(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023148650
(43)【公開日】2023-10-13
(54)【発明の名称】空調機
(51)【国際特許分類】
F24F 11/65 20180101AFI20231005BHJP
F24F 1/02 20190101ALI20231005BHJP
F24F 1/022 20190101ALI20231005BHJP
F24F 7/06 20060101ALI20231005BHJP
F24F 11/72 20180101ALI20231005BHJP
F24F 11/61 20180101ALI20231005BHJP
F24F 11/64 20180101ALI20231005BHJP
F24F 110/10 20180101ALN20231005BHJP
F24F 110/20 20180101ALN20231005BHJP
F24F 140/00 20180101ALN20231005BHJP
【FI】
F24F11/65
F24F1/02 391
F24F1/022
F24F7/06 B
F24F11/72
F24F11/61
F24F11/64
F24F110:10
F24F110:20
F24F140:00
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022056792
(22)【出願日】2022-03-30
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106116
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100131495
【弁理士】
【氏名又は名称】前田 健児
(72)【発明者】
【氏名】三田 英治
(72)【発明者】
【氏名】本田 貴寛
(72)【発明者】
【氏名】末廣 保
【テーマコード(参考)】
3L049
3L051
3L058
3L260
【Fターム(参考)】
3L049BB01
3L051BD04
3L051BD05
3L058BC03
3L058BC08
3L058BE05
3L058BE08
3L260AA02
3L260AB13
3L260BA41
3L260BA72
3L260CA13
3L260CB54
3L260CB55
3L260CB62
3L260CB64
3L260CB68
3L260EA07
3L260EA12
3L260FA02
3L260FC04
3L260FC06
3L260HA06
(57)【要約】 (修正有)
【課題】乾燥時の電力効率を向上させた空調機を提供することを目的とする。
【解決手段】内部空間110を有する本体ケース101と、内部空間110と屋内空間とを接続する循環風路103と、循環風路103内の空気を除湿する除湿動作を行う冷凍サイクル102と、冷凍サイクル102の動作を制御する制御部107と、を備え、制御部107は、除湿動作を行わせた状態で循環風路103を介して内部空間110と屋内空間との間で空気を循環させる除湿モードと、除湿動作を行わせることなく循環風路103を介して内部空間110と屋内空間との間で空気を循環させる循環モードと、を備える空調機。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部空間を有する本体ケースと、
前記内部空間と屋内空間とを接続する循環風路と、
前記循環風路を介して前記内部空間と前記屋内空間との間で空気を循環させる循環ファンと、
前記循環風路内の空気を除湿する除湿動作を行う冷凍サイクルと、
前記冷凍サイクルと前記循環ファンの動作を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記除湿動作を行わせた状態で前記循環風路を介して前記内部空間と前記屋内空間との間で空気を循環させる除湿モードと、
前記除湿動作を行わせることなく前記循環風路を介して前記内部空間と前記屋内空間との間で空気を循環させる循環モードと、を備える空調機。
【請求項2】
前記屋内空間から前記内部空間へと吸い込む処理前空気の湿度を検知する湿度センサを備え、
前記制御部は、前記処理前空気が所定の第一湿度以下であることを前記湿度センサが検知した際には前記循環モードを開始し、前記処理前空気が前記第一湿度よりも高い所定の第二湿度以上であることを前記湿度センサが検知した際には前記除湿モードを開始する、請求項1に記載の空調機。
【請求項3】
前記屋内空間と接続するための吸込口と、
前記内部空間と、
屋外と接続するための排気口とを順に接続する換気風路と、
前記換気風路を介して前記屋内空間の空気を前記内部空間へ吸い込み、前記内部空間から前記屋外へと吹き出す換気ファンと、
前記屋内空間の空気を前記循環風路もしくは前記換気風路のいずれか一方のみに通過させるための風路切換部と、を備え、
前記制御部は、前記換気風路を介して前記屋内空間の空気を屋外へ排出する換気モードを更に備える、請求項1に記載の空調機。
【請求項4】
前記屋内空間から前記内部空間へと吸い込む処理前空気の湿度を検知する湿度センサを備え、
前記制御部は、
前記処理前空気が所定の第三湿度以下であることを前記湿度センサが検知した際には前記循環モードを開始し、
前記処理前空気が前記第三湿度よりも高い所定の第四湿度以上であることを前記湿度センサが検知した際には前記換気モードを開始し、
前記換気モードの動作中に前記湿度センサが検知する湿度の単位時間当たりの減少量が所定の減少値以下になった際には前記除湿モードを開始する、請求項3に記載の空調機。
【請求項5】
前記制御部へ指示を受け付けるための指示受付部を備え、前記制御部は、前記指示受付部より前記運転の開始動作が指示された際に、前記湿度センサの検知した湿度に関わらず前記除湿モードを開始する、請求項2から4のいずれかに記載の空調機。
【請求項6】
前記指示受付部は、運転が開始してから終了するまでの指定運転時間を受け付け可能であり、
前記制御部は、前記指示受付部より前記運転の開始動作を受け付けてからの運転時間を計測する計時部を備え、
前記除湿モードによる動作中に、前記計時部により前記指定運転時間の経過が計測されたとき、前記制御部は前記冷凍サイクルの除湿動作を停止させ、前記循環ファンの動作を停止させる、請求項5に記載の空調機。
【請求項7】
前記循環モードによる動作中に、前記計時部により前記指定運転時間の経過が計測されたとき、前記制御部は前記循環ファンの動作を停止させる、請求項6に記載の空調機。
【請求項8】
前記換気モードによる動作中に、前記計時部により前記指定運転時間の経過が計測されたとき、前記制御部は前記換気ファンの動作を停止させる、請求項6または7のいずれかに記載の空調機。
【請求項9】
空気を吸い込むための吸込口と、空気を吹き出すための吹出口と、を備え、
前記屋内空間は空気の往来が可能な浴室と脱衣室であり、
前記吸込口は前記浴室より前記内部空間へと接続するためのものであり、
前記吹出口は前記内部空間から前記脱衣室へと接続するためのものである、請求項1から8のいずれかに記載の空調機。
【請求項10】
前記屋内空間は浴室である、請求項1から8のいずれかに記載の空調機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空気の除湿を行う空調機に関する。
【背景技術】
【0002】
浴室内の空気の除湿を行うことにより、浴室内に干した衣類などの乾燥対象物を乾燥させる空気調和機、即ち空調機が知られている。例えば冷凍サイクルを用いて空気から水分を回収することにより浴室内の空気を除湿し、衣類が保持している水分を除湿された空気中に蒸発させることにより衣類を乾燥させることが可能な空調機が開示されている(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような従来の空調機においては、浴室内に干した衣類などの乾燥対象物を乾燥させるために電力により冷凍サイクルが動作している。浴室内の乾燥対象物は、乾燥していくにつれ、保持している水分の空気中への蒸発量が低下する。これにより、衣類の乾燥が進むと漸次、空調機に吸い込まれる空気の湿度が低下し、冷凍サイクルによる水分の回収量が減少する。即ち、電力消費に対する衣類の乾燥効率が低下するという課題があった。
【0005】
そこで本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、乾燥時の電力効率を向上させた空調機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そして、この目的を達成するために、本発明に係る空調機は、内部空間を有する本体ケースと、前記内部空間と屋内空間とを接続する循環風路と、前記循環風路を介して前記内部空間と前記屋内空間との間で空気を循環させる循環ファンと、前記循環風路内の空気を除湿する除湿動作を行う冷凍サイクルと、前記冷凍サイクルと前記循環ファンの動作を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記除湿動作を行わせた状態で前記循環風路を介して前記内部空間と前記屋内空間との間で空気を循環させる除湿モードと、前記除湿動作を行わせることなく前記循環風路を介して前記内部空間と前記屋内空間との間で空気を循環させる循環モードと、を備えることにより、所期の目的を達成する。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、乾燥時の電力効率を向上させた空調機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の実施の形態の空調機の設置される建物の一例を概略的に示す模式図
【
図3】同空調機の構成と除湿モードおよび循環モードにおける気流を概略的に示す模式図
【
図4】実施の形態1の空調機の制御部の運転制御を示すフローチャート
【
図5】実施の形態2の空調機の構成と換気モードにおける気流を概略的に示す模式図
【
図6】同空調機の制御部の運転制御を示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。各図面における部材の寸法は、理解を容易にするために適宜拡大、縮小して示される。また、各図面において実施の形態を説明する上で重要ではない部材の一部は省略して表示する。また、第一、第二などの序数を含む用語は多様な構成要素を説明するために用いられるが、この用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ用いられ、この用語によって構成要素が限定されるものではない。
【0010】
(実施の形態1)
以下、
図1~5を用いて本実施の形態に係る空調機について説明する。
【0011】
最初に、
図1を用いて空調機100の設置される建物の一例を説明する。
図1は、空調機100の設置される建物200の一例を概略的に示す模式図である。
【0012】
建物200は、人が生活を営む一般的な家屋を示しており、第一フロアF1と、第二フロアF2と、階間Rと、外壁口30と、を備える。
【0013】
第一フロアF1は、建物200の一階部分に相当し、屋内空間に属する浴室10と、居住空間20と、を備える。なお、屋内空間とは、空調機100によって、後述する空調機100の内部空間との間で空気の循環が行われる空間であり、衣類などの水分を保持している乾燥対象物を干すために使用可能な空間である。また、浴室10と居住空間20は、空気の往来が可能に連通している。なお、連通させる手段の例として、浴室10と居住空間20の間に設けられたドアの外縁に隙間やあるいは伽藍を設けることなどが挙げられる。
【0014】
浴室10は、浴室吸込用開口11と、浴室吹出用開口12と、を備える。浴室10は、屋内空間に属する。
【0015】
浴室吸込用開口11は、浴室10の空気を空調機100へと吸い込ませるための開口であり、浴室10の天面の一部に設けられている。なお、浴室吸込用開口11は、浴室10の空気を空調機100へと吸い込ませることが可能であればよく、浴室10の床面や壁面に設けてもよい。
【0016】
浴室吹出用開口12は、空調機100で空調した空気を浴室10へ吹き出すための開口であり、浴室10の天面の一部に設けられている。なお、浴室吹出用開口12は、空調機100で空調した空気を浴室10へ吹き出すことが可能であればよく、浴室10の床面や壁面に設けてもよい。
【0017】
居住空間20は、居住空間吹出用開口21を備え、指示パネル22が設けられている。なお、本実施の形態において、居住空間20は浴室10に隣接する脱衣室であり、浴室10と居住空間20である脱衣室は空気の往来が可能なように一部で連通している。居住空間20は、屋内空間に属する。
【0018】
居住空間吹出用開口21は、空調機100で空調した空気を居住空間20へ吹き出すための開口であり、居住空間20の壁面の一部に設けられている。
【0019】
指示パネル22は、後述する指示受付部へ空調機100の運転に関する指示を信号として送信するものである。指示パネル22は、居住空間20の壁面の一部に設けられており、空調機100の使用者によって操作される。
【0020】
第二フロアF2は、建物200の居住空間20の二階部分に相当する。なお建物200は第二フロアF2の無い平屋であってもよい。
【0021】
階間Rは、建物の第一フロアF1と第二フロアF2との間の非居住空間である。階間Rは、浴室10の天井の位置に空調機100が設置される。階間Rは、ダクトD1と、ダクトD2とが備えられている。なお、建物200が第二フロアF2の無い平屋の場合、天井裏が階間Rに該当する。
【0022】
ダクトD1は、空調機100から居住空間吹出用開口21へと空気を搬送するための空気搬送路である。
【0023】
ダクトD2は、空調機100から外壁口30へと空気を搬送するための空気搬送路である。
【0024】
外壁口30は、建物200の外壁に設けられ、ダクトD2と接続されており、空調機100の後述する内部空間と屋外とを連通させるための開口である。
【0025】
(空調機100の構成)
続いて、
図2を用いて空調機100の構成を詳細に説明する。
図2は、
図1の空調機100の構成を概略的に示す模式図である。
【0026】
空調機100は、浴室10や居住空間20に干された乾燥対象物の乾燥を行う。空調機100は、本体ケース101と、冷凍サイクル102と、循環風路103と、循環ファン104と、換気風路105と、換気ファン106と、制御部107と、湿度センサ108と、指示受付部109と、指示パネル22とを備える。
【0027】
本体ケース101は、空調機100の外郭を形成すると共に、内部空間110を有する筐体であり、空調機100を構成する他の部材を格納する。本体ケース101は、吸込口111と、吹出口112と、排気口113と、を備える。
【0028】
内部空間110は、本体ケース101の内部に形成される空間である。
【0029】
吸込口111は、浴室吸込用開口11を介して浴室10から本体ケース101に空気を吸い込むための吸込口である。
【0030】
吹出口112は、第一吹出口114と、第二吹出口115と、吹出口切替機構116と、を備える。
【0031】
第一吹出口114は、内部空間110内の空気を浴室吹出用開口12を介して浴室10へ吹き出すための吹出口である。
【0032】
第二吹出口115は、内部空間110内の空気を居住空間吹出用開口21を介して居住空間20へ吹き出すための吹出口である。第二吹出口115は、ダクトD1を介して、居住空間20の天井面に設けた居住空間吹出用開口21と連通する。
【0033】
吹出口切替機構116は、第一吹出口114と第二吹出口115とを切り替えて内部空間110内の空気の吹き出し先を決定するものであり、制御部107により動作が制御される。吹出口切替機構116は、略板形状の第一閉塞手段117と、第一閉塞手段117を回動可能に支持する第一支持部118と、を備える。制御部107は、第一閉塞手段117を回動させることで、第一閉塞手段117により第一吹出口114と第二吹出口115のいずれか一方を閉塞する。
【0034】
排気口113は、浴室吸込用開口11から吸込口111を介し、空調機100の内部空間110へ吸い込まれた空気を屋外へと吹き出すための吹出口である。排気口113は、ダクトD2を介して、建物200の外壁に設けた第二外壁口40と連通する。即ち、内部空間110と屋外とを接続するための開口である。
【0035】
冷凍サイクル102は、内部空間110内に設けられており、循環風路103内の空気から水分を回収することで除湿する除湿動作を行うものであり、圧縮機119と第一熱交換器120と膨張器121と第二熱交換器122とを順次環状に連結し冷媒を循環している。冷凍サイクル102は電力供給されることにより動作する。
【0036】
圧縮機119は、電力供給されることにより、内部を通過する気体状態の冷媒を圧縮するほか、冷凍サイクル102内で冷媒を循環させる。
【0037】
第一熱交換器120は、凝縮器であり、循環風路103内を通過する空気に対して冷媒から放熱させて、冷媒を凝縮し液体とさせる。第一熱交換器120は、冷媒からの放熱により循環風路103内を通過する空気を加熱する。
【0038】
膨張器121は、通過する冷媒を減圧膨張させて一部の液を蒸発させる。
【0039】
第二熱交換器122は、蒸発器であり、循環風路103内を通過する空気より冷媒へと吸熱をすることで、膨張器で蒸発しなかった残りの冷媒を蒸発気化させる。第二熱交換器122は、冷媒への吸熱により循環風路103内を通過する空気を冷却する。
【0040】
循環風路103は、内部空間110と屋内空間とを接続する風路であり、吸込口111と、第二熱交換器122と、第一熱交換器120と、循環ファン104と、吹出口112と、をこの順で接続する。
【0041】
循環ファン104は、内部空間110内に設けられており、電力供給されることにより吸込口111から本体ケース101内へ空気を吸い込み、吸い込んだ空気を吹出口112から屋内空間へと吹き出す気流を生成する。即ち、循環ファン104は、循環風路103を介して内部空間110と屋内空間との間で空気を循環させる。循環ファン104は、遠心送風機や軸流送風機など、公知の流体機械を採用可能である。
【0042】
換気風路105は、屋内空間の空気を内部空間110を介して屋外へと搬送するための風路であり、吸込口111と、内部空間110と、排気口113と、をこの順で接続している。換気風路は、風路開閉部123を備える。
【0043】
風路開閉部123は、回動可能な板状部材であり、換気風路105において吸込口111と換気ファン106との間に設けられている。風路開閉部123は、回動することで、吸込口111と換気ファン106との間の換気風路105を開放または閉塞する。なお、
図1は風路開閉部123が換気風路105を開放している状態の図である。
【0044】
換気ファン106は、内部空間110内に設けられており、電力供給されることにより吸込口111から本体ケース101内へ空気を吸込み、吸い込んだ空気を排気口113から本体ケース101外へ吹き出す気流を生成する。即ち、換気ファン106は、換気風路105を介して屋内空間の空気を内部空間110へ吸い込み、内部空間110から屋外へと吹き出す。
【0045】
制御部107は、運転時間を計測する計時部を備え、空調機100の各種運転種別に基づく動作制御を、指示受付部109が指示パネル22から受け付けた指示の情報、湿度センサ108から送信された情報、計時部の計測した時間の情報に基づいて実行する。制御部107は、冷凍サイクル102、循環ファン104、換気ファン106、吹出口切替機構116、風路開閉部123などと電気的に通信可能に接続し、空調機100の電力供給を統括的に制御する。
【0046】
計時部は、指示受付部109より空調機100の運転の開始動作を受け付けてからの運転時間を計測する。
【0047】
湿度センサ108は、吸込口111近傍に設けられており、屋内空間から内部空間110へと吸い込む処理前空気の湿度を検知する。湿度センサ108は、検知した湿度の情報を含む信号を制御部107へ送信する。なお、処理前空気とは、屋内空間から内部空間110へと吸い込まれた空気のうち、除湿動作を行う冷凍サイクル102を通過する前の空気である。
【0048】
指示受付部109は、指示パネル22から送信された空調機100の運転に関する指示の信号を受信し、制御部107へ指示の情報を伝達する。指示受付部109は、空調機100の運転の開始指示、空調機100の運転の終了指示、空調機100の運転を開始してから終了するまでの指定運転時間の指示、吹出口112の吹き出し先の指示などを受け付ける。
【0049】
また、制御部107は、除湿モードと、循環モードと、を備える。除湿モード及び循環モードは、指示受付部109が受け付けた指示、および湿度センサ108から送信された情報に基づき、制御部107によって開始される。除湿モード及び循環モードの詳細は後述する。
【0050】
以上が、空調機100の構成である。
【0051】
次に、
図3と
図4を参照して、空調機100の各種運転種別(除湿モード、循環モード、換気モード)の詳細な動作について説明する。
【0052】
(除湿モード)
最初に
図3を用いて除湿モードの詳細な動作について説明する。
図3は、
図2の空調機100の構成と空調機100の除湿モードおよび循環モードにおける気流を概略的に示す模式図である。
【0053】
除湿モードにおいて、制御部107は、換気風路105を閉塞するように風路開閉部123を回動させ、冷凍サイクル102と循環ファン104とを動作させる。これにより、除湿モードにおいては、空調機100は屋内空間である浴室10の空気を吸込口111より内部空間110内に吸い込み、動作している冷凍サイクル102を通過させ、吹出口112より屋内空間へと吹き出す。冷凍サイクル102は、制御部107により圧縮機が通電され、第一熱交換器120が凝縮器として動作し、第二熱交換器122がと蒸発器として動作している。
【0054】
冷凍サイクル102を通過する空気は、蒸発器である第二熱交換器122によって冷却され露点以下となることにより、水分の凝縮が開始され、結露が発生し、結露水が第二熱交換器122に付着する。第二熱交換器122に付着した結露水は、ドレンパンなどに集められ、さらにそこから排水口を経由して空調機100の外部へ排水される。つまり、第二熱交換器122を通過した後の空気に含まれる水分量は、第二熱交換器122を通過する前の空気に含まれる水分量に比べて少なくなる。よって、除湿モードにおいて、循環風路103を流れる空気は第二熱交換器122を通過することで水分が回収され、即ち除湿される。第二熱交換器122を通過した後の空気は、凝縮器である第一熱交換器120を通過する際に加熱され温度が上昇する。冷凍サイクル102を通過したことにより、湿度が低下し温度が上昇した循環風路103の空気は、吹出口112より屋内空間へと吹き出される。冷凍サイクル102により湿度が低下し温度が上昇した状態で屋内空間へと吹き出された空気は、屋内空間に干されている乾燥対象物に接触し、浴室吸込用開口11を介して、再び吸込口111より内部空間110へと吸い込まれる。即ち、屋内空間と内部空間110の間で空気が除湿されながら循環し続ける。
【0055】
この際、乾燥対象物に接触した空気は、乾燥対象物の保持している水分を蒸発させる。即ち、除湿モードにおいて、乾燥対象物は空調機100より吹き出された空気によって乾燥する。なお、吹出口112からの吹き出し先は、乾燥対象物の有無などにより第一吹出口114と第二吹出口115のどちらかを選択できるものであり、指示パネル22の操作により使用者が適宜選択できる。
【0056】
(循環モード)
次に
図3を用いて循環モードの詳細な動作について説明する。
【0057】
除湿モードにおいて、制御部107は、換気風路105を閉塞するように風路開閉部123を回動させ、循環ファン104を動作させる。なお、冷凍サイクル102は動作させない。これにより、循環モードにおいては、空調機100は、屋内空間である浴室10の空気を吸込口111より内部空間110内に吸い込み、動作していない冷凍サイクル102へと通過させ、吹出口112より屋内空間へと吹き出す。冷凍サイクル102は動作していないため、吸込口111より内部空間110内に吸い込まれた空気は、冷凍サイクル102によって除湿されることなく、吹出口112より屋内空間へと吹き出される。
【0058】
屋内空間へと吹き出された空気は、屋内空間に干されている乾燥対象物に接触し、浴室吸込用開口11を介して、再び吸込口111より内部空間110へと吸い込まれる。即ち、屋内空間と内部空間110の間で空気が除湿されることなく循環し続ける。
【0059】
この際、乾燥対象物に接触した空気は、乾燥湿度以下である場合には乾燥対象物の保持している水分を蒸発させる。即ち、循環モードにおいて、接触する空気が乾燥湿度以下である場合のみ、乾燥対象物は空調機100より吹き出された空気によって乾燥する。屋内空間と内部空間110の間で循環し続ける空気は、乾燥対象物の保持している水分の蒸発により湿度が上昇し続ける。なお、乾燥湿度とは、乾燥対象物の保持している水分を蒸発させることの出来る湿度であり、乾燥対象物近傍の空気の温度や乾燥対象物の保持している水分量などによって変動する値である。なお、吹出口112からの吹き出し先は、乾燥対象物の有無などにより第一吹出口114と第二吹出口115のどちらかを選択できるものであり、指示パネル22の操作により使用者が適宜選択できる。
【0060】
以上が、空調機100の各種運転種別(除湿モード、循環モード)の詳細な動作である。
【0061】
ところで、除湿モードの継続時、乾燥対象物の保持している水分は蒸発し続け、保持している水分量が低下していく。乾燥対象物の保持している水分量が低下していくにつれて、乾燥対象物の保持している水分の蒸発量は低下するため、吸込口111より内部空間110内へ吸い込まれた処理前空気の湿度も低下する。処理前空気の湿度が低いほど、第二熱交換器122によって冷却された際に発生する結露水の量は少なくなる。即ち、除湿モードを継続することにより、冷凍サイクル102による水分の回収量が低下する。冷凍サイクル102は電力供給されることにより動作しているため、除湿モードを継続することにより電力消費に対する衣類の乾燥効率が低下する。一方で、循環モードでは、冷凍サイクル102を動作させることなく、屋内空間と内部空間110の間で空気が除湿されることなく循環し続ける。前述したように、循環する空気の湿度が乾燥湿度以下である場合には乾燥対象物の保持している水分を蒸発させることができる。そのため、処理前空気の湿度が乾燥湿度以下である場合には、除湿モードではなく循環モードを行うことで、電力の消費量を抑えつつ、乾燥対象物を乾燥させることができる。上記の理由により、処理前空気の湿度に応じて除湿モードと循環モードを切り替えることができることが望ましい。
【0062】
(制御部107による空調機100の運転制御)
次に
図4を用いて、指示受付部109が指定運転時間Xで、空調機100の運転の開始指示を受け付けた時の制御部107による空調機100の運転制御について詳細に説明をする。
図4は、空調機100の制御部107の運転制御を示すフローチャートである。
【0063】
最初に、制御部107は空調機100の運転の開始指示を受け付けると、計時部は、運転時間の計測を開始する(S1)。計時部が計測を開始すると、続いて制御部107は除湿モードを開始する。
【0064】
除湿モードにおいては、制御部107によって、循環ファン104が動作開始された(S2)後に、冷凍サイクル102が動作開始される(S3)。この際、冷凍サイクル102により湿度が低下し温度が上昇した状態で屋内空間へと吹き出された空気は、屋内空間に干されている乾燥対象物に接触し、浴室吸込用開口11を介して、再び吸込口111より内部空間110へと吸い込まれる。乾燥対象物に接触した空気は、乾燥対象物の保持している水分を蒸発させる。即ち、除湿モードにおいて、空調機100は冷凍サイクル102を動作させることで乾燥対象物を乾燥させる。除湿モードを継続すると、時間経過に伴って乾燥対象物の保持している水分量が低下していく。それに伴い、吸込口111より吸い込まれた処理前空気の湿度も低下していく。
【0065】
除湿モードにおいて、湿度センサ108は処理前空気の湿度を検知し、処理前空気の湿度が第一湿度以下か否かを判定する(S4)。湿度センサ108が乾燥湿度よりも低い湿度である第一湿度(例えば30%RH)以下を検知した場合には、制御部107は冷凍サイクル102を停止させることで、循環モードを開始する(S4のYes→S7)。
【0066】
循環モードにおいては、屋内空間と内部空間110の間で第三湿度以下の空気が循環する。この時、乾燥対象物に接触する空気は乾燥湿度以下であるため、乾燥対象物の保持している水分を蒸発させる。即ち、循環モードにおいて、空調機100は冷凍サイクル102を動作させることなく循環ファン104を動作させる電力のみで乾燥対象物を乾燥させる。循環モードを継続すると、時間経過に伴って屋内空間と内部空間110の間で循環し続ける空気は、乾燥対象物からの水分の蒸発により湿度が上昇し続ける。それに伴い、乾燥対象物の保持している水分は蒸発しづらくなる。
【0067】
循環モードにおいて、湿度センサ108は処理前空気の湿度を検知し、処理前空気の湿度が第二湿度以上か否かを判定する(S8)。湿度センサ108が第一湿度よりも高い湿度である第二湿度(例えば80%RH)以上を検知した場合には、制御部107は冷凍サイクル102を動作させることで、除湿モードを開始する(S8のYes→S3)。
【0068】
以上のように、制御部107は、湿度センサ108が第一湿度以下を検知した場合に循環モードを開始し、湿度センサ108が第二湿度以上を検知した場合に除湿モードを開始し、これを繰り返す。
【0069】
なお、計時部が指定運転時間Xの経過が計測された際には、除湿モードと循環モードのどちらの動作中であっても、空調機100の運転を停止させる。具体的には、除湿モードによる動作中に、計時部は指定運転時間Xが経過したか否かを判定する(S5)。計時部により指定運転時間Xの経過が計測されたとき、制御部107は冷凍サイクル102の除湿動作を停止させ、循環ファン104の動作を停止させる(S5のYes→S6)。また、循環モードによる動作中に、計時部は指定運転時間Xが経過したか否かを判定する(S9)。計時部により指定運転時間Xの経過が計測されたとき、制御部107は循環ファン104の動作を停止させる(S9のYes→S10)。
【0070】
以上の運転制御により、冷凍サイクル102を動作していない際にも乾燥対象物を乾燥させることができると共に、処理前空気の湿度が比較的高い時のみ冷凍サイクル102を動作させることができる。これにより、電力消費に対する乾燥対象物の乾燥効率が向上する。
【0071】
また、前述したように、制御部107は、空調機100の運転の開始指示を受け付けた時、最初に除湿モードを開始することが望ましい。空調機100の運転開始前は本体ケース101内の空気が停滞しているため、浴室10内の湿度と同等ではなく、運転の開始指示を受け付けた直後に湿度センサ108が検知した湿度は浴室10内の湿度とは大きく異なる可能性が高い。また、運転の開始指示を受け付けた直後は、乾燥対象物はまだ空調機100によって乾燥されておらず、保持している水分の蒸発量が多いため、湿度センサ108の検知した湿度に関わらず除湿モードを実施することが望ましい。
【0072】
(実施の形態2)
図5は実施の形態2の空調機100の構成と空調機100の換気モードにおける気流を概略的に示す模式図である。実施の形態1と同様の構成要素については、同一の符号を付し、その詳細の説明を省略する。実施の形態1と相違する点は、制御部が換気モードを更に備えている点である。
【0073】
制御部124は、除湿モードと、循環モードと、換気モードとを備える。制御部124は、湿度センサ108の測定した湿度が第三湿度以下である時に循環モードを開始し、湿度センサ108の測定した湿度が第四湿度以上である時に換気モードを開始する。制御部124は、更に換気モードの動作中に湿度センサ108が検知する湿度の単位時間当たりの減少量が所定の減少値以下になった際には除湿モードを開始する。なお、除湿モードと循環モードにおける空調機100の動作は実施の形態1と同様である。
【0074】
(換気モード)
図5を用いて換気モードの詳細な動作について説明する。
【0075】
換気モードにおいて、制御部124は、換気風路105を開放するように風路開閉部123を回動させ、換気ファン106を動作させる。これにより、換気モードにおいては、空調機100は屋内空間である浴室10の空気を吸込口111より内部空間110内に吸い込み、換気風路105を介して排気口113より屋外へ向けて吹き出す。この際、空調機100の換気モードの動作により、屋内空間と隣接した図示しない隣接空間の空気が屋内空間へと流入する。即ち、換気モードでは、建物200内における内部空間110以外の空間の空気を屋内空間へと流入させ、屋内空間を通過させた後に、内部空間110を介して屋外へと吹き出している。なお、本実施の形態における換気モードにおいて隣接空間は乾燥対象物が干されていない空間であり、隣接空間より屋内空間へと案内された空気の湿度は第四湿度より低い所定湿度、例えば50%である。
【0076】
(制御部124による空調機100の運転制御)
次に
図6を用いて、指示受付部109が指定運転時間Xで、空調機100の運転の開始指示を受け付けた時の制御部124による空調機100の運転制御について詳細に説明をする。
図6は、空調機100の制御部124の運転制御を示すフローチャートである。
【0077】
最初に、制御部124は空調機100の運転の開始指示を受け付けると、計時部は、運転時間の計測を開始する(S21)。計時部が計測を開始すると、続いて制御部124は除湿モードを開始する。
【0078】
除湿モードにおいては、制御部124によって、循環ファン104が動作開始された後に、冷凍サイクル102が動作開始される(S22→S23)。この際、冷凍サイクル102により湿度が低下し温度が上昇した状態で屋内空間へと吹き出された空気は、屋内空間に干されている乾燥対象物に接触し、浴室吸込用開口11を介して、再び吸込口111より内部空間110へと吸い込まれる。乾燥対象物に接触した空気は、乾燥対象物の保持している水分を蒸発させる。即ち、除湿モードにおいて、空調機100は冷凍サイクル102を動作させることで乾燥対象物を乾燥させる。除湿モードを継続すると、時間経過に伴って乾燥対象物の保持している水分量が低下していく。それに伴い、吸込口111より吸い込まれた処理前空気の湿度も低下していく。
【0079】
除湿モードにおいて、湿度センサ108は処理前空気の湿度を検知し、処理前空気の湿度が第三湿度以下か否かを判定する(S24)。湿度センサ108が乾燥湿度よりも低い湿度である第三湿度(例えば30%RH)以下を検知した場合には、制御部124は冷凍サイクル102を停止させることで、循環モードを開始する(S24のYes→S27)。
【0080】
循環モードにおいては、屋内空間と内部空間110の間で第三湿度以下の空気が循環する。この時、乾燥対象物に接触する空気は乾燥湿度以下であるため、乾燥対象物の保持している水分を蒸発させる。即ち、循環モードにおいて、空調機100は冷凍サイクル102を動作させることなく循環ファン104を動作させる電力のみで乾燥対象物を乾燥させる。循環モードを継続すると、時間経過に伴って屋内空間と内部空間110の間で循環し続ける空気は、乾燥対象物からの水分の蒸発により湿度が上昇し続ける。それに伴い、乾燥対象物の保持している水分は蒸発しづらくなる。
【0081】
循環モードにおいて、湿度センサ108は処理前空気の湿度を検知し、処理前空気の湿度が第四湿度以上か否かを判定する(S28)。湿度センサ108が第三湿度よりも高い湿度である第四湿度(例えば80%RH)以上を検知した場合には、制御部124は循環ファン104を停止させる(S28のYes→S31)。次に換気風路105を開放するように風路開閉部123を回動させ、換気ファン106を動作させることで、換気モードを開始する(S32)。
【0082】
換気モードにおいては、屋内空間内の空気は換気風路105を介して排気口113より屋外へ向けて吹き出され、隣接空間の空気は屋内空間へと流入する。即ち、第四湿度の空気である屋内空間の空気を屋外へと排気し、第四湿度より低い所定湿度の空気を隣接空間から屋内空間へと流入させ、冷凍サイクル102を動作させることなく屋内空間内の空気の湿度を低下させる。換気モードを継続すると、時間経過に伴って屋内空間の空気の湿度は所定湿度へと近づいていく。
【0083】
換気モードにおいて、制御部124は、湿度センサ108は検知する湿度の単位時間当たりの減少量が所定の減少値(例えば1分間の湿度の減少量が0.3%RH)以下か否かを判定する(S33)。湿度センサ108が検知する湿度の単位時間当たりの減少量が所定の減少値以下になった場合には、換気ファン106を停止させ、換気風路105を閉塞するように風路開閉部123を回動させる(S33のYes→S36)。その後制御部124は、循環ファン104を動作させ、冷凍サイクル102を動作させることで除湿モードを開始する(S22→S23)。
【0084】
以上のように、制御部124は、湿度センサ108が第三湿度以下を検知した場合に循環モードを開始し、湿度センサ108が第四湿度以上を検知した場合に換気モードを開始し、湿度センサ108が検知する湿度の単位時間当たりの減少量が所定の減少値以下になった場合に除湿モードを開始し、これを繰り返す。
【0085】
なお、計時部が指定運転時間Xの経過が計測された際には、除湿モードと循環モードと換気モードのいずれのモードの動作中であっても、空調機100の運転を停止させる。具体的には、換気モードによる動作中に、計時部は指定運転時間Xが経過したか否かを判定する(S34)。計時部により指定運転時間Xの経過が計測されたとき、制御部124は、換気ファン106の動作を停止させ、換気風路105を閉塞するように風路開閉部123を回動させる。除湿モードによる動作中および循環モードによる動作中に、計時部により指定運転時間Xの経過が計測されたときの空調機100の停止動作は実施の形態1の
図4に示した枠線Wの内容と同様であるため、記載を省略する。
【0086】
以上の運転制御により、冷凍サイクル102を動作していない際にも乾燥対象物を乾燥させることができると共に、処理前空気の湿度が比較的高い時には冷凍サイクル102を動作させる前に当該空気を排気することで処理前空気の湿度を下げ、排気により湿度の下がった時のみ冷凍サイクル102を動作させて乾燥対象物を乾燥させることができる。これにより、電力消費に対する乾燥対象物の乾燥効率が向上する。
【0087】
なお、換気モードの際に、換気ファン106と同時に、循環ファン104を動作させる構成であっても良い。この場合、屋内空間を通過する空気の総量が多くなり、それに伴って乾燥対象物に接触する空気量が多くなる。これにより、乾燥対象物の保持する水分の蒸発が促されるため、換気モード時においても乾燥対象物の乾燥を促すことができる。これにより、乾燥対象物の乾燥時間が短縮される。
【0088】
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素あるいは各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。前述の実施の形態では、このような設計変更が可能な内容に関して、「実施の形態の」「実施の形態では」等との表記を付して説明しているが、そのような表記のない内容に設計変更が許容されないわけではない。
【産業上の利用可能性】
【0089】
本発明に係る空調機は、冷凍サイクルを用いた浴室の空調を可能とするものであるので、浴室を用いた衣類の乾燥等を行うのに使用される空調機として有用である。
【符号の説明】
【0090】
10 浴室
11 浴室吸込用開口
12 浴室吹出用開口
20 居住空間
21 居住空間吹出用開口
22 指示パネル
30 外壁口
100 空調機
101 本体ケース
102 冷凍サイクル
103 循環風路
104 循環ファン
105 換気風路
106 換気ファン
107 制御部
108 湿度センサ
109 指示受付部
110 内部空間
111 吸込口
112 吹出口
113 排気口
114 第一吹出口
115 第二吹出口
116 吹出口切替機構
117 第一閉塞手段
118 第一支持部
119 圧縮機
120 第一熱交換器
121 膨張器
122 第二熱交換器
123 風路開閉部
124 制御部
200 建物
D1 ダクト
D2 ダクト
F1 第一フロア
F2 第二フロア
R 階間