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特開2023-149260情報処理装置、プログラム及び情報処理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023149260
(43)【公開日】2023-10-13
(54)【発明の名称】情報処理装置、プログラム及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/40 20120101AFI20231005BHJP
   G06Q 20/24 20120101ALI20231005BHJP
【FI】
G06Q20/40
G06Q20/24
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022057737
(22)【出願日】2022-03-30
(71)【出願人】
【識別番号】302064762
【氏名又は名称】株式会社日本総合研究所
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】柴田 ちひろ
(72)【発明者】
【氏名】三沢 雄樹
(72)【発明者】
【氏名】山岸 はるか
【テーマコード(参考)】
5L055
【Fターム(参考)】
5L055AA52
5L055AA75
(57)【要約】      (修正有)
【課題】クレジットカードの利用明細をユーザに通知するときに、カード情報を保持している販売者に関する情報をユーザに通知する情報処理装置を提供する。
【解決手段】決済システム100において、情報処理装置である決済サービス管理サーバは、決済サービスの利用者に、物品、データ又はサービスを提供する第1提供者から、利用者による決済サービスの利用の有効性を確認することを要求する有効性確認要求、第1提供者を識別するための第1提供者識別情報及び決済サービスを提供する第2提供者により利用者に割り当てられた利用者識別情報を取得する要求取得部(通信制御部)と、要求取得部が有効性確認要求を受信した時間及び/又は有効性確認要求に応じて有効性を確認するための処理が実行された時間を示す確認時間情報並びに要求取得部が取得した利用者識別情報及び第1提供者識別情報が対応付けられた確認履歴情報を生成する確認履歴生成部と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
決済サービスの利用者に、物品、データ又はサービスを提供する第1提供者から、(i)前記利用者による前記決済サービスの利用の有効性を確認することを要求する有効性確認要求、(ii)前記第1提供者を識別するための第1提供者識別情報、及び、(iii)前記決済サービスを提供する第2提供者により前記利用者に割り当てられた利用者識別情報を取得する要求取得部と、
(i)前記要求取得部が前記有効性確認要求を受信した時間、及び/又は、前記有効性確認要求に応じて前記有効性を確認するための処理が実行された時間を示す確認時間情報、並びに、(ii)前記要求取得部が取得した前記利用者識別情報及び前記第1提供者識別情報が対応付けられた確認履歴情報を生成する確認履歴生成部と、
を備える、情報処理装置。
【請求項2】
前記確認履歴生成部が生成した1以上の確認履歴情報を格納する確認履歴格納部を参照して、前記利用者の前記利用者識別情報に対応付けられた1以上の前記確認履歴情報の少なくとも一部に含まれる前記第1提供者識別情報を、前記利用者に通知する確認履歴通知部、
をさらに備える、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記確認履歴通知部は、
前記確認履歴格納部を参照して、前記利用者の前記利用者識別情報に対応付けられた前記1以上の確認履歴情報のうち、前記有効性が確認されてからの期間の長さが予め定められた値よりも大きな確認履歴情報を抽出し、
抽出された確認履歴情報に含まれる前記第1提供者識別情報を前記利用者に通知する、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記確認履歴通知部は、
予め定められた長さを有する期間ごとに、前記利用者による前記決済サービスの利用状況を示す明細情報を生成し、
(a)前記少なくとも一部の確認履歴情報に含まれる前記第1提供者識別情報、及び、(b)前記明細情報を、前記利用者に通知する、
請求項2又は請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記確認履歴通知部は、
(c)(i)前記利用者に通知された前記第1提供者識別情報のうち、前記利用者が選択した前記第1提供者識別情報を示す選択情報と、(ii)前記選択情報により示される前記第1提供者識別情報により識別される前記第1提供者及び前記利用者の間の取引における前記決済サービスの利用を制限することを前記情報処理装置に要求する制限要求とを、前記情報処理装置に送信する処理を、前記利用者が利用する情報処理端末に実行させるための第1命令を、
前記利用者の前記情報処理端末に送信する、
請求項2から請求項4までの何れか一項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記確認履歴通知部は、
(d)(i)前記利用者に通知された前記第1提供者識別情報のうち、前記利用者が選択した前記第1提供者識別情報を示す選択情報と、(ii)前記選択情報により示される前記第1提供者識別情報により識別される前記第1提供者に前記利用者の前記決済サービスに関する情報を削除させる又は利用させないことを前記情報処理装置に要求する削除要求とを、前記情報処理装置に送信する処理を、前記利用者が利用する情報処理端末に実行させるための第2命令を、
前記利用者の前記情報処理端末に送信する、
請求項2から請求項4までの何れか一項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記決済サービスは、クレジットカード決済を提供するサービス、又は、クレジットカード決済を利用する決済代行サービスである、
請求項1から請求項6までの何れか一項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記有効性確認要求は、前記利用者に配布されたクレジットカードの有効性を確認するための要求である、
請求項1から請求項7までの何れか一項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記確認履歴生成部は、
(i)前記有効性確認要求が、クレジットカードの有効性の確認を要求し、前記利用者の前記決済サービスにおける利用限度枠の確保を要求しない場合、又は、
(ii)前記要求取得部が前記有効性確認要求を取得した後、予め定められた期間が経過するまでの間に、前記利用者の前記決済サービスにおける利用限度枠の確保を要求する与信要求をしない場合に、
前記確認履歴情報を生成する、
請求項1から請求項8までの何れか一項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
コンピュータを、請求項1から請求項9までの何れか一項に記載の情報処理装置として機能させるための、プログラム。
【請求項11】
コンピュータが、決済サービスの利用者に、物品、データ又はサービスを提供する第1提供者から、(i)前記利用者による前記決済サービスの利用の有効性を確認することを要求する有効性確認要求、(ii)前記第1提供者を識別するための第1提供者識別情報、及び、(iii)前記決済サービスを提供する第2提供者により前記利用者に割り当てられた利用者識別情報を取得する要求取得段階と、
前記コンピュータが、(i)前記要求取得段階において前記有効性確認要求が受信された時間、及び/又は、前記有効性確認要求に応じて前記有効性を確認するための処理が実行された時間を示す確認時間情報、並びに、(ii)前記要求取得段階において取得された前記利用者識別情報及び前記第1提供者識別情報が対応付けられた確認履歴情報を生成する確認履歴生成段階と、
を有する、情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、プログラム及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、会員の端末装置にクレジットカードの利用明細の一覧を出力する情報処理方法が開示されている。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2020-113081号公報
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明の第1の態様においては、情報処理装置が提供される。上記の情報処理装置は、例えば、決済サービスの利用者に、物品、データ又はサービスを提供する第1提供者から、(i)利用者による決済サービスの利用の有効性を確認することを要求する有効性確認要求、(ii)第1提供者を識別するための第1提供者識別情報、及び、(iii)決済サービスを提供する第2提供者により利用者に割り当てられた利用者識別情報を取得する要求取得部を備える。上記の情報処理装置は、例えば、(i)要求取得部が有効性確認要求を受信した時間、及び/又は、有効性確認要求に応じて有効性を確認するための処理が実行された時間を示す確認時間情報、並びに、(ii)要求取得部が取得した利用者識別情報及び第1提供者識別情報が対応付けられた確認履歴情報を生成する確認履歴生成部を備える。
【0004】
上記の情報処理装置は、確認履歴生成部が生成した1以上の確認履歴情報を格納する確認履歴格納部を参照して、利用者の利用者識別情報に対応付けられた1以上の確認履歴情報の少なくとも一部に含まれる第1提供者識別情報を、利用者に通知する確認履歴通知部を備えてよい。上記の情報処理装置において、確認履歴通知部は、確認履歴格納部を参照して、利用者の利用者識別情報に対応付けられた1以上の確認履歴情報のうち、有効性が確認されてからの期間の長さが予め定められた値よりも大きな確認履歴情報を抽出してよい。確認履歴通知部は、抽出された確認履歴情報に含まれる第1提供者識別情報を利用者に通知してよい。上記の情報処理装置において、確認履歴通知部は、予め定められた長さを有する期間ごとに、利用者による決済サービスの利用状況を示す明細情報を生成してよい。確認履歴通知部は、(a)少なくとも一部の確認履歴情報に含まれる第1提供者識別情報、及び、(b)明細情報を、利用者に通知してよい。
【0005】
上記の情報処理装置において、確認履歴通知部は、(c)(i)利用者に通知された第1提供者識別情報のうち、利用者が選択した第1提供者識別情報を示す選択情報と、(ii)選択情報により示される第1提供者識別情報により識別される第1提供者及び利用者の間の取引における決済サービスの利用を制限することを情報処理装置に要求する制限要求とを、情報処理装置に送信する処理を、利用者が利用する情報処理端末に実行させるための第1命令を、利用者の情報処理端末に送信してよい。上記の情報処理装置において、確認履歴通知部は、(d)(i)利用者に通知された第1提供者識別情報のうち、利用者が選択した第1提供者識別情報を示す選択情報と、(ii)選択情報により示される第1提供者識別情報により識別される第1提供者に利用者の決済サービスに関する情報を削除させる又は利用させないことを情報処理装置に要求する削除要求とを、情報処理装置に送信する処理を、利用者が利用する情報処理端末に実行させるための第2命令を、利用者の情報処理端末に送信してよい。
【0006】
上記の情報処理装置において、決済サービスは、クレジットカード決済を提供するサービス、又は、クレジットカード決済を利用する決済代行サービスであってよい。上記の情報処理装置において、有効性確認要求は、ユーザに配布されたクレジットカードの有効性を確認するための要求であってよい。上記の情報処理装置において、確認履歴生成部は、(i)有効性確認要求が、クレジットカードの有効性の確認を要求し、利用者の決済サービスにおける利用限度枠の確保を要求しない場合、又は、(ii)要求取得部が有効性確認要求を取得した後、予め定められた期間が経過するまでの間に、利用者の決済サービスにおける利用限度枠の確保を要求する与信要求をしない場合に、確認履歴情報を生成してよい。
【0007】
本発明の第2の態様においては、情報処理方法が提供される。上記の情報処理方法の各段階は、例えば、コンピュータにより実行される。上記の情報処理方法は、例えば、決済サービスの利用者に、物品、データ又はサービスを提供する第1提供者から、(i)利用者による決済サービスの利用の有効性を確認することを要求する有効性確認要求、(ii)第1提供者を識別するための第1提供者識別情報、及び、(iii)決済サービスを提供する第2提供者により利用者に割り当てられた利用者識別情報を取得する要求取得段階を有する。上記の情報処理方法は、例えば、(i)要求取得段階において有効性確認要求が受信された時間、及び/又は、有効性確認要求に応じて有効性を確認するための処理が実行された時間を示す確認時間情報、並びに、(ii)要求取得段階において取得された利用者識別情報及び第1提供者識別情報が対応付けられた確認履歴情報を生成する確認履歴生成段階を有する。
【0008】
本発明の第3の態様においては、プログラムが提供される。上記のプログラムは、コンピュータを、上記の第1の実施形態に係る情報処理装置として機能させるためのプログラムであってよい。上記のプログラムは、コンピュータに、上記の第2の実施形態に係る情報処理方法を実行させるためのプログラムであってもよい。上記のプログラムを格納するコンピュータ可読媒体が提供されてもよい。コンピュータ可読媒体は、非一時的なコンピュータ可読媒体であってもよい。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読記録媒体であってもよい。
【0009】
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】決済システム100のシステム構成の一例を概略的に示す。
図2】決済システム100における情報処理方法の一例を概略的に示す。
図3】クレジットカードの利用明細300の一例を概略的に示す。
図4】決済システム100における情報処理方法の他の例を概略的に示す。
図5】決済サービス管理サーバ110の内部構成の一例を概略的に示す。
図6】格納部116に格納されるデータのデータ構造の一例を概略的に示す。
図7】コンピュータ3000のシステム構成の一例を概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。なお、図面において、同一または類似の部分には同一の参照番号を付して、重複する説明を省く場合がある。
【0012】
(決済システム100の概要)
図1は、決済システム100のシステム構成の一例を概略的に示す。本実施形態においては、決済システム100の理解を容易にすることを目的として、決済サービス提供者40により提供されるクレジットカード決済サービスの会員であるユーザ20と、当該クレジットカード決済サービスの加盟店である販売者30との間の商取引を例として、決済システム100の詳細が説明される。本実施形態においては、決済システム100の理解を容易にすることを目的として、ユーザ20が、販売者30により運営される電子商取引サイト(ECサイトと称される場合がある。)を利用して、販売者30から物品、データ又はサービス(商品と称される場合がある。)を購入する場合を例として、決済システム100の詳細が説明される。
【0013】
上述されたとおり、本実施形態において、ユーザ20は、販売者30が販売する商品を購入する。ユーザ20は、決済サービス提供者40が提供する決済サービスを利用して、販売者30に商品の代金を支払う。本実施形態において、販売者30は、ユーザ20に商品を提供する。本実施形態において、決済サービス提供者40は、ユーザ20及び販売者30に決済サービスを提供する。
【0014】
ところで、ECサイトによっては、ユーザ20がクレジットカードを利用してECサイトで商品を購入する前に、当該ECサイトにユーザ20のクレジットカードの情報(カード情報と称される場合がある。)を予め登録しておくことで、迅速な決済を可能にするサービスが提供される。カード情報としては、会員番号(カード番号と称される場合がある)、クレジットカードの有効期限、セキュリティコードなどが例示される。
【0015】
例えば、ユーザ20が利用頻度の小さなECサイトにカード情報を登録した場合、ユーザ20が比較的長期間にわたて当該ECサイトを利用していないにも関わらず、カード情報が当該ECサイトに登録された状態が維持される。その結果、例えば、ユーザ20は、カード情報の漏洩リスクに曝され続けることになる。
【0016】
しかしながら、ユーザ20がECサイトにクレジットカードの情報を登録してから比較的長期間が経過したり、ユーザ20が複数のECサイトにクレジットカードの情報を登録した場合、ユーザ20がカード情報の登録状況を把握することは容易ではない。また、ECサイトにアクセスしてカード情報の登録を解除することは比較的手間がかかることから、わざわざECサイトにアクセスしてカード情報の登録を解除するユーザ20は、比較的少数にとどまる。加えて、ECサイトの運営者の側には、ユーザ20に対してカード情報の登録の解除を促す動機づけがない。
【0017】
そこで、発明者らは、ユーザ20のクレジットカードの情報が登録されるときに、クレジットカードの有効性を確認するための処理(有効性チェックと称される場合がある。)が実行されることに着目し、本実施形態に係る決済システム100を構築した。本実施形態に係る決済システム100によれば、例えば、ユーザ20のカード情報が、販売者30により運営されるWebサイトに登録されるときに、決済サービス提供者40により運営される決済サービス管理サーバ110が、販売者30の識別情報と、ユーザ20の識別情報とを対応付けて格納する。これにより、決済サービス管理サーバ110は、例えば、クレジットカードの利用明細をユーザ20に通知するときに、カード情報を保持している販売者30に関する情報をユーザ20に通知することができる。
【0018】
ユーザ20の識別情報は、決済サービス提供者40によりユーザ20に割り当てられた識別情報であってよい。ユーザ20の識別情報としては、クレジットカードの会員番号又はカード番号が例示される。
【0019】
また、本実施形態において、決済システム100は、ユーザ20からの指示に基づいて、ユーザ20のカード情報を保持している1以上の販売者30のうち、ユーザ20が指定した販売者30におけるクレジットカードの利用を制限することができる。これにより、クレジットカードの不正利用が抑制され得る。例えば、上記の販売者30のWebサイトにおけるユーザ20のアカウントが不正利用された場合であっても、当該Webサイトに登録したクレジットカードを利用した決済が制限される。
【0020】
(決済システム100に関連する各部の概要)
本実施形態において、決済システム100は、決済サービス管理サーバ110を備える。決済システム100は、取引管理システム120を備えてもよい。本実施形態において、決済サービス管理サーバ110は、登録処理部112と、決済処理部114と、格納部116とを有する。本実施形態において、取引管理システム120は、例えば、Webサイト管理部122を有する。
【0021】
また、本実施形態において、ユーザ20は、ユーザ端末22を利用して、決済サービス管理サーバ110及び/又は取引管理システム120にアクセスすることができる。本実施形態において、本実施形態において、ユーザ端末22は、通信ネットワーク10を介して、決済サービス管理サーバ110及び/又は取引管理システム120との間で情報を送受することができる。同様に、本実施形態において、決済サービス管理サーバ110と、取引管理システム120とは、通信ネットワーク10を介して、互いに情報を送受することができる。
【0022】
本実施形態において、通信ネットワーク10は、情報を伝達する。通信ネットワーク10は、有線通信の伝送路であってもよく、無線通信の伝送路であってもよく、無線通信の伝送路及び有線通信の伝送路の組み合わせであってもよい。通信ネットワーク10は、例えば、無線パケット通信網、インターネット、P2Pネットワーク、専用回線、VPN、電力線通信回線、車車間通信回線、及び、路車間通信回線の少なくとも1つを含む。通信ネットワーク10は、(i)携帯電話回線網などの移動体通信網を含んでもよく、(ii)無線MAN(例えば、WiMAX(登録商標)である)、無線LAN(例えば、WiFi(登録商標)である)、Bluetooth(登録商標)、Zigbee(登録商標)、NFC(Near Field Communication)などの無線通信網を含んでもよい。
【0023】
本実施形態において、ユーザ端末22は、例えば、通信ネットワーク10を介して、決済サービス管理サーバ110及び/又は取引管理システム120との間で情報を送受する。ユーザ端末22は、他の情報処理装置との間で情報を送受することのできる機器であればよく、その詳細は特に限定されない。ユーザ端末22としては、パーソナルコンピュータ、携帯端末などが例示される。携帯端末としては、携帯電話、スマートホン、PDA、タブレット、ノートブック・コンピュータ又はラップトップ・コンピュータ、ウエアラブル・コンピュータなどが例示される。
【0024】
本実施形態において、決済サービス管理サーバ110は、例えば、ユーザ20のカード情報が販売者30のWebサイト管理部122に登録された場合に、販売者30の識別情報と、ユーザ20の識別情報とを対応付けて格納する。これにより、決済サービス管理サーバ110は、ユーザ20ごと又はクレジットカードごとに、ユーザ20のカード情報を保持している1以上の販売者30を把握することができる。
【0025】
決済サービス管理サーバ110は、ユーザ20のカード情報を保持している1以上の販売者30の識別情報を、ユーザ20に通知してよい。決済サービス管理サーバ110は、例えば、クレジットカードの利用明細をユーザ20に通知するときに、カード情報を保持している販売者30に関する情報をユーザ20に通知する。決済サービス管理サーバ110の詳細は後述される。
【0026】
本実施形態において、登録処理部112は、例えば、ユーザ20のカード情報が販売者30のWebサイト管理部122に登録された場合に、販売者30の識別情報と、ユーザ20の識別情報とを対応付けて、格納部116に格納する。より具体的には、登録処理部112は、例えば、ユーザ20のカード情報が販売者30のWebサイト管理部122に登録された時間を示す情報(確認時間情報と称される場合がある。)と、販売者30の識別情報と、ユーザ20の識別情報とが対応付けられた情報(確認履歴情報と称される場合がある。)を生成する。登録処理部112は、生成された確認履歴情報を格納部116に格納する。登録処理部112の詳細は後述される。
【0027】
本実施形態において、決済処理部114は、ユーザ20と、販売者30との間で商品が取り引きされた場合に、当該取り引きに関する決済を実行する。決済処理部114の詳細は後述される。
【0028】
本実施形態において、格納部116は、各種の情報を格納する。一実施形態において、格納部116は、決済システム100における各種の情報処理に用いられる情報を格納する。他の実施形態において、格納部116は、決済システム100における各種の情報処理において生成された情報を格納する。格納部116の詳細は後述される。
【0029】
本実施形態において、ポータルサイト管理部118は、決済サービスに関連するWebサイトを管理する。ポータルサイト管理部118は、ユーザ20に対して、ユーザ20のクレジットカードに関する各種の情報を提供するためのWebサイト(ポータルサイトと称される場合がある。)の運営を管理する。
【0030】
一実施形態において、ポータルサイトは、ユーザ20に対して、利用状況及び/又は登録状況を提示するためのページ(例えばWebページである。)を含む。ポータルサイトは、ユーザ20が、決済サービス管理サーバ110に対して各種の要求を送信するためのページ(例えばWebページである。)を含む。
【0031】
上記の要求としては、クレジットカードの利用状況及び/又は登録状況を閲覧するための要求(閲覧要求と称される場合がある)、特定の販売者30におけるクレジットカードの利用を制限するための要求(制限要求と称される場合がある)、特定の販売者30に対してカード情報の登録を解除させるための要求(解除要求と称される場合がある)などが例示される。
【0032】
特定の販売者30は、ユーザ20により指定された販売者30であってよい。ユーザ20により指定された販売者30は、ユーザ20のカード情報が登録されている販売者30のうち、ユーザ20が選択した販売者30であってよい。
【0033】
ユーザ20が特定の販売者30を指定又は選択するための処理は、例えば、下記の手順に従って実行される。まず、決済サービス管理サーバ110が、ユーザ20のカード情報が登録されている販売者30のリストを、ユーザ端末22に送信する。ユーザ端末22は、上記のリストをユーザ端末22の表示装置(図示されていない。)に表示させる。ユーザ20は、ユーザ端末22を操作して、上記のリストに列挙された販売者30のうち、クレジットカードの利用制限及び/又はカード情報の登録解除の対象となる販売者30を選択する。ユーザ端末22は、ユーザ20が選択した販売者30の識別情報を、決済サービス管理サーバ110に送信する。
【0034】
制限要求としては、(i)決済サービス管理サーバ110に、ユーザ20のクレジットカードの利用を一時的に停止させるための要求、(ii)決済サービス管理サーバ110に、ユーザ20のクレジットカードの利用限度額を一時的に低減させるための要求などが例示される。解除要求としては、特定の販売者30にカード情報を削除させるための要求、特定の販売者30にカード情報を利用させないための要求などが例示される。
【0035】
上述されたとおり、解除要求は、決済サービス管理サーバ110に送信される。解除要求は、決済サービス管理サーバ110に、販売者30にカード情報を削除させるため処理を実行させるための要求であってよい。解除要求は、決済サービス管理サーバ110に、販売者30にカード情報を利用させないための処理を実行させるための要求であってよい。
【0036】
特定の販売者30にカード情報を削除させるため処理としては、特定の販売者30のWebサイト管理部122に、カード情報の削除を要求する処理が例示される。販売者30にカード情報を利用させないための処理としては、特定の販売者30のWebサイト管理部122に、カード情報の利用停止を要求する処理、カード情報の不正使用及び/又は流出の防止措置を要求する処理などが例示される。
【0037】
他の実施形態において、ポータルサイトは、ユーザ20が、当該ポータルサイトを介して1以上の販売者30により運営される1以上のWebサイトにアクセスするためのページ(例えばWebページである。)を含む。本実施形態によれば、決済サービス管理サーバ110は、ユーザ20が販売者30により運営されるWebサイトに入力する情報を取得することができる。
【0038】
これにより、決済サービス管理サーバ110は、例えば、ユーザ20のカード情報が販売者30のWebサイト管理部122に登録された場合に、販売者30の識別情報と、ユーザ20の識別情報とを対応付けることができる。また、決済サービス管理サーバ110は、ユーザ20から解除要求を取得した場合に、解除要求の対象となる販売者30が運営するWebサイトにおいて、カード情報の登録を解除する処理を実行することができる。
【0039】
本実施形態において、取引管理システム120は、ユーザ20と、販売者30との間の取引を管理する。取引管理システム120は、実店舗における取引を管理してもよく、ECサイトにおける取引を管理してもよい。取引管理システム120は、Webサイト管理部122に加えて、実店舗に配される店舗端末を含んでもよい。店舗端末は、各種の決済サービスに対応してよい。
【0040】
本実施形態において、Webサイト管理部122は、販売者30が商品を販売するためのWebサイトの運営を管理する。一実施形態において、Webサイト管理部122は、ECサイトの運営を管理する。他の実施形態において、Webサイト管理部122は、実店舗における取引を支援するためのWebサイトの運営を管理する。
【0041】
(決済システム100の各部の具体的な構成)
決済システム100の各部は、ハードウエアにより実現されてもよく、ソフトウエアにより実現されてもよく、ハードウエア及びソフトウエアにより実現されてもよい。決済システム100の各部は、その少なくとも一部が、単一のサーバによって実現されてもよく、複数のサーバによって実現されてもよい。決済システム100の各部は、その少なくとも一部が、仮想マシン上又はクラウドシステム上で実現されてもよい。決済システム100の各部は、その少なくとも一部が、パーソナルコンピュータ又は携帯端末によって実現されてもよい。携帯端末としては、携帯電話、スマートフォン、PDA、タブレット、ノートブック・コンピュータ又はラップトップ・コンピュータ、ウエアラブル・コンピュータなどを例示することができる。決済システム100の各部は、ブロックチェーンなどの分散型台帳技術又は分散型ネットワークを利用して、情報を格納してもよい。
【0042】
決済システム100を構成する構成要素の少なくとも一部がソフトウエアにより実現される場合、当該ソフトウエアにより実現される構成要素は、一般的な構成の情報処理装置において、当該構成要素に関する動作を規定したソフトウエア又はプログラムを起動することにより実現されてよい。上記の一般的な構成の情報処理装置は、(i)CPU、GPUなどのプロセッサ、ROM、RAM、通信インタフェースなどを有するデータ処理装置と、(ii)キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル、カメラ、音声入力装置、ジェスチャ入力装置、各種センサ、GPS受信機などの入力装置と、(iii)表示装置、音声出力装置、振動装置などの出力装置と、(iv)メモリ、HDD、SSDなどの記憶装置(外部記憶装置を含む。)とを備えてよい。
【0043】
上記の一般的な構成の情報処理装置において、上記のデータ処理装置又は記憶装置は、上記のソフトウエア又はプログラムを記憶してよい。上記のソフトウエア又はプログラムは、プロセッサによって実行されることにより、上記の情報処理装置に、当該ソフトウエア又はプログラムによって規定された動作を実行させる。上記のソフトウエア又はプログラムは、非一時的なコンピュータ可読記録媒体に格納されていてもよい。上記のソフトウエア又はプログラムは、コンピュータを、決済システム100又はその一部として機能させるためのプログラムであってよい。上記のソフトウエア又はプログラムは、コンピュータに、決済システム100又はその一部における情報処理を実行させるためのプログラムであってよい。
【0044】
決済システム100又はその一部における情報処理方法は、例えば、決済サービスの利用者に、物品、データ又はサービスを提供する第1提供者から、(i)利用者による決済サービスの利用の有効性を確認することを要求する有効性確認要求、(ii)第1提供者を識別するための第1提供者識別情報、及び、(iii)決済サービスを提供する第2提供者により利用者に割り当てられた利用者識別情報を取得する要求取得段階を有する。上記の情報処理方法は、例えば、(i)要求取得段階において有効性確認要求が受信された時間、及び/又は、有効性確認要求に応じて有効性を確認するための処理が実行された時間を示す確認時間情報、並びに、(ii)要求取得段階において取得された利用者識別情報及び第1提供者識別情報が対応付けられた確認履歴情報を生成する確認履歴生成段階を有する。上記の情報処理方法の各段階は、コンピュータにより実行されてよい。
【0045】
ユーザ20は、決済サービスの利用者の一例であってよい。ユーザ端末22は、利用者が利用する情報処理端末の一例であってよい。販売者30は、第1提供者の一例であってよい。決済サービス提供者40は、第2提供者の一例であってよい。決済サービス管理サーバ110は、情報処理装置の一例であってよい。登録処理部112は、情報処理装置の一例であってよい。格納部116は、確認履歴格納部の一例であってよい。カード情報及びその一部は、利用者の決済サービスに関する情報の一例であってよい。ユーザ20の識別情報は、利用者識別情報の一例であってよい。販売者30の識別情報は、第1提供者識別情報の一例であってよい。
【0046】
(別実施形態の一例)
本実施形態においては、決済サービス提供者40が、クレジットカード決済を提供するサービスを提供する場合を例として、決済システム100の詳細が説明された。しかしながら、決済システム100は本実施形態に限定されない。他の実施形態において、決済サービス提供者40は、決済代行サービスを提供してよい。上記の決済代行サービスは、クレジットカード決済を利用する決済代行サービスであってよい。
【0047】
図2は、決済システム100における情報処理方法の一例を概略的に示す。図2を用いて、カード情報の登録処理、及び、確認履歴情報の生成処理の一例が説明される。また、図2を用いて、決済処理の一例が説明される。
【0048】
本実施形態によれば、まず、ステップ220(ステップが、Sと省略される場合がある。)において、取引管理システム120におけるカード情報の登録処理と、決済サービス管理サーバ110における確認履歴情報の生成処理とが実行される。
【0049】
その後、S240において、クレジットカードを利用した決済処理が実行される。本実施形態においては、予め定められた長さを有する期間(請求期間と称される場合がある。)の間に、1回又は複数回の決済処理が実行される。また、S260において、請求期間ごとに、当該請求期間におけるクレジット利用状況を示す利用明細の作成処理が実行される。
【0050】
S260において作成された利用明細は、ユーザ20に通知される。一実施形態において、利用明細は紙で作製され、ユーザ20に郵送される。上記の紙の利用明細には、ポータルサイト管理部118が運営するポータルサイトのURL、及び/又は、上記のURLが符号化されたコード又は図が記載されていてもよい。他の実施形態において、利用明細はWebページなどの電子データとしてユーザ20に提示される。例えば、ユーザ20の利用明細の電子データが、ユーザ20のユーザ端末22に送信される。ユーザ20の利用明細のWebページのURLが、ユーザ20のユーザ端末22に送信されてもよい。
【0051】
図2に示されるとおり、本実施形態に係るS220によれば、まず、S222において、取引管理システム120に対してユーザ20のカード情報の登録を要求する登録要求が、ユーザ端末22から取引管理システム120に送信される。取引管理システム120が登録要求を受け付けると、ユーザ20は、ユーザ端末22を操作して、ユーザ20のカード情報を取引管理システム120に送信する。
【0052】
また、取引管理システム120が登録要求を受け付けると、S224において、上述された有効性チェックが実行される。例えば、まず、取引管理システム120が、決済サービス管理サーバ110に対して、ユーザ20による決済サービスの利用の有効性を確認することを要求する情報(有効性確認要求と称される場合がある。)を送信する。より具体的には、取引管理システム120は、ユーザ20の識別情報と、決済サービス管理サーバ110に対してユーザ20に配布されたクレジットカードの有効性を確認するための要求とを、決済サービス管理サーバ110に送信する。
【0053】
決済サービス管理サーバ110が有効性確認要求を受信すると、決済サービス管理サーバ110の登録処理部112が格納部116に格納された情報を参照して、ユーザ20のクレジットカードの有効性を確認する。また、登録処理部112は、確認結果を示す情報を取引管理システム120に送信する。
【0054】
より具体的には、登録処理部112は、格納部116に格納されたデータベースを参照して、ユーザ20の識別情報に対応付けられたレコードの有無を確認する。上記のデータベースにユーザ20の識別情報に対応付けられたレコードが格納されていない場合、登録処理部112は、ユーザ20のクレジットカードが無効であることを示す情報を取引管理システム120に送信する。
【0055】
一方、上記のデータベースにユーザ20の識別情報に対応付けられたレコードが格納されている場合、決済サービス管理サーバ110は、当該レコードを参照して、ユーザ20のクレジットカードの有効期限が切れているか否かを確認する。ユーザ20のクレジットカードの有効期限が切れていない場合、登録処理部112は、ユーザ20のクレジットカードが有効であることを示す情報を取引管理システム120に送信する。ユーザ20のクレジットカードの有効期限が切れている場合、登録処理部112は、ユーザ20のクレジットカードが無効であることを示す情報を取引管理システム120に送信する。
【0056】
ユーザ20のクレジットカードが有効であった場合、S226において、登録処理部112が確認履歴情報を生成し、当該確認履歴情報を格納部116に格納する。また、S228において、取引管理システム120のWebサイト管理部122が、ユーザ20のカード情報を取引管理システム120の記憶装置(図示されていない。)に格納する。
【0057】
一方、ユーザ20のクレジットカードが無効であった場合、登録処理部112は確認履歴情報を生成しなくてよい。また、Webサイト管理部122はユーザ20のカード情報を記憶装置に格納しなくてよい。これにより、S220におけるカード情報の登録処理及び確認履歴情報の生成処理が完了する。
【0058】
図2に示されるとおり、本実施形態に係るS240によれば、まず、S242において、ユーザ20及び販売者30の間の取引の代金を決済することを要求する決済要求が、ユーザ端末22から取引管理システム120に送信される。取引管理システム120が決済要求を受け付けると、S244において、与信照会(与信要求と称される場合がある。)が実行される。より具体的には、信用承認処理(オーソリゼーション、仮売上処理などと称される場合がある)が実行され、ユーザ20のクレジットカードの利用限度枠が確保される。これにより、予め定められた期間の間、利用限度額のうち商品代金に相当する金額の利用枠が確保される。なお、多くの決済サービスにおいては、この段階では、ユーザ20に対する代金請求権が発生しておらず、商品代金を引き落とすための処理は実行されていない。
【0059】
次に、S244において、売上処理(実売上処理と称される場合がある。)が実行される。これにより、S242において確保された商品代金に相当する金額が、実際の売上として計上される。これにより、決済処理が完了する。
【0060】
(別実施形態の一例)
本実施形態においては、決済サービス管理サーバ110が有効性確認要求を受信すると、S224、S226及びS228に関連して説明された処理が実行される場合を例として、決済システム100の一例が説明された。しかしながら、決済システム100は本実施形態に限定されない。他の実施形態において、(i)有効性確認要求が、クレジットカードの有効性の確認を要求し、ユーザ20の決済サービスにおける利用限度額の枠の確保を要求しない場合、又は、(ii)決済サービス管理サーバ110が有効性確認要求を取得した後、予め定められた期間が経過するまでの間に与信要求をしない場合に、S224、S226及びS228に関連して説明された処理が実行され、確認履歴情報が生成されてもよい。
【0061】
図3は、クレジットカードの利用明細300の一例を概略的に示す。本実施形態において、利用明細300は、クレジットカード決済の利用状況を示す情報320と、未利用期間の長い登録先を示す情報340とを含む。クレジットカード決済の利用状況を示す情報320は、予め定められた長さを有する期間ごとに、ユーザ20による決済サービスの利用状況を示す。未利用期間の長い登録先を示す情報340は、ユーザ20のカード情報が登録されている販売者30のうち、ユーザ20が最近利用していない販売者30を示す。
【0062】
実施形態において、クレジットカード決済の利用状況を示す情報320は、1以上のレコードを含む。各レコードは、クレジットカード決済ごとの情報を含む。各レコードは、例えば、クレジットカード決済が利用された時間を示す情報と、クレジットカード決済が利用された販売者30の識別情報と、クレジットカード決済が利用された取引における商品代金を示す情報とを対応づけて格納する。
【0063】
クレジットカード決済が利用された時間を示す情報としては、利用日が例示される。上記の時間は、日付であってもよく、日時であってもよく、時刻であってもよい。クレジットカード決済が利用された販売者30の識別情報としては、販売者30の店舗名が例示される。クレジットカード決済が利用された取引における商品代金を示す情報としては、利用金額を示す情報が例示される。
【0064】
各レコードは、上記の販売者30において有効性チェックが実行された時間を示す情報を含んでよい。上記の時間は、日付であってもよく、日時であってもよく、時刻であってもよい。各レコードは、クレジットカード決済の利用者を確認するための情報(利用者確認情報と称される場合がある。)を含んでもよい。
【0065】
利用者確認情報としては、各決済を要求したユーザ端末22の端末識別情報、各決済において取引管理システム120に入力されたパスワード又はパスフレーズなどが例示される。端末識別情報としては、MACアドレスが例示される。利用者確認情報は、例えば、取引管理システム120が当該情報をユーザ端末22から取得することができる場合に、取引管理システム120から決済サービス管理サーバ110に送信される。
【0066】
本実施形態において、未利用期間の長い登録先を示す情報340は、例えば、ユーザ20のクレジットカードのカード情報が登録されている1以上の販売者30のうち、当該クレジットカードを利用した取引が行われていない期間(未利用期間と称される場合がある。)の長さが予め定められた値よりも大きな販売者30に関する情報である。図3に示されるとおり、未利用期間の長い登録先を示す情報340は、1以上のレコードを含む。各レコードは、1以上の販売者30のそれぞれに関する各種の情報を含む。
【0067】
本実施形態において、各レコードは、例えば、未利用期間の長い販売者30の識別情報と、最新のカード情報の登録日(最新の登録日と称される場合がある。)を示す情報と、カード情報の登録状況(ステータスと称される場合がある。)を示す情報とを対応づけて格納する。販売者30の識別情報は、販売者30の名称であってもよく、名称と、業種及び/又は販売形態との組み合わせであってもよい。
【0068】
最新の登録日を示す情報は、有効性チェックが最後に実施された時間を示す情報であってよい。クレジットカード決済における有効性チェックの実施形態としては、(i)与信照会及び売上処理を伴うことなく、有効性チェックが単独で実施される形態、(ii)与信照会中に有効性チェックも実施される形態、(iii)有効性チェックが、利用限度額の枠を確保するための処理に準じて実施される形態などが例示される。最新の登録日を示す情報は、上記の3つの実施形態のうち有効性チェックが単独で実施される形態で、有効性チェックが最後に実施された時間を示す情報であってよい。
【0069】
有効性チェックが利用限度額の枠を確保するための処理に準じて実施される形態としては、事前に利用限度額を確保することができない取引において、利用金額が確定し売上処理が実行される時点でカード情報を呼び出すために、与信照会の代わりに有効性チェックが実施される形態が例示される。事前に利用限度額を確保することができない取引としては、レンタルサービス、シェアリングサービスのように、利用時間又は利用実績に応じて金額が変動する取引が例示される。
【0070】
ステータスを示す情報としては、(i)販売者30において、カード情報の登録が維持されいる状態(登録維持中と称される場合がある)、(ii)決済サービス管理サーバ110又は販売者30において、カード情報の利用が停止又は制限されている状態(利用停止中、利用制限中直と称される場合がある)、(iii)販売者30に対して、カード情報の削除要求又は登録解除要求が通知されている状態などが例示される。本実施形態においては、決済サービス管理サーバ110が、特知恵の販売者30にカード情報の削除要求又は登録解除要求を通知した後、決済サービス管理サーバ110が、当該販売者30におけるカード情報が削除されたこと又はカード情報の登録が解除されたことを示す情報を受信した場合、当該特定の販売者30に関するレコードは、未利用期間の長い登録先を示す情報340に含まれない。
【0071】
本実施形態において、利用明細300は、ユーザ20が登録情報の更新を希望する場合にユーザ20を支援するための命令が埋め込まれたオブジェクトを含む。図3に示されるとおり、本実施形態によれば、利用明細300は、未利用期間の長い登録先を示す情報340のレコードごとに、上記のオブジェクトが配されるカラムを含む。なお、他の実施形態において、利用明細300は、ユーザ20にレコードを選択させるためのオブジェクトと、ユーザ20が選択したレコードを一括して処理するためのオブジェクトとを含んでもよい。
【0072】
例えば、利用明細300は、決済サービス管理サーバ110に、ユーザ20のクレジットカードの利用を一時的に停止させるための命令(停止命令と称される場合がある。)が埋め込まれたオブジェクト362を含む。停止命令は、予め定められた処理をユーザ20のユーザ端末22に実行させるための命令を含む。
【0073】
例えば、ユーザ端末22がユーザ端末22の表示画面に利用明細300を表示することで、利用明細300がユーザ20に提示される。ユーザ20が、当該画面上で特定の販売者30に対応付けられたオブジェクト362をクリックすると、ユーザ端末22は、停止命令を実行する。
【0074】
ユーザ端末22上で停止命令が実行されると、ユーザ端末22は、決済サービス管理サーバ110にユーザ20のクレジットカードの利用を一時的に停止させることを要求する制限要求を、決済サービス管理サーバ110に送信する処理を実行する。このとき、ユーザ端末22は、上記の制限要求と、オブジェクト362に対応するレコードを示す情報(選択情報と称される場合がある。)とを、決済サービス管理サーバ110に送信する処理を実行してもよい。オブジェクト362に対応するレコードを示す情報は、当該レコードに含まれる販売者30の識別情報であってよい。決済サービス管理サーバ110がユーザ端末22から制限要求を受け付けると、決済サービス管理サーバ110は、制限要求に示される処理を実行する。
【0075】
制限要求は、上記の選択情報により示される販売者30の識別情報により識別される販売者30と、ユーザ20との間の取引における決済サービスの利用を制限することを、決済サービス管理サーバ110に要求する。上記の制限の内容としては、ユーザ20のクレジットカードの利用を一時的に停止させること、ユーザ20のクレジットカードの利用限度額を一時的に低減させることなどが例示される。
【0076】
これにより、利用明細300によりユーザ20に通知された販売者30の識別情報のうち、ユーザ20により選択された販売者30の識別情報が、決済サービス管理サーバ110に送信される。また、上記の販売者30と、ユーザ20との間のクレジットカード決済に関して課せられる制限の内容が、決済サービス管理サーバ110に送信される。
【0077】
例えば、利用明細300は、決済サービス管理サーバ110に、一時的に利用が停止されているクレジットカードの利用を再開させるための命令(再開命令と称される場合がある。)が埋め込まれたオブジェクト364を含む。再開命令は、予め定められた処理をユーザ20のユーザ端末22に実行させるための命令を含む。
【0078】
例えば、ユーザ端末22がユーザ端末22の表示画面に利用明細300を表示することで、利用明細300がユーザ20に提示される。ユーザ20が、当該画面上で特定の販売者30に対応付けられたオブジェクト364をクリックすると、ユーザ端末22は、再開命令を実行する。
【0079】
ユーザ端末22上で再開命令が実行されると、ユーザ端末22は、決済サービス管理サーバ110にユーザ20のクレジットカードの利用制限を緩和させることを要求する緩和要求を、決済サービス管理サーバ110に送信する処理を実行する。このとき、ユーザ端末22は、上記の緩和要求と、オブジェクト364に対応するレコードを示す情報(選択情報と称される場合がある。)とを、決済サービス管理サーバ110に送信する処理を実行してもよい。オブジェクト364に対応するレコードを示す情報は、当該レコードに含まれる販売者30の識別情報であってよい。決済サービス管理サーバ110がユーザ端末22から緩和要求を受け付けると、決済サービス管理サーバ110は、緩和要求に示される処理を実行する。
【0080】
緩和要求は、上記の選択情報により示される販売者30の識別情報により識別される販売者30と、ユーザ20との間の取引における決済サービスの利用に課せられた制限を緩和することを、決済サービス管理サーバ110に要求する。上記の制限の緩和の内容としては、一時的に利用が停止されているクレジットカードの利用を再開させること、一時的に低減されているクレジットカードの利用限度額を増加させる又は元に戻すことなどが例示される。
【0081】
例えば、利用明細300は、決済サービス管理サーバ110に、取引管理システム120におけるカード情報の登録を解除させるための命令(解除命令と称される場合がある。)が埋め込まれたオブジェクト366を含む。解除命令は、予め定められた処理をユーザ20のユーザ端末22に実行させるための命令を含む。
【0082】
例えば、ユーザ端末22がユーザ端末22の表示画面に利用明細300を表示することで、利用明細300がユーザ20に提示される。ユーザ20が、当該画面上で特定の販売者30に対応付けられたオブジェクト366をクリックすると、ユーザ端末22は、解除命令を実行する。
【0083】
ユーザ端末22上で解除命令が実行されると、ユーザ端末22は、決済サービス管理サーバ110に特定の販売者30に登録されているユーザ20のカード情報の登録解除を要求する解除要求を、決済サービス管理サーバ110に送信する処理を実行する。このとき、ユーザ端末22は、上記の解除要求と、オブジェクト366に対応するレコードを示す情報(選択情報と称される場合がある。)とを、決済サービス管理サーバ110に送信する処理を実行してもよい。オブジェクト366に対応するレコードを示す情報は、当該レコードに含まれる販売者30の識別情報であってよい。決済サービス管理サーバ110がユーザ端末22から解除要求を受け付けると、決済サービス管理サーバ110は、解除要求に示される処理を実行する。
【0084】
解除要求は、上記の選択情報により示される販売者30の識別情報により識別される販売者30にユーザ20のカード情報の登録を解除させることを、決済サービス管理サーバ110に要求する。販売者30にカード情報の登録を解除させる処理としては、販売者30にカード情報を削除させる処理、販売者30にカード情報を利用させないようにする処理などが例示される。決済サービス管理サーバ110が解除要求に示される処理を実行すると、決済サービス管理サーバ110は、例えば、選択情報により示される販売者30のWebサイト管理部122に、ユーザ20の識別情報と、ユーザ20のカード情報の登録解除を要求する情報とを送信する。
【0085】
本実施形態によれば、決済サービス管理サーバ110からユーザ20に通知される利用明細300が、クレジットカード決済の利用状況を示す情報320に加えて、未利用期間の長い登録先を示す情報340を含む。これにより、ユーザ20に対して、ユーザ20のカード情報の登録状況が通知される。
【0086】
また、本実施形態によれば、利用明細300が電子データとしてユーザ20に通知される場合、利用明細300が、クレジットカード決済の利用状況を示す情報320に加えて、決済サービス管理サーバ110に各種の要求を送信するための命令が埋め込まれたオブジェクトを含む。これにより、ユーザ20は、利用明細300を確認するついでに、ユーザ20のカード情報の登録状態を更新することができる。
【0087】
クレジットカード決済の利用状況を示す情報320は、明細情報の一例であってよい。未利用期間の長い登録先を示す情報340に含まれる販売者30の識別情報は、少なくとも一部の確認履歴情報に含まれる第1提供者識別情報の一例であってよい。オブジェクト362に対応するレコードは、少なくとも一部の確認履歴情報の一例であってよい。オブジェクト362に対応するレコードにより示される販売者30の識別情報は、選択情報により示される第1提供者識別情報の一例であってよい。停止命令は、第1命令の一例であってよい。解除命令は、第2命令の一例であってよい。解除要求は、削除要求の一例であってよい。
【0088】
(別実施形態の一例)
本実施形態においては、利用明細300が未利用期間の長い登録先を示す情報340を含む場合を例として、利用明細300の一例が説明された。しかしながら、利用明細300は本実施形態に限定されない。他の実施形態において、利用明細300は、全ての登録先を示す情報を含んでもよい。
【0089】
本実施形態においては、クレジットカード決済の利用状況を示す情報320に、予め定められた長さを有する期間ごとに、ユーザ20による決済サービスの利用状況を示す情報が記載される場合を例として、利用明細300の一例が説明された。しかしながら、利用明細300は本実施形態に限定されない。
【0090】
他の実施形態において、クレジットカード決済の利用状況を示す情報320が、不正利用の可能性に関する情報を含んでもよい。利用明細300のクレジットカード決済の利用状況を示す情報320において、登録された店舗においてクレジットカードが不正利用された可能性があることが提示される場合、クレジットカード決済の利用状況を示す情報320は、ユーザ20が登録情報の更新を希望する場合にユーザ20を支援するための命令が埋め込まれたオブジェクトを含んでよい。例えば、クレジットカード決済の利用状況を示す情報320は、オブジェクト362と同様の構成を有するオブジェクトを含む。例えば、クレジットカード決済の利用状況を示す情報320は、オブジェクト366と同様の構成を有するオブジェクトを含む。
【0091】
例えば、決済システム100が、登録された店舗においてクレジットカードが不正利用された可能性があると判断した場合、決済システム100は、上記の不正利用の可能性に関する情報、及び/又は、上記のオブジェクトを含む利用明細300を作成する。具体的には、決済システム100は、登録された店舗でのクレジットカードの当該利用の日時、金額、前回利用日時からの間隔に基づいて、当該利用が不正利用の可能性があるかを判断してよい。
【0092】
図4は、決済システム100における情報処理方法の他の例を概略的に示す。図4を用いて、利用明細300を受け取ったユーザ20が、利用明細300を利用してカード情報の登録状態を更新する処理の一例が説明される。また、図4を用いて、クレジットカードの利用制限処理の一例が説明される。
【0093】
本実施形態によれば、まず、S420において、ユーザ端末22が、決済サービス管理サーバ110から利用明細に関する通知(利用明細通知と称される場合がある。)を受信する。利用明細通知は、例えば、今月分の利用明細が閲覧可能になったことを示すメッセージと、利用明細300のURIとが記載された電子データであり、SMS又は電子メールを利用して、決済サービス管理サーバ110からユーザ端末22に送信される。
【0094】
次に、S422において、ユーザ20が、決済サービス提供者40が提供するポータルサイトにアクセスする。例えば、ユーザ20は、ユーザ端末22を操作して、利用明細300のURIにアクセスすることで、上記のポータルサイトにアクセスする。S424において、ユーザ20は、ユーザ端末22を操作して、ポータルサイト上で、ユーザ20の利用明細300を閲覧する。
【0095】
上述されたとおり、利用明細300には、未利用期間の長い登録先を示す情報340が含まれており、未利用期間の長い登録先ごとに、上述された命令が埋め込まれたオブジェクトが配されている。ユーザ20が、特定の販売者30に登録されたカード情報の登録状況を更新することを希望する場合、ユーザ20は、ユーザ端末22を操作して、当該特定の販売者30に対応するオブジェクトをクリックする。上記のオブジェクトがクリックされると、オブジェクトに埋め込まれた命令が実行され、クリックされたオブジェクトに応じた要求(更新要求と称される場合がある。)が、決済サービス管理サーバ110に送信される。
【0096】
上述されたとおり、ユーザ20がオブジェクト362をクリックすると、クレジットカードの利用を一時的に制限するための処理が実行される。その結果、カード情報の登録状況が更新される。同様に、ユーザ20がオブジェクト364をクリックすると、クレジットカードの利用制限を緩和するための処理が実行される。その結果、カード情報の登録状況が更新される。ユーザ20がオブジェクト366をクリックすると、カード情報の登録を解除するための処理が実行される。その結果、カード情報の登録状況が更新される。
【0097】
決済サービス管理サーバ110が更新要求を受け付けると、S430において、決済サービス管理サーバ110は、更新要求に応じた処理を実行する。例えば、決済サービス管理サーバ110は、クレジットカードの利用制限を更新する。また、S432において、決済サービス管理サーバ110は、クレジットカードの利用制限が更新されたことを示す情報を、取引管理システム120に通知する。
【0098】
一実施形態において、決済サービス管理サーバ110が制限要求を受け付けた場合、決済サービス管理サーバ110は、クレジットカードの利用を制限する。他の実施形態において、決済サービス管理サーバ110が緩和要求を受け付けた場合、決済サービス管理サーバ110は、クレジットカードの利用制限を緩和する。
【0099】
他の実施形態において、決済サービス管理サーバ110が解除要求を受け付けた場合、決済サービス管理サーバ110は、クレジットカードの利用を制限してよい。例えば、決済サービス管理サーバ110は、取引管理システム120におけるカード情報の削除などが確認されるまで、クレジットカードの利用を制限する。この場合、決済サービス管理サーバ110は、S432において、取引管理システム120に対して、カード情報の登録解除を要求する。
【0100】
次に、S440において、取引管理システム120は、ユーザ20の登録情報を更新する。例えば、取引管理システム120は、ユーザ20のカード情報に、利用制限に関する情報を追加する。例えば、取引管理システム120は、ユーザ20のカード情報を削除する。これにより、更新処理が終了する。
【0101】
図5は、決済サービス管理サーバ110の内部構成の一例を概略的に示す。本実施形態において、決済サービス管理サーバ110は、通信制御部510と、登録処理部112と、決済処理部114と、ポータルサイト管理部118とを備える。本実施形態において、登録処理部112は、有効性確認部522と、確認履歴生成部524と、確認履歴更新部526とを有する。本実施形態において、決済処理部114は、信用承認部542と、利用制限部544と、売上処理部546と、通知部548とを有する。本実施形態において、格納部116は、会員情報格納部562と、確認履歴格納部564と、決済情報格納部566とを有する。
【0102】
本実施形態において、通信制御部510は、決済サービス管理サーバ110と、ユーザ端末22及び/又はWebサイト管理部122との間の通信を制御する。例えば、通信制御部510は、ユーザ端末22から、ユーザ20から決済サービス管理サーバ110への各種の要求を取得する。通信制御部510は、Webサイト管理部122から、販売者30から決済サービス管理サーバ110への各種の要求を取得する。
【0103】
例えば、通信制御部510は、販売者30からの有効性確認要求を取得する。上述されたとおり、Webサイト管理部122がユーザ端末22からの登録要求を受信した場合、Webサイト管理部122は、販売者30からの有効性確認要求を、決済サービス管理サーバ110に送信する。このとき、通信制御部510は、(i)有効性確認要求と、(ii)販売者30の識別情報と、(iii)有効性チェックの対象となるクレジットカードを利用するユーザ20の識別情報とを取得する。
【0104】
本実施形態において、有効性確認部522は、通信制御部510から、有効性確認要求を取得する。有効性確認部522は、会員情報格納部562を参照して、ユーザ20のクレジットカードの有効性チェックを実行する。有効性確認部522は、有効性チェックの結果を示す情報を、有効性確認要求を送信した取引管理システム120に送信する。
【0105】
本実施形態において、確認履歴生成部524は、通信制御部510から、有効性確認要求を取得する。確認履歴生成部524は、例えば、上記の有効性確認要求を解析して、通信制御部510が有効性確認要求を受信した時刻、又は、取引管理システム120が有効性確認要求を送信した時刻を示す情報を取得する。確認履歴生成部524は、有効性確認部522が有効性チェックを実行した時刻を示す情報を取得してもよい。
【0106】
上述されたとおり、通信制御部510は、(i)有効性確認要求と、(ii)販売者30の識別情報と、(iii)有効性チェックの対象となるクレジットカードを利用するユーザ20の識別情報とを取得する。確認履歴生成部524は、通信制御部510から、これらの情報を取得する。
【0107】
確認履歴生成部524は、(i)通信制御部510が有効性確認要求を受信した時間、及び/又は、有効性確認部522が有効性チェックを実行した時刻を示す情報(確認時間情報と称される場合がある)と、(ii)通信制御部510が取得したユーザ20の識別情報及び販売者30の識別情報とを対応付けて、確認履歴情報を生成する。確認履歴生成部524は、(i)有効性確認要求が、クレジットカードの有効性の確認を要求し、利用者の決済サービスにおける利用限度額の枠の確保を要求しない場合、又は、(ii)通信制御部510が有効性確認要求を取得した後、予め定められた期間が経過するまでの間に、上述された与信要求をしない場合に、確認履歴情報を生成してよい。確認履歴生成部524は、生成された確認履歴情報を、確認履歴格納部564に格納する。
【0108】
本実施形態において、確認履歴更新部526は、確認履歴情報を更新する。例えば、確認履歴情報がクレジットカードの制限に関する情報を含む場合、確認履歴更新部526は、クレジットカードの制限状況が変更されるたびに、確認履歴情報を更新する。
【0109】
本実施形態において、信用承認部542は、販売者30からの与信照会又は与信要求に応じて、信用承認処理を実行する。本実施形態において、利用制限部544は、クレジットカードの利用を制限したり、クレジットカードの利用制限を緩和したりする。本実施形態において、売上処理部546は、販売者30が決済を実行したことに応じて、売上処理を実行する。
【0110】
本実施形態において、通知部548は、ユーザ20に各種の情報を通知する。例えば、通知部548は、ユーザ20に利用明細300を通知する。
【0111】
通知部548は、利用明細300を生成してよい。例えば、通知部548は、確認履歴格納部564を参照して、ユーザ20の識別情報に対応付けられた1以上の確認履歴情報の少なくとも一部に含まれる販売者30の識別情報を抽出し、未利用期間の長い登録先を示す情報340を生成する。
【0112】
例えば、通知部548は、ユーザ20の識別情報に対応付けられた1以上の確認履歴情報のうち、有効性が確認されてからの期間の長さが予め定められた値よりも大きな確認履歴情報を抽出する。通知部548は、抽出された確認履歴情報に含まれる販売者30の識別情報を用いて、未利用期間の長い登録先を示す情報340を生成する。これにより、ユーザ20の識別情報に対応付けられた確認履歴情報に関連する販売者30の少なくとも一部が、ユーザ20に通知される。
【0113】
なお、上述されたとおり、利用明細300は、未利用期間の長い登録先だけでなく、全ての登録先のリストを含んでもよい。この場合、抽出された全ての販売者30の識別情報が列挙されたリストを含む利用明細300が、ユーザ20に通知される。
【0114】
また、上述されたとおり、利用明細300には、各種の命令が埋め込まれたオブジェクトにが配される。これにより、決済システム100は、利用明細300の電子データをユーザ20に通知することで、これらの命令をユーザ20のユーザ端末22に送信することができる。
【0115】
本実施形態において、会員情報格納部562は、1以上のユーザ20のそれぞれのクレジットカードに関する情報を格納する。本実施形態において、確認履歴格納部564は、1以上のユーザ20のそれぞれに関する確認履歴情報を格納する。本実施形態において、決済情報格納部566は、1以上のユーザ20のそれぞれの決済に関する情報を格納する
【0116】
通信制御部510は、要求取得部の一例であってよい。有効性確認部522は、要求取得部の一例であってよい。利用制限部544は、制限部の一例であってよい。通知部548は、確認履歴通知部の一例であってよい。有効性確認部522が有効性チェックを実行した時刻は、有効性確認要求に応じて有効性を確認するための処理が実行された時間の一例であってよい。
【0117】
図6は、格納部116に格納されるデータのデータ構造の一例を概略的に示す。本実施形態において、格納部116は、会員情報データベース620と、確認履歴データベース640と、決済情報データベース660とを備える。
【0118】
会員情報データベース620は、会員情報格納部562に格納される会員情報の一例であってよい。会員情報データベース620は、1以上のユーザ20のそれぞれに割り当てられた会員番号と、クレジットカードの有効期限と、クレジットカードのセキュリティーコードと、ユーザ20に関する各種の情報(会員情報と称される場合がある。)とを対応付けて格納する。
【0119】
確認履歴データベース640は、確認履歴格納部564に格納される確認履歴情報の一例であってよい。確認履歴データベース640は、1以上のユーザ20のそれぞれに割り当てられた会員番号と、カード情報を登録した販売者30の識別情報と、有効性チェックが実施された時間を示す情報と、カード情報を登録したユーザ20を確認するための利用者確認情報と、利用制限の状況を示す情報とを対応づけて格納する。
【0120】
決済情報データベース660は、決済情報格納部566に格納される決済情報の一例であってよい。決済情報データベース660は、以上のユーザ20のそれぞれに割り当てられた会員番号と、クレジットカードの利用日を示す情報と、クレジットカードを利用した取引が実施された販売者30の識別情報と、当該取引の金額を示す情報と、有効性チェックが実施された時間を示す情報と、取引したユーザ20を確認するための利用者確認情報とを対応づけて格納する。
【0121】
図7は、本発明の複数の態様が全体的又は部分的に具現化されてよいコンピュータ3000の一例を示す。例えば、決済システム100の一部が、コンピュータ3000により実現される。例えば、決済サービス管理サーバ110の少なくとも一部が、コンピュータ3000により実現される。例えば、取引管理システム120の少なくとも一部が、コンピュータ3000により実現される。ユーザ端末22の少なくとも一部が、コンピュータ3000により実現されてもよい。
【0122】
コンピュータ3000にインストールされたプログラムは、コンピュータ3000に、本発明の実施形態に係る装置に関連付けられるオペレーション又は当該装置の1又は複数の「部」として機能させ、又は当該オペレーション又は当該1又は複数の「部」を実行させることができ、及び/又はコンピュータ3000に、本発明の実施形態に係るプロセス又は当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ3000に、本明細書に記載のフローチャート及びブロック図のブロックのうちのいくつか又はすべてに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU3012によって実行されてよい。
【0123】
本実施形態によるコンピュータ3000は、CPU3012、RAM3014、GPU3016、及びディスプレイデバイス3018を含み、それらはホストコントローラ3010によって相互に接続されている。コンピュータ3000はまた、通信インタフェース3022、ハードディスクドライブ3024、DVD-ROMドライブ3026、及びICカードドライブのような入出力ユニットを含み、それらは入出力コントローラ3020を介してホストコントローラ3010に接続されている。コンピュータはまた、ROM3030及びキーボード3042のようなレガシの入出力ユニットを含み、それらは入出力チップ3040を介して入出力コントローラ3020に接続されている。
【0124】
CPU3012は、ROM3030及びRAM3014内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。GPU3016は、RAM3014内に提供されるフレームバッファ等又はそれ自体の中に、CPU3012によって生成されるイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス3018上に表示されるようにする。
【0125】
通信インタフェース3022は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。ハードディスクドライブ3024は、コンピュータ3000内のCPU3012によって使用されるプログラム及びデータを格納する。DVD-ROMドライブ3026は、プログラム又はデータをDVD-ROM3001から読み取り、ハードディスクドライブ3024にRAM3014を介してプログラム又はデータを提供する。ICカードドライブは、プログラム及びデータをICカードから読み取り、及び/又はプログラム及びデータをICカードに書き込む。
【0126】
ROM3030はその中に、アクティブ化時にコンピュータ3000によって実行されるブートプログラム等、及び/又はコンピュータ3000のハードウエアに依存するプログラムを格納する。入出力チップ3040はまた、様々な入出力ユニットをパラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入出力コントローラ3020に接続してよい。
【0127】
プログラムが、DVD-ROM3001又はICカードのようなコンピュータ可読記憶媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体から読み取られ、コンピュータ可読記憶媒体の例でもあるハードディスクドライブ3024、RAM3014、又はROM3030にインストールされ、CPU3012によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ3000に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウエアリソースとの間の連携をもたらす。装置又は方法が、コンピュータ3000の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。
【0128】
例えば、通信がコンピュータ3000及び外部デバイス間で実行される場合、CPU3012は、RAM3014にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース3022に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース3022は、CPU3012の制御の下、RAM3014、ハードディスクドライブ3024、DVD-ROM3001、又はICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、又はネットワークから受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込む。
【0129】
また、CPU3012は、ハードディスクドライブ3024、DVD-ROMドライブ3026(DVD-ROM3001)、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM3014に読み取られるようにし、RAM3014上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU3012は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
【0130】
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、及びデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU3012は、RAM3014から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM3014に対しライトバックする。また、CPU3012は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU3012は、当該複数のエントリの中から、第1の属性の属性値が指定されている条件に一致するエントリを検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
【0131】
上で説明したプログラム又はソフトウエアモジュールは、コンピュータ3000上又はコンピュータ3000近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能であり、それにより、上記のプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ3000に提供する。
【0132】
上記実施形態におけるフローチャート及びブロック図におけるブロックは、オペレーションが実行されるプロセスの段階又はオペレーションを実行する役割を持つ装置の「部」を表わしてよい。特定の段階及び「部」が、専用回路、コンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、及び/又はコンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタル及び/又はアナログハードウェア回路を含んでよく、集積回路(IC)及び/又はディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、及びプログラマブルロジックアレイ(PLA)等のような、論理積、論理和、排他的論理和、否定論理積、否定論理和、及び他の論理演算、フリップフロップ、レジスタ、並びにメモリエレメントを含む、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。
【0133】
コンピュータ可読記憶媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読記憶媒体は、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(登録商標)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
【0134】
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又はSmalltalk(登録商標)、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコード又はオブジェクトコードのいずれかを含んでよい。
【0135】
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路が、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を生成するために当該コンピュータ可読命令を実行すべく、ローカルに又はローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路に提供されてよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
【0136】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、技術的に矛盾しない範囲において、特定の実施形態について説明した事項を、他の実施形態に適用することができる。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0137】
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0138】
10 通信ネットワーク
20 ユーザ
22 ユーザ端末
30 販売者
40 決済サービス提供者
100 決済システム
110 決済サービス管理サーバ
112 登録処理部
114 決済処理部
116 格納部
118 ポータルサイト管理部
120 取引管理システム
122 Webサイト管理部
300 利用明細
320 情報
340 情報
362 オブジェクト
364 オブジェクト
366 オブジェクト
510 通信制御部
522 有効性確認部
524 確認履歴生成部
526 確認履歴更新部
542 信用承認部
544 利用制限部
546 売上処理部
548 通知部
562 会員情報格納部
564 確認履歴格納部
566 決済情報格納部
620 会員情報データベース
640 確認履歴データベース
660 決済情報データベース
3000 コンピュータ
3001 DVD-ROM
3010 ホストコントローラ
3012 CPU
3014 RAM
3016 GPU
3018 ディスプレイデバイス
3020 入出力コントローラ
3022 通信インタフェース
3024 ハードディスクドライブ
3026 DVD-ROMドライブ
3030 ROM
3040 入出力チップ
3042 キーボード
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7