(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023148638
(43)【公開日】2023-10-13
(54)【発明の名称】中継装置及びシステム
(51)【国際特許分類】
H05B 47/175 20200101AFI20231005BHJP
【FI】
H05B47/175
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022056776
(22)【出願日】2022-03-30
(71)【出願人】
【識別番号】000003757
【氏名又は名称】東芝ライテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】中田 洋平
【テーマコード(参考)】
3K273
【Fターム(参考)】
3K273PA05
3K273QA29
3K273RA16
3K273RA17
3K273TA03
3K273TA05
3K273TA15
3K273TA28
3K273TA52
3K273TA54
3K273TA57
3K273UA13
3K273UA15
3K273UA18
3K273UA22
(57)【要約】
【課題】各制御装置に対する制御の手間を低減する。
【解決手段】中継装置は、受付部と、送信部とを具備する。受付部は、制御対象を制御する制御装置から、制御対象の制御情報の変更に関する情報を受付ける。送信部は、変更に関する情報を受付けられた場合に、変更指示元の制御装置とは異なる他の制御装置に変更に関する通知を送信する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御対象を制御する制御装置から、当該制御対象の制御情報の変更に関する情報を受付ける受付部と;
前記変更に関する情報を受付けられた場合に、変更指示元の前記制御装置とは異なる他の制御装置に変更に関する通知を送信する送信部と;
を具備する中継装置。
【請求項2】
前記送信部は、
前記変更に関する通知として、前記制御情報の設定変更に関するコマンドに関する情報を送信する
請求項1に記載の中継装置。
【請求項3】
前記送信部は、
前記変更に関する通知として、前記制御情報の設定変更が完了したことを示すコマンドに関する情報を送信する
請求項1又は2に記載の中継装置。
【請求項4】
前記送信部は、
所定の記憶部に予め記憶される送信先である前記制御装置に対して、前記変更に関する通知を送信する
請求項1~3のいずれか1つに記載の中継装置。
【請求項5】
前記受付部は、
前記制御装置から、当該制御対象を制御する制御コマンドを受付け、
前記制御コマンドをDMX信号に変換する変更部をさらに備え、
前記送信部は、
前記DMX信号を前記制御対象に送信する所定の装置に送信する
請求項1~4のいずれか1つに記載の中継装置。
【請求項6】
前記受付部は、
前記制御対象として、照明装置の制御情報の変更に関する情報を受付ける
請求項1~5のいずれか1つに記載の中継装置。
【請求項7】
中継装置と、調光卓とを具備するシステムであって、
前記中継装置は、
制御対象を制御する前記調光卓から、当該制御対象の制御情報の変更に関する情報を受付ける受付部と;
前記変更に関する情報を受付けられた場合に、変更指示元の前記調光卓とは異なる他の調光卓に変更に関する通知を送信する送信部と;
を具備し、
前記調光卓は、
前記変更に関する通知を受付けた場合に、前記変更に関する通知内容に基づいて、前記制御対象の制御情報を更新する
システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、中継装置及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、スタジオや舞台等では、複数の照明装置により照明演出がなされている。このような照明演出を行う照明システムとして、DMX512(以下では、「DMX」と記載する)と呼ばれる規格に従って、各照明装置を制御する手法が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一方で、DMXノードに対して制御情報を送信する制御装置が複数ある場合、各制御装置に対する制御が煩雑になるときがある。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、各制御装置に対する制御の手間を低減することができる中継装置及びシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態に係る中継装置は、受付部と、送信部とを具備する。受付部は、制御対象を制御する制御装置から、制御対象の制御情報の変更に関する情報を受付ける。送信部は、変更に関する情報を受付けられた場合に、変更指示元の制御装置とは異なる他の制御装置に変更に関する通知を送信する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、各制御装置に対する制御の手間を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施形態に係る中継装置が実行する情報処理の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係るシステムの構成例を示す図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る機器情報記憶部の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係る中継装置が実行する情報処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図5】
図5は、変形例に係る中継装置が実行する情報処理の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下で説明する実施形態に係る実施形態に係る中継装置100は、受付部131と、送信部133とを具備する。受付部131は、制御対象を制御する制御装置から、制御対象の制御情報の変更に関する情報を受付ける。送信部133は、変更に関する情報を受付けられた場合に、変更指示元の制御装置とは異なる他の制御装置に変更に関する通知を送信する。
【0010】
また、以下で説明する実施形態に係る中継装置100の送信部133は、変更に関する通知として、制御情報の設定変更に関するコマンドに関する情報を送信する。
【0011】
また、以下で説明する実施形態に係る中継装置100の送信部133は、変更に関する通知として、制御情報の設定変更が完了したことを示すコマンドに関する情報を送信する。
【0012】
また、以下で説明する実施形態に係る中継装置100の送信部133は、所定の記憶部に予め記憶される送信先である制御装置に対して、変更に関する通知を送信する。
【0013】
また、以下で説明する実施形態に係る中継装置100の受付部131は、制御装置から、制御対象を制御する制御コマンドを受付け、変更部132は、制御コマンドをDMX信号に変換し、DMX信号を制御対象に送信する所定の装置に送信する。
【0014】
また、以下で説明する実施形態に係る中継装置100の受付部131は、制御対象として、照明装置の制御情報の変更に関する情報を受付ける。
【0015】
また、以下で説明する実施形態に係るシステム1は、中継装置100と、調光卓10とを具備する。中継装置100は、受付部131と、送信部133とを具備する。受付部131は、制御対象を制御する調光卓から、制御対象の制御情報の変更に関する情報を受付ける。送信部133は、変更に関する情報を受付けられた場合に、変更指示元の調光卓とは異なる他の調光卓に変更に関する通知を送信する。調光卓10は、変更に関する通知を受付けた場合に、変更に関する通知内容に基づいて、制御対象の制御情報を更新する。
【0016】
以下に、本願に係る中継装置及びシステムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る中継装置及びシステムが限定されるものではない。また、各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組合せることが可能である。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0017】
[実施形態]
〔中継装置が示す情報処理〕
図1を用いて、中継装置100が実行する情報処理について説明する。
図1は、実施形態に係る中継装置100が実行する情報処理の一例を示す図である。
図1に示すシステムは、調光卓10(制御装置の一例)や、DMXノード20や、照明装置LE1(制御対象の一例)や、中継装置100を具備する。
【0018】
ここで、照明装置LE1は、スタジオや舞台等に固設され、制御アドレスにより制御される。照明装置LE1は、LED(Light Emitting Diodes)等の複数の半導体発光素子の光源を有する。また、照明装置LE1は、調光卓10から受付けたDMX信号や、DMX規格を拡張したRDM(Remote Device Management)規格に沿ったRDM信号等の制御信号により、例えば、半導体発光素子が出力する光の強度(調光度)や、出力する光の色彩、範囲等を制御可能な照明機器であり、受信した制御信号に従って所定の位置の照明を行う。
【0019】
図1の例では、調光卓10が複数あり、DMXノード20が1つある例を挙げて説明する。以下では、調光卓11、調光卓12等といったように異なる調光卓10を区別して表記する場合がある。一方、調光卓11及び12について、特に区別なく説明する場合には、調光卓10と表記する場合がある。なお、
図1の例では、調光卓10を一例として挙げて説明するが、これに限定されず、調光卓10の代わりに、例えば、タブレット端末や、PC(Personal Computer)等であってもよい。
【0020】
図1に示すように、中継装置100は、照明装置LE1の制御情報の変更に関する情報である設定情報を調光卓11から受付ける(ステップS1)。例えば、中継装置100は、設定情報として、照明装置LE1の制御情報の設定変更に関するコマンドに関する情報を受付ける。
【0021】
続いて、中継装置100は、照明装置LE1の制御情報の変更に関する通知として、設定情報をDMXノード20に送信する(ステップS2)。例えば、中継装置100は、設定変更に関するコマンドに関する情報をDMX信号に変換する。続いて、中継装置100は、変換したDMX信号をDMXノード20に送信する。
【0022】
そして、DMXノード20は、照明装置LE1に対して設定を変更する(ステップS3)。例えば、DMXノード20は、設定変更に関するコマンドに基づいて、照明装置LE1に設定された各種情報を変更する。より具体的な例を挙げると、設定変更に関するコマンドが照明装置LE1のアドレスを「10」から「20」に変更する旨を示すものとする。この場合、DMXノード20は、設定変更に関するコマンドに基づいて、照明装置LE1のアドレスを「10」から「20」に変更する。
【0023】
続いて、照明装置LE1は、設定の変更が完了した通知内容をDMXノード20に送信する(ステップS4)。そして、DMXノード20は、設定の変更が完了した通知内容を中継装置100に送信する(ステップS5)。続いて、中継装置100は、設定の変更内容に関する情報を調光卓12に送信する(ステップS6)。例えば、中継装置100は、設定の変更内容に関する情報として、「照明装置LE1のアドレスを「10」から「20」に変更した」といった情報を送信する。
【0024】
ここで、中継装置100は、予め所定の記憶部に調光卓11及び調光卓12のIP(Internet Protocol)アドレスを調光卓11及び調光卓12を識別する識別情報とともに対応付けて記憶しているものとする。この場合、中継装置100は、所定の記憶部に記憶されるIPアドレスの調光卓12に対して、設定の変更内容に関する情報を送信する。
【0025】
従来、DMXノードに対して制御情報を送信する調光卓10が複数ある場合、調光卓11で行った設定の変更に関する情報を調光卓12に送信することができなかった。そのため、調光卓11を操作した利用者が、調光卓12に対して別に設定の変更を入力する必要があった。このように、DMXノードに対して制御情報を送信する調光卓10が複数ある場合、各調光卓10に対する制御が煩雑になるときがあった。
【0026】
そこで、中継装置100は、制御対象を制御する制御装置から、制御対象の制御情報の変更に関する情報を受付けられた場合に、変更指示元の制御装置とは異なる他の制御装置に変更に関する通知を送信する。このようにして、他の調光卓10に通知することができる。これにより、中継装置100は、各制御装置に対する制御の手間を低減することができる。
【0027】
〔システムの構成〕
次に、
図2を用いて、実施形態に係るシステム1の構成について説明する。
図2は、実施形態に係るシステム1の構成例を示す図である。
図2に示すように、システム1は、調光卓10と、DMXノード20と、中継装置100とを含む。調光卓10、DMXノード20及び中継装置100は、ネットワークNを介して、有線又は無線により通信可能に接続される。なお、
図2に示すシステム1には、複数台の調光卓10や、複数台のDMXノード20や、複数台の中継装置100が含まれてもよい。
【0028】
調光卓10は、いわゆる操作卓や制御卓と呼ばれる装置により実現され、オペレータによる操作に基づき、照明装置の制御を行う。例えば、調光卓10は、プリセットフェーダやマスタフェーダ、ボタン等の操作部を有し、操作部を介して利用者から照明装置の調光度や色彩の制御を受付ける。
【0029】
この場合、調光卓10は、制御対象となる照明装置を示す制御アドレスと、制御内容とを含むDMX信号を調光信号として出力することで、照明装置の制御を行う。例えば、調光卓10は、照明装置の調光度や色彩の制御を受付けると、制御内容を示すDMX信号を出力する。
【0030】
また、調光卓10は、イーサネット(登録商標)を介してネットワークNと接続される。
【0031】
DMXノード20は、調光信号を複数の照明装置に分配する。また、DMXノード20は、複数の照明装置を接続可能な複数のポートを有する。DMXノード20は、イーサネット(登録商標)を介してネットワークNと接続される。
【0032】
DMXノード20は、調光卓10と、イーサネットやLAN(Local Area Network)等のネットワークを介して、双方向通信が可能な状態で接続されている。一方、DMXノード20と照明装置とは、DMX規格やRDM規格により所定の通信線を介した双方向通信が可能な状態で接続される。
【0033】
中継装置100は、ネットワークNを介して、各種の装置と通信可能な情報処理装置であり、例えば、サーバ装置又はクラウドシステム等により実現される。例えば、中継装置100は、ネットワークNを介して、他の各種装置と通信可能に接続される。
【0034】
〔中継装置の構成〕
次に、
図2を用いて、中継装置100が有する機能構成の一例について説明する。
図2に示すように、中継装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。
【0035】
(通信部110について)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、他の各種装置との間で情報の送受信を行う。また、通信部110は、設定情報を保存する外部のクラウドシステムと通信可能であってもよい。
【0036】
(記憶部120について)
記憶部120は、制御部130による制御を実現するためのプログラム等を記憶する。また、記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。また、記憶部120には、機器情報記憶部121を有する。
【0037】
(機器情報記憶部121について)
機器情報記憶部121は、各種機器に関する情報を記憶する。例えば、機器情報記憶部121は、調光卓10を識別する識別情報と、調光卓10のIPアドレスとを対応付けて記憶する。なお、機器情報記憶部121は、調光卓10を識別する識別情報と、調光卓10のアドレスとを対応付けて予め記憶してもよい。
【0038】
ここで、
図3に、実施形態に係る機器情報記憶部121の一例を示す。
図3に示した例では、機器情報記憶部121は、「識別情報」、「機器情報」、「アドレス」といった項目を有する。
【0039】
「識別情報」は、機器を識別する識別子である。「機器情報」は、「識別情報」に対応付けられた機器に関する各種情報である。「アドレス」は、「識別情報」に対応付けられた機器に割り振られたアドレスに関する情報である。
【0040】
例えば、
図3では、識別情報によって識別された「ID1」は、機器情報が「AP1」であり、アドレスが「AD1」である。なお、
図3に示した例では、機器情報等を、「AP1」等の抽象的な符号で表現したが、機器情報等は、数値や、文字列や、機器情報等を示す各種情報を含むファイルのファイル形式等であってもよい。
【0041】
(制御部130について)
制御部130は、中継装置100の各種処理を実行する。制御部130は、プロセッサやメモリを備えた制御回路により実現できる。制御部130が有する各機能部は、例えば、プロセッサによって内部メモリから読み込まれたプログラムに記述された命令が、内部メモリを作業領域として実行されることにより実現される。プロセッサが内部メモリから読み込むプログラムには、OS(Operating System)やアプリケーションプログラムが含まれる。また、制御部130が有する各機能部は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field-Programmable Gate Array)等の集積回路により実現されてもよい。
【0042】
図2に示すように、制御部130は、受付部131と、変更部132と、送信部133とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、
図2に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部130が有する各処理部の接続関係は、
図2に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0043】
(受付部131について)
受付部131は、各種情報を受付ける。具体的には、受付部131は、制御対象を制御する制御装置から、制御対象の制御情報の変更に関する情報を受付ける。例えば、受付部131は、照明装置(制御対象の一例)の制御情報の変更に関する情報である設定情報を調光卓10(制御装置の一例)から受付ける。例えば、受付部131は、設定情報として、照明装置の制御情報の設定変更に関するコマンドに関する情報を受付ける。
【0044】
なお、受付部131は、調光卓10から設定情報を受付けた際に、調光卓10を識別する識別情報と、調光卓10のIPアドレスとを受付けてもよい。この場合、受付部131は、調光卓10を識別する識別情報と、調光卓10のアドレスとを機器情報記憶部121に対応付けて記憶してもよい。
【0045】
(変更部132について)
変更部132は、各種情報を変更する。具体的には、変更部132は、設定情報を変更する。例えば、変更部132は、受付部131によって受付けられた設定変更に関するコマンドに関する情報をDMX信号に変換する。
【0046】
(送信部133について)
送信部133は、各種情報を送信する。具体的には、送信部133は、照明装置の制御情報の変更に関する通知として、設定情報をDMXノード20に送信する。例えば、送信部133は、変更部132によって変更されたDMX信号をDMXノード20に送信する。
【0047】
また、送信部133は、変更に関する情報を受付けられた場合に、変更指示元の制御装置とは異なる他の制御装置に変更に関する通知を送信する。
図1の例では、送信部133は、設定の変更内容に関する情報を調光卓12に送信する。
【0048】
例えば、送信部133は、機器情報記憶部121に記憶されるIPアドレスの調光卓12に対して、設定の変更内容に関する情報を送信する。例えば、送信部133は、設定の変更内容に関する情報として、「照明装置LE1のアドレスを「10」から「20」に変更した」といった情報を送信する。
【0049】
〔処理手順〕
次に、
図4を用いて、実施形態に係る中継装置100が実行する情報処理の手順について説明する。
図4は、実施形態に係る中継装置100が実行する情報処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0050】
図4に示すように、受付部131は、設定情報を受付けるか否かを判定する(ステップS101)。具体的には、受付部131は、設定情報を受付けていない場合(ステップS101;No)、設定情報を受付けるまで待機する。
【0051】
一方、変更部132は、受付部131が設定情報を受付けた場合(ステップS101;Yes)、設定情報を変更する(ステップS102)。続いて、送信部133は、他の調光卓10に設定の変更内容に関する情報を送信する(ステップS103)。
【0052】
〔変形例〕
上記実施形態では、中継装置100が他の調光卓10に設定の変更内容に関する情報を送信する例を示したが、これに限定されない。例えば、DMXノード20Aは、中継装置100の機能を有してもよい。
【0053】
図5を用いて、DMXノード20Aが実行する情報処理の一例について説明する。
図5に示すように、DMXノード20Aは、照明装置LE1の制御情報の変更に関する情報である設定情報を調光卓11から受付ける(ステップS21)。例えば、DMXノード20Aは、設定情報として、照明装置LE1の制御情報の設定変更に関するコマンドに関する情報を受付ける。
【0054】
続いて、DMXノード20Aは、照明装置LE1に対して設定を変更する(ステップS22)。例えば、DMXノード20Aは、設定変更に関するコマンドに基づいて、照明装置LE1に設定された各種情報を変更する。より具体的な例を挙げると、設定変更に関するコマンドが照明装置LE1のアドレスを「10」から「20」に変更する旨を示すものとする。この場合、DMXノード20Aは、設定変更に関するコマンドに基づいて、照明装置LE1のアドレスを「10」から「20」に変更する。
【0055】
続いて、照明装置LE1は、設定の変更が完了した通知内容をDMXノード20Aに送信する(ステップS23)。そして、DMXノード20Aは、設定の変更内容に関する情報を調光卓12に送信する(ステップS24)。例えば、DMXノード20Aは、設定の変更内容に関する情報として、「照明装置LE1のアドレスを「10」から「20」に変更した」といった情報を送信する。
【0056】
このように、変形例に係るDMXノード20Aは、各制御装置に対する制御の手間を低減することができる。なお、DMXノード20Aは、調光卓12に対して、ブロードキャストを用いて、設定の変更内容に関する情報を送信してもよい。
【0057】
また、上記実施形態では、システムが、スタジオや舞台に設置される例を挙げて説明したが、システムが設置される場所は他の施設内であってもよい。例えば、他の施設とは、劇場や、映画館や、公民館等の公共機関や、ビルディング等の任意の施設であってもよい。
【0058】
また、上記実施形態では、制御装置が、調光卓10である例を挙げたが、これに限定されない。例えば、制御装置は、デスクトップ型PCや、ノート型PCや、タブレット端末や、スマートフォン等であってもよい。
【0059】
また、上記実施形態では、制御対象が、照明装置である例を挙げたが、これに限定されない。例えば、制御対象は、バトンや、電源盤や、調光盤や、他のDMXノード20等であってもよい。
【0060】
また、上記実施形態では、中継装置100の送信部133が設定の変更内容に関する情報を他の調光卓10に送信する例を挙げて説明したが、送信部133は、変更に関する通知として、制御情報の設定変更が完了したことを示すコマンドに関する情報を送信してもよい。
【0061】
本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0062】
N ネットワーク
1 システム
10、11、12 調光卓
20 DMXノード
100 中継装置
110 通信部
120 記憶部
121 機器情報記憶部
130 制御部
131 受付部
132 変更部
133 送信部