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特開2023-148633学習管理システム、学習管理方法、及びプログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023148633
(43)【公開日】2023-10-13
(54)【発明の名称】学習管理システム、学習管理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G09B 19/00 20060101AFI20231005BHJP
   G09B 5/02 20060101ALI20231005BHJP
   G06Q 50/20 20120101ALI20231005BHJP
【FI】
G09B19/00 G
G09B5/02
G06Q50/20
【審査請求】未請求
【請求項の数】29
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022056770
(22)【出願日】2022-03-30
(71)【出願人】
【識別番号】517381429
【氏名又は名称】atama plus株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100140899
【弁理士】
【氏名又は名称】竹本 如洋
(72)【発明者】
【氏名】石橋 莉子
(72)【発明者】
【氏名】税所 亮
(72)【発明者】
【氏名】福田 葉一
【テーマコード(参考)】
2C028
5L049
【Fターム(参考)】
2C028AA01
2C028BC01
2C028BC02
2C028BC05
2C028BD02
5L049CC34
(57)【要約】
【課題】 過去の学習状況に基づいて、学習コンテンツの利用可否を管理する仕組みを提供する。
【解決手段】 複数の学習コンテンツの出力を管理する学習管理手段と、前記学習に対応する学習内容に関するユーザの学習状況を管理する定着度管理手段と、を備え、前記定着度管理手段は、前記複数の学習コンテンツのうちの第1の学習コンテンツに対する学習状況に関する情報を取得し、前記学習状況に関する情報に基づいて、前記第1の学習コンテンツの後に出力される第2の学習コンテンツの出力条件が満たされているかどうかを判定し、前記定着度管理手段によって前記第2の学習コンテンツの出力条件が満たされていると判定された場合に、前記学習管理手段は、前記第2の学習コンテンツを利用可能とする情報を出力する、学習管理システムとする。
【選択図】 図13

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の学習コンテンツの出力を管理する学習管理手段と、
前記学習コンテンツに対応する学習内容に関するユーザの学習状況を管理する定着度管理手段と、
を備え、
前記定着度管理手段は、
前記複数の学習コンテンツのうちの第1の学習コンテンツに対する学習状況に関する情報を取得し、
前記学習状況に関する情報に基づいて、前記第1の学習コンテンツの後に出力される第2の学習コンテンツの出力条件が満たされているかどうかを判定し、
前記定着度管理手段によって前記第2の学習コンテンツの出力条件が満たされていると判定された場合に、前記学習管理手段は、前記第2の学習コンテンツを利用可能とする情報を出力する、
学習管理システム。
【請求項2】
前記定着度管理手段によって前記第2の学習コンテンツの出力条件が満たされていないと判定された場合に、前記学習管理手段は、前記第2の学習コンテンツを利用できないことを示す情報を出力する、
請求項1に記載の学習管理システム。
【請求項3】
前記学習管理手段は、前記第2の学習コンテンツを含む、ユーザが学習すべき複数の学習コンテンツに対応する学習内容のリストを出力する構成を備え、
前記リストとともに、前記第2の学習コンテンツを利用できないことを示す情報を出力する、
請求項1または2に記載の学習管理システム。
【請求項4】
前記学習管理手段は、前記リストに含まれる学習内容に対応する前記複数の学習コンテンツのそれぞれについて、各学習コンテンツを利用可能であることを示す情報、または、各学習コンテンツが利用できないことを示す情報、を出力する、
請求項3に記載の学習管理システム。
【請求項5】
前記学習管理手段は、前記第2の学習コンテンツの一部とともに、前記第2の学習コンテンツを利用できないことを示す情報を出力する、
請求項1~4のいずれか1項に記載の学習管理システム。
【請求項6】
前記学習状況に関する情報は、学習日時に関する情報を含む、
請求項1~5のいずれか1項に記載の学習管理システム。
【請求項7】
前記出力条件は、
前記学習日時から所定時間が経過していること、
前記学習日時の翌日以降であること、
前記学習日時の翌日の所定時刻以降であること、
前記学習日時よりも後にユーザが睡眠していること、
前記第1の学習コンテンツに対応する学習内容に関する前記定着度である第1定着度が所定の条件を満たすこと、
前記ユーザとは異なる者によって指定された日時以降であること、
のいずれか1以上を含む、請求項6に記載の学習管理システム。
【請求項8】
前記定着度管理手段は、前記出力条件を満たし、かつ、前記第1の学習コンテンツを実施したときの前記第1定着度を基準として前記第1定着度が所定の割合を維持していると予測される期間、を前記第2の学習コンテンツによる学習を推奨する学習推奨期間とし、
前記学習推奨期間に関する情報を出力する、
請求項7に記載の学習管理システム。
【請求項9】
前記学習管理手段は、前記第2の学習コンテンツを含む、ユーザが学習すべき複数の学習コンテンツに対応する学習内容のリストを出力する構成を備え、
前記リストとともに、前記学習推奨期間に関する情報を出力する、
請求項8に記載の学習管理システム。
【請求項10】
前記定着度管理手段は、前記第1定着度が所定の割合を維持していると予測される前記期間を、忘却度曲線に基づいて予測する、
請求項8または9に記載の学習管理システム。
【請求項11】
前記第1の学習コンテンツおよび前記第2の学習コンテンツは、同一の前記学習対象についての学習コンテンツであって、
前記第2の学習コンテンツは、前記第1の学習コンテンツと比較して、より高い定着度を有するユーザを対象とする構成方式によって構成されている、
請求項1~10のいずれか1項に記載の学習管理システム。
【請求項12】
前記定着度管理手段によって前記第2の学習コンテンツの出力条件が満たされていないと判定された場合に、前記学習管理手段は、前記第2の学習コンテンツを利用可能であるが、当該第2の学習コンテンツによる学習が完了しても、当該第2の学習コンテンツによる学習完了を示す履歴を更新しないことを示す情報を出力する、
請求項1~11のいずれか1項に記載の学習管理システム。
【請求項13】
前記第1の学習コンテンツおよび前記第2の学習コンテンツは、学習対象について繰り返し学習することで前記学習対象の記憶を促進する学習コンテンツである、
請求項1~12のいずれか1項に記載の学習管理システム。
【請求項14】
前記第1の学習コンテンツおよび前記第2の学習コンテンツは、言語学習、および暗記学習の少なくとも一方についての学習コンテンツである、
請求項13に記載の学習管理システム。
【請求項15】
複数の学習コンテンツのうちの第1の学習コンテンツに対する学習状況に関する情報を取得し、
前記学習状況に関する情報に基づいて、前記第1の学習コンテンツの後に出力される第2の学習コンテンツの出力条件が満たされているかどうかを判定し、
前記第2の学習コンテンツの出力条件が満たされていると判定された場合に、前記第2の学習コンテンツを利用可能とする情報を出力する、
学習管理方法。
【請求項16】
前記第2の学習コンテンツの出力条件が満たされていないと判定された場合に、前記第2の学習コンテンツを利用できないことを示す情報を出力する、
請求項15に記載の学習管理方法。
【請求項17】
前記第2の学習コンテンツを含む、ユーザが学習すべき複数の学習コンテンツに対応する学習内容のリストとともに、前記第2の学習コンテンツを利用できないことを示す情報を出力する、
請求項15または16に記載の学習管理方法。
【請求項18】
前記リストに含まれる学習内容に対応する複数の学習コンテンツのそれぞれについて、各学習コンテンツが利用可能であることを示す情報、または、各学習コンテンツの利用ができないことを示す情報、を出力する、
請求項15~17のいずれか1項に記載の学習管理方法。
【請求項19】
前記第2の学習コンテンツの一部とともに、前記第2の学習コンテンツを利用できないことを示す情報を出力する、
請求項15~18のいずれか1項に記載の学習管理方法。
【請求項20】
前記学習状況に関する情報は、学習日時に関する情報を含む、
請求項15~19のいずれか1項に記載の学習管理方法。
【請求項21】
前記出力条件は、
前記学習日時から所定時間が経過していること、
前記学習日時の翌日以降であること、
前記学習日時の翌日の所定時刻以降であること、
前記学習日時よりも後にユーザが睡眠していること、
前記第1の学習コンテンツに対応する学習内容に関する前記定着度である第1定着度が所定の条件を満たすこと、
前記ユーザとは異なる者によって指定された日時以降であること、
のいずれか1以上である、請求項20に記載の学習管理方法。
【請求項22】
前記出力条件を満たし、かつ、前記第1の学習コンテンツを実施したときの前記第1定着度を基準として前記第1定着度が所定の割合を維持していると予測される期間、を前記第2の学習コンテンツによる学習を推奨する学習推奨期間とし、
前記学習推奨期間に関する情報を出力する請求項15~21のいずれか1項に記載の学習管理方法。
【請求項23】
前記第2の学習コンテンツを含む、ユーザが学習すべき複数の学習コンテンツに対応する学習内容のリストを出力する構成を備え、
前記リストとともに、前記学習推奨期間に関する情報を出力する、
請求項15~22のいずれか1項に記載の学習管理方法。
【請求項24】
前記第1定着度が所定の割合を維持していると予測される前記期間を、忘却度曲線に基づいて予測する、
請求項22または23に記載の学習管理方法。
【請求項25】
前記第1の学習コンテンツおよび前記第2の学習コンテンツは、同一の前記学習対象についての学習コンテンツであって、
前記第2の学習コンテンツは、前記第1の学習コンテンツと比較して、より高い定着度を有するユーザを対象とする構成方式によって構成されている、
請求項15~24のいずれか1項に記載の学習管理方法。
【請求項26】
前記定着度管理手段によって前記第2の学習コンテンツの出力条件が満たされていないと判定された場合に、前記第2の学習コンテンツを利用可能であるが、当該第2の学習コンテンツによる学習が完了しても、当該第2の学習コンテンツによる学習完了を示す履歴を更新しないことを示す情報を出力する、
請求項15~25のいずれか1項に記載の学習管理方法。
【請求項27】
前記第1の学習コンテンツおよび前記第2の学習コンテンツは、学習対象について繰り返し学習することで前記学習対象の記憶を促進する学習コンテンツである、
請求項15~26のいずれか1項に記載の学習管理方法。
【請求項28】
前記第1の学習コンテンツおよび前記第2の学習コンテンツは、言語学習、および暗記学習の少なくとも一方についての学習コンテンツである、
請求項27に記載の学習管理方法。
【請求項29】
サーバを、請求項1~14のいずれか1項に記載の学習管理システムの各手段として機能させるためのプログラム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、学習管理システム、学習管理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
本技術分野の背景技術として、特開2012-137699号公報(特許文献1)がある。この公報には、「学習者及び問題ごとに、学習回数と、最終学習日時と、最後に学習したときの正解または不正解のいずれかの結果を示す最終正誤結果とを記憶する学習履歴データベース22と、学習履歴データベース22から特定の学習者の情報を抽出する抽出手段と、学習回数及び最終学習日時からの経過時間の関数として表される忘却近似関数と、最終正誤結果の項とによって定義され、最終正誤結果が正解のときよりも不正解のときの方が小さい数値を取る定着度関数に対して、抽出手段によって抽出される特定の学習者の情報を代入し、問題ごとの現在の定着度を算出する算出手段と、算出手段によって算出される現在の定着度に基づいて、現在学習すべき問題を提示する提示手段と、を具備する学習支援装置を提供する」と記載されている(要約参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012-137699号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この特許文献1には、算出された現在の定着度に基づいて、現在学習すべき問題を提示する方法が開示されている。
特許文献1の技術によると、学習支援装置の制御部は、現在の定着度が一定値より小さい問題を現在学習(復習)すべき問題であると判断し、現在学習すべき問題のみを学習者に提示する。しかしながら、過去の学習状況に基づいて、学習コンテンツの利用可否を管理する仕組みについては開示されていない。
【0005】
そこで、本発明は、過去の学習状況に基づいて、学習コンテンツの利用可否を管理する仕組みを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、複数の学習コンテンツの出力を管理する学習管理手段と、前記学習コンテンツに対応する学習内容に関するユーザの学習状況を管理する定着度管理手段と、を備える学習管理システムであって、前記定着度管理手段は、前記複数の学習コンテンツのうちの第1の学習コンテンツに対する学習状況に関する情報を取得し、前記学習状況に関する情報に基づいて、前記第1の学習コンテンツの後に出力される第2の学習コンテンツの出力条件が満たされているかどうかを判定し、前記定着度管理手段によって前記第2の学習コンテンツの出力条件が満たされていると判定された場合に、前記学習管理手段は、前記第2の学習コンテンツを利用可能とする情報を出力することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、過去の学習状況に基づいて、学習コンテンツの利用の可否を管理する仕組みを提供することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、全体の学習管理システム100の構成図の例である。
図2図2は、管理サーバ101のハードウェア構成の例である。
図3図3は、ユーザ端末102のハードウェア構成の例である。
図4図4は、講師端末103のハードウェア構成の例である。
図5図5は、ユーザ管理情報500の例である。
図6図6は、講座情報600の例である。
図7図7は、コンテンツ情報700の例である。
図8図8は、学習進捗情報800の例である。
図9図9は、講師情報900の例である。
図10図10は、学習管理フロー1000の例である。
図11図11は、学習タイミング判断フロー1100の例である。
図12図12は、他の学習管理フロー1200の例である。
図13図13は、他の学習タイミング判断フロー1300の例である。
図14図14は、学習単元選択画面1400の例である。
図15図15は、学習コンテンツの画面1500の例である。
図16図16は、学習コンテンツの画面1600の他の例である。
図17図17(a)~(c)はそれぞれ、1回の学習において表示する画面の組み合わせの例である。
図18図18(i)~(iii)はそれぞれ、1~3回目の学習において表示する画面の組み合わせの例である。
図19図19は、学習単元選択画面1900の他の例である。
図20図20は、進捗確認画面2000の例である。
図21図21は、進捗確認画面2100の他の例である。
図22図22は、定着度予測画面2200の例である。
図23図23は、定着度予測画面2300の他の例である。
図24図24は、学習進捗情報2400の他の例である。
図25図25は、学習コンテンツの画面2500の他の例である。
図26図26は、進捗確認画面2600の他の例である。
図27図27は、学習コンテンツの画面2700の他の例である。
図28図28は、進捗確認画面2800の他の例である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施例を図面を用いて説明する。
【実施例0010】
図1は、一実施形態に係る学習管理システム100の構成図の例である。
学習管理システム100は、1又は複数の管理サーバ101、1又は複数のユーザ端末102、および1又は複数の講師端末103を備えている。1又は複数のユーザ端末102、および1又は複数の講師端末103はそれぞれ、ネットワークを介して1又は複数の管理サーバ101に接続可能に構成されている。なお、ネットワークは、有線、無線を問わず、それぞれの端末はネットワークを介して情報を送受信することができる。
【0011】
ユーザ端末102は、管理サーバ101から出力される学習コンテンツを利用して、英単語暗記学習などの学習を実施するためにユーザ(学習者、生徒等)が使用する端末である。
講師端末103は、ユーザの学習を管理する講師等の管理者(指導者であり得る。)が使用する端末である。なお、本実施例では講師が使用する「講師端末」として例示するが、講師は、ユーザ(学習者本人)以外の人物(本実施例における「ユーザとは異なる者」の一例であり、例えば、講師以外の、指導者、教室管理者、保護者等)が操作する端末であってよい。また、本学習管理システム100において、講師端末103は付加的な要素であり、必ずしも備えられる必要はない。また、講師端末103は、管理サーバ101と別個に設けてもよいし、管理サーバ101と同一のサーバに設けてもよい。
【0012】
学習管理システム100のそれぞれの端末や管理サーバ101は、例えば、スマートフォン、タブレット、携帯電話機、携帯情報端末(PDA)などの携帯端末(モバイル端末)でもよいし、メガネ型や腕時計型、着衣型などのウェアラブル端末でもよい。また、これらは、据置型または携帯型のコンピュータや、クラウドやネットワーク上に配置されるサーバでもよい。また、機能としてはVR(仮想現実:Virtual Reality)端末、AR(拡張現実:Augmented Reality)端末、MR(複合現実:Mixed Reality)端末でもよい。あるいは、これらの複数の端末の組合せであってもよい。例えば、1台のスマートフォンと1台のウェアラブル端末との組合せが論理的に一つの端末として機能し得る。またこれら以外の情報処理端末であってもよい。
【0013】
学習管理システム100のそれぞれの端末や管理サーバ101は、それぞれオペレーティングシステムやアプリケーション、プログラムなどを実行するプロセッサと、RAM(Random Access Memory)等の主記憶装置と、ICカードやハードディスクドライブ、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等の補助記憶装置と、ネットワークカードや無線通信モジュール、モバイル通信モジュール等の通信制御部と、タッチパネルやキーボード、マウス、音声入力装置、カメラ部の撮像による動き検知による入力装置などの入力装置と、モニタやディスプレイ、スピーカ、発振器等の出力装置と、を備える。なお、出力装置、外部のモニタやディスプレイ、プリンタ、機器などに、出力するための情報を送信する装置や端子であってもよい。
【0014】
主記憶装置には、各種プログラムやアプリケーションなど(ソフトウェア・モジュール)が記憶されており、これらのプログラムやアプリケーションをプロセッサが実行することで全体システムの各機能要素が実現される。なお、各モジュールはそれぞれ独立したプログラムやアプリケーションであってもよいが、1つの統合プログラムやアプリケーションの中の一部のサブプログラムや関数などの形で実装されていてもよい。また、これらの各モジュールは回路を集積化したりマクロコンピュータを採用することなどにより、ハードウェアとして実装してもよい(ハードウェア・モジュール)。
【0015】
本明細書では、各モジュールが、処理を行う主体(主語)として記載されているが、実際には各種プログラムやアプリケーションなど(モジュール)を処理するプロセッサが処理を実行する。
【0016】
補助記憶装置には、各種データベース(DB)が記憶されている。「データベース」とは、プロセッサまたは外部のコンピュータからの任意のデータ操作(例えば、抽出、追加、削除、上書きなど)に対応できるように整理して収集されたデータ集合である。補助記憶装置は、1又は複数のデータ集合を記憶する機能要素(記憶部)である。データベースの実装方法は限定されず、例えばデータベース管理システムでもよいし、表計算ソフトウェアでもよいし、XML、JSONなどのテキストファイルでもよい。
【0017】
学習管理システム100が管理の対象とする学習内容は特に限定されず、例えば、各種学校等で学習する国語(古典、現代国語等を含む)、算数(数学等を含む)、理科(化学、物理、生物等を含む)、社会(世界史、日本史、地理、公民等を含む)、外国語(英語、ドイツ語等を含む)、音楽等の学習内容であってよい。また、学習管理システム100が管理の対象とする学習内容は、情報工学、ファッションビジネス学、理学/作業療法学等の専門の学芸の学習、趣味の学芸の学習、各種資格試験のための学習、およびその他の各種の学習であってよい。
【0018】
以下では、学習管理システム100による主たる管理対象を英単語の暗記学習とし、英単語の暗記学習について学習管理を行う場合を例にして、本技術について説明する。
【0019】
図2は、管理サーバ101のハードウェア構成を例示している。
管理サーバ101は、本実施例の学習管理システム100を管理する要素である。管理サーバ101は、例えばクラウド上に配置されたサーバによって構成される。
【0020】
主記憶装置201には、ユーザ端末管理モジュール211、学習管理モジュール212、定着度管理モジュール213、講師端末管理モジュール214等のプログラムやアプリケーションが記憶されている。管理サーバ101の各機能要素は、主記憶装置201に記憶されたこれらのプログラムやアプリケーションをプロセッサ203が実行することによって実現される。
【0021】
補助記憶装置202には、学習管理システム100の動作に必要な情報が記憶される。補助記憶装置202は、例えば、ユーザ管理情報500、講座情報600、コンテンツ情報700、学習進捗情報800、講師情報900等が記憶されている。これらの情報の詳細については、後述する。
【0022】
まず、管理サーバ101の各機能要素について説明する。
ユーザ端末管理モジュール211は、ユーザ端末102の動作を管理する。ユーザ端末管理モジュール211は、ユーザ端末102のユーザ学習管理モジュール311と連携して、ユーザ端末102において学習管理システム100を用いて実行される学習を管理するための基本的な動作を制御する。
【0023】
例えば、ユーザ端末管理モジュール211は、ユーザ学習管理モジュール311と連携して、ユーザ端末102のディスプレイなどの出力装置305に、管理サーバ101が実行する学習管理に使用するログインページ、ユーザ情報管理ページ等を出力(表示)する。また、ユーザ端末管理モジュール211は、ユーザ端末102のユーザ学習管理モジュール311と連携して、これらのページを経てユーザ端末102から入力された入力情報を取得する。ユーザ端末管理モジュール211は、取得した情報(各種情報、指示等)に基づいて動作したり、取得した情報をユーザ管理情報500等として補助記憶装置202に出力(記録)する。
【0024】
学習管理モジュール212は、学習管理システム100による学習をユーザ端末102において実行するための基本的な動作を制御する。例えば、学習管理モジュール212は、ユーザ端末102のユーザ学習管理モジュール311と連携し、ユーザ端末102に、学習単元選択画面、学習管理画面等を出力(表示)する。
【0025】
また、学習管理モジュール212は、学習コンテンツの出力を管理する。学習管理モジュール212は、コンテンツ情報700に接続して、ユーザ端末102に学習コンテンツを出力する。また、学習管理モジュール212は、ユーザ端末102のユーザ学習実行モジュール312と連携し、例えばユーザ端末102からの指示に基づいて、ユーザ端末102のディスプレイ等の出力装置305に学習コンテンツを出力する。
【0026】
さらに、学習管理モジュール212は、定着度管理モジュール213によって学習コンテンツの出力条件が満たされていると判定された場合に、ユーザ端末102に当該学習コンテンツを利用可能とする情報を出力(表示)する。学習コンテンツを利用可能とする情報は、例えば、学習管理モジュール212によって、学習進捗情報800等として補助記憶装置202に出力(記録)される。
【0027】
なおここで、「学習コンテンツを利用可能とする」とは、例えば、ユーザ端末102が学習コンテンツを出力可能とすることで、ユーザがコンテンツを利用可能にすることをいう。出力は、送信や表示、記録、格納等を含む概念である。また、ユーザが学習コンテンツを利用可能であるとは、当該学習コンテンツをユーザが意図された手法で表示や利用できるように出力できることを意味する。したがって、「学習コンテンツを利用可能とする」とは、
【0028】
また、学習管理モジュール212(管理サーバ101の構成要素の一例)が、定着度管理モジュール213(管理サーバ101の構成要素の一例)によって学習コンテンツの出力条件が満たされていると判定された場合に、ユーザ端末102に、利用可能とする情報を出力する、とは、例えば、以下のような様々な手法で実現することを含む。
(1)当該出力条件が満たされると、管理サーバ101が、ユーザ端末102に学習コンテンツが利用可能であることを示す情報を送信する
(2)当該出力条件が満たされると、管理サーバ101が、ユーザ端末102と連携して、ユーザ端末102において学習コンテンツが利用可能であることを示す情報を出力できるようにする
(3)当該出力条件が満たされると、管理サーバ101が、ユーザ端末102に学習コンテンツを送信する
(4)当該出力条件が満たされると、管理サーバ101が、ユーザ端末102と連携して、ユーザ端末102において学習コンテンツを出力できるようにする
【0029】
上記(3)(4)は、より具体的には、例えば、以下の態様を包含する。
(3-1)出力条件が満たされると、管理サーバ101の学習管理モジュール212は、所定の学習コンテンツをユーザ端末102に送信する。ユーザ端末102のユーザ学習実行モジュール312は、受信した学習コンテンツをユーザ端末102に表示する。
(4-1)出力条件が満たされると、管理サーバ101の学習管理モジュール212は、例えば所定の学習コンテンツについての「利用可能フラグ情報」をユーザ端末102に送信する。ユーザ端末102のユーザ学習実行モジュール312は、フラグを受信すると、ユーザ端末102に予め受信し格納してあった当該学習コンテンツをユーザ端末102に表示する。
(4-2)出力条件が満たされると、管理サーバ101の学習管理モジュール212は、例えば所定の学習コンテンツについての「利用可能フラグ情報」をユーザ端末102に送信する。ユーザ端末102のユーザ学習実行モジュール312は、フラグを受信すると、学習コンテンツの格納フォルダ等にアクセスし、当該学習コンテンツをユーザ端末102に表示する。
【0030】
なお、上記(1)(2)についても、上記(3)(4)の場合と同様に、管理サーバ101がユーザ端末102に「利用可能なことを示す情報」そのものを送信してもよいし、管理サーバ101がユーザ端末102に「利用可能であることを示すフラグ情報」を送信し、このフラグ情報に基づいてユーザ端末102が「利用可能であることを示す情報」を表示してもよい。
また「利用可能フラグ情報」は、例えば「利用可能であることを示す情報」を1とし、「利用可能でないことを示す情報」を0とする値を持つ情報であり、これを受信したユーザ端末102のユーザ学習管理モジュール311が、この0又は1のフラグに基づいて、学習コンテンツを利用可能と利用不可能な状態を切り替える構成であってもよい。
【0031】
また、いずれの場合も、ユーザ端末102は、管理サーバ101から利用可能とする情報(例えば、学習コンテンツ、フラグ情報等)を受け取ったあとは、対応する学習コンテンツや情報を任意のタイミングでユーザ端末102に表示することができる。例えば、ユーザ端末102は、利用可能とする情報を受け取り次第、すぐに対応する学習コンテンツ又は利用可能なことを示す情報を出力してもよいし、利用可能とする情報を受け取った後にユーザ端末102におけるユーザの指示(例えばボタン操作)等に基づいて出力するようにしてもよい。以下、「利用可能とする」を「出力可能とする」と同義として説明する場合がある。
例えば、利用可能であることを示す情報として、「鍵が開いた状態のアイコン」や「学習可能です」等の学習コンテンツを再生できることを示す情報の表示を行うことができる。
また、このような画面表示は、管理サーバ101の学習管理モジュール212から直接画像情報や文字情報が送信される構成とすることができる。また、このような画面表示は、管理サーバ101の学習管理モジュール212から送信された「利用可能フラグ情報」を受信し、このフラグが「利用可能である」ことを示す場合に、ユーザ端末102のユーザ学習管理モジュール311が、上記アイコン画像や文字情報が表示する構成とすることができる。
【0032】
学習管理モジュール212は、出力した学習コンテンツに対してユーザ端末102から入力された入力情報を取得する。学習管理モジュール212は、取得した情報(解答等)に基づいて動作したり、取得した情報を学習進捗情報800等として補助記憶装置202に出力(記録)し、管理する。学習管理モジュール212は、例えば、各講座の学習について、ユーザがユーザ端末102を介して学習を開始した日時を示す学習開始日時情報、学習を終了した日時を示す学習終了日時情報、学習を完了した日時を示す学習完了日時情報、問題を解答した日時を示す問題解答日時情報など、を取得し、取得した情報を、学習進捗情報800に記録する。
【0033】
これらの情報は、単元、問題、およびコンテンツ(例えば、問題コンテンツ、解説コンテンツ、動画コンテンツ)等のいずれを単位として取得してもよい。また、「単元」とは、一つのまとまりのある学習内容ごとに設定される学習の単位である。本実施例における「単元」は、必ずしも教科書等で規定される単元と一致していなくてもよく、典型的には、教科書等で規定される1単元に、本学習管理システムにおける複数の単元が含まれる。また、学習コンテンツは、各単元ごとに1組が用意され、1組の学習コンテンツは、1または複数の、問題コンテンツ、解説コンテンツ、動画コンテンツ等を含み得る。なお、本実施形態に係る英単語の学習の場合、複数(例えば5~20個)の単語の学習のまとまりごとに単元が設定されており、1つの単語ごとに問題コンテンツ、解説コンテンツが用意されている。さらに、単元ごとに、第1回目~第3回目までの3組の学習コンテンツが用意されるものとする。
【0034】
学習管理モジュール212は、例えば、ユーザによってユーザ端末102から入力された解答情報に基づいて、正答数や正答率、誤答率、解答所要時間、誤答時の誤答内容等に関する情報を取得し(例えば、算出し)、これら取得した情報を学習進捗情報800に記録する。また、これらの履歴を取得するタイミングは特に制限されず、例えば、問題への解答ごとや、動画の視聴ごと、等としてもよい。
【0035】
定着度管理モジュール213は、学習コンテンツに対応する学習内容に関する、ユーザの学習状況を管理する。定着度管理モジュール213は、典型的には、学習コンテンツに対応する学習内容に関する、ユーザの学習の定着度に関連する事項について管理する。また、定着度管理モジュール213は、ユーザの学習状況に関する情報を取得し、取得した学習状況に関する情報に基づいて、各学習コンテンツの出力条件が満たされているかどうかを判定する。定着度管理モジュール213は、例えば学習進捗情報800に接続することで、ユーザの学習状況に関する情報を取得することができる。また、定着度管理モジュール213は、例えば判定結果を学習進捗情報800として、補助記憶装置202に出力(記録)し、管理することができる。学習コンテンツの出力条件が満たされているかどうかの判定方法については、後述する。
【0036】
講師端末管理モジュール214は、講師端末103の動作を管理する。ここで、本実施例における管理者とは、講師(例えば、英語講師)である。講師端末管理モジュール214は、講師端末103の講師学習管理モジュール411と連携して、講師端末103において学習管理システム100を用いてユーザが実行する学習を管理するための基本的な動作を制御する。例えば、講師端末管理モジュール214は、講師学習管理モジュール411と連携して、講師端末103に、学習管理システム100のログインページ、講師情報管理ページ、各種のユーザ学習管理ページ等を出力(表示)する。また、講師端末管理モジュール214は、講師端末103の講師学習管理モジュール411と連携して、講師端末103からこれらのページを経て入力された入力情報を取得する。講師端末管理モジュール214は、取得した情報(各種情報、指示等)に基づいて動作したり、取得した情報を講師情報900等として補助記憶装置202に出力(記録)する。
【0037】
図3は、ユーザ端末102のハードウェア構成の例である。
ユーザ端末102は、例えばスマートフォン、タブレット、ノートPC、デスクトップPC等の端末で構成される。
主記憶装置301には、ユーザ学習実行モジュール312、ユーザ学習管理モジュール311等のプログラムやアプリケーションが記憶されており、これらのプログラムやアプリケーションをプロセッサ303が実行することで、ユーザ端末102の各機能要素が実現される。
【0038】
ユーザ学習管理モジュール311は、ユーザ端末102の基本的な動作を制御する。ユーザ学習管理モジュール311は、例えば、管理サーバ101のユーザ端末管理モジュール211と連携して、学習管理システム100を用いて実行される学習を管理するための基本的な動作を制御する。
【0039】
ユーザ学習実行モジュール312は、ユーザ端末102において学習管理システム100による学習を実行するための学習コンテンツの出力を制御する。ユーザ学習実行モジュール312は、例えば、管理サーバ101の学習管理モジュール212と連携して、ユーザ端末102に各種の学習用コンテンツを出力(表示)したり、ユーザによる入力を管理サーバ101に送信したりする。
【0040】
補助記憶装置302には、ユーザ端末102の動作に必要な情報が記憶される。補助記憶装置302には、例えば、ユーザ管理情報500、講座情報600、コンテンツ情報700、および学習進捗情報800等が記憶されている。これらの情報は、管理サーバ101に記憶されたユーザ管理情報500、講座情報600、コンテンツ情報700、および学習進捗情報800等のうち、当該ユーザの学習に関連する情報の一部または全部であってよい。
【0041】
図4は、講師端末103のハードウェア構成の例である。
講師端末103は、例えばスマートフォン、タブレット、ノートPC、デスクトップPC等の端末で構成される。
主記憶装置401には、講師学習管理モジュール411等のプログラムやアプリケーションが記憶されており、これらのプログラムやアプリケーションをプロセッサ403が実行することで、講師端末103の各機能要素が実現される。
【0042】
講師学習管理モジュール411は、講師端末103の基本的な動作を制御する。講師学習管理モジュール411は、例えば、管理サーバ101の講師端末管理モジュール214と連携して、学習管理システム100を用いてユーザが実行する学習を管理するための基本的な動作を制御する。例えば、講師学習管理モジュール411は、講師端末管理モジュール214と連携して、講師端末103に、各種のユーザ学習管理ページ等を出力したり、講師からの入力を管理サーバ101に送信したりする。
【0043】
補助記憶装置402には、講師端末103の動作に必要な情報が記憶される。補助記憶装置402は、例えば、ユーザ管理情報500、講座情報600、コンテンツ情報700、学習進捗情報800、および講師情報900等が記憶されている。これらの情報は、管理サーバ101に記憶されたユーザ管理情報500、講座情報600、コンテンツ情報700、学習進捗情報800、および講師情報900等のうち、当該ユーザの学習に関連する情報の一部または全部であってよい。
【0044】
図5図9は、管理サーバ101に記憶されている各種情報である。これに限定されるものではないが、これらの情報の一部又は全ては、JSON形式のファイルに記憶することを想定している。これらの情報の一部又は全ては、リレーショナルデータベースや、非リレーショナルデータベースに記憶される構成としてもよい。
【0045】
図5は、ユーザ管理情報500の例である。
ユーザ管理情報500は、学習管理システム100を利用して学習を行うユーザ(典型的には、生徒)に関する情報である。ユーザ管理情報500は、例えば、ユーザID、ユーザ表示ID、氏名、学校、塾、学年、性別、住所、受講講座ID、受講講座等の情報を含み、それぞれフィールド名(項目名)510に対してサンプル値520で例示するような値が入力されている。
【0046】
ユーザIDは、ユーザを識別するために各ユーザに付される記号であり、各ユーザに関する情報は、基本的にはこのユーザIDによって紐づけられる。ユーザIDは、他の情報から参照される主キーである。ユーザ表示IDは、管理サーバ101やユーザ端末102等の画面に表示されるユーザの表示用のIDであり、任意に設定することができる。ユーザ表示IDは、例えばユーザが、所定の記号を用い、所定の条件(例えば、10字以内)の範囲内で任意に設定することができる。氏名は、ユーザの氏名情報である。学校は、ユーザが通う学校名であり、例えば、全日制や通信制等の学校の名前である。塾は、ユーザが通う塾の名前であり、例えば、教室名(ユーザが在籍する教室名)を含んでもよい。
学年は、ユーザの所属する教育機関とその所属学年とを示す記号である。例えば「J1」は、中学校1年を示している。
【0047】
性別は、ユーザの性別を示す情報(男、女、その他、非表示等)である。住所は、ユーザの住所または居所、ないしはユーザの保護者の住所または居所を示す情報である。受講講座IDは、学習管理システム100が提供する学習講座のうち、ユーザが受講する講座の識別IDを示す。受講講座IDには講座情報600の講座IDが記憶されており、この講座IDにより講座情報600の内容と紐付けされている。受講講座は、学習管理システム100が提供する学習講座のうち、ユーザが受講する講座を示す。ユーザ管理情報500は、その他、志望校情報、ユーザの保護者の情報、各種の手続情報,ユーザ登録情報等を含んでもよい。
【0048】
図6は、講座情報600の例である。
講座情報600は、学習管理システム100が提供する学習講座に関する情報であり、学習講座は、例えば、科目、学年、使用テキストごとに用意される。なお、学習講座は、例えば学習進度等に基づいて、さらに細かく区分けしてもよいし、他の観点で設けてもよい。講座情報600は、講座ID、講座表示ID、内容、テキストID、テキスト名等の情報を含み、それぞれフィールド名610に対してサンプル値620で例示するような値が入力されている。
【0049】
講座IDは、学習講座を識別するためのIDである。講座表示IDは、管理サーバ101やユーザ端末102等の画面に表示される学習講座のIDである。内容は、学習講座の内容を示す情報である。テキストIDは、当該学習講座で使用するテキストを識別するためのIDである。テキスト名は、当該学習講座で使用するテキストの名前を示す情報である。テキストは、例えば、ユーザの所属する教育機関(例えば中学校)で使用される教科書であってよい。
【0050】
図7は、コンテンツ情報700の例である。
コンテンツ情報700は、学習管理システム100による学習において配信される学習コンテンツに関する情報である。学習コンテンツは、例えば、講座を構成する単元ごとに、1又は複数のものが用意される。コンテンツ情報700は、例えば、講座ID、単元ID、単元名、単元表示ID、データURL、単元学習完了回数等の情報を含み、それぞれフィールド名710に対してサンプル値720で例示するような値が入力されている。
【0051】
講座IDは講座情報600の講座IDが記憶されており、どの講座に関する情報なのかを特定する。
単元IDは、各講座を構成する単元ごとに設けられ、単元を識別するためのIDである。単元名は、各講座を構成する単元の名前(タイトル)に関する情報を示す。単元表示IDは、管理サーバ101やユーザ端末102等の画面に表示される学習コンテンツにおける単元の表示用のIDであり、例えば、レッスン名、パート名、およびユニット名、またはその略称等を含み得る。データURLは、学習管理システム100による各単元の学習において用いられる学習コンテンツのデータの格納場所を示す情報であり、例えば、学習コンテンツを構成する各種データを単元ごとに格納する格納フォルダのURL等であってよい。コンテンツ情報700は、例えば、講座や単元の内容ごとに、様々な情報を含み得る。コンテンツ情報700は、例えば、講座IDを介して、講座情報600と紐づけられる。
【0052】
図8は、学習進捗情報800の例である。
学習進捗情報800は、学習管理システム100を利用した学習の進捗状況に関する情報であり、ユーザおよび単元ごとに設けられる。本実施例の学習進捗情報800は、英単語学習に関する学習進捗情報を例示している。学習進捗情報800は、例えば、ユーザID、単元ID、開始日時、終了日時、完了日時、単元学習完了回数、次回学習出力可否、次回学習出力可能日時、問題ID、正答ID、正答数、正答率、定着率、ステータス等の情報を含み、それぞれフィールド名810に対してサンプル値820で例示するような値が入力されている。
【0053】
開始日時、終了日時、および完了日時はそれぞれ、当該単元の学習コンテンツによる学習を開始した日時、終了した日時、完了した日時に関する情報を示す。ここで、終了は、例えば学習コンテンツを用いた学習を一通り実行したことを意味し、完了は、例えば学習コンテンツを用いた学習を所定の完了基準(「クリア基準」であり得る。)を満たして実行した(終えた)ことを意味する。したがって、一つの学習コンテンツによる学習を「完了」するために、当該学習コンテンツによる学習を複数回終了(実行)することがある。完了基準は、例えば、正答率(例えば、正答率90%以上)、定着率(例えば、定着率100%)等に基づいて定めることができる。単元学習完了回数は、例えば複数回繰り返して学習可能な単元について、その単元の学習を完了した回数を示し、例えば、0回(未完了)、1回、2回以上、等の情報であってよい。
【0054】
次回学習出力可否(利用可否)は、当該単元の学習の次に配信(出力)される学習コンテンツの配信(出力)が可能かどうかを判断した結果に関する情報を示す。次回学習出力可能日時は、当該単元の学習の次に配信(出力)される学習コンテンツの出力が可能となる日時を示す。次回学習出力可否および次回学習出力可能日時は、例えば開始日時および終了日時等の情報を基に定められる。次回学習出力可否および次回学習出力可能日時は、例えば、定着度管理モジュール213が決定し、学習進捗情報800に記録(出力)する。
【0055】
問題IDおよび正答IDはそれぞれ、当該単元の学習において出題される問題の識別IDと、その正答の識別IDである。正答数および正答率は、当該単元において出題された問題の(例えば「英単語確認テスト」)に対するユーザの解答について、正答数および正答率に関する情報を示す。ステータスは、当該単元の学習状況に関する情報を示し、例えば、学習完了を示す「Cleared」、学習が完了していないことを示す「Not Cleared」等の情報を表している。学習進捗情報800は、例えば、単元の学習内容ごとに、その他の様々な情報を含み得る。学習進捗情報800は、例えば、解答所要時間、誤答内容、誤答率等に関する情報を含んでいてもよい。学習進捗情報800は、例えば、ユーザIDを介して、ユーザ管理情報500と紐づけられる。また、学習進捗情報800は、例えば、講座IDを介して、講座情報600と紐づけられる。
【0056】
学習進捗情報800は、例えば、参考情報として、当該単元に関連する学習結果であって、学習管理システム100を利用せずに得られた学習についての学習結果(例えば、模試結果等)や、当該単元に関連し当該生徒が目標とすべき学習の目標値などを、含んでいてもよい。
【0057】
図9は、講師情報900の例である。
講師情報900は、学習管理システム100を利用した学習をサポートする講師に関する情報である。講師情報900は、例えば、講師ID、講師表示ID、所属校舎ID、担当講座ID、担当ユーザID等の情報を含み、それぞれフィールド名910に対してサンプル値920で例示するような値が入力されている。
【0058】
講師IDは、講師を識別するために各講師に付されるIDである。講師表示IDは、管理サーバ101や講師端末103等の画面に表示される講師の表示用のIDである。所属校舎IDは、例えば、当該講師が所属する校舎に関する情報を示す。担当講座IDは、それぞれ、学習管理システム100が提供する学習講座のうち、当該講師が担当する講座を示す。担当ユーザIDは、例えば当該管理者の担当講座ごとに設けられ、当該担当講座におい当該講師が担当するユーザ(生徒)のIDを示す。講師情報900は、例えば、ユーザIDおよび担当講座IDを介して、学習進捗情報800と紐づけられる。
【0059】
従来の英単語の暗記学習では、例えば一つの単語を何度も繰り返し書きながら記憶を強化する学習法が広く採用されている。しかしながら、一つの単語を何度も繰り返し書くだけでは、無駄に時間を費やすこととなり、効率的な学習とは言い難い。また、ヒトの脳は、いったん記憶した知識であっても、十分に定着していなければ忘却してしまう。したがって、例えば図22に示すように、いったん記憶した知識を定着させるには、知識が忘却されるまでに繰り返し学習(復習)し、記憶を定着させることが効果的である。また、例えば中学校の英語学習においては、定期テスト前の総復習も重要となる。
【0060】
そこで、学習管理モジュール212は、中学英語最短コースとして、新たに学習する英単語を定期テスト前の総復習によって記憶に定着させやすくする仕組みを提供する。すなわち、学習管理モジュール212は、中学英語最短コースにおいて、定期テスト前の総復習までに、本学習管理システム100が提供する学習コンテンツを用いた英単語学習を、各学習単元ごとに少なくとも2回(2組であり得る)行う。これにより、学習した英単語をある程度のレベルにまで定着させ、忘れ難くする。また、定期テスト前の総復習において、学習した英単語を復習しやすくする。
【0061】
具体的には、学習管理モジュール212は、図18に示すように、
(i)初回に、比較的容易で、かつ、短時間の学習で記憶に残りやすい単語学習を行うための第1の学習コンテンツを配信する(1回目)。
(ii)第1の学習コンテンツによる学習が完了した場合に、比較的難しく、かつ、短時間の学習で記憶に残りやすい単語学習を行うための第2の学習コンテンツを配信する(2回目)。
(iii)そして定期テスト前の総復習において、1回目又は2回目と同じか、あるいはより難しい第3の学習コンテンツを配信する(3回目)。
【0062】
また、学習管理モジュール212は、2回目以降の学習コンテンツの出力のタイミングを、前回の学習コンテンツによる学習が完了した後、一定時間以降、例えばユーザが少なくとも1回の睡眠をとった後となるように制限する。これにより、ユーザは、その日覚えた知識を睡眠中に無意識下で定着させることができ、1回の学習で知識をより深く定着させる。
【0063】
図10は、学習管理モジュール212による学習管理フロー1000の例である。
ユーザ端末102のユーザ学習管理モジュール311がユーザからのアクセスを受け付けると、管理サーバ101の学習管理モジュール212は、例えば、ユーザ端末102に、学習単元選択画面1400を表示する旨の指示(変数、関数、フラグ等であってよい。以下同様。)を出力する。この指示を受け取ったユーザ端末102のユーザ学習管理モジュール311は、例えばコンテンツ情報700に接続し、指定された学習単元選択画面1400をユーザ端末102のディスプレイに出力(表示)する(ステップ1010)。以下、このような動作を、単に、学習管理モジュール212が「(画面を)出力する」、「(画面を)表示する」のように簡略化して記載することもある。
【0064】
図14は、学習単元選択画面1400の例である。
管理サーバ101の学習管理モジュール212は、ユーザ端末102のユーザ学習管理モジュール311と連携して、ユーザ端末102の出力装置305に画面を出力する。
学習単元選択画面1400は、学習管理モジュール212によって出力される。学習管理モジュール212は、例えば中学英語最短コースとして、中学校で使用するテキストの単元ごとに、新しく習う英単語を学習するための学習コンテンツを提供する。
【0065】
学習単元選択画面1400は、画面上方から順に、学習メニュー欄1401、学習切り替えタブ1402、学習状況表示欄1403、テスト欄1406、および単元リスト欄1407を含む。
【0066】
学習メニュー欄1401は、ユーザ名、現在の表示画面における講座名(ここでは、「中学英語 最短コース」)、質問の回答確認ページへの移行ボタン、を示している。これらの情報は、学習管理モジュール212が、ユーザ管理情報500、講座情報600等の情報を取得することで表示する。学習切り替えタブ1402は、講座における学習内容の切り替えボタンであり、「英文法など」の学習の選択ボタンと「英単語」の学習の選択ボタンとが設けられ、いずれか一方を選択できるようになっている。ここでは「英単語」が選択され、学習管理モジュール212は、選択されたボタンの「英単語」の文字を、例えば白抜きする等して強調して表示するようになっている。ただし、学習管理モジュール212は、選択されなかったボタンの「英単語」の文字を、例えば色調を落とす等して目立たないように表示してもよい(以下の強調表示の対象についても同様である)。
【0067】
学習状況表示欄1403は、「英単語」の学習における全体の進捗状況を表示する欄であり、学習日数表示部1404、および単元進捗表示部1405を含む。
【0068】
学習日数表示部1404は、過去7日間の「英単語」の学習の日数を示し、例えば、文字表示部とアイコン表示部とを含む。文字表示部は、過去7日間の「英単語」の学習の日数を、「2日」のように数字と文字で示す。学習管理モジュール212は、学習進捗情報800に記憶されているユーザ毎の学習進捗情報を読み出すことにより、アイコン表示部において、7日間の表示期間を、順に並べた7つのマーク(ここでは丸)と、添え文字(ここでは曜日を示す文字(例えば、日~土のうちの6つ)と、現在日を示す「今日」の文字)とで順に示すとともに、「英単語」の学習をした日と学習していない日とで、マークを着色と非着色とに区別して表示する。これにより、直近1週間の学習日と学習スパンとを、視認しやすくなっている。
【0069】
単元進捗表示部1405は、(現在の)「英単語」の学習について、単元の学習回数を基準とした学習の進捗状況を示す。単元進捗表示部1405は、グラフアイコン部1412と、凡例部1413と、を含む。
学習管理モジュール212は、学習進捗情報800に記憶されている単元IDで特定される各単元ごとのステータス情報を取得することで、グラフアイコン部1412において、学習を2回以上完了した単元、学習を1回完了した単元、および学習を実施していない単元、を要素として、学習すべき単元の数(ここでは「8」)に占める各要素の数(ここでは順に、「1」、「2」、「5」)の割合を算出し、ドーナツグラフで色分けして表示する。なお、学習を完了する単位は、単元ごとではなく、それよりも小さい例えばコンテンツごとの単位としてもよいし、より大きい例えば講座等の単位としてもよい。
【0070】
学習管理モジュール212は、図14のドーナツグラフにおいて、各要素を、学習を実施していない単元、学習を1回完了した単元、学習を2回以上完了した単元、の順に色が濃く見えるように表示しており、学習を2回以上完了することへのモチベーションを高めるようにしている。
また、学習管理モジュール212は、グラフアイコン部1412に対応付けて、凡例部1413に、各要素の凡例と、各要素の値ラベルと、を要素ごとに対応させて表示している。学習管理モジュール212は、学習を2回以上完了した単元の値ラベルを大きく強調して表示し、学習を2回以上完了することへのモチベーションを高めるようにしている。これにより、ユーザが、当該講座における学習の状況を、単元の学習回数を基準として、視認しやすくなっている。
【0071】
テスト欄1406は、当該講座で学習する英単語のテストページ(例えば、英単語確認テスト)に移動するためのボタンを表示する欄である。英単語テストは、様々な方式のテストであってよい。例えば、学習管理モジュール212は、各単元の学習において間違えた単語について出題を強化した英単語テストであったり、英単語テストでさらに間違えた、ユーザにとって定着し難い英単語を抽出した苦手克服テストを出題する。学習管理モジュール212は、学習進捗情報800の情報を読み出し、本実施例の苦手克服テストの選択ボタンにおいて、テストで間違えたのち未だ復習を行っていない英単語の数を表示している。これにより、ユーザが、当該単元に定着し難い英単語がどの程度あるのかと、苦手克服テストに要する大凡の時間や負担と、を視認できるようになっている。
【0072】
単元リスト欄1407は、学習すべき単元のリストと選択ボタンとを表示する欄である。学習管理モジュール212は、ユーザが学習すべき複数の学習コンテンツに対応する学習内容のリストを出力する。単元リスト欄1407は、1つの単元ごとに、単元名表示部1408、単語数表示部1409、進捗アイコン部1410、および学習開始ボタン1411を含む。
【0073】
学習管理モジュール212は、学習進捗情報800、およびコンテンツ情報700の情報を読み出し、単元リスト欄1407に表示する。具体的には、例えば、学習管理モジュール212は、学習進捗情報800から、各単元IDに対応付けられた正答数、正答率、ステータス等の情報を取得し、各単元IDに対応付けられた単元名の情報をコンテンツ情報700から取得し、単元名表示部1408において、単元名を表示する。また、学習管理モジュール212は、単語数表示部1409において、単元ごとに学習する単語の数を表示する。
【0074】
進捗アイコン部1410は、左右に並ぶ2つの丸いアイコンを含む。学習管理モジュール212は、当該単元の学習を実施していないときは左右両方のアイコンに例えば「未完了」の文字を表示する。学習管理モジュール212は、当該単元の学習を1回完了すると左側のアイコンを例えばトロフィーアイコンに変えて表示し、当該単元の学習を2回以上完了するとさらに右側のアイコンも例えばトロフィーアイコンに変えて表示する。
【0075】
学習管理モジュール212は、未完了のアイコンと、1回完了を示す左側のアイコンと、2回以上完了を示す右側のアイコンとにおいて、アイコン周縁のサークル部を、この順に色が濃く見えるように表示する。これにより、濃い色の方が淡い色に比べてユーザに強い視覚的な印象を与えることになるため、学習単元選択画面1400を濃い色のアイコンで満たしたいというユーザの欲求を掻き立て、学習を2回以上完了することへのモチベーションを高めるようにしている。
【0076】
また、学習管理モジュール212は、ユーザが当該単元の学習に着手したが、1回または2回の学習の途中の場合(完了するに至っていない場合)は、サークル部をドーナツグラフとして、その回の学習の進捗状況を示すとともに、サークル部の内部に進捗状況を文字表示するようにしている。
【0077】
例えば、単元「Lesson 1, 扉絵, GET Part 1」について、1回目の学習を終えて2回目の学習の途中(33%)である場合、学習管理モジュール212は、学習単元選択画面1400に示すように、単元リスト欄1407の上から2つ目の単元「Lesson 1, 扉絵, GET Part 1」について、左側のアイコンをトロフィーアイコンとし、右側のアイコンを、ドーナツグラフによる進捗表示と、「学習中33%」との文字による進捗表示と、の組み合わせとしている。
【0078】
また、単元「Lesson 1, GET Part 2」について、1回目の学習を終えて、2回目の学習が未実施である場合、学習管理モジュール212は、単元リスト欄1407の上から3つ目の単元「Lesson 1, GET Part 2」について、左側のアイコンをトロフィーアイコンとし、右側のアイコンを、未完了を示すアイコンとして表示している。
【0079】
学習開始ボタン1411は、当該単元の学習を開始するためのボタンである。ユーザ端末102においてユーザによる学習開始ボタン1411の選択操作が行われると、当該単元の学習の開始の指示が、学習管理モジュール212に送信されて、当該単元の学習コンテンツの配信が要求される。
【0080】
以下、ユーザによって、学習対象として、単元リスト欄1407の上から3つ目の単元「Lesson 1, GET Part 2」の選択が行われた場合について説明する。
【0081】
ユーザ端末102のユーザ学習管理モジュール311が、ユーザによる当該単元の学習開始ボタン1411の選択を受け付けると、ユーザ学習管理モジュール311は選択情報を管理サーバ101に送信する。
管理サーバ101の学習管理モジュール212は、ユーザ端末102における学習単元の選択操作に関する情報を受け付ける(ステップ1020)。これにより、学習管理モジュール212は、定着度管理モジュール213を起動し、定着度管理モジュール213が、学習タイミングを判定する(ステップ1030)。
【0082】
図11は、学習タイミング判断フロー1100の例である。
定着度管理モジュール213は、学習進捗情報800にアクセスし、当該ユーザの学習単元の学習履歴を取得する(ステップ1110)。本実施例において定着度管理モジュール213は、学習進捗情報800に記憶されている各種の情報のうち、「単元学習完了回数」と「終了日時」の情報を取得する。
【0083】
次いで、定着度管理モジュール213は、当該単元における単元学習完了回数が1回以上であるかを判定する(ステップ1120)。そして、判定結果がYesの場合、ステップ1130に進む。本実施例において、単元学習完了回数は「1回」であるため、ステップ1130に進む。判定結果がNoの場合、すなわち単元学習完了回数が「0回(未完了)」の場合は、ステップ1150に進む。
【0084】
次に、定着度管理モジュール213は、プロセッサ203が備えるタイマ等の計時手段等から、現在の日時情報を取得する(ステップ1130)。そして、定着度管理モジュール213は、例えば、すでに完了している第1学習コンテンツによる学習の「終了日時」の情報と現在の日時情報とに基づいて、2回目の学習に用いる第2の学習コンテンツの出力条件が満たされているかどうかを判定する(ステップ1140)。
【0085】
本実施例において、定着度管理モジュール213は、第1の学習コンテンツによる学習が完了したのち、その日覚えた知識を無意識下で定着させるため、一定の時間が経過したことをもって第2の学習コンテンツの出力条件を満たすと判定する。一定の時間が経過したかどうかの判断手法は様々なものを考えることができ、例えば以下の出力条件を満たすことが挙げられる。
【0086】
(a)第1学習コンテンツによる学習の終了日時の翌日以降であること
(b)第1学習コンテンツによる学習の終了日時から所定時間(例えば12時間)が経過していること
(c)第1学習コンテンツによる学習の終了日時の翌日の所定時刻以降であること
(d)第1学習コンテンツによる学習の終了日時よりも後にユーザが睡眠していること
【0087】
本実施例では、出力条件として、上記(a)の基準を採用している。ただし、上記(a)~(d)における出力条件が満たされているかどうかの判断の基準は、「第1学習コンテンツによる学習の終了日時」に限定されない。上記例示における「第1学習コンテンツによる学習の終了日時」は、「学習日時」に関する情報の一例であり、例えば「開始日時」、「学習日時」等、第1学習コンテンツの学習に関連した日時と読み替えることができる。
【0088】
また、上記(d)において、ユーザが睡眠しているかどうかの情報は、例えば、ユーザ端末102のユーザ学習管理モジュール311がユーザの自己申告の入力を受け付ける、ユーザ端末102のユーザ学習管理モジュール311がユーザの保護者からの申告の入力を受け付ける、ユーザ端末102のユーザ学習管理モジュール311による検知等によって取得することができる。ユーザ端末102のユーザ学習管理モジュール311による検知は、ユーザ端末102として、例えば、呼吸数、心拍数、脳波、体動のいずれか1以上の身体活動を検知することができる睡眠センサ等(例えば、ピエゾフィルムセンサ、加速度センサ等)を備えるウェアラブル端末を用いることで実現することができる。
【0089】
また、上記(d)において、ユーザが睡眠しているかどうかは、例えばユーザが睡眠している可能性の高い時間である例えば午前3時を経過したかどうかで判断することとしてもよい。また、上記(a)~(c)の条件をもって睡眠していることの判定としてもよい。
【0090】
なお、第2の学習コンテンツの出力条件として、上記の日時に関する条件の他に、例えば、
(e)第1の学習コンテンツに対応する学習内容に関する定着度(定着率という場合がある)である第1定着度が所定の条件を満たすこと
(f)講師(ユーザとは異なる者の一例)によって指定された日時以降であること
などが挙げられる。
上記(e)における、第1定着度が所定の条件を満たすかどうかの判断は、例えば、当該単元で習う英単語についての「単語確認テスト」を実施し、所定の正解数または所定の正解率を得られるかどうかを確認することにより、判定することができる。正答率は、例えば、正答数を問題数で除することにより得ることができる。
また、上記(f)における「講師によって指定された日時」は、例えば、当該ユーザを担当する講師が、講師端末103を介して予め設定することができる。講師は、例えば、生徒(ユーザ)の各種の事情等を考慮して、ユーザごとに、第1学習コンテンツによる学習の終了日時から、第2の学習コンテンツを利用可能とする日時までの時間を、適宜調整することができる。これにより、ユーザごとのセミオーダー型の学習管理システムを提供することができる。
【0091】
定着度管理モジュール213は、ステップ1140における判定結果が「Yes」の場合、第2の学習コンテンツによる「学習タイミングが適切であること」を示す情報を出力する(ステップ1150)。また、定着度管理モジュール213は、ステップ1120において、No(単元学習完了回数が「0回(未完了)」の場合)にも、第2の学習コンテンツによる「学習タイミングが適切であること」を示す情報を出力する(ステップ1150)。定着度管理モジュール213は、例えば、学習進捗情報800における「次回学習出力可否」の情報として、「可」を示す情報を記録(出力)することができる。
【0092】
一方で、定着度管理モジュール213は、ステップ1140における判定結果が「No」の場合、第2の学習コンテンツによる「学習タイミングが適切でないこと」を出力する(ステップ1160)。定着度管理モジュール213は、例えば、学習進捗情報800における「次回学習出力可否」の情報として、「不可」を示す情報を記録(出力)する。なお、定着度管理モジュール213は、判断結果を直接、学習管理モジュール212に引き渡し(出力)してもよい。
【0093】
学習管理モジュール212は、定着度管理モジュール213から取得した判断結果が、「学習タイミングが適切であること」を示すかどうかを判定する(ステップ1040)。そして学習管理モジュール212は、この判定結果が「Yes」の場合、第2の学習コンテンツをユーザ端末102に配信(出力)する(ステップ1050)。
【0094】
図15は、学習コンテンツの画面1500の例である。
管理サーバ101の学習管理モジュール212は、ステップ1040の判定結果が「Yes」の場合、ユーザ端末102のユーザ学習管理モジュール311と連携して、ユーザ端末102の出力装置305に、例えば画面1500を出力する。これを単に、学習管理モジュール212がユーザ端末102に画面を表示する、として説明することもある。
学習管理モジュール212は、第2の学習コンテンツの最初に、ユーザ端末102のユーザ学習管理モジュール311と連携し、画面1500を出力する(表示させる)。画面1500は、上方から順に、学習メニュー欄1501、学習状況表示欄1502、および単語一覧欄1506を含む。
【0095】
学習メニュー欄1501は、ユーザ名、選択した単元の単元名、学習終了ボタン(閉じるボタン)を含む。学習終了ボタンは、この2回目の学習が完了したか否かにかかわらず、ユーザの意思で2回目の学習を終了するためのボタンである。
【0096】
学習状況表示欄1502は、左右に並ぶ2つの丸いアイコン1503,1504と、学習開始ボタン1505と、を含む。学習管理モジュール212は、左右に並ぶ2つの丸いアイコン1503,1504において、この単元の現在の学習状況を表示する。
学習管理モジュール212は、例えば、左側のアイコン1503において、当該単元の1回目の学習が未完了の場合、薄い色のトロフィーのイラストを、例えば「未クリア」の文字とともに表示する(不図示)。また、学習管理モジュール212は、当該単元の1回目の学習が完了した場合、濃い色のトロフィーのイラストを、例えば「クリア」の文字とともに表示する(不図示)。
【0097】
学習管理モジュール212は、例えば、右側のアイコン1504において、当該単元の2回目の学習が未完了の場合、薄い色の鍵のイラストを、例えば「1日後以降」の文字とともに表示する。また学習管理モジュール212は、例えば、当該単元の2回目の学習が完了した場合、濃い色のトロフィーのイラストを、例えば「クリア」の文字とともに表示する。
本実施例では、学習管理モジュール212は、左側に濃い色のトロフィーアイコン1503を、右側に薄い色の鍵アイコン1504を、それぞれ表示している。
【0098】
学習開始ボタン1505は、この単元の学習を開始するためのボタンである。ユーザによってこの学習開始ボタン1505が選択されることで、学習管理モジュール212が、X回目(ここでは2回目)の学習コンテンツを、ユーザ端末102のユーザ学習管理モジュール311と連携してユーザ端末102に出力するようになっている。学習管理モジュール212は、学習開始ボタン1505を、「学習を開始する」の文字を白抜きで強調表示することができ、このような強調表示の場合に学習開始ボタン1505を選択することができるようにしている。
【0099】
また、学習管理モジュール212は、右側の鍵アイコン1504と学習開始ボタン1505とを連携して表示する。例えば画面1500に示されるように、学習管理モジュール212は、右側の鍵アイコン1504を薄い色で表示させているときに、学習開始ボタン1505を強調表示させて、学習開始ボタン1505を選択できるようにしている。そしてこの状態で、学習開始ボタン1505が選択されることで、学習管理モジュール212は、当該単元の学習を開始する。
【0100】
なお、学習管理モジュール212は、学習状況表示欄1502において、「単語一覧で単語を確認した後、X回目の学習を開始しましょう!」との文字を表示している。これにより、ユーザに、当該単元で学習する全ての単語を確認してから学習を開始することを促すことができる。
【0101】
単語一覧欄1506は、この単元で学習するすべての英単語とその日本語訳とを一覧で表示する。単語一覧欄1506は、この単元の学習コンテンツに対応する学習内容の一部である。学習管理モジュール212は、学習する単語の数が多い場合は、単語一覧欄1506を複数ページにわたって表示したり、単語を縦または横に並べ、スクロールすることによりすべての単語を表示できるようにしてもよい。これにより、ユーザは、当該単元で学習するすべての英単語とその意味を一覧で一通り確認してから、換言すれば覚えるべき内容を確認してから、学習を始めることができ、効率的な学習を行えるようになっている。
【0102】
学習管理モジュール212は、引き続き、第2の学習コンテンツをユーザ端末に出力する。学習管理モジュール212は、第2の学習コンテンツを用いた学習(2回目の学習)が完了すると、第2の学習コンテンツを用いた学習の進捗を記録する(ステップ1070)。例えば、学習管理モジュール212は、第2の学習コンテンツの内容に応じて、正答率や経過時間等を学習進捗情報800に記録する。なお、学習管理モジュール212は、第2の学習コンテンツを出力しながら、学習の管理(ステップ1070)を並行して実行してもよい。
【0103】
また、学習管理モジュール212は、例えば、第2の学習コンテンツによる学習が終了すると、ユーザ端末102に、当該講座の学習を終了するための学習終了ボタンと、学習単元選択画面1400に戻るための戻るボタンと、を含む画面を表示する。ここでユーザが学習終了ボタンを選択すると、学習管理モジュール212に対して学習終了の指示が送られる。また、ユーザが戻るボタンを選択すると、学習管理モジュール212には学習終了の指示は送られず、学習単元選択画面1400に戻る旨の指示が送られる。
【0104】
学習管理モジュール212は、学習の終了指示を取得したかを判断し(ステップ1080)、取得した場合(ステップ1080でYes)は、当該講座についての学習履歴を更新して(ステップ1090)、当該講座についての学習を終了する。学習管理モジュール212は、学習の終了指示を取得していない場合(ステップ1080でNo)は、学習単元選択画面1400に戻る旨の指示を取得したとして、ステップ1010に戻る。
【0105】
一方で、学習管理モジュール212は、ステップ1040における判定結果が「No」の場合、第2の学習コンテンツの配信を停止する(ステップ1060)。例えば、学習管理モジュール212は、学習タイミングが適切ではないことから、ユーザ端末102のユーザ学習管理モジュール311に対して、第2の学習コンテンツを用いた学習を進めることができないことを示す画面1600を出力する。
【0106】
図16は、学習コンテンツの画面1600の他の例である。
管理サーバ101の学習管理モジュール212は、ステップ1040の判定結果が「No」の場合、ユーザ端末102のユーザ学習管理モジュール311と連携して、ユーザ端末102の出力装置305に画面1600を出力する。これを単に、学習管理モジュール212がユーザ端末102に画面を表示する、として説明することもある。
【0107】
画面1600は、学習状況表示欄1602における、右側の鍵アイコン1604と学習開始ボタン1605との表示が画面1500とは異なるが、その他は画面1500と同一である。
【0108】
学習管理モジュール212は、画面1600において、鍵アイコン1604として、濃い丸形の背景に鍵のイラストと「1日後以降」の文字とを白抜きすることにより、強調して表示する。学習管理モジュール212は、学習開始ボタン1605として、「学習を開始する」の文字と枠とを薄い色で表示する。学習管理モジュール212は、鍵アイコン1604と学習開始ボタン1605とを連携して表示する。学習管理モジュール212は、例えば右側の鍵アイコン1604を強調表示しているときに、学習開始ボタン1505を薄い色で表示するとともに、学習開始ボタン1505を選択できないようにしている。または、選択しても学習開始が実行されないようにしている。
【0109】
これによりユーザ端末102のユーザ学習管理モジュール311は、学習管理モジュール212に2回目の学習コンテンツの出力指示を送ることができず、2回目の学習を翌日以降(1日後以降)に実行するようにタイミングを制限することができる。またユーザは、鍵アイコン1604と学習開始ボタン1605の表示から、2回目の学習を実行できないことを把握することができる。
【0110】
なお学習管理モジュール212は、単語一覧欄1606(当該単元の学習コンテンツの一部の例)とともに、鍵アイコン1604(2回目の学習コンテンツの出力ができないことを示す情報の一例)を出力する。これにより、ユーザは、当該単元の学習コンテンツによる学習は実行できないものの、当該単元の学習内容に触れることができ、2回目の学習コンテンツによる学習を行う際にスムーズに学習に移行することができる。
【0111】
学習管理モジュール212は、例えばユーザ端末102において「閉じる」ボタンが選択されると、当該単元の学習を終了し、ステップ1080に進む。このとき、学習管理モジュール212は、学習の終了指示を取得していないため(ステップ1080においてNo)、ステップ1010に戻る。これにより、記憶の定着の観点で、ユーザの2回目の学習が適切でないタイミングに実行されることを防止することができ、効率的に学習を進めることができる。
【0112】
図17(a)~(c)はそれぞれ、1回の学習において表示される画面の例である。
学習管理モジュール212は、記憶を定着させるのに効果的な3通りの出題方式を組み合わせて問題を出題し、この問題を解きながらユーザに英単語を自然に記憶させるようにしている。
管理サーバ101の学習管理モジュール212は、ユーザ端末102のユーザ学習管理モジュール311と連携して、ユーザ端末102の出力装置305に画面を出力する。これを単に、学習管理モジュール212がユーザ端末102に画面を表示する、として説明することもある。
【0113】
例えば、学習管理モジュール212は、最初に、(a)の画面をユーザ端末102に出力する。学習管理モジュール212は、画面(a)に、学習する英単語と、その日本語訳を含む複数の選択肢とを表示する。このような出題方式によって、学習管理モジュール212は、ユーザに対し、複数の選択肢の中から英単語の意味(日本語訳)を選択させ、当該英単語とその意味等を効率よく記憶させることができる。
【0114】
また、学習管理モジュール212は、(a)の画面に、スピーカのアイコンを配していている。学習管理モジュール212は、ユーザからこのスピーカアイコンの選択を受け付けることによって、当該単語の発音を出力することができるようになっている。これにより、ユーザは、英単語と意味と発音とを結び付けて記憶することができる。なお、スピーカアイコンの選択の有無に関わらず、ユーザの解答後に自動で音声を再生(出力)するようにしてもよい。
【0115】
次に、学習管理モジュール212は、(b)の画面をユーザ端末102に出力する。学習管理モジュール212は、画面(b)に、学習する英単語の日本語訳と、学習する単語を含む複数の選択肢と、を表示する。ここで、学習管理モジュール212は、複数の選択肢のうち、学習する単語(正解肢)以外の不正解肢として、その一部に正解肢の単語と同じアルファベットの並びを含むものを出力することもできる。例えば、学習管理モジュール212は、画面(b)の不正解肢として、正解肢と共通の「re」で始まる英単語を含むようにしている。また学習管理モジュール212は、不正解肢の一部に、正解肢と共通の「li」を含み、「e」で終わる英単語を含むようにしている。
【0116】
学習管理モジュール212は、ユーザに対し、このような複数の選択肢の中から日本語訳に対応した英単語を選択させることで、当該英単語の意味と、その英単語の外観特徴等と、を結びつけて記憶させることができる。
【0117】
なお、学習管理モジュール212は、画面(b)にヒントボタンを備えている。学習管理モジュール212は、このヒントボタンが選択された場合に、当該問題を解くためのヒントを出力できるようになっている。
【0118】
その後、学習管理モジュール212は、(c)の画面をユーザ端末102に出力する。学習管理モジュール212は、画面(c)に、学習する英単語を構成するアルファベットを、順不同で並べて配置し、その下にアルファベットと同数の回答欄を表示する。学習管理モジュール212は、ユーザに対し、英単語を構成する順にアルファベットを並べなおして回答欄に配置させることで、英単語のつづりを効果的に記憶させることができる。
【0119】
なお、学習管理モジュール212は、画面(c)にもヒントボタンを備えている。学習管理モジュール212は、このヒントボタンが選択された場合に、当該問題を解くためのヒントを出力できるようになっている。
【0120】
学習管理モジュール212は、このように、1回の学習において、一つの単語について3通りの出題方式の問題を出題することで、ユーザに英単語を高い定着度で記憶させることができる。また、(a)~(c)の画面に示す出題方式は、問題を解くために必要な当該英単語への理解度(すなわち、難易度)が、この順に高くなっている。したがって、ユーザに、出題方式(a)~(c)の問題をこの順に解かせることで、その記憶の定着度を、自然かつ効率よく高めることができる。なお、その他の出題方式として、学習管理モジュール212は、(d)日本語訳のみを示す画面をユーザ端末102に出力し、ユーザに当該日本語訳に対応する英単語のフルスペルを入力させること、などが挙げられる(図18の(ii)および(iii)の一番右の画面参照)。
【0121】
また、学習管理モジュール212は、正誤にかかわらず、ユーザが上記3通りの出題方式の問題を一通り終えたことをもって、1回の学習を終了したと判断する。また、学習管理モジュール212は、ユーザが3通りの出題方式の問題を、所定の完了基準を満たして終えたことをもって、1回の学習を完了したと判断する。完了基準は、これに限定されるものではないが、例えば、正答率90%以上や、定着率100%などとすることができる。また、定着率は、当該単元で学習すべき内容の定着割合を示し、本実施例では、習得すべき単語の総数に占める習得済みの単語の数の割合(%)によって規定される。英単語を習得したかどうかは、例えば、英単語ごとに、上記3通りの出題方式の問題を正答率95%以上で解答できること、等が条件として挙げられる。
【0122】
学習管理モジュール212は、上記問題に対してユーザが回答したとき、正答確認用の画面を表示するように構成されていてもよい。
図25は、英単語「hamburger」の学習における正答確認用の画面2500の一例である。学習管理モジュール212は、例えば、ユーザが間違った回答を入力したとき(即ち、誤答したとき)は、画面2500において、学習対象である英単語「hamburger」とともに、その日本語訳、例文、およびイラストを表示する。学習管理モジュール212は、例えば、画面2500において、英単語、日本語訳、および例文の合計の表示面積よりも大きい表示面積で、イラストを表示する。これにより、英単語、日本語訳、およびその例文等を、印象的なイラストと紐づけて、ユーザに記憶させやすくすることができる。また、学習管理モジュール212は、例えば、ユーザが正答しているときは、当該英単語はユーザの記憶に定着しているものとし、正答確認用の画面2500におけるイラストの出力を省略して、英単語、日本語訳、および例文のみ(あるいは英単語、および日本語訳のみ)を表示するように構成されていてもよい。
【0123】
図18(i)~(iii)はそれぞれ、1~3回目の学習において表示する画面の組み合わせの例である。
学習管理モジュール212は、少なくとも1回目と2回目の学習について、図18(i)および(ii)に示すように、1回目よりも2回目の方が難易度の高い問題の組み合わせとなるように、問題を出題する。学習管理モジュール212は、例えば1回目の学習(i)では、図17の画面(a)、画面(b)、画面(c)に示す出題方式でこの順に問題を出題する。そして学習管理モジュール212は、2回目の学習(ii)で、図17の画面(b)、画面(c)、および日本語訳のみを示す画面(d)に示す出題方式でこの順に問題を出題する。
【0124】
このように、予め難易度の異なる出題形式の問題を用意しておき、学習管理モジュール212は、学習初期に、相対的に難易度の低い出題形式の問題を組み合わせて出題し、学習回数が進むにつれて、相対的に難易度の高い出題形式の問題を組み合わせて出題する。これにより、ユーザは定着に向けて学習を繰り返し行いやすくなり、学習を効果的に進めることができる。その結果、効率よく学習内容を定着させることができる。また、学習管理モジュール212による出題(作題)機構を簡略化することができ、学習管理モジュール212による出題の負担が低減されるために好ましい。
【0125】
なお、英単語学習以外の学習であっても、上記と同様に問題を作成することができる。出題方式は、例えば、(a)多肢選択式、(b)類似肢からの多肢選択式、(c)穴埋め式、(d)並び替え形式、(e)一部記載式、(f)全部記載式等とし、この順に問題の難易度を上げて出題することが挙げられる。また、学習対象としては、例えば、
・歴史の学習において、歴史上の人物、出来事、年代等の要素を組み合わせて覚える場合、
・地理の学習において、地名、位置、気候、特産物や産業等の要素を組み合わせて覚える場合、
・化学の学習において、化合物の化学式とその物性等の要素を組み合わせて覚える場合、
・数学の学習において、問題と解法を組み合わせて覚える場合や、定義や公式等そのものや使い方を覚える場合、
・外国語等に代表される言語学習において、単語、熟語、イディオム等を、その訳語や使用例、イメージ等と組み合わせて覚える場合、
・法律の学習において、条文番号とその内容などの要素を組み合わせて覚える場合、
・企業内研修などにおいて、規程やマニュアル事項、操作手順などを覚える場合、
・学習者にこれまで馴染みのなかった文言や言語などを覚える場合(言語学習の他の一例)、
等が挙げられる。
【0126】
なお、具体的な図示は省略するが、学習管理モジュール212は、1~3回目の学習のそれぞれについて、この順に少しずつ難易度の高い問題の組み合わせを出題してもよい。これにより、ユーザの負担を抑えて、英単語の定着度を効率的に高めることができる。
【0127】
また、定着度管理モジュール213によって学習コンテンツの出力条件が満たされていると判定された場合にのみ、学習管理モジュール212が当該学習コンテンツを利用可能とする情報を出力する構成は、各回の学習で少しずつ難易度の高い問題の組み合わせを出題する構成と組み合わせたり、各回の学習で難易度の高い問題の数の割合を増やして出題する構成と組み合わせることで、学習効率がより高められるために好ましい。
【0128】
講師端末管理モジュール214は、講師端末103の動作を管理する。講師端末管理モジュール214は、講師端末103の講師学習管理モジュール411と連携して、講師端末103において学習管理システム100を用いて実行されるユーザの学習を管理するための基本的な動作を制御する。
【0129】
例えば、講師端末管理モジュール214は、講師学習管理モジュール411と連携して、講師端末103に、進捗確認画面2000,2100,2800を出力(表示)する。
【0130】
講師端末管理モジュール214は、例えば、講師端末103から、進捗確認ページへのアクセス要求を受け付けると、講師端末103に、進捗確認画面2000,2100,2800を出力(表示)するように構成されている。
【0131】
図20は、進捗確認画面2000の例である。
進捗確認画面2000は、講師端末管理モジュール214によって出力される。講師端末管理モジュール214は、例えば講座または単元ごとに、当該講座または単元を受講している生徒の学習管理システム100を利用した学習についての進捗結果を提供する。
管理サーバ101の学習管理モジュール212は、講師端末103の講師学習管理モジュール411と連携して、講師端末103の出力装置405に画面を出力する。これを単に、学習管理モジュール212が講師端末103に画面を表示する、として説明することもある。
【0132】
進捗確認画面2000は、画面上方から順に、学習メニュー欄2001、項目欄2002、および表示欄2003を含む。
【0133】
学習メニュー欄2001は、現在の表示画面における講座または単元名(ここでは、単元「英単語確認テスト」)、学習切り替えタブ、画面を閉じるための閉じるボタン、最新情報を表示するための更新ボタン、を含む。
【0134】
学習切り替えタブは、進捗結果の表示方式の切り替えボタンであって、「ログイン中(0人)」の選択ボタンと、「全員」の選択ボタンと、が設けられ、いずれか一方の選択を受け付けるようになっている。講師端末管理モジュール214は、「ログイン中(0人)」の選択ボタンが選択されると、当該講師が担当するユーザに関する学習進捗情報800を取得することにより、現在当該講座を学習中のユーザの進捗を表示する。講師端末管理モジュール214は、「全員」の選択ボタンが選択されると、当該講師が担当するユーザであって、当該講座を受講するユーザの進捗を表示する。ここでは「全員」が選択され、講師端末管理モジュール214は、選択されたボタンの「全員」の文字を、例えば白抜きする等して強調して表示するようになっている。
【0135】
項目欄2002は、例えば当該講座を受講するユーザごとの、当該単元の学習における進捗を表す情報の名前を表示する欄であり、例えば、ユーザの名前を示す名前、学習(テスト)した日時を示す日時、学習(テスト)した単元を示す単元、テストにおける正答数を示す正答数、およびテストにおける正答率を示す正答率等を含む。
【0136】
表示欄2003は、項目欄2002に示された情報の内容を、ユーザごとに示している。講師端末管理モジュール214は、学習進捗情報800の情報を取得し、表示欄2003に、ユーザごとに、当該単元の全体の進捗結果と、詳細表示ボタン2004と、を表示する。講師端末管理モジュール214は、全体の進捗結果に、ユーザ名、直近の学習した日時、学習した全ての単元、テストにおける正答数、およびテストにおける正答率を表示する。そして、詳細表示ボタン2004が選択されると、講師端末管理モジュール214は、例えば、各項目について、当該ユーザの直近の1週間のテスト実施状況を示した詳細表示欄2005を表示する。
【0137】
なお、講師端末管理モジュール214は、詳細表示欄2005に、当該生徒が目標とすべき学習の目標値や、他の情報(模試結果等の当該学習管理システム100を利用せずに得られた学習についての学習結果など)を表示してもよい。
【0138】
また、講師端末管理モジュール214は、講師端末103に、例えば、講座全体についての進捗確認画面2100を出力できるように構成されている。
【0139】
図21は、進捗確認画面2100の他の例である。
進捗確認画面2100は、講師端末管理モジュール214によって講師端末103に出力される。講師端末管理モジュール214は、例えば講座または単元ごとに、当該講座を受講している生徒の学習管理システム100を利用した学習についての進捗結果を提供する。
より具体的には、講師端末103の講師端末管理モジュール214は、管理サーバ101の学習管理モジュール212と連携し、学習管理モジュール212が読みだした各ユーザ毎の学習進捗情報800やコンテンツ情報700の情報を取得し、出力装置405に出力する。
【0140】
進捗確認画面2100は、画面上方から順に、対象生徒選択ボタン2101、表示モード選択ボタン2102、教科書範囲選択ボタン2103、表示欄2104、および最新情報を表示するための更新ボタンを含む。
【0141】
対象生徒選択ボタン2101は、進捗確認画面2100に進捗情報を表示させる対象の生徒(ユーザ)をその属性によって切り替えるためのボタンである。講師端末管理モジュール214は、例えば対象生徒選択ボタン2101が選択されると、表示させる生徒の属性を別ウィンドウ(またはメニューとしてプルダウン形式等)で選択可能に表示する。そして、選択された属性にしたがって、表示させる対象の生徒を切り替えるようになっている。進捗確認画面2100では、例えば対象生徒として、当該講師が担当する講座(ここでは、中学英語)を受講するすべての生徒(ユーザ)が選択され、講師端末管理モジュール214は、当該講師が担当する講座を受講するすべての生徒についての進捗情報を表示している。
【0142】
表示モード選択ボタン2102は、表示欄2104に進捗情報を表示させる対象の単元をその属性によって切り替えるためのボタンである。表示モードの属性としては、例えば、教科書範囲、文法基準等として設定することができる。講師端末管理モジュール214は、例えば表示モード選択ボタン2102が選択されると、表示させる単元の属性を別ウィンドウ(または、メニューとしてプルダウン形式等)で選択可能に表示する。そして、選択された属性にしたがって、表示させる単元進捗結果を切り替えるようになっている。例えば進捗確認画面2100では、表示させる対象の単元を、教科書の範囲にしたがって分類する「教科書範囲」が選択されている。
【0143】
教科書範囲選択ボタン2103は、表示モード選択ボタン2102に選択された属性(ここでは、教科書範囲)について、さらに、表示欄2104に進捗情報を表示させる対象の単元をその属性によって切り替えるためのボタンである。教科書範囲の属性は、例えば、単元グループによって区分される。単元グループとは、同一または類似の単元、内容に関連のある単元、同じ内容で難易度の異なる単元等からなる複数の単元を一つの群(まとまり)にまとめたものである。例えば、一つの単元グループに属する各単元は、連続して学習すると効率的な学習を行えることが多い。講師端末管理モジュール214は、例えば教科書範囲選択ボタン2103が選択されると、表示させる単元グループの属性を別ウィンドウ(または、メニューとしてプルダウン形式等)で選択可能に表示する。そして、選択された単元グループについて、進捗確認画面2100に進捗結果を表示するようになっている。例えば進捗確認画面2100では、中学英語講座の進捗結果のうちの、所定の教科書(ここでは、NEW HORIZON English Course 1)の所定の単元グループ(ここでは、Unit 1/Unit 2/Unit 3)が選択され、講師端末管理モジュール214は、当該所定の単元グループについての進捗情報(図21はその一部)を表示している。
【0144】
講師端末管理モジュール214は、表示欄2104において、対象生徒選択ボタン2101で選択されたユーザについて、表示モード選択ボタン2102および教科書範囲選択ボタン2103で選択された単元グループの単元ごとに、当該単元の学習の進捗情報を表示する。講師端末管理モジュール214は、例えば表示欄2104において、ユーザごとに、ユーザの名前、1週間の学習時間、目標単元、各単元の進捗情報を表示する。
【0145】
講師端末管理モジュール214は、直近1週間の学習時間を、例えば上段に配した数字と、下段に配した棒グラフと、の組み合わせによって表示している。また講師端末管理モジュール214は、目標単元を、例えば上段の直近1週間に学習を完了した単元数と、下段の直近1週間の目標単元数と、の組み合わせによって表示している。これにより、講師は、各生徒の学習に費やす時間と、その進捗度合とを、併せて確認することができる。その結果、学習時間に対する進捗度が大きいか小さいかを把握することができ、例えば学習時間の割に進捗が遅い生徒に対して適切な指導を行うことができる。
【0146】
講師端末管理モジュール214は、進捗確認画面2100において、単元ごと(ここではUnit 1)の進捗情報を、英単語進捗欄2105と、英文法などの進捗欄と、に分けて表示する。英単語の学習では、上記の通り、一つの学習単元(例えば、Unit 1のPart1,Part2,Part3のそれぞれ)について、学習コンテンツによる学習を、まずは少なくとも2回(2周)行うようになっている。講師端末管理モジュール214は、英単語進捗欄2105に、各単元ごとに学習進捗を示すメダルアイコン(ここでは3つ)を表示する。メダルアイコンは、例えば、学習が未完了であることを示すグレーメダルと、学習が1回完了したことを示す銀メダルアイコンと、学習が2回完了したことを示す金メダルアイコンと、に表示を切り替えることができるようになっている。そして、講師端末管理モジュール214は、ユーザの学習状況に応じて、各単元のメダルアイコンの表示を切り替える。このような構成により、講師は、各生徒の英単語学習の進捗状況を視覚的に容易に把握することができる。
【0147】
講師端末管理モジュール214は、英文法などの進捗欄において、各単元の進捗情報を、各ユーザが受講する単元について、例えば、所定の形状(ここでは四角のブロック)の表示マークとして表示する。講師端末管理モジュール214は、表示マークを、ユーザの学習状況に応じて、合格または既習の場合は着色し、未習等の場合は非着色とするなど、色分けして表示するようになっている。また、講師端末管理モジュール214は、各ユーザが受講する単元について、例えば、当該単元が前週に受講することが望ましい単元であることを示す「1つ前の短期目標」のマーク(ここでは白旗マーク)と、当該単元が今週に受講することが望ましい単元であることを示す「短期目標」のマーク(ここでは黒旗マーク)と、を上記表示マークに併せて表示している。「短期目標」は、例えば、予め定められたルールに従って講師端末管理モジュール214が自動的に付与してもよいし、例えば、講師が講師端末103を介して、ユーザごとに設定した「短期目標」を、講師端末管理モジュール214が取得して表示欄2104に表示してもよい。さらに、講師端末管理モジュール214は、今週に受講することが望ましい単元については、例えば、色分けした上記表示マーク中に、今週に受講することが望ましいことを表す「目標」の文字を、白抜きで表示している。
【0148】
図28は、進捗確認画面2800の他の例である。
進捗確認画面2800は、対象生徒として、中学数学を受講する生徒が選択され、その結果、中学数学講座についての進捗結果を表示している点において、進捗確認画面2100と異なっている。進捗確認画面2100と共通する点についは、その構成、作用効果等について、重ねての説明を省略する。
進捗確認画面2800は、画面上方から順に、最新情報を表示するための更新ボタン、対象生徒選択ボタン2801、単元グループ選択ボタン2802、および表示欄2804を含む。対象生徒選択ボタン2801および表示欄2804は、対象生徒選択ボタン2101および表示欄2104とそれぞれ、おおむね同一である。単元グループ選択ボタン2802は、表示モード選択ボタン2102および教科書範囲選択ボタン2103とおおむね同一の機能を有し、進捗確認画面2800に進捗結果を表示する対象の単元グループを選択できるようになっている。例えば進捗確認画面2800では、表示させる対象の単元グループとして、中学数学講座のうちの、所定の単元グループ(ここでは、整数の性質/正負の数/正負の数の加法と減法/正負の数の乗法と除法/資料の分析と活用)が選択され、講師端末管理モジュール214は、当該所定の単元グループについての進捗情報を表示している。
【0149】
講師端末管理モジュール214は、各教科間で類似のフォーマットで単元ごとの学習進捗状況を表示する。これにより、講師は、複数の教科についての学習進捗状況を視る場合などに、その内容を容易に把握することができる。
【0150】
講師端末管理モジュール214は、これらの情報を、更新ボタンが選択されるたびに、又はリアルタイムで、最新の進捗情報を反映させるように構成されている。講師端末管理モジュール214は、進捗確認画面2000,2100,2800の他に、例えば、担当する生徒(ユーザ)についてのユーザ管理情報500や、担当する生徒に課した宿題の進捗情報、その他各種設定の画面等を出力できるように構成されている。
【0151】
これにより、過去の学習状況に基づいて、学習コンテンツの出力可否を管理する仕組みが提供される。その結果、ユーザに効率よく学習させることができる。
なお、本実施例において、管理サーバ101と、ユーザ端末102と、講師端末103と、はそれぞれが別の端末として構成されていた。しかしながら、管理サーバ101と、ユーザ端末102と、講師端末103と、はいずれか2つ以上が同一の端末で実装される構成であってもよい。
【実施例0152】
実施例2の学習管理システムは、学習管理フローが実施例1と異なっている。実施例2の学習管理システムのその他の構成については実施例1と同様であってよく、同一の構成及び作用効果について、重ねての説明は省略する。
【0153】
図12は、他の学習管理フロー1200の例である。
ユーザが、ユーザ端末102を操作して、例えば英単語学習用のサイト(中学英語最短コース)にアクセスすると、管理サーバ101の定着度管理モジュール213は、学習タイミングを判定する(ステップ1210)。
より具体的には、ユーザ端末102のユーザ学習管理モジュール311は、ユーザからの操作を受け付け、操作情報を管理サーバ101の学習管理モジュール212に送信する。学習管理モジュール212は、定着度管理モジュール213を呼び出し、学習タイミングを判定する。
【0154】
図13は、他の学習タイミング判断フロー1300の例である。
定着度管理モジュール213は、学習進捗情報800にアクセスし、当該ユーザの学習状況に関する情報を取得する(ステップ1310)。本実施例において定着度管理モジュール213は、実施例1と同様に、学習進捗情報800に記憶されている各種の情報のうち、各単元についての「単元学習完了回数」と「終了日時」との情報を取得する。次いで、当該取得情報が、所定条件を満たしているかを判定する(ステップ1320)。ここで、「所定条件」とは、「第2の学習コンテンツによる学習を開始するために適切な条件」である。判定の手法については、実施例1と同様であってよい。
【0155】
そして、判定結果がYesの場合、定着度管理モジュール213は、取得情報が所定条件を満たしていることをもって、第2の学習コンテンツによる学習タイミングが適切であると判定し、第2の学習コンテンツによる「学習タイミングが適切であること」を示す情報を出力する(ステップ1130)。定着度管理モジュール213は、例えば、学習進捗情報800における「次回学習出力可否」の情報として、「可」を示す情報を記録(出力)する。また、判定結果がNoの場合、定着度管理モジュール213は、取得情報が所定条件を満たしていないことをもって、第2の学習コンテンツによる学習タイミングが適切ではないと判定し、第2の学習コンテンツによる「学習タイミングが適切でないこと」を示す情報を出力する(ステップ1140)。定着度管理モジュール213は、例えば、学習進捗情報800における「次回学習出力可否」の情報として、「不可」を示す情報を記録(出力)する。なお、定着度管理モジュール213は、各単元についての上記判断結果を、学習管理モジュール212に直接引き渡し(出力)してもよい。
【0156】
学習管理モジュール212は、各単元について、定着度管理モジュール213による判断結果が、「学習タイミングが適切であること」を示すかどうかを判定する(ステップ1220)。そして学習管理モジュール212は、各単元について、この判定結果が「Yes」の場合、学習可能なことを示すアイコン(UIの一例)ととも学習単元選択画面1900を出力する(ステップ1230)。また、学習管理モジュール212は、各単元について、判定結果が「No」の場合、学習が不可能なことを示すアイコン(UIの一例)ととも学習単元選択画面1900を出力する(ステップ1240)。
【0157】
図19は、他の学習単元選択画面1900の例である。
管理サーバ101の学習管理モジュール212は、ユーザ端末102のユーザ学習管理モジュール311と連携して、ユーザ端末102の出力装置305に画面を出力する。これを単に、学習管理モジュール212がユーザ端末102に画面を表示する、として説明することもある。
学習単元選択画面1900には、画面上方から順に、学習メニュー欄1901、学習切り替えタブ1902、メッセージ欄1903、テスト欄1904、学習状況表示欄1905,1906、および単元リスト欄1907を含む。学習メニュー欄1901、学習切り替えタブ1902、テスト欄1904、および学習状況表示欄1905,1906については、学習単元選択画面1400の学習メニュー欄1401、学習切り替えタブ1402、テスト欄1406、および学習状況表示欄1403と同様の構成とすることができる。
【0158】
メッセージ欄1903は、ユーザに対する励ましのメッセージやアドバイス等を、当該ユーザの学習進捗状況に合わせて表示する。学習管理モジュール212は、このメッセージとして、ユーザの学習進捗状況に合わせて予め用意されたメッセージを表示することができるようになっている。また、例えば、学習管理モジュール212は、当該ユーザを担当する講師が、講師端末104を介してメッセージを入力した場合は、当該講師からのメッセージを表示することができるようになっている。
【0159】
単元リスト欄1907は、単元の学習の進め方に関する注意書き部分と、ユーザが学習すべき複数の学習コンテンツに対応する学習内容のリストを含む。学習管理モジュール212は、注意書き部分において、「未学習」、「1回目学習完了」、および「2回目学習完了」を示すアイコンとともに、「1回目学習完了」のアイコンから「2回目学習完了」のアイコンに向かう途中に、2回目(2周目)の学習は「翌日以降」に実施するよう注意喚起する注意喚起アイコン1913を出力する。
【0160】
また、学習管理モジュール212は、単元リスト欄1907において、複数の単元選択ボタン1908をリストとして出力する。学習管理モジュール212は、単元ごとに1つの単元選択ボタン1908を出力するようになっている。単元選択ボタン1908は、学習開始ボタン1411と同様、当該単元の学習を開始するためのボタンである。学習管理モジュール212は、単元選択ボタン1908において、単元名表示部1909、単語数表示部1910、学習可否表示アイコン1911、および進捗アイコン部1912を備えている。単元名表示部1909、単語数表示部1910、および進捗アイコン部1912は、単元名表示部1408、単語数表示部1409、および進捗アイコン部1410と同様である。
【0161】
学習可否表示アイコン1911は、学習可能なことを示すアイコン1911Aと、学習をすることができないことを示すアイコン1911Bと、を含む。換言すると、単元選択ボタン1908は、学習可能なことを示すアイコン1911Aと、学習をすることができないことを示すアイコン1911Bと、のいずれかを含むことができる。学習管理モジュール212は、リストとともに、このリストに含まれる学習内容に対応する学習コンテンツのそれぞれについて、各学習コンテンツが利用可能であること(すなわち学習可能であること)を示す情報(ここではアイコン1911A)、または、各学習コンテンツを利用できないこと(すなわち学習が不可能なこと)を示す情報(ここではアイコン1911B)、を出力する。学習管理モジュール212は、学習可能なことを示すアイコン1911Aとして、丸い背景の中に、ロックされていない鍵のイラストを、「学習可」の文字とともに表示する。学習管理モジュール212は、ユーザによってこのアイコンを備える単元選択ボタン1908が選択されることで、学習管理モジュール212に対して単元選択の指示が送信されるようにしている。
【0162】
また、学習管理モジュール212は、学習が不可能なことを示すアイコン1911Bとして、丸い背景の中に、ロックされた鍵のイラストを、「学習不可」の文字とともに表示している。学習管理モジュール212は、学習が不可能なことを示すアイコン1911Bを備える単元選択ボタン1908については、ユーザが選択することができない、または選択されてもコンテンツが実行されない構成としている。学習管理モジュール212は、例えば、ユーザ端末102によって、学習が不可能なことを示すアイコン1911Bを備える単元選択ボタン1908が選択された場合、ユーザ端末102をモーダル状態とするように構成されていてもよい。このとき、学習管理モジュール212は、ユーザ端末102に、「翌日以降に開始できます」等のコメントを示す、モーダルウィンドウ、モーダルダイアログ等を表示するように構成されていてもよい。
【0163】
これにより、ユーザは、最初の画面を一瞥して、どの単元を学習できる状態かを把握することができる。また、ユーザは、選択可能な単元についてのみ、学習管理モジュール212に学習単元の選択操作を行う(すなわち、学習コンテンツの配信を要求する)ことができるようになっている。
【0164】
次いで、学習管理モジュール212は、学習可能な単元について、ユーザ端末102における単元の選択操作を受け付ける(ステップ1250)。そして、学習管理モジュール212は、選択操作された単元の学習コンテンツを配信(出力)する(ステップ1260)。
【0165】
学習管理モジュール212は、出力した学習コンテンツを用いた学習が完了すると、当該学習コンテンツを用いた学習の進捗を記録する(ステップ1270)。例えば、学習管理モジュール212は、学習コンテンツの内容に応じて、正答率や経過時間等を学習進捗情報800として記録する。なお、学習管理モジュール212は、学習コンテンツを出力しながら、学習進捗の記録(ステップ1270)を並行して実行してもよい。
【0166】
また、学習管理モジュール212は、例えば、第2の学習コンテンツによる学習が終了すると、ユーザ端末102に、当該講座の学習を終了するための学習終了ボタンと、学習単元選択画面1900に戻るための戻るボタンと、を含む画面を表示する。ここでユーザが学習終了ボタンを選択すると、学習管理モジュール212に対して学習終了の指示が送られる。また、ユーザが戻るボタンを選択すると、学習管理モジュール212には学習終了の指示は送られず、学習単元選択画面1900に戻る旨の指示が送られる。
【0167】
学習管理モジュール212は、学習の終了指示を取得したかを判断し(ステップ1280)、取得した場合(ステップ1280でYes)は、当該講座についての学習履歴を更新して(ステップ1290)、当該講座についての学習を終了する。学習管理モジュール212は、学習の終了指示を取得していない場合(ステップ1280でNo)は、学習単元選択画面1900に戻る旨の指示を取得したとして、ステップ1210に戻る。
【0168】
なお、学習管理モジュール212は、第2の学習コンテンツの出力が不可と判定された単元についてのみ、リストともに第2の学習コンテンツの出力ができないことを示す情報(ここでは、アイコン1911B)を出力するように構成されていてもよい。このような構成によっても、ユーザは、最初の画面を一瞥して、どの単元を学習できる状態かを把握することができ、上記と同様の効果を得ることができる。
このような構成によっても、過去の学習状況に基づいて、学習コンテンツの出力可否を管理する仕組みが提供される。その結果、ユーザに効率よく学習させることができる。
【実施例0169】
実施例3の学習管理システムは、定着度管理モジュール213が、第2の学習コンテンツによる学習を推奨する学習推奨期間を出力する点において実施例1と異なっている。実施例3の学習管理システムのその他の構成については実施例1または2と同様であってよく、同一の構成及び作用効果について、重ねての説明は省略する。
【0170】
記憶を定着させるためには、例えば上述のように、一定の時間の経過(例えばその間の睡眠)によって無意識下で記憶を定着させることが有効である。その一方で、例えば図22の出力画面表示例として示すように、学習した知識は、記憶してから1日の間に急激に忘却され、その後、忘却は比較的緩やかに起こる。そこで、定着度管理モジュール213は、実施例1における出力条件を満たし、かつ、第1の学習コンテンツを実施したときの記憶の定着度(定着率)である第1定着度を基準(例えば100%)として、第1定着度が所定の割合を維持していると予測される期間、を第2の学習コンテンツによる学習を推奨する学習推奨期間として出力する。
【0171】
図24は、学習進捗情報2400の他の例である。
学習進捗情報2400は、フィールド名として、次回学習実行期限、および次回学習推奨期間を含み、これらに対してサンプル値で例示するような値が入力されている点において、学習進捗情報800と異なる。
【0172】
図22は、定着度予測画面2200の例である。定着度予測画面2200は、例えば、講師端末管理モジュール214によって、講師端末103のモニタなどの出力装置405に出力される。定着度予測画面2200は、記憶の定着率の時間変化を表すグラフを含み、グラフは、例えば、縦軸が記憶の定着率(%)を示し、横軸が時間を示す。
【0173】
第1の学習コンテンツがユーザ端末102を介して実行されると、例えば図22に示されるように、第1の学習コンテンツを実施した日時(初回学習日時t0とする)を基に、第1の学習コンテンツについての記憶の定着率の低下を示す定着率曲線1を定めることができる。定着度管理モジュール213は、例えばこの定着率曲線1に基づいて、定着率が所定の閾値にまで低下する日時tx(日であってもよい。)を求めて出力する。
定着率(定着度)についての閾値は、初回学習による記憶の定着率が低下しすぎないうちに次回学習を実行するための指標である。初回学習による記憶の定着率がこの閾値に至る前に、2回目の学習を実行することで、2回目の学習をスムーズに実行することができる。閾値は、例えば、上記第1定着度を基準(例えば100%)として、例えば、15~50%程度の範囲内(例えば、図22のグラフの縦軸における、20%、25%、30%、35%、40%等)に設定することが挙げられる。
【0174】
定着度管理モジュール213は、この日時txを、例えば、学習進捗情報2400に、「次回学習実行期限」等として出力する。定着率曲線1は、例えば、忘却度曲線等に基づいて取得することができる。定着度管理モジュール213は、学習進捗情報2400にさらに、例えば、「次回学習出力可能日時(ty)」以降「次回学習実行期限(tx)」以前の期間を、「学習推奨期間(ty~tx)」等として出力する。学習推奨期間は、なお、「次回学習推奨日時」は、間接的に、本実施例における「学習推奨期間」を表し得るものと理解される。
【0175】
学習管理モジュール212は、定着度管理モジュール213による出力に基づいて、ユーザ端末102に対し、次回学習実行期限および/または学習推奨期間を出力(表示)することができるようになっている。学習管理モジュール212は、例えば、画面1500,1600の学習状況表示欄1502,1602の少なくとも一方(好ましくは、学習状況表示欄1602)、あるいは、画面1900の単元選択ボタン1908に、次回学習実行期限および/または学習推奨期間を文字などとして出力する。換言すると、学習管理モジュール212は、ユーザが学習すべき学習内容のリストとともに、学習推奨期間に関する情報を出力する。
これにより、ユーザは、次の学習コンテンツによる学習を実施するに適した期間を、目視により具体的に把握することができる。
【0176】
また、講師端末管理モジュール214は、定着度管理モジュール213による出力に基づいて、講師端末103に対し、次回学習実行期限および/または学習推奨期間を出力(表示)できるように構成されていてもよい。講師端末管理モジュール214は、例えば、画面2000の詳細表示欄2005において、次回学習実行期限および/または学習推奨期間を文字等で出力してもよい。
【0177】
これにより、講師は、進捗確認のための画面2000等において、ユーザが適切に学習を進めているかどうかを把握することができ、必要に応じて、ユーザに対して、次回の学習を実施するように声掛けしたり、メッセージを送信したりするなどを対応をとることができる。
【0178】
一方で、講師端末管理モジュール214は、講師端末103からの出力指示に基づいて、講師端末103に、例えば、定着度予測画面2200を表示する。講師端末管理モジュール214は、第1の学習コンテンツを実施した日時を基に、定着度予測画面2200に定着度予測画面2200に定着率曲線1を表示する。講師端末管理モジュール214はまた、定着度予測画面2200に、初回学習日時t0と、定着度管理モジュール213が作成した次回学習実行期限に関する情報に基づいて、次回学習実行期限txおよび/または学習推奨期間(ty~tx)を表示する。
【0179】
これにより、講師は、必要に応じて、ユーザに対して、次回の学習を実施するように声掛けしたり、メッセージを送信したりするなど、適切な対応をとることができる。
【0180】
また、学習管理モジュール212は、ユーザ端末102からの出力指示に基づいて、ユーザ端末102に、例えば、定着度予測画面2200を出力(表示)することができるように構成されていてもよい。具体的には図示しないが、学習管理モジュール212は、例えば、画面1500,1600の学習状況表示欄1502,1602に、学習推奨期間とともに、グラフ表示用のアイコンを併せて表示し、このグラフ表示用のアイコンが選択されたときに、定着度予測画面2200をユーザ端末102に出力するように構成されていてもよい。
【0181】
また、定着度管理モジュール213は、画面2200に示すように、1回目の学習のあとに、時間t1で2回目の学習(復習1)を行ったときの記憶の定着率の時間変化を示す、定着率曲線2に関する情報を作成してもよい。定着度管理モジュール213は、時間t1で2回目の学習を完了した場合に、時間t1で定着率を100%に回復させる。定着度管理モジュール213は、時間t1,定着率100%を起点として、時間t1で2回目の学習(復習1)を行ったときの記憶の定着率の時間変化に関する情報を作成する。定着度管理モジュール213は、同様に、定着率曲線2に、時間t2で3回目の学習(復習2)を行ったときの記憶の定着率を示す線を含めてもよい。このことを繰り返すことで、n回目の学習を行ったときの記憶の定着率を予測することができる。そして、講師端末管理モジュール214および/または学習管理モジュール212は、定着度管理モジュール213が作成した定着率曲線2に関する情報に基づいて、定着度予測画面2200に、定着率曲線2を表示してもよい。定着率曲線2を表示するタイミングは特に制限されず、例えば、定着率曲線1の表示と同じタイミング、近いタイミング、あるいは、学習推奨期間内、等とすることができる。
【0182】
定着率曲線1および2は、例えば、忘却度曲線等に基づいて作成することができる。忘却度曲線は、様々な計算式が提案されているために、サーバ等に実装しやすいという点において好適である。例えば、主記憶装置201には、定着率曲線1および2を作成するための各種プログラムやアプリケーションが予め保存されていてもよい。
また、定着率曲線は、ユーザの学習情報に応じて変化されてもよい。例えば定着度管理モジュール213は、所定の問題の正答率(例えば、ユーザに100の問題を解かせることを複数回(例えば3回以上)繰り返したときの、平均正答率)に基づいて、ユーザごとの定着率曲線を算出することができる。
【0183】
これにより、講師および/またはユーザは、学習推奨期間内に次の学習コンテンツによる学習を実施することの意味を理解することができ、次の学習コンテンツによる学習を実施することのモチベーションを高めることができる。また、定着率が所定の定着目標(ここでは、75%)以上を維持するようになる学習日を予測することができ、学習を繰り返し継続することへのモチベーションを高めることができる。
【0184】
なお、図22から理解されるように、定着率の閾値は、学習回数によって異ならせることが適切である。定着度管理モジュール213は、上記定着率の閾値を、学習回数が増えるほど、前回の学習の閾値以上の値に設定するように構成されている。2回目以降の学習の定着率に関する閾値の設定方法は特に限定されない。
【0185】
例えば、定着度管理モジュール213は、N回目以降(ここで、Nは2以上の自然数)の学習の定着率に関する閾値Z(%)を、次式:Z=(100-C1)×α;に基づいて算出することができる。ここで、
C1(%)は、前回(N-1回)の学習時の定着率であり、
αは、補正係数であり、前回(N-1回)の学習時からの経過日時と、学習回数Nとに基づいて定められる値である。αは、例えば、関数式、相関表、マップ等として、予め主記憶装置201に予め記録されていてもよいし、機械学習等によって取得してもよい。
【実施例0186】
図23は、定着度予測画面2300の他の例である。
実施例4の学習管理システムは、定着率曲線と定着目標線2302等の描画機能を備え、定着度予測画面2300が、定着目標点2301、定着目標線2302、目標日変更スライドバー2303、および目標定着率変更スライドバー2304を備える点で、実施例3と異なっている。実施例4の学習管理システムのその他の構成については実施例1~3のいずれかと同様であってよく、同一の構成及び作用効果について、重ねての説明は省略する。なお、本実施例において、定着度予測画面2300は、講師端末103に表示され、講師が講師端末103を操作して定着率曲線を作成する場合等について説明する。しかしながら、定着度予測画面2300は、ユーザ端末102に表示され、ユーザがユーザ端末102を操作して定着率曲線を作成できるようになっていてもよい。
【0187】
定着度予測画面2300は、講師端末管理モジュール214によって講師端末103に出力される。定着率曲線は、実施例3と同様に、定着度管理モジュール213が定着率曲線についての情報を作成し、当該情報に基づいて、講師端末管理モジュール214(および/または学習管理モジュール212)が講師端末103(および/またはユーザ端末102)に出力する構成となっている。これを単に、例えば、講師端末管理モジュール214が講師端末103に画面等を表示(出力)する、のように説明することもある。講師端末管理モジュール214は、例えば、講師端末103からの出力指示に基づいて、講師端末103に、定着度予測画面2300を表示する。
【0188】
定着目標点2301は、定着度予測画面2300において、記憶の定着目標を表す点である。定着目標点2301は、記憶を定着させる目標の日時Ttと、記憶の目標定着率と、により定められる。目標定着率とは、所定の定着率を一定期間維持したときに記憶が十分に定着したとみなすことができるような定着率である。講師端末管理モジュール214は、例えば、講師端末103からの指示にしたがい、定着度予測画面2300に定着目標点2301を記載できるようになっている。定着度予測画面2300において、目標定着率は、例えば、約70%に設定されている。
【0189】
定着目標線2302は、1度の学習による記憶の定着率の最低点の遷移の目安とする線である。定着目標線2302は、定着度予測画面2300において、時間が経過するにつれて定着率が高くなる、右上がりの線として表される。講師端末管理モジュール214は、定着度予測画面2300中に、定着目標線2302を表示することができるようになっている。講師端末管理モジュール214は、講師端末103からの操作にしたがい、例えば、定着度予測画面2300における、定着目標線2302の位置や傾き等を調整できるようになっている。定着度予測画面2300において、定着目標線2302は直線として表示されているが、曲線等であってよい。
【0190】
講師は、講師端末103を介して、学習内容に係るユーザ(生徒)の期末テストの実施日を基に、例えば期末テストの1週間前を目標日時Ttとして定着目標点2301を設定する。また講師は、講師端末103を介して、定着目標線2302が、定着目標点2301に重なるか、定着目標点2301よりも上方で時間Ttを横切るように、定着目標線2302の位置や傾き等を調整する。さらに、講師は、講師端末103を介して、当該学習内容についてのユーザの初回学習日時t0を設定する。
【0191】
すると、講師端末管理モジュール214は、講師端末103からの操作にしたがい、定着度予測画面2300中に、定着目標点2301と、定着目標線2302を、表示する。また、講師端末管理モジュール214は、初回学習日時t0に基づいて、初回学習についての定着率曲線1を表示する。さらに講師端末管理モジュール214は、定着率曲線1と定着目標線2302の交点を、2回目学習日時t1として表示する。また、講師端末管理モジュール214は、2回目学習日時t1に基づいて、2回目学習についての定着率曲線2を表示するとともに、定着率曲線2と定着目標線2302の交点を、3回目学習日時t2として表示する。講師端末管理モジュール214は、このことを、n回目学習日時tnについての定着率曲線nが、定着目標線2302に交わることなく、目標日時Ttを横切るまで繰り返す。
【0192】
定着度予測画面2300では、3回学習についての定着率曲線3が、定着目標線2302に交わることなく目標日時Ttを通過している。このことから、初回学習日時t0と、講師端末管理モジュール214によって出力された2回目学習日時t1、および3回目学習日時t2にそれぞれの学習を実施することで、目標日時Ttには、目標定着率を上回る十分に高い定着率での記憶の定着を達成できると予想できることがわかる。
【0193】
講師は、例えば、講師端末103を介して、定着目標点2301(または目標日時Tt)と、定着目標線2302と、初回学習日時t0と、を適宜調整することで、各ユーザに適した学習プラン(初回学習日時t0~n回目学習日時tn)を取得することができる。
【0194】
講師端末管理モジュール214は、初回学習日時t0~n回目学習日時tnと、実際のユーザの学習日とにズレが生じた場合、実際のユーザの学習日に基づいて、新たな定着率曲線nおよび次回以降の学習日時tnを出力することができる。講師端末管理モジュール214は、新たな定着率曲線nおよび次回学習日時に基づいて、新たな定着率曲線nおよび次回学習日時を出力することができる。
【0195】
なお、本実施例において、第2の学習コンテンツの出力条件は、「第1の学習コンテンツに対応する学習内容に関する定着率(定着度)である第1定着度が、第1の学習コンテンツによる学習時の定着率を基準(100%)として、70%以下になる」ことである。したがって、定着度管理モジュール213は、図23における定着率曲線1が定着率70%以下となる時間に、第2の学習コンテンツの出力条件が満たされる、と判定する。また定着度管理モジュール213は、定着率曲線2が定着率70%以下となる時間に、第3の学習コンテンツの出力条件が満たされる、と判定する。
このような構成によっても、学習管理モジュール212は次回学習コンテンツの出力を、一定の期間制限することができる。
【0196】
目標日変更スライドバー2303は、例えば、初回学習日時t0から目標日時Ttまでの期間を変更するためのスライドバーである。講師は、例えば講師端末103を介して、この期間を無段階で変更できるようになっている。例えば、この目標日変更スライドバー2303のスライドボタンを右に移動させることで、初回学習日時t0から目標日時Ttまでの期間を拡大することができ、スライドボタンを右に移動させることで、初回学習日時t0から目標日までの期間を縮小させることができるようになっている。講師端末管理モジュール214は、講師端末103からのスライドバー2303の操作に対応して、定着目標線2302の形状(例えば、傾きや位置)をリアルタイムで、かつ、無段階で変更して表示できるようになっている。
【0197】
目標定着率変更スライドバー2304は、例えば、定着率0%から100%の間で目標定着率を変更するためのスライドバーである。講師は、例えば講師端末103を介して、この目標定着率を無段階で変更できるようになっている。例えば、この目標定着率変更スライドバー2304のスライドボタンを上に移動させることで、定着率0%から目標定着率までの大きさを拡大することができ、スライドボタンを下に移動させることで、定着率0%から目標定着率までの大きさを低減させることができるようになっている。講師端末管理モジュール214は、講師端末103からのスライドバー2304の操作に対応して、定着目標線2302の形状(例えば、傾きや位置)をリアルタイムで、かつ、無段階で変更して表示できるようになっている。
【0198】
また、講師端末管理モジュール214は、描画機能を利用するなどして、ユーザ端末から、定着目標線2302の形状(例えば、直線、円弧線、湾曲線等の線種と、曲率等の特徴パラメータ)を変更可能に構成されていてもよい。
【0199】
講師端末管理モジュール214は、例えば定着度予測画面2300に予め標準的な傾斜の定着目標線2302を表示し、講師端末103からのスライドバー2303,2304の操作によって、最終的な定着目標線2302(形状、位置、傾き等)を決定できるようにしてもよい。
【0200】
また講師端末管理モジュール214は、例えば、講師端末103からスライドバー2304を上方に移動させる操作を受け付けると、本実施例における第2の学習コンテンツの出力条件である定着度の閾値を高め(例えば、70%から80%に変更)、これに応じて出力不可期間を短縮するように構成されていてもよい。この場合、次回学習コンテンツが出力されるまでの待ち時間が削減されて、より短時間での学習が可能とされる。このような機能は、例えば、ユーザの何らかの事情で次回学習コンテンツ出力までの待ち時間を短縮したい場合等の対応を可能にするために好ましい。
【0201】
講師端末管理モジュール214は、例えば、講師端末103からスライドバー2303を左方に移動させる操作を受け付けると、時間軸はそのままで、グラフを時間軸方向に沿って左方に圧縮するように構成されていてもよい。この場合、より短時間での学習が可能とされる。例えば、ユーザの何らかの事情で、複雑な処理を必要とせずに学習期間を簡便に短縮したい場合等の対応を可能にするために好ましい。
スライドバーは、制御機能ごとに複数設けてもよいし、一つのスライドバーに機能切り替えボタン等を備え、この機能切り替えボタンの選択等によって当該一つのスライドバーの制御機能を切り替えるように構成されていてもよい。
【0202】
講師端末管理モジュール214は、学習した知識を定着目標に到達させるために、定着率曲線1と定着目標線2302とに基づいて、学習推奨日を決定する。例えば、講師端末管理モジュール214は、定着率曲線1と定着目標線2302との交点を、第2の学習コンテンツによる学習の実施期限である2回目の学習期限日とすることができる。すると、定着度管理モジュール213は、2回目の学習期限日における定着率100%の点を起点として、2回目の学習によって記憶した知識についての定着率曲線2に関する情報を作成する。講師端末管理モジュール214は、定着率曲線2に関する情報に基づいて、定着度予測画面2300に定着率曲線2を表示する。
【0203】
そして、講師端末管理モジュール214は、この定着率曲線2と定着目標線2302との交点を、第3の学習コンテンツによる学習の実施期限である3回目の学習期限日とすることができる。すると、定着度管理モジュール213は、3回目の学習期限日における定着率100%の点を起点として、3回目の学習によって記憶した知識についての定着率曲線3に関する情報を作成する。同様にして、定着度管理モジュール213および講師端末管理モジュール214は、定着率曲線nと、n回目の学習期限日と、を順次決定することができる。
【0204】
講師端末管理モジュール214は、例えば実施例3と同様にして、n回目までの各回の学習期限日、および、n回目までの各回の学習推奨期間を、例えば学習進捗情報2400に出力(記録)することができる。また、講師端末管理モジュール214は、例えば実施例3と同様にして、n回目までの各回の学習期限日、および、n回目までの各回の学習推奨期間を、例えば画面2000の詳細表示欄2005に表示することができる。
これにより、講師は、生徒(ユーザ)の各種の事情等を考慮したセミオーダー型の学習プランを作成することができる。
【0205】
さらに、学習管理モジュール212は、必要に応じて、n回目までの各回の学習期限日、および、n回目までの各回の学習推奨期間を、例えば画面1500,1600の学習状況表示欄1502,1602に出力(記録)することができる。
これにより、ユーザは、自身に適したセミオーダー型の学習プランを確認しながら学習を進めることができる。
【0206】
(その他の構成)
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
【0207】
(1)上記実施例では、本学習管理システムで主として英単語の暗記学習を行う場合について説明したが、本学習管理システムを適用できる学習内容は外国語の単語の暗記に限定されない。例えば、漢字学習、歴史の学習、地理の学習、化学の学習、数学の学習、資格試験の学習、企業内研修、外国語や馴染みのなかった言語等についての言語学習等のように、暗記の要素を含む学習であれば、暗記問題等を解かせることでこの学習管理システムの効果が好適に発揮され得る。したがって、このような学習について、本学習管理システムを好ましく適用することができる。
【0208】
(2)上記実施例では、例えば学習管理モジュール212は、定着度管理モジュール213による判断結果が、「学習タイミングが適切であること」を示す場合(例えば、図10のステップ1040でYes)にのみ、第2の学習コンテンツをユーザ端末102に出力するように構成されている(ステップ1050)。しかしながら、たとえ最も効率的な学習であるとはいえなくても、定着度管理モジュール213による判断結果が「学習タイミングが適切であること」を示さない場合(ステップ1040でNo)に、第2の学習コンテンツによる学習を実施したいと希望するユーザも存在し得る。
【0209】
そこで、学習管理モジュール212は、定着度管理モジュール213によって前記第2の学習コンテンツの出力条件が満たされていないと判定された場合に、必ずしも、第2の学習コンテンツを出力できないことを示す情報を出力する必要はない。例えば、学習管理モジュール212は、定着度管理モジュール213によって前記第2の学習コンテンツの出力条件が満たされていないと判定された場合(例えば、図10のステップ1040でNo)に、(図10のステップ1060に代えて)第2の学習コンテンツを利用可能であるが、当該第2の学習コンテンツによる学習が完了しても、当該第2の学習コンテンツによる学習完了を示す履歴を更新しない、ことを示す情報を出力するように構成されていてもよい。学習管理モジュール212は、このような情報として、例えば、第2の学習コンテンツによる学習を体験できるが、第2の学習コンテンツによる学習を完了(クリア)することはできない「体験モード」等である旨の表示等をユーザ端末102に出力してもよい。
【0210】
学習管理モジュール212は、第1の学習コンテンツによる学習が完了した後に、ユーザが、完了(クリア)できなくても第2の学習コンテンツによる学習を希望している場合に、第2の学習コンテンツを体験モード等として出力することができる。この場合、ユーザによる第2の学習コンテンツ(体験モード)による学習が終了すると、学習管理モジュール212は、学習完了を示す履歴(学習進捗記録)を更新することなく、図10のステップ1080に進む。
【0211】
なお、学習管理モジュール212は、ユーザによる第2の学習コンテンツ(体験モード)による学習が終了したときに、第2の学習コンテンツの完了条件が満たされているかどうかを判定し、第2の学習コンテンツの完了条件が満たされていると判定された場合に、当該第2の学習コンテンツによる学習を完了したと判定するように構成してもよい。そして、学習管理モジュール212は、第2の学習コンテンツの完了条件が満たされていると判定された場合(例えば、第2の学習コンテンツの出力条件が満たされていると判定された場合)に、当該第2の学習コンテンツによる学習を完了したと判定することができる。
【0212】
ここで、第2の学習コンテンツの完了条件とは、実施例1の出力条件と同様に考えることができ、例えば、以下の条件が挙げられる。
(a)第1の学習コンテンツによる学習日時(例えば、完了日時)から所定時間が経過していること
(b)第1の学習コンテンツによる学習日時の翌日以降であること、
(c)第1の学習コンテンツによる学習日時の翌日の所定時刻以降であること、
(d)第1の学習コンテンツによる学習日時よりも後にユーザが睡眠していること、
(e)第1の学習コンテンツに対応する学習内容に関する定着度である第1定着度が所定の条件を満たすこと、
(f)講師(ユーザとは異なる者の一例)によって指定された日時以降であること
【0213】
このような構成によると、ユーザは、定着度管理モジュール213による判断結果が「学習タイミングが適切であること」を示さない場合(ステップ1040でNo)であっても、第2の学習コンテンツによる学習を行うことができる。例えば、ユーザは、第1の学習コンテンツによる学習を完了してすぐに(すなわち、1回目の学習をクリアしてすぐに)、第2の学習コンテンツによる学習を行うことができ、ユーザの向上心や好奇心を満たすことができる。
ただし、このような状況で第2の学習コンテンツによる学習を終えても、このような学習タイミングが適切でない学習については、十分に定着しているとは言えない可能性がある。したがって、定着度管理モジュール213は、第2の学習コンテンツによる学習を終えても、第2の学習コンテンツによる学習が完了した(すなわち、2回目の学習をクリアした)とは見なさないようになっている。これにより、より適切なタイミングで第2の学習コンテンツによる学習を行うように、ユーザに促すことができる。
【0214】
なお、学習管理システム100は、学習完了(クリア)を示す履歴を更新しないことを前提に第2の学習コンテンツをユーザ端末102に出力する「体験モード」を、定着度管理モジュール213による第2の学習コンテンツの出力条件の判定結果とは関係なく、実行できる構成を備えていてもよい。
【0215】
(3)
上記実施例1において、学習管理モジュール212は、第2の学習コンテンツを用いた学習(2回目の学習)が完了すると、第2の学習コンテンツを用いた学習の進捗を記録する(ステップ1070)。このとき、学習管理モジュール212は、ユーザ端末102の出力装置305に進捗確認画面2700を出力するように構成されていてもよい。管理サーバ101の学習管理モジュール212は、ユーザ端末102のユーザ学習管理モジュール311と連携して、ユーザ端末102の出力装置305に画面2700を出力する。
【0216】
図27は、学習コンテンツの画面2700の他の例である。
画面2700は、学習管理モジュール212によって、出力される。画面2700は、上方から順に、学習メニュー欄2701、スペシャルメッセージ欄2702、学習状況表示欄2703、および単語一覧欄2707を含む。学習メニュー欄2701、学習状況表示欄2703、および単語一覧欄2707の大まかの構成は、例えば、画面1600の学習メニュー欄1601、学習状況表示欄1603、および単語一覧欄1606と共通である。共通の構成及び作用効果等については、重ねての説明を省略する。
【0217】
学習管理モジュール212は、スペシャルメッセージ欄2702において、当該単元に対応する学習コンテンツを用いた学習の完了を祝うメッセージ等(ここでは、「Congratulations !」)を表示する。学習管理モジュール212は、このメッセージを、紙吹雪やクラッカーなどの動くアイコンや動画によって、あるいは、動くアイコンや動画とともに、表示してもよい。これによって、次回の学習コンテンツを用いた学習に進めない状況にあるユーザの学習の意欲を高めることができる。
【0218】
学習管理モジュール212は、学習状況表示欄2703において、上方(左側)から、メッセージ欄2704と、正解単語数表示欄と、1回目学習進捗状況欄2705と、2回目学習進捗状況欄2706などを表示する。
学習管理モジュール212は、メッセージ欄2704において、学習完了のねぎらいの言葉と、次回学習の取り組み方について出力する。ここでは、「銀メダル獲得おめでとう、おつかれさまでした!」、「金メダルへの挑戦は翌日以降開始できます!時間をおいて再度学習することで忘れにくくなるよ!」と表示し、次回学習の開始が制限されていること、その制限による効果、についての説明を表示する。これによって、次回の学習コンテンツを用いた学習に進めないことについて、ユーザに納得感を与えることができる。
【0219】
1回目学習進捗状況欄2705は、1回目の学習完了に伴い与えられる「銀メダル」の獲得までの進行状況、すなわち、1回目の学習の進捗状況を表示する。2回目学習進捗状況欄2706は、2回目の学習完了に伴い与えられる「金メダル」の獲得までの進行状況、すなわち、2回目の学習完了までの進捗状況を表示する。1回目学習進捗状況欄2705および2回目学習進捗状況欄2706はそれぞれ、棒グラフ表示部と、数値表示部と、を備え、それぞれの学習進捗状況を、棒グラフと、数値(パーセント表示)とで表示する。学習管理モジュール212は、例えば学習進捗情報800に接続することで、これらの学習進捗状況に関する情報を取得し、取得した進捗状況を、ユーザの1回目学習進捗状況欄2705および2回目学習進捗状況欄2706のそれぞれについて、棒グラフと、数字と、によって表示する。
【0220】
なお、学習管理モジュール212は、例えば、1回目の学習が完了したときであって、2回目の学習が制限されているときは、1回目学習進捗状況欄2705における棒グラフおよび数字で100%完了したことを表示するとともに、2回目学習進捗状況欄2706の数値表示部に0%を表示するとともに、棒グラフ表示部を「翌日以降学習を開始できます」等のメッセージを表示するように構成されていてもよい。また、学習管理モジュール212は、例えば、1回目の学習が完了したときであって、2回目の学習の制限が解消されているときは、上記棒グラフ表示部のメッセージを「学習を開始できます」等に変えて表示するように構成されていてもよい。このように、棒グラフ表示部を適宜メッセージ欄として利用することで、ユーザは、現在学習すべきこと、および、現在学習できること、を正確に把握することができる。
【0221】
単語一覧欄2707は、単語一覧欄1506と同様に、この単元で学習するすべての英単語とその日本語訳とを一覧で表示する。単語一覧欄2707は、各単語欄の右端に、拡張表示アイコンを備えている点で、単語一覧欄1506と相違している。学習管理モジュール212は、例えば、ユーザ端末102においてこの拡張表示アイコンが選択されることで、当該単語を学習するための学習コンテンツを拡張表示するように構成されていてもよい。
【0222】
(4)上記実施例では、進捗確認画面2000,2100,2800は、講師端末管理モジュール214によって講師端末103に出力されている。進捗確認画面2600は、例えば、ユーザ端末管理モジュール211によって、ユーザ端末102に出力されるように構成されていてもよい。
【0223】
図26は、進捗確認画面2600の例である。
進捗確認画面2600は、ユーザ端末管理モジュール211によって、出力される。管理サーバ101のユーザ端末管理モジュール211は、ユーザ端末102のユーザ学習管理モジュール311と連携して、ユーザ端末102の出力装置305に進捗確認画面2600を出力する。ユーザ端末管理モジュール211は、進捗確認画面2600において、当該単元において学習する英単語のリストと、それらの英単語の日本語訳および定着率を表示する。図26において、ユーザ端末管理モジュール211は、定着率を、例えば図示されていない「初級」および「中級」と、「上級」と、「合格」との4段階で、文字と定着率アイコンとで表示する。ユーザ端末管理モジュール211は、例えば、定着率が、0%以上33%未満の場合を「初級」、33%以上67%未満の場合を「中級」、67%以上98%未満の場合を「上級」、98%以上の場合を「合格」として、文字で表示する。ユーザ端末管理モジュール211は、例えば、上記文字と並べて、定着率アイコンのパターン濃度を、「初級」、「中級」、「上級」、「合格」の順に濃くなるように変化させて表示する。
【0224】
このような構成によると、ユーザが進捗確認画面2600を一瞥することで、当該単元において学習する英単語およびその日本語訳と、その定着率とを、視覚的に容易に把握することができる。また、各定着率アイコンのパターン濃度の分布から、当該単元の学習を完了するまでに定着させるべき英単語の割合、および定着度のレベルを把握することができる。これにより、当該単元の学習を完了すること、換言すると、各定着率アイコンの濃度パターンを「合格」の濃度にまで濃くすることへのモチベーションを高めることができる。
【0225】
(5)また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
【0226】
(6)また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
なお、上述の実施例は少なくとも特許請求の範囲に記載の構成を開示している。
【符号の説明】
【0227】
100…学習管理システム、101…管理サーバ、102…ユーザ端末、103…講師端末、104…講師端末、211…ユーザ端末管理モジュール、212…学習管理モジュール、213…定着度管理モジュール、214…講師端末管理モジュール

図1
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