(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023149580
(43)【公開日】2023-10-13
(54)【発明の名称】外装カバー及び照明システム
(51)【国際特許分類】
F21S 8/04 20060101AFI20231005BHJP
F21S 2/00 20160101ALI20231005BHJP
F21V 17/00 20060101ALI20231005BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20231005BHJP
【FI】
F21S8/04 130
F21S2/00 230
F21S8/04 100
F21V17/00 154
F21Y115:10
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022058225
(22)【出願日】2022-03-31
(71)【出願人】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】390014546
【氏名又は名称】三菱電機照明株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001461
【氏名又は名称】弁理士法人きさ特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 康弘
【テーマコード(参考)】
3K011
【Fターム(参考)】
3K011EF06
3K011GA02
(57)【要約】 (修正有)
【課題】照明装置による空間演出の自由度を容易に向上させることができる外装カバー及び照明システムを提供する。
【解決手段】外装カバー7は、被取付部9に取り付けられ、天面部21と天面部21から下方へ延びた一対の側面部22とを有し、天面部21と一対の側面部22とによって収容空間29aが形成された器具2と、器具2に取り付けられ、器具2に取り付けられた状態で収容空間29aから下方に露出する露出部及び収容空間内29aに配置された収容部を有する灯具3と、を備えた照明装置1に対して着脱自在に取り付けられる弾性変形する素材で形成された外装カバー7であって、外装カバー7が照明装置1に取り付けられた装着状態で露出部を下側から覆う照射部と、照射部の両側にそれぞれ設けられ、収容部と側面部との隙間に弾性変形を伴って収容部又は側面部を押圧しながら挿入されて装着状態で収容空間29aに配置される挿入部72と、を有している。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被取付部に取り付けられ、天面部と前記天面部から下方へ延びた一対の側面部とを有し、前記天面部と前記一対の側面部とによって収容空間が形成された器具と、前記器具に取り付けられ、前記器具に取り付けられた状態で前記収容空間から下方に露出する露出部及び前記収容空間内に配置された収容部を有する灯具と、を備えた照明装置に対して着脱自在に取り付けられる弾性変形する素材で形成された外装カバーであって、
前記外装カバーが前記照明装置に取り付けられた装着状態で前記露出部を下側から覆う照射部と、
前記照射部の両側にそれぞれ設けられ、前記収容部と前記側面部との隙間に弾性変形を伴って前記収容部又は前記側面部を押圧しながら挿入されて前記装着状態で前記収容空間に配置される挿入部と、を有した
外装カバー。
【請求項2】
前記挿入部は、前記収容部の外側面側へ突出する灯具押圧部を有する
請求項1に記載の外装カバー。
【請求項3】
前記挿入部は、前記側面部の内側面側へ突出する器具押圧部を有する
請求項1又は請求項2に記載の外装カバー。
【請求項4】
前記挿入部は、
前記装着状態で前記側面部に沿うように上方へ延びた挿入基部と、
前記装着状態で前記挿入基部の上端から前記収容部の上縁部の上方に延びる傾斜部と、を有し、
前記挿入基部には、前記収容部側へ突出する灯具押圧部が形成され、
前記傾斜部には、前記側面部側へ突出する器具押圧部が形成されている
請求項1に記載の外装カバー。
【請求項5】
前記挿入部は、
前記装着状態で前記側面部に沿うように上方へ延びた挿入基部と、
前記装着状態で前記挿入基部の上端から上方且つ前記収容部側へ傾斜して延び、前記収容部の上縁部に引っ掛かる第1傾斜部と、
前記装着状態で前記第1傾斜部の上端から上方且つ前記側面部側へ傾斜して延びた第2傾斜部と、を有し、
前記挿入基部には、前記収容部側へ突出する灯具押圧部が形成され、
前記第2傾斜部の先端は、前記装着状態で前記側面部に接触する
請求項1に記載の外装カバー。
【請求項6】
前記挿入部は、
前記装着状態で前記収容部側へ突出するように屈曲した挿入基部と、
前記装着状態で前記挿入基部の上端から上方且つ前記収容部側へ傾斜して延び、前記収容部の上縁部に引っ掛かる第1傾斜部と、
前記装着状態で前記第1傾斜部の上端から上方且つ前記側面部側へ傾斜して延びた第2傾斜部と、を有し、
前記挿入基部の屈曲端は、前記装着状態で前記収容部に接触し、
前記第2傾斜部の先端は、前記装着状態で前記側面部に接触する
請求項1に記載の外装カバー。
【請求項7】
前記照射部の両側の側縁と前記挿入部の基端とを接続する接続部を有する
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の外装カバー。
【請求項8】
前記照射部は、該照射部の高さと幅との比が予め決められた比率となるように形成され、
前記接続部の寸法は、前記装着状態で前記照射部の前記側縁と前記露出部とが離隔するように決められている
請求項7に記載の外装カバー。
【請求項9】
前記接続部の寸法は、前記装着状態で前記照射部の前記側縁が前記露出部の最外部よりも外側に位置するように決められている
請求項7又は請求項8に記載の外装カバー。
【請求項10】
被取付部に取り付けられ、天面部と前記天面部から延びた一対の側面部とを有し、前記天面部と前記一対の側面部とによって収容空間が形成された器具と、
前記器具に取り付けられ、前記器具に取り付けられた状態で前記収容空間から露出する露出部及び前記収容空間内に配置された収容部を有する灯具と、
前記灯具とともに前記器具に着脱自在に取り付けられる弾性変形する素材で形成された外装カバーと、を備え、
前記外装カバーは、
前記外装カバーが前記灯具とともに前記器具に取り付けられた装着状態で前記露出部を覆う照射部と、
前記照射部の両側にそれぞれ設けられ、前記収容部と前記側面部との隙間に弾性変形を伴って前記収容部又は前記側面部を押圧しながら挿入されて前記装着状態で前記収容空間に配置される挿入部と、を有した
照明システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、照明装置に装着される外装カバー、及びこの外装カバーを備えた照明システムに関する。
【背景技術】
【0002】
外装カバーが装着される照明装置は、天井等の被取付部に取り付けられる器具と、この器具に取り付けられる灯具と、を備える。灯具は、光源と、光源の台座と、光源が発した光を透過する透光カバーと、を有する。このような器具と灯具とを備えた照明装置において、灯具が器具に取り付けられた状態で灯具の光の出射側の一部(以下、露出部ともいう)が器具の収容空間から露出するように配置されるものがある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
照明装置によって、特に製造者によって、灯具及び器具の形状が異なっている。そして、特許文献1に開示されるように、灯具では特に、透光カバーは、光源の台座といった、透光カバーの支持体の形状に最適化されており、異なる製造者が製造した照明装置の支持体に取り付けることができない。また、灯具と器具との連結機構及びその連結機構が設けられる部位も、照明装置により異なるので、灯具を、異なる製造者が製造した照明装置の支持体に取り付けることができない。したがって、従来の照明装置では、照明装置が設置される照明空間の雰囲気を利用者が変更したい場合、利用者から見える光の照射部を変えるためには、透光カバーだけを付け替えることができず、照明装置ごと変更する必要がある。よって、従来の照明装置では、照明空間の演出を変更しようとするとコスト及び利用者の手間がかかってしまい、容易に変更できない。
【0005】
本開示は、上記のような課題を解決するためになされたもので、照明装置による空間演出の自由度を容易に向上させることができる外装カバー及び照明システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る外装カバーは、被取付部に取り付けられ、天面部と前記天面部から下方へ延びた一対の側面部とを有し、前記天面部と前記一対の側面部とによって収容空間が形成された器具と、前記器具に取り付けられ、前記器具に取り付けられた状態で前記収容空間から下方に露出する露出部及び前記収容空間内に配置された収容部を有する灯具と、を備えた照明装置に対して着脱自在に取り付けられる弾性変形する素材で形成された外装カバーであって、前記外装カバーが前記照明装置に取り付けられた装着状態で前記露出部を下側から覆う照射部と、前記照射部の両側にそれぞれ設けられ、前記収容部と前記側面部との隙間に弾性変形を伴って前記収容部又は前記側面部を押圧しながら挿入されて前記装着状態で前記収容空間に配置される挿入部と、を有している。
【0007】
本開示に係る照明システムは、被取付部に取り付けられ、天面部と前記天面部から延びた一対の側面部とを有し、前記天面部と前記一対の側面部とによって収容空間が形成された器具と、前記器具に取り付けられ、前記器具に取り付けられた状態で前記収容空間から露出する露出部及び前記収容空間内に配置された収容部を有する灯具と、前記灯具とともに前記器具に着脱自在に取り付けられる弾性変形する素材で形成された外装カバーと、を備え、前記外装カバーは、前記外装カバーが前記灯具とともに前記器具に取り付けられた装着状態で前記露出部を覆う照射部と、前記照射部の両側にそれぞれ設けられ、前記収容部と前記側面部との隙間に弾性変形を伴って前記収容部又は前記側面部を押圧しながら挿入されて前記装着状態で前記収容空間に配置される挿入部と、を有している。
【発明の効果】
【0008】
本開示の外装カバー及び照明システムは、外装カバーが照明装置に取り付けられた装着状態で露出部を下側から覆う照射部と、照射部の両側にそれぞれ設けられ、収容部と側面部との隙間に弾性変形を伴って収容部又は側面部を押圧しながら挿入されて装着状態で収容空間に配置される挿入部と、を有している。これにより、照明装置は変えずに、製造者が異なる照明装置に対して外装カバーを、外装カバーの弾性変形を利用して装着でき、容易に照射部を変更することができる。よって、照明装置による空間演出の自由度を容易に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】実施の形態1に係る外装カバーを実装した照明システムを下方から見た斜視図である。
【
図2】
図1の照明システムを下方から見た分解斜視図である。
【
図3】
図1の照明装置の灯具を上方から見た斜視図である。
【
図5】
図1の照明システムを短手方向に沿った縦断面で切断した断面図である。
【
図7】
図5の外装カバーの照明装置に取り付けられる前の状態を示す模式図である。
【
図8】
図5の外装カバーの照明装置に取り付けられた状態を示す模式図である。
【
図9】
図6の外装カバーの外装接続部及び外装透光部の寸法を説明する図である。
【
図10】実施の形態1に係る外装カバーが取り付けられる照明装置の第2構成例を示す断面図である。
【
図11】実施の形態1に係る外装カバーが取り付けられる照明装置の第3構成例を示す断面図である。
【
図12】実施の形態1に係る外装カバーが取り付けられる照明装置の第4構成例を示す断面図である。
【
図13】実施の形態1に係る外装カバーが取り付けられる照明装置の第5構成例を示す断面図である。
【
図14】実施の形態1に係る外装カバーが取り付けられる照明装置の第6構成例を示す断面図である。
【
図15】実施の形態2に係る外装カバーを実装した照明システムを短手方向に沿った縦断面で切断した断面図である。
【
図16】実施の形態3に係る外装カバーを実装した照明システムを短手方向に沿った縦断面で切断した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示に係る外装カバー7及び照明システム100の実施の形態を、図面を参照して説明する。ここで、照明システム100は、器具及び灯具を有する照明装置1に外装カバー7が取り付けられて構成される。なお、以下に示す図面の形態によって本開示が限定されるものではない。また、以下の説明では、便宜上、照明装置1の長手に沿った方向を、長手方向Xとする。また、長手方向Xに直交し、照明装置1の短手に沿った方向を、短手方向Yとする。そして、長手方向X及び短手方向Yのいずれとも直交する方向を、上下方向Zとする。また、上下方向Zにおいて、照明装置1に外装カバー7が取り付けられる向きを、上向きZ1とする。上向きZ1とは反対側の向きであり、器具2から灯具3が取り外される向きを、下向きZ2とする。
【0011】
なお、以下の各実施の形態に示す照明システム100、並びに、器具2、灯具3及び外装カバー7といった構成要素は、あくまで例示である。本開示に係る照明システム100及び各構成要素は、これらの記載に限定されるものではない。また、各図において、同一の符号を付したものは、同一の又はこれに相当するものである。また、各図において、各構成要素の相対的な寸法の関係及び形状等は、本開示に係る照明システム100及び各構成要素を実際に製造したものとは異なる場合がある。ここで、以下の説明において、理解を容易にするために、方向又は向き等を表す用語を適宜用いるが、それらの表記は説明の便宜上用いる記載である。以下の説明において示した方向又は向き等は、本開示に係る照明システム100及び各構成要素の配置、方向及び向き等を限定するものではない。なお、方向又は向き等を表す用語とは、例えば、「上」、「下」、「右」、「左」、「前」、「後」、「表」又は「裏」等である。
【0012】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る外装カバー7を実装した照明システム100を下方から見た斜視図である。
図2は、
図1の照明システム100を下方から見た分解斜視図である。
図3は、
図1の照明装置1の灯具3を上方から見た斜視図である。
図4は、
図1の外装カバー7の分解斜視図である。
図5は、
図1の照明システム100を短手方向Yに沿った縦断面で切断した断面図である。
図6は、
図5のG部の拡大図である。
図7は、
図5の外装カバー7の照明装置1に取り付けられる前の状態を示す模式図である。
図8は、
図5の外装カバー7の照明装置1に取り付けられた状態を示す模式図である。
【0013】
(照明システム100)
図1に示されるように、照明システム100は、例えば、天井又は部屋の壁といった被取付部9に取り付けられ、空間(以下、照明空間という)を照明するものである。照明システム100は、照明装置1と、照明装置1に取り付けられる外装カバー7と、を有する。以下、照明装置1が天井に取り付けられるものとし、照明装置1の光の出射の向きを下向きZ2として説明する。外装カバー7は、下方から照明装置1に取り付けられて、照明システム100の照射部を形成する。
【0014】
(照明装置1)
照明装置1は、被取付部9に取り付けられる器具2と、器具2に対して着脱自在に取り付けられる灯具3と、を備えている。以下、照明装置1の第1構成例を、
図1~
図6を用いて説明する。
図2に示されるように、器具2は、長手方向Xに延びる長尺状の器具本体部20と、器具本体部20の長手方向Xの両端部に取り付けられた器具端部24とを有する。器具本体部20は、被取付部9と対向する天面部21と、一対の側面部22と、一対の外面部23を有している。天面部21、各側面部22、及び各外面部23は、長手方向Xに沿って長尺かつ平板状に形成されている。
【0015】
器具2は、取付具8によって被取付部9に取り付けられている。
図2に示される例では、被取付部9に設けられた吊ボルト等の吊具80に、ナット82及びワッシャ83といった固定具81によって器具2の天面部21が取り付けられる。
【0016】
一対の側面部22、及び一対の外面部23は、天面部21の長手方向Xに沿って、天面部21の短手方向Yの両端の側に配置されており、天面部21の全長に渡って設けられている。
図5に示されるように、側面部22は、天面部21の各側縁部から、下向きZ2に突出している。外面部23の下端は、側面部22とつながっており、外面部23は、被取付部9に向かうにつれて側面部22から離れるように設けられている。器具本体部20は、例えば、金属製の板材を用いて、ロールフォーミング加工、ベンダ加工、又はタレットパンチプレス加工等の製造方法で曲げられて形成される。
【0017】
図2に示されるように、器具端部24は、器具本体部20の長手方向Xにおける両端部の端面形状に対応した形状となっている。すなわち、器具端部24は、器具本体部20の短手方向Yに沿った断面形状に対応した形状(
図2では、逆台形形状)となっている。また、器具端部24には、ノックアウト25が形成されている。他の照明装置と接続される電線等を照明装置1に引き込む際、ノックアウト25を打ち抜くことによって形成される貫通部は、電線等の挿入口として機能する。
【0018】
天面部21と一対の側面部22とは、下面が開口した凹形状をなしており、器具端部24とともに灯具装着部29を形成している。そして、灯具装着部29の開口縁部が、器具2の下端201を形成している。灯具装着部29は、箱状に形成され、灯具装着部29内の空間(以下、収容空間29aともいう)には、灯具3の一部分が収容される。灯具3は、例えば、バネ性を有する連結機構によって器具2側に引き寄せられるように、該器具2に取り付けられる。
【0019】
灯具装着部29には、例えば板バネ等の弾性部材で構成された器具側連結部28と、端子台(不図示)と、例えば電線といった器具側通電具27等と、が設けられている。器具側連結部28は、ネジ等の固定具(不図示)を用いて、天面部21に取り付けられている。器具側連結部28は、灯具3に設けられた後述する灯具側連結具63とともに、連結機構を構成する。すなわち、器具側連結部28が灯具3に設けられた灯具側連結具63と連結することによって、灯具3は器具2に取り付けられる。なお、灯具3と器具2との連結機構の構成はこれに限定されない。
【0020】
図2に示されるように、灯具3は、主として、光源55と、光源55等が取り付けられる台座50(
図3参照)と、外郭30と、電源部58と、灯具側連結具63等と、を有している。
【0021】
光源55は、光を発する発光ユニットである。光源55は、例えばLED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)である発光素子56と、発光素子56が実装された光源基板57とを有する。実施の形態1では、発光素子56は、1個又は複数個のパッケージ化されたLEDであり、光源基板57の実装面に面実装されている。発光素子56は、給電線61(
図3参照)を介して電源部58から供給される点灯電力を用いて、発光する。
図6に示されるように、光源55は、台座50の基部51の第1面53に配置されている。実施の形態1では、光源基板57の非実装面と台座50の第1面53とが、接着部材213によって接着固定されている。
【0022】
図3に示されるように、台座50は、長手方向Xに延びた基部51及び台座側部52(
図5参照)を有する長尺状の構造体である。台座50は、光源55(
図2参照)、外郭30、電源部58、及び灯具側連結具63等が取り付けられる取付部材であり、フレームとも称される。
【0023】
図6に示されるように、基部51の下面である第1面53には光源55が配置され、基部51の上面である第2面54には電源部58が配置されている。台座側部52は、基部51の短手方向Yにおける端部から器具2の天面部21側すなわち上方に向かって突出している。台座側部52は、折り返された先端部521を有する。実施の形態1では、台座50の短手方向Yに沿った断面形状は、概略U字形状をなしている。なお、台座50の短手方向Yに沿った断面形状は、当該形状に限定されるものではない。
【0024】
図2に示されるように、電源部58は、照明装置1の外部から、器具2に設けられた端子台(不図示)及び器具側通電具27と灯具側通電具59(
図3参照)等とを経由して供給される外部電力を、発光素子56を点灯させる点灯電力に変換して光源55に供給する。
図3に示されるように、実施の形態1では、点灯電力は、台座50を貫いて電源部58と光源55(
図2参照)とを接続する給電線61を経由して、電源部58から光源55に供給される。電源部58は、例えば、図示しないネジ又はリベット等の固定具を用いて、台座50に固定されている。
【0025】
図2に示されるように、外郭30は、透光性を有し光源55を覆う透光カバーである。外郭30は、台座50(
図3参照)に取り付けられた状態で光源55を保護するとともに、光源55から発せられる光を透過し照明空間に照射する。外郭30は、灯具3の長手方向Xに延びる外郭本体部31と、外郭本体部31の長手方向Xの両端部に設けられた外郭端部39とを有する。実施の形態1では、外郭30は、光の拡散性を有する拡散カバーでもあり、光学部材である。外郭30は、透光性の合成樹脂材料で形成されている。また、外郭本体部31は、例えば、透光性の合成樹脂材料の押出成形により形成される。透光性の合成樹脂材料とは、例えば、ポリカーボネート(PC)、アクリル(PMMA)、又はポリプロピレン(PP)等の合成樹脂である。外郭30が透光性及び光の拡散性を有する構成では、外郭30は、光源55からの光を拡散させ透過し、より均一な光を照明空間に照射する。
【0026】
図5に示されるように、外郭本体部31は、光源55から発せられる光を透過する外郭透光部32、外郭本体部31を台座50に取り付けるための取付部36、及び、外郭透光部32と取付部36とを接続する外郭接続部35を有する。外郭透光部32は、光源55から発せられる光を主に下方に照射する透光主部33と、光源55から発せられる光を主に側方に照射する透光側部34とを有する。すなわち、外郭透光部32は、照明装置1の発光面である。外郭透光部32は、光源55から発せられる直接光を透過する。また、外郭透光部32は、外郭30(
図3参照)と台座50とによって形成された空間の内部で反射した反射光も透過する。
【0027】
外郭接続部35は、外郭透光部32の短手方向Yの両端部すなわち2つの透光側部34の上端部から、短手方向Yであって内側に延びるように設けられている。取付部36は、外郭接続部35の短手方向Yの2つの端部のうち、外郭透光部32が接続されている側と反対側の端部に接続されている。
図6に示されるように、取付部36は、係合部38と、支持部37とを有する。係合部38は、台座50の台座側部52を側方から覆うとともに、台座側部52の先端部521に係合する。支持部37は、台座50の基部51を第1面53の側から支持する。つまり、取付部36が台座50の短手方向Yの両端部を外側からと上側及び下側とから抱え込むことによって、外郭本体部31は台座50に取り付けられる。
【0028】
灯具3が器具2に取り付けられた状態では、灯具3の一部分(
図6では上側部分)が灯具装着部29内の収容空間29aに配置され、器具2の側面部22の少なくとも一部(
図6では下側部分)が、灯具3の外郭本体部31と対向する。以下、灯具3が器具2に取り付けられた状態で、灯具3における、収容空間29aに配置される部分を収容部66と称し、収容空間29aから露出する部分を露出部65と称する。
図6に示される照明装置1では、外郭本体部31の係合部38及び台座50の台座側部52等が収容部66を構成し、外郭本体部31の外郭透光部32及び支持部37、台座50の基部51、並びに光源55等が露出部65を構成する。そして、灯具3が器具2に取り付けられた状態で、灯具3の外郭本体部31における係合部38が、器具2の側面部22と対向する。
【0029】
図5及び
図6に示される照明装置1では、灯具3の露出部65の短手方向Yの幅W3が、器具2における灯具装着部29の短手方向Yの開口幅W29と略同じである。そのため、器具2の下端201の下方に露出部65はほぼ配置されず、器具2の下端201の内側の角部201iのみ、外郭接続部35と外郭透光部32とがつながる角部301と対向する。灯具3の角部301と器具2の角部201iとの隙間の大きさは、器具2の側面部22と灯具3の収容部66(
図6では、係合部38)との隙間の大きさよりも小さい。なお、上述した器具2と灯具3との連結機構により、灯具3の角部301と器具2の角部201iとが接触する構成であってもよい。
【0030】
(外装カバー7)
図1及び
図2に示されるように、外装カバー7は、照明装置1に対して着脱自在に取り付けられる。外装カバー7は、外装カバー7の弾性変形を利用して照明装置1に取り付けられる。以下、
図2、
図4及び
図6~
図8を用いて、外装カバー7の構成について説明する。
【0031】
外装カバー7は、投光性を有し、例えば、ポリカーボネート(PC)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)又はアクリル(PMMA)といった、汎用樹脂で形成される。外装カバー7は、例えば、乳白色を有している。なお、外装カバー7の色は、赤、黄色、又は緑等のカラーバリエーションがあってもよく、透明色であってもよい。また、外装カバー7は、模様柄を有したものでもよい。また、外装カバー7の表面は、光沢を有するもの、あるいは、艶なしのシボ加工を施したものでもよい。また、樹脂の中に拡散材又は着色材を入れて外装カバー7を形成してもよい。この場合、外装カバー7を既存の照明装置1に装着することで、灯具3の透光カバー(
図2の照明装置1では外郭本体部31)だけでは解消しきれない眩しさの改善、あるいは特殊な空間演出といった機能を付加することができる。
【0032】
図2に示されるように、外装カバー7は、灯具3の長手方向Xに延びる外装本体部70と、外装本体部70の長手方向Xの両端部に設けられた外装蓋部76と、を有する。
図4及び
図6に示されるように、外装本体部70は、外装カバー7が照明装置1に取り付けられた状態で灯具3の露出部65を下方から覆う外装透光部71と、外装透光部71の短手方向Yの両側の側縁部711から延出した外装取付部79と、を有する。
【0033】
図4に示される外装カバー7の外装取付部79は、
図6に示されるように、外装カバー7が照明装置1に取り付けられた装着状態で収容空間29aに配置される挿入部72と、収容空間29aの外側に配置され、挿入部72の下端(以下、基端72e1ともいう)と外装透光部71の側縁部711とを接続する外装接続部73と、を有する。外装透光部71は、照明空間である室内の利用者から見え、照明システム100において光を外部に出射する照射部である。外装透光部71の短手方向Yに沿った断面形状は、下方に突出した略半円の円弧状をなしている。なお、外装透光部71の短手方向Yに沿った断面形状は、当該形状に限定されるものではない。
【0034】
外装本体部70は、塑性変形及び弾性変形する素材で形成される。外装カバー7が照明装置1に取り付けられる際、挿入部72は、灯具3の角部301と器具2の下端201の内側の角部201iとの間の隙間から挿入され、収容空間29aに配置される。装着途中又は装着状態で、挿入部72は、弾性変形を伴って灯具3の収容部66又は器具2の側面部22を押圧する。装着途中、挿入部72は、弾性変形を伴って灯具3の収容部66又は器具2の側面部22を押圧しながら収容部66と側面部22との隙間を通る。装着状態において、挿入部72は、弾性変形した状態で灯具3の収容部66と器具2の側面部22により挟持されてもよく、あるいは、変形が戻った状態で収容部66に引っ掛かる構成でもよい。収容部66又は側面部22を押圧する挿入部72の構造については、後述する。
【0035】
図2及び
図4に示されるように、外装蓋部76は、外装カバー7が照明装置1に取り付けられた状態で灯具3の露出部65(
図6参照)の長手方向Xの両端部を覆う外装端面部77と、外装本体部70の長手方向Xの端部の外周面を覆う周壁部78と、を有する。外装端面部77は、具体的には、灯具3の外郭端部39において収容空間29aから露出した部分を覆う。
図4に示される例では、外装端面部77は略半円形状を有し、周壁部78は、外装端面部77の周縁から長手方向Xに延び、外装蓋部76は一方が開口した半円筒形状をなしている。外装本体部70が照明装置に取り付けられた後で、外装蓋部76の周壁部78が、外装本体部70の長手方向Xの端部と接着固定される。なお、外装蓋部76の形状は上記の形状に限定されない。また、外装カバー7において外装蓋部76は省略してよい。
【0036】
外装本体部70は、
図7に示される装着前の状態すなわち変形前の状態で、外装透光部71と外装接続部73とにより形成される外側へ突出した第1屈曲部B1と、外装接続部73と挿入部72とにより形成される内側へ突出した第2屈曲部B2と、を有している。また、外装本体部70の外装透光部71の曲率は、
図7に示される装着前の状態で、
図8に示される装着後の状態での曲率と比べて大きくなるように形成されている。
【0037】
外装本体部70は、照明装置1に装着される際に、2つの外装取付部79間の間隔が利用者により広げられると、第2屈曲部B2の外側の角度θ2が小さくなることによって、第1屈曲部B1の内側の角度θ1が大きくなり、かつ外装透光部71の曲率が小さくなる。すなわち、外装本体部70が照明装置1に装着される際には、外装本体部70全体が弾性変形する。そして、利用者によって2つの外装取付部79間の間隔が広げられた状態で、灯具3の収容部66と器具2の側面部22との隙間に挿入部72が挿入される。
図8に示される例では、外装本体部70は、装着が完了した状態でも変形前の状態と比べて弾性変形しているので、外装本体部70は、復元力により灯具3の外郭30(
図2参照)を2つの外装取付部79により挟み込む構成となっている。
【0038】
次に、
図6に基づき、
図2、
図4及び
図7を参照して、収容部66又は側面部22を押圧する挿入部72の構造について詳しく説明する。
【0039】
図6に示されるように、挿入部72は、灯具3の収容部66の外側面側へ突出する灯具押圧部720と、器具2の側面部22の内側面側へ突出する器具押圧部721と、を有する。灯具押圧部720は、装着状態又は装着の途中で灯具3の収容部66を押圧するものであり、例えば、挿入部72の一部が内側に切り起こされた舌状片である。器具押圧部721は、装着状態又は装着の途中で器具2の側面部22を押圧するものであり、例えば、挿入部72の一部が外側に切り起こされた舌状片である。挿入部72の長手方向Xにおいて灯具押圧部720及び器具押圧部721はそれぞれ複数設けられる(
図2及び
図4参照)。また、挿入部72の長手方向Xにおいて、灯具押圧部720と器具押圧部721とは異なる位置に(
図2では交互に)設けられる。また、挿入部72において灯具押圧部720と器具押圧部721とは、挿入部72の基端72e1と先端72e2との間において、すなわち装着状態で挿入部72の下端と上端との間において、異なる位置に設けられている。
【0040】
なお、挿入部72には、灯具押圧部720及び器具押圧部721の一方のみが設けられてもよい。また、挿入部72に設けられる灯具押圧部720及び器具押圧部721の数、配置、及び形状等は上記の場合に限定されない。装着状態又は装着の途中で、挿入部72が弾性変形を伴って灯具3の収容部66又は器具2の側面部22を押圧する構成であれば、外装カバー7の抜け落ちは抑制できる。挿入部72は、例えば、装着途中で灯具3の収容部66又は器具2の側面部22を押圧する1つの屈曲部が形成されたものでもよい。
【0041】
図6に示されるように、挿入部72において器具押圧部721を灯具押圧部720よりも先端72e2側に設けることが好ましい。
図6に示される例では、装着状態において挿入部72は、側面部22に沿うように上方へ延びた挿入基部72bと、挿入基部72bの上端から収容部66の上縁部の上方へ傾斜した傾斜部72a(すなわち挿入部72の先端部)と、を有する。そして、挿入基部72bには、収容部66側へ突出する灯具押圧部720が形成され、傾斜部72aには、側面部22側へ突出する器具押圧部721が形成されている。
【0042】
このような構成によれば、下側の灯具押圧部720が収容部66に接触することで挿入部72が器具2の側面部22側へ寄せられる。また、側面部22側へ寄せられた挿入部72において上側の器具押圧部721が器具2の側面部22に当たることで挿入部72の先端部が内側へ曲がり、第3屈曲部B3が形成される。したがって、器具押圧部721と灯具押圧部720とを組み合わせることで、挿入部72の先端部である傾斜部72aが灯具3の収容部66の上縁部すなわち係合部38の上縁部に引っ掛かるので、外装カバー7を装着した後の抜け落ちを更に抑制できる。
【0043】
ここで、挿入部72は装着の途中で曲がるので、
図7に示される装着前の状態では、挿入基部72bに対して先端部が傾斜している必要はなく、
図7に示されるように挿入部72は変形前の状態で平板状であってもよい。このような構成によって、挿入部72は、装着された状態で弾性変形に伴う大きな押圧力を得ることができ、外装カバー7を装着した後の抜け落ちを更に抑制できる。なお、装着途中で挿入部72が曲がり易いように、挿入基部72bと先端部との境界に予め折罫が形成されてもよい。また、外装カバー7が装着される前の状態で、挿入部72に第3屈曲部B3が形成されてもよい。このようにすることによって、外装カバー7の装着性を向上させることができる。
【0044】
図4に示される外装カバー7の外装本体部70は、例えば、押出成形によって予め決められた断面形状となるように形成することができる。この場合において、灯具押圧部720又は器具押圧部721を、挿入部72の一部を切り起こして形成する場合には、押出成形の後に、切り起こす工程が必要である。あるいは、外装本体部70は、折罫及び切り起こし部を形成したシート状の素材を製作しておき、折り曲げと切り起こしによって組立てることで製作することができる。
【0045】
上述したように、外装カバー7は、その弾性変形を利用して照明装置1に取り付けられるので、
図6に示されるように、灯具3と器具2との間に外装カバー7を挟持、あるいは係持することができる。よって、外装カバー7は、ネジ等の固定具を用いることなく、また、工具を用いることなく、照明装置1に対して容易に着脱できる。また、ネジ等の固定具を用いることなく着脱できる構成であるため、外装カバー7を簡易な形状とでき、結果製作も容易となるので、低コストで提供できる。したがって、色又は機能の異なる素材で製作した外装カバー7を準備しておき、外装カバー7を取り替えることで使用目的に応じて光学的な特性を容易に且つ低コストで変更することもできる。
【0046】
図9は、
図6の外装カバー7の外装接続部73及び外装透光部71の寸法を説明する図である。
図9に基づき、外装カバー7の外装接続部73及び外装透光部71の寸法について説明する。外装カバー7が照明装置1に取り付けられた状態で、照射部である外装透光部71の側縁部711が、予め外装カバー7を取り付ける対象とした照明装置1の透光カバーすなわち露出部65と離隔するように、外装接続部73の側縁部711からの長さ寸法W73(
図8参照)が決定される。
【0047】
ここで、外装透光部71の高さH71と幅W71との比が予め決められた比率となるように外装透光部71を形成する場合、外装接続部73の長さ寸法W73を大きく設定するほど外装透光部71の高さH71が高くなり、外装透光部71の幅W71が大きくなる。よって、外装透光部71の高さH71と幅W71との比を固定値とした場合には、外装接続部73の長さ寸法W73の調整により、露出部65の透光側部34と外装透光部71との距離だけでなく、露出部65の透光主部33と外装透光部71との距離も調整できる。
【0048】
また、予め外装カバー7を取り付ける対象とした照明装置1とは、複数の製造者のそれぞれにより製造された形状の異なる照明装置群であり、例えば、
図6に示される第1構成例、及び後述する第2構成例~第6構成例の照明装置である。
【0049】
なお、外装接続部73の側縁部711からの長さ寸法W73は、どのように決定されてもよい。例えば、外装カバー7が照明装置1に取り付けられた状態で、外装透光部71の側縁部711が、予め外装カバー7を取り付ける対象とした照明装置1における露出部65の短手方向Yの最外部(
図9では、透光側部34)よりも外側に位置するように、外装接続部73の側縁部711からの長さ寸法W73を決定してもよい。
【0050】
また、外装透光部71と露出部65とが接触しないように、外装透光部71の寸法を、次のように決定することができる。外装透光部71の短手方向Yの幅W71は、対象とする灯具3の露出部65の幅W3よりも大きい寸法とする。また、外装透光部71の短手方向Yの幅W71は、対象とする器具2の灯具装着部29の開口幅W29よりも大きい寸法とする。上下方向Zでは、外装透光部71の高さH71は、対象とする灯具3の露出部65の突出高さH3よりも大きい寸法とする。ここで、高さH71及び突出高さH3は、器具2の下端201を基準とした下向きZ2の高さである。
【0051】
また、外装接続部73の長さ寸法W73は、対象とする照明装置1に応じて、挿入部72との屈曲位置すなわち外装取付部79における第2屈曲部B2(
図7参照)の位置を選択することによって変更される。
【0052】
以下、照明装置1の第2構成例~第6構成例を用いて、多様な形状の照明装置1a~1eに対して外装カバー7が装着できることを説明する。
【0053】
(照明装置1の第2構成例)
図10は、実施の形態1に係る外装カバー7が取り付けられる照明装置の第2構成例を示す断面図である。
図10に示されるように、照明装置1aの灯具3aも、
図5に示される第1構成例の場合と同様、収容部66と露出部65とを有する。
【0054】
照明装置1aでは、灯具3の露出部65の短手方向Yの幅W3が、器具2における灯具装着部29の短手方向Yの開口幅W29よりも大きく、器具2の下端201と、灯具3の露出部65を構成する外郭接続部35とが、上下方向Zにおいて対向する。また、照明装置1aでは、器具2の側面部22と灯具3の収容部66(
図10では、係合部38)との隙間が、
図5に示した照明装置1の場合よりも狭くなっている。
【0055】
外装カバー7の挿入部72は、外装カバー7が照明装置1aに取り付けられる際、器具2の下端201と灯具3aの外郭30の外郭接続部35との間の隙間を介して、収容空間29aにおける側面部22と収容部66との隙間に挿入される。外装カバー7が照明装置1aに取り付けられる場合でも、
図5に示した照明装置1に取り付けられる場合と同様、装着状態又は装着の途中で、挿入部72が弾性変形を伴って灯具3の収容部66又は器具2の側面部22を押圧する。装着状態において、外装カバー7の外装接続部73は、器具2aの下端201と灯具3の外郭接続部35との間の隙間に配置される。また、照明装置1aでは、側面部22と収容部66との隙間が、
図5に示した照明装置1の場合と比べて狭いので、装着状態において側面部22と収容部66とにより灯具押圧部720は潰れているが、復元力が働くことで収容部66を押圧する。挿入部72は、収容部66及び側面部22により挟持され、装着後においても照明装置1aから抜け落ちない。
【0056】
(照明装置1の第3構成例)
図11は、実施の形態1に係る外装カバー7が取り付けられる照明装置の第3構成例を示す断面図である。
図11に示されるように、照明装置1bの灯具3bも、
図10に示される第2構成例の場合と同様、収容部66と露出部65とを有し、露出部65の幅W3は灯具装着部29の開口幅W29よりも大きい。
【0057】
照明装置1bでは、器具2bの側面部22と灯具3bの収容部66を構成する係合部38との隙間が、下側へ向かうに従い広くなるように側面部22に対して係合部38が傾斜している。また、灯具3bの外郭接続部35には、短手方向Yで係合部38よりも外側かつ器具2bの側面部22よりも内側となる位置に、天面部21側へ突出した外郭リブ35bが形成されている。外郭リブ35bと器具2bの側面部22との間には、灯具押圧部720の高さよりも小さい隙間が形成される。外郭接続部35に形成された外郭リブ35bは、係合部38とともに灯具3bの収容部66を構成する。
【0058】
照明装置1bに外装カバー7が装着されると、側面部22と収容部66の外郭リブ35bとにより灯具押圧部720が潰れるが、復元力が働くことで外郭リブ35bを押圧する。すなわち、外郭リブ35bと側面部22とにより挿入部72が挟持され、装着後においても照明装置1bから抜け落ちない。
【0059】
(照明装置1の第4構成例)
図12は、実施の形態1に係る外装カバー7が取り付けられる照明装置の第4構成例を示す断面図である。
図12に示されるように、照明装置1cの灯具3cも、
図10に示される第2構成例の場合と同様、収容部66と露出部65とを有し、露出部65の幅W3は灯具装着部29の開口幅W29よりも大きい。
【0060】
照明装置1cにおいて、灯具3cの収容部66を構成する係合部38cは、屈曲して下側部分が内側に傾斜しており、係合部38cの下側部分と器具2cの側面部22との間の隙間は、係合部38cの上側部分と器具2cの側面部22との間の隙間よりも広い。また、照明装置1cにおいて器具2cの下端201は、水平な下面部201cを有する。また、照明装置1cにおいて、灯具3cの外郭透光部32cは、角部301まで一続きの曲面で形成され、角部301で外郭接続部35とつながっている。そして、外郭接続部35は、短手方向Yで水平に設けられ、器具2cの下端201の下面部201cと上下方向Zに対向する。灯具3cの外郭接続部35と器具2cの下面部201cとの間には、灯具押圧部720の高さよりも小さい隙間(不図示)が形成される。外郭接続部35と下面部201cとは面で接触し、隙間はなくてもよい。バネ性を有する連結機構によって灯具3cが器具2c側に引き寄せられるように器具2に取り付けられている場合、外郭接続部35と下面部201cとの間に隙間が無くても、外装カバー7を装着する際に灯具3cを下方にひいて隙間を形成すればよい。
【0061】
照明装置1cに外装カバー7が取り付けられる際、挿入部72は、灯具3cの外郭接続部35と器具2cの下面部201cとの間の隙間を介して収容空間29aに挿入される。挿入部72の挿入基部72bが外郭接続部35と下面部201cとの間の隙間を通るときには、挿入基部72bに設けられた灯具押圧部720は潰れるが、装着状態では、係合部38cの下側部分と器具2cの側面部22との間の隙間に配置され、形状が戻る。装着状態では、灯具3cの外郭接続部35と器具2cの下面部201cとによって、灯具押圧部720が設けられた挿入部72が抜け落ちることが抑制される。
【0062】
(照明装置1の第5構成例)
図13は、実施の形態1に係る外装カバー7が取り付けられる照明装置の第5構成例を示す断面図である。
図13に示されるように、照明装置1dの灯具3dも、
図5に示される第1構成例の場合と同様、収容部66と露出部65とを有する。
【0063】
照明装置1dにおいて、器具2dの一対の側面部22は、下方に向かうに従い収容空間29aの短手方向Yの幅が広くなるように、傾斜している。また、照明装置1dの灯具3dの台座50dにおいて、台座側部52は、基部51の短手方向Yの端部から、器具2dの一対の側面部22に沿うように下方且つ外側に向かって突出している。灯具3dの外郭30dの取付部36dは、台座側部52と同様、器具2dの一対の側面部22dに沿うように下方且つ外側に向かって突出している。取付部36dが、台座50dの短手方向Yの両端部を外側からと上側及び下側とから抱え込むようにして、外郭30dが台座50dに取り付けられる。取付部36dの下側部分及び台座側部52の下側部分は、収容空間29aの下方に露出している。照明装置1dでは、灯具3dの外郭30dは外郭接続部35を有しておらず、外郭透光部32の短手方向Yの両端部がそれぞれ取付部36dと直接つながっている。
【0064】
器具2dの一対の側面部22dと灯具3dの外郭30dの取付部36dとの間には、外装カバー7における灯具押圧部720(
図6参照)の高さ及び器具押圧部721の高さよりも小さい隙間が形成されている。装着状態では、外装カバー7の傾斜部72a及び器具押圧部721が灯具3dの取付部36dの上縁部に引っ掛かり、抜け落ちが抑制される。また、挿入基部72bに設けられた灯具押圧部720(
図6参照)によっても、更に抜け落ちが抑制される。
【0065】
(照明装置1の第6構成例)
図14は、実施の形態1に係る外装カバー7が取り付けられる照明装置の第6構成例を示す断面図である。
図14に示されるように、照明装置1eの灯具3eも、
図5に示される第1構成例の場合と同様、収容部66と露出部65とを有する。
【0066】
灯具3eの外郭本体部31eは、外郭透光部32eと、外郭透光部32eから内側へ突出した取付部36eと、により構成され、
図5に示される外郭接続部35は有していない。台座50eにおいて台座側部52は基部51の下側に設けられる。また、台座50eにおいて、基部51の短手方向Yの両側には、天面部21側へ突出する台座リブ51eが設けられている。台座リブ51eと器具2eの側面部22との間には、外装カバー7における灯具押圧部720の高さよりも小さい隙間が形成される。台座リブ51eは、収容空間29aに配置され、収容部66を構成する。
【0067】
照明装置1eでは、台座50eにおける台座リブ51e以外の部分、及び外郭本体部31eの全部が、収容空間29aよりも下方に配置され、露出部65を構成する。照明装置1eでは、灯具3eの露出部65の短手方向Yの幅W3が、器具2eにおける灯具装着部29の短手方向Yの開口幅W29よりも大きい構成とされる。器具2eの下端201と、台座50eの基部51の側縁部511及び外郭透光部32の端部321とが、上下方向Zにおいて対向する。器具2eの下端201と、台座50eの基部51の側縁部511及び外郭透光部32の端部321と、の間には、外装カバー7における灯具押圧部720の高さよりも小さい隙間が形成される。
【0068】
照明装置1eに外装カバー7が装着されると、側面部22と収容部66の台座リブ51eとにより灯具押圧部720が潰れるが、復元力が働くことで台座リブ51eを押圧する。すなわち、台座リブ51eと側面部22とにより挿入部72が挟持され、抜け落ちない。また、装着状態では、器具2eの下端201と台座50eの基部51の側縁部511とによっても、挿入部72の抜け落ちが抑制される。
【0069】
以上のように、実施の形態1に係る外装カバー7は、被取付部9に取り付けられ、天面部21と天面部21から下方へ延びた一対の側面部22とを有し、天面部21と一対の側面部22とによって収容空間29aが形成された器具2と、器具2に取り付けられ、器具2に取り付けられた状態で収容空間29aから下方に露出する露出部65及び収容空間29a内に配置された収容部66を有する灯具3と、を備えた照明装置1、1a~1eに対して着脱自在に取り付けられる弾性変形する素材で形成された外装カバー7である。外装カバー7は、外装カバー7が照明装置1、1a~1eに取り付けられた装着状態で露出部65を下側から覆う照射部(外装透光部71)と、照射部の両側にそれぞれ設けられ、収容部66と側面部22との隙間に弾性変形を伴って収容部66又は側面部22を押圧しながら挿入されて装着状態で収容空間29aに配置される挿入部72と、を有する。
【0070】
これにより、照明装置1、1a~1eは変えずに、製造者が異なる照明装置1、1a~1eに対して外装カバーを、外装カバーの弾性変形を利用して装着でき、容易に照射部を変更することができる。よって、照明装置による空間演出の自由度を容易に向上させることができる。また、照明空間の天井及び部屋の壁等に複数の照明装置1、1a~1eが設置されている場合でも、各照明装置1、1a~1eに外装カバー7を取り付けることで、複数の照明装置1、1a~1eで照射部の形状を統一することができる。
【0071】
また、照明システム100は、器具2と、露出部65及び収容部66を有する灯具3と、灯具3とともに器具2に着脱自在に取り付けられる外装カバー7と、を備える。外装カバー7は、外装カバー7が灯具3とともに器具2に取り付けられた装着状態で露出部65を覆う照射部(外装透光部71)と、照射部の両側にそれぞれ設けられた挿入部72と、を有する。挿入部72は、収容部66と側面部22との隙間に弾性変形を伴って収容部66又は側面部22を押圧しながら挿入されて装着状態で収容空間29aに配置される。
【0072】
これにより、照明装置1、1a~1eは変えずに、弾性変形を利用して着脱できる外装カバー7を取り付ける、又は取り外すことで容易に照明システム100の照射部を変更することができ、空間演出の自由度を容易に向上させることができる。
【0073】
実施の形態2.
図15は、実施の形態2に係る外装カバー7aを実装した照明システム100aを短手方向に沿った縦断面で切断した断面図である。
図15に示されるように、実施の形態2の外装カバー7aでは、挿入部72において器具2の側面部22を押圧する構成が、実施の形態1の場合とは異なる。
【0074】
実施の形態2の外装カバー7aの挿入部72は、実施の形態1の場合と同様、装着状態で側面部22に沿うように上方へ延びた挿入基部72bと、装着状態で挿入基部72bの上端から収容部66の上縁部(
図15では、係合部38)の上方へ延びた傾斜部72a(以下、第1傾斜部ともいう)と、を有する。そして、挿入基部72bには、収容部66側へ突出する灯具押圧部720が形成されている。
【0075】
実施の形態2では、傾斜部72aに側面部22側へ突出する器具押圧部721が形成される代わりに、挿入部72は、装着状態で傾斜部72aの上端から上方且つ側面部22側へ傾斜して延びた第2傾斜部72cを有する。すなわち、装着状態において、挿入部72には、挿入基部72bと傾斜部72aとによって形成される第3屈曲部B3、及び、傾斜部72aと第2傾斜部72cとによって形成される第4屈曲部B4の2つの屈曲部が形成される。装着状態で、第2傾斜部72cの先端すなわち挿入部72の先端72e2は、器具2の側面部22に接触する。つまり、実施の形態2では、第2傾斜部72cが器具押圧部として機能する。
【0076】
図15に基づき、
図6を参照しつつ、実施の形態2の外装カバー7aの装着前すなわち変形前の形状について説明する。実施の形態2の外装カバー7aは、実施の形態1の外装カバー7よりも第2傾斜部72cの分だけ長く形成され、第4屈曲部B4は折り曲げられて屈曲している。第2傾斜部72cは、外装カバー7aの長手方向Xにわたって連続して設けられる。
【0077】
なお、実施の形態2では、折り曲げられた挿入部72の一部で器具押圧部が形成されていればよい。外装カバー7aの短手方向Yの断面における挿入部72の形状、及び、外装カバー7aの長手方向Xにおける第2傾斜部72cの長さ及び数は、上記の場合に限定されない。例えば、外装カバー7aの長手方向Xに間隔をあけて、複数の第2傾斜部72cが設けられてもよい。この場合、第2傾斜部72cを設けることによる外装カバー7aの材料の増加を抑制できる。
【0078】
図15に基づき、外装カバー7aの動作について説明する。外装カバー7が照明装置1に取り付けられる際、挿入部72の上側部分が器具2の側面部22と灯具3の収容部66との間の隙間に挿入されると、第2傾斜部72cの先端が側面部22に接触し、第4屈曲部B4の屈曲端が収容部66に接触することで第4屈曲部B4が広げられる。その後、挿入部72が更に上方へ押し込まれると、第2傾斜部72c及び第4屈曲部B4の屈曲端は、収容部66の上縁部(
図15の例では係合部38)よりも上方に移動し、第4屈曲部B4の屈曲端にかかる力が弱まるので、第4屈曲部B4の広がりが小さくなる。このとき、第2傾斜部72cの先端72e2は側面部22に接触しているので、第2傾斜部72cの下端すなわち第4屈曲部B4の屈曲端は、収容部66の上縁部に沿うように内側へ移動する。また、このとき、挿入基部72bに設けられた灯具押圧部720が収容部66に接触することで挿入基部72b自体は側面部22側に寄せられ、第3屈曲部B3が形成され、傾斜部72aが挿入基部72bに対して傾斜する。その後、外装取付部79の外装接続部73が器具2の下端201に接触すると挿入部72は止まり、装着が完了する。装着状態において、傾斜部72aが灯具3の収容部66の上縁部に引っ掛かり、挿入部72の脱落が抑制される。
【0079】
なお、第4屈曲部B4の屈曲端は、側面部22と収容部66との間の隙間に側面部22を押圧した状態で留まる構成とされてもよい。この場合、挿入部72が側面部22と収容部66とにより挟持されるので、挿入部72は抜け落ちない。
【0080】
以上のように、実施の形態2の外装カバー7aは、実施の形態1の外装カバー7と同様、外装カバー7aの弾性変形を利用して照明装置1に装着して照射部を変更できるので、照明装置1による空間演出の自由度を容易に向上させることができる。
【0081】
また、実施の形態2の外装カバー7aにおいて、挿入部72は、装着状態で側面部22に沿うように上方へ延びた挿入基部72bと、装着状態で挿入基部72bの上端から収容部66の上縁部に傾斜した第1傾斜部(傾斜部72a)と、を有する。更に、挿入部72は、装着状態で第1傾斜部の上端から上方且つ側面部22側へ傾斜して延びた第2傾斜部72cを有する。そして、挿入基部72bには、収容部66側へ突出する灯具押圧部720が形成され、第2傾斜部72cの先端72e2は、装着状態で側面部22に接触する。
【0082】
これにより、挿入部72の先端72e2側に屈曲部(第4屈曲部B4)を設けることで、第4屈曲部B4上側の第2傾斜部72cの先端72e2が側面部22を押圧する構成とできる。よって、実施の形態1のように器具押圧部721が挿入部72の一部を切り起こして形成される場合と比べて、挿入部72を折り曲げるだけで器具押圧部(すなわち第2傾斜部72c)が形成でき、製作工程が削減できる。
【0083】
実施の形態3.
図16は、実施の形態3に係る外装カバー7bを実装した照明システム100bを短手方向に沿った縦断面で切断した断面図である。
図16に示されるように、実施の形態3では、挿入部72において灯具3の収容部66を押圧する構成が、実施の形態2の場合とは異なる。
【0084】
実施の形態3の外装カバー7bの挿入部72において、第1傾斜部(傾斜部72a)、第2傾斜部72c及び第4屈曲部B4といった上側部分の形状は、実施の形態2の場合と同様である。実施の形態3では、平板状の挿入基部72bに収容部66側へ突出する灯具押圧部720が形成される代わりに、挿入基部72b自体が折り曲げられた第5屈曲部B5が設けられ、第5屈曲部B5の屈曲端が収容部66を押圧する。すなわち、挿入基部72b自体が灯具押圧部として機能する。装着前の状態で、外装カバー7bの挿入部72には、第4屈曲部B4及び第5屈曲部B5の2つの屈曲部が形成されている。
【0085】
以上のように、実施の形態3の外装カバー7bは、実施の形態1、2の外装カバー7、7aと同様、外装カバー7bの弾性変形を利用して照明装置1に装着して照射部を変更できるので、照明装置1による空間演出の自由度を容易に向上させることができる。
【0086】
また、実施の形態3の外装カバー7bにおいて、挿入部72は、装着状態で収容部66側へ突出するように屈曲した挿入基部72bを有する。また、挿入部72は、装着状態で挿入基部72bの上端から収容部66の上縁部の上方へ延びた第1傾斜部(傾斜部72a)を有する。また、挿入部72は、装着状態で第1傾斜部の上端から上方且つ側面部22側へ傾斜して延びた第2傾斜部72cを有する。そして、挿入基部72bの屈曲端は、装着状態で収容部66に接触し、第2傾斜部72cの先端72e2は、装着状態で側面部22に接触する。
【0087】
これにより、器具押圧部及び灯具押圧部を有する外装透光部71(照射部)を、押し出し成形又は折り曲げのみで製作でき、切り起こし部分を成形するための抜型が不要となり、また、外装カバー7bの組み立ての際に切り起こし作業が不要となる。よって、更に製作性のよい外装カバー7bが提供できる。
【0088】
なお、本開示の実施の形態は上記実施の形態に限定されず、種々の変更を行うことができる。
【符号の説明】
【0089】
1、1a、1b、1c、1d、1e 照明装置、2、2a、2b、2c、2d、2e 器具、3、3a、3b、3c、3d、3e 灯具、7、7a、7b 外装カバー、8 取付具、9 被取付部、20 器具本体部、21 天面部、22、22d 側面部、23 外面部、24 器具端部、25 ノックアウト、27 器具側通電具、28 器具側連結部、29 灯具装着部、29a 収容空間、30、30d 外郭、31、31e 外郭本体部、32、32c、32e 外郭透光部、33 透光主部、34 透光側部、35 外郭接続部、35b 外郭リブ、36、36d、36e 取付部、37 支持部、38、38c 係合部、39 外郭端部、50、50d、50e 台座、51 基部、51e 台座リブ、52 台座側部、53 第1面、54 第2面、55 光源、56 発光素子、57 光源基板、58 電源部、59 灯具側通電具、61 給電線、63 灯具側連結具、65 露出部、66 収容部、70 外装本体部、71 外装透光部、72 挿入部、72a 傾斜部、72b 挿入基部、72c 第2傾斜部、72e1 基端、72e2 先端、73 外装接続部、76 外装蓋部、77 外装端面部、78 周壁部、79 外装取付部、80 吊具、81 固定具、82 ナット、83 ワッシャ、100、100a、100b 照明システム、201 下端、201c 下面部、201i 角部、213 接着部材、301 角部、321 端部、511 側縁部、521 先端部、711 側縁部、720 灯具押圧部、721 器具押圧部、B1 第1屈曲部、B2 第2屈曲部、B3 第3屈曲部、B4 第4屈曲部、B5 第5屈曲部、H3 突出高さ、H71 高さ、W29 開口幅、W73 寸法、X 長手方向、Y 短手方向、Z 上下方向、Z1 上向き、Z2 下向き、θ1 角度、θ2 角度。