(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023148583
(43)【公開日】2023-10-13
(54)【発明の名称】車両用灯具
(51)【国際特許分類】
F21S 41/36 20180101AFI20231005BHJP
F21S 41/143 20180101ALI20231005BHJP
F21S 41/25 20180101ALI20231005BHJP
F21S 41/33 20180101ALI20231005BHJP
F21V 5/04 20060101ALI20231005BHJP
F21W 102/135 20180101ALN20231005BHJP
F21W 107/17 20180101ALN20231005BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20231005BHJP
【FI】
F21S41/36
F21S41/143
F21S41/25
F21S41/33
F21V5/04 600
F21W102:135
F21W107:17
F21Y115:10
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022056689
(22)【出願日】2022-03-30
(71)【出願人】
【識別番号】000001133
【氏名又は名称】株式会社小糸製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110001416
【氏名又は名称】弁理士法人信栄事務所
(72)【発明者】
【氏名】榑林 徹
(57)【要約】 (修正有)
【課題】簡素な構成としつつも、車両近傍の路面を視認しやすくすることが可能な車両用灯具を提供する。
【解決手段】車両に搭載される車両用灯具10であって、車両用灯具10の照射方向に向けて光を出射する光源1と、光源1に対する照射方向側に配置され、かつ光を透過するインナーレンズ3と、照射方向において、光源1およびインナーレンズ3の間に配置された第一反射部4と、を備え、第一反射部4は、光源1の上方右側および上方左側の少なくとも一方に設けられており、光源1から出射された光をインナーレンズ3に向けて反射させる、車両用灯具10。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載される車両用灯具であって、
前記車両用灯具の照射方向に向けて光を出射する光源と、
前記光源に対する前記照射方向側に配置され、かつ前記光を透過するインナーレンズと、
前記照射方向において、前記光源および前記インナーレンズの間に配置された第一反射部と、を備え、
前記第一反射部は、前記光源の上方右側および上方左側の少なくとも一方に設けられており、前記光源から出射された光を前記インナーレンズに向けて反射させる、車両用灯具。
【請求項2】
前記第一反射部は、前記光源の上方右側および上方左側に設けられている、請求項1に記載の車両用灯具。
【請求項3】
前記照射方向において、前記光源および前記インナーレンズの間に配置された第二反射部をさらに備え、
前記第二反射部は、前記光源より下方に配置されている、請求項1または請求項2に記載の車両用灯具。
【請求項4】
前記第二反射部は、シリンドリカルレンズを有する、請求項3に記載の車両用灯具。
【請求項5】
前記インナーレンズは、前記光源から出射された光を屈折させて配光パターン光として出射させるためのレンズである、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の車両用灯具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、車両用灯具に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、ロービーム用配光パターンを形成するための灯具ユニットと、車体がバンクしたときにロービーム用配光パターンの明るさを補強する補助配光パターンを形成するための左右一対の補助灯具ユニットと、を備えた二輪車用前照灯を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、例えば、モノフォーカスレンズを備えた車両用灯具は、車両近傍の前方の路面(例えば、車両近傍の路面であって、車両から前方に向かって3mから10m程度離れた路面)に適度な光を照射することが難しい場合がある。したがって、モノフォーカスレンズを備えた車両用灯具においては、車両用灯具の照射方向における車両近傍の前方等の路面を視認しやすくしたいというニーズがある。一方で、車両用灯具の構成は可能な限り簡素な構成にしたいというニーズもある。
【0005】
本開示は、簡素な構成としつつも、車両近傍の路面を視認しやすくすることが可能な車両用灯具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る車両用灯具は、
車両に搭載される車両用灯具であって、
前記車両用灯具の照射方向に向けて光を出射する光源と、
前記光源に対する前記照射方向側に配置され、かつ前記光を透過するインナーレンズと、
前記照射方向において、前記光源および前記インナーレンズの間に配置された第一反射部と、を備え、
前記第一反射部は、前記光源の上方右側および上方左側の少なくとも一方に設けられており、前記光源から出射された光を前記インナーレンズに向けて反射させる。
【0007】
上記構成によれば、光源と、インナーレンズと、第一反射部と、を備えている。このように、上記構成に係る車両用灯具の構成は簡素である。また、第一反射部は、光源の上方右側および上方左側の少なくとも一方に設けられており、光源から出射された光をインナーレンズに向けて反射させる。したがって、このような第一反射部を備える車両用灯具は、車両用灯具の照射方向における車両近傍の路面に適度な光を照射することができる。このように、上記構成によれば、簡素な構成としつつも、車両近傍の路面における視認性を向上させることができる。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、簡素な構成としつつも、車両近傍の路面を視認しやすくすることが可能な車両用灯具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、本開示の実施形態に係る車両用灯具が搭載された車両の斜視図である。
【
図2】
図2は、本実施形態に係る車両用灯具の正面図である。
【
図4】
図4は、車両用灯具の内部を例示する図である。
【
図5】
図5は、車両用灯具の内部を例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の実施形態(以下、本実施形態という。)について図面を参照しながら説明する。本図面に示された各部材の寸法は、説明の便宜上、実際の各部材の寸法とは異なる場合がある。
【0011】
また、本実施形態の説明では、説明の便宜上、「左右方向」、「上下方向」、「前後方向」について適宜言及する場合がある。これらの方向は、
図1に示す車両用灯具10が搭載された車両100について設定された相対的な方向である。ここで、「左右方向」は、「左方向」および「右方向」を含む方向である。「上下方向」は、「上方向」および「下方向」を含む方向である。「前後方向」は、「前方向」および「後方向」を含む方向である。前後方向は、左右方向および上下方向に直交する方向である。なお、各図において図中に示した符号Uは上方向を示す。符号Dは下方向を示す。符号Fは前方向を示す。符号Bは後方向を示す。符号Lは左方向を示す。符号Rは右方向を示す。
【0012】
初めに、
図1を参照しつつ、車両用灯具10が搭載された車両100について説明する。
図1は、車両用灯具10が搭載された車両100の斜視図である。なお、本実施形態では、車両100の進行方向を前方向とする。
図1に例示するように、車両100は、例えば、バイク等の自動二輪車両である。車両100は車両用灯具10を備えている。ただし、車両用灯具10は、自動二輪車両以外の車両(例えば、自動四輪車両等)に備わっていてもよい。なお、本実施形態において、車両100は、二つの車両用灯具10を備えているが、一つの車両用灯具10または三つ以上の車両用灯具10を備えていてもよい。車両用灯具10は、例えば、自動二輪車両に搭載されるロービーム用の前照灯である。ロービーム用の前照灯は、例えば、車両から約40メートル先の路面を照らすことができる。なお、自動二輪車両に搭載されるロービーム用の前照灯におけるカットオフラインは直線状であるため、自動二輪車両に搭載されるロービーム用の前照灯においてはモノフォーカスレンズを好適に使用することができる。
【0013】
次に、
図2から
図4を参照しつつ、車両用灯具10について説明する。
図2は、車両用灯具10の正面図である。
図3は、
図2のA-A線断面図である。
図4は、車両用灯具10の内部を例示する図である。
図2および
図3に例示するように、車両用灯具10は、光源1と、基板2と、インナーレンズ3と、第一反射部4と、第二反射部5と、エクステンション部6と、を備えている。
【0014】
光源1は、例えば、LED(Light Emitting Diode)素子またはLD(Laser Diode)素子によって構成されうる。光源1は、例えば、白色発光ダイオードを含む。なお、本実施形態において、光源1は、
図4に例示するように、二つの発光素子を有しているが、一つの発光素子または三つ以上の発光素子を有していてもよい。
図3に例示するように、光源1は、車両用灯具10の前方向に向けて光を出射する。つまり、本実施形態において、車両用灯具10の照射方向は、車両用灯具10の前方向に対応する。光源1は、例えば、矩形状の発光面を有している。当該発光面は、光源1の前方側に設けられている。光源1の後方側の面は、基板2によって支持されている。
【0015】
基板2は、絶縁材料の板状部材である。基板2は、制御回路等を備えている。基板2には、光源1が搭載されている。
【0016】
インナーレンズ3は、光源1、第一反射部4および第二反射部5の前方に配置されている。つまり、インナーレンズ3は、光源1に対する車両用灯具10の照射方向側に配置されている。インナーレンズ3は、光源1から出射された光を透過させる。インナーレンズ3は、光源1から出射された光を屈折させて配光パターン光として出射させるためのレンズである。インナーレンズ3は、投影レンズである。なお、本実施形態において、インナーレンズ3は、モノフォーカスレンズである。モノフォーカスレンズは、光源1の光が直接入射され、その光源1から光を屈折させることで、所望の配光パターンを投影するレンズである。インナーレンズ3は、例えば、アクリル等の透明樹脂等の透光性を有する材料から形成されている。インナーレンズ3は、本体部31と、脚部32と、を含む。
【0017】
本体部31は、断面視で凸状である。本体部31は、光源1からの光が出射される出射面である前面311と、光源1からの光が入射する入射面である後面312と、を有する。
【0018】
前面311は、前方側へ円弧状に突出している。後面312は、後方側へ放物曲面状に突出している。後面312は、光源1からの光を平行光に近づくように屈折させる。後面312の曲率半径は、前面311の曲率半径よりも小さい。
【0019】
脚部32は、本体部31の外周縁から後方側に延在する。インナーレンズ3がモノフォーカスレンズである場合、脚部32を設けることにより、インナーレンズ3の本体部31と光源1との位置合わせを容易に行うことができる。脚部32は、本体部31と一体的に形成されている。
【0020】
第一反射部4は、例えば、光源1から出射された光をインナーレンズ3に向けて反射させる光反射面である。第一反射部4は、例えば、ポリプロピレン樹脂等の樹脂材料にアルミ蒸着を施すことで形成される。
図4に例示するように、第一反射部4は、光源1の上方右側および上方左側に設けられている。ただし、第一反射部4は、光源1の上方右側および上方左側のどちらか一方にのみ設けられていてもよい。第一反射部4は、光源1の全周にわたって設けられているものではなく、光源1の周囲領域のうち一部の領域のみに設けられている。なお、本実施形態においては、光源1の上方右側に設けられている第一反射部4を右反射部4R、光源1の上方左側に設けられている第一反射部4を左反射部4Lとそれぞれ称する。また、本明細書において、「第一反射部4」という語は、右反射部4Rと左反射部4Lを含む。
【0021】
図3に例示するように、第一反射部4は、車両用灯具10の照射方向(車両用灯具10が搭載された車両100の前後方向)において、光源1およびインナーレンズ3の間に配置されている。より詳細には、第一反射部4は、光源1より前方で、かつインナーレンズ3よりも後方の位置に配置されている。第一反射部4は、光源1より上方に配置されている。第一反射部4は、光源1から出射された光をインナーレンズ3に向けて反射させる。
【0022】
第二反射部5は、例えば、ポリプロピレン樹脂等の樹脂材料から形成される。第二反射部5は、車両用灯具10の照射方向(車両用灯具10が搭載された車両100の前後方向)において、光源1およびインナーレンズ3の間に配置されている。より詳細には、第二反射部5は、光源1より前方で、かつインナーレンズ3よりも後方の位置に配置されている。第二反射部5は、光源1より下方に配置されている。
【0023】
図3および
図4に例示するように、第二反射部5は、シリンドリカルレンズ51を有する。シリンドリカルレンズ51は、例えば、光拡散レンズである。シリンドリカルレンズ51は、光源1からの光が前方かつ上方に向けて照射されるように、光源1からの光を反射させる。
【0024】
シリンドリカルレンズ51は、シリンドリカルステップ面510を備える。なお、本実施形態において、シリンドリカルレンズ51は、五つのシリンドリカルステップ面510を備えているが、一つ以上四つ以下のシリンドリカルステップ面510、または六つ以上のシリンドリカルステップ面510を備えていてもよい。五つのシリンドリカルステップ面510は、左右方向において、互いに隣接するように配置されている。シリンドリカルステップ面510は、車両用灯具10の照射方向(車両用灯具10が搭載された車両100の前後方向)に延びており、後方から前方に向かうにつれて下方に向かうように延びている。
【0025】
シリンドリカルステップ面510は、例えば、円柱形状の屈折面を有する。なお、シリンドリカルステップ面510の形状は、円周方向にのみ曲率を有する形状であってもよいし、円周方向に加え長手方向(軸方向)にも曲率を有する形状であってもよい。また、シリンドリカルステップ面510の形状は、円柱形状の一部をインナーレンズ3の曲面の一部に沿わせるように曲げた形状であってもよい。つまり、シリンドリカルステップ面510の形状は、完全に真っすぐな円柱形状に限られない。
【0026】
図2および
図3に戻り、エクステンション部6について説明する。エクステンション部6は、例えば、ポリカーボネート等の樹脂材料から形成される。エクステンション部6には開口部60が形成されており、車両用灯具10の正面視において、開口部60からインナーレンズ3が露出している。
【0027】
次に、
図4および
図5を参照しつつ、光源1から出射された光がインナーレンズ3を介して車両用灯具10の外側に出射していくまでの様子を説明する。
図5は、車両用灯具10の内部を例示する図である。
【0028】
光源1から出射された光のうち光源1が有する発光面に対して直交する方向へ出射された光は、インナーレンズ3に直接入射し、ロービームの配光パターンを形成するように車両100の前方へ出射される。一方で、光源1から出射された光のうち第一反射部4によって反射された光は、ロービームの配光パターンを形成する光よりも車両100の近傍の路面に照射される。このため、第一反射部4を備えていない従来のロービーム用の前照灯では、車両近傍の前方の路面に対して適切に光を照射することが難しい。
【0029】
図4に例示するように、光源1から出射された光のうち光源1の上方右側に向かって出射された光は、右反射部4R(第一反射部4の一例)によって反射され、下方左側に進み、インナーレンズ3に入射する。光源1から出射された光のうち光源1の上方左側に向かって出射された光は、左反射部4L(第一反射部4の一例)によって反射され、下方右側に進み、インナーレンズ3に入射する。
【0030】
光源1から出射された光のうち光源1の上方右側に向かって出射された光は、インナーレンズ3に入射すると、車両用灯具10が搭載された車両100の下方左側に向かって進む。このため、光源1から出射された光のうち光源1の上方右側に向かって出射された光は、車両100近傍の前方の路面における左側領域に照射される。光源1から出射された光のうち光源1の上方左側に向かって出射された光は、インナーレンズ3に入射すると、車両100の下方右側に向かって進む。このため、光源1から出射された光のうち光源1の上方左側に向かって出射された光は、車両100近傍の前方の路面における右側領域に照射される。なお、車両100近傍の前方の路面とは、例えば、車両100から前方に向かって3mから10m程度離れた路面である。
【0031】
図5に例示するように、光源1から出射された光のうち光源1の下方に向かって出射された光は、シリンドリカルレンズ51によって反射され、上方に進む。このとき、シリンドリカルレンズ51に備わるシリンドリカルステップ面510によって反射された光は、左右へ拡散しながら前方かつ上方に進み、インナーレンズ3に入射する。このように、シリンドリカルレンズ51は、光源1からの光を適度に拡散させつつ、当該光を車両用灯具10が搭載された車両100の前方かつ上方に照射させることができる。
【0032】
光源1から出射された光のうちシリンドリカルレンズ51により反射された光は、インナーレンズ3に入射すると、車両用灯具10が搭載された車両100の前方かつ上方に向かって進むので、例えば、車両100の上方に位置するオーバヘッドサインを照射される。なお、オーバヘッドサインとは、高速道路等において車両の頭上に位置する標識である。
【0033】
ところで、自動二輪車両に搭載される車両用灯具は、カットオフラインが直線状であるため、モノフォーカスレンズを備えていることが多い。しかし、モノフォーカスレンズを備える車両用灯具は、リフレクタを介さずに直接インナーレンズに光を入射させるため、車両近傍の前方等の路面に適度な光を照射することが難しい。したがって、モノフォーカスレンズを備えた車両用灯具においては、車両近傍の前方等の路面を視認しやすくしたいというニーズがある。一方で、車両用灯具の構成は可能な限り簡素な構成にしたいというニーズもある。特に、車両用灯具が搭載される車両が自動二輪車両である場合、後者のニーズはより一層強く求められる。
【0034】
上記構成に係る車両用灯具10によれば、車両用灯具10は、光源1と、インナーレンズ3と、第一反射部4と、を備えた簡素な構成である。また、第一反射部4は、光源1の上方右側および上方左側の少なくとも一方に設けられており、光源1から出射された光をインナーレンズ3に向けて反射させる。すなわち、第一反射部4は光源1の全周を覆うように設けられているわけではない。したがって、第一反射部4を備える車両用灯具10は、車両100近傍の路面に適度な光を照射することができる。このように、車両用灯具10によれば、簡素な構成としつつも、車両100近傍の路面における視認性を向上させることができる。
【0035】
また、上記構成に係る車両用灯具10によれば、第一反射部4は、光源1の上方かつ光源1の右方および左方に設けられているので、車両100近傍の路面における左側領域および右側領域の双方に適度な光を照射することができる。したがって、車両用灯具10によれば、車両100近傍の路面における視認性をより向上させることができる。
【0036】
また、上記構成に係る車両用灯具10によれば、光源1より下方には、第二反射部5が備わっているので、車両100の上方にも適度な光を照射することができる。したがって、車両用灯具10によれば、車両100の上方における視認性も高めることができる。
【0037】
また、上記構成に係る車両用灯具10によれば、第二反射部5はシリンドリカルレンズ51を有するため、光源1から出射された光を適度に拡散させつつ、車両100の上方に適度な光を照射させることができる。したがって、車両用灯具10によれば、車両100の上方に向けて、より適切に光を照射することができる。
【0038】
また、上記構成に係る車両用灯具10によれば、インナーレンズ3は、光源1から出射された光を屈折させて配光パターン光として出射させるモノフォーカスレンズである。つまり、車両用灯具10によれば、例えば、モノフォーカスレンズを採用して車両用灯具10の構成を簡素なものにした場合であっても、車両100近傍の路面における視認性を向上させることができる。
【0039】
以上、本開示の実施形態について説明をしたが、本開示の技術的範囲が本実施形態の説明によって限定的に解釈されるべきではないのは言うまでもない。本実施形態は単なる一例であって、特許請求の範囲に記載された開示の範囲内において、様々な実施形態の変更が可能であることが当業者によって理解されるところである。本開示の技術的範囲は特許請求の範囲に記載された開示の範囲およびその均等の範囲に基づいて定められるべきである。
【符号の説明】
【0040】
1:光源
2:基板
3:インナーレンズ
4:第一反射部
4L:左反射部
4R:右反射部
5:第二反射部
6:エクステンション部
10:車両用灯具
31:本体部
32:脚部
51:シリンドリカルレンズ
60:開口部
100:車両
311:前面
312:後面
510:シリンドリカルステップ面