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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023148699
(43)【公開日】2023-10-13
(54)【発明の名称】基板処理装置
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/683 20060101AFI20231005BHJP
   H01L 21/304 20060101ALI20231005BHJP
   H01L 21/306 20060101ALI20231005BHJP
【FI】
H01L21/68 N
H01L21/304 643A
H01L21/304 648A
H01L21/306 K
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022056858
(22)【出願日】2022-03-30
(71)【出願人】
【識別番号】000002428
【氏名又は名称】芝浦メカトロニクス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100081961
【弁理士】
【氏名又は名称】木内 光春
(74)【代理人】
【識別番号】100112564
【弁理士】
【氏名又は名称】大熊 考一
(74)【代理人】
【識別番号】100163500
【弁理士】
【氏名又は名称】片桐 貞典
(74)【代理人】
【識別番号】230115598
【弁護士】
【氏名又は名称】木内 加奈子
(72)【発明者】
【氏名】高橋 かりん
【テーマコード(参考)】
5F043
5F131
5F157
【Fターム(参考)】
5F043EE08
5F043EE35
5F131AA02
5F131BA18
5F131BA37
5F131CA12
5F131EA06
5F131EB32
5F131EB35
5F131EB37
5F157AB02
5F157AB14
5F157AB33
5F157AB90
5F157BB22
5F157BB66
5F157CF14
5F157CF22
5F157CF34
5F157CF42
5F157CF44
5F157CF50
5F157CF60
5F157CF92
5F157CF99
5F157DB02
5F157DB37
5F157DC90
(57)【要約】      (修正有)
【課題】基板の縁部における処理液の滞留を防いで、汚染の発生を抑制できる基板処理装置を提供する。
【解決手段】基板処理装置1は、基板Wを回転させる回転体20と、回転体20により回転する基板Wの処理面に対して処理液を供給することにより、基板Wを処理する供給部40と、回転体20に設けられ、基板Wの端面に接することにより、基板Wの裏面を回転体20に離隔して対向させる保持位置と、基板Wの端面から離れることにより、基板Wを開放する開放位置との間を移動可能な複数のクランプピン32と、クランプピン32に設けられ、クランプピン32の保持位置への移動に従って基板Wの裏面の縁部に接することにより、基板Wを支持する支持位置と、基板Wの縁部から離れてクランプピン32のみにより基板Wを保持させる退避位置との間を移動可能な支持部材33と、を有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板を回転させる回転体と、
前記回転体により回転する前記基板の処理面に対して処理液を供給することにより、前記基板を処理する供給部と、
前記回転体に設けられ、前記基板の端面に接することにより、前記基板の前記処理面と反対側の面を前記回転体に離隔して対向させる保持位置と、前記基板の端面から離れることにより、前記基板を開放する開放位置との間を移動可能な複数のクランプピンと、
前記クランプピンに設けられ、前記基板の前記処理面と反対側の縁部に接することにより、前記基板を支持する支持位置と、前記基板の前記縁部から離れて前記クランプピンのみにより前記基板を保持させる退避位置との間を移動可能な支持部材と、
を有する基板処理装置。
【請求項2】
前記支持部材を昇降させることにより、前記支持部材を前記支持位置と前記退避位置との間で移動させる昇降機構と、
を有する請求項1記載の基板処理装置。
【請求項3】
前記昇降機構は、
駆動源と、
前記駆動源からの駆動力を、前記支持部材に対して非接触で伝達する伝達部と、
を含む請求項2記載の基板処理装置。
【請求項4】
前記昇降機構による前記支持部材の昇降位置を検出する検出部と、
前記検出部が検出した前記支持部材の前記昇降位置に基づいて、前記クランプピンによる前記基板の保持及び開放が正常に行えるか否かを判定する判定部と、
を有する請求項2又は請求項3記載の基板処理装置。
【請求項5】
前記昇降機構は、前記クランプピンの前記開放位置から前記保持位置への移動に従って、前記支持部材を支持する部材がスライド移動することにより、前記支持部材を前記支持位置から前記退避位置へと移動させる傾斜面を有する請求項2記載の基板処理装置。
【請求項6】
前記支持部材は、
前記回転体が回転していない場合に、前記支持位置に位置付けられており、
前記回転体の回転による遠心力により、前記退避位置に移動可能に設けられている請求項1記載の基板処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基板処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体ウェーハなどの基板の表面に半導体デバイスを形成するプロセスでは、専用の処理室内で基板を保持して、特殊雰囲気や処理液による各種の処理が行われる。このような処理においては、基板の処理面に、処理液自体、処理で発生する残渣などの物質、基板を保持した接触痕などが残ることは、基板の品質低下につながる。また、基板の処理面のみならず、基板の処理面と反対側の面(以下、裏面とする)に処理液、物質、接触痕などが残存することも、基板の処理面に影響を与えるために好ましくない。このため、基板の処理面や裏面に影響を与えることなく、複数の保持部材によって外周の端面を保持した状態で、処理面に処理液を供給することにより処理を行うことが行われている。このような保持部材としては、例えば、基板の外周の端面に接離する方向に移動する複数の保持部が用いられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4364659号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の保持部は、傾斜面を有するテーパ状の支持部と、基板の端面を保持するクランプピンが一体となり、偏心回転する。支持部は、搬送ロボットにより搬送された基板の裏面側の縁部を、傾斜面によって支持する部分であり、クランプピンが偏心回転するとともに、基板の縁部が傾斜面上に沿って上昇する。最終的には、基板の端面にクランプピンが当接することで基板の移動が止まり、基板の端面が保持される。但し、このとき支持部と基板の裏面側の縁部は、常に接した状態となる。このように保持部によって保持された状態で基板を回転させ、基板の表面に処理液を供給すると、クランプピンを伝って下降した処理液が、支持部と基板が接する箇所で滞留するので、処理ムラが発生する。
【0005】
また、処理中には基板が回転しているため、基板の外周では処理液が飛散している状態である。そのため、支持部と基板が接する箇所で滞留する処理液に、新たに飛散する処理液が衝突すると、その衝突した処理液が拡散してミストとなって、基板の処理面、端面及び裏面に付着する。このように付着したミストが乾燥すると、シミとなって基板の汚染原因となり、製品不良につながる。
【0006】
本発明の実施形態は、基板の縁部における処理液の滞留を防いで、汚染の発生を抑制できる基板処理装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態の基板処理装置は、基板を回転させる回転体と、前記回転体により回転する前記基板の処理面に対して処理液を供給することにより、前記基板を処理する供給部と、前記回転体に設けられ、前記基板の端面に接することにより、前記基板の前記処理面と反対側の面を前記回転体に離隔して対向させる保持位置と、前記基板の端面から離れることにより、前記基板を開放する開放位置との間を移動可能な複数のクランプピンと、前記クランプピンに設けられ、前記基板の前記処理面と反対側の縁部に接することにより、前記基板を支持する支持位置と、前記基板の前記縁部から離れて前記クランプピンのみにより前記基板を保持させる退避位置との間を移動可能な支持部材と、を有する。
【発明の効果】
【0008】
本発明の実施形態は、基板の縁部における処理液の滞留を防いで、汚染の発生を抑制できる基板処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実施形態の基板処理装置の構成を示す図である。
図2図1の基板処理装置の保持部の動作を示す平面図であり、(A)はクランプピンが保持位置にある状態、(B)はクランプピンが開放位置にある状態を示す。
図3図1の基板処理装置の内部構成の基板開放状態を示す一部断面図である。
図4図1の基板処理装置の内部構成の基板保持状態を示す一部断面図である。
図5】クランプピン及び支持部を示す斜視図である。
図6】支持部の上昇時を示す斜視図(A)及び断面図(B)、下降時を示す斜視部(C)及び断面図(D)である。
図7】クランプピンが開放位置にある状態(A)、クランプピンが保持位置にある状態(B)、支持部材が退避位置にある状態(C)を示す説明図である。
図8】実施形態の基板処理の手順を示すフローチャートである。
図9】基板と支持部材との間の液溜りの例を示す説明図である。
図10】支持部材が遠心力により外方へ移動する変形例を示す説明図である。
図11】支持部材が遠心力により回動する変形例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
[概要]
図1に示すように、基板処理装置1は、クランプピン32によって基板Wを保持して回転させながら、供給部40からの処理液を、基板Wの一方の面(以下、処理面とする)に供給することにより基板Wをウェット処理する装置である。処理対象となる基板Wは、例えば、円形のシリコン製の半導体ウェーハである。本実施形態のウェット処理は、薬液によるエッチング処理、洗浄液による洗浄処理などを含む。
【0011】
以下の説明では、基板Wの処理面と反対側の面を裏面とする。なお、基板Wの表面と裏面の双方を裏返して処理する場合には、処理面と裏面とは入れ替わる。また、基板Wの外周の側面を端面とし、端面と裏面がなす角を縁部とする。なお、重力に抗する方向を上、重力に従う方向を下とするが、基板処理装置1の設置方向を限定するものではない。
【0012】
[基板処理装置]
基板処理装置1は、図1に示すように、回転体20、保持部30、供給部40、制御装置50を有する。
【0013】
(回転体)
回転体20は、クランプピン32に保持された基板Wに、間隔を空けて対向する平坦なテーブル20aを有し、クランプピン32とともに回転可能に設けられている。回転体20は、一端がテーブル20aによって塞がれた円筒形状である。テーブル20aは、基板Wよりも大きな径の円形の面である。テーブル20aの中央には、図2に示すように、円形の貫通孔20bが形成されている。
【0014】
回転体20は、図示しない設置面又は設置面に設置された架台に固定された固定ベース21上に、モータ22によって回転可能に設けられている。図中のAは、回転体20の回転の中心軸である。モータ22は、図3に示すように、中空の回転子22aとこれを回転させる固定子22bを有する中空モータである。モータ22の回転子22aには、中空の回転軸22cが接続されている。回転軸22cの外周は、回転体20の内部に同軸に接続されている。回転軸22cの内部には、貫通孔20bに連通した廃液管22dが設けられている。固定子22bは、固定ベース21に固定されている。
【0015】
モータ22は、固定子22bのコイルに通電することにより、回転子22aとともに回転軸22cが回転するので回転体20が回転する。図3の点線で示した回転体20と、一点鎖線で囲まれた部分とが、基板Wとともに回転する部分であり、それ以外が固定ベース21に固定され、基板Wとともに回転しない部分である
【0016】
なお、固定ベース21には、防護壁21aが設けられている。防護壁21aは、図3に示すように、回転体20と同心であって、固定ベース21上に立ち上げられた二重の円筒形の壁であり、回転体20の下縁を非接触で挟むように覆っている。これにより、防護壁21aと回転体20との間に、屈曲した経路であるラビリンス構造が形成され、回転体20の外壁に沿って流れ落ちる処理液が、回転体20の内部に流入し難い構成となっている。
【0017】
(保持部)
保持部30は、テーブル20aと平行に且つ間隔を空けて、基板Wを保持する。図2に示すように、保持部30は、テーブル20aの周縁に沿って等間隔に6つ設けられている。各保持部30は、図3及び図4に示すように、回動部材31、クランプピン32、支持部材33、回動機構34、昇降機構35、検出部36を有する。回動部材31は、図5に示すように、円柱形状の部材である。回動部材31は、回転体20の軸Aと平行な軸を中心に、回動可能に設けられている。回動部材31の天面は、テーブル20aから露出している。
【0018】
クランプピン32は、軸Aと平行な方向に立ち上げられた円柱形状である。クランプピン32の上端の外周には、上方になるに従って拡径することにより傾斜したテーパ面が形成されている。クランプピン32は、各回動部材31の天面の回動の中心から偏心した位置に設けられている。
【0019】
クランプピン32は、回動部材31の回動に従って、保持位置(図2(A)参照)と開放位置(図2(B))参照)との間を移動可能に設けられている。保持位置は、基板Wの端面に接することにより基板Wを保持する位置である。開放位置は、基板Wの端面から離れることにより基板Wを開放する位置である。本実施形態では、6つのクランプピン32が基板Wの端面に接することにより、基板Wを保持する。
【0020】
支持部材33は、クランプピン32に昇降可能に設けられた楔形の部材である。支持部材33の上部は、クランプピン32から離れるに従って低くなるように傾斜した傾斜面33aとなっている。また、支持部材33の幅は、クランプピン32から離れるに従って狭くなっている。傾斜面33aは、基板Wの処理面に対して傾斜しており、基板Wの縁部に接して基板Wを支持する。
【0021】
支持部材33は、支持位置(図3図6(A)参照)と退避位置(図4図6(B)参照)との間を移動可能に設けられている。支持位置は、基板Wの縁部に接することにより、基板Wを支持する位置である。退避位置は、基板Wの縁部から離れて、クランプピン32のみにより基板Wを保持させる位置である。
【0022】
より具体的には、図6(B)、(C)に示すように、クランプピン32の内部に、軸Aと平行なガイド穴32aが形成されており、このガイド穴32aに、支持部材33の底面から立ち上げられたガイド33bがスライド移動可能に挿入されている。これにより、支持部材33は、支持位置と退避位置との間をガタつきなく昇降できる。なお、回動部材31の天面には、退避位置に移動した支持部材33が収容される穴である収容部31aが設けられている。
【0023】
回動機構34は、回動部材31を回動させることにより、クランプピン32を保持位置と開放位置との間で移動させる。回動機構34は、図2図4に示すように、回動軸341、小ギヤ342、大ギヤ343を有する。回動軸341は、図5に示すように、回動部材31の天面と反対側に、回動部材31の回動の軸と同軸に設けられた円柱形状の部材である。
【0024】
小ギヤ342は、回動軸341の回動部材31と反対側の端部に設けられたセクタギヤである。大ギヤ343は、小ギヤ342に対応して、ギヤ溝が間欠的に形成されたギヤである。大ギヤ343は、回転軸22cの外周に軸受(図示せず)によって回転自在に設けられている。つまり、大ギヤ343は、回転体20を回転させるモータ22によって、回転体20と同軸に回転自在に設けられている。大ギヤ343は、小ギヤ342と対応する間隔で、6つの凸部が周方向に所定間隔で形成されてなり、各凸部の先端外周面に、小ギヤ342に噛合するギヤ溝が形成されている。
【0025】
大ギヤ343は、図示しないバネによって、図2(A)に矢印αで示す回転方向(反時計方向)に付勢されている。これにより、小ギヤ342は、矢印β1で示す時計方向に付勢されるため、小ギヤ342の回動に回動部材31が連動し、クランプピン32が回転体20の中心方向へ移動して、基板Wの端面に当接する保持位置に維持される。なお、基板処理時には、この保持位置を維持した状態で、回動部材31、回動軸341、クランプピン32、小ギヤ342、大ギヤ343は、回転体20とともに回転する。
【0026】
また、大ギヤ343は、図示しないストッパ機構によって、回転が阻止される。大ギヤ343の回転が阻止された状態で、図2(B)に示すように、回転体20を矢印γ方向へ所定角度回転させると、回転が阻止された大ギヤ343に噛合している小ギヤ342が、矢印β2で示す反時計方向に回動する。これにより、回動部材31が回動するので、クランプピン32が基板Wの端面から離れる方向に移動して、開放位置に来る。
【0027】
昇降機構35は、支持部材33を昇降させることにより、支持部材33を支持位置と退避位置との間で移動させる。昇降機構35は、昇降軸35a、駆動源35b、伝達部350を有する。昇降軸35aは、上端に支持部材33が接続されたロッドであり、回動軸341及び小ギヤ342を貫通した昇降軸孔341aに挿通されて、下端が小ギヤ342の下方に突出している。駆動源35bは昇降軸35aを昇降させる。駆動源35bとしては、例えばシリンダを用いる。
【0028】
伝達部350は、駆動源35bからの駆動力を、支持部材33に対して非接触で伝達する。伝達部350は、駆動側磁石351、従動側磁石352、付勢部材353を有する。駆動側磁石351は、リング状であり、駆動源35bの駆動ロッドによって下面を支持されることにより、駆動源35bにより昇降する。従動側磁石352は、各昇降軸35aの下端に、それぞれ所定の大きさで取り付けられている。従動側磁石352は、駆動側磁石351に対して、反発力により非接触で対向する。なお、これに限らず、従動側磁石352が、駆動側磁石351に非接触で対向するリング状であってもよい。また、従動側磁石352がリング状である場合に、駆動側磁石351が所定の大きさでそれぞれが各駆動源35bの駆動ロッドに支持されていてもよい。
【0029】
付勢部材353は、従動側磁石352と小ギヤ342との間に設けられ、従動側磁石352を下方に付勢するバネである。付勢部材353によって、従動側磁石352が下方に付勢されることにより、昇降軸35aとともに支持部材33が下方に付勢される。これにより、支持部材33が下降した退避位置に来る。駆動源35bによって駆動側磁石351が上昇すると、従動側磁石352が非接触で上方に付勢されるので、付勢部材353の付勢力に抗して、昇降軸35a及び支持部材33が上昇して支持位置に来る。
【0030】
検出部36は、昇降機構35による支持部材33の昇降位置を検出する。本実施形態の検出部36は、駆動側磁石351の高さを検出することにより、支持部材33の昇降位置を間接的に検出する。検出部36としては、駆動側磁石351までの距離を検出するレーザや赤外線などの非接触センサを用いる。なお、上記のように、従動側磁石352をリング状とした場合には、検出部36は、従動側磁石352までの距離を検出してもよい。
【0031】
(供給部)
供給部40は、図1に示すように、基板Wの処理面に、処理液を供給する。供給部40は、処理液供給機構41、処理液保持部42、昇降機構43、加熱部44を有する。
【0032】
処理液供給機構41は、複数種の処理液を供給する機構である。本実施形態では、例えば、処理液として純水(HО)、リン酸(HPO)を含む水溶液(以下、リン酸溶液とする)、フッ化水素(HF)を含む水溶液(以下、フッ酸溶液とする)を供給する。処理液供給機構41は、それぞれの処理液を貯留する処理液槽41aを有している。
【0033】
各処理液槽41aからは、個別送通管41bが並列的に処理液供給管41cに結合されている。処理液供給管41cは、その先端部が保持部30に保持された基板Wに対向している。これにより、各処理液槽41aからの処理液は、個別送通管41b及び処理液供給管41cを介して、基板Wの処理面に供給される。各個別送通管41bには、それぞれ流量調整バルブ41d、流量計41eが設けられている。
【0034】
処理液保持部42は、基板Wよりも大径の円形であり、周縁部に回転体20と反対側に立ち上がった壁が形成されることにより、盆形状をなしている。処理液保持部42の外底面は、基板Wに対向している。処理液保持部42には、処理液供給管41cの先端が挿通されて、基板W側に露出する吐出口42aが形成されている。なお、吐出口42aは、軸Aに対して偏心した位置に設けられている。
【0035】
昇降機構43は、処理液保持部42を、基板Wに対して接離する方向に移動させる機構である。昇降機構43としては、例えば、シリンダ、ボールねじ機構など、回転体20の軸に平行な方向に処理液保持部42を移動させる種々の機構を適用可能であるが、詳細は省略する。
【0036】
加熱部44は、供給部40により供給される処理液を加熱する。加熱部44は、処理液保持部42の基板Wに対向する面と反対側の面に設けられたヒータ441を有する。ヒータ441は、円形のシート状である。ヒータ441には、処理液供給管41cが挿通された貫通孔441aが形成されている。
【0037】
(制御装置)
制御装置50は、基板処理装置1の各部を制御する。制御装置50は、基板処理装置1の各種の機能を実現するべく、プログラムを実行するプロセッサと、プログラムや動作条件などの各種情報を記憶するメモリ、各要素を駆動する駆動回路を有する。つまり、制御装置50は、回動機構34、昇降機構35、処理液供給機構41、昇降機構43、加熱部44などを制御する。また、制御装置50には、情報を入力する入力部60、情報を出力する出力部70が接続されている。入力部60は、タッチパネル、キーボート、マウス、スイッチ等の入力装置である。出力部70は、ディスプレイ、ランプ、スピーカ、ブザー等の出力装置である。
【0038】
本実施形態の制御装置50は、機構制御部51、判定部52を有する。機構制御部51は、各部の機構を制御する。判定部52は、検出部36が検出した支持部材33の昇降位置に基づいて、クランプピン32による基板Wの保持及び開放を正常に行えるか否かを判定する。例えば、支持部材33を支持位置に上昇させる指令を出しているはずなのに、検出部36は所定の高さとして、あらかじめ設定されたしきい値の範囲から外れている状態であれば、駆動源35b等に問題があり、基板Wの保持ができない、又は基板Wを開放できないことを判定できる。この場合、所定のしきい値は、例えば、支持部材33が支持位置にあることを検出するためのしきい値が設定されているものとする。
【0039】
ロボットハンドによる基板Wの搬入時には、支持部材33が上昇している状態で、搬入した基板Wを傾斜面33aに載せて、基板Wの把持を解放しなければならない。しかし、支持部材33が上昇しているはずなのに上昇していない、つまり、退避位置に下降している状態では、基板Wを搬入して来たロボットハンドが基板Wの把持を解放すると、上昇していない傾斜面33aに対して、基板Wが落下することになる。つまり、この場合、クランプピン32が、通常の位置(正常な高さ)で基板Wを保持することができない。判定部52は、検出値としきい値との比較により、このようなクランプピン32による基板Wの保持が可能か否かを判定できる。
【0040】
また、基板Wの処理を終了した後、支持部材33を上昇させたはずなのに、上昇せずに退避位置にある状態では、クランプピン32が基板Wを開放すると、基板Wが退避位置にある支持部材33の傾斜面33aに落下することになる。つまり、この場合、通常の高さで基板Wを開放して、ロボットハンドに基板Wを受け渡すことができない。判定部52は、検出値としきい値との比較により、このようなクランプピン32による基板Wの開放が可能か否かを判定できる。
【0041】
さらに、クランプピン32が基板Wを保持した後に、支持部材33が退避位置に移動するはずが、支持位置に留まっている場合には、処理中に上記のように処理液の滞留が生じる。判定部52は、検出値としきい値との比較により、処理液の滞留が生じるために基板Wの処理を行うべきか否かを判定できる。この場合、例えば、退避位置にあることを検出するためのしきい値が設定されているものとする。
【0042】
出力部70は、判定部52により、所定のしきい値の範囲外と判定された場合に、これを報知する情報を出力する。例えば、出力部70のディスプレイが、支持部材33の高さ位置が正常でないことを示す情報を表示したり、ランプが点灯や点滅によって、支持部材33の高さ位置が正常でないことを報知する。また、出力部70のスピーカが、支持部材33の高さ位置が正常でないことを報知する音声を出力したり、ブザーによるアラームが鳴ることによって支持部材33の高さ位置が正常でないことを報知する。オペレータは、報知を受けて、装置を停止させることにより、基板Wの保持及び開放の不具合による不良品の発生を防止できる。また、クランプピン32により基板Wを保持した後に、支持部材33が退避位置に移動しないことによる処理液の滞留を防止できる。なお、判定部52がしきい値の範囲外と判定した場合に、機構制御部51が装置の動作を停止させてもよい。
【0043】
[基板処理]
次に、基板処理装置1による基板処理について、上記の図1図6に加えて、図7の説明図、図8のフローチャートを参照して説明する。まず、図2(B)に示すように、回転体20がγ方向に所定角度回動することにより、小ギヤ342がβ2方向に回動しているため、クランプピン32が、基板Wが挿入される領域(図2中、一点鎖線で示す)から離れた開放位置にある。このとき、支持部材33の傾斜面33aの一部は、基板Wが挿入される領域よりも内側にある。また、支持部材33は、正常であれば、駆動源35bによって駆動側磁石351が上昇することにより、従動側磁石352が非接触で上方に付勢されるので、支持部材33が上昇した支持位置にある。
【0044】
この時、検出部36によって支持部材33の昇降位置、つまり駆動側磁石351までの距離を検出する(ステップS01)。判定部52が、検出部36により検出された距離が所定のしきい値の範囲以内にあると判定した場合(ステップS02のYES)、駆動源35b等に異常はなく、支持部材33は支持位置にある。このため、図3に示すように、搬送ロボットのロボットハンドに搭載された基板Wが、処理液保持部42と回転体20との間に搬入され、その縁部が複数の支持部材33の傾斜面33aに支持される(ステップS03)。そして、ロボットハンドは、基板処理装置1から退避する(ステップS04)。
【0045】
なお、判定部52が、検出部36により検出された距離が、所定のしきい値の範囲外にあると判定した場合(ステップS02のNO)、出力部70がこれを報知する情報を出力する(ステップS19)。そして、報知を受けたオペレータが、装置を停止させる(ステップS20)。これにより、支持部材33が退避位置にある状態で、ロボットハンドが基板Wを解放することにより、基板Wが落下することが防止される。
【0046】
次に、回転体20のγ方向への回動による付勢を止めると、図2(A)に示すように、バネによって大ギヤ343がα方向に付勢されて回動するので、小ギヤ342とともに回転体20がβ1方向に回動する。すると、図7(A)に示すように、クランプピン32が基板Wの端面に接する方向に移動するに従って、支持部材33が傾斜面33aによって基板Wの縁部を押し上げながら移動して、図7(B)に示すように、クランプピン32が基板Wの端面に接する保持位置で停止する(ステップS05)。
【0047】
このように、クランプピン32によって基板Wの端面が保持されることにより、回転体20のテーブル20a上に基板Wが保持される。このとき、6つのクランプピン32によって、基板Wの中心と回転体20回転の軸Aとが合致するように位置決めされる。
【0048】
次に、昇降機構35の駆動源35bが駆動側磁石351を下降させると、正常であれば、付勢部材353の付勢力に従って、昇降軸35aとともに支持部材33が下降して、退避位置に移動する(ステップS06)。つまり、6つのクランプピン32に対応する支持部材33が退避位置に移動する。このため、図7(C)に示すように、基板Wの縁部から支持部材33の傾斜面33aが離隔して、基板Wの裏面が全て空く。
【0049】
この時、検出部36によって支持部材33の昇降位置を検出する(ステップS07)。判定部52が、検出部36により検出された距離が、所定のしきい値の範囲以内にあると判定した場合(ステップS08のYES)、回転体20が、比較的低速な所定速度(例えば、50rpm程度)にて回転する。これにより、基板Wが保持部30とともに前記所定速度にて回転する(ステップS09)。そして、基板Wの処理面に処理液を供給することにより、基板処理を開始する(ステップS10)。
【0050】
なお、判定部52が、検出部36により検出された距離が所定のしきい値の範囲外にあると判定した場合(ステップS08のNO)、出力部70がこれを報知する情報を出力する(ステップS19)。そして、報知を受けたオペレータが、装置を停止させる(ステップS20)。これにより、支持部材33が支持位置にある状態、つまり基板Wの裏面側の縁部と支持部材33とが接した状態で処理液が供給されて、処理液が滞留することが防止される。
【0051】
以下、基板処理の詳細を説明する。処理液保持部42の吐出口42aから、エッチング液であるフッ酸溶液が、処理液保持部42と基板Wの処理面との間の隙間に供給される。回転する基板Wの処理面にフッ酸溶液が供給されると、そのフッ酸溶液が基板Wの外周に向けて順次移動するため、基板Wの処理面がエッチングされて、酸化膜、有機物が除去される。
【0052】
なお、基板Wの外周に向かって流れ出す処理液は、クランプピン32の隙間から外部に排出される。また、基板Wの裏面が全て空いているので、基板Wと支持部材33の傾斜面33aとの間に処理液が滞留しない。これは、以下の処理液も同様である。
【0053】
次に、処理液保持部42は、エッチング液の供給を停止して、吐出口42aから、純水を処理液保持部42と基板Wの処理面との間の隙間に供給する。回転する基板Wの処理面に純水が供給されると、その純水が基板Wの外周に向けて順次移動することにより、基板Wの処理面のフッ酸が洗い流される。そして、処理液保持部42は、純水の供給を停止する。
【0054】
処理液保持部42は下降してヒータ441を基板Wに近づけて、リン酸を処理液保持部42と基板Wの処理面との間の隙間に供給する。このように、処理液保持部42と基板Wの処理面との間に供給されるリン酸溶液は、ヒータ441によって加熱される処理液保持部42によって加熱されて高温となっている。
【0055】
この状態で、リン酸溶液が処理液保持部42の吐出口42aから連続的に供給されると、基板Wの処理面に、リン酸溶液が基板Wの外周に向けて順次移動することにより、基板Wの処理面の純水がリン酸によって置換されつつ、エッチングにより窒化膜が除去される。
【0056】
次に、処理液保持部42はリン酸溶液の供給を停止して、純水を、吐出口42aから処理液保持部42と基板Wの処理面との間の隙間に供給する。回転する基板Wの処理面に純水が供給されると、その純水が基板Wの外周に向けて順次移動することにより、基板Wの処理面のリン酸が洗い流される。そして、所定の洗浄時間が経過すると、処理液保持部42は、純水の供給を停止することにより、当該基板処理装置1内での処理を終了する(ステップS11のYES)。その後、回転体20による基板Wの回転が停止して、処理液保持部42が上昇する(ステップS12)。
【0057】
次に、昇降機構35の駆動源35bが駆動側磁石351を上昇させると、正常であれば、従動側磁石352とともに昇降軸35aを介して支持部材33が上昇して、支持位置に来る(ステップS13)。このため、基板Wの縁部に支持部材33の傾斜面33aが接する。この時、検出部36によって支持部材33の昇降位置を検出する(ステップS14)。判定部52が、検出部36により検出された距離が、所定のしきい値の範囲以内にあると判定した場合(ステップS15のYES)、回転体20がγ方向に所定角度回動することにより、小ギヤ342がβ2方向に回動するので、クランプピン32が基板Wの端面から離れる開放位置に来る(ステップS16)。
【0058】
この状態で、搬送ロボットのロボットハンドが基板Wの下に挿入され、上昇することにより基板Wを支持する(ステップS17)。そして、さらに、ロボットハンドにより基板Wを上昇させて、基板処理装置1外に搬出する(ステップS18)。
【0059】
なお、判定部52が、検出部36により検出された距離が、所定のしきい値の範囲外にあると判定した場合(ステップS15のNO)、出力部70がこれを報知する情報を出力する(ステップS19)。そして、報知を受けたオペレータが、装置を停止させる(ステップS20)。これにより、支持部材33が退避位置にある状態で、クランプピン32が開放位置に移動することにより、基板Wが落下することが防止される。
【0060】
[効果]
(1)本実施形態の基板処理装置1は、基板Wを回転させる回転体20と、回転体20により回転する基板Wの処理面に対して処理液を供給することにより、基板Wを処理する供給部40と、回転体20に設けられ、基板Wの端面に接することにより、基板Wの裏面を回転体20に離隔して対向させる保持位置と、基板Wの端面から離れることにより、基板Wを開放する開放位置との間を移動可能な複数のクランプピン32と、クランプピン32に設けられ、基板Wの裏面の縁部に接することにより、基板Wを支持する支持位置と、基板Wの縁部から離れてクランプピン32のみにより基板Wを保持させる退避位置との間を移動可能な支持部材33と、を有する。
【0061】
このため、基板Wの端面をクランプピン32により支持しているときに、支持部材33が基板Wの裏面側の縁部から離隔させることができる。このように、支持部材33が基板Wの縁部から離れることで、基板Wの裏面側の外周面が全て開放されるので、従来のように、基板Wの表面側の外周面からクランプピン32を伝って下降する処理液の滞留による処理ムラの発生を防止できる。ここで、図9は、上記の実施形態の図7(B)に対応する図である。もし、基板Wと支持部材33とが、図9に示すように近接した状態で処理液による処理を行った場合、液溜りLが発生する。しかし、本実施形態では、図7(C)に示すように基板Wと支持部材33が離隔するため、液溜りが生じない。また、滞留した処理液に対して、基板Wの外周から飛散する処理液が衝突することが防止できるため、それによるミストの発生を低減でき、ミストの発生による汚染を抑制できる。
【0062】
(2)支持部材33を昇降させることにより、支持部材33を支持位置と退避位置との間で移動させる昇降機構35と、を有する。このため、比較的単純な昇降動作で、支持部材33を支持位置と退避位置との間で移動させることができる。
【0063】
(3)昇降機構35は、駆動源35bと、駆動源35bからの駆動力を、支持部材33に対して非接触で伝達する伝達部350と、を有する。このため、支持部材33を昇降させる機構と回転体20とを分離させて、回転体20を軽量化して回転を安定させることができる。なお、本実施形態では、駆動側磁石351をリング状とすることにより、回転体20がどの位置で回転を停止しても、従動側磁石352を昇降させることができる。
【0064】
(4)昇降機構35による支持部材33の昇降位置を検出する検出部36と、検出部36が検出した支持部材33の昇降位置に基づいて、クランプピン32による基板Wの保持及び開放を正常に行えるか否かを判定する判定部52と、を有する。このため、基板Wの保持を正常に行えない場合には、基板Wの搬入をせず、基板Wの開放を正常に行えない場合には、基板処理装置1を停止することにより、基板Wの落下による不良品の発生を抑制できる。
【0065】
[変形例]
(1)本実施形態は、上記のような態様には限定されない。支持部材33は、回転体20が回転していない場合に支持位置に位置付けられており、回転体20の回転による遠心力により、退避位置に移動可能に設けられていてもよい。例えば、図10に示すように、支持部材33を、クランプピン32を貫通してスライド移動可能に設ける。そして、支持部材33の外側の端部に錘33cを設ける。また、支持部材33とクランプピン32との間に、支持部材33を支持位置へ付勢するバネ33dを設ける。
【0066】
回転体20が回転を開始する前には、図10(A)に示すように、支持部材33はバネ33dの付勢力によって支持位置にある。回転体20が回転を開始すると、図10(B)に示すように、錘33cが設けられた支持部材33は、遠心力によって、バネ33dの付勢力に抗して退避位置に移動する。このため、基板処理のために回転体20が回転することにより、支持部材33を退避位置に移動させることができるので、駆動源35b及び昇降軸35aが不要となり、簡素且つ安価に装置を構成できる。
【0067】
また、図11に示すように、支持部材33を、クランプピン32を貫通して回動可能に設ける。そして、支持部材33に垂下するように設けられた駆動軸33eの下端に、錘33cを設ける。回転体20が回転を開始する前には、図11(A)に示すように、支持部材33は錘33cが設けられた駆動軸33eに働く重力によって、支持位置にある。回転体20が回転を開始すると、図11(B)に示すように、錘33cが遠心力によって外周側に移動するので、支持部材33の先端側が下方に回動して、退避位置に移動する。このため、基板処理のために回転体20が回転することにより、支持部材33を退避位置に移動させることができるので、駆動源35b及びバネ33dが不要となり、簡素且つ安価に装置を構成できる。
【0068】
(4)クランプピン32は、基板Wの端面を保持可能な外周面を有している突出部であればよく、特定の形状には限定されない。例えば、クランプピン32の外形は、単純な円柱形状であってもよいし、上記の態様のように上部に拡径した部分を有していてもよい。クランプピン32の外周面に縊れ、溝等が形成されていてもよい。
【0069】
(5)本実施形態は、回転する基板Wに処理液を供給して処理する基板処理装置1に広く適用できる。このため、使用する処理液の種類も、上記の実施形態で例示したものには限定されない。例えば、アンモニア-過酸化水素水混合液(APM)、塩酸-過酸化水素水混合液(HPM)、硫酸-過酸化水素水混合液(SPM)、希フッ酸溶液(DHF)、フッ酸-過酸化水素水混合液(FPM)、フッ酸(HF)-オゾン水混合液など、種々の処理液を適用できる。また、加熱部44は必須ではなく、例えば、加熱が不要な処理液を用いる装置の場合には、加熱部44を有していなくてもよい。
【0070】
[他の実施形態]
以上、本発明の実施形態及び各部の変形例を説明したが、この実施形態や各部の変形例は、一例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。上述したこれら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明に含まれる。
【符号の説明】
【0071】
1 基板処理装置
20 回転体
20a テーブル
20b 貫通孔
21 固定ベース
21a 防護壁
22 モータ
22a 回転子
22b 固定子
22c 回転軸
22d 廃液管
30 保持部
31 回動部材
31a 収容部
32 クランプピン
32a ガイド穴
33 支持部材
33a 傾斜面
33b ガイド
33c 錘
33d バネ
33e 駆動軸
34 回動機構
35 昇降機構
35a 昇降軸
35b 駆動源
35c ボール
35d 支持ブロック
35e 傾斜面
36 検出部
40 供給部
41 処理液供給機構
41a 処理液槽
41b 個別送通管
41c 処理液供給管
41d 流量調整バルブ
41e 流量計
42 処理液保持部
42a 吐出口
43 昇降機構
44 加熱部
50 制御装置
51 機構制御部
52 判定部
60 入力部
70 出力部
341 回動軸
341a 昇降軸孔
342 小ギヤ
343 大ギヤ
350 伝達部
351 駆動側磁石
352 従動側磁石
353 付勢部材
441 ヒータ
441a 貫通孔

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11