(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023149068
(43)【公開日】2023-10-13
(54)【発明の名称】変流器装着具
(51)【国際特許分類】
H01F 38/28 20060101AFI20231005BHJP
H02G 3/22 20060101ALI20231005BHJP
G01R 15/18 20060101ALI20231005BHJP
【FI】
H01F38/28
H02G3/22
G01R15/18 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022057425
(22)【出願日】2022-03-30
(71)【出願人】
【識別番号】000005821
【氏名又は名称】パナソニックホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002527
【氏名又は名称】弁理士法人北斗特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】大垣 史迅
(72)【発明者】
【氏名】篠田 尚規
【テーマコード(参考)】
2G025
5E081
5G363
【Fターム(参考)】
2G025AA01
2G025AA03
2G025AB14
2G025AC01
5E081AA05
5E081BB03
5E081CC30
5G363AA12
5G363BA01
5G363CA20
5G363CB20
(57)【要約】
【課題】変流器の取り外しを抑制することができる変流器装着具を提供する。
【解決手段】変流器装着具1は、電線2が通る孔30を有し電線2に流れる電流を計測する変流器3を電線2の一部に装着する。変流器装着具1は、電線2の一部に取り付けられる第一部品4と、第一部品4と組み合わされ、第一部品4との間に変流器3を保持する第二部品5と、を備える。第一部品4は、電線2に沿って延び、変流器3の孔30を通る挿通部40と、孔30の外側において挿通部40から電線2とは反対側に突出した突出部41と、を有する。第二部品5は、電線2と挿通部40が通る貫通孔52が設けられた環状部53を有する。環状部53は、電線2に挿通部40を押し当てて固定するように構成されている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電線が通る孔を有し前記電線に流れる電流を計測する変流器を前記電線の一部に装着するための変流器装着具であって、
前記電線の前記一部に取り付けられる第一部品と、
前記第一部品と組み合わされ、前記第一部品との間に前記変流器を保持する第二部品と、を備え、
前記第一部品は、前記電線に沿って延び、前記変流器の前記孔を通る挿通部と、前記孔の外側において前記挿通部から前記電線とは反対側に突出した突出部と、を有し、
前記第二部品は、前記電線と前記挿通部が通る貫通孔が設けられた環状部を有し、
前記環状部は、前記電線に前記挿通部を押し当てて固定するように構成されている、
変流器装着具。
【請求項2】
前記第一部品は、前記挿通部を複数有し、
前記環状部は、前記電線に複数の前記挿通部のそれぞれを押し当てて固定するように構成されている、
請求項1に記載の変流器装着具。
【請求項3】
前記挿通部には、前記電線に食い込む突起が設けられている、
請求項1又は2に記載の変流器装着具。
【請求項4】
前記挿通部には、前記環状部の前記突出部から離れる方向への移動を規制する抜け止め部が設けられている、
請求項1から3のいずれか一項に記載の変流器装着具。
【請求項5】
前記第一部品は、前記電線を囲むように位置する複数の分割体によって構成されている、
請求項1から4のいずれか一項に記載の変流器装着具。
【請求項6】
前記第一部品と前記第二部品のそれぞれは、前記電線を囲むように位置する複数の分割体によって構成されている、
請求項1から4のいずれか一項に記載の変流器装着具。
【請求項7】
前記第二部品は、前記第一部品と同一形状である、
請求項1から6のいずれか一項に記載の変流器装着具。
【請求項8】
電線が通る孔を有し前記電線に流れる電流を計測する変流器を前記電線の一部に装着するための変流器装着具であって、
装着具本体と、
前記装着具本体から延び、前記電線を囲むループを形成する第一索状部と、
前記装着具本体から延び、前記変流器の前記孔を通るループを形成する第二索状部と、を備え、
前記装着具本体には、前記第一索状部の一部を前記装着具本体に固定する第一固定部と、前記第二索状部の一部を前記装着具本体に固定する第二固定部とが、設けられている、
変流器装着具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、変流器装着具に関し、詳細には、電線の一部に変流器を装着するための変流器装着具に関する。
【背景技術】
【0002】
電流計測を行う装置として、ドーナッツ状であり、中央にケーブル(つまり電線)を通す孔を有する変流器が、従来公知である(例えば特許文献1等参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、変流器が取付先の電線から取り外されて他の電線に取り付けされると、計測すべき電線の電流が測れず、不都合が生じる場合がある。
【0005】
上記事情に鑑みて、本開示は、変流器の取り外しを抑制することができる変流器装着具を提供することを、目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る変流器装着具は、電線が通る孔を有し前記電線に流れる電流を計測する変流器を前記電線の一部に装着するための変流器装着具である。変流器装着具は、前記電線の前記一部に取り付けられる第一部品と、前記第一部品と組み合わされ、前記第一部品との間に前記変流器を保持する第二部品と、を備える。前記第一部品は、前記電線に沿って延び、前記変流器の前記孔を通る挿通部と、前記孔の外側において前記挿通部から前記電線とは反対側に突出した突出部と、を有する。前記第二部品は、前記電線と前記挿通部が通る貫通孔が設けられた環状部を有する。前記環状部は、前記電線に前記挿通部を押し当てて固定するように構成されている。
【0007】
また、本開示の一態様に係る変流器装着具は、電線が通る孔を有し前記電線に流れる電流を計測する変流器を前記電線の一部に装着するための変流器装着具である。変流器装着具は、装着具本体と、前記装着具本体から延び、前記電線を囲むループを形成する第一索状部と、前記装着具本体から延び、前記変流器の前記孔を通るループを形成する第二索状部と、を備える。前記装着具本体には、前記第一索状部の一部を前記装着具本体に固定する第一固定部と、前記第二索状部の一部を前記装着具本体に固定する第二固定部とが設けられている。
【発明の効果】
【0008】
本開示の一態様に係る変流器装着具は、変流器の取り外しを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1Aは、本開示の実施形態1の変流器装着具の取付状態を示す一部破断正面図であり、
図1Bは、同上の変流器装着具の取付状態を示す正面図である。
【
図2】
図2Aは、同上の変流器装着具が備える第一部品を示す分解斜視図であり、
図2Bは、同上の第一部品の組み立て状態を示す正面断面図である。
【
図3】
図3A、
図3Bは、同上の変流器装着具を用いて、電線の一部に変流器を装着する様子を順に示す一部破断正面図である。
【
図4】
図4Aは、同上の変流器装着具の変形例を示す分解斜視図であり、
図4Bは、同上の変流器装着具の変形例を示す組み立て状態の正面断面図である。
【
図5】
図5は、本開示の実施形態2の変流器装着具を示す正面図である。
【
図6】
図6Aは、同上の変流器装着具の取付状態を示す斜視図であり、
図6Bは、同上の変流器装着具の取付前の状態を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(実施形態1)
1.概要
図1A、
図1Bに示す実施形態1の変流器装着具1(以下「装着具1」と記載する)は、電線2が通る孔30を有し電線2に流れる電流を計測する変流器3を電線2の一部に装着するための変流器装着具である。変流器装着具1は、電線2の一部に取り付けられる第一部品4と、第一部品4と組み合わされ、第一部品4との間に変流器3を保持する第二部品5と、を備える。第一部品4は、電線2に沿って延び、変流器3の孔30を通る挿通部40と、孔30の外側において挿通部40から電線2とは反対側に突出した突出部41と、を有する。第二部品5は、電線2と挿通部40が通る貫通孔52が設けられた環状部53を有する。環状部53は、電線2に挿通部40を押し当てて固定するように構成されている。
【0011】
上記構成を備える実施形態1の装着具1では、第二部品5の環状部53によって、第一部品4の挿通部40を電線2に押し当てて固定することができるため、電線2に第一部品4及び第二部品5を固定することができる。そのため、実施形態1の装着具1では、第一部品4及び第二部品5によって保持される変流器3の取り外しを抑制することができる。
【0012】
2.詳細
続いて、実施形態1の装着具1について、図面を参照して更に詳しく説明する。装着具1は、電線2の一部に変流器3を装着するための部材である。
【0013】
2-1.電線
電線2は、例えば、分電盤内に設置されたブレーカ(配線用遮断器)に接続された電線である。電線2は、単線や撚線等の導体を、ポリ塩化ビニル、フッ素樹脂、架橋ポリエチレン、天然ゴム、合成ゴム等の絶縁体で被覆した絶縁電線である。電線2は、例えばブレーカから下方に向けて鉛直方向に対して平行に延びている。
【0014】
2―2.変流器
変流器3は、電線2の一部が通される孔30を有する環状の機器である。本実施形態では、変流器3は、平面視円環状であり、中央部に、変流器3を上下方向に貫通した孔30を有する。変流器3は、孔30に通された電線2を流れる電流を計測することができる。なお、変流器3としては、従来周知の変流器を用いることができる。
【0015】
2―3.装着具
装着具1は、電線2の一部に取り付けられる第一部品4と、第一部品4と組み合わされ、第一部品4との間に変流器3を保持する第二部品5と、を有する。以下では、装着具1について、
図1A及び
図1Bに示す上下方向に延びた電線2に取り付けられた状態を基準に方向を定義して、装着具1の各構成を詳しく説明する。装着具1のうち、変流器3の孔30に対して下側から取り付けられた部品が第一部品4であり、変流器3の孔30に対して上側から取り付けられた部品が第二部品5である。
【0016】
2-3-1.第一部品
図1Aに示すように、第一部品4は、電線2に沿って延び、変流器3の孔30を通る挿通部40と、孔30の外側において挿通部40から電線2とは反対側に突出した突出部41と、を有する。
【0017】
本実施形態では、第一部品4は、電線2を囲むように位置する複数の分割体4a,4bによって構成されている。より詳しくは、第一部品4は、
図2Aに示すように、左右2つの分割体4a,4bによって構成されている。2つの分割体4a,4bは、同一形状である。
【0018】
2つの分割体4a,4bのそれぞれは、挿通部40と突出部41を有する。そのため、第一部品4は、挿通部40を複数(詳しくは2つ)有し、突出部41を複数(詳しくは2つ)有する。
【0019】
突出部41は、平面視において(電線2の長さ方向に見て)、半環状であり、より詳しくは、半円環状である。突出部41は、平板状である。
【0020】
突出部41の周方向の一端部には、係止部410が設けられ、突出部41の周方向の他端部には、被係止部411が設けられている。係止部410は、被係止部411よりも上方に位置している。係止部410の下面が係止面412である。係止面412は、先端側(周方向の一端側)の部分が、基部側(周方向の他端側)の部分よりも下方に突出している。被係止部411の上面が被係止面413である。被係止面413は、基部側(周方向の一端側)の部分が先端側(周方向の他端側)の部分よりも凹んでいる。
【0021】
2つの分割体4a,4bの突出部41は、一方(右側)の分割体4aの係止部410が他方(左側)の分割体4bの被係止部411の上に重なって、係止面412が被係止面413に引っ掛かる。そして、他方(左側)の分割体4bの係止部410が一方(右側)の分割体4aの被係止部411の上に重なって、係止面412が被係止面413に引っ掛かる(
図2B参照)。これにより、2つの分割体4a,4bの突出部41は、上下方向への移動を互いに規制し合うとともに、水平方向における離れる方向(つまり左右方向外側)への移動を互いに規制し合う。
【0022】
2つの分割体4a,4bは、係止部410と被係止部411とが引っ掛かり合った状態において、2つの突出部41が平面視環状をなし、より詳しくは、円環状をなす。2つの突出部41の間には、貫通孔42が形成される。貫通孔42には、電線2と後述する第二部品5の挿通部50が通る。そのため、第一部品4は、電線2と第二部品5の挿通部50が通る貫通孔42が設けられた環状部43を有する。
【0023】
半環状の突出部41の内周縁の一部から、挿通部40が上方に突出している。本実施形態では、突出部41の内周縁の周方向の中間部から、挿通部40が上方に突出している。挿通部40は、上部が左右方向内側(貫通孔42側)に移動するように変形可能であり、つまり、可とう性を有している。
【0024】
挿通部40には、電線2に食い込む突起400が設けられている。また、挿通部40には、環状部53の突出部41から離れる方向への移動を規制する抜け止め部401が設けられている。
【0025】
挿通部40は、平面視円弧状に湾曲した板状の本体部402と、本体部402の内面(貫通孔42側を向く面)から突出した突起400と、本体部402の外面(貫通孔42とは反対側を向く面)から突出した抜け止め部401とを有する。
【0026】
抜け止め部401は、上下方向に並んだ複数の突条部403を有する。複数の突条部403のそれぞれは、本体部402の外面の周方向の全長にわたって設けられており、平面視円弧状である。複数の突条部403は、互いに平行に設けられている。複数の突条部403は、本体部402の外面の上端から上下方向の中間部にわたって設けられている。
【0027】
図2Bに示すように、複数の突条部403のそれぞれは、本体部402から垂直又は略垂直に延びた起立面404と、起立面404の先端に連続し、上側の部分ほど内側に位置するように傾斜したガイド面405と、を有する。本実施形態では、抜け止め部401は、4つの突条部403を有している。
【0028】
突起400は、三角錐状に設けられている。突起400は、本体部402の内面のうち、抜け止め部401よりも下方でかつ抜け止め部401に隣接する部分から突出している。突起400は、本体部402の内面の周方向の中間部から突出している。
【0029】
2つの分割体4a,4bを組み合わせた状態で、2つの分割体4a,4bの2つの挿通部40は、互いに対向する。周方向において、2つの挿通部40の間には、挿通部40の周方向の長さよりも広い隙間が形成される。一方の挿通部40の抜け止め部401の4つの突条部403と、他方の挿通部40の抜け止め部401の4つの突条部403とは、上下位置が互いに同じとなる。また、2つの挿通部40の2つの突起400は、上下位置が互いに同じとなる。
【0030】
2-3-2.第二部品
図1Aに示すように、第二部品5は、電線2と挿通部40が通る貫通孔52が設けられた環状部53を有する。環状部53は、電線2に挿通部40を押し当てるように構成されている。
【0031】
第二部品5は、電線2と挿通部40が通る貫通孔52が設けられた環状部53を少なくとも有する。環状部53は、電線2に挿通部40を押し当てるように構成されている。
【0032】
第二部品5は、電線2を囲むように位置する複数(本実施形態では2つ)の分割体5a,5bによって構成されている。
【0033】
本実施形態では、第二部品5は、第一部品4と同一形状である。第二部品5は、第一部品4と同一形状の部品を、上下逆にした部品である。
【0034】
そのため、第二部品5は、第一部品4の2つの分割体4a,4bに対応する2つの分割体5a,5bで構成されている。2つの分割体5a,5bのそれぞれは、分割体4a,4bと同様に、挿通部50、突起500、抜け止め部501、本体部502、複数の突条部503、突出部51、係止部510、及び被係止部511を有する。環状部53は、分割体5a,5bの2つの突出部51で構成され、環状部53には、貫通孔52が設けられている。
【0035】
2-4.電線の一部への変流器の装着方法
続いて、上述した装着具1を用いて電線2の一部に変流器3を装着する方法について説明する。
【0036】
電線2には、変流器3の孔30を電線2の一部が通過するように、変流器3が取り付けられている。電線2への変流器3の取り付けは、ブレーカ等の接続先から電線2を取り外した状態で行われる。電線2に変流器3を取り付けた後、電線2はブレーカ等の接続先に接続される。
【0037】
まず、
図3Aに示すように、電線2の一部に対して第一部品4を取り付ける。詳しくは、まず、電線2を挟むように2つの分割体4a,4bを配置し、2つの分割体4a,4bのそれぞれの挿通部40を、変流器3の孔30に下側から挿入する。次いで、2つの分割体4a,4bの係止部410と被係止部411とを引っ掛け合って、2つの分割体4a,4bの突出部41を連結する。
【0038】
次いで、
図3B及び
図1に示すように、電線2に対して第二部品5を取り付ける。詳しくは、まず、
図3Bに示すように、電線2を挟むように2つの分割体5a,5bを配置し、2つの分割体5a,5bの係止部510と被係止部511とを引っ掛け合って、2つの分割体5a,5bの突出部51を連結する。
【0039】
次いで、2つの分割体5a,5bのそれぞれの挿通部50を、周方向において、第一部品4の2つの挿通部40の間に位置するように、変流器3の孔30に上側から挿入する。2つの分割体5a,5bは、2つの挿通部50の配置が、2つの分割体4a,4bの2つの挿通部40に対して、平面視において約90度ずれた状態で、変流器3の孔30に挿入される。
【0040】
2つの分割体5a,5bのそれぞれの挿通部50は、抜け止め部501の4つの突条部503のうちの1つが第一部品4の突出部41(環状部43)の貫通孔42の孔縁に引っ掛かり、かつ電線2に挿通部50が押し当たる位置まで、挿入する。2つの分割体5a,5bのそれぞれの挿通部50は、挿入の際、第一部品4の突出部41(環状部43)の貫通孔42の孔縁に押されることで、電線2側にたわむ。
【0041】
上記位置まで2つの分割体5a,5bを挿入すると、第一部品4の2つの分割体4a,4bのそれぞれの挿通部40は、抜け止め部401の4つの突条部403のうちの1つが第二部品5の突出部51(環状部53)の貫通孔52の孔縁に引っ掛かり、かつ電線2に挿通部40が押し当たる。2つの分割体4a,4bのそれぞれの挿通部40は、第二部品5の突出部51(環状部53)の貫通孔52の孔縁に押されることで、電線2側にたわむ。
【0042】
このように、第一部品4の2つの抜け止め部401が、第二部品5の環状部53の貫通孔52の孔縁に引っ掛かり、第二部品5の2つの抜け止め部501が、第一部品4の環状部43の貫通孔42の孔縁に引っ掛かる。これにより、部品4,5は、電線2に取り付けられる。
【0043】
電線2に部品4,5が取り付けられた状態において、2つの分割体4a,4bの2つの挿通部40の突起400が電線2の外皮(絶縁体)に食い込み、2つの分割体5a,5bの2つの挿通部50の突起500が電線2の外皮(絶縁体)に食い込む。環状部53,43の孔縁に押さえて挿通部40,50がたわむことで、各突起400,500は電線2により確実に食い込ませることができる。
【0044】
以上のようにして、電線2に部品4,5を取り付けることで、電線2に対して部品4,5が取り外し困難な状態で固定される。これにより、第一部品4の2つの突出部41(環状部43)と第二部品5の2つの突出部51(環状部53)の間に変流器3が保持されて、電線2の一部に対して変流器3が間接的に固定される。
【0045】
電線2に部品4,5を取り付けた状態において、第一部品4の2つの分割体4a,4bが離れる方向(左右方向)への移動は、第二部品5の2つ突出部51(環状部53)によって規制される。また、第二部品5の2つの分割体5a,5bが離れる方向(前後方向)への移動は、第一部品4の2つの突出部41(環状部43)によって規制される。また、2つの分割体4a,4bは、係止部410と被係止部411が引っ掛かり合うことで、互いに離れる方向への移動が規制される。同様に、2つの分割体5a,5bは、係止部510と被係止部511が引っ掛かり合うことで、互いに離れる方向への移動が規制される。
【0046】
また、第一部品4の下側(第二部品5から外れる方向)への移動は、2つの分割体4a,4bの抜け止め部401の起立面404が、第二部品5の2つの突出部51(環状部53)の貫通孔52の孔縁に引っ掛かることで規制される。また、第二部品5の上側(第一部品4から外れる方向)への移動は、2つの分割体5a,5bの抜け止め部501の起立面504が、第一部品4の2つの突出部41(環状部43)の貫通孔42の孔縁に引っ掛かることで規制される。
【0047】
このように第一部品4と第二部品5とは、互いに引っ掛かり合うことで、電線2から外れることが抑制される。
【0048】
なお、第一部品4の環状部43の貫通孔42に、第二部品5の2つの挿通部50を挿入する際には、第二部品5の2つの挿通部50の抜け止め部501のガイド面505によって、挿入方向の移動がガイドされる。同様に、第二部品5の環状部53の貫通孔52に、第一部品4の2つの挿通部40を挿入する際には、第一部品4の2つの挿通部40の抜け止め部401のガイド面405によって、挿入方向の移動がガイドされる。
【0049】
2-5.作用効果
以上説明した本実施形態の装着具1では、電線2に第一部品4と第二部品5を取り付けることで、部品4,5を電線2に取り外しが困難な状態で固定することができる。そのため、本実施形態の装着具1では、電線2から変流器3が取り外されることを抑制することができる。その結果、本実施形態の装着具1では、変流器3が取付先の電線2から他の電線2に取り付けられて、不具合が生じることを抑制することができる。
【0050】
また、本実施形態の装着具1では、電線2から変流器3を取り外すためには、部品4,5の一部をハサミ等で切断したり、大きな負荷をかけて塑性変形させる必要があるため、部品4,5の外観に変化が生じて、取り外しの跡が確認できる。
【0051】
また、本実施形態の装着具1では、第一部品4が、複数(2つ)の分割体4a,4bで構成され、第二部品5が、複数(2つ)の分割体5a,5bで構成されている。そのため、本実施形態の装着具1では、電線2をブレーカ等の接続先から外すことなく、電線2に部品4,5を取り付けることができて、施工しやすい。
【0052】
また、本実施形態の装着具1では、第一部品4と第二部品5が同一形状であるため、組み立てミスが生じにくい。更に、本実施形態の装着具1では、第一部品4を構成する2つの分割体4a,4bと第二部品5を構成する2つの分割体5a,5bがいずれも同一形状であるため、組み立てミスが更に生じにくい。
【0053】
また、本実施形形態の装着具1では、抜け止め部401,501が挿通部40,50の長手方向(電線2の長手方向)に並んだ複数の突条部403,503を有する。そのため、本実施形形態の装着具1では、環状部43,53を引っ掛ける突条部403,503を選択することで、挿通部40,50のたわみ具合を調整することができて、様々な太さの電線2に挿通部40,50を押し当てることができる。
【0054】
また、本実施形態の装着具1では、挿通部40,50に突起400,500が設けられているため、突起400,500を電線2に食い込ませることができて、電線2における部品4,5の取付位置が、変流器3の重さ等によってずれることを抑制できる。
【0055】
また、本実施形態の装着具1では、第一部品4の2つの分割体4a,4bの2つの突出部41が係止部410と被係止部411との引っ掛かり合いによって、連結されるため、2つの突出部41の連結状態が解除されにくい。同様に、本実施形態の装着具1では、第二部品5の2つの分割体5a,5bの2つの突出部51が係止部510と被係止部511との引っ掛かり合いによって、連結されるため、2つの突出部51の連結状態が解除されにくい。
【0056】
また、本実施形態の装着具1では、第一部品4の環状部43(2つの突出部41)と第二部品5の環状部53(2つの突出部51)とで、変流器3を保持するため、環状部43,53の外寸よりも径が小さい孔30を有する変流器3に適用できて、汎用性が高い。
【0057】
3.変形例
続いて、上述した装着具1の変形例について説明する。以下に示す各変形例は、適宜組み合わせ可能である。
【0058】
第二部品5は、電線2と挿通部40が通る貫通孔52が設けられた環状部53を少なくとも有し、かつ環状部53が挿通部40を電線2に押し当てて固定するように構成されたものであればよく、
図1に示す構造に限定されない。第二部品5は、第一部品4と同一形状でなくてもよい。
【0059】
例えば、第二部品5は、
図4A及び
図4Bに示す変形例のように、平面視円環状の1つの板材53aからなる環状部53で構成されてもよい。第二部品5は、挿通部50に相当する構成を有さなくてもよい。
【0060】
環状部53(板材53a)は、第一部品4の環状部43(つまり一体化した状態の2つの突出部41)と同一形状であってもよいし、環状部43とは異なる形状であってもよい。環状部53は、挿通部40を電線2に押し当てて固定するように構成されたものであればよく、貫通孔52の径は環状部43の貫通孔42の径よりも大きくてもよい。
【0061】
図4A及び
図4Bに示す変形例においても、第二部品5によって第一部品4の挿通部40を電線2に押し当てて固定することができて、部品4,5及び変流器3を取り外し困難な状態で電線2に固定することができる。
【0062】
また、第一部品4は、
図2Aに示す構造に限定されない。第一部品4は、挿通部40を1つだけ有してもよい。
【0063】
また、第一部品4は、電線2を囲むように位置する2つの分割体4a,4bで構成されなくてもよい。第一部品4は、電線2を囲むように位置する3つ以上の分割体で構成されてもよい。また。第一部品4は、1つの部材で構成されてもよい。例えば、第一部品4は、2つの分割体4a,4bを組み合わせた形状に設けられてもよい。この場合、第一部品4は、ブレーカ等の接続先から取り外した状態の電線2に対して取り付けられる。
【0064】
同様に、第二部品5は、電線2を囲むように位置する2つの分割体5a,5bで構成されなくてもよい。第二部品5は、電線2を囲むように位置する3つ以上の分割体で構成されてもよい。また。第二部品5は、1つの部材で構成されてもよい。例えば、第二部品5は、2つの分割体5a,5bを組み合わせた形状に設けられてもよい。この場合、第二部品5は、ブレーカ等の接続先から取り外した状態の電線2に対して取り付けられる。
【0065】
また、挿通部40には、突起400を設けなくてもよい。また、挿通部40には、抜け止め部401を設けなくてもよい。また、抜け止め部401は、複数の突条部403を有さなくても良く、1つだけ突条部403を有してもよい。また、抜け止め部401は、突条に設けられなくてもよく、突起状に設けられてもよい。
【0066】
(実施形態2)
続いて、
図5、
図6A及び
図6Bに示す実施形態2の装着具1について説明する。
【0067】
1.概要
実施形態2の装着具1は、電線2が通る孔30を有し電線2に流れる電流を計測する変流器3を電線2の一部に装着するための装着具である。装着具1は、装着具本体6と、装着具本体6から延び、電線2を囲むループを形成する第一索状部7と、装着具本体6から延び、変流器3の孔30を通るループを形成する第二索状部8とを備える。装着具本体6には、第一索状部7の一部を装着具本体6に固定する第一固定部9と、第二索状部8の一部を装着具本体6に固定する第二固定部10と、が設けられている。
【0068】
上記構成を備えることで、実施形態2の装着具1では、第一索状部7で電線2を囲むループを形成し、第二索状部8で変流器3の孔30を通るループを形成し、固定部9,10で索状部7,8の一部を装着具本体6に固定することができる。そのため、実施形態2の装着具1では、索状部7,8が装着具本体6から外れてループが開くことを抑制できて、電線2から変流器3が取り外されることを抑制できる。
【0069】
2.詳細
続いて、本実施形態の装着具1について更に詳しく説明する。
【0070】
2-1.装着具本体
装着具本体6は、直方体状である。装着具本体6には、第一索状部7の長手方向の一端が接続され、第二索状部8の長手方向の一端が接続されている。装着具本体6のうち、第一索状部7の一端が接続された面と、第二索状部8の長手方向の一端が接続された面とは、互いに異なる方向を向く面である。
【0071】
装着具本体6には、第一索状部7の一部が挿入される第一挿入孔90と、第二索状部8の一部が挿入される第二挿入孔100とが設けられている。挿入孔90,100のそれぞれは、装着具本体6を同じ方向に貫通している。挿入孔90,100は、索状部7,8の長手方向の一端が接続された面とは、別の2面を貫通している。
【0072】
第一挿入孔90の開口部には、第一爪91が設けられ、第二挿入孔100の開口部には、第二爪101が設けられている。本実施形態では、第一挿入孔90と第一爪91が、第一固定部9を構成し、第二挿入孔100と第二爪101が第二固定部10を構成する。
【0073】
2-2.第一索状部と第二索状部
第一索状部7と第二索状部8のそれぞれは、バンド状である。索状部7,8の厚み方向の片面には、索状部7,8の長手方向の全長にわたって、鋸刃状の多数の溝70,80が設けられている。多数の溝70,80のそれぞれは、索状部7,8の長手方向に対して直交する方向に延びている。
【0074】
第一索状部7は、装着具本体6から一方向に突出しており、第二索状部8は、装着具本体6から前記一方向に対して正面視において直交する方向に突出している。第一索状部7の突出方向と、第一挿入孔90の開口方向とは、直交している。また、第二索状部8の突出方向と、第二挿入孔100の開口方向とは、直交している。
【0075】
索状部7,8は、挿入孔90,100に通され、爪91,101に溝70,80が引っ掛かることで、挿入孔90,100から抜ける方向への移動が規制される。
【0076】
2-3.作用効果
以上説明した実施形態2の装着具1では、第一索状部7を、電線2の一部を囲って第一挿入孔90に通し、第二索状部8を、変流器3の孔30に通して第二挿入孔100に通すことで、索状部7,8の溝70,80が爪91,101に引っ掛かる。これにより、実施形態2の装着具1では、索状部7,8の一部が装着具本体6から外れてループが開くことを抑制できる。
【0077】
そのため、実施形態2の装着具1では、索状部7,8を取り外し困難な状態で、電線2及び変流器3に固定することができる。索状部7,8は装着具本体6を介して連結されているため、電線2の一部に対して変流器3を間接的に固定することができる。
【0078】
また、実施形態2の装着具1では、2つの結束バンドを組み合わせたような構造であるため、構造の簡素化が図れる。
【0079】
また、実施形態2の装着具1では、索状部7,8は、無段階に長さ調整できるため、様々な太さの電線2及び様々な大きさの変流器3に対して、索状部7,8を巻き付けやすい。
【0080】
また、実施形態2の装着具1では、装着具本体6から第一索状部7が延びる方向と、装着具本体6から第二索状部8が延びる方向とが、直交する。そのため、実施形態2の装着具1では、第一索状部7が形成するループと、第二索状部8が形成するループとが、干渉しにくくて、索状部7,8が互いに邪魔になりにくい。
【0081】
3.変形例
続いて、上述した実施形態2の装着具1の変形例について説明する。以下に示す各変形例は、適宜組み合わせ可能である。
【0082】
装着具本体6から第一索状部7が延びる方向と、装着具本体6から第二索状部8が延びる方向とは、直交しなくてもよく、平行であってもよいし、交差してもよい。
【0083】
索状部7,8のそれぞれは、ベルトに限らず、ワイヤー等のその他の索状の部材であってもよい。
【0084】
索状部7,8の一部を装着具本体6に固定する固定部9,10は、
図6B等に示す構造(挿入孔90,100と爪91,101)に限定されず、その他の取外し困難な構造であってもよい。
【0085】
(まとめ)
以上説明した実施形態1及びその変形例の装着具1のように、本開示の第一態様の装着具(1)は、下記の構成を備える。
【0086】
すなわち、第一態様の装着具(1)は、電線(2)が通る孔(30)を有し電線(2)に流れる電流を計測する変流器(3)を電線(2)の一部に装着するための装着具である。装着具(1)は、電線(2)の一部に取り付けられる第一部品(4)と、第一部品(4)と組み合わされ、第一部品(4)との間に変流器(3)を保持する第二部品(5)と、を備える。第一部品(4)は、電線(2)に沿って延び、変流器(3)の孔(30)を通る挿通部(40)と、孔(30)の外側において挿通部(40)から電線(2)とは反対側に突出した突出部(41)と、を有する。第二部品(5)は、電線(2)と挿通部(40)が通る貫通孔(52)が設けられた環状部(53)を有する。環状部(53)は、電線(2)に挿通部(40)を押し当てて固定するように構成されている。
【0087】
上記構成を備える第一態様の装着具(1)では、第二部品(5)の環状部(53)によって、第一部品(4)の挿通部(40)を電線(2)に押し当てて固定することができるため、電線(2)に第一部品(4)及び第二部品(5)を固定することができる。そのため、第一態様の装着具(1)では、第一部品(4)及び第二部品(5)によって保持される変流器(3)の取り外しを抑制することができる。
【0088】
また、上述した実施形態1及びその変形例の装着具1のように、第二態様の装着具(1)は、第一態様の構成に加えて、下記の構成を付加的に備える。
【0089】
すなわち、第二態様の装着具(1)では、第一部品(4)は、挿通部(40)を複数有する。環状部(53)は、電線(2)に複数の挿通部(40)のそれぞれを押し当てて固定するように構成されている。
【0090】
上記構成を備える第二態様の装着具(1)によれば、電線(2)に対して複数の方向から挿通部(40)を押し当てることができるため、様々な太さの電線(2)に対して、第一部品(4)及び第二部品(5)を固定しやすくて、汎用性が高い。
【0091】
また、上述した実施形態1及びその変形例の装着具1のように、第三態様の装着具(1)は、第一又は第二態様の構成に加えて、下記の構成を付加的に備える。
【0092】
すなわち、第三態様の装着具(1)では、挿通部(40)には、電線(2)に食い込む突起(400)が設けられている。
【0093】
上記構成を備える第三態様の装着具(1)によれば、挿通部(40)の突起(400)を電線(2)に食い込ませることができるため、電線(2)に固定した第一部品(4)及び第二部品(5)が、変流器(3)の重さ等で位置ズレを起こすことを抑制できる。
【0094】
また、上述した実施形態1及びその変形例の装着具1のように、第四態様の装着具(1)は、第一から第三のいずれか1つの態様の構成に加えて、下記の構成を付加的に備える。
【0095】
すなわち、第四態様の装着具(1)では、挿通部(40)には、環状部(53)の突出部(41)から離れる方向への移動を規制する抜け止め部(401)が設けられている。
【0096】
上記構成を備える第四態様の装着具(1)によれば、挿通部(40)の抜け止め部(401)によって挿通部(40)から環状部(53)が外れることを抑制できて、変流器(3)の取り外しが難しい。
【0097】
また、上述した実施形態1及びその変形例の装着具1のように、第五態様の装着具(1)は、第一から第四のいずれか1つの態様の構成に加えて、下記の構成を付加的に備える。
【0098】
すなわち、第五態様の装着具(1)では、第一部品(4)は、電線(2)を囲むように位置する複数の分割体(4a,4b)によって構成されている。
【0099】
上記構成を備える第五態様の装着具(1)によれば、電線(2)への第一部品(4)の取付けを、電線(2)をブレーカ等の接続先から取り外すことなく行うことができて、電線(2)に第一部品(4)を取り付けやすい。
【0100】
また、上述した実施形態1及びその変形例の装着具1のように、第六態様の装着具(1)は、第一から第四のいずれか1つの態様の構成に加えて、下記の構成を付加的に備える。
【0101】
すなわち、第六態様の装着具(1)では、第一部品(4)と第二部品(5)のそれぞれは、電線(2)を囲むように位置する複数の分割体(4a,4b,5a,5b)によって構成されている。
【0102】
上記構成を備える第六態様の装着具(1)によれば、電線(2)への第一部品(4)及び第二部品(5)の取付けを、電線(2)をブレーカ等の接続先から取り外すことなく行うことができて、電線(2)に第一部品(4)及び第二部品(5)を取り付けやすい。
【0103】
また、上述した実施形態1及びその変形例の装着具1のように、第七態様の装着具(1)は、第一から第六のいずれか1つの態様の構成に加えて、下記の構成を付加的に備える。
【0104】
すなわち、第七態様の装着具(1)では、第二部品(5)は、第一部品(4)と同一形状である。
【0105】
上記構成を備える第七態様の装着具(1)によれば、第一部品(4)と第二部品(5)が同一形状であるため、組み立てミスが生じにくく、電線(2)に第一部品(4)と第二部品(5)を取り付けやすい。
【0106】
また、上述した実施形態2及びその変形例の装着具1のように、第八態様の装着具(1)は、下記の構成を備える。
【0107】
すなわち、第八態様の装着具(1)は、電線(2)が通る孔(30)を有し電線(2)に流れる電流を計測する変流器(3)を電線(2)の一部に装着するための装着具である。装着具(1)は、装着具本体(6)と、装着具本体(6)から延び、電線(2)を囲むループを形成する第一索状部(7)と、装着具本体(6)から延び、変流器(3)の孔(30)を通るループを形成する第二索状部(8)とを備える。装着具本体(6)には、第一索状部(7)の一部を装着具本体(6)に固定する第一固定部(9)と、第二索状部(8)の一部を装着具本体(6)に固定する第二固定部(10)と、が設けられている。
【0108】
上記構成を備えることで、第八態様の装着具(1)では、第一索状部(7)で電線(2)を囲むループを形成し、第二索状部(8)で変流器(3)の孔(30)を通るループを形成することができる。そして、第八態様の装着具(1)では、固定部(9,10)で索状部(7,8)の一部を装着具本体(6)に固定することができる。そのため、第八態様の装着具(1)では、索状部(7,8)が装着具本体(6)から外れてループが開くことを抑制できて、電線(2)から変流器(3)が取り外されることを抑制できる。
【0109】
以上、本開示を添付図面に示す実施形態に基づいて説明したが、本開示は上記の実施形態に限定されるものではなく、本開示の意図する範囲内であれば、適宜の設計変更が可能である。
【符号の説明】
【0110】
1 変流器装着具
2 電線
3 変流器
30 孔
4 第一部品
4a 分割体
4b 分割体
40 挿通部
41 突出部
400 突起
401 抜け止め部
5 第二部品
5a 分割体
5b 分割体
52 貫通孔
53 環状部
6 装着具本体
7 第一索状部
8 第二索状部
9 第一固定部
10 第二固定部