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特開2023-148219ゴムクローラの取り付け方法および取り付け治具
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023148219
(43)【公開日】2023-10-13
(54)【発明の名称】ゴムクローラの取り付け方法および取り付け治具
(51)【国際特許分類】
   B62D 55/24 20060101AFI20231005BHJP
【FI】
B62D55/24
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022056124
(22)【出願日】2022-03-30
(71)【出願人】
【識別番号】000006208
【氏名又は名称】三菱重工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100112737
【弁理士】
【氏名又は名称】藤田 考晴
(74)【代理人】
【識別番号】100140914
【弁理士】
【氏名又は名称】三苫 貴織
(74)【代理人】
【識別番号】100136168
【弁理士】
【氏名又は名称】川上 美紀
(74)【代理人】
【識別番号】100172524
【弁理士】
【氏名又は名称】長田 大輔
(72)【発明者】
【氏名】猶木 和哉
(72)【発明者】
【氏名】井谷 寿郎
(57)【要約】
【課題】無端状のゴムクローラを走行装置に容易に取り付ける。
【解決手段】取り付け治具の長手方向の一端に起動輪固定部を取り付ける起動輪取り付け工程(S102)と、取り付け治具の長手方向の他端に誘導輪固定部を取り付ける誘導輪取り付け工程(S103)と、ゴムクローラと起動輪と誘導輪とが取り付けられた取り付け治具を走行装置へ運搬する運搬工程(S105)と、起動輪ハブに起動輪を固定する起動輪固定工程(S106)と、誘導輪ハブに誘導輪を固定する誘導輪固定工程(S107)と、起動輪ハブに固定された起動輪を起動輪固定部から取り外す起動輪取り外し工程(S108)と、誘導輪ハブに固定された誘導輪を誘導輪固定部から取り外す誘導輪取り外し工程(S109)と、取り付け治具を走行装置から退避させる退避工程(S110)と、を備えるゴムクローラの取り付け方法を提供する。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無端状のゴムクローラを走行装置に取り付けるゴムクローラの取り付け方法であって、
前記ゴムクローラの長手方向の一端に起動輪を配置するとともに前記ゴムクローラの前記長手方向の他端に誘導輪を配置する配置工程と、
前記起動輪に起動輪固定部を取り付けるとともに前記長手方向に沿って配置される枠体を有する取り付け治具の前記長手方向の一端に前記起動輪固定部を取り付ける起動輪取り付け工程と、
前記誘導輪に誘導輪固定部を取り付けるとともに前記取り付け治具の前記長手方向の他端に前記誘導輪固定部を取り付ける誘導輪取り付け工程と、
前記ゴムクローラと前記起動輪と前記誘導輪とが取り付けられた前記取り付け治具を前記走行装置へ運搬する運搬工程と、
前記走行装置に前記起動輪を固定する起動輪ハブに前記起動輪を固定する起動輪固定工程と、
前記走行装置に前記誘導輪を固定する誘導輪ハブに前記誘導輪を固定する誘導輪固定工程と、
前記起動輪ハブに固定された前記起動輪を前記起動輪固定部から取り外す起動輪取り外し工程と、
前記誘導輪ハブに固定された前記誘導輪を前記誘導輪固定部から取り外す誘導輪取り外し工程と、
前記取り付け治具を前記走行装置から退避させる退避工程と、を備えるゴムクローラの取り付け方法。
【請求項2】
前記起動輪固定工程は、前記起動輪取り付け工程により前記取り付け治具に取り付けられた前記起動輪の前記長手方向の位置を起動輪調整部により調整する請求項1に記載のゴムクローラの取り付け方法。
【請求項3】
前記起動輪固定工程は、前記起動輪取り付け工程により前記取り付け治具に取り付けられた前記起動輪の鉛直方向の位置を前記起動輪調整部により調整する請求項2に記載のゴムクローラの取り付け方法。
【請求項4】
前記誘導輪固定工程は、前記誘導輪取り付け工程により前記取り付け治具に取り付けられた前記誘導輪の前記長手方向の位置を誘導輪調整部により調整する請求項1に記載のゴムクローラの取り付け方法。
【請求項5】
前記誘導輪固定工程は、前記誘導輪取り付け工程により前記取り付け治具に取り付けられた前記誘導輪の鉛直方向の位置を前記誘導輪調整部により調整する請求項4に記載のゴムクローラの取り付け方法。
【請求項6】
前記起動輪が前記起動輪ハブに固定され、かつ前記誘導輪が前記誘導輪ハブに固定された状態で、前記起動輪および前記誘導輪に掛け回された前記ゴムクローラの上方部分を鉛直方向の上方に向けて引き上げ、前記ゴムクローラの前記上方部分を支持する従動輪を前記走行装置に取り付ける従動輪取り付け工程を備える請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のゴムクローラの取り付け方法。
【請求項7】
前記起動輪固定部に取り付けられた前記起動輪を回転させるとともに前記誘導輪固定部に取り付けられた前記誘導輪を回転させ、前記ゴムクローラの張力を調整する張力調整工程と、を備える請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のゴムクローラの取り付け方法。
【請求項8】
長手方向の一端に起動輪が配置されるとともに前記長手方向の他端に誘導輪が配置される無端状のゴムクローラを走行装置に取り付けるための取り付け治具であって、
前記長手方向に沿って配置される枠体と、
前記枠体の前記長手方向の一端に固定されるとともに前記起動輪が取り付けられる起動輪固定部と、
前記枠体の前記長手方向の他端に固定されるとともに前記誘導輪が取り付けられる誘導輪固定部と、
前記起動輪固定部に取り付けられた前記起動輪の前記長手方向の位置を調整する起動輪調整部と、
前記誘導輪固定部に取り付けられた前記誘導輪の前記長手方向の位置を調整する誘導輪調整部と、を備える取り付け治具。
【請求項9】
前記起動輪調整部は前記起動輪の鉛直方向の位置を調整し、
前記誘導輪調整部は前記誘導輪の鉛直方向の位置を調整する請求項8に記載の取り付け治具。
【請求項10】
フォークリフトが有するフォークにより保持される保持部材を備え、
前記枠体は、
前記長手方向に沿って直線状に延びる第1部材と、
前記長手方向に沿って直線状に延びるとともに前記第1部材よりも鉛直方向の上方に配置される第2部材と、
鉛直方向に沿って直線状に延びるとともに前記第1部材と前記第2部材とを連結する複数の第3部材と、を有し、
前記保持部材は、前記第2部材に固定されるとともに前記長手方向に直交する幅方向に沿って配置される請求項8または請求項9に記載の取り付け治具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ゴムクローラの取り付け方法および取り付け治具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、無端状のゴムクローラをスプロケット駆動機構により駆動して走行する車両が知られている(例えば、特許文献1参照)。無端状のゴムクローラは、無端状で切れ目がないため、複数の回転体に掛け回すように取り付けるのが困難である。特許文献1では、分割された車輪の第1部分をゴムクローラに配置し、第1部分を回転させてゴムクローラに接触させ、その後に車輪の第2部分を第1部分に取り付けることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許第6733093号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1では、第1部分と第2部分とに分割された特殊な形状の車輪を用いるため、製造工程および製造コストが増大してしまう。また、車輪の第1部分をゴムクローラに配置してから車輪の第1部分を回転させるという動作を行いながら車輪の第2部分を第1部分に取り付けるという複雑な作業が必要である。
【0005】
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであって、無端状のゴムクローラを走行装置に容易に取り付けることが可能なゴムクローラの取り付け方法および取り付け治具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本開示は以下の手段を採用する。
本開示の一態様に係るゴムクローラの取り付け方法は、無端状のゴムクローラを走行装置に取り付けるゴムクローラの取り付け方法であって、前記ゴムクローラの長手方向の一端に起動輪を配置するとともに前記ゴムクローラの前記長手方向の他端に誘導輪を配置する配置工程と、前記起動輪に起動輪固定部を取り付けるとともに前記長手方向に沿って配置される枠体を有する取り付け治具の前記長手方向の一端に前記起動輪固定部を取り付ける起動輪取り付け工程と、前記誘導輪に誘導輪固定部を取り付けるとともに前記取り付け治具の前記長手方向の他端に前記誘導輪固定部を取り付ける誘導輪取り付け工程と、前記ゴムクローラと前記起動輪と前記誘導輪とが取り付けられた前記取り付け治具を前記走行装置へ運搬する運搬工程と、前記走行装置に前記起動輪を固定する起動輪ハブに前記起動輪を固定する起動輪固定工程と、前記走行装置に前記誘導輪を固定する誘導輪ハブに前記誘導輪を固定する誘導輪固定工程と、前記起動輪ハブに固定された前記起動輪を前記起動輪固定部から取り外す起動輪取り外し工程と、前記誘導輪ハブに固定された前記誘導輪を前記誘導輪固定部から取り外す誘導輪取り外し工程と、前記取り付け治具を前記走行装置から退避させる退避工程と、を備える。
【0007】
本開示の一態様に係る取り付け治具は、長手方向の一端に起動輪が配置されるとともに前記長手方向の他端に誘導輪が配置される無端状のゴムクローラを走行装置に取り付けるための取り付け治具であって、前記長手方向に沿って配置される枠体と、前記枠体の前記長手方向の一端に固定されるとともに前記起動輪が取り付けられる起動輪固定部と、前記枠体の前記長手方向の他端に固定されるとともに前記誘導輪が取り付けられる誘導輪固定部と、前記起動輪固定部に取り付けられた前記起動輪の前記長手方向の位置を調整する起動輪調整部と、前記誘導輪固定部に取り付けられた前記誘導輪の前記長手方向の位置を調整する誘導輪調整部と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、無端状のゴムクローラを走行装置に容易に取り付けることが可能なゴムクローラの取り付け方法および取り付け治具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本開示の一実施形態の走行装置を示す側面図である。
図2図1に示す走行装置の部分斜視図である。
図3図2に示す起動輪の斜視図である。
図4図2に示す下部転輪の斜視図である。
図5】取り付け治具を示す斜視図である。
図6】起動輪固定部および起動輪調整部の部分拡大図である。
図7】誘導輪固定部および誘導輪調整部の部分拡大図である。
図8】本実施形態のゴムクローラの取り付け方法を示すフローチャートである。
図9】ゴムクローラに起動輪および誘導輪を配置した状態を示す側面図である。
図10】ゴムクローラを取り付け治具に近接した位置に長手方向に沿って配置した状態を示す側面図である。
図11図10に示す取り付け治具を上方からみた平面図である。
図12図10に示す取り付け治具を上方からみた平面図である。
図13】取り付け治具の長手方向の一端に起動輪固定部を取り付けた状態を示す側面図である。
図14図10に示す取り付け治具を上方からみた平面図である。
図15図10に示す取り付け治具を上方からみた平面図である。
図16】取り付け治具の長手方向の他端に誘導輪固定部を取り付けた状態を示す側面図である。
図17】ゴムクローラの上方部分を持ち上げた状態の取り付け治具を示す側面図である。
図18】走行装置へ運搬された取り付け治具を上方からみた平面図である。
図19】走行装置へ運搬された取り付け治具を上方からみた平面図である。
図20】走行装置の上部転輪の近傍の部分拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示のゴムクローラの取り付け方法およびゴムクローラの取り付け治具について、図面を参照して説明する。本実施形態では、車両に設けられた走行装置を例にして説明する。図1は、本開示の一実施形態の走行装置1を示す側面図である。図2は、図1に示す走行装置1に部分斜視図である。図3は、図2に示す起動輪10の斜視図である。図4は、図2に示す下部転輪60の斜視図である。
【0011】
図1に示すように、走行装置1は、起動輪10と、誘導輪17と、ゴムクローラ20と、複数の下部転輪(従動輪)60と、複数の上部転輪(従動輪)70と、を有する。起動輪10は、車両の車体2の側部の前後方向の一端部に回転駆動可能に支持される回転体である。誘導輪17は、車体2の側部の前後方向の他端部に回転自在に支持される回転体である。
【0012】
起動輪10は、車両に設けられたエンジン等からの駆動力を受けて回転可能である。図2に示すように、起動輪10は、幅方向に一定の間隔を有して対向配置される一対のスプロケット11を備える。起動輪10は、一対のスプロケット11が車両から延びる駆動軸の先端部に取り付けられている。
【0013】
スプロケット11の外周縁には、周方向に一定の間隔を有して設けられた複数の歯部12(図3参照)が形成されている。この歯部12がゴムクローラ20の駆動突起40と噛み合ってゴムクローラ20に回転力を伝達する。スプロケット11の内側には、スプロケット11と同心軸上に配置されてゴムクローラ20から脱輪するのを防止するためのガイドローラ13が設けられている。
【0014】
一対のスプロケット11のガイドローラ13間には、ゴムクローラ20の幅方向中央部に設けられたガイド突起30が通過可能な隙間15が設けられている。このため、起動輪10は、一対のガイドローラ13によってゴムクローラ20から脱輪することなく、起動輪10の回転力をゴムクローラ20に伝達することができる。
【0015】
ゴムクローラ20は、ゴム弾性体により無端状に形成される帯状の部材であり、起動輪10および誘導輪17間に掛け回されている。ゴムクローラ20は、スプロケット11の歯部12と噛み合う駆動突起40と、スプロケット11の隙間15および下部転輪60の隙間65と噛み合うガイド突起30と、を有する。
【0016】
複数の下部転輪60は、ゴムクローラ20の下方部分21の内周面上を転動する回転体である。複数の上部転輪70は、ゴムクローラ20の上方部分22の内周面上を転動する回転体である。上部転輪70と下部転輪60の構造は同様であるため、以下では下部転輪60について説明する。ただし、ゴムクローラ20を走行装置1に取り付ける際に、下部転輪60が予め車体2に取り付けられているのに対し、上部転輪70はゴムクローラ20を車体2に取り付けた後に走行装置1に取り付けられる。
【0017】
図4に示すように、下部転輪60は、幅方向に一定の間隔を有して対向して配置された一対の転輪本体部61を備える。一対の転輪本体部61が車両の車体から延びる支持軸(図示略)の先端部に回転自在に取り付けられている。
【0018】
支持軸は車両の車体に対して上下方向に移動自在に支持されている。転輪本体部61の外周面には、ゴム製の環状体63が装着されている。この環状体63によって路面から受ける衝撃を吸収可能である。一対の転輪本体部61間には、一対のスプロケット11と同様に、ゴムクローラ20のガイド突起30が通過可能な隙間65が設けられている。
【0019】
次に、本実施形態のゴムクローラ20の取り付け方法で使用される取り付け治具100について、図面を参照して説明する。図5は、取り付け治具100を示す斜視図である。図6は、起動輪固定部120および起動輪調整部130の部分拡大図である。図7は、誘導輪固定部140および誘導輪調整部150の部分拡大図である。
【0020】
本実施形態の取り付け治具100は、ゴムクローラ20を走行装置1に取り付けるための装置である。なお、取り付け治具100は、走行装置1に取り付けられたゴムクローラ20を取り外す際にも用いることができる。
【0021】
図5に示すように、取り付け治具100は、枠体110と、起動輪固定部120と、起動輪調整部130と、誘導輪固定部140と、誘導輪調整部150と、第1支持部材160と、第2支持部材170と、を備える。
【0022】
枠体110は、長手方向LDに沿って配置されるとともにゴムクローラ20が掛け回された起動輪10および誘導輪17が取付けられる筐体である。枠体110は、第1部材111と、第2部材112と、第3部材113と、を有する。
【0023】
第1部材111は、長手方向LDに沿って直線状に延びる部材である。第2部材112は、長手方向LDに沿って直線状に延びる部材である。第2部材112は、枠体110が設置される設置面に近接した位置に配置される。第1部材111は、第2部材112と平行かつ第2部材112の鉛直方向VDの上方に配置される。第1部材111および第2部材112は、単一の部材であってよいが、複数の部材を連結したものとしてもよい。
【0024】
第3部材113は、鉛直方向VDに沿って直線状に延びるとともに第1部材111と第2部材112とを連結する部材である。複数の第3部材113は、長手方向LDの複数箇所で、第1部材111と第2部材112とを連結する。
【0025】
起動輪固定部120は、枠体110の長手方向LDの一端に固定されるとともに起動輪10が取り付けられる部材である。図6に示すように、起動輪固定部120には、開口穴121が形成されている。起動輪固定部120は、開口穴121の周囲に形成された複数の貫通穴(図示略)にボルト122を挿入して回転させることにより、開口穴121に近接して配置される起動輪10を固定する。
【0026】
起動輪固定部120は、固定部本体120aと、固定部本体120aに対して軸線X1回りに回転可能に取り付けられる回転体120bと、を有する。起動輪10は、回転体120bに形成された開口穴121に挿入されたボルト122により回転体120bに固定されている。回転体120bには、回転体120bを起動輪10とともに軸線X1回りに回転させるための回転用工具123が取り付けられている。作業者は、治具(図示略)を用いて回転用工具123を軸線X1回りに回転させることにより、起動輪10および起動輪10に掛け回されたゴムクローラ20を回転させることができる。
【0027】
起動輪調整部130は、起動輪固定部120に取付けられた起動輪10の長手方向LDの位置を調整する装置である。図6に示すように、起動輪調整部130は、支持枠131と、水平調整部132と、鉛直調整部133と、を有する。支持枠131は、枠体110の一端に配置される第3部材113に鉛直方向VDに沿って移動可能に固定されている。支持枠131は、起動輪固定部120を長手方向LDに沿って移動可能とし、かつ起動輪固定部120を鉛直方向VDに沿って移動不能となるように起動輪固定部120を支持する部材である。
【0028】
水平調整部132は、起動輪固定部120に取り付けられた起動輪10の長手方向LDの位置を調整する装置である。水平調整部132は、例えば、作業者から動力が与えられることにより起動輪固定部120の長手方向LDの位置を変位させるねじ送り機構である。また、水平調整部132は、電動モータ、油圧シリンダ等の他の動力機構により起動輪固定部120の長手方向LDの位置を変位させるものでもよい。
【0029】
鉛直調整部133は、起動輪固定部120に取り付けられた起動輪10の鉛直方向VDの位置を調整する装置である。鉛直調整部133は、支持枠131の鉛直方向VDの位置を調整することにより、起動輪固定部120に取り付けられた起動輪10の鉛直方向VDの位置を調整する。鉛直調整部133は、例えば、作業者から動力が与えられることにより起動輪固定部120の鉛直方向VDの位置を変位させるねじ送り機構である。また、鉛直調整部133は、電動モータ、油圧シリンダ等の他の動力機構により起動輪固定部120の鉛直方向VDの位置を変位させるものでもよい。
【0030】
誘導輪固定部140は、枠体110の長手方向LDの他端に固定されるとともに誘導輪17が取り付けられる部材である。図7に示すように、誘導輪固定部140には、開口穴141が形成されている。誘導輪固定部140は、開口穴141の周囲に形成された複数の貫通穴(図示略)にボルト142を挿入して回転させることにより、開口穴141に近接して配置される誘導輪17を固定する。
【0031】
誘導輪固定部140は、固定部本体140aと、固定部本体140aに対して軸線X2回りに回転可能に取り付けられる回転体140bと、を有する。誘導輪17は、回転体140bに形成された開口穴141に挿入されたボルト142により回転体140bに固定されている。回転体140bには、回転体140bを誘導輪17とともに軸線X2回りに回転させるための回転用工具143が取り付けられている。作業者は、治具(図示略)を用いて回転用工具143を軸線X2回りに回転させることにより、誘導輪17および誘導輪17に掛け回されたゴムクローラ20を回転させることができる。
【0032】
誘導輪調整部150は、誘導輪固定部140に取付けられた誘導輪17の長手方向LDの位置を調整する装置である。図7に示すように、誘導輪調整部150は、支持枠151と、水平調整部152と、鉛直調整部153と、を有する。支持枠151は、枠体110の他端に配置される第3部材113に鉛直方向VDに沿って移動可能に固定されている。支持枠151は、誘導輪固定部140を長手方向LDに沿って移動可能とし、かつ誘導輪固定部140を鉛直方向VDに沿って移動不能となるように誘導輪固定部140を支持する部材である。
【0033】
水平調整部152は、誘導輪固定部140に取り付けられた誘導輪17の長手方向LDの位置を調整する装置である。水平調整部152は、例えば、作業者から動力が与えられることにより誘導輪固定部140の長手方向LDの位置を変位させるねじ送り機構である。また、水平調整部152は、電動モータ、油圧シリンダ等の他の動力機構により誘導輪固定部140の長手方向LDの位置を変位させるものでもよい。
【0034】
鉛直調整部153は、誘導輪固定部140に取り付けられた誘導輪17の鉛直方向VDの位置を調整する装置である。鉛直調整部153は、支持枠151の鉛直方向VDの位置を調整することにより、誘導輪固定部140に取り付けられた誘導輪17の鉛直方向VDの位置を調整する。鉛直調整部153は、例えば、作業者から動力が与えられることにより誘導輪固定部140の鉛直方向VDの位置を変位させるねじ送り機構である。また、鉛直調整部153は、電動モータ、油圧シリンダ等の他の動力機構により誘導輪固定部140の鉛直方向VDの位置を変位させるものでもよい。
【0035】
次に、本実施形態のゴムクローラの取り付け方法について説明する。図8は、本実施形態のゴムクローラの取り付け方法を示すフローチャートである。本実施形態では、図8に示す各処理により、ゴムクローラ20を走行装置1に取り付ける。
【0036】
ステップS101(配置工程)において、ゴムクローラ20の長手方向LDの一端に起動輪10を配置するとともにゴムクローラ20の長手方向LDの他端に誘導輪17を配置し、図9に示す状態とする。図9は、ゴムクローラ20に起動輪10および誘導輪17を配置した状態を示す側面図である。
【0037】
作業者は、例えば、フォークリフト(図示略)のフォークによりゴムクローラ20の上方部分22を保持して鉛直方向VDに沿って上方に持ち上げることにより、ゴムクローラ20の上方部分22と下方部分21との間に隙間CLを形成する。隙間CLを保持し、かつゴムクローラ20の長手方向LDに沿った設置面S上での移動を可能とするために、隙間CLには、長手方向LDの複数箇所に滑車210が配置される。
【0038】
起動輪10の中心軸には、滑車220が取り付けられる。誘導輪17の中心軸には、滑車230が取り付けられる。例えば、作業者は、滑車220をフォークリフト等の車両で長手方向LDに沿って牽引することにより、ゴムクローラ20を長手方向LDに沿って移動させ、図10に示す状態とする。図10は、ゴムクローラ20を取り付け治具100に近接した位置に長手方向LDに沿って配置した状態を示す側面図である。作業者は、ステップS102を実行するのに先立って、起動輪10に取り付けられた滑車220および誘導輪17に取り付けられた滑車230を取り外す。
【0039】
ステップS102(起動輪取り付け工程)において、起動輪10に起動輪固定部120を取り付けるとともに取り付け治具100の長手方向LDの一端に起動輪固定部120を取り付ける。取り付け治具100の枠体110には、予め起動輪調整部130が取り付けられている。起動輪固定部120を起動輪調整部130に取り付けることにより、取り付け治具100に起動輪固定部120が取り付けられる。
【0040】
図11は、図10に示す取り付け治具100を上方からみた平面図である。図11に示すように、ステップS102において、作業者は、フォークリフト300のフォーク310に固定されたフォークアタッチメント320に起動輪固定部120を固定する。また、作業者は、フォークリフト400のフォーク410によりゴムクローラ20の上方部分22の一端を保持して鉛直方向VDに沿って上方に持ち上げるようフォークリフト400を動作させる。
【0041】
作業者は、フォークリフト300を枠体110に近接するように前進させて図12に示す状態とする。また、作業者は、フォークリフト400を枠体110に近接するように前進させて図12に示す状態とする。図12は、図10に示す取り付け治具100を上方からみた平面図である。
【0042】
図12に示す状態で、作業者は、起動輪10に形成された複数の貫通穴(図示略)および起動輪固定部120に形成された複数の貫通穴(図示略)のそれぞれにボルト122(図6参照)を挿入し、ボルト122にナット(図示略)を締結することにより、起動輪10に起動輪固定部120を取り付ける。また、作業者は、取り付け治具100に固定された起動輪調整部130に起動輪固定部120を取り付け、図13に示す状態とする。図13は、取り付け治具100の長手方向LDの一端に起動輪固定部120を取り付けた状態を示す側面図である。
【0043】
図13に示すように、起動輪固定部120は、枠体110の長手方向LDの一端よりも枠体110の長手方向LDの中央側に離間した位置(図13で点線で示す位置)で、起動輪調整部130に取り付けられる。そして、起動輪調整部130は、起動輪固定部120が取り付けられた後に、起動輪固定部120を、長手方向LDに沿って枠体110の長手方向LDの中央側から端部側へ向けて移動させる。
【0044】
図6に示すように、起動輪固定部120は、枠体110の長手方向LDの中央側に離間した位置(図6で点線で示す位置)で起動輪調整部130の支持枠131に取り付けられる。その後、水平調整部132は、起動輪固定部120を、支持枠131に支持された状態で長手方向LDに沿って枠体110の長手方向LDの中央側から端部側へ向けて移動させる。
【0045】
枠体110の長手方向LDの一端よりも枠体110の長手方向LDの一端から中央側に離間した位置で起動輪固定部120を起動輪調整部130に取り付けているのは、起動輪固定部120の起動輪調整部130への取り付けを容易に行うためである。枠体110の長手方向LDの中央側に離間した位置に起動輪固定部120を配置することで、起動輪10に作用するゴムクローラ20の張力を減少させることができる。
【0046】
ステップS103(誘導輪取り付け工程)において、誘導輪17に誘導輪固定部140を取り付けるとともに取り付け治具100の長手方向LDの他端に誘導輪固定部140を取り付ける。取り付け治具100の枠体110には、予め誘導輪調整部150が取り付けられている。誘導輪固定部140を誘導輪調整部150に取り付けることにより、取り付け治具100に誘導輪固定部140が取り付けられる。
【0047】
図14は、図10に示す取り付け治具100を上方からみた平面図である。図14に示すように、ステップS103において、作業者は、フォークリフト300のフォーク310に固定されたフォークアタッチメント320に誘導輪固定部140を固定する。また、作業者は、フォークリフト400のフォーク410によりゴムクローラ20の上方部分22の他端を保持して鉛直方向VDに沿って上方に持ち上げるようフォークリフト400を動作させる。
【0048】
作業者は、フォークリフト300を枠体110に近接するように前進させて図15に示す状態とする。また、作業者は、フォークリフト400を枠体110に近接するように前進させて図15に示す状態とする。図15は、図10に示す取り付け治具100を上方からみた平面図である。
【0049】
図15に示す状態で、作業者は、誘導輪17に形成された複数の貫通穴(図示略)および誘導輪固定部140に形成された複数の貫通穴(図示略)のそれぞれにボルト142(図7参照)を挿入し、ボルト142にナット(図示略)を締結することにより、誘導輪17に誘導輪固定部140を取り付ける。また、作業者は、取り付け治具100に固定された誘導輪調整部150に誘導輪固定部140を取り付け、図16に示す状態とする。図16は、取り付け治具100の長手方向LDの他端に誘導輪固定部140を取り付けた状態を示す側面図である。
【0050】
図16に示すように、誘導輪固定部140は、枠体110の長手方向LDの他端よりも枠体110の長手方向LDの中央側に離間した位置(図16で点線で示す位置)で、誘導輪調整部150に取り付けられる。そして、誘導輪調整部150は、誘導輪固定部140が取り付けられた後に、誘導輪固定部140を、長手方向LDに沿って枠体110の長手方向LDの中央側から端部側へ向けて移動させる。
【0051】
図7に示すように、誘導輪固定部140は、枠体110の長手方向LDの他端から中央側に離間した位置(図7で点線で示す位置)で誘導輪調整部150の支持枠151に取り付けられる。その後、水平調整部152は、誘導輪固定部140を、支持枠151に支持された状態で長手方向LDに沿って枠体110の長手方向LDの中央側から端部側へ向けて移動させる。
【0052】
枠体110の長手方向LDの他端よりも枠体110の長手方向LDの中央側に離間した位置で誘導輪固定部140を誘導輪調整部150に取り付けているのは、誘導輪固定部140の誘導輪調整部150への取り付けを容易に行うためである。枠体110の長手方向LDの中央側に離間した位置に誘導輪固定部140を配置することで、誘導輪17に作用するゴムクローラ20の張力を減少させることができる。
【0053】
ステップS104(張力調整工程)において、作業者は、起動輪固定部120に取り付けられた起動輪10を軸線X1回りに回転させるとともに誘導輪固定部140に取り付けられた誘導輪17を軸線X2回りに回転させ、ゴムクローラ20の張力を調整する。作業者は、治具(図示略)を用いて回転用工具123を軸線X1回りに回転させることにより、起動輪10および起動輪10に掛け回されたゴムクローラ20を回転させる。また、作業者は、治具(図示略)を用いて回転用工具143を軸線X2回りに回転させることにより、誘導輪17および誘導輪17に掛け回されたゴムクローラ20を回転させる。ゴムクローラ20の張力を調整することにより、ゴムクローラ20の弛みを抑制することができる。
【0054】
ステップS105(運搬工程)において、作業者は、フォークリフト300を動作させ、ゴムクローラ20と起動輪10と誘導輪17とが取り付けられた取り付け治具100を、ゴムクローラ20と起動輪10と誘導輪17とが取り付けられていない走行装置1へ運搬する。
【0055】
ステップS105において、作業者は、取り付け治具100を走行装置1へ運搬するのに先立って、取り付け治具100を走行装置1へ運搬するための準備を行う。作業者は、フォークリフト400のフォーク410によりゴムクローラ20の上方部分22を保持して鉛直方向VDに沿って上方に持ち上げるようフォークリフト400を動作させ、図17に示す状態とする。図17は、ゴムクローラ20の上方部分22を持ち上げた状態の取り付け治具100を示す側面図である。
【0056】
ゴムクローラ20の上方部分22を持ち上げた状態で、作業者は、枠体110の第1部材111の長手方向LDの中央部分に、フォーク410により保持される一対の第1保持部材114を固定する。一対の第1保持部材114は、ゴムクローラ20の幅方向(長手方向LDに直交する水平方向)に延びるように形成される部材であり、ゴムクローラ20の上方部分22の下方側に配置される。
【0057】
また、作業者は、枠体110の第1部材111の長手方向LDの中央部分を除く他の領域に、ゴムクローラ20の上方部分22を下方から保持される複数の第2保持部材115を固定する。複数の第2保持部材115は、ゴムクローラ20の幅方向(長手方向LDに直交する水平方向)に延びるように形成される部材であり、ゴムクローラ20の上方部分22の下方側に配置される。
【0058】
作業者は、枠体110の第1部材111に一対の第1保持部材114と複数の第2保持部材115を固定した後、ゴムクローラ20を持ち上げていたフォーク410を下降させ、フォーク410を取り付け治具100から退避させるようにフォークリフト400を動作させる。図17に示すように、ゴムクローラ20の上方部分22は、一対の第1保持部材114および複数の第2保持部材115により保持される状態となる。作業者は、滑車210をゴムクローラ20から除去する。
【0059】
次に、作業者は、一対の第1保持部材114が配置される位置に近接した第1支持部材160を枠体110から取り外し、取り付け治具100のゴムクローラ20が配置されない側にフォークリフト300を移動させる。作業者は、フォークリフト300を動作させ、一対の第1保持部材114にフォーク310を挿入する。
【0060】
また、作業者は、フォーク310により一対の第1保持部材114を鉛直方向VDに沿って上方に持ち上げるようフォークリフト300を動作させる。一対の第1保持部材114を鉛直方向VDに沿って上方に持ち上げることにより、取り付け治具100と、取り付け治具100に取り付けられたゴムクローラ20と、起動輪10と、誘導輪17とが、設置面Sから持ち上げられた状態となる。
【0061】
そして、作業者は、フォークリフト300を動作させ、ゴムクローラ20と起動輪10と誘導輪17とが取り付けられた取り付け治具100を、ゴムクローラ20と起動輪10と誘導輪17とが取り付けられていない走行装置1へ運搬し、図18に示す状態とする。図18は、走行装置1へ運搬された取り付け治具100を上方からみた平面図である。
【0062】
ステップS106(起動輪固定工程)において、走行装置1に起動輪10を固定する起動輪ハブ10aに起動輪10を固定する。作業者は、図18に示す状態から更に起動輪固定部120に固定された起動輪10を起動輪ハブ10aに近接させるようフォークリフト300を動作させ、図19に示す状態とする。図19は、走行装置1へ運搬された取り付け治具100を上方からみた平面図である。起動輪ハブ10aは、走行装置1の駆動軸10bに取り付けられている。
【0063】
作業者は、起動輪10が起動輪ハブ10aに近接した状態で、水平調整部132および鉛直調整部133を調整することにより、起動輪10の中心軸の長手方向LDおよび鉛直方向VDの位置と、起動輪ハブ10aの中心軸の長手方向LDおよび鉛直方向VDの位置とを一致させる。
【0064】
作業者は、起動輪10の中心軸を起動輪ハブ10aの中心軸に一致させた状態で、起動輪10に形成された複数の貫通穴(図示略)および起動輪ハブ10aに形成された複数の貫通穴(図示略)のそれぞれにボルト(図示略)を挿入し、ボルトにナット(図示略)を締結することにより、起動輪ハブ10aに起動輪10を固定する。
【0065】
ステップS107(誘導輪固定工程)において、走行装置1に誘導輪17を固定する誘導輪ハブ17aに誘導輪17を固定する。作業者は、図18に示す状態から更に誘導輪固定部140に固定された誘導輪17を誘導輪ハブ17aに近接させるようフォークリフト300を動作させ図19に示す状態とする。誘導輪ハブ17aは、走行装置1の支持軸17bに取り付けられている。
【0066】
作業者は、誘導輪17が誘導輪ハブ17aに近接した状態で、水平調整部152および鉛直調整部153を調整することにより、誘導輪17の中心軸の長手方向LDおよび鉛直方向VDの位置と、誘導輪ハブ17aの中心軸の長手方向LDおよび鉛直方向VDの位置とを一致させる。
【0067】
作業者は、誘導輪17の中心軸を誘導輪ハブ17aの中心軸に一致させた状態で、誘導輪17に形成された複数の貫通穴(図示略)および誘導輪ハブ17aに形成された複数の貫通穴(図示略)のそれぞれにボルト(図示略)を挿入し、ボルトにナット(図示略)を締結することにより、誘導輪ハブ17aに誘導輪17を固定する。
【0068】
ステップS108(起動輪取り外し工程)において、作業者は、起動輪ハブ10aに固定された起動輪10を起動輪固定部120から取り外す。作業者は、ボルト122に締結されたナット(図示略)を取り外し、起動輪10に形成された複数の貫通穴(図示略)および起動輪固定部120に形成された複数の貫通穴(図示略)のそれぞれに挿入されたボルト122(図6参照)を取り外す。
【0069】
ステップS109(誘導輪取り付け工程)において、作業者は、誘導輪ハブ17aに固定された誘導輪17を誘導輪固定部140から取り外す。作業者は、ボルト142に締結されたナット(図示略)を取り外し、誘導輪17に形成された複数の貫通穴(図示略)および誘導輪固定部140に形成された複数の貫通穴(図示略)のそれぞれに挿入されたボルト142(図7参照)を取り外す。
【0070】
ステップS110(退避工程)において、作業者は、フォークリフト300を動作させ、ゴムクローラ20と起動輪10と誘導輪17とが取り付けられていない取り付け治具100を、ゴムクローラ20と起動輪10と誘導輪17とが取り付けられた走行装置1から退避させる。
【0071】
作業者は、取り付け治具100を走行装置1から退避させた後、走行装置1に複数の上部転輪70を取り付ける(従動輪取り付け工程)。作業者は、起動輪10が起動輪ハブ10aに固定され、かつ誘導輪17が誘導輪ハブ17aに固定された状態で、起動輪10および誘導輪17に掛け回されたゴムクローラ20の上方部分22を鉛直方向VDの上方に向けて引き上げ、ゴムクローラ20の上方部分22を支持する上部転輪70を走行装置1に取り付ける。
【0072】
走行装置1にゴムクローラ20を取り付けた後に上部転輪70を取り付けているのは、走行装置1にゴムクローラ20を取り付ける際にゴムクローラ20の上方部分22が上部転輪70に衝突することを回避するためである。図20は、走行装置1の上部転輪70の近傍の部分拡大図である。図20に示す点線は、取り付け治具100により起動輪10と誘導輪17とゴムクローラ20とが走行装置1に取り付けられた状態のゴムクローラ20の上方部分22を示す。
【0073】
図20に示すように、走行装置1に上部転輪70を取り付けられたままであると、ゴムクローラ20の上方部分22が上部転輪70に衝突してしまう。そこで、取り付け治具100により起動輪10と誘導輪17とゴムクローラ20とを走行装置1に取り付ける際には、走行装置1から上部転輪70を取り外しておく。
【0074】
作業者は、走行装置1に複数の上部転輪70を取り付ける際に、複数の引上げ装置500によりゴムクローラ20を鉛直方向VDに沿って上部転輪70を取り付けるための取付穴71の上方まで引き上げる。引上げ装置500は、ゴムクローラ20の下面に配置した支持部材510に引上げベルト520を挿入し、引上げベルト520を引上げ機構530により鉛直方向VDに沿って上方に引上げる装置である。
【0075】
作業者は、引上げ装置500によりゴムクローラ20を取付穴71の上方まで引き上げた状態で、取付穴71に上部転輪70を取り付ける。その後、作業者は、ゴムクローラ20から引上げ装置500を除去する。そして、ゴムクローラ20の上方部分22は、上部転輪70により支持される状態となる。以上のステップS101からステップS109の各処理により、ゴムクローラ20が走行装置1に取り付けられる。
【0076】
以上においては、ゴムクローラ20を走行装置1に取り付ける手順を説明したが、ゴムクローラ20を走行装置1から取り外す手順は、ゴムクローラ20を走行装置1に取り付ける手順の逆となる。本実施形態の取り付け治具100は、ゴムクローラ20を走行装置1に取り付けるためだけでなく、ゴムクローラ20から走行装置1を取り外すためにも用いることができる。
【0077】
以上説明した本実施形態のゴムクローラの取り付け方法が奏する作用および効果について説明する。
本実施形態のゴムクローラの取り付け方法によれば、ゴムクローラ20の長手方向LDの一端に配置される起動輪10を起動輪固定部120に取り付け、起動輪固定部120を取り付け治具100の枠体110の長手方向LDの一端に取り付けることにより、起動輪10が取り付け治具100に固定される。また、ゴムクローラ20の長手方向LDの他端に配置される誘導輪17を誘導輪固定部140に取り付け、誘導輪固定部140を取り付け治具100の枠体110の長手方向LDの他端に取り付けることにより、誘導輪17が取り付け治具100に固定される。
【0078】
ゴムクローラ20と起動輪10と誘導輪17とが取り付けられた取り付け治具100は、運搬工程により、走行装置1へ運搬される。走行装置1に起動輪10を固定する起動輪ハブ10aに起動輪10が固定され、走行装置1に誘導輪17を固定する誘導輪ハブ17aに誘導輪17が固定される。そして、起動輪ハブ10aに固定された起動輪10を起動輪固定部120から取り外し、誘導輪ハブ17aに固定された誘導輪17を誘導輪固定部140から取り外し、取り付け治具100を走行装置1から退避させる。
【0079】
本実施形態のゴムクローラ20の取り付け方法によれば、ゴムクローラ20と起動輪10と誘導輪17が取り付けられた取り付け治具100を走行装置1に運搬し、起動輪10を起動輪ハブ10aに固定し、誘導輪17を誘導輪ハブ17aに固定することにより、無端状のゴムクローラ20を走行装置1に容易に取り付けることができる。
【0080】
本実施形態のゴムクローラ20の取り付け方法によれば、取り付け治具100に取り付けられた起動輪10の長手方向LDの位置を起動輪調整部130で調整することにより起動輪10を起動輪ハブ10aの位置と一致させ、起動輪10を起動輪ハブ10aに容易に固定することができる。
【0081】
本実施形態のゴムクローラ20の取り付け方法によれば、取り付け治具100に取り付けられた誘導輪17の長手方向LDの位置を誘導輪調整部により調整することにより誘導輪を誘導輪ハブの位置と一致させ、誘導輪を誘導輪ハブに容易に固定することができる。
【0082】
本実施形態のゴムクローラ20の取り付け方法によれば、起動輪10および誘導輪17に掛け回されたゴムクローラ20の上方部分22を鉛直方向VDの上方に向けて引き上げることにより、ゴムクローラ20の上方部分22を支持する従動輪を走行装置に容易に取り付けることができる。
【0083】
以上説明した本実施形態のゴムクローラの取り付け方法が奏する作用および効果について説明する。
本実施形態の取り付け治具100によれば、ゴムクローラ20の長手方向の一端に配置される起動輪10を起動輪固定部120に取り付け、起動輪固定部120を取り付け治具100の枠体110の長手方向LDの一端に取り付けることにより、起動輪10が取り付け治具100の枠体110に固定される。また、ゴムクローラ20の長手方向LDの他端に配置される誘導輪17を誘導輪固定部140に取り付け、誘導輪固定部140を取り付け治具100の枠体110の長手方向LDの他端に取り付けることにより、誘導輪17が取り付け治具100の枠体110に固定される。
【0084】
取り付け治具100に取り付けられた起動輪10の長手方向LDの位置を起動輪調整部130で調整することにより起動輪10を走行装置1の起動輪ハブ10aの位置と一致させ、起動輪10を起動輪ハブ10aに容易に固定することができる。また、取り付け治具100に取り付けられた誘導輪17の長手方向LDの位置を誘導輪調整部150で調整することにより誘導輪17を走行装置1の誘導輪ハブ17aの位置と一致させ、誘導輪17を誘導輪ハブ17aに容易に固定することができる。そして、本開示の一態様に係る取り付け治具100によれば、無端状のゴムクローラ20を走行装置1に容易に取り付けることができる。
【0085】
本実施形態の取り付け治具100によれば、取り付け治具100に取り付けられた起動輪10の鉛直方向VDの位置を起動輪調整部130で調整することにより起動輪10を起動輪ハブ10aの位置と一致させ、起動輪10を起動輪ハブ10aに容易に固定することができる。
【0086】
本実施形態の取り付け治具100によれば、起動輪固定部120および誘導輪固定部140が取り付けられる枠体110が第1部材111と第2部材112と第3部材113とを備える。第1部材111および第2部材112が水平方向に沿って直線状に延び、鉛直方向VDに沿って直線状に延びる複数の第3部材113により第1部材111と第2部材112とが連結される。第1部材111よりも鉛直方向VDの上方に配置される第2部材112には、フォークリフトが有するフォークにより保持される一対の第1保持部材114が固定されている。フォークリフトのフォークで一対の第1保持部材114を下方から保持して上方に持ち上げることにより、ゴムクローラ20と起動輪10と誘導輪17とが取り付けられた取り付け治具100を走行装置1に容易に運搬することができる。
【0087】
以上説明した実施形態に記載のゴムクローラの取り付け方法は、例えば以下のように把握される。
本開示の一態様に係るゴムクローラの取り付け方法は、無端状のゴムクローラ(20)を走行装置に取り付けるゴムクローラの取り付け方法であって、前記ゴムクローラの長手方向の一端に起動輪(10)を配置するとともに前記ゴムクローラの前記長手方向の他端に誘導輪(17)を配置する配置工程(S101)と、前記起動輪に起動輪固定部(120)を取り付けるとともに前記長手方向に沿って配置される枠体を有する取り付け治具(100)の前記長手方向の一端に前記起動輪固定部を取り付ける起動輪取り付け工程(S102)と、前記誘導輪に誘導輪固定部(140)を取り付けるとともに前記取り付け治具の前記長手方向の他端に前記誘導輪固定部を取り付ける誘導輪取り付け工程(S103)と、前記ゴムクローラと前記起動輪と前記誘導輪とが取り付けられた前記取り付け治具を前記走行装置へ運搬する運搬工程(S105)と、前記走行装置に前記起動輪を固定する起動輪ハブ(10a)に前記起動輪を固定する起動輪固定工程(S106)と、前記走行装置に前記誘導輪を固定する誘導輪ハブ(17a)に前記誘導輪を固定する誘導輪固定工程(S107)と、前記起動輪ハブに固定された前記起動輪を前記起動輪固定部から取り外す起動輪取り外し工程(S108)と、前記誘導輪ハブに固定された前記誘導輪を前記誘導輪固定部から取り外す誘導輪取り外し工程(S109)と、前記取り付け治具を前記走行装置から退避させる退避工程(S110)と、を備える。
【0088】
本開示の一態様に係るゴムクローラの取り付け方法によれば、ゴムクローラの長手方向の一端に配置される起動輪を起動輪固定部に取り付け、起動輪固定部を取り付け治具の枠体の長手方向の一端に取り付けることにより、起動輪が取り付け治具に固定される。また、ゴムクローラの長手方向の他端に配置される誘導輪を誘導輪固定部に取り付け、誘導輪固定部を取り付け治具の枠体の長手方向の他端に取り付けることにより、誘導輪が取り付け治具に固定される。
【0089】
ゴムクローラと起動輪と誘導輪とが取り付けられた取り付け治具は、運搬工程により、走行装置へ運搬される。走行装置に起動輪を固定する起動輪ハブに起動輪が固定され、走行装置に誘導輪を固定する誘導輪ハブに誘導輪が固定される。そして、起動輪ハブに固定された起動輪を起動輪固定部から取り外し、誘導輪ハブに固定された誘導輪を誘導輪固定部から取り外し、取り付け治具を走行装置から退避させる。
【0090】
本開示の一態様に係るゴムクローラの取り付け方法によれば、ゴムクローラと起動輪と誘導輪が取り付けられた治具を走行装置に運搬し、起動輪を起動輪ハブに固定し、誘導輪を誘導輪ハブに固定することにより、無端状のゴムクローラを走行装置に容易に取り付けることができる。
【0091】
本開示の一態様に係るゴムクローラの取り付け方法において、前記起動輪固定工程は、前記起動輪取り付け工程により前記取り付け治具に取り付けられた前記起動輪の前記長手方向の位置を起動輪調整部(130)により調整する構成としてもよい。
【0092】
本構成のゴムクローラの取り付け方法によれば、取り付け治具に取り付けられた起動輪の長手方向の位置を起動輪調整部で調整することにより起動輪を起動輪ハブの位置と一致させ、起動輪を起動輪ハブに容易に固定することができる。
【0093】
上記構成のゴムクローラの取り付け方法において、前記起動輪固定工程は、前記起動輪取り付け工程により前記取り付け治具に取り付けられた前記起動輪の鉛直方向の位置を前記起動輪調整部により調整する態様としてもよい。
【0094】
本態様のゴムクローラの取り付け方法によれば、取り付け治具に取り付けられた起動輪の鉛直方向の位置を起動輪調整部で調整することにより起動輪を起動輪ハブの位置と一致させ、起動輪を起動輪ハブに容易に固定することができる。
【0095】
本開示の一態様に係るゴムクローラの取り付け方法において、前記誘導輪固定工程は、前記誘導輪取り付け工程により前記取り付け治具に取り付けられた前記誘導輪の前記長手方向の位置を誘導輪調整部(150)により調整する構成としてもよい。
【0096】
本構成のゴムクローラの取り付け方法によれば、取り付け治具に取り付けられた誘導輪の長手方向の位置を誘導輪調整部により調整することにより誘導輪を誘導輪ハブの位置と一致させ、誘導輪を誘導輪ハブに容易に固定することができる。
【0097】
上記構成のゴムクローラの取り付け方法において、前記誘導輪固定工程は、前記誘導輪取り付け工程により前記取り付け治具に取り付けられた前記誘導輪の鉛直方向の位置を前記誘導輪調整部により調整する態様としてもよい。
【0098】
本態様のゴムクローラの取り付け方法によれば、取り付け治具に取り付けられた誘導輪の鉛直方向の位置を誘導輪調整部により調整することにより誘導輪を誘導輪ハブの位置と一致させ、誘導輪を誘導輪ハブに容易に固定することができる。
【0099】
本開示の一態様に係るゴムクローラの取り付け方法においては、前記起動輪が前記起動輪ハブに固定され、かつ前記誘導輪が前記誘導輪ハブに固定された状態で、前記起動輪および前記誘導輪に掛け回された前記ゴムクローラの上方部分を鉛直方向の上方に向けて引き上げる引き上げ、前記ゴムクローラの前記上方部分を支持する従動輪(70)を前記走行装置に取り付ける従動輪取り付け工程を備える構成としてもよい。
【0100】
本構成のゴムクローラの取り付け方法によれば、起動輪および誘導輪に掛け回されたゴムクローラの上方部分を鉛直方向の上方に向けて引き上げることにより、ゴムクローラの上方部分を支持する従動輪を走行装置に容易に取り付けることができる。
【0101】
以上説明した実施形態に記載の取り付け治具は、例えば以下のように把握される。
本開示の一態様に係る取り付け治具は、長手方向の一端に起動輪が配置されるとともに前記長手方向の他端に誘導輪が配置される無端状のゴムクローラを走行装置に取り付けるための取り付け治具であって、前記長手方向に沿って配置される枠体と、前記枠体の前記長手方向の一端に固定されるとともに前記起動輪が取り付けられる起動輪固定部と、前記枠体の前記長手方向の他端に固定されるとともに前記誘導輪が取り付けられる誘導輪固定部と、前記起動輪固定部に取り付けられた前記起動輪の前記長手方向の位置を調整する起動輪調整部と、前記誘導輪固定部に取り付けられた前記誘導輪の前記長手方向の位置を調整する誘導輪調整部と、を備える。
【0102】
本開示の一態様に係る取り付け治具によれば、ゴムクローラの長手方向の一端に配置される起動輪を起動輪固定部に取り付け、起動輪固定部を取り付け治具の枠体の長手方向の一端に取り付けることにより、起動輪が取り付け治具の枠体に固定される。また、ゴムクローラの長手方向の他端に配置される誘導輪を誘導輪固定部に取り付け、誘導輪固定部を治具の枠体の長手方向の他端に取り付けることにより、誘導輪が取り付け治具の枠体に固定される。
【0103】
取り付け治具に取り付けられた起動輪の長手方向の位置を起動輪調整部で調整することにより起動輪を走行装置の起動輪ハブの位置と一致させ、起動輪を起動輪ハブに容易に固定することができる。また、取り付け治具に取り付けられた誘導輪の長手方向の位置を誘導輪調整部で調整することにより誘導輪を走行装置の誘導輪ハブの位置と一致させ、誘導輪を誘導輪ハブに容易に固定することができる。そして、本開示の一態様に係る取り付け治具によれば、無端状のゴムクローラを走行装置に容易に取り付けることができる。
【0104】
本開示の一態様に係る取り付け治具において、前記起動輪調整部は前記起動輪の鉛直方向の位置を調整し、前記誘導輪調整部は前記誘導輪の鉛直方向の位置を調整する構成としてもよい。
【0105】
本構成の取り付け治具によれば、取り付け治具に取り付けられた起動輪の鉛直方向の位置を起動輪調整部で調整することにより起動輪を起動輪ハブの位置と一致させ、起動輪を起動輪ハブに容易に固定することができる。
【0106】
本開示の一態様に係る取り付け治具は、フォークリフトが有するフォークにより保持される保持部材(114)を備え、前記枠体は、前記長手方向に沿って直線状に延びる第1部材(111)と、前記長手方向に沿って直線状に延びるとともに前記第1部材よりも鉛直方向の上方に配置される第2部材(112)と、鉛直方向に沿って直線状に延びるとともに前記第1部材と前記第2部材とを連結する複数の第3部材(113)と、を有し、前記保持部材は、前記第2部材に固定されるとともに前記長手方向に直交する幅方向に沿って配置される構成としてもよい。
【0107】
本構成の取り付け治具によれば、起動輪固定部および誘導輪固定部が取り付けられる枠体が第1部材と第2部材と第3部材とを備える。第1部材および第2部材が水平方向に沿って直線状に延び、鉛直方向に沿って直線状に延びる複数の第3部材により第1部材と第2部材とが連結される。第1部材よりも鉛直方向の上方に配置される第2部材には、フォークリフトが有するフォークにより保持される保持部材が固定されている。フォークリフトのフォークで保持部材を下方から保持して上方に持ち上げることにより、ゴムクローラと起動輪と誘導輪とが取り付けられた取り付け治具を走行装置に容易に運搬することができる。
【符号の説明】
【0108】
1 走行装置
2 車体
10 起動輪
10a 起動輪ハブ
10b 駆動軸
17 誘導輪
17a 誘導輪ハブ
17b 支持軸
20 ゴムクローラ
21 下方部分
22 上方部分
60 下部転輪(従動輪)
70 上部転輪(従動輪)
100 取り付け治具
110 枠体
111 第1部材
112 第2部材
113 第3部材
114 第1保持部材
115 第2保持部材
120 起動輪固定部
121 開口穴
122 ボルト
130 起動輪調整部
131 支持枠
132 水平調整部
133 鉛直調整部
140 誘導輪固定部
141 開口穴
142 ボルト
150 誘導輪調整部
151 支持枠
152 水平調整部
153 鉛直調整部
160 第1支持部材
170 第2支持部材
300,400 フォークリフト
310,410 フォーク
320 フォークアタッチメント
500 引上げ装置
510 支持部材
520 引上げベルト
530 引上げ機構
CL 隙間
LD 長手方向
S 設置面
VD 鉛直方向
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