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特開2023-148056情報処理方法、通信システムおよび情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023148056
(43)【公開日】2023-10-13
(54)【発明の名称】情報処理方法、通信システムおよび情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   H04L 41/0806 20220101AFI20231005BHJP
   H04L 12/28 20060101ALI20231005BHJP
【FI】
H04L41/0806
H04L12/28 100A
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022055888
(22)【出願日】2022-03-30
(71)【出願人】
【識別番号】395011665
【氏名又は名称】株式会社オートネットワーク技術研究所
(71)【出願人】
【識別番号】000183406
【氏名又は名称】住友電装株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000002130
【氏名又は名称】住友電気工業株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000682
【氏名又は名称】弁理士法人ワンディ-IPパ-トナ-ズ
(72)【発明者】
【氏名】児玉 雄一
(72)【発明者】
【氏名】中條 充
(72)【発明者】
【氏名】渡辺 功
【テーマコード(参考)】
5K033
【Fターム(参考)】
5K033AA04
5K033BA06
5K033DB20
5K033EC01
(57)【要約】      (修正有)
【課題】車両に関する機能の追加または変更等に容易に対応する情報処理方法、通信システム及び情報処理プログラムを提供する。
【解決手段】車両1において、管理装置は、選択された機能に対応する、車載機器に関する設定情報を作成し、作成した設定情報を、車載機器を搭載する車両1へ送信する。設定情報は、車両の走行に関する情報を含む車両情報を、車両から管理装置へ送信するための設定に用いられる。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
管理装置における情報処理方法であって、
選択された機能に対応する、車載機器に関する設定情報を作成するステップと、
作成した前記設定情報を、前記車載機器を搭載する車両へ送信するステップとを含む、情報処理方法。
【請求項2】
前記設定情報を作成するステップにおいては、車種および年式の少なくともいずれか一方ごとに前記設定情報を作成する、請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項3】
前記設定情報は、前記車両に関する車両情報を、前記車両から前記管理装置へ送信するための設定に用いられる、請求項1または請求項2に記載の情報処理方法。
【請求項4】
前記車両情報は、前記車両の走行に関する情報を含む、請求項3に記載の情報処理方法。
【請求項5】
前記車両情報は、前記車両における計測結果を示す情報を含む、請求項3または請求項4に記載の情報処理方法。
【請求項6】
前記設定情報は、前記車両において送受信されるフレーム内で前記車両情報を特定するために使用されるデータ位置情報を含む、請求項3から請求項5のいずれか1項に記載の情報処理方法。
【請求項7】
前記設定情報は、前記車両情報の前記管理装置への送信タイミングを示す送信タイミング情報を含む、請求項3から請求項6のいずれか1項に記載の情報処理方法。
【請求項8】
前記管理装置は、前記機能と前記設定情報との対応関係を示す対応情報を記憶し、
前記設定情報を作成するステップにおいては、前記対応情報を参照して、選択された前記機能に対応する前記設定情報を取得する、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の情報処理方法。
【請求項9】
前記情報処理方法は、さらに、
前記車両から受信した前記車両に関する車両情報に基づいて、選択された前記機能の実行に用いられる提供情報を作成するステップを含む、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の情報処理方法。
【請求項10】
前記管理装置は、クラウドサーバである、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の情報処理方法。
【請求項11】
選択された機能に対応する、車載機器に関する設定情報を作成し、作成した前記設定情報を、前記車載機器を搭載する車両へ送信する管理装置と、
前記車両に搭載され、前記管理装置から送信された前記設定情報を受信し、受信した前記設定情報に基づいて、前記車載機器に関する設定処理を行う車載装置とを備える、通信システム。
【請求項12】
管理装置において用いられる情報処理プログラムであって、
コンピュータを、
選択された機能に対応する、車載機器に関する設定情報を作成する作成部と、
前記作成部により作成された前記設定情報を、前記車載機器を搭載する車両へ送信する通信部、
として機能させるための、情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理方法、通信システムおよび情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数の車載ECU(Electronic Control Unit)を備える車載ネットワークに関する技術が開発されている。たとえば、特開2000-229546号公報(特許文献1)には、以下のような車両制御装置が開示されている。すなわち、車両制御装置は、車両全体の作動を管理する中央ECU1と、車両各部の作動をそれぞれ制御する複数の端末ECU2a,2b,~2nと、これらのECU相互に結合した車載LAN3とを備え、中央ECUでは、導体部品からなり、コネクタ部7に装着される車両情報カートリッジ8により選択的に短絡される端子の情報から車両仕様を示す車両情報を求めて前記各端末ECUに与え、その車両情報に従って各端末ECUの機能種別を個々に設定する。そして、車両仕様を車両情報カートリッジにより管理する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000-229546号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来、車両に関する種々の機能を実行するための各車載ECUに対する設定は、車両の出荷前において個別に行われていた。このため、車両の出荷後に、提供すべき機能の変更等が生じた場合、ディーラ等において各車両に対して個別に設定変更を行う必要があった。
【0005】
特許文献1に記載の車両制御装置では、上述のように、車両情報カートリッジを用いることにより、各車載ECUに対して車両の仕様に応じた機能および制御特性を設定することができる。しかしながら、車載ECUに対する設定変更、または車載ECUの追加がある場合、車両情報カートリッジの変更または追加を行う必要があり、柔軟な対応を行うことができないという問題があった。
【0006】
この発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、車両に関する機能の追加または変更等に容易に対応することが可能な情報処理方法、通信システムおよび情報処理プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の情報処理方法は、管理装置における情報処理方法であって、選択された機能に対応する、車載機器に関する設定情報を作成するステップと、作成した前記設定情報を、前記車載機器を搭載する車両へ送信するステップとを含む。
【0008】
本開示の通信システムは、選択された機能に対応する、車載機器に関する設定情報を作成し、作成した前記設定情報を、前記車載機器を搭載する車両へ送信する管理装置と、前記車両に搭載され、前記管理装置から送信された前記設定情報を受信し、受信した前記設定情報に基づいて、前記車載機器に関する設定処理を行う車載装置とを備える。
【0009】
本開示の情報処理プログラムは、管理装置において用いられる情報処理プログラムであって、コンピュータを、選択された機能に対応する、車載機器に関する設定情報を作成する作成部と、前記作成部により作成された前記設定情報を、前記車載機器を搭載する車両へ送信する通信部、として機能させ るためのプログラムである。
【0010】
本開示の一態様は、このような特徴的な処理をステップとする情報処理方法として実現され得るだけでなく、かかる特徴的な処理を行う管理装置として実現され得る。また、本開示の一態様は、管理装置の一部または全部を実現する半導体集積回路として実現され得る。
【0011】
本開示の一態様は、このような特徴的な処理部を備える通信システムとして実現され得るだけでなく、かかる特徴的な処理をステップとする方法として実現され得たり、かかるステップをコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現され得る。また、本開示の一態様は、通信システムの一部または全部を実現する半導体集積回路として実現され得る。
【発明の効果】
【0012】
本開示によれば、車両に関する機能の追加または変更等に容易に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1図1は、本開示の実施の形態に係る通信システムの構成を示す図である。
図2図2は、本開示の実施の形態に係る管理装置の構成を示す図である。
図3図3は、本開示の実施の形態に係る管理装置における記憶部に保存されている対応情報の一例を示す図である。
図4図4は、本開示の実施の形態に係る管理装置における記憶部に保存されている対応情報の一例を示す図である。
図5図5は、本開示の実施の形態に係る車載装置の構成の一例を示す図である。
図6図6は、本開示の実施の形態に係る管理装置における記憶部に保存されている対応情報の一例を示す図である。
図7図7は、本開示の実施の形態に係る管理装置における記憶部に保存されている車両情報の履歴の一例を示す図である。
図8図8は、本開示の実施の形態に係る車載装置が設定情報を保存していない状態で起動した場合における、通信システムのシーケンスの一例を示す図である。
図9図9は、本開示の実施の形態に係る車載装置が設定情報を保存した状態で起動した場合における、通信システムのシーケンスの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
最初に、本開示の実施形態の内容を列記して説明する。
(1)本開示の実施の形態に係る情報処理方法は、管理装置における情報処理方法であって、選択された機能に対応する、車載機器に関する設定情報を作成するステップと、作成した前記設定情報を、前記車載機器を搭載する車両へ送信するステップとを含む。
【0015】
このような構成により、車両の出荷後において、車両に関する任意の機能に対応させるための設定を車載装置等に対して容易に行うことができる。また、車両の出荷後に当該車両に追加された車載装置に対しても、出荷前に車両に搭載されている車載装置と同様に、任意の機能に対応させるための設定を容易に行うことができる。したがって、車両に関する機能の追加または変更等に容易に対応することができる。
【0016】
(2)前記設定情報を作成するステップにおいては、車種および年式の少なくともいずれか一方ごとに前記設定情報を作成してもよい。
【0017】
このような構成により、車両の出荷前において、実現すべき機能に対応させるための車種または年式ごとの設定が不要となり、異なる車種または年式の車両間において共通の設定を行うことができるため、品番の増加を抑制し、設定および管理を簡易化することができる。
【0018】
(3)前記設定情報は、前記車両に関する車両情報を、前記車両から前記管理装置へ送信するための設定に用いられてもよい。
【0019】
このような構成により、設定情報の送信先である車両から、任意の機能を実行するための車両情報を収集し、車両情報を用いた様々な機能を実現することができる。
【0020】
(4)前記車両情報は、前記車両の走行に関する情報を含んでもよい。
【0021】
このような構成により、車両の走行に関するデータを利用した走行管理等の機能を実現することができる。
【0022】
(5)前記車両情報は、前記車両における計測結果を示す情報を含んでもよい。
【0023】
このような構成により、車両におけるセンサ等による計測結果を利用した走行環境調査等の機能を実現することができる。
【0024】
(6)前記設定情報は、前記車両において送受信されるフレーム内で前記車両情報を特定するために使用されるデータ位置情報を含んでもよい。
【0025】
たとえば車種および年式によってフレームにおける車両情報の格納位置は異なる場合があるところ、管理装置においてデータ位置情報を作成する構成により、車両において予めデータ位置情報を登録する構成と比べて、たとえば車両ごとに異なるアプリケーションソフトを作成する必要がなく、システム構築の柔軟性を高めることができる。また、送信すべき車両情報をフレームから抽出して管理装置へ送信することができるため、車両から車外への通信量を低減することができる。
【0026】
(7)前記設定情報は、前記車両情報の前記管理装置への送信タイミングを示す送信タイミング情報を含んでもよい。
【0027】
実現すべき機能によって車両情報の最適な送信タイミングが異なることが考えられ、上記のように管理装置において送信タイミング情報を作成する構成により、車両において予め送信タイミング情報を登録する構成と比べて、たとえば車両ごとに異なるアプリケーションソフトを作成する必要がなく、システム構築の柔軟性を高めることができる。
【0028】
(8)前記管理装置は、前記機能と前記設定情報との対応関係を示す対応情報を記憶してもよく、前記設定情報を作成するステップにおいては、前記対応情報を参照して、選択された前記機能に対応する前記設定情報を取得してもよい。
【0029】
このような構成により、各種機能の中から、選択された機能に対応する設定情報の作成を容易に行うことができる。
【0030】
(9)前記情報処理方法は、さらに、前記車両から受信した前記車両に関する車両情報に基づいて、選択された前記機能の実行に用いられる提供情報を作成するステップを含んでもよい。
【0031】
このような構成により、車両情報を用いた機能の追加または変更等に柔軟に対応しながら、選択された機能の実行に用いられる提供情報を作成することができる。
【0032】
(10)前記管理装置は、クラウドサーバであってもよい。
【0033】
このような構成により、設定情報の作成および送信を容易かつ低コストで行うことができる。
【0034】
(11)本開示の実施の形態に係る通信システムは、選択された機能に対応する、車載機器に関する設定情報を作成し、作成した前記設定情報を、前記車載機器を搭載する車両へ送信する管理装置と、前記車両に搭載され、前記管理装置から送信された前記設定情報を受信し、受信した前記設定情報に基づいて、前記車載機器に関する設定処理を行う車載装置とを備える。
【0035】
このような構成により、車両の出荷後において、車両に関する任意の機能に対応させるための設定を車載装置等に対して容易に行うことができる。また、車両の出荷後に当該車両に追加された車載装置に対しても、出荷前に車両に搭載されている車載装置と同様に、任意の機能に対応させるための設定を容易に行うことができる。したがって、車両に関する機能の追加または変更等に容易に対応することができる。
【0036】
(12)本開示の実施の形態に係る情報処理プログラムは、管理装置において用いられる情報処理プログラムであって、コンピュータを、選択された機能に対応する、車載機器に関する設定情報を作成する作成部と、前記作成部により作成された前記設定情報を、前記車載機器を搭載する車両へ送信する通信部、として機能させるためのプログラムである。
【0037】
このような構成により、車両の出荷後において、車両に関する任意の機能に対応させるための設定を車載装置等に対して容易に行うことができる。また、車両の出荷後に当該車両に追加された車載装置に対しても、出荷前に車両に搭載されている車載装置と同様に、任意の機能に対応させるための設定を容易に行うことができる。したがって、車両に関する機能の追加または変更等に容易に対応することができる。
【0038】
以下、本開示の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。また、以下に記載する実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
【0039】
[全体構成]
図1は、本開示の実施の形態に係る通信システムの構成を示す図である。図1を参照して、通信システム301は、1または複数の車載ECU(車載装置)101と、端末装置161と、管理装置201とを備える。各車載ECU101、端末装置161および管理装置201は、たとえば、インターネット等のネットワーク151を介して情報の送受信を行うことができる。車載ECU101および車載機器111は、車両1に搭載されている。
【0040】
管理装置201は、たとえば、車両1に関する機能を提供する事業者により管理される。端末装置161は、たとえば、車両1に関する機能の実行者である事業者または個人(以下、まとめてユーザと称する。)により管理される。具体的には、車両1に関する機能は、たとえば、車両1の走行履歴を管理する機能等である。
【0041】
管理装置201は、1または複数の車載ECU101から、対応する車両1に関する車両情報を収集する。そして、管理装置201は、収集した1または複数の車両情報に基づいて、ユーザにより選択された上記機能の実行に用いられる提供情報を作成する。車両情報は、たとえば、車両1の走行に関する情報を含む。
【0042】
具体的には、管理装置201は、たとえば、複数の車両1の各々の位置情報および車速情報等を収集し、収集した位置情報および車速情報等に基づいて、各車両1の走行位置を、車速に応じた表示態様で地図上にマッピングした地図情報等を提供情報として作成する。たとえば、この提供情報を利用することにより、ユーザである事業者において各車両1の運行管理を行うことが可能となる。
【0043】
なお、車両情報は、位置情報または車速情報に限らず、たとえば、ブレーキの状態を示すブレーキ情報であってもよい。また、車両情報は、車両1の走行に関する情報に限らず、車両1における計測結果を示す情報、具体的には、車両1の周辺画像を示す画像情報、ドア開閉状態、および温度情報等の、車両1におけるセンサ等の車載機器111による計測結果を示す情報であってもよい。また、車両情報は、たとえば、車両1の識別情報または車両1のネットワーク構成情報であってもよい。
【0044】
[管理装置の構成]
図2は、本開示の実施の形態に係る管理装置の構成を示す図である。図2を参照して、管理装置201は、通信部21と、記憶部22と、設定情報作成部23と、提供情報作成部24とを備える。通信部21、設定情報作成部23および提供情報作成部24の一部または全部は、たとえば、CPU(Central Processing Unit)およびDSP(Digital Signal Processor)等のプロセッサにより実現される。記憶部22は、たとえば不揮発性メモリである。
【0045】
通信部21は、ネットワーク151を介して、複数の車載ECU101および端末装置161と情報の送受信を行う。
【0046】
記憶部22には、ユーザにより実行される機能と、車両1に対する設定情報との対応関係を示す対応情報が保存されている。設定情報は、たとえば、車両1に関する車両情報を、当該車両1から管理装置201へ送信するための設定に用いられる情報である。すなわち、設定情報は、提供情報の作成に用いられる車両情報を車両1から取得するために、当該車両1に対して行われる設定に関する情報である。
【0047】
図3および図4は、本開示の実施の形態に係る管理装置における記憶部に保存されている対応情報の一例を示す図である。図3を参照して、記憶部22は、たとえば、機能と車両情報との対応関係を示す対応テーブルTaを記憶する。
【0048】
具体的には、機能Aの提供情報の作成に、車速情報およびブレーキ情報が用いられる。機能Bの提供情報の作成に、車速情報および画像情報が用いられる。
【0049】
機能が新たに追加された場合、または既存の機能に変更が生じた場合等において、たとえばユーザにより対応テーブルTaの更新が行われる。
【0050】
図4を参照して、記憶部22は、対応テーブルTaに加えて、さらに、車種ごとの、各車載機器111の車両情報が格納されるフレームの識別情報(以下、格納IDとも称する。)を示す対応テーブルTbを記憶する。車種は、たとえば、車両1の用途、および仕向け地の別に応じて設定される。
【0051】
ここで、車両1において、各車載機器111により取得された車両情報は、たとえばCAN(Controller Area Network)(登録商標)の規格に従って送受信される。この場合、車両情報は、データの種類等を示すCAN-ID(Identifier)が付されたCANフレームに格納される。CANフレームは、クラシックCANの規格に従うフレームであってもよいし、CAN FD(CAN with Flexible Data Rate)の規格に従うフレームであってもよい。
【0052】
具体的には、車種X1の車両1において、車速情報の格納IDはCAN-ID「1」であり、ブレーキ情報の格納IDはCAN-ID「2」であり、画像情報の格納IDはCAN-ID「3」である。車種X2の車両1において、車速情報の格納IDはCAN-ID「3」であり、ブレーキ情報の格納IDはCAN-ID「2」であり、画像情報の格納IDはCAN-ID「1」である。車種X3の車両1において、車速情報の格納IDはCAN-ID「1」であり、ブレーキ情報の格納IDはCAN-ID「1」であり、画像情報の格納IDはCAN-ID「2」である。この例では、車種X3の車両1において、同じCAN-IDのCANフレームに車速情報およびブレーキ情報が格納される。
【0053】
なお、記憶部22は、対応情報として、対応テーブルTaおよび対応テーブルTbを記憶する構成に限定されず、たとえば、対応テーブルTaの内容および対応テーブルTbの内容を1つにまとめたテーブルを記憶してもよい。
【0054】
再び図2を参照して、設定情報作成部23は、選択された機能に対応する、車載機器111に関する設定情報を作成する。
【0055】
より詳細には、ユーザは、端末装置161を操作することにより、新たに機能を選択したとする。この場合、端末装置161は、ユーザの選択結果を示す選択情報を、ネットワーク151を介して管理装置201へ送信する。
【0056】
管理装置201において、通信部21は、たとえば、ユーザによる機能の選択を受け付け、選択結果を示す選択情報を設定情報作成部23へ出力する。すなわち、通信部21は、端末装置161から送信された選択情報をネットワーク151経由で受信し、受信した選択情報を設定情報作成部23へ出力する。
【0057】
設定情報作成部23は、通信部21から受けた選択情報を記憶部22に保存する。また、設定情報作成部23は、上述の対応情報を参照して、選択された機能に対応する設定情報を取得する。設定情報は、たとえば、当該機能の実行に用いられる車両情報のデータの種類を示す。より詳細には、設定情報作成部23は、対応テーブルTaおよび対応テーブルTbに基づいて、設定情報を作成する。たとえば、選択情報が「機能A」を示すとする。この場合、設定情報作成部23は、対応テーブルTaを参照して、機能Aに対応する車両情報が車速情報およびブレーキ情報であることを確認する。
【0058】
そして、設定情報作成部23は、対応テーブルTbを参照して、車種ごとに設定情報を作成する。設定情報作成部23は、車種X1の車両1へ送信する設定情報として、車速情報に対応するCAN-ID「1」、およびブレーキ情報に対応するCAN-ID「2」を示す設定情報を作成する。そして、設定情報作成部23は、作成した車種X1に対応する設定情報を通信部21へ出力する。通信部21は、設定情報作成部23により作成された設定情報を、ネットワーク151を介して1または複数の車種X1の車両1へ送信する。
【0059】
また、設定情報作成部23は、車種X2の車両1へ送信する設定情報として、車速情報に対応するCAN-ID「3」、およびブレーキ情報に対応するCAN-ID「2」を示す設定情報を作成する。そして、設定情報作成部23は、作成した車種X2に対応する設定情報を通信部21へ出力する。通信部21は、設定情報作成部23により作成された設定情報を、ネットワーク151を介して1または複数の車種X2の車両1へ送信する。
【0060】
また、設定情報作成部23は、車種X3の車両1へ送信する設定情報として、車速情報に対応するCAN-ID「1」、およびブレーキ情報に対応するCAN-ID「1」を示す設定情報を作成する。そして、設定情報作成部23は、作成した車種X3に対応する設定情報を通信部21へ出力する。通信部21は、設定情報作成部23により作成された設定情報を、ネットワーク151を介して1または複数の車種X3の車両1へ送信する。
【0061】
なお、対応テーブルTbは、1つの車種のみの各車両情報の格納IDを示してもよい。すなわち、設定情報作成部23は、1つの車種のみの設定情報を作成する構成であってもよい。
【0062】
車両1において、車載ECU101は、管理装置201から送信された設定情報を受信し、受信した設定情報に基づいて、当該車両1における車載機器111に関する設定処理を行う。すなわち、車載ECU101は、受信した設定情報の示すCAN-IDに対応する車両情報が管理装置201へ送信されるように設定処理を行う。車載ECU101による設定処理の詳細については、後述する。
【0063】
管理装置201において、通信部21は、設定処理後の車載ECU101から送信された車両情報をネットワーク151経由で受信すると、受信した車両情報を提供情報作成部24へ出力する。提供情報作成部24は、通信部21から受けた車両情報に基づいて、提供情報を作成する。
【0064】
より詳細には、提供情報作成部24は、記憶部22に保存されている選択情報を参照して、ユーザにより機能Aが選択されたことを確認したとする。また、提供情報作成部24は、車両情報として、車速情報およびブレーキ情報を通信部21から受けたとする。この場合、提供情報作成部24は、通信部21から受けた車速情報およびブレーキ情報を用いて、機能Aを実行する際に用いられる提供情報を作成する。そして、提供情報作成部24は、作成した提供情報を記憶部22に保存する。
【0065】
ユーザは、たとえば、機能Aを実行する際、端末装置161を操作することにより、管理装置201に対して機能Aに対応する提供情報の要求を行う。管理装置201における通信部21は、端末装置161から提供情報の要求を受けた場合、たとえば、記憶部22に保存されている機能Aに対応する提供情報を取得し、取得した提供情報をネットワーク151経由で端末装置161へ送信する。これにより、ユーザにおいて、管理装置201により作成された提供情報を用いて機能Aを実行することができる。
【0066】
なお、設定情報は、車両1から管理装置201へ車両情報を送信するための設定に用いられる情報に限定されず、選択された機能に車載機器111を対応させるための動作設定等、他の何らかの設定に用いられる情報であってもよい。
【0067】
また、記憶部22は、対応情報を記憶していない構成であってもよい。この場合、設定情報作成部23は、対応情報を用いずに、他の何らかの演算処理を行って設定情報を作成する。
【0068】
また、管理装置201以外の他の装置が、提供情報の作成を行う構成であってもよい。この場合、管理装置201は、車両1から受信した車両情報を当該他の装置へ送信する。
【0069】
また、ユーザは、端末装置161を用いることなく、管理装置201に対して直接、選択する機能の入力等を行ってもよい。この場合、通信システム301は、端末装置161を備えなくてもよい。
【0070】
また、管理装置201は、ユーザによる機能の選択結果を取得する構成に限らず、たとえば、何らかの情報に基づいて、機能の選択を自動的に行う構成であってもよい。
【0071】
[車載装置の構成]
図5は、本開示の実施の形態に係る車載装置の構成の一例を示す図である。図5を参照して、車載ECU101は、車載装置の一例であり、たとえばCANバス10を介して複数の車載機器111と接続されており、自己に接続された複数の車載機器111と通信を行うことが可能である。車載ECU101は、設定部12と、記憶部13と、通信部31とを備える。通信部31は、車外通信部11と、車内通信部14とを含む。車外通信部11、設定部12および車内通信部14の一部または全部は、たとえば、CPUおよびDSP等のプロセッサにより実現される。記憶部13は、たとえば不揮発性メモリである。
【0072】
車外通信部11は、WiFi(登録商標)、LTE(Long Term Evolution)または5G等の通信方式に従って、図示しない無線基地局と無線通信を行うことにより、ネットワーク151経由で管理装置201と通信を行う。たとえば、車外通信部11は、管理装置201から送信された設定情報をネットワーク151経由で受信し、受信した設定情報を設定部12へ出力する。なお、車外通信部11は、無線基地局およびネットワーク151を介して管理装置201と通信する構成に限らず、有線回線を介して管理装置201と通信する構成であってもよい。また、車外通信部11は、他の車載ECU101をさらに介して管理装置201と通信する構成であってもよい。
【0073】
車内通信部14は、複数の車載機器111との間でCANの規格に従った通信を行う。たとえば、車内通信部14は、車速センサ111Aから送信された車速情報、およびブレーキ制御装置111Bから送信されたブレーキ情報を受信し、受信した車速情報およびブレーキ情報を、図示しない自動運転ECUへ中継する処理を行う。また、車内通信部14は、たとえば、カメラ111Cから送信された画像情報を受信し、受信した画像情報を記憶部13に保存する処理を行う。
【0074】
なお、車載ECU101および各車載機器111は、CANフレームの送受信を行う構成に限らず、LIN(Local Interconnect Network)、CXPI(Clock Extension Peripheral Interface)、Ethernet(登録商標)、またはUSB(Universal Serial Bus)等の規格に従った通信を行う構成であってもよい。また、車載ECU101および車載機器111は、Bluetooth(登録商標)等の規格に従った無線通信を行う構成であってもよい。
【0075】
このように、車載ECU101および車載機器111間でCAN以外の規格に従った通信が行われる場合、管理装置201から車載ECU101へ送信される設定情報には、たとえば、CAN-ID以外の格納IDが含まれる。
【0076】
設定部12は、車外通信部11から出力された設定情報を受けて、当該設定情報を記憶部13に保存するとともに、当該設定情報に基づいて、車載機器111に関する設定処理を行う。たとえば、設定部12は、車両1に関する車両情報を、車両1から管理装置201へ送信するための設定に設定情報を用いる。具体的には、設定部12は、設定処理として、当該設定情報の示すデータの種類に対応する車両情報が管理装置201へ送信されるように設定を行う。
【0077】
たとえば車種X1の車両1において、設定部12は、CAN-ID「1」を示す設定情報を受けた場合、設定処理として、CAN-ID「1」の車両情報、すなわち車速情報が管理装置201へ送信されるように、車速センサ111Aまたは車載ECU101に対して設定を行う。
【0078】
より詳細には、車内通信部14が車速センサ111Aから送信される車速情報を定期的または不定期に受信している状況である場合、設定部12は、車内通信部14に対して、受信した車速情報を車外通信部11へ出力するように設定する。また、設定部12は、車外通信部11に対して、車内通信部14から受けた車速情報を管理装置201へ送信するように設定する。
【0079】
一方、車速センサ111Aから車内通信部14へ車速情報が送信されていない状況である場合、設定部12は、設定処理として、車内通信部14経由で車速センサ111Aに対して、車速情報の送信を要求する。車速センサ111Aは、車載ECU101からの要求を受けて、車速情報を定期的または不定期に車載ECU101へ送信する。また、設定部12は、車内通信部14に対して、受信した車速情報を車外通信部11へ出力するように設定する。また、設定部12は、車外通信部11に対して、車内通信部14から受けた車速情報を管理装置201へ送信するように設定する。
【0080】
このような設定処理が行われることにより、設定情報の示す車両1の車速情報が管理装置201へ送信される。
【0081】
[データ位置情報および送信タイミング情報]
設定情報は、車両1において送受信されるフレーム内で車両情報を特定するために使用されるデータ位置情報を含むものであってもよい。すなわち、車内通信部14は、設定部12の設定処理に従い、設定情報に含まれるデータ位置情報に基づいて、CANフレームから車両情報を取得し、管理装置201へ送信する構成であってもよい。
【0082】
また、設定情報は、車両情報の管理装置201への送信タイミングを示す送信タイミング情報を含むものであってもよい。すなわち、車内通信部14は、設定部12の設定処理に従い、設定情報に含まれる送信タイミング情報の示す、車両情報の管理装置201への送信タイミングにおいて当該車両情報を管理装置201へ送信する構成であってもよい。
【0083】
図6は、本開示の実施の形態に係る管理装置における記憶部に保存されている対応情報の一例を示す図である。図6を参照して、記憶部22は、対応テーブルTaおよび対応テーブルTbに加えて、さらに、車種ごとの、データ位置情報および送信タイミング情報を示す対応テーブルTcを記憶してもよい。図6は、車種X3についてのデータ位置情報および送信タイミング情報を代表的に示している。
【0084】
データ位置情報は、各車両情報の格納IDであるCAN-ID、およびCANフレームにおける車両情報の位置を示す。送信タイミング情報は、車両情報を管理装置201へ送信すべき送信タイミングを示す。
【0085】
具体的には、対応テーブルTcは、車両情報の種類と、格納IDと、CANフレームのペイロードにおける車両情報の起点であるバイト位置およびビット位置ならびに終点であるバイト位置およびビット位置と、ビット長と、送信トリガおよび送信周期との対応関係を示す。
【0086】
図6に示す例では、車種X3の車両1において、車速情報は、CAN-ID「1」のCANフレームのペイロードにおける1バイト目の0ビット目から1バイト目の7ビット目までの8ビット長のデータである。また、イベント発生時たとえば車内通信部14が車両情報を受信したタイミングが、当該車両1から管理装置201への車速情報の送信タイミングである。また、ブレーキ情報は、CAN-ID「1」のCANフレームのペイロードにおける2バイト目の0ビット目から2バイト目の0ビット目までの1ビット長のデータである。また、ブレーキ情報の送信タイミングは、100ミリ秒ごとの周期タイミングである。また、画像情報は、CAN-ID「2」のCANフレームのペイロードにおける1バイト目の0ビット目から6バイト目の7ビット目までの48ビット長のデータである。また、画像情報の送信タイミングは、500ミリ秒ごとの周期タイミングである。
【0087】
管理装置201において、設定情報作成部23は、対応テーブルTa,Tb,Tcに基づいて、設定情報を作成する。たとえば、選択情報が「機能B」を示すとする。この場合、設定情報作成部23は、対応テーブルTaを参照して、機能Bに対応する車両情報が、車速情報および画像情報であることを確認する。
【0088】
また、設定情報作成部23は、対応テーブルTbを参照して、車種ごとに設定情報を作成する。たとえば、設定情報作成部23は、車種X3の車両1へ送信する設定情報として、車速情報に対応するCAN-ID「1」、および画像情報に対応するCAN-ID「2」を示す設定情報を作成する。
【0089】
また、設定情報作成部23は、対応テーブルTcを参照して、車種X3の車両1へ送信する設定情報として、車速情報および画像情報にそれぞれ対応する車両情報の起点および終点、ならびに送信トリガおよび送信周期をさらに示す設定情報を作成する。
【0090】
そして、設定情報作成部23は、作成した車種X3および機能Bに対応する設定情報を通信部21へ出力する。通信部21は、設定情報作成部23により作成された設定情報を、ネットワーク151を介して1または複数の車種X3の車両1へ送信する。
【0091】
車載ECU101において、車外通信部11は、管理装置201から送信された設定情報をネットワーク151経由で受信し、受信した設定情報を設定部12へ出力する。
【0092】
設定部12は、車外通信部11から出力された設定情報を受けて、当該設定情報に基づいて、車載機器111に関する設定処理として、指定されたデータの種類に対応する車両情報が、指定されたタイミングで管理装置201へ送信されるように設定を行う。
【0093】
より詳細には、設定部12は、設定処理として、車速情報が、CAN-ID「1」のCANフレームのペイロードにおいて設定情報の示す位置から抽出され、かつ設定情報の示す送信タイミングで管理装置201へ送信されるように、車内通信部14、車外通信部11および車速センサ111A等を設定する。また、設定部12は、設定処理として、画像情報が、CAN-ID「3」のCANフレームのペイロードにおいて設定情報の示す位置から抽出され、かつ設定情報の示す送信タイミングで管理装置201へ送信されるように、車内通信部14、車外通信部11およびカメラ111C等を設定する。
【0094】
車内通信部14は、設定部12により設定されたCAN-IDを含むCANフレームの、設定部12により設定された位置から車両情報を抽出する。そして、車内通信部14は、車両情報の送信トリガがイベント発生時である場合、車載機器111から車両情報を受信したことに応答して当該車両情報を車外通信部11へ出力する。一方、車内通信部14は、車両情報の送信トリガが周期タイミングである場合、車載機器111から当該車両情報を受信するたびに記憶部13に保存し、周期タイミングにおいて、記憶部13から保存済みの1または複数の車両情報を取得して車外通信部11へ出力する。
【0095】
このように、管理装置201において対応テーブルTcを保持し、これを用いて設定情報を作成する構成により、車載ECU101をある車両1に搭載した後、管理装置201から設定情報を受信することで車両情報の抽出および送信が可能となる。これにより、たとえば車載ECU101の搭載車種の制限を緩和することができ、車載ECU101の搭載先の自由度を高めることができる。また、CANフレーム単位ではなく車両情報の単位で各車両1から車両情報を取得することができるため、たとえば車両情報を処理するための車種ごとのアプリケーションソフトを管理装置201に搭載する必要がなく、たとえば1種類のアプリケーションソフトで対応することが可能となる。
【0096】
なお、対応テーブルTcは、データ位置情報および送信タイミング情報のいずれか一方を示すものであってもよい。
【0097】
また、管理装置201は、対応テーブルTcを保持しない構成であってもよい。この場合、たとえば、車載ECU101は、記憶部13に予め登録されたデータ位置情報および送信タイミング情報を参照してCANフレームからの車両情報の抽出および送信を行う。
【0098】
また、上記で説明した「車種ごと」は、「車両の年式ごと」に置き換えてもよいし、「車種および年式の組み合わせごと」に置き換えてもよい。すなわち、設定部12は、車種および年式の少なくともいずれか一方ごとに設定情報を作成する。年式とは、車両が製造された年を意味する。
【0099】
また、車載ECU101は、CANフレームから車両情報を抽出する構成に限らず、車両情報を含むCANフレームを管理装置201へ送信する構成であってもよい。
【0100】
[車両情報の履歴情報]
管理装置201において、提供情報作成部24は、通信部21から受けた車両情報の履歴情報を作成し、記憶部22に保存する構成であってもよい。
【0101】
図7は、本開示の実施の形態に係る管理装置における記憶部に保存されている車両情報の履歴の一例を示す図である。図7を参照して、記憶部22は、車両1ごとの、各車両情報の履歴情報HDを記憶する。図7は、ある車両C1の履歴情報HDを示している。
【0102】
図7に示す例では、時刻t1において車速情報が「1」であり、画像情報が「A」であり、ブレーキ情報は得られていない。時刻t2において車速情報が「1」であり、画像情報が「B」であり、ブレーキ情報は得られていない。時刻t3において車速情報が「0」であり、画像情報が「C」であり、ブレーキ情報は得られていない。
【0103】
管理装置201において保存すべき履歴情報HDは車両1の数に応じて増大することころ、上記のように、CANフレーム単位ではなくCANフレームから抽出された車両情報がデータベースに登録される構成により、記憶部22におけるデータ保存量を低減することができる。
【0104】
提供情報作成部24は、記憶部22に保存されている選択情報を参照して、ユーザにより機能Aが選択されたことを確認したとする。提供情報作成部24は、記憶部22における履歴情報HDを参照して、機能Aを実行する際に用いられる提供情報を作成する。そして、提供情報作成部24は、作成した提供情報を記憶部22に保存する。
【0105】
[動作の流れ]
次に、本開示の実施の形態に係る通信システムにおける各装置の動作について図面を用いて説明する。
【0106】
通信システム301における各装置は、メモリを含むコンピュータを備え、当該コンピュータにおけるCPU等の演算処理部は、以下のシーケンスの各ステップの一部または全部を含むプログラムを当該メモリから読み出して実行する。これら複数の装置のプログラムは、それぞれ、外部からインストールすることができる。これら複数の装置のプログラムは、それぞれ、記録媒体に格納された状態で流通する。
【0107】
図8は、本開示の実施の形態に係る車載装置が設定情報を保存していない状態で起動した場合における、通信システムのシーケンスの一例を示す図である。以下では、車種X1の車両1における車載ECU101および複数の車載機器111、管理装置201ならびに端末装置161の各装置の動作について説明する。複数の車載機器111は、車速センサ111A、ブレーキ制御装置111B、およびカメラ111Cであるとする。
【0108】
図8を参照して、まず、ユーザが端末装置161を操作することにより、機能Cを選択したとする。この場合、端末装置161は、ユーザによる選択結果を示す選択情報を、ネットワーク151を介して管理装置201へ送信する(ステップS11)。
【0109】
次に、管理装置201は、端末装置161から送信された選択情報をネットワーク151経由で受信すると、受信した選択情報に基づいて、設定情報を作成する。具体的には、管理装置201は、選択情報の示す機能Cに対応する車両情報が車速情報であることを確認したとする。この場合、管理装置201は、たとえば、車種X1に対応する設定情報として、車種X1の車両1における車速情報に対応するCAN-ID「1」を示す設定情報を作成する(ステップS12)。
【0110】
次に、たとえば、車両1のイグニッションスイッチがオン状態へ切り替わると、当該車両1における車載ECU101、車速センサ111A、ブレーキ制御装置111B、およびカメラ111Cが起動する(ステップS13)。
【0111】
次に、車速センサ111Aは、車両1の車速を計測し、計測結果を示す車速情報を、CAN-ID「1」を含むCANフレームに格納して車載ECU101へ送信する(ステップS14)。
【0112】
次に、ブレーキ制御装置111Bは、車両1におけるブレーキの状態を示すブレーキ情報を、CAN-ID「2」を含むCANフレームに格納して車載ECU101へ送信する(ステップS15)。
【0113】
次に、カメラ111Cは、車両1の周辺画像を撮像し、撮像した周辺画像を示す画像情報を、CAN-ID「3」を含むCANフレームに格納して車載ECU101へ送信する(ステップS16)。
【0114】
次に、車載ECU101は、たとえば、車速センサ111A、ブレーキ制御装置111Bよびカメラ111Cのうちの少なくともいずれか1つから車両情報を受信した場合、設定情報が作成済であるか否かを確認するための設定情報要求を、ネットワーク151経由で管理装置201へ送信する。ここでは、車載ECU101は、車速センサ111Aからの車速情報の受信後(ステップS14)、設定情報要求を管理装置201へ送信する(ステップS17)。
【0115】
設定情報要求は、たとえば、送信元である車載ECU101の識別情報、および当該車載ECU101を搭載する車両1の車種X1等が含まれる。なお、車載ECU101は、車速センサ111Aからの車速情報の受信を行う前に、管理装置201への設定情報要求の送信を行う構成であってもよい。すなわち、車載ECU101は、起動すると、車両情報の受信前に設定情報要求の送信を行ってもよい。また、車載ECU101は、たとえば、車両1のイグニッションスイッチがオン状態からオフ状態へ切り替わるまでの間、定期的または不定期に設定情報要求の送信を行う構成であってもよい。
【0116】
次に、管理装置201は、車載ECU101から送信された設定情報要求を受信すると、受信した設定情報要求の送信元である車載ECU101を搭載する車両1の車種が「X1」であることを確認する。また、管理装置201は、車種X1に対応する設定情報を作成したか否かを確認する。ここでは、管理装置201は、ステップS12において、車種X1に対応する設定情報を作成しているため、当該設定情報をネットワーク151経由で、設定情報要求の送信元である車載ECU101へ送信する(ステップS18)。
【0117】
次に、車載ECU101は、管理装置201から送信された設定情報をネットワーク151経由で受信すると、受信した設定情報に基づいて、車載機器111に関する設定処理を行う。具体的には、車載ECU101は、設定処理として、CAN-ID「1」に対応する車速情報が、指定されたタイミングで管理装置201へ送信されるように設定する。このような設定処理以降、車速センサ111Aからの車速情報は、管理装置201へ送信されることになる。また、車載ECU101は、受信した設定情報を記憶部13に保存する(ステップS19)。
【0118】
次に、車速センサ111Aは、車両1の車速を計測し、計測結果を示す車速情報を、CAN-ID「1」を含むCANフレームに格納して車載ECU101へ送信する(ステップS20)。
【0119】
次に、車載ECU101は、車速センサ111Aから送信された車速情報を受信すると、ステップS19において行った設定処理の内容に従い、受信した車速情報をネットワーク151経由で管理装置201へ送信する(ステップS21)。
【0120】
次に、管理装置201は、車載ECU101から送信された車速情報をネットワーク151経由で受信すると、受信した車速情報を用いて、機能Cの実行に用いられる提供情報を作成する。そして、管理装置201は、たとえば、作成した提供情報を保存する。なお、管理装置201は、上述のように履歴情報HDを作成し、履歴情報HDを用いて、選択された機能Cの実行に用いられる提供情報を作成する構成であってもよい(ステップS22)。
【0121】
次に、ブレーキ制御装置111Bは、車両1におけるブレーキの状態を示すブレーキ情報を、CAN-ID「2」を含むCANフレームに格納して車載ECU101へ送信する(ステップS23)。
【0122】
次に、車載ECU101は、ブレーキ制御装置111Bから送信されたブレーキ情報を受信すると、ステップS19において行った設定処理の内容に従い、受信したブレーキ情報の管理装置201への送信を行わない(ステップS24)。
【0123】
次に、カメラ111Cは、車両1の周辺画像を撮像し、撮像した周辺画像を示す画像情報を、CAN-ID「3」を含むCANフレームに格納して車載ECU101へ送信する(ステップS25)。
【0124】
次に、車載ECU101は、カメラ111Cから送信された画像情報を受信すると、ステップS19において行った設定処理の内容に従い、受信した画像情報の管理装置201への送信を行わない(ステップS26)。
【0125】
次に、端末装置161は、ユーザに操作されることにより、たとえば、管理装置201に対して、機能Cに対応する提供情報の要求を行う(ステップS27)。
【0126】
次に、管理装置201は、端末装置161から提供情報の要求を受けた場合、保存されている機能Cに対応する提供情報を、ネットワーク151経由で端末装置161へ送信する(ステップS28)。これにより、ユーザにおいて、管理装置201により作成された提供情報を用いて機能Cを実行することができる。そして、たとえば、車両1におけるイグニッションスイッチがオフ状態へ切り替わるまでの間、上述したステップS20~ステップS28と同様の動作が繰り返し行われる。そして、たとえば、車両1におけるイグニッションスイッチがオフ状態へ切り替わると、車載ECU101、車速センサ111A、ブレーキ制御装置111B、およびカメラ111Cが停止する。
【0127】
なお、車載ECU101、車速センサ111A、ブレーキ制御装置111B、およびカメラ111Cは、イグニッションスイッチがオン状態へ切り替わること以外をトリガとして起動する構成であってもよい。また、車載ECU101、車速センサ111A、ブレーキ制御装置111B、およびカメラ111Cは、イグニッションスイッチがオフ状態へ切り替わること以外をトリガとして停止する構成であってもよい。
【0128】
また、管理装置201は、車載ECU101から設定情報要求を受信した場合であって(ステップS17)、対応する設定情報の作成を行っていない場合、車載ECU101への設定情報の送信は行わない。
【0129】
ここで、車両1内での通信について、たとえば、ディーラ等において、ダイアグツール等を用いた車載ECU101の初期設定が当該車両1に行われている。この場合、車載ECU101が管理装置201からの設定情報を一度も受信していない状態であっても、車載機器111と車載ECU101との間の通信を正常に行うことができる。
【0130】
なお、ディーラ等における車載ECU101の初期設定の際、ユーザにより実行される機能に対応する設定情報が車載ECU101に保存されてもよい。
【0131】
図9は、本開示の実施の形態に係る車載装置が設定情報を保存した状態で起動した場合における、通信システムのシーケンスの一例を示す図である。ここでは、図8に示すステップS19における、CAN-ID「1」に対応する車速情報が管理装置201へ送信されるような設定処理が既に行われているとする。
【0132】
図9を参照して、まず、ユーザが端末装置161を操作することにより、機能Cから機能Dへ選択を変更したとする。この場合、端末装置161は、ユーザによる選択結果を示す選択情報を、ネットワーク151を介して管理装置201へ送信する(ステップS30)。
【0133】
次に、管理装置201は、端末装置161から送信された選択情報をネットワーク151経由で受信すると、受信した選択情報に基づいて、設定情報を作成する。具体的には、管理装置201は、選択情報の示す機能Dに対応する車両情報がブレーキ情報であることを確認したとする。この場合、管理装置201は、たとえば、車種X1に対応する設定情報として、車種X1の車両1におけるブレーキ情報に対応するCAN-ID「2」を示す設定情報を作成する(ステップS31)。
【0134】
次に、たとえば、車両1のイグニッションスイッチがオン状態へ切り替わると、車載ECU101、車速センサ111A、ブレーキ制御装置111B、およびカメラ111Cが起動する(ステップS32)。
【0135】
次に、車載ECU101における設定部12は、記憶部13に保存されている設定情報に基づいて、車載機器111に関する設定処理を行う。具体的には、車載ECU101は、設定処理として、CAN-ID「1」に対応する車速情報が、指定されたタイミングで管理装置201へ送信されるように設定する(ステップS33)。
【0136】
次に、車速センサ111Aは、車両1の車速を計測し、計測結果を示す車速情報を、CAN-ID「1」を含むCANフレームに格納して車載ECU101へ送信する(ステップS34)。
【0137】
次に、車載ECU101は、図8に示すステップS17と同様に、たとえば、車速センサ111Aからの車速情報の受信後(ステップS34)、設定情報要求を管理装置201へ送信する(ステップS35)。
【0138】
次に、車載ECU101は、ステップS33において行った設定処理の内容に従い、受信した車速情報をネットワーク151経由で管理装置201へ送信する(ステップS36)。なお、車載ECU101による車速情報の送信(ステップS36)は、車載ECU101による設定情報要求の送信(ステップS35)より前に行われてもよい。
【0139】
次に、ブレーキ制御装置111Bは、車両1におけるブレーキの状態を示すブレーキ情報を、CAN-ID「2」を含むCANフレームに格納して車載ECU101へ送信する(ステップS37)。
【0140】
次に、車載ECU101は、ブレーキ制御装置111Bから送信されたブレーキ情報を受信すると、ステップS33において行った設定処理の内容に従い、受信したブレーキ情報の管理装置201への送信を行わない(ステップS38)。
【0141】
次に、カメラ111Cは、車両1の周辺画像を撮像し、撮像した周辺画像を示す画像情報を、CAN-ID「3」を含むCANフレームに格納して車載ECU101へ送信する(ステップS39)。
【0142】
次に、車載ECU101は、カメラ111Cから送信された画像情報を受信すると、ステップS33において行った設定処理の内容に従い、受信した画像情報の管理装置201への送信を行わない(ステップS40)。
【0143】
次に、管理装置201は、車載ECU101から送信された設定情報要求を受信すると、受信した設定情報要求の送信元である車載ECU101を搭載する車両1の車種が「X1」であることを確認する。また、管理装置201は、車種X1に対応する設定情報を新たに作成したか否かを確認する。ここでは、管理装置201は、ステップS31において、車種X1に対応する設定情報を新たに作成しているため、当該設定情報をネットワーク151経由で、設定情報要求の送信元である車載ECU101へ送信する(ステップS41)。
【0144】
なお、管理装置201は、車種X1に対応する設定情報を新たに作成していない場合、設定情報の送信を行わない。この場合、車両1においては、既に行われた設定処理の内容が維持される。また、管理装置201は、車種X1に対応する設定情報を新たに作成していない場合、車載ECU101へ送信済である設定情報を再び送信してもよい。
【0145】
次に、車載ECU101は、管理装置201から送信された設定情報をネットワーク151経由で受信すると、受信した設定情報に基づいて、車載機器111に関する設定処理を行う。具体的には、車載ECU101は、CAN-ID「1」に対応する車速情報の送信が停止し、かつCAN-ID「2」に対応するブレーキ情報の管理装置201への送信が、指定されたタイミングで行われるように設定を行う。このような設定処理以降、ブレーキ制御装置111Bからのブレーキ情報が、管理装置201へ送信されることになる。また、車載ECU101は、受信した設定情報を記憶部13に保存する(ステップS42)。
【0146】
次に、車速センサ111Aは、車両1の車速を計測し、計測結果を示す車速情報を、CAN-ID「1」を含むCANフレームに格納して車載ECU101へ送信する(ステップS43)。
【0147】
次に、車載ECU101は、車速センサ111Aから送信された車速情報を受信すると、ステップS42において行った現在の設定処理の内容に従い、受信した車速情報の管理装置201への送信を行わない(ステップS44)。
【0148】
次に、ブレーキ制御装置111Bは、車両1におけるブレーキの状態を示すブレーキ情報を、CAN-ID「2」を含むCANフレームに格納して車載ECU101へ送信する(ステップS45)。
【0149】
次に、車載ECU101は、ブレーキ制御装置111Bから送信されたブレーキ情報を受信すると、ステップS42において行った現在の設定処理の内容に従い、受信したブレーキ情報をネットワーク151経由で管理装置201へ送信する(ステップS46)。
【0150】
次に、管理装置201は、車載ECU101から送信されたブレーキ情報をネットワーク151経由で受信すると、受信したブレーキ情報を用いて、機能Dの実行に用いられる提供情報を作成する。そして、管理装置201は、たとえば、作成した提供情報を保存する。なお、管理装置201は、上述のように履歴情報HDを作成し、履歴情報HDを用いて、選択された機能Dの実行に用いられる提供情報を作成する構成であってもよい(ステップS47)。
【0151】
次に、カメラ111Cは、車両1の周辺画像を撮像し、撮像した周辺画像を示す画像情報を、CAN-ID「3」を含むCANフレームに格納して車載ECU101へ送信する(ステップS48)。
【0152】
次に、車載ECU101は、カメラ111Cから送信された画像情報を受信すると、ステップS42において行った現在の設定処理の内容に従い、受信した画像情報の管理装置201への送信を行わない(ステップS49)。
【0153】
次に、端末装置161は、ユーザにより操作されることにより、たとえば、管理装置201に対して、機能Dに対応する提供情報の要求を行う(ステップS50)。
【0154】
次に、管理装置201は、端末装置161から提供情報の要求を受けた場合、保存されている機能Dに対応する提供情報を、ネットワーク151経由で端末装置161へ送信する(ステップS51)。これにより、ユーザにおいて、管理装置201により作成された提供情報を用いて機能Dを実行することができる。
【0155】
そして、たとえば、車両1におけるイグニッションスイッチがオフ状態へ切り替わるまでの間、上述したステップS43~ステップS51と同様の動作が繰り返し行われる。また、ユーザがさらに機能を変更した場合、上述したステップS30、S31およびステップS34~ステップS51と同様の動作が行われる。そして、たとえば、車両1におけるイグニッションスイッチがオフ状態へ切り替わると、車載ECU101、車速センサ111A、ブレーキ制御装置111B、およびカメラ111Cが停止する。
【0156】
なお、機能変更に限らず、車両1の出荷後に当該車両1に車載機器111が新たに追加された場合も同様に、当該車両1に搭載された車載ECU101等に対して上述のような設定処理を行うことにより、実行すべき機能に当該車両1を対応させることができる。
【0157】
ところで、車載ECUにより取得された車両情報を用いて、車両に関する種々の機能を実行することが考えられる。従来、車両情報を車両外へ送信するための各車載ECUに対する設定は、車両の出荷前において、車種等に応じて個別に行われていた。このため、車両の出荷後に、提供すべき機能の変更等が生じた場合、ディーラ等において各車両に対して個別に設定変更を行う必要があった。
【0158】
特許文献1に記載の車両制御装置では、上述のように、車両情報カートリッジを用いることにより、各車載ECUに対して車両の仕様に応じた機能および制御特性を設定することができる。しかしながら、車載ECUに対する設定変更、または車載ECUの追加がある場合、車両情報カートリッジの変更または追加を行う必要があり、柔軟な対応を行うことができないという問題があった。
【0159】
これに対して、本開示の実施の形態に係る情報処理方法では、まず、選択された機能に対応する、車載機器111に関する設定情報を作成する。次に、作成した設定情報を、当該車載機器111を搭載する車両1へ送信する。
【0160】
このような構成により、車両1の出荷後において、車両1に関する任意の機能に対応させるための設定を車載ECU101等に対して容易に行うことができる。また、車両1の出荷後に当該車両1に追加された車載ECU101に対しても、出荷前に車両1に搭載されている車載ECU101と同様に、任意の機能に対応させるための設定を容易に行うことができる。
【0161】
したがって、本開示の実施の形態に係る情報処理方法では、車両に関する機能の追加または変更等に容易に対応することができる。
【0162】
なお、本開示の実施の形態に係る管理装置201の機能の一部または全部が、クラウドコンピューティングによって提供されてもよい。すなわち、本開示の実施の形態に係る管理装置201が、複数のサーバによって構成されるクラウドサーバであってもよい。
【0163】
上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0164】
1 車両
10 CANバス
11 車外通信部
12 設定部
13 記憶部
14 車内通信部
21 通信部
22 記憶部
23 設定情報作成部
24 提供情報作成部
31 通信部
101 車載ECU(車載装置)
111 車載機器
111A 車速センサ
111B ブレーキ制御装置
111C カメラ
151 ネットワーク
161 端末装置
201 管理装置
301 通信システム
Ta,Tb,Tc 対応テーブル
HD 履歴情報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9