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特開2023-148339カートリッジおよび液体取扱システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023148339
(43)【公開日】2023-10-13
(54)【発明の名称】カートリッジおよび液体取扱システム
(51)【国際特許分類】
   G01N 35/08 20060101AFI20231005BHJP
   G01N 37/00 20060101ALI20231005BHJP
   B01J 19/00 20060101ALN20231005BHJP
【FI】
G01N35/08 A
G01N37/00 101
B01J19/00 321
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022056294
(22)【出願日】2022-03-30
(71)【出願人】
【識別番号】000208765
【氏名又は名称】株式会社エンプラス
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】砂永 伸也
【テーマコード(参考)】
2G058
4G075
【Fターム(参考)】
2G058CE01
2G058EC03
4G075AA13
4G075AA39
4G075BB10
4G075DA02
4G075EA02
4G075EB50
4G075FA01
4G075FA08
4G075FC17
(57)【要約】
【課題】取り外し可能に構成されたカートリッジを提供すること。
【解決手段】本発明のカートリッジは、流路チップに液体を供給するためのカートリッジであって、液体収容部と、前記液体収容部に収容された液体を通すための弾性を有する連通管と、を有する本体と、前記連通管を閉塞状態と開放状態とに切り替えるために前記連通管への押圧状態を切り替え可能に構成された押圧部材と、を有する。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
流路チップに液体を供給するためのカートリッジであって、
液体収容部と、前記液体収容部に収容された液体を通すための弾性を有する連通管と、を有する本体と、
前記連通管を閉塞状態と開放状態とに切り替えるために前記連通管への押圧状態を切り替え可能に構成された押圧部材と、
を有する、カートリッジ。
【請求項2】
前記押圧部材は、前記連通管を閉塞状態とするときに前記連通管を挟み込む第1押圧部と、前記連通管を開放状態とするときに前記連通管を挟み込む第2押圧部と、を有し、
前記第1押圧部の間隔は、前記第2押圧部の間隔より小さい、
請求項1に記載のカートリッジ。
【請求項3】
前記押圧部材は、前記本体および前記押圧部材を相対的に移動させることで、前記連通管が前記第1押圧部内に位置する状態と、前記連通管が前記第2押圧部内に位置する状態とを切り替えられるように構成されている、請求項2に記載のカートリッジ。
【請求項4】
前記液体収容部および前記連通管は、弾性材料の一体成形品である、請求項1~3のいずれか一項に記載のカートリッジ。
【請求項5】
前記押圧部材は、前記カートリッジの前記連通管が接続される流路チップ、前記流路チップを収容するためのチップホルダー、または前記流路チップもしくは前記チップホルダーを支持するための液体取扱装置の第2係合部に係合するための第1係合部をさらに有する、請求項1~4のいずれか一項に記載のカートリッジ。
【請求項6】
前記第1係合部は、前記押圧部材が前記連通管を閉塞状態にしたときに前記第2係合部に係合せず、前記押圧部材が前記連通管を開放状態にしたときに前記第2係合部に係合する、請求項5に記載のカートリッジ。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか一項に記載のカートリッジと、
前記カートリッジの連通管と接続される流路チップと、
前記流路チップを収容するチップホルダーと、
を有する、流体取扱システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カートリッジおよび液体取扱システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、細胞や、タンパク質、核酸などの分析を行うために、マイクロウェルプレートや流路チップなどが使用されている。マイクロウェルプレートおよび流路チップは、分析に必要な試薬および試料の量が少なくてよいという利点を有しており、臨床検査や食物検査、環境検査などの様々な用途での使用が期待されている。
【0003】
たとば、特許文献1には、サンプルを収容するサンプル容器と、上記サンプル容器を収容するサンプル容器収容部と、上記サンプル容器収容部に収容されたサンプル容器に接続されるサンプル流路と、を有する反応容器が開示されている。上記サンプル容器は、その表面に複数の係止溝を有し、上記サンプル容器収容部は、複数の係止ツメを有している。上記係止ツメを上記係止溝に係合させることにより、サンプル容器は所定の位置でサンプル容器収容部に保持される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】国際公開第2009/072332号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の反応容器(カートリッジ)では、サンプル容器収容部からサンプル容器を取り外すことは想定していない。
【0006】
本発明の目的は、取り外し可能に構成されたカートリッジを提供することである。また、本発明の目的は、当該カートリッジを有する液体取扱システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のカートリッジは、流路チップに液体を供給するためのカートリッジであって、液体収容部と、前記液体収容部に収容された液体を通すための弾性を有する連通管と、を有する本体と、前記連通管を閉塞状態と開放状態とに切り替えるために前記連通管への押圧状態を切り替え可能に構成された押圧部材と、を有する。
【0008】
本発明の液体取扱システムは、上記のカートリッジと、前記カートリッジの連通管と接続される流路チップと、前記流路チップを収容するチップホルダーと、を有する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、取り外し可能に構成されたカートリッジを提供することができる。また、本発明によれば、当該カートリッジを有する液体取扱システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1Aは、本発明の実施の形態に係る液体取扱システムの平面図であり、図1Bは、図1AのB-B線に沿う断面模式図である。
図2図2Aは、本体の斜視図であり、図2Bは、正面図であり、図2Cは、平面図であり、図2Dは、底面図であり、図2Eは、側面図である。
図3図3Aは、押圧部材の斜視図であり、図3Bは、正面図であり、図3Cは、平面図であり、図3Dは、底面図であり、図3Eは、側面図である。
図4図4Aは、流路チップおよびロータリー部材の断面図であり、図4Bは、流路チップの底面図である。
図5図5A、Bは、流体取扱システムの動作を示す図である。
図6図6Aは、閉塞状態を示す断面図であり、図6Bは、開放状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の一実施の形態に係る液体取扱システム100について説明する。
【0012】
(流体取扱システムの構成)
図1Aは、液体取扱システム100の平面図である。図1Bは、図1AのB-B線の液体取扱システム100の断面図である。
【0013】
図1A、Bに示されるように、液体取扱システム100は、流路チップ200と、流路チップ200を収容するためのチップホルダー140と、流路チップ200に導入する液体を収容したカートリッジ110と、チップホルダー140を支持するとともに、チップホルダー140に収容された流路チップ200内の液体の流れを制御するための液体取扱装置150とを有する。カートリッジ110は、流路チップ200に導入する液体を収容した本体120と、押圧部材130とを有する。液体取扱装置150は、チップホルダー140に収容された流路チップ200のメンブレンバルブのダイヤフラムを押圧するための第1ロータリー部材151と、メンブレンポンプのダイヤフラムを押圧するための第2ロータリー部材152とを有する。
【0014】
なお、図1Bでは、液体取扱システム100の構成をわかりやすくするために、一部の構成要素を省略しており、かつ流路チップ200とロータリー部材(第1ロータリー部材151および第2ロータリー部材152)とを離して図示している。
【0015】
本体120に収容された液体は、チップホルダー140に保持された流路チップ200に導入される。この液体の導入は、本体120と流路チップ200との間に配置された押圧部材130の押圧によって制御される。流路チップ200に導入された液体の移動は、ロータリー部材の回転によって制御される。ロータリー部材の回転によって、流路チップ200内で制御された液体に対して種々の操作がなされる。
【0016】
(チップホルダーの構成)
チップホルダー140は、後述する流路チップ200を収容し、液体取扱装置150の所定の位置に配置される。
【0017】
チップホルダー140は、その天面に、本体120の連通管122を挿入するための貫通孔を有する。
【0018】
また、チップホルダー140は、流路チップ200を保持したときに、流路チップ200の底面に第1ロータリー部材151および第2ロータリー部材152が接触できるように構成されている。
【0019】
(カートリッジの構成)
前述のとおり、カートリッジ110は、本体120と押圧部材130とを有する。
【0020】
図2Aは、本体120の斜視図である。図2Bは、本体120の正面図である。図2Cは、本体120の平面図である。図2Dは、本体120の底面図である。図2Eは、本体120の側面図である。
【0021】
本体120は、液体収容部121と、連通管122とを有する。カートリッジ110は、液体取扱システム100において、流路チップ200の上に配置され、流路チップ200に液体を供給する。
【0022】
液体収容部121は液体を収容可能に構成されていれば特に制限されない。本実施の形態において、液体収容部121は略直方体形状であり、複数ある。
【0023】
連通管122は液体収容部121に開口し、液体収容部121内の液体の通り道となる。連通管122はカートリッジの底部から下に延びる管である。連通管122は弾性を有する。連通管122が弾性を有することで、後述の押圧部材130によって押圧されたときに撓んで、連通管122が閉塞される。本実施の形態においては、本体120が弾性を有する材料で一体成形されていることで、連通管122も弾性を有する。連通管122の数は、液体収容部121の数に応じて複数ある。なお、液体収容部121の配置は、流路チップ200の導入口となるウェル230の配置に合わせて適宜設定されればよい。
【0024】
図3Aは、押圧部材130の斜視図である。図3Bは、押圧部材130の正面図である。図3Cは、押圧部材130の平面図である。図3Dは、押圧部材130の底面図である。図3Eは、押圧部材130の側面図である。
【0025】
押圧部材130は、第1押圧部131と、第2押圧部132と、つまみ133と、第1係合部134と、第3係合部136とを有する。
【0026】
本実施の形態において、押圧部材130の第1押圧部131および第2押圧部132は、連通管122を挟み込むことが可能なように構成されている。第1押圧部131の間隔は、図3Cに示されるように、第2押圧部132の間隔より小さい。これにより、連通管122が第1押圧部131に挟み込まれているときは、連通管が閉塞状態となる。一方、連通管122が第2押圧部132に挟み込まれているときは、連通管は開放状態となる。具体的には、閉塞状態のときは、弾性を有する連通管122が第1押圧部131によって押しつぶされて変形することで連通管122が閉塞状態となる。また、本実施の形態において、開放状態のときも閉塞状態のときも、連通管122を、流路チップ200の導入口(ウェル230)上に位置させることが可能である。すなわち、流路チップ200に対する本体120の位置を変えずに、開放状態と閉塞状態とを切り替え可能とすることができる。
【0027】
上記の様に、本実施の形態において、押圧部材130は連通管122を閉塞状態と開放状態とに切り替えるために連通管への押圧状体を切り替え可能に構成されている。本実施の形態においては、第1押圧部131と第2押圧部132とが並んで配置され、1つの貫通孔(スリット)の内壁を構成していることで切り替え可能になっている。より具体的には、本実施の形態のおいては、1つの第2押圧部と1つの第1押圧部との対が5つあり、これらの対が一列に配置される。結果として、これらが細長い1つの貫通孔(スリット)を構成している。なお、上記では、第1押圧部131および第2押圧部132が貫通孔(スリット)として形成される例を説明したが、第1押圧部131および第2押圧部132は、切り欠き(スリットの長手方向の一端が外部に開放されている構造)として形成されていてもよい。
【0028】
押圧部材130は、連通管122を第1押圧部131で押圧したときに閉塞できる程度の剛性を有する材料で構成されることが好ましく、連通管122を構成する材料よりも硬い材料であることが好ましい。
【0029】
つまみ133は、閉塞状態と開放状態とを切り替えるように本体120に対して押圧部材130を移動させるときに用いられる。本実施の形態において、つまみ133は、図3Cに示されるように、第1押圧部131および第2押圧部132が並んでいる方向に垂直な方向に延びる凸部である。
【0030】
第1係合部134は、カートリッジ110以外の部材に配置された第2係合部135に係合してカートリッジ110を固定させるためのものである。本実施の形態において、第1係合部134は、押圧部材130の底部から突出している構造物である。また、本実施の形態において、第1係合部134はツメを有し、平坦な構造である第2係合部135に係合する。第1係合部134が係合する場所、すなわち、第2係合部135の場所は、第1係合部134が係合できる限り特に制限されない。第2係合部135は、例えば、流路チップ200、チップホルダー140、または液体取扱装置150に配置されていればよい。本実施の形態においては、図1Bに示されるように、第2係合部135は、流路チップ200を覆うチップホルダー140の上蓋の底面に配置されており、連通管122が開放状態のときは、第1係合部134がこれに係合している。
【0031】
また、本実施の形態において、第1係合部134は、図3Cに示されるように、第1押圧部131および第2押圧部132が並んでいる方向に垂直な方向の押圧部材130の両端に1つずつ配置されており、1対である。
【0032】
なお、上記では、第1係合部134がツメを有し、第2係合部135が平坦である場合を説明したが、この関係は逆でもよい。すなわち、第1係合部134が平坦であり、第2係合部135がツメを有していてもよい。この場合も、第2係合部135は、例えば、流路チップ200、チップホルダー140、または液体取扱装置150に配置されていればよい。
【0033】
また、第1係合部134および第2係合部135の形状は、上記のツメと平坦な構造とに限定されず係合できればよい。係合できる形状は、公知の係合構造から適宜選択されればよい。
【0034】
第3係合部136は、本体120に配置された第4係合部137に係合し、押圧部材130から本体120が外れることを防ぐためのものである。本実施の形態において、第3係合部136は、押圧部材130の天面から突出している構造物である。また、本実施の形態において、第3係合部136はツメを有し、平坦な第4係合部137に係合する。
【0035】
(流路チップの構成)
図4Aは、流路チップ200およびロータリー部材の構成を示す断面図である。図4Bは、流路チップ200の底面図である。図4Aは、図4BにおけるA-A線の断面図である。
【0036】
第1ロータリー部材151は図示しない外部の駆動機構により第1中心軸CA1を中心に回転させられる。第2ロータリー部材152は、図示しない外部の駆動機構により第2中心軸CA2を中心に回転させられる。流路チップ200は、基板210およびフィルム220を有し、フィルム220が第1ロータリー部材151および第2ロータリー部材152に接触するように設置される。なお、図2Aでは、構成をわかりやすくするために、各構成要素を離して図示している。
【0037】
前述のとおり、流路チップ200は、基板210およびフィルム220を有する(図4A参照)。基板210には、流路233となるための溝234、円弧状のロータリーメンブレンポンプ240となるための円弧状の溝241、ロータリーメンブレンバルブ250が配置される円弧状の溝251、および導入口または取出口(ウェル230)となる貫通孔231が形成されている。
【0038】
フィルム220は、基板210に形成された溝234、241、251および貫通孔231の開口部を塞ぐように基板210の一方の面に接合されている。フィルム220により塞がれた基板210の溝234は、試薬や液体試料、洗浄液、気体、紛体などの流体を流すための流路233となる。また、フィルム220により塞がれた円弧状の溝241は、流体を移動させるためのロータリーメンブレンポンプ240となる。また、フィルム220により塞がれた円弧状の溝251には、ロータリーメンブレンバルブ250が配置される放射状にのびる溝が接続される。なお、円弧状の溝241を塞いだフィルム220は、ロータリーメンブレンポンプ240のダイヤフラムとして機能する。また、フィルム220により塞がれた貫通孔231はウェル230となる。なお、ウェル230は、流体を導入するための導入口、または流体を取り出すための取り出し口として使用される。導入口となるウェル230に上述の本体120の連通管122が連通して液体が導入される。
【0039】
(動作)
図5A、Bは、液体取扱システム100の動作を示す。図5Aは、連通管122が閉塞状態のときを示し、図5Bは、開放状態のときを示す。なお、図5A、Bにおいて、流路チップ200は省略している。また、図6Aは、図5AのA-A線の断面図であり、図6Bは、図5BのB-B線の断面図である。
【0040】
具体的には、図5Aの左図および図6Aは、連通管122が第1押圧部131によって挟み込まれて閉塞している状態を示す。また、図5Aの右図は、このときの本体120およびチップホルダー140に対する押圧部材130の位置を示している。
【0041】
同様に、図5Bの左図および図6Bは、連通管122が第2押圧部132内において開放されている状態を示す。また、図5Bの右図は、このときの本体120およびチップホルダー140に対する押圧部材130の位置を示している。図5Aの押圧状態と、図5Bの押圧状態とは切り替え可能である。
【0042】
図5Aに示されているように、連通管122が閉塞状態のときは、第1係合部134は第2係合部135に係合していない。したがって、閉塞状態のときは、カートリッジ110をチップホルダー140および流路チップ200から着脱することができる。また、閉塞状態のときは、液体収容部121内の液体が連通管122から漏れ出さないので、カートリッジ110を取り扱いやすく、カートリッジ110を装着したり、取り外したりしやすい。
【0043】
図5Aに示されているようにカートリッジ110をチップホルダー140に収容された流路チップ200に装着した状態で、図5Bに示されているように本体120およびチップホルダー140に対して押圧部材130を相対的に移動させる。より具体的には、押圧部材130を、流路チップ200に固定された本体120に対して第1押圧部131および第2押圧部132が並ぶ方向(図5Bにおいて右方向)にスライドさせる。これにより、第1係合部134は第2係合部135に係合し、カートリッジ110がチップホルダー140および流路チップ200に対して固定される。また、連通管122が第2押圧部132内に移動し、開放される。結果として、液体収容部121内の液体が連通管122を介して流路チップ200に導入可能な状態となる。
【0044】
なお、本体120に対して押圧部材130を相対的に移動させる方法はこれに限定されない。他の例としては、押圧部材130が固定されており、本体120を移動させてもよい。また、押圧部材130および本体120の両方を移動させてもよい。
【0045】
(効果)
本発明の実施の形態に係るカートリッジ110によれば、流路チップ200に液体を供給するための連通管122を閉塞状態と開放状態とに切り替え可能である。また、閉塞状態と開放状態とに切り替えるのに伴って、カートリッジ110をチップホルダー140(流路チップ200)に対して固定されていない状態(着脱可能な状態)と、固定されている状態とに切り替え可能である。
【産業上の利用可能性】
【0046】
本発明に係るカートリッジおよび液体取扱システムは、臨床検査や食物検査、環境検査などの様々な用途に有用である。
【符号の説明】
【0047】
100 液体取扱システム
110 カートリッジ
120 本体
121 液体収容部
122 連通管
130 押圧部材
131 第1押圧部
132 第2押圧部
133 つまみ
134 第1係合部
135 第2係合部
136 第3係合部
137 第4係合部
140 チップホルダー
150 液体取扱装置
151 第1ロータリー部材
152 第2ロータリー部材
200 流路チップ
210 基板
220 フィルム
230 ウェル
231 貫通孔
233 流路
234、241、251 溝
240 ロータリーメンブレンポンプ
250 ロータリーメンブレンバルブ
図1
図2
図3
図4
図5
図6