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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023148156
(43)【公開日】2023-10-13
(54)【発明の名称】スライドドア駆動装置
(51)【国際特許分類】
   E05F 15/643 20150101AFI20231005BHJP
   B60J 5/06 20060101ALI20231005BHJP
   E05F 15/655 20150101ALI20231005BHJP
【FI】
E05F15/643
B60J5/06 A
E05F15/655
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022056035
(22)【出願日】2022-03-30
(71)【出願人】
【識別番号】000000011
【氏名又は名称】株式会社アイシン
(71)【出願人】
【識別番号】000002967
【氏名又は名称】ダイハツ工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】礒野 大志
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 昭紀
(72)【発明者】
【氏名】久我 亘
(72)【発明者】
【氏名】井出 雄貴
(72)【発明者】
【氏名】濱 宏平
(72)【発明者】
【氏名】藤下 浩
(72)【発明者】
【氏名】原井 誠一
【テーマコード(参考)】
2E052
【Fターム(参考)】
2E052AA09
2E052CA06
2E052DA04
2E052DB04
2E052EA16
2E052EC01
2E052KA17
2E052LA08
(57)【要約】
【課題】ベルト及びベルトの周辺構成に対する液体の付着を抑制できるスライドドア駆動装置を提供する。
【解決手段】スライドドア駆動装置は、長尺のガイドフレーム50と、ガイドフレーム50の長手方向における両端部にそれぞれ回転可能に支持される第1従動プーリ及び第2従動プーリと、第1従動プーリ及び第2従動プーリに巻き掛けられるベルト91と、ベルト91を覆うメインカバー55と、を備える。メインカバー55は、ベルト91を上方から覆う上壁512,513と、上壁512,513の幅方向における外端から下方に延びる外側壁514と、上壁512,513の幅方向における内端から下方に延びる内側壁515と、を有する。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両のボディパネルに固定され、前記車両のスライドドアを開方向及び閉方向に作動させるスライドドア駆動装置であって、
長尺のガイドフレームと、
前記ガイドフレームの長手方向における両端部にそれぞれ回転可能に支持される第1従動プーリ及び第2従動プーリと、
前記第1従動プーリ及び前記第2従動プーリに巻き掛けられるベルトと、
前記ベルトを覆うカバーと、を備え、
前記カバーは、前記ベルトを上方から覆う上壁と、前記車両の幅方向における前記上壁の外端から下方に延びる外側壁と、前記幅方向における前記上壁の内端から下方に延びる内側壁と、を有する
スライドドア駆動装置。
【請求項2】
前記外側壁及び前記内側壁は、前記車両の上下方向において、前記ベルトの少なくとも一部と重複している
請求項1に記載のスライドドア駆動装置。
【請求項3】
前記内側壁の下端は、前記外側壁の下端よりも下方に位置している
請求項2に記載のスライドドア駆動装置。
【請求項4】
前記カバーは、前記ガイドフレームと一体に構成されている
請求項1~請求項3の何れか一項に記載のスライドドア駆動装置。
【請求項5】
前記ガイドフレームは、前記閉方向に向かって直線状に延びる直線部と、前記直線部の前記閉方向における端部から前記閉方向に進むにつれて前記幅方向における内方に向かうように湾曲する湾曲部と、有し、
前記カバーは、前記ガイドフレームの前記直線部に沿って配索される前記ベルトを覆うメインカバーであり、
前記ガイドフレームと別体に構成され、前記ガイドフレームの前記湾曲部に沿って配索される前記ベルトを覆うサブカバーを備える
請求項4に記載のスライドドア駆動装置。
【請求項6】
前記サブカバーは、前記ボディパネルとの隙間を塞ぐシールを有する
請求項5に記載のスライドドア駆動装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スライドドア駆動装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、車両のボディパネルに固定されるガイドレールに沿って、スライドドアを開閉作動させるスライドドア駆動装置が記載されている。スライドドア駆動装置は、ガイドレールに沿って延びるベルトガイド部と、ベルトガイド部の前端及び後端にそれぞれ設けられる2つのタイミングプーリと、2つのタイミングプーリに巻き掛けられるベルトと、ベルトを駆動するベルト駆動部と、を備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-100081号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のようなスライドドア駆動装置は車両のボディパネルに設置されるため、スライドドア駆動装置の構成部品には、雨水及び洗浄水などの液体が付着することがある。そして、スライドドア駆動装置の構成部品に液体が付着した状態で、車両が低温環境に置かれると、ベルトがベルトガイド部などに接した状態で凍結するおそれがある。この場合、スライドドア駆動装置は、スライドドアを開閉作動できなくなるおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決するスライドドア駆動装置は、車両のボディパネルに固定され、前記車両のスライドドアを開方向及び閉方向に作動させるスライドドア駆動装置であって、長尺のガイドフレームと、前記ガイドフレームの長手方向における両端部にそれぞれ回転可能に支持される第1従動プーリ及び第2従動プーリと、前記第1従動プーリ及び前記第2従動プーリに巻き掛けられるベルトと、前記ベルトを覆うカバーと、を備え、前記カバーは、前記ベルトを上方から覆う上壁と、前記車両の幅方向における前記上壁の外端から下方に延びる外側壁と、前記幅方向における前記上壁の内端から下方に延びる内側壁と、を有する。
【0006】
スライドドア駆動装置は、上壁、外側壁及び内側壁を有するカバーを備える。このため、スライドドア駆動装置に雨水や洗浄水などの液体が掛かる場合であっても、当該液体がベルト及びベルトの周辺構成まで到達しにくくなる。したがって、スライドドア駆動装置は、ベルト及びベルトの周辺構成に対する液体の付着を抑制できる。
【0007】
スライドドア駆動装置において、前記外側壁及び前記内側壁は、前記車両の上下方向において、前記ベルトの少なくとも一部と重複していることが好ましい。
スライドドア駆動装置は、ベルトなどに対する液体の付着をより抑制できる。
【0008】
スライドドア駆動装置において、前記内側壁の下端は、前記外側壁の下端よりも下方に位置していることが好ましい。
スライドドアを開閉作動させるための動力は、ベルトとスライドドアとを連結するベルトブラケットを介して、スライドドアに伝達される。そして、ベルトが駆動される場合には、ベルトブラケットは、カバーの外側壁の下方をガイドフレームの長手方向に沿って移動する。よって、カバーの外側壁は、ベルトブラケットとの干渉を回避する必要がある。一方、カバーの内側壁は、ベルトブラケットとの干渉を考慮する必要がない。この点、上記構成のスライドドア駆動装置は、カバーにおいて、内側壁の下端が外側壁の下端よりも下方に位置している。よって、スライドドア駆動装置は、ベルトブラケットとカバーの外側壁との干渉を回避しつつ、装置の内側を流れる液体がベルトなどに到達することを抑制しやすくなる。
【0009】
スライドドア駆動装置において、前記カバーは、前記ガイドフレームと一体に構成されていることが好ましい。
スライドドア駆動装置は、カバーとガイドフレームとを一体化できるため、装置を構成する部品点数を低減できる。
【0010】
スライドドア駆動装置において、前記ガイドフレームは、前記閉方向に向かって直線状に延びる直線部と、前記直線部の前記閉方向における端部から前記閉方向に進むにつれて前記幅方向における内方に向かうように湾曲する湾曲部と、有し、前記カバーは、前記ガイドフレームの前記直線部に沿って配索される前記ベルトを覆うメインカバーであり、前記ガイドフレームと別体に構成され、前記ガイドフレームの前記湾曲部に沿って配索される前記ベルトを覆うサブカバーを備えることが好ましい。
【0011】
ガイドフレームの湾曲部は直線部と異なり湾曲しているため、湾曲部をメインカバーと一体に構成しにくくなる場合がある。そこで、上記構成によれば、ガイドフレームの直線部に沿って配索されるベルトを覆うメインカバーは、ガイドフレームと一体に構成される。一方、ガイドフレームの湾曲部に沿って配索されるベルトを覆うサブカバーは、ガイドフレームと別体に構成される。このため、スライドドア駆動装置は、装置を構成する部品点数を少なくしつつ、湾曲部に沿って配索されるベルトなどに液体が付着することを抑制できる。
【0012】
スライドドア駆動装置において、前記サブカバーは、前記ボディパネルとの隙間を塞ぐシールを有することが好ましい。
スライドドア駆動装置において、サブカバーは、シールによってボディパネルとの隙間を塞ぐことで、サブカバーとボディパネルとの隙間を液体が通過することを抑制できる。こうして、スライドドア駆動装置は、サブカバーとボディパネルとの隙間を通過する液体がベルトなどに付着することを抑制できる。
【発明の効果】
【0013】
スライドドア駆動装置は、ベルト及びベルトの周辺構成に対する液体の付着を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1図1は、車両の概略構成を示す側面図である。
図2図2は、車両におけるドア開口部よりも後方部分の斜視図である。
図3図3は、スライドドア駆動装置の斜視図である。
図4図4は、スライドドア駆動装置の斜視図である。
図5図5は、ガイドフレームの直線部と直交するスライドドア駆動装置の端面図である。
図6図6は、ガイドフレームの湾曲部と直交するスライドドア駆動装置の端面図である。
図7図7は、ガイドフレームの直線部と直交するスライドドア駆動装置の端面図である。
図8図8は、ガイドフレームの湾曲部と直交するスライドドア駆動装置の端面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、スライドドア駆動装置(以下、「ドア駆動装置」ともいう。)を備える車両の一実施形態について説明する。
<本実施形態の構成>
図1に示すように、車両10は、車体20と、スライドドア30と、ドア駆動装置40と、を備える。以降の説明では、車両10の幅方向を「幅方向」ともいい、車両10の前後方向を「前後方向」ともいい、車両10の上下方向を「上下方向」ともいう。また、幅方向において、車両10の中央を向く方向を「内方」といい、「内方」の逆方向を「外方」という。一部の図面には、前後方向に延びる軸をX軸として記載し、幅方向に延びる軸をY軸として記載し、上下方向に延びる軸をZ軸として記載している。
【0016】
<車体20>
図1及び図2に示すように、車体20は、ドア開口部21と、ボディパネル22と、アッパレール23と、センターレール24と、ロアレール25と、を有する。
【0017】
図1に示すように、ドア開口部21は、車体20の側面に開口している。ドア開口部21は、幅方向における側面視において矩形状をなしている。ドア開口部21は、車両10のユーザが車両10に乗降する際に通過する部位である。ボディパネル22は、車体20の側面を構成するサイドボディパネルである。図2に示すように、ボディパネル22において、センターレール24とドア駆動装置40とが組み付けられる部分は、幅方向における内方に凹んでいる。また、ドア駆動装置40に隠れているが、ボディパネル22には、ドア駆動装置40の一部の構成部品を幅方向に通すための貫通孔が貫通している。
【0018】
図1に示すように、アッパレール23、センターレール24及びロアレール25は、車体20の側面に固定されている。アッパレール23は、ドア開口部21よりも上方に位置している。センターレール24は、ドア開口部21よりも後方に位置している。ロアレール25は、ドア開口部21よりも下方に位置している。上下方向において、アッパレール23は、センターレール24及びロアレール25よりも上方に位置し、センターレール24は、アッパレール23及びロアレール25の間に位置している。アッパレール23、センターレール24及びロアレール25は、スライドドア30の開閉方向を規定するための部材である。
【0019】
図2に示すように、センターレール24は、前方に延びる直線部241と、直線部241の前端から前方に進むにつれて幅方向における内方に向かって円弧状に延びる湾曲部242と、を有する。直線部241は、全体にわたって直線状に延びている必要はなく、小さな曲率で僅かに湾曲していてもよい。同様に、湾曲部242は、全体にわたって湾曲している必要はなく、直線状に延びる部分を有していてもよい。図示を省略するが、アッパレール23及びロアレール25も、センターレール24の直線部241及び湾曲部242に相当する構成を含んでいる。したがって、アッパレール23、センターレール24及びロアレール25は、前端部が後端部よりも幅方向における内方に位置するように湾曲している。アッパレール23、センターレール24及びロアレール25が湾曲することにより、スライドドア30を全閉位置の付近で幅方向に移動させることが可能となる。
【0020】
<スライドドア30>
図1に示すように、スライドドア30は、ドア本体31と、アッパヒンジユニット32と、センターヒンジユニット33と、ロアヒンジユニット34と、を備える。
【0021】
ドア本体31は、ドア開口部21に応じた形状をなしている。アッパヒンジユニット32、センターヒンジユニット33及びロアヒンジユニット34は、ドア本体31に固定されている。アッパヒンジユニット32は、ドア本体31の前端かつ上部に位置している。センターヒンジユニット33は、ドア本体31の後端かつ上下方向における中央部に位置している。ロアヒンジユニット34は、ドア本体31の前端かつ下部に位置している。アッパヒンジユニット32は、アッパレール23に沿って移動可能にアッパレール23に係合している。センターヒンジユニット33は、センターレール24に沿って移動可能にセンターレール24に係合している。ロアヒンジユニット34は、ロアレール25に沿って移動可能にロアレール25に係合している。
【0022】
そして、アッパヒンジユニット32、センターヒンジユニット33及びロアヒンジユニット34が、アッパレール23、センターレール24及びロアレール25に対してそれぞれ移動することにより、スライドドア30は、開閉方向にスライドする。詳しくは、スライドドア30は、ドア開口部21を全閉する全閉位置及びドア開口部21を全開する全開位置の間でスライドする。本実施形態では、スライドドア30が後方に移動することで開作動し、スライドドア30が前方に移動することで閉作動する。つまり、スライドドア30の開方向は後方であり、スライドドア30の閉方向は前方である。
【0023】
<ドア駆動装置40>
図2に示すように、ドア駆動装置40は、ボディパネル22に固定される。このとき、ドア駆動装置40は、センターレール24と上下に並んでいる。詳しくは、ドア駆動装置40は、センターレール24の直上に位置している。
【0024】
図3及び図4に示すように、ドア駆動装置40は、ガイドフレーム50と、サブカバー60と、ベルト駆動部70と、駆動プーリ81と、2つの押さえプーリ82,83と、3つの従動プーリ84~86と、プーリカバー87と、ベルト91と、ベルトブラケット92と、を備える。
【0025】
ガイドフレーム50は、センターレール24と同様に、長尺状をなしている。つまり、ガイドフレーム50は、車体20に対する固定時に前端部が後端部よりも幅方向における内方に位置するように湾曲している。スライドドア30の開閉方向との関係でいえば、ガイドフレーム50の前端部は、閉方向における端部であり、ガイドフレーム50の後端部は、開方向における端部である。
【0026】
ガイドフレーム50は、平面視において直線状をなす直線部51と、平面視において円弧状をなす湾曲部52と、ドア駆動装置40の一部の構成部品を収容する収容部53と、ボディパネル22に固定される複数の固定孔541~543と、を備える。本実施形態において、ガイドフレーム50は、樹脂材料からなる成形品である。ガイドフレーム50の直線部51は、主に上下方向に離型する金型によって成形される部位である。一方、ガイドフレーム50の湾曲部52及び収容部53は、主に幅方向に離型する金型によって成形される部位である。
【0027】
図3図5に示すように、直線部51は、ガイドフレーム50の後側部分を構成している。直線部51は、一切曲がることなく直線状に延びている必要はなく、緩やかに湾曲していてもよい。直線部51は、ガイド壁511と、外側上壁512と、内側上壁513と、外側壁514と、内側壁515と、を有する。なお、図5は、ガイドフレーム50の直線部51の長手方向と直交するドア駆動装置40の断面である。
【0028】
ガイド壁511は、センターレール24の直線部241と同様に延びる長尺部材である。ガイド壁511の長手方向と直交する断面形状は、幅方向を短手方向とし、上下方向を長手方向とする矩形状をなしている。外側上壁512は、ガイド壁511から幅方向における外方に延び、内側上壁513は、ガイド壁511から幅方向における内方に延びている。外側上壁512は、ガイド壁511の上端から延びているのに対し、内側上壁513は、ガイド壁511の上端よりも下方となる位置から延びている。このため、本実施形態において、外側上壁512は、内側上壁513よりも上方に位置している。他の実施形態において、外側上壁512及び内側上壁513は同じ高さに位置していてもよいし、外側上壁512は、内側上壁513よりも下方に位置していてもよい。
【0029】
外側壁514は、外側上壁512の幅方向における外端から下方に延び、内側壁515は、内側上壁513の幅方向における内端から下方に延びている。外側壁514は、ガイド壁511の外面と対向し、内側壁515は、ガイド壁511の内面と対向している。内側壁515の下端は、外側壁514の下端よりも下方に位置している。直線部51において、ガイド壁511、外側上壁512及び外側壁514で囲われる空間とガイド壁511、内側上壁513及び内側壁515で囲われる空間とは、ともにベルト91が配索される空間となっている。
【0030】
本実施形態では、ガイドフレーム50の直線部51の外側上壁512、内側上壁513、外側壁514及び内側壁515を含んで、「メインカバー55」が構成されている。つまり、本実施形態のメインカバー55は、ガイドフレーム50と一体に構成されている。また、外側上壁512及び内側上壁513は「メインカバー55の上壁」に相当している。
【0031】
図3図4及び図6に示すように、湾曲部52は、ガイドフレーム50の前側部分を構成している。湾曲部52は、直線部51の前端から前方に進むにつれて幅方向における内方に向かって円弧状に延びている。湾曲部52は、円弧状をなす部分だけで構成されている必要はなく、直線状に延びる部分を有していてもよい。湾曲部52は、外側ガイド壁521及び内側ガイド壁522と、外側底壁523及び内側底壁524と、上壁525と、を有する。なお、図6は、ガイドフレーム50の湾曲部52の長手方向と直交するドア駆動装置40の断面である。
【0032】
外側ガイド壁521及び内側ガイド壁522は、間隔をあけた状態でセンターレール24の湾曲部242と同様に延びる長尺部材である。外側ガイド壁521は、内側ガイド壁522よりも幅方向における外方に位置している。外側ガイド壁521及び内側ガイド壁522の長手方向と直交する断面形状は、幅方向を短手方向とし、上下方向を長手方向とする矩形状をなしている。外側ガイド壁521及び内側ガイド壁522を一体化した1つのガイド壁とすると、樹脂成形時にヒケが発生するおそれがある。このため、外側ガイド壁521及び内側ガイド壁522の間には隙間が設けられている。つまり、外側ガイド壁521及び内側ガイド壁522の間隔が狭い場合には、外側ガイド壁521及び内側ガイド壁522を一体化することもできる。
【0033】
外側底壁523は、外側ガイド壁521の下端から幅方向における外方に向かって延びている。詳しくは、外側底壁523は、外側ガイド壁521から内側ガイド壁522に向かう方向とは反対方向に延びている。外側底壁523は、外側ガイド壁521から延びるにつれて上下方向における板厚が次第に薄くなっている。言い換えれば、外側底壁523は先細りしている。こうして、外側底壁523の上面は、外側ガイド壁521の外面と連続的に接続している。内側底壁524は、外側ガイド壁521の下端から幅方向における外方に向かって延びている。詳しくは、内側底壁524は、外側ガイド壁521から内側ガイド壁522に向かう方向とは反対方向に延びている。内側底壁524は、外側ガイド壁521から延びるにつれて上下方向における板厚が変化していない。
【0034】
上壁525は、外側ガイド壁521の上端及び内側ガイド壁522の上端に接続している。上壁525は、外側ガイド壁521の上端に対して幅方向における外方に向かって延びるとともに、内側ガイド壁522の上端に対して幅方向における内方に向かって延びている。上壁525は、内側底壁524及び外側底壁523と上下方向に対向している。
【0035】
以上説明したガイドフレーム50において、直線部51のガイド壁511並びに湾曲部52の外側ガイド521壁及び内側ガイド壁522は、直線部51及び湾曲部52に沿って動作するベルト91をガイドする。直線部51の外側上壁512及び内側上壁513並びに湾曲部52の上壁525は、直線部51及び湾曲部52に沿って配索されるベルト91を上方から保護する。湾曲部52の内側底壁524及び外側底壁523は、湾曲部52に沿って配索されたベルト91が下方に脱落することを抑制する。
【0036】
図3及び図4に示すように、収容部53は、直線部51の前端部及び湾曲部52の後端部と一体化している。収容部53は、ボディパネル22を向く面が開口している。収容部53は、駆動プーリ81及び2つの押さえプーリ82,83を収容する収容空間531を有する。
【0037】
複数の固定孔541~543は、ガイドフレーム50の長手方向に間隔をあけて設けられている。詳しくは、固定孔541は、ガイドフレーム50の長手方向における後端付近に設けられている。固定孔542は、ガイドフレーム50の長手方向における前端付近に設けられている。複数の固定孔543は、幅方向における側面視において、収容部53の周囲を囲うように設けられている。複数の固定孔541~543は、ドア駆動装置40を車体20に固定するとき、すなわち、ガイドフレーム50をボディパネル22に固定する際に、ねじ及びボルトなどの締結部材が通る部位である。
【0038】
<サブカバー60>
図3図4及び図6に示すように、サブカバー60は、保護プレート61と、シール62と、を備える。
【0039】
保護プレート61は、上壁611と、外側壁612と、内側壁613と、を有する。上壁611は、上方からの平面視において、ガイドフレーム50の湾曲部52の上壁611と同等な形状をなしている。すなわち、上壁611は、上方からの平面視において、円弧状をなしている。外側壁612は、上壁611の幅方向における外端から下方に延び、内側壁613は、上壁611の幅方向における内端から上方に延びている。外側壁612の後端は、上壁611の後端と一致しているが、内側壁613の後端は、上壁611の後端よりも前方に位置している。このため、外側壁612は、内側壁613よりも後方まで延びているといえる。シール62は、ゴム及び樹脂などのエラストマーによって構成される弾性部材である。シール62は、サブカバー60の内側壁613に貼付されている。このとき、シール62は、サブカバー60の内側壁613の上端から、幅方向における内方に向かうにつれて上方に進むように傾いている。
【0040】
サブカバー60は、ガイドフレーム50の湾曲部52に対して上方から固定される。例えば、サブカバー60とガイドフレーム50との固定には、スナップフィットを用いてもよいし、ボルトなどの締結部材を用いてもよい。サブカバー60をガイドフレーム50に固定すると、ガイドフレーム50の湾曲部52がサブカバー60によって上方から覆われる。このとき、サブカバー60の外側壁612は、ガイドフレーム50の湾曲部52の外側ガイド壁521と対向する。なお、サブカバー60がガイドフレーム50に固定されるのは、ガイドフレーム50がボディパネル22に固定される後である。よって、サブカバー60がガイドフレーム50に固定されると、シール62は弾性変形する。こうして、シール62は、サブカバー60とボディパネル22との隙間を埋める。
【0041】
<ベルト駆動部70>
図3に示すように、ベルト駆動部70は、電気モータ71と、電気モータ71から伝達される動力によって駆動される出力軸72と、ベルト駆動部70の構成部品を収容するケース73と、を有する。ベルト駆動部70は、ケース73内に、電気モータ71の動力を出力軸72に伝達する不図示の減速機を有する。出力軸72は、駆動プーリ81に連結されている。図2に示すように、ドア駆動装置40を車両10に固定したとき、ベルト駆動部70は、ボディパネル22の内側に配置される。
【0042】
<プーリ>
図4に示すように、駆動プーリ81及び2つの押さえプーリ82,83は、ガイドフレーム50の収容部53に収容されている。詳しくは、駆動プーリ81及び2つの押さえプーリ82,83は、収容部53に回転可能に支持されている。このとき、駆動プーリ81は、ガイドフレーム50の長手方向において、第1押さえプーリ82及び第2押さえプーリ83の間に位置している。また、駆動プーリ81、第1押さえプーリ82及び第2押さえプーリ83の回転軸線は、幅方向に延びている。なお、駆動プーリ81は、歯付きのプーリである。
【0043】
図3及び図4に示すように、第1従動プーリ84及び第2従動プーリ85は、ガイドフレーム50の長手方向における両端部にそれぞれ支持されている。詳しくは、第1従動プーリ84は、ガイドフレーム50の直線部51の後端部に回転可能に支持されている。第2従動プーリ85は、ガイドフレーム50の湾曲部52の前端部に回転可能に支持されている。また、第3従動プーリ86は、ガイドフレーム50の湾曲部52の長手方向における中間部に回転可能に支持されている。詳しくは、第3従動プーリ86は、ガイドフレーム50の湾曲部52の内側ガイド壁522と幅方向に向き合う位置に支持されている。3つの従動プーリ84~86の回転軸線は、上下方向に延びている。つまり、3つの従動プーリ84~86の回転軸線は、駆動プーリ81、第1押さえプーリ82及び第2押さえプーリ83の回転軸線とねじれの位置関係にある。
【0044】
プーリカバー87は、収容部53の開口を覆う部材である。プーリカバー87は、ベルト駆動部70の出力軸72が挿通される挿通孔871を有する。プーリカバー87で収容部53の開口を覆うことにより、収容部53の収容空間531は、閉じた空間になる。このとき、プーリカバー87は、ガイドフレーム50の直線部51の内側壁515と面一となることが好ましい。
【0045】
<ベルト91及びベルトブラケット92>
ベルト91は、ゴム及び樹脂などのエラストマーからなる歯付ベルトである。ベルト91は、ガイドフレーム50の直線部51のガイド壁511及び湾曲部52の外側ガイド壁521及び内側ガイド壁522を囲った状態で、駆動プーリ81、2つの押さえプーリ82,83及び3つの従動プーリ84~86に巻き掛けられる。ここで、ベルト91は、駆動プーリ81に巻き掛ける部分が2つの押さえプーリ82,83によって押さえ付けられている。こうして、ベルト駆動部70の出力軸72の動力が駆動プーリ81を介して、ベルト91に効率よく伝達される。
【0046】
本実施形態において、駆動プーリ81及び2つの押さえプーリ82,83の回転軸線と3つの従動プーリ84~86の回転軸線とは、ねじれの位置関係にある。このため、図4に示すように、ベルト91には、駆動プーリ81及び2つの押さえプーリ82,83に巻き掛けられる部分の前後にねじれが生じている。詳しくは、ベルト91には、第1押さえプーリ82と第1従動プーリ84との間でねじれが生じ、第2押さえプーリ83と第3従動プーリ86との間でねじれが生じている。
【0047】
図5に示すように、ガイドフレーム50の直線部51に沿って配索されるベルト91は、メインカバー55に覆われている。メインカバー55の外側上壁512及び内側上壁513は、ベルト91を上方から覆っている。メインカバー55の外側壁514及び内側壁515は、ベルト91を幅方向から覆っている。また、メインカバー55の外側壁514及び内側壁515は、上下方向において、ベルト91の少なくとも一部と重複している。言い換えれば、メインカバー55の外側壁514及び内側壁515は、ベルト91と対向している。このとき、メインカバー55の外側壁514の下端は、外側壁514と対向するベルト91の下端と同じ高さに位置している。メインカバー55の内側壁515の下端は、内側壁515と対向するベルト91の下端よりも下方に位置している。
【0048】
図6に示すように、ガイドフレーム50の湾曲部52に沿って配索されるベルト91は、湾曲部52の上壁525とサブカバー60とに覆われている。湾曲部52の上壁525とサブカバー60の上壁525とは、ベルト91を上方から覆っている。サブカバー60の外側壁612は、ベルト91を幅方向における外方から覆っている。また、サブカバー60の外側壁612は、上下方向において、ベルト91の少なくとも一部と重複している。このとき、サブカバー60の外側壁612の下端は、外側壁612と対向するベルト91の下端よりも下方に位置している。
【0049】
図3及び図4に示すように、ベルトブラケット92は、基端部がベルト91に連結され、先端部がスライドドア30のセンターヒンジユニット33に連結されている。こうして、ベルトブラケット92は、ベルト91からセンターヒンジユニット33にベルト駆動部70から出力される動力を伝達する。ベルトブラケット92は、例えば、金属板をプレス加工することで成形される。
【0050】
<ドア駆動装置40の作用>
以上のように構成されたドア駆動装置40は、スライドドア30を開閉作動させる場合には、ベルト駆動部70の電気モータ71を駆動する。すると、ベルト駆動部70の出力軸72が回転することにより、ベルト91が回転する。スライドドア30を開作動する場合には、ベルトブラケット92が後方に移動するようにベルト91が回転される。その結果、スライドドア30には、センターヒンジユニット33を介して、後方に荷重が作用する。こうして、スライドドア30は、後方に移動することにより、開作動される。一方、スライドドア30を閉作動する場合には、ベルトブラケット92が前方に移動するようにベルト91が回転される。その結果、スライドドア30には、センターヒンジユニット33を介して、前方に荷重が作用する。こうして、スライドドア30は、前方に移動することにより、閉作動される。
【0051】
<本実施形態の作用>
図7及び図8を参照して、車両10が被水する場合の作用について説明する。車両10が被水する場合とは、例えば、車両10に雨水が降り注ぐ場合及び洗車時において洗浄液が車両10に吹き付けられる場合などである。
【0052】
図7は、ガイドフレーム50の直線部51の長手方向と直交する車両10の断面図である。図7に示すように、ガイドフレーム50の直線部51に沿って配索されるベルト91は、メインカバー55によって覆われている。このため、上方からベルト91及びガイド壁511に向かう液体は、矢印A1で示すように、メインカバー55の外側上壁512及び内側上壁513によって遮られる。また、側方からベルト91などに向かう液体は、矢印A2で示すように、メインカバー55の外側壁514によって遮られる。さらに、ボディパネル22を伝ってベルト91などに向かう液体は、矢印A3で示すように、メインカバー55の内側壁515によって遮られる。こうして、ベルト91及びガイド壁511などに液体が付着することが抑制される。
【0053】
図8は、ガイドフレーム50の湾曲部52の長手方向と直交する車両10の断面図である。図8に示すように、ガイドフレーム50の湾曲部52に沿って配索されるベルト91は、サブカバー60によって覆われている。このため、上方からベルト91、外側ガイド壁521及び内側ガイド壁522に向かう液体は、矢印A4で示すように、サブカバー60の上壁525によって遮られる。また、側方からベルト91などに向かう液体は、矢印A5で示すように、サブカバー60の外側壁612によって遮られる。さらに、ボディパネル22を伝ってベルト91などに向かう液体は、矢印A6で示すように、サブカバー60のシール62によって遮られる。こうして、ベルト91、外側ガイド壁521及び内側ガイド壁522などに液体が付着することが抑制される。
【0054】
<本実施形態の効果>
(1)ドア駆動装置40は、外側上壁512、内側上壁513、外側壁514及び内側壁515を有するメインカバー55を備える。このため、車両10に液体が掛かる場合であっても、当該液体がベルト91及びベルト91の周辺構成まで到達しにくくなる。したがって、ドア駆動装置40は、ベルト91などに対する液体の付着を抑制できる。その結果、ベルト91などに液体が付着することで起こる問題を回避できる。例えば、ベルト91に付着した液体が凍結することでベルト91がガイドフレーム50に対して動かなくなることを抑制できる。つまり、ドア駆動装置40がスライドドア30を開閉作動できなくなることを抑制できる。
【0055】
(2)メインカバー55の外側壁514及び内側壁515は、上下方向において、ベルト91の少なくとも一部と重複している。このため、ドア駆動装置40は、ベルト91などに対する液体の付着をより抑制できる。
【0056】
(3)スライドドア30を開閉作動させるための動力は、ベルト91とスライドドア30とを連結するベルトブラケット92を介して、スライドドア30に伝達される。そして、ベルト91が駆動される場合には、ベルトブラケット92は、メインカバー55の外側壁514の下方をガイドフレーム50の長手方向に沿って移動する。よって、メインカバー55の外側壁514は、ベルトブラケット92との干渉を回避する必要がある。一方、メインカバー55の内側壁515は、ベルトブラケット92との干渉を考慮する必要がない。この点、ドア駆動装置40は、内側壁515の下端が外側壁514の下端よりも下方に位置している。よって、ドア駆動装置40は、ベルトブラケット92とメインカバー55の外側壁514との干渉を回避しつつ、装置の内側を流れる液体がベルト91などに到達することを抑制できる。
【0057】
(4)ドア駆動装置40は、メインカバー55がガイドフレーム50と一体化されている点で、装置を構成する部品点数を低減できる。
(5)ガイドフレーム50の湾曲部52は直線部51と異なり湾曲している。このため、湾曲部52に沿って配索されるベルト91を覆うカバーを、湾曲部52と一体に構成しにくくなる場合がある。例えば、図6に示すように、ガイドフレーム50の湾曲部52は、ベルト91の脱落防止のための外側底壁523及び内側底壁524を有する。この場合において、ガイドフレーム50を樹脂成形しようとすると、金型の離型方向の制約により、上壁525から下方に延びる側壁を設けることができなくなる。この点、ドア駆動装置40において、ガイドフレーム50の直線部51に沿って配索されるベルト91を覆うメインカバー55は、ガイドフレーム50と一体に構成される。一方、ガイドフレーム50の湾曲部52に沿って配索されるベルト91を覆うサブカバー60は、ガイドフレーム50と別体に構成される。このため、ドア駆動装置40は、装置を構成する部品点数を少なくしつつ、湾曲部52に沿って配索されるベルト91などに液体が付着することを抑制できる。また、ドア駆動装置40は、ガイドフレーム50と別体とするカバーの大きさを小さくできる。
【0058】
(6)ドア駆動装置40において、サブカバー60は、シール62によってボディパネル22との隙間を塞ぐことで、サブカバー60とボディパネル22との隙間を液体が通過することを抑制できる。こうして、ドア駆動装置40は、サブカバー60とボディパネル22との隙間を通過する液体がベルト91などに付着することを抑制できる。
【0059】
<変更例>
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
【0060】
・ガイドフレーム50は、直線部51のみで構成されていてもよい。この場合、直線部51は、前端が後端よりも幅方向における内方に位置するように緩やかに湾曲していることが好ましい。
【0061】
・メインカバー55は、ガイドフレーム50と別体に構成されていてもよい。この場合、メインカバー55及びサブカバー60は、一体に構成してもよいし、別体に構成してもよい。
【0062】
・サブカバー60は、ガイドフレーム50に対して、上方から固定されてなくてもよい。例えば、サブカバー60は、ガイドフレーム50に対して、幅方向における外側から内方に向かって固定されてもよい。
【0063】
・シール62はサブカバー60から省略することもできる。この場合、サブカバー60は、メインカバー55の内側壁515に相当する構成を有することが好ましい。つまり、サブカバー60は、上壁611の幅方向における内端から下方に延びる内側壁を有することが好ましい。さらに、内側壁は、ガイドフレーム50の湾曲部52に沿って配索されるベルト91と対向できる程度の長さを有することが好ましい。
【0064】
・サブカバー60において、シール62は、ボディパネル22と保護プレート61との隙間を塞ぐように、両者に跨って添付された止水テープに置き換えることもできる。
・メインカバー55の外側壁514及び内側壁515の長さは適宜に調整可能である。例えば、メインカバー55の外側壁514は、外側上壁512の外端から僅かでも下方に延びていればよく、メインカバー55の内側壁515は内側上壁513の内端から僅かでも下方に延びていればよい。このとき、幅方向における側面視において、ガイドフレーム50の直線部51に沿って配索されるベルト91は、外側壁514及び内側壁515によって隠れていなくてもよい。
【0065】
・ドア駆動装置40において、ガイドフレーム50は、樹脂材料からなる一体成型品でなくてもよい。例えば、直線部51と湾曲部52とを別体に構成してもよい。
・ドア駆動装置40は、アッパレール23と上下に並ぶ位置に設置することもできる。この場合、ドア駆動装置40のベルトブラケット92は、アッパヒンジユニット32に連結される。また、ドア駆動装置40は、ロアレール25と上下方向に並ぶ位置に設置することもできる。この場合、ドア駆動装置40のベルトブラケット92は、ロアヒンジユニット34に連結される。
【0066】
・ベルト駆動部70の出力軸72の軸方向が3つの従動プーリ84~86の軸方向と同じ方向を向くように、ガイドフレーム50にベルト駆動部70を組み付けてもよい。この構成によれば、ベルト91にねじれが生じないようにできる。
【符号の説明】
【0067】
10…車両
20…車体
21…ドア開口部
22…ボディパネル
24…センターレール
30…スライドドア
31…ドア本体
33…センターヒンジユニット
40…スライドドア駆動装置
50…ガイドフレーム
51…直線部
511…ガイド壁
512…外側上壁(上壁の一例)
513…内側上壁(上壁の一例)
514…外側壁
515…内側壁
52…湾曲部
521…外側ガイド壁
522…内側ガイド壁
523…外側底壁
524…内側底壁
525…上壁
53…収容部
55…メインカバー(カバーの一例)
60…サブカバー
61…保護プレート
611…上壁
612…外側壁
613…内側壁
62…シール
70…ベルト駆動部
81…駆動プーリ
82…第1押さえプーリ
83…第2押さえプーリ
84…第1従動プーリ
85…第2従動プーリ
86…第3従動プーリ
87…プーリカバー
91…ベルト
92…ベルトブラケット
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8