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▶ 株式会社富士通ゼネラルの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023149162
(43)【公開日】2023-10-13
(54)【発明の名称】空気調和機のコントローラ
(51)【国際特許分類】
   F24F 11/52 20180101AFI20231005BHJP
【FI】
F24F11/52
【審査請求】有
【請求項の数】21
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022057583
(22)【出願日】2022-03-30
(71)【出願人】
【識別番号】000006611
【氏名又は名称】株式会社富士通ゼネラル
(74)【代理人】
【識別番号】100103850
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 秀▲てつ▼
(74)【代理人】
【識別番号】100066980
【弁理士】
【氏名又は名称】森 哲也
(72)【発明者】
【氏名】工藤 貴之
【テーマコード(参考)】
3L260
【Fターム(参考)】
3L260AA01
3L260BA73
3L260GA02
(57)【要約】
【課題】空気調和機の運転状態の視認性が高く、インテリアの一部としての高いデザイン性を有し、周辺環境と調和する空気調和機のコントローラを得る。
【解決手段】コントローラは、表示部が配置された本体部と、本体部の側面部に固定され、側面部から立設したスクリーンパネルと、スクリーンパネルの前面と背面とをつなぐ端面のうち、前面部、背面部及び側面部で囲まれた空間側に位置する内側端面と対向するように設けられた光源と、を備えており、スクリーンパネルは、前面に形成された第一のシボと、背面に第一のシボよりも粗く形成された第二のシボとを有している。スクリーンパネルは、光源から照射された光を透過させる材料により形成されている。また、スクリーンパネルは、側面部から立設する立設部と、立設部から光源に向けて突出する導光部を有し、光源が導光部に対向するように配置されていてもよい。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部が配置された前面部と、前記表示部の背面に設けられて取付面への取り付けを可能とする背面部と、前記前面部および前記背面部とをつなぐ側面部と、を有する本体部と、
前記側面部に固定され、前記側面部から立設し、前面に形成された第一のシボ及び背面に前記第一のシボよりも粗く形成された第二のシボを有するスクリーンパネルと、
前記スクリーンパネルの前記前面と前記背面とをつなぐ端面のうち、前記前面部、前記背面部及び前記側面部で囲まれた空間側に位置する内側端面と対向するように設けられた光源と、
を備える空気調和機のコントローラ。
【請求項2】
前記スクリーンパネルは、前記光源から照射された光を透過させる材料により形成されている
請求項1に記載の空気調和機のコントローラ。
【請求項3】
前記スクリーンパネルの前記前面の60度鏡面光沢度と、前記背面の60度鏡面光沢度との差が0.5以上8.5以下である
請求項1又は2に記載の空気調和機のコントローラ。
【請求項4】
前記第二のシボの高さは、前記第一のシボの高さよりも高く形成されている
請求項1から3のいずれか一項に記載の空気調和機のコントローラ。
【請求項5】
前記第二のシボの高さは、前記第一のシボの高さよりも2μm以上高くなっている
請求項4に記載の空気調和機のコントローラ。
【請求項6】
前記第一のシボの高さは、13μm以上16μm以下であり、かつ
前記第二のシボの高さは、15μm以上18μm以下となっている
請求項4又は5に記載の空気調和機のコントローラ。
【請求項7】
前記第一のシボは、なめらかな凹凸で形成されており、
前記第二のシボは、角張った凹凸で形成されている
請求項1から4のいずれか一項に記載の空気調和機のコントローラ。
【請求項8】
前記第一のシボ及び前記第二のシボの高さは、13μm以上18μm以下となっている
請求項7に記載の空気調和機のコントローラ。
【請求項9】
前記スクリーンパネルの厚さは、3mm以上である
請求項1から8のいずれか一項に記載の空気調和機のコントローラ。
【請求項10】
前記スクリーンパネルは、前記側面部から立設する立設部と、前記立設部の一部から前記光源に向けて突出する導光部を有している
請求項1から9のいずれか一項に記載の空気調和機のコントローラ。
【請求項11】
前記導光部は、前記光源と対向する辺の長さが前記立設部側の辺の長さよりも短い台形状である
請求項10に記載の空気調和機のコントローラ。
【請求項12】
前記光源と対向する辺の長さは、前記光源の幅以上の長さ、且つ、前記光源の幅に2mmを加えた長さ以下である
請求項11に記載の空気調和機のコントローラ。
【請求項13】
前記導光部の側面及び前記光源と対向する光源対向面は、平滑な面である
請求項10から12のいずれか一項に記載の空気調和機のコントローラ。
【請求項14】
前記光源は、前記光源対向面の面内に配置される
請求項13のいずれか一項に記載の空気調和機のコントローラ。
【請求項15】
前記スクリーンパネルは、前記立設部の前記光源からの光が照射される領域に設けられた前記前面に対して傾斜する傾斜面を有し、
前記傾斜面は、前記光源から遠ざかるほど前記立設部の厚さが薄くなるように傾斜している
請求項10から14のいずれか一項に記載の空気調和機のコントローラ。
【請求項16】
前記傾斜面は、前記立設部の前記光源から遠い側の外縁に設けられるか、又は前記立設部の前記前面に設けられた溝部の前記光源側の面として設けられている
請求項15に記載の空気調和機のコントローラ。
【請求項17】
前記スクリーンパネルの前記内側端面のうち、前記導光部が形成された領域を除く内側端面は、前記第一のシボ及び前記第二のシボよりも粗く形成された第三のシボを有している
請求項10から16のいずれか一項に記載の空気調和機のコントローラ。
【請求項18】
前記第三のシボの高さは、31μm以上36μm以下となっている
請求項17に記載の空気調和機のコントローラ。
【請求項19】
前記光源は、前記スクリーンパネルの前記内側端面から2mm以下の位置に配置されている
請求項1から18のいずれか一項に記載の空気調和機のコントローラ。
【請求項20】
前記光源は、前記スクリーンパネルの前記空間側と反対側に位置する外縁までの距離が15mm以上25mm以下の位置に配置される
請求項1から19のいずれか一項に記載の空気調和機のコントローラ。
【請求項21】
前記スクリーンパネルは、中央に形成された開口部を取り囲む枠体である
請求項1から20のいずれか一項に記載の空気調和機のコントローラ。
【請求項22】
前記光源は、前記空気調和機の運転モードに応じて異なる色で発光する
請求項1から21のいずれか一項に記載の空気調和機のコントローラ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、例えば、室内等に配置される空気調和機のコントローラに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、住宅の壁面等の取付面に固定され、室内に配置された空気調和機と有線又は無線で接続されて空気調和機の操作に用いられるコントローラが提案されている。このようなコントローラは、近年、スマートフォンにインストールされたアプリケーションから操作されたり、コントローラが有するスケジュールタイマ機能等により空気調和機の室内機を制御したりする事が行われている。
(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018-199341号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したコントローラは、操作性のみでなく、空気調和機の運転状態の視認性や、コントローラの取付面となる壁面等との調和が求められている。
本開示は、このような問題に鑑みてなされたもので、空気調和機の運転状態の視認性を高めつつ、コントローラの取付面となる壁面等と調和する空気調和機のコントローラを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本開示の一態様に係る空気調和機のコントローラは、表示部が配置された前面部と、表示部の背面に設けられて取付面への取り付けを可能とする背面部と、前面部および背面部とをつなぐ側面部と、を有する本体部と、側面部に固定され、側面部から立設し、前面側に形成された第一のシボ及び背面側に第一のシボよりも粗く形成された第二のシボを有するスクリーンパネルと、スクリーンパネルの前面と背面とをつなぐ端面のうち、前面部、背面部及び側面部で囲まれた空間側に位置する内側端面と対向するように設けられた光源と、を備えている。
【発明の効果】
【0006】
本開示の一態様によれば、空気調和機の運転状態の視認性を高めつつ、コントローラの取付面となる壁面等と調和する空気調和機のコントローラを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本開示に係る空気調和機のコントローラの設置状態を示す概略図である。
図2】本開示に係る空気調和機のコントローラの一構成例を示す外観斜視図である。
図3A】本開示に係る空気調和機のコントローラの一構成例を示す正面図である。
図3B】本開示に係る空気調和機のコントローラの一構成例を示す右側面図である。
図4】本開示に係る空気調和機のコントローラの断面構成の一例を示す断面図である。
図5】本開示の第一実施形態に係る空気調和機のコントローラに用いられるスクリーンパネルの厚さを示す概略図である。
図6A】本開示の第一実施形態に係る空気調和機のコントローラに用いられるスクリーンパネルがなめらかな凹凸で形成された場合のシボの断面図である。
図6B】本開示の第一実施形態に係る空気調和機のコントローラに用いられるスクリーンパネルが角張った凹凸で形成された場合のシボの断面図である。
図7A】本開示の第一実施形態に係る空気調和機のコントローラに用いられるスクリーンパネルの一構成例を示す外観斜視図である。
図7B】本開示の第一実施形態に係る空気調和機のコントローラに用いられるスクリーンパネルに設けられた導光部の一構成例を示す模式図である。
図7C】本開示の第一実施形態に係る空気調和機のコントローラに用いられるスクリーンパネルの導光部と光源との配置の一例を示す模式図である。
図8】本開示の第一実施形態に係る空気調和機のコントローラに用いられるスクリーンパネルの内部における光の反射状態を示す模式図である。
図9A】本開示の第一実施形態に係る空気調和機のコントローラに用いられるスクリーンパネルの一構成例を示す概略図である。
図9B】本開示の第一実施形態に係る空気調和機のコントローラに用いられるスクリーンパネルの一構成例を示す側面図である。
図10A】本開示の第一実施形態に係る空気調和機のコントローラに用いられるスクリーンパネルの他の構成例を示す概略図である。
図10B】本開示の第一実施形態に係る空気調和機のコントローラに用いられるスクリーンパネルの他の構成例を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、実施形態を通じて本開示を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
以下、図面を参照して本開示の各実施形態について説明する。
【0009】
[空気調和機のコントローラの構成]
以下、本開示の実施形態に係る空気調和機のコントローラについて、図1から図8Bを用いて説明する。本実施形態では、住宅の壁面等の取付面に固定されて空気調和機の室内機を制御するコントローラについて説明する。
【0010】
図1に示すように、本開示に係る空気調和機のコントローラ1は、空気調和機50に有線又は無線により接続され、空気調和機50に運転制御信号を送信するとともに、空気調和機50の運転状態を表示する機能を有している。空気調和機50は、例えば図1に示すような天井埋込型空気調和機であってもよく、ダクト型空気調和機(図1中不図示)であっても良く、空気調和機の形式は限られない。コントローラ1は、室内の壁面等の取付面101にネジや両面テープ等の取付部材(不図示)により取り付けられる。
【0011】
図2は、コントローラ1の外観構成を示す外観斜視図である。図2に示すように、コントローラ1は、コントローラ1の本体部10と、スクリーンパネル20と、スクリーンパネル20に光を照射する光源151(図2中不図示)とを備えている。ここで、図2は、本体部10が中空の直方体形状を有する場合の一構成例である。光源151は、空気調和機50の運転モードに応じて異なる色で発光してスクリーンパネル20を光らせる。これにより、使用者102は、コントローラ1から離れた場所にいても目視で空気調和機50が運転中であるか運転停止中であるかや、空気調和機50の運転モードがどのモードかなどを確認することができる。従って、空気調和機50の運転状態の視認性が高まる。
以下、空気調和機のコントローラ1の各部について詳細に説明する。
【0012】
<本体部>
図2に示すように、本体部10は、表示部14が配置された矩形状の前面部11と、表示部14の背面に設けられた背面部12と、前面部11及び背面部12とをつなぐ側面部13と、を有している。背面部12には、取付面101への取り付けを可能とする取付部(不図示)が設けられている。また、本体部10の内部には、回路基板15(詳細は後述する)等が配置されている。
【0013】
図3Aは、コントローラ1の正面図であり、表示部14の一例を示している。図3では、説明のために図2に示す表示部14を白黒反転させて示している。図3Bは、コントローラ1の右側面図である。また、図4は、図3に示すコントローラ1のA-A断面を示す断面図である。図4には、本開示のコントローラ1の構造の説明に必要な部分のみ記載している。
図3B及び図4に示すように、本体部10は、複数の部品で構成され、複数の部品、例えば前ケースとなるケース16と後ケースとなるベース17とによりスクリーンパネル20を挟持して固定する。
【0014】
(表示部)
表示部14は、例えば前面部11側に露出し、正面視で本体部10の外装であるケース16により外周を囲まれている。表示部14は、空気調和機50を操作するタッチパネルの操作部の機能と、空気調和機50の運転状態を表示する表示部の機能とを備えた液晶画面を有する表示画面である。
表示部14は、例えば、液晶表示ディスプレイ(LCD)141上にガラス又はハーフミラー等の透明部材142が重ねて配置されることにより形成されている。ガラス又はハーフミラー等の透明部材142を設けることにより、コントローラ1は、高いデザイン性を備えている。
【0015】
図3Aに示すように、表示部14には、空気調和機50の運転状態が表示される。表示部14の中央にある大きな円弧14A及び14Bは、空気調和機50が運転中であることを示している。円弧14A及び14Bは、空気調和機50の運転停止時には表示されない。空気調和機50の運転時には、円弧14A及び14Bの中央に、現在の室温14Cが表示される。図3中、現在の室温14Cの一例として、「25℃」と表示されている。
また、円弧14A及び14Bの中には、上矢印14D及び下矢印14Eが表示されており、上矢印14D及び下矢印14Eをタッチすることにより、現在の室温14Cの代わりに設定温度が一時的に表示され(不図示)、設定温度の変更を行うことができる。なお、設定温度変更後には、現在の室温14Cが再度表示される。
【0016】
(回路基板)
回路基板15は、コントローラ1における空気調和機の操作や操作状態の表示等の制御を行うための電子部品が実装されている。
図4に示すように、回路基板15は、電子部品の一例として、スクリーンパネル20に光を照射する光源151(詳細は後述する)を備えている。
光源151は、例えば発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)である。光源151は、スクリーンパネル20の前面20Aと背面20Bとをつなぐ端面のうち、前面部11、背面部12及び側面部13で囲まれた空間19側に位置する内側端面20Cと対向するように設けられて、スクリーンパネル20内に光源151からの光が導かれる。これにより、光源151は、スクリーンパネル20のうちの光源151からの光が伝搬する領域を所望の色の光で光らせることができる。光源151は、空気調和機の運転モードに応じて異なる色で発光することが好ましく、例えば暖房運転時は赤色、冷房運転時は青色、除湿運転時は緑色で発光し、運転停止時は白色で発光又は発光しないようにすることができる。これにより、使用者102は、コントローラ1から離れた場所にいても空気調和機50の運転状態の視認性が高まり、目視で空気調和機50が運転中であるか運転停止中であるかや、空気調和機50の運転モードを確認することができる。
【0017】
光源151は、光源151からの光がスクリーンパネル20の内側端面20Cからスクリーンパネル20の内部に入射する位置に配置されることが好ましい。これにより、光源151からの光のスクリーンパネル20の内側端面20Cにおける反射を抑制することができ、光源151の光の利用効率を向上させることができる。
【0018】
光源151は、図4に示す光源151とスクリーンパネル20の内側端面20Cとの距離D1が2mm以下となる位置に配置されることが好ましい。これにより、スクリーンパネル20内に導かれるまでの間に光源151からの光の光量が減少することを抑制できる。
また、光源151は、図4に示す光源151とスクリーンパネル20の外周面(外縁の一例)20Dまでの距離D2が15mm以上25mm以下の位置に配置されることが好ましい。光源151とスクリーンパネル20の外周面20Dとの距離が近い場合、光源151からスクリーンパネル20に入った光がスクリーンパネル20内を伝搬して外周面20Dに到達したときに、光の広がる幅が十分でない場合がある。しかし、外周面20Dまでの距離D2が15mm以上である場合、光源151からの光が十分な幅で広がるようにすることができる。また、スクリーンパネル20の外周面20Dまでの距離D2が25mm以下である場合、スクリーンパネル20に入った光が減衰してスクリーンパネル20の外周面20Dまで十分に伝搬されないことを抑制できる。
【0019】
<スクリーンパネル>
図3B及び図4に示すように、スクリーンパネル20は、本体部10の側面部13に固定され、側面部13から立設している。スクリーンパネル20は、光源151から照射された光を透過させる材料により形成されている。より具体的には、スクリーンパネル20は、無色且つ透明度の高い材料で形成されていることが好ましく、ガラス又はアクリル等の透明樹脂で形成されていることがより好ましい。これにより、光源151から発光された光の色がスクリーンパネル20を透過して変化することを抑制し、使用者102がスクリーンパネル20の色から運転状態を正しく認識することができる。また、スクリーンパネル20は、コントローラ1の取付面101から反射される光を透過させる。使用者102は、スクリーンパネル20を介して取付面101の色や柄(壁紙の色や柄)を視認することができる。このため、コントローラ1は、取付面101に溶け込んで、コントローラ1の取付面101となる壁面等と調和する。
【0020】
スクリーンパネル20の厚さは、3mm以上であることが好ましい。ここで、「スクリーンパネル20の厚さ」とは、図5に示すように第一のシボが形成された前面20Aの第一のシボの底部から、第二のシボが形成された背面20Bの第二のシボの底部までの距離Tをいう。すなわち、スクリーンパネル20の実際の厚さは、スクリーンパネル20の定義上の厚さTから第一のシボの最大高さH1及び第二のシボの最大高さH2の合計分だけ厚くなる。
これにより、光源151からの光が、光の入射面となるスクリーンパネル20の内側端面20Cに十分に照射され、スクリーンパネル20内に十分に入射する。このため、光源151からの光が十分に伝搬するスクリーンパネル20を有するコントローラ1の外観の美観が向上する。
【0021】
図7Aは、スクリーンパネル20の一構成例を示す斜視図である。図7Aに示すように、スクリーンパネル20は、例えば中央に形成された開口部25を取り囲む枠体で示す立設部27を有しており、所望の外形形状を有している。ここで、図7Aは、スクリーンパネル20が四角形状である場合の一構成例を示している。
【0022】
スクリーンパネル20の立設部27は、上辺部21、右辺部22、下辺部23及び左辺部24を有する。これにより、スクリーンパネル20の中央には開口部25が形成される。図3Aに示すように、スクリーンパネル20は、正面視で外形が本体部10より大きく形成される。特に、下辺部23は、本体部10から下方に大きく延出するように形成される。これにより、スクリーンパネル20は、正面視でスクリーンパネル20の下辺部23が視認できる程度に本体部10から突き出している。
また、スクリーンパネル20は、第一のシボが形成された前面20A、第二のシボが形成された背面20B、内側端面20C及び外周面20Dを有している。内側端面20Cは、前面20Aと背面20Bとをつなぐ端面のうち、前面部11、背面部12及び側面部13で囲まれた空間19(図4参照)側に位置する面である。背面20Bは、前面20Aと背面20Bとをつなぐ端面のうち空間19側と反対側に位置する面である。図7Aにおいて、内側端面20Cは枠体であるスクリーンパネル20の内周面である。
【0023】
また、図4に示すように、下辺部23の上方には、光源151が配置される。これにより、図7Aに示すように、光源151からの光が下辺部23に入射して、下辺部23に光が伝搬する領域である発光表示領域23Aが生じる。発光表示領域23Aが生じることで、空気調和機50の運転状態の視認性が高まる。
【0024】
スクリーンパネル20は、図7Aで枠体で示す立設部27と、立設部27の一部から開口部25に向けて突出する導光部26を有していることが好ましい。図7Aには、スクリーンパネル20の下辺部23の中央に、光源151の下端に近接する位置まで延出する導光部26が設けられた場合の一構成例を示している。導光部26が設けられることにより、光源151からの光が伝搬する領域が導光部26の側面26Aの角度に制限される。このため、導光部26を所望の形状に調整することで、光源151からの光が伝搬する発光表示領域23Aの形状が調整される。また、導光部26が設けられることにより、発光表示領域23Aと光源151との間の距離が離れていても発光表示領域23Aに伝搬する光の光量の低下を抑制することができる。これにより、運転状態の視認性をより高めることができる。
【0025】
図7Bに、下辺部23及び導光部26と、光源151とを拡大して示す。図7Bに示すように、導光部26は、光源151と対向する辺の長さL1が、下辺部23側の辺の長さL2よりも短い台形状であることが好ましい。このとき、光源151と対向する辺の長さL1は、光源151の幅W1以上であることが好ましく、光源151の幅Wlよりも2mm長い長さ以下であることが好ましい。すなわち、光源151の左右には、導光部26の光源151と対向する辺に対して例えば1mmずつクリアランスが設けられていることが好ましい。光源151と対向する辺の長さが光源151の幅Wl以上である場合、光源151からスクリーンパネル20内に伝搬する光の損失を抑制することができる。また、光源151と対向する辺の長さが光源151の幅W1よりも2mm長い長さ以下である場合、光源151からの光が導光部26全面に伝搬して美観が向上する。
【0026】
このとき、光源151は、光源151から導光部26方向を見た場合、すなわち上面視で導光部26の光源151と対向する光源対向面26B(図7A参照)の面内に配置されることが好ましい。すなわち、図7Cに示すように、上面視で、光源151が光源対向面26Bと完全に重複することが好ましく、光源151の中心と光源対向面26Bの中心とが一致することがより好ましい。これにより、光源151から光源対向面26Bを介してスクリーンパネル20内に入射する光の損失を抑制することができる。
【0027】
また、導光部26の側面26Aの角度は、図7B中一点鎖線で示す側面26Aの仮想延長線Lv同士の下辺部23の下端23Bにおける幅Wvが、所望の発光表示領域23Aの幅となるように設計することが好ましい。これにより、コントローラのデザイン性を高めることができる。
【0028】
図7Bに示される導光部26の側面26A及び光源151と対向する光源対向面26Bは、平滑な面であること好ましい。より具体的には、側面26A及び光源対向面26Bの60度鏡面光沢度が95以上であることが好ましく、98以上であることがより好ましい。ここで、60度鏡面光沢度は、光沢計(TASCO GLOSS CHECKER社製、TMS-723(型番))により測定された値である。また、今後記載する光沢度についても同様である。
これにより、光源151からの光が光源対向面26Bで反射されにくくなり、光の利用効率がより向上する。また、導光部26に入射した光は、スクリーンパネル20内で平滑な側面26Aに入射角を持って入射するため、光が導光部26内の下方(下辺部23の下端23B方向)に反射されやすくなり、光の利用効率がさらに向上する。
【0029】
スクリーンパネル20は、前面20A(図4及び図7A参照)に形成された第一のシボと、背面20B(図4参照)に形成された第二のシボとを有している。第二のシボは、第一のシボよりも粗く形成されている。すなわち、スクリーンパネル20の前面20Aには、第二のシボよりも細かい第一のシボが形成されており、スクリーンパネル20の背面20Bには、第一のシボよりも粗い第二のシボが形成されている。
【0030】
前面20Aが第二のシボよりも細かい第一のシボを有することにより、スクリーンパネル20は、光源151からスクリーンパネル20の内部を伝搬した光を前面20Aで乱反射させることができる。これにより、スクリーンパネル20は、コントローラ1の前面20Aをやわらかい印象の光で光らせることができる。
また、図8に示すように、背面20Bが第一のシボよりも粗い第二のシボを有することにより、スクリーンパネル20は、光源151からスクリーンパネル20の内部を伝搬した光を背面20Bで前面20A方向に反射させやすくなる。これにより、スクリーンパネル20は、スクリーンパネル20の前面20A方向に導かれる光の量を増加させることができる。
【0031】
第一のシボが設けられた前面20Aの光沢度は、演出したい光のやわらかさによって所望の光沢度とすることができ、第二のシボが設けられた背面20Bの光沢度は、コントローラ1の取付面101の色や柄を適度に視認させつつスクリーンパネル20に入射した光を前面20A側に反射させることができる光沢度である。スクリーンパネル20の前面20Aの60度鏡面光沢度と、背面20Bの60度鏡面光沢度との差は、0.5以上8.5以下であることが好ましい。また、前面20Aの60度鏡面光沢度は、3以上10以下であることが好ましく、3以上5以下であることがより好ましい。さらに、背面20Bの60度鏡面光沢度は、1.5以上3以下であることが好ましい。
【0032】
さらに、スクリーンパネル20は、光源151からの光が入射する入射領域を除いた内側端面20C(図7A参照)に、第一のシボ及び第二のシボよりも粗く形成された第三のシボを有していることが好ましい。また、スクリーンパネル20が導光部26を有している場合、スクリーンパネル20は、開口部25に対向する内側面のうち、導光部26が形成された領域を除く内側端面20Cに第三のシボを有していることが好ましい。スクリーンパネル20の内側端面20Cに第三のシボが設けられていることにより、内側端面20Cが曇って本体部10の内部がコントローラ1の外部から視認できなくなる。
【0033】
スクリーンパネル20は、本体部10を構成する2つ以上の部品で挟持されて固定される。このとき、透明度の高い材料で形成されたスクリーンパネル20を介して、本体部10内部の回路基板15等がコントローラ1の外部に視認可能となる場合がある。第三のシボが設けられることで内側端面20Cが曇っているスクリーンパネル20が用いられることにより、本体部10の内部がコントローラ1の外部から視認できなくなるため、コントローラ1の外観の美観が向上する。
第三のシボが設けられた内側端面20Cの光沢度は、本体部10の内部を視認できなくするために、例えば1以下であることが好ましい。
【0034】
ここで、シボの粗さの相違は、以下の2つの観点で規定することができる。
第1の例では、シボの高さの相違により、シボの粗さを相違させる。例えは、第二のシボが第一のシボよりも高く形成されていることで、第二のシボは第一のシボよりも粗く形成される。ここで、シボの「高さ」とは、JIS B0601に準じて測定された十点平均粗さRzの値である。以後説明する「高さ」についても同様である。
この場合、第二のシボの高さは、第一のシボの高さよりも2μm以上高くなっていることが好ましく、第一のシボの高さは13μm以上16μm以下且つ第二のシボの高さは15μm以上18μm以下であることがより好ましい。また、第三のシボの高さは、31μm以上36μm以下であることが好ましい。
【0035】
第2の例では、シボの形状の相違により、シボの粗さを相違させる。例えば、第一のシボは、なめらかな凹凸で形成されており、第二のシボは、角張った凹凸で形成されていることが好ましい。第二のシボが第一のシボよりも角張った凹凸で形成されていることで、第二のシボは第一のシボよりも粗く形成される。
ここで、図6Aはなめらかな凹凸で形成されたシボの断面図であり、図6Bは角張った凹凸で形成されたシボの断面図である。図6A及び図6Bに示すように、「角張った凹凸」とは、「なめらかな凹凸」よりもシボの輪郭曲面の尖度が高いことをいい、「なめらかな凹凸」とは、「角張った凹凸」よりもシボの輪郭曲面の尖度が低いことをいう。「なめらかな凹凸」は、少なくともシボの先端の稜線面がなめらかであり、シボの底面の稜線面はなめらかな形状であってもよく、直線的な形状であっても良い。なめらかな凹凸である第一のシボが形成された前面20Aは、スクリーンパネル20内を伝搬した光を様々な方向に乱反射させる。このため、スクリーンパネル20をやわらかい印象の光で光らせることができる。一方、直線的な凹凸である第二のシボが形成された背面20Bは、スクリーンパネル20内を伝搬した光を直線的に前面20A方向に反射させやすくなる。
【0036】
この場合、第一のシボ及び第二のシボの高さは同じであってもよく、13μm以上18μm以下となっていることが好ましい。前面20Aの第一のシボがなめらかな表面形状を有し、背面20Bの第二のシボが角張った表面形状を有することにより、第一のシボ及び第二のシボの高さが同じであっても、異なった粗さのシボとなる。このため、スクリーンパネル20は、第一のシボを介して前面20Aをやわらかい印象の光で光らせることができる。また、スクリーンパネル20は、第二のシボにより光源151からスクリーンパネル20の内部を伝搬した光が背面20Bで前面20Aに反射されやすくなり、スクリーンパネル20の前面20A方向に進む光の量を増加させることができる。また、この場合も、第三のシボの高さは、31μm以上36μm以下であることが好ましい。
【0037】
さらに、スクリーンパネル20は、少なくとも光源151からの光が伝搬する発光表示領域23Aに、前面20Aに対して傾斜する傾斜面を有していても良い。傾斜面は、光源151から遠ざかるほど立設部27の厚さが薄くなるように傾斜している。傾斜面は、使用者102に見えるように光の方向を調整する面であり、傾斜面の傾斜度合いは適宜調整することができる。傾斜面は、スクリーンパネル20の立設部27の光源151から遠い側の外縁(図7Aで示す外周面20D)及び開口部25と外周面20Dとの間の領域の少なくとも一方に設けられていればよい。
【0038】
例えば、図9Aは、スクリーンパネル20の前面20Aと外周面20Dとの間(図7Aに示す下辺部23の下端23B)に、傾斜面23Cが設けられた場合の一構成例を示している。また、図9Aに、下辺部23の発光表示領域23A及び傾斜面23Cに表示される光を図示しており、図中の濃淡が濃いほど光が強く表示されていることを示している。図9Aには、導光部26と、立設部27の一部である下辺部23とを示している。傾斜面23Cは、下辺部23の前面20A側下端の角部を切り欠くことにより、下辺部23の前面20Aに対して傾斜して形成されている。これにより、図9Bに示すようにコントローラ1の前面に光が誘導されるため、傾斜面23Cにはプリズム効果により強い光が表示される。これにより、コントローラ1は、スクリーンパネル20の前面20Aからのやわらかい光と、傾斜面23Cからの強い光とのコントラストを生じさせ、高い美観を得ることができる。
【0039】
なお、図9Aでは傾斜面23Cを下辺部23の下端23Bに形成したが、このような構成に限られない。傾斜面23Cは、下辺部23の下端23B以外の発光表示領域23A内に形成されていてもよく、例えば図10A及び図10Bに示すように、立設部27の一部である下辺部23の前面20Aに設けられた溝部23Dの一部(溝部23Dの光源151側の面)として傾斜面23Cが形成されていても良い。ここで、溝部23Dは、図10A及び図10Bに示すような凹部であってもよく、孔部(不図示)であってもよい。
【0040】
また、本実施形態では枠体であるスクリーンパネル20を図示して説明したがこのような構成に限られない。例えば、スクリーンパネル20は、図9A及び図10Aに示すように、下辺部23と導光部26のみで形成されていても良い。
【0041】
以上、本開示の実施形態を説明したが、上記実施形態は、本開示の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本開示の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を特定するものでない。本開示の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
【符号の説明】
【0042】
1 コントローラ
10 本体部
11 前面部
12 背面部
13 側面部
14 表示部
14A,14B 円弧
14C 現在の室温
14D 上矢印
14E 下矢印
141 液晶表示ディスプレイ
142 透明部材
15 回路基板
151 光源
152 光
19 空間
20 スクリーンパネル
20A 前面
20B 背面
20C 内側端面
20D 外周面
21 上辺部
22 右辺部
23 下辺部
23A 発光表示領域
23B 下端
23C 傾斜面
23D 溝部
24 左辺部
25 開口部
26 導光部
26A 側面
26B 光源対向面
27 立設部
50 空気調和機
101 取付面
102 使用者
図1
図2
図3A
図3B
図4
図5
図6A
図6B
図7A
図7B
図7C
図8
図9A
図9B
図10A
図10B
【手続補正書】
【提出日】2023-01-13
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部が配置された前面部と、前記表示部の背面に設けられて取付面への取り付けを可能とする背面部と、前記前面部および前記背面部とをつなぐ側面部と、を有する本体部と、
前記側面部に固定され、前記側面部から立設し、前面に形成された第一のシボ及び背面に前記第一のシボよりも粗く形成された第二のシボを有するスクリーンパネルと、
前記スクリーンパネルの前記前面と前記背面とをつなぐ端面のうち、前記前面部、前記背面部及び前記側面部で囲まれた空間側に位置する内側端面と対向するように設けられた光源と、
を備え
前記スクリーンパネルは、透明樹脂により形成され、中央に形成された開口部を取り囲む枠体であり、正面視で前記スクリーンパネルの外形が前記本体部より大きく形成されている空気調和機のコントローラ。
【請求項2】
前記表示部は、ディスプレイと、前記ディスプレイの前面に重ねて配置された透明部材と、を備えている
請求項1に記載の空気調和機のコントローラ。
【請求項3】
前記スクリーンパネルは、前記光源から照射された光を透過させる材料により形成されている
請求項1又は2に記載の空気調和機のコントローラ。
【請求項4】
前記スクリーンパネルの前記前面の60度鏡面光沢度と、前記背面の60度鏡面光沢度との差が0.5以上8.5以下である
請求項1から3のいずれか一項に記載の空気調和機のコントローラ。
【請求項5】
前記第二のシボの高さは、前記第一のシボの高さよりも高く形成されている
請求項1からのいずれか一項に記載の空気調和機のコントローラ。
【請求項6】
前記第二のシボの高さは、前記第一のシボの高さよりも2μm以上高くなっている
請求項に記載の空気調和機のコントローラ。
【請求項7】
前記第一のシボの高さは、13μm以上16μm以下であり、かつ
前記第二のシボの高さは、15μm以上18μm以下となっている
請求項又はに記載の空気調和機のコントローラ。
【請求項8】
前記第一のシボは、なめらかな凹凸で形成されており、
前記第二のシボは、角張った凹凸で形成されている
請求項1からのいずれか一項に記載の空気調和機のコントローラ。
【請求項9】
前記第一のシボ及び前記第二のシボの高さは、13μm以上18μm以下となっている請求項に記載の空気調和機のコントローラ。
【請求項10】
前記スクリーンパネルの厚さは、3mm以上である
請求項1からのいずれか一項に記載の空気調和機のコントローラ。
【請求項11】
前記スクリーンパネルは、前記側面部から立設する立設部と、前記立設部の一部から前記光源に向けて突出する導光部を有している
請求項1から10のいずれか一項に記載の空気調和機のコントローラ。
【請求項12】
前記導光部は、前記光源と対向する辺の長さが前記立設部側の辺の長さよりも短い台形状である
請求項11に記載の空気調和機のコントローラ。
【請求項13】
前記光源と対向する辺の長さは、前記光源の幅以上の長さ、且つ、前記光源の幅に2mmを加えた長さ以下である
請求項12に記載の空気調和機のコントローラ。
【請求項14】
前記導光部の側面及び前記光源と対向する光源対向面は、平滑な面である
請求項11から13のいずれか一項に記載の空気調和機のコントローラ。
【請求項15】
前記光源は、前記光源対向面の面内に配置される
請求項14に記載の空気調和機のコントローラ。
【請求項16】
前記スクリーンパネルは、前記立設部の前記光源からの光が照射される領域に設けられた前記前面に対して傾斜する傾斜面を有し、
前記傾斜面は、前記光源から遠ざかるほど前記立設部の厚さが薄くなるように傾斜している
請求項11から15のいずれか一項に記載の空気調和機のコントローラ。
【請求項17】
前記傾斜面は、前記立設部の前記光源から遠い側の外縁に設けられるか、又は前記立設部の前記前面に設けられた溝部の前記光源側の面として設けられている
請求項16に記載の空気調和機のコントローラ。
【請求項18】
前記スクリーンパネルの前記内側端面のうち、前記導光部が形成された領域を除く内側端面は、前記第一のシボ及び前記第二のシボよりも粗く形成された第三のシボを有している
請求項11から17のいずれか一項に記載の空気調和機のコントローラ。
【請求項19】
前記第三のシボの高さは、31μm以上36μm以下となっている
請求項18に記載の空気調和機のコントローラ。
【請求項20】
前記光源は、前記スクリーンパネルの前記内側端面から2mm以下の位置に配置されている
請求項1から19のいずれか一項に記載の空気調和機のコントローラ。
【請求項21】
前記光源は、前記スクリーンパネルの前記空間側と反対側に位置する外縁までの距離が15mm以上25mm以下の位置に配置される
請求項1から20のいずれか一項に記載の空気調和機のコントローラ。
【請求項22】
前記光源は、前記空気調和機の運転モードに応じて異なる色で発光する
請求項1から21のいずれか一項に記載の空気調和機のコントローラ。
【手続補正書】
【提出日】2023-07-11
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部が配置された前面部と、前記表示部の背面に設けられて取付面への取り付けを可能とする背面部と、前記前面部および前記背面部とをつなぐ側面部と、を有する本体部と、
前記側面部に固定され、前記側面部から立設し、前面に形成された第一のシボ及び背面に前記第一のシボよりも粗く形成された第二のシボを有するスクリーンパネルと、
前記スクリーンパネルの前記前面と前記背面とをつなぐ端面のうち、前記前面部、前記背面部及び前記側面部で囲まれた空間側に位置する内側端面と対向するように設けられた光源と、
を備え、
前記スクリーンパネルは、透明樹脂により形成され、中央に形成された開口部を取り囲む枠体であり、正面視で前記スクリーンパネルの外形が前記本体部より大きく形成されており、前記側面部から立設する立設部と、前記立設部の一部から前記光源に向けて突出する導光部を有しており、
前記導光部は、前記光源と対向する辺の長さが前記立設部側の辺の長さよりも短い台形状である
空気調和機のコントローラ。
【請求項2】
前記表示部は、ディスプレイと、前記ディスプレイの前面に重ねて配置された透明部材と、を備えている
請求項1に記載の空気調和機のコントローラ。
【請求項3】
前記スクリーンパネルは、前記光源から照射された光を透過させる材料により形成されている
請求項1又は2に記載の空気調和機のコントローラ。
【請求項4】
前記スクリーンパネルの前記前面の60度鏡面光沢度と、前記背面の60度鏡面光沢度との差が0.5以上8.5以下である
請求項1から3のいずれか一項に記載の空気調和機のコントローラ。
【請求項5】
前記第二のシボの高さは、前記第一のシボの高さよりも高く形成されている
請求項1から4のいずれか一項に記載の空気調和機のコントローラ。
【請求項6】
前記第二のシボの高さは、前記第一のシボの高さよりも2μm以上高くなっている
請求項5に記載の空気調和機のコントローラ。
【請求項7】
前記第一のシボの高さは、13μm以上16μm以下であり、かつ
前記第二のシボの高さは、15μm以上18μm以下となっている
請求項5又は6に記載の空気調和機のコントローラ。
【請求項8】
前記第一のシボは、なめらかな凹凸で形成されており、
前記第二のシボは、角張った凹凸で形成されている
請求項1から5のいずれか一項に記載の空気調和機のコントローラ。
【請求項9】
前記第一のシボ及び前記第二のシボの高さは、13μm以上18μm以下となっている請求項8に記載の空気調和機のコントローラ。
【請求項10】
前記スクリーンパネルの厚さは、3mm以上である
請求項1から9のいずれか一項に記載の空気調和機のコントローラ。
【請求項11】
前記光源と対向する辺の長さは、前記光源の幅以上の長さ、且つ、前記光源の幅に2mmを加えた長さ以下である
請求項10に記載の空気調和機のコントローラ。
【請求項12】
前記導光部の側面及び前記光源と対向する光源対向面は、平滑な面である
請求項から11のいずれか一項に記載の空気調和機のコントローラ。
【請求項13】
前記光源は、前記光源対向面の面内に配置される
請求項12に記載の空気調和機のコントローラ。
【請求項14】
前記スクリーンパネルは、前記立設部の前記光源からの光が照射される領域に設けられた前記前面に対して傾斜する傾斜面を有し、
前記傾斜面は、前記光源から遠ざかるほど前記立設部の厚さが薄くなるように傾斜している
請求項から13のいずれか一項に記載の空気調和機のコントローラ。
【請求項15】
前記傾斜面は、前記立設部の前記光源から遠い側の外縁に設けられるか、又は前記立設部の前記前面に設けられた溝部の前記光源側の面として設けられている
請求項14に記載の空気調和機のコントローラ。
【請求項16】
前記スクリーンパネルの前記内側端面のうち、前記導光部が形成された領域を除く内側端面は、前記第一のシボ及び前記第二のシボよりも粗く形成された第三のシボを有している
請求項から15のいずれか一項に記載の空気調和機のコントローラ。
【請求項17】
前記第三のシボの高さは、31μm以上36μm以下となっている
請求項16に記載の空気調和機のコントローラ。
【請求項18】
前記光源は、台形状の前記導光部の上底側の端面と対向するように配置されている
請求項1から16のいずれか一項に記載の空気調和機のコントローラ。
【請求項19】
前記光源は、前記スクリーンパネルの前記内側端面から2mm以下の位置に配置されている
請求項1から18のいずれか一項に記載の空気調和機のコントローラ。
【請求項20】
前記光源は、前記スクリーンパネルの前記空間側と反対側に位置する外縁までの距離が15mm以上25mm以下の位置に配置される
請求項1から19のいずれか一項に記載の空気調和機のコントローラ。
【請求項21】
前記光源は、前記空気調和機の運転モードに応じて異なる色で発光する
請求項1から20のいずれか一項に記載の空気調和機のコントローラ。