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特開2023-148882直管形LEDランプ固定具及び直管形LEDランプの固定方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023148882
(43)【公開日】2023-10-13
(54)【発明の名称】直管形LEDランプ固定具及び直管形LEDランプの固定方法
(51)【国際特許分類】
   F21V 19/00 20060101AFI20231005BHJP
   F21S 2/00 20160101ALI20231005BHJP
   F21K 9/27 20160101ALI20231005BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20231005BHJP
   F21Y 103/10 20160101ALN20231005BHJP
【FI】
F21V19/00 110
F21S2/00 230
F21K9/27
F21Y115:10
F21Y103:10
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022057158
(22)【出願日】2022-03-30
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り オーデリック株式会社が、令和3年8月3日~令和4年3月30日の間に、別紙「販売先一覧表」に記載の販売先に対し販売 オーデリック株式会社が、令和3年8月3日に発行した施工説明書に掲載 オーデリック株式会社が、令和3年8月5日に発行した納入仕様書に掲載
(71)【出願人】
【識別番号】000103633
【氏名又は名称】オーデリック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001612
【氏名又は名称】弁理士法人きさらぎ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】久冨 淳
(72)【発明者】
【氏名】矢ヶ▲崎▼ 信一
【テーマコード(参考)】
3K013
【Fターム(参考)】
3K013AA03
3K013BA01
3K013CA18
3K013EA00
(57)【要約】
【課題】取り扱いが容易であるとともに、複数種類のソケットタイプに対応可能な直管形LEDランプ固定具及び直管形LEDランプの固定方法に関する。
【解決手段】ランプソケットからの直管形LEDランプの取り外しを規制する直管形LEDランプ固定具であって、二以上のソケットタイプに共通して使用可能な共通パーツと、ランプソケット及び共通パーツの少なくとも一方に取り付け可能に構成された少なくとも一つの補助パーツとを備え、ランプソケット及び共通パーツの少なくとも一方に対する共通パーツ若しくは補助パーツの取り付け有無又は/並びにランプソケット及び共通パーツの少なくとも一方に取り付ける補助パーツの選択により、複数種類のソケットタイプに対応可能に構成されている。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ランプソケットからの直管形LEDランプの取り外しを規制する直管形LEDランプ固定具であって、
二以上のソケットタイプに共通して使用可能な共通パーツと、
前記ランプソケット及び前記共通パーツの少なくとも一方に取り付け可能に構成された少なくとも一つの補助パーツと
を備え、
前記ランプソケット及び前記共通パーツの少なくとも一方に対する前記共通パーツ若しくは前記補助パーツの取り付け有無又は/並びに前記ランプソケット及び前記共通パーツの少なくとも一方に取り付ける前記補助パーツの選択により、複数種類のソケットタイプに対応可能に構成されている
ことを特徴とする直管形LEDランプ固定具。
【請求項2】
前記補助パーツは、2種類以上である
ことを特徴とする請求項1に記載の直管形LEDランプ固定具。
【請求項3】
前記共通パーツと前記補助パーツとは、一体に形成されており、互いに分離可能に構成されている
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の直管形LEDランプ固定具。
【請求項4】
前記共通パーツと前記補助パーツとは、一体成形により形成されている
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の直管形LEDランプ固定具。
【請求項5】
前記共通パーツは、環状部と、該環状部の一部からソケット方向に延出する延出部とを備える
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の直管形LEDランプ固定具。
【請求項6】
前記共通パーツは、前記環状部の径方向外側に向けて延出するストッパーを備える
ことを特徴とする請求項5に記載の直管形LEDランプ固定具。
【請求項7】
前記補助パーツとして第1補助パーツを備え、
前記第1補助パーツは、前記共通パーツに取り付け可能な取付部と、前記ランプソケットに係合可能な係合部とを備える
ことを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の直管形LEDランプ固定具。
【請求項8】
前記補助パーツとして第2補助パーツを備え、
前記第2補助パーツは、基部と、該基部の一部からソケット方向と交差する方向に突出する突出部と、前記基部の一端からソケット方向と反対方向に突出している複数の爪部とを備える
ことを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載の直管形LEDランプ固定具。
【請求項9】
前記補助パーツとして第3補助パーツを備え、
前記第3補助パーツは、長尺帯状のバンド部と、前記バンド部の一端に設けられ、前記バンド部の他端を固定して前記バンド部を環状に保持するバンド固定部とを備える
ことを特徴とする請求項1~8のいずれか1項に記載の直管形LEDランプ固定具。
【請求項10】
前記補助パーツとして第4補助パーツを備え、
前記第4補助パーツは、前記ランプソケットに取り付け可能なソケット側取付部と、直管形LEDランプに取り付け可能なランプ側取付部とを備える
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の直管形LEDランプ固定具。
【請求項11】
ランプソケットからの直管形LEDランプの取り外しを規制する直管形LEDランプ固定方法であって、
二以上のソケットタイプに共通して使用可能な共通パーツを前記ランプソケットに取り付ける共通パーツ取付工程と、
前記ランプソケット及び前記共通パーツの少なくとも一方に取り付け可能に構成された少なくとも一つの補助パーツを前記ランプソケット及び前記共通パーツの少なくとも一方に取り付ける補助パーツ取付工程と
を含むことを特徴とする直管形LEDランプ固定方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、直管形LEDランプ固定具及び直管形LEDランプの固定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、従来の蛍光灯に比べて低消費電力のLEDランプが用いられるようになってきている。LEDランプは、特に蛍光灯と外観上の相違が少ない直管形のものが蛍光灯の代替品として多用されてきている。そして、この直管形LEDランプの落下防止や振動低減等を目的として、照明器具への種々の固定方式も提案されている(特許文献1及び2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3167942号公報
【特許文献2】特開第2014-099335号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の固定方式では、器具本体の反射板等に穴加工が必要になる等、追加の加工が必要になるため、固定具の取り扱いが複雑になるという問題がある。また、特許文献2に記載の固定方式では、器具本体に対する追加の加工は不要であるものの、器具本体のソケットタイプの種類に応じて、複数種類の固定具を使用者がそれぞれ購入及び保管しなければならず、使用者にとって購入や保管が煩雑であるという問題がある。
【0005】
本発明は、上記問題に鑑みなされたものであり、取り扱いが容易であるとともに、複数種類のソケットタイプに対応可能な直管形LEDランプ固定具及び直管形LEDランプの固定方法に関する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するため、本発明に係る直管形LEDランプ固定具は、ランプソケットからの直管形LEDランプの取り外しを規制する直管形LEDランプ固定具であって、二以上のソケットタイプに共通して使用可能な共通パーツと、前記ランプソケット及び前記共通パーツの少なくとも一方に取り付け可能に構成された少なくとも一つの補助パーツとを備え、前記ランプソケット及び前記共通パーツの少なくとも一方に対する前記共通パーツ若しくは前記補助パーツの取り付け有無又は/並びに前記ランプソケット及び前記共通パーツの少なくとも一方に取り付ける前記補助パーツの選択により、複数種類のソケットタイプに対応可能に構成されている。
【0007】
本発明に係る直管形LEDランプ固定具において、前記補助パーツは、2種類以上であることが好ましい。
【0008】
本発明に係る直管形LEDランプ固定具において、前記共通パーツと前記補助パーツとは、一体に形成されており、互いに分離可能に構成されていても良い。
【0009】
本発明に係る直管形LEDランプ固定具において、前記共通パーツと前記補助パーツとは、一体成形により形成されていることが好ましい。
【0010】
本発明に係る直管形LEDランプ固定具において、前記共通パーツは、環状部と、該環状部の一部からソケット方向に延出する延出部とを備えていても良い。
【0011】
本発明に係る直管形LEDランプ固定具において、前記共通パーツは、前記環状部の径方向外側に向けて延出するストッパーを備えることが好ましい。
【0012】
本発明に係る直管形LEDランプ固定具において、前記補助パーツとして第1補助パーツを備え、前記第1補助パーツは、前記共通パーツに取り付け可能な取付部と、前記ランプソケットに係合可能な係合部とを備えていても良い。
【0013】
本発明に係る直管形LEDランプ固定具において、前記補助パーツとして第2補助パーツを備え、前記第2補助パーツは、基部と、該基部の一部からソケット方向と交差する方向に突出する突出部と、前記基部の一端からソケット方向と反対方向に突出している複数の爪部とを備えることが好ましい。
【0014】
本発明に係る直管形LEDランプ固定具において、前記補助パーツとして第3補助パーツを備え、前記第3補助パーツは、長尺帯状のバンド部と、前記バンド部の一端に設けられ、前記バンド部の他端を固定して前記バンド部を環状に保持するバンド固定部とを備えていても良い。
【0015】
本発明に係る直管形LEDランプ固定具において、前記補助パーツとして第4補助パーツを備え、前記第4補助パーツは、前記ランプソケットに取り付け可能なソケット側取付部と、直管形LEDランプに取り付け可能なランプ側取付部とを備えることが好ましい。
【0016】
また、本発明に係る直管形LEDランプ固定方法は、ランプソケットからの直管形LEDランプの取り外しを規制する直管形LEDランプ固定方法であって、二以上のソケットタイプに共通して使用可能な共通パーツを前記ランプソケットに取り付ける共通パーツ取付工程と、前記ランプソケット及び前記共通パーツの少なくとも一方に取り付け可能に構成された少なくとも一つの補助パーツを前記ランプソケット及び前記共通パーツの少なくとも一方に取り付ける補助パーツ取付工程とを含んでいる。
【発明の効果】
【0017】
本発明の直管形LEDランプ固定具及び直管形LEDランプの固定方法によれば、取り扱いが容易であるとともに、複数種類のソケットタイプに対応可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の実施形態に係る直管形LEDランプ固定具を照明器具に取り付けた状態を示す斜視図である。
図2】本発明の実施形態に係る直管形LEDランプ固定具を示す斜視図である。
図3】本実施形態に係る共通パーツを示す斜視図である。
図4】本実施形態に係る補助パーツ示す斜視図であり、図4(a)は、第1補助パーツを示し、図4(b)は、第2補助パーツを示し、図4(c)は、第3補助パーツを示す。
図5】本実施形態に係る直管形LEDランプの端部を示す斜視図である。
図6】本実施形態に係る第1のランプソケットと、これに取り付けられる直管形LEDランプ及び直管形LEDランプ固定具とを示す斜視図である。
図7】本実施形態に係る第1のランプソケットに直管形LEDランプ及び直管形LEDランプ固定具が装着された状態を示す斜視図である。
図8】本実施形態に係る第2のランプソケットと、これに取り付けられる直管形LEDランプ及び直管形LEDランプ固定具とを示す斜視図である。
図9】本実施形態に係る第2のランプソケットに直管形LEDランプ及び直管形LEDランプ固定具が装着された状態を示す斜視図である。
図10】本実施形態に係る第3のランプソケットと、これに取り付けられる直管形LEDランプ及び直管形LEDランプ固定具とを示す斜視図である。
図11】本実施形態に係る第3のランプソケットに直管形LEDランプ及び直管形LEDランプ固定具が装着された状態を示す斜視図である。
図12】本実施形態に係る第4のランプソケットと、これに取り付けられる直管形LEDランプ及び直管形LEDランプ固定具とを示す斜視図である。
図13】本実施形態に係る第4のランプソケットに直管形LEDランプ及び直管形LEDランプ固定具が装着された状態を示す斜視図である。
図14】本実施形態に係る第5のランプソケットと、これに取り付けられる直管形LEDランプ及び直管形LEDランプ固定具とを示す斜視図である。
図15】本実施形態に係る第5のランプソケットに直管形LEDランプ及び直管形LEDランプ固定具が装着された状態を示す斜視図である。
図16】本実施形態に係る第6のランプソケットと、これに取り付けられる直管形LEDランプ及び直管形LEDランプ固定具とを示す斜視図である。
図17】本実施形態に係る第6のランプソケットに直管形LEDランプ及び直管形LEDランプ固定具が装着された状態を示す斜視図である。
図18】本実施形態に係る第4補助パーツを示す斜視図である。
図19】本実施形態に係る第4補助パーツをランプソケット及び直管形LEDランプに取り付けた状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明を実施するための好適な実施形態について、図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態は、各請求項に係る発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。また、本実施形態においては、各構成要素の縮尺や寸法が誇張されて示されている場合や、一部の構成要素が省略されている場合がある。
【0020】
[直管形LEDランプ固定具の全体構成]
図1に示すように、本実施形態に係る直管形LEDランプ固定具1(以下、単に固定具1という。)は、照明器具100の器具本体110に設けられたランプソケット120からの直管形LEDランプ130の取り外しを規制する固定具である。具体的には、図2図4及び図6図19に示すように、固定具1は、二以上のソケットタイプに共通して使用可能な共通パーツ10と、ランプソケット120及び共通パーツ10の少なくとも一方に取り付け可能に構成された補助パーツ20とを備えている。なお、以下本実施形態において、説明の便宜上、図1に示す器具本体110が位置する方向を上方、直管形LEDランプ130が位置する方向を下方として説明する。ただし、ここでいう上下方向は、実際の使用状況における上下方向とは限らない。
【0021】
図2図4及び図6図19に示すように、本実施形態に係る補助パーツ20は、2種類以上設けられており、補助パーツ20として第1補助パーツ20A、第2補助パーツ20B、第3補助パーツ20C及び第4補助パーツ20Dを備えている。なお、補助パーツ20の種類は4種類に限定されず、1種類~3種類であっても良いし、5種類以上であっても良い。
【0022】
また、図2に示すように、共通パーツ10と、補助パーツ20の第1補助パーツ20A、第2補助パーツ20B及び第3補助パーツ20Cとは、共通パーツ10の後述する環状部11と、補助パーツ20の第3補助パーツ20Cが接続されることにより一体に形成されており、具体的には、共通パーツ10と、補助パーツ20の第1補助パーツ20A、第2補助パーツ20B及び第3補助パーツ20Cとは、一体成形により形成されている。また、共通パーツ10と、補助パーツ20の第1補助パーツ20A、第2補助パーツ20B及び第3補助パーツ20Cとは、分離可能に構成されており、具体的には、共通パーツ10と、補助パーツ20の第1補助パーツ20A、第2補助パーツ20B及び第3補助パーツ20Cとは、共通パーツ10と第3補助パーツ20Cとの接続部分が肉薄に形成されており、該肉薄部を任意の切断部材で切断又は手で破断することにより分離可能に構成されている。なお、共通パーツ10と、補助パーツ20の第1補助パーツ20A、第2補助パーツ20B及び第3補助パーツ20Cとを分離する方法及び構成は、切断及び破断に限定されるものではなく、種々の公知の方法及び構成を採用できる。
【0023】
本実施形態において、第4補助パーツ20Dは、共通パーツ10、第1補助パーツ20A、第2補助パーツ20B及び第3補助パーツ20Cとは分離した独立のパーツとして構成されているが、これに限定されず、第4補助パーツ20Dが共通パーツ10、第1補助パーツ20A、第2補助パーツ20B及び第3補助パーツ20Cと一体に形成される構成であっても良い。
【0024】
また、共通パーツ10及び補助パーツ20を構成する材料としては、例えば、ナイロンやポリプロピレン(PP)等を採用することができる。なお、共通パーツ10及び補助パーツ20を構成する材料は、これに限定されず、照明器具100に対する固定具1の装着時(後述する環状部11の開閉時)及び装着状態において、固定具1が破壊されず、及び/または共通パーツ10及び補助パーツ20を分離することができる程度の剛性を有する材料であれば良い。
【0025】
[照明器具の構成]
図1及び図5図19を用いて、固定具1の取り付けの対象となる照明器具100の構成について説明する。図1に示すように、照明器具100は、例えば、矩形状断面を有する長尺状の器具本体110と、この器具本体110の長手方向両端部近傍から下方に向けて突出して設けられた一対のランプソケット120と、器具本体110の下部に長手方向に沿って取り付けられる長尺状の直管形LEDランプ130とを備えている。
【0026】
図6図19に示すように、ランプソケット120は、ソケット本体121と、ソケット本体121に設けられたソケット部122とを備えている。また、ソケット部122には、後述する口金部132のランプピン132dを挿入可能な切り欠き122a、122a´、122a´´又はピン挿入孔122bが設けられており、切り欠き122a、122a´、122a´´又はピン挿入孔122bにランプピン132dが接続されることにより、器具本体110と、直管形LEDランプ130とを電気的に接続する。
【0027】
図5に示すように、直管形LEDランプ130は、例えば長尺丸棒状のランプ本体131と、このランプ本体131の両端部にそれぞれ設けられた口金部132とを備えている。口金部132には、ランプ本体131の端部と結合される口金基端部132aと、この口金基端部132aよりもランプソケット120側で口金基端部132aの外径よりも小さな外径を有し、これにより所定の段差を形成する段差部132bと、この段差部132bよりも小径でランプソケット120側に筒状に延びるように形成された口金先端部132cと、この口金先端部132cの先端からランプソケット120側に延びるとともに、後述するランプソケット120の切り欠き122a、122a´、122a´´又はピン挿入孔122bに挿入されるランプピン132dが設けられている。
【0028】
[共通パーツの構成]
図2図3及び図6図15を用いて、共通パーツ10の構成について説明する。図2図3図6図8図10図12及び図14に示すように、共通パーツ10は、少なくとも直管形LEDランプ130に設けられた段差部132bの周囲を包囲する環状部11と、該環状部11の一部からソケット方向(軸方向におけるランプソケット120側)に延出する延出部13と、環状部11の一部からソケット方向に突出する複数の突出片部14と、環状部11の径方向外側に向けて延出するストッパー15とを備えており、直管形LEDランプ130の口金部132に取付可能に構成されている。
【0029】
図2図3及び図6図15に示すように、環状部11は、該環状部11の半周部分を形成する半円状の第1環状部11Aと、残りの半周部分を形成する半円状の第2環状部11Bとを備えている。第1環状部11A及び第2環状部11Bは、略同形同大からなり周方向一端部が互いに接続されている。具体的には、第1環状部11A及び第2環状部11Bは、一体成形により形成されていることにより、周方向一端部が互いに接続されている。なお、第1環状部11A及び第2環状部11Bが異なる部材で形成され、例えばヒンジ等の連結部材により連結される構成であっても良い。
【0030】
また、図2図3図6図8図10図12及び図14に示すように、第1環状部11A及び第2環状部11Bの周方向他端部には、環状部11を環状に保持する固定機構12が設けられている。具体的には、第1環状部11Aには、周方向他端部が折れ曲がって上方に開口するように形成されたフック状の係合凹部12aが形成されており、第2環状部11Bには、下方に向けて突出する断面略三角形状の係合凸部12bが形成されており、係合凹部12a及び係合凸部12bが係合することにより、第1環状部11A及び第2環状部11Bの周方向他端部が連結され、環状部11を環状に保持するように構成されている。これら係合凹部12a及び係合凸部12bは、一旦係合すると取り外すことができない又は取り外しが困難なワンウェイ係合構造からなることが好ましい。なお、第1環状部11Aに係合凸部12bが設けられ、第2環状部11Bに係合凹部12aが設けられる構成であっても良い。
【0031】
また、環状部11は、第1環状部11A及び第2環状部11Bの周方向一端部の接続部分を中心として、径方向のうち上下方向と直交する方向に開閉可能に構成されている。具体的には、環状部11は、係合凹部12a及び係合凸部12bによる第1環状部11A及び第2環状部11Bの連結状態が解除された状態において、第1環状部11A及び第2環状部11Bをそれぞれ外側(互いに離間する方向)に引っ張ることにより、一体成形により形成された第1環状部11A及び第2環状部11Bの接続部分が弾性変形して、第1環状部11A及び第2環状部11Bが外側に向けて回動し、開状態となるように構成されている。なお、環状部11の第1環状部11A及び第2環状部11Bが外側に向かう回動は、第1環状部11A及び第2環状部11Bの周方向一端部の接続部分の下端に形成された延出部13の後述する縁部13bが相互に接触することにより、その回動範囲が規制されるように構成されている。
【0032】
また、該開状態において、第1環状部11A及び第2環状部11Bをそれぞれ内側(互いに接近する方向)に押圧することにより、第1環状部11A及び第2環状部11Bが内側に向けて回動し、閉状態となるように構成されている。
【0033】
図6図15に示すように、環状部11は、開状態において、下方から上方に向けて直管形LEDランプ130の段差部132bに取り付けられ、閉状態において、係合凹部12a及び係合凸部12bにより第1環状部11A及び第2環状部11Bを連結することにより、環状部11が環状に保持され、段差部132bに装着した状態が保持される。なお、環状部11は、環状に保持された状態において、直管形LEDランプ130の段差部132bの外径と略一致する内径を有しており、軸方向において、少なくとも段差部132bの周囲を覆うことができる程度の長さを有している。
【0034】
図2図3及び図6図15に示すように、延出部13は、第1環状部11A及び第2環状部11Bの周方向一端部の接続部分のうちランプソケット120側の端部からソケット方向(軸方向におけるランプソケット120側)に向けて延びる板状に形成されており、先端部近傍に矩形状の開口部13aが形成されている。なお、延出部13は、開口部13aの位置がランプソケット120の後述する切り欠き122a、122a´又は122a´´の位置と略一致するような長手方向及び短手方向の長さを有している。
【0035】
また、延出部13の下面には、長手方向に沿って延びる筋状の縁部13bが短手方向両端部にそれぞれ形成されており、該一対の縁部13bの間には長手方向に沿って延びる長溝13cが形成されている。なお、縁部13bは、延出部13から第1環状部11A及び第2環状部11Bの周方向一端部の接続部分まで連続して設けられており、環状部11の第1環状部11A及び第2環状部11Bが外側に向けて回動する際に、一対の縁部13bが相互に接触することにより、該回動が規制されるように構成されている。
【0036】
また、図2図6図13に示すように、延出部13の縁部13bには、短手方向に切り溝13dが形成されている。具体的には、切り溝13dは、開口部13aの環状部11側端部近傍に設けられている。
【0037】
図2図3及び図6図15に示すように、突出片部14は、環状部11のランプソケット120側の端部からソケット方向に複数突出して形成されており、環状部11を直管形LEDランプ130の段差部132bに取り付けた状態において、口金部132の口金先端部132cの周囲を包囲するように構成されている。具体的には、突出片部14は、環状部11の第1環状部11A及び第2環状部11Bの周方向他端部近傍に一対設けられた第1突出片部14aと、延出部13の短手方向両端部近傍に一対設けられた第2突出片部14bとを備えている。また、突出片部14の内縁は、環状部11の内縁と一致するように構成されており、突出片部14は、環状部11を直管形LEDランプ130の段差部132bに取り付けた状態において、口金部132の口金先端部132cの周囲を包み込むように保持する。
【0038】
また、図3に示すように、第2突出片部14bは、該第2突出片部14bの上端から延出部13側に折れ曲がって形成され、長手方向において第2突出片部14bよりも短い一対の接続部14cにより、延出部13の上面側において、延出部13の短手方向両端部と接続されるように構成されている。このように、延出部13及び第2突出片部14bが接続されていることにより、一対の接続部14c間に中央隙間部14d、延出部13と第2突出片部14bとの間に一対の両側隙間部14eがそれぞれ形成されている。
【0039】
また、突出片部14は、軸方向において、直管形LEDランプ130の段差部132bの先端とランプソケット120の先端との間に収まる長さで形成されている。具体的には、突出片部14は、軸方向において、直管形LEDランプ130の口金先端部132cの長さと略一致する長さで形成されている。
【0040】
図2図3及び図6図15に示すように、ストッパー15は、環状部11の第2環状部11Bから径方向外側に向けて延出して形成されており、ブロック状に形成されている。具体的には、ストッパー15は、第2環状部11Bのランプソケット120側の端部及び第2環状部11Bの周方向他端部近傍に設けられた第1突出片部14aから径方向外側に向けて延出して形成されている。なお、ストッパー15は、共通パーツ10を直管形LEDランプ130の口金部132を取り付けた状態において、少なくともランプソケット120の外縁よりも長い長さで形成されていればよい。
【0041】
本実施形態において、環状部11、延出部13、突出片部14及びストッパー15は、一体成形により形成されている。しかしながら、これに限定されるものではなく、別部材で構成された環状部11、延出部13、突出片部14及びストッパー15が組み合わされる構成であっても良い。
【0042】
[補助パーツの構成及び直管形LEDランプ固定具の取り付け方法]
以下、図2図19を用いて、補助パーツ20の構成及び固定具1の取り付け方法について説明する。本実施形態に係る固定具1は、ランプソケット120及び共通パーツ10の少なくとも一方に対する共通パーツ10若しくは補助パーツ20の取り付け有無又は/並びにランプソケット120及び共通パーツ10の少なくとも一方に取り付ける補助パーツ20の選択により、複数種類のソケットタイプに対応可能に構成されている。なお、本実施形態では、ランプソケット120の一例として、異なるタイプである第1のランプソケット120A~第6のランプソケット120F(以下、単にランプソケット120A~Fという。)を用いて説明する。また、同一の構成については、同一の符号で示すものとする。
【0043】
[ランプソケット120Aにおけるパーツの選択及びパーツの取り付け]
まず、図2図4図6及び図7を用いてランプソケット120がランプソケット120Aの場合に選択されるパーツ及びその取り付け方法について説明する。
【0044】
図6に示すように、ランプソケット120Aは、回転式ランプソケットである。具体的には、ランプソケット120Aは、ソケット本体121Aとソケット部122Aとを備えており、ソケット部122Aには、該ソケット部122Aの下端からソケット部122Aの上端部近傍までI字状に切り欠かれて形成された切り欠き122aが設けられている。また、ソケット部122Aは、切り欠き122aに口金部132のランプピン132dが下方から上方にスライドして挿入された状態において、直管形LEDランプ130の軸を中心として、前面123(直管形LEDランプ130側の面)が回転可能な構造でソケット本体121Aに設けられている。すなわち、ランプピン132dが切り欠き122aに挿入された状態において、直管形LEDランプ130を回転させることにより、ソケット部122Aの前面123が回転してロックされ、直管形LEDランプ130がランプソケット120Aに対して取り付けられるとともに、器具本体110に取り付けられる。また、ソケット部122Aの前面123が回転することにより、切り欠き122aの前方(直管形LEDランプ130側)が閉鎖されて、下方に向けて開口する孔が形成される。
【0045】
図6及び図7に示すように、ランプソケット120がランプソケット120Aである場合には、共通パーツ10と、補助パーツ20としての第1補助パーツ20Aとが選択される。図2図4(a)及び図6に示すように、第1補助パーツ20Aは、共通パーツ10に取り付け可能な取付部21と、ランプソケット120Aに係合可能な係合部22とを備えており、全体として略h字状に形成されている。
【0046】
取付部21は、細長状に形成されており、短手方向において延出部13の長溝13cの短手方向の溝幅よりも長い長さで形成されている。これによって、取付部21が共通パーツ10に対して取り付けられたときに、取付部21の外面と延出部13の縁部13bの内面との間に間隙が生じず、両者は嵌合するため、共通パーツ10からの第1補助パーツ20Aの落下を防止することができる。係合部22は、取付部21のランプソケット120A側端部からランプソケット120A側に折れ曲がって形成されている。また、取付部21及び係合部22は、一体成形により形成されている。なお、取付部21及び係合部22が別部材で構成されており、一体的に組み合わされる構成であっても良い。
【0047】
また、共通パーツ10及び第1補助パーツ20Aは、次のように取り付けられる。まず、器具本体110に直管形LEDランプ130を取り付けた後に、環状部11が開いた状態の共通パーツ10を口金部132の段差部132bに下方から当接させ、その後環状部11を閉じる。
【0048】
そして、図7に示すように、閉状態において、係合凹部12a及び係合凸部12bにより環状部11の第1環状部11A及び第2環状部11Bを連結することにより、共通パーツ10が直管形LEDランプ130に装着される。該装着状態において、環状部11が口金部132の段差部132bを包み込むように保持し、突出片部14が口金部132の口金先端部132cを包み込むように保持する。また、延出部13の開口部13aが、ソケット部122Aの前面123が回転されて切り欠き122aの前方(直管形LEDランプ130側)が閉鎖されたことにより形成された孔と一致する位置に配される。
【0049】
次に、第1補助パーツ20Aを取り付ける。図6に示すように、係合部22の先端を先頭にして、延出部13の開口部13aと、切り欠き122aの前方が閉鎖されることにより形成された孔とに挿入させ、図7に示すように、取付部21が延出部13の長溝13cに嵌まるまで挿入させる。そして、該挿入状態において、係合部22の先端がソケット部122Aの切り欠き122aと係合することにより、共通パーツ10及びランプソケット120Aに取り付けられる。
【0050】
共通パーツ10及び第1補助パーツ20Aがこのように構成されていることにより、係合部22が、ソケット部122Aに対する直管形LEDランプ130の回転を規制するため、該回転によるランプソケット120Aからの直管形LEDランプ130の取り外しを規制することができ、併せて直管形LEDランプ130の落下を防止することができる。
【0051】
[ランプソケット120Bにおけるパーツの選択及びパーツの取り付け]
次に、図2図4図8及び図9を用いてランプソケット120がランプソケット120Bの場合に選択されるパーツ及びその取り付け方法について説明する。
【0052】
図8に示すように、ランプソケット120Bは、ランプソケット120Aとは異なる型の回転式ランプソケットである。具体的には、ランプソケット120Bは、ソケット本体121Bとソケット部122Bとを備えており、ソケット本体121Bの下端からソケット部122Bの上端までI字状に切り欠かれて形成された切り欠き122a´を備えている。また、ソケット部122Bは、切り欠き122a´に口金部132のランプピン132dが下方から上方にスライドして挿入された状態において、直管形LEDランプ130の軸を中心として回転可能な構造でソケット本体121Bに設けられている。すなわち、ランプピン132dが切り欠き122a´に挿入された状態において、直管形LEDランプ130を回転させることにより、該直管形LEDランプ130がランプソケット120Bに対して取り付けられるとともに、器具本体110に対して取り付けられる。
【0053】
図8及び図9に示すように、ランプソケット120がランプソケット120Bである場合には、共通パーツ10と、補助パーツ20としての第2補助パーツ20Bとが選択される。図2図4(b)及び図8に示すように、第2補助パーツ20Bは、T字状の基部23と、該基部23の一部からソケット方向と交差する方向に突出する突出部24と、基部23の一端からソケット方向と反対方向に突出している複数の爪部25とを備えている。
【0054】
基部23は、突出部24を保持する突出保持部23aと爪部25を保持する爪保持部23bとを備えている。突出保持部23aは、矩形状断面を有する長尺状に形成されており、長手方向において延出部13の切り溝13dから先端(ランプソケット120側)までの長さと略一致する長さを有しており、短手方向において延出部13の長溝13cの溝幅と略一致する長さを有している。爪保持部23bは、突出保持部23aの長手方向一端部(図8における環状部11側)から突出保持部23aの短手方向に沿って延びて形成されており、長手方向において一対の第2突出片部14b間の長さよりも長い長さを有している。これによって、第2補助パーツ20Bが後述のとおり共通パーツ10に対して取り付けられたときに、爪保持部23bの短手方向の外面と一対の第2突出片部14bの内面との間に間隙が生じず、両者は嵌合するため、共通パーツ10からの第2補助パーツ20Bの落下を防止することができる。爪保持部23bは、短手方向において、接続部14cの先端(ランプソケット120側)から第2突出片部14bの先端までの長さと略一致する長さを有している。
【0055】
突出部24は、突出保持部23aの長手方向他端部近傍において、突出保持部23aの上面から上方に向けて突出するブロック状に形成されており、延出部13の開口部13aに嵌合可能に構成されている。すなわち、突出部24は、開口部13aに嵌合可能な大きさを有している。
【0056】
爪部25は、爪保持部23bの上面からソケット方向と反対方向(図8における環状部11側)に向けて複数突出しており、具体的には、爪部25は、爪保持部23bの長手方向両端部から突出する一対の第1爪部25aと、爪保持部23bの中間部から突出する第2爪部25bとを備えており、一対の第1爪部25a及び第2爪部25bは、突出片部14の両側隙間部14e及び中央隙間部14dにそれぞれ嵌合可能に構成されている。すなわち、第1爪部25a及び第2爪部25bは、両側隙間部14e及び中央隙間部14dに嵌合可能な大きさを有している。
【0057】
また、共通パーツ10及び第2補助パーツ20Bは、次のように取り付けられる。まず、第2補助パーツ20Bの突出部24を延出部13の開口部13aに、第1爪部25aを突出片部14の両側隙間部14eに、第2爪部25bを突出片部14の中央隙間部14dにそれぞれ嵌め込み、第2補助パーツ20Bを共通パーツ10に取り付ける。そして、器具本体110に直管形LEDランプ130を取り付けた後、第2補助パーツ20Bの突出保持部23aを切り欠き122a´に挿入させるようにして共通パーツ10を直管形LEDランプ130の口金部132に装着させる(図9)。なお、口金部132に共通パーツ10を装着させる方法は、ランプソケット120Aで説明した方法と同様である。
【0058】
共通パーツ10及び第2補助パーツ20Bがこのように構成されていることにより、突出保持部23aが、ソケット本体121Bに対する直管形LEDランプ130及びソケット部122Bの回転を規制するため、該回転によるランプソケット120Bからの直管形LEDランプ130の取り外しを規制することができ、併せて直管形LEDランプ130の落下を防止することができる。
【0059】
[ランプソケット120Cにおけるパーツの選択及びパーツの取り付け]
次に、図2図4図10及び図11を用いてランプソケット120がランプソケット120Cの場合に選択されるパーツ及びその取り付け方法について説明する。
【0060】
図10に示すように、ランプソケット120Cは、挟み込み式のランプソケットである。具体的には、ランプソケット120Cは、ソケット本体121Cとソケット部122Cとを備えており、ソケット部122Cの下端から中心にかけて略V字状に切り欠かれて形成された切り欠き122a´´を備えている。なお、このようなランプソケット120Cに直管形LEDランプ130を装着する場合、まず、一対のランプピン132dの一方を先頭にして切り欠き122a´´の一方の切り欠きに向けてスライドさせる。そして、スライドさせたランプピン132dの一方を基準としてランプピン132dの他方を切り欠き122a´´の他方の切り欠きに向けて回転させることにより、直管形LEDランプ130がソケット部122Cにロックされ、直管形LEDランプ130がランプソケット120Cに対して取り付けられるとともに、器具本体110に取り付けられる。
【0061】
図10及び図11に示すように、ランプソケット120がランプソケット120Cである場合には、共通パーツ10と、補助パーツ20としての第2補助パーツ20Bとが選択される。以下、共通パーツ10及び第2補助パーツ20Bを取り付ける方法について説明する。
【0062】
まず、ランプソケット120Bで説明した方法と同様の方法により、第2補助パーツ20Bを共通パーツ10に取り付ける。そして、器具本体110に直管形LEDランプ130を取り付けた後、第2補助パーツ20Bの突出保持部23aを切り欠き122a´´の下端に挿入させるようにして共通パーツ10を直管形LEDランプ130の口金部132に装着させる(図10及び図11)。なお、口金部132に共通パーツ10を装着させる方法は、ランプソケット120Aで説明した方法と同様である。
【0063】
共通パーツ10及び第2補助パーツ20Bがこのように構成されていることにより、突出保持部23aがランプソケット120Cに対する直管形LEDランプ130の回転を規制するため、該回転によるランプソケット120Cからの直管形LEDランプ130の取り外しを規制することができ、併せて直管形LEDランプ130の落下を防止することができる。
【0064】
[ランプソケット120Dにおけるパーツの選択及びパーツの取り付け]
次に、図2図4図12及び図13を用いてランプソケット120がランプソケット120Dの場合に選択されるパーツ及びその取り付け方法について説明する。
【0065】
図12に示すように、ランプソケット120Dは、プッシュ式ランプソケットである。具体的には、ランプソケット120Dは、ソケット本体121Dと、該ソケット本体121Dから突出する長円筒形状(楕円筒形状)のソケット部122Dとを備えている。ソケット部122Dは、軸方向に進退自在な構造からなり、例えば、バネ等の弾性体によって、ソケット本体121Dから突出する方向に常時付勢されている。また、ソケット部122Dの前面(直管形LEDランプ130側)には、一対のピン挿入孔122bが設けられている。図12の状態において、ソケット部122Dを後面側(直管形LEDランプ130と反対側)に押し込むようにして、ピン挿入孔122bに口金部132のランプピン132dを挿入することにより、直管形LEDランプ130をランプソケット120D、すなわち、器具本体110に取り付けることができる。
【0066】
図12及び図13に示すように、ランプソケット120がランプソケット120Dである場合には、共通パーツ10と、補助パーツ20としての第2補助パーツ20Bとが選択される。以下、共通パーツ10及び第2補助パーツ20Bを取り付ける方法について説明する。
【0067】
まず、ランプソケット120Bで説明した方法と同様の方法により、第2補助パーツ20Bを共通パーツ10に取り付ける。そして、器具本体110に直管形LEDランプ130を取り付けた後、第2補助パーツ20Bの突出保持部23aをソケット部122Dの下面に当接させるようにして共通パーツ10を直管形LEDランプ130の口金部132に装着させる(図12及び図13)。なお、口金部132に共通パーツ10を装着させる方法は、ランプソケット120Aで説明した方法と同様である。
【0068】
共通パーツ10及び第2補助パーツ20Bがこのように構成されていることにより、突出保持部23a及び延出部13の先端(ランプソケット120側)がソケット本体121Dの前面(直管形LEDランプ130側)に接触するため、ソケット部122Dの進退移動が規制され、該進退移動によるランプソケット120Dからの直管形LEDランプ130の取り外しを規制することができ、併せて直管形LEDランプ130の落下を防止することができる。
【0069】
[ランプソケット120Eにおけるパーツの選択及びパーツの取り付け]
次に、図2図4図14及び図15を用いてランプソケット120がランプソケット120Eの場合に選択されるパーツ及びその取り付け方法について説明する。
【0070】
図14に示すように、ランプソケット120Eは、ランプソケット120Dとは異なる型のプッシュ式ランプソケットである。具体的には、ランプソケット120Eは、ソケット本体121Eと該ソケット本体121E内部に設けられた円状のソケット部122Eとを備えており、ソケット本体121E及びソケット部122Eの前面(直管形LEDランプ130側)が、段差のない平面状態で配されている。また、ソケット部122Eは、軸方向に進退自在な構造からなり、例えば、バネ等の弾性体によって、前面に常時付勢されている。また、ソケット部122Eの前面には一対のピン挿入孔122bが設けられている。なお、図14の状態において、ソケット部122Eを後面側(直管形LEDランプ130と反対側)に押し込むようにして、ピン挿入孔122bに口金部132のランプピン132dを挿入することにより、直管形LEDランプ130をランプソケット120E、すなわち、器具本体110に取り付けることができる。
【0071】
図14及び図15に示すように、ランプソケット120がランプソケット120Eである場合には、補助パーツ20を使用せずに、共通パーツ10のみが選択される。以下、共通パーツ10を取り付ける方法について説明する。
【0072】
まず、器具本体110に直管形LEDランプ130を取り付ける。次に、任意の切断部材を用いて、延出部13の先端(ランプソケット120側)を延出部13の縁部13bに形成された切り溝13dに従って切断する。そして、ランプソケット120Aで説明した方法と同様の方法により、共通パーツ10を直管形LEDランプ130の口金部132に装着させる(図14及び図15)。また、図15に示すように、直管形LEDランプ130及びソケット部122Eの軸方向における移動時において、共通パーツ10のストッパー15がソケット本体121Eに係止するように構成されている。
【0073】
共通パーツ10がこのように構成されていることにより、延出部13の先端の長さをソケットタイプに合わせて調整できるため、ソケット部122がソケット本体121から突出するタイプやソケット本体121内部に設けられているタイプ等、様々なソケットタイプに対応できる。また、共通パーツ10のストッパー15がソケット本体121Eに係止するため、ソケット部122Eの進退移動が規制され、該進退移動によるランプソケット120Eからの直管形LEDランプ130の取り外しを規制することができ、併せて直管形LEDランプ130の落下を防止することができる。
【0074】
[ランプソケット120Fにおけるパーツの選択及びパーツの取り付け]
次に、図2図4図16及び図17を用いてランプソケット120がランプソケット120Fの場合に選択されるパーツ及びその取り付け方法について説明する。
【0075】
図16に示すように、ランプソケット120Fは、ランプソケット120D及びランプソケット120Eとは異なる型のプッシュ式ランプソケットである。具体的には、ランプソケット120Fは、ソケット本体121Fと、該ソケット本体121Fから進退移動可能に突出するソケット部122Fとを備えており、ソケット本体121Fは、例えば、バネ等の弾性体によって、ソケット本体121Fから突出する方向に常時付勢されている。また、ソケット部122Fは、前面(直管形LEDランプ130側)とソケット本体121Fの間に位置する部分の径が、前面及びソケット本体121Fの径よりも小さくなっている。また、ソケット部122Fの前面には、一対のピン挿入孔122bが設けられている。
【0076】
図16の状態において、ソケット部122Fを後面側(直管形LEDランプ130と反対側)に押し込むようにして、ピン挿入孔122bに口金部132のランプピン132dを挿入することにより、直管形LEDランプ130をランプソケット120F、すなわち、器具本体110に取り付けることができる。
【0077】
図16及び図17に示すように、ランプソケット120がランプソケット120Fである場合には、共通パーツ10を使用せずに、補助パーツ20のみが使用される。また、補助パーツ20として、第3補助パーツ20Cが選択される。図2図4(c)及び図16に示すように、第3補助パーツ20Cは、所謂結束バンドであり、具体的には、長尺帯状のバンド部26と、該バンド部26の一端に設けられ、バンド部26の他端又は中途部を固定してバンド部26を環状に保持するバンド固定部27とを備えている。また、バンド部26及びバンド固定部27は、一体成形により形成されている。なお、バンド部26及びバンド固定部27が別部材で構成されており、一体的に組み合わされる構成であっても良い。
【0078】
バンド部26は、少なくともソケット部122Fの径の小さい部分を包囲するのに十分な長さを有しており、一方の面に、凹凸が交互に繰り返し並んだ凹凸部分を有している。凹凸部分は、例えばのこぎり刃のようなぎざぎざ形状となっている(図示せず)。矩形断面を有するブロック状のバンド固定部27は、バンド部26の一端部近傍に設けられており、中心部にバンド部26を挿通可能なバンド挿通孔27aを有しており、該バンド挿通孔27aによって形成されたバンド固定部27内部にバンド係合部27bを有している。
【0079】
また、バンド係合部27bは、バンド部26の他端をバンド固定部27のバンド挿通孔27aに挿通させた状態において、バンド部26の一方の面に形成された凹凸部分と係合することにより、バンド部26を環状に保持するように構成されている。
【0080】
また、第3補助パーツ20Cは、次のように取り付けられる。まず、器具本体110に直管形LEDランプ130を取り付けた後、図16中矢印で示すように、ソケット部122Fの径の小さい部分を包囲するように第3補助パーツ20Cのバンド部26を巻き付け、該巻き付けた状態において、バンド部26の他端をバンド固定部27のバンド挿通孔27aに挿通させることにより、ソケット部122Fに取り付けることができる。また、該取り付け後にバンド部26の余分な部分を切断することにより、使用時に邪魔にならないとともに、照明器具100の美観を損ねることを防止することができる(図17)。
【0081】
第3補助パーツ20Cがこのように構成されていることにより、バンド部26がソケット部122Fの前面とソケット本体121Fとの間に位置し、これらの間のスペースを埋めるため、ソケット部122Fの進退移動が規制され、該進退移動によるランプソケット120Fからの直管形LEDランプ130の取り外しを規制することができ、併せて直管形LEDランプ130の落下を防止することができる。
【0082】
[第4補助パーツの構成及びその取付方法]
図18及び図19に示すように、第4補助パーツ20Dは、ランプソケット120に取り付け可能なソケット側取付部28と、直管形LEDランプ130に取り付け可能なランプ側取付部29とを備えている。ソケット側取付部28は、ランプソケット120に巻き付け可能な長尺帯状の巻付部28aと、該巻付部28aの一端に設けられ、該巻付部28aの他端を固定して、ランプソケット120に対する巻き付け状態を保持する巻付保持部28bとを備える、所謂結束バンドである。
【0083】
巻付部28aは、少なくともランプソケット120を包囲するのに十分な長さを有しており、一方の面に、凹凸が交互に繰り返し並んだ凹凸部分を有している。凹凸部分は、例えばのこぎり刃のようなぎざぎざ形状となっている。巻付保持部28bは、巻付部28aと直交する方向に長さを有する矩形状に形成されており、長手方向一端部に巻付部28aの他端を貫通可能な貫通孔28cを備えている。
【0084】
巻付保持部28bは、貫通孔28cに巻付部28aを貫通させた状態において、巻付保持部28b内部の係合部(図示せず)と巻付部28aの凹凸部分とを係合させることにより、ランプソケット120に対する巻付部28aの巻き付け状態を保持するように構成されている。ランプ側取付部29は、巻付保持部28bの長手方向他端部に設けられており、直管形LEDランプ130を挿通させることが可能な環状を有している。また、ランプ側取付部29は、その軸方向が巻付部28aの延びる方向と一致するように巻付保持部28bに設けられている。
【0085】
このような構成を備える第4補助パーツ20Dを使用する場合、まず、ランプ側取付部29に直管形LEDランプ130のランプ本体131を挿通させた状態において、直管形LEDランプ130をランプソケット120に取り付ける。そして、ランプソケット120に直管形LEDランプ130を取り付けた後、ランプソケット120のソケット本体121又はソケット部122(本実施形態ではソケット部122)の周囲に巻付部28aを巻き付けた状態において、巻付部28aが貫通孔28cを貫通することにより、第4補助パーツ20Dを取り付けることができる。また、該取り付け後に巻付部28aの余分な部分を切断することにより(図19の破線)、使用時に邪魔にならないとともに、照明器具100の美観を損ねることを防止することができる。
【0086】
本実施形態において、第4補助パーツ20Dの所謂結束バンド部分がランプソケット120に取り付け可能なソケット側取付部28であり、第4補助パーツ20Dの環状部分が直管形LEDランプ130に取り付け可能なランプ側取付部29であるものとして説明したが、これに限定されず、第4補助パーツ20Dの所謂結束バンド部分が直管形LEDランプ130に取り付け可能なランプ側取付部29であり、第4補助パーツ20Dの環状部分がランプソケット120に取り付け可能なソケット側取付部28であっても良い。
【0087】
[本実施形態に係る直管形LEDランプ固定具の利点]
このように、本実施形態に係る直管形LEDランプ固定具1は、ランプソケット120からの直管形LEDランプ130の取り外しを規制する直管形LEDランプ固定具1であって、二以上のソケットタイプに共通して使用可能な共通パーツ10と、ランプソケット120及び共通パーツ10の少なくとも一方に取り付け可能に構成された少なくとも一つの補助パーツ20とを備え、ランプソケット120及び共通パーツ10の少なくとも一方に対する共通パーツ10若しくは補助パーツ20の取り付け有無又は/並びにランプソケット120及び共通パーツ10の少なくとも一方に取り付ける補助パーツ20の選択により、複数種類のソケットタイプに対応可能に構成されている。
【0088】
このような構成を備える直管形LEDランプ固定具1によれば、共通パーツ10及び補助パーツ20の取捨選択により、複数種類のソケットタイプに対応可能に構成されているため、ソケットタイプの種類に応じて、使用者が複数種類の固定具を購入及び保管する必要がなく、購入及び保管等の煩雑さを解消できるという顕著な利点を有する。
【0089】
また、本実施形態に係る直管形LEDランプ固定具1において、補助パーツ20は、2種類以上である。このような構成を備える直管形LEDランプ固定具1によれば、補助パーツ20が2種類以上存在することにより、より多くのソケットタイプに対応できるという顕著な利点を有する。
【0090】
さらに、本実施形態に係る直管形LEDランプ固定具1において、共通パーツ10と補助パーツ20とは、一体に形成されており、互いに分離可能に構成されている。また、本実施形態に係る直管形LEDランプ固定具1において、共通パーツ10と補助パーツ20とは、一体成形により形成されている。このような構成を備える直管形LEDランプ固定具1によれば、共通パーツ10及び補助パーツ20が一体に形成されており、互いに分離可能に構成されていることにより、保管時においてパーツを紛失することを防止することができ、使用時においてパーツを分離して使用できるため、取り扱いが容易になるという顕著な利点を有する。
【0091】
また、本実施形態に係る直管形LEDランプ固定具1において、共通パーツ10は、環状部11と、該環状部11の一部からソケット方向に延出する延出部13とを備えている。このような構成を備える直管形LEDランプ固定具1によれば、共通パーツ10を使用することにより、延出部13がランプソケット120に係止して、ランプソケット120からの直管形LEDランプ130の取り外しを規制することができるため、追加の加工等の複雑な取付工程を行うことなく、直管形LEDランプ130の落下を防止することができるという顕著な利点を有する。
【0092】
さらに、本実施形態に係る直管形LEDランプ固定具1において、共通パーツ10は、環状部11の径方向外側に向けて延出するストッパー15を備えている。このような構成を備える直管形LEDランプ固定具1によれば、共通パーツ10を使用することにより、ストッパー15がランプソケット120に係止して、ランプソケット120からの直管形LEDランプ130の取り外しを規制することができるため、取り扱いが容易であるとともに、直管形LEDランプ130の落下を防止することができるという顕著な利点を有する。
【0093】
また、本実施形態に係る直管形LEDランプ固定具1において、補助パーツ20として第1補助パーツ20Aを備え、該第1補助パーツ20Aは、共通パーツ10に取り付け可能な取付部21と、ランプソケット120に係合可能な係合部22とを備えている。このような構成を備える直管形LEDランプ固定具1によれば、取付部21が共通パーツ10に取り付けられ、係合部22がランプソケット120に係合されることにより、ランプソケット120からの直管形LEDランプ130の取り外しを規制することができるため、取り扱いが容易であるとともに、直管形LEDランプ130の落下を防止することができるという顕著な利点を有する。
【0094】
さらに、本実施形態に係る直管形LEDランプ固定具1において、補助パーツ20として第2補助パーツ20Bを備え、該第2補助パーツ20Bは、基部23と、該基部23の一部からソケット方向と交差する方向に突出する突出部24と、基部23の一端からソケット方向と反対方向に突出している複数の爪部25とを備えている。このような構成を備える直管形LEDランプ固定具1によれば、基部23がランプソケット120と係止することによりランプソケット120からの直管形LEDランプ130の取り外しを規制することができるため、取り扱いが容易であるとともに、直管形LEDランプ130の落下を防止することができるという顕著な利点を有する。
【0095】
また、本実施形態に係る直管形LEDランプ固定具1において、補助パーツ20として第3補助パーツ20Cを備え、該第3補助パーツ20Cは、長尺帯状のバンド部26と、該バンド部26の一端に設けられ、バンド部26の他端を固定してバンド部26を環状に保持するバンド固定部27とを備えている。このような構成を備える直管形LEDランプ固定具1によれば、バンド部26をランプソケット120に巻き付けるだけでランプソケット120からの直管形LEDランプ130の取り外しを規制することができるため、取り扱いが容易であるとともに、直管形LEDランプ130の落下を防止することができるという顕著な利点を有する。
【0096】
さらに、本実施形態に係る直管形LEDランプ固定具1において、補助パーツ20として第4補助パーツ20Dを備え、該第4補助パーツ20Dは、ランプソケット120に取り付け可能なソケット側取付部28と、直管形LEDランプ130に取り付け可能なランプ側取付部29とを備えている。このような構成を備える直管形LEDランプ固定具1によれば、1つのパーツでランプソケット120に対する直管形LEDランプ130の落下を防止することができると共に、複数のソケットタイプに対応可能になるため、取り扱いが極めて容易になるという顕著な利点を有する。また、第4補助パーツ20Dは、ランプソケット120と直管形LEDランプ130との双方に取付可能に構成されてるので、例えば、防水用ソケットのような、口金部132がキャップで覆われて、共通パーツ10や、補助パーツ20の第1補助パーツ20A、第2補助パーツ20B及び第3補助パーツ20Cを取り付けることができないソケットにも対応可能になるという利点を有する。
【0097】
[変形例]
本発明に係る直管形LEDランプ固定具1は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術思想を逸脱しない範囲内において種々の改変を行なうことができる。
【0098】
例えば、上述した実施形態では、共通パーツ10と補助パーツ20の第1補助パーツ20A、第2補助パーツ20B及び第3補助パーツ20Cとは、一体成形により形成されているものとして説明したが、これに限定されず、共通パーツ10と補助パーツ20の第1補助パーツ20A、第2補助パーツ20B及び第3補助パーツ20Cとが別部材で形成され、一体的に組み合わされる構成であっても良い。
【0099】
また、上述した実施形態では、共通パーツ10は、環状部11と、該環状部11の一部からソケット方向に延出する延出部13とを備えているものとして説明したが、これに限定されず、環状以外の形状、例えば、矩形状、三角形状等であっても良いし、また、延出部13がソケット方向と反対方向に延出する構成であっても良いし、延出部13を備えない構成であっても良い。
【0100】
さらに、上述した実施形態では、共通パーツ10は、環状部11の径方向外側に向けて延出するストッパー15を備えているものとして説明したが、これに限定されず、ストッパー15を備えない構成であっても良い。
【0101】
また、上述した実施形態では、補助パーツ20として第1補助パーツ20Aを備え、該第1補助パーツ20Aは、共通パーツ10に取り付け可能な取付部21と、ランプソケット120に係合可能な係合部22とを備えているものとして説明したが、これに限定されず、補助パーツ20として第1補助パーツ20Aを備えない構成であっても良いし、第1補助パーツ20Aが係合部22のみを備える構成であっても良い。
【0102】
さらに、上述した実施形態では、補助パーツ20として第2補助パーツ20Bを備え、第2補助パーツ20Bは、基部23と、該基部23の一部からソケット方向と交差する方向に突出する突出部24と、基部23の一端からソケット方向と反対方向に突出している複数の爪部25とを備えているものとして説明したが、これに限定されず、補助パーツ20として第2補助パーツ20Bを備えない構成であっても良い。
【0103】
また、上述した実施形態では、補助パーツ20として第3補助パーツ20Cを備え、第3補助パーツ20Cは、長尺帯状のバンド26部と、該バンド部26の一端に設けられ、バンド部26の他端を固定してバンド部26を環状に保持するバンド固定部27とを備えているものとして説明したが、これに限定されず、補助パーツ20として第3補助パーツ20Cを備えない構成であっても良い。
【0104】
さらに、上述した実施形態では、補助パーツ20として第4補助パーツ20Dを備え、該第4補助パーツ20Dは、ランプソケット120に取り付け可能なソケット側取付部28と、直管形LEDランプ130に取り付け可能なランプ側取付部29とを備えているものとして説明したが、これに限定されず、補助パーツ20として第4補助パーツ20Dを備えない構成であっても良い。
【0105】
上記のような変形例が本発明の範囲に含まれることは、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【符号の説明】
【0106】
1 :直管形LEDランプ固定具
10 :共通パーツ
11 :環状部
11A :第1環状部
11B :第2環状部
12 :固定機構
12a :係合凹部
12b :係合凸部
13 :延出部
13a :開口部
13b :縁部
13c :長溝
13d :切り溝
14 :突出片部
14a :第1突出片部
14b :第2突出片部
14c :接続部
14d :中央隙間部
14e :両側隙間部
15 :ストッパー
20 :補助パーツ
20A :第1補助パーツ
20B :第2補助パーツ
20C :第3補助パーツ
20D :第4補助パーツ
21 :取付部
22 :係合部
23 :基部
23a :突出保持部
23b :爪保持部
24 :突出部
25 :爪部
25a :第1爪部
25b :第2爪部
26 :バンド部
27 :バンド固定部
27a :バンド挿通孔
27b :バンド係合部
28 :ソケット側取付部
28a :巻付部
28b :巻付保持部
28c :貫通孔
29 :ランプ側取付部
100 :照明器具
110 :器具本体
120 :ランプソケット
121 :ソケット本体
122 :ソケット部
122a :切り欠き
122a´ :切り欠き
122a´´ :切り欠き
122b :ピン挿入孔
123 :前面
130 :直管形LEDランプ
131 :ランプ本体
132 :口金部
132a :口金基端部
132b :段差部
132c :口金先端部
132d :ランプピン
図1
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