排泄物容器のスコップ及び刷毛を取り付けた状態の側面図である。
図7】本発明の第2の実施形態に係る動物用排泄物容器の蓋を開けた状態の斜視図である。
図8】本発明の第2の実施形態に係る動物用排泄物容器の蓋の外側から見た斜視図のである。
図9】本発明の第2の実施形態に係る動物用排泄物容器の蓋の内側から見た斜視図のである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
<第1の実施形態>
以下、図面を参照して、本発明の第1の実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る動物用排泄物容器の蓋を閉めた状態の斜視図である。
図2は、本発明の第1の実施形態に係る動物用排泄物容器を示し、図2(a)は蓋を開けた状態の斜視図、図2(b)は容器本体の斜視図、図2(c)は蓋の斜視図である。
図3は、本発明の第1の実施形態に係る動物用排泄物容器を示し、保持手段が下がった状態の前側から見た断面図、保持手段が上がった状態の前側から見た断面図である。
図4は、本発明の第1の実施形態に係る動物用排泄物容器を示し、図4(a)は側方から見た断面図、図4(b)は上半分を切断した斜視図である。
図5は、本発明の第1の実施形態に係る動物用排泄物容器のスコップ及び刷毛を取り付けた状態の斜視図である。
図6は、本発明の第1の実施形態に係る動物用排泄物容器のスコップ及び刷毛を取り付けた状態の側面図である。
【0012】
<動物用排泄物容器の構成> 図1(a)及び図1(b)に示すように、本発明の第1の実施形態に係る動物用排泄物容器1は、容器本体2と、蓋3とから構成されている。
【0013】
図2(a)及び図2(b)に示すように、容器本体2は、収納部4に動物(本第1の実施形態の場合、ペットのネコ)の排泄物及び使用済みの処理材を収納する。収納部4は、図2(a)に示すように、底にトイレットペーパ10を敷くことが可能である。また、収納部4には、トイレットペーパ10を押さえて保持する保持手段5を設けている。
【0014】
蓋3は、収納部4を開閉可能な状態で覆う。
容器本体2には、刷毛6(図5参照)が着脱可能になっている。 蓋3には、動物の排泄物を掬い取るスコップ7(図5参照)が着脱可能になっている。
【0015】
以下、動物用排泄物容器1について更に詳細に説明する。 図2(a)及び図2(b)に示すように、動物用排泄物容器1の容器本体2は、底側板状部11と、左右の側面板状部12L、12Rと、後側板状部13とを合成樹脂で一体に形成したものである。
【0016】
図1(a)及び図2(c)に示すように、動物用排泄物容器1の蓋3は、前側板状部31と、湾曲部32と、上側板状部33を合成樹脂で一体に形成したものである。
【0017】
図1(a)及び図1(b)に示すように、蓋3の上側板状部33の外側面には、スコップ7を取り付けるための窪み34が形成され、窪み34の内側には、スコップ7(図5参照)の磁石74(図5参照)が吸着する鉄製の円盤35が取り付けられている。
【0018】
図2(a)に示すように、容器本体2を構成する左右の側面板状部12L、12Rの前側上方の角14L、14Rは、湾曲部32の形状に合わせて丸めて形成されている。
【0019】
図1(b)に示すように、容器本体2を構成する後側板状部13の外側面上部には、支持部材15が左右方向を軸として回動自在に支持されている。支持部材15は、蓋3の上側板状部33の後縁36を挟持することで、蓋3を取り付け固定している。
【0020】
このような構造により、蓋3は、容器本体2の後側板状部13の外側上部において回動自在に支持されている。
【0021】
後側板状部13の外側面の支持部材15より下には、ユーザが保持する柄16が取り付けられている。柄16の下には、操作部17が上下方向にスライド可能な状態で設けられている。
【0022】
図4(a)に示すように、操作部17は、柄16の内側に設けられたスプリング18によって下方に付勢されている。操作部17は、連結部19を介して収納部4の底側の保持手段5に接続している。
【0023】
図4(a)及び図4(b)に示すように、保持手段5は、横長の直線部20の前辺に複数の切欠きが形成されることで、前辺に複数の舌片21が形成されている。
【0024】
保持手段5は、操作部17からユーザの押圧が解除されることで、図3(a)に示すように下方にスライドし、複数の舌片21がトイレットペーパ10(図2(a)参照)の端を押さえ、底側板状部11と舌片21の間にトイレットペーパ10の端を挟持することで、底側板状部11の上側にトイレットペーパ10を固定する。
【0025】
保持手段5は、ユーザが操作部17を押圧することで、図3(b)に示すように上方にスライドし、底側板状部11と舌片21の間が開いて、トイレットペーパ10を引き抜けるようにしている。
【0026】
図1(b)に示すように、右の側面板状部12Rの外側面には、刷毛6(図5参照)を取り付けるための凸モールド22が形成され、凸モールド22により囲まれる領域の内側には、刷毛6の磁石65(図5参照)が吸着する鉄製の円盤23が取り付けられている。
【0027】
図5及び図6に示すように、刷毛6は、動物(ペットのネコ)がペット用トイレを使用した際に散らかした細かい処理材や、スコップ7からこぼれた処理材等を回収するためのものである。
【0028】
刷毛6は、板状部61の一辺に植毛部62が形成され、板状部61における植毛部62の反対側に半円形状の曲線部63が形成されている。板状部61の中央部には、開口64が形成され、開口64には、円盤状の磁石65が嵌め込まれている。
【0029】
図5に示すように、スコップ7は、手で握る柄71と、前記処理材で固化された排泄物を掬う為の掬い部72を合成樹脂で一体形成したものである。
【0030】
掬い部72は、基端側が順に、複数の第1開孔部81の列、複数の第2開孔部82の列、複数の第3開孔部83の列、複数の第4開孔部84の列が形成されている。
【0031】
第1開孔部81は、最も大型に形成され、処理材で固化された大型排泄物を拾い、大型排泄物よりも小さい排泄物及び処理材を篩い落すためのものである。
【0032】
第2開孔部82は、上から二番目の大きさに形成され、処理材で固化された大型排泄物より少し小さい中型排泄物を拾い、中型排泄物よりも小さい排泄物及び処理材を篩い落すためのものである。
【0033】
第3開孔部83は、上から三番目の大きさに形成され、処理材で固化された中型排泄物より小さい小型排泄物を拾い、小型排泄物よりも小さい処理材を篩い落すためのものである。
【0034】
第4開孔部84は、最も小型に形成され、小型排泄物よりも小さい排泄物が付着した処理材を拾い、排泄物が付着していない処理材を篩い落すためのものである。
【0035】
柄71には、開口73が形成され、開口73には、円盤状の磁石74が嵌め込まれている。
【0036】
<動物用排泄物容器の使用方法> まず、ユーザは、容器本体2の底側板状部11と同程度の長さに切ったトイレットペーパ10を用意する。
【0037】
次に、ユーザは、動物用排泄物容器1の支持部材15を手前に引くことで、図2(a)に示すように、蓋3を開き、収納部4を露出させる。
【0038】
次に、ユーザは、指で操作部17を押して、図3(b)に示すように、保持手段5を上方に移動させ、底側板状部11と保持手段5の複数の舌片21の間にトイレットペーパ10の端を挿入し、収納部4の底(底側板状部11の上側)にトイレットペーパ10を敷く。
【0039】
次に、ユーザは、操作部17から指を離す。すると、スプリング18の付勢力により、図3(a)に示すように、保持手段5が下方に移動する。これにより、保持手段5は、複数の舌片21がトイレットペーパの端を押さえ、底側板状部11と舌片21の間にトイレットペーパ10の端を挟持することで、収納部4の底(底側板状部11の上側)にトイレットペーパを固定する。
【0040】
次に、ユーザは、蓋3の窪み34からスコップ7を外し、掬い部72で、処理材により固化された排泄物を周りの処理材とともに掬い、スコップ7の角度を調整して、排泄物と周りの処理材を複数の第1開孔部81側に寄せて篩う。これにより掬い部72には、処理材で固化された大型排泄物が残り、大型排泄物よりも小さい排泄物及び前記処理材が複数の第1開孔部81から篩い落される。
【0041】
次に、ユーザは、掬い部72に残った大型排泄物を収納部4のトイレットペーパ10の上に乗せる。
【0042】
次に、ユーザは、掬い部72で、残りの排泄物を周りの処理材とともに掬い、スコップ7の角度を調整して、排泄物と周りの処理材を複数の第2開孔部82側に寄せて篩う。これにより掬い部72には、処理材で固化された中型排泄物が残り、中型排泄物よりも小さい排泄物及び前記処理材が複数の第2開孔部82から篩い落される。
【0043】
次に、ユーザは、掬い部72に残った中型排泄物を収納部4のトイレットペーパ10の上に乗せる。
【0044】
次に、ユーザは、掬い部72で、残りの排泄物を周りの処理材とともに掬い、スコップ7の角度を調整して、排泄物と周りの処理材を複数の第3開孔部83側に寄せて篩う。これにより掬い部72には、処理材で固化された小型排泄物が残り、小型排泄物よりも小さい排泄物が付着した処理材、及び排泄物が付着していない処理材が複数の第3開孔部83から篩い落される。
【0045】
次に、ユーザは、掬い部72に残った小型排泄物を収納部4のトイレットペーパ10の上に乗せる。
【0046】
次に、ユーザは、掬い部72で、排泄物が付着した処理材を周りの処理材とともに掬い、スコップ7の角度を調整して、処理材を複数の第4開孔部84側に寄せて篩う。これにより掬い部72には、小型排泄物よりも小さい排泄物が付着した前記処理材が残り、排泄物が付着していない処理材が複数の第4開孔部84から篩い落される。
【0047】
次に、ユーザは、掬い部72に残った排泄物が付着した処理材を収納部4のトイレットペーパ10の上に乗せる。
【0048】
次に、ユーザは、容器本体2の側面板状部12Rの凸モールド22により囲まれる領域の内側から刷毛6を外し、動物(ペットのネコ)がペット用トイレを使用した際に散らかした細かい処理材や、スコップ7からこぼれた処理材等を回収して、収納部4のトイレットペーパ10の上に乗せる。
【0049】
次に、ユーザは、動物用排泄物容器1の蓋3を閉じ、動物用排泄物容器1を持ってトイレに移動する。
【0050】
次に、ユーザは、トイレで動物用排泄物容器1の蓋3を開け、指で操作部17を押して、保持手段5を上方に移動させ、底側板状部11と保持手段5の複数の舌片21の間からトイレットペーパ10の端を抜き、トイレットペーパ10の上の排泄物及び処理材をトイレットペーパ10で包みトイレに入れて流す。これにより、排泄物の処分が完了する。
【0051】
尚、図1乃至図6に示した動物用排泄物容器1は、容器本体2に刷毛6を着脱可能にし、蓋3にスコップ7を着脱可能にしたが、容器本体2にスコップ7を着脱可能にし、蓋3に刷毛6を着脱可能にしてもよく、さらに、スコップ7のみを着脱可能にする構成、刷毛6のみを着脱可能にする構成、刷毛6及びスコップ7の両方を取り付けない構成にしてもよい。
【0052】
<第1の実施形態の構成及び効果>
【0053】
本発明の第1の実施形態の構成及び効果を纏めて説明すると、動物用排泄物容器1は、収納部4に動物の排泄物を収納する容器本体2と、前記収納部4を開閉可能な状態で覆う蓋3とを備え、前記収納部4にトイレットペーパ10を敷くことが可能である。
【0054】
前記収納部4には、トイレットペーパ10を押さえて保持する保持手段5を設けている。
動物用排泄物容器1は、前記容器本体2または前記蓋3に動物の排泄物を掬い取るスコップ7を着脱可能にしている。
【0055】
このような構成を有することから、第1の実施形態の動物用排泄物容器1は、排泄物と使用済みの処理材をトイレに捨てる場合において、収納部4を蓋3で覆うことで、トイレへの移動中に、排泄物や使用済みの処理材が落ちることがなく、排泄物や使用済みの処理材がペットの世話をするユーザに見えなくなり、排泄物や使用済みの処理材の匂いがしない等の効果が得られ、ペットの排泄物を廃棄する場合の利便性を向上することができる。
【0056】
<第2の実施形態>
以下、図面を参照して、本発明の第2の実施形態を詳細に説明する。
図7は、本発明の第2の実施形態に係る動物用排泄物容器の蓋を開けた状態の斜視図である。
図8は、本発明の第2の実施形態に係る動物用排泄物容器の蓋の外側から見た斜視図のである。
図9は、本発明の第2の実施形態に係る動物用排泄物容器の蓋の内側から見た斜視図のである。
尚、図7乃至図9に図示しない構成は、第1の実施形態の図4を代用して説明する。
【0057】
<動物用排泄物容器の構成> 図7に示すように、本発明の第2の実施形態に係る動物用排泄物容器101は、容器本体102と、蓋103とから構成されている。
【0058】
容器本体102は、収納部104に動物(本第2の実施形態の場合、ペットのネコ)の排泄物及び使用済みの処理材を収納する。収納部104は、底にトイレットペーパ10を敷くことが可能である。また、収納部104には、トイレットペーパ10を押さえて保持する保持手段105を設けている。
【0059】
容器本体102の収納部104の口は、第1の実施形態収納部4の口より小さくなっている。
【0060】
容器本体102の操作部17(図4(a)参照)は、柄16(図4(a)参照)の内側に設けられたスプリング18(図4(a)参照)によって下方に付勢されている。操作部17(図4(a)参照)は、図7に示す連結部119を介して収納部104の底側の保持手段105に接続している。
【0061】
図7に示すように、保持手段105は、猫の足の形に形成されている。
蓋103は、収納部104を開閉可能な状態で覆う。
【0062】
図8に示すように、動物用排泄物容器101の蓋103は、前側板状部131と、湾曲部132と、上側板状部133を合成樹脂で一体に形成したものである。
【0063】
蓋103の上側板状部133の外側面には、第1の実施形態と同様の刷毛6が着脱可能になっている。 図8及び図9に示すように、蓋103の上側板状部133の内側面には、第1の実施形態と同様の動物の排泄物を掬い取るスコップ7が着脱可能になっている。
【0064】
尚、第2の実施形態では、第1の実施形態と異なり容器本体102に刷毛6を取り付けない。
【0065】
<第2の実施形態の構成及び効果>
【0066】
本発明の第2の実施形態の構成及び効果を纏めて説明すると、動物用排泄物容器101は、収納部104に動物の排泄物を収納する容器本体102と、前記収納部104を開閉可能な状態で覆う蓋103とを備え、前記収納部104にトイレットペーパ10を敷くことが可能である。
【0067】
前記収納部104には、トイレットペーパ10を押さえて保持する保持手段105を設けている。
【0068】
動物用排泄物容器101は、前記蓋103に動物の排泄物を掬い取るスコップ7を着脱可能にしている。
【0069】
このような構成を有することから、第2の実施形態の動物用排泄物容器101は、排泄物と使用済みの処理材をトイレに捨てる場合において、収納部104を蓋103で覆うことで、トイレへの移動中に、排泄物や使用済みの処理材が落ちることがなく、排泄物や使用済みの処理材がペットの世話をするユーザに見えなくなり、排泄物や使用済みの処理材の匂いがしない等の効果が得られ、ペットの排泄物を廃棄する場合の利便性を向上することができる。
【0070】
本発明の、構造、システム、材料、各部材の連結、科学物質、などは、本発明の要旨を変更しない範囲で、様々に変更可能である。
【0071】
材質も、金属、プラスチック、FRP、木材、コンクリート等を自由に選択することが可能である。
【0072】
例えば、2つ以上の部材を1つにすることも可能であるし、逆に、1つの部材を2つ以上の別の部材から構成して接続することも可能である。
【0073】
また、上記第1及び第2の実施形態は、あくまでも、現在のところの最良の形態またはそれに近い形態の2つにすぎない。
また、作業の順序なども、所定の効果を有するのであれば、適宜変更可能である。
【0074】
<定義等>
本発明における動物用排泄物容器は、どのような動物の排泄物の処理にも対応できる。
【0075】
本発明における動物の一例がネコである。
【産業上の利用可能性】
【0076】
本発明の動物用排泄物容器は、家庭、動物園、研究施設、イベント等において効果的に利用できる。
【符号の説明】
【0077】
1…動物用排泄物容器
2…容器本体
3…蓋
4…収納部
5…保持手段
6…刷毛
7…スコップ
10…トイレットペーパ
11…底側板状部 12L、12R…側面板状部 13…後側板状部 14L、14R…角 15…支持部材 16…柄 17…操作部 18…スプリング 19…連結部 20…直線部 21…舌片 22…凸モールド 23…円盤 31…前側板状部 32…湾曲部 33…上側板状部 34…窪み 35…円盤 36…後縁 61…板状部 62…植毛部 63…曲線部 64…開口 65…磁石 71…柄 72…掬い部 73…開口 74…磁石 81…第1開孔部 82…第2開孔部 83…第3開孔部 84…第4開孔部 101…動物用排泄物容器 102…容器本体 103…蓋 104…収納部 105…保持手段 131…前側板状部 132…湾曲部 133…上側板状部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9