(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023149040
(43)【公開日】2023-10-13
(54)【発明の名称】磁気浮上モータ
(51)【国際特許分類】
H02K 21/24 20060101AFI20231005BHJP
H02K 7/09 20060101ALI20231005BHJP
【FI】
H02K21/24 M
H02K7/09
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022057372
(22)【出願日】2022-03-30
(71)【出願人】
【識別番号】504145364
【氏名又は名称】国立大学法人群馬大学
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】栗田 伸幸
【テーマコード(参考)】
5H607
5H621
【Fターム(参考)】
5H607AA12
5H607BB01
5H607BB07
5H607BB14
5H607CC01
5H607DD06
5H607GG20
5H607GG21
5H621BB01
5H621BB10
5H621GA04
5H621JK19
(57)【要約】
【課題】構成を簡単にする。
【解決手段】磁気浮上モータ10では、ロータ20に一側ステータ30への吸引力が作用されると共に、ロータ20に他側ステータ40への吸引力が作用されて、ロータ20が一側ステータ30と他側ステータ40との間に浮上される。そして、他側ステータ40の各巻線48への電流の供給が制御されて、他側ステータ40の各突極46の一側面の磁極が制御されることで、ロータ20が回転される。ここで、一側ステータ30に、永久磁石が設けられるのみで、巻線が設けられない。このため、構成を簡単にできる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
周方向に回転可能にされるロータと、
前記ロータの軸方向一側に配置される一側ステータと、
前記ロータの軸方向他側に配置され、巻線が設けられる他側ステータと、
前記ロータの軸方向他側部に設けられ、前記他側ステータに吸引されて前記ロータが軸方向他側に吸引されると共に、前記巻線が発生する磁束が制御されて前記ロータが回転される回転永久磁石と、
前記ロータの軸方向一側部及び前記一側ステータの少なくとも一方に設けられて前記ロータと前記一側ステータとの間に吸引磁路が形成されることで前記ロータが軸方向一側に吸引されると共に、前記ロータが径方向に変位された際に前記吸引磁路が前記ロータの軸方向に対し傾斜される吸引永久磁石と、
を備える磁気浮上モータ。
【請求項2】
前記ロータに設けられる回転対向部と、
前記一側ステータに設けられ、前記回転対向部と対向されて前記回転対向部との間に前記吸引磁路が形成されると共に、前記ロータが径方向に変位された際に前記回転対向部との対向の少なくとも一部が解除される固定対向部と、
を備える請求項1記載の磁気浮上モータ。
【請求項3】
前記回転対向部の前記固定対向部との対向面に沿って前記固定対向部の前記回転対向部との対向面が配置される請求項2記載の磁気浮上モータ。
【請求項4】
前記ロータの周方向全体に前記吸引磁路が形成される請求項1~請求項3の何れか1項記載の磁気浮上モータ。
【請求項5】
前記ロータの径方向において前記吸引磁路が複数形成される請求項1~請求項4の何れか1項記載の磁気浮上モータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一側ステータと他側ステータとの間にロータが配置される磁気浮上モータに関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1に記載のアキシャル型磁気浮上モータでは、ロータの軸方向一側に一側ステータが配置されると共に、ロータの軸方向他側に他側ステータが配置されている。
【0003】
ここで、このアキシャル型磁気浮上モータでは、ロータの軸方向の一側面及び他側面にそれぞれ永久磁石が設けられており、一側ステータ及び他側ステータにそれぞれ巻線が設けられている。そして、一側ステータの巻線が発生する磁束及び他側ステータの巻線が発生する磁束が制御されて、ロータが周方向に回転されると共に、ロータに径方向への変位力が作用される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記事実を考慮し、構成を簡単にできる磁気浮上モータを得ることが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1態様の磁気浮上モータは、周方向に回転可能にされるロータと、前記ロータの軸方向一側に配置される一側ステータと、前記ロータの軸方向他側に配置され、巻線が設けられる他側ステータと、前記ロータの軸方向他側部に設けられ、前記他側ステータに吸引されて前記ロータが軸方向他側に吸引されると共に、前記巻線が発生する磁束が制御されて前記ロータが回転される回転永久磁石と、前記ロータの軸方向一側部及び前記一側ステータの少なくとも一方に設けられて前記ロータと前記一側ステータとの間に吸引磁路が形成されることで前記ロータが軸方向一側に吸引されると共に、前記ロータが径方向に変位された際に前記吸引磁路が前記ロータの軸方向に対し傾斜される吸引永久磁石と、を備える。
【0007】
本発明の第2態様の磁気浮上モータは、本発明の第1態様の磁気浮上モータにおいて、前記ロータに設けられる回転対向部と、前記一側ステータに設けられ、前記回転対向部と対向されて前記回転対向部との間に前記吸引磁路が形成されると共に、前記ロータが径方向に変位された際に前記回転対向部との対向の少なくとも一部が解除される固定対向部と、を備える。
【0008】
本発明の第3態様の磁気浮上モータは、本発明の第2態様の磁気浮上モータにおいて、前記回転対向部の前記固定対向部との対向面に沿って前記固定対向部の前記回転対向部との対向面が配置される。
【0009】
本発明の第4態様の磁気浮上モータは、本発明の第1態様~第3態様の何れか1つの磁気浮上モータにおいて、前記ロータの周方向全体に前記吸引磁路が形成される。
【0010】
本発明の第5態様の磁気浮上モータは、本発明の第1態様~第4態様の何れか1つの磁気浮上モータにおいて、前記ロータの径方向において前記吸引磁路が複数形成される。
【発明の効果】
【0011】
本発明の第1態様の磁気浮上モータでは、ロータの軸方向一側に一側ステータが配置されると共に、ロータの軸方向他側に他側ステータが配置される。また、ロータの軸方向一側部及び一側ステータの少なくとも一方に吸引永久磁石が設けられて、ロータと一側ステータとの間に吸引磁路が形成されることで、ロータが軸方向一側に吸引される。さらに、ロータの軸方向他側部に回転永久磁石が設けられており、回転永久磁石が他側ステータに吸引されて、ロータが軸方向他側に吸引される。そして、他側ステータに巻線が設けられており、巻線が発生する磁束が制御されて、ロータが回転される。
【0012】
ここで、一側ステータに巻線が設けられない。このため、構成を簡単にできる。
【0013】
さらに、ロータが径方向に変位された際に、ロータと一側ステータとの間の吸引磁路がロータの軸方向に対し傾斜される。このため、ロータに径方向への復元力を作用させることができる。
【0014】
本発明の第2態様の磁気浮上モータでは、ロータの回転対向部と一側ステータの固定対向部とが対向されて、回転対向部と固定対向部との間に吸引磁路が形成される。そして、ロータが径方向に変位された際に、回転対向部と固定対向部との対向の少なくとも一部が解除される。このため、吸引磁路をロータの軸方向に対し傾斜させることができる。
【0015】
本発明の第3態様の磁気浮上モータでは、回転対向部の固定対向部との対向面に沿って固定対向部の回転対向部との対向面が配置される。このため、回転対向部の固定対向部への吸引力を大きくできる。
【0016】
本発明の第4態様の磁気浮上モータでは、ロータの周方向全体に吸引磁路が形成される。このため、ロータの一側ステータへの吸引力を大きくできる。
【0017】
本発明の第5態様の磁気浮上モータでは、ロータの径方向において吸引磁路が複数形成される。このため、ロータの一側ステータへの吸引力を大きくできる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明の第1実施形態に係る磁気浮上モータを示す斜視図である。
【
図2】(A)~(D)は、本発明の第1実施形態に係る磁気浮上モータにおける他側ステータのステータ鉄心及びロータのロータ磁石を示す平面図であり、(A)は、ロータが回転される際を示し、(B)は、ロータに他側への変位力が作用される際を示し、(C)は、ロータにX軸方向周りへの傾動力が作用される際を示し、(D)は、ロータにY軸方向周りへの傾動力が作用される際を示している。
【
図3】本発明の第1実施形態に係る磁気浮上モータにおける一側ステータ及びロータを示す斜視図である。
【
図4】(A)及び(B)は、本発明の第1実施形態に係る磁気浮上モータにおける一側ステータ及びロータの回転体を示す断面図であり、(A)は、通常時を示し、(B)は、ロータの径方向への変位時を示している。
【
図5】本発明の第1実施形態の変形例(第1変形例)に係る磁気浮上モータにおける一側ステータ及びロータの回転体を示す断面図である。
【
図6】本発明の第2実施形態に係る磁気浮上モータにおける一側ステータ及びロータの回転体を示す断面図である。
【
図7】本発明の第2実施形態の変形例(第2変形例)に係る磁気浮上モータにおける一側ステータ及びロータの回転体を示す断面図である。
【
図8】本発明の第3実施形態に係る磁気浮上モータにおける一側ステータ及びロータの回転体を示す断面図である。
【
図9】本発明の第4実施形態に係る磁気浮上モータにおける一側ステータ及びロータの回転体を示す断面図である。
【
図10】本発明の第4実施形態の変形例(第3変形例)に係る磁気浮上モータにおける一側ステータ及びロータの回転体を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
[第1実施形態]
図1には、本発明の第1実施形態に係る磁気浮上モータ10が斜視図にて示されている。なお、本実施形態では、磁気浮上モータ10における位置をX軸、Y軸及びZ軸の座標系で示し、図面では、磁気浮上モータ10のX軸正方向を矢印Xで示し、磁気浮上モータ10のY軸正方向を矢印Yで示し、磁気浮上モータ10のZ軸正方向を矢印Zで示す。
【0020】
本実施形態に係る磁気浮上モータ10の外周には、容器状のハウジング(図示省略)が設けられている。
【0021】
図1に示す如く、ハウジング内には、略円板状のロータ20が設けられており、ロータ20は、周方向に回転可能にされ、かつ、軸方向(Z軸方向)と径方向(X軸方向及びY軸方向等)とに変位可能にされると共に、径方向周りに傾動可能にされている。
【0022】
ロータ20の一側(軸方向一側、Z軸正方向側)には、一側ステータ30が設けられると共に、ロータ20の他側(軸方向他側、Z軸負方向側)には、他側ステータ40が設けられており、一側ステータ30と他側ステータ40とは、ハウジング内に固定されて、それぞれの中心軸線がZ軸に沿って配置されている。
【0023】
他側ステータ40には、ステータ本体としての磁性体であるステータ鉄心42が同軸上に設けられており、ステータ鉄心42の他側端部には、略円板状のステータ板44が同軸上に設けられている。ステータ板44には、磁極部としての突極46が複数一体に設けられており、複数の突極46は、それぞれ一側に突出されると共に、ステータ板44の周方向に等間隔に配置されている。本実施形態では、突極46である8個の突極46A~46Hが設けられており、突極46A~46Hは、略台形柱状にされると共に、ステータ板44の周方向にこの順番で配置されている。突極46には、巻線48(コイル)が巻き回されており、巻線48に電流が供給されて、突極46の一側面が磁極(N極又はS極)にされる。
【0024】
ロータ20の他側面には、回転永久磁石としての永久磁石であるロータ磁石22(
図2(A)参照)が複数一体に設けられており、複数のロータ磁石22は、ロータ20の周方向に等間隔に配置されている。本実施形態では、ロータ磁石22である2個のロータ磁石22A~22Bが設けられており、ロータ磁石22A~22Bは、三日月形板状にされてロータ20の周方向の半周範囲毎に配置されると共に、ロータ磁石22A及びロータ磁石22Bの他側面は、それぞれS極及びN極にされている。ロータ磁石22は、他側ステータ40の突極46への吸引力(磁力)を作用されており、これにより、ロータ20に他側への吸引力が作用される。
【0025】
一側ステータ30(
図3及び
図4(A)参照)は、磁性体にされており、一側ステータ30の一側端部には、略円板状の固定板30Aが同軸上に設けられている。固定板30Aの外周端部には、固定対向部としての円筒状の外固定部30Bが一体にかつ同軸上に設けられており、外固定部30Bは、他側に突出されると共に、他側面がZ軸に垂直な平面状にされている。固定板30Aの内周側には、固定対向部としての円筒状の内固定部30Cが一体にかつ同軸上に設けられており、内固定部30Cは、他側に突出されると共に、他側面がZ軸に垂直な平面状にされている。内固定部30C周壁の径方向寸法は、外固定部30B周壁の径方向寸法に比し大きくされており、内固定部30Cの他側面の面積は、外固定部30Bの他側面の面積と同一にされている。内固定部30Cは、吸引永久磁石としての永久磁石にされており、内固定部30Cは、内固定部30Cの軸方向、固定板30Aの径方向及び外固定部30Bの軸方向を通過する磁路12を形成している。
【0026】
ロータ20には、磁性体である回転体24(
図3及び
図4(A)参照)が同軸上に設けられており、回転体24の他側部には、略円板状の回転板24Aが同軸上に設けられている。回転板24Aの外周端部には、回転対向部としての円筒状の外回転部24Bが一体にかつ同軸上に設けられており、外回転部24Bは、一側に突出されると共に、一側面がロータ20の軸方向に垂直な平面状にされている。回転板24Aの内周側には、回転対向部としての円筒状の内回転部24Cが一体にかつ同軸上に設けられており、内回転部24Cは、一側に突出されると共に、一側面がロータ20の軸方向に垂直な平面状にされている。
【0027】
外回転部24Bの外径及び内径は、それぞれ一側ステータ30の外固定部30Bの外径及び内径と同一にされており、内回転部24Cの外径及び内径は、それぞれ一側ステータ30の内固定部30Cの外径及び内径と同一にされている。外回転部24Bの一側面及び内回転部24Cの一側面は、それぞれ外固定部30Bの他側面及び内固定部30Cの他側面とZ軸方向において対向されており、内固定部30Cが形成する磁路12が内回転部24Cの一側面と内固定部30Cの他側面との間、回転板24Aの径方向及び外回転部24Bの一側面と外固定部30Bの他側面との間を通過している。また、内回転部24Cの一側面と内固定部30Cの他側面との間を磁路12が通過して、内回転部24Cの一側面に内固定部30Cの他側面への吸引力(磁力)が作用されると共に、外回転部24Bの一側面と外固定部30Bの他側面との間を磁路12が通過して、外回転部24Bの一側面に外固定部30Bの他側面への吸引力(磁力)が作用されており、これにより、ロータ20に一側及びZ軸側(Z軸と同軸になる側)への吸引力が作用される。なお、一側ステータ30と回転体24との間の磁路12を、以下「吸引磁路12A」という。
【0028】
ロータ20の周囲には、検出部としてのセンサ14が設けられており、センサ14は、ロータ20の回転、軸方向及び径方向への変位、径方向周りへの傾動を検出する。センサ14は、制御装置16に接続されており、制御装置16には、他側ステータ40の各巻線48が接続されている。制御装置16は、センサ14の検出結果に基づき、各巻線48への電流の供給を制御して、他側ステータ40の各突極46の一側面の磁極を制御する。
【0029】
次に、本実施形態の作用を説明する。
【0030】
以上の構成の磁気浮上モータ10では、ロータ20のロータ磁石22に他側ステータ40の突極46への吸引力が作用されて、ロータ20に他側への吸引力が作用される。また、ロータ20(回転体24)の外回転部24B及び内回転部24Cにそれぞれ一側ステータ30の外固定部30B及び内固定部30Cへの吸引力が作用されて、ロータ20に一側への吸引力が作用される。このため、ロータ20が他側ステータ40と一側ステータ30との間に浮上される。
【0031】
さらに、ロータ20(回転体24)の外回転部24B及び内回転部24Cにそれぞれ一側ステータ30の外固定部30B及び内固定部30Cへの吸引力が作用されて、ロータ20にZ軸側への吸引力が作用される。このため、外回転部24Bの一側面全体が外固定部30Bの他側面全体にZ軸方向において対向されると共に、内回転部24Cの一側面全体が内固定部30Cの他側面全体にZ軸方向において対向されて、ロータ20の中心軸線がZ軸に沿って配置される。
【0032】
ロータ20が回転される際には、センサ14が検出するロータ20の回転位置に基づき、制御装置16が、他側ステータ40の各巻線48への電流の供給を制御して、他側ステータ40の各突極46の一側面の磁極を制御することで、ロータ20に回転力が作用される。
【0033】
例えば、
図2(A)に示す如く、ロータ磁石22A(他側面がS極)が突極46Aから突極46Eの反時計回り範囲に配置されると共に、ロータ磁石22B(他側面がN極)が突極46Eから突極46Aの反時計回り範囲に配置される場合に、突極46A、突極46B及び突極46Hの一側面がS極に制御されると共に、突極46D、突極46E及び突極46Fの一側面がN極に制御されることで、ロータ20に反時計回りの回転力τ
θzが作用される。
【0034】
ロータ20が軸方向に変位された際には、センサ14が検出するロータ20の軸方向位置に基づき、制御装置16が、他側ステータ40の各巻線48への電流の供給を制御して、他側ステータ40の各突極46の一側面の磁極を制御することで、ロータ20に軸方向への復元力が作用されて、ロータ20の軸方向への変位が解消される。
【0035】
例えば、
図2(B)に示す如く、ロータ20が一側に変位された際には、ロータ磁石22A(他側面がS極)が突極46Aから突極46Eの反時計回り範囲に配置されると共に、ロータ磁石22B(他側面がN極)が突極46Eから突極46Aの反時計回り範囲に配置される場合に、突極46B、突極46C及び突極46Dの一側面がN極に制御されると共に、突極46F、突極46G及び突極46Hの一側面がS極に制御されることで、ロータ20に他側への復元力Fzが作用されて、ロータ20の一側への変位が解消される。
【0036】
ロータ20が径方向周りに傾動された際には、センサ14が検出するロータ20の径方向周りへの傾動位置に基づき、制御装置16が、他側ステータ40の各巻線48への電流の供給を制御して、他側ステータ40の各突極46の一側面の磁極を制御することで、ロータ20に径方向周りへの復元力が作用されて、ロータ20の径方向周りへの傾動が解消される。
【0037】
例えば、
図2(C)に示す如く、ロータ20がX軸方向周りに傾動された際には、ロータ磁石22A(他側面がS極)が突極46Aから突極46Eの反時計回り範囲に配置されると共に、ロータ磁石22B(他側面がN極)が突極46Eから突極46Aの反時計回り範囲に配置される場合に、突極46B及び突極46Fの一側面がS極に制御されると共に、突極46D及び突極46Hの一側面がN極に制御されることで、ロータ20にX軸方向周りへの復元力τ
θxが作用されて、ロータ20のX軸方向周りへの傾動が解消される。
【0038】
例えば、
図2(D)に示す如く、ロータ20がY軸方向周りに傾動された際には、ロータ磁石22A(他側面がS極)が突極46Aから突極46Eの反時計回り範囲に配置されると共に、ロータ磁石22B(他側面がN極)が突極46Eから突極46Aの反時計回り範囲に配置される場合に、突極46A及び突極46Eの一側面がN極に制御されると共に、突極46C及び突極46Gの一側面がS極に制御されることで、ロータ20にY軸方向周りへの復元力τ
θyが作用されて、ロータ20のY軸方向周りへの傾動が解消される。
【0039】
ここで、本実施形態に係る磁気浮上モータ10では、一側ステータ30に、永久磁石(内固定部30C)が設けられるのみで、巻線が設けられない。このため、一側ステータ30の構成を簡単にできると共に、一側ステータ30の巻線に供給する電流を制御する装置を設ける必要をなくすことができ、磁気浮上モータ10の構成を簡単にできると共に、磁気浮上モータ10を小型化できる。
【0040】
また、
図4(B)に示す如く、ロータ20が径方向に変位された際には、ロータ20の外回転部24Bと一側ステータ30の外固定部30Bとの対向の一部及びロータ20の内回転部24Cと一側ステータ30の内固定部30Cとの対向の一部が解除されて、外回転部24Bと外固定部30Bとの間の吸引磁路12A及び内回転部24Cと内固定部30Cとの間の吸引磁路12AがZ軸方向(ロータ20の軸方向)に対し傾斜される。このため、ロータ20に径方向への復元力Fを作用させることができて、ロータ20の径方向への変位を解消でき、ロータ20の径方向位置を安定させることができる。これにより、例えばロータ20の回転速度が大きい場合でも、ロータ20の径方向への変位を適切に抑制できる。
【0041】
さらに、ロータ20の外回転部24Bの一側面及び一側ステータ30の外固定部30Bの他側面がZ軸に垂直な面にされて、外回転部24Bの一側面に沿って外固定部30Bの他側面が配置されている。しかも、ロータ20の内回転部24Cの一側面及び一側ステータ30の内固定部30Cの他側面がZ軸に垂直な面にされて、内回転部24Cの一側面に沿って内固定部30Cの他側面が配置されている。このため、外回転部24Bと外固定部30Bとの間の吸引力及び内回転部24Cと内固定部30Cとの間の吸引力を大きくできる。そして、ロータ20が径方向に変位された際に、ロータ20に作用される径方向への復元力Fを大きくでき、ロータ20の径方向への変位を効果的に解消できる。
【0042】
また、ロータ20の外回転部24B及び内回転部24Cと一側ステータ30の外固定部30B及び内固定部30Cとがロータ20の周方向全体に設けられて、ロータ20と一側ステータ30との間の吸引磁路12Aがロータ20の周方向全体に形成されている。このため、ロータ20と一側ステータ30との間の吸引力を大きくできる。そして、ロータ20が径方向に変位された際に、ロータ20に作用される径方向への復元力Fを大きくでき、ロータ20の径方向への変位を効果的に解消できる。
【0043】
さらに、ロータ20に外回転部24B及び内回転部24Cが設けられると共に、一側ステータ30に外固定部30B及び内固定部30Cが設けられて、ロータ20の径方向において吸引磁路12Aが2か所形成されている。このため、ロータ20と一側ステータ30との間の吸引力を大きくできる。そして、ロータ20が径方向に変位された際に、ロータ20に作用される径方向への復元力Fを大きくでき、ロータ20の径方向への変位を効果的に解消できる。
【0044】
また、磁気浮上モータ10において、ロータ20(例えば回転体24とロータ磁石22との間)にインペラ(図示省略)が設けられることで、インペラがロータ20と一体に回転されて流体を圧送できる。このため、磁気浮上モータ10をポンプにすることができて、磁気浮上モータ10を人工心臓等に適用することができる。これにより、磁気浮上モータ10である人工心臓等のポンプの構成を簡単にできると共に、当該ポンプを小型化できる。
【0045】
(第1変形例)
図5には、本発明の第1実施形態の変形例に係る磁気浮上モータ50における一側ステータ30及びロータ20の回転体24が断面図にて示されている。
【0046】
図5に示す如く、本変形例に係る磁気浮上モータ50では、一側ステータ30において、外固定部30Bが吸引永久磁石としての永久磁石にされており、外固定部30B及び内固定部30Cは、内固定部30Cの軸方向、固定板30Aの径方向及び外固定部30Bの軸方向を通過する磁路12を形成している。
【0047】
ロータ20の回転体24では、外回転部24B及び内回転部24Cが吸引永久磁石としての永久磁石にされており、外回転部24B及び内回転部24Cは、内回転部24Cの軸方向、回転板24Aの径方向及び外回転部24Bの軸方向を通過する磁路12を形成している。
【0048】
外固定部30B及び内固定部30Cが形成する磁路12と外回転部24B及び内回転部24Cが形成する磁路12とは、内回転部24Cの一側面と内固定部30Cの他側面との間及び外回転部24Bの一側面と外固定部30Bの他側面との間において連続されており、内回転部24Cの一側面に内固定部30Cの他側面への吸引力が作用されると共に、外回転部24Bの一側面に外固定部30Bの他側面への吸引力が作用されている。
【0049】
ここで、本変形例でも、上記第1実施形態と同様の作用及び効果を奏すことができる。
【0050】
さらに、一側ステータ30の内固定部30Cのみならず、一側ステータ30の外固定部30B、ロータ20の外回転部24B及び内回転部24Cも永久磁石にされている。このため、ロータ20と一側ステータ30との間の吸引力を効果的に大きくできる。そして、ロータ20が径方向に変位された際に、ロータ20に作用される径方向への復元力Fを効果的に大きくでき、ロータ20の径方向への変位を効果的に解消できる。
【0051】
[第2実施形態]
図6には、本発明の第2実施形態に係る磁気浮上モータ60における一側ステータ30及びロータ20の回転体24が断面図にて示されている。
【0052】
本実施形態に係る磁気浮上モータ60は、上記第1実施形態と、ほぼ同様の構成であるが、以下の点で異なる。
【0053】
図6に示す如く、本実施形態に係る磁気浮上モータ60では、一側ステータ30において、内固定部30Cが円柱状にされており、内固定部30Cの他側面の面積は、外固定部30Bの他側面の面積に比し大きくされている。
【0054】
ロータ20の回転体24では、内回転部24Cが円柱状にされており、内回転部24Cの径は、一側ステータ30の内固定部30Cの径と同一にされている。
【0055】
ここで、本実施形態でも、上記第1実施形態と同様の作用及び効果を奏すことができる。
【0056】
さらに、一側ステータ30の内固定部30C及びロータ20の内回転部24Cが円柱状にされて、内固定部30Cの他側面及び内回転部24Cの一側面の面積が大きくされている。このため、ロータ20と一側ステータ30との間の吸引力を効果的に大きくできる。そして、ロータ20が径方向に変位された際に、ロータ20に作用される径方向への復元力Fを効果的に大きくでき、ロータ20の径方向への変位を効果的に解消できる。
【0057】
(第2変形例)
図7には、本発明の第2実施形態の変形例に係る磁気浮上モータ70における一側ステータ30及びロータ20の回転体24が断面図にて示されている。
【0058】
図7に示す如く、本変形例に係る磁気浮上モータ70では、一側ステータ30において、外固定部30Bが吸引永久磁石としての永久磁石にされており、外固定部30B及び内固定部30Cは、内固定部30Cの軸方向、固定板30Aの径方向及び外固定部30Bの軸方向を通過する磁路12を形成している。
【0059】
ロータ20の回転体24では、外回転部24B及び内回転部24Cが吸引永久磁石としての永久磁石にされており、外回転部24B及び内回転部24Cは、内回転部24Cの軸方向、回転板24Aの径方向及び外回転部24Bの軸方向を通過する磁路12を形成している。
【0060】
外固定部30B及び内固定部30Cが形成する磁路12と外回転部24B及び内回転部24Cが形成する磁路12とは、内回転部24Cの一側面と内固定部30Cの他側面との間及び外回転部24Bの一側面と外固定部30Bの他側面との間において連続されており、内回転部24Cの一側面に内固定部30Cの他側面への吸引力が作用されると共に、外回転部24Bの一側面に外固定部30Bの他側面への吸引力が作用されている。
【0061】
ここで、本変形例でも、上記第2実施形態と同様の作用及び効果を奏すことができる。
【0062】
さらに、一側ステータ30の内固定部30Cのみならず、一側ステータ30の外固定部30B、ロータ20の外回転部24B及び内回転部24Cも永久磁石にされている。このため、ロータ20と一側ステータ30との間の吸引力を効果的に大きくできる。そして、ロータ20が径方向に変位された際に、ロータ20に作用される径方向への復元力Fを効果的に大きくでき、ロータ20の径方向への変位を効果的に解消できる。
【0063】
[第3実施形態]
図8には、本発明の第3実施形態に係る磁気浮上モータ80における一側ステータ30及びロータ20の回転体24が断面図にて示されている。
【0064】
本実施形態に係る磁気浮上モータ80は、上記第2実施形態と、ほぼ同様の構成であるが、以下の点で異なる。
【0065】
図8に示す如く、本実施形態に係る磁気浮上モータ80では、一側ステータ30において、固定板30A及び外固定部30Bが設けられておらず、内固定部30Cは、内固定部30Cの軸方向を通過する磁路12を形成している。
【0066】
ロータ20の回転体24では、外回転部24Bが設けられておらず、回転板24Aは、非磁性体にされている。一側ステータ30の内固定部30Cが形成する磁路12は、内固定部30Cの他側面と内回転部24Cの一側面との間及び内回転部24Cの径方向を通過している。
【0067】
ここで、本実施形態でも、上記第2実施形態と同様の作用及び効果を奏すことができる。
【0068】
さらに、一側ステータ30に固定板30A及び外固定部30Bが設けられていないと共に、ロータ20の回転体24に外回転部24Bが設けられていない。このため、磁気浮上モータ80の構成を一層簡単にでき、磁気浮上モータ80を一層小型化できる。
【0069】
なお、本実施形態において、ロータ20(回転体24)の内回転部24Cが吸引永久磁石としての永久磁石にされてもよい。
【0070】
[第4実施形態]
図9には、本発明の第4実施形態に係る磁気浮上モータ90における一側ステータ30及びロータ20の回転体24が断面図にて示されている。
【0071】
本実施形態に係る磁気浮上モータ90は、上記第1実施形態と、ほぼ同様の構成であるが、以下の点で異なる。
【0072】
図9に示す如く、本実施形態に係る磁気浮上モータ90では、一側ステータ30の固定板30Aに、外固定部30Bと内固定部30Cとの間において、固定対向部としての円筒状の中固定部30Dが一体にかつ同軸上に設けられており、中固定部30Dは、他側に突出されると共に、他側面がZ軸に垂直な平面状にされている。一側ステータ30の外固定部30Bは、吸引永久磁石としての永久磁石にされており、外固定部30Bは、外固定部30Bの軸方向、固定板30Aの径方向及び中固定部30Dの軸方向を通過する磁路12を形成している。さらに、内固定部30Cは、内固定部30Cの軸方向、固定板30Aの径方向及び中固定部30Dの軸方向を通過する磁路12を形成している。
【0073】
ロータ20の回転体24では、回転板24Aに、外回転部24Bと内回転部24Cとの間において、回転対向部としての円筒状の中回転部24Dが一体にかつ同軸上に設けられており、中回転部24Dは、一側に突出されると共に、一側面がロータ20の軸方向に垂直な平面状にされている。中回転部24Dの外径及び内径は、それぞれ一側ステータ30の中固定部30Dの外径及び内径と同一にされており、中回転部24Dの一側面は、一側ステータ30の中固定部30Dの他側面と対向されている。
【0074】
一側ステータ30の外固定部30Bが形成する磁路12は、外回転部24Bの一側面と外固定部30Bの他側面との間、回転板24Aの径方向及び中回転部24Dの一側面と中固定部30Dの他側面との間を通過しており、一側ステータ30の内固定部30Cが形成する磁路12は、内回転部24Cの一側面と内固定部30Cの他側面との間、回転板24Aの径方向及び中回転部24Dの一側面と中固定部30Dの他側面との間を通過している。また、内回転部24Cの一側面と内固定部30Cの他側面との間を磁路12が通過して、内回転部24Cの一側面に内固定部30Cの他側面への吸引力が作用されると共に、外回転部24Bの一側面と外固定部30Bの他側面との間を磁路12が通過して、外回転部24Bの一側面に外固定部30Bの他側面への吸引力が作用され、かつ、中回転部24Dの一側面と中固定部30Dの他側面との間を磁路12が通過して、中回転部24Dの一側面に中固定部30Dの他側面への吸引力が作用されている。これにより、ロータ20に一側及びZ軸側への吸引力が作用される。
【0075】
ここで、本実施例でも、上記第1実施形態と同様の作用及び効果を奏すことができる。
【0076】
さらに、一側ステータ30の内固定部30Cのみならず、一側ステータ30の外固定部30Bも永久磁石にされている。このため、ロータ20と一側ステータ30との間の吸引力を効果的に大きくできる。そして、ロータ20が径方向に変位された際に、ロータ20に作用される径方向への復元力Fを効果的に大きくでき、ロータ20の径方向への変位を効果的に解消できる。
【0077】
しかも、ロータ20に外回転部24B及び内回転部24Cのみならず中回転部24Dが設けられると共に、一側ステータ30に外固定部30B及び内固定部30Cのみならず中固定部30Dが設けられて、ロータ20の径方向において吸引磁路12Aが3か所形成されている。このため、ロータ20と一側ステータ30との間の吸引力を効果的に大きくできる。そして、ロータ20が径方向に変位された際に、ロータ20に作用される径方向への復元力Fを効果的に大きくでき、ロータ20の径方向への変位を効果的に解消できる。
【0078】
(第3変形例)
図10には、本発明の第4実施形態の変形例に係る磁気浮上モータ100における一側ステータ30及びロータ20の回転体24が断面図にて示されている。
【0079】
図10に示す如く、本変形例に係る磁気浮上モータ100では、一側ステータ30において、中固定部30Dが吸引永久磁石としての永久磁石にされており、外固定部30B及び中固定部30Dは、外固定部30Bの軸方向、固定板30Aの径方向及び中固定部30Dの軸方向を通過する磁路12を形成すると共に、内固定部30C及び中固定部30Dは、内固定部30Cの軸方向、固定板30Aの径方向及び中固定部30Dの軸方向を通過する磁路12を形成している。
【0080】
ロータ20の回転体24では、外回転部24B、内回転部24C及び中固定部30Dが吸引永久磁石としての永久磁石にされており、外回転部24B及び中回転部24Dは、外回転部24Bの軸方向、回転板24Aの径方向及び中回転部24Dの軸方向を通過する磁路12を形成すると共に、内回転部24C及び中回転部24Dは、内回転部24Cの軸方向、回転板24Aの径方向及び中回転部24Dの軸方向を通過する磁路12を形成している。
【0081】
外固定部30B及び中固定部30Dが形成する磁路12と外回転部24B及び中回転部24Dが形成する磁路12とは、外回転部24Bの一側面と外固定部30Bの他側面との間及び中回転部24Dの一側面と中固定部30Dの他側面との間において連続されており、外回転部24Bの一側面に外固定部30Bの他側面への吸引力が作用されると共に、中回転部24Dの一側面に中固定部30Dの他側面への吸引力が作用されている。中固定部30D及び内固定部30Cが形成する磁路12と中回転部24D及び内回転部24Cが形成する磁路12とは、内回転部24Cの一側面と内固定部30Cの他側面との間及び中回転部24Dの一側面と中固定部30Dの他側面との間において連続されており、内回転部24Cの一側面に内固定部30Cの他側面への吸引力が作用されると共に、中回転部24Dの一側面に中固定部30Dの他側面への吸引力が作用されている。
【0082】
ここで、本変形例でも、上記第4実施形態と同様の作用及び効果を奏すことができる。
【0083】
さらに、一側ステータ30の外固定部30B及び内固定部30Cのみならず、一側ステータ30の中固定部30D、ロータ20の外回転部24B、内回転部24C及び中回転部24Dも永久磁石にされている。このため、ロータ20と一側ステータ30との間の吸引力を効果的に大きくできる。そして、ロータ20が径方向に変位された際に、ロータ20に作用される径方向への復元力Fを効果的に大きくでき、ロータ20の径方向への変位を効果的に解消できる。
【0084】
なお、上記第4実施形態(第3変形例を含む)において、一側ステータ30の内固定部30C及びロータ20の内回転部24Cが円柱状にされてもよい。
【0085】
また、上記第1実施形態(第1変形例を含む)、第2実施形態(第2変形例を含む)、第3実施形態及び第4実施形態(第3変形例を含む)では、一側ステータ30のみ又は一側ステータ30及びロータ20に吸引永久磁石が設けられる。しかしながら、ロータ20のみに吸引永久磁石が設けられてもよい。
【0086】
さらに、上記第1実施形態(第1変形例を含む)、第2実施形態(第2変形例を含む)、第3実施形態及び第4実施形態(第3変形例を含む)において、一側ステータ30の固定対向部(外固定部30B、内固定部30C及び中固定部30D)の他側端部を尖らせて、固定対向部の他側端を線状に形成してもよく、ロータ20の回転対向部(外回転部24B、内回転部24C及び中回転部24D)の一側端部を尖らさせて、回転対向部の一側端を線状に形成してもよい。
【符号の説明】
【0087】
10 磁気浮上モータ
12A 吸引磁路
20 ロータ
22 ロータ磁石(回転永久磁石)
24B 外回転部(回転対向部、吸引永久磁石)
24C 内回転部(回転対向部、吸引永久磁石)
24D 中回転部(回転対向部、吸引永久磁石)
30 一側ステータ
30B 外固定部(固定対向部、吸引永久磁石)
30C 内固定部(固定対向部、吸引永久磁石)
30D 中固定部(固定対向部、吸引永久磁石)
40 他側ステータ
48 巻線
50 磁気浮上モータ
60 磁気浮上モータ
70 磁気浮上モータ
80 磁気浮上モータ
90 磁気浮上モータ
100 磁気浮上モータ