(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023148420
(43)【公開日】2023-10-13
(54)【発明の名称】警報システム及び警報器
(51)【国際特許分類】
G08B 23/00 20060101AFI20231005BHJP
G08B 25/00 20060101ALI20231005BHJP
G08B 17/00 20060101ALI20231005BHJP
【FI】
G08B23/00 520C
G08B25/00 520D
G08B17/00 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022056424
(22)【出願日】2022-03-30
(71)【出願人】
【識別番号】000233826
【氏名又は名称】能美防災株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000752
【氏名又は名称】弁理士法人朝日特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】片岡 洋子
(72)【発明者】
【氏名】永田 智一
【テーマコード(参考)】
5C087
5G405
【Fターム(参考)】
5C087AA02
5C087AA37
5C087BB74
5C087DD04
5C087DD20
5C087EE05
5C087EE14
5C087FF01
5C087FF02
5C087FF04
5C087GG17
5C087GG28
5C087GG84
5G405AA01
5G405AA08
5G405AD06
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ユーザが警報音声の言語を適切な言語に容易に設定できる警報システム及び警報器を提供する。
【解決手段】建物内の天井や壁に設置され、建物で発生した火災を検知して警報を出力する複数の警報器と、ユーザ端末と、サーバ装置とが、ネットワークを介して接続されている警報システムにおいて、サーバ装置30は、複数の言語の警報音声を示す複数の警報音声データを記憶する記憶部302と、複数の言語の中から言語を選択する操作に用いられる画面をユーザ端末に表示させる表示制御部311と、記憶部302に記憶された複数の警報音声データのうち、画面を用いてユーザ端末の操作により選択された言語の警報音声を示す警報音声データを警報器に送信する送信部313と、を有する。警報器は、サーバ装置30から受信された警報音声データを記憶する記憶部と、記憶部に記憶された警報音声データにより示される警報音声を出力する音出力部と、を有する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバ装置と、警報器とを備え、
前記サーバ装置は、
複数の言語の警報音声を示す複数の警報音声データを記憶する第1記憶部と、
前記複数の言語の中から言語を選択する操作に用いられる画面をユーザ端末に表示させる表示制御部と、
前記第1記憶部に記憶された前記複数の警報音声データのうち、前記画面を用いて前記ユーザ端末の前記操作により選択された言語の警報音声を示す警報音声データを前記警報器に送信する送信部とを有し、
前記警報器は、
前記サーバ装置から受信された前記警報音声データを記憶する第2記憶部と、
前記第2記憶部に記憶された前記警報音声データにより示される前記選択された言語の前記警報音声を出力する音出力部とを有する
ことを特徴とする警報システム。
【請求項2】
前記画面は、前記複数の言語の一覧を含む
請求項1に記載の警報システム。
【請求項3】
前記警報器の監視領域に存在する前記ユーザ端末から当該ユーザ端末において使用される言語を示す言語情報を取得する取得部をさらに備え、
前記送信部は、前記第1記憶部に記憶された前記複数の警報音声データのうち、前記取得された言語情報により示される言語の警報音声を示す警報音声データを送信する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の警報システム。
【請求項4】
前記取得部は、前記監視領域に存在する前記ユーザ端末から所定の時間間隔で前記言語情報を取得し、
前記送信部は、前記第1記憶部に記憶された前記複数の警報音声データのうち、前記取得部により最後に取得された前記言語情報により示される言語の警報音声を示す警報音声データを送信する
ことを特徴とする請求項3に記載の警報システム。
【請求項5】
複数の言語の警報音声を示す複数の警報音声データを記憶する記憶部と、
前記複数の言語の中から言語を選択する操作に用いられる画面をユーザ端末に表示させる表示制御部と、
前記記憶部に記憶された前記複数の警報音声データのうち、前記画面を用いて前記ユーザ端末の前記操作により選択された言語の警報音声を示す警報音声データを用いて、前記警報音声データにより示される前記選択された言語の警報音声を出力する音出力部と
を備えることを特徴とする警報器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、警報音声を出力する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザが使用する言語で警報音声を出力する技術が知られている(例えば特許文献1-3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010-231640号公報
【特許文献2】特開2019-828889号公報
【特許文献3】特開2019-175256号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1-3に記載の技術では、ユーザは、予め準備された警報音声データが対応する言語に基づいて、警報音声の言語を選択することができない。そのため、ユーザは、警報音声の言語を適切な言語に設定するのが難しい場合がある。
【0005】
本発明は、ユーザが警報音声の言語を適切な言語に容易に設定できるようにすることを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、サーバ装置と、警報器とを備え、前記サーバ装置は、複数の言語の警報音声を示す複数の警報音声データを記憶する第1記憶部と、前記複数の言語の中から言語を選択する操作に用いられる画面をユーザ端末に表示させる表示制御部と、前記第1記憶部に記憶された前記複数の警報音声データのうち、前記画面を用いて前記ユーザ端末の前記操作により選択された言語の警報音声を示す警報音声データを前記警報器に送信する送信部とを有し、前記警報器は、前記サーバ装置から受信された前記警報音声データを記憶する第2記憶部と、前記第2記憶部に記憶された前記警報音声データにより示される前記選択された言語の前記警報音声を出力する音出力部とを有することを特徴とする警報システムを提供する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ユーザが警報音声の言語を適切な言語に容易に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】実施形態に係る警報システムの構成の一例を示す図である。
【
図5】警報音声データベースの一例を示す図である。
【
図7】警報音声の言語を選択する動作の一例を示すシーケンス図である。
【
図9】警報器の警報出力動作の一例を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
1.構成
図1は、本実施形態に係る警報システム1の構成の一例を示す図である。警報システム1においては、火災等の各異常発生に応じて出力される警報音声の言語をユーザが選択することができる。例えばユーザの使用する言語が外国語である場合、日本語の警報音声が出力されても、警報音声の内容を理解できず、火災等の異常の発生を認識することができない。そこで、ユーザは、自分の使用する言語を選択することにより、警報音声の言語を自分の使用する言語に変更することができる。警報システム1は、複数の警報器10と、ユーザ端末20と、サーバ装置30とを備える。これらの装置は、ネットワーク40を介して接続されている。ネットワーク40には、例えばインターネット及び移動体通信ネットワークが含まれる。なお、サーバ装置30とネットワーク40とは、有線で接続されてもよいし、無線で接続されてもよい。また、複数の警報器10の間も、有線で接続されてもよいし、無線で接続されてもよい。
図1では、1の建物に設置された1組の警報器10と1のユーザ端末20だけが示されているが、警報システム1には複数の建物に設置された複数組の警報器10と、複数のユーザ端末20とが含まれてもよい。
【0010】
警報器10は、建物内の天井や壁に設置され、建物で発生した火災を検知して警報を出力する。警報器10は、例えば住宅に設置される住宅用火災警報器である。ただし、警報器10は、住宅用火災警報器に限定されず、商業ビルやオフィスビル等の建物に設置される火災報知設備であってもよい。この建物は、警報器10により火災の発生が監視される領域であるため、本発明に係る「監視領域」の一例である。ユーザ端末20は、建物に出入りするユーザにより、警報器10から出力される警報音声の言語を選択する操作に用いられる。ユーザ端末20には、例えばスマートフォン、携帯電話機、タブレット端末、ウェアラブル端末が含まれる。ただし、ユーザ端末20はこれらの端末に限定されず、ユーザにより使用される端末であればどのような端末であってもよい。サーバ装置30は、ユーザ端末20の操作に応じてユーザにより選択された言語の警報音声データを警報器10に提供する。
【0011】
図2は、警報器10の構成の一例を示す図である。警報器10は、制御部101と、記憶部102と、通信部103と、操作部104と、表示部105と、音出力部106と、火災検知部107とを備える。警報器10の各部は、バスを介して接続されている。なお、警報器10の各部は、有線で接続されてもよいし、無線で接続されてもよい。
【0012】
制御部101は、警報器10の各部の制御及び各種の処理を行う。制御部101には、例えばCPU等の1又は複数のプロセッサが含まれる。プロセッサは、記憶部102に記憶されたプログラムを実行することにより上述した制御及び処理を行う。記憶部102は、制御部101に用いられる各種のデータを記憶する。記憶部102には、例えばRAM、ROM、及びEEPROM(登録商標)のうち少なくとも1つが含まれる。記憶部102に記憶されるデータには、警報器10の機能を実現するためのプログラムと、警報器10を一意に識別するアドレスと、警報音声を示す警報音声データとが含まれる。初期状態においては、記憶部102には日本語の警報音声を示す警報音声データが記憶される。通信部103は、ネットワーク40を介してサーバ装置30と通信を行うための通信インターフェースである。通信部103には、例えばネットワークアダプタが含まれる。操作部104は、ユーザの操作を受け付ける。操作部104には、例えば操作ボタンが含まれる。表示部105は、各種の情報を表示する。表示部105には、例えばLEDが含まれる。音出力部106は、各種の警報音声を出力する。この警報音声には、火災等の異常の発生を知らせる音声が含まれる。音出力部106には、例えばスピーカーが含まれる。火災検知部107は、火災を検知する。火災の検知方式は、例えば光電式又は定温式である。ただし、火災の検知方法は、光電式又は定温式に限定されず、差動式、赤外線式、紫外線式、またはその複合型等、火災を検知し得る方式であればどのような方式であってもよい。
【0013】
警報器10の制御部101は、設定部111と、警報制御部112として機能する。これらの機能は、例えば制御部101のプロセッサが記憶部102に記憶されたプログラムを実行して演算を行い又は警報器10の各部を制御することにより実現される。
【0014】
設定部111は、ユーザ端末20の操作に応じて警報音声の言語をユーザにより選択された言語に設定する。具体的には設定部111は、サーバ装置30から受信された、ユーザにより選択された言語の警報音声データを記憶部102に記憶させる。警報音声の出力は、記憶部102に記憶された警報音声データを用いて行われる。したがって、ユーザにより選択された言語の警報音声データを記憶部102に記憶させることにより、警報音声の言語がユーザにより選択された言語に設定される。警報制御部112は、火災検知部107による火災の検知に応じて、記憶部102に記憶された警報音声データにより示される警報音声を音出力部106から出力させる。なお、警報制御部112は、火災検知部107により火災が検知されると、警報音声の出力に加えて、表示部105のLEDを点滅または点灯させる。
【0015】
図3は、ユーザ端末20の構成の一例を示す図である。ユーザ端末20は、制御部201と、記憶部202と、通信部203と、操作部204と、表示部205とを備える。ユーザ端末20の各部は、バスを介して接続されている。制御部201、記憶部202、通信部203、及び操作部204は、基本的には、上述した警報器10の制御部101、記憶部102、通信部103、及び操作部104と同様である。ただし、記憶部202には、ユーザ端末20の機能を実現するためのプログラムが記憶される。このプログラムには、例えばウェブブラウザが含まれる。表示部205は、各種の情報を表示する。表示部205には、例えば液晶ディスプレイが含まれる。
【0016】
ユーザ端末20の制御部201は、送信部211として機能する。この機能は、例えば制御部201のプロセッサが記憶部202に記憶されたプログラムを実行して演算を行い又はユーザ端末20の各部を制御することにより実現される。送信部211は、ユーザによる警報音声の言語を選択する操作に応じて、選択された言語を示す言語情報をサーバ装置30に送信する。
【0017】
図4は、サーバ装置30の構成の一例を示す図である。サーバ装置30は、制御部301と、記憶部302と、通信部303とを備える。サーバ装置30の各部は、バスを介して接続されている。制御部301、記憶部302、及び通信部303は、基本的には、上述した警報器10の制御部101、記憶部102、及び通信部103と同様である。ただし、記憶部302には、サーバ装置30の機能を実現するためのプログラムと、警報音声データベース321と、管理テーブル322とが記憶される。このプログラムには、例えばウェブサーバが含まれる。記憶部302には、上述したメモリに加えて、例えばHDD、SSD等のストレージが含まれてもよい。
【0018】
図5は、警報音声データベース321の一例を示す図である。警報音声データベース321には、警報器10から出力される各種の警報音声を示す警報音声データが含まれる。警報音声データベース321には、警報音声を出力する契機に対応付けて、その警報音声を複数の言語で示す複数の警報音声データが含まれる。同一の契機に対応付けられた複数の警報音声データは、言語は異なるが同一の内容の警報音声を示す。例えば、「火災検知」という契機には、火災検知に応じて出力される「火事です、火事です」という警報音声を日本語で示す警報音声データと、英語で示す警報音声データと、中国語で示す警報音声データと、・・・が含まれる。ただし、警報音声データベース321に含まれる警報音声データが対応する言語はこれらの例示した言語に限定されず、韓国語、スペイン語、ポルトガル語等、他の言語であってもよい。警報音声データベース321に含まれる警報音声データが対応する言語の数も何個でもよい。また、日本語及び外国語には、方言が含まれてもよい。
【0019】
図6は、管理テーブル322の一例を示す図である。管理テーブル322には、サーバ装置30が管理する全ての警報器10のアドレスと、その警報器10から出力される警報音声の言語を示す言語情報とが対応付けて格納される。
図6に示される例では、「001」というアドレスと、「日本語」という言語情報とが対応付けられている。これは、「001」というアドレスの警報器10から出力される警報音声の言語は日本語に設定されていることを示す。警報音声の言語は警報器10によって異なってもよい。なお、初期状態においては、警報器10から出力される警報音声の言語は日本語に設定される。
【0020】
図4に戻り、サーバ装置30の制御部301は、表示制御部311と、選択部312と、送信部313として機能する。これらの機能は、例えば制御部301のプロセッサが記憶部302に記憶されたプログラムを実行して演算を行い又はサーバ装置30の各部を制御することにより実現される。表示制御部311は、記憶部302に記憶された警報音声データが対応する複数の言語の中から警報音声の言語を選択する操作に用いられる画面をユーザ端末20に表示させる。例えばサーバ装置30及びユーザ端末20は、それぞれ、ウェブサーバ及びウェブブラウザとして機能する。表示制御部311は、警報音声の言語を選択する操作に用いられる画面を表示するためのデータをユーザ端末20に送信することにより、ユーザ端末20に対してこの画面の表示を提供する。選択部312は、この画面を用いたユーザ端末20の操作に応じてユーザ端末20から受信された言語情報に基づいて、ユーザにより選択された言語を警報音声の言語として選択する。送信部313は、選択部312により選択された言語の警報音声データを警報音声データベース321から抽出して警報器10に送信する。
【0021】
2.動作
図7は、警報音声の言語を選択する動作の一例を示すシーケンス図である。この動作は、例えば警報器10の初期設定を行うとき又は警報器10のユーザが変わるときに行われる。ステップS11において、ユーザ端末20の送信部211は、ユーザによる操作部204の操作に応じて、警報音声の言語の選択に用いられる選択画面250の表示要求をサーバ装置30に送信する。ステップS12において、ユーザ端末20から選択画面250の表示要求が受信されると、サーバ装置30の表示制御部311は、この表示要求に応じて選択画面250を表示するための表示データをユーザ端末20に送信する。ステップS13において、サーバ装置30から表示データが受信されると、ユーザ端末20の表示部205にはこの表示データに応じた選択画面250が表示される。この選択画面250は、記憶部202に記憶されたウェブブラウザにより表示されるウェブ画面である。ステップS14において、ユーザは、ユーザ端末20の操作部204を用いて、選択画面250において警報音声の言語を選択する操作を行う。
【0022】
図8は、選択画面250の一例を示す図である。選択画面250は、アドレスの選択領域251及び言語の選択領域252を含む。アドレスの選択領域251は、警報音声の言語を設定する対象の警報器10のアドレスを選択する操作に用いられる。例えば選択画面250には、アドレスの選択領域251の操作に応じて、サーバ装置30が管理する全ての警報器10のアドレスの一覧が表示される。ユーザは、ユーザ端末20の操作部204を操作して、このアドレスの一覧の中から、警報音声の言語を変更する対象の警報器10のアドレスを選択する。例えばユーザは、ユーザ端末20の操作部204を操作して、ユーザが居住している建物に設置された全ての警報器10のアドレスを選択する。言語の選択領域252は、警報音声の言語を選択する選択に用いられる。例えば言語の選択領域252には、警報音声データベース321に含まれる警報音声データが対応する言語の一覧が表示される。ユーザは、ユーザ端末20の操作部204を操作して、この言語の一覧の中から自分が使用する言語を選択する。例えば警報音声データベース321に日本語の警報音声データ、英語の警報音声データ、及び中国語の警報音声データが含まれる場合、言語の一覧には日本語、英語、及び中国が含まれる。ユーザが英語を使用する場合、ユーザは、ユーザ端末20の操作部204を操作して、言語の一覧の中から英語を選択する。なお、選択画面250上に表示される文字の言語は、ユーザの操作に応じて他の言語に切り替え可能である。
【0023】
図7に戻り、ステップS15において、ユーザ端末20の送信部211は、ユーザの操作により選択された警報器10のアドレス及び選択された言語を示す言語情報をサーバ装置30に送信する。ステップS16において、サーバ装置30の選択部312は、ユーザ端末20から言語情報及び警報器10のアドレスが受信されると、この言語情報及びアドレスに基づいて、対象の警報器10の警報音声の言語を選択する。例えば対象の警報器10のアドレスが「001」であり、言語情報により示される言語が「英語」である場合、選択部312は、
図6に示される管理テーブル322において、「001」というアドレスに紐づけられた警報音声の言語を「日本語」から「英語」に変更する。これにより、「001」というアドレスの警報器10から出力される警報音声の言語として英語が選択される。ステップS17において、送信部313は、記憶部302に記憶された警報音声データベース321から、ステップS16において選択された言語の警報音声データを抽出して対象の警報器10に送信する。例えば「001」というアドレスの警報器10の警報音声の言語が「英語」に変更された場合、
図5に示される警報音声データベース321に含まれる全ての英語の警報音声データが「001」というアドレスの警報器10に送信される。
【0024】
ステップS18において、サーバ装置30から警報音声データが受信されると、警報器10の設定部111は、この警報音声データに基づいて警報音声の言語を設定する。上述したように、初期状態において警報器10の記憶部102には、日本語の警報音声データが記憶されている。警報器10の設定部111は、サーバ装置30から受信された警報音声データを記憶部102に記憶された日本語の警報音声データに上書きして記憶部102に記憶させる。これにより、記憶部102には、日本語の警報音声データに代えてユーザにより選択された言語の警報音声データが記憶される。警報音声の出力には、記憶部102に記憶された警報音声データが用いられる。そのため、ユーザにより選択された言語の警報音声データが記憶部102に記憶されることにより、警報音声の言語がユーザにより選択された言語に変更される。
【0025】
図9は、警報器10の警報出力動作の一例を示すフロー図である。この動作は、警報器10が火災を検知したことを契機に開始される。ステップS21において、火災検知部107が火災を検知すると(ステップS21の判定がYES)、ステップS22に進み、警報制御部112は、記憶部102に記憶された「火災検知」という契機に対応する警報音声データにより示される警報音声を音出力部106から出力させる。例えば記憶部102に英語の警報音声データが記憶された場合、「火事です、火事です」という警報音声が英語で音出力部106から出力される。
【0026】
以上説明した実施形態によれば、ユーザはユーザ端末20を操作してサーバ装置30から提供される選択画面250を用いて警報音声の言語を選択することができるため、サーバ装置30に記憶された警報音声データが対応する言語に基づいて警報音声の言語を適切な言語に容易に設定することができる。また、選択画面250には、サーバ装置30に記憶された警報音声データが対応する言語の一覧が表示されるため、ユーザは警報器10が出力し得る警報音声の言語の中から所望の言語を選択することができる。そのため、仮に警報器10が出力し得る警報音声の言語にユーザの母国語が含まれない場合にも、ユーザは警報器10が出力し得る警報音声の言語の中から自分が理解し得る言語を選択することができる。
【0027】
さらに、警報音声データベース321はサーバ装置30に記憶され、警報器10には一の言語の警報音声データだけが記憶されるため、警報器10が警報音声データベース321を記憶する場合に比して、警報器10の記憶部102の記憶容量を減らすことができる。さらに、サーバ装置30が複数の言語の警報音声データを一元管理しているため、例えば新たな言語の警報音声データが追加される場合には、サーバ装置30に記憶された警報音声データベース321を更新するだけで、サーバ装置30に接続された全ての警報器10において新たに追加された言語の警報音声データを使用することができる。さらに、警報音声データベース321の更新を選択画面250に反映することにより、ユーザは、警報音声データベース321に新たに追加された警報音声データの言語も容易に選択することができる。
【0028】
なお、仮に従来技術のように、ユーザの音声を取得してこの音声からユーザが使用する言語を認識し、警報音声の言語を認識した言語に自動的に変更したとすると、ユーザが使用する言語を認識する精度が低い場合には、ユーザが使用する言語と異なる言語の警報音声が出力される虞がある。しかし、上述した実施形態のようにユーザの操作に応じて警報音声の言語を選択することにより、警報音声の言語をユーザの所望の言語に確実に設定することができる。
【0029】
3.変形例
本発明は、上述した実施形態に限定されず、以下の変形例のように変形して実施されてもよい。以下の変形例は、単独で用いられてもよいし、2つ以上のものが組み合わせて用いられてもよい。
【0030】
変形例1
上述した実施形態において、警報音声の言語は、ユーザの操作によらず、ユーザ端末20において使用される言語に自動で設定されてもよい。ユーザ端末20において使用される言語は、ユーザ端末20のユーザの使用する言語とみなせる。ユーザ端末20の記憶部202には、ユーザ端末20において使用される言語を示す言語情報が記憶される。サーバ装置30の制御部301は、さらに取得部として機能する。
【0031】
サーバ装置30の取得部は、警報器10の監視領域に存在するユーザ端末20から言語情報を取得する。警報器10の監視領域に存在するユーザ端末20を識別する方法としては、例えばユーザ端末20から位置情報を取得し、この位置情報が監視領域内の位置を示す場合にはそのユーザ端末20を監視領域に存在するユーザ端末20と判定する方法がある。別の方法としては、監視領域内にビーコンを発信する発信機を備え、この発信機からビーコンを受信したユーザ端末20を監視領域に存在するユーザ端末20と判定する方法がある。サーバ装置30の取得部は、例えば初期設定の際に警報器10の監視領域に存在するユーザ端末20に言語情報の取得要求を送信することにより、このユーザ端末20から言語情報を取得してもよい。また、サーバ装置30の取得部は、所定の時間間隔で警報器10の監視領域に存在するユーザ端末20に言語情報の取得要求を送信することにより、このユーザ端末20から定期的に言語情報を取得してもよい。
【0032】
サーバ装置30の選択部312は、取得部により最後に取得された言語情報により示される言語を対象の警報器10から出力される警報音声の言語として選択する。これにより、上述した実施形態と同様に、選択された言語の警報音声データがサーバ装置30から警報器10に送信され、警報器10の記憶部102に記憶される。警報器10により火災が検知されると、その監視領域に存在するユーザ端末20において使用される言語の警報音声が音出力部106から出力される。
【0033】
警報音声の言語の選択は、建物単位で行われてもよいし、警報器10毎に行われてもよい。警報音声の言語の選択が建物単位で行われる場合には、建物に存在するユーザ端末20から言語情報を取得し、その言語情報により示される言語の警報音声データがその建物に設置された全ての警報器10に送信される。一方、警報音声の言語の選択が警報器10毎に行われる場合には、各警報器10の監視領域に存在するユーザ端末20から言語情報を取得し、その言語情報により示される言語の警報音声データがその警報器10に送信される。
【0034】
使用する言語の異なる複数のユーザが一の監視領域に居る場合、この監視領域に居る複数のユーザ端末20からそれぞれ異なる言語を示す言語情報が取得される。この場合、これらのユーザ端末20から取得された複数の言語情報により示される複数の言語のうち、使用者が最も多い一の言語が警報音声の言語として選択されてもよいし、複数の言語が警報音声の言語として選択されてもよい。複数の言語が警報音声の言語として選択される場合、複数の言語の警報音声データがサーバ装置30から警報器10に送信され、警報器10の記憶部102に記憶される。警報器10により火災が検知されると、記憶部102に記憶された複数の言語の警報音声データに応じて複数の言語の警報音声が音出力部106から順番に出力される。その場合、複数の言語の警報音声における出力順番は、使用者が多い言語順としてもよい。
【0035】
なお、この変形例において説明したユーザ端末20において使用される言語に応じた警報音声の言語の選択は、上述した実施形態において説明したユーザ端末20の操作に応じた警報音声の言語の選択とともに用いられてもよいし、ユーザ端末20の操作に応じた警報音声の言語の選択に代えて用いられてもよい。
【0036】
この変形例によれば、ユーザが警報音声の言語を選択する操作を行わなくても、警報音声の言語がユーザの使用する言語に設定される。また、サーバ装置30が警報器10の監視領域に存在するユーザ端末20から定期的に言語情報を取得する場合には、例えば監視領域の建物が住宅宿泊に使用される場合のように監視領域に居るユーザが順次変わっていく場合にも、その監視領域に設置された警報器10は、監視領域に現在居るユーザの使用する言語で警報音声を出力することができる。
【0037】
変形例2
上述した実施形態において、警報音声の言語は、ユーザの操作によらず、家電機器において音声操作に使用される言語に自動で設定されてもよい。家電機器において音声操作に使用される言語は、ユーザの使用する言語とみなせる。家電機器には、例えばスマートスピーカが含まれる。スマートスピーカは、ユーザの音声を取得してその音声の言語を音声操作において使用される言語として認識する。サーバ装置30の制御部301は、さらに取得部として機能する。
【0038】
サーバ装置30の取得部は、警報器10の監視領域に存在する家電機器から音声操作に使用される言語を示す言語情報を取得する。警報器10の監視領域に存在する家電機器を識別する方法としては、監視領域内にビーコンを発信する発信機を備え、この発信機からビーコンを受信した家電機器を監視領域に存在する家電機器と判定する方法がある。或いは、各警報器10のアドレスに対応付けて、その警報器10の監視領域に存在する家電機器の識別情報が予めサーバ装置30の記憶部302に記憶されてもよい。サーバ装置30の取得部は、例えば初期設定の際に警報器10の監視領域に存在する家電機器に言語情報の取得要求を送信することにより、この家電機器から言語情報を取得してもよい。また、サーバ装置30の取得部は、所定の時間間隔で警報器10の監視領域に存在する家電機器に言語情報の取得要求を送信することにより、この家電機器から定期的に言語情報を取得してもよい。
【0039】
サーバ装置30の選択部312は、取得部により取得された最後の言語情報により示される言語を対象の警報器10から出力される警報音声の言語として選択する。これにより、上述した実施形態と同様に、選択された言語の警報音声データがサーバ装置30から警報器10に送信され、警報器10の記憶部102に記憶される。警報器10により火災が検知されると、その監視領域に存在する家電機器において音声操作に使用される言語の警報音声が音出力部106から出力される。
【0040】
上述した変形例1と同様に、警報音声の言語の選択は、建物単位で行われてもよいし、警報器10毎に行われてもよい。また、使用する言語の異なる複数のユーザが一の監視領域に居る場合、使用者が最も多い一の言語が警報音声の言語として選択されてもよいし、複数の言語が警報音声の言語として選択されてもよい。この変形例において説明した家電機器において音声操作に使用される言語に応じた警報音声の言語の選択は、上述した実施形態において説明したユーザ端末20の操作に応じた警報音声の言語の選択とともに用いられてもよいし、ユーザ端末20の操作に応じた警報音声の言語の選択に代えて用いられてもよい。
【0041】
この変形例によれば、ユーザが警報音声の言語を選択する操作を行わなくても、警報音声の言語がユーザの使用する言語に設定される。また、サーバ装置30が警報器10の監視領域に存在する家電機器から定期的に言語情報を取得する場合には、例えば監視領域の建物が住宅宿泊に使用される場合のように監視領域に居るユーザが順次変わっていく場合にも、その監視領域に設置された警報器10は、監視領域に現在居るユーザの使用する言語で警報音声を出力することができる。
【0042】
変形例3
上述した実施形態において、選択画面250においてユーザ端末20において使用される言語又は家電機器において音声操作に使用される言語を他の言語と区別して表示することにより、ユーザによる警報音声の言語を選択する操作の支援が行われてもよい。例えば上述した変形例1又は2において説明した方法を用いて、サーバ装置30の表示制御部311は、ユーザ端末20において使用される言語又は家電機器において音声操作に使用される言語を特定し、選択画面250に含まれる複数の言語の一覧においてこの言語を他の言語と区別して表示する。例えばユーザ端末20において使用される言語又は家電機器において音声操作に使用される言語が中国語である場合、
図8に示される選択画面250の言語の選択領域252に表示される複数の言語の一覧において「中国語」が強調表示される。この強調表示には、色の変更、大きさの変更、順番の変更、枠の変更、形状の変更、点滅表示、及び付加画像の表示が含まれる。これにより、ユーザは、ユーザ端末20において使用される言語又は家電機器において音声操作に使用される言語を選択する操作を容易に行うことができる。
【0043】
なお、この変形例では、上述した変形例1又は2のように、警報音声の言語がユーザの操作によらず自動的に設定されるのではなく、ユーザの操作の支援はするものの警報音声の言語の選択はあくまでもユーザの操作に応じて行われる。これは、例えばユーザが複数の言語を理解できる場合には、ユーザ端末20において使用される言語又は家電機器において音声操作に使用される言語と、警報音声の言語とは必ずしも一致しない場合があるため、ユーザが選択する可能性が高い言語については選択しやすい表示にする一方、ユーザがそれ以外の言語を警報音声の言語として選択することも妨げないためである。この変形例によれば、ユーザがユーザ端末20において使用される言語又は家電機器において音声操作に使用される言語を警報音声の言語として設定し易くなる。
【0044】
変形例4
上述した実施形態において、警報音声は、火災の発生を知らせる音声に限定されない。この警報音声は、ユーザにイベントの発生を通知するものであればどのような音声でもよい。例えば警報音声は、警報器10の電池切れ、汚損、故障等の機器異常を知らせる音声や点検時の音声であってもよい。警報制御部112は、イベントの発生に応じて、記憶部102に記憶された警報音声データにより示される警報音声を音出力部106から出力させる。例えば警報器10は、機器異常を検知する機器異常検知部を備える。警報制御部112は、機器異常検知部により電池切れが検知されると、電池切れを知らせる警報音声を音出力部106から出力させる。警報制御部112は、機器異常検知部により警報器10の汚損が検知されると、汚損を知らせる警報音声を音出力部106から出力させる。また、警報制御部112は、点検時に、点検に関する警報音声を音出力部106から出力させる。
【0045】
変形例5
上述した実施形態において、サーバ装置30が警報器10に代えて警報音声の言語の設定を行い、警報音声を出力する契機が発生すると、警報器10にその都度警報音声データを提供してもよい。この変形例では、サーバ装置30の制御部301が、設定部111として機能する。また、サーバ装置30の記憶部302には、警報器10のアドレスと対応付けて、その警報器10について選択された言語の警報音声データが記憶される。例えば警報器10は、火災を検知すると、「火災検知」という契機に対応する警報音声データの取得要求をサーバ装置30に送信する。サーバ装置30の送信部313は、記憶部302において警報器10のアドレスと対応付けて記憶された「火災検知」という契機に対応する警報音声データを警報器10に送信する。警報器10の警報制御部112は、サーバ装置30から受信された警報音声データにより示される警報音声を音出力部106から出力させる。この変形例に係る構成であっても、警報器10は、ユーザにより選択された言語の警報音声を出力することができる。
【0046】
変形例6
上述した実施形態において、サーバ装置30は必ずしも設けられなくてもよい。この変形例では、警報器10とユーザ端末20とが無線LAN等のネットワークを介して接続されている。警報器10の記憶部102には、警報音声データベース321が記憶される。また、警報器10の制御部101は、さらに表示制御部及び選択部として機能する。警報器10の表示制御部は、上述した表示制御部311と同様に、記憶部102に記憶された警報音声データが対応する複数の言語の中から警報音声の言語を選択する操作に用いられる画面をユーザ端末20に表示させる。ユーザ端末20の送信部211は、ユーザの操作に応じて上述した警報器10のアドレス及び言語情報を警報器10に送信する。ユーザ端末20から警報器10のアドレス及び言語情報を受信すると、警報器10の選択部は、上述した選択部312と同様に、ユーザにより選択された言語を警報音声の言語として選択する。警報器10の設定部111は、警報音声データベース321に含まれる複数の言語の警報音声データのうち、選択部により選択された言語の警報音声データを警報音声の出力に使用する警報音声データとして設定する。警報器10の警報制御部112は、設定部111により設定された警報音声データを用いて、この警報音声データにより示される警報音声を音出力部106から出力させる。この変形例に係る構成であっても、警報器10は、ユーザにより選択された言語の警報音声を出力することができる。
【0047】
変形例7
上述した実施形態において、警報システム1の構成は上述した例に限定されない。警報システム1は、上述した装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。一の例において、警報システム1は、感知器と、火災受信機と、ユーザ端末20と、サーバ装置30と、非常放送設備とを備える防災システムであってもよい。感知器は、上述した火災検知部107を備える。火災受信機及び非常放送設備は、上述した記憶部102及び音出力部106を備え、火災の検知に応じて警報音声を出力する。別の例において、警報システム1は、或る地域に設置された警報器10と、その地域に居る複数のユーザにより使用される複数のユーザ端末20と、サーバ装置30とを備える地域防災システムであってもよい。ユーザ端末20は、さらに上述した記憶部102及び音出力部106を備え、火災の検知に応じて警報音声を出力する。
【0048】
変形例8
上述した実施形態において、警報システム1の動作は上述した例に限定されない。警報システム1の処理手順は、矛盾の無い限り、順序が入れ替えられてもよい。また、警報システム1の一部の処理手順が省略されてもよい。
【0049】
変形例9
本発明の別の形態は、警報システム1、警報器10、ユーザ端末20、及びサーバ装置30のうち少なくともいずれかにおいて行われる処理のステップを有する方法を提供してもよい。また、本発明のさらに別の形態は、警報器10、ユーザ端末20、及びサーバ装置30の各々において実行されるプログラムを提供してもよい。このプログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体に記憶されて提供されてもよいし、インターネット等を介したダウンロードによって提供されてもよい。
【0050】
変形例10
上述した実施形態において、警報器10は、火災を検知して警報を行うものに限定されず、火災以外の異常を検知して警報を行ってもよい。例えば警報器10は、ガス漏れを検知して警報を行うガス警報器であってもよい。また、警報器10は、不審者の侵入を検知して警報を行う人感センサ付きの警報器であってもよい。要するに、警報器10は、異常を検知して警報を行うものであれば、どのような機器であってもよい。警報器10により検知される異常は、火災に限定されず、ガス漏れ、不審者の侵入等、どのような異常であってもよい。警報器10から出力される警報音声は、火災の発生を知らせる音声に限定されず、ガス漏れや不審者の侵入等、監視領域における火災以外の異常の発生を知らせる音声であってもよい。
【0051】
変形例11
上述した実施形態において、ユーザが、警報音声の言語だけでなく、警報音声の話者の性別や警報音声の特徴を選択できるようにしてもよい。例えば上述した実施形態において説明した警報音声の言語を選択する方法と同様の方法により、男性声、女性声、高齢者が聞き取りやすい音声等の中から所望の音声を選択できるようにしてもよい。
【0052】
変形例12
上述した実施形態において、警報器10の記憶部102には、初期状態において記憶される日本語の警報音声データに加えて、ユーザにより選択された他の言語の警報音声データが記憶されてもよい。この場合、警報制御部112は、記憶部102に記憶された警報音声データにより示される日本語の警報音声とユーザにより選択された他の言語の警報音声とを音出力部106から順番に出力させてもよい。
【符号の説明】
【0053】
1:警報システム、10:警報器、20:ユーザ端末、30:サーバ装置、40:ネットワーク、101:制御部、102:記憶部、103:通信部、104:操作部、105:表示部、106:音出力部、107:火災検知部、111:設定部、112:警報制御部、201:制御部、202:記憶部、203:通信部、204:操作部、205:表示部、250:選択画面、211:送信部、301:制御部、302:記憶部、303:通信部、311:表示制御部、312:選択部、313:送信部、321:警報音声データベース、322:管理テーブル