(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023148744
(43)【公開日】2023-10-13
(54)【発明の名称】プレート式熱交換器及び移動体用ヒートポンプ装置
(51)【国際特許分類】
F28F 3/10 20060101AFI20231005BHJP
F28D 9/02 20060101ALI20231005BHJP
B60H 1/22 20060101ALI20231005BHJP
F28F 3/08 20060101ALI20231005BHJP
【FI】
F28F3/10
F28D9/02
B60H1/22 651B
F28F3/08 301Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022056928
(22)【出願日】2022-03-30
(71)【出願人】
【識別番号】000003218
【氏名又は名称】株式会社豊田自動織機
(74)【代理人】
【識別番号】110001117
【氏名又は名称】弁理士法人ぱてな
(72)【発明者】
【氏名】山本 真也
【テーマコード(参考)】
3L103
3L211
【Fターム(参考)】
3L103AA13
3L103BB38
3L103CC02
3L103CC17
3L103CC18
3L103DD15
3L103DD57
3L103DD70
3L103DD92
3L211BA22
3L211DA22
(57)【要約】
【課題】第1流体や第2流体が漏れ難いプレート式熱交換器を提供する。また、移動体への搭載性に優れた移動体用ヒートポンプ装置を提供する。
【解決手段】本発明のプレート式熱交換器1では、各熱交換プレート3、各スペーサ5、第1エンドプレート7及び第2エンドプレート9を積層して締結する複数の締結部材11を備えている。各締結部材11の少なくとも1つは、各第1開口3b、各第2開口3c、各第3開口3d及び各第4開口3eのいずれかを挿通している。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
板状をなし、熱交換域が区画されているとともに、前記熱交換域周りに第1開口、第2開口、第3開口及び第4開口が貫設された複数枚の熱交換プレートと、
前記熱交換プレートを間に挟む板状をなし、前記第1~4開口のうちの二つの開口と前記熱交換域とにより、前記熱交換域に第1流体を流通させる第1流体路と、前記第1~4開口のうちの前記第1流体路を構成する開口以外の二つの開口と前記熱交換域とにより、前記熱交換域に第2流体を流通させる第2流体路とを前記熱交換プレートに形成する複数枚のスペーサと、
前記各熱交換プレート及び前記各スペーサを挟持する第1エンドプレート及び第2エンドプレートと、
前記各熱交換プレート、前記各スペーサ、前記第1エンドプレート及び前記第2エンドプレートを積層して締結する複数の締結部材とを備え、
前記第1エンドプレート又は前記第2エンドプレートには、前記第1流体路に前記第1流体を供給可能な第1流体供給口と、前記第1流体路から前記第1流体を排出可能な第1流体排出口と、前記第2流体路に前記第2流体を供給可能な第2流体供給口と、前記第2流体路から前記第2流体を排出可能な第2流体排出口とが設けられ、
前記第1流体路内の前記第1流体と前記第2流体路内の前記第2流体とで熱交換を行うプレート式熱交換器であって、
前記各熱交換プレートと前記各スペーサとの間には、シール層が設けられ、
前記各締結部材の少なくとも1つは、前記各第1開口、前記各第2開口、前記各第3開口及び前記各第4開口のいずれかを挿通していることを特徴とするプレート式熱交換器。
【請求項2】
前記各第1開口、前記各第2開口、前記各第3開口及び前記各第4開口の各々に前記締結部材が挿通している請求項1記載のプレート式熱交換器。
【請求項3】
前記各熱交換プレートには、前記第1~4開口のうち前記第1流体路を構成しない一つの開口を囲み、一方側の面から前記シール層に向けて突設し、前記シール層を加圧可能な第1環状凸部と、
前記第1~4開口のうち前記第2流体路を構成しない他の一つの開口を囲み、他方側の面から前記シール層に向けて突設し、前記シール層を加圧可能な第2環状凸部とが設けられている請求項3記載のプレート式熱交換器。
【請求項4】
前記各熱交換プレートには、前記第1~4開口のうち前記第1流体路を構成する開口と前記熱交換域との間で互いに間隔を空けて配置され、他方側の面から前記第1環状凸部に向けて突設し、他方側の前記熱交換プレートの前記第1環状凸部を押圧可能な複数個の第1凸部と、
前記第1~4開口のうち前記第2流体路を構成する他の一つの開口と前記熱交換域との間で互いに間隔を空けて配置され、一方側の面から前記第2環状凸部に向けて突設し、一方側の前記熱交換プレートの前記第2環状凸部を押圧可能な複数個の第2凸部とが設けられている請求項3記載のプレート式熱交換器。
【請求項5】
前記各熱交換プレートには、前記第1開口、前記第2開口、前記第3開口、前記第4開口及び前記熱交換域を囲み、一方側の面又は他方側の面から前記シール層に向けて突設し、前記シール層を加圧可能な第3環状凸部が設けられている請求項1乃至4のいずれか1項記載のプレート式熱交換器。
【請求項6】
前記各スペーサは、
枠部と、前記枠部内に形成された連通口と、前記枠部から前記連通口を狭めるように形成された壁部と、前記壁部に貫設された挿通口とを有し、
前記壁部が前記第1開口及び前記第3開口を前記熱交換域に非連通としつつ第2開口及び第4開口を熱交換域に連通するか、又は第2開口及び第4開口を熱交換域に非連通としつつ第1開口及び第3開口を熱交換域に連通し、
前記挿通口は、
前記壁部が前記第1開口及び前記第3開口を前記熱交換域に非連通とすれば、一方側の前記第1開口を他方側の前記第1開口に連通するとともに一方側の前記第3開口を他方側の前記第3開口に連通し、
前記壁部が前記第2開口及び前記第4開口を前記熱交換域に非連通とすれば、一方側の前記第2開口を他方側の前記第4開口に連通するとともに一方側の前記第4開口を他方側の前記第4開口に連通する請求項1乃至5のいずれか1項記載のプレート式熱交換器。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか1項記載のプレート式熱交換器と、ハウジング内に圧縮機構及び電動モータが設けられた電動圧縮機とが前記締結部材によって締結されていることを特徴とする移動体用ヒートポンプ装置。
【請求項8】
前記第1エンドプレート及び前記第2エンドプレートの少なくとも一方が前記ハウジングを構成している請求項7記載の移動体用ヒートポンプ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プレート式熱交換器と、移動体用ヒートポンプ装置とに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に従来のプレート式熱交換器が開示されている。このプレート式熱交換器は、複数枚の熱交換プレートと、複数個のガスケットと、第1エンドプレートと、第2エンドプレートと、固定フレームと、支え棒と、ガイドロックと、可動フレームとを備えている。
【0003】
各熱交換プレートは板状をなしている。各熱交換プレートは、熱交換域が区画されているとともに、熱交換域周りに第1開口、第2開口、第3開口及び第4開口が貫設されている。各ガスケットは熱交換プレートの表面又は裏面に装着される。第1エンドプレート及び第2エンドプレートは各熱交換プレート及び各ガスケットを挟持する。固定フレーム、支え棒、ガイドロック及び可動フレームは、各熱交換プレート、各ガスケット、第1エンドプレート及び第2エンドプレートを積層して締結する。
【0004】
各熱交換プレートとしては、交互に積層される2組ずつが用意されている。各ガスケットは、一方側の熱交換プレートに対し、第1開口及び第2開口と熱交換域とを第1流体路として連通させるとともに、第3開口及び第4開口と熱交換域とを非連通とする。また、各ガスケットは、他方側の熱交換プレートに対し、第3開口及び第4開口と熱交換域とを第2流体路として連通させるとともに、第1開口及び第2開口と熱交換域とを非連通とする。
【0005】
第1エンドプレート及び第2エンドプレートの少なくとも一つには、第1流体路に第1流体を供給可能な第1流体供給口と、第1流体路から第1流体を排出可能な第1流体排出口と、第2流体路に第2流体を供給可能な第2流体供給口と、第2流体路から第2流体を排出可能な第2流体排出口とが設けられる。
【0006】
このプレート式熱交換器は、各熱交換プレートをろう付けする必要なく、第1流体路内の第1流体と第2流体路内の第2流体とで熱交換を行うことができる。このため、このプレート式熱交換器は、ろう付けの手間を省いて製造コストの低廉化を実現できるとともに、各熱交換プレートの材料の選定に自由度を確保できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、上記従来のプレート式熱交換器では、固定フレームと可動フレームとが各熱交換プレート、各ガスケット、第1エンドプレート及び第2エンドプレートを挟持する力だけで第1流体路と第2流体路とを封止している。このため、各熱交換プレートをろう付けする必要はないものの、第1流体や第2流体が内部又は外部に漏れるおそれがある。特に、高圧の第1流体や第2流体を用いたりすると、この傾向が大きくなる。
【0009】
また、上記従来のようなプレート式熱交換器は振動によって第1流体や第2流体が内部又は外部に漏れるおそれがあることから、このプレート式熱交換器を備えた移動体用ヒートポンプ装置は、車両等の移動体への搭載性が懸念される。
【0010】
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、第1流体や第2流体が漏れ難いプレート式熱交換器を提供することを解決すべき課題としている。また、本発明は、このようなプレート式熱交換器を備え、移動体への搭載性に優れた移動体用ヒートポンプ装置を提供することを解決すべき課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明のプレート式熱交換器は、板状をなし、熱交換域が区画されているとともに、前記熱交換域周りに第1開口、第2開口、第3開口及び第4開口が貫設された複数枚の熱交換プレートと、
前記熱交換プレートを間に挟む板状をなし、前記第1~4開口のうちの二つの開口と前記熱交換域とにより、前記熱交換域に第1流体を流通させる第1流体路と、前記第1~4開口のうちの前記第1流体路を構成する開口以外の二つの開口と前記熱交換域とにより、前記熱交換域に第2流体を流通させる第2流体路とを前記熱交換プレートに形成する複数枚のスペーサと、
前記各熱交換プレート及び前記各スペーサを挟持する第1エンドプレート及び第2エンドプレートと、
前記各熱交換プレート、前記各スペーサ、前記第1エンドプレート及び前記第2エンドプレートを積層して締結する複数の締結部材とを備え、
前記第1エンドプレート又は前記第2エンドプレートには、前記第1流体路に前記第1流体を供給可能な第1流体供給口と、前記第1流体路から前記第1流体を排出可能な第1流体排出口と、前記第2流体路に前記第2流体を供給可能な第2流体供給口と、前記第2流体路から前記第2流体を排出可能な第2流体排出口とが設けられ、
前記第1流体路内の前記第1流体と前記第2流体路内の前記第2流体とで熱交換を行うプレート式熱交換器であって、
前記各熱交換プレートと前記各スペーサとの間には、シール層が設けられ、
前記各締結部材の少なくとも1つは、前記各第1開口、前記各第2開口、前記各第3開口及び前記各第4開口のいずれかを挿通していることを特徴とする。
【0012】
本発明のプレート式熱交換器は、スペーサ、熱交換プレート、スペーサ、熱交換プレート、…、スペーサというように、スペーサと熱交換プレートとが交互に積層される。また、第1エンドプレート及び第2エンドプレートが各熱交換プレート及び各スペーサを挟持する。そして、複数の締結部材が各熱交換プレート、各スペーサ、第1エンドプレート及び第2エンドプレートを締結する。
【0013】
各スペーサは、熱交換域に第1流体路を連通させて第1流体を流通させたり、第2流体路を連通させて第2流体を流通させたりする。この間、第1流体路と第2流体路とは熱交換プレートによって仕切られているだけである。このため、第1流体路内の第1流体と第2流体路内の第2流体とで熱交換が行われる。
【0014】
ここで、各熱交換プレートと各スペーサとの間にはシール層が形成され、各締結部材の少なくとも1つが各第1開口、各第2開口、各第3開口及び各第4開口のいずれかを挿通している。各第1開口、各第2開口、各第3開口及び各第4開口のいずれかに締結部材が設けられておれば、その締結部材の周囲は強固に封止される。このため、各第1開口等に締結部材が設けられておれば、第1流体又は第2流体は、各第1開口等を流通する場合、各第1開口等から漏れ難く、第1流体路又は第2流体路を高い封止性を有して流通する。
【0015】
したがって、本発明のプレート式熱交換器は、第1流体や第2流体が漏れ難い。
【0016】
本発明のプレート式熱交換器は、各第1開口、各第2開口、各第3開口及び各第4開口の各々に締結部材が挿通していることが好ましい。この場合、各第1開口、各第2開口、各第3開口及び各第4開口内の締結部材が周囲を強固に封止し、各第1開口、各第2開口、各第3開口及び各第4開口から第1流体及び第2流体が漏れ難い。
【0017】
また、各熱交換プレートには、第1~4開口のうち第1流体路を構成しない一つの開口を囲み、一方側の面からシール層に向けて突設し、シール層を加圧可能な第1環状凸部と、第1~4開口のうち第2流体路を構成しない他の一つの開口を囲み、他方側の面からシール層に向けて突設し、シール層を加圧可能な第2環状凸部とが設けられていることが好ましい。
【0018】
この場合、第1環状凸部は、各熱交換プレートの一方側の面において、第1~4開口のうち第1流体路を構成しない一つの開口を囲んでシール層を加圧する。このため、第1流体がその開口を流通する場合、第1流体は、その開口から漏れ難く、第1流体路を高い封止性を有して流通する。また、第2環状凸部は、各熱交換プレートの他方側の面において、第1~4開口のうち第2流体路を構成しない他の一つ開口を囲んでシール層を加圧する。このため、第2流体がその開口を流通する場合、第2流体は、その開口から漏れ難く、第2流体路を高い封止性を有して流通する。
【0019】
各熱交換プレートには、第1~4開口のうち第1流体路を構成する開口と熱交換域との間で互いに間隔を空けて配置され、他方側の面から第1環状凸部に向けて突設し、他方側の熱交換プレートの第1環状凸部を押圧可能な複数個の第1凸部と、第1~4開口のうち第2流体路を構成する他の一つの開口と熱交換域との間で互いに間隔を空けて配置され、一方側の面から第2環状凸部に向けて突設し、一方側の熱交換プレートの第2環状凸部を押圧可能な複数個の第2凸部とが設けられていることが好ましい。
【0020】
この場合、第1環状凸部は、他方側から第1凸部に押圧されてその開口の周りでシール層を確実に加圧する。このため、第1流体は、その開口からより漏れ難く、第1流体路をさらに高い封止性を有して流通する。また、第2環状凸部は、一方側から第2凸部に押圧されてその開口の周りでシール層を確実に加圧する。このため、第2流体は、その開口からより漏れ難く、第2流体路をさらに高い封止性を有して流通する。
【0021】
なお、第1凸部は第1~4開口のうち第1流体路を構成する開口の近傍で互いに間隔を空けて配置されているため、その開口から熱交換域に流通しようとする第1流体の流れには影響を生じない。また、第2凸部は第1~4開口のうち第2流体路を構成する他の一つの開口の近傍で互いに間隔を空けて配置されているため、その開口から熱交換域に流通しようとする第2流体の流れには影響を生じない。
【0022】
各熱交換プレートには、第1開口、第2開口、第3開口、第4開口及び熱交換域を囲み、一方側の面又は他方側の面から突設されてシール層を加圧可能な第3環状凸部が設けられていることが好ましい。
【0023】
この場合、第3環状凸部は、各熱交換プレートの一方側の面又は他方側の面において、第1~4開口及び熱交換域の周りでシール層を加圧する。このため、第1流体や第2流体は、第1~4開口及び熱交換域から外部に漏れ難い。
【0024】
各スペーサは、枠部と、枠部内に形成された連通口と、枠部から連通口を狭めるように形成された壁部と、壁部に貫設された挿通口とを有し得る。壁部は、第1開口及び第3開口を熱交換域に非連通としつつ第2開口及び第4開口を熱交換域に連通するか、又は第2開口及び第4開口を熱交換域に非連通としつつ第1開口及び第3開口を熱交換域に連通し得る。挿通口は、壁部が第1開口及び第3開口を熱交換域に非連通とすれば、一方側の第1開口を他方側の第1開口に連通するとともに一方側の第3開口を他方側の第3開口に連通し得る。また、挿通口は、壁部が第2開口及び第4開口を熱交換域に非連通とすれば、一方側の第2開口を他方側の第2開口に連通するとともに一方側の第4開口を他方側の第4開口に連通し得る。
【0025】
本発明の移動体用ヒートポンプ装置は、上記プレート式熱交換器と、ハウジング内に圧縮機構及び電動モータが設けられた電動圧縮機とが締結部材によって締結されていることを特徴とする。
【0026】
この移動体用ヒートポンプ装置は、本発明のプレート式熱交換器と電動圧縮機とが一体となり、車両等の移動体への搭載性が向上する。また、締結部材により、第1エンドプレート、各熱交換プレート、各スペーサ及び第2エンドプレートに締結力を加えることで、プレート式熱交換器の封止力を向上させることができる。また、同一の締結部材により、電動圧縮機と一体化することができる。
【0027】
第1エンドプレート及び第2エンドプレートの少なくとも一方がハウジングを構成していることが好ましい。この場合、移動体用ヒートポンプ装置の一体性が高まり、移動体への搭載性がより向上する。
【発明の効果】
【0028】
本発明のプレート式熱交換器は、締結部材によって各部品を締結しているだけであるにもかかわらず、第1流体や第2流体が漏れ難い。このため、高圧の第1流体や第2流体を用いたり、容量を大きくするために大型化を行ったりしても、高い品質を発揮できる。また、本発明の移動体用ヒートポンプ装置は移動体への優れた搭載性を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図1】
図1は、実施例のプレート式熱交換器を分解し、一方側から見た斜視図である。
【
図2】
図2は、実施例のプレート式熱交換器を分解し、他方側から見た斜視図である。
【
図3】
図3は、実施例のプレート式熱交換器に用いる熱交換プレートの一方側の面の平面図である。
【
図4】
図4は、実施例のプレート式熱交換器に用いる熱交換プレートの他方側の面の平面図である。
【
図5】
図5は、実施例のプレート式熱交換器に用いるスペーサの平面図である。
【
図6】
図6は、実施例のプレート式熱交換器を一方側から見た斜視図である。
【
図7】
図7は、実施例のプレート式熱交換器を他方側から見た斜視図である。
【
図8】
図8は、実施例のプレート式熱交換器における冷媒とクーラントとの流れを示す模式斜視図である。
【
図9】
図9は、実施例のプレート式熱交換器の要部拡大断面図である。
【
図10】
図10は、実施例の移動体用ヒートポンプ装置の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、本発明を具体化した実施例を図面を参照しつつ説明する。
図1及び
図2に示すように、実施例のプレート式熱交換器1は、4枚の熱交換プレート3と、5枚のスペーサ5と、1枚の第1エンドプレート7と、1枚の第2エンドプレート9と、4本のボルト11とからなる。
【0031】
各熱交換プレート3は、
図3及び
図4に示すように、平面視で長辺及び短辺を有する長方形状の板状をなしている。各熱交換プレート3の四つの角部は面取りされている。各熱交換プレート3はアルミニウム合金製又はステンレス製である。
【0032】
各熱交換プレート3の中央には、凹凸部3aが形成されている。
図3に示すように、熱交換プレート3の一方側の面3Sを表面とすると、凹凸部3aは、一方側の面3Sから手前に突出する山や一方側の面3Sから奥に凹む谷がそれぞれ複数列で形成されている。凹凸部3aは、一方側の面3SではV字が右に倒れ、
図4に示すように、他方側の面3BではV字が左に倒れている。凹凸部3aが熱交換域に相当する。
【0033】
凹凸部3aの長手方向の一端側には第1開口3b及び第2開口3cが短辺に沿って貫設され、凹凸部3aの長手方向の他端側には第3開口3d及び第4開口3eも短辺に沿って貫設されている。第1開口3b、第2開口3c、第3開口3d及び第4開口3eは全て同一径の円孔である。
【0034】
各熱交換プレート3は長辺と平行に延びる熱交換軸O1を有している。このため、各熱交換プレート3は、熱交換軸O1周りで表と裏とが反転されることにより、
図3に示す一方側の第1開口3bを
図4に示す他方側の第2開口3cとし、
図3に示す一方側の第3開口3dを
図4に示す他方側の第4開口3eとする。同時に、
図3に示す一方側の第2開口3cは
図4に示す他方側の第1開口3bとなり、
図3に示す一方側の第4開口3eは
図4に示す他方側の第3開口3dとなる。
【0035】
逆に言えば、各熱交換プレート3は、熱交換軸O1周りで裏と表とが反転されることにより、
図4に示す他方側の第1開口3bを
図3に示す一方側の第2開口3cとし、
図4に示す他方側の第3開口3dを
図3に示す一方側の第4開口3eとする。同時に、
図4に示す一方側の第2開口3cは
図3に示す他方側の第1開口3bとなり、
図4に示す一方側の第4開口3eは
図3に示す他方側の第3開口3dとなる。
【0036】
各熱交換プレート3には、
図3に示すように、第2開口3cを囲み、一方側の面3Sから突設された第1環状凸部3fを有している。第1環状凸部3fは、
図4に示すように、他方側の面3Bから見れば、第1開口3b周りで凹設されている。
【0037】
また、各熱交換プレート3には、
図4に示すように、第3開口3dを囲み、他方側の面3Bから突設された第2環状凸部3gを有している。第2環状凸部3gは、
図3に示すように、一方側の面3Sから見れば、第4開口3e周りで凹設されている。
【0038】
さらに、各熱交換プレート3には、
図4に示すように、第2開口3cの近傍で7個の第1凸部3hが他方側の面3Bから突設されている。各第1凸部3hは、半球状をなしており、互いに間隔を空けて配置されている。各第1凸部3hは、
図3に示すように、一方側の面3Sから見れば、第1開口3b周りで凹設されている。
【0039】
また、各熱交換プレート3には、
図3に示すように、第3開口3dの近傍で7個の第2凸部3iが一方側の面3Sから突設されている。各第2凸部3iは、半球状をなしており、互いに間隔を空けて配置されている。各第2凸部3iは、
図4に示すように、他方側の面3Bから見れば、第4開口3e周りで凹設されている。
【0040】
さらに、各熱交換プレート3には、
図3及に示すように、第1開口3b、第2開口3c、第3開口3d、第4開口3e及び凹凸部3aを囲む第3環状凸部3jが一方側の面3Sから突設されている。第3環状凸部3jは、
図4に示すように、他方側の面3Bから見れば、凹設されている。第3環状凸部3jは、他方側の面3Bから突設されていてもよい。
【0041】
第1~4開口3b、3c、3d、3e、凹凸部3a、第1環状凸部3f、第2環状凸部3g、第1凸部3h、第2凸部3i及び第3環状凸部3jは板材をプレス成形することによって形成されている。
【0042】
各スペーサ5は、
図9に示すように、板状をなすステンレス製のスペーサ本体5Bと、スペーサ本体5Bの両面に形成されたゴム製のシール層5S、5Sとからなる。
【0043】
各スペーサ5は、
図5に示すように、熱交換プレート3と外周が一致する枠部5aと、枠部5a内に形成された連通口5bと、枠部5aから連通口5bを狭めるように形成された壁部5m、5nと、壁部5m、5nに貫設された挿通口5d、5eとからなる。壁部5m、5nは連通口5bの対角線の一方と他方とに位置している。挿通口5dは壁部5mに貫設され、挿通口5eは壁部5nに貫設されている。
【0044】
各スペーサ5は短辺と平行に延びるスペーサ軸O2を有している。このため、各スペーサ5は、スペーサ軸O2周りで表と裏とが反転されることにより、図中において、右上の壁部5mを左上の連通口5bとするとともに、左上の連通口5bを右上の壁部5mとする。また、左下の壁部5nを右下の連通口5bとするとともに、右下の連通口5bを左下の壁部5nとする。
【0045】
挿通口5d、5eは同一径の円孔である。各スペーサ5が表であるか、裏であるかにかかわらず、挿通口5dは熱交換プレート3の第1開口3b及び第3開口3dと整合し、挿通口5eは熱交換プレート3の第2開口3c及び第4開口3eと整合している。
【0046】
連通口5b及び挿通口5d、5eはシール層5Sを形成する前の板材をプレス成形することによって形成されている。
【0047】
図1及び
図2に示すように、第1エンドプレート7には計4個のボルト穴7aが貫設されている。各ボルト穴7aは、全て同一径の円孔であり、それぞれ熱交換プレート3の第1~4開口3b、3c、3d、3eよりも小径に形成されている。
【0048】
第2エンドプレート9にも、計4個のボルト穴9aが凹設されている。各ボルト穴9aは、全て同一径の雌ねじであり、それぞれ熱交換プレート3の第1~4開口3b、3c、3d、3e及び第1エンドプレート7のボルト穴7aよりも小径に形成されている。各ボルト穴9aは、ボルト11の雄ねじと螺合する。
【0049】
また、第2エンドプレート9には、第1流体供給口9b、第1流体排出口9e、第2流体供給口9d及び第2流体排出口9cが貫設されている。第1流体供給口9b及び第2流体排出口9cは第2エンドプレート9の厚さ方向で直線状に貫設されている。第2流体供給口9d及び第1流体排出口9eは、第2エンドプレート9の一つの側面に開口しているとともに、第2エンドプレート9内で一方側に屈曲し、第2エンドプレート9の一方側の面に開口している。
【0050】
第1流体供給口9b、第1流体排出口9e、第2流体供給口9d及び第2流体排出口9c内には各々ボスが設けられ、各ボスは第1流体供給口9b、第1流体排出口9e、第2流体供給口9d及び第2流体排出口9cに部分的に固定されている。ボルト穴9aは各ボスに凹設されている。
【0051】
第1流体供給口9bは熱交換プレート3の第1開口3b及び第3開口3dと整合し、第1流体排出口9eは熱交換プレート3の第2開口3c及び第4開口3eと整合し、第2流体供給口9dは熱交換プレート3の第3開口3d及び第1開口3bと整合し、第2流体排出口9cは熱交換プレート3の第4開口3e及び第2開口3cと整合している。
【0052】
このプレート式熱交換器1は、
図1及び
図2に示すように、スペーサ5、熱交換プレート3、スペーサ5、熱交換プレート3、…、スペーサ5というように、スペーサ5と熱交換プレート3とが交互に積層される。この際、スペーサ5は交互にスペーサ軸O2で反転される。
【0053】
また、第1エンドプレート7及び第2エンドプレート9が各熱交換プレート3及び各スペーサ5を挟持する。そして、4本のボルト11がボルト穴7aを挿通し、第1~4開口3b、3c、3d、3eを挿通するとともに、スペーサ5の挿通口5d、5e又は連通口5bを挿通し、ボルト穴9aに螺合される。こうして、各熱交換プレート3、各スペーサ5、第1エンドプレート7及び第2エンドプレート9を締結する。各ボルト11が締結部材に相当する。
【0054】
得られたプレート式熱交換器1では、
図6及び
図7に示すように、第2エンドプレート9の第1流体供給口9bには冷媒Rの供給路が接続され、第1流体排出口9eには冷媒Rの排出路が接続される。冷媒Rが第1流体である。また、第2エンドプレート9の第2流体供給口9dにはクーラントLの供給路が接続され、第2流体排出口9cにはクーラントLの排出路が接続される。クーラントLが第2流体である。
【0055】
このプレート式熱交換器1では、
図5及び
図9に示すように、各スペーサ5は、壁部5m、5nが
図5のように右上と左下とにあれば、第1開口3b及び第4開口3eを凹凸部3aに非連通としつつ、第2開口3c及び第3開口3dを凹凸部3aに連通する。この際、挿通口5d、5eは、一方側の第1開口3bを他方側の第1開口3bに連通するとともに、一方側の第4開口3eを他方側の第4開口3eに連通する。
【0056】
また、壁部5m、5nが
図5の左上と右下とにあれば、壁部5m、5nが第2開口3c及び第3開口3dを凹凸部3aに非連通としつつ、第1開口3b及び第4開口3eを凹凸部3aに連通する。この際、挿通口5d、5eは、一方側の第2開口3cを他方側の第2開口3cに連通するとともに、一方側の第3開口3dを他方側の第3開口3dに連通する。
【0057】
つまり、各スペーサ3は、
図9に示すように、連通口5b内で一対の熱交換プレート3で挟まれる凹凸部3aに第1流体路F1を連通させて冷媒Rを流通させたり、第2流体路F2を連通させてクーラントLを流通させたりする。熱交換プレート3と第1エンドプレート7とで挟まれる部分及び熱交換プレート3と第2エンドプレート9とで挟まれる部分も同様である。
【0058】
こうして、このプレート式熱交換器1では、
図8に示すように、第1流体供給口9bから供給された冷媒Rの一部は他方側の第1流体路F1に流入する。他方側の第1流体路F1内の冷媒Rは第1流体排出口9eから排出される。また、第1流体供給口9bから供給された冷媒Rのうち他方側の第1流体路F1内に流入した冷媒R以外の冷媒Rは挿通口5dを経て一方側の第1流体路F1に流入する。一方側の第1流体路F1内の冷媒Rは挿通口5eを経て第1流体排出口9eから排出される。
【0059】
同時に、第2流体供給口9dから供給されたクーラントLは挿通口5dを経て第2流体路F2に流入する。第2流体路F2内のクーラントLは挿通口5eを経て第2流体排出口9cから排出される。
【0060】
この間、第1流体路F1と第2流体路F2とは熱交換プレート3によって仕切られているだけである。そして、第1流体路F1を流通する冷媒Rは接触面積の大きな凹凸部3aによって熱交換プレート3に対して効果的に吸熱又は放熱を行う。また、第2流体路F2を流通するクーラントLは接触面積の大きな凹凸部3aによって熱交換プレート3に対して効果的に放熱又は吸熱を行う。こうして、第1流体路F1内の冷媒Rと第2流体路F2内のクーラントLとで熱交換が行われる。
【0061】
第1流体路F1を流通する冷媒Rや第2流体路F2を流通するクーラントLは、スペーサ5における連通口5bをその対角線方向に流れ、しかも凹凸部3aがV字形状であるため、熱交換効率が高い。
【0062】
ここで、
図9に示すように、各スペーサ5の枠部5a及び壁部5m、5nの両面にはシール層5Sが形成されている。また、各熱交換プレート3には第1環状凸部3fが設けられている。第1環状凸部3fは、各熱交換プレート3の一方側の面3Sにおいて、第2開口3cの周りでスペーサ5のシール層5Sを加圧する。特に、他方側の熱交換プレート3には第1凸部3hが突設されているため、第1環状凸部3fは、連通口5b内で他方側から第1凸部3hに押圧されて第2開口3cの周りでスペーサ5のシール層5Sを確実に加圧する。このため、冷媒Rが各第2開口3cを流通する場合、冷媒Rは、第2開口3hから漏れ難く、第1流体路F1を高い封止性を有して流通する。
【0063】
また、各熱交換プレート3には第2環状凸部3gが設けられている。第2環状凸部3gは、図示はしないが、各熱交換プレート3の他方側の面において、第3開口3dの周りでスペーサ5のシール層5Sを加圧する。特に、一方側の熱交換プレート3には第2凸部3iが突設されているため、第2環状凸部3gは、連通口5b内で一方側から第2凸部3iに押圧されて第3開口3dの周りでスペーサ5のシール層5Sを確実に加圧する。このため、クーラントLが各第3開口3dを流通する場合、クーラントLは、第3開口3dから漏れ難く、第2流体路F2を高い封止性を有して流通する。
【0064】
なお、第1凸部3hは第2開口3c近傍で互いに間隔を空けて配置されているため、第2開口3cから凹凸部3aに流通しようとする冷媒Rの流れには影響を生じない。また、第2凸部3iは第3開口3d近傍で互いに間隔を空けて配置されているため、第3開口3dから凹凸部3aに流通しようとするクーラントLの流れには影響を生じない。
【0065】
さらに、各熱交換プレート3には、
図9に示すように、第3環状凸部3jが設けられているため、第3環状凸部3jが熱交換プレート3の一方側の面3Sにおいて、第1~4開口3b、3c、3d、3e及び凹凸部3aの周りでスペーサ5のシール層5Sを加圧する。
【0066】
特に、このプレート式熱交換器1では、各ボルト11が各第1~4開口3b、3c、3d、3eを挿通している。このため、各ボルト11が各第1~4開口3b、3c、3d、3eの周囲を強固に封止する。このため、冷媒R及びクーラントLは、各第1開口3b等を流通する場合、各第1開口3b等から漏れ難く、第1流体路F1又は第2流体路F2を高い封止性を有して流通する。
【0067】
したがって、実施例のプレート式熱交換器1は、冷媒R及びクーラントLが漏れ難い。このため、高圧の冷媒RやクーラントLを用いたりしても、高い品質を発揮できる。
【0068】
また、このプレート式熱交換器1では、第2エンドプレート9に第1流体供給口9b、第1流体排出口9e、第2流体排出口9d及び第2流体供給口9cを設けているため、冷媒R及びクーラントLの導入及び導出を第2エンドプレート9側からだけで行うことができるため、プレート式熱交換器1を用いる装置の配管や流路を簡素化できる。
【0069】
図10は、実施例のプレート式熱交換器1と同様のプレート式熱交換器10、20を用いた移動体用ヒートポンプ装置30の正面図である。プレート式熱交換器10、20は、実施例のプレート式熱交換器1よりも熱交換プレート3及びスペーサ5の積層枚数が多い。
【0070】
この移動体用ヒートポンプ装置30は、蒸発器21とされるプレート式熱交換器10と、凝縮器23とされるプレート式熱交換器20と、電動圧縮機25とを備えている。
【0071】
電動圧縮機25は、ハウジング25a内に圧縮機構25b及び電動モータ25cが設けられている。蒸発器21はハウジング25aの電動モータ25c側にボルト11によって一体に締結されている。プレート式熱交換器10の第2エンドプレート9が移動体用ヒートポンプ装置30のハウジングを構成している。また、凝縮器23はハウジング25aの圧縮機構25b側にボルト11によって一体に締結されている。プレート式熱交換器20の第2エンドプレート9が移動体用ヒートポンプ装置30のハウジングを構成している。
【0072】
この移動体用ヒートポンプ装置30は、実施例のプレート式熱交換器10、20と電動圧縮機25とが容易に一体とされている。特に、第2エンドプレート9がハウジングを構成しているため、高い一体性を有している。そして、移動体用ヒートポンプ装置30の配管や流路は簡素化されている。このため、この移動体用ヒートポンプ装置30は、車両等の移動体に対して優れた搭載性を発揮する。
【0073】
以上において、本発明を実施例に即して説明したが、本発明は上記実施例に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
【0074】
すなわち、上記実施例のプレート式熱交換器1、10、20では、熱交換プレート3において、第1開口3b及び第2開口3cが短辺に沿って貫設され、第3開口3d及び第4開口3eも短辺に沿って貫設されていたが、第1~4開口3b~3eの配置順序はこれに限られない。
【0075】
例えば、同様の長方形状であっても、第1開口及び第2開口を長辺に沿って貫設し、第3開口及び第4開口も長辺に沿って貫設してもよい。この場合、熱交換プレート3の熱交換軸O1は短辺と平行にすればよく、スペーサ5のスペーサ軸O2は長辺と平行にすればよい。
【0076】
また、上記実施例のプレート式熱交換器1、10、20では、熱交換プレート3を熱交換軸O1周りで反転したが、熱交換プレート3を熱交換プレート3に垂直で紙面奥行き方向に延びる軸線周りで180°回転させて積層してもよい。また、上記実施例のプレート式熱交換器1、10、20では、スペーサ5をスペーサ軸O2周りで反転したが、スペーサ5をスペーサ5に垂直で紙面奥行き方向に延びる軸線周りで180°回転させてもよい。
【0077】
さらに、本発明のプレート式熱交換器では、各第1開口3b、各第2開口3c、各第3開口3d及び各第4開口3e以外の部分を締結部材によって締結してもよい。
【0078】
上記実施例のプレート式熱交換器1、10、20では、スペーサ5の両面にシール層5Sを設けたが、シール層5Sを設けないスペーサと、金属製のガスケット本体の両面にシール層を設けたガスケットとを用意し、スペーサと熱交換プレート3との間にそのガスケットを設けてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0079】
本発明は、電動車両等の移動体における空調及びシステム加熱冷却装置等に利用可能である。
【符号の説明】
【0080】
3a…熱交換域(凹凸部)
3b…第1開口
3c…第2開口
3d…第3開口
3e…第4開口
3…熱交換プレート
5…スペーサ
7…第1エンドプレート
9…第2エンドプレート
11…締結部材(ボルト)
F1…第1流体路
F2…第2流体路
R…第1流体(冷媒)
9b…第1流体供給口
9e…第1流体排出口
L…第2流体(クーラント)
9d…第2流体供給口
9c…第2流体排出口
5S…シール層
1、10、20…プレート式熱交換器
O1…熱交換軸
3f…第1環状凸部
3g…第2環状凸部
3h…第1凸部
3i…第2凸部
3j…第3環状凸部
5a…枠部
5b…連通口
5m、5n…壁部
5d、5e…挿通口
25…ハウジング
25b…圧縮機構
25c…電動モータ
25…電動圧縮機