(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023147732
(43)【公開日】2023-10-13
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
G03G 21/16 20060101AFI20231005BHJP
B41J 29/00 20060101ALI20231005BHJP
【FI】
G03G21/16 147
B41J29/00 T
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022055416
(22)【出願日】2022-03-30
(71)【出願人】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100167302
【弁理士】
【氏名又は名称】種村 一幸
(74)【代理人】
【識別番号】100135817
【弁理士】
【氏名又は名称】華山 浩伸
(72)【発明者】
【氏名】岡内 慶文
【テーマコード(参考)】
2C061
2H171
【Fターム(参考)】
2C061AP03
2C061AP04
2C061AP07
2C061AQ05
2C061AQ06
2C061CQ04
2C061CQ05
2C061CQ07
2C061CQ24
2H171FA01
2H171FA03
2H171GA06
2H171HA19
2H171HA31
2H171KA22
2H171KA23
2H171KA25
2H171KA26
2H171QA02
2H171QA08
2H171QB03
2H171QB14
2H171QB32
2H171QC03
2H171QC22
2H171SA10
2H171SA12
2H171SA18
2H171SA22
2H171SA26
2H171SA31
(57)【要約】
【課題】出力対象画像の視認性の低下を抑制可能な画像形成装置を提供すること。
【解決手段】画像形成装置は、操作表示部と前記画像形成装置の筐体との間に設けられ、前記操作表示部と一体に回動する支点シャフト32と、支点シャフト32を回動可能に支持する軸受け部と、を備える。支点シャフト32は、表示部固定プレート31により、軸心を中心とする回転及び支点シャフト32の第1方向D4の一方側への移動が規制される。また、支点シャフト32は、表示部固定プレート31に固定された回転位置決めプレート33により、第1方向D4の他方側への移動が規制される。
【選択図】
図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一方向に長尺な表示面を有し、前記表示面に直交する第1方向に沿って延在する第1軸を中心に回動可能に支持される表示部を備える、
画像形成装置。
【請求項2】
前記表示部と前記画像形成装置の筐体との間に設けられ、前記表示部と一体に回動する前記第1軸と、
前記第1軸を回動可能に支持する軸受け部と、
を備える請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記第1軸は、前記第1方向に直交し前記表示部側を向く特定端面、及び前記特定端面を含む平面における前記特定端面の内側の一部と外側とを含み前記特定端面の縁部の一部を含まない範囲から前記表示部側へ延出する嵌合凸部を有し、
前記画像形成装置は、
前記第1方向に直交し前記筐体側を向く第1面、及び前記第1面に形成されて前記嵌合凸部が嵌挿される嵌合孔部を有し、前記表示部の背面に固定される固定部と、
前記嵌合凸部及び前記第1面と接触する接触面を有し、前記第1面に固定される係止部と、
を備える請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記係止部は、前記第1方向に直交し前記筐体側を向く第2面、及び前記第2面から前記筐体側へ突出する位置決め凸部を有し、
前記軸受け部は、前記第2面と対向する第3面、前記第3面における前記位置決め凸部の回動経路と対向する位置で前記位置決め凸部と嵌合可能に形成される位置決め凹部、前記第1方向に直交し前記筐体側を向く第4面、及び前記第4面に形成されて前記第1軸が前記筐体側へ突出する軸孔部を有し、
前記第1軸は、前記軸孔部からの突出部の外周面から径方向外側へ突出する被付勢部を備え、
前記画像形成装置は、前記第4面と前記被付勢部との間において前記被付勢部を前記第1方向に沿って前記表示部側から前記筐体側へ向かう第2方向へ付勢する付勢部材を備える、
請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記筐体に設けられ、前記軸受け部を水平面に沿って延在する第2軸を中心に回動可能に支持する軸受け支持部を備える、
請求項2~4のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記第1軸は、筒状に形成されており、
前記画像形成装置は、前記筐体側に設けられる第1接続部から前記第1軸の内部を経由して前記表示部側に設けられる第2接続部まで配線されるケーブルを備える、
請求項2~5のいずれかに記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
プリンターなどの画像形成装置は、横長の表示面を有する液晶ディスプレーなどの表示部を備える(例えば、特許文献1参照)。前記表示部には、出力対象画像などが表示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来の画像形成装置では、前記出力対象画像が縦長の画像である場合に、当該出力対象画像の全体が前記表示面内に収まるように、当該出力対象画像が縮小される。これにより、当該出力対象画像の視認性が低下する。これに対し、前記出力対象画像が縦長の画像である場合に、当該出力対象画像を90度回転させて、回転後の当該出力対象画像を前記表示部に表示させる構成が考えられる。しかしながら、この構成では、前記出力対象画像が縦長の文書画像である場合に、当該出力対象画像の視認性が低下する。
【0005】
本発明の目的は、出力対象画像の視認性の低下を抑制可能な画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る画像形成装置は、表示部を備える。前記表示部は、一方向に長尺な表示面を有し、前記表示面に直交する第1方向に沿って延在する第1軸を中心に回動可能に支持される。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、出力対象画像の視認性の低下を抑制することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成を示す図である。
【
図2】
図2は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の操作表示部の構成を示す図である。
【
図3】
図3は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の操作表示部の構成を示す図である。
【
図4】
図4は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の操作表示部の構成を示す図である。
【
図5】
図5は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の支持機構の構成を示す図である。
【
図6】
図6は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の支持機構の構成を示す図である。
【
図7】
図7は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の支持機構の構成を示す図である。
【
図8】
図8は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の支持機構の構成を示す図である。
【
図9】
図9は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の支持機構の構成を示す図である。
【
図10】
図10は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の支持機構の構成を示す図である。
【
図11】
図11は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の軸部の構成を示す図である。
【
図12】
図12は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の軸部の構成を示す図である。
【
図13】
図13は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の軸部の構成を示す図である。
【
図14】
図14は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の軸部の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0010】
[画像形成装置100の構成]
まず、
図1~
図4を参照しつつ、本発明の実施形態に係る画像形成装置100の構成について説明する。
【0011】
ここで、
図1は画像形成装置100の構成を示す断面図である。また、
図2は画像形成装置100の操作表示部5の構成を示す斜視図である。また、
図3は
図2とは異なる姿勢に姿勢調整された操作表示部5の構成を示す斜視図である。また、
図4は
図2及び
図3とは異なる姿勢に姿勢調整された操作表示部5の構成を示す斜視図である。なお、
図2~
図4では、ADF1が取り外された状態の画像形成装置100が示されている。
【0012】
なお、説明の便宜上、画像形成装置100が使用可能な設置状態(
図1に示される状態)で鉛直方向を上下方向D1と定義する。また、
図1に示される画像形成装置100の紙面手前側の面を正面(前面)として前後方向D2を定義する。また、前記設置状態の画像形成装置100の正面を基準として左右方向D3を定義する。
【0013】
画像形成装置100は、画像データに基づいて画像を形成するプリント機能を有する。具体的に、画像形成装置100は、前記プリント機能とともに、スキャン機能、ファクス機能、及びコピー機能などの複数の機能を有する複合機である。なお、本発明は、複合機に限られず、プリンター、ファクス装置、及びコピー機などの画像形成装置に適用されてよい。
【0014】
図1に示されるように、画像形成装置100は、ADF(Auto Document Feeder)1、画像読取部2、画像形成部3、給紙部4、操作表示部5、筐体6、及び支持機構7を備える。
【0015】
ADF1は、画像読取部2によって画像が読み取られる原稿を搬送する。ADF1は、原稿セット部、複数の搬送ローラー、原稿押さえ、及び排紙部を備える。
【0016】
画像読取部2は、前記スキャン機能を実現する。画像読取部2は、原稿台、光源、複数のミラー、光学レンズ、及びCCD(Charge Coupled Device)を備える。画像読取部2は、ADF1によって搬送される原稿から画像を読み取り、読み取った画像を含む画像データを出力する。また、画像読取部2は、前記原稿台に載置された原稿から画像を読み取り、読み取った画像を含む画像データを出力する。
【0017】
画像形成部3は、前記プリント機能を実現する。具体的に、画像形成部3は、電子写真方式で画像を形成する。画像形成部3は、感光体ドラム、帯電ローラー、光走査装置、現像装置、転写ローラー、クリーニング装置、及び定着装置を備える。画像形成部3は、画像読取部2によって出力される画像データに基づいて画像を形成する。また、画像形成部3は、外部の情報処理装置から入力される画像データに基づいて画像を形成する。
【0018】
給紙部4は、画像形成部3にシートを供給する。給紙部4は、複数の給紙カセット、及び複数の搬送ローラーを備える。画像形成部3は、給紙部4から供給されるシートに画像を形成する。
【0019】
操作表示部5は、画像形成装置100のユーザーインターフェイスである。操作表示部5は、不図示の制御部からの制御指示に応じて各種の情報を表示する液晶ディスプレーなどの表示部、及びユーザーの操作に応じて前記制御部に各種の情報を入力する操作キー又はタッチパネルなどの操作部を有する。
【0020】
操作表示部5は、一方向に長尺な表示面5A(
図2参照)を有する。表示面5Aは、一方向に長尺な矩形状の平面である。表示面5Aには、印刷対象画像及び送信対象画像などの出力対象画像が表示される。
【0021】
筐体6は、画像読取部2、画像形成部3、及び給紙部4を収容する(
図1及び
図2参照)。
図2に示されるように、筐体6は、上下方向D1に延在する直方体状に形成されている。筐体6の上側には、ADF1が設けられる。筐体6における正面の上部には、操作表示部5が設けられる。
【0022】
支持機構7は、筐体6における正面の上部で、操作表示部5を支持する。
【0023】
ところで、横長の表示面5Aを有する操作表示部5を備える画像形成装置が知られている。この画像形成装置では、前記出力対象画像が縦長の画像である場合に、当該出力対象画像の全体が表示面5A内に収まるように、当該出力対象画像が縮小される。これにより、当該出力対象画像の視認性が低下する。これに対し、前記出力対象画像が縦長の画像である場合に、当該出力対象画像を90度回転させて、回転後の当該出力対象画像を操作表示部5に表示させる構成が考えられる。しかしながら、この構成では、前記出力対象画像が縦長の文書画像である場合に、当該出力対象画像の視認性が低下する。
【0024】
これに対し、本発明の実施形態に係る画像形成装置100では、以下に説明するように、前記出力対象画像の視認性の低下を抑制することが可能である。
【0025】
具体的に、操作表示部5は、表示面5Aに直交する第1方向D4(
図2~
図4参照)に沿って延在する支点シャフト32(
図5参照)を中心に回動可能に支持される。支点シャフト32は、操作表示部5と筐体6との間に設けられる。ここで、操作表示部5は、本発明の表示部の一例である。また、支点シャフト32は、本発明の第1軸の一例である。また、筐体6は、本発明の筐体の一例である。
【0026】
[支持機構7の構成]
以下、
図5~
図14を参照しつつ、支持機構7の構成について説明する。
【0027】
ここで、
図5は操作表示部5の背面5Bに固定された状態の支持機構7の構成を示す斜視図である。また、
図6及び
図7は支持機構7の構成を示す斜視図である。また、
図8は支持機構7の構成を示す正面図である。また、
図9は
図8におけるIX-IX矢視断面図である。また、
図10は
図8におけるX-X矢視断面図である。また、
図11及び
図12は軸部30の構成を示す斜視図である。また、
図13は表示部固定プレート31が取り外された状態の軸部30の構成を示す斜視図である。また、
図14は回転位置決めプレート33が取り外された状態の軸部30の構成を示す斜視図である。なお、
図11~
図14では、被付勢部32Cが取り外された状態の支点シャフト32が示されている。
【0028】
支持機構7は、操作表示部5を、水平面に沿って延在する左回動軸13及び右回動軸14(
図6参照)を中心に回動可能に支持する。また、支持機構7は、操作表示部5を、支点シャフト32を中心に回動可能に支持する。以下、左回動軸13及び右回動軸14を中心とする回動方向を、「第1回動方向D6」(
図3参照)と呼称する。また、支点シャフト32を中心とする回動方向を、「第2回動方向D7」(
図4参照)と呼称する。
【0029】
図5に示されるように、支持機構7は、軸受け支持部10、軸受け部20、及び軸部30を備える。
【0030】
軸受け支持部10は、筐体6における正面の上部に設けられる。軸受け支持部10は、軸受け部20を、水平面に沿って延在する左回動軸13及び右回動軸14(
図6参照)を中心に回動可能に支持する。ここで、左回動軸13及び右回動軸14は、本発明の第2軸の一例である。
【0031】
図6に示されるように、軸受け支持部10は、左本体固定プレート11、右本体固定プレート12、左回動軸13、及び右回動軸14を備える。
【0032】
図6に示されるように、左本体固定プレート11及び右本体固定プレート12は、支点シャフト32を挟む左右両側において、左右対称に設けられる。また、左回動軸13及び右回動軸14は、支点シャフト32を挟む左右両側において、左右対称に配置される。
【0033】
左本体固定プレート11は、所定の厚みを有する板金部材により形成される。
図6に示されるように、左本体固定プレート11は、正面固定部11A、上面固定部11B、及び軸支持部11Cを備える。正面固定部11A及び上面固定部11Bは、筐体6の正面と上面とにより形成される角部の形状に沿って形成される。正面固定部11Aは、筐体6の正面にビス止めされる。上面固定部11Bは、筐体6の上面にビス止めされる。軸支持部11Cは、上面固定部11Bにおける左側の端部に設けられる。軸支持部11Cは、左右方向D3に直交する平板状に形成される。軸支持部11Cは、左右方向D3に延在する左回動軸13を支持する。
【0034】
右本体固定プレート12は、所定の厚みを有する板金部材により形成される。
図6に示されるように、右本体固定プレート12は、正面固定部12A、上面固定部12B、及び軸支持部12Cを備える。正面固定部12A及び上面固定部12Bは、筐体6の正面と上面とにより形成される角部の形状に沿って形成される。正面固定部12Aは、筐体6の正面にビス止めされる。上面固定部12Bは、筐体6の上面にビス止めされる。軸支持部12Cは、上面固定部12Bにおける右側の端部に設けられる。軸支持部12Cは、左右方向D3に直交する平板状に形成される。軸支持部12Cは、左右方向D3に延在する右回動軸14を支持する。
【0035】
左回動軸13は、金属により形成される。左回動軸13は、軸支持部11Cにより回動不能に固定される。右回動軸14は、金属により形成される。右回動軸14は、軸支持部12Cにより回動不能に固定される。
【0036】
軸受け部20は、支点シャフト32を回動可能に支持する。軸受け部20は、軸受け支持部10により、左回動軸13及び右回動軸14を中心に回動可能に支持される。なお、軸受け部20は、軸受け支持部10により回動不能に支持されていてもよい。
【0037】
図6及び
図7に示されるように、軸受け部20は、第1軸受けプレート21、第2軸受けプレート22、及び第3軸受けプレート23を備える。
【0038】
第1軸受けプレート21は、所定の厚みを有する板金部材により形成される。第1軸受けプレート21は、第1方向D4に直交する平板状に形成された第1平板状部を備える。
図6に示されるように、前記第1平板状部における左右方向D3の両端部には、第1方向D4における筐体6側(操作表示部5から離間する側)へ延出する左アーム部21A及び右アーム部21Bが設けられる。前記第1平板状部における左右方向D3の中央部には、支点シャフト32が挿通される軸孔部21C(
図9及び
図10参照)が設けられる。
【0039】
左アーム部21A及び右アーム部21Bは、軸孔部21Cを挟む左右両側において、左右対称に形成される(
図6参照)。左アーム部21A及び右アーム部21Bは、軸支持部11Cと軸支持部12Cとの間に設けられる。左アーム部21Aは、左右方向D3に直交する平板状に形成される。左アーム部21Aは、左回動軸13が挿通される軸孔部(不図示)を備える。左アーム部21Aは、軸支持部11Cに固定された左回動軸13により回動可能に支持される。右アーム部21Bは、左右方向D3に直交する平板状に形成される。右アーム部21Bは、右回動軸14が挿通される軸孔部(不図示)を備える。右アーム部21Bは、軸支持部12Cに固定された右回動軸14により回動可能に支持される。左アーム部21A及び右アーム部21Bを含む第1軸受けプレート21は、左回動軸13及び右回動軸14により回動可能に支持される。
【0040】
なお、左回動軸13は、左アーム部21Aの軸孔部に回動不能に固定されてもよい。この場合、左回動軸13は、軸支持部11Cにより回動可能に支持されていればよい。また、右回動軸14は、右アーム部21Bの軸孔部に回動不能に固定されてもよい。この場合、右回動軸14は、軸支持部12Cにより回動可能に支持されていればよい。
【0041】
第2軸受けプレート22は、所定の厚みを有する板金部材により形成される。第2軸受けプレート22は、第1軸受けプレート21よりも第1方向D4における筐体6側に配置される。
図6に示されるように、第2軸受けプレート22は、それぞれが第1方向D4に直交する平板状に形成された第2中央平板状部、第2左平板状部、及び第2右平板状部を備える。以下、前記第2中央平板状部における第1方向D4に直交し筐体6側を向く面を、「第4面22B」(
図6参照)と呼称する。
【0042】
前記第2中央平板状部は、第1軸受けプレート21の前記第1平板状部から第1方向D4における筐体6側に離間した位置に配置される。前記第2中央平板状部における第4面22Bには、支点シャフト32が挿通される軸孔部22C(
図9及び
図10参照)(本発明の軸孔部の一例)が設けられる。軸孔部22Cは、前記第2中央平板状部における左右方向D3の中央部に設けられる。支点シャフト32は、軸孔部22Cから筐体6側へ突出する(
図6参照)。
【0043】
前記第2左平板状部は、前記第2中央平板状部における左端部から第1方向D4における操作表示部5側に屈曲する段差部を介して前記第2中央平板状部に接続される。前記第2左平板状部は、第1軸受けプレート21の前記第1平板状部と面接触する。前記第2右平板状部は、前記第2中央平板状部における右端部から第1方向D4における操作表示部5側に屈曲する段差部を介して前記第2中央平板状部に接続される。前記第2右平板状部は、第1軸受けプレート21の前記第1平板状部と面接触する。
【0044】
第3軸受けプレート23は、所定の厚みを有する板金部材により形成される。第3軸受けプレート23は、第1軸受けプレート21よりも第1方向D4における操作表示部5側に配置される。第3軸受けプレート23は、第1方向D4に直交する平板状に形成された第3平板状部を備える。以下、前記第3平板状部における第1方向D4に直交し操作表示部5側を向く面を、「第3面23D」(
図7参照)と呼称する。
【0045】
前記第3平板状部における左右方向D3の両端部には、左右方向D3へ突出する左接触部23A及び右接触部23B(
図8参照)が設けられる。前記第3平板状部における左右方向D3の中央部には、支点シャフト32が挿通される軸孔部23E(
図9及び
図10参照)が設けられる。前記第3平板状部は、第1軸受けプレート21の前記第1平板状部と面接触する。
【0046】
第2軸受けプレート22の前記第2左平板状部、第1軸受けプレート21の前記第1平板状部、及び第3軸受けプレート23の前記第3平板状部は、ビスによって互いに固定される。第2軸受けプレート22の前記第2右平板状部、第1軸受けプレート21の前記第1平板状部、及び第3軸受けプレート23の前記第3平板状部は、ビスによって互いに固定される。第1軸受けプレート21の前記第1平板状部は、第2軸受けプレート22の前記第2左平板状部及び前記第2右平板状部と第3軸受けプレート23の前記第3平板状部とにより挟持される。第2軸受けプレート22及び第3軸受けプレート23は、左回動軸13及び右回動軸14により回動可能に支持された第1軸受けプレート21に固定されることにより、第1軸受けプレート21と一体に回動する。
【0047】
第1軸受けプレート21の軸孔部21C、第2軸受けプレート22の軸孔部22C、及び第3軸受けプレート23の軸孔部23Eは、第1方向D4に沿って一直線に並ぶ位置関係で配置される。軸孔部21C、軸孔部22C、及び軸孔部23Eは、支点シャフト32を回動可能に支持する軸受けとして機能する。
【0048】
ここで、軸受け支持部10の左本体固定プレート11は、
図6及び
図7に示される第1範囲規定部11Dを備える。第1範囲規定部11Dは、軸支持部11Cの前端部に設けられる。また、軸受け支持部10の右本体固定プレート12は、
図6及び
図7に示される第1範囲規定部12Dを備える。第1範囲規定部12Dは、軸支持部12Cの前端部に設けられる。第1範囲規定部11D及び第1範囲規定部12Dは、支点シャフト32を挟む左右両側において、左右対称に設けられる。
【0049】
第1範囲規定部11Dは、軸受け部20の一部として回動する左接触部23Aの回動範囲を規定する。第1範囲規定部11Dは、第1被接触部11D1(
図8参照)及び第2被接触部11D2(
図6及び
図8参照)を備える。第1被接触部11D1は、第1回動方向D6(
図3参照)のうちの一方向である第3回動方向D8(
図6参照)に回動される左接触部23Aと接触して左接触部23Aの第3回動方向D8の下流側への移動を係止する。第2被接触部11D2は、第3回動方向D8とは逆方向に回動される左接触部23Aと接触して左接触部23Aの第3回動方向D8の上流側への移動を係止する。
【0050】
第1範囲規定部12Dは、軸受け部20の一部として回動する右接触部23Bの回動範囲を規定する。第1範囲規定部12Dは、第1被接触部12D1(
図6参照)及び第2被接触部12D2(
図6参照)を備える。第1被接触部12D1は、第3回動方向D8(
図6参照)に回動される右接触部23Bと接触して右接触部23Bの第3回動方向D8の下流側への移動を係止する。第2被接触部12D2は、第3回動方向D8とは逆方向に回動される右接触部23Bと接触して右接触部23Bの第3回動方向D8の上流側への移動を係止する。これにより、第1回動方向D6(
図3参照)に沿った操作表示部5の回動範囲が規定される。
【0051】
軸部30は、支点シャフト32を含み、操作表示部5の背面側に固定される。軸部30は、軸受け部20により、支点シャフト32を中心に回動可能に支持される。
【0052】
図11に示されるように、軸部30は、表示部固定プレート31、支点シャフト32、及び回転位置決めプレート33を備える。
【0053】
支点シャフト32は、操作表示部5と筐体6との間に設けられ、操作表示部5と一体に回動する。支点シャフト32は、金属により形成される。支点シャフト32は、第1方向D4に沿って円筒状に形成された円筒状部を備える。前記円筒状部における操作表示部5側の端部には、第1方向D4に直交し、操作表示部5側を向く特定端面32A(
図13参照)が形成される。前記円筒状部における筐体6側の端部は、第2軸受けプレート22の第4面22Bから筐体6側へ突出する(
図6参照)。
【0054】
支点シャフト32は、
図13に示される嵌合凸部32Bを備える。嵌合凸部32Bは、特定端面32Aを含む平面における、特定端面32Aの内側の一部と外側とを含み特定端面32Aの縁部の一部を含まない範囲から操作表示部5側へ延出する。つまり、嵌合凸部32Bの一部は、前記円筒状部の外周面の外側に位置する(
図14参照)。嵌合凸部32Bにおける前記円筒状部の外周面の外側に位置する部分は、前記円筒状部の外周面の内側に位置する部分によって支持される。また、特定端面32Aの縁部は、一部が嵌合凸部32Bによって覆われ、残部が操作表示部5側に露出する(
図13参照)。そのため、操作表示部5側から見た嵌合凸部32Bの形状は、支点シャフト32の前記円筒状部の軸心と同心の円形状とは異なる形状になる。例えば、嵌合凸部32Bは、第1方向D4に直交する方向に長尺な略楕円形状に形成される(
図13参照)。
【0055】
支点シャフト32は、
図6に示される被付勢部32Cを備える。被付勢部32Cは、前記円筒状部における第2軸受けプレート22の軸孔部22Cからの突出部の外周面から径方向外側へ突出する。例えば、被付勢部32Cは、前記円筒状部における筐体6側の先端部に取り付けられた、内径が前記円筒状部の外径よりも大きいナットにより構成される。
【0056】
例えば、支点シャフト32は、次の工程で製造される。まず、原材料となる金属製のパイプを用意する。次に、前記パイプの外周部における、前記パイプの延在方向の一方の端部を除く領域を所定の厚さだけ切削する。これにより、一方の端部がつば形状に形成された前記円筒状部が形成される。次に、つば形状に形成された端部における左右両端を、左右方向における前記円筒状部の内側の位置で、縦方向に切除する。最後に、前記円筒状部における筐体6側の先端部に前記ナットを取り付ける。これにより、支点シャフト32が製造される。なお、前記ナットは、前記円筒状部が回転位置決めプレート33の貫通孔部33Cに挿通された後に、前記円筒状部に取り付けられればよい。
【0057】
なお、支点シャフト32は、以上に述べた製造方法とは異なる方法で製造されてもよい。また、嵌合凸部32Bの形状は、
図13に示される形状に限られなくてよい。また、被付勢部32Cは、前記円筒状部の外周部における周方向の一部の領域だけが径方向外側に突出する形状であってもよい。
【0058】
表示部固定プレート31は、操作表示部5の背面に固定される。表示部固定プレート31は、本発明の固定部の一例である。
【0059】
表示部固定プレート31は、所定の厚みを有する板金部材により形成される。
図14に示されるように、表示部固定プレート31は、それぞれが第1方向D4に直交する平板状に形成された第4平板状部、左背面固定部31A、及び右背面固定部31Bを備える。以下、前記第4平板状部における第1方向D4に直交し筐体6側を向く面を、「第1面31C」(
図14参照)と呼称する。
【0060】
図14に示されるように、前記第4平板状部における第1面31Cには、支点シャフト32の嵌合凸部32Bが嵌挿される嵌合孔部31Dが設けられる。嵌合孔部31Dは、嵌合凸部32Bに対応する形状(第1方向D4に直交する方向に長尺な略楕円形状)に形成される。嵌合孔部31Dは、前記第4平板状部における左右方向D3の中央部に設けられる。左背面固定部31Aは、前記第4平板状部における左端部から第1方向D4における操作表示部5側に屈曲する段差部を介して前記第4平板状部に接続される。左背面固定部31Aは、操作表示部5の背面5Bと面接触する。左背面固定部31Aは、操作表示部5の背面5Bにビス止めされる。右背面固定部31Bは、前記第4平板状部における右端部から第1方向D4における操作表示部5側に屈曲する段差部を介して前記第4平板状部に接続される。右背面固定部31Bは、操作表示部5の背面5Bと面接触する。右背面固定部31Bは、操作表示部5の背面5Bにビス止めされる。
【0061】
図12及び
図14に示されるように、表示部固定プレート31は、接触部31Eを備える。接触部31Eは、右背面固定部31Bの上端部から第1方向D4に沿って筐体6側へ突出して形成される。接触部31Eは、第1面31C、回転位置決めプレート33、及び第3軸受けプレート23を越えて筐体6側へ突出する。
【0062】
ここで、軸受け部20の第3軸受けプレート23は、第2範囲規定部23Cを備える(
図6参照)。第2範囲規定部23Cは、前記第3平板状部における第1方向D4と直交する方向の端部において、第2回動方向D7(
図4参照)に沿って設けられる。第2範囲規定部23Cは、軸部30の一部として回動する接触部31Eの回動範囲を規定する。第2範囲規定部23Cは、第3被接触部23C1(
図6参照)及び第4被接触部(不図示)を備える。第3被接触部23C1は、第2回動方向D7のうちの一方向である第4回動方向D9(
図6参照)に回動される接触部31Eと接触して接触部31Eの第4回動方向D9の下流側への移動を係止する。前記第4被接触部は、第4回動方向D9とは逆方向に回動される接触部31Eと接触して接触部31Eの第4回動方向D9の上流側への移動を係止する。これにより、第2回動方向D7(
図4参照)に沿った操作表示部5の回動範囲が規定される。
【0063】
回転位置決めプレート33は、表示部固定プレート31の第1面31Cに固定される。回転位置決めプレート33は、本発明の係止部の一例である。
【0064】
回転位置決めプレート33は、所定の厚みを有する板金部材により形成される。
図11及び
図13に示されるように、回転位置決めプレート33は、第1方向D4に直交する円板状に形成された円板状部を備える。以下、前記円板状部における第1方向D4に直交し操作表示部5側を向く面を、「接触面33A」(
図13参照)と呼称する。また、前記円板状部における第1方向D4に直交し筐体6側を向く面を、「第2面33B」(
図11参照)と呼称する。第2面33Bは、第3軸受けプレート23の前記第3平板状部の第3面23Dと対向する。
【0065】
前記円板状部における中央部には、支点シャフト32が挿通される貫通孔部33C(
図11及び
図13参照)が設けられる。貫通孔部33Cは、支点シャフト32の前記円筒状部の外径に対応するサイズの円形状に形成される。また、貫通孔部33Cは、支点シャフト32の嵌合凸部32Bを挿通不能なサイズの円形状に形成される(
図13参照)。接触面33Aは、表示部固定プレート31の嵌合孔部31Dに嵌挿された嵌合凸部32B及び嵌合孔部31Dの縁部(第1面31C)の両方と接触する(
図13及び
図14参照)。前記円板状部は、表示部固定プレート31の第1面31Cにビス止めされる。
【0066】
ここで、上述したように、嵌合凸部32Bは、特定端面32Aを含む平面における、特定端面32Aの内側の一部と外側とを含み特定端面32Aの縁部の一部を含まない範囲から操作表示部5側へ延出する形状に形成される。
【0067】
これにより、特定端面32Aの縁部の一部は、操作表示部5側に露出する(
図13参照)。そのため、表示部固定プレート31の嵌合孔部31Dに嵌合凸部32Bが嵌挿されると、特定端面32Aの縁部の一部と、嵌合孔部31Dの縁部(第1面31C)とが接触する(
図9参照)。従って、支点シャフト32の第1方向D4における操作表示部5側への移動が規制される。
【0068】
また、嵌合凸部32Bは、支点シャフト32の前記円筒状部の軸心と同心の円形状とは異なる形状に形成される(
図13参照)。そのため、表示部固定プレート31の嵌合孔部31Dに嵌挿された嵌合凸部32Bは、表示部固定プレート31に対して前記円筒状部を中心に相対的に回動することができない。従って、表示部固定プレート31に対する支点シャフト32の相対的な回動が規制される。
【0069】
また、嵌合凸部32Bの一部は、前記円筒状部の外周面の外側に位置する(
図14参照)。そのため、回転位置決めプレート33の貫通孔部33Cに、支点シャフト32の前記円筒状部が挿通されると、嵌合凸部32Bにおける前記円筒状部の外周面の外側に位置する部分と回転位置決めプレート33の接触面33Aとが接触する(
図10参照)。従って、支点シャフト32の第1方向D4における筐体6側への移動が規制される。
【0070】
そして、回転位置決めプレート33は、接触面33Aと嵌合孔部31Dに嵌挿された嵌合凸部32B及び第1面31Cの両方とが接触する状態で、第1面31Cに固定される。これにより、表示部固定プレート31及び回転位置決めプレート33に対する、支点シャフト32の回動、及び第1方向D4に沿った移動の両方が規制される。従って、例えば、軸部30をダイキャストにより一体形成する場合と比較して、特別な製造設備を用いることなく、軸部30を製造することが可能である。また、支点シャフト32が表示部固定プレート31及び回転位置決めプレート33によって挟持されることにより第1方向D4に沿った移動が規制される構成と比較して、第1方向D4における表示部固定プレート31の前記第4平板状部の操作表示部5側の面と回転位置決めプレート33の第2面33Bとの間の距離を小さくすることが可能である。なお、軸部30は、ダイキャストにより一体形成されてもよい。
【0071】
前記円板状部における第2面33Bには、
図11に示される位置決め凸部33Dが設けられる。位置決め凸部33Dは、第2面33Bから筐体6側へ突出して設けられる。例えば、第2面33Bには、2つの位置決め凸部33Dが設けられる(
図11参照)。なお、第2面33Bに設けられる位置決め凸部33Dの数は、1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。
【0072】
ここで、軸受け部20の第3軸受けプレート23は、位置決め凹部23F(
図8参照)を備える。
【0073】
位置決め凹部23Fは、第3軸受けプレート23の第3面23Dにおける、位置決め凸部33Dの回動経路R1(
図8参照)と対向する位置で、位置決め凸部33Dと嵌合可能に形成される。具体的に、位置決め凹部23Fは、操作表示部5が
図3に示される第1姿勢である場合に、位置決め凸部33Dと嵌合する位置に配置される。前記第1姿勢は、表示面5Aが横長となる姿勢である。また、位置決め凹部23Fは、操作表示部5が
図4に示される第2姿勢である場合に、位置決め凸部33Dと嵌合する位置に配置される。前記第2姿勢は、表示面5Aが縦長となる姿勢である。画像形成装置100では、一つの位置決め凸部33Dに対して、2つの姿勢に対応する2つの位置決め凹部23Fが設けられる。例えば、第3面23Dには、2つの位置決め凸部33Dに対応する4つの位置決め凹部23Fが設けられる(
図8参照)。一つの位置決め凸部33Dに対する位置決め凹部23Fの数は、1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。
【0074】
また、軸部30は、付勢部材34(
図6参照)及び移動規制部35(
図9参照)を備える。
【0075】
付勢部材34は、第2軸受けプレートの第4面22Bと被付勢部32Cとの間において、被付勢部32Cを第1方向D4に沿って操作表示部5側から筐体6側へ向かう第2方向D5(
図6参照)へ付勢する。例えば、付勢部材34は、コイルバネである。
【0076】
被付勢部32Cを備える軸部30は、付勢部材34により第2方向D5へ付勢される。これにより、回転位置決めプレート33が、第3軸受けプレート23に接触する。そのため、操作表示部5が前記第1姿勢又は前記第2姿勢である場合に、操作表示部5の回動が、位置決め凹部23Fに嵌合する位置決め凸部33Dにより規制される。従って、操作表示部5の姿勢を安定させることが可能である。また、ユーザーは、操作表示部5を手前側に引っ張って回転位置決めプレート33を第3軸受けプレート23から離間させることにより、操作表示部5の姿勢を切り替えることが可能である。なお、支持機構7は、位置決め凸部33D、位置決め凹部23F、被付勢部32C、及び付勢部材34を備えていなくてもよい。
【0077】
移動規制部35は、予め定められた基準位置を越える、軸部30の第2方向D5とは逆方向への移動を規制する。具体的に、前記基準位置は、接触部31Eの突出端部が、第3軸受けプレート23の第2範囲規定部23Cと対向する位置である。
【0078】
具体的に、移動規制部35は、第2軸受けプレート22と第1軸受けプレート21との間において支点シャフト32の外周面から支点シャフト32の径方向外側に突出して設けられる。例えば、移動規制部35は、支点シャフト32の外周面に設けられたビス孔32D(
図11参照)にねじ止めされたビスである(
図9及び
図10参照)。
【0079】
移動規制部35は、軸部30が第2方向D5とは逆方向への移動される場合に、第1軸受けプレート21と接触して、前記基準位置を越える軸部30の第2方向D5とは逆方向への移動を規制する。これにより、ユーザーが操作表示部5を引っ張りすぎて、第2範囲規定部23Cによる軸部30の回動規制が外れることを回避可能である。
【0080】
また、軸部30の内部には、ケーブル43(
図10参照)が配設される。具体的に、画像形成装置100は、筐体6側に設けられる第1接続部41から支点シャフト32の内部を経由して操作表示部5側に設けられる第2接続部42まで配線されるケーブル43を備える(
図10参照)。例えば、第1接続部41は、前記制御部として機能する制御基板などである。また、第2接続部42は、操作表示部5を制御する制御基板である。これにより、ケーブル43が支点シャフト32の外部に配設される構成と比較して、操作表示部5の姿勢調整に伴うケーブル43の動作を抑制可能である。なお、軸部30の内部に、ケーブル43が配設されていなくてもよい。
【0081】
このように、画像形成装置100では、操作表示部5が、表示面5Aに直交する第1方向D4(
図2~
図4参照)に沿って延在する支点シャフト32(
図5参照)を中心に回動可能に支持される。これにより、前記出力対象画像が縦長の画像である場合に、操作表示部5の姿勢を前記第1姿勢から前記第2姿勢に切り替えることが可能である。従って、前記出力対象画像の視認性の低下を抑制することが可能である。
【0082】
また、画像形成装置100では、支点シャフト32が操作表示部5と一体に回動する。そのため、支点シャフト32が操作表示部5に対して相対的に回動する構成と比較して、操作表示部5側に軸受けを設ける必要がない。従って、操作表示部5の第1方向D4におけるサイズを小型化可能である。なお、支点シャフト32は、操作表示部5に対して相対的に回動してもよい。
【0083】
なお、本発明は、電子写真方式の画像形成装置に限られず、インクジェット方式などの他の画像形成方式で画像を形成可能な画像形成装置に適用されてもよい。
【符号の説明】
【0084】
1 ADF
2 画像読取部
3 画像形成部
4 給紙部
5 操作表示部
6 筐体
7 支持機構
10 軸受け支持部
11 左本体固定プレート
12 右本体固定プレート
13 左回動軸
14 右回動軸
20 軸受け部
21 第1軸受けプレート
22 第2軸受けプレート
23 第3軸受けプレート
30 軸部
31 表示部固定プレート
32 支点シャフト
33 回転位置決めプレート
34 付勢部材
35 移動規制部
100 画像形成装置