(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023148544
(43)【公開日】2023-10-13
(54)【発明の名称】駐車場
(51)【国際特許分類】
E04H 6/42 20060101AFI20231005BHJP
【FI】
E04H6/42 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022056634
(22)【出願日】2022-03-30
(71)【出願人】
【識別番号】503002732
【氏名又は名称】住友重機械搬送システム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105924
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 賢樹
(74)【代理人】
【識別番号】100116274
【弁理士】
【氏名又は名称】富所 輝観夫
(72)【発明者】
【氏名】岡 泰大
(57)【要約】
【課題】より多くのEVに対して不公平感少なく充電を行うことができる駐車場を提供する。
【解決手段】駐車場は、駐車中に車両を充電可能である。駐車場は、充電器と、充電器による車両の充電を制御する制御装置と、を備える。制御装置は、所定の終了条件が成立すると車両の充電を終了し、充電待ち状態の別の車両の充電を開始する。
【選択図】
図12
【特許請求の範囲】
【請求項1】
駐車中に車両を充電可能な駐車場であって、
充電器と、
前記充電器による車両の充電を制御する制御装置と、
を備え、
前記制御装置は、所定の終了条件が成立すると車両の充電を終了し、充電待ち状態の別の車両の充電を開始する駐車場。
【請求項2】
前記所定の終了条件には、所定の充電時間が経過したことが含まれる請求項1に記載の駐車場。
【請求項3】
前記所定の終了条件には、所定の電力量が充電されたことが含まれる請求項1に記載の駐車場。
【請求項4】
前記制御装置は、前記所定の終了条件の成立により車両の充電を終了した場合、その車両を再充電待ち状態とする請求項1から3のいずれかに記載の駐車場。
【請求項5】
前記制御装置は、車両の満充電容量および充電性能の少なくとも一方に応じて前記所定の終了条件を決定する請求項1から4のいずれかに記載の駐車場。
【請求項6】
前記制御装置は、時間帯に応じて前記所定の終了条件を変更する請求項1から5のいずれかに記載の駐車場。
【請求項7】
前記制御装置は、所定の充電率または所定の残容量に到達した場合、前記所定の終了条件の成立を待たずに、車両の充電を終了する請求項1から6のいずれかに記載の駐車場。
【請求項8】
前記制御装置は、前記所定の充電率または前記所定の残容量への到達により車両の充電を終了した場合、その車両を充電済み状態とする請求項7に記載の駐車場。
【請求項9】
前記制御装置は、充電済み状態の車両について所定の再充電条件が成立すると、その車両を再充電待ち状態とする請求項8に記載の駐車場。
【請求項10】
再充電条件は、充電済み状態となってから所定の期間が経過したこと、充電率が所定率以下になったこと、残容量が所定量以下になったこと、のいずれかである請求項9に記載の駐車場。
【請求項11】
駐車中に車両を充電可能な駐車場に、充電器による車両の充電を制御する機能を実現させ、
前記制御する機能は、所定の終了条件が成立すると車両の充電を終了し、充電待ち状態の別の車両の充電を開始するコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、駐車場に関する。
【背景技術】
【0002】
低騒音でクリーンな電気自動車やプラグインハイブリッド車(以下、これらをEVと総称する)が普及し始めている。EVは、それに搭載されているリチウムイオン電池などの二次電池からの電力を動力源としている。最近では、駐車場に駐車している時間を利用してEVの二次電池を充電する技術が提案されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
EVの二次電池の充電には、現状、残容量にもよるが、普通充電では8時間以上、急速充電でも数時間が必要である。一方、コスト等の理由から、一般に駐車場に設けられる充電器の数には限りがある。したがって、充電されることを期待していたにもかかわらず、入庫してすぐに充電されないばかりか、駐車している間に充電されない場合もある。
【0005】
本発明はかかる状況においてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、より多くのEVに対して不公平感少なく充電を行うことができる駐車場の提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明のある態様の駐車場は、駐車中に車両を充電可能な駐車場であって、充電器と、充電器による車両の充電を制御する制御装置と、を備える。制御装置は、所定の終了条件が成立すると車両の充電を終了し、充電待ち状態の別の車両の充電を開始する。
【0007】
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや、本発明の構成要素や表現を方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【発明の効果】
【0008】
本発明のある態様によれば、より多くのEVに対して不公平感少なく充電を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】実施の形態に係る駐車場システムの構成図である。
【
図4】
図1の制御装置の機能および構成を示すブロック図である。
【
図5】
図4の充電管理情報保持部のデータ構造の一例を示す図である。
【
図6】
図4の利用状況保持部のデータ構造の一例を示す図である。
【
図7】
図1のサーバの機能および構成を示すブロック図である。
【
図8】
図7の駐車場情報保持部のデータ構造の一例を示す図である。
【
図9】
図1の移動端末の機能および構成を示すブロック図である。
【
図10】周辺駐車場情報画面の一例を示す図である。
【
図11】周辺駐車場情報画面の別の例を示す図である。
【
図12】駐車場の動作を説明するフローチャートである。
【
図13】サーバの動作について説明するシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、各図面に示される同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図面における部材の寸法は、理解を容易にするために適宜拡大、縮小して示される。また、各図面において実施の形態を説明する上で重要ではない部材の一部は省略して示す。
【0011】
駐車中の充電が可能な駐車場が普及してきている。こうした駐車場は、一般に、コスト等の理由から、駐車スペースの数よりも少ない数の充電器を備える。そのため、駐車場の利用状況によっては、具体的には駐車中の充電を希望するEVの数によっては、入庫してもすぐには充電できず、充電待ちの状態となる。
【0012】
ところで、EVの満充電に要する時間は、EVの二次電池の最大容量、残容量および充電性能によって大きく異なる。例えば、二次電池の最大容量が大きく且つ残容量が少ないEVの充電には長時間(例えば8時間以上)を要する。したがって、満充電したら充電するEVを入れ替える従来の方式を採用すると、上述のような満充電に長時間を要するEVに充電器が独占され、長時間駐車しても充電待ちのまま充電されないEVが出てくる。これではユーザ間の不公平感が否めない。
【0013】
そこで本実施の形態では、例えば「充電上限時間(例えば30分)が経過したこと」などの所定の終了条件が成立するとEVの充電を終了し、充電待ち状態の別のEVの充電を開始する。以下、具体的に説明する。
【0014】
図1は、実施の形態に係る駐車場システム1の構成を示す模式図である。駐車場システム1は、複数の駐車場100と、サーバ200と、複数の移動端末300と、を備える。
図1の各装置は、ネットワーク2を介して接続される。駐車場100および移動端末300の数は
図1に示される例に限られない。
【0015】
駐車場100は、マンションなどの共同住宅の駐車場であってもよいし、デパートなどの商業施設の駐車場であってもよいし、市役所などの公共施設の駐車場であってもよい。駐車場100は、定期契約者の車両を駐車するための駐車場であってもよいし、時間貸しの駐車場、すなわち一時利用者が車両を駐車する駐車場であってもよいし、定期契約者の車両および一時利用者の車両を駐車する駐車場であってもよい。
【0016】
駐車場100は、複数の駐車スペースを有する駐車場である。1駐車スペースは、1台の車両が駐車される1駐車領域である。すなわち、駐車場100は、複数台の車両が駐車可能な駐車場である。
【0017】
駐車場100は、EVの二次電池を充電する(以下、単に「EVを充電する」とも表現する)ための1つまたは複数の充電器を備える。つまり、駐車場100は、駐車中にEVを充電可能な駐車場である。EVは、手動運転車であってもよいし、自動運転車であってもよい。駐車場100は、コスト等の理由から、駐車スペースの数よりも少ない数の充電器を備える。
【0018】
駐車場100は、本実施の形態では、パレット式の機械式駐車場である。駐車場100は、詳しくは後述するように、乗降室において充電に対応したパレット(以下、「充電パレット」ともよぶ)にEVを積載し、このパレットを充電器が設置された駐車スペース(以下、「充電駐車スペース」ともよぶ)に移動させて充電する。
【0019】
駐車場100は、各EVの充電について、所定の「終了条件」が成立すると、1回の充電を終了する。終了条件は、本実施の形態では、「所定の充電上限時間が経過したこと」である。充電上限時間は、駐車場100の係員または管理者が例えば操作盤28を操作することにより、設定および変更が可能であってもよい。充電上限時間は、本実施の形態では、駐車場100において一律の時間であり、EVごとすなわちユーザごとで異ならない時間である。充電上限時間が駐車場100において一律の時間であることにより、例えばユーザが充電上限時間を設定し、したがってユーザごとすなわちEVごとに充電上限時間が異なる場合と比べ、ユーザ間の公平性が担保される。
【0020】
ここで、一度の駐車における1回の駐車で必ずしも満充電まで充電する必要はなく、例えば1日の平均走行距離(例えば40km)を走行可能な充電量を充電できれば必要十分である。そこで、充電上限時間には、当該充電量を充電できる時間が設定されてもよい。
【0021】
また、終了条件が成立する前であっても、所定の上限充電率(例えば100%(すなわち満充電)、また例えば80%)に到達した場合、終了条件の成立を待たずに(例えば即時に)、充電を終了する。なお、終了条件の成立によって充電が終了したEV(すなわち上限充電率に到達しなかったEV)は、再充電待ちの最後尾に並ぶ。
【0022】
サーバ200は、例えばデータセンタに設置される。サーバ200は、いずれかの駐車場100に配置されてもよい。サーバ200は、各駐車場100の制御装置30から送信される駐車場情報を処理する情報処理装置として機能する。
【0023】
移動端末300は、車両のドライバなどのユーザに利用される端末である。移動端末300は、例えばスマートフォンやタブレットなどのユーザの携帯端末であってもよいし、車両に搭載されたナビゲーション端末であってもよい。
【0024】
図2は、駐車場100の正面図である。
図3は、駐車室14の平面図である。駐車場100は、この例では、地上に設けられた建物24の地下に駐車室が設けられた、いわゆる地下式の機械式駐車場である。なお、駐車場100は、駐車室が建物24の中に設けられた地上式の機械式駐車場であってもよい。
【0025】
駐車場100は、乗降室12と、地下1階の駐車室である駐車室14と、操作盤28と、制御装置30と、複数のパレット32と、少なくとも1つの充電システム40と、第1搬送装置56と、複数の第2搬送装置58と、リフトフレーム88と、2本のマスト90と、昇降装置94と、昇降路96と、を備える。
【0026】
乗降室12は、建物24に設けられ、普通車20やEV22(以下、総称する場合は車両という)を駐車場100へ入庫させたり、駐車場100から出庫させたりするために用いる。乗降室12は、昇降路96の上端に設けられる。乗降室12と昇降路96とは、パレット32が通過できる程度の大きさの連通孔26を介して連結される。
【0027】
昇降路96は、鉛直方向(z方向)に沿って設けられ、駐車室14と連通する。昇降路96の下端には、リフトフレーム88を昇降させる昇降装置94が設置される。昇降路96の四隅には、2本のマスト90が設けられる。
【0028】
リフトフレーム88は、2本のマスト90に昇降自在に支持され、昇降装置94により昇降路96に沿って昇降する。リフトフレーム88の上部には第1搬送装置56が設けられる。なお、リフトフレーム88、2本のマスト90、および昇降装置94には、本出願人が先に出願した特開2009-197417号公報に記載のリフトフレーム、2本のマスト、昇降装置、をそれぞれ適用することができる。
【0029】
パレット32は、平板状の部材であり、車両が搭載される上面である車両積載面32aは略矩形の形状を有する。パレット32は画一的な大きさを有し、1基のパレットに1台の車両が積載可能な大きさを有する。
【0030】
特に限定されないが、この例では複数のパレット32はすべて充電パレットであり、コンセント102と、受電ユニット104と、を備える。駐車中にEV22を充電する場合、EV22の給電口108とコンセント102とをケーブル109によって電気的に接続する。
【0031】
受電ユニット104は、この例ではパレット32の2つの長辺の一方に設けられ、パレット32が充電駐車スペース52に収容されると、充電システム40の給電ユニット44と電気的に接続される。なお、受電ユニット104は、パレット32の2つの長辺に設けられてもよいし、2つの短辺の少なくとも一方に設けられてもよい。受電ユニット104は、コンセント102と電気的に接続されており充電システム40から供給される電力を受電し、コンセント102およびケーブル109を介してEV22へ供給する。
【0032】
第1搬送装置56は、リフトフレーム88の上部に設けられ、パレット32をx方向に移動させる。第1搬送装置56により、パレット32は、昇降路96と駐車室14との間を移動する。第2搬送装置58は、駐車スペース50のそれぞれに設けられ、パレット32をx方向またはy方向に移動させる。第2搬送装置58により、パレット32は駐車スペース50の間を移動する。なお、第2搬送装置58には、本出願人が先に出願した特公平7-29681号公報に記載の搬送装置を適用することができる。
【0033】
駐車室14は、この例では、10の駐車スペース50を含む。それら10の駐車スペース50は、x方向に5列、x方向と交差するy方向に2行のマトリクス状に配列される。隣接する駐車スペース50の間には、パレット32が駐車スペース50をまたいで移動する際に支持する転倒防止ローラ38が設置される。
【0034】
駐車スペース50は、1基のパレット32を収容可能に構成される。駐車スペース50は、車両を積載するパレット32を収容することにより車両が駐車される駐車室内の1駐車領域である。
【0035】
この例では、10の駐車スペース50のうち、2つは充電駐車スペース52であり、8つは普通駐車スペース54である。なお、駐車室14は、少なくとも1つの充電駐車スペース52を含んでいればよく、充電駐車スペース52の数は限定されない。
【0036】
充電駐車スペース52は、EV22への充電が可能な駐車スペースである。充電駐車スペース52には、充電駐車スペース52に収容されるパレット32に電力を供給する充電システム40が設けられる。充電駐車スペース52は、本実施の形態では、各駐車室に含まれる複数の駐車スペース50のうち、昇降路96から最も遠い位置となる2箇所に配置される。
【0037】
充電システム40は、パレット32に積載された車両を充電するための電力を、パレット32に供給可能に構成される。充電システム40は、充電器42と、給電ユニット44と、を含む。充電器42は、外部電源からの電力をEV22に供給するのに好適な電圧にして給電ユニット44に供給する。給電ユニット44の給電端子は、パレット32が充電駐車スペース52に収容されると、そのパレット32の受電ユニット104の受電端子と機械的に接触される。すると、充電器42からパレット32に電力が供給され、コンセント102およびケーブル109を介してEV22が充電される。
【0038】
普通駐車スペース54は、EV22への充電が不可能な駐車スペースである。普通駐車スペース54には充電システム40は設けられていない。
【0039】
操作盤28は、ユーザまたは駐車場100の係員に対するユーザインタフェースとしての機能を有する。操作盤28は、制御装置30と接続されており、入力された操作に応じて制御装置30に制御信号を送信する。
【0040】
入庫の際、ユーザまたは係員は、入庫対象の車両を乗降室12の外に停車させて操作盤28を操作する。ユーザまたは係員は、操作盤28に車両IDとともに入庫要求を入力する。車両IDは、車両を一意に識別する識別情報であり、例えば自動車登録番号(ナンバープレートに記載された番号)である。操作盤28は、車両IDを含む入庫要求信号を生成し、制御装置30に送信する。制御装置30は、乗降室12に、車両の積載されていない空のパレット32を用意する。
【0041】
ユーザまたは係員は、乗降室12に空のパレット32が用意されたら、入庫対象の車両を乗降室12に進入させてパレット32に積載させる。ユーザまたは係員は、乗降室12の内部に人がいないことを確認したら、操作盤28に入庫指示を入力する。操作盤28は、入庫指示信号を生成し、制御装置30に送信する。
【0042】
出庫の際、ユーザまたは係員は、操作盤28に車両IDとともに出庫指示を入力する。操作盤28は、車両IDを含む出庫指示信号を生成し、制御装置30に送信する。出庫指示がなされると、車両IDに対応する車両が積載されたパレット32が乗降室12に現れる。乗降室12に現れた車両が乗降室12の外へ移動した場合、出庫が確定する。
【0043】
図4は、駐車場100の制御装置30の機能および構成を示すブロック図である。ここに示す各ブロックは、ハードウエア的には、コンピュータのCPU(Central Processing Unit)をはじめとする素子や機械装置で実現でき、ソフトウエア的にはコンピュータプログラム等によって実現されるが、ここでは、それらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックはハードウエア、ソフトウエアの組合せによっていろいろなかたちで実現できることは、本明細書に触れた当業者には理解されるところである。
図7、9の各ブロックについても同様である。
【0044】
制御装置30は、所定の通信プロトコルにしたがって外部装置と通信する通信部110と、各種データ処理を実行する制御部120と、制御部120により参照され、および/または、更新されるデータを保持する保持部130と、表示部による情報の表示を制御する表示制御部160と、を備える。制御部120は、通信部110を介してサーバ200および移動端末300とデータを送受信する。
【0045】
保持部130は、メモリやストレージにより実現される。保持部130は、駐車状況保持部132と、充電管理情報保持部134と、利用状況保持部136と、を含む。
【0046】
駐車状況保持部132は、駐車場100の各駐車スペースの駐車状況を保持する。駐車状況保持部132は特に、駐車スペースを一意に特定する駐車スペースIDと、その駐車スペースに車両が駐車されているか否かを示す情報と、その駐車スペースに車両が駐車されている場合はその車両を特定する車両IDと、を対応付けて保持する。
【0047】
充電管理情報保持部134は、駐車場100におけるEVの充電に関する情報を保持する。
図5は、充電管理情報保持部134のデータ構造の一例を示す図である。
【0048】
充電管理情報保持部134はすべての充電パレットに関する情報を保持する。充電管理情報保持部134は、充電パレットを一意に特定する充電パレットIDと、その充電パレットに駐車されている車両を特定する車両IDと、その車両の充電状態と、その車両の充電開始/終了予定日時と、その車両のユーザの移動端末300に通知するための通知先情報と、を対応づけて保持する。
【0049】
充電状態には、「充電待ち(i)」、「再充電待ち(j)」、「充電中」、「再充電中」、「充電済み」または「充電不要」が登録される。「充電待ち(i)」は、充電待ちの順番がi(iは自然数)番目であることを示す。「再充電待ち(j)」は、一度の駐車における2回目以降の充電を待っていて、待ちの順番がj(jは自然数)番目であることを示す。「再充電中」は、一度の駐車における2回目以上の充電の最中であることを示す。「充電済み」は、上限充電率に到達したことにより充電が完了したことを示す。「充電不要」は、例えば車両がEVでない場合など、そもそも充電が不要であることを示す。
【0050】
充電開始予定日時には、充電待ち/再充電待ちしているEVについては充電が開始される予定日時が登録され、充電中/再充電中のEVについては実際に充電が開始された日時が登録される。充電終了予定日時には、充電待ち/再充電待ちおよび充電中/再充電中のEVについては充電が終了される予定日時が登録され、充電済みのEVについては実際に充電が終了された日時が登録される。この例では、充電が終了される予定日時は、充電開始予定日時から充電上限時間が経過した日時である。充電が終了される予定日時よりも前に満充電になれば、充電終了予定日時を待たずに充電が終了される。
【0051】
通知先情報には、例えば、移動端末300の電話番号やメールアドレスが登録される。
【0052】
利用状況保持部136は、駐車場100の利用状況を保持する。
図6は、利用状況保持部136のデータ構造の一例を示す図である。利用状況情報は、駐車場100の充電の混雑状況と、駐車場100の駐車スペースに空きがあるか否かを示す空き状況と、仮に今すぐに駐車場100に入庫した場合に充電が開始/終了される予定日時(以下、仮充電開始/終了予定日時)と、を対応づけて保持する。
【0053】
混雑状況には、「非常に混雑」、「混雑」、「やや混雑」または「混雑なし」が登録される。これらは、例えば以下のように定義される。なお、平均駐車時間は、過去の利用実績から計算してもよい。また、平均駐車時間は、駐車場100ごとに異なっていてもよい。
【0054】
「非常に混雑」は、平均駐車時間内に充電を開始できないと想定される状況である。具体的には、「(平均駐車時間)<(仮充電開始予定日時までの時間)」の関係が成立する状況である。
【0055】
「混雑」は、平均駐車時間内に1回の充電を開始できるが、平均駐車時間内にその充電が終了しない、すなわち充電が終了するのが平均駐車時間を過ぎると想定される状況である。具体的には、「(仮充電開始予定日時までの時間)≦(平均駐車時間)<(仮充電終了予定日時までの時間)」の関係が成立する状況である。
【0056】
「やや混雑」は、平均駐車時間内に1回の充電は終了するが、平均駐車時間の半分を経過してから1回の充電が終了すると想定される状況である。具体的には、「(仮充電開始予定日時までの時間)≦(平均駐車時間÷2)<(仮充電終了予定日時までの時間)≦(平均駐車時間)」または「(平均駐車時間÷2)<(仮充電開始予定日時までの時間)<(仮充電終了予定日時までの時間)≦(平均駐車時間)」の関係が成立する状況である。
【0057】
「混雑なし」は、充電駐車スペース52に空きがあり直ちに充電を開始できる状況、または、平均駐車時間の半分を経過するまでに1回の充電が終了すると想定される状況である。後者は、具体的には、「(仮充電開始予定日時までの時間)<(仮充電終了予定日時までの時間)≦(平均駐車時間÷2)」の関係が成立する状況である。
【0058】
混雑状況は、平均駐車時間の代わりに、ユーザが入力する予定駐車時間に基づいて決定されてもよい。この場合、上述の説明において、平均駐車時間を予定駐車時間に読み替えればよい。
【0059】
空き状況には、「満車」、「空車(余裕あり)」または「空車(残りわずか)」が登録される。空き状況は、駐車状況保持部132に基づいて登録されればよい。「満車」は駐車スペースの空きがないことを示し、「空車(余裕あり)」は比較的多くの駐車スペースの空きがあることを示し、「空車(残りわずか)」は駐車スペースの空きがわずかあることを示す。例えば、駐車スペースの空きが、すべての駐車スペースのうちの所定割合(例えば1割)以上の場合は「空車(余裕あり)」、それ未満の場合は「空車(残りわずか)」としてもよい。
【0060】
制御部120は、管理部121と、特定部122と、提供部124と、送信部126と、通知部128と、を含む。制御装置30の保持部130には、これらの機能ブロックの機能を実装したコンピュータプログラムがインストールされてもよい。制御装置30のCPUが、このコンピュータプログラムをメインメモリに読み出して実行することにより、制御部120の各機能ブロックの機能が発揮されてもよい。
【0061】
管理部121は、第1搬送装置56、第2搬送装置58、昇降装置94を制御し、パレット32を乗降室12と駐車室14との間を移動させたり、駐車スペース間を移動させたりする。管理部121は、例えば、パレット32の動きを公知のパズル動作のアルゴリズムを使用して決定する。管理部121は、決定されたパレット32の動きが実現されるよう第1搬送装置56、第2搬送装置58、昇降装置94に指令を送信する。以下において、車両が積載されたパレット32を移動させることを、単に「車両を移動させる」と表現する。また、管理部121は、充電システム40によるEVの充電を制御する。
【0062】
管理部121は、車両を入庫する場合、乗降室12から空き状態の駐車スペース50に車両を移動させる。車両がEVであり、駐車中の充電を希望する場合、管理部121は、充電駐車スペース52に空きがあればそこにEVを移動し、そのEVの充電を開始し、駐車状況保持部132におけるEVの充電状態に「充電中」を登録する。管理部121は、充電駐車スペース52に空きがなければ普通駐車スペース54にEVを移動させる。この場合、管理部121は、駐車状況保持部132におけるそのEVの充電状態に「充電待ち(i)」を登録する。充電待ちの順番は、最後尾となる。
【0063】
管理部121は、EVの充電中において上述の終了条件が成立すると、EVの充電を終了する。管理部121は、終了条件が成立する前であっても、EVの充電率が上述の上限充電率に到達した場合、終了条件の成立を待たずに、例えば即時に、EVの充電を終了する。いずれにせよ管理部121は、充電が終了したEVを充電駐車スペース52から普通駐車スペース54に移動させる。なお、管理部121は、例えば、EVと通信してEVの充電率をEVから取得すればよい。管理部121は、終了条件の成立により充電を終了したEVについては、充電状態を「再充電待ち(j)」(再充電待ちの順番は例えば最後尾)に更新し、上限充電率の到達により充電を終了したEVについては、充電状態を「充電済み」に更新する。
【0064】
管理部121は、充電が終了したEVを充電駐車スペース52から普通駐車スペース54に移動させる代わりに、充電待ち/再充電待ちしているEVを普通駐車スペース54から充電駐車スペース52に移動させる。
【0065】
詳しくは管理部121は、充電待ちしているEVがある場合は「充電待ち(1)」のEVを普通駐車スペース54から充電駐車スペース52に移動させ、そのEVの充電を開始し、そのEVの充電状態を「充電中」に更新する。この場合、管理部121は、充電待ちの順番が2番目以降のEVがあれば、それらの順番をそれぞれ1つずつ繰り上げる。例えば、充電状態が「充電待ち(2)」、すなわち充電待ちの順番が2番目のEVについては、充電状態を「充電待ち(1)」、すなわち充電待ちの順番を1番目に繰り上げる。
【0066】
また管理部121は、充電待ちしているEVはないものの再充電待ちしているEVがある場合は「再充電待ち(1)」のEVを普通駐車スペース54から充電駐車スペース52に移動させ、そのEVの再充電を開始し、そのEVの充電状態を「再充電中」に更新する。つまり、充電待ちのEVを優先して充電し、充電待ちのEVがない場合に再充電待ちのEVを充電する。この場合、管理部121は、再充電待ちの順番が2番目以降のEVがあれば、それらの順番をそれぞれ1つずつ繰り上げる。例えば、充電状態が「再充電待ち(2)」、すなわち再充電待ちの順番が2番目のEVについては、充電状態を「再充電待ち(1)」、すなわち再充電待ちの順番を1番目に繰り上げる。
【0067】
なお変形例として、充電待ちと再充電待ちとを区別しなくてもよい。つまり、待ちになった順に充電してもよい。
【0068】
管理部121は、例えば所定の周期(例えば1日)で、充電状態が「充電済み」のEVについて所定の「再充電条件」が成立するか否か判定する。管理部121は、再充電条件が成立した場合、充電駐車スペース52に空きがあればそこにそのEVを移動し、そのEVの充電を開始し、そのEVの充電状態を「再充電中」に更新し、充電駐車スペース52に空きがなければ充電状態を「再充電待ち(i)」(再充電待ちの順番は例えば最後尾)に更新する。再充電条件は、例えば充電済みになってからすなわち充電が終了した日時から所定の期間(例えば2週間)が経過したことであってもよいし、また例えば充電率が所定率以下になったことであってもよいし、また例えば残容量が所定量以下になったことであってもよい。なお、管理部121は、例えば、EVと通信してEVの残容量をEVから取得すればよい。
【0069】
管理部121は、車両を出庫する場合、出庫指示信号に含まれる車両IDによって特定されるパレット32を、駐車スペース50から乗降室12に移動させる。管理部121は、駐車状況保持部132における出庫した車両に関する情報は、適宜のタイミングで削除する。
【0070】
特定部122は、充電管理情報保持部134を参照して、充電状態が「充電待ち(i)」のEVの充電開始/終了予定日時を特定する。特定部122は、充電が終了するたびすなわち充電待ちの順番が変わるたびに、充電待ちの各EVの充電開始/終了予定日時を特定する。例えば、特定部122は、充電待ちの順番、充電中のEVの充電終了予定日時、駐車場100の充電上限時間および充電の同時実行可能台数を考慮して、充電状態が「充電待ち(i)」の各EVの充電開始/終了予定日時を特定する。特定部122は、特定した充電開始/終了予定日時を充電管理情報保持部134に登録(更新)する。
【0071】
また特定部122は、充電管理情報保持部134を参照して、充電状態が「再充電待ち(j)」のEVの充電開始/終了予定日時を特定する。特定部122は、充電が終了するたびすなわち充電待ち/再充電待ちの順番が変わるたび、および新たに駐車中の充電を希望するEVが入庫するたびに、再充電待ちの各EVの充電開始/終了予定日時を特定する。例えば、特定部122は、充電待ちのEVの台数、再充電待ちの順番、充電中のEVの充電終了予定日時、駐車場100の充電上限時間および充電の同時実行可能台数を考慮して、充電状態が「再充電待ち(i)」の各EVの充電開始/終了予定日時を特定する。特定部122は、特定した充電開始/終了予定日時を充電管理情報保持部134に登録(更新)する。
【0072】
また特定部122は、充電管理情報保持部134を参照して、仮充電開始/終了予定日時を特定する。特定部122は、充電が終了するたびに、仮充電開始/終了予定日時を特定する。例えば、特定部122は、充電待ち(再充電待ちは含まない)のEVの台数、充電中のEVの充電終了予定日時、駐車場100の充電上限時間および充電の同時実行可能台数を考慮して、仮充電開始/終了予定日時を特定する。例えば特定部122は、簡易的には、充電待ちのEVのうちの順番が最後尾のEVの充電終了日時またはそこから所定の余裕時間(例えば5分)が経過した日時を仮充電開始予定日時と特定してもよい。特定部122は、特定した仮充電開始/終了予定日時を利用状況保持部136に登録(更新)する。
【0073】
この例では、上述したように複数のパレット32がすべて充電パレットであるが、仮に複数のパレット32のうちの一部だけが充電パレットの場合、充電パレットに載せなければどれだけ待っても充電されない。したがって特定部122は、駐車スペースに空きがあるものの充電パレットに空きがない場合は、利用状況保持部136の仮充電開始/終了予定日時に「充電不可」を登録する。
【0074】
また特定部122は、充電管理情報保持部134を参照して、充電の混雑状況を特定する。特定部122は、特定した混雑状況を利用状況保持部136に登録(更新)する。特定部122は、混雑状況を、例えば所定の周期で特定してもよいし、また例えば充電が終了たびすなわち充電待ちの順番が変わるたびに特定してもよい。
【0075】
また特定部122は、駐車状況保持部132を参照して、空き状況を特定する。特定部122は、特定した空き状況を駐車状況保持部132に登録(更新)する。特定部122は、空き状況を、例えば所定の周期で特定してもよいし、また例えば、車両が入出庫するたびに特定してもよい。
【0076】
提供部124は、既に入庫した充電待ちの各EVについての充電予定に関する情報、具体的には充電開始予定日時および充電終了予定日時の少なくとも一方を、表示制御部160を介して表示部170に表示する。充電予定に関する情報として、充電開始日時、充電終了日時の代わりに、充電開始日時、充電終了日時までの時間(つまりその時点から何時間後であるか)を提供してもよい。また、充電予定に関する情報には、充電待ち台数が含まれてもよいし、充電待ち台数とともに充電の同時実行可能台数が含まれてもよい。また提供部124は、再充電待ちの各EVについて充電予定に関する情報を表示部170に表示してもよい。なお、ユーザが混乱することを避けるため、再充電待ちの各EVについての充電予定に関する情報は表示しなくてもよい。表示部170は、例えば駐車場100の待機場所に設置される。
【0077】
また、提供部124は、仮に今すぐに駐車場100に入庫した場合の充電予定に関する情報、具体的には仮充電開始予定日時および仮充電終了予定日時の少なくとも一方を、表示制御部160を介して表示部172に表示する。充電予定に関する情報として、仮充電開始予定日時、仮充電終了予定日時の代わりに仮充電開始日時、仮充電終了日時までの時間を提供してもよい。また、充電予定に関する情報には、充電待ち台数が含まれてもよいし、充電待ち台数とともに充電の同時実行可能台数が含まれてもよい。表示部172は、例えば駐車場100の近くを走行する車両から見やすい位置や駐車場100の入り口付近に設置される。
【0078】
送信部126は、利用状況保持部136に保持される情報をサーバ200に送信する。送信部126は、例えば仮充電開始/終了予定日時が更新されるたびに送信してもよいし、また例えば所定の周期で送信してもよい。
【0079】
通知部128は、EVの充電が開始または終了すると、その旨をEVのユーザの移動端末300に通知する。通知部128は例えば、SMS(Short Message Service)やメールにより通知する。
【0080】
図7は、サーバ200の機能および構成を示すブロック図である。サーバ200は、通信部210と、制御部220と、保持部230と、を備える。通信部210、制御部220、保持部230はそれぞれ、
図4の通信部110、制御部120、保持部130に対応する。
【0081】
保持部230は、駐車場情報保持部232を含む。駐車場情報保持部232は、各駐車場100に関する情報を保持する。
図8は駐車場情報保持部232のデータ構造の一例を示す図である。駐車場情報保持部232は、駐車場を一意に特定する駐車場名と、その駐車場の位置情報と、その駐車場の混雑状況と、その駐車場の空き状況と、その駐車場の仮充電開始/終了日時と、を対応づけて保持する。
【0082】
駐車場名は、駐車場100が商業施設や公共施設の駐車場の場合、商業施設名や公共施設名であってもよい。混雑状況、空き状況、仮充電開始/終了日時は、各駐車場100から送信される情報である。
【0083】
制御部220は、受信部222と、提供部224と、を含む。サーバ200の保持部230には、これらの機能ブロックの機能を実装したコンピュータプログラムがインストールされてもよい。サーバ200のCPUが、このコンピュータプログラムをメインメモリに読み出して実行することにより、制御部220の各機能ブロックの機能が発揮されてもよい。
【0084】
受信部222は、各駐車場100から送信される、混雑状況、空き状況、仮充電開始/終了日時を受信する。受信部222は、受信した情報を駐車場情報保持部232に登録する。すなわち駐車場情報保持部232を更新する。
【0085】
提供部224は、移動端末300ひいてはそのユーザに、仮に今すぐに移動端末300の周辺の各駐車場100に入庫した場合の充電予定に関する情報、具体的には仮充電開始日時および仮充電終了日時を提供する。詳しくは提供部224は、移動端末300から、周辺駐車場情報の提供要求を受信する。提供要求は、移動端末300の現在位置情報を含む。提供部224は、移動端末300の現在位置情報をキーとして駐車場情報保持部232を検索し、移動端末300の周辺、例えば移動端末300の現在位置から所定の距離の範囲内(例えば半径1km範囲内)にある駐車場100を特定する。提供部224は、特定した駐車場100に関する情報、具体的には駐車場名、位置情報、混雑状況、空き状況、仮充電開始/終了日時を、提供要求の送信元の移動端末300に送信する。
【0086】
図9は、移動端末300の機能および構成を示すブロック図である。移動端末300は、通信部310と、制御部320と、保持部330と、表示部340と、入力部350と、表示制御部360と、を備える。通信部310、制御部320、保持部330、表示制御部360はそれぞれ、
図4の通信部110、制御部120、保持部130、表示制御部160に対応する。
【0087】
表示部340は、液晶表示部であってもよいし、有機EL表示部であってもよい。入力部350は、ユーザによる指示入力を制御部320に伝達する。入力部350は、タッチパッドであってもよい。表示部340および入力部350は、タッチパネルとして実装されてもよい。
【0088】
制御部320は、要求部332を含む。移動端末300の保持部330には、この機能ブロックの機能を実装したアプリケーションプログラムがインストールされてもよい。移動端末300のCPUが、このアプリケーションプログラムをメインメモリに読み出して実行することにより、制御部320の各機能ブロックの機能が発揮されてもよい。
【0089】
要求部332は、移動端末300の周辺の駐車場100の情報の提供を要求するデータである提供要求をサーバ200に送信する。この提供要求は、移動端末300の現在位置情報を含む。要求部332は、公知の測位方法によって移動端末300の現在位置を特定すればよい。例えば、要求部332は、GPS(Global Positioning System)機能や、WiFi(登録商標)測位機能により移動端末300の現在位置を特定してもよい。要求部332は、提供要求への応答としてサーバ200から送信される移動端末300の周辺の駐車場100の情報を取得する。
【0090】
要求部332は、表示制御部360を介して、取得した移動端末300の周辺の駐車場100の情報を含む周辺駐車場情報画面を表示部340に表示する。
【0091】
図10は、周辺駐車場情報画面の一例を示す図である。この例では、周辺駐車場情報画面には、周辺の駐車場100の情報、具体的には駐車場名、混雑状況、空き状況、仮充電開始/終了日時が一覧形式で表示される。これらの情報は、充電開始日時が早い順に上から並べられてもよい。なお、周辺駐車場情報画面には、仮充電開始日時および仮充電終了日時の一方のみが表示されてもよい。
【0092】
図11は、周辺駐車場情報画面の別の例を示す図である。この例では、周辺駐車場情報画面には、周辺の駐車場100の駐車場名および仮充電開始/終了日時とともに、周辺の駐車場100の地図上での位置が表示される。この場合ユーザは、仮充電開始/終了日時に加えて、駐車場の位置も考慮して、例えば次の目的地に近づく方向であるか離れる方向であるかも考慮して、入庫する駐車場を決めることができる。
【0093】
以上が駐車場システム1の基本構成である。続いてその動作を説明する。
【0094】
図12は、駐車場100の動作を説明するフローチャートである。
図12の処理は、EVの充電が開始されるたびに実行される。
【0095】
管理部121は、充電駐車スペース52に収容されたEVの充電を開始する(S10)。管理部121は、EVの充電率が所定の上限充電率に到達しているか否かを判定する(S12)。EVの充電率が所定の上限充電率に到達していない場合(S12のN)、所定の終了条件が成立しているか否かを判定する(S14)。所定の終了条件が成立していない場合(S14のN)、管理部121は所定の時間待機してから処理をS102に戻す。EVの充電率が所定の上限充電率に到達しないまま所定の終了条件が成立した場合(S14のY)、管理部121はそのEVの充電を終了する(S16)。EVの充電率が所定の上限充電率に到達している場合も(S12のY)、管理部121はそのEVの充電を終了する(S16)。管理部121は、充電駐車スペース52のEVを入れ替える(S18)。すなわち、管理部121は、充電が終了したEVを充電駐車スペース52から普通駐車スペース54に移動し、「充電待ち(1)」または「再充電待ち(1)」のEVを普通駐車スペース54から充電駐車スペース52に移動する。その後は、新たに充電駐車スペース52に収容されたEVの充電を行うことになる。
【0096】
なお、S102においてEVの充電が開始されると、通知部128は、そのEVのドライバに充電の開始を通知する。管理部121は、そのEVの充電状態を「充電中」または「再充電中」に更新する。特定部122は充電待ちの各EVの充電開始/終了予定日時を特定(更新)し、提供部124がそれを待機場所に設置される表示部170に表示する。特定部122は、仮充電開始/終了予定日時を特定し、提供部124がそれを駐車場100の近くを走行する車両から見やすい位置や駐車場100の入り口付近に設置される表示部172に表示する。送信部126は、仮充電開始/終了予定日時などの情報をサーバ200に送信する。
【0097】
また、S108においてEVの充電が終了されると、通知部128は、充電の終了をEVのドライバに通知する。管理部121は、終了条件の成立によってEVの充電が終了した場合は、そのEVの充電状態を再充電待ちに更新し、上限充電率への到達によってEVの充電が終了した場合は、そのEVの充電状態を充電済みに更新する。この更新は、S110においてEVを入れ替えてから行ってもよい。
【0098】
図13は、サーバ200および移動端末300の動作について説明するシーケンス図である。移動端末300は、周辺の駐車場100の情報の提供要求をサーバ200に送信する(S130)。サーバ200は、移動端末300から周辺の駐車場100の情報の提供要求を受信する(S132)。サーバ200は、提供要求に含まれる移動端末300の現在位置情報をキーとして駐車場情報保持部232を検索し、移動端末300の周辺にある駐車場を特定する(S134)。サーバ200は、特定した周辺駐車場に関する情報を、提供要求の送信元の移動端末300に送信する(S136)。移動端末300は、その表示部340に、サーバ200から送信された周辺駐車場の情報を表示する(S138)。
【0099】
以上説明したように、本実施の形態によれば、所定の終了条件が成立すると、具体的には所定の充電上限時間(例えば30分)が経過すると、EVの充電が終了され、充電待ちまたは再充電待ちのEVが充電駐車スペース52に移動されて充電が開始される。つまり、充電駐車スペース52が1台のEVに長時間占有されないように、充電上限時間が経過するたびに充電駐車スペース52で充電するEVが入れ替えられる。これにより、より多くのEVに対して不公平感少なく充電できる。また、充電上限時間を適切に設定すれば、例えば1日の平均走行距離を走行可能な充電量を充電できる時間を充電上限時間に設定すれば、必要十分な充電を、より多くのEVに対して行うことができる。
【0100】
また、本実施の形態によれば所定の終了条件の成立により充電が終了されたEVは、再充電待ち状態とされる。これにより、長期間駐車されるEVは、比較的高い充電率まで、例えば上限充電率まで充電される。つまり、EVは十分に充電される。
【0101】
また、本実施の形態によれば、上限充電率に到達した場合、終了条件の成立を待たずに、車両の充電が終了される。つまり、十分に充電されたらすぐに充電が終了される。これにより、必要十分な充電を、より一層多くのEVに対して充電を行うことができる。また、上限充電率への到達により充電が終了されたEVの充電状態は充電済みとされ、充電の対象から外される。つまり、十分に充電されたEVは充電の対象から外される。これにより、さらに一層多くのEVに対して充電を行うことができる。
【0102】
また、本実施の形態によれば、充電状態が充電済みのEVについて所定の再充電条件が成立すると、そのEVは充電駐車スペース52に移動されて充電が開始されるあるいはそのEVの充電状態は再充電待ちとされる。つまり、充電状態が充電済みであったEVが、充電の対象外から充電の対象とされる。ここで、EVは、車種や設定にもよるが、自然放電や待機電力によって駐車しているだけでも充電が減少する。したがって、充電済みのEVを長期間放置してしまうと、いざ乗車するときに充電が不十分になりうる。これに対し、充電状態が充電済みのEVについて所定の再充電条件が成立した場合に充電の対象として充電することで、そのような問題が生じるのを避けられる。
【0103】
また、本実施の形態によれば、駐車場100の仮充電開始/終了日時(すなわち充電予定に関する情報)が表示部172,304に表示される。これにより、当該駐車場100に入庫するか否かを、仮充電開始/終了日時を含めて判断できる。
【0104】
また、本実施の形態によれば、駐車場100の充電開始/終了日時が表示部170に表示される。これによりユーザは、入庫したEVが出庫予定日時までに充電されるか否かを知ることができる。あるいはまた、ユーザは、充電予定日時を考慮して出庫日時を決めることができる。
【0105】
また、本実施の形態によれば、移動端末300の周辺の駐車場100について、仮充電開始/終了予定日時が表示される。これによりユーザは、仮充電開始/終了日時も考慮して、どの駐車場に入庫するかを決めることができる。
【0106】
また、本実施の形態によれば、EVの充電が開始または終了すると、当該EVのユーザにその旨が通知される。これによりユーザは、充電が開始または終了したことを知ることができる。
【0107】
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下変形例を示す。
【0108】
(変形例1)
実施の形態では、駐車場100がいわゆる水平・多層循環方式の機械式駐車場である場合について説明したが、これには限定されず、駐車場100は、平面往復方式などの他の水平循環方式の機械式駐車場や、垂直循環方式(エレベータ方式)の機械式駐車場であってもよい。
【0109】
(変形例2)
実施の形態の技術思想は、駐車スペース間を移動可能な充電器を備える自走式駐車場にも適用できる。この場合、充電が終了したEVを普通駐車スペースに移動し「充電待ち(1)」または「再充電待ち(1)」のEVを充電駐車スペース52に移動する代わりに、充電が終了したEVの駐車スペースから「充電待ち(1)」または「再充電待ち(1)」のEVの駐車スペースに充電器を移動させればよい。
【0110】
実施の形態の技術思想は、充電器を備える駐車場であって、AGV(Automatic Guided Vehicle)などの自動搬送車が車両を移動させる駐車場であってもよい。この場合、充電器が駐車スペース間を移動可能であれば、上述の自走式駐車場の場合と同様に、充電が終了したEVの駐車スペースから「充電待ち(1)」または「再充電待ち(1)」のEVの駐車スペースに充電器を移動させればよい。また、充電器が所定の駐車スペースに設置されていて駐車スペース間を移動不可能であれば、自動搬送車によって、充電が終了したEVを普通駐車スペースに移動し「充電待ち(1)」または「再充電待ち(1)」のEVを充電駐車スペース52に移動すればよい。
【0111】
(変形例3)
実施の形態では、終了条件が「所定の充電上限時間が経過したこと」である場合について説明したが、終了条件はこれには限定されない。例えば終了条件は、「所定の上限電力量が充電されたこと」であってもよい。所定の上限電力量は、例えば25kWhである。上限電力量は、駐車場100の係員または管理者が例えば操作盤28を操作することにより、変更可能であってもよい。終了条件が成立する前であっても、所定の上限電力量に到達した場合、終了条件の成立を待たずに、例えば即時に、充電を終了してもよい。
【0112】
また、終了条件は、複数の条件を含んでもよい。この場合、管理部121は、複数の条件のうちの所定数、例えば1つ、2つ、・・・、すべての条件が成立した場合に終了条件が成立していると判定してもよい。例えば、終了条件は、(条件1)所定の充電上限時間が経過したこと、(条件2)所定の上限電力量が充電されたこと、の2つの条件を含んでもよい。そして管理部121は、条件1および条件2のうちのいずれか一方が成立する場合に終了条件が成立していると判定してもよいし、条件1および条件2の両方が成立する場合に終了条件が成立していると判定してもよい。
【0113】
(変形例4)
実施の形態および上述の変形例では特に言及しなかったが、駐車場100は急速充電器を含む充電システムと普通充電器を含む充電システムの両方を備えていてもよい。この場合、管理部121は、各EVの一度の駐車において、1回目の充電は急速充電器を含む充電システムで行い、2回以降の充電は普通充電器を含む充電システムで行うように制御してもよい。
【0114】
(変形例5)
実施の形態および上述の変形例では特に言及しなかったが、終了条件における条件値を駐車場100に関する状況に応じて自動で変更してもよい。
【0115】
終了条件が「所定の充電上限時間が経過したこと」である場合について説明する。この場合、駐車場100に関する状況に応じて、「所定の充電上限時間が経過したこと」という終了条件における条件値である「充電上限時間」を変更させる。例えば、特定部122が特定する混雑状況あるいは空き状況に応じて、管理部121が充電上限時間を変化させてもよい。具体的には、混雑しているほど充電上限時間を短くしてもよく、一例としては、「非常に混雑」のときは10分、「混雑」のときは15分、「やや混雑」のときは20分、「混雑なし」のときは30分としてもよい。また例えば、時間帯に応じて充電上限時間を変化させてもよい。具体的には、混雑が予想される時間帯は充電上限時間を短くし、そうでない時間帯は充電上限時間を長くしてもよい。また例えば、曜日に応じて充電上限時間を変化させてもよい。具体的には、混雑が予想される曜日(例えば土曜日、日曜日および祝日)は充電上限時間を短くし、そうでない曜日(例えば平日)は充電上限時間を長くしてもよい。また例えば、季節、別の言い方をすると駐車場100の周囲の平均気温や最低気温に応じて充電上限時間を変化させてもよい。例えば、電力の消費が激しい冬季すなわち気温が低い時期は充電上限時間を短くし、それ以外の時期は充電上限時間を長くしてもよい。また例えば、充電待ち台数に応じて上限電力量を変化させてもよい。例えば、充電待ち台数が所定台数以上のときは充電上限時間を短くし、所定台数未満のときは充電上限時間を長くしてもよい。
【0116】
終了条件が「所定の上限電力量が充電されたこと」である場合について説明する。この場合、駐車場100に関する状況に応じて、「所定の上限電力量が充電されたこと」という終了条件における条件値である「上限電力量」を変更させる。例えば、特定部122が特定する混雑状況あるいは空き状況に応じて、管理部121が上限電力量を変化させてもよい。具体的には、混雑しているほど上限電力量を少なくしてもよく、一例としては、「非常に混雑」のときは(B)、「混雑」のときは(C)、「やや混雑」のときは(D)、「混雑なし」のときは(E)としてもよい。また例えば、時間帯に応じて上限電力量を変化させてもよい。具体的には、混雑が予想される時間帯は上限電力量を少なくし、そうでない時間帯は上限電力量を多くしてもよい。また例えば、曜日に応じて上限電力量を変化させてもよい。具体的には、混雑が予想される曜日(例えば土曜日、日曜日および祝日)は上限電力量を少なくし、そうでない曜日(例えば平日)は上限電力量を多くしてもよい。また例えば、季節、別の言い方をすると駐車場100の周囲の平均気温や最低気温に応じて上限電力量を変化させてもよい。例えば、電力の消費が激しい冬季すなわち気温が低い時期は上限電力量を少なくし、それ以外の時期は上限電力量を多くしてもよい。また例えば、充電待ち台数に応じて上限電力量を変化させてもよい。例えば、充電待ち台数が所定台数以上のときは上限電力量を少なくし、所定台数未満のときは上限電力量を多くしてもよい。
【0117】
(変形例6)
実施の形態および上述の変形例では特に言及しなかったが、再充電条件における条件値を駐車場100に関する状況に応じて自動で変更してもよい。例えば、再充電条件が「充電済みになってから所定の期間が経過したこと」である場合に、その再充電条件における条件値である「所定の期間」を季節に応じて変更してもよい。具体的には例えば、電力の消費が激しい冬季すなわち気温が低い時期は所定の期間を短くし、それ以外の時期は所定の期間を長くしてもよい。
【0118】
(変形例7)
実施の形態では特に言及しなかったが、終了条件が「所定の充電上限時間が経過したこと」である場合、駐車場100に関する状況に応じて上限充電率を変化させてもよい。例えば、電気代が高い時間帯(例えば8:00~22:00)の上限充電率を、電気代が安い時間帯(夜中の時間帯)の上限充電率よりも低くしてもよい。この場合、電気代を節約できることが期待される。なお、上限充電率を変化させる場合、それに合わせて再充電条件の条件値を変化させてもよい。具体的には例えば、再充電条件が「充電率が所定率以下になったこと」または「残容量が所定量以下になったこと」である場合、電気代が高い時間帯の再充電条件の条件値を、電気代が安い時間帯の再充電条件の条件値よりも低くしてもよい。
【0119】
また、終了条件が「所定の上限電力量が充電されたこと」である場合、駐車場100に関する状況に応じて上限残容量を変化させてもよい。例えば、電気代が高い時間帯の上限残容量を、電気代が安い時間帯の上限残容量よりも低くしてもよい。この場合も、電気代を節約できることが期待される。なお、上限残容量を変化させる場合、それに合わせて再充電条件の条件値を変化させてもよい。具体的には例えば、再充電条件が「充電率が所定率以下になったこと」または「残容量が所定量以下になったこと」である場合、電気代が高い時間帯の再充電条件の条件値を、電気代が安い時間帯の再充電条件の条件値よりも低くしてもよい。
【0120】
(変形例8)
実施の形態では特に言及しなかったが、例えば、EVの満充電容量およびEVの充電性能(例えば対応出力(kW))の少なくとも一方に応じて、終了条件における条件値を決定してもよい。言い換えると、EVの車種ごとで終了条件における条件値を異ならせてもよい。
【0121】
満充電容量が多いEVほど、より多くの残容量が必要であることが予想される。そこで例えば、満充電容量が多いEVほど、終了条件における充電上限時間を長くしてもよいし、終了条件における上限電力量を多くしてもよい。
【0122】
充電性能が高いEVほど、短時間でより多くの電力を充電できることが予想される。そこで例えば、充電性能が高いEVほど、終了条件における充電上限時間を短くしてもよい。
【0123】
また例えば、EV、特に契約車であるEVの過去の入出庫履歴に応じて、終了条件における条件値を決定してもよい。例えば、駐車場100が契約車専用の駐車場である場合に、車両IDごとに過去の駐車時間に関する情報を制御装置30の保持部130に保持しておき、車両IDごとの過去の駐車時間に関する情報に基づいて車両IDごとの平均駐車時間を特定し、特定した平均駐車時間が短いEVほど、終了条件における充電上限時間を長くしてもよいし、終了条件における上限電力量を多くしてもよい。平均駐車時間が長いEVほど、一度の駐車で2回以上充電される可能性があるためである。なお、過去の駐車時間に関する情報は、例えば過去の駐車時間であってもよいし、また例えば過去の駐車における入出庫時刻であってもよい。
【0124】
(変形例9)
実施の形態では、早くから充電待ちしているEVほど早くに充電される場合について説明したが、これには限定されない。例えば、各EVの充電率を考慮して充電待ちの順番を決定してもよく、例えば充電率が低いEVから順に充電してもよい。また例えば、残容量を考慮して充電待ちの順番を決定してもよく、例えば残容量が少ないEVから順に充電してもよい。この場合、充電待ちのEVの充電を再充電待ちのEVの充電よりも優先してもよいし、充電待ちと再充電待ちとを区別しなくてもよい。また例えば、出庫予定日時を考慮して充電待ちの順番を決定してもよく、例えば出庫予定日時が早いEVから順に充電してもよい。この場合、出庫予定日時は、入庫時に入力させればよい。
【0125】
(変形例10)
移動端末300の表示部に表示される各駐車場の充電開始/終了日時は、各駐車場までの移動時間を考慮した時刻であってもよい。
【0126】
この場合、サーバ200は、提供要求に含まれる移動端末300の現在位置情報に基づいて特定される周辺駐車場の仮充電開始/終了日時(すなわち充電予定)を、移動端末300の位置からの移動時間を考慮した時刻に書き換えてから移動端末300に送信してもよい。例えばサーバ200は、移動端末300の現在位置情報と各駐車場の位置情報とに基づいて移動端末300から各駐車場までの距離(直線距離または道路距離)を特定することにより、各駐車場100までの移動時間を特定してもよい。なお、移動端末300が、各駐車場100までの移動時間を特定し、それを考慮した仮充電開始/終了日時に書き換えてから表示部340に表示してもよい。
【0127】
(変形例11)
駐車場100の制御装置30の機能の少なくとも一部の機能をサーバ200が実行してもよい。例えば、仮充電開始/終了日時を特定する処理をサーバ200が実行してもよい。また例えば、混雑状況および空き状況を特定する処理の少なくとも一方をサーバ200が実行してもよい。
【0128】
上述した実施の形態および変形例の任意の組み合わせもまた本発明の実施の形態として有用である。組み合わせによって生じる新たな実施の形態は、組み合わされる実施の形態および変形例それぞれの効果をあわせもつ。
【符号の説明】
【0129】
1 駐車場システム、 30 制御装置、 42 充電器、 100 駐車場。