(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023147731
(43)【公開日】2023-10-13
(54)【発明の名称】加熱装置、定着装置、画像形成装置
(51)【国際特許分類】
G03G 15/20 20060101AFI20231005BHJP
H05B 3/00 20060101ALI20231005BHJP
H05B 3/20 20060101ALI20231005BHJP
【FI】
G03G15/20 515
H05B3/00 370
H05B3/20 311
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022055415
(22)【出願日】2022-03-30
(71)【出願人】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100167302
【弁理士】
【氏名又は名称】種村 一幸
(74)【代理人】
【識別番号】100135817
【弁理士】
【氏名又は名称】華山 浩伸
(72)【発明者】
【氏名】▲徳▼永 良平
(72)【発明者】
【氏名】榮木 天
(72)【発明者】
【氏名】菊川 里奈
(72)【発明者】
【氏名】北林 佑太
(72)【発明者】
【氏名】川崎 広貴
(72)【発明者】
【氏名】藤井 駿策
(72)【発明者】
【氏名】董 テイ
【テーマコード(参考)】
2H033
3K034
3K058
【Fターム(参考)】
2H033BA25
2H033BA26
2H033BA27
2H033BA30
2H033BA32
2H033BB03
2H033BB05
2H033BB06
2H033BB18
2H033BB21
2H033BB22
2H033BB30
2H033BB37
2H033BE03
3K034AA02
3K034AA03
3K034BB06
3K034BC12
3K034CA02
3K034CA15
3K034CA32
3K034JA10
3K058AA13
3K058AA91
3K058BA18
3K058CE02
3K058CE13
(57)【要約】
【課題】発熱部の形状を複雑化させることなく、発熱部におけるその長手方向の端部の発熱量を低減可能な加熱装置、定着装置、及び画像形成装置を提供すること。
【解決手段】加熱装置32は、一方向に長尺であって、給電に応じて発熱する発熱部42と、発熱部42が延在する左右方向D3と直交する前後方向D2において発熱部42を挟んで互いに対向して設けられ、それぞれが左右方向D3において発熱部42の両端部に亘って延在しており、それぞれが発熱部42に電気的に接続される一対の第1電極部43と、それぞれが第1電極部43の一部と電源48とを電気的に接続し、少なくとも一方が発熱部42における左右方向D3の両端部よりも内側で第1電極部43に接続される一対の導電路45と、を備える。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一方向に長尺であって、給電に応じて発熱する発熱部と、
前記発熱部が延在する第1方向と直交する第2方向において前記発熱部を挟んで互いに対向して設けられ、それぞれが前記第1方向において前記発熱部の両端部に亘って延在しており、それぞれが前記発熱部に電気的に接続される一対の電極部と、
それぞれが前記電極部の一部と電源とを電気的に接続し、少なくとも一方が前記発熱部における前記第1方向の両端部よりも内側で前記電極部に接続される一対の導電路と、
を備える加熱装置。
【請求項2】
前記発熱部は、前記第1方向に沿って互いに間隔を空けて並んで配置される複数の発熱体を有する、
請求項1に記載の加熱装置。
【請求項3】
一対の前記電極部は、少なくとも一方が前記第1方向に沿って互いに間隔を空けて並んで配置される複数の導電体を有する、
請求項2に記載の加熱装置。
【請求項4】
一方向に長尺であって、前記発熱部、一対の前記電極部、及び一対の前記導電路が配置される基板を備え、
前記発熱部は、前記基板が延在する第3方向と平行な姿勢で前記基板に配置され、
一対の前記導電路は、両方が前記発熱部における前記第1方向の両端部よりも内側でいずれかの前記電極部に接続される、
請求項3に記載の加熱装置。
【請求項5】
一方向に長尺であって、前記発熱部、一対の前記電極部、及び一対の前記導電路が配置される基板を備え、
前記発熱部は、前記基板が延在する第3方向と交差する姿勢で前記基板に配置され、
一対の前記導電路のうちの第1導電路は、前記発熱部における前記第1方向の両端部よりも内側で一対の前記電極部のうちの第1電極部に接続され、
一対の前記導電路のうち前記第1導電路とは異なる第2導電路は、前記発熱部における前記第1方向の両端部よりも内側で一対の前記電極部のうち前記第1電極部とは異なる第2電極部に接続される、
請求項1に記載の加熱装置。
【請求項6】
請求項1~5のいずれかに記載の加熱装置と、
前記加熱装置によって加熱され、シートに転写されたトナー像を当該シートに定着させる定着部材と、
を備える定着装置。
【請求項7】
請求項6に記載の定着装置と、
前記定着装置へ向けて搬送されるシートにトナー像を転写する転写部と、
を備える画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、加熱装置、定着装置、及び画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電子写真方式の画像形成装置は、定着ベルトなどの定着部材を加熱する加熱装置を備える。例えば、前記加熱装置は、発熱部と、一対の電極部と、一対の導電路とを備える。前記発熱部は、帯状であって、給電に応じて発熱する。一対の前記電極部は、前記発熱部におけるその短手方向の両側に設けられ、それぞれが前記発熱部におけるその長手方向の両端に亘って延在する。一対の前記導電路は、一対の前記電極部に対応して設けられ、それぞれが前記電極部におけるその長手方向の端部と電源とを電気的に接続する。
【0003】
上述の加熱装置では、前記発熱部におけるその長手方向の端部の発熱量が、他の部分よりも多くなる。これに対し、前記発熱部を、その長手方向の内側へ向けて先細る形状に形成することにより、前記発熱部におけるその長手方向の端部の発熱量を低減する加熱装置が関連技術として知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述の関連技術では、前記発熱部の形状が複雑化する。
【0006】
本発明の目的は、発熱部の形状を複雑化させることなく、発熱部におけるその長手方向の端部の発熱量を低減可能な加熱装置、定着装置、及び画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一の局面に係る加熱装置は、発熱部と、一対の電極部と、一対の導電路とを備える。前記発熱部は、一方向に長尺であって、給電に応じて発熱する。一対の前記電極部は、前記発熱部が延在する第1方向と直交する第2方向において前記発熱部を挟んで互いに対向して設けられ、それぞれが前記第1方向において前記発熱部の両端部に亘って延在しており、それぞれが前記発熱部に電気的に接続される。一対の前記導電路は、それぞれが前記電極部の一部と電源とを電気的に接続し、少なくとも一方が前記発熱部における前記第1方向の両端部よりも内側で前記電極部に接続される。
【0008】
本発明の他の局面に係る定着装置は、前記加熱装置と、定着部材とを備える。前記定着部材は、前記加熱装置によって加熱され、シートに転写されたトナー像を当該シートに定着させる。
【0009】
本発明の他の局面に係る画像形成装置は、前記定着装置と、転写部とを備える。前記転写部は、前記定着装置へ向けて搬送されるシートにトナー像を転写する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、発熱部の形状を複雑化させることなく、発熱部におけるその長手方向の端部の発熱量を低減可能である。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成を示す図である。
【
図2】
図2は、本発明の実施形態に係る定着装置の構成を示す図である。
【
図3】
図3は、本発明の第1実施形態に係る加熱装置の構成を示す図である。
【
図4】
図4は、本発明の第1実施形態に係る加熱装置の構成を示す図である。
【
図5】
図5は、本発明の第1実施形態に係る加熱装置の変形例を示す図である。
【
図6】
図6は、本発明の第1実施形態に係る加熱装置の変形例を示す図である。
【
図7】
図7は、本発明の第2実施形態に係る加熱装置の構成を示す図である。
【
図8】
図8は、本発明の第3実施形態に係る加熱装置の構成を示す図である。
【
図9】
図9は、本発明の第4実施形態に係る加熱装置の構成を示す図である。
【
図10】
図10は、本発明の第4実施形態に係る加熱装置の変形例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0013】
[画像形成装置100の構成]
まず、
図1を参照しつつ、本発明の実施形態に係る画像形成装置100の構成について説明する。ここで、
図1は画像形成装置100の構成を示す断面図である。
【0014】
なお、説明の便宜上、画像形成装置100が使用可能な設置状態(
図1に示される状態)で鉛直方向を上下方向D1と定義する。また、
図1に示される画像形成装置100の左側の面を正面(前面)として前後方向D2を定義する。また、前記設置状態の画像形成装置100の正面を基準として左右方向D3を定義する。
【0015】
画像形成装置100は、画像データに基づいて画像を形成するプリント機能を有するプリンターである。なお、本発明は、ファクシミリ装置、コピー機、及び複合機などの画像形成装置に適用可能である。
【0016】
図1に示されるように、画像形成装置100は、画像形成部1、及びシート搬送部2を備える。画像形成部1、及びシート搬送部2は、画像形成装置100の筐体101に収容されている。筐体101は、略直方体状に形成されている。筐体101の上部には、画像形成装置100によって画像が形成されたシートが排出されるシート受け部102が形成されている。
【0017】
画像形成部1は、外部のパーソナルコンピューター等の情報処理装置から入力された画像データに基づいて、電子写真方式で画像を形成することが可能である。
図1に示されるように、画像形成部1は、感光体ドラム11、帯電装置12、光走査装置13、現像装置14、転写ローラー15、クリーニング装置16、及び定着装置17を備える。
【0018】
感光体ドラム11は、筐体101によって回転可能に支持されている。感光体ドラム11は、不図示のモーターから伝達される回転駆動力を受けて、
図1に示される矢印方向に回転する。
【0019】
帯電装置12は、感光体ドラム11の表面を帯電させる。
【0020】
光走査装置13は、画像データに基づく光を、帯電された感光体ドラム11の表面に照射する。光走査装置13によって、感光体ドラム11の表面に静電潜像が形成される。
【0021】
現像装置14は、トナーを含む現像剤を用いて、感光体ドラム11の表面に形成された静電潜像を現像する。現像装置14によって、感光体ドラム11の表面にトナー像が形成される。
【0022】
転写ローラー15は、感光体ドラム11の表面に形成されたトナー像を、シート搬送部2によって定着装置17へ向けて搬送されるシートに転写する。転写ローラー15は、本発明の転写部の一例である。
【0023】
クリーニング装置16は、転写ローラー15によってトナー像が転写された後の感光体ドラム11の表面を清掃する。
【0024】
定着装置17は、トナー像が転写されたシートを加熱して、当該シートにトナー像を定着させる。
【0025】
シート搬送部2は、画像形成部1によって画像が形成されるシートを搬送する。
図1に示されるように、シート搬送部2は、給紙カセット21、シート搬送路22、給紙ユニット23、レジストローラー対24、及び排紙ローラー対25を備える。
【0026】
給紙カセット21は、画像形成部1によって画像が形成されるシートを収容する。給紙カセット21は、
図1に示されるように、筐体101の底部に設けられる。例えば、給紙カセット21には、紙、コート紙、ハガキ、封筒、及びOHPシートなどのシート部材が収容される。給紙カセット21は、内部に収容された複数枚のシートを持ち上げるリフト板を有する。
【0027】
シート搬送路22は、給紙カセット21から転写ローラー15、及び定着装置17を経由してシート受け部102へ至るシートの移動通路である。シート搬送路22には、レジストローラー対24、及び排紙ローラー対25を含む複数のローラー対が設けられている。シート搬送路22では、当該複数のローラー対によって給紙カセット21から搬出されたシートがシート受け部102へ向かう搬送方向D4(
図1参照)へ搬送される。シート搬送路22は、筐体101内に設けられた一対の搬送ガイド部材によって形成される。
【0028】
給紙ユニット23は、給紙カセット21に収容されたシートを一枚ずつシート搬送路22へ送り出す。給紙ユニット23は、ピックアップローラー、給紙ローラー、及びリタードローラーを備える。前記ピックアップローラーは、給紙カセット21の前記リフト板によって持ち上げられた複数枚のシートのうち、最上層のシートの上面に接触して回転することで、当該シートを前記給紙ローラーへ送り出す。前記給紙ローラーは、前記ピックアップローラーによって送り出されたシートの上面に接触して回転することで、当該シートをシート搬送路22へ送り出す。前記リタードローラーは、前記給紙ローラーの下側から前記給紙ローラーへ向けて付勢されて設けられる。前記リタードローラーは、前記ピックアップローラーによって複数枚のシートが重なり合って送り出された場合に、その重なり合う複数枚のシートから最上層以外のシートを分離する。
【0029】
レジストローラー対24は、感光体ドラム11の表面に形成されたトナー像が感光体ドラム11の回転によって転写ローラー15による転写位置に搬送されるタイミングに合わせて、シートを当該転写位置へ搬送する。
【0030】
排紙ローラー対25は、定着装置17によってトナー像が定着されたシートをシート受け部102に排出する。
【0031】
[定着装置17の構成]
次に、
図2を参照しつつ、本発明の実施形態に係る定着装置17の構成について説明する。ここで、
図2は定着装置17の構成を示す断面図である。
【0032】
図2に示されるように、定着装置17は、定着ベルト31、加熱装置32、支持部33、押圧部材34、及び加圧ローラー35を備える。
【0033】
定着ベルト31は、加熱装置32によって加熱される。定着ベルト31は、加熱された状態でシートに接触することにより、当該シートに転写されたトナー像を当該シートに定着させる。
図2に示されるように、定着ベルト31は、無端状である。また、定着ベルト31は、可撓性を有する。定着ベルト31は、基材層と、前記基材層の外周面に設けられた弾性層と、前記弾性層の外周面に設けられた離型層と、を有する。前記基材層は、ステンレス鋼、及びニッケル合金などの金属材料で形成される。前記弾性層は、シリコンゴムなどの材料で形成される。前記離型層は、PFA(四フッ化エチレン・パーフルオロアルコキシエチレン共重合樹脂)などのフッ素系樹脂材料で形成される。定着ベルト31は、左右方向D3に沿って長尺である。定着ベルト31における左右方向D3のサイズは、画像形成装置100で画像を形成可能なシートの最大サイズに応じて定まる。定着ベルト31は、本発明の定着部材の一例である。
【0034】
加圧ローラー35は、定着ベルト31の外周面31A(
図2参照)と接触可能な位置に設けられる。具体的に、
図2に示されるように、加圧ローラー35は、定着ベルト31の下側に設けられる。加圧ローラー35は、左右方向D3に沿って長尺である。加圧ローラー35は、軸部35A、及び弾性層35Bを備える。軸部35Aは、金属材料によって円筒状に形成される。弾性層35Bは、弾性を有する材料によって軸部35Aの外周に形成される。軸部35Aは、筐体101の内部に設けられる一対の側板によって回転可能に支持される。加圧ローラー35は、不図示のモーターから供給される回転駆動力を受けて回転方向D5(
図2参照)に回転する。
【0035】
加熱装置32は、定着ベルト31を加熱する。
図2に示されるように、加熱装置32は、定着ベルト31の内周面31B(
図2参照)の内側であって、定着ベルト31を挟んで加圧ローラー35と対向する位置に設けられる。加熱装置32は、左右方向D3に長尺であって、左右方向D3における定着ベルト31の両外側に亘って延在している。
【0036】
支持部33は、加熱装置32を支持する。
図2に示されるように、支持部33は、定着ベルト31の内周面31Bの内側に設けられる。支持部33は、左右方向D3に長尺であって、左右方向D3における定着ベルト31の両外側に亘って延在している。支持部33の底部には、加熱装置32の形状に対応する凹部33Aが形成されている。加熱装置32は、凹部33Aに嵌合される。
【0037】
押圧部材34は、支持部33を加圧ローラー35側へ押圧する。
図2に示されるように、押圧部材34は、定着ベルト31の内周面31Bの内側であって、支持部33を挟んで加圧ローラー35と対向する位置に設けられる。押圧部材34は、左右方向D3に長尺であって、左右方向D3における定着ベルト31の両外側に亘って延在している。押圧部材34における左右方向D3の両端部は、不図示の付勢部材によって加圧ローラー35側へ付勢される。これにより、押圧部材34は、支持部33を加圧ローラー35側へ押圧する。支持部33が加圧ローラー35側へ押圧されることにより、支持部33に支持された加熱装置32は、加圧ローラー35側へ押圧される。
【0038】
加熱装置32は、押圧部材34によって加圧ローラー35側へ押圧されることにより、定着ベルト31の内周面31Bに圧接する。これにより、定着ベルト31と加圧ローラー35との間を通過するシートを加圧するニップ領域R1が形成される。本明細書では、定着ベルト31と加圧ローラー35とが接触する領域をニップ領域R1と定義する。なお、加熱装置32と定着ベルト31の内周面31Bとの間には、フッ素グリスなどの潤滑剤が塗布されている。
【0039】
定着ベルト31は、加熱装置32、及び加圧ローラー35によって挟持されている。定着ベルト31は、加圧ローラー35が回転方向D5に回転すると、加圧ローラー35の回転に従動して走行方向D6(
図2参照)に沿って走行する。
【0040】
支持部33は、定着ベルト31の内周面31Bに接触して定着ベルト31の走行を案内する一対のガイド部33B、33Cを備える。一対のガイド部33B、33Cは、支持部33における前後方向D2の両端部に設けられる。定着ベルト31は、一対のガイド部33B、33Cにより、予め定められた走行経路に沿って走行するよう案内される。
【0041】
なお、加圧ローラー35は、加熱装置32側へ付勢されていてもよい。この場合、押圧部材34は、前記付勢部材によって付勢されていなくてもよい。
【0042】
[第1実施形態]
次に、
図2~
図4を参照しつつ、本発明の第1実施形態に係る加熱装置32の構成について説明する。ここで、
図3は第1実施形態に係る加熱装置32の構成を示す断面図である。また、
図4は第1実施形態に係る加熱装置32の構成を示す図であって、加熱装置32を下側から見た図である。なお、
図4では、加熱装置32の第2電極部44Aと電源48との間の通電経路、及び第2電極部44Bと電源48との間の通電経路が、それぞれ一点鎖線により示されている。
【0043】
図3、及び
図4に示されるように、加熱装置32は、基板41、発熱部42、一対の第1電極部43(第1電極部43A、第1電極部43B)、一対の第2電極部44(第2電極部44A、第2電極部44B)、一対の導電路45(導電路45A、導電路45B)、保護層46、及びセンサー47を備える。
【0044】
基板41は、左右方向D3に長尺な平板状の部材である。基板41は、耐熱性、電気絶縁性、及び低熱容量性に優れた材料で形成される。例えば、基板41は、アルミナなどのセラミックにより形成される。
【0045】
基板41は、左右方向D3におけるサイズが定着ベルト31よりも大きい。基板41は、左右方向D3における定着ベルト31の両外側に延在するように配置される。そのため、基板41における左右方向D3の両端部は、定着ベルト31から左右方向D3における外側へ突出している。
【0046】
図2、及び
図3に示されるように、基板41の下側の面は、定着ベルト31の内周面31Bに対向する。
図3、及び
図4に示されるように、基板41の下側の面には、発熱部42、一対の第1電極部43、一対の第2電極部44、及び一対の導電路45が配置される。また、基板41の下側の面における定着ベルト31の内周面31Bと対向する対向領域は、保護層46(
図3参照)によって覆われる。保護層46は、ガラスなどの電気絶縁性を有する材料により形成される。
【0047】
図2、及び
図3に示されるように、基板41の上側の面は、支持部33の凹部33Aの底面に対向する。
図3に示されるように、基板41の上側の面には、センサー47が配置される。センサー47は、加熱装置32の温度に応じた電気信号を出力する。センサー47から出力される電気信号は、不図示の制御部に入力される。前記制御部は、センサー47から入力される電気信号に基づいて、加熱装置32の駆動を制御する。
【0048】
発熱部42は、一方向に長尺であって、電源48(
図4参照)からの給電に応じて発熱する。
【0049】
具体的に、発熱部42は、一つの発熱体により構成される。発熱部42は、基板41の下側の面と直交する方向に所定の厚みを有する帯状に形成される。例えば、発熱部42は、銀パラジウム(Ag/Pd)などの材料で形成された抵抗発熱体である。
【0050】
図4に示されるように、発熱部42は、基板41の下側の面において、基板41が延在する左右方向D3(本発明の第3方向の一例)と平行な姿勢で配置される。つまり、発熱部42は、左右方向D3に長尺である。発熱部42は、左右方向D3におけるサイズが定着ベルト31よりも小さい。発熱部42は、基板41の下側の面における前記対向領域の内側に配置される。
【0051】
一対の第1電極部43(第1電極部43A、第1電極部43B)は、発熱部42が延在する第1方向と直交する第2方向において、発熱部42を挟んで互いに対向して設けられる。
図4に示されるように、発熱部42は、左右方向D3に延在する。そのため、前記第1方向は左右方向D3である。また、前記第2方向は前後方向D2である。
【0052】
また、一対の第1電極部43は、それぞれが前記第1方向において発熱部42の両端部(端部42X、端部42Y)(
図4参照)に亘って延在している。また、一対の第1電極部43は、それぞれが発熱部42に電気的に接続される。一対の第1電極部43は、本発明の一対の電極部の一例である。
【0053】
具体的に、第1電極部43各々は、一つの導電体により構成される。第1電極部43各々は、基板41の下側の面と直交する方向に所定の厚みを有し、前記第1方向に長尺な帯状に形成される。第1電極部43各々は、発熱部42よりも導電性が高い金属材料により形成される。
【0054】
一対の第1電極部43のうち、第1電極部43Aは、発熱部42における前記第2方向の一方側の端部と接触するように配置される。また、一対の第1電極部43のうち、第1電極部43Bは、発熱部42における前記第2方向の他方側の端部と接触するように配置される。
【0055】
一対の第2電極部44(第2電極部44A、第2電極部44B)は、それぞれが電源48に電気的に接続される。
【0056】
具体的に、第2電極部44各々は、一つの導電体により構成される。第2電極部44各々は、基板41の下側の面と直交する方向に所定の厚みを有する矩形状に形成される。第2電極部44各々は、発熱部42よりも導電性が高い金属材料により形成される。
【0057】
一対の第2電極部44は、基板41の下側の面における前記対向領域の外側に配置される。具体的に、一対の第2電極部44のうち、第2電極部44Aは、基板41における右側の端部に配置される。また、一対の第2電極部44のうち、第2電極部44Bは、基板41における左側の端部に配置される。
【0058】
なお、一対の第2電極部44は、両方が基板41における右側又は左側の端部に配置されてもよい。
【0059】
一対の導電路45(導電路45A、導電路45B)は、それぞれが第1電極部43の一部と電源48とを電気的に接続する。
【0060】
導電路45各々は、基板41の下側の面に形成された導体パターンである。導電路45各々は、発熱部42よりも導電性が高い金属材料により形成される。
【0061】
図4に示されるように、導電路45Aは、第1電極部43Aと第2電極部44Aとを電気的に接続する。また、導電路45Bは、第1電極部43Bと第2電極部44Bとを電気的に接続する。導電路45Aは、本発明の第1導電路の一例である。また、第1電極部43Aは、本発明の第1電極部の一例である。また、導電路45Bは、本発明の第2導電路の一例である。また、第1電極部43Bは、本発明の第2電極部の一例である。
【0062】
ところで、導電路45Bが第1電極部43Bにおける左側端部に接続され(
図5参照)、導電路45Aが第1電極部43Aにおける右側端部に接続された加熱装置が知られている。この加熱装置では、発熱部42における前記第1方向の端部の発熱量が、他の部分よりも多くなる。これに対し、発熱部42を、前記第1方向の内側へ向けて先細る形状に形成することにより、発熱部42における前記第1方向の端部の発熱量を低減する加熱装置が関連技術として知られている。
【0063】
しかしながら、上述の関連技術では、発熱部42の形状が複雑化する。
【0064】
これに対し、本発明の第1実施形態に係る加熱装置32では、以下に説明するように、発熱部42の形状を複雑化させることなく、発熱部42における前記第1方向の端部の発熱量を低減することが可能である。
【0065】
具体的に、第1実施形態に係る加熱装置32では、一対の導電路45の少なくとも一方が、発熱部42における前記第1方向の両端部(端部42X、端部42Y)(
図4参照)よりも内側で、第1電極部43に接続される。
【0066】
これにより、発熱部42における電流が流れやすい領域を、発熱部42における前記第1方向の端部から当該端部よりも内側へ移動させることが可能である。そのため、発熱部42における前記第1方向の端部の発熱量を低減することが可能である。
【0067】
例えば、
図4に示されるように、第1実施形態に係る加熱装置32では、一対の導電路45の両方が、発熱部42における前記第1方向の両端部(端部42X、端部42Y)よりも内側で、第1電極部43に接続される。具体的に、導電路45Aは、発熱部42における前記第1方向の両端部(端部42X、端部42Y)よりも内側で、第1電極部43Aに接続される。また、導電路45Bは、発熱部42における前記第1方向の両端部(端部42X、端部42Y)よりも内側で、第1電極部43Bに接続される。これにより、発熱部42における前記第1方向の両端部(端部42X、端部42Y)の発熱量を低減することが可能である。
【0068】
また、
図4に示されるように、第1実施形態に係る加熱装置32では、一対の導電路45の両方が、発熱部42における前記第1方向の中央で、第1電極部43に接続される。これにより、発熱部42における前記第1方向に沿った温度分布を、発熱部42における前記第1方向の中央を頂点とする左右対称の山状にすることが可能である。
【0069】
なお、第1実施形態に係る加熱装置32において、一対の導電路45のいずれか一方又は両方が、発熱部42における前記第1方向の中央とは異なる位置で、第1電極部43に接続されてもよい。
【0070】
また、第1実施形態に係る加熱装置32において、一対の導電路45のうちの一方だけが、発熱部42における前記第1方向の両端部(端部42X、端部42Y)よりも内側で、第1電極部43に接続されていてもよい。例えば、
図5に示されるように、導電路45Bは、発熱部42における前記第1方向の両端部(端部42X、端部42Y)よりも外側で、第1電極部43Bに接続されていてもよい。これにより、基板41における第1電極部43Bよりも搬送方向D4の下流側に、導電路45Bを配置するためのスペースを設ける必要がなくなる。そのため、一対の導電路45のうちの両方が発熱部42における前記第1方向の両端部(端部42X、端部42Y)よりも内側に配置される構成と比較して、基板41のサイズを小型化可能である。
【0071】
また、第1実施形態に係る加熱装置32において、発熱部42は、基板41が延在する左右方向D3と交差する姿勢で基板41に配置されてもよい。つまり、発熱部42は、左右方向D3と交差する方向に長尺であってもよい。例えば、
図6に示されるように、発熱部42は、端部42Xが端部42Yよりも搬送方向D4の下流側に位置する姿勢で、基板41に配置されてもよい。これにより、端部42Xよりも搬送方向D4の上流側に導電路45Aを配置可能なスペースが生じるとともに、端部42Yよりも搬送方向D4の下流側に導電路45Bを配置可能なスペースが生じる。従って、発熱部42が基板41の延在方向と平行な姿勢で配置され、且つ前記第2方向における一対の第1電極部43の両外側に導電路45が配置される構成と比較して、基板41のサイズを小型化可能である。
【0072】
[第2実施形態]
次に、
図7を参照しつつ、本発明の第2実施形態に係る加熱装置32の構成について説明する。ここで、
図7は第2実施形態に係る加熱装置32の構成を示す図であって、加熱装置32を下側から見た図である。
【0073】
第2実施形態に係る加熱装置32では、発熱部42の構成が、
図4に示される第1実施形態に係る加熱装置32とは異なる。なお、その他の構成は、第1実施形態と第2実施形態とで共通である。
【0074】
具体的に、第2実施形態に係る加熱装置32において、発熱部42は、前記第1方向に沿って互いに間隔を空けて並んで配置される複数の発熱体42A~42K(
図7参照)を有する。複数の発熱体42A~42Kは、それぞれが同じサイズの矩形状に形成される。複数の発熱体42A~42Kは、それぞれが第1実施形態の発熱部42と同じ材料で形成された抵抗発熱体である。
【0075】
これにより、第1実施形態に係る加熱装置32と比較して、発熱部42の形成に必要な材料の量を低減可能である。つまり、より少ない材料で、発熱部42を形成することが可能である。
【0076】
例えば、
図7に示されるように、第2実施形態に係る加熱装置32では、複数の発熱体42A~42Kが、前記第1方向に沿って互いに等間隔で並んで配置される。
【0077】
なお、第2実施形態に係る加熱装置32において、複数の発熱体42A~42Kは、前記第1方向に沿って互いに不等間隔で並んで配置されてもよい。例えば、発熱部42における前記第1方向の中央を含む中央領域に配置される複数の発熱体の配置間隔を、発熱部42における前記中央領域よりも外側の端部領域に配置される複数の発熱体の配置間隔よりも広くしてもよい。これにより、発熱部42における前記中央領域の発熱量と前記端部領域の発熱量との差を小さくすることが可能である。
【0078】
また、発熱部42における前記中央領域に配置される発熱体の前記第1方向のサイズは、発熱部42における前記端部領域に配置される発熱体の前記第1方向のサイズよりも小さくてもよい。これにより、複数の発熱体42A~42Kが前記第1方向に沿って互いに等間隔で並んで配置されていても、発熱部42における前記中央領域の発熱量と前記端部領域の発熱量との差を小さくすることが可能である。
【0079】
[第3実施形態]
次に、
図8を参照しつつ、本発明の第3実施形態に係る加熱装置32の構成について説明する。ここで、
図8は第3実施形態に係る加熱装置32の構成を示す図であって、加熱装置32を下側から見た図である。
【0080】
第3実施形態に係る加熱装置32では、発熱部42、一対の第1電極部43、及び一対の導電路45の構成が、
図4に示される第1実施形態に係る加熱装置32とは異なる。なお、その他の構成は、第1実施形態と第3実施形態とで共通である。
【0081】
具体的に、第3実施形態に係る加熱装置32において、発熱部42は、前記第1方向に沿って互いに間隔を空けて並んで配置される2つの発熱体42A~42B(
図8参照)を有する。2つの発熱体42A~42Bは、それぞれが同じサイズの帯状に形成される。2つの発熱体42A~42Bは、それぞれが第1実施形態の発熱部42と同じ材料で形成された抵抗発熱体である。
【0082】
これにより、第2実施形態に係る加熱装置32と同様に、発熱部42の形成に必要な材料の量を低減可能である。
【0083】
また、第3実施形態に係る加熱装置32において、一対の第1電極部43は、少なくとも一方が前記第1方向に沿って互いに間隔を空けて並んで配置される複数の導電体を有する。具体的に、
図8に示されるように、第1電極部43Aは、前記第1方向に沿って互いに間隔を空けて並んで配置される2つの導電体43A1、43A2を有する。
【0084】
導電体43A1は、前記第1方向において発熱体42Aの両端部に亘って延在している。また、導電体43A1は、発熱体42Aに電気的に接続される。導電体43A1は、発熱部42よりも導電性が高い金属材料により形成される。
【0085】
導電体43A2は、前記第1方向において発熱体42Bの両端部に亘って延在している。また、導電体43A2は、発熱体42Bに電気的に接続される。導電体43A2は、発熱部42よりも導電性が高い金属材料により形成される。
【0086】
これにより、第1実施形態に係る加熱装置32と比較して、第1電極部43Aの形成に必要な材料の量を低減可能である。つまり、より少ない材料で、第1電極部43Aを形成することが可能である。
【0087】
また、第3実施形態に係る加熱装置32において、一対の導電路45は、両方が発熱部42における前記第1方向の両端部(端部42X、端部42Y)(
図8参照)よりも内側で、いずれかの第1電極部43に接続される。具体的に、
図8に示されるように、一対の導電路45は、両方が第1電極部43Aに接続される。
【0088】
図8に示されるように、導電路45Aは、導電体43A1における前記第1方向の中央に接続される。また、導電路45Bは、導電体43A2における前記第1方向の中央に接続される。
【0089】
これにより、基板41における第1電極部43Bよりも搬送方向D4の下流側に、導電路45Bを配置するためのスペースを設ける必要がなくなる。そのため、前記第2方向における一対の第1電極部43の両外側に導電路45が配置される構成と比較して、基板41のサイズを小型化可能である。
【0090】
[第4実施形態]
次に、
図9を参照しつつ、本発明の第4実施形態に係る加熱装置32の構成について説明する。ここで、
図9は第4実施形態に係る加熱装置32の構成を示す図であって、加熱装置32を下側から見た図である。
【0091】
第4実施形態に係る加熱装置32では、発熱部42、一対の第1電極部43、及び一対の導電路45の構成が、
図4に示される第1実施形態に係る加熱装置32とは異なる。なお、その他の構成は、第1実施形態と第4実施形態とで共通である。
【0092】
具体的に、第4実施形態に係る加熱装置32において、発熱部42は、前記第1方向に沿って互いに間隔を空けて並んで配置される3つの発熱体42A~42C(
図9参照)を有する。3つの発熱体42A~42Cは、それぞれが同じサイズの帯状に形成される。3つの発熱体42A~42Cは、それぞれが第1実施形態の発熱部42と同じ材料で形成された抵抗発熱体である。
【0093】
これにより、第2実施形態に係る加熱装置32と同様に、発熱部42の形成に必要な材料の量を低減可能である。
【0094】
また、第4実施形態に係る加熱装置32において、一対の第1電極部43は、両方が前記第1方向に沿って互いに間隔を空けて並んで配置される複数の導電体を有する。具体的に、
図9に示されるように、第1電極部43Aは、前記第1方向に沿って互いに間隔を空けて並んで配置される2つの導電体43A1、43A2を有する。また、第1電極部43Bは、前記第1方向に沿って互いに間隔を空けて並んで配置される2つの導電体43B1、43B2を有する。
【0095】
導電体43A1は、前記第1方向において発熱体42Aの両端部に亘って延在している。また、導電体43A1は、発熱体42Aに電気的に接続される。導電体43A1は、発熱部42よりも導電性が高い金属材料により形成される。
【0096】
導電体43A2は、前記第1方向において発熱体42Bと発熱体42Cとにより構成される部分発熱部の両端部に亘って延在している。また、導電体43A2は、発熱体42B及び発熱体42Cに電気的に接続される。導電体43A2は、発熱部42よりも導電性が高い金属材料により形成される。
【0097】
導電体43B1は、前記第1方向において発熱体42Aと発熱体42Bとにより構成される部分発熱部の両端部に亘って延在している。また、導電体43B1は、発熱体42A及び発熱体42Bに電気的に接続される。導電体43B1は、発熱部42よりも導電性が高い金属材料により形成される。
【0098】
導電体43B2は、前記第1方向において発熱体42Cの両端部に亘って延在している。また、導電体43B2は、発熱体42Cに電気的に接続される。導電体43B2は、発熱部42よりも導電性が高い金属材料により形成される。
【0099】
これにより、第3実施形態に係る加熱装置32と同様に、第1電極部43の形成に必要な材料の量を低減可能である。
【0100】
また、第4実施形態に係る加熱装置32において、一対の導電路45は、両方が発熱部42における前記第1方向の両端部(端部42X、端部42Y)(
図9参照)よりも内側で、第1電極部43に接続される。具体的に、導電路45Aは、発熱部42における前記第1方向の両端部(端部42X、端部42Y)よりも内側で、第1電極部43Aの導電体43A1に接続される。また、導電路45Bは、発熱部42における前記第1方向の両端部(端部42X、端部42Y)よりも内側で、第1電極部43Bの導電体43B2に接続される。
【0101】
図9に示されるように、導電路45Aは、導電体43A1における前記第1方向の中央に接続される。また、導電路45Bは、導電体43B2における前記第1方向の中央に接続される。
【0102】
なお、第4実施形態に係る加熱装置32において、発熱部42は、基板41が延在する左右方向D3と交差する姿勢で基板41に配置されてもよい。例えば、
図10に示されるように、発熱部42は、端部42Xが端部42Yよりも搬送方向D4の下流側に位置する姿勢で、基板41に配置されてもよい。発熱部42に含まれる3つの発熱体42A~42Cは、発熱部42の姿勢が左右方向D3と交差するように配置されればよい。例えば、
図10に示されるように、3つの発熱体42A~42Cは、それぞれが左右方向D3と平行な姿勢であって、かつそれぞれの配置位置が発熱部42の延在方向に沿って並ぶように配置されればよい。この場合、導電体43A2は、発熱体42B及び発熱体42Cの両方と接触可能となるように適宜の形状に変形されてよい。また、導電体43B1は、発熱体42A及び発熱体42Bの両方と接触可能となるように、適宜の形状に変形されてよい。また、3つの発熱体42A~42Cは、それぞれの姿勢が発熱部42の延在方向と平行になるように配置されてもよい。これにより、端部42Xよりも搬送方向D4の上流側に導電路45Aを配置可能なスペースが生じるとともに、端部42Yよりも搬送方向D4の下流側に導電路45Bを配置可能なスペースが生じる。従って、
図6に示される加熱装置32と同様に、基板41のサイズを小型化可能である。
【符号の説明】
【0103】
1 画像形成部
2 シート搬送部
11 感光体ドラム
12 帯電装置
13 光走査装置
14 現像装置
15 転写ローラー
16 クリーニング装置
17 定着装置
21 給紙カセット
22 シート搬送路
23 給紙ユニット
24 レジストローラー対
25 排紙ローラー対
31 定着ベルト
32 加熱装置
33 支持部
34 押圧部材
35 加圧ローラー
41 基板
42 発熱部
43 第1電極部
44 第2電極部
45 導電路
46 保護層
47 センサー
48 電源
100 画像形成装置