(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023149155
(43)【公開日】2023-10-13
(54)【発明の名称】報酬管理システム、サーバ装置、報酬管理方法、および報酬管理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0207 20230101AFI20231005BHJP
G06Q 50/20 20120101ALI20231005BHJP
G06Q 30/0241 20230101ALI20231005BHJP
【FI】
G06Q30/02 320
G06Q50/20
G06Q30/02 380
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022057570
(22)【出願日】2022-03-30
(71)【出願人】
【識別番号】000250502
【氏名又は名称】理想科学工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100101247
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 俊一
(74)【代理人】
【識別番号】100095500
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 正和
(72)【発明者】
【氏名】中山 伸行
(72)【発明者】
【氏名】永野 洋
(72)【発明者】
【氏名】市村 歩
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB07
5L049BB08
5L049CC34
(57)【要約】
【課題】サービス提供者に付与される報酬の増大を促進できる報酬管理システム、サーバ装置、報酬管理方法、および報酬管理プログラムを提供する。
【解決手段】ポイント付与部41は、保護者が保護者端末で広告主サイトを閲覧することにより発生するポイントを、当該保護者の児童が通う学校に付与し、学校に付与したポイントを、当該学校の学校IDと関連付けてデータベース部22の学校管理テーブル54に記憶させる。サポータ情報出力部43は、目標物品に交換されるポイントの収集のために閲覧された広告主サイトの広告主、および広告主サイトを閲覧した保護者を示すサポータ情報を出力する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
記憶部と、
サービス利用者または前記サービス利用者の関係者の端末装置が所定の行為を実施することにより発生する、物品およびサービスの少なくともいずれかと交換可能な報酬をサービス提供者に付与し、付与した前記報酬を、前記サービス提供者を示す情報と関連付けて前記記憶部に記憶させる報酬付与部と、
物品またはサービスに交換される前記報酬の収集のために実施された前記所定の行為により発生する前記報酬に対する支援者、および前記所定の行為の実施者の少なくともいずれかを示す情報を出力する出力部と
を備えることを特徴とする報酬管理システム。
【請求項2】
前記報酬と交換される物品またはサービスが、前記サービス利用者および前記サービス利用者の関係者の少なくともいずれかに対するアンケートにより決定されることを特徴とする請求項1に記載の報酬管理システム。
【請求項3】
サービス利用者または前記サービス利用者の関係者の端末装置と、ネットワークを介して前記端末装置と接続可能なサーバ装置とを備え、
前記端末装置は、
所定の行為を実施する実施部を備え、
前記サーバ装置は、
記憶部と、
前記所定の行為を前記端末装置が実施することにより発生する、物品およびサービスの少なくともいずれかと交換可能な報酬をサービス提供者に付与し、付与した前記報酬を、前記サービス提供者を示す情報と関連付けて前記記憶部に記憶させる報酬付与部と、
物品またはサービスに交換される前記報酬の収集のために実施された前記所定の行為により発生する前記報酬に対する支援者、および前記所定の行為の実施者の少なくともいずれかを示す情報を出力する出力部と
を備えることを特徴とする報酬管理システム。
【請求項4】
サービス利用者または前記サービス利用者の関係者の端末装置とネットワークを介して接続可能なサーバ装置であって、
記憶部と、
所定の行為を前記端末装置が実施することにより発生する、物品およびサービスの少なくともいずれかと交換可能な報酬をサービス提供者に付与し、付与した前記報酬を、前記サービス提供者を示す情報と関連付けて前記記憶部に記憶させる報酬付与部と、
物品またはサービスに交換される前記報酬の収集のために実施された前記所定の行為により発生する前記報酬に対する支援者、および前記所定の行為の実施者の少なくともいずれかを示す情報を出力する出力部と
を備えることを特徴とするサーバ装置。
【請求項5】
サービス利用者または前記サービス利用者の関係者の端末装置が所定の行為を実施することにより発生する、物品およびサービスの少なくともいずれかと交換可能な報酬をサービス提供者に付与し、付与した前記報酬を、前記サービス提供者を示す情報と関連付けて記憶部に記憶させるステップと、
物品またはサービスに交換される前記報酬の収集のために実施された前記所定の行為により発生する前記報酬に対する支援者、および前記所定の行為の実施者の少なくともいずれかを示す情報を出力するステップと
を含むことを特徴とする報酬管理方法。
【請求項6】
報酬付与部、出力部、および記憶部を備える報酬管理システムに、
前記報酬付与部が、サービス利用者または前記サービス利用者の関係者の端末装置が所定の行為を実施することにより発生する、物品およびサービスの少なくともいずれかと交換可能な報酬をサービス提供者に付与し、付与した前記報酬を、前記サービス提供者を示す情報と関連付けて前記記憶部に記憶させるステップと、
前記出力部が、物品またはサービスに交換される前記報酬の収集のために実施された前記所定の行為により発生する前記報酬に対する支援者、および前記所定の行為の実施者の少なくともいずれかを示す情報を出力するステップと
を実行させるための報酬管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、報酬管理システム、サーバ装置、報酬管理方法、および報酬管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
サービスを提供するサービス提供者である団体や組織の財源不足を軽減する仕組みとして、例えば、教育サービスを提供する学校の財源を補うことができるベルマーク運動がある。ベルマーク運動は、学校の教育サービスを利用するサービス利用者である生徒等が、ベルマーク(登録商標)が付された商品を購入してベルマークのポイント(点数)を集め、そのポイントを物品に交換するものである。
【0003】
また、特許文献1には、学生の保護者が端末装置で広告サイトを閲覧することにより、物品やサービスと交換可能なポイントを、学生が通う学校に付与する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した特許文献1の技術により、サービス提供者である学校に報酬としてポイントを付与できるが、サービス提供者に付与される報酬の増大を促進できる技術が要望されていた。
【0006】
本発明は上記に鑑みてなされたもので、サービス提供者に付与される報酬の増大を促進できる報酬管理システム、サーバ装置、報酬管理方法、および報酬管理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様によれば、記憶部と、サービス利用者または前記サービス利用者の関係者の端末装置が所定の行為を実施することにより発生する、物品およびサービスの少なくともいずれかと交換可能な報酬をサービス提供者に付与し、付与した前記報酬を、前記サービス提供者を示す情報と関連付けて前記記憶部に記憶させる報酬付与部と、物品またはサービスに交換される前記報酬の収集のために実施された前記所定の行為により発生する前記報酬に対する支援者、および前記所定の行為の実施者の少なくともいずれかを示す情報を出力する出力部とを備えることを特徴とする報酬管理システムが提供される。
【0008】
本発明の他の態様によれば、サービス利用者または前記サービス利用者の関係者の端末装置と、ネットワークを介して前記端末装置と接続可能なサーバ装置とを備え、前記端末装置は、所定の行為を実施する実施部を備え、前記サーバ装置は、記憶部と、前記所定の行為を前記端末装置が実施することにより発生する、物品およびサービスの少なくともいずれかと交換可能な報酬をサービス提供者に付与し、付与した前記報酬を、前記サービス提供者を示す情報と関連付けて前記記憶部に記憶させる報酬付与部と、物品またはサービスに交換される前記報酬の収集のために実施された前記所定の行為により発生する前記報酬に対する支援者、および前記所定の行為の実施者の少なくともいずれかを示す情報を出力する出力部とを備えることを特徴とする報酬管理システムが提供される。
【0009】
本発明の他の態様によれば、サービス利用者または前記サービス利用者の関係者の端末装置とネットワークを介して接続可能なサーバ装置であって、記憶部と、所定の行為を前記端末装置が実施することにより発生する、物品およびサービスの少なくともいずれかと交換可能な報酬をサービス提供者に付与し、付与した前記報酬を、前記サービス提供者を示す情報と関連付けて前記記憶部に記憶させる報酬付与部と、物品またはサービスに交換される前記報酬の収集のために実施された前記所定の行為により発生する前記報酬に対する支援者、および前記所定の行為の実施者の少なくともいずれかを示す情報を出力する出力部とを備えることを特徴とするサーバ装置が提供される。
【0010】
本発明の他の態様によれば、サービス利用者または前記サービス利用者の関係者の端末装置が所定の行為を実施することにより発生する、物品およびサービスの少なくともいずれかと交換可能な報酬をサービス提供者に付与し、付与した前記報酬を、前記サービス提供者を示す情報と関連付けて記憶部に記憶させるステップと、物品またはサービスに交換される前記報酬の収集のために実施された前記所定の行為により発生する前記報酬に対する支援者、および前記所定の行為の実施者の少なくともいずれかを示す情報を出力するステップとを含むことを特徴とする報酬管理方法が提供される。
【0011】
本発明の他の態様によれば、報酬付与部、出力部、および記憶部を備える報酬管理システムに、前記報酬付与部が、サービス利用者または前記サービス利用者の関係者の端末装置が所定の行為を実施することにより発生する、物品およびサービスの少なくともいずれかと交換可能な報酬をサービス提供者に付与し、付与した前記報酬を、前記サービス提供者を示す情報と関連付けて前記記憶部に記憶させるステップと、前記出力部が、物品またはサービスに交換される前記報酬の収集のために実施された前記所定の行為により発生する前記報酬に対する支援者、および前記所定の行為の実施者の少なくともいずれかを示す情報を出力するステップとを実行させるための報酬管理プログラムが提供される。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、サービス提供者に付与される報酬の増大を促進できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】実施形態において実現されるビジネスモデルの概要の説明図である。
【
図2】実施形態に係るポイント管理システムの構成を示すブロック図である。
【
図3】
図2に示すポイント管理システムのサーバ装置の構成を示すブロック図である。
【
図19】
図2に示すポイント管理システムの保護者端末の構成を示すブロック図である。
【
図21】ポイント管理システムにおいて学校が目標物品を決定するためのアンケートを実施する際の動作を説明するためのシーケンス図である。
【
図23】投票する物品を確認する画面を示す図である。
【
図24】投票済みの物品がある場合のアンケート画面を示す図である。
【
図25】投票済みの物品がある場合に変更して投票する物品を確認する画面を示す図である。
【
図26】物品を変更して投票した後のアンケート画面を示す図である。
【
図27】ポイント管理システムにおいて学校の目標物品を決定するためのアンケートに保護者端末により投票する際の動作を説明するためのシーケンス図である。
【
図28】サーバ装置においてアンケートの結果に基づき目標物品を決定する動作を説明するためのフローチャートである。
【
図29】アプリケーションのホーム画面を示す図である。
【
図31】ポイント管理システムにおける広告主サイトの閲覧時の動作を説明するためのシーケンス図である。
【
図32】獲得ポイント数を表示した画面を示す図である。
【
図34】ポイント管理システムにおいて目標物品のサポータ情報を出力する際の動作を説明するためのシーケンス図である。
【
図35】サポータ情報が印刷されたシールを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、各図面を通じて同一もしくは同等の部位や構成要素には、同一もしくは同等の符号を付し、その説明を省略もしくは簡略化する。
【0015】
[ビジネスモデルの概要]
本発明の実施形態において実現されるビジネスモデルの概要について、
図1を参照して説明する。
【0016】
図1に示すサービス提供者1は、サービスを提供する団体や組織である。サービス提供者1が提供するサービスは、インターネット上のサービスではない、実空間における公共的なサービスである。例えば、サービス提供者1は、教育サービスを提供する学校、医療サービスを提供する病院等である。サービス提供者1は、公立に限らず、私立の学校、病院等であってもよい。
【0017】
サービス利用側2は、サービス提供者1が提供するサービスを利用するサービス利用者、またはその関係者である。サービス利用者は、学校の児童や生徒、病院の患者等である。サービス利用者の関係者は、サービス利用者の家族等である。
【0018】
運用管理者3は、このビジネスモデルによる活動全体の運用、管理を行う事業者である。具体的には、運用管理者3は、物品と交換可能なポイントのサービス提供者1への付与、ポイントを物品に交換するための処理、後述する広告主5の広告の審査、広告料の管理等を行う。
【0019】
協賛会社4は、ポイントと交換可能な物品(協賛品)をサービス提供者1に納品する企業である。協賛会社4は、このビジネスモデルによりサービス提供者1の財源を支援するという理念に賛同する企業である。
【0020】
広告主5は、サービス利用側2のスマートフォン等の端末装置で使用されるアプリケーションに広告を掲載する企業である。広告主5は、運用管理者3に広告料を支払う。広告料は、ポイントと交換される協賛会社4の物品の代金等に使用される。
【0021】
図1に示すように、このビジネスモデルでは、サービス利用側2の端末装置で使用されるアプリケーションに広告主5の広告が掲載される(ステップS1)。
【0022】
サービス利用側2においてアプリケーションに掲載された広告から広告主5の企業のホームページ等の広告主サイトへアクセスして広告主サイトを閲覧する(ステップS2)。これにより、運用管理者3が、物品と交換可能なポイントをサービス提供者1に付与する(ステップS3)。
【0023】
サービス提供者1は、ポイントを物品に交換するために、運用管理者3に対し、ポイントを所望の物品に交換する要求を行う(ステップS4)。この要求を受けると、運用管理者3は、要求された物品を協賛会社4に発注する(ステップS5)。また、運用管理者3は、協賛会社4に物品の代金を支払う。協賛会社4は、サービス提供者1に物品を納品する(ステップS6)。
【0024】
ここで、後述するように、ポイントと交換する物品が、サービス提供者1が決定した目標物品である場合には、ポイントの物品への交換時にサポータ情報が出力される。サポータ情報は、目標物品に交換されるポイントの収集に寄与した協力者を示す情報である。具体的には、サポータ情報は、目標物品に交換されるポイントの収集のために閲覧された広告主サイトの広告主5、および広告主サイトの閲覧者(サービス利用側2)を示す情報である。
【0025】
上述のように、このビジネスモデルによれば、サービス利用側2の端末装置において広告主サイトが閲覧されると、物品と交換可能なポイントがサービス提供者1に付与される。これにより、サービスを提供するさまざまな団体等であるサービス提供者1に対してサービス利用側2の行動によるポイントを付与できる。そして、ポイントを物品と交換することで、サービス提供者1の財源を支援することができる。
【0026】
また、ポイントと交換する物品が事前に決定した目標物品である場合には、サポータ情報を出力することで、目標物品のためのポイントの収集に寄与した広告主5およびサービス利用側2を協力者として公表することが可能となる。これにより、広告主5のこのビジネスモデルによる活動への参加やサービス利用側2による広告主サイトの閲覧に対する意欲を高めることが可能となる。この結果、サービス提供者1に付与されるポイントの増大を促進できる。
【0027】
[実施形態]
次に、上述したビジネスモデルを実施する実施形態について説明する。本実施形態では、
図1のサービス提供者1が、教育サービスを提供する組織である学校である。
【0028】
図2に示すように、本実施形態に係るポイント管理システム(報酬管理システムに相当)11は、サーバ装置12と、運用管理者端末13と、学校端末14と、印刷装置15と、保護者端末(端末装置に相当)16とを備える。運用管理者端末13、学校端末14、および保護者端末16は、インターネット等のネットワーク17を介してサーバ装置12と接続可能になっている。
【0029】
ここで、学校端末14は、学校200に設けられている。学校端末14が設けられた学校200は、1つであってもよいし、複数であってもよい。また、1つの学校200に設けられた学校端末14は、1つであってもよいし、複数であってもよい。学校200は、小学校、中学校等であり、公立でも私立でもよい。
【0030】
また、保護者端末16は、学校200に通う通学者である児童や生徒の保護者(親)が所有するスマートフォン、タブレット端末等の端末装置である。保護者端末16は、通学者1人に対して1つであってもよいし、複数であってもよい。なお、学校200に通う通学者である児童や生徒のことを単に「児童」と称する。児童は、学校200が提供する教育サービスを利用する者であり、上述のサービス利用者に相当し、
図1のサービス利用側2に含まれる。また、児童の保護者(親)は、サービス利用者の関係者に相当し、サービス利用側2に含まれる。
【0031】
サーバ装置12は、運用管理者3が物品と交換可能なポイント(報酬に相当)を学校200に付与するポイント付与サービスを提供するサーバである。サーバ装置12は、CPU、ROM、RAM、ハードディスク等を備えたコンピュータにより構成される。なお、サーバ装置12は、クラウド上に設けられたクラウドサーバであってもよい。
【0032】
図3に示すように、サーバ装置12は、制御部21と、データベース部(記憶部に相当)22と、プログラム記憶部23と、外部通信部24とを備える。
【0033】
制御部21は、サーバ装置12全体の動作を制御する。制御部21は、CPU等を備えて構成されている。制御部21は、ユーザ管理部31と、広告管理部32と、アンケート管理部33と、ポイント管理部34とを備える。制御部21の各部は、CPUがプログラム記憶部23に記憶されたプログラムを実行することにより構成される。
【0034】
ユーザ管理部31は、上述したポイント付与サービスのユーザ登録のための処理を行う。具体的には、ユーザ管理部31は、ユーザ登録のための処理において、児童ID、学年ID、およびクラスIDを関連付けて、後述するデータベース部22の児童管理テーブル56に記憶させる。また、ユーザ管理部31は、保護者ID、保護者のニックネーム、保護者の年代、保護者の児童との続柄、端末ID、端末名、児童ID、学年ID、およびクラスIDを関連付けて、後述するデータベース部22の保護者管理テーブル57に記憶させる。
【0035】
ここで、児童IDは、児童を一意に識別するための情報である。学年IDは、学校200における各学年を一意に識別するための情報である。クラスIDは、学年における各クラスを一意に識別するための情報である。保護者IDは、各保護者を一意に識別するための情報である。端末IDは、各保護者端末16を一意に識別するための情報である。
【0036】
保護者のニックネーム、保護者の年代および児童との続柄は、保護者端末16のサーバ装置12への登録を行う際に保護者端末16において入力されたものである。保護者のニックネームは、保護者の氏名とは異なる。保護者のニックネームは、保護者端末16で使用されるアプリケーションにおける保護者の表示等に用いられる。
【0037】
保護者端末16の端末名は、保護者端末16のサーバ装置12への登録を行う際に保護者端末16から取得されたものである。端末名としては、保護者端末16が保持している機種名等の情報を用いることができる。
【0038】
ユーザ管理部31は、1人の児童(児童ID)に関連付けて複数の保護者端末16(保護者ID、端末ID)を登録可能である。
【0039】
広告管理部32は、保護者端末16で使用される専用のアプリケーションに掲載される広告主5の広告の管理に関する処理を行う。具体的には、広告管理部32は、保護者端末16への広告の配信等を行う。
【0040】
アンケート管理部33は、目標物品を決定するためのアンケートに関する処理を行う。目標物品は、ポイントとの交換により学校200が取得する目標の物品として決定されたものである。
【0041】
ポイント管理部34は、ポイント付与サービスにおける学校200へのポイント付与等の処理を行う。ポイント管理部34は、ポイント付与部(報酬付与部に相当)41と、ポイント交換部42と、サポータ情報出力部(出力部に相当)43とを備える。ポイント管理部34の各部は、CPUがプログラム記憶部23に記憶されたポイント管理プログラムを実行することにより構成される。
【0042】
ポイント付与部41は、保護者端末16が広告主サイトを閲覧することにより発生するポイントを当該保護者端末16が関連付けられた児童が通う学校200に付与する。そして、ポイント付与部41は、付与したポイントを、当該学校200の学校IDと関連付けて後述するデータベース部22の学校管理テーブル54に記憶させる。ここで、学校IDは、ポイント付与サービスを利用する各学校200を一意に識別するための情報である。学校IDは、運用管理者3がポイント付与サービスを利用する各学校200に発行するものである。
【0043】
また、ポイント付与部41は、学校200における目標物品のためのポイント収集期間中は、保護者端末16による広告主サイトの閲覧により学校200に付与したポイントを、後述する貢献ポイントテーブル64における、広告主サイトが閲覧された広告主の貢献ポイント数に加算する。また、当該ポイントを、後述する獲得ポイントテーブル65における、広告主サイトを閲覧した保護者端末16の獲得ポイント数に加算する。
【0044】
ここで、目標物品のためのポイント収集期間は、学校200における目標物品がアンケートの結果により決定して目標物品のためのポイントの収集を開始してから、目標物品の必要ポイント数の収集を達成するまでの期間である。
【0045】
ポイント交換部42は、ポイントを所望の物品に交換するためのポイント交換要求を学校200の学校端末14から受信すると、ポイント交換処理および発注処理を行う。ポイント交換処理は、学校管理テーブル54における学校200の保有ポイント数から、要求された物品に対応するポイントを減算する処理である。発注処理は、協賛会社4に物品を発注する処理である。
【0046】
また、ポイント交換部42は、学校200における目標物品のためのポイントの収集が行われている場合には、必要ポイント数の収集が達成されると、その旨を学校端末14に通知する。また、ポイント交換部42は、ポイントを目標物品に交換するためのポイント交換処理および発注処理を行う。
【0047】
サポータ情報出力部43は、前述のサポータ情報の出力を要求するサポータ情報要求を学校200の学校端末14から受信すると、サポータ情報を学校端末14へ送信する。
【0048】
データベース部22は、広告管理テーブル51と、広告主テーブル52と、地域管理テーブル53と、学校管理テーブル54と、クラス管理テーブル55と、児童管理テーブル56と、保護者管理テーブル57と、広告閲覧テーブル58と、物品テーブル59と、アンケートテーブル60と、投票集計テーブル61と、投票テーブル62と、目標物品テーブル63と、貢献ポイントテーブル64と、獲得ポイントテーブル65とを記憶している。データベース部22は、ハードディスク等により構成されている。
【0049】
広告管理テーブル51は、
図4に示すように、広告ID、広告画像データ、広告主ID、配信地域、配信期間、広告主サイト情報、クリック単価、および広告ポイント情報を関連付けたテーブルである。
【0050】
広告IDは、サーバ装置12に登録された各広告を一意に識別するための情報である。1つの広告主5が複数種類の広告を登録する場合がある。
【0051】
広告画像データは、広告画像の画像データである。広告画像データには、後述するバナー広告領域111に表示するための広告画像データと、後述する広告一覧画面120における広告領域121に表示するための広告画像の画像データとが含まれる。
【0052】
広告主IDは、広告主5である企業を一意に識別するための情報である。配信地域は、各広告を配信する地域を示す。配信期間は、各広告の配信期間を示す。広告主サイト情報は、広告主5の企業のホームページ等である、外部の広告主サイトのURLである。クリック単価は、各広告主サイトの1回の閲覧により発生するポイント数である。広告ポイント情報は、各広告の閲覧によって発生した通算のポイント数を示す情報である。
【0053】
なお、広告主サイト情報として広告管理テーブル51に格納されるURLは、チラシ画像のURLでもよい。さらに、チラシ画像は、サーバ装置12に格納されてもよい。
【0054】
広告主テーブル52は、
図5に示すように、広告主IDと、広告主5の企業名である広告主名とを関連付けたテーブルである。
【0055】
地域管理テーブル53は、
図6に示すように、地域と、各地域に所在する各学校200の学校IDとを関連付けたテーブルである。
【0056】
学校管理テーブル54は、
図7に示すように、学校ID、学校名、および保有ポイント数を関連付けたテーブルである。保有ポイント数は、各学校200が現在保有しているポイント数である。
【0057】
クラス管理テーブル55は、
図8に示すように、学年ID、クラスID、クラス名、児童数、および学校IDを関連付けたテーブルである。児童数は、各クラスの児童数である。
【0058】
児童管理テーブル56は、
図9に示すように、児童ID、学年ID、およびクラスIDを関連付けたテーブルである。
【0059】
保護者管理テーブル57は、
図10に示すように、保護者ID、保護者のニックネーム、保護者の年代、児童との続柄、端末ID、端末名、児童ID、学年ID、およびクラスIDを関連付けたテーブルである。
【0060】
広告閲覧テーブル58は、保護者端末16による広告主サイトの閲覧履歴が登録されたものである。広告閲覧テーブル58は、
図11に示すように、広告主サイトが保護者端末16により閲覧された日時である閲覧日時、当該広告主サイトの広告主サイト情報、当該広告主サイトを閲覧した保護者端末16の端末ID、当該端末IDが関連付けられた児童ID、当該児童IDの児童が通う学校200の学校ID、当該保護者端末16による当該広告主サイトの閲覧回数、および当該保護者端末16が当該広告主サイトの閲覧したことによる獲得ポイント数を関連付けたテーブルである。
【0061】
物品テーブル59は、
図12に示すように、物品ID、物品名、物品画像データ、および必要ポイント数を関連付けたテーブルである。
【0062】
物品IDは、ポイント付与サービスにおいてポイントと交換可能な物品を一意に識別するための情報である。物品名は、各物品の名称である。物品画像データは、各物品の写真の画像データである。必要ポイント数は、各物品をポイントと交換するために必要なポイント数である。各物品の必要ポイント数は、各物品の価格等に応じて予め設定されているものである。
【0063】
アンケートテーブル60は、
図13に示すように、アンケートID、学校ID、アンケートの投票期限、および投票終了フラグを関連付けたテーブルである。
【0064】
アンケートIDは、目標物品を決定するためのアンケートを一意に識別するための情報である。投票終了フラグは、各アンケートの投票期限が過ぎているか否かを示すものである。「TRUE」は投票期限を過ぎていることを示し、「FALSE」は投票期限がまだ到来していないことを示す。
【0065】
投票集計テーブル61は、
図15に示すように、アンケートID、各アンケートにおける選択肢の各物品の物品ID、および各物品に対する投票数を関連付けたテーブルである。
【0066】
投票テーブル62は、
図14に示すように、アンケートID、アンケートに投票した保護者の保護者ID、および保護者が投票した物品IDを関連付けたテーブルである。
【0067】
目標物品テーブル63は、
図15に示すように、目標物品を一意に識別するための情報である目標物品ID、目標物品を決定したアンケートのアンケートID、目標物品である物品の物品ID、および必要なポイント数の収集の達成日を関連付けたテーブルである。まだ交換に必要なポイント数に達していない目標物品については、達成日が空欄になっている。
【0068】
貢献ポイントテーブル64は、
図17に示すように、目標物品ID、目標物品のためのポイント収集期間に閲覧された広告主サイトの広告主の広告主ID、および目標物品のためのポイント収集期間に広告主サイトの閲覧により発生したポイント数である貢献ポイント数を関連付けたテーブルである。
【0069】
獲得ポイントテーブル65は、
図18に示すように、目標物品ID、目標物品のためのポイント収集期間に広告主サイトを閲覧した保護者端末16の所有者の保護者ID、目標物品のためのポイント収集期間に保護者による広告主サイトの閲覧により発生したポイント数である獲得ポイント数を関連付けたテーブルである。
【0070】
プログラム記憶部23は、サーバ装置12のCPUが実行する各種のプログラムを記憶している。プログラム記憶部23は、ハードディスク等により構成されている。
【0071】
なお、データベース部22およびプログラム記憶部23は、それぞれ異なるハードディスク等の記憶媒体により構成されていてもよいし、同一の記憶媒体に設けられていてもよい。
【0072】
外部通信部24は、ネットワーク17を介した外部の装置との通信処理を行う。
【0073】
運用管理者端末13は、運用管理者3がポイント付与サービスに関する操作を行うための端末装置である。運用管理者端末13は、CPU、ROM、RAM、ハードディスク、液晶表示パネル等から構成される表示部、およびキーボードやマウス等を有する入力部等を備えたコンピュータにより構成される。運用管理者端末13には、サーバ装置12にアクセスするためのブラウザがインストールされている。
【0074】
学校端末14は、学校200の教員がポイント付与サービスに関する操作等を行うための端末装置である。学校端末14は、運用管理者端末13と同様のコンピュータにより構成される。学校端末14には、サーバ装置12にアクセスするためのブラウザがインストールされている。
【0075】
印刷装置15は、サポータ情報の印刷を行う。
【0076】
保護者端末16は、児童の保護者がポイント付与サービスに関する操作を行うための端末装置である。保護者端末16は、前述のように、スマートフォン、タブレット端末等からなる。
【0077】
図19に示すように、保護者端末16は、制御部71と、プログラム記憶部72と、アプリ情報記憶部73と、表示部74と、入力部75と、外部通信部76とを備える。
【0078】
制御部71は、保護者端末16全体の動作を制御する。制御部71は、CPU等を備えて構成されている。制御部71は、表示制御部81と、広告処理部82と、ポイント処理部83と、アンケート処理部84とを備える。制御部71の各部は、CPUがプログラム記憶部72に記憶された、ポイント付与サービスを利用するための専用のアプリケーションプログラムを実行することにより構成される。
【0079】
表示制御部81は、広告主サイト等の各種の画面を表示部74に表示するよう制御する。
【0080】
広告処理部82は、広告主サイトを閲覧するために広告主サイト情報を要求するための広告主サイト情報要求をサーバ装置12へ送信する処理等を行う。
【0081】
ポイント処理部83は、保護者端末16における広告主サイトの閲覧により学校200がポイントを獲得すると、アプリ情報記憶部73の端末ポイント情報を更新する処理を行う。
【0082】
アンケート処理部84は、目標物品を決定するためのアンケートへの回答に関する処理を行う。
【0083】
プログラム記憶部72は、ポイント付与サービスを利用するための専用のアプリケーションプログラム等の各種のプログラムを記憶している。プログラム記憶部72は、フラッシュメモリ等により構成されている。ポイント付与サービスを利用するための専用のアプリケーションプログラムは、例えば、ネットワーク17を介して任意のアプリストアサーバから取得することができる。
【0084】
アプリ情報記憶部73は、保護者端末16の端末ID、保護者端末16が関連付けられた児童の児童ID、当該児童が通う学校200の学校ID、端末ポイント情報等を記憶する。端末ポイント情報は、保護者端末16における広告主サイトの閲覧によるポイントの獲得履歴を示す情報である。アプリ情報記憶部73は、フラッシュメモリ等により構成されている。
【0085】
なお、プログラム記憶部72およびアプリ情報記憶部73は、それぞれ異なるフラッシュメモリ等の記憶媒体により構成されていてもよいし、同一の記憶媒体に設けられていてもよい。
【0086】
表示部74は、各種の画面を表示する。表示部74は、液晶表示パネル等により構成されている。
【0087】
入力部75は、保護者端末16の操作者による各種の入力操作を受け付ける。入力部75は、タッチパネル(図示せず)を含む。タッチパネルは、表示部74の上に重ねて配置されている。タッチパネルは、操作者による接触操作を検出する。
【0088】
外部通信部76は、ネットワーク17を介した外部の装置との通信処理を行う。
【0089】
次に、ポイント管理システム11において学校200が目標物品を決定するためのアンケートを実施する際の動作について説明する。
【0090】
図20は、学校端末14の表示部に表示されるアンケート作成画面90を示す図である。
図20に示すように、アンケート作成画面90には、物品ごとの物品表示欄91と、アンケートの投票期限を設定するための投票期限設定欄92と、アンケートの開始を指示するためのOKボタン93とが表示される。
【0091】
物品表示欄91には、物品の画像96と、物品名と、必要ポイント数と、当該物品をアンケートにおける選択肢に採用するか否かを指定するためのチェックボックス97とが表示される。学校200の教員による学校端末14に対する操作によりチェックボックス97にチェックが入れられた物品が、アンケートにおける選択肢に採用される。
【0092】
アンケート作成画面90に対する入力操作により物品が指定され、OKボタン93を押下する操作が行われると、
図21のステップS11において、学校端末14は、入力内容に基づき、アンケートにおける選択肢となる物品を決定する。
【0093】
次いで、ステップS12において、学校端末14は、アンケート開始指示をサーバ装置12へ送信する。アンケート開始指示には、学校200の学校ID、アンケートにおける選択肢となる各物品の物品名、および設定された投票期限が含まれる。
【0094】
サーバ装置12がアンケート開始指示を受信すると、ステップS13において、アンケート管理部33は、開始指示されたアンケートのアンケートIDを発行し、アンケートテーブル60に開始指示されたアンケートのレコードを追加する。
【0095】
次いで、ステップS14において、アンケート管理部33は、投票集計テーブル61に開始指示されたアンケートのレコードを追加する。これにより、一連の処理が終了し、アンケートが開始となる。
【0096】
次に、ポイント管理システム11において学校200の目標物品を決定するためのアンケートに保護者端末16により投票する際の動作について説明する。
【0097】
アンケートテーブル60の投票終了フラグが「FALSE」であるアンケートがある学校200に通う児童の保護者の保護者端末16において、アンケートを表示させるための操作に応じて、
図22に示すアンケート画面100が表示される。
【0098】
図22に示すように、アンケート画面100には、投票中表示欄101と、選択肢表示欄102とが表示される。なお、後述するように、保護者端末16においてポイント付与サービスを利用するための専用のアプリケーションでは、バナー広告領域111が常時設けられている。
【0099】
投票中表示欄101は、アンケートにおける選択肢の物品のうち投票期限までの期間において投票済みの物品を表示するものである。選択肢表示欄102は、選択肢の物品のうち投票済みの物品以外の物品を表示するものである。
【0100】
ここで、投票期限までは、投票済みの物品があっても、投票する物品を変更することが可能である。すなわち、投票期限までは、投票する物品を、投票中表示欄101に表示された投票済みの物品から、選択肢表示欄102に表示された物品に変更可能である。
【0101】
図22の例は、保護者端末16においてまだ投票がわれていない状態におけるアンケート画面100であり、投票中表示欄101には物品の表示がない。
【0102】
選択肢表示欄102には、物品ごとに、物品の画像106と、物品名と、必要ポイント数と、当該物品に投票するための投票ボタン107とが表示される。
【0103】
投票ボタン107を押下する操作が行われると、
図23に示すように、投票する物品を確認するためのポップアップ画面108が表示される。ポップアップ画面108に表示された、投票を指示するためのOKボタン109を押下する操作により、投票の操作が終了となる。
【0104】
保護者端末16において投票が行われた後、投票期限までの期間において、
図24に示すように、アンケート画面100の投票中表示欄101には、投票済みの物品の画像106と、物品名と、必要ポイント数とが表示される。投票中表示欄101には投票ボタン107は表示されない。
【0105】
保護者は、
図24のアンケート画面100において、選択肢表示欄102に表示された物品の投票ボタン107を押下する操作により、投票する物品を、投票済みの物品から、選択肢表示欄102に表示された物品に変更できる。
【0106】
図24のアンケート画面100における選択肢表示欄102に表示された物品の投票ボタン107を押下する操作が行われると、
図25に示すように、選択を変更して投票する物品を確認するためのポップアップ画面108が表示される。このポップアップ画面108のOKボタン109を押下する操作により、物品を変更して投票する操作が終了となる。
【0107】
これにより、
図26に示すように、変更後の投票済みの物品の画像106等が投票中表示欄101に表示され、変更前に投票されていた物品の画像106等は選択肢表示欄102に表示される。
【0108】
上述のようなアンケート画面100に対する操作により、アンケートに対する投票が行われる。
【0109】
図27のステップS21において、保護者端末16のアンケート処理部84は、アンケートに対する投票が行われたか否かを判断する。ここで、アンケート処理部84は、ポップアップ画面108のOKボタン109を押下する操作が行われると、投票が行われたと判断する。投票が行われていないと判断した場合(ステップS21:NO)、アンケート処理部84は、ステップS21を繰り返す。
【0110】
投票が行われたと判断した場合(ステップS21:YES)、ステップS22において、アンケート処理部84は、投票情報をサーバ装置12へ送信する。投票情報には、投票された物品の物品ID、保護者端末16の端末ID、および学校IDが含まれる。
【0111】
サーバ装置12が投票情報を受信すると、ステップS23において、アンケート管理部33は、投票情報の送信元の保護者端末16を所有する保護者が、アンケートに投票済みであるか否かを判断する。
【0112】
具体的には、アンケート管理部33は、投票情報の送信元の保護者端末16を所有する保護者の児童が通う学校200で実施中のアンケートのアンケートIDおよび当該保護者の保護者IDと、アンケートIDおよび保護者IDがそれぞれ一致するレコードが投票テーブル62に存在する場合、投票済みであると判断する。
【0113】
投票済みであると判断した場合(ステップS23:YES)、ステップS24において、アンケート管理部33は、実施中のアンケートに投票済みの保護者のレコードを投票テーブル62から削除する。これにより、同一の保護者による複数回の投票が回避される。この後、アンケート管理部33は、ステップS25へ進む。
【0114】
ステップS23において、投票済みではないと判断した場合(ステップS23:NO)、アンケート管理部33は、ステップS24を省略してステップS25へ進む。
【0115】
ステップS25では、アンケート管理部33は、今回投票した保護者のレコードを投票テーブル62に追加する。具体的には、アンケート管理部33は、アンケートID、保護者ID、および今回投票された物品の物品IDを関連付けて投票テーブル62に追加する。
【0116】
次いで、ステップS26において、アンケート管理部33は、今回の投票の内容に基づき、投票集計テーブル61を更新する。具体的には、アンケート管理部33は、投票集計テーブル61における、実施中のアンケートで今回投票された物品の投票数に「1」を加算する。また、ステップS24において投票済みの保護者のレコードを投票テーブル62から削除した場合は、テーブル61における、投票テーブル62から削除したレコードの物品の投票数から「1」を減算する。これにより、一連の処理が終了となる。
【0117】
次に、サーバ装置12において、アンケートの結果に基づき目標物品を決定する動作について説明する。
【0118】
図28のステップS31において、アンケート管理部33は、アンケートテーブル60における投票終了フラグが「FALSE」で投票期限が到来したアンケートがあるか否かを判断する。投票終了フラグが「FALSE」で投票期限が到来したアンケートはないと判断した場合(ステップS31:NO)、アンケート管理部33は、ステップS31を繰り返す。
【0119】
投票終了フラグが「FALSE」で投票期限が到来したアンケートがあると判断した場合(ステップS31:YES)、ステップS32において、アンケート管理部33は、当該アンケートの投票終了フラグを「TRUE」に設定する。
【0120】
次いで、ステップS33において、アンケート管理部33は、投票集計テーブル61を参照して、投票期限が到来したアンケートにおいて投票数が最も多い物品を目標物品に設定し、目標物品テーブル63に追加する。具体的には、アンケート管理部33は、決定した目標物品の目標物品IDを発行し、目標物品ID、アンケートID、および物品IDを関連付けて目標物品テーブル63に追加する。これにより、一連の処理が終了となる。
【0121】
次に、ポイント管理システム11におけるポイント付与を受けるための広告主サイトの閲覧時の動作について説明する。
【0122】
図29は、保護者端末16においてポイント付与サービスを使用するためのアプリケーションのホーム画面110を示す図である。ホーム画面110には、バナー広告領域111が設けられている。ホーム画面110に限らず、アプリケーションの表示画面にはバナー広告領域111が常時設けられている。
【0123】
また、保護者端末16におけるアプリケーションでは、
図30に示す広告一覧画面120を表示可能である。広告一覧画面120は、保護者端末16が関連付けられた児童が通う学校200が所在する地域において現在配信中の各広告を一覧表示するための画面である。広告一覧画面120には、広告領域121が表示されている。また、広告一覧画面120には、各広告におけるポイント獲得状況(ポイントを獲得済みか否か)が表示されている。
【0124】
バナー広告領域111および広告領域121には、サーバ装置12の広告管理部32により配信された広告画像データに基づき、広告画像が表示される。広告管理部32は、各広告の広告画像データとともに、広告IDを保護者端末16に配信している。バナー広告領域111の広告画像は、アプリケーションの表示画面が切り替わるたびに、切り替わるようになっている。
【0125】
図52のステップS41において、広告を閲覧する操作として、バナー広告領域111またはいずれかの広告領域121を押下する操作が行われると、ステップS42において、保護者端末16の広告処理部82は、広告主サイト情報要求をサーバ装置12へ送信する。広告主サイト情報要求には、押下されたバナー広告領域111または広告領域121に表示されていた広告の広告ID、および保護者端末16の端末IDが含まれる。
【0126】
サーバ装置12が広告主サイト情報要求を受信すると、ステップS43において、広告管理部32は、広告管理テーブル51および広告閲覧テーブル58を参照して、広告主サイト情報要求の送信元の保護者端末16による要求対象の広告主サイトの閲覧回数がポイント獲得上限回数以上であるか否かを判断する。
【0127】
ポイント獲得上限回数は、1つの保護者端末16において1つの広告主サイトでポイントを獲得できる閲覧回数の上限として予め設定されたものである。ポイント獲得上限回数は、1回でも複数回でもよい。
【0128】
閲覧回数がポイント獲得上限回数以上であると判断した場合(ステップS43:YES)、ステップS44において、広告管理部32は、要求対象の広告主サイトの広告主サイト情報を保護者端末16へ送信する。
【0129】
保護者端末16が広告主サイト情報を受信すると、ステップS45において、表示制御部81は、広告主サイト情報に基づき、広告主サイトを表示部74に表示させる。これにより、一連の処理が終了となる。
【0130】
ステップS43において、閲覧回数がポイント獲得上限回数未満であると広告管理部32が判断した場合(ステップS43:NO)、ステップS46において、ポイント付与部41は、広告主サイト情報要求の送信元の保護者端末16が関連付けられた児童が通う学校200にポイントを付与する。
【0131】
具体的には、ポイント付与部41は、広告主サイト情報要求による要求対象の広告主サイトのクリック単価(ポイント数)を広告管理テーブル51から取得する。次いで、ポイント付与部41は、取得したクリック単価分のポイント数を、学校管理テーブル54における、ポイントを付与する対象の学校200の学校IDに対応する保有ポイント数に加算する。
【0132】
また、ポイント付与部41は、広告主サイト情報要求による要求対象の広告主サイトの、広告管理テーブル51における広告ポイント情報を、当該広告主サイトのクリック単価分のポイント数を加算した値に更新する。
【0133】
次いで、ステップS47において、ポイント付与部41は、広告主サイト情報要求の送信元の保護者端末16による要求対象の広告主サイトの閲覧回数および獲得ポイント数を更新する。具体的には、ポイント付与部41は、閲覧回数に「1」を加算し、獲得ポイント数にクリック単価分のポイント数を加算する。
【0134】
次いで、ステップS48において、ポイント付与部41は、現在が、ポイントを付与した学校200における目標物品のためのポイント収集期間中であるか否かを判断する。
【0135】
目標物品のためのポイント収集期間中であると判断した場合(ステップS48:YES)、ステップS49において、ポイント付与部41は、ステップS46において学校200に付与したポイントを、貢献ポイントテーブル64および獲得ポイントテーブル65に加算する。
【0136】
具体的には、ポイント付与部41は、学校200に付与したポイントを、広告主の貢献ポイント数として、目標物品ID、および要求対象の広告主サイトの広告主の広告主IDと関連付けて貢献ポイントテーブル64に追加する。また、ポイント付与部41は、学校200に付与したポイントを、保護者の獲得ポイント数として、目標物品ID、および広告主サイト情報要求の送信元の保護者端末16を所有する保護者の保護者IDと関連付けて獲得ポイントテーブル65に追加する。この後、ステップS50へ処理が進む。
【0137】
ステップS48において、目標物品のためのポイント収集期間中ではないとポイント付与部41が判断した場合(ステップS48:NO)、ステップS49が省略されてステップS50へ処理が進む。
【0138】
ステップS50では、ポイント付与部41は、要求対象の広告主サイトの広告主サイト情報、および今回の広告主サイトの閲覧により獲得できるポイント数を示す獲得ポイント情報を保護者端末16へ送信する。
【0139】
保護者端末16が広告主サイト情報および獲得ポイント情報を受信すると、ステップS51において、表示制御部81は、
図32に示すように、ポップアップ画面112により獲得ポイント数を表示部74に表示させる。また、ポイント処理部83は、アプリ情報記憶部73の端末ポイント情報を更新する。
【0140】
図31に戻り、ステップS52において、表示制御部81は、広告主サイト情報に基づき、広告主サイトを表示部74に表示させる。これにより、一連の処理が終了となる。
【0141】
次に、ポイント管理システム11において学校200が保有するポイントを目標物品以外の物品に交換する際の動作について説明する。
【0142】
学校200がポイントを使用する際、学校端末14は、教員の操作に応じて、ブラウザにより、サーバ装置12が提供するポイント付与サービスにおけるポイント使用ページにアクセスする。ポイント使用ページには、サーバ装置12の物品テーブル59に記憶されている物品のうちの少なくとも一部の物品の画像、物品名、および必要ポイント数が掲載されている。このポイント使用ページから、学校200の教員がポイントと交換したい物品を選択することができる。
【0143】
ここで、学校200の目標物品のためのポイント収集期間中である場合は、ポイント使用ページから選択する物品との交換に使用可能なポイント数は、学校200の保有ポイント数から、目標物品のために収集されているポイント数を除いたポイント数である。目標物品のために収集されているポイント数は、貢献ポイントテーブル64における目標物品に対する各広告主の貢献ポイント数の合計である。これは、獲得ポイントテーブル65における目標物品に対する各保護者の獲得ポイント数の合計と同じポイント数である。
【0144】
ポイント使用ページから所望の物品を選択し、ポイントをその物品に交換するための操作が行われると、学校端末14は、ポイントを選択された物品に交換するためのポイント交換要求をサーバ装置12に送信する。
【0145】
次いで、サーバ装置12のポイント交換部42は、ポイント交換要求を受信すると、ポイント交換処理を行う。具体的には、ポイント交換部42は、学校管理テーブル54における、ポイント交換要求の送信元の学校200の保有ポイント数から、要求された物品の必要ポイント数を減算する。
【0146】
次いで、ポイント交換部42は、要求された物品の提供元の協賛会社4に対する当該物品の発注処理を行う。これにより、一連の処理が終了となる。
【0147】
上述のポイント交換部42による発注処理が行われた後、協賛会社4が、受注した物品を学校200に納品する。
【0148】
なお、学校200から電子メールや電話等により、物品を指定してポイントを物品に交換するよう運用管理者3に連絡するようにしてもよい。
【0149】
この場合、学校200から連絡を受けた運用管理者3の職員による操作に応じて、運用管理者端末13がサーバ装置12にアクセスし、ポイントを物品に交換するよう指示した学校200のポイントを指定された物品に交換する際の処理を行うよう指示する。
【0150】
これに応じて、ポイント交換部42は、学校管理テーブル54における、ポイントを物品に交換するよう指示した学校200の保有ポイント数から、指定された物品に対応するポイントを減算する。
【0151】
また、運用管理者3が電子メールや電話等により、学校200に指定された物品を協賛会社4に発注する。この後、協賛会社4が、受注した物品を学校200に納品する。
【0152】
次に、ポイント管理システム11において学校200の目標物品のために収集されたポイントを目標物品に交換する際の動作について説明する。
【0153】
ポイント交換部42は、貢献ポイントテーブル64における目標物品に対する各広告主の貢献ポイント数の合計が、当該目標物品の必要ポイント数に到達すると、当該目標物品との交換に必要なポイント数の収集が達成されたと判断する。
【0154】
なお、ポイント交換部42は、獲得ポイントテーブル65における目標物品に対する各保護者の獲得ポイント数の合計に基づき、当該目標物品の必要ポイント数の収集が達成されたか否かを判断してもよい。
【0155】
ポイント交換部42は、目標物品の必要ポイント数の収集が達成されたと判断すると、ポイント交換処理を行う。具体的には、ポイント交換部42は、学校管理テーブル54における、ポイント交換要求の送信元の学校200の保有ポイント数から、目標物品の必要ポイント数を減算する。
【0156】
次いで、ポイント交換部42は、目標物品の提供元の協賛会社4に対する当該目標物品の発注処理を行う。これにより、一連の処理が終了となる。
【0157】
次に、ポイント管理システム11において目標物品のサポータ情報を出力する際の動作について説明する。
【0158】
学校200の目標物品の必要ポイント数の収集が達成されると、ポイント交換部42は、その旨を学校端末14に通知する。この通知を受けた学校端末14において、教員の操作に応じて、
図33に示す達成済み物品表示画面130が表示される。
【0159】
達成済み物品表示画面130には、必要ポイント数の収集が達成された物品の画像131と、必要ポイント数の収集の達成日と、物品名と、必要ポイント数に相当する獲得ポイント数と、サポータ情報出力ボタン132とが表示される。サポータ情報出力ボタン132は、サポータ情報の出力を指示するためのボタンである。
【0160】
図34のステップS61において、学校端末14は、サポータ情報の出力が指示されたか否かを判断する。学校端末14は、達成済み物品表示画面130のサポータ情報出力ボタン132を押下する操作が行われると、サポータ情報の出力が指示されたと判断する。サポータ情報の出力は指示されていないと判断した場合(ステップS61:NO)、学校端末14は、ステップS61を繰り返す。
【0161】
サポータ情報の出力が指示されたと判断した場合(ステップS61:YES)、ステップS62において、学校端末14は、サポータ情報要求をサーバ装置12へ送信する。サポータ情報要求には、学校200の学校IDおよび目標物品の物品名が含まれる。
【0162】
サーバ装置12がサポータ情報要求を受信すると、ステップS63において、サポータ情報出力部43は、広告主テーブル52、目標物品テーブル63、および貢献ポイントテーブル64を参照して、目標物品に交換されるポイントの収集のために閲覧された各広告主サイトの広告主5の広告主名、および各広告主の貢献ポイント数を取得する。
【0163】
次いで、ステップS64において、サポータ情報出力部43は、保護者管理テーブル57、目標物品テーブル63、および獲得ポイントテーブル65を参照して、目標物品に交換されるポイントの収集のために広告主サイトを閲覧した閲覧者である各保護者のニックネーム、および各保護者の獲得ポイント数を取得する。
【0164】
次いで、ステップS65において、サポータ情報出力部43は、サポータ情報を学校端末14へ出力する。サポータ情報には、目標物品に交換されるポイントの収集のために閲覧された各広告主サイトの広告主5の広告主名、各広告主の貢献ポイント数、広告主サイトの閲覧者である各保護者のニックネーム、および各保護者の獲得ポイント数が含まれる。
【0165】
学校端末14は、サポータ情報を受信すると、ステップS66において、印刷装置15にサポータ情報を印刷させる。印刷装置15は、シールにサポータ情報を印刷する。これにより、一連の処理が終了となる。
【0166】
図35に示すように、サポータ情報が印刷されたシール140は、学校200に納品された目標物品である物品141に貼付される。これにより、目標物品に交換されるポイントの収集に寄与した協力者である広告主および保護者、並びに各広告主および各保護者の貢献度合いが公表される。
【0167】
以上説明したように、ポイント管理システム11では、サポータ情報出力部43は、目標物品に交換されるポイントの収集のために閲覧された広告主サイトの広告主5、および広告主サイトの閲覧者(保護者)を示すサポータ情報を出力する。これにより、目標物品のためのポイントの収集に寄与した広告主5および保護者を協力者として公表することが可能となる。これにより、広告主5の参加や保護者による広告主サイトの閲覧に対する意欲を高めることが可能となる。この結果、学校200に付与されるポイントの増大を促進できる。
【0168】
また、ポイント管理システム11では、目標物品が保護者に対するアンケートにより決定される。これにより、目標物品を保護者の希望を反映したものに決定できるので、保護者による広告主サイトの閲覧に対する意欲をより高めることができる。この結果、学校200に付与されるポイントの増大をより促進できる。
【0169】
[その他の実施形態]
上述のように本発明の実施形態を記載したが、この開示の一部をなす論述および図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例および運用技術が明らかとなろう。
【0170】
上述した実施形態では、サービス提供者1が学校である場合について説明した。しかし、これらに限らず、サービス提供者1が、例えば、医療サービスを提供する病院、介護サービスを提供する介護施設、保育園、幼稚園、企業、企業内の部署、公立消防署、消防団などの互助組織、保健所等であってもよい。また、サービス提供者1としての学校には、小学校、中学校、高校、大学等が含まれる。サービス提供者1がサービスを提供するさまざまな団体等である場合でも本発明は適用可能である。
【0171】
上述した実施形態において、サービス提供者1が学校であり、サービス利用側2が保護者である場合で説明したが、これに限らず、サービス利用側2は、学校の児童や生徒等の通学者本人、卒業生、それらの家族であってもよい。
【0172】
また、サービス提供者1が保育園、幼稚園の場合には、サービス利用側2は、園児または保護者、卒園生またはその保護者、それらの家族であってもよい。サービス提供者1が病院の場合には、サービス利用側2は、患者、その介助者、介護者、治療完了した者、それらの家族であってもよい。サービス提供者1が企業および企業内の部署の場合には、サービス利用側2は、従業員、正社員、派遣社員、株主、退職者、OB、それらの家族などが含まれてもよい。サービス提供者1が公立消防署、保健所、消防団などの互助組織等の、地域に根差した自治体等である場合には、サービス利用側2は、地域の住民、訪問客、またはそれらの家族であってもよい。
【0173】
目標物品を決定するためのアンケートは、上記のようなサービス利用側2に対して実施するものであればよい。換言すれば、目標物品を決定するためのアンケートは、サービス利用者およびサービス利用者の関係者の少なくともいずれかに対して実施するものであればよい。
【0174】
上述した実施形態では、保護者に対するアンケートで目標物品を決定したが、目標物品を決定する方法はこれに限らない。例えば、学校200内で目標物品を決定してもよい。
【0175】
上述した実施形態では、目標物品を決定してから、目標物品のためのポイント収集を開始した。しかし、目標物品を決定した時点における学校200の保有ポイント数の少なくとも一部を、目標物品との交換に用いるポイント数の少なくとも一部として用いるようにしてもよい。この場合、例えば、広告主テーブル52、保護者管理テーブル57、および広告閲覧テーブル58を参照してサポータ情報を生成することができる。
【0176】
また、目標物品を決定することなく、学校200がポイントと交換するすべての物品について、サポータ情報を出力するようにしてもよい。この場合でも、例えば、広告主テーブル52、保護者管理テーブル57、および広告閲覧テーブル58を参照してサポータ情報を生成することができる。
【0177】
上述した実施形態では、サポータ情報をシールに印刷したが、これに限らない。例えば、サポータ情報を物品に刻印してもよい。また、サポータ情報出力部43が、サポータ情報を電子メールで保護者端末16等に配信する形式や、保護者端末16のアプリケーションに配信する形式で出力してもよい。
【0178】
上述した実施形態では、サポータ情報は、広告主名、広告主の貢献ポイント数、保護者のニックネーム、および保護者の獲得ポイント数を含むものとした。しかし、これに限らず、例えば、広告主の貢献ポイント数および保護者の獲得ポイント数を省略してもよいし、保護者のニックネームおよび保護者の獲得ポイント数を省略してもよい。
【0179】
また、広告主サイトの閲覧による獲得ポイント数をクラス単位等の、保護者と関連した組織単位で集計し、組織名と組織ごとの獲得ポイント数とをサポータ情報に含むようにしてもよい。
【0180】
上述した実施形態では、サービス提供者1である学校200にポイントを付与したが、付与するものはポイントに限らず、電子マネー、暗号資産(仮想通貨)、物品、サービス、他のポイントサービスにおけるポイント、それらに限られない報酬であればよい。
【0181】
上述した実施形態では、ポイントを物品と交換できるものとしたが、これに限らず、例えば、ポイントを、サービスや、他のポイントサービスにおけるポイントに置換可能としてもよい。これにより、ポイントの利便性を高めることができる。
【0182】
上述した実施形態では、広告主サイトの閲覧によりポイントが発生するものとしたが、広告主サイトの閲覧に限らず、所定の行為であればよい。所定の行為の実施により、物品およびサービスの少なくともいずれかと交換可能な報酬が発生するものであればよい。なお、上述した実施形態では、保護者端末16の制御部71が、所定の行為である広告主サイトの閲覧を実施する実施部に相当する。
【0183】
また、サポータ情報に、広告主名に限らず、所定の行為により発生する報酬に対する支援者を示す情報を含めてもよい。報酬に対する支援者は、例えば、報酬の原資の提供者であり、広告は出さずに出資する企業等を含めてもよい。また、サポータ情報に、広告主サイトの閲覧者である保護者のニックネームに限らず、端末装置を介した所定の行為の実施者を示す情報を含めてもよい。サポータ情報は、物品またはサービスに交換される報酬の収集のために実施された所定の行為により発生する報酬に対する支援者、および所定の行為の実施者の少なくともいずれかを含むものであればよい。
【0184】
上述の所定の行為としては、広告主サイトの閲覧以外に、例えば、広告主サイトにおける商品やサービスの購入やアンケートへの回答、ウェブサイト等における商品やサービスの購入、電子マネーの使用等の行為がある。また、広告主サイトとは、広告主が直接管理するサイトに限らず、広告が表示される媒体は問わない。例えば、他者のサイト、動画、印刷物の閲覧でもよい。アンバサダーの活動のように間接的な広告の閲覧でもよい。
【0185】
また、サービス提供者への報酬の付与は、報酬が発生した直後とは限らない。少なくとも一のサービス利用者に付与した後にサービス提供者に付与されてもよい。少なくとも一の異なるサービス提供者に付与した後に報酬が発生する行為を実施したサービス利用者にサービスを提供するサービス提供者に付与されてもよい。
【0186】
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施形態等を含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
【0187】
[付記]
本出願は、以下の発明を開示する。
【0188】
(付記1)
記憶部と、
サービス利用者または前記サービス利用者の関係者の端末装置が所定の行為を実施することにより発生する、物品およびサービスの少なくともいずれかと交換可能な報酬をサービス提供者に付与し、付与した前記報酬を、前記サービス提供者を示す情報と関連付けて前記記憶部に記憶させる報酬付与部と、
物品またはサービスに交換される前記報酬の収集のために実施された前記所定の行為により発生する前記報酬に対する支援者、および前記所定の行為の実施者の少なくともいずれかを示す情報を出力する出力部と
を備えることを特徴とする報酬管理システム。
【0189】
(付記2)
前記報酬と交換される物品またはサービスが、前記サービス利用者および前記サービス利用者の関係者の少なくともいずれかに対するアンケートにより決定されることを特徴とする付記1に記載の報酬管理システム。
【0190】
(付記3)
サービス利用者または前記サービス利用者の関係者の端末装置と、ネットワークを介して前記端末装置と接続可能なサーバ装置とを備え、
前記端末装置は、
所定の行為を実施する実施部を備え、
前記サーバ装置は、
記憶部と、
前記所定の行為を前記端末装置が実施することにより発生する、物品およびサービスの少なくともいずれかと交換可能な報酬をサービス提供者に付与し、付与した前記報酬を、前記サービス提供者を示す情報と関連付けて前記記憶部に記憶させる報酬付与部と、
物品またはサービスに交換される前記報酬の収集のために実施された前記所定の行為により発生する前記報酬に対する支援者、および前記所定の行為の実施者の少なくともいずれかを示す情報を出力する出力部と
を備えることを特徴とする報酬管理システム。
【0191】
(付記4)
サービス利用者または前記サービス利用者の関係者の端末装置とネットワークを介して接続可能なサーバ装置であって、
記憶部と、
所定の行為を前記端末装置が実施することにより発生する、物品およびサービスの少なくともいずれかと交換可能な報酬をサービス提供者に付与し、付与した前記報酬を、前記サービス提供者を示す情報と関連付けて前記記憶部に記憶させる報酬付与部と、
物品またはサービスに交換される前記報酬の収集のために実施された前記所定の行為により発生する前記報酬に対する支援者、および前記所定の行為の実施者の少なくともいずれかを示す情報を出力する出力部と
を備えることを特徴とするサーバ装置。
【0192】
(付記5)
サービス利用者または前記サービス利用者の関係者の端末装置が所定の行為を実施することにより発生する、物品およびサービスの少なくともいずれかと交換可能な報酬をサービス提供者に付与し、付与した前記報酬を、前記サービス提供者を示す情報と関連付けて記憶部に記憶させるステップと、
物品またはサービスに交換される前記報酬の収集のために実施された前記所定の行為により発生する前記報酬に対する支援者、および前記所定の行為の実施者の少なくともいずれかを示す情報を出力するステップと
を含むことを特徴とする報酬管理方法。
【0193】
(付記6)
報酬付与部、出力部、および記憶部を備える報酬管理システムに、
前記報酬付与部が、サービス利用者または前記サービス利用者の関係者の端末装置が所定の行為を実施することにより発生する、物品およびサービスの少なくともいずれかと交換可能な報酬をサービス提供者に付与し、付与した前記報酬を、前記サービス提供者を示す情報と関連付けて前記記憶部に記憶させるステップと、
前記出力部が、物品またはサービスに交換される前記報酬の収集のために実施された前記所定の行為により発生する前記報酬に対する支援者、および前記所定の行為の実施者の少なくともいずれかを示す情報を出力するステップと
を実行させるための報酬管理プログラム。
【符号の説明】
【0194】
1 サービス提供者
2 サービス利用側
3 運用管理者
4 協賛会社
5 広告主
11 ポイント管理システム
12 サーバ装置
13 運用管理者端末
14 学校端末
15 印刷装置
16 保護者端末
21 制御部
22 データベース部
23 プログラム記憶部
24 外部通信部
31 ユーザ管理部
32 広告管理部
33 アンケート管理部
34 ポイント管理部
41 ポイント付与部
42 ポイント交換部
43 サポータ情報出力部
51 広告管理テーブル
52 広告主テーブル
53 地域管理テーブル
54 学校管理テーブル
55 クラス管理テーブル
56 児童管理テーブル
57 保護者管理テーブル
58 広告閲覧テーブル
59 物品テーブル
60 アンケートテーブル
61 投票集計テーブル
62 投票テーブル
63 目標物品テーブル
64 貢献ポイントテーブル
65 獲得ポイントテーブル
71 制御部
72 プログラム記憶部
73 アプリ情報記憶部
74 表示部
75 入力部
76 外部通信部
81 表示制御部
82 広告処理部
83 ポイント処理部
84 アンケート処理部
90 アンケート作成画面
100 アンケート画面
110 ホーム画面
120 広告一覧画面
130 達成済み物品表示画面
140 シール
200 学校