(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023148495
(43)【公開日】2023-10-13
(54)【発明の名称】情報処理装置、表示方法および表示プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20231005BHJP
G06F 3/04842 20220101ALI20231005BHJP
G06F 3/14 20060101ALN20231005BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06F3/04842
G06F3/14 320A
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022056549
(22)【出願日】2022-03-30
(71)【出願人】
【識別番号】598057291
【氏名又は名称】株式会社富士通エフサス
(71)【出願人】
【識別番号】000005223
【氏名又は名称】富士通株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】大石 岬
(72)【発明者】
【氏名】近藤 貴史
(72)【発明者】
【氏名】菊谷 誠一
(72)【発明者】
【氏名】齊藤 俊太
(72)【発明者】
【氏名】深瀬 竣
(72)【発明者】
【氏名】茶谷 瑞樹
(72)【発明者】
【氏名】山野 大偉治
【テーマコード(参考)】
5B069
5E555
5L049
【Fターム(参考)】
5B069AA19
5E555AA22
5E555AA29
5E555AA54
5E555AA71
5E555AA79
5E555BA01
5E555BA41
5E555BB01
5E555BC15
5E555BE09
5E555CA24
5E555CB02
5E555CB73
5E555CB74
5E555DA01
5E555DB41
5E555DB51
5E555DC13
5E555DD06
5E555DD08
5E555DD11
5E555EA06
5E555EA09
5E555EA13
5E555EA14
5E555FA00
5L049CC15
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ユーザの熟練度に応じたテキスト表示を行う情報処理装置、表示方法及び表示プログラムを提供する。
【解決手段】保守対象システム30と、情報処理装置100とを有するシステム1において、情報処理装置100は、テキスト情報に対する参照要求を受け付けた場合、テキスト情報に含まれる複数の単語から、所定のキーワードを特定し、参照要求を行ったユーザの熟練度を基にして、テキスト情報と所定のキーワードとを表示する第1表示形態又は所定のキーワードを表示する第2表示形態による表示を行う。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の単語が含まれるテキスト情報を記憶する記憶部と、
前記テキスト情報に対する参照要求を受け付けた場合、前記テキスト情報に含まれる複数の単語から、所定のキーワードを特定する特定部と、
前記参照要求を行ったユーザの熟練度を基にして、前記テキスト情報と前記所定のキーワードとを表示する第1表示形態、または、前記所定のキーワードを表示する第2表示形態による表示を行う表示制御部と
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記ユーザの熟練度は、熟練度の低い側から順に、第1熟練度、第2熟練度、第3熟練度の何れかに分類され、前記表示制御部は、前記ユーザの熟練度が前記第1熟練度である場合に、前記第1表示形態で表示を行うことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記表示制御部は、前記第1表示形態で表示を行っている間に、前記所定のキーワードに対する選択を受け付けた場合、前記所定のキーワードの解説を表示する処理を更に実行することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記表示制御部は、前記ユーザの熟練度が前記第3熟練度である場合に、前記第2表示形態で表示を行うことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記特定部は、前記テキスト情報に含まれる複数の単語から、名詞に対応する単語を更に特定し、前記表示制御部は、前記ユーザの熟練度が前記第2熟練度である場合に、前記テキスト情報に含まれる前記所定のキーワードと、前記名詞に対応する単語とを表示する第3表示形態で更に表示を行うことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記表示制御部は、前記第2表示形態または前記第3表示形態で表示を行っている間に、前記所定のキーワードに対する選択を受け付けた場合、前記所定のキーワードを含む文を表示する処理を更に実行することを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
複数の単語が含まれるテキスト情報に対する参照要求を受け付けた場合、前記テキスト情報に含まれる複数の単語から、所定のキーワードを特定し、
前記参照要求を行ったユーザの熟練度を基にして、前記テキスト情報と前記所定のキーワードとを表示する第1表示形態、または、前記所定のキーワードを表示する第2表示形態による表示を行う
処理をコンピュータが実行することを特徴とする表示方法。
【請求項8】
複数の単語が含まれるテキスト情報に対する参照要求を受け付けた場合、前記テキスト情報に含まれる複数の単語から、所定のキーワードを特定し、
前記参照要求を行ったユーザの熟練度を基にして、前記テキスト情報と前記所定のキーワードとを表示する第1表示形態、または、前記所定のキーワードを表示する第2表示形態による表示を行う
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする表示プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置等に関する。
【背景技術】
【0002】
システムは、サーバ、ネットワーク機器等の複数の機器で構成されており、突然故障する可能性がある。また、一部の機器の故障であっても、システム全体の障害の原因となる場合がある。以下では、システムを構成するサーバや、ネットワーク機器等の機器をまとめて、保守対象機器と表記する。
【0003】
作業員は、システムの障害を未然に防ぐために、複数の保守対象機器から出力されるログや、障害事例から発行される障害レポートをそれぞれ確認し、各保守対象機器に故障の予兆等がないかを確認している。作業員は、故障の予兆を確認できた場合には、該当する保守対象機器の点検、取り換え等を実施する。
【0004】
なお、各保守対象機器の障害事例から発行される障害レポートの数が多いため、作業員の負担が大きいものとなっている。このため、障害レポートに含まれる重要箇所を特定し、特定した重要箇所にマーク等を付与する従来技術がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平08-166945号公報
【特許文献2】特開2006-171674号公報
【特許文献3】特開平05-067107号公報
【特許文献4】特開2016-201146号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述した従来技術では、作業員の熟練度に応じて、障害レポートを表示させることができない。
【0007】
たとえば、保守作業に慣れている熟練者の場合には、障害レポートで重要と考えるキーワードを経験から取捨選択し、短時間で理解し、保守対象機器の状態を把握できる場合が多いが、保守作業の初心者の場合には、マークされた箇所だけを確認しても、保守対象機器の状態を把握できず、結局障害レポート全体を確認することになる。
【0008】
なお、上記課題は、保守対象機器から出力される障害レポートに限られず、熟練度の異なるユーザが参照するテキスト情報についても同様に発生し得る。
【0009】
1つの側面では、本発明は、ユーザの熟練度に応じたテキスト表示を行うことができる情報処理装置、表示方法および表示プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
第1の案では、情報処理装置は、記憶部と、特定部と、表示制御部とを有する。記憶部は、複数の単語が含まれるテキスト情報を記憶する。特定部は、テキスト情報に対する参照要求を受け付けた場合、前記テキスト情報に含まれる複数の単語から、所定のキーワードを特定する。表示制御部は、参照要求を行ったユーザの熟練度を基にして、テキスト情報と所定のキーワードとを表示する第1表示形態、または、所定のキーワードを表示する第2表示形態による表示を行う。
【発明の効果】
【0011】
ユーザの熟練度に応じたテキスト表示を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】
図1は、本実施例に係るシステムの一例を示す図である。
【
図2】
図2は、第1表示画面の一例を示す図である。
【
図3】
図3は、第2表示画面の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、第3表示画面の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、本実施例に係る情報処理装置の構成を示す機能ブロック図である。
【
図6】
図6は、障害レポートDBのデータ構造の一例を示す図である。
【
図7】
図7は、作業員情報テーブルのデータ構造の一例を示す図である。
【
図8】
図8は、キーワードテーブルのデータ構造の一例を示す図である。
【
図9】
図9は、障害レポートを登録する処理の手順を示すフローチャートである。
【
図10】
図10は、障害レポートを表示する処理の手順を示すフローチャートである。
【
図11】
図11は、第1表示処理の処理手順を示すフローチャートである。
【
図12】
図12は、第2表示処理の処理手順を示すフローチャートである。
【
図13】
図13は、第3表示処理の処理手順を示すフローチャートである。
【
図14】
図14は、実施例の情報処理装置と同様の機能を実現するコンピュータのハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に、本願の開示する情報処理装置、表示方法および表示プログラムの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
【実施例0014】
図1は、本実施例に係るシステムの一例を示す図である。
図1に示すように、このシステム1は、保守対象システム30と、情報処理装置100とを有する。保守対象システム30と、情報処理装置100とは、ネットワーク5を介して相互に接続される。
【0015】
保守対象システム30は、保守対象となる複数の保守対象機器を有する。
図1に示す例では、保守対象システム30は、保守対象機器31a,31b,31cを有するが、他の保守対象機器を更に有していてもよい。以下の説明では、保守対象機器31a~31c、他の保守対象機器をまとめて、「保守対象機器31」と表記する。
【0016】
たとえば、保守対象機器31は、サーバ、ネットワーク機器等に対応する。保守対象機器31は、定期的に障害レポートのデータを生成する。たとえば、障害レポートは、保守対象機器31に含まれるハードウェアの状況(CPU稼働率、メモリ使用量等)や、ネットワークを介した通信状況(パケット通信量、ビットエラーレート、リトライ回数等)を示すテキスト情報である。保守対象機器31は、障害レポートのデータを情報処理装置100に送信する。以下の説明では、障害レポートのデータを、単に、障害レポートと表記する。
【0017】
情報処理装置100は、保守対象機器31から、障害レポートを受信し、受信した障害レポートを、障害レポートDB141に格納する。情報処理装置100は、作業員から、障害レポートDB141に格納された障害レポートの参照要求を受付けた場合に、作業員の熟練度に応じた表示形態にて、障害レポートを表示する。なお、障害レポートには、システムが定期的に生成するレポートの他に、対象機器の障害事例を元に人が発行する注意喚起レポートも含まれる場合がある。
【0018】
本実施例では、作業員が、情報処理装置100の入力装置を操作して、参照要求を行う場合について説明するが、作業員は、他の端末を使用して、情報処理装置100にアクセスし、参照要求を行ってもよい。作業員は、参照要求を行う場合に、作業員を一意に識別する作業員ID(Identification)を入力するものとする。
【0019】
情報処理装置100による障害レポートの表示形態の一例について説明する。たとえば、作業員の熟練度は、熟練度レベル1、熟練度レベル2、熟練度レベル3の何れかの熟練度レベルに分類される。熟練度レベルは、低い側から順に、熟練度レベル1(初心者)、熟練度レベル2(中堅者)、熟練度レベル3(熟練者)となる。熟練度とは、例えば保守作業の経験年数や作業担当する分野(金融系、自治体系等)における保守作業の経験年数などをいう。但し、これに限定されるものではない。
【0020】
情報処理装置100は、作業員の熟練度が、熟練度レベル1の場合には、障害レポートの第1表示画面を生成し、表示装置に表示させる。
【0021】
図2は、第1表示画面の一例を示す図である。情報処理装置100は、障害レポートに含まれるテキストを走査し、所定のキーワードを特定する。所定のキーワードは、後述するキーワードテーブルに定義される。以下の説明では、所定のキーワードを、単にキーワードと表記する。
【0022】
情報処理装置100は、第1表示画面50において、障害レポートに含まれるテキストを表示し、テキストに含まれるキーワードを強調表示する。
図2に示す第1表示画面50では、キーワードk-1,k-2,k-3,k-4が強調表示されている。情報処理装置100は、キーワードの重要度に応じて、強調の度合いを調整する。
【0023】
情報処理装置100は、作業員によって、いずれかのキーワードの選択を受け付けた場合には、選択されたキーワードを解説する解説文の情報を表示する。たとえば、情報処理装置100は、「キーワードk-3」の選択を受け付けた場合には、「キーワードk-3」の解説文を表示する表示画面50aを表示させる。
【0024】
続いて、情報処理装置100は、作業員の熟練度が、熟練度レベル2の場合には、第2表示画面を生成し、表示装置に表示させる。
【0025】
図3は、第2表示画面の一例を示す図である。情報処理装置100は、障害レポートに含まれるテキストを走査し、キーワードと、名詞とを特定する。情報処理装置100は、テキストに含まれるある単語が、名詞であり、かつ、キーワードに対応する場合には、ある単語を、キーワードとして扱う。
【0026】
情報処理装置100は、第2表示画面51において、名詞、キーワードを、障害レポートのテキスト中の出現順に表示させる。第2表示画面51では、名詞n-1,n-2,n-3,n-4,n-5,n-6,n-7,n-8、キーワードk-1,k-2,k-3,k-4が表示されている。情報処理装置100は、キーワードを強調表示する。
図3に示す第2表示画面51では、キーワードk-1,k-2,k-3,k-4が強調表示されている。情報処理装置100は、キーワードの重要度に応じて、強調の度合いを調整する。
【0027】
情報処理装置100は、作業員によって、いずれかのキーワードの選択を受け付けた場合には、障害レポートに含まれる複数の文のうち、選択されたキーワードを含む文を抽出し、表示画面51aに表示させる。ここで、文とは、句点、ピリオド等で区切られる文字列である。なお、情報処理装置100は、選択されたキーワードを含む文書の1段落分の複数の文のテキストを表示させてもよい。各段落は、スペース等によって区切られる。
【0028】
続いて、情報処理装置100は、作業員の熟練度が、熟練度レベル3の場合には、第3表示画面を生成し、表示装置に表示させる。
【0029】
図4は、第3表示画面の一例を示す図である。情報処理装置100は、障害レポートに含まれるテキストを走査し、キーワードを特定する。
【0030】
情報処理装置100は、第3表示画面52において、キーワードを、障害レポートのテキスト中の出現順に表示させる。第3表示画面52では、キーワードk-1,k-2,k-3,k-4が表示されている。情報処理装置100は、キーワードを強調表示する。
図4に示す第3表示画面52では、キーワードk-1,k-2,k-3,k-4が強調表示されている。情報処理装置100は、キーワードの重要度に応じて、強調の度合いを調整する。
【0031】
情報処理装置100は、作業員によって、いずれかのキーワードの選択を受け付けた場合には、第2表示画面51で説明した処理と同様の処理を行う。すなわち、情報処理装置100は、障害レポートに含まれる複数の文のうち、選択されたキーワードを含む文を抽出し、表示画面52aに表示させる。なお、情報処理装置100は、選択されたキーワードを含む文書の1段落分の複数の文のテキストを表示させてもよい。
【0032】
上記のように、本実施例に係る情報処理装置100は、障害レポートに含まれる名詞、キーワードを特定し、障害要求を行った作業員の熟練度レベルに応じた表示画面を生成し、表示装置に表示させる。これによって、作業員の熟練度レベルに適した障害レポートの表示を行うことができる。
【0033】
たとえば、情報処理装置100は、作業員の熟練度が熟練度レベル1(初心者)の場合には、障害レポートの全文を表示させ、キーワードの選択を受け付けた場合には、キーワードの解説文を表示させて、障害レポートに対する作業員の理解度を高めることができる。
【0034】
情報処理装置100は、作業員の熟練度が熟練度レベル2(中堅者)の場合には、障害レポートの名詞、キーワードを表示させ、作業員が障害レポートを読むための負担を軽減させることができる。また、情報処理装置100は、キーワードの選択を受け付けた場合には、選択されたキーワードを含む文を抽出し、表示することで、名詞、キーワードのみの表示に伴う情報量の不足を補うことができる。
【0035】
情報処理装置100は、作業員の熟練度が熟練度レベル3(熟練者)の場合には、障害レポートのキーワードのみを表示させ、作業員が障害レポートを読むための負担を軽減させることができる。また、情報処理装置100は、キーワードの選択を受け付けた場合には、選択されたキーワードを含む文を抽出し、表示することで、キーワードのみの表示に伴う情報量の不足を補うことができる。
【0036】
次に、本実施例に係る情報処理装置100の構成例について説明する。
図5は、本実施例に係る情報処理装置の構成を示す機能ブロック図である。
図5に示すように、この情報処理装置100は、通信部110、入力部120、表示部130、記憶部140、制御部150を有する。
【0037】
通信部110は、保守対象システム30の保守対象機器31、外部装置、作業員が使用する端末等とデータ通信を実行する。たとえば、通信部110は、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。
【0038】
入力部120は、キーボードやマウス等の入力デバイスを用いて実現され、作業員による入力操作に対応して、制御部150に対して各種の情報を入力する。たとえば、作業員は、入力部120を操作して、障害レポートの参照要求の入力、作業員IDの入力、キーワードの選択等を行う。
【0039】
表示部130は、液晶ディスプレイなどの表示装置等によって実現される。表示部130は、制御部150によって生成される表示画面を表示する。たとえば、表示部13は、
図2~
図4で説明した各表示画面50,50a,51,51a,52,52aを表示する。
【0040】
記憶部140は、記憶部140は、たとえば、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部140は、障害レポートDB141、作業員情報テーブル142、キーワードテーブル143を有する。
【0041】
障害レポートDB141は、障害レポートを保存する。
図6は、障害レポートDBのデータ構造の一例を示す図である。
図6に示すように、障害レポートDB141は、障害レポート番号と、段落番号と、テキストデータと、選択回数と、既読フラグとを対応付ける。障害レポート番号は、障害レポートに付与される番号である。段落番号は、障害レポートの段落に付与される番号である。テキストデータは、障害レポートに含まれるテキストデータであり、たとえば、文書の段落ごとに分解されて、障害レポートDB141に登録される。
【0042】
選択回数は、該当する段落のテキストデータに含まれるキーワードが選択された回数を示す。既読フラグは、該当する段落のテキストデータが参照済みであるか否かを示す。参照済みである場合、既読フラグは「オン」となる。参照済みでない場合、既読フラグは「オフ」となる。
【0043】
作業員情報テーブル142は、作業員の熟練度に関する情報を保持するテーブルである。
図7は、作業員情報テーブルのデータ構造の一例を示す図である。
図7に示すように、この作業員情報テーブル142は、作業員IDと、氏名と、熟練度レベルとを対応付ける。作業員IDは、作業員を一意に識別する番号である。氏名は、作業員の名前である。熟練度レベルは、作業員の熟練度レベルである。
図7において、(1)は、熟練度レベル1を示す。(2)は、熟練度レベル2を示す。(3)は、熟練度レベル3を示す。
【0044】
たとえば、作業員ID「U1001」の作業員の氏名は「山田太郎」であり、熟練度レベルは「(1)<熟練度レベル1>」である。
【0045】
キーワードテーブル143は、キーワードに関する各種の情報を保持する。
図8は、キーワードテーブルのデータ構造の一例を示す図である。
図8に示すように、キーワードテーブル143は、キーワードと、解説文と、重要度と、熟練者選択回数とを対応付ける。キーワードは、保守作業等で利用される専門用語に対応する単語である。解説文は、キーワードを解説するテキストデータである。重要度は、キーワードの重要度である。たとえば、キーワードの重要度は、A、B、Cの何れかに分類される。重要度の大小関係を、A>B>Cとする。熟練者選択回数は、熟練度レベル3の作業員が該当するキーワードを選択した回数を示す。なお、キーワードテーブル143は、熟練度レベル毎に重要度と熟練度選択回数を設けるようにしてもよい。こうすることで、熟練者のレベルに応じたキーワード選択回数を管理でき、熟練者のレベルに応じて表示を制御できるため、より細かく管理することができる。
【0046】
図4で説明したように、作業員がキーワードを選択することで、キーワードを含む文を表示させることができる。熟練者レベル3の作業員によって、キーワードが選択される度に、選択されたキーワードに対する熟練者選択回数が1ずつカウントアップされる。なお、熟練者選択回数に応じて、重要度も更新される。
【0047】
図5の説明に戻る。制御部150は、受信部151、特定部152、表示制御部153を有する。制御部150は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)により実現される。また、制御部150は、たとえば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実行されてもよい。
【0048】
受信部151は、保守対象機器31から障害レポートを受信し、受信した障害レポートを、障害レポートDB141に登録する。たとえば、受信部151は、次の処理を行って、障害レポートを障害レポートDB141に登録する。障害レポートには、障害レポート番号が付与されているものとする。
【0049】
受信部151は、障害レポートを受信すると、障害レポートに付与された障害レポート番号を特定する。受信部151は、障害レポートを走査して、テキスト中のスペース部分を特定し、スペース部分を段落の区切りとして、障害レポートのテキストデータを、複数の段落のテキストデータに分割する。受信部151は、分割した各テキストデータに段落番号を昇順に付与する。受信部151は、障害レポート番号、各段落番号、テキストデータを対応付けて、障害レポートDB141に登録する。受信部151は、登録したテキストデータに対する選択回数を初期値0に設定する。
【0050】
受信部151は、障害レポートや、障害レポートの各段落に、見出し情報が付与されている場合には、障害レポート、各段落に見出し情報を対応付けて、障害レポートDB141に登録してもよい。
【0051】
特定部152は、後述する表示制御部153と協働して、次の処理を実行する。本実施例では説明の便宜上、作業員は、段落番号毎に参照要求を行う場合について説明するが、これに限定されるものではない。
【0052】
特定部152は、表示制御部153から、参照要求の対象となる段落番号を受け付けた場合、障害レポートDB141に格納された段落番号に対応するテキストデータを取得する。特定部152は、取得したテキストデータに対して形態素解析を実行し、テキストデータを複数の単語に分割する。
【0053】
特定部152は、テキストデータに含まれる単語のうち、キーワードテーブル143に設定されたキーワードを特定する。特定部152は、テキストデータに含まれる単語のうち、キーワード以外の単語から、名詞に対応する単語を特定する。特定部152は、テキストデータにおけるキーワードおよび名詞の出現順の付加情報を、キーワードおよび名詞に付与する。特定部152は、テキストデータに含まれるキーワードと、名詞に対応する単語を、表示制御部153に出力する。
【0054】
また、特定部152は、キーワードテーブル143の熟練者選択回数に応じて、キーワードの重要度を更新する処理を実行する。特定部152は、熟練者選択回数が、第1閾値(たとえば、5)以上となった場合に、該当するレコードの重要度をCからBに更新する。特定部152は、熟練者選択回数が、第2閾値(たとえば、10)以上となった場合に、該当するレコードの重要度をBからAに更新する。キーワードの重要度の初期値をCとする。熟練者選択回数は、表示制御部153によって、更新される。
【0055】
表示制御部153は、上記の特定部152と協働して、次の処理を実行する。表示制御部153は、選択画面の表示要求を受付けた場合に、障害レポートDB141に登録された、障害レポート番号および段落番号の一覧画面を、表示部130に表示させる。表示制御部153は、障害レポート番号、段落番号に、見出し情報が対応付けられている場合には、見出し情報を合わせて表示させてもよい。表示制御部153は、一覧画面を表示する場合に、障害レポートDB141において、既読フラグがオンとなる段落番号のみを、表示させてもよい。
【0056】
作業員は、表示部130に表示される一覧画面を参照し、入力部120を操作して、参照要求を行う段落番号を選択する。また、作業員は、入力部120を操作して、作業員IDを情報処理装置100に入力する。これによって、表示制御部153は、参照要求の対象となる段落番号と、作業員の作業員IDとを取得する。
【0057】
表示制御部153は、取得した作業員IDと、作業員情報テーブル142とを比較して、熟練度レベルを特定する。表示制御部153は、参照要求の対象となる段落番号を、特定部152に通知することで、段落番号に対応するテキストデータに含まれるキーワード、名詞の情報を特定部152から取得する。
【0058】
以下において、表示制御部153の処理を、作業員の熟練度レベルが熟練度レベル1の場合の処理、熟練度レベルが熟練度レベル2の場合の処理、熟練度レベルが熟練度レベル3の場合の処理について順に説明する。
【0059】
作業員の熟練度レベルが熟練度レベル1の場合の処理について説明する。表示制御部153は、参照要求の対象となる段落番号のテキストデータを、障害レポートDB141から取得し、取得したテキストデータを基にして、
図2で説明した表示画面50を生成する。表示制御部153は、生成した表示画面50を、表示部130に表示させる。表示制御部153は、テキストデータに含まれるキーワードの重要度を、キーワードテーブル143を基にして特定し、キーワードを、重要度に応じた強度で強調表示する。表示制御部153は、重要度が大きいキーワードほど、より目立つように強調表示する。
【0060】
表示制御部153は、表示画面50を表示している間に、キーワードに対する選択を受け付けた場合には、キーワードに対応する解説文のテキストデータを、キーワードテーブル143から取得し、
図2で説明した解説文を表示する表示画面50aを生成する。表示制御部153は、表示画面50aを、表示部130に表示させる。また、表示制御部153は、障害レポートDB141を参照し、選択を受け付けたキーワードを含むテキストデータに対応する選択回数に1を加算する。
【0061】
作業員の熟練度レベルが熟練度レベル2の場合の処理について説明する。表示制御部153は、参照要求の対象となる段落番号のテキストデータに含まれるキーワード、名詞であって、特定部152に特定されたキーワード、名詞を、出現順に並べることで、
図3で説明した表示画面51を生成する。表示制御部153は、生成した表示画面51を、表示部130に表示させる。表示制御部153は、テキストデータに含まれるキーワードの重要度を、キーワードテーブル143を基にして特定し、キーワードを、重要度に応じた強度で強調表示する。
【0062】
表示制御部153は、表示画面51を表示している間に、キーワードに対する選択を受け付けた場合には、キーワードを含む文のテキストデータを、障害レポートDB141から取得し、表示画面51aを生成する。表示制御部153は、生成した表示画面51aを、表示部130に表示させる。また、表示制御部153は、障害レポートDB141を参照し、選択を受け付けたキーワードを含むテキストデータに対応する選択回数に1を加算する。
【0063】
作業員の熟練度レベルが熟練度レベル3の場合の処理について説明する。表示制御部153は、参照要求の対象となる段落番号のテキストデータに含まれるキーワードであって、特定部152に特定されたキーワードを、出現順に並べることで、
図4で説明した表示画面52を生成する。表示制御部153は、生成した表示画面52を、表示部130に表示させる。
【0064】
表示制御部153は、表示画面52を表示している間に、キーワードに対する選択を受け付けた場合には、キーワードを含む文のテキストデータを、障害レポートDB141から取得し、表示画面52aを生成する。表示制御部153は、生成した表示画面52aを、表示部130に表示させる。また、表示制御部153は、熟練度レベル3の作業員に、キーワードが選択された場合には、キーワードテーブル143を参照し、選択されたキーワードに対応する熟練者選択回数に1を加算する。
【0065】
上記のように、表示制御部153は、作業員の熟練度レベルに応じて、表示画面を生成し、表示部130(表示装置)に表示させる。表示制御部153は、表示画面を表示させた後に、障害レポートDB141にアクセスし、参照要求の対象となった段落番号に対応する既読フラグをオンに設定する。
【0066】
なお、障害レポートDB141に段落初期表示フラグを追加して管理してもよい。段落初期表示フラグは、第2、第3表示形態で、キーワードの重要度が利用者のアクションで変化した際に、最初から表示させておいた方が良いというときに使うフラグである。この段落初期表示フラグを、初期値はオフとし、キーワードの重要度がAになったら表示するといった制御を行うようにしてもよい。
【0067】
次に、本実施例に係る情報処理装置の処理手順の一例について説明する。まず、情報処理装置100が障害レポートを登録する処理の一例について説明する。
図9は、障害レポートを登録する処理の手順を示すフローチャートである。
図9に示すように、情報処理装置100の受信部151は、保守対象機器31から障害レポートを受信する(ステップS101)。受信部151は、障害レポート番号を特定する(ステップS102)。
【0068】
受信部151は、障害レポートを段落毎のテキストデータに分割する(ステップS103)。受信部151は、段落毎のテキストデータに、段落番号を付与する(ステップS104)。
【0069】
受信部151は、障害レポート番号、各段落番号、段落毎のテキストデータを対応付けて、障害レポートDB141に登録する(ステップS105)。
【0070】
続いて、情報処理装置100が障害レポートの表示を行う処理の一例について説明する。
図10は、障害レポートを表示する処理の手順を示すフローチャートである。
図10に示すように、情報処理装置100の表示制御部153は、参照要求および作業員IDの入力を受け付ける(ステップS201)。
【0071】
表示制御部153は、作業員情報テーブル142を基にして、作業員の熟練度レベルを特定する(ステップS202)。情報処理装置100の特定部152は、参照要求の対象となるテキストデータから、キーワードおよび名詞を特定する(ステップS203)。
【0072】
表示制御部153は、作業員の熟練度レベルが、熟練度レベル1である場合には(ステップS204,Yes)、第1表示処理を実行する(ステップS205)。
【0073】
一方、表示制御部153は、作業員の熟練度レベルが、熟練度レベル1でない場合には(ステップS204,No)、ステップS206に移行する。
【0074】
表示制御部153は、作業員の熟練度レベルが、熟練度レベル2である場合には(ステップS206,Yes)、第2表示処理を実行し(ステップS207)、ステップS209に移行する。
【0075】
一方、表示制御部153は、作業員の熟練度レベルが、熟練度レベル2でない場合(熟練度レベル3である場合)には(ステップS206,No)、第3表示処理を実行し(ステップS208)、参照要求に該当する段落番号の既読フラグを「オン」に設定する(ステップS209)。
【0076】
続いて、
図10のステップS205に示した第1表示処理の処理手順について説明する。
図11は、第1表示処理の処理手順を示すフローチャートである。
図11に示すように、情報処理装置100の表示制御部153は、参照要求に対応するテキストデータを、障害レポートDB141から取得する(ステップS301)。
【0077】
表示制御部153は、テキストデータを設定し、テキストデータに含まれるキーワードを強調表示した表示画面を生成する(ステップS302)。表示制御部153は、表示画面を表示部130に表示させる(ステップS303)。
【0078】
表示制御部153は、キーワードの選択を受付けない場合には(ステップS304,No)、ステップS307に移行する。
【0079】
一方、表示制御部153は、キーワードの選択を受付けた場合には(ステップS304,Yes)、キーワードに対応する説明文を表示する(ステップS305)。表示制御部153は、選択されたキーワードを含むテキストデータに対応する選択回数に1を加算する(ステップS306)。
【0080】
表示制御部153は、次の参照要求を受付けた場合には(ステップS307,Yes)、ステップS301に移行する。一方、表示制御部153は、次の参照要求を受付けない場合には(ステップS307,No)、第1表示処理を終了する。
【0081】
続いて、
図10のステップS207に示した第2表示処理の処理手順について説明する。
図12は、第2表示処理の処理手順を示すフローチャートである。
図12に示すように、情報処理装置100の表示制御部153は、参照要求に対応するテキストデータに含まれる名詞およびキーワードを取得する(ステップS401)。
【0082】
表示制御部153は、名詞およびキーワードを配置し、キーワードを強調表示した表示画面を生成する(ステップS402)。表示制御部153は、表示画面を表示部130に表示させる(ステップS403)。
【0083】
表示制御部153は、キーワードの選択を受付けない場合には(ステップS404,No)、ステップS407に移行する。
【0084】
一方、表示制御部153は、キーワードの選択を受付けた場合には(ステップS404,Yes)、キーワードを含む文を表示する(ステップS405)。表示制御部153は、選択されたキーワードを含むテキストデータに対応する選択回数に1を加算する(ステップS406)。
【0085】
表示制御部153は、次の参照要求を受付けた場合には(ステップS407,Yes)、ステップS401に移行する。一方、表示制御部153は、次の参照要求を受付けない場合には(ステップS407,No)、第2表示処理を終了する。
【0086】
続いて、
図10のステップS208に示した第3表示処理の処理手順について説明する。
図13は、第3表示処理の処理手順を示すフローチャートである。
図13に示すように、情報処理装置100の表示制御部153は、参照要求に対応するテキストデータに含まれるキーワードを取得する(ステップS501)。
【0087】
表示制御部153は、キーワードを配置し、キーワードを強調表示した表示画面を生成する(ステップS502)。表示制御部153は、表示画面を表示部130に表示させる(ステップS503)。
【0088】
表示制御部153は、キーワードの選択を受付けない場合には(ステップS504,No)、ステップS507に移行する。
【0089】
一方、表示制御部153は、キーワードの選択を受付けた場合には(ステップS504,Yes)、キーワードを含む文を表示する(ステップS505)。表示制御部153は、選択されたキーワードに対応する熟練者選択回数に1を加算する(ステップS506)。
【0090】
表示制御部153は、次の参照要求を受付けた場合には(ステップS507,Yes)、ステップS501に移行する。一方、表示制御部153は、次の参照要求を受付けない場合には(ステップS507,No)、第3表示処理を終了する。
【0091】
次に、本実施例に係る情報処理装置の効果について説明する。情報処理装置100は、障害レポートに含まれる名詞、キーワードを特定し、障害要求を行った作業員の熟練度レベルに応じた表示画面を生成し、表示装置に表示させる。これによって、作業員の熟練度レベルに適した障害レポートの表示を行うことができる。
【0092】
情報処理装置100は、作業員の熟練度が熟練度レベル1(初心者)の場合には、障害レポートの全文を表示させ、キーワードの選択を受け付けた場合には、キーワードの解説文を表示させる。これによって、作業員が初心者であっても、障害レポートに対する作業員の理解度を高めることができる。
【0093】
情報処理装置100は、作業員の熟練度が熟練度レベル2(中堅者)の場合には、障害レポートの名詞、キーワードを表示させる。これによって、ある程度の知識を有する中堅の作業員が障害レポートを読むための負担を軽減させることができる。また、情報処理装置100は、キーワードの選択を受け付けた場合には、選択されたキーワードを含む文を抽出し、表示することで、情報量の不足を補うことができる。
【0094】
情報処理装置100は、作業員の熟練度が熟練度レベル3(熟練者)の場合には、障害レポートのキーワードのみを表示させる。これによって、知識豊富な熟練の作業員が障害レポートを読むための負担を軽減させることができる。また、情報処理装置100は、キーワードの選択を受け付けた場合には、選択されたキーワードを含む文を抽出し、表示することで、キーワードのみの表示に伴う情報量の不足を補うことができる。
【0095】
ところで、上述した情報処理装置100の処理は一例であり、情報処理装置100は、上記処理以外の処理を実行してもよい。ここでは、情報処理装置100のその他の処理1、2について説明する。
【0096】
情報処理装置100の「その他の処理1」について説明する。情報処理装置100の表示制御部153は、熟練度レベル2の作業員による参照要求を受付けた場合、
図3の表示画面51を表示し、キーワードの選択を受け付けると、選択されたキーワードを含む文のテキストデータを、障害レポートDB141から取得し、表示画面51aを生成していた。また、表示制御部153は、キーワードの選択を受け付けた場合に、キーワードを含むテキストデータに対応する選択回数に1を加算していた。
【0097】
表示制御部153は、かかる選択回数が事前に設定される所定回数以上の場合、参照要求を行った作業員の熟練度レベルが、熟練度レベル2であっても、名詞、キーワードのみを表示させる代わりに、テキスト全文を表示してもよい。選択回数が所定回数以上の場合には、名詞、キーワードだけの表示では、情報が不足することを意味するので、はじめから、テキスト全文を表示させることで、作業員によってより理解し易い表示となる。
【0098】
情報処理装置100の「その他の処理2」について説明する。情報処理装置100の表示制御部153は、熟練度レベル2の作業員による参照要求を受付けた場合、
図3の表示画面51を表示し、キーワードの選択を受け付けると、選択されたキーワードを含む文のテキストデータを、障害レポートDB141から取得し、表示画面51aを生成していたが、キーワードの代わりに名詞の選択を受け付け、受け付けた名詞を含む文のテキストデータを、障害レポートDB141から取得し、表示させてもよい。若しくは初期表示させてもよい。
【0099】
ここで、表示制御部153は、名詞毎に、名詞が選択された回数をカウントし、カウントした回数が閾値以上となった名詞(単語)を、新たなキーワードとして、キーワードテーブル143に追加してもよい。これによって、作業員によってよく選択される名詞を、キーワードとして、キーワードテーブル143に追加することができる。
【0100】
次に、上記実施例に示した情報処理装置100と同様の機能を実現するコンピュータのハードウェア構成の一例について説明する。
図14は、実施例の情報処理装置と同様の機能を実現するコンピュータのハードウェア構成の一例を示す図である。
【0101】
図14に示すように、コンピュータ200は、各種演算処理を実行するCPU201と、ユーザからのデータの入力を受け付ける入力装置202と、ディスプレイ203とを有する。また、コンピュータ200は、有線または無線ネットワークを介して、外部装置等との間でデータの授受を行う通信装置204と、インタフェース装置205とを有する。また、コンピュータ200は、各種情報を一時記憶するRAM206と、ハードディスク装置207とを有する。そして、各装置201~207は、バス208に接続される。
【0102】
ハードディスク装置207は、受信プログラム207a、特定プログラム207b、表示制御プログラム207cを有する。また、CPU201は、各プログラム207a~207cを読み出してRAM206に展開する。
【0103】
受信プログラム207aは、受信プロセス206aとして機能する。特定プログラム207bは、特定プロセス206bとして機能する。表示制御プログラム207cは、表示制御プロセス206cとして機能する。
【0104】
受信プロセス206aの処理は、受信部151の処理に対応する。特定プロセス206bの処理は、特定部152の処理に対応する。表示制御プロセス206cの処理は、表示制御部153の処理に対応する。
【0105】
なお、各プログラム207a~207cについては、必ずしも最初からハードディスク装置207に記憶させておかなくても良い。たとえば、コンピュータ200に挿入されるフレキシブルディスク(FD)、CD-ROM、DVD、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」に各プログラムを記憶させておく。そして、コンピュータ200が各プログラム207a~207cを読み出して実行するようにしてもよい。